JP5838930B2 - コイルおよびステータ - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明によれば、複数のコイルの引出部同士を容易に溶接にて接続することが可能となる。
請求項6に記載のように、内周面に開口するスロットが周方向に並設された円筒状のステータコアと、前記ステータコアのスロットに挿入される請求項1〜5のいずれか1項に記載のコイルと、を備えたステータを構成することができる。
図5に示すように、回転電機としてのモータのステータ10は、円筒状のステータコア20と、同極2連巻カセットコイル30および同極2連巻カセットコイル40と、を備える。ステータコア20は内周面に開口するスロット21が周方向に並設され、ステータコア20のスロット21に同極2連巻カセットコイル30,40が挿入される。同極2連巻カセットコイル30と同極2連巻カセットコイル40とは径方向に隣接して交互に配置される。
なお、便宜上「巻き始めの引出部」「巻き終わりの引出部」という表現を用いているが、コイルを巻く工程を限定するものではない。
図1,2に示すように、巻き始めの引出部70a,71aと巻き終りの引出部70b,71bの位置をクランク形状部81に対して逆、即ち、図1においては巻き始めの引出部70aが「左」、巻き終りの引出部70bが「右」、図2においては巻き始めの引出部71aが「右」、巻き終りの引出部71bが「左」となる2種類のコイル(同極2連巻カセットコイル)30,40を準備する。そして、図5に示すように、同極2連巻カセットコイル30と同極2連巻カセットコイル40とを交互にステータコア20のスロット21に配置していき、向き合った端部同士を接合(溶接)する。図3に示すように、クランク形状部81の寸法L1,L2は、ステータコア20の内周でも外周でも同じため、引出部70a,70b(71a,71b)同士は、2列に並ぶことになる。
(1)コイルの構成として、第1の巻回部50および第2の巻回部60は、各々、巻数が1ターンであるとともに、スロット挿入部51,52,61,62の平角線は、平角線の断面長手方向がステータの周方向となるとともに平角線の断面短手方向がステータの径方向となるように形成されている。第1の巻回部50および第2の巻回部60における、引出部のない一方のコイルエンド部53,63は、それぞれクランク形状部57,67を有し、引出部のある他方のコイルエンド部54,64は、第1の巻回部50と第2の巻回部60をつなぐ渡り線80にクランク形状部81を有する。よって、平角線を用いることでスロット21内の導体占積率を高めることができるとともに、コイルエンド部におけるクランク形状部には導線の旋回部を無くして軸方向の長さを小さくすることができる。また、1本の導線をプレス成型にてクランク形状部を金型に当てながら容易に成型することができる。
・上記実施形態では、図2のコイル40では、巻き始めの引出部71a、巻き終りの引出部71bが、一対のスロット挿入部51,52のうちの周方向の外側のスロット挿入部51と、一対のスロット挿入部61,62のうちの周方向の外側のスロット挿入部62から引き出している。換言すれば、渡り線80が、一対のスロット挿入部51,52のうちの周方向の内側のスロット挿入部52と、一対のスロット挿入部61,62のうちの周方向の内側のスロット挿入部61との間に設けられている。これに代わり、図7(c),(d)に示すように、巻き始めの引出部72aを、一対のスロット挿入部51,52のうちの周方向の内側のスロット挿入部52から、また、巻き終りの引出部72bを、一対のスロット挿入部61,62のうちの周方向の内側のスロット挿入部61から引き出してもよい。換言すれば、渡り線80を、一対のスロット挿入部51,52のうちの周方向の外側のスロット挿入部51と、一対のスロット挿入部61,62のうちの周方向の外側のスロット挿入部62との間に設けてもよい。そして、図7(a),(b)に示すコイル30と、図7(b),(c)に示すコイル41を用いて図8に示すように重ね合わせて配置する。つまり、重ねられて配置されるコイル30,41は、コイル(第1のコイル)30の渡り線80とコイル(第2のコイル)41の渡り線80が軸方向にずれて設ける。
Claims (6)
- 回転電機のステータに設けられるコイルであって、
平角線よりなる導線がエッジワイズ巻きされ、ステータのスロットに対応する一対のスロット挿入部とコイルエンド部を有する第1の巻回部と、
前記第1の巻回部とつながる平角線よりなる導線がエッジワイズ巻きされ、ステータのスロットに対応する一対のスロット挿入部とコイルエンド部を有する第2の巻回部と、
を備え、
前記第1の巻回部および前記第2の巻回部は、各々、巻数が1ターンであるとともに、スロット挿入部の平角線は、平角線の断面長手方向がステータの周方向となるとともに平角線の断面短手方向がステータの径方向となるように形成され、
前記第1の巻回部および前記第2の巻回部における、引出部のない一方のコイルエンド部は、それぞれクランク形状部を有し、引出部のある他方のコイルエンド部は、前記第1の巻回部と第2の巻回部をつなぐ渡り線にクランク形状部を有することを特徴とするコイル。 - 複数のコイルが引出部で接続され、同スロットに入るように重ねられていることを特徴とする請求項1に記載のコイル。
- 引出部が周方向にずれて設けられ、前記重ねられて配置されるコイル同士の接続部が、周方向の位置が一致している第1接続部と、周方向の位置が一致している第2接続部とを備え、該第1接続部と該第2接続部とが径方向に交互に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のコイル。
- 前記重ねられて配置されるコイルは、第1のコイルの渡り線と第2のコイルの渡り線が軸方向にずれて設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のコイル。
- 短節巻きしてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコイル。
- 内周面に開口するスロットが周方向に並設された円筒状のステータコアと、
前記ステータコアのスロットに挿入される請求項1〜5のいずれか1項に記載のコイルと、
を備えたことを特徴とするステータ。
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