JP5840552B2 - 電動モータ - Google Patents

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Description

この発明は、外部との間で通気が可能な電動モータに関するものである。
電気部品には、該電気部品に設けられた呼吸孔を介して、電気部品の内部と外部との間で通気することができる構造を採用したものがある。
例えば、特許文献1には、内部に制御基板を備えたコントローラのケースに、ケーブル接続用の防水コネクタ部を設け、このコネクタ部にケース内と連通する呼吸孔を設け、コネクタ部にケーブルを接続すると、ケーブル内に形成された空気通路がコネクタ部の呼吸孔を介してケース内に連通し、ケーブル及び呼吸孔を介してケースの内部が外部に連通するように構成されている。
特開2010−140747号公報
しかしながら、特許文献1に記載された構造では、呼吸孔がコネクタ部に直線状に形成されているため、雨水等がコネクタ部の呼吸孔を容易に通過してケース内に侵入し易く、ケース内に収容されている部品(特許文献1においては制御基板)が被水し易いという課題がある。
また、ケース内やコネクタ内に導電性の異物があった場合に、この異物が通気によって飛散し、呼吸孔からコネクタ内等に侵入して、電気的導通部位の信頼性や絶縁性を低下させる虞もある。
そこで、この発明は、モータ内部に雨水等が侵入し難くするとともに、モータ内部に導電性異物が存在した場合にその異物が飛散して不用意に電気的導通部位に至り難くすることができる呼吸可能な電動モータを提供するものである。
この発明に係る電動モータでは、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、
整流子を有するロータと、
内部に前記ロータを回転可能に収容するケーシング本体と、
前記整流子に摺接して電流を流すブラシを保持するブラシ格納部と、中央に前記ロータの回転軸における前記整流子よりも先端側を挿通させる貫通孔が設けられた隔壁部と、外周部に配置されたコネクタ部とが一体的に設けられたホルダと、
前記ホルダを間に挟んで前記ケーシング本体に連結されるブラケットと、
前記ホルダと前記ブラケットとの間をシールするシール部材と、
を備える電動モータにおいて、
前記シール部材は、前記ホルダ及び前記ブラケットとに密接してシールするシール部と、該シール部よりも径方向内側に配置され前記ホルダの前記隔壁部との間に空間を形成する非シール部と、を備え、
前記ホルダには呼吸孔が設けられ、前記呼吸孔の一端は、前記コネクタ部内に開口して外部に連通し、前記呼吸孔の他端は、前記隔壁部において前記ブラケットに対向する面に開口し、且つ前記他端の開口は、前記シール部材の前記非シール部に対向して配置されており、
前記呼吸孔の前記他端の開口は、前記シール部材の非シール部と前記ホルダの前記隔壁部との間に形成された第1の空間と、前記第1の空間よりも径方向内側であって前記隔壁部と前記ブラケットとの間に形成された第2の空間と、前記第1の空間と前記第2の空間とを連通するとともに、前記ブラケットと前記ホルダとの間でラビリンス状に形成された連通路と、前記隔壁部の前記貫通孔と前記ロータの前記回転軸との間に形成され前記第2の空間に連通する第3の空間とを介して、前記ケーシング本体の内部に連通していることを特徴とする電動モータである。
このように構成すると、電動モータの外部とケーシング本体内とを、呼吸孔と第1の空間と連通路と第2の空間と第3の空間を介して連通することができ、ケーシング本体内の圧力を外部と等圧にすることができる。
また、コネクタ部から雨水等がケーシング本体内に侵入するには、呼吸孔と第1の空間と連通路と第2の空間と第3の空間からなる距離が長くて複雑な経路を通らなければならないので、ケーシング本体内に雨水等が侵入し難くすることができる。その結果、ケーシング本体内が被水し難くなる。
また、ケーシング本体内に導電性の異物が存在し、通気によって不用意に飛散したとしても、呼吸孔と第1の空間と連通路と第2の空間と第3の空間からなる距離が長くて複雑な経路を通らなければならないので、コネクタ部内等に導電性の異物が侵入し難くすることができる。その結果、コネクタ部の電気的導通部位の信頼性や絶縁性が低下するのを防止することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記呼吸孔の前記他端の開口は、前記ブラシから離間した位置に設けられていることを特徴とする。
このように構成すると、ブラシの摩耗により生じる導電性の異物(摩耗粉)がコネクタ部に侵入し難くすることができる。
請求項1に係る発明によれば、ケーシング本体内が被水し難くなるとともに、コネクタ部内の絶縁性が低下するのを防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、ブラシの摩耗により生じる導電性の異物(摩耗粉)がコネクタ部に侵入し難くすることができ、コネクタ部内の絶縁性が低下するのを防止することができる。
この発明の実施形態における電動モータをブラケット側から見た外観斜視図である。 前記実施形態の電動モータの縦断面図である 前記実施形態の電動モータの要部を拡大して示す縦断面図である。 前記実施形態の電動モータにおけるホルダユニットをケーシング本体側から見た背面図である。 前記実施形態のホルダユニットにおけるホルダをブラケット側から見た正面図である。 図5のA矢視から見たコネクタ部の平面図である。 前記実施形態の電動モータにおけるシール部材の外観斜視図である。 前記実施形態の電動モータにおけるフードの外観斜視図である。 (A)は前記実施形態のフードの正面図、(B)は同右側面図、(C)は(A)のB−B矢視断面図である。 他の実施形態におけるホルダの外観斜視図である。 さらに別の実施形態の電動モータをケーシング本体側から見た外観斜視図である。 前記別の実施形態の電動モータの組み立て途中を示す分解斜視図である。 さらに別の他の実施形態の電動モータの組み立て途中を示す外観斜視図である。
以下、この発明に係る電動モータの実施形態を図1から図13の図面を参照して説明する。
図1は電動モータ1の外観斜視図であり、図2は電動モータ1の縦断面図であり、図3は要部を拡大して示す縦断面図である。
電動モータ1は、ケーシング2と、ケーシング2に回転可能に支持されたロータ(アーマチュア)3と、ケーシング2に固定され後述するブラシ31を保持するホルダユニット4と、を備えている。なお、以下の説明では、ロータ3の軸方向をモータ軸方向(以下、軸方向と略す)といい、ケーシング2及びロータ3の径方向をモータ径方向(以下、径方向と略す)というものとする。
ケーシング2は、アルミニウム材からなる略円板状のブラケット5と、後端を閉塞させ前端を開口させた磁性材からなる略円筒状のケーシング本体6とから構成され、ブラケット5とケーシング本体6との間にホルダユニット4を挟装させて、ケーシング本体6の前端をブラケット5にねじ(図示略)で締結することにより連結されている。ケーシング本体6の磁石収容部60の内周面には、界磁用の二つの永久磁石7が径方向に対向して固定されており、それによりステータが構成されている。
ブラケット5の中央には、ロータ3の回転軸(出力軸)20を挿通させる孔部8が形成されている。また、ブラケット5においてホルダユニット4に対向する面には、孔部8と同芯上に、内側から、軸受取付凹部11と、環状のインロー溝12と、環状のシール部材収容凹部13と、ホルダ最外側収容凹部14と、が設けられており、インロー溝12とシール部材収容凹部13との間は非シール部受け面15となっている。また、図1に示すように、ブラケット5の外周部の上側には径方向外側に開口する切り欠き部16が形成されている。
ロータ3は、回転軸20と、回転軸20に固定されたロータコア21と、ロータコア21のスロットに巻装されたコイル23とを備えている。回転軸20は、ブラケット5の軸受取付凹部11に固定された軸受9と、ケーシング本体6の後端に固定された軸受10によって回転可能に支持されており、回転軸20の先端部がブラケット5の孔部8を介して外部に突出している。回転軸20の先端部にはギヤ部が一体的に設けられ、図示しない被駆動体の減速機構等と連結されるようになっている。ロータコア21は、ケーシング本体6に固定された永久磁石7と対向するように配置されている。
ケーシング2の内部に位置するロータ3前端側には、コイル23に流れる電流の方向を切り替える整流子24が配置されている。整流子24は、周方向に配列された複数のセグメント25を備え、各セグメント25にそれぞれのコイル23が接続されている。
図4は、ホルダユニット4を軸方向の後端側(ケーシング本体6側)から見た背面図であり、ロータ3のセグメント25を仮想線で示している。
ホルダユニット4は、樹脂材料からなるホルダ30と、ホルダ30に支持された一対のブラシ31と、ブラシ31を径方向内側に付勢する一対のスプリング32と、ブラシ31に外部から給電する一対のターミナル33と、を備えている。ブラシ31は、整流子24のセグメント25に摺接して整流子24に電流を流す部材であり、ターミナル33はブラシ31に外部から給電する部材である。
ホルダ30は、正面視略円形をなす本体部34と、本体部34と一体に形成され本体部34の上部から上方に延出する筒状のコネクタ部35と、本体部34の前面側(ブラケット5側)に固定された蓋体36(図2、図5参照)と、を備えている。
本体部34の周壁部37は、図2に示すように、ブラケット5のホルダ最外側収容凹部14に収容され、コネクタ部35は、図1に示すように、ブラケット5の切り欠き部16に収容されている。
本体部34の後面側(ケーシング本体6と対向する側)には、周壁部37の内側に、ケーシング本体6に対するインロー部39が、ケーシング本体6に接近する方向へ突出形成されている。インロー部39は周壁部37よりも小径の円環状をなし、周壁部37と同芯状に設けられている。このインロー部39は、ケーシング本体6の開口側に形成された係合凹部61に嵌入され、これによりホルダ30とケーシング本体6との芯出しが行われる。なお、係合凹部61の内径は磁石収容部60の内径よりも大径にされている。また、本体部34のインロー部39とケーシング本体6の開口周壁との間には、ホルダ30とケーシング本体6との間をシールする環状のシール部材62が取り付けられている。
本体部34のインロー部39の内側には隔壁部38が形成されており、隔壁部38の中央には、ロータ3の回転軸20を挿通させる貫通孔45が、インロー部39と同芯上に形成されている。
本体部34の後面側であってインロー部39の内側には、貫通孔45を間に挟んでその両側に一つずつブラシ格納部40が隔壁部38と一体的に設けられている。ブラシ格納部40は、コネクタ部35から周方向に90度離間して配置されている。ブラシ格納部40は、上壁部(仮保持部)41と一対の側壁部42とにより断面略コ字形に形成されており、径方向の両側と本体部34の前面側(ロータ3とは反対側)を開口させている。
また、本体部34の後面側であってインロー部39の内側には、ブラシ格納部40よりもコネクタ部35から離間する側に、スプリング32を支持するピン43が、各ブラシ格納部40の近傍にそれぞれ一つずつ隔壁部38から起立して一体的に設けられている。
ブラシ格納部40の上壁部41には、この上壁部41の径方向内側の端部に開口するU字形の溝部44が形成されている。
また、隔壁部38には、各ピン43の近傍であってブラシ格納部40から周方向に離間する側に、係止爪48が一体的に突設されている。係止爪48は、上端を径方向外側に屈曲させた逆L字形をなしている。
各ブラシ格納部40にはそれぞれ、直方体形状をなすブラシ31が収容されており、ブラシ格納部40の前面側の開口は、一対のブラシ格納部40にそれぞれブラシを挿入した後、図5に示すように、本体部34の前面側にスナップフィットによって固定される樹脂製の蓋体36によって塞がれ、これによりブラシ31はブラシ格納部40から前面側に脱落しないようにされている。
スプリング32は、コイル部50と、コイル部50の一端に連なる第1端部51と、コイル部50の他端に連なる第2端部52とから構成されている。スプリング32は、ピン43をコイル部50に挿入することによって本体部34に取り付けられており、第1端部51が係止爪48に係止され、第2端部52がブラシ格納部40内に挿入されてブラシ31の後端に係止されている。そして、このスプリング32によってブラシ31は径方向内方へと押圧され、この付勢力によりブラシ31は整流子24のセグメント25に押し付けられるようになっている。
なお、ブラシ格納部40の二つの側壁部42のうちピン43に対向して配置された側壁部42には、この側壁部42の径方向外側の端部に開口し径方向内側に向かって延びる溝(図示せず)が形成されている。スプリング32の第2端部52はこの溝を挿通することによって、ブラシ格納部40の内部に挿入されている。
ブラシ31の径方向外側の上面にはピグテイル59の一端が接合されており、ピグテイル59はブラシ格納部40の上壁部41の溝部44を挿通してブラシ格納部40の外に引き出され、このピグテイル59の他端がターミナル33に接合されている。
ターミナル33はインサート成形によりホルダ30と一体的に形成にされており、ターミナルの先端がコネクタ部35の内部に露出している。
図5はホルダ30を前面側(ブラケット5と対向する側)から見た正面図であり、本体部34の前面側には、周壁部37の内側に周壁部37よりも小径で周壁部37と同芯状の円環状をなすシール筒部70がブラケット5に接近する方向へ突出形成されている。このシール筒部70の内径は後面側のインロー部39の内径と略同一径にされており、したがって、シール筒部70の内側は前述した隔壁部38となっている。このシール筒部70は、ブラケット5のシール部材収容凹部13に挿入されている。
さらに、本体部34の前面側であってシール筒部70の内側には、ブラケット5に対するインロー部71が、ブラケット5に接近する方向に突出形成されている。
この図に示すように、インロー部71は、シール筒部70と同芯上に形成された円弧片であって、シール筒部70の内径より小さい同一外径の四つの円弧片71a〜71dから構成されている。第1の円弧片71aはコネクタ部35に対向する位置に配置されており、第1の円弧片71aから周方向両側に離間して第2の円弧片71bと第3の円弧片71cが配置され、第1の円弧片71aの周方向反対側に第4の円弧片71dが配置されている。そして、第2の円弧片71bと第4の円弧片71dの間、及び、第3の円弧片71cと第4の円弧片71dの間に、それぞれブラシ格納部40の前面側の開口が位置している。このインロー部71の内周面側には径方向内側に向けて複数のリブ71eが設けられ、各リブ71eの内径側を結ぶ線はブラケット5のインロー溝12と同芯状の円となるよう設定されている。このリブ71eが、ブラケット5のインロー溝12に嵌入され、これによりホルダ30とブラケット5との芯出しが行われる。
また、第1の円弧片71aと第2の円弧片71bの間、及び、第1の円弧片71aと第3の円弧片71cの間には、隔壁部38を貫通する孔72が形成されている。この孔72は、その深さの中間部において、樹脂製の本体部34に埋設されているターミナル33によって塞がれている。
隔壁部38において、第4の円弧片71dの外側に位置する下側隔壁部38bは、第1の円弧片71aと第2の円弧片71bと第3の円弧片71cの外側に位置する上側隔壁部38aよりも後面側(ロータ3の方向)に凹んでいる。この凹んでいる下側隔壁部38bとブラシ格納部40の前面側の開口部分に、前述した蓋体36がスナップフィットによって固定され、蓋体36の表面と上側隔壁部38aの表面とが面一になるようになっている。なお、回転軸20を挿通させる貫通孔45は、隔壁部38においてインロー部71の内側に位置する中央隔壁部38cの中央に形成されている。
また、ホルダ30には呼吸孔72が設けられている。図6に示すように、呼吸孔72の一端72aは、コネクタ部35の底部35aに開口して外部に連通しており、図5に示すように、呼吸孔72の他端72bは上側隔壁部38aの前面(ブラケット5に対向する面)であってシール筒部70の径方向内側において上側隔壁部38aの径方向最外縁に開口している。つまり、呼吸孔72の他端72bは、ブラシ31から離間して、ホルダ30の本体部34の外周に近い位置に開口している。
図2に示すように、ブラケット5とホルダ30との間にはシール部材73が取り付けられている。図7はシール部材73の斜視図であり、シール部材73は、ブラケット5のシール部材収容凹部13に収容される円環状のシール部74と、ブラケット5の非シール部受け面15に当接する円環状の非シール部75とを有し、シール部74の内周部と非シール部75の外周部とが段差部76とによって接続されて構成されている。
シール部74は、ブラケット5に当接する面及びホルダ30に当接する面のいずれも平坦面に形成されている。一方、非シール部75は、ブラケット5に当接する面は平坦面に形成されているが、ホルダ30に当接する面には、周方向に一周する突条76と、径方向に延びる複数の突条77とが設けられている。
シール部74は、ブラケット5のシール部材収容凹部13に収容され、シール部材収容凹部13に挿入されたホルダ30のシール筒部70の先端に押圧されることにより、シール部材収容凹部13の底面とシール筒部70の先端のシール面70aに密着する。これにより、ブラケット5とホルダ30との間がシールされる。
一方、非シール部75は、前記平坦面をブラケット5の非シール部受け面15に当接させ、突条76,77をホルダ30の上側隔壁部38a及び蓋体36の表面に当接させて、ブラケット5とホルダ30との間に挟装される。これにより、蓋体36は本体部34に押し付けられた状態で保持される。また、突条76,77が設けられていることにより、図3に示すように、非シール部75とホルダ30の上側隔壁部38a及び蓋体36の表面との間に第1の空間81が形成される。
また、図3に示すように、ホルダ30の本体部34においてインロー部71よりも内側に位置する中央隔壁部38cは、ブラケット5から軸方向に離間して配置されており、中央隔壁部38cとインロー溝12よりも径方向内側のブラケット5との間に第2の空間82が形成されている。
また、図3に示すように、ホルダ30の本体部34の貫通孔45の内周面とロータ3の回転軸20の外周面との間には第3の空間83が形成されている。
さらに、図5に示すように、ホルダ30の本体部34において、インロー部71の内周側に設けられた複数のリブ71eとインロー溝12との間に形成される空間を介して連通路84が形成されている。また、インロー部71の第1の円弧片71aと第2の円弧片71bの間、及び、第1の円弧片71aと第3の円弧片71cの間も連通路84としての機能を有する。したがって、連通路84は、呼吸孔72の他端72bとの間でその通気経路がラビリンス状となるよう形成されている。
これら第1の空間81と連通孔84と第2の空間82と第3の空間83とを介して、呼吸孔72はケーシング本体6内に連通されている。詳述すると、呼吸孔72の他端72bは、ホルダ30の本体部34における上側隔壁部38aの前面に開口しているので、この他端72bは第1の空間81に連通する。第1の空間81は、他端72bからラビリンス状に形成された連通路84を介して第2の空間82に連通し、第2の空間82は第3の空間83に連通し、第3の空間83はケーシング本体6の内部に連通している。したがって、呼吸孔72は、第1の空間81と連通孔84と第2の空間82と第3の空間83とからなる距離の長い曲がりくねった複雑な経路を介して、ケーシング本体6内に連通することとなる。
ホルダ30のコネクタ部35には図示しない雄コネクタが嵌入され、前記雄コネクタに接続された図示しないハーネスの導線がターミナル33に接続され、前記ハーネス内部に形成された図示しない通路とホルダ30の呼吸孔72とが接続される。これにより、ハーネスを介して電動モータ1のケーシング本体6内と外部とを連通させることができ、呼吸することができるようになっている。
しかしながら、前述したように、呼吸孔72は、第1の空間81と連通孔84と第2の空間82と第3の空間83とからなる距離の長い曲がりくねった複雑な経路を介して、ケーシング本体6内に連通しているので、コネクタ部35からケーシング本体6内に雨水等を侵入し難くすることができる。その結果、ケーシング本体6内を被水し難くすることができる。
また、ブラシ31の摩耗により生じた摩耗粉などの導電性の異物がケーシング本体6からコネクタ部35に漏出する場合も、距離の長い曲がりくねった複雑な前記経路を通らなければならないので、前記導電性異物がコネクタ部35に流出し難くなり、コネクタ部35内の電気的導通性や絶縁性が低下するのを阻止することができる。
特に、呼吸孔72の他端72bが、ブラシ31から離間した位置に開口しているので、ブラシの摩耗により生じる導電性の異物(摩耗粉)がコネクタ部に侵入し難くすることができる。
一方、図2に戻って、ケーシング本体6の後壁部63にも呼吸孔64が形成されている。これは電動モータ1全体を密閉空間に収容した場合に、前記密閉空間とケーシング本体6内とを連通させるためであり、このようにしておくと、電動モータ1内と前記密閉空間内を等圧にすることができ、その結果、前記密閉空間内を外部と等圧にすることができる。
また、ケーシング本体6の内部において、ホルダ30の本体部34とケーシング本体6との間には、フード部材90が取り付けられている。図8はフード部材90の斜視図、図9(A)はフード部材90を後部側から見た正面図、図9(B)は同右側面図、図9(C)は図9(A)のB−B矢視断面図である。
フード部材90は、軸方向の両端を開口させた略円筒状をなしており、ケーシング本体6における磁石収容部60の前端側に挿入される後筒部91と、ホルダ30における本体部34のインロー部39の内側に挿入される前筒部92と、後筒部91と前筒部92との間に形成され径方向外側に突出するリング状の鍔部93と、後筒部91の後端から径方向内側に向かって延びるリング状の突起部94と、後筒部91の外周面に周方向所定間隔に設けられ径方向外側に突出する嵌合突起部95と、を備えて構成されている。
このフード部材90は、後筒部91の嵌合突起部95をケーシング本体6の磁石収容部60に嵌合させることによりケーシング本体6に固定されており、前筒部92が、ホルダ30における本体部34のインロー部39の内側に挿入され、鍔部93がインロー部39の端面に突き当たっている。なお、前筒部92の外周面とインロー部39の内周面との間には径方向に若干の隙間が形成されている。そして、この取付状態において、フード部材90の突起部94が永久磁石7の端面と対向するように配置されている。
このように径方向内側に向かって延びるリング状の突起部94を備えたフード部材90が、ケーシング本体6の磁石収容部60の開口端部に設置されていることにより、ブラシ31の摩耗により生じた摩耗粉などの導電性の異物が、フード部材90よりも後方側(永久磁石7側)に侵入し難くすることができ、これによりケーシング本体6の絶縁性が低下するのを抑制することができる。
なお、電動モータ1の取付姿勢が、例えばコネクタ部35が鉛直方向の上方に位置するように決まっている場合には、前述したフード部材90を取り付ける代わりに、図10に示すように、ホルダ30の本体部34のインロー部39において鉛直方向の下方に位置する側の一部、すなわちコネクタ部35から周方向180度離間する側の一部を、ケーシング本体6側に延長させてフード部46を部分的に形成してもよい。前記導電性の異物は重力により鉛直下方に集まり易いので、集まり易い側にフード部46を形成することによって、前記導電性異物が、ケーシング本体6の後方側(永久磁石7側)に侵入し難くすることができ、これによりケーシング本体6の絶縁性が低下するのを抑制することができる。
また、図11に示すように、ホルダユニット4のコネクタ部35と、ケーシング本体6の呼吸孔64とを、周方向同一位置に配置する場合には、ケーシング本体6の開口側の外周鍔部65であって呼吸孔64と周方向同一位置に、径方向外側に突出する突出片66を設けておくのが好ましい。
このように突出片66を設けておくと、図12に示すように、ブラケット5とホルダユニット4及びロータ3とを組み立てた後に、ロータ3の上からケーシング本体6を被せてていき、ケーシング本体6とブラケット5とをねじ部材67によって連結する際に、ブラケット5の切り欠き部16に収納されたコネクタ部35の上に、ケーシング本体6の突出片66を配置すれば、コネクタ部35とケーシング本体6の呼吸孔64とを周方向同一位置に配置することが容易にできる。したがって、ケーシング本体6の呼吸孔64を、コネクタ部35から周方向に180度反対側に配置してしまう組み立てミスの発生を確実に防止することができる。
また、前記組み立てミスをより確実に防止することができるように、図13に示すように、コネクタ部35においてケーシング本体6側の外面に係合ピン47を突設しておき、ケーシング本体6に設けた前記突出片66に係合凹部68を設けておいて、係合ピン47を係合凹部68に係合するようにしてもよい。係合ピン47と係合凹部68とが係合しない位置でケーシング本体6とホルダ30とを重ねると、ケーシング本体6の外周鍔部65がホルダ30の係合ピン47に乗り上げてしまうため、ケーシング本体6の外周鍔部65をブラケット5の端面に接触させることができなくなるので、その時点でケーシング本体6とホルダ30との周方向相対位置が間違っていることを認識することができる。その結果、組み立てミスの発生をより確実に防止することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限るものではない。
例えば、第1の空間81、第2の空間、第3の空間、連通路の形状等は、前述した実施形態の形状に限るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 電動モータ
3 ロータ
5 ブラケット
6 ケーシング本体
20 回転軸
24 整流子
30 ホルダ
31 ブラシ
35 コネクタ部
38,38a,38b,38c 隔壁部
45 貫通孔
70 シール筒部
70a シール面
72 呼吸孔
72a 一端
72b 他端
73 シール部材
74 シール部
75 非シール部
81 第1の空間
82 第2の空間
83 第3の空間
84 連通路

Claims (2)

  1. 整流子を有するロータと、
    内部に前記ロータを回転可能に収容するケーシング本体と、
    前記整流子に摺接して電流を流すブラシを保持するブラシ格納部と、中央に前記ロータの回転軸における前記整流子よりも先端側を挿通させる貫通孔が設けられた隔壁部と、外周部に配置されたコネクタ部とが一体的に設けられたホルダと、
    前記ホルダを間に挟んで前記ケーシング本体に連結されるブラケットと、
    前記ホルダと前記ブラケットとの間をシールするシール部材と、
    を備える電動モータにおいて、
    前記シール部材は、前記ホルダ及び前記ブラケットとに密接してシールするシール部と、該シール部よりも径方向内側に配置され前記ホルダの前記隔壁部との間に空間を形成する非シール部と、を備え、
    前記ホルダには呼吸孔が設けられ、前記呼吸孔の一端は、前記コネクタ部内に開口して外部に連通し、前記呼吸孔の他端は、前記隔壁部において前記ブラケットに対向する面に開口し、且つ前記他端の開口は、前記シール部材の前記非シール部に対向して配置されており、
    前記呼吸孔の前記他端の開口は、前記シール部材の非シール部と前記ホルダの前記隔壁部との間に形成された第1の空間と、前記第1の空間よりも径方向内側であって前記隔壁部と前記ブラケットとの間に形成された第2の空間と、前記第1の空間と前記第2の空間とを連通するとともに、前記ブラケットと前記ホルダとの間でラビリンス状に形成された連通路と、前記隔壁部の前記貫通孔と前記ロータの前記回転軸との間に形成され前記第2の空間に連通する第3の空間とを介して、前記ケーシング本体の内部に連通していることを特徴とする電動モータ。
  2. 前記呼吸孔の前記他端の開口は、前記ブラシから離間した位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
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