JP5839100B2 - セールス情報提供システム、端末装置、セールス情報提供方法、及びセールス情報提供プログラム - Google Patents
セールス情報提供システム、端末装置、セールス情報提供方法、及びセールス情報提供プログラム Download PDFInfo
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Description
本発明は、金融商品の販売に関する情報(以下、セールス情報と称する)を顧客に提供するセールス情報提供システム、端末装置、セールス情報提供方法、及びセールス情報提供プログラムに関する。
現在、銀行等の金融機関に設置されている現金自動預け払い機、いわゆるATM(Automated Teller Machine)として、銀行口座に対する出入金操作を行う機能の他に、カードローン等の各種の金融商品に関するセールス情報を表示する機能を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
かかるATMを含む金融機関システムには、顧客の識別情報(氏名、住所、職業等)、口座情報(口座番号、暗証番号、カード情報等)、取引情報(預金残高、入出金履歴等)が予め登録されているデータベースと、ATMに各種の情報を提供するサーバと、が設けられている。この際、サーバは、データベースに登録されている顧客の識別情報及び取引情報を用いたデータマイニング(Data mining)を実行することにより、各顧客毎に、金融商品のセールス対象となる顧客を決定しておく。そして、サーバは、ATMを利用した顧客が金融商品の販売対象となる顧客である場合に、金融商品のセールス情報をATMに送信し、このATMのディスプレイ上にセールス情報を表示させるようにしている(例えば、特許文献1の段落[0021]〜[0036]の記載参照)。
しかしながら、顧客データベースに登録されている顧客情報、或いは取引情報等から、金融商品のセールス対象となる顧客を判断すべく為されるデータマイニングでは、これらの情報に対して複雑な統計処理又はパターン認識処理を行う必要がある。よって、ATMに対してセールス情報の提供機能を備えた金融機関システムを構築するにあたり、コスト高を招くという問題があった。
本発明は、上記した問題を解決するためのものであり、複数の顧客のうちでセールス対象となるセールス対象者に対してサービスを提供する端末装置に、セールス情報を提供することが可能なセールス情報提供システム、端末装置、セールス情報提供方法、及びセールス情報提供プログラムを提供することを目的とする。
本発明によるセールス情報提供システムは、金融取引履歴情報に基づき商品の販売を促すセールス情報を提供するセールス情報提供システムであって、前記商品に関するセールス情報を記憶する記憶手段と、前記金融取引履歴情報に基づく顧客の残高照会の実施回数と、前記実施回数が所定条件に該当するか否かによって顧客がセールス対象者であるか否かを判定する判定手段と、を備える。
また、本発明によるセールス情報提供システムは、金融取引履歴情報に基づき商品の販売を促すセールス情報を提供するセールス情報提供システムであって、前記商品に関するセールス情報を記憶する記憶手段と、前記金融取引履歴情報に基づく顧客の出金回数と、前記出金回数が所定条件に該当するか否かによって顧客がセールス対象者であるか否かを判定する判定手段と、を備える。
また、本発明による端末装置は、金融取引履歴情報に基づき商品の販売を促すセールス情報を提供するセールス情報提供システムに含まれる端末装置であって、前記セールス情報提供システムは、前記商品に関するセールス情報を記憶する記憶手段と、前記金融取引履歴情報に基づく顧客の残高照会の実施回数が所定条件に該当するか否かによって顧客がセールス対象者であるか否かを判定する判定手段と、を備え、前記判定手段によって前記顧客がセールス対象者であると判定された場合に前記セールス情報を表示する。
また、本発明による端末装置は、金融取引履歴情報に基づき商品の販売を促すセールス情報を提供するセールス情報提供システムに含まれる端末装置であって、前記セールス情報提供システムは、前記商品に関するセールス情報を記憶する記憶手段と、前記金融取引履歴情報に基づく顧客の出金回数が所定条件に該当するか否かによって顧客がセールス対象者であるか否かを判定する判定手段と、を備え、前記判定手段によって前記顧客がセールス対象者であると判定された場合に前記セールス情報を表示する。
また、本発明によるセールス情報提供方法は、金融取引履歴情報に基づき商品の販売を促すセールス情報を提供するセールス情報提供方法であって、前記金融取引履歴情報に基づく顧客の残高照会の実施回数を取得するステップと、前記実施回数が所定条件に該当するか否かによって顧客がセールス対象者であるか否かを判定するステップと、を備える。
また、本発明によるセールス情報提供方法は、金融取引履歴情報に基づき商品の販売を促すセールス情報を提供するセールス情報提供方法であって、前記金融取引履歴情報に基づく顧客の出金回数を取得するステップと、前記出金回数が所定条件に該当するか否かによって顧客がセールス対象者であるか否かを判定するステップと、を備える。
また、本発明によるセールス情報提供プログラムは、金融取引履歴情報に基づき商品の販売を促すセールス情報を提供するセールス情報提供プログラムであって、コンピュータに、前記金融取引履歴情報に基づく顧客の残高照会の実施回数を取得するステップと、前記実施回数が所定条件に該当するか否かによって顧客がセールス対象者であるか否かを判定するステップと、を実行させる。
また、本発明によるセールス情報提供プログラムは、金融取引履歴情報に基づき商品の販売を促すセールス情報を提供するセールス情報提供プログラムであって、コンピュータに、前記金融取引履歴情報に基づく顧客の出金回数を取得するステップと、前記出金回数が所定条件に該当するか否かによって顧客がセールス対象者であるか否かを判定するステップと、を実行させる。
本発明においては、取引履歴情報に基づく顧客の残高照会の実施回数、出金回数が所定条件に該当するか否かによって、各顧客毎にセールス対象者であるか否かを判定するようにしている。これにより、セールス情報を利用する可能性が高いと判定された顧客に対し端末装置を介してセールス情報を提供するようにしたシステムを構築することが可能となる。
本発明の実施例について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明によるセールス情報提供システムの構成を示すブロック図である。
図1に示す如く、このセールス情報提供システムは、営業店に設置されているATM21及び営業店端末22と、金融機関システムセンタ側に設けられているセールス情報サーバ23及び以下の如き各種データベース(以下、単にDBと称する)と、を有する。すなわち、本セールス情報提供システムには、各種DBとして、顧客DB24、取引履歴DB25、セールス情報DB26、顧客別セールス実施リストDB27及びカードローン条件DB28が設けられている。これらATM21、営業店端末22、セールス情報サーバ23、顧客DB24、取引履歴DB25、セールス情報DB26、顧客別セールス実施リストDB27及びカードローン条件DB28の各々は、共通の通信ライン20に接続されている。
ATM21は、送受信部TRX及び制御部CPを有し、その前面パネルには読取部RE、操作部KB及び表示部DPが形成されている。読取部REは、顧客のキャッシュカード又は預金通帳の磁気データを読み取る。尚、キャッシュカード又は預金通帳の磁気データ中には、その所有者である顧客の識別情報、例えば顧客ID、店番号、科目(預金の種類)、口座番号、氏名、誕生日、性別等を示す顧客識別情報が含まれている。操作部KBは、使用者による入出金操作、残高照会操作の如き各種操作を受け付ける。制御部CPは、操作部KBでの入出金操作、残高照会操作の如き各種操作に応じて、上記表示部DPにて入出力金、残高、操作手順等を表示させる。また、制御部CPは、読取部REによってキャッシュカード又は預金通帳から磁気データの読み取りが為されると、その磁気データから顧客識別情報を抽出し、この識別情報を表す顧客識別データIDSを送受信部TRXに供給する。送受信部TRXは、かかる顧客識別データIDSを通信ライン20を介してセールス情報サーバ23に送信すると共に、セールス情報サーバ23から送信されたセールスデータSDSを受信する。制御部CPは、送受信部TRXが受信したセールスデータSDSによって表されるセールス情報を表示部DPに供給する。表示部DPは、かかるセールス情報、例えばカードローン等の金融商品の販売を促す文字又は画像を表示する。
営業店端末22は、金融機関の窓口業務を行うテラーが使用する専用端末である。営業店端末22は、ATM21と同様に、送受信部TRX及び制御部CPを有し、その前面パネルには読取部RE、操作部KB及び表示部DPが形成されている。営業店端末22は、読取部REにてキャッシュカード又は預金通帳から磁気データの読み取りが為されると、その磁気データから上記した如き顧客識別情報を抽出し、この識別情報を表す顧客識別データIDSを通信ライン20を介してセールス情報サーバ23に送信する。また、営業店端末22は、セールス情報サーバ23から送信されたセールスデータSDSを受信した場合には、このセールスデータSDSによって表されるセールス情報の内容をその表示部DPにて表示する。
顧客DB24には、金融機関の顧客属性情報として、図2に示す如く、顧客毎の顧客IDに対応づけして、店番号、科目(預金の種類)及び口座番号を示す情報が保存されている。更に、顧客識別情報には、図3に示す如き、各顧客毎の氏名、誕生日、性別、職業、役職及びセールス対象者であるか否かを示すセールスフラグ等の情報が含まれている。尚、セールスフラグとしては、例えば、顧客の年齢が30歳に満たない場合には、カードローン商品のセールス対象者とはしないことを表す論理レベル0のフラグ、30歳を超えている場合にはセールス対象とすることを表す論理レベル1のフラグを付すようにしている。
取引履歴DB25は、金融機関及び顧客間の取引履歴情報として、図4に示す如き、各取引毎の取引IDに対応付けして、顧客ID、取引日、取引種別、取扱金額、預金残高を情報が保存されている。尚、取引履歴情報はオンライン処理によりリアルタム更新される。
セールス情報DB26には、ATM21又は営業店端末22に提供する各種のセールス情報として、図5に示す如き、各カードローン商品毎に、そのセールスIDに対応づけして、セールス名、セールス内容、及びセールス用画像を示す情報が保存されている。
顧客別セールス実施リストDB27には、後述するセールス対象顧客判定処理により、顧客に適したセールス情報であると判定されたセールス情報を示すセールスIDが、図6に示されるように各顧客IDに対応づけして記憶される。
カードローン条件DB28には、後述するセールス対象顧客判定処理によってカードローンのセールス対象となる顧客であるか否かを判定する為の各種条件を示す、図7に示す如きカードローン条件情報が予め保存されている。
尚、これらDB24〜DB28各々に保存されている各種データは、単一のデータベースに保存されていても良い。
図8は、セールス情報サーバ23の構成を示すブロック図である。
図8に示すように、かかるセールス情報サーバ23は、送受信部11、制御部12、プログラムメモリ13、及びデータメモリ14を有する。
データメモリ14は、顧客属性情報記憶領域141、取引履歴情報記憶領域142、セールス情報記憶領域143、表示実行リスト記憶領域144、及びカードローン条件記憶領域145を有する。
送受信部11は、通信ライン20を介してATM21又は営業店端末22から供給された顧客識別データIDSを受信し、又、セールス情報を表すセールスデータSDSをATM21又は営業店端末22に送信する。
プログラムメモリ13には、セールス対象顧客判定プログラムが記憶されている。
制御部12は、所定期間(例えば1日)毎に1度だけ上記プログラムメモリ13に記憶されているセールス対象顧客判定プログラムを読み出し、このプログラムに従ったセールス対象顧客判定制御を実行する。
図9は、かかるセールス対象顧客判定プログラムにおけるフローチャートを示す図である。
図9において、制御部12は、先ず、顧客DB24から図2及び図3に示す顧客属性情報を読み出し、これをデータメモリ14の顧客属性情報記憶領域141に記憶させる(ステップS1)。
次に、制御部12は、顧客属性情報記憶領域141に記憶されている顧客属性情報中から、上記顧客識別データIDSによって示される顧客IDに対応したセールスフラグを抽出する(ステップS2)。
次に、制御部12は、このセールスフラグが論理レベル1であるか否か、つまり顧客が金融商品としてのカードローンのセールス対象者であるか否かの判定を行う(ステップS3)。例えば、図3の一例では、論理レベル1のセールスフラグが付されている顧客、つまり「沖一朗」、「沖花子」、「沖三郎」はセールス対象者であり、論理レベル0のセールスフラグが付されている顧客、つまり「沖次郎」は非セールス対象者である。
ステップS3において、セールスフラグが論理レベル1であると判定された場合、制御部12は、カードローン条件DB28から図7に示す如きカードローン条件情報を読み出し、これをデータメモリ14のカードローン条件記憶領域145に記憶させる(ステップS4)。
次に、制御部12は、顧客属性情報記憶領域141に記憶されている図2及び図3に示す顧客属性情報中から、顧客識別データIDSにて示される顧客IDに対応した職業を示す情報を抽出する(ステップS5)。
次に、制御部12は、この職業が、カードローン条件記憶領域145に記憶されている、図7に示す如きカードローン条件情報中の「条件1」に該当するか否かを判定する(ステップS6)。つまり、ステップS6において、制御部12は、顧客の職業が会社員の如き給与所得者であるか否かを判定するのである。
ステップS6において、顧客の職業が「条件1」に該当する、つまり会社員であると判定された場合、制御部12は、取引履歴DB25から、上記顧客識別データIDSによって示される顧客IDに対応した図4に示す如き取引履歴情報を読み出し、これをデータメモリ14の取引履歴情報記憶領域142に記憶させる(ステップS7)。
次に、制御部12は、この図4に示す如き取引履歴情報中から取引種別が給与振込となっている取引金額の過去12ヶ月分の給与の平均額及び標準偏差値を算出する(ステップS8)。
次に、制御部12は、これら給与の平均額及び標準偏差値が、図7に示す如きカードローン条件情報中の「条件2」及び「条件3」に該当するか否かを判定する(ステップS9)。つまり、ステップS9において、制御部12は、過去12ヶ月分の給与の平均額が30万円以上であり且つその標準偏差値が5万円以下であるか、否かを判定するのである。
ステップS9において、過去12ヶ月分の給与の平均額及び標準偏差値が図7に示す「条件2」及び「条件3」に該当すると判定された場合、制御部12は、取引履歴情報記憶領域142に記憶されている取引履歴情報中から取引種別が残高照会となっている取引イベントの1ヶ月分の合計回数を算出する(ステップS10)。
次に、制御部12は、この合計回数が、図7に示す如きカードローン条件情報中の「条件4」に該当するか否かを判定する(ステップS11)。つまり、ステップS11において、制御部12は、今月の残高照会の実行回数が8回以上であるか否かを判定するのである。
ステップS11において、今月の残高照会の実行回数が「条件4」に該当する回数、つまり8回以上であると判定された場合、制御部12は、取引履歴情報記憶領域142に記憶されている取引履歴情報中から取引種別が出金となっている取引イベントの1ヶ月分の合計回数を算出する(ステップS12)。
次に、制御部12は、出金の合計回数が、図7に示すカードローン条件情報中の「条件5」に該当するか否かを判定する(ステップS13)。つまり、ステップS13において、制御部12は、今月の出金回数が5回以上であるか否かを判定するのである。
ステップS13において、今月の出金回数が「条件5」に該当する回数、つまり5回以上であると判定された場合、制御部12は、取引履歴情報記憶領域142に記憶されている取引履歴情報中から今月の最新の預金残高を検出する(ステップS14)。
次に、制御部12は、この最新の預金残高が、図7に示す如きカードローン条件情報中の「条件6」に該当するか否かを判定する(ステップS15)。つまり、ステップS13において、制御部12は、最新の預金残高が3万円未満であるか否かを判定するのである。
ステップS15において、最新の預金残高が「条件6」に該当する残高、つまり3万円未満であると判定された場合、制御部12は、以下の如きカードローンセールス登録処理を実行する(ステップS16)。すなわち、ステップS16において、制御部12は、この顧客に適したセールス情報は、図5に示す如き「カードローンキャンペーン」の販売を促す情報であると判断し、この顧客の顧客IDに、「カードローンキャンペーン」を示すセールスIDとして「1」を対応づけしたものを、図6に示す如く顧客別セールス実施リストDB27に上書き登録する。
このように、上記ステップS3にて「カードローン」のセールス対象者であると判定され、且つ上記ステップS6、S9、S11、S13又はS15において図7に示す「条件1」〜「条件6」を全て満たすと判定された場合には、「カードローンキャンペーン」を示すセールスIDとして「1」をその顧客IDに対応づけして顧客別セールス実施リストDB27に登録するのである。
一方、上記ステップS3において顧客が「カードローン」のセールス対象者に該当しないと判定された場合、或いは上記ステップS6、S9、S11、S13又はS15において図7に示す「条件1」〜「条件6」の中の1つの条件を満たすことが出来ないと判定された場合、制御部12は、以下の既存セールス登録処理を実行する(ステップS17)。すなわち、ステップS17において、制御部12は、この顧客に適したセールス情報は、「カードローン」以外の既存のローン商品であると判断し、図5に示す如き「教育ローンキャンペーン」を示すセールスIDとして「2」を顧客IDに対応づけしたものを、図6に示す如く顧客別セールス実施リストDB27に上書き登録する。
上記ステップS16又はS17の実行後、制御部12は、かかるセールス対象顧客判定プログラムを終了する。
ここで、ATM21又は営業店端末22から送信された顧客識別データIDSを送受信部11が受信すると、制御部12は、顧客別セールス実施リストDB27から図6に示す如き顧客別セールス実施リストを読み出して表示実行リスト記憶領域144に記憶させ、その中から顧客識別データIDSにて示される顧客IDに対応したセールスIDを抽出する。次に、制御部12は、セールス情報DB26から、このセールスIDにて示される図5に示す如きセールス情報(セールス名、セールス内容、セールス画像)を読み出し、これをセールスデータSDSとして、顧客識別データIDSの送信元であるATM21又は営業店端末22に送信すべく送受信部11を制御する。この際、セールスIDが「1」である場合には、図5に示す如き「カードローンキャンペーン」に関するセールス情報、つまりそのセールス内容を文字で表すテキストデータ及び画像で表す画像データを含む情報がセールスデータSDSとしてATM21又は営業店端末22に送信される。これにより、セールスデータSDSを受信したATM21の表示部DPには、例えば図11に示す如き、金融商品である「カードローン」を示す広告画像が表示される。
また、セールスデータSDSを受信した営業店端末22の表示部DPには、例えば図12に示す如き、アクセス対象となった顧客識別情報(顧客ID、店番号、科目、口座番号、顧客名、顧客年齢、性別等)と共に、この顧客に「カードローン」の販売を促すようテラーに指示する文字画像を含むカードローン宣伝促進画像が表示される。
一方、セールスIDが「2」である場合には、図5に示す如き「教育ローンキャンペーン」に関するセールス情報、つまりそのセールス内容を文字で表す文字画像を含む情報が、セールスデータSDSとしてATM21又は営業店端末22に送信される。この際、かかるセールスデータSDSを受信したATM21の表示部DPには、金融商品としての教育ローンの広告が表示される。また、このセールスデータSDSを受信した営業店端末22の表示部DPには、読取部REにて読み取られた顧客の識別情報、つまり、顧客ID、店番号、科目、口座番号、顧客名、顧客年齢、性別等を示す文字画像が表示される。
以上の如く、図1に示すセールス情報提供システムでは、各顧客毎にその顧客の識別情報及び取引履歴に基づき、特定の金融商品である「カードローン」のセールス対象者として適しているか否かの判定を以下の如く行う。
すなわち、セールス情報サーバ23は、顧客の識別情報及び取引履歴に基づき、
条件1:顧客の職業が会社員である
条件2:顧客の過去12ヶ月分の給与の平均額が30万円以上である
条件3:顧客の過去12ヶ月分の給与の標準偏差値が5万円以下である
条件4:顧客の1ヶ月あたりの残高照会数が8回以上である
条件5:顧客の1ヶ月あたりの出金回数が5回以上である
条件6:顧客の預金残高が3万円未満である
なる「条件1」〜「条件6」を全て満たす場合に、この顧客がカードローンのセールス対象者として適していると判定するのである。
条件1:顧客の職業が会社員である
条件2:顧客の過去12ヶ月分の給与の平均額が30万円以上である
条件3:顧客の過去12ヶ月分の給与の標準偏差値が5万円以下である
条件4:顧客の1ヶ月あたりの残高照会数が8回以上である
条件5:顧客の1ヶ月あたりの出金回数が5回以上である
条件6:顧客の預金残高が3万円未満である
なる「条件1」〜「条件6」を全て満たす場合に、この顧客がカードローンのセールス対象者として適していると判定するのである。
つまり、「条件1」により、顧客には定期的な収入があると判定され(図9のS6)、「条件2」及び「条件3」により、その収入が「カードローン」を実施し得る程度に十分な額であり且つ安定していると判定される(図9のS9)。すなわち、「条件1」〜「条件3」により、この顧客の「富裕度」が、「カードローン」の支払い能力を有する程度あるか否かの判断が為される。又、「条件4」により、顧客の預金残高に対する意識が高いと判定される(図9のS11)。又、「条件5」により、顧客には頻繁な出金機会が有ると判定され(図10のS13)、「条件6」により、その合計額が比較的多いと判定される(図10のS15)。つまり、「条件4」〜「条件6」により、顧客の「信頼度」が、「カードローン」を利用し得る程度あるか否かの判断が為される。
その後、ATM21又は営業店端末22にて預金通帳又はキャッシュカードからデータ読み取りが為されると、その預金通帳又はキャッシュカードの所有者が上記「条件1」〜「条件6」を全て満たす顧客である場合にだけ、「カードローン」のセールス情報がATM(又は営業店端末)の表示部にて表示されるのである。
よって、「カードローン」を利用する可能性が高く、且つローンの支払いに支障が無いと判定された顧客に対してのみ、この顧客が使用中のATMを介して「カードローン」のセールス情報が表示されることになる。
この際、セールス情報サーバ23は、その顧客が給与所得者であり(条件1)、且つ以下の如き取引履歴を有する顧客を「カードローン」のセールス対象者として選出するようにしている。すなわち、給与の平均額が所定金額以上であり(条件2)、給与の標準偏差値が所定値以下であり(条件3)、単位期間あたりの残高照会の実施回数が所定実施回数以上であり(条件4)、単位期間あたりの出金回数が所定出金回数以上であり(条件5)、最新の預金残高が所定残高未満である(条件6)場合に、この顧客を「カードローン」のセールス対象者とするのである。
このように、セールス情報サーバ23では、取引履歴情報に基づく顧客の富裕度(平均給与額、給与の標準偏差値)及び取引対応から推定される信頼度(残高照会の実施回数、出金回数、最新の預金残高)の各々と、夫々に対応した閾値との大小比較により各顧客毎に特定の金融商品(例えばカードローン)のセールス対象者であるか否かを判定している。よって、取引履歴情報に対してデータマイニングによる複雑な統計処理或いはパターン認識処理を施す場合に比して、小規模な処理でセールス対象者を判定することが可能となる。
従って、特定の金融商品(カードローン)を利用する可能性が高く且つその金融商品の支払いに支障が無いと判定された顧客に対してのみATMを介してその金融商品に関するセールス情報を提供するようにしたシステムを、安価に構築することが可能となる。
尚、本実施例では、特定の金融商品として「カードローン」を対象としていが、取引履歴に登録されている各種データを利用することで「カードローン」以外の特定の金融商品のセールス対象となる顧客を判定することもできる。例えば、所定期間内での振込金額が少なく且つ振込回数が所定回数よりも多い場合には、この顧客は、手数料が安い「ネットバンキング」のセールス対象者であると判定するのである。又、一定額未満の預金残高となっている場合には、この顧客に対して資産運用、例えば他銀行の預金を合算して当銀行に移すという金融処理を促すメッセージをATM又は営業店端末の表示部に表示するようにしても良い。
21 ATM
22 営業店端末
23 セールス情報サーバ
24 顧客DB
25 取引履歴DB
26 セールス情報DB
27 顧客別セールス実施リストDB
28 カードローン条件DB
22 営業店端末
23 セールス情報サーバ
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25 取引履歴DB
26 セールス情報DB
27 顧客別セールス実施リストDB
28 カードローン条件DB
Claims (15)
- 金融取引履歴情報に基づき商品の販売を促すセールス情報を提供するセールス情報提供システムであって、
前記商品に関するセールス情報を記憶する記憶手段と、
前記金融取引履歴情報に基づく顧客の残高照会の実施回数と、前記実施回数が所定条件に該当するか否かによって顧客がセールス対象者であるか否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴とするセールス情報提供システム。 - 前記判定手段は、単位期間あたりの前記残高照会の実施回数と、前記所定条件によって示される閾値との大小比較を行うことを特徴とする請求項1に記載のセールス情報提供システム。
- 前記判定手段は、前記残高照会の実施回数が前記閾値以上である場合に当該顧客をセールス対象者であると判定することを特徴とする請求項2に記載のセールス情報提供システム。
- 金融取引履歴情報に基づき商品の販売を促すセールス情報を提供するセールス情報提供システムであって、
前記商品に関するセールス情報を記憶する記憶手段と、
前記金融取引履歴情報に基づく顧客の出金回数と、前記出金回数が所定条件に該当するか否かによって顧客がセールス対象者であるか否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴とするセールス情報提供システム。 - 前記判定手段は、単位期間あたりの前記出金回数と、前記所定条件によって示される閾値との大小比較を行うことを特徴とする請求項4に記載のセールス情報提供システム。
- 前記判定手段は、前記出金回数が前記閾値以上である場合に当該顧客をセールス対象者であると判定することを特徴とする請求項5に記載のセールス情報提供システム。
- 前記商品はカードローンであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載のセールス情報提供システム。
- 金融取引履歴情報に基づき商品の販売を促すセールス情報を提供するセールス情報提供システムに含まれる端末装置であって、
前記セールス情報提供システムは、前記商品に関するセールス情報を記憶する記憶手段と、前記金融取引履歴情報に基づく顧客の残高照会の実施回数が所定条件に該当するか否かによって顧客がセールス対象者であるか否かを判定する判定手段と、を備え、
前記判定手段によって前記顧客がセールス対象者であると判定された場合に前記セールス情報を表示することを特徴とする端末装置。 - 金融取引履歴情報に基づき商品の販売を促すセールス情報を提供するセールス情報提供システムに含まれる端末装置であって、
前記セールス情報提供システムは、前記商品に関するセールス情報を記憶する記憶手段と、前記金融取引履歴情報に基づく顧客の出金回数が所定条件に該当するか否かによって顧客がセールス対象者であるか否かを判定する判定手段と、を備え、
前記判定手段によって前記顧客がセールス対象者であると判定された場合に前記セールス情報を表示することを特徴とする端末装置。 - 前記端末装置はATM(Automated Teller Machine)であることを特徴とする請求項8又は9に記載の端末装置。
- 前記端末装置は前記セールス情報にて示される商品の販売を顧客に対して促すように指示するメッセージを表示する営業店端末であることを特徴とする請求項8又は9に記載の端末装置。
- 金融取引履歴情報に基づき商品の販売を促すセールス情報を提供するセールス情報提供方法であって、
前記金融取引履歴情報に基づく顧客の残高照会の実施回数を取得するステップと、
前記実施回数が所定条件に該当するか否かによって顧客がセールス対象者であるか否かを判定するステップと、を備えることを特徴とするセールス情報提供方法。 - 金融取引履歴情報に基づき商品の販売を促すセールス情報を提供するセールス情報提供方法であって、
前記金融取引履歴情報に基づく顧客の出金回数を取得するステップと、
前記出金回数が所定条件に該当するか否かによって顧客がセールス対象者であるか否かを判定するステップと、を備えることを特徴とするセールス情報提供方法。 - 金融取引履歴情報に基づき商品の販売を促すセールス情報を提供するセールス情報提供プログラムであって、
コンピュータに、
前記金融取引履歴情報に基づく顧客の残高照会の実施回数を取得するステップと、
前記実施回数が所定条件に該当するか否かによって顧客がセールス対象者であるか否かを判定するステップと、を実行させることを特徴とするセールス情報提供プログラム。 - 金融取引履歴情報に基づき商品の販売を促すセールス情報を提供するセールス情報提供プログラムであって、
コンピュータに、
前記金融取引履歴情報に基づく顧客の出金回数を取得するステップと、
前記出金回数が所定条件に該当するか否かによって顧客がセールス対象者であるか否かを判定するステップと、を実行させることを特徴とするセールス情報提供プログラム。
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