JP5840103B2 - 太陽光発電システムの管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽光発電システムの管理装置に関する。
太陽光発電システムは、規模が大きくなるにしたがい、広大な敷地に多数の太陽電池モジュールが設置されることとなる。太陽電池モジュールの数が多いほど、故障した太陽電池モジュールの特定に手間を要する。そのため、大規模な太陽光発電システムでは、複数の太陽電池モジュールが直列に接続されて構成されるストリングを単位として、発電量が低下したストリングの全ての太陽電池モジュールを交換することが多い。ストリングごとに太陽電池モジュールを交換することで、メンテナンスには多くの人手や時間が必要となっている。太陽電池モジュールの出力は、日照条件、影や反射光の状態、気温、季節等に応じて複雑に変化する。発電量の低下が確認されたことに対して、太陽電池モジュールの故障によるものか、他の原因によるものかの判断が困難である。
これらの問題に関して、従来、太陽光発電システムの管理について、例えば、特許文献1(第0011段落、第12A図)には、太陽電池モジュールごとに予測された発電量を基に、モジュール単位の異常を診断する手法が開示されている。特許文献2(第0145−0152段落、第18図)には、異常のパターンごとに、復旧のために採るべき対応を判断する手法が開示されている。特許文献3(第0051−0055段落、第6図)には、発電量の平均値から求めた出力保存率を比較し、異常が生じた太陽電池モジュールを特定することが開示されている。
特開2011−233584号公報 特開2003−259551号公報 特開2002−095163号公報
このような従来の太陽光発電システムの管理手法では、動作チェックのときに故障が検知されるたびにメンテナンスを行うこととなる。故障の検知のたびのメンテナンスに代えて、一定の期間おきにメンテナンスを行うこととした場合は、メンテナンスを実施する最適な頻度を予測することが困難となる。メンテナンスの頻度が不適切であると、故障があった太陽電池モジュールが次のメンテナンスまでそのまま使用される事態が多く起こり得る。その場合、予定された発電量を下回る状態で太陽光発電システムを運用し続けることになる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、メンテナンス内容の適切な管理により、目的とする発電量を十分に維持可能とする太陽光発電システムの管理装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の太陽電池モジュールを備える太陽光発電システムを管理する管理装置であって、前記太陽電池モジュールごとの出力を個別に収集して、出力情報とする出力情報収集部と、前記太陽電池モジュールが設置されている場所ごとにおける環境条件を個別に収集して、環境情報とする環境情報収集部と、前記太陽電池モジュールの位置を特定する位置情報が記録される位置情報記録部と、前記太陽電池モジュールからの出力の経時劣化の推移を予測するための劣化予測モデルと、前記劣化予測モデルを構築する際に、前記太陽電池モジュールの特性を示すデータとして適用される特性データとが記録される太陽電池モジュールデータベースと、前記環境情報収集部からの前記環境情報と前記位置情報記録部で記録された前記位置情報との参照により前記太陽電池モジュールごとに特定された前記環境条件と、前記太陽電池モジュールデータベースから読み出した前記劣化予測モデルとから予測される予測出力を求め、前記出力情報収集部からの前記出力情報と前記予測出力との比較により、前記太陽電池モジュールの出力低下の推移を予測する出力低下リスク情報処理部と、前記太陽電池モジュールのメンテナンス内容を管理するメンテナンス内容管理部と、を有し、前記出力低下リスク情報処理部は、前記出力情報と前記予測出力とが不一致である場合に、前記太陽電池モジュールデータベースが保持する前記劣化予測モデルを改定させ、前記メンテナンス内容管理部は、前記出力低下リスク情報処理部による前記劣化予測モデルの改定に応じて前記メンテナンス内容を更新することを特徴とする。
本発明によれば、管理装置は、太陽電池モジュールの出力低下を予測し、その予測結果に基づいてメンテナンス内容を適切に管理可能とする。管理装置は、メンテナンスの最適なタイミングを予測可能とすることで、太陽光発電システムの運用コストを抑えながら、発電量を一定以上に維持することが可能となる。これにより、メンテナンス内容の適切な管理により、目的とする発電量を十分に維持できるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる太陽光発電システムの管理装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、環境情報収集部の構成例を示す図である。 図3は、太陽電池モジュールの等価回路を示す図である。 図4は、各太陽電池モジュールに対して付与される位置情報の例を示す図である。 図5は、位置情報記録部に記録される位置情報の例を示す図である。 図6は、分散型の太陽光発電システムについて作成されたマップの例を示す図である。 図7は、結晶シリコン系の太陽電池モジュールの概略断面図である。 図8は、薄膜シリコン系の太陽電池モジュールの概略断面図である。 図9は、実施の形態にかかる太陽光発電システムの管理装置による処理手順を示すフローチャートである。 図10は、劣化予測モデルの改定について説明する図である。 図11は、太陽光発電システムの発電量の推移と、メンテナンスのタイミングとの関係について説明する図である。
以下に、本発明にかかる太陽光発電システムの管理装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態にかかる太陽光発電システムの管理装置の概略構成を示すブロック図である。太陽光発電システムは、太陽電池モジュール19、パワーコンディショナー18および管理装置10を有する。太陽電池モジュール19、パワーコンディショナー18、および管理装置10のうちの出力情報収集部12と環境情報収集部13は、発電所11に設けられている。
管理装置10のうち、例えば太陽電池モジュールデータベース14、位置情報記録部15、出力低下リスク情報処理部16およびメンテナンス内容管理部17は、発電所11外に設けられている。なお、管理装置10は、太陽電池モジュールデータベース14、位置情報記録部15、出力低下リスク情報処理部16およびメンテナンス内容管理部17も発電所11内に設けることとしても良い。
太陽光発電システムは、複数の太陽電池モジュール19を備える。図1では、複数の太陽電池モジュール19のうちの1つを示している。複数の太陽電池モジュール19は、発電所11の敷地内においてアレイ状に配置されている。複数の太陽電池モジュール19は、太陽光のエネルギーを電力へ変換し、直流電力を出力する。太陽電池モジュール19は、結晶シリコン系、薄膜シリコン系および化合物半導体系などのいずれを材料として用いるものであっても良い。パワーコンディショナー18は、複数の太陽電池モジュール19からの直流電力を交流電力へ変換するとともに、出力を調整する。
管理装置10は、太陽光発電システムを管理する。出力情報収集部12は、パワーコンディショナー18に接続されている。出力情報収集部12は、太陽電池モジュール19ごとの出力を個別に収集し、出力情報とする。なお、出力情報収集部12は、パワーコンディショナー18からの出力を収集する場合に限られない。出力情報収集部12は、例えば、太陽電池モジュール19を単位とする出力、あるいは互いに接続された複数の太陽電池モジュール19を単位とする出力を、パワーコンディショナー18へ入力される前に収集しても良い。
図2は、環境情報収集部の構成例を示す図である。環境情報収集部13は、太陽電池モジュール19が設置されている場所ごとにおける環境条件を個別に収集して、環境情報とする。環境条件は、例えば、日射量、風量および温度とする。
環境情報収集部13は、データロガー20、日射量計21、風量計22および温度計23を有する。日射量計21は、太陽電池モジュール19が設置されている場所における日射量を計測する。風量計22は、太陽電池モジュール19が設置されている場所における風量を計測する。
温度計23は、太陽電池モジュール19が設置されている場所における温度を計測する。温度計23は、例えば、太陽電池モジュール19に貼り付けられた熱電対等として、実際の動作時の太陽電池モジュール19の温度(モジュール温度)を計測する。データロガー20は、日射量計21、風量計22および温度計23における各計測結果を取得し、環境情報とする。
環境情報収集部13が収集の対象とする環境条件として日射量を採用することで、管理装置10は、日射量に依存して変動する太陽電池モジュール19の出力を、出力低下リスク情報処理部16において正確に予測することができる。環境情報収集部13が収集の対象とする環境条件として風量および温度を採用することで、管理装置10は、温度に依存して変動する太陽電池モジュール19の出力を、出力低下リスク情報処理部16において正確に予測することができる。なお、太陽電池モジュール19の出力の予測については、後述する。
環境情報収集部13は、例えば、全ての太陽電池モジュール19に対して個別に設置されている。この他、例えば、太陽電池モジュール19が設置されている敷地を適宜区分けして、区域ごとに環境情報収集部13を設置することとしても良い。区域内に配置されている複数の太陽電池モジュール19ごとに環境情報収集部13を設置することで、管理装置10は、各太陽電池モジュール19に対して個別に環境情報収集部13を設置するよりも、コストを抑えることができる。
太陽電池モジュール19が設置されている敷地内では、互いに離れた位置であるほど、環境条件に差が生じる可能性が高くなる。環境情報収集部13は、環境条件が互いに異なる可能性がある位置、例えば、敷地の中心と四隅とにそれぞれ設置しても良い。
環境情報収集部13は、環境条件として日射量、風量および温度のデータを収集するものに限られない。環境情報収集部13は、日射量、風量および温度以外の条件、例えば湿度等を、環境条件として収集しても良い。環境情報収集部13が収集の対象とする環境条件は、日射量、風量、温度、およびその他の条件の中から、太陽電池モジュール19の出力の予測や、後述する劣化予測モデルの構築に用いるものを適宜選択可能であるものとする。
図3は、太陽電池モジュールの等価回路を示す図である。太陽電池モジュール19の等価回路は、電流源31、直列抵抗成分32、並列抵抗成分33およびダイオード成分34で表される。直列抵抗成分32は、素子各部を電流が流れるときの抵抗成分である。並列抵抗成分33は、pn接合の周辺におけるリーク電流などによって生じる抵抗成分である。
太陽電池モジュール19の出力は、主に日射量とモジュール温度とに応じて変化する。太陽電池モジュール19の等価回路において、電流源31は、日射量に比例する。ダイオード成分34の温度特性は、太陽電池モジュール19に使用される半導体材料の温度係数に応じて異なる。
式(1)は、バンドギャップと温度との関係を表す。式(1)において、Egはバンドギャップ、Tはモジュール温度とする。αおよびβは、材料とする物質に依存する定数とする。
Figure 0005840103
モジュール温度Tの変化に応じてバンドギャップEgが変化することで、光照射時における開放電圧Vおよび短絡電流Iも変化する。モジュール温度Tが高くなるにしたがい、太陽電池モジュール19の変換効率は低くなる。
表1は、太陽電池モジュール19の各種モジュールタイプと温度係数との例を示す。温度係数は、モジュール温度Tが1度変化するごとの出力の変化量を示す。ここで示す温度係数は、太陽電池モジュール19の最大出力の変化量であるものとする。
Figure 0005840103
表1に示す例によると、結晶シリコン系のモジュールでは、モジュール温度が1度上昇するごとに最大出力が0.4〜0.5%減少する。薄膜シリコン系のモジュールでは、モジュール温度が1度上昇するごとに最大出力が0.2〜0.3%減少する。化合物半導体系のモジュールでは、モジュール温度が1度上昇するごとに最大出力が0.35〜0.45%減少する。
環境情報収集部13は、温度計23を使用して直接モジュール温度を計測する場合に限られない。環境情報収集部13は、外気温、日射量および風量(風速)等の情報を基にモジュール温度を算出しても良い。これにより、環境情報収集部13は、温度計23によるモジュール温度の計測が困難である場合においても、モジュール温度を求めることができる。式(2)は、モジュール温度の計算式の例を表す。
Figure 0005840103
式(2)において、Tはモジュール温度、QIrradは日射により与えられる熱量、Qtempは外気温から与えられる熱量、QWindは風から与えられる熱量、QGenは発電によりセル自体が発する熱量、Cmodは太陽電池モジュール19の熱容量とする。
太陽電池モジュール19に与えられる熱量は、季節や時間帯によっては吸熱となり、モジュール温度Tを低下させる要因となりうる。モジュール温度Tよりも外気温が高い場合、太陽電池モジュール19は、外気から熱を与えられる。モジュール温度Tよりも外気温が低い場合、太陽電池モジュール19は、外気へ熱が奪われる。環境情報収集部13は、例えば温度計23により外気温を計測し、外気温に応じた熱量(Qtemp)を求める。
風は、太陽電池モジュール19を冷却する作用を持つ。環境情報収集部13は、例えば、風量計22による計測結果から得られた風速と、太陽電池モジュール19の構造とを用いた熱流体解析によって、風から与えられる熱量(QWind)を求める。環境情報収集部13は、例えば日射量計21によって計測された日射量から、日射による熱量(QIrrad)を求める。
このようにして、環境情報収集部13は、各太陽電池モジュール19の温度を直接計測することが困難であっても、外気温、日射量および風速を基にモジュール温度を算出可能とする。なお、外気温、日射量および風速から求めた各熱量や太陽電池モジュール19の熱容量(Cmod)の情報は、後述する太陽電池モジュールデータベース14(図1参照)に記録されることとしても良い。
太陽電池モジュールデータベース14は、太陽電池モジュール19ごとの劣化予測モデルと、太陽電池モジュール19ごとの特性データが記録される。特性データは、劣化予測モデルの構築の際に、太陽電池モジュール19の特性を示すデータとして適用される。劣化予測モデルは、太陽電池モジュール19からの出力の経時劣化の推移を予測するためのモデルとする。
位置情報記録部15は、記録媒体により構成されている。位置情報記録部15は、各太陽電池モジュール19の位置を特定する位置情報が記録される。図4は、各太陽電池モジュールに対して付与される位置情報の例を示す図である。アレイ状に配置された複数の太陽電池モジュール19に対して、例えば、縦方向へA,B・・・、横方向へ1,2・・・、とそれぞれラベルを設定する。各太陽電池モジュール19には、縦方向および横方向についてのラベルを組み合わせてなる座標((A,1),(B,1)・・・(k,j)・・・)が、位置情報として付与される。位置情報記録部15は、位置情報として、かかる座標を含む二次元配列データが記録される。
図5は、位置情報記録部に記録される位置情報の例を示す図である。位置情報記録部15は、例えば、モジュールID、アレイ番号(No.)、縦列および横列の位置を表す座標が記録される。モジュールID(ME0000001,ME0000002・・・ME000000i・・・)は、太陽電池モジュール19ごとに割り振られた固有の番号とする。アレイ番号(1,2・・・N・・・)は、複数の太陽電池モジュール19を配列してなるアレイを識別する番号とする。位置情報記録部15は、各太陽電池モジュール19について、モジュールIDと、アレイ番号および座標とを対応付けて保持する。
図5に示す例によると、アレイ番号「1」における座標(A,1),(B,2),(C,3)の位置には、モジュールID「ME0000001」,「ME0000002」,「ME0000003」の太陽電池モジュール19がそれぞれ配置されている。アレイ番号「2」における座標(A,4),(B,5),(C,6)の位置には、モジュールID「ME0000004」,「ME0000005」,「ME0000006」の太陽電池モジュール19がそれぞれ配置されている。
位置情報記録部15は、出力情報収集部12の出力情報および環境情報収集部13の環境情報を各太陽電池モジュール19と結びつけるために、出力低下リスク情報処理部16からの要求にしたがって位置情報を出力する。例えば、座標(k,j)の太陽電池モジュール19に隣接する太陽電池モジュール19を特定する場合に、出力低下リスク情報処理部16は、縦方向のラベルk−1,k,k+1と、横方向のラベルj−1,j,j+1とのうち(k,j)を除外した各組合せを算出する。出力低下リスク情報処理部16は、算出した座標に対応するモジュールIDを抽出する。
太陽電池モジュール19がアレイとして集約された太陽光発電システムでは、二次元配列データである座標を含む位置情報によって位置を特定可能である。位置情報記録部15は、位置情報に二次元配列データを採用することで、個々の太陽電池モジュール19を位置情報から特定できる以外に、ある太陽電池モジュール19に隣接する太陽電池モジュール19を容易に特定できる。
例えば、太陽電池モジュール19のアレイを、セクタとして分散させた分散型の太陽光発電システムの場合、位置情報記録部15は、セクタを表すラベルと、セクタごとに各太陽電池モジュール19に割り振られたラベルとの組合せを位置情報としても良い。
図6は、分散型の太陽光発電システムについて作成されたマップの例を示す図である。このマップでは、各セクタにA,B・・・とラベルが設定されている。セクタ内の太陽電池モジュール19には1,2・・・とラベルが設定されている。各太陽電池モジュール19には、これらのラベルの組み合わせが、例えばセクタAの1番(A−1),2番(A−2)・・・、セクタBの1番(B−1),2番(B−2)・・・というように、位置情報として付与される。
出力低下リスク情報処理部16は、演算装置と、演算を行うためのソフトウェアとを備えて構成されている。出力低下リスク情報処理部16は、出力情報収集部12、環境情報収集部13、太陽電池モジュールデータベース14および位置情報記録部15からの情報を取得する。出力低下リスク情報処理部16は、収集した情報を基に、太陽電池モジュール19の出力を低下させるリスクとなり得る情報についての処理を実施する。
かかる処理により、出力低下リスク情報処理部16は、時間の経過とともに各太陽電池モジュール19の出力がどのように低下していくかを予測する。また、出力低下リスク情報処理部16は、予測により求めた予測出力と出力情報との比較により、太陽電池モジュール19の出力が正常であるか否かを判定する。
通常、太陽電池モジュール19の発電量は、太陽電池モジュール19が設置されたときからの経時変化によって徐々に低下していく。出力低下リスク情報処理部16は、太陽電池モジュール19の出力低下に関わる要素ごとの経時劣化を予測する。出力低下リスク情報処理部16は、要素ごとに予測された経時劣化を、太陽電池モジュール19を単位として出力低下を予測するための劣化予測モデルへとまとめる。
例えば、外気温の変化に対しては、太陽電池モジュール19は、太陽電池モジュール19を構成する材料ごとの熱膨張係数の違いに起因して、時間の経過とともに、ひずみを生じさせることがある。かかるひずみにより、太陽電池モジュール19は、破損や断線を引き起こす可能性がある。外気温の変化は、太陽電池モジュール19の出力低下や破損を引き起こす可能性がある要素となる。
図7は、結晶シリコン系の太陽電池モジュールの概略断面図である。図7において、太陽電池モジュール19は、結晶シリコン系のモジュールとする。太陽電池モジュール19は、複数の太陽電池セル51、タブ線52,53、および封止材54を備える。太陽電池セル51は、太陽光のエネルギーを電力へ変換する光電変換を実施する。タブ線52,53は、太陽電池セル51の表面電極(図示省略)同士を接続する。封止材54は、太陽電池セル51およびタブ線52,53を封止する。
結晶シリコン系の太陽電池モジュール19では、太陽電池セル51、タブ線52,53および封止材54が互いに接する部分55に、各材料の熱膨張係数の違いに起因する圧力が加わるようになる。かかる圧力の印加が、太陽電池セル51のクラックや、太陽電池セル51とタブ線52,53とを接続する半田付けの劣化等を生じさせる。
図8は、薄膜シリコン系の太陽電池モジュールの概略断面図である。図8において、太陽電池モジュール19は、薄膜シリコン系のモジュールとする。太陽電池モジュール19は、基材であるガラス基板61、薄膜太陽電池62、タブ線63および封止材64を備える。薄膜太陽電池62は、太陽光のエネルギーを電力へ変換する光電変換を実施する。タブ線63は、薄膜太陽電池62の表面電極(図示省略)に接続されている。封止材64は、タブ線63が接続された薄膜太陽電池62をガラス基板61上にて封止する。
薄膜シリコン系の太陽電池モジュール19では、薄膜太陽電池62、タブ線63および封止材64が互いに接する部分65に、各材料の熱膨張係数の違いに起因する圧力が加わるようになる。かかる圧力の印加が、薄膜太陽電池62のクラックや、薄膜太陽電池62とタブ線63とを接続する半田付けの劣化等を生じさせる。
温度の変化に起因する出力の経時劣化は、例えば、以下の式(3)で表される。
Nc=Aa×ΔT−γ ・・・(3)
式(3)において、Ncは出力が低下するサイクル数、Aaは定数、ΔTは温度差、γは加速係数とする。出力低下リスク情報処理部16は、式(3)で求めたNcを、劣化予測モデルの一要素として採用し得る。
定数Aaおよび加速係数γは、例えば、ある温度差ΔTにおける事前の試験により予め算出される。出力低下リスク情報処理部16は、サイクル数Ncから、太陽電池モジュール19の設置後の時間に応じて出力がどの程度低下するかを予測することができる。一般に、太陽電池モジュール19の評価において、温度差ΔT=125度に対して、加速係数γがおよそ18.25とされる。太陽電池モジュールデータベース14は、予め求めた定数Aaおよび加速係数γを、特性データとして保持する。
出力低下リスク情報処理部16は、実際の環境における太陽電池モジュール19の出力を、事前の試験時の環境における太陽電池モジュール19の出力に換算する。出力低下リスク情報処理部16は、実際の環境のときの太陽電池モジュール19の出力と、事前の試験時の環境のときの太陽電池モジュール19の出力とを比較する。かかる比較により、出力低下リスク情報処理部16は、各太陽電池モジュール19の加速係数γが予測に則って推移しているか否かを判断する。
エレクトロマイグレーションは、配線材料とする銀などの金属材料を劣化させる要因として知られている。エレクトロマイグレーションは、配線材料である金属材料に電流を流したときに金属原子が輸送される現象であって、金属原子の移動が進行することで断線を引き起こす。エレクトロマイグレーションは、太陽電池モジュール19の出力低下や破損を引き起こす可能性がある要素となる。
エレクトロマイグレーションによる寿命は、一般に、メジアン故障時間(Median Time to Failure;MTF)で表される。MTFは、例えば以下の式(4)で表される。
Figure 0005840103
式(4)において、Abは定数、Jは電流密度、Eaは活性化エネルギー、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、nは定数とする。予め算出された定数Abおよび活性化エネルギーEaを式(4)へ代入し、MTFを求めることで、出力低下リスク情報処理部16は、太陽電池モジュール19のうち配線部分の劣化の速度を予測できる。太陽電池モジュールデータベース14は、予め求めた定数Abおよび活性化エネルギーEaを、特性データとして保持する。
例えば、薄膜シリコン系の太陽電池モジュール19では、光照射によりシリコン薄膜中の欠陥が増大し、出力が低下することが知られている。かかるシリコン薄膜中の欠陥により、太陽電池モジュール19は、設置後における比較的短期間のうちに出力が10%低下し、その後は長期に渡って少しずつ出力が低下する。シリコン薄膜中の欠陥の増大は、太陽電池モジュール19の出力低下を引き起こす可能性がある要素となる。
シリコン薄膜中の欠陥に起因する出力の経時劣化は、例えば、以下の式(5)で表される。
Pout=Ac×t−δ ・・・(5)
式(5)において、Poutは太陽電池モジュール19の出力、Acは定数、tは時間を表す変数、δは劣化係数とする。例えば、劣化係数δが0.02である太陽電池モジュール19は、設置当初の2週間にて出力Poutが10%程度低下する。その後、出力Poutは徐々に低下し、設置から10年の経過により20%程度の低下となる。太陽電池モジュールデータベース14は、予め設定された劣化係数δおよび定数Acを、特性データとして保持する。
太陽電池モジュール19の封止材54,64は、太陽光に含まれる紫外線によって変性する場合がある。例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂等の材料からなる封止材54,64は、例えば、紫外線による黄変を生じることがある。また、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂等の材料からなる封止材54,64は、自身の分解生成物である酢酸により、太陽電池モジュール19の表面電極を侵食させることがあり得る。紫外線による封止材54,64の変性は、太陽電池モジュール19の出力低下や破損を引き起こす可能性がある要素となる。
このような封止材54,64の変性は、紫外線の照射によって樹脂中の結合が分解されて引き起こされる化学的な反応による。出力低下リスク情報処理部16は、かかる反応が進行する速度を、封止材54,64として使用される物質から予測する。これにより、出力低下リスク情報処理部16は、封止材54,64の劣化による出力低下の速度や、破損に至る時期を予測できる。
なお、本実施の形態で説明する経時劣化の予測の手法は一例であって、適宜変更しても良い。太陽電池モジュール19において経時劣化の予測の対象とする要素は、本実施の形態で説明するものに限られない。管理装置10は、太陽電池モジュール19の出力低下を引き起こし得るいずれの要素を、経時劣化の予測の対象としても良い。
太陽電池モジュール19における各要素の経時劣化は、太陽光発電システムの稼働においていずれも並行して進行していく。出力低下リスク情報処理部16は、太陽電池モジュール19の要素ごとに予測された経時劣化を足し合わせて、劣化予測モデルを構築する。
出力低下リスク情報処理部16は、太陽電池モジュール19の要素ごとの経時劣化の予測において、環境情報収集部13からの環境情報を適宜参照する。
各要素の経時劣化が太陽電池モジュール19の出力低下へ及ぼす影響の度合いは、要素ごとに異なる。出力低下リスク情報処理部16は、各要素の経時劣化が太陽電池モジュール19の出力低下へ及ぼす影響度を考慮し、要素ごとの重み付けを施した上で劣化予測モデルを算出する。
式(6)は、劣化予測モデルの例を示す。式(6)において、tは時間を表す変数とする。D1(t),D2(t)・・・Di(t)は、それぞれ、要素ごとの経時劣化による太陽電池モジュール19の出力低下を表す。ΔP(t)は、太陽電池モジュール19の出力低下とする。a1,a2・・・aiは、影響度係数とする。影響度係数は、各要素の経時劣化が太陽電池モジュール19の出力低下へ及ぼす影響度に応じた重み付けとする。
ΔP(t)=a1×D1(t)+a2×D2(t)+・・・ai×Di(t)
・・・(6)
出力低下リスク情報処理部16は、経時劣化による出力低下を考慮する前の出力を、式(1)等から求める。出力低下リスク情報処理部16は、かかる出力の算出に使用する日射量やモジュール温度等の情報として、環境情報収集部13からの環境情報を適宜使用する。出力低下リスク情報処理部16は、式(1)等から求めた出力から、劣化予測モデルで求めた出力低下ΔP(t)を差し引く。これにより、出力低下リスク情報処理部16は、太陽電池モジュール19の設置から現在までの経過時間と、現在の環境条件とに応じた予測出力を求める。
出力低下リスク情報処理部16は、太陽電池モジュール19の出力低下を引き起こし得る要素ごとに予測された経時劣化を足し合わせることで、各要素の経時劣化が加味された劣化予測モデルを構築できる。さらに、出力低下リスク情報処理部16は、各要素の経時劣化が太陽電池モジュール19の出力低下へ及ぼす影響度に応じた重み付けを施すことで、太陽電池モジュール19の出力低下に対する各要素の影響度が反映された劣化予測モデルを構築できる。
出力低下リスク情報処理部16は、出力情報収集部12から得た実際の出力情報と、予測出力とを比較する。出力低下リスク情報処理部16は、実際の出力の推移が、予測出力の推移と異なる場合、劣化予測モデルに使用される特性データ、例えば活性化エネルギー、加速係数、影響度係数等の再設定を実施する。出力低下リスク情報処理部16は、例えば、過去からの出力情報を基に、活性化エネルギー、加速係数、影響度係数等を算出する。太陽電池モジュールデータベース14は、そのとき保持している特性データの内容を、再設定後の内容へと書き換える。
出力低下リスク情報処理部16は、再設定後の特性データを基に、劣化予測モデルを改定する。太陽電池モジュールデータベース14は、そのとき保持している劣化予測モデルの内容を、改定後の内容へと書き換える。出力低下リスク情報処理部16は、改定後の劣化予測モデルをメンテナンス内容管理部17へ出力する。出力低下リスク情報処理部16は、過去からの出力情報を用いて再設定された特性データを基に、劣化予測モデルを改定することで、出力低下の推移を高い精度で予測することが可能となる。
メンテナンス内容管理部17は、太陽電池モジュール19のメンテナンス内容を管理する。メンテナンス内容管理部17は、改定後の劣化予測モデルを出力低下リスク情報処理部16から受け取ると、改定後の劣化予測モデルの内容に応じて、メンテナンス内容を更新する。
具体的には、メンテナンス内容管理部17は、太陽電池モジュール19の出力低下の推移や、故障が発生する時期を、改定後の劣化予測モデルにしたがって予測し、メンテナンスの実施時期を変更する。メンテナンス内容管理部17は、それまでの予測に対して太陽電池モジュール19の出力低下が早く推移している場合、メンテナンスの実施時期を前倒しする。また、メンテナンス内容管理部17は、故障の発生が予測された太陽電池モジュール19について、故障が発生する直前のメンテナンスのときを交換タイミングと設定する。
図9は、本実施の形態にかかる太陽光発電システムの管理装置による処理手順を示すフローチャートである。管理装置10は、出力情報収集部12において太陽電池モジュール19ごとの出力情報を取得する。管理装置10は、環境情報収集部13において太陽電池モジュール19ごとの環境情報を取得する(ステップS1)。
出力低下リスク情報処理部16は、出力情報収集部12からの出力情報および環境情報収集部13からの環境情報と、位置情報記録部15に記録されている位置情報との関連付けを行う。
出力低下リスク情報処理部16は、太陽電池モジュールデータベース14から、太陽電池モジュール19ごとの特性データを、劣化予測モデルとともに読み込む(ステップS2)。出力低下リスク情報処理部16は、劣化予測モデルおよび特性データと、環境情報収集部13からの環境情報とから、各太陽電池モジュール19の予測出力を算出する。
出力低下リスク情報処理部16は、各太陽電池モジュール19について、予測出力と、出力情報収集部12からの出力情報とを比較し、出力情報が予測出力と一致するか否かを太陽電池モジュール19ごとに判断する(ステップS3)。
太陽電池モジュール19の出力情報が予測出力と一致すると判断した場合(ステップS3、Yes)、出力低下リスク情報処理部16は、当該太陽電池モジュール19については出力が正常であるものと判定する(ステップS12)。
出力低下リスク情報処理部16は、出力情報と予測出力との一致により正常と判断した太陽電池モジュール19について、メンテナンス内容の維持を、メンテナンス内容管理部17へ指示する。メンテナンス内容管理部17は、当該太陽電池モジュール19については、それまでのメンテナンス内容を継続して適用する。これにより、管理装置10は、メンテナンス内容の管理にかかる一連の処理を終了する。
一方、太陽電池モジュール19の出力情報が予測出力と一致していない場合、それまでの予測による出力推移に対して、太陽電池モジュール19の実際の出力推移が現時点にて乖離しているものと判断し得る。出力低下リスク情報処理部16は、太陽電池モジュール19の出力情報が予測出力と一致しないと判断すると(ステップS3、No)、それまで予測していた出力推移を見直すための処理を実施する。
次に、出力低下リスク情報処理部16は、予測していた出力推移の見直しを、ステップS3における判断の対象とした太陽電池モジュール19(以下、適宜「対象モジュール」と称する)に限定して実施するか、全ての太陽電池モジュール19について実施するかを判断する。
出力低下リスク情報処理部16は、対象モジュールの周辺に位置する太陽電池モジュール19(以下、適宜「周辺モジュール」と称する)の出力情報を、出力情報収集部12から取得する(ステップS4)。
周辺モジュールは、例えば、対象モジュールと隣接して設置され、対象モジュールと同じ環境条件下にあるものと想定される複数の太陽電池モジュール19とする。対象モジュールと周辺モジュールとは、例えば、日射量、風量および温度の各環境条件が同じであるものとみなす。周辺モジュールは、対象モジュールと同じ環境条件下にあるとみなせる太陽電池モジュール19であれば良く、対象モジュールに対していずれの位置の太陽電池モジュール19としても良い。また、1つの対象モジュールに対する周辺モジュールの数は、任意であるものとする。
出力低下リスク情報処理部16は、周辺モジュールの出力情報から、周辺モジュールの出力の平均値P0を算出する。出力低下リスク情報処理部16は、かかる平均値P0と、対象モジュールの出力P1とを比較する。出力低下リスク情報処理部16は、例えば、平均値P0から対象モジュールの出力P1を差し引いた差分が、当該平均値P0の10%以上であるか否か、すなわちP0−P1≧0.1×P0を満足するか否かを判断する(ステップS5)。
P0−P1≧0.1×P0を満足する場合(ステップS5、Yes)、出力低下リスク情報処理部16は、周辺モジュールに対して出力が大幅に低下しているとして、当該対象モジュールは異常であるものと判定する(ステップS6)。一方、P0−P1≧0.1×P0を満足しない場合(ステップS5、No)、出力低下リスク情報処理部16は、周辺モジュールに対して出力はほとんど低下していないとして、当該対象モジュールは正常であるものと判定する(ステップS7)。
なお、対象モジュールが異常であると判定するための基準は、平均値P0の10%とする場合に限られない。かかる基準としては、周辺モジュールからの出力を基に、いずれの処理を経て求めた値を適用しても良い。
例えば、n個の周辺モジュールの中に、出力低下の異常を起こしている周辺モジュールが含まれている場合、周辺モジュールの出力の平均値P0は、以下の式(7)により表される。ここで、PAは、正常な周辺モジュールの1つ当たりの出力、PBは、異常を生じた周辺モジュールの1つ当たりの出力とする。
P0=PA+(PB−PA)/n ・・・(7)
例えばn=5であるとき、5個の周辺モジュールの中に10%程度の出力低下を起こしている周辺モジュールが1つ含まれていたとしても、平均値P0は、5個の周辺モジュールの全てが正常であるときの平均値に対して2%程度低い値となるにすぎない。この場合、出力低下を起こしている周辺モジュールが含まれていることは、対象モジュールが正常であるか否かの判断へ及ぼす影響は軽微であるものとみなせる。
この場合よりも、さらに出力が低下している周辺モジュールが含まれている場合、1つの対象モジュールに対する周辺モジュールの数を増加させることで、周辺モジュールの出力低下の影響を十分に抑えることができる。例えば、周辺モジュールの中に20%程度の出力低下を起こしている周辺モジュールが1つ含まれている場合では、n=10とすると、平均値P0のずれを2%程度に収めることができる。このような事情を鑑みて、1つの対象モジュールに対する周辺モジュールの数は、周辺モジュールに出力の低下が起きる頻度や出力低下の程度などを予測することにより、決定することとしても良い。
対象モジュールが異常との判定(ステップS6)により、管理装置10の処理は、当該対象モジュールを対象として、出力推移の予測を見直すための処理へと移行する。ステップS6において対象モジュールを異常と判定すると、出力低下リスク情報処理部16は、当該対象モジュールの劣化予測モデルに使用される特性データ、例えば活性化エネルギー、加速係数、影響度係数等の再設定を実施する。太陽電池モジュールデータベース14は、当該対象モジュールについて保持している特性データの内容を、再設定後の内容へと書き換える。
出力低下リスク情報処理部16は、再設定後の特性データを基に、当該対象モジュールについての劣化予測モデルを改定する(ステップS7)。太陽電池モジュールデータベース14は、当該対象モジュールについて保持している劣化予測モデルの内容を、改定後の内容へと書き換える。出力低下リスク情報処理部16は、改定後の劣化予測モデルをメンテナンス内容管理部17へ出力する。
メンテナンス内容管理部17は、改定後の劣化予測モデルを出力低下リスク情報処理部16から受け取ると、改定後の劣化予測モデルの内容に応じて、当該対象モジュールについてのメンテナンス内容を更新する(ステップS8)。
メンテナンス内容管理部17は、当該対象モジュールの出力低下の推移や、当該対象モジュールに故障が発生する時期を、改定後の劣化予測モデルから予測する。メンテナンス内容管理部17は、かかる予測の結果を基に、メンテナンス内容のうち、当該対象モジュールを対象とするメンテナンスの実施時期を変更する。メンテナンス内容管理部17は、当該対象モジュールの出力低下が、それまでの予測に対して早く推移している場合、メンテナンスの実施時期を前倒しする。
また、メンテナンス内容管理部17は、当該対象モジュールの故障を予測した場合に、メンテナンス内容のうち、当該対象モジュールの交換タイミングを、故障が発生する直前のメンテナンスのときと設定する。これにより、管理装置10は、メンテナンス内容の管理にかかる一連の処理を終了する。
一方、対象モジュールが正常との判定(ステップS9)により、管理装置10の処理は、全ての太陽電池モジュール19を対象として、出力推移の予測を見直すための処理へと移行する。ステップS9において対象モジュールを正常と判定すると、出力低下リスク情報処理部16は、各太陽電池モジュール19についての特性データ、例えば活性化エネルギー、加速係数、影響度係数等の再設定を実施する。太陽電池モジュールデータベース14は、各太陽電池モジュール19について保持している特性データの内容を、再設定後の内容へと書き換える。
出力低下リスク情報処理部16は、再設定後の特性データを基に、各太陽電池モジュール19についての劣化予測モデルを改定する(ステップS10)。太陽電池モジュールデータベース14は、各太陽電池モジュール19について保持している劣化予測モデルの内容を、改定後の内容へと書き換える。出力低下リスク情報処理部16は、改定後の劣化予測モデルをメンテナンス内容管理部17へ出力する。
メンテナンス内容管理部17は、改定後の劣化予測モデルを出力低下リスク情報処理部16から受け取ると、改定後の劣化予測モデルの内容に応じて、各太陽電池モジュール19についてのメンテナンス内容を更新する(ステップS11)。メンテナンス内容管理部17は、各太陽電池モジュール19についての出力低下の推移を、改定後の劣化予測モデルから予測する。メンテナンス内容管理部17は、かかる予測の結果を基に、メンテナンス内容のうち、各太陽電池モジュール19を対象とするメンテナンスの実施時期を変更する。
メンテナンス内容管理部17は、当該対象モジュールの出力低下が、それまでの予測に対して早く推移している場合に、全ての太陽電池モジュール19についての出力推移の予測に誤差があったものとして、メンテナンスの実施時期を前倒しする。これにより、管理装置10は、メンテナンス内容の管理にかかる一連の処理を終了する。
図10は、劣化予測モデルの改定について説明する図である。図中左側のグラフのうち実線の曲線は、改定前の劣化予測モデルによって予測された出力推移を示す。図中右側のグラフは、改定後の劣化予測モデルによって予測された出力推移を示す。
図中左側のグラフに示す改定前の劣化予測モデルでは、加速度θ1で出力が低下していくものとする。また、太陽電池モジュール19の出力は、時刻t1にて、例えばメーカーが指定する定格出力値の下限に到達するものとする。
図中左側のグラフのうち破線の曲線は、出力情報収集部12から取得された実際の出力推移の例を表している。出力低下リスク情報処理部16での情報処理により、実際の出力推移が、それまでの予測における出力推移よりも早く低下していたとする。
出力低下リスク情報処理部16は、実際の出力推移と予測における出力推移とに差異があるとの判定に対し、実際の出力推移に合致する劣化予測モデルを構築する。改定後の劣化予測モデルでは、加速度θ2で、改定前に比べて早く出力が低下していくものとする。また、太陽電池モジュール19の出力は、時刻t1よりも早い時刻t2にて、例えばメーカーが指定する定格出力値の下限に到達するものとする。かかる劣化予測モデルの改定を受けて、メンテナンス内容管理部17が管理するメンテナンスの実施時期が、時刻t2より早い時期に前倒しされる。これにより、太陽光発電システムは、定格出力値の下限に出力が到達するより前に、当該太陽電池モジュール19を交換することができる。
さらに、メンテナンス内容管理部17は、対象モジュールである個別の太陽電池モジュール19について故障が発生する時期が予測された場合、例えば、その時期が訪れる直前の定期メンテナンスのときを、当該太陽電池モジュール19の交換タイミングと設定する。
太陽光発電システムの運用を事業として継続するためには、発電量が見込みより下回る期間をできるだけ少なくことが望まれる。本実施の形態によると、管理装置10は、太陽光発電システムの発電量を一定以上に保つとともに、太陽電池モジュール19の出力低下に合わせてメンテナンスの間隔が最適化されるように、メンテナンス内容を管理することができる。
図11は、太陽光発電システムの発電量の推移と、メンテナンスのタイミングとの関係について説明する図である。図中右側のグラフは、本実施の形態によるメンテナンス内容の管理を行わない場合における太陽光発電システムの発電量Prの推移の例を示す。この例では、太陽光発電システムは、固定された頻度で定期メンテナンスを実施するものとする。
この例の場合において、太陽電池モジュール19の実際の出力が予測に対して早く劣化して、例えば、ある太陽電池モジュール19の出力が時刻t3において定格出力値の下限に到達したとする。この状態が次の定期メンテナンスまで放置されることで、定期メンテナンスの時期より前に、太陽光発電システムの発電量Prが計画発電量Ppを下回ることが起こり得る。また、ある太陽電池モジュール19が時刻t4において故障した場合、故障が検知されてから、当該太陽電池モジュール19の交換のための緊急メンテナンスを実施するか、次の定期メンテナンスまで放置することとなる。
太陽電池モジュール19の故障を放置する場合も、太陽光発電システムの発電量Prが計画発電量Ppを下回ることが起こり得る。太陽電池モジュール19の故障を検知した時点で緊急メンテナンスを実施することとした場合、各太陽電池モジュール19から故障が検知されるごとにおける不定期なメンテナンスが常態化することで、太陽光発電システムは、運用コストが高くなる。また、緊急メンテナンスを実施しても、当初の頻度のまま次以降の定期メンテナンスが実施されることとなるため、効果の低いメンテナンスの実施により運用コストの無駄が生じることとなる。
図中左側のグラフは、本実施の形態にかかる管理装置10を適用する場合における太陽光発電システムの発電量Prの推移の例を示す。管理装置10は、太陽電池モジュール19の実際の出力が予測に対して早く劣化していることに応じて、劣化予測モデルを改定する。例えば、そのまま出力が低下すれば時刻t3に定格出力値の下限に出力が到達する太陽電池モジュール19が存在しても、定期メンテナンスのタイミングを調整することで、定格出力値の下限に出力が到達するより前に、当該太陽電池モジュール19を交換することができる。
これにより、太陽光発電システムは、常時計画発電量Pp以上の発電量Prを維持することが可能となる。将来にわたる発電量を見込んで太陽光発電システムの投資回収を計画した場合に、発電量Prを計画発電量Pp以上に維持可能とすることで、使用者は、回収計画の延長による減収を抑えることができる。
また、管理装置10は、ある太陽電池モジュール19について時刻t4に故障することを予測すると、時刻t4の直前の定期メンテナンスのときを、当該太陽電池モジュール19の交換タイミングと設定する。故障が予測された太陽電池モジュール19を事前に交換可能とすることで、定期メンテナンス以外の不定期なメンテナンスを実施しなくても、故障が発生した太陽電池モジュール19が放置される事態を確実に回避することができる。これにより、太陽光発電システムは、常時計画発電量Pp以上の発電量Prを維持することが可能となる。また、太陽光発電システムは、定期メンテナンス以外の不定期なメンテナンスを不要とすることで、運用コストを低減させることができる。
以上により、本実施の形態にかかる太陽光発電システムの管理装置10は、太陽電池モジュールの出力低下を予測し、その予測結果に基づいてメンテナンス内容を適切に管理可能とすることで、運用コストを抑えながら、目的とする発電量を十分に維持できるという効果を奏する。
10 管理装置、11 発電所、12 出力情報収集部、13 環境情報収集部、14 太陽電池モジュールデータベース、15 位置情報記録部、16 出力低下リスク情報処理部、17 メンテナンス内容管理部、18 パワーコンディショナー、19 太陽電池モジュール、20 データロガー、21 日射量計、22 風量計、23 温度計、31 電流源、32 直列抵抗成分、33 並列抵抗成分、34 ダイオード成分、51 太陽電池セル、52,53,63 タブ線、54,64 封止材、55,65 部分、61 ガラス基板、62 薄膜太陽電池。

Claims (10)

  1. 複数の太陽電池モジュールを備える太陽光発電システムを管理する管理装置であって、
    前記太陽電池モジュールごとの出力を個別に収集して、出力情報とする出力情報収集部と、
    前記太陽電池モジュールが設置されている場所ごとにおける環境条件を個別に収集して、環境情報とする環境情報収集部と、
    前記太陽電池モジュールの位置を特定する位置情報が記録される位置情報記録部と、
    前記太陽電池モジュールからの出力の経時劣化の推移を予測するための劣化予測モデルと、前記劣化予測モデルを構築する際に、前記太陽電池モジュールの特性を示すデータとして適用される特性データとが記録される太陽電池モジュールデータベースと、
    前記環境情報収集部からの前記環境情報と前記位置情報記録部で記録された前記位置情報との参照により前記太陽電池モジュールごとに特定された前記環境条件と、前記太陽電池モジュールデータベースから読み出した前記劣化予測モデルとから予測される予測出力を求め、前記出力情報収集部からの前記出力情報と前記予測出力との比較により、前記太陽電池モジュールの出力低下の推移を予測する出力低下リスク情報処理部と、
    前記太陽電池モジュールのメンテナンス内容を管理するメンテナンス内容管理部と、を有し、
    前記出力低下リスク情報処理部は、前記出力情報と前記予測出力とが不一致である場合に、前記太陽電池モジュールデータベースが保持する前記劣化予測モデルを改定させ、
    前記メンテナンス内容管理部は、前記出力低下リスク情報処理部による前記劣化予測モデルの改定に応じて前記メンテナンス内容を更新することを特徴とする太陽光発電システムの管理装置。
  2. 前記環境条件は、日射量を含むことを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電システムの管理装置。
  3. 前記環境条件は、風量および温度を含むことを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電システムの管理装置。
  4. 前記位置情報記録部は、前記位置情報として、前記太陽電池モジュールの位置を表す二次元配列データが記録されることを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電システムの管理装置。
  5. 前記出力低下リスク情報処理部は、過去からの前記出力情報を用いて再設定された前記特性データを基に、前記劣化予測モデルを改定することを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電システムの管理装置。
  6. 前記メンテナンス内容管理部は、前記太陽電池モジュールの出力低下の推移を、改定後の前記劣化予測モデルにしたがって予測し、前記メンテナンス内容の更新により、メンテナンスの実施時期を変更することを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電システムの管理装置。
  7. 前記メンテナンス内容管理部は、前記太陽電池モジュールに故障が発生する時期を、改定後の前記劣化予測モデルにしたがって予測し、前記メンテナンス内容の更新により、前記故障の発生が予測された前記太陽電池モジュールについて、前記故障が発生する直前のメンテナンスのときを交換のタイミングと設定することを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電システムの管理装置。
  8. 前記出力低下リスク情報処理部は、前記出力情報と前記予測出力とが不一致である場合に、対象モジュールとする前記太陽電池モジュールからの前記出力情報と、前記対象モジュールの周囲に位置する前記太陽電池モジュールである周辺モジュールからの前記出力情報との比較を実施し、前記比較の結果から前記対象モジュールの出力が異常であると判定した場合に、前記対象モジュールについての前記劣化予測モデルを改定させ、前記比較の結果から前記対象モジュールの出力が正常であると判定した場合に、前記複数の太陽電池モジュールについての前記劣化予測モデルを改定させることを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電システムの管理装置。
  9. 前記出力低下リスク情報処理部は、前記太陽電池モジュールの出力低下に関わる要素ごとに予測された経時劣化の足し合わせにより、前記劣化予測モデルを構築することを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電システムの管理装置。
  10. 前記出力低下リスク情報処理部は、前記要素ごとに予測された経時劣化に、前記太陽電池モジュールの出力低下へ及ぼす影響度に応じた重み付けを施すことを特徴とする請求項9に記載の太陽光発電システムの管理装置。
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