JP5838910B2 - 冷却器及び冷却器の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基体の内部領域に熱媒体を流通させることで基体に接合される発熱体を冷却する冷却器及び冷却器の製造方法に関する。
電子部品などの発熱体を冷却する冷却器として、基体の内部に流路を形成した冷却器が知られている。この種の冷却器では、発熱体に対する冷却効率を向上することが望まれており、特許文献1では、流路内に形成されるフィン間ピッチを狭くして、フィンの表面積を増加させている。
特許文献1の冷却器は、第1基板に複数の第1凸部が形成された第1凸基板と、第2基板に複数の第2凸部が形成された第2凸基板と、を対向するように接合することで構成されている。そして、冷却器をこのように構成することで、第1凸部の先端面は、第2凸基板に当接するとともに、第2凸部の先端面は第1凸基板に当接する。
特開2008−294196号公報
ところで、特許文献1の冷却器は、フィン間ピッチを狭くできても、その製造が容易ではなかった。フィン間ピッチを狭ピッチ化しているために第1凸部と第2凸部とが複数存在する。この場合、第1凸部と第2凸部とが対向するように第1凸基板と第2凸基板を配置すると、第1凸部に対する第2凸部の位置あわせが困難であった。この場合、仮に第1凸基板の先端面及び第2凸基板の先端面が所定の場所ではないところに配置された場合、第1凸基板及び第2凸基板を再度配置する必要がある。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、狭ピッチ化されたピン状のフィンの位置合わせを容易にすることができる冷却器及び冷却器の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、第1基体形成部材と、第2基体形成部材と、を接合することにより形成される基体の内部領域に熱媒体を流通させることで前記基体に接合される発熱体を冷却する冷却器であって、前記内部領域に、ピン状のフィンが挿入される複数の貫通孔を有する支持板配設されており、前記フィンの外周に、前記貫通孔の内周面と接触する接触面形成されており、前記接触面と前記貫通孔の内周面との間に生じる摩擦力によってフィン間ピッチが狭ピッチとなるように前記フィンが前記支持板に支持されており、前記フィンの両端面前記基体の内面に接合されていることを要旨とする。
これによれば、各フィンは、支持板に形成された貫通孔に挿入された状態で、フィンの接触面と貫通孔の内周面の間に生じる摩擦力によって支持される。したがって、狭ピッチ化されたフィンの位置ずれは、支持板に支持されることで抑制され、隣り合うフィン同士のフィン間ピッチは良好に維持される。このため、狭ピッチ化されたピン状のフィンの位置合わせを容易にすることができる。なお、「狭ピッチ」とは、隣り合うフィン同士の最短離間距離がフィンの直径の1/6倍から2倍の長さとなるフィン間ピッチをいう。また、ピン状のフィンの両端面は、基体の内面に接合される。このため、基体に接合される発熱体の発熱時には、基体を介してフィンに熱が適切に伝導される。したがって、発熱体に対する冷却効率が向上される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の冷却器であって、前記支持板には、前記フィンを前記貫通孔に誘導するガイド部が形成されることを要旨とする。
これによれば、フィンを貫通孔に挿入する際には、ガイド部によってフィンを貫通孔に誘導できる。したがって、フィンを貫通孔に挿入しやすくなる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の冷却器において、前記フィンをロウ材によって接合したことを要旨とする。
これによれば、フィンと基体はロウ材によって接合される。このため、フィンと基体との接合強度が高く、冷却器の長寿命化が図られる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の冷却器において、前記フィンを熱伝導率の高い接着剤によって接合したことを要旨とする。
これによれば、フィンと基体は、熱伝導率の高い接着材で接合されるため、発熱体の発熱時には、基体を介してフィンに熱が適切に伝導される。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の冷却器において、前記第1基体形成部材と前記第2基体形成部材を封止材によって接合したことを要旨とする。
これによれば、第1基体形成部材と第2基体形成部材は、封止材で接合され、内部領域からの熱媒体の流出が防止される。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のうちいずれか1項に記載の冷却器において、前記第1基体形成部材及び前記第2基体形成部材は、少なくとも前記発熱体が接合される部分が金属製であることを要旨とする。
これによれば、発熱体からの熱は、第1基体形成部材及び第2基体形成部材を介して、フィンに適切に伝導されるため、発熱体に対する冷却効率が向上される。
請求項7に記載の発明は、第1基体形成部材と、第2基体形成部材を接合することにより形成される基体の内部領域にピン状のフィンが収容される冷却器の製造方法であって、前記内部領域に、前記ピン状のフィンが挿入される複数の貫通孔を有する支持板を配設し、前記支持板に形成された貫通孔には、前記貫通孔の内周面と接触する接触面がその外周に形成されたフィンが挿入され、前記接触面と前記貫通孔の内周面との間に生じる摩擦力によってフィン間ピッチが狭ピッチとなるように前記フィンを前記支持板に支持し、前記第1基体形成部材に前記フィンの第1端面が当接し、前記第2基体形成部材に前記フィンの第2端面が当接した状態で、前記第1基体形成部材を加圧しながら前記第1基体形成部材と前記第2基体形成部材を接合し、前記フィンの両端面を前記基体の内面に接合することを要旨とする。
これによれば、フィンは、フィンの接触面と貫通孔の内周面の間に生じる摩擦力によって支持板に支持されるため、フィンの位置ずれを抑制しながらフィン、第1基体形成部材及び第2基体形成部材を接合し、冷却器を製造することができる。また、ピン状のフィンの両端面は、基体の内面に接合される。このため、基体に接合される発熱体の発熱時には、基体を介してフィンに熱が適切に伝導される。したがって、発熱体に対する冷却効率が向上される。
本発明によれば、狭ピッチ化されたピン状のフィンの位置合わせを容易にすることができる。
第1の実施形態における冷却器を示す分解斜視図。 第1の実施形態における冷却器を示す断面図。 第1の実施形態における冷却器の製造方法を説明するための図。 第2の実施形態における冷却器を示す断面図。 別例の冷却器を示す断面図。 別例の冷却器を示す断面図。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について図1〜図3にしたがって説明する。
図1に示すように、本実施形態における冷却器10の基体20は、アルミニウム製の第1基体形成部材21及びアルミニウム製の第2基体形成部材22を接合することで形成されている。本実施形態では、第1基体形成部材21及び第2基体形成部材22は、同一の形状とされている。第1基体形成部材21及び第2基体形成部材22は、平面視矩形状をなす底板23の四辺のうち、短辺から立設された側壁25a及び長辺から立設された側壁25bと、各側壁25a,25bの先端から外方に向かって略水平に延びる板状の接合部26とから形成されている。
図2に示すように、基体20の内部には、熱媒体が流通する内部領域Sが形成されている。第1基体形成部材21の底板23において内部領域Sと逆側の面(外面)は、発熱体H(例えば、パワーモジュールやコンデンサなどの電子部品)が接合される接合面21aとされている。
内部領域Sには、基体20の内部領域Sに収容される複数のピン状のフィン31を支持する支持板32が配設されている。支持板32は、矩形平板状をなすとともに、その大きさは接合部26の外周と同一の大きさとなっている。支持板32は、第1基体形成部材21の底板23及び第2基体形成部材22の底板23と対向するように接合部26に挟持されている。第1基体形成部材21の接合部26、第2基体形成部材22の接合部26及び支持板32はロウ材で接合されている。したがって、接合部26と支持板32の接合界面が、基体20の内部領域Sを封止する封止部位となる。そして、内部領域Sは、支持板32によって第1流路S1と第2流路S2に区画形成されている。
図1に示すように、第1基体形成部材21の側壁25a及び第2基体形成部材22の側壁25aには第1流路S1及び第2流路S2に熱媒体を流入させる流入パイプ41が挿入される挿入部20aが形成されている。また、挿入部20aと対向する側の側壁25aには、第1流路S1及び第2流路S2から熱媒体を流出させる流出パイプ42が接合される挿入部20bが形成されている。流入パイプ41は、挿入部20aに接合され、流出パイプ42は、挿入部20bに接合される。
図2に示すように、支持板32は、ピン状のフィン31を支持している。本実施形態では、支持板32には、長手方向に沿って8個の貫通孔32aが一定間隔おきに形成されている。また、支持板32には、短手方向に沿って4個の貫通孔32aが一定間隔おきに形成されている。したがって、支持板32には、合計32個の貫通孔32aが形成されている。
そして、全ての貫通孔32aには、フィン31が1本ずつ挿入されている。貫通孔32aは、円形状をなしている。また、各フィン31は、円柱状をなしており、高さ方向への長さが略同一となっている。フィン31の直径は、2.1mmに設定されている。フィン31の直径は、1mm〜3mmの範囲内で設定可能となっている。
隣り合うフィン31同士のフィン間ピッチは、狭ピッチ化されている。狭ピッチとは、隣り合うフィン31同士の最短離間距離がフィン31の直径の1/6倍から2倍の長さとなるフィン間ピッチをいう。本実施形態において、支持板32の長手方向に隣り合うフィン31同士の最短離間距離及び支持板32の短手方向に隣り合うフィン31同士の最短離間距離は、0.9mmに設定されている。隣り合うフィン31同士の最短離間距離は、0.5mm〜2mmの間で設定可能となっている。
フィン31の外周には、貫通孔32aの内周面32bと接触する接触面31cが形成されている。貫通孔32aの直径は、フィン31の直径よりも若干大きく形成されている。具体的にいえば、貫通孔32aは、フィン31が挿入された状態で、フィン31が貫通孔32aから抜け落ちない程度の大きさに形成されている。そして、フィン31の接触面31cと貫通孔32aの内周面32bが接触することで、接触面31cと内周面32bの間に摩擦が生じて、フィン31が支持されている。
貫通孔32aは、支持板32の板厚方向に開口している。そして、支持板32において、貫通孔32aが開口している面のうちの一方には、貫通孔32aにフィン31を挿入する際に、フィン31を貫通孔32aに誘導するガイド部35が形成されている。ガイド部35は、貫通孔32aが開口している面に向けてテーパ状に拡径している。
各フィン31は、支持板32に支持されることで、起立した状態で内部領域Sに配置されており、フィン31の両端面31a,31bは、その全面が基体20の内面にロウ材で接合されている。具体的にいえば、第1基体形成部材21側の第1端面31aは、第1基体形成部材21の底板23の内面に接合されている。また、第2基体形成部材22側の第2端面31bは、第2基体形成部材22の底板23の内面に接合されている。したがって、各フィン31の高さ方向への長さは、ロウ材の厚みによってフィン31の両端面31a,31bが基体20の内面に接合できる範囲内でその誤差が許容される。また、フィン31は、第1流路S1と、第2流路S2へ同一の長さだけ突出するようになっている。
次に、本実施形態における冷却器10の製造方法の一工程であるロウ付け工程において、第1基体形成部材21、第2基体形成部材22、支持板32及びフィン31のロウ付けを行う工程について説明する。
図3に示すように、第1基体形成部材21においてフィン31が収容される収容領域S3の内面及び接合部26にロウ材34を配置する。同様に、第2基体形成部材22においてフィン31が収容される収容領域S3の内面及び接合部26にロウ材34を配置する。
そして、第2基体形成部材22の接合部26と支持板32が重なりあうように支持板32を配置し、各貫通孔32aにフィン31を挿入する。この際、ガイド部35によってフィン31は貫通孔32aに誘導される。フィン31の接触面31cと貫通孔32aの内周面32bの間には、摩擦力が生じる。そして、この摩擦力によって、フィン31は貫通孔32aに支持される。フィン31は、貫通孔32aから抜け落ちない程度の摩擦力で支持されている。また、この摩擦力は、フィン31が、フィン31の高さ方向に適度に移動できる程度の摩擦力となっている。
そして、第1基体形成部材21の接合部26と支持板32が重なりあうように第1基体形成部材21を配置する。フィン31の第1端面31aはロウ材34を介して、第1基体形成部材21に当接し、フィン31の第2端面31bは、ロウ材34を介して第2基体形成部材22に当接する。
そして、リフロー炉などの加熱装置により加熱することにより、ロウ材34を溶融温度以上の温度まで加熱して溶融させる。この際、加圧バネなどの加圧手段によって、第1基体形成部材21を第2基体形成部材22に向けて加圧する。その後、ロウ材34を溶融温度未満の温度まで下げて凝固させることにより、冷却器10が製造される。ロウ材34の加熱時に、第1基体形成部材21を加圧することで、ロウ材34の溶融時にフィン31の第1端面31aと第1基体形成部材21の内面及びフィン31の第2端面31bと第2基体形成部材22の内面が離間することが防止され、フィン31の両端面31a,31bが基体20の内面に接合された冷却器10が製造される。また、ロウ材34の厚みによって、フィン31に多少の製造上の誤差があったとしても、フィン31の両端面31a,31bが基体20の内面に当接した状態で接合が行われる。
次に、本実施形態における冷却器10の作用について説明する。
本実施形態における冷却器10は、電気自動車、ハイブリッド自動車、電車などに搭載される電力変換装置に用いられるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのパワーデバイス(発熱体)を冷却するのに好適に用いられる。
発熱体Hが駆動されることにより発熱すると、発熱体Hからの熱が基体20に伝導される。この際、フィン31の両端面31a,31bが基体20の内面に接合されていることから、発熱体Hからの熱は、フィン31に適切に伝導される。そして、流入パイプ41を通じて、第1流路S1及び第2流路S2に流入した熱媒体は、フィン31との接触により熱交換を行い、流出パイプ42から基体20外部へ流出する。
また、フィン31は、支持板32に支持されて、貫通孔32aから抜け落ちない。したがって、フィン31は、貫通孔32aに挿入された状態で、移動が規制されている。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)フィン31の外周に、貫通孔32aの内周面32bと接触する接触面31cを形成しているため、フィン31は、摩擦力によって支持板32に支持され、フィン31の位置ずれが抑制される。したがって、隣り合うフィン31同士のフィン間ピッチは良好に維持される。このため、狭ピッチ化されたピン状のフィン31の位置合わせを容易にすることができる。
(2)貫通孔32aにフィン31を挿入する際にフィン31を誘導するガイド部35を形成した。このため、フィン31を貫通孔32aに挿入する際には、ガイド部35によってフィン31を貫通孔32aに誘導でき、フィン31を貫通孔32aに挿入しやすくなる。
(3)支持板32によって支持されるフィン31の両端面31a,31bは、基体20の内面に接合されている。接合面21aに接合される発熱体Hの発熱時には、基体20を介してフィン31に熱が適切に伝導される。したがって、発熱体Hに対する冷却効率が向上されている。
(4)第1基体形成部材21の接合部26、第2基体形成部材22の接合部26及び支持板32は、ロウ材で接合されている。また、フィン31の両端面31a,31bと基体20の内面はロウ材によって接合されている。このため、フィン31と基体20との接合強度が高く、冷却器10の長寿命化が図られる。
(5)支持板32は、第1基体形成部材21の接合部26及び第2基体形成部材22の接合部26に挟持されている。このため、支持板32を支持するための部材を、別途設ける必要がなく、部品点数が増加しない。
(6)フィン31として、ピン状のフィン31を用いている。このため、第1流路S1及び第2流路S2を熱媒体流通する際に、乱流が発生しやすく、発熱体Hに対する冷却効率が向上されている。
(7)フィン31の両端面31a,31bが基体20の内面に接合されているため、第1基体形成部材21及び第2基体形成部材22は、フィン31により支持されている。このため、フィン31の高さ方向に対する強度が向上されている。
(8)第1基体形成部材21、第2基体形成部材22、支持板32及びフィン31のロウ付け時に、支持板32にフィン31を挿入し、フィン31を支持している。そして、この状態で、第1基体形成部材21を加圧しながらロウ材34を溶融させることで、フィン31の両端面31a,31bが基体20の内面に当接した状態で基体20の接合を行うことができる。したがって、フィン31の両端面31a,31bが基体20の内面に接している冷却器10を製造することができる。
(9)支持板32でフィン31を支持しながら第1基体形成部材21、第2基体形成部材22、支持板32及びフィン31のロウ付けを行うため、ロウ付け時にフィン31が位置ずれしにくく、フィン31の両端面31a,31bと基体20の内面を適切に接合することができる。
(10)アルミニウム製の第1基体形成部材21及び第2基体形成部材22を用いている。アルミニウムは、熱伝導率が高いため、発熱体Hが発する熱は、基体20を介して適切にフィン31に伝導する。したがって、発熱体Hに対する冷却効率を向上させることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態について図4にしたがって説明する。以下に説明する実施形態において、すでに説明した実施形態と同一構成については同一符号を付すなどしてその重複する説明を省略又は簡略する。
図4に示すように、本実施形態の冷却器50の基体20は、第1基体形成部材21、第2基体形成部材22、支持板32及びフィン31を接着剤51,52で接合することによって形成されている。フィン31の第1端面31aと第1基体形成部材21の内面は、熱伝導率の高い接着剤51(例えば、銀ペーストなどの導電性接着剤)で接合されている。同様に、フィン31の第2端面31bと第2基体形成部材22の内面は、熱伝導率の高い接着剤51で接合されている。具体的にいえば、第1基体形成部材21及び第2基体形成部材22において、底板23及び側壁25a,25bの内面には、熱伝導率の高い接着剤51が塗布され、第1基体形成部材21を第2基体形成部材22に向けて加圧しながら接合することでフィン31の両端面31a,31bと基体20は接合されている。
また、第1基体形成部材21と、第2基体形成部材22は、封止材としての接着剤52で接合されている。接着剤52は、液状ガスケット(FIPG)であり、第1基体形成部材21の接合部26と第2基体形成部材22の接合部26は、液状ガスケットで接合されることで適切に封止される。具体的にいえば、第1基体形成部材21及び第2基体形成部材22の接合部26の内面には液状ガスケットが塗布され、第1基体形成部材21を第2基体形成部材22に向けて加圧しながら接合することで第1基体形成部材21及び第2基体形成部材22は接合される。
したがって、上記実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)〜(3),(5)〜(7),(10)に加え、以下のような効果を得ることができる。
(11)フィン31の両端面31a,31bと基体20の内面を熱伝導率の高い接着剤51で接合し、第1基体形成部材21と第2基体形成部材22を液状ガスケット(接着剤52)で接合している。基体20においてフィン31の両端面31a,31bが当接する部分は、発熱体Hが接合される部分であり、発熱体Hからの熱が、フィン31に適切に伝導されることが要求されている。また、第1基体形成部材21及び第2基体形成部材22の接合部26と、支持板32の接合界面は、内部領域Sからの熱媒体の流出を防止する封止部位であるため、内部領域Sを流通する熱媒体の流出を防止することが要求されている。このため、接着剤51,52を使いわけることで、要求に応じた接合を行うことができる、
なお、実施形態は、以下のように変更してもよい。
○ 図5に示すように、内部領域Sの気密性をより高める場合、支持板32は、第1基体形成部材21の接合部26と、第2基体形成部材22の接合部26に挟持されないようにするのが好ましい。この場合、第1基体形成部材21及び第2基体形成部材22には、支持板32を支持する支持部61,62が形成される。これによれば、第1基体形成部材21の接合部26と第2基体形成部材22の接合部26の接合界面が封止部位となり、第1基体形成部材21の接合部26と第2基体形成部材22の接合部26とで支持板32を挟持する場合に比べて、封止部位が少ない。したがって、基体20の外部に接する部分の封止部位が少ないことから、気密信頼性を向上させることができる。
○ 図6に示すように、第1基体形成部材として、蓋部材53を用いてもよい。この場合、第2基体形成部材22の開口部を蓋部材53で覆い、蓋部材53と第2基体形成部材22の接合部26を接合することによって、基体54が形成される。また、フィン31の第1端面31aは、蓋部材53の内面に接した状態で接合されている。
○ 第2の実施形態において、フィン31の両端面31a,31bと基体20の内面を接着剤51で接合し、第1基体形成部材21の接合部26、第2基体形成部材22の接合部26及び支持板32を溶接してもよい。
○ 各実施形態において、フィン31の形状は、ピン状であればよく、三角柱状や、四角柱状などの、多角柱状をなしていてもよい。この場合、貫通孔32aの形状はフィン31の形状に合わせて変更される。また、フィン31の直径は、第1端面31aから第2端面31bに向けて異なるように形成されていてもよい。例えば、フィン31において第1流路S1及び第2流路S2に位置する部分が、円錐状や、四角錐状に形成されていてもよい。
○ 各実施形態において、接合面21aに加え、第2基体形成部材22の底板23の外面に発熱体Hを接合してもよい。
○ 各実施形態において、第1基体形成部材21と、第2基体形成部材22を異なる形状としてもよい。例えば、接合面21aに加え、第2基体形成部材22にも発熱体Hを接合する場合であって、接合面21aに接合される発熱体Hの発熱量が、第2基体形成部材22に接合される発熱体Hの発熱量よりも多い場合には、第1流路S1の流路面積が第2流路S2よりも狭くなるように、第1基体形成部材21と第2基体形成部材22の組み合わせを変更する。第1流路S1の流路面積が狭くなることで、第1流路S1を流通する熱媒体の流速は、第2流路S2を流通する熱媒体の流速に比べて、速くなるため、接合面21aに接合される発熱体Hに対する冷却効率は、第2基体形成部材22に接合される発熱体Hに対する冷却効率に比べて、向上される。
○ 第1の実施形態において、フィン31の両端面31a,31bと基体20の内面をロウ材34で接合し、接合部26及び支持板32を溶接などによって接合してもよい。
○ 各実施形態において、フィン31を互い違いに配置してもよい。すなわち、支持板32に形成される貫通孔32aを、互い違いに形成してもよい。この場合、同一領域内に同一形状のフィン31を形成する場合に、フィン31を一定間隔おきに配置する場合に比べて、多くのフィン31を配置することができる。また、第1流路S1及び第2流路S2を熱媒体が流通するときに、乱流が発生しやすく、発熱体Hに対する冷却効率が向上される。
○ 各実施形態において、第1基体形成部材21及び第2基体形成部材22は、銅製など、熱伝導率の高い他の金属から形成されていてもよい。また、発熱体Hが接合される部分をアルミニウムや銅などの熱伝導率の高い材料で形成し、他の部分を樹脂などで形成してもよい。
○ 第1の実施形態において、少なくとも、基体20においてフィン31の両端面31a,31bと当接する部分にロウ材34が配置されていればよい。
○ 各実施形態において、第1基体形成部材21の接合部26と第2基体形成部材22の接合部26は、パッキンなどの封止材で封止されていてもよい。
○ 各実施形態において、支持板32の各貫通孔32aに予めフィン31を挿入した状態で支持板32が第2基体形成部材22の接合部26と重なり合うように配置してもよい。この場合でも、冷却器10,50の製造工程において、第1基体形成部材21が第2基体形成部材22に向けて加圧されることで、フィン31の高さ方向への長さに多少の誤差があったとしても、フィン31の両端面31a,31bは基体20の内面に接合される。
○ 各実施形態において、加圧手段として、第1基体形成部材21を第2基体形成部材22に向けて押圧する押圧装置や、おもりなどを用いてもよい。また、ボルトやナッドなどで第1基体形成部材21と第2基体形成部材22を締結することで加圧を行ってもよい。この場合、第1基体形成部材21、第2基体形成部材22及び支持板32には、ボルトを挿入するための孔が形成される。
○ 各実施形態において、支持板32に形成される貫通孔32aの数を増やしてもよいし、減らしてもよい。また、貫通孔32aの数に合わせてフィン31の数を増やしてもよいし、減らしてもよい。
○ 各実施形態において、フィン31の直径を貫通孔32aの直径よりも大きくして、弾性力によってフィン31の接触面31cと貫通孔32aの内周面32bの間に摩擦力を生じさせてもよい。
○ 各実施形態において、支持板32の貫通孔32aが開口している面のうちの両方にガイド部35を形成してもよい。
○ 各実施形態において、隣り合うフィン31同士の最短離間距離は、フィン31の直径の1/6倍から2倍の範囲内であれば、長くしてもよいし短くしてもよい。
○ 各実施形態において、全てのフィン31のうち、一部のフィン31同士のフィン間ピッチが狭ピッチとなっていなくてもよい。
H…発熱体、S…内部領域、S1…第1流路、S2…第2流路、10,50…冷却器、20,54…基体、21…第1基体形成部材、22…第2基体形成部材、26…接合部、31…フィン、31a…第1端面、31b…第2端面、31c…接触面、32…支持板、32a…貫通孔、32b…内周面、34…ロウ材、35…ガイド部、51,52…接着剤、53…蓋部材。

Claims (7)

  1. 第1基体形成部材と、第2基体形成部材と、を接合することにより形成される基体の内部領域に熱媒体を流通させることで前記基体に接合される発熱体を冷却する冷却器であって、
    前記内部領域に、ピン状のフィンが挿入される複数の貫通孔を有する支持板配設されており、前記フィンの外周に、前記貫通孔の内周面と接触する接触面形成されており、前記接触面と前記貫通孔の内周面との間に生じる摩擦力によってフィン間ピッチが狭ピッチとなるように前記フィンが前記支持板に支持されており、前記フィンの両端面前記基体の内面に接合されていることを特徴とする冷却器。
  2. 前記支持板には、前記フィンを前記貫通孔に誘導するガイド部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の冷却器。
  3. 前記フィンの両端面をロウ材によって接合したことを特徴とする請求項に記載の冷却器。
  4. 前記フィンの両端面を熱伝導率の高い接着剤によって接合したことを特徴とする請求項に記載の冷却器。
  5. 前記第1基体形成部材と前記第2基体形成部材を封止材によって接合したことを特徴とする請求項に記載の冷却器。
  6. 前記第1基体形成部材及び前記第2基体形成部材は、少なくとも前記発熱体が接合される部分が金属製であることを特徴とする請求項1〜請求項のうちいずれか1項に記載の冷却器。
  7. 第1基体形成部材と、第2基体形成部材を接合することにより形成される基体の内部領域にピン状のフィンが収容される冷却器の製造方法であって、
    前記内部領域に、前記ピン状のフィンが挿入される複数の貫通孔を有する支持板を配設し、
    前記支持板に形成された貫通孔には、前記貫通孔の内周面と接触する接触面がその外周に形成されたフィンが挿入され、
    前記接触面と前記貫通孔の内周面との間に生じる摩擦力によってフィン間ピッチが狭ピッチとなるように前記フィンを前記支持板に支持し、
    前記第1基体形成部材に前記フィンの第1端面が当接し、前記第2基体形成部材に前記フィンの第2端面が当接した状態で、前記第1基体形成部材を加圧しながら前記第1基体形成部材と前記第2基体形成部材を接合し、前記フィンの両端面を前記基体の内面に接合することを特徴とする冷却器の製造方法。
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