JP5840503B2 - 2次元放射線表示装置および2次元放射線表示方法 - Google Patents

2次元放射線表示装置および2次元放射線表示方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5840503B2
JP5840503B2 JP2012001462A JP2012001462A JP5840503B2 JP 5840503 B2 JP5840503 B2 JP 5840503B2 JP 2012001462 A JP2012001462 A JP 2012001462A JP 2012001462 A JP2012001462 A JP 2012001462A JP 5840503 B2 JP5840503 B2 JP 5840503B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
radiation
dimensional
dimensional radiation
processing unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012001462A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013142545A (ja
Inventor
直人 久米
直人 久米
徹 小野寺
徹 小野寺
美徳 佐藤
美徳 佐藤
牧野 俊一郎
俊一郎 牧野
前川 立行
立行 前川
司 寺村
司 寺村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2012001462A priority Critical patent/JP5840503B2/ja
Priority to PCT/JP2012/008326 priority patent/WO2013102989A1/ja
Priority to US14/370,351 priority patent/US9086498B2/en
Priority to EP12864542.1A priority patent/EP2801842B1/en
Publication of JP2013142545A publication Critical patent/JP2013142545A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5840503B2 publication Critical patent/JP5840503B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01VGEOPHYSICS; GRAVITATIONAL MEASUREMENTS; DETECTING MASSES OR OBJECTS; TAGS
    • G01V5/00Prospecting or detecting by the use of ionising radiation, e.g. of natural or induced radioactivity
    • G01V5/20Detecting prohibited goods, e.g. weapons, explosives, hazardous substances, contraband or smuggled objects
    • G01V5/281Detecting prohibited goods, e.g. weapons, explosives, hazardous substances, contraband or smuggled objects detecting special nuclear material [SNM], e.g. Uranium-235, Uranium-233 or Plutonium-239
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/169Exploration, location of contaminated surface areas
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/17Circuit arrangements not adapted to a particular type of detector
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T11/002D [Two Dimensional] image generation
    • G06T11/001Texturing; Colouring; Generation of texture or colour
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T11/002D [Two Dimensional] image generation
    • G06T11/20Drawing from basic elements, e.g. lines or circles
    • G06T11/206Drawing of charts or graphs

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geophysics (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Nuclear Medicine (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Geology (AREA)

Description

本発明の実施形態は、2次元放射線表示装置および2次元放射線表示方法に関する。
2次元放射線表示装置は、放射線源の方向を2次元の配置で、強さを色や輝度で画面に表示する装置である。CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等により撮影した可視画像に放射線源の方向を重ね合わせて表示することにより、直感的に放射線源の方向と強さを認識することができる。
2次元の放射線強度分布データを得るために用いられる手法として、放射線検出器を2次元のアレイ状に並べて個々の放射線検出器の出力(パルス計数値、電流値、電圧値など)を2次元配列に並べたもの、放射線の入射により発光するシンチレータをCCDカメラ等で撮影したものなどが知られている。
なお、γ線検出器アレイをγ線の入射方向を回転軸として回転させて複数回γ線の強度を検出して放射能分布を撮影するγ線放射能分布撮影方法であって、最小二乗法によるフィッティング計算により所定の式が最小となる放射能強度及びγ線検出器の感度の相対値を求め、所定の式のフィッティング計算を繰り返し行い、放射性物質の放射能分布を求めること等が開示されている。
また、原子力施設の工事等で現場に帯行・設置し、放射線作業環境を把握できる、高感度化・小型化を目的とした、阻止能の高いCdTe半導体センサアレイと大口径シングルホールコリメータを組み合わせたγ線イメージング装置等が開示されている。
特許第4371723号公報
日本原子力学会 2002年秋の大会 D38 「CdTeアレイを用いた小型高感度γ線イメージング装置の開発」
原子力発電所等における事故により汚染された地域においては速やかな放射性物質の除染が求められている。しかし、従来の線量計では放射性物質による汚染箇所を把握するのに時間がかかり、効率的に除染作業を進めることが難しい。
汚染箇所を認識することが容易な2次元放射線表示装置は、除染作業の効率向上を実現するツールとして有効である。しかし、低空間線量環境において、汚染箇所を認識するまでには時間がかかる問題がある。
除染作業を開始する前に汚染箇所を認識することができれば、放射性物質による汚染箇所のみを除染することで、除染作業を効率的に実施することができる。さらに、除染後の汚染箇所の除染確認作業も同様である。
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、短時間で放射性物質による汚染箇所を認識することができる2次元放射線表示装置および2次元放射線表示方法を提供することである。
上記課題を解決するために、一つの実施形態の2次元放射線表示装置は、2次元的に配列されたアレイ状の複数の放射線検出器から放射線検出信号を受けて、当該放射線検出信号に基づいて放射線分布を表示するための表示データを出力可能な2次元放射線表示装置である。当該2次元放射線表示装置は、前記複数の放射線検出器から複数回検出された前記放射線検出信号から前記アレイ状の位置に対応する2次元放射線データに変換するデータ取得部と、放射線の検出方向を認識可能とするために、その検出方向を認識可能な区分ごとに、前記データ取得部により変換された前記2次元放射線データを複数の領域に分割するデータ分割処理部と、前記データ分割処理部により分割された前記区分の領域ごとに、前記2次元放射線データを積分する積分処理部と、前記積分処理部により積分された前記区分の領域ごとの積分値に基づいて、放射線分布を示す2次元データを合成するデータ合成処理部と、前記データ合成処理部により合成された前記2次元データを所定の表示形式に従った表示データとして出力する画像出力部とを備えることを特徴とする。
また、他の実施形態の2次元放射線表示装置は、2次元的に配列されたアレイ状の複数の放射線検出器から放射線検出信号を受けて、当該放射線検出信号に基づいて放射線分布を表示するための表示データを出力可能な2次元放射線表示装置である。当該2次元放射線表示装置は、前記複数の放射線検出器から複数回検出された前記放射線検出信号から前記アレイ状の位置に対応する2次元放射線データに変換するデータ取得部と、前記データ取得部により変換された前記2次元放射線データを、領域を分割するための基準となる判定値に従って分割する領域判定データ分割処理部と、前記領域判定データ分割処理部により分割された前記領域ごとに、前記2次元放射線データを積分する積分処理部と、前記積分処理部により積分された前記領域ごとの積分値に基づいて、放射線分布を示す2次元データを合成するデータ合成処理部と、前記データ合成処理部により合成された前記2次元データを所定の表示形式に従った表示データとして出力する画像出力部とを備え、前記領域判定データ分割処理部は、前記判定値を前記積分値の精度または統計的に有意な値に基づいて決定し、当該決定した判定値を基準として前記2次元放射線データを分割することを特徴とする。
上記課題を解決するために、一つの実施形態の2次元放射線表示方法は、2次元的に配列されたアレイ状の複数の放射線検出器から放射線検出信号を受けて、当該放射線検出信号に基づいて放射線分布を表示するための表示データを出力可能な2次元放射線表示装置の2次元放射線表示方法である。当該2次元放射線表示方法は、前記2次元放射線表示装置のデータ取得手段が、前記複数の放射線検出器から複数回検出された前記放射線検出信号から前記アレイ状の位置に対応する2次元放射線データに変換するデータ取得ステップと、前記2次元放射線表示装置のデータ分割処理手段が、放射線の検出方向を認識可能とするために、その検出方向を認識可能な区分ごとに、前記データ取得ステップにおいて変換された前記2次元放射線データを複数の領域に分割するデータ分割処理ステップと、前記2次元放射線表示装置の積分処理手段が、前記データ分割処理ステップにおいて分割された前記区分の領域ごとに、前記2次元放射線データを積分する積分処理ステップと、前記2次元放射線表示装置のデータ合成処理手段が、前記積分処理ステップにおいて積分された前記区分の領域ごとの積分値に基づいて、放射線分布を示す2次元データを合成するデータ合成処理ステップと、前記2次元放射線表示装置の画像出力手段が、前記データ合成処理ステップにおいて合成された前記2次元データを所定の表示形式に従った表示データとして出力する画像出力ステップとを有することを特徴とする。
また、他の実施形態の2次元放射線表示方法は、2次元的に配列されたアレイ状の複数の放射線検出器から放射線検出信号を受けて、当該放射線検出信号に基づいて放射線分布を表示するための表示データを出力可能な2次元放射線表示装置の2次元放射線表示方法である。当該2次元放射線表示方法は、前記2次元放射線表示装置のデータ取得手段が、前記複数の放射線検出器から複数回検出された前記放射線検出信号から前記アレイ状の位置に対応する2次元放射線データに変換するデータ取得ステップと、前記2次元放射線表示装置の領域判定データ分割処理部手段が、前記データ取得ステップにおいて変換された前記2次元放射線データを、領域を分割するための基準となる判定値に従って、分割する領域判定データ分割処理ステップと、前記2次元放射線表示装置の積分処理手段が、前記領域判定データ分割処理ステップにおいて分割された前記領域ごとに、前記2次元放射線データを積分する積分処理ステップと、前記2次元放射線表示装置のデータ合成処理手段が、前記積分処理ステップにおいて積分された前記分割された領域ごとの積分値に基づいて、放射線分布を示す2次元データを合成するデータ合成処理ステップと、前記2次元放射線表示装置の画像出力手段が、前記データ合成処理ステップにおいて合成された前記2次元データを所定の表示形式に従った表示データとして出力する画像出力ステップとを有し、前記領域判定データ分割処理ステップでは、前記領域を分割するための基準となる判定値を前記積分値の精度または統計的に有意な値に基づいて決定し、当該決定した判定値を基準として前記2次元放射線データを分割することを特徴とする。
本発明に係る2次元放射線表示装置および2次元放射線表示方法の実施形態によれば、短時間で放射性物質による汚染箇所を認識することができる。
本発明に係る2次元放射線表示装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図。 2次元放射線データの配列の一例を示す図。 第1の実施形態の2次元放射線表示装置の再合成処理の一例を示す図。 第1の実施形態の2次元放射線表示処理フローを示す図。 本発明に係る2次元放射線表示装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図。 第2の実施形態の2次元放射線表示装置の再合成処理の一例を示す図。 2次元放射線データの一例を示す図。 再合成2次元データの表示の一例を示す図。 本発明に係る2次元放射線表示装置の第3の実施形態の構成を示すブロック図。 分割するデータ領域の一例を示す図。 分割するデータ領域の他の一例を示す図。 本発明に係る2次元放射線表示装置の第4の実施形態の構成を示すブロック図。
以下、本発明に係る実施形態の2次元放射線表示装置について、図面を参照して具体的に説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。ここで説明する下記の実施形態はいずれも、放射線検出器としてγ線検出器に用いる2次元放射線表示装置の一例をとりあげて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る2次元放射線表示装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。以下、本発明に係る2次元放射線表示装置の第1の実施形態について、その他の図面も参照しながら説明する。
2次元放射線表示装置は、図1に示すように、データ取得部1、データ分割処理部2、積分処理部3、データ合成処理部4、画像出力部5を備えている。積分処理部3は、積分する領域毎に、例えば積分処理部3a、3bおよび3cを備えている。
第1の実施形態の2次元放射線表示装置は、図示しない放射線検出器から放射線の強度分布を取得する。放射線検出器は、例えばピンホールまたはコリメータを有する複数のγ線検出器からなるγ線検出器アレイなどである。
具体的には、ピンホールを有するγ線検出器アレイは、例えば遮へい板の中央に開孔が設けられ、その遮へい板の開孔から入射する放射線を検出するように複数のγ線検出器が設けられている。また、コリメータを有するγ線検出器アレイは、例えば鉛で形成された中空筒状のコリメータが複数のγ線検出器の位置に対応するように複数設けられている。これによって、放射性物質から放出されるγ線がコリメータを通過し、このコリメータを通過したγ線が複数のγ線検出器で検出される。
第1の実施形態の2次元放射線表示装置は、詳しくは後述するように、アレイ状の複数の放射線検出器から放射線検出信号を受けて、当該放射線検出信号に基づいて放射線分布を表示する表示データを出力する。以下、図1に示す各機能部について説明する。
データ取得部1は、上述したような図示しない放射線検出器から放射線検出信号を時系列的に複数回取得する。この際に、データ取得部1は、放射線検出器におけるどのアレイ状の位置からの放射線検出信号であるかの位置情報も取得する。このために、データ取得部1は、例えばγ線検出器アレイから各々のγ線検出器を識別可能なように信号線でγ線検出器アレイに接続されてもよく、また、γ線検出器アレイから位置情報を含む放射線強度データを受信してもよい。
データ取得部1は、この取得した放射線検出信号(放射線の強度信号)を、I(行)×J(列)の2次元配列形式の2次元放射線データ101に変換する。ここで、I、Jは整数であり、以降では分解能{I(行)×J(列)}のように表すものとする。例えば、2次元放射線データ101は、分解能{16(行)×16(列)}の2次元配列形式で放射線強度データを有する。
図2に、2次元放射線データ101の配列の一例を示す。
データ取得部1は、放射線検出器から取得した放射線検出信号(または放射線強度データなど)を、例えば図2に示すように、I(行)×J(列)の2次元配列形式の2次元放射線データ101に変換する。データ取得部1は、γ線検出器アレイの配列を2次元放射線データ101の分解能{I(行)×J(列)}に対応させる。なお、このような2次元放射線データ101は、検出の位置情報および放射線の強度情報を有することから、3次元としても扱うことができる。
また、図2に、γ線検出器アレイにおけるアレイ状配置方向を基準とした上側および下側、左側および右側の領域の例を示す。さらに、対角線方向の例も示す。例えば、上側の領域は2次元配列の1行目から〜I/2行目(I/2が整数の場合)であり、下側の領域は(I/2+1)行目〜I行目である。なお、図示しない内側領域は、例えば2次元配列のI/4行目から〜3I/4行目(整数の場合)、J/4列目から〜3J/4列目(整数の場合)の範囲の領域であり、外側領域は内側領域以外である。
データ分割処理部2は、放射線の検出方向を認識可能とするために、その方向を認識可能な区分ごとに、2次元放射線データ101を複数の領域に分割する。データ分割処理部2は、2次元放射線データ101について、例えば前述した図2に示す上側および下側領域、左側および右側領域、内側(中央)および外側(中央以外)の領域の区分にそれぞれ分割したデータを有する分割データ102a、102b、102cを生成する。
図1に示すように、分割データ102aは、2次元放射線データ101が上下に分割された上側領域102Uおよび下側領域102Dに区分されたデータである。また、分割データ102bは、2次元放射線データ101が左右に分割されたデータの左側領域102Lおよび右側領域102Rに区分されたデータである。また、分割データ102cは、2次元放射線データ101が中央の内側と外側とに分割された内側領域102Iおよび外側領域102Oとに区分されたデータである。なお、例えば、中央はγ線検出器アレイの中央に対応する2次元放射線データ101の領域である。
ここで、2次元放射線データ101の分割方法は、図1に示す方法以外の分割方法であってもよい。例えば、図2に示すように、2次元放射線データ101を対角線で区切り、方向を特定する区分を4つの領域とすることもできる。
上述したような分割データ102aの分割された領域は、表示装置における表示画面での上下の領域に対応する。また、分割データ102bの分割された領域は表示画面での左右の領域に対応し、また、分割データ102cの分割された領域は表示画面での中央と中央以外の領域に対応する。
積分処理部3は、2次元放射線データ101が分割された区分ごとに、時系列的に複数回取得された2次元放射線データ101について積分処理を行う。すなわち、積分処理部3aは、上側領域102Uと下側領域102Dとに区分された分割データ102aを積分する。同様に、積分処理部3bは、右側領域102Rと左側領域102Lとに区分された分割データ102bを積分し、また、積分処理部3cは、内側領域102Iと外側領域102Oとに区分された分割データ102cを積分する。
以上説明した通り、積分処理部3(3a、3bおよび3c)により、これらの分割データ102a、102bおよび102cごとに、積分値が生成される。
データ合成処理部4は、積分処理部3a、3bおよび3cにより積分処理された2次元放射線データ101を、さらに区分して合成する。すなわち、データ合成処理部4は、再合成2次元データ104Sを生成する。
図3に、データ合成処理部4による再合成処理の一例を示す。
データ合成処理部4は、図3に示すように、例えば上側領域102Uおよび下側領域102D、右側領域102Rおよび左側領域102L、内側領域102Iおよび外側領域102Oの各々を、その領域ごとの積分値の比に基づいて、再合成2次元データ104Sとして重み付け(合成)する。
例えば、図3は、以下のような重み付けの区分(1)〜(8)と、方向を特定する区分(上側領域102U、下側領域102D、左側領域102L、右側領域102R、内側領域102Iおよび外側領域102O)との対応関係を示す。
上側領域102U{区分(1)〜(4)の範囲}
下側領域102D{区分(5)〜(8)の範囲}
左側領域102L{区分(1)、(2)、(5)、(6)の範囲}
右側領域102R{区分(3)、(4)、(7)、(8)の範囲}
内側領域102I{区分(2)、(3)、(6)、(7)の範囲}
外側領域102O{区分(1)、(4)、(5)、(8)の範囲}
以上のように、データ合成処理部4は、上記の方向を特定する区分を、さらに、区分(1)〜(8)(8分割)のようにして、再合成2次元データ104Sを生成する。この再合成2次元データ104Sは、データ合成処理部4から画像出力部5に出力される。
画像出力部5は、再合成2次元データ104Sをその区分(1)〜(8)ごとの積分結果に応じて、表示画面上に色階調表示やグレースケールなどの濃淡表示によって放射線分布を表示する。その際に、画像出力部5が、可視画像と放射線分布とを重ね合わせて表示させてもよい。
この場合に、画像出力部5は、例えば可視画像を捉えるカメラなどの視野角と、放射線を検出するピンポールおよび検出器有効面積とにより定まる視野角とに基づいて、可視画像に上述したような放射線分布画像を重ね合わせる。これにより、本実施形態の2次元放射線表示装置は、撮影している可視画像や映像上に、放射線が検出されている方向を示す放射線分布画像を表示させることができる。
図4に、第1の実施形態の2次元放射線表示処理フローの一例を示す。以下、図1〜図3を参照しながら、図4の2次元放射線表示処理フローについて説明する。
データ取得部1は、2次元放射線データ101a、・・・、101nのように時間間隔を経て、図示しない放射線検出器から複数回データを取得する。積分処理部3は、データ分割処理部2の分割区分に従って、2次元放射線データ101a、・・・、101nを積分する。
すなわち、積分処理部3aは、2次元放射線データ101a、・・・、101nについて、上側領域102Uおよび下側領域102Dのそれぞれの範囲にある放射線強度データを積分して、図4に示すように、積分値103aを得る。例えば、図4の例では、全領域の放射線強度を1とした場合に、上側領域102Uの積分値:下側領域102Dの積分値=0.8:0.2であることを示す。これと同様に、積分値103bでは、左側領域102Lの積分値:右側領域102Rの積分値=0.4:0.6である。また、積分値103cでは、内側領域102Iの積分値:外側領域102Oの積分値=0.3:0.7であることを示す。
データ合成処理部4は、積分処理部3a、3bおよび3cから上記の積分値103a、103bおよび103cを受けると、図4に示すように、前述した区分(1)〜区分(8)に重み付け(放射線強度の振り分け)して再合成2次元データ104Sを生成する。
図4の例では、区分{(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)}の強度分布={0.224、0.096、0.144、0.336、0.056、0.024、0.036、0.084}である。
画像出力部5は、この再合成2次元データ104Sをデータ合成処理部4から受けると、表示画面に画像表示出力105Sを出力する。例えば、図4に示す例では、前述した区分(1)〜(8)ごとの積分値が、当該区分ごとの強度分布の相違が識別可能となるように、ドット表示・斜線表示等で示している。実際には、放射線強度によって、濃淡表示や色階調表示などの表示方法(所定の表示形式)を用いて、相対的な強度の相違が分かるように表示される。
次に、第1の実施形態における検出感度の向上について説明する。例えば、2次元放射線データ101の分解能がI(行)×J(列)の場合、積分処理部3aでは上側領域102UにあるI/2×J個のデータを積分する。よって、再合成2次元データ104Sは、2次元放射線データ101の各要素に対してI/2×J倍の感度を有することになり、計数値が向上する。例えば、I=J=16とした場合、I/2×J=128となり、128倍の感度で放射線分布を表示することができる。
具体例で説明すると、例えば放射線検出器にγ線検出器アレイを用いる場合、分解能256ピクセル{16(行)×16(列)}を有するとする。また、このγ線検出器アレイで、放射線の方向を認識できるデータ数100(カウント)の計数が必要とし、さらにこの計数時間を100秒とする。これは、例えばγ線検出器アレイ中の1個の検出器で考えた場合には、γ線を100カウント計数するのに100秒の計数時間を要する。
これを、図1に示す2次元放射線表示装置の場合で説明すると、データ分割処理部2が2次元放射線データ101を、分割データ102aについて上側領域102Uおよび下側領域102Dのそれぞれに対して、128(=256/2)ピクセル分のデータを割り当てる。
積分処理部3aは、この128ピクセル分のデータ割り当てに対して積分するため、1ピクセルでデータ数100(カウント)を計数する場合と比べて、128倍の感度を得ることができる。すなわち、放射線の方向として上下方向を特定するために必要な計数時間は、0.78秒(=100秒/128)で済む。左右方向等の他の方向の区分についても同様である。
以上説明したように、2次元放射線データ101の配列I(行)×J(列)において、分解能はIまたはJが大きいほどすぐれているが、すべての配列要素に放射線が検出されるためには、長い時間を要することになる。
一方、第1の実施形態の2次元放射線表示装置によれば、例えば上側および下側、左側および右側、中央側およびその外側などの方向を特定する区分の領域ごとに、放射線を計数して積分することで、検出感度を向上し、統計的なばらつきを短時間で抑制することができる。
また、第1の実施形態の2次元放射線表示装置によれば、例えば上側および下側、左側および右側、中央側およびその外側などの方向を特定する区分の領域に基づいて、2次元放射線分布データを再合成するため、短時間で放射線の検出方向を的確にとらえることができ、汚染箇所を短時間で認識することが可能となる。
したがって、低空間線量の環境においても、汚染箇所を短時間で認識することが可能となる。
[第2の実施形態]
図5は、本発明に係る2次元放射線表示装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。図5を参照しながら、第2の実施形態について説明する。なお、図5では、図1の第1の実施形態の構成と同一の機能部については同一の符号を付す。
第2の実施形態の図5に示す構成では、第1の実施形態の図1に示す構成に相当する機能部に加えて、さらに、積分判定部6、判定フィードバック部7および設定切替部8を備えている。なお、図1の構成に相当する機能部は、データ取得部1、データ分割処理部21、積分処理部31、データ合成処理部4および画像出力部5である。
積分判定部6は、積分処理部3a、積分処理部3bおよび積分処理部3cからそれぞれの積分結果(積分値)を受ける。積分判定部6は、分割データ102a、102bおよび102cの各領域の積分値について、「十分な精度がある」または「統計的に有意」であるか否かを判定する。積分判定部6は、このような積分結果判定を、判定フィードバック部7に通知する。
判定フィードバック部7は、積分判定部6からこの積分結果判定を受けると、各領域の積分値ごとに「十分な精度がある」または「統計的に有意」であると判定されている場合、当該領域について分割数を増加するようにデータ分割処理部21に指示を出す。一方、当該領域の積分値について「十分な精度がある」または「統計的に有意」であると判定されていない場合、判定フィードバック部7は分割数を維持するように指示を出す。
データ分割処理部21は、判定フィードバック部7からの指示を受けると、この指示に基づいて2次元放射線データ101の分割数を変更するか否か判断する。
図5に示すデータ分割処理部21における分割データ102a、102bおよび102cが、例えば放射線検出の初期時には、図1に示す分割状態(上下2区分、左右2区分、内外2区分)であったとする。放射線検出の時間経過と共に積分値が大きくなると、データ分割処理部21が、積分判定結果に基づいて分割データ102aの上側領域をさらに2領域に細分化すると判定フィードバック部7から指示を受けた場合、第1の上側領域102Ua、第2の上側領域102Ubに分割する。
また、同様に、データ分割処理部21が、判定フィードバック部7から分割データ102aの下側領域の分割数を増加するように指示を受けた場合、例えば下側の1領域を第1の下側領域102Daと第2の下側領域102Dbに分割する。
また、同様に、データ分割処理部21が、判定フィードバック部7から分割データ102bの左側領域の分割数を増加するように指示を受けた場合、例えば左側の1領域を第1の左側領域102Laと第2の左側領域102Lbに分割する。また、データ分割処理部21が、判定フィードバック部7から分割データ102bの右側領域の分割数を増加するように指示を受けた場合、例えば右側の1領域を第1の右側領域102Raと第2の右側領域102Rbに分割する。内側領域の分割についても、同様に、データ分割処理部21が、分割データ102cについて、例えば内側の1領域を第1の内側領域102Iaと第2の内側領域102Ibに分割する。
なお、外側領域102Oaについては、本例では分割しないが、さらに細分化して分割するようにしてもよい。また、上記例では、各々の領域ごとに分割を判定する場合を示したが、いずれかひとつの領域について分割数を増やすと判定した場合にすべての領域を細分化して分割するようにしてもよい。
これらの細分化された方向を特定する区分ごとに、積分処理部31は、同様に、分割データ102a、102bおよび102cの細分化された領域での積分値を求める。
データ合成処理部4は、積分処理部3a、3bおよび3cにより積分された方向を特定する区分ごとの積分値を合成する。これにより、データ合成処理部4は、再合成2次元データ104Tを生成する。
図6に、データ合成処理部4による再合成処理の一例を示す。なお、図6に示す例は、図3に示す8分割の区分を20分割に細分化した一例である。
図6に示すように、再合成2次元データ104Tは、例えば第1および第2の上側領域102UaおよびUb、第1および第2の下側領域102DaおよびDb、第1および第2の左側領域102LaおよびLb、第1および第2の右側領域102RaおよびRb、外側領域102Oaの各々での積分値がデータ合成処理部4により重み付けされて合成される。
例えば、図6は、上記の領域の区分から得られる、以下のような重み付け(振り分け)の区分(1)〜(20)(20分割された場合)を示す。
第1の上側領域102Ua{区分(1)〜(4)の範囲}
第2の上側領域102Ub{区分(5)〜(10)の範囲}
第1の下側領域102Da{区分(11)〜(16)の範囲}
第2の下側領域102Db{区分(17)〜(20)の範囲}
第1の左側領域102La{区分(1)、(5)、(11)、(17)の範囲}
第2の左側領域102Lb{区分(2)、(6)、(7)、(12)、(13)、(18)の範囲}
第1の右側領域102Ra{区分(3)、(8)、(9)、(14)、(15)、(19)の範囲}
第2の右側領域102Rb{区分(4)、(10)、(16)、(20)の範囲}
第1の内側領域102Ia{区分(7)、(8)、(13)、(14)の範囲}
第2の内側領域102Ib{区分(6)、(9)、(12)、(15)の範囲}
外側領域102Oa{区分(1)〜(4)、(5)、(10)、(11)、(16)、(17)〜(20)の範囲}
以上のように、データ合成処理部4は、上記の方向を特定する区分を、さらに、例えば区分(1)〜(20)のようにして、再合成2次元データ104Tを生成する。この再合成2次元データ104Tは、データ合成処理部4から画像出力部5に出力される。
例えば、データ取得部1に、図7に示すような2次元放射線データ101A等が複数回取得されたとする。これらの2次元放射線データ101A等が、データ分割処理部21および積分処理部31により積分処理され、データ合成処理部4により図8に示す再合成2次元データ104Tが生成される。
画像出力部5は、図8に示す再合成2次元データ104Tをその区分(1)〜(20)ごとの積分結果に応じて、図8に示す画像表示出力105Tのように、表示画面上に色階調表示や色の濃淡表示などによって2次元放射線分布を表示する。
設定切替部8は、積分判定部6の積分判定結果を判定するための判定基準を設定または切り替え、積分判定部6に当該設定値を送る。例えば、設定値は後述するような積分値である。
以下に、積分判定部6の精度(「十分な精度がある」)の判定処理の一例について説明する。
積分判定部6が、各データ分割領域(区分)の積分値から1σにおける精度が1%であることを判定する場合には、例えば各区分の積分値Sが10,000以上であるかを判定する。また、積分判定部6が、同様に各区分の積分値から1σにおける精度が10%であることを判定する場合には、例えば各区分の積分値Sが100以上であることを判定する。これらの積分値Sの10,000や100は精度に依存した判定値であるが、設定切替部8により任意の判定値を設定可能とする。なお、σは標準偏差である。
次に、積分判定部6の「統計的に有意」の判定処理の一例について説明する。
一般的に、2次元放射線データ101は放射線の強度(単位時間あたりの計数値)の2次元分布データであるが、放射線検出器の周囲の構造物との散乱による放射線の計数値も含まれる。散乱による計数値は、本来の分布情報が失われている。すなわち、データ取得部1が生成する2次元放射線データ101の各要素(i,j)は、例えばγ線放射線検出器アレイから取得される計数値ついて、強度分布データと分布情報が失われた散乱データとが含まれている。これは、各区分の計数値を積分して得られる積分値Sについても同様である。なお、2次元放射線データ101の配列I(行)×J(列)において、iは1以上I以下の整数であり、jは1以上J以下の整数である。
散乱データは、放射線検出器の周囲の構造物や遮蔽により低減することができるがゼロにはできない。ゼロにはできないが、積分値Sにおける散乱による割合は、放射線検出器周辺の構造や遮蔽の設計、または実験により求めることができる。積分値Sにおける散乱による割合をαとする。αは正確には各要素(i,j)で異なる値の場合もあるが、この中の最大値を用いてもよい。
ここで、積分値Sにおいて、(1−α)×Sが方向情報を有する積分値であって、α×Sが散乱による積分値である。このとき、方向情報を有する積分値は±√((1−α)S)、散乱による積分値は±√(αS)のばらつきを有する。積分値Sが散乱による積分値に対して統計的に有意であるためには、
((1−α)S−√((1−α)S))>(αS+√(αS)) (式1)
を満足する積分値Sであり、このときの積分値Sを「統計的に有意」とみなして第1の判定値とする。なお、1σ程度では十分に有意なとは言えない場合は、3σ程度としてもよい。その場合、
((1−α)S−3√((1−α)S))>(αS+3√(αS)) (式2)
を満足する積分値Sを第2の判定値とする。
1σとするか3σとするかは任意であり、さらにXを任意の数として、Xσについて、
((1−α)S−X√((1−α)S))>(αS+X√(αS)) (式3)
を満たす積分値Sを第3の判定値としてもよい。
積分判定部6は、例えば積分処理部31によって求められた積分値Sが(式1)ないし(式3)のいずれかを満たすときに、「統計的に有意」と判定する。
以上説明した積分判定部6、判定フィードバック部7および設定切替部8を設けることにより、方向を特定する区分をさらに細分化するように自動的に切り替えることができる。この切り替えは、各区分の積分値が、「十分な精度がある」場合、または、「統計的に有意」である場合に行なう。例えば、これにより、放射線の検出初期時には8分割で区分した場合でも、上記細分化するような切り替えにより、それを超える分割数、・・・、20分割数等に、詳細な区分にすることができる。
なお、積分判定部6が「十分な精度がある」または「統計的に有意」であることを判定している処理を、図示しない手動設定手段を設けて、2次元放射線表示装置の操作者がデータ分割処理部21に対して細分化を手動設定できるようにしてもよい。
2次元放射線データ101の配列I(行)×J(列)において、IまたはJが大きいほど分解能は高くなるが、すべての配列要素に放射線が検出されるためには、多くの時間を要する。
しかし、第2の実施形態の2次元放射線表示装置によれば、放射線の検出初期時には、上下、左右、中央の少ない区分の領域数にすることにより、放射線の検出される方向を短時間で認識することができる。またその区分ごとに積分することで検出感度を向上し、統計的なばらつきを短時間で抑制することができる。すなわち、短時間で汚染箇所を認識することが可能となる。
さらに、第2の実施形態の2次元放射線表示装置によれば、放射線の検出時間の経過と共に、上下、左右、中央の区分の領域をさらに細分化した表示に切り替えることができるため、さらに分解能を高めて表示することができる。細分化は2次元放射線データ101の分解能まで行うことができる。
[第3の実施形態]
図9は、本発明に係る2次元放射線表示装置の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。図9を参照しながら、第3の実施形態について説明する。なお、図9では、図1の第1の実施形態の構成と同一の機能部については同一の符号を付す。また、図9に示す構成は、図1の構成に示すデータ分割処理部2を領域判定データ分割処理部22に置き換え、同じく、積分処理部3を積分処理部32に置き換えた構成である。
領域判定データ分割処理部22は、データ取得部1により取得された2次元放射線データ101の最大値の周囲での積分結果を用いて、積分値が「十分な精度がある」または「統計的に有意」を満足する領域とそれ以外の領域とを判定し、その判定結果に応じて分割する。
積分処理部32は、分割データ102Xを、領域判定データ分割処理部22により分割された領域ごとに、積分処理する。積分処理部32は、この分割された領域ごとの積分結果をデータ合成処理部4に送ると共に、領域判定データ分割処理部22にも送る。
積分処理部32による積分値がそれまでの判定値(元の判定値)よりもさらに大きな値になった場合には、領域判定データ分割処理部22は、「十分な精度がある」または「統計的に有意」とした元の判定値に1以上の値を乗じたものを新たな判定値として用い、さらに分割する領域を細分化する。
図10および図11に、領域判定データ分割処理部22による分割する領域の細分化の例を示す。図10は、分割データ102Xにおける領域を区分するための積分の判定値=100とした場合の例である。また、図11は、分割データ102Yにおける領域を区分するため、はじめに積分の判定値=100として、その次に積分の判定値=400とした場合の例である。
具体的には、領域判定データ分割処理部22は、図10に示すように、はじめに分割データ102Xを第1の分割領域102Ic(波線部)とそれ以外の領域、すなわち、積分値が「十分な精度がある」または「統計的に有意」の判定値=100を満足する領域とそれ以外の領域とを判定して分割する。
次に、例えば放射線の検出時間の経過と共に、領域判定データ分割処理部22は、積分処理部32による第1の分割領域102Icの積分値がそれまでの判定値(元の判定値=100)よりもさらに大きな値になった場合に、以下のように分割する領域を細分化する。
領域判定データ分割処理部22は、図11に示すように、分割データ102Yをさらに第2の分割領域102Id(黒塗部)、すなわち、積分値が「十分な精度がある」または「統計的に有意」の判定値=400を満足する領域とそれ以外の領域とを判定して分割する。
領域判定データ分割処理部22により、2次元放射線データ101について放射線の強度が特定の領域に大きく検出される場合に、図11に示すように、さらにその領域の形状を細分化して分割できるため、例えば放射性物質による汚染箇所の範囲を絞り込んで特定することができる。
これにより、検出初期時に放射線強度分布が図10の分割データ102Xであっても、検出時間経過と共に放射線強度分布が図11に示す分割データ102Yとなった場合に、図9に示すように、再合成2次元データ104Vのように画像表示させることが可能となる。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、任意の形状で方向を特定することが可能となる。また、放射線の検出時間の経過と共に、例えば放射性物質による汚染箇所などの方向を細分化して特定することが可能となる。
[第4の実施形態]
図12は、本発明に係る2次元放射線表示装置の第4の実施形態の構成を示すブロック図であり、詳しくは2次元放射線表示装置を利用した放射線モニタカメラの構成のブロック図である。
なお、図12に示す2次元放射線表示装置52の構成は、例えば前述した第1ないし第3の実施形態の2次元放射線表示装置のいずれかの実施形態である。ここでは、2次元放射線表示装置52の機能の詳細な説明については省くものとする。
放射線モニタカメラ50は、図12に示すように、γ線検出器アレイ51と、2次元放射線表示装置52と、可視カメラ装置53と、モニタ調整部54と、モニタ55とを備えている。
γ線検出器アレイ51は、例えばコリメータを有するγ線検出器アレイである。
2次元放射線表示装置52は、前述した第1ないし第3の実施形態の2次元放射線表示装置の機能を、例えば集積回路化したものや、CPU、メモリ、ROM等を備えるコンピュータにより2次元放射線表示処理の機能を実行させるプログラムを組み込んだもの等である。
可視カメラ装置53は、例えばCCD等によりカメラの視野角内の対象を撮影可能なものであり、その可視画像を所定の信号出力でモニタ調整部54に出力する。
モニタ調整部54は、可視カメラ装置53により撮影された可視画像に、2次元放射線表示装置52により生成された2次元放射線画像を重ね合わせる。このために、モニタ調整部54は、可視カメラ装置53の視野角と、γ線検出器アレイ51の視野角とに基づいて、合成する表示画像を調整する。また、モニタ調整部54は、2次元放射線表示装置52の2次元放射線画像の濃淡もしくは色階調などを調整する。
モニタ55は、表示画面を有し、上記の合成された表示画像をこの表示画面に出力する。
以上により、放射線モニタカメラ50のモニタ55上で、放射性物質による汚染箇所を容易に識別することが可能となる。
[他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態では、放射線検出器としてγ線検出器を例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。例えば、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形には、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…データ取得部、2、21…データ分割処理部、3、3a、3b、3c、31、32…積分処理部、4…データ合成処理部、5…画像出力部、6…積分判定部、7…判定フィードバック部、8…設定切替部、22…領域判定データ分割処理部、50…放射線モニタカメラ、51…γ線検出器アレイ、52…2次元放射線表示装置、53…可視カメラ装置、54…モニタ調整部、55…モニタ、101、101A、101a、101n…2次元放射線データ、102、102a、102b、102c、102X、102Y…分割データ、102U…分割データの上側領域 、102Ua…分割データの第1の上側領域 、102Ub…分割データの第2の上側領域、102D…分割データの下側領域、102Da…分割データの第1の下側領域 、102Db…分割データの第2の下側領域、102L…分割データの左側領域、102La…分割データの第1の左側領域 、102Lb…分割データの第2の左側領域、102R…分割データの右側領域、102Ra…分割データの第1の右側領域 、102Rb…分割データの第2の右側領域、102I…分割データの内側領域、102Ia…分割データの第1の内側領域 、102Ib…分割データの第2の内側領域、102Ic…第1の分割領域、102Id…第2の分割領域、102O、102Oa…分割データの外側領域、103a、103b、103c…積分値、104S、104T、104V…再合成2次元データ、105S、105T…画像表示出力

Claims (11)

  1. 2次元的に配列されたアレイ状の複数の放射線検出器から放射線検出信号を受けて、当該放射線検出信号に基づいて放射線分布を表示するための表示データを出力可能な2次元放射線表示装置であって、
    前記複数の放射線検出器から複数回検出された前記放射線検出信号から前記アレイ状の位置に対応する2次元放射線データに変換するデータ取得部と、
    放射線の検出方向を認識可能とするために、その検出方向を認識可能な区分ごとに、前記データ取得部により変換された前記2次元放射線データを複数の領域に分割するデータ分割処理部と、
    前記データ分割処理部により分割された前記区分の領域ごとに、前記2次元放射線データを積分する積分処理部と、
    前記積分処理部により積分された前記区分の領域ごとの積分値に基づいて、放射線分布を示す2次元データを合成するデータ合成処理部と、
    前記データ合成処理部により合成された前記2次元データを所定の表示形式に従った表示データとして出力する画像出力部とを備える
    ことを特徴とする2次元放射線表示装置。
  2. 記区分は、前記アレイ状の複数の放射線検出器におけるアレイ状配置方向を基準とした上側および下側、左側および右側、または内側および外側の領域の組み合せの少なくともいずれか一つを含む組み合せである
    ことを特徴とする請求項1に記載の2次元放射線表示装置。
  3. 記区分は、前記アレイ状の複数の放射線検出器におけるアレイ状配置方向を基準とした2つの対角線による組み合せである
    ことを特徴とする請求項1に記載の2次元放射線表示装置。
  4. 前記データ分割処理部は、前記区分の領域のいずれかをさらに細分化した領域に分割する
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の2次元放射線表示装置。
  5. 記区分の領域ごとの前記積分処理部により求められた積分値を、当該領域を分割するための基準となる判定値に従って判定する積分判定部と、
    前記積分判定部の判定結果により前記データ分割処理部の分割する領域を変更する積分判定結果を前記データ分割処理部にフィードバックする判定フィードバック部と、
    積分の判定値を設定する設定切替部とをさらに備え、
    前記データ分割処理部は、前記判定フィードバック部にフィードバックされた積分判定結果に応じて、前記区分のデータ領域をさらに分割するか否か決定し、当該決定に従って前記領域を分割する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の2次元放射線表示装置。
  6. 前記設定切替部は、前記積分の判定値を切り替え可能に設定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の2次元放射線表示装置。
  7. 前記積分判定部は、前記判定値を前記積分値の精度または統計的に有意な値に基づいて決定し、当該決定した判定値を基準として前記データ分割処理部により前記分割された領域を細分化するか否か決定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の2次元放射線表示装置。
  8. 前記画像出力部は、前記データ合成処理部により合成された前記2次元データを、前記所定の表示形式に従った表示データとして出力する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の2次元放射線表示装置。
  9. 2次元的に配列されたアレイ状の複数の放射線検出器から放射線検出信号を受けて、当該放射線検出信号に基づいて放射線分布を表示するための表示データを出力可能な2次元放射線表示装置であって、
    前記複数の放射線検出器から複数回検出された前記放射線検出信号から前記アレイ状の位置に対応する2次元放射線データに変換するデータ取得部と、
    前記データ取得部により変換された前記2次元放射線データを、領域を分割するための基準となる判定値に従って分割する領域判定データ分割処理部と、
    前記領域判定データ分割処理部により分割された前記領域ごとに、前記2次元放射線データを積分する積分処理部と、
    前記積分処理部により積分された前記領域ごとの積分値に基づいて、放射線分布を示す2次元データを合成するデータ合成処理部と、
    前記データ合成処理部により合成された前記2次元データを所定の表示形式に従った表示データとして出力する画像出力部とを備え、
    前記領域判定データ分割処理部は、前記判定値を前記積分値の精度または統計的に有意な値に基づいて決定し、当該決定した判定値を基準として前記2次元放射線データを分割する
    ことを特徴とする2次元放射線表示装置。
  10. 2次元的に配列されたアレイ状の複数の放射線検出器から放射線検出信号を受けて、当該放射線検出信号に基づいて放射線分布を表示するための表示データを出力可能な2次元放射線表示装置の2次元放射線表示方法であって、
    前記2次元放射線表示装置のデータ取得手段が、前記複数の放射線検出器から複数回検出された前記放射線検出信号から前記アレイ状の位置に対応する2次元放射線データに変換するデータ取得ステップと、
    前記2次元放射線表示装置のデータ分割処理手段が、放射線の検出方向を認識可能とするために、その検出方向を認識可能な区分ごとに、前記データ取得ステップにおいて変換された前記2次元放射線データを複数の領域に分割するデータ分割処理ステップと、
    前記2次元放射線表示装置の積分処理手段が、前記データ分割処理ステップにおいて分割された前記区分の領域ごとに、前記2次元放射線データを積分する積分処理ステップと、
    前記2次元放射線表示装置のデータ合成処理手段が、前記積分処理ステップにおいて積分された前記区分の領域ごとの積分値に基づいて、放射線分布を示す2次元データを合成するデータ合成処理ステップと、
    前記2次元放射線表示装置の画像出力手段が、前記データ合成処理ステップにおいて合成された前記2次元データを所定の表示形式に従った表示データとして出力する画像出力ステップとを有する
    ことを特徴とする2次元放射線表示方法。
  11. 2次元的に配列されたアレイ状の複数の放射線検出器から放射線検出信号を受けて、当該放射線検出信号に基づいて放射線分布を表示するための表示データを出力可能な2次元放射線表示装置の2次元放射線表示方法であって、
    前記2次元放射線表示装置のデータ取得手段が、前記複数の放射線検出器から複数回検出された前記放射線検出信号から前記アレイ状の位置に対応する2次元放射線データに変換するデータ取得ステップと、
    前記2次元放射線表示装置の領域判定データ分割処理部手段が、前記データ取得ステップにおいて変換された前記2次元放射線データを、領域を分割するための基準となる判定値に従って、分割する領域判定データ分割処理ステップと、
    前記2次元放射線表示装置の積分処理手段が、前記領域判定データ分割処理ステップにおいて分割された前記領域ごとに、前記2次元放射線データを積分する積分処理ステップと、
    前記2次元放射線表示装置のデータ合成処理手段が、前記積分処理ステップにおいて積分された前記分割された領域ごとの積分値に基づいて、放射線分布を示す2次元データを合成するデータ合成処理ステップと、
    前記2次元放射線表示装置の画像出力手段が、前記データ合成処理ステップにおいて合成された前記2次元データを所定の表示形式に従った表示データとして出力する画像出力ステップとを有し、
    前記領域判定データ分割処理ステップでは、前記領域を分割するための基準となる判定値を前記積分値の精度または統計的に有意な値に基づいて決定し、当該決定した判定値を基準として前記2次元放射線データを分割する
    ことを特徴とする2次元放射線表示方法。
JP2012001462A 2012-01-06 2012-01-06 2次元放射線表示装置および2次元放射線表示方法 Active JP5840503B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012001462A JP5840503B2 (ja) 2012-01-06 2012-01-06 2次元放射線表示装置および2次元放射線表示方法
PCT/JP2012/008326 WO2013102989A1 (ja) 2012-01-06 2012-12-26 2次元放射線表示装置および2次元放射線表示方法
US14/370,351 US9086498B2 (en) 2012-01-06 2012-12-26 Two-dimensional radiation display device and two-dimensional radiation display method
EP12864542.1A EP2801842B1 (en) 2012-01-06 2012-12-26 Two-dimensional radiation display device and two-dimensional radiation display method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012001462A JP5840503B2 (ja) 2012-01-06 2012-01-06 2次元放射線表示装置および2次元放射線表示方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013142545A JP2013142545A (ja) 2013-07-22
JP5840503B2 true JP5840503B2 (ja) 2016-01-06

Family

ID=48745065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012001462A Active JP5840503B2 (ja) 2012-01-06 2012-01-06 2次元放射線表示装置および2次元放射線表示方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9086498B2 (ja)
EP (1) EP2801842B1 (ja)
JP (1) JP5840503B2 (ja)
WO (1) WO2013102989A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5840503B2 (ja) 2012-01-06 2016-01-06 株式会社東芝 2次元放射線表示装置および2次元放射線表示方法
JP6524484B2 (ja) * 2015-02-17 2019-06-05 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 放射線計測方法及び放射線計測装置
JP6595847B2 (ja) * 2015-08-27 2019-10-23 株式会社堀場製作所 放射線分析装置及び放射線分析装置用プログラム
CN115482171B (zh) * 2022-09-27 2023-05-02 瑞石心禾(河北)医疗科技有限公司 一种用于伽马相机的均匀性的校正方法与装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04371723A (ja) 1991-06-19 1992-12-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱装置
JPH05268479A (ja) * 1992-01-21 1993-10-15 Minolta Camera Co Ltd 画像読取り装置における画像処理方法及び画像読取り装置
JP4031618B2 (ja) * 2001-02-28 2008-01-09 安西メディカル株式会社 放射線源検出装置
JP3876708B2 (ja) * 2001-12-21 2007-02-07 カシオ計算機株式会社 液晶駆動装置
JP4330847B2 (ja) * 2002-06-18 2009-09-16 株式会社東芝 放射線管理モニタおよび放射線管理方法
JP4371723B2 (ja) 2003-07-30 2009-11-25 株式会社東芝 γ線放射能分布撮影方法およびγ線放射能分布撮影装置
JP2005049148A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Hitachi Ltd 放射線線量率分布の可視化装置
JP4987564B2 (ja) * 2007-05-22 2012-07-25 株式会社東芝 放射性表面汚染検査装置および放射線表面汚染検査方法
US8278625B2 (en) * 2008-03-21 2012-10-02 Shimadzu Corporation Two-dimensional position map correcting method
EP2579577A4 (en) * 2010-06-03 2014-03-19 Konica Minolta Med & Graphic RADIOGRAPHIC IMAGING DEVICE
JP5840503B2 (ja) 2012-01-06 2016-01-06 株式会社東芝 2次元放射線表示装置および2次元放射線表示方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2801842A1 (en) 2014-11-12
US9086498B2 (en) 2015-07-21
WO2013102989A1 (ja) 2013-07-11
EP2801842B1 (en) 2017-08-23
JP2013142545A (ja) 2013-07-22
US20150030133A1 (en) 2015-01-29
EP2801842A4 (en) 2015-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11346964B2 (en) Gamma-ray imaging
RU2497150C2 (ru) Улучшенное устройство формирования гамма-изображения для точного определения расположения источников излучения
JP5840503B2 (ja) 2次元放射線表示装置および2次元放射線表示方法
JP2006234727A (ja) 放射線分布撮影装置および放射線分布撮影方法
JP2013511022A5 (ja)
JP2019020334A (ja) 波高頻度分布取得装置、波高頻度分布取得方法、波高頻度分布取得プログラム及び放射線撮像装置
JP5762268B2 (ja) 放射線撮像装置
Kock et al. A deviation display method for visualising data in mobile gamma-ray spectrometry
CN107076862B (zh) 射线检测器、射线摄像装置、计算机断层摄影装置以及射线检测方法
US5347455A (en) Scintillation camera
JPH095445A (ja) 放射線像撮像装置
Tomita et al. X-ray color scanner with multiple energy differentiate capability
Woolf et al. An active interrogation detection system (ACTINIDES) based on a dual fast neutron/gamma-ray coded aperture imager
EP0613023A2 (en) Radiation camera systems
WO2014184589A1 (en) X-ray detector apparatus
CN107450091B (zh) 一种基于面阵相机芯片的电离辐射计量方法和装置
Han et al. Advances in iQID: Upgraded algorithms, thicker scintillators and larger area
Michelsburg et al. Measuring ionizing radiation with a mobile device
JP7399143B2 (ja) 光子計数回路、及び放射線撮像装置、閾値設定方法
KR20120122322A (ko) 방사선 분포 화상 측정 장치
JP2007271468A (ja) 低被爆x線検査方法及び装置
Rebuffel et al. SINDBAD: a simulation software tool for multienergy X-ray imaging
JP6214905B2 (ja) 空間線量率検査システム、空間線量率計算装置及び空間線量率計算方法
JP6520430B2 (ja) 放射線検出装置
Kang et al. Improvement in the energy resolving capabilities of photon counting detectors

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20140110

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151013

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151111

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5840503

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151