JP4031618B2 - 放射線源検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえば被検体に投与乃至注入された放射性同位体(以下、RIという。)の集積位置(放射線源の位置)を検出して画面上等に表示する放射線源検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被検体に投与乃至注入されたRIの存在位置を検出する場合、従来は、シンチレータとPMT(光電子増倍管)とから構成され、検出面がφ5〜φ10[mm]程度の、いわゆるガンマプローブ(小型ガンマ線検出装置)を用い、操作者が手に持って被検体上を操作し、検出出力あるいは検出音量が最大となる検出位置を前記RIの集積位置と同定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この検出方法は、検出電気出力あるいは該検出電気出力を音に変換した検出音量が最大となる検出位置を操作者の感性に頼って探索する方法であるため、被検体上の操作が試行錯誤的となり、しかも、検出面がφ5〜φ10程度と小さいので、結局、RIの集積位置、すなわち放射線源の位置を検出するまで、相当に時間がかかるという問題がある。
【0004】
そして、たとえ検出できたとしても、素子が1つ(放射線電気変換画素が1つ)であるので、正確な位置を特定することができないという欠点がある。
【0005】
その上、ガンマプローブを構成するPMTは、高電圧をかけて使用する必要があることから、駆動回路が大きくなり、プローブ自体を比較的小さく構成することが可能であるものの、プローブを駆動する電源装置等が大型になり、取り扱いに不便であるという問題もある。
【0006】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、RIの集積分布を簡単な構成で表示可能とする放射線源検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
また、この発明は、RIの集積位置を短時間かつ確実に検出することを可能し、かつ取り扱いの容易な放射線源検出装置を提供することを目的とする。
【0008】
さらに、この発明は、RIの分布像を高分解能で描出することを可能とする放射線源検出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る放射線源検出装置は、被検体内の放射線源から放射される放射線を検出する複数の検出素子を有するエリアセンサと、前記各検出素子から出力される信号に基づき前記放射線源の分布を求める信号処理部と、前記求めた放射線源の分布を表示する画像表示ユニットとを備えることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、複数の検出素子を有するエリアセンサにより被検体内の放射線源から放射される放射線を検出し、検出した放射線から放射線源の分布を信号処理部により求め、求めた放射線源の分布を画像表示ユニットで表示するようにしているので、被検体内の放射線源の分布を知ることができる。
【0012】
また、この発明に係る放射線源検出装置は、被検体内の放射線源から放射される放射線を検出する複数の検出素子を有するエリアセンサと、前記各検出素子から出力される信号に基づき前記放射線源の位置方向を求める信号処理部と、前記求めた位置方向を表示する位置方向表示ユニットとを備えることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、複数の検出素子を有するエリアセンサにより被検体上を操作する際に、位置方向表示ユニット上に、放射線源の位置方向を指示する表示を行うようにしているので、この表示にしたがい操作することで、放射線源の位置、換言すれば、RIの集積位置を短時間かつ確実に検出することができる。
【0014】
表示ユニットには、求めた放射線源の分布および位置方向を表示するようにしてもよい。この場合、RIの集積位置を短時間かつ確実に検出することが可能になるとともに、検出した被検体内の放射線源の分布を同時に知ることができる。
【0015】
さらに、この発明に係る放射線源検出装置は、立体形状の本体部と、前記本体部の前面に配され、被検体内の放射線源から放射される放射線を検出する複数の検出素子を有するエリアセンサと、前記本体部内に配され、前記各検出素子から出力される信号に基づき放射線源の分布および位置方向を求める信号処理部と、前記本体部の側面にて前記エリアセンサの方向または前記本体部の背面の方向に回転可能に配され、前記求めた放射線源の分布および位置方向を表示する表示ユニットとを備えることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、複数の検出素子を有するエリアセンサを、本体部の前面に備える立体形状の放射線源検出装置により被検体上を操作(走査)する際に、本体部の側面に配された表示ユニット上に、放射線源の分布および位置方向を表示するようにしているので、たとえば位置方向の表示にしたがい放射線源検出装置を操作することで、放射線源の位置、換言すれば、RIの集積位置を短時間かつ確実に検出することが可能になるとともに、検出した被検体内の放射線源の分布を同時に知ることができる。
【0017】
放射線源の分布を表示する表示部と放射線源の位置方向を表示する表示部とを同一ディスプレイ内に形成した表示ユニットの構成とすることで、表示ユニットを廉価に作製することができる。
【0018】
放射線源の分布を表示する表示部と放射線源の位置方向を表示する表示部とを別体で形成した表示ユニットの構成とすることで、それぞれの表示部を異なる位置に配置したり、また、それぞれの表示部に対してより適切な部材を使用することが可能となる。たとえば、位置方向の表示部として発光ダイオード、分布の表示部として液晶ディスプレイを用いることができる。液晶ディスプレイでは、分布の強度表示が容易であり、発光ダイオードは位置方向を明確に指示することができる。この場合、放射線源の位置方向を表示する表示ユニットを複数の表示部により構成することで、たとえば特定の表示部の表示から放射線源の位置方向を容易に知ることができる。
【0019】
この複数の表示部を放射状に配置された矢印状表示部により構成することで、表示している矢印の向きにより放射線源の位置方向をより容易に知ることができる。
【0020】
さらに、求めた放射線源の分布に対応して各表示部の点滅間隔を制御すること、あるいは各表示部の表示輝度を制御することで、たとえば放射線源の位置に近づいているかどうかを視覚的に一目で知ることができる。
【0021】
この発明に係る放射線源検出装置は、被検体内の放射線源から放射される放射線を検出する複数の検出素子を有するエリアセンサと、前記各検出素子から出力される信号を所定処理してオーディオ信号に変換する信号処理部と、前記オーディオ信号に基づき音および/または音声を出力するオーディオ出力手段とを備え、前記信号処理部における所定処理は、前記オーディオ出力手段で、前記放射線源の位置方向を指示する音および/または音声の発生を行う処理であることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、放射線源の位置方向の指示を音および/または音声で行うようにしているので、放射線源検出装置の操作者等が、聴覚を利用して放射線源を検出することができる。
【0023】
この音は、音の強弱および/または振動数の違いで与えることができる。
【0024】
放射線源の方向をアナログ時計の時刻方向を音声で発生することも可能である。
【0025】
この検出素子としては、CdTeまたはCdZnTe半導体検出素子を用いることができる。
【0026】
さらにまた、この発明に係る放射線源検出装置は、複数の放射線検出素子からなるエリアセンサと、前記放射線検出素子の各出力を格納する、前記放射線検出素子の素子数と同数の記憶部と、前記記憶部に記憶された放射線検出素子の各出力を読み出して信号処理を施す信号処理部とを備え、前記信号処理部は、前記放射線検出素子の各出力を近傍の所定個ずつ合成し、あるいは全数を合成し、合成信号に対応する放射線源の位置方向の表示および該位置方向を指示するオーディオ出力処理を行い、前記合成信号に対応する前記放射線源の位置方向の表示とは、前記放射線検出素子の各出力の大きさに対応した輝度差での表示であり、前記オーディオ出力処理による前記合成信号に対応する前記放射線源の位置方向の指示とは、前記放射線検出素子の各出力に対応する音の強弱、あるいは周波数のオーディオ信号に変換することであることを特徴とする。
【0027】
この発明によれば、狭い範囲で放射線を検出しても広い範囲での表示あるいはオーディオ出力とすることが可能であるので、操作者は、容易に放射線源を検出することができる。
【0028】
複数の検出素子は、n×m(n,mは、それぞれ少なくとも2)個の検出素子を用いることが好ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0033】
図1は、この実施の形態に係る放射線源検出システム10の外観構成を示している。
【0034】
この放射線源検出システム10は、手動操作可能な放射線源検出装置としてのガンマカメラ12と、このガンマカメラ12に通信線14、16を介してそれぞれ接続される制御ボックス20と、パーソナルコンピュータ22とから基本的に構成されている。なお、パーソナルコンピュータ22と制御ボックス20との間も通信線18で接続され、さらにパーソナルコンピュータ22には、通信線24を介してプリンタ26が接続されている。
【0035】
通信線14、16、18はそれぞれ両端に接続端子が設けられ、ガンマカメラ12、制御ボックス20およびパーソナルコンピュータ22には、それぞれ通信線14、16、18の接続端子を装着するためのコネクタが搭載されている。なお、通信線16の機能は、通信線14と通信線18を利用して行うように構成することも可能であり、その場合には、通信線16を省略することができる。
【0036】
このように構成される放射線源検出システム10は、移動台28上に配置されており、図示していない診察台等に横たわっている被検体(図示していない。)の近くに移動することが可能となっている。
【0037】
図2は、ガンマカメラ12と制御ボックス20の詳細な外観構成を示している。
【0038】
ガンマカメラ12は、ケーシングで囲まれた柱体状の本体部30と、この本体部30の前面(下面)側に設けられているエリアセンサ32と、本体部30の後面(上面)側に設けられている位置方向表示ユニット34Aとを備えている。ガンマカメラ12の全体の容積は、略6cm(前面)×6cm(後面)×20cm(高さ)である。
【0039】
エリアセンサ32は、図3にも示すように、図示していない被検体に臨む、放射線(放射性同位体:RI)の検出面となる256(16×16)個のコリメータ46からなるコリメータアレイ48と、各コリメータ46に対応する256(16×16)個の半導体検出素子50からなる検出素子アレイ52とを有する2次元イメージセンサ(面センサ)である。半導体検出素子50としては、CdTe半導体検出素子あるいはCdZnTe半導体検出素子等を使用することができる。半導体検出素子50は、この実施の形態では、被検体内の放射線源から放射される放射線粒子を検出して電気信号に変換する放射線電気変換素子(放射線電気変換画素ともいう。)である。
【0040】
なお、エリアセンサ32において、実際には、コリメータアレイ48のみが、本体部30側の検出素子アレイ52と並行状態を保持したまま、ガンマカメラ12の軸方向に相対的に移動可能に構成されている。
【0041】
位置方向表示ユニット34Aは、同一仕様のものが制御ボックス20の操作パネル部21にも位置方向表示ユニット34Bとして設けられており、それぞれ、8個のLED(発光ダイオード)からなるアンバー色に発光する表示部36a〜36hを有している。
【0042】
表示部36a〜36hは、位置方向表示ユニット34A、34Bをそれぞれ正面からみて、正方形の頂点(表示部36b、36d、36f、36h)および4辺の各中点(表示部36a、36c、36e、36g)に配置されている。
【0043】
ガンマカメラ12は、たとえば、操作者が手に持ったとき、表示部36aが、アナログ時計の12時方向(すなわち、上方向)を向くように保持され、被検体上を移動することが可能な形状、構造とされている。
【0044】
したがって、エリアセンサ32が被検体に対面しているとき、位置方向表示ユニット34Aの表示部36a〜36hは、操作者の視線上、それぞれ、12時(上)、1時半(右上)、3時(右)、4時半(右下)、6時(下)、7時半(左下)、9時(左)、10時半(左上)の方向に存在することになる。なお、表示部36a〜36hは、アナログ時計との類似性をより強くするためサークル状に配置してもよい。
【0045】
ガンマカメラ12の位置方向表示ユニット34Aとエリアセンサ32とは、本体部30の内部に収容されている信号処理部38に電気的に接続されている。この場合、エリアセンサ32により、図示していない被検体から放射される放射性同位体(RI)が検出され、このエリアセンサ32から出力される信号に基づき、信号処理部38は、放射線源の位置方向を求め、求められた位置方向情報を位置方向表示ユニット34Aに表示するように構成されている。
【0046】
また、信号処理部38で求められた位置方向情報を有する信号は、通信線14および通信線16を介して、それぞれ制御ボックス20を構成する位置方向表示ユニット34Bおよびパーソナルコンピュータ22にも供給される。なお、信号処理部38は、位置方向情報を求める際、256個の全ての半導体検出素子50から出力される信号に基づき、各半導体検出素子50の放射線源の強度分布を求めている。また、各半導体検出素子50で検出した放射線源の強度分布は、後述するように、画像として表示することができる。
【0047】
信号処理部38により求めた位置方向は、位置方向表示ユニット34A、34Bの中央に配置されているスピーカ60から音あるいは音声により出力させることもできる。なお、スピーカ60のオンオフの切替は、パーソナルコンピュータ22あるいは制御ボックス20により行うことができる。もちろん、スピーカ60のオンオフ切替用ボタンスイッチをガンマカメラ12自体に配置することも可能である。
【0048】
ガンマカメラ12の本体部30の側面には、ヘッドホン65の接続端子63が設けられ、該接続端子63にヘッドホン65が接続されたときには、接続されたことが信号処理部38で検出され、制御ボックス20にもその情報が伝達される。これにより、ヘッドホン65が接続されたときには、音あるいは音声は、スピーカ60からではなく、ヘッドホン65のみから出力されるようになる。
【0049】
制御ボックス20は、その本体部19が、図示していない電源プラグを通じてAC100V等の交流電源に接続されている。制御ボックス20の操作パネル部21には、照光式の押しボタンスイッチである電源スイッチ70(オン時に点灯)が取り付けられている。
【0050】
この実施の形態において、制御ボックス20は、ガンマカメラ12の電源としても機能しており、電源スイッチ70をオン状態とすることにより、ガンマカメラ12に多心線である通信線14を通じて電源も供給される。このとき、図示していないガンマカメラ12の電源ランプが点灯する。
【0051】
電源スイッチ70がオン状態とされた瞬間には、電源スイッチ70の右側に配置されている状態表示ランプである測定準備未完了ランプ(NOT READYLAMP)74が赤く点灯し、測定準備完了となったとき測定準備完了ランプ(READY LAMP)72が緑色に点灯すると同時に、測定準備未完了ランプ74が消灯する。
【0052】
制御ボックス20には、さらに、照光式であって5個の連動式の押しボタンスイッチから構成される画素合成分割スイッチとしての1×1画素スイッチ81、2×2画素スイッチ82、4×4画素スイッチ83、8×8画素スイッチ84、16×16画素スイッチ85および画素数自動スイッチ86が配置されている。なお、この画素合成分割スイッチは、位置方向表示ユニット34A、34B上の表示設定等のために用いられる。
【0053】
制御ボックス20には、さらに、照光式であって9個の連動式の押しボタンスイッチから構成される放射線取込時間決定スイッチ100〜108が配置されている。この内、スイッチ100は、連続取込を指示するスイッチであり、残りのスイッチ101〜108は、それぞれ、各2、4、8、16、32、64、128、256秒の取込時間を指定するスイッチである。なお、放射線取込時間決定スイッチ100〜108は、押しボタンスイッチに代えてスライドスイッチとすることもできる。
【0054】
さらに、制御ボックス20には、押しボタンスイッチである画像取込スイッチ110とこの画像取込スイッチ110を押した回数等によって、現在の取込状態を指示するための、発光ダイオードからなる3個のランプ111、112、113が取り付けられている。ランプ111、112、113の発光色は、それぞれ、緑色、黄色、赤色としている。
【0055】
測定準備完了ランプ72が点灯しているときに、画像取込スイッチ110を1回押すと、放射線の測定・データ収集が開始され、被検体からの放射線の取込中には、放射線取込時間決定スイッチ100〜108で設定されている時間が図示していないタイマにより計時され、その時間だけ緑色のランプ111が点滅し、その設定時間経過時に消灯する。
【0056】
もし、ランプ111が緑色で点滅している状態で、画像取込スイッチ110を再度押した場合、測定が一時停止状態とされ(前記計時も中断され)、緑色のランプ111が消灯し、黄色のランプ112が点滅する。さらに画像取込スイッチ110を押したとき、測定が再開される(前記計時も再開される)。このとき、緑色のランプ111が点滅し、黄色のランプ112が消灯する。そして、再度、画像取込スイッチ110を押したとき、緑色のランプ111が消灯し、赤色のランプ113が一定期間点滅して測定が終了する。
【0057】
なお、最初に緑色のランプ111が点滅している測定中、あるいは黄色のランプ112が点滅している測定一時停止中に、画像取込スイッチ110を比較的長い時間、この実施の形態では3秒以上連続的に押していた場合には、測定が中断され、それまでに取り込んでいたデータがリセットされる。
【0058】
図1に示すように、パーソナルコンピュータ22は、周知のように、CPU(不図示)、記憶部としてのハードディスク133を有する本体部120と、この本体部120に対してそれぞれ接続される表示部としてのディスプレイ122と、キーボートあるいはパッド等からなる入力部124とから構成されている。このパーソナルコンピュータ22には、通信線24を介して画像出力装置等として機能するプリンタ26が接続されている。
【0059】
図4は、図1例の放射線源検出システム10の電気回路的ブロック図を示している。
【0060】
図5は、検出素子アレイ52の正面構成を示している。検出素子アレイ52は、正面の大きさが32[mm]×32[mm]の正方形の形状を呈している。
【0061】
図4、図5に示すように、ガンマカメラ12を構成するエリアセンサ32(検出素子アレイ52)は、図示していない被検体内の放射線源から放射される放射線をコリメータアレイ48を通じて検出する16個の検出部150(150a〜150p)を有している。
【0062】
この場合、各検出部150は、大きさが約2×2[mm2]の16(4×4)個の半導体検出素子50で構成され、各検出部150の大きさは約8×8[mm2]になっている。
【0063】
エリアセンサ32が、このように適度の大きさであるので、図示していない人等の被検体内の放射線源から放射される放射線、この実施の形態ではガンマ線を検出する16個の検出部150を有するガンマカメラ12は、手によって操作すること、換言すれば手動操作が容易である。
【0064】
それぞれ16個(16チャンネルともいう。)の半導体検出素子50から構成される16個の検出部150a〜150pから出力される放射線に対応するパルス信号は、信号処理部38を構成する、それぞれ16チャンネル分のプリアンプを有するプリアンプ部152(152a〜152p)に供給される。
【0065】
各プリアンプ部152を構成する各プリアンプは、各半導体検出素子50から出力される放射線に係るパルス信号を増幅し、かつノイズを除去する機能を有する。なお、増幅度およびノイズ除去範囲(周波数、レベルのウインド設定等)は、パーソナルコンピュータ22の入力部124からの入力指示に基づき、マイクロコンピュータ160により設定することが可能である。
【0066】
各プリアンプ部152により増幅されたパルス信号は、16:1のマルチプレクサ154(154a〜154p)により選択され、入力処理部156(156a〜156p)に導入される。
【0067】
この場合、各マルチプレクサ154は、マイクロコンピュータ160の制御下に、パルス信号の取込エラー(欠損)が発生しない程度に高速に切り替えられ、16:1(16の中、1個を順次取り込む。)であっても、16チャンネル分全てのパルス信号を同時的に取り込むことができる。
【0068】
入力処理部156aは、各チャンネル毎のパルス信号を再生し、所定レベル間(ローレベルとハイレベル)でウインドを設定して、各チャンネル毎に、連続的に(放射線取込時間決定スイッチ100が押されて選択されている場合)、あるいは一定時間(残りの放射線取込時間決定スイッチ101〜108で設定可能な2秒〜256秒の間での設定可能な一定時間)毎に、パルス信号を各チャンネルに割り当てられた16個(16チャンネル)のカウンタ(計数回路、計数手段、計数部)158(158a〜158p)でそれぞれ計数し、各チャンネル、結局、16チャンネル×16チャンネル、換言すれば、各半導体検出素子50毎、計256個の計数結果を保持する。なお、16チャンネルカウンタ158は、上記の設定時間毎にリセットされる。
【0069】
なお、リセット時には、放射線源の強度分布が16チャンネルカウンタ158からRAM166に移されて保持される。RAM166に保持された放射線源の強度分布のデータは、逐一、通信線16を介してパーソナルコンピュータ22の本体部120を構成するハードディスク133に格納される。もちろん、ガンマカメラ12内に、フラッシュメモリ等の書き換え可能なROMを搭載して、放射線源の強度分布データを保持することも可能である。
【0070】
マイクロコンピュータ160は、中央処理装置であるCPU162、信号処理プログラムやOSが組み込まれている読出専用メモリであるROM164および書込・読出メモリであるRAM166、その他図示していない入出力インタフェースから構成され、これらは、図示していないバス線で接続されている。
【0071】
16チャンネルカウンタ158のそれぞれの計数値C{Ca(Ca1〜Ca16)〜Cp(Cp1〜Cp16)}は、上記RAM166の所定のアドレスに格納される。上述したように、この計数値Cは、パーソナルコンピュータ22の本体部120のハードディスク133にも格納される。
【0072】
図6は、RAM166のメモリマップの一部を示している。RAM166は、アドレスAD1〜AD256までの256個のアドレスを有し、各アドレスAD1〜AD256にそれぞれN(この実施の形態では、14)ビットのデータを格納することが可能とされている。なお、各アドレスAD1〜AD256に格納されるデータD1〜D256は、上記連続的にあるいは一定時間毎に計数される各半導体検出素子50毎のガンマ線の数、すなわち上記計数値C{Ca(Ca1〜Ca16)〜Cp(Cp1〜Cp16)}である。たとえば、アドレスAD1には、計数値C=Ca1が格納され、アドレスAD256には、計数値C=Cp16が格納される。
【0073】
マイクロコンピュータ160は、信号処理プログラムに基づいてマルチプレクサ154、入力処理部156および16チャンネルカウンタ158を制御し、また、16チャンネルカウンタ158の計数値Cに対して後述する所定処理を施し、所定処理結果の画像信号をRAM166内に格納するとともに、通信線14および16を介して制御ボックス20の本体部19およびパーソナルコンピュータ22に連続的に送出する。制御ボックス20にもマイクロコンピュータが格納されている。
【0074】
したがって、ガンマカメラ12のマイクロコンピュータ160における所定処理は、制御ボックス20またはパーソナルコンピュータ22で行うこともできる。もちろん制御ボックス20とガンマカメラ12とを一体的なガンマカメラとして構成することも可能である。一体的に構成する場合、ガンマカメラ12を小型軽量化するためガンマカメラ12用の電源を、電源アダプタとして別体に構成することが好ましい。
【0075】
マイクロコンピュータ160には、さらに、位置方向表示ユニット34Aとスピーカ60が接続され、また操作者の必要に応じてヘッドホン65が接続される。
【0076】
パーソナルコンピュータ22は、ガンマカメラ12にて撮影された画像信号を記憶手段としての自身のハードディスク133に取り込む。
【0077】
パーソナルコンピュータ22の本体部120は、ガンマカメラ12から直接あるいは制御ボックス20を介してガンマカメラ12から供給された放射線源の分布に係る画像情報に基づく画像、あるいは自身で作成した画像をディスプレイ122上に表示する。
【0078】
この実施の形態に係る放射線源検出システム10は、基本的には以上のように構成され、かつ動作するものである。
【0079】
次に、パーソナルコンピュータ22をホストコンピュータとするマイクロコンピュータ160による信号処理等の動作を、特に位置方向表示ユニット34A、34Bにおける表示との関係を中心に、図7に示すフローチャートに基づき説明する。
【0080】
なお、上述したように、マイクロコンピュータ160による処理は、制御ボックス20あるいはパーソナルコンピュータ22で行わせることも可能である。
【0081】
そこで、まず、ステップS1では、パーソナルコンピュータ22の電源を投入するとともに、制御ボックス20の電源スイッチ70を押して電源を投入する。制御ボックス20への電源投入により測定の準備が不完全であることを表示する赤色の状態表示ランプ(測定準備未完了ランプ)74が点灯するとともに、制御ボックス20から通信線14を通じてガンマカメラ12に直流電源が供給される。
【0082】
電源が供給されるとガンマカメラ12は、自己診断を行い、自己診断結果が異常なしとなったとき、その結果を制御ボックス20に知らせる。この通知により、制御ボックス20は、測定準備未完了ランプ74を消灯し、測定準備完了ランプ72を点灯させる。
【0083】
次に、ステップS2では、図示していない校正用のたとえば標準のガンマ線源を各検出部150a〜150pに当て、16チャンネルカウンタ158のそれぞれに所定の計数値Cが得られるように、各プリアンプ部152の増幅度、雑音除去特性を設定するとともに、各入力処理部156におけるウィンドレベルを決定する。
【0084】
また、ガンマカメラ12の操作者は、データの取込時間を決定する。ここでは、取込時間を4秒とするスイッチ102を押したものとする。さらに、位置方向表示ユニット34A、34B上の表示を決定するための画素合成・分割スイッチ中、画素数自動スイッチ86を押し自動設定状態とする。このようにして、ガンマカメラ12の初期設定が完了する。
【0085】
次に、ステップS3では、図示していない被検体に対し、放射性同位体であるテクネシウム99m(99mTc)の標識溶液、たとえばスズコロイドを投与する。該99mTcは、被検体内の患部、たとえば癌組織、末梢静脈の血液通過障害部(血栓)に集積する。したがって、この患部が放射線源となり、放射線、この場合、ガンマ線をパルス信号として放出する。もちろん、リンパ管内の放射性同位体の動きも観測することができる。
【0086】
この後、患部検出のための手動処理操作を開始する。そのため、ステップS4で、操作者は、必要に応じて、ヘッドホン65を耳に装着し、ガンマカメラ12を手で持ち、エリアセンサ32側である放射線検出面を被検体に当接させ、放射線(ガンマ線)の検出処理を開始するために、画像取込スイッチ110を1度押す。この操作により被検体からスイッチ102で規定される4秒の間、放射線の検出処理が実行される。すなわち、被検体から放射される4秒間分の放射線のデータが収集される。
【0087】
詳しく説明すると、被検体から放射される放射線(この例ではガンマ線粒子)が、コリメータアレイ48および検出素子アレイ52からなるエリアセンサ32により取り込まれ、検出素子アレイ52を構成する16×16=256個の半導体検出素子50により、それぞれ、電気的パルス信号に変換される。
【0088】
全半導体検出素子50の各電気的パルス信号が、プリアンプ部152、マルチプレクサ154、入力処理部156を介して16チャンネルカウンタ158で、4秒間計数され、256個の半導体検出素子50のそれぞれに対応するカウンタの計数値CがデータとしてRAM166に取り込まれる。
【0089】
次いで、ステップS5では、この256個の計数値Cに基づく、16×16個の画素(256画素)からなる放射線源の分布画像が、パーソナルコンピュータ22上のディスプレイ122上に白黒表示で表示される。上述したように各画素の解像度は、カウンタの計数値Cとしては、それぞれ2N=214=8192であるが、これが適当な階調とされて、ディスプレイ122上に表示される。
【0090】
次に、ステップS6では、放射線源の位置方向を特定するために、まず、見なし1画素検出処理(1×1画素検出処理)を行う。見なし1画素検出処理とは、16チャンネルカウンタ158(158a〜158p)の全ての計数出力(信号計数値C)を加算して合成し、256個の半導体検出素子50を1個のみの検出素子と見なして(256個の小さい画素を1個の大きい画素と見なして)放射線源を検出し、放射線源の有無を判断する処理である。
【0091】
この場合、有無の判断は、見なし1×1画素信号合成計数値Cs1(Cs1=Ca1+Ca2+…+Cp15+Cp16)と、雑音を考慮した一定の閾値THとの大小比較により行う。ここで、閾値THは、たとえば被検体が存在しない場合の無信号時における一定時間(この場合、スイッチ102で設定した4秒間)の見なし1画素信号合成計数値Cs1の2倍、あるいはパーソナルコンピュータ22から入力部124を利用するマニュアル入力により適当な値に設定することができる。
【0092】
ステップS6の判断において、信号合成計数値Cs1が閾値THより小さい場合には、放射性同位体に係る信号がないものと判断して、ステップS7の処理により位置方向表示ユニット34A、34Bを構成する全ての表示部36a〜36hを低輝度の表示とする。なお、低輝度の表示に代えて、全ての表示部36a〜36hを点滅表示としてもよい。
【0093】
図8Aは、この場合の位置方向表示ユニット34A、34Bにおける各表示部36a〜36hの表示例を示している。なお、図8A〜図8D中、クロスハッチングを施した円は高輝度状態、ハッチングを施した円は低輝度状態、ハッチングを施していない円は消灯状態の表示部36a〜36hを示している。この場合、クロスハッチングを施した円の点滅間隔をハッチングを施した円の点滅間隔に比較してより短い間隔とするように表示部36a〜36hの表示を変更することもできる。
【0094】
図9Aは、このような場合における、エリアセンサ32の被検体上への投影面と模式的に描いた被検体内の放射線源200との相対位置関係の例を平面視的に示している。すなわち、ステップS6の判断が成立しない場合に、放射線源200とエリアセンサ32とは、離れた位置にある。
【0095】
ここで、位置方向表示ユニット34A、34B上の表示部36a〜36hの低輝度表示(図8A参照)を見たガンマカメラ12の手動操作者は、ステップS8において、ガンマカメラ12をエリアセンサ32の検出面の、たとえば対角線分程度他の場所に移動させ、再度ステップS4のデータ収集処理に係る画像取込スイッチ110を押す操作を行う。そして、ステップS5の画像表示処理が行われる。
【0096】
今回は、ステップS6の見なし1×1画素信号合成計数値Cs1が閾値THより大きかったものとして、ステップS9の処理に進む。
【0097】
このステップS9の処理では、この実施の形態では正方形である検出素子アレイ52の1辺の画素の数をnと置き、さらにパラメータをpとして、見なし画素の1辺の画素数をn=2p(p=1)=2とする。
【0098】
次に、ステップS10では、この見なし2×2画素処理を行ったときの、各画素(見なし4画素のそれぞれの画素)の計数値Cが略均等であるかどうかを判断する。この場合の2×2画素、合計4画素は、検出部150a〜150dからなる1画素、検出部150e〜150hからなる1画素、検出部150i〜150lからなる1画素、および検出部150m〜150pからなる1画素の合計4画素{このときの4画素を画素Aij(i=1,2、j=1,2)で表すものとする。}である。
【0099】
そして、この4画素Aij(i=1,2、j=1,2)の各画素の合成計数値Cs11=Ca1+Ca2+…+Cd16、Cs12=Ce1+Ce2+…+Ch16、Cs13=Ci1+Ci2+…+Cl16、Cs14=Cm1+Cm2+…+Cp16が、略等しいかどうかが判断される。
【0100】
この判断が成立している場合には、たとえば図9Bあるいは図9Cに示すように、放射線源200、202が、エリアセンサ32の中心に存在する。
【0101】
ステップS10の判断が成立した場合には、ステップS11の処理により、図8Bに示すように、位置方向表示ユニット34A、34B上の全ての表示部36a〜36hが高輝度状態で点灯する。
【0102】
この表示により、操作者は、放射線源200、202の中心が、ガンマカメラ12(エリアセンサ32)の直下にあることが理解される。
【0103】
この後、他の放射線源の検出等のために、必要に応じてステップS8以降の移動操作に戻る。なお、通常の場合、初期に、ステップS10の判断が成立することは希である。
【0104】
一方、ステップS10の判断が成立しない場合、すなわち、ステップS6の見なし1画素検出処理では放射線源を検出したが、ステップS9の見なし4画素検出処理で、放射線源の位置がエリアセンサ32のどちらの方向であるかを特定できなかった場合には、ステップS12において、見なし画素の1辺の画素数をn=2p(p=2)=4とする。
【0105】
次に、ステップS13では、この見なし4×4画素処理を行ったとき、画素Aij(i=1〜4,j=1〜4)の最大値を求める。
【0106】
次いで、ステップS14では、計数値Cの最大値の画素が最外側の画素(この場合、A11〜A14、A21、A24、A31、A34、A41〜A44)に存在するかどうかを確認し、存在していた場合には、ステップS15において移動方向のみを判断し、ステップS16において表示部36a〜36h中、該当する表示部を高輝度で点灯させ、ステップS8〜S14までの処理までを行う。
【0107】
ステップS14の判断が否定的である場合には、計数値Cの最大値の画素が中心の4画素(A22、A23、A32、A33)内にあるので、ステップS17では移動方向と移動距離を計算し、その計算結果をステップS18において、該当する表示部36を点灯させ、ヘッドホン65を通じて音声により操作者に指示する。
【0108】
なお、ステップS14の判断が成立した場合には、放射線源200は、エリアセンサ32に対して、たとえば図9Dに示すような画素A11の位置や図9Eに示すような画素A12の位置にある。
【0109】
このとき、位置方向表示ユニット34A、34B上、図9Dの画像に対応して、図8Cに示すように、10時半方向の表示部36hのみが高輝度で点灯するので、操作者は、ステップS8では、10時半方向へガンマカメラ12を移動させることができる。また、図9Eの画像に対応して、図8Dに示すように、12時方向の表示部36aのみが高輝度で点灯するので、操作者は、ステップS8では、12時方向へガンマカメラ12を移動させることができる。
【0110】
また、ステップS14の判断が成立していない場合には、放射線源200は、エリアセンサ32の内部に存在し、たとえば図9Fに示す位置にある。この場合には、パーソナルコンピュータ22のディスプレイ122上で画像を観測することができる。なお、図9Eの場合にも、エリアセンサ32にかかっている分の画像をディスプレイ122上で観測することができる。
【0111】
なお、エリアセンサ32を4×4画素として動作させている場合に、放射線源200がエリアセンサ32の内部に存在するときの表示部36a〜36hの表示例を図10A〜図10Dに示す。
【0112】
具体的に説明すると、図10Aの場合には、画素A22と画素A23に計数値Cの最大値が存在し、画素A12とA13にそれ以下の値が存在する例を示しており、その場合には、12時方向の表示部36aを高輝度で点灯させる。図10Bの場合には、画素A22に計数値Cの最大値が存在し、画素A11、A12、A21にそれ以下の値が存在する例を示しており、その場合には、10時半方向の表示部36hを高輝度で点灯させる。図10Cの場合には、画素A23に計数値Cの最大値が存在し、画素A13、A14、A24にそれ以下の値が存在する例を示しており、その場合には、1時半方向の表示部36bを高輝度で点灯させる。図10Dの場合には、画素A23とA33に計数値Cの最大値が存在し、画素A24とA34にそれ以下の値が存在する例を示しており、その場合には、3時方向の表示部36cを高輝度で点灯させる。
【0113】
なお、ステップS17の移動方向と移動距離計算の前処理として、放射線源200の大きさが小さい場合等、表示画素をさらに細分化して、たとえばn=2p(p=3あるいはp=4)として処理を行うことで、より正確に放射線源200の位置を特定することができる。
【0114】
以上説明したように、上述した実施の形態によれば、放射性同位体が投与された被検体上をエリアセンサ32により操作(走査)する際に、位置方向表示ユニット34A、34Bの表示部36a〜36hに、放射線源の位置方向を指示する表示を行うようにしているので、ガンマカメラ12の操作者は、この表示にしたがい操作することで、放射線源の位置、換言すれば、RIの集積位置を短時間かつ確実に検出することができる。
【0115】
なお、放射線源の位置方向の指示を音または音声で行うようにすることで、ガンマカメラ12の操作者が、ヘッドホン65等を利用して聴覚で放射線源を検出することができる。この場合、この音は、音の強弱(近づくほど強い音とする。)および/または振動数の違い(近づくほど高い音とする。)で与えることができる。音声としては、放射線源の方向をアナログ時計の時刻方向で知らせることができる。
【0116】
この場合、位置方向を求めるために、被検体内の放射線源から放射線を検出するエリアセンサ32は、少なくとも2個の検出素子(検出画素)を持つように構成すれば、たとえば、前後方向あるいは左右方向のどちらかの方向を特定することが可能であり、少なくとも4個(2×2画素)の検出素子を持つように構成すれば、前後左右の方向を特定することができる。なお、検出素子の数は、2×2等の2の累乗に限らず、2×3、4×5等とすることができる。一般的に、検出素子の数をn×m個と表した場合、n、mはそれぞれ2以上であることが好ましい。被検体の放射線源の形状に応じた数、形状に選定することができる。
【0117】
この実施の形態によれば、画像表示ユニットとしてのディスプレイ122上で、信号処理部38で求めた放射線源の分布を表示するようにしているので、被検体内の放射線源の分布を一目で知ることができる。この場合、ディスプレイ122上の画面は、全体を1画素、2×2画素、4×4画素、8×8画素、16×16画素のいずれかの形態に変更して、被検体内の放射線源の分布を知ることができる。
【0118】
次に、ディスプレイ122を画像表示ユニットおよび/または位置方向表示ユニットとして使用するこの発明の他の実施の形態について、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0119】
ステップS21〜S24の処理は、上述したステップS1〜S4の処理と同等の処理であるので、繁雑さを回避するために省略する。
【0120】
ステップS25の処理では、見なし1画素検出処理を行う。
【0121】
この場合、1個の半導体検出素子50に対応する最大計数出力値は(2N−1)となるので、256個の半導体検出素子50を合計して1画素とみなした検出処理における最大出力計数値Cは、(2N−1)×256(=Aと置く。)となるが、画面表示輝度は、短時間で患部を見つけるための便宜として、図12に模式的に示す対応表170では、計数値(合成計数値である。)Cが値0〜閾値TH以下のときには輝度が最も暗い輝度(第1輝度ともいう。)L0、計数値Cが閾値THを超えA/4までは、次に明るい輝度(第2輝度ともいう。)L1、計数値CがA/4を超えA/2までは、次に明るい輝度(第3輝度ともいう。)L2、計数値CがA/2を超え3A/4までは次に明るい輝度(第4輝度ともいう。)L3、計数値Cが3A/4を超えAまでは最も明るい輝度(第5輝度ともいう。)L4で表すようにする。
【0122】
なお、他の対応表172に示すように、計数値Cの幅と輝度区分は、より非線形性をもたせてもよい。なお、対応表170、172は、オーディオ出力にも対応させてあり、たとえば第1輝度L0では無音、第5輝度L4を最大音(振幅または振動数を選択することが可能である。)として音の階調を分割している。この実施の形態では、対応表170を使用するものとする。
【0123】
このステップS25の見なし1画素検出過程において、計数値Cが値0〜閾値THの場合には、ディスプレイ122の画面は、図13Aに示すように、最小輝度(第1輝度)L0での一様な画面(輝度変調画面)174となる。なお、画面174の大きさは、16画素×16画素=256画素の大きさとしているが、拡大あるいは縮小処理により被検体に対して原寸の画像とすることができることはいうまでもない。
【0124】
最小輝度(第1輝度)L0の画面174が表示されているときに、ステップS26において検出したかどうかの判断が否定的であるとき、ステップS27では、ガンマカメラ12を被検体上の別の位置に移動させ、さらにステップS24、S25のデータ収集および見なし1画素検出処理を継続する。
【0125】
見なし1画素検出処理での計数値Cが、閾値TH以上の放射線源を検出した場合には、ステップS26の判定が肯定的となり、画面表示が、たとえば図13Bに示すように、第2輝度L1での一様な画面176となる。これと同時、操作者は、ヘッドホン65で、無音状態から、第2輝度L1に対応する音を聞くことができる。なお、この音は、頭部の中央で聞こえる音となっている。
【0126】
この時点で、操作者は、被検体上の放射線源が近いことを知る。もちろん、この状態で、見なし1画素表示をたとえば16×16画素表示に切り替えることもできる。
【0127】
次に、ステップS28で、再度データ収集処理を行う。このとき、次のステップS29においては、見なし1画素検出処理が見なし2×2画素検出処理に切り替わる。この切替は、自動的に行ってもよく手動で行うこともできる。
【0128】
見なし2×2画素検出処理とは、上述したように、図7で説明すれば、検出部150a〜150dの16チャンネルカウンタ158a〜158dの計数値Cの合成値を1画素と見なし、同様に、検出部150e〜150hの16チャンネルカウンタ158e〜158hの計数値Cの合成値を1画素、検出部150i〜150lの16チャンネルカウンタ158i〜158lの計数値Cの合成値を1画素、検出部150m〜150pの16チャンネルカウンタ158m〜158pの計数値Cの合成値を1画素とみなして合計2×2画素のガンマカメラ12として動作させる処理である。なお、上述した見なし1画素検出処理においては、ガンマカメラ12を1画素のガンマカメラ12と見なして動作させている。
【0129】
この場合、半導体検出素子50が64個からなる1画素の最大出力計数値Cは、(2N−1)×64(=Bと置く。)となるので、図14に示すように、画面表示輝度(またはヘッドホン音量)対応表170Bは、第5輝度L4が計数値3B/4を超え計数値Bまでに対応するように設定する。この場合にも、非線形の対応表172Bとすることもできる。
【0130】
このように設定した場合、画面表示は、たとえば、図13Cに示す4分割表示に対応する画面178、あるいは図13Dに示す画面180等に変化する。
【0131】
この見なし2×2画素検出処理に対応する画面178を見ることにより、あるいはヘッドホン65に係る左耳からのみ聞こえる音により、操作者は、放射線源により近い左方向にガンマカメラ12を移動させることができる。
【0132】
ここで、操作者は、所望の画像となるまで、換言すれば、ステップS30のOKかの判断が満足状態となるまで、ステップS31の移動させる検出動作を行うことができる。
【0133】
ここで、見なし2×2画素検出処理における表示は、図13Cの画面178に対応する図13Eの画面184の表示、また図13Dの画面180に対応する図13Fの画面186に変更することができる。
【0134】
この矢印表示画面184、186では、最大表示輝度の画素のみを上述の輝度変調表示させ、残りの画素は、その最大表示輝度の画素に向かう矢印190を表示するようにしている。
【0135】
このため、操作者は、矢印190の向きの方向にガンマカメラ12を移動させることで容易に放射線源、すなわち患部に到達することができる。
【0136】
このように操作して、たとえば図13Gに示す画面188が得られたものとする。
【0137】
次いで、操作者は、ステップS32〜S35での見なし4×4画素検出処理で、たとえば図13Hに示す輝度変調画面192、あるいはこれに対応する図13Iの矢印向き画面194を表示させることができる。
【0138】
以下、画面は図示しないが、必要に応じて、ステップS36〜S39の見なし8×8画素検出処理を行い、放射線源(たとえば、最も強い放射線発生源の中心)をディスプレイ122の画面内に捉えたとき、ステップS40、S41に示す16×16画素検出処理、いわゆるフル画面での検出処理を行う。
【0139】
このフル画面は、パーソナルコンピュータ22のハードディスク133に格納される。
【0140】
これにより、撮像処理は終了するが、以下、ステップS42で、スムージング、輪郭強調、拡大等の周知の画像処理を施すことで、ステップS43の出力処理が行われ、ディスプレイ122上に、たとえば図15に示す被検体の患部に係る放射線画像198が映された画面196を得ることができる。
【0141】
また、プリンタ26等から該放射線画像198が映された画面196のハードコピーを得ることができる。
【0142】
このハードコピーは、臨床上有用な知見を医師等の操作者に与える。すなわち、この実施の形態に係る放射線源検出システム10によれば、臨床上有用な知見を迅速かつ的確に医師等の操作者に与えることができる。
【0143】
このように上述した実施の形態によれば、被検体上を手動操作可能なガンマカメラ12(エリアセンサ32)を構成する16個の検出部150a〜150pから出力されるパルス信号を16チャンネルカウンタ158a〜158pにより計数して計数値Cを格納する。そして、信号処理部38のマイクロコンピュータ160は、パーソナルコンピュータ22のディスプレイ122上に、放射線源の位置方向を指示する表示を行う画像信号に変換する信号処理を行う。
【0144】
操作者は、この表示が指示する位置方向にガンマカメラ12を移動操作させることで、放射線源の位置、換言すれば、RIの集積位置を短時間かつ確実に検出することができる。
【0145】
ここで、放射線源の位置方向を指示する表示は、たとえば図13C、図13G等に示したように、各検出部150から出力される信号の大きさに対応する輝度差で表すようにすることで、操作者はガンマカメラ12を移動させる方向を視覚で容易に判断することができる。
【0146】
なおマイクロコンピュータ160は、計数値Cをオーディオ信号にも変換して、より詳しくは、計数値Cに対応する音の強弱、あるいは周波数、そして頭部中で前後左右から聞こえるようなオーディオ信号に変換してヘッドホン65から出力するようにしている。このため、操作者は、耳から聞こえる音の方向に従いガンマカメラ12を操作することで、聴覚で容易に放射線源の方向を判断することができる。
【0147】
さらに、計数値Cを所定個ずつ合成することにより、対応する所定個の半導体検出素子50の出力パルス信号が実質的に合成され、図13Bを参照して説明したように、たとえ、半導体検出素子50の1個での検出範囲は2×2[mm2]の範囲であるが、エリアセンサ32全体の面積32×32[mm2]で初期的に検出することができる。このようにすることで、最初に放射線源あるいはその近傍を見つけるまでの時間を短縮することができる。
【0148】
さらにまた、上述の実施の形態によれば、256個の半導体検出素子50からなるエリアセンサ32と、半導体検出素子50の各出力を格納する、半導体検出素子50の素子数と同数の記憶部{16チャンネルカウンタ158またはRAM166(図4参照)}と、この記憶部に記憶された半導体検出素子50の各出力である計数値Cを読み出して、CPU162は、半導体検出素子50の各出力に対応する計数値Cを、半導体検出素子50近傍の所定個ずつ合成し、あるいは全数を合成し、合成信号に対応する表示および/またはオーディオ出力処理を行うようにしている。このため、半導体検出素子50が数個等に対応する狭い範囲で検出しても、図13B、図13C等で示したように、広い範囲での表示あるいはオーディオ出力で確認することが可能となるので、操作者は、容易に放射線源を検出することができる。
【0149】
さらにまた、上述した実施の形態によれば、複数個の半導体検出素子50からなる放射線検出面積(この実施の形態では、面積は32×32[mm2]で、Xという。)より構成されるエリアセンサ32により放射線源の位置を検出する際に、まず、半導体検出素子50の各出力を全部まとめて、放射線検出面積Xを変化させずに、エリアセンサ32を実質的に1つの放射線検出素子として機能させて放射線源を検出する(第1の過程という。ステップS25の処理に対応する。)。
【0150】
次に半導体検出素子50の各出力を所定個単位でまとめて分割し、放射線検出面積Xを変化させずに、エリアセンサ32を実質的に少ない数の放射線検出素子として機能させて放射線源を検出する(第2の過程という。たとえば、ステップS29の処理に対応する。)。
【0151】
次に、放射線検出面積Xを変化させずに、順次、まとめる所定個単位の数を大きくしたより大きい数の放射線検出素子として機能させて放射線源を検出する(第3の過程という。たとえば、ステップS33、S37の処理に対応する。なお、この第3過程に第2過程を含めることもできる。)。
【0152】
最終的に、256個の数からなる半導体検出素子50として機能させて放射線源を検出する(第4の過程という。たとえば、ステップS41の処理に対応する。)。
【0153】
このような検出方法により、より広い面積で放射線源の検出が可能となり、放射線源を検出したときあるいは途中の状態において、詳細な画像表示等を得ることができる。
【0154】
なお、上述の全体を見なし1画素とする第1の過程は、省略することも可能である。
【0155】
図16は、この発明のさらに他の実施の形態に係る放射線源検出システム10Aの構成を示している。なお、この放射線源検出システム10Aにおいて、図1(または図2)に示した放射線源検出システム10の構成要素と同一のものあるいは対応するものには同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0156】
この図16例の放射線源検出システム10Aにおいては、背面中央に液晶表示装置等のディスプレイ220を設けたガンマカメラ12Aの構成としている。このディスプレイ220上に、放射線源の分布表示および/または位置方向表示を表示することで、ガンマカメラ12Aのみで、放射線源の分布および位置方向を知ることができる。
【0157】
図17は、この発明のさらに他の実施の形態に係る放射線源検出システム10Bの構成を示している。なお、この放射線源検出システム10Bにおいて、図1(または図2)に示した放射線源検出システム10の構成要素と同一のものあるいは対応するものには同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0158】
この図17例の放射線源検出システム10Bにおいては、背面中央に液晶表示装置等のディスプレイ222を設けたガンマカメラ12Bの構成としている。ディスプレイ222の中に、LEDによる表示部36a〜36hに代替可能な放射線源の位置方向を表示するための矢印表示部(矢印表示領域)136a〜136hを画面として表示する。
【0159】
このようにすることで、ディスプレイ222の画面上、周囲の矢印表示部136a〜136h中、特定のものの点灯あるいは点滅により放射線源の位置方向を確認することができ、同時に矢印表示部136a〜136hの内側の領域のディスプレイ222の画面上で、たとえば16×16画素の放射線源の強度分布画像を確認することができる。
【0160】
この図17例では、図2例、図16例で示しているガンマカメラ12、12A上のLED表示による位置方向表示ユニット34Aが不要となる。すなわち、ディスプレイ222が位置方向表示ユニットと画像表示ユニットを兼用するようにしている。
【0161】
図18は、この発明のさらに他の実施の形態に係る放射線源検出システム10Cの構成を示している。なお、この放射線源検出システム10Cにおいて、図1(または図2)に示した放射線源検出システム10の構成要素と同一のものあるいは対応するものには同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0162】
この図18例の放射線源検出システム10Cにおいては、側面に液晶ディスプレイからなるディスプレイ装置224を設けたガンマカメラ12Cの構成としている。ディスプレイ装置224は、エリアセンサ32の方向あるいは背面の方向にそれぞれ90度回転させることが可能となっている。
【0163】
この場合、ディスプレイ装置224を構成するディスプレイ220の周囲に、放射線源の位置方向を表示するためのLED等による矢印表示部(矢印表示領域)236a〜236hからなる位置方向表示ユニット34Cを設けている。
【0164】
このようにすることで、ディスプレイ220の画面上で放射線源の強度分布を確認することができるとともに、これと同時に、周囲の矢印表示部236a〜236h中、特定のものの点灯あるいは点滅により放射線源の位置方向を確認することができる。
【0165】
なお、図18例のガンマカメラ12Cにおいて、背面にも液晶表示装置をつけること、あるいは、スピーカ60を適当な場所に付けることもできること等はいうまでもない。
【0166】
また、この発明は、上述の実施の形態に限らず、たとえば、エリアセンサとして複数個のシンチレータ素子と位置感応型のフォトマルチプライヤを組み合わせたガンマカメラに適用する等、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0167】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、複数の検出素子を有するエリアセンサで求めた放射線源の分布を画像表示ユニット上に表示するようにしたので、簡単な構成で放射線源の分布を表示することができる。
【0168】
また、放射線源の位置方向を位置方向表示ユニット上に表示するようにしたので、エリアセンサの操作者は、容易かつ短時間に放射線源を検出することができる。すなわち、この発明によれば、放射線源の位置を短時間かつ確実に検出することができる。
【0169】
また、エリアセンサ(実質的にガンマカメラ)として複数の半導体検出素子を利用することで、小型であって手動操作が可能な、したがって取り扱いの容易な放射線源検出装置を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用された放射線源検出システムの構成図である。
【図2】図1例の放射線源検出システム中、ガンマカメラと制御ボックスを示す構成図である。
【図3】ガンマカメラの先端部に配置されるエリアセンサの模式図である。
【図4】図1例の放射線源検出システムの電気回路的ブロック図である。
【図5】検出素子アレイの構成を示す正面図である。
【図6】検出素子の出力を計数値として保持するメモリのアドレス構成を示す模式図である。
【図7】図1例の動作説明に供されるフローチャートである。
【図8】図8は、表示ユニットにおける表示例を示す図であり、
図8Aは、放射線源を特定できていないときの表示ユニットにおける表示例を示す図、
図8Bは、放射線源をエリアセンサの中央部に検出できたときの表示ユニットにおける表示例を示す図、
図8Cは、放射線源をエリアセンサの10時半方向に検出できたときの表示ユニットにおける表示例を示す図、
図8Dは、放射線源をエリアセンサの12時方向に検出できたときの表示ユニットにおける表示例を示す図である。
【図9】図9は、エリアセンサと放射線源との相対位置関係を示す説明図であり、
図9Aは、放射線源の位置がエリアセンサと離れている状態を示す図、
図9Bは、放射線源の位置がエリアセンサの中央に存在する状態を示す図、
図9Cは、放射線源の位置がエリアセンサの中央に存在する状態を示す他の図、
図9Dは、放射線源の位置がエリアセンサの10時半方向に存在する状態を示す図、
図9Eは、放射線源の位置がエリアセンサの略12時方向に存在する状態を示す図、
図9Fは、放射線源の位置がエリアセンサの内側に存在する状態を示す図である。
【図10】図10は、放射線源の位置がエリアセンサの内側に存在する場合の見なし4×4画素処理を例とする表示部の表示例を示す説明図であり、
図10Aは12時方向の表示部が点灯する場合の説明図、
図10Bは10時半方向の表示部が点灯する場合の説明図、
図10Cは1時半方向の表示部が点灯する場合の説明図、
図10Dは3時方向の表示部が点灯する場合の説明図である。
【図11】図1例の他の動作説明に供されるフローチャートである。
【図12】見なし1画素検出処理に利用される放射線ガンマ線の計数値に対する画面表示輝度またはヘッドホン音量の対応関係を示す説明図である。
【図13】図13Aは、見なし1画素検出処理に係る最小輝度一様画面の説明図、
図13Bは、次に小さい輝度の一様画面の説明図、
図13Cは、見なし2×2画素検出処理に係る輝度変調表示画面の説明図、
図13Dは、見なし2×2画素検出処理に係る他の輝度変調表示画面の説明図、
図13Eは、見なし2×2画素検出処理に係るさらに他の輝度変調表示画面の説明図、
図13Fは、見なし2×2画素検出処理に係る矢印表示画面の説明図、
図13Gは、見なし2×2画素検出処理に係る他の矢印表示画面の説明図、
図13Hは、見なし4×4画素検出処理に係る輝度変調表示画面の説明図、
図13Iは、見なし4×4画素検出処置に係る矢印表示画面の説明図である。
【図14】見なし4画素検出処理に利用される放射線の計数値に対する画面表示輝度またはヘッドホン音量の対応関係を示す説明図である。
【図15】放射線源検出画像例を示す説明図である。
【図16】この発明の他の実施の形態が適用された放射線源検出システムの構成図である。
【図17】この発明のさらに他の実施の形態が適用された放射線源検出システムの構成図である。
【図18】この発明のさらに他の実施の形態が適用された放射線源検出システムの構成図である。
【符号の説明】
10、10A、10B、10C…放射線源検出システム
12、12A、12B、12C…ガンマカメラ
14、16、18、24…通信線 20…制御ボックス
22…パーソナルコンピュータ 30…本体部
32…エリアセンサ
34A、34B、34C…位置方向表示ユニット
36a〜36h、136a〜136h、236a〜236h…表示部
38…信号処理部 46…コリメータ
48…コリメータアレイ 50…半導体検出素子
52…検出素子アレイ 60…スピーカ
65…ヘッドホン 110…画像取込スイッチ
122、220…ディスプレイ 158…16チャンネルカウンタ
160…マイクロコンピュータ 224…ディスプレイ装置
Claims (5)
- 立体形状の本体部と、
前記本体部の前面に配され、被検体内の放射線源から放射される放射線を検出する複数の検出素子を有するエリアセンサと、
前記本体部内に配され、前記各検出素子から出力される信号に基づき放射線源の分布および位置方向を求める信号処理部と、
前記本体部の側面にて前記エリアセンサの方向または前記本体部の背面の方向に回転可能に配され、前記求めた放射線源の分布および位置方向を表示する表示ユニットと
を備え、
前記表示ユニットは、前記放射線源の分布を表示するディスプレイと、このディスプレイの周囲に放射状に配され、前記放射線源の位置方向を表示する複数の矢印表示部とにより構成され、
前記信号処理部は、前記求めた放射線源の分布を前記ディスプレイに表示させるとともに、前記求めた放射線源の分布に対応して前記各矢印表示部の点滅間隔を制御するか、あるいは、前記求めた放射線源の分布に対応して前記各矢印表示部の表示輝度を制御する
ことを特徴とする放射線源検出装置。 - 被検体内の放射線源から放射される放射線を検出する複数の検出素子を有するエリアセンサと、
前記各検出素子から出力される信号を所定処理してオーディオ信号に変換する信号処理部と、
前記オーディオ信号に基づき音および/または音声を出力するオーディオ出力手段とを備え、
前記信号処理部における所定処理は、前記オーディオ出力手段で、前記放射線源の位置方向を指示する音および/または音声の発生を行う処理であり、
前記位置方向を指示する音は、音の強弱および/または振動数の違いで与え、
前記音の強弱の違いで前記位置方向を指示する場合には、前記エリアセンサが前記放射線源に近づくほど強い音とし、前記音の振動数の違いで前記位置方向を指示する場合には、前記エリアセンサが前記放射線源に近づくほど高い音とし、
前記位置方向を指示する音声は、前記エリアセンサの中心をアナログ時計の中心と考えたときの時刻方向を示す音声である
ことを特徴とする放射線源検出装置。 - 請求項1または2記載の放射線源検出装置において、
前記検出素子が、CdTeまたはCdZnTe半導体検出素子である
ことを特徴とする放射線源検出装置。 - 複数の放射線検出素子からなるエリアセンサと、
前記放射線検出素子の各出力を格納する、前記放射線検出素子の素子数と同数の記憶部と、
前記記憶部に記憶された放射線検出素子の各出力を読み出して信号処理を施す信号処理部とを備え、
前記信号処理部は、前記放射線検出素子の各出力を近傍の所定個ずつ合成し、あるいは全数を合成し、合成信号に対応する放射線源の位置方向の表示および該位置方向を指示するオーディオ出力処理を行い、
前記合成信号に対応する前記放射線源の位置方向の表示とは、前記放射線検出素子の各出力の大きさに対応した輝度差での表示であり、
前記オーディオ出力処理による前記合成信号に対応する前記放射線源の位置方向の指示とは、前記放射線検出素子の各出力に対応する音の強弱、あるいは周波数のオーディオ信 号に変換することである
ことを特徴とする放射線源検出装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の放射線源検出装置において、
前記複数の検出素子は、n×m(n,mは、それぞれ少なくとも2)個の検出素子である
ことを特徴とする放射線源検出装置。
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