JP5838993B2 - コークス炉の火落判定方法 - Google Patents

コークス炉の火落判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5838993B2
JP5838993B2 JP2013089873A JP2013089873A JP5838993B2 JP 5838993 B2 JP5838993 B2 JP 5838993B2 JP 2013089873 A JP2013089873 A JP 2013089873A JP 2013089873 A JP2013089873 A JP 2013089873A JP 5838993 B2 JP5838993 B2 JP 5838993B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
fire
temperature
coke oven
generated gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013089873A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014214168A (ja
Inventor
陽介 鷹田
陽介 鷹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2013089873A priority Critical patent/JP5838993B2/ja
Publication of JP2014214168A publication Critical patent/JP2014214168A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5838993B2 publication Critical patent/JP5838993B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Coke Industry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)

Description

本発明は、コークス炉において、炭化室内の石炭の乾留完了(火落)を判定するための火落判定方法に関するものである。
コークス炉において、炭化室内の石炭の乾留が完了(火落)したことを判定する火落判定は、生産量やエネルギー消費量に関わる重要な事項である。
正確な火落判定が行われない場合、コークスの品質が落ちるばかりか、過乾留による押し詰まり(炭化室内にコークスが詰まって炭化室外に取出せないこと)が発生しやすくなって生産性が低下するとともに、エネルギー消費量が増加する。さらに、炭化室からの発塵量も増えるため、製造コストと環境面の両方で問題である。
これまで、正確な火落判定を行うために、様々な方法が提案されてきた。
例えば、特許文献1には、乾留中の発生ガスの最高温度Xと火落時のガス温度Yとの間に関係式Y=pX+qが成り立つとして火落判定(火落時刻の算定)を行う方法が示されている。
また、特許文献2には、石炭装入時刻から火落時刻までの経過時間xと火落時刻の発生ガス温度yとの間に関係式y=rx+sが成り立つとして火落判定(火落時刻の算定)を行う方法が開示されている。
特公昭46−06497号公報 特開昭49−103902号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載の方法は、判定に用いるデータや関係式が限定的であり、火落状態を十分に表しているとは言えず、例えば、長期間の使用により、炉壁へのカーボンの付着などによって炭化室の状態が変化したコークス炉に対しては、正確な火落判定を行うことは困難であった。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、炉壁へのカーボンの付着などによって炭化室の状態が変化したコークス炉に対してでも、正確な火落判定を行うことができる火落判定方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有する。
[1]コークス炉における炭化室内の石炭の火落時刻を判定する火落判定方法であって、
現時刻をt、現時刻tよりΔt時間前の時刻をt、時刻tよりΔt時間前の時刻をt、時刻tよりΔt時間前の時刻をtとし、時刻tから時刻tまでの発生ガスの平均温度をT32、時刻tから時刻tまでの発生ガスの平均温度をT21、時刻tから現時刻tまでの発生ガスの平均温度をT10として、温度差ΔT2=T32−T21と温度差ΔT1=T21−T10を順次算出していき、ΔT2とΔT1が下記の(1)式と(2)式を満足した時に、当該現時刻tを火落時刻と判定することを特徴とするコークス炉の火落判定方法。
ΔT2>k ・・・(1)
ΔT1>ΔT2 ・・・(2)
ここで、kは正の定数
本発明においては、炉壁へのカーボンの付着などによって炭化室の状態が変化したコークス炉に対してでも、正確な火落判定(火落時刻の算定)を行うことができる。その結果、品質の良いコークスを生産できるようになる。また、乾留時間を適正化することが可能になり、コークス生産量の増加とエネルギー消費量の削減を図ることができる。
コークス炉において石炭を乾留中の発生ガスの温度変化を示す図である。 本発明の一実施形態を示す図である。 本発明例と比較例の火落判定の精度を比較した図である。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、コークス炉の炭化室において石炭を乾留した際の乾留開始からの発生ガスの時間的な温度変化の一例を示す図である。なお、図1の横軸は時刻であるが、乾留開始からの経過時間としてもよい。
図1に示すように、発生ガスの温度は、乾留開始後急激に上昇し、700℃程度に達すると比較的緩やかに変化した後、乾留完了(火落)が近づくにつれて、図1中に破線で囲んで示したように、加速度的に降下するようになる。
そこで、この実施形態においては、上記の発生ガス温度の加速度的な降下を検知して、火落時刻を判定するようにしている。
すなわち、この実施形態においては、図1中の破線で囲んだ部分に該当する個所を拡大して図2に示すように、以下のようにして火落時刻を判定する。
(S1)まず、現時刻をt、現時刻tよりΔt時間前の時刻をt、時刻tよりΔt時間前の時刻をt、時刻tよりΔt時間前の時刻をtとして設定する。そして、時刻tから時刻tまでを第3区間、時刻tから時刻tまでを第2区間、時刻tから現時刻tまでを第1区間とする。
(S2)次に、第3区間(時刻tから時刻tまで)の発生ガスの平均温度をT32、第2区間(時刻tから時刻tまで)の発生ガスの平均温度をT21、第1区間(時刻tから現時刻tまで)の発生ガスの平均温度をT10として求める。
(S3)そして、第3区間と第2区間との温度差(第3区間から第2区間への温度降下量)ΔT2=T32−T21と、第2区間と第1区間との温度差(第2区間から第1区間への温度降下量)ΔT1=T21−T10を算出し、ΔT2とΔT1が下記の(1)式と(2)式の両方を満足するか否かを判断する。
ΔT2>k ・・・(1)
ΔT1>ΔT2 ・・・(2)
ここで、kは正の定数
(S4)ΔT2とΔT1が上記の(1)式と(2)式の両方を満足しなかった場合は、現時刻tを所定の時間ピッチΔtだけ進ませて、上記(S1)〜(S3)を繰り返す。
(S5)そして、ΔT2とΔT1が上記の(1)式と(2)式の両方を満足した時に、当該現時刻tを火落時刻と判定する。
このようにして、この実施形態では、発生ガス温度の加速度的な降下があった時、すなわち、第3区間から第2区間への温度降下量ΔT2がkより大きく、かつ、第2区間から第1区間への温度降下量ΔT1がΔT2より大きくなった時が、火落時刻であると判定する。
なお、上記において、(2)式に代えて、下記の(3)式を用いてもよい。
ΔT1>a×ΔT2+b ・・・(3)
ここで、a、bは、a≧1、b≧0となる定数
そして、上記の時間ピッチΔt、時間間隔Δt、Δt、Δt、定数k、a、bは、当該コークス炉(炭化室)の操業実績等に基づいて適切な値に設定し、必要に応じて更新すればよい。
例えば、Δt=10分
Δt=30〜90分、Δt=30〜90分、Δt=120〜240分
k=20〜30℃、a=1.0〜1.5、b=0〜20℃
である。
ちなみに、上記の火落判定は、発生ガス温度が所定の温度以下(例えば、600℃以下)に下がってから開始すればよい。
このようにして、この実施形態においては、乾留完了(火落)が近づくにつれて、発生ガス温度が加速度的に降下する(温度降下量ΔT2、ΔT1が加速度的に大きくなる)ことに基づいて、火落時刻を判定するようにしているので、炉壁へのカーボンの付着などによって炭化室の状態が変化したコークス炉に対してでも、正確に火落時刻の判定を行うことができる。その結果、品質の良いコークスを生産できるようになる。また、乾留時間を適正化することが可能になり、コークス生産量の増加とエネルギー消費量の削減を図ることができる。
本発明の実施例として、実操業中のコークス炉に対して火落判定を行い、その判定精度を調査した。
その際に、本発明例として、上記の本発明の一実施形態に基づいて火落時刻を判定した。
また、比較のために、比較例1として、前記特許文献1に記載の方法で火落時刻を判定し、比較例2として、前記特許文献2に記載の方法で火落時刻を判定した。
なお、実際の火落時刻は、別途オペレータが発生ガス温度の推移から判定した。
そして、本発明例、比較例1、2のそれぞれで判定された火落時刻の実際の火落時刻に対する判定精度を図3に示す。なお、図3では、火落時刻として、乾留開始からの経過時間を用いている。
図3に示すように、本発明例は、比較例1、2に比べて、判定精度が高いことが分かる。
これによって、本発明の有効性が確認された。

Claims (1)

  1. コークス炉における炭化室内の石炭の火落時刻を判定する火落判定方法であって、
    現時刻をt、現時刻tよりΔt時間前の時刻をt、時刻tよりΔt時間前の時刻をt、時刻tよりΔt時間前の時刻をtとし、時刻tから時刻tまでの発生ガスの平均温度をT32、時刻tから時刻tまでの発生ガスの平均温度をT21、時刻tから現時刻tまでの発生ガスの平均温度をT10として、温度差ΔT2=T32−T21と温度差ΔT1=T21−T10を順次算出していき、ΔT2とΔT1が下記の(1)式と(2)式を満足した時に、当該現時刻tを火落時刻と判定することを特徴とするコークス炉の火落判定方法。
    ΔT2>k ・・・(1)
    ΔT1>ΔT2 ・・・(2)
    ここで、kは正の定数
JP2013089873A 2013-04-23 2013-04-23 コークス炉の火落判定方法 Active JP5838993B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013089873A JP5838993B2 (ja) 2013-04-23 2013-04-23 コークス炉の火落判定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013089873A JP5838993B2 (ja) 2013-04-23 2013-04-23 コークス炉の火落判定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014214168A JP2014214168A (ja) 2014-11-17
JP5838993B2 true JP5838993B2 (ja) 2016-01-06

Family

ID=51940278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013089873A Active JP5838993B2 (ja) 2013-04-23 2013-04-23 コークス炉の火落判定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5838993B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5950196B2 (ja) * 1978-05-10 1984-12-06 新日本製鐵株式会社 コ−クス炉の火落判定方法
JPH11241071A (ja) * 1998-02-26 1999-09-07 Nippon Steel Corp コークス炉の火落ち判定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014214168A (ja) 2014-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6327236B2 (ja) 高炉における溶銑温度予測方法
JP5838993B2 (ja) コークス炉の火落判定方法
JP6107776B2 (ja) コークス炉の炭化室の使用可能期間予測方法及びコークス炉の炭化室の補修方法
JP5655684B2 (ja) 成形コークスの強度推定方法
JP6035851B2 (ja) コークス炉の補修時期判断方法およびコークス炉の炉壁検査方法
JP6287481B2 (ja) 炉体の亀裂測定方法および亀裂補修方法
JP2019006940A (ja) コークス炉の炉壁診断方法
JP6241195B2 (ja) 室式コークス炉における乾留生成物温度の推定方法
JP2013060566A (ja) コークス炉窯毎の装炭量制御方法
JP6724738B2 (ja) コークス炉における乾留完了判定方法
JP2005272550A (ja) コークス炉炭化室への石炭の装入量制御方法及び装入量制御装置
JPH03273091A (ja) コークス用配合炭の収縮性の予測方法
JP5720298B2 (ja) コークスの押出力推定方法及びコークス炉の操業方法
JP5954382B2 (ja) コークス炉における火落判定方法
JP4361378B2 (ja) カーボン付着炭化室の選定方法及びコークス炉の操業方法
JP2014040546A (ja) コークス炉の温度制御装置およびコークス炉の温度制御方法
JP5919774B2 (ja) コークス炉の操業方法および操業管理装置
JP6197568B2 (ja) 室式コークス炉におけるコークス押出し力の推定方法
JP2017171791A (ja) コークス炉の炭化室におけるコークス押出性悪化を検知する方法
JP5720291B2 (ja) コークス炉における総炭化時間の最適化方法
JP5556249B2 (ja) コークス炉における火落判定方法
JP2005272549A (ja) コークス炉炭化室への石炭の装入量制御方法
JPH061980A (ja) コークス炉のガス発生量の予測方法
JPH061981A (ja) コークス炉のガス発生量の予測方法
JP2014201625A (ja) コークス炉における火落判定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151013

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5838993

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250