JP5836170B2 - 調達リスク算出方法、調達リスク算出装置および調達リスク算出プログラム - Google Patents

調達リスク算出方法、調達リスク算出装置および調達リスク算出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、発注元企業が、部品の発注時において、末端サプライヤにおける調達リスクを的確・迅速に算出・判定する技術に関する。
従来の技術では、製品の製造や組立を行う企業(発注元企業)が、発注部品の安定供給をうけるために、サプライヤとの過去の取引情報を蓄積・集計・分析することで、発注部品やサプライヤの納期遵守状況、納入期間、検査合格状況等の傾向を提示し、発注可否の判断の意思決定支援をすることが可能である。特許文献1によると、発注する部品ごとに、性能や耐久性・耐熱性・コスト・納期・与信度を受信し、当該発注部品の推奨度を計算・提示することによって、発注部品の選定を支援することが可能である。
特開2008−159023号公報
部品の発注業務では、さまざまな状況を考慮し、発注した部品が、目標価格内で、要求する品質基準を満たし、納期通りに確実に納品できる、サプライヤや発注部品を選定する必要がある。考慮すべき状況とは、サプライヤの生産能力や在庫状況、サプライヤの設計や製造方法に起因するリードタイムや品質水準、部品の流通過程における道路・航路網の遮断、関税等での手続き期間、サプライヤの突発的な生産設備のトラブル、自然災害によるサプライヤの製造ライン被災、紛争・テロ等による港湾停止などである。発注担当者は、この様な各種想定される状況を考慮し、過去の取引状況や、サプライヤの立地条件、流通経路状況、天候や政情などを把握し、最適なサプライヤや発注部品の選定を行うことが求められる。本発明は、これらの状況を予め考慮し、調達におけるリスクを的確・迅速に算出し、調達意思決定を支援する技術に関するものである。
発注担当者が部品やサプライヤの選定を行うには、過去の発注実績の情報や取引経験、または発注部品の特性など様々な情報から、検収状況や納期遵守率といった観点を頼りに、発注者の属人的な判断にて行われる。そのため、発注者によって、発注部品に関する知識や、それまでに携わった各サプライヤとの取引経験などによって、判定結果にバラツキが生じる可能性がある。このような、発注担当者による発注内容の意思決定結果の違いによって、発注部品の納期遅延や、品質基準を満たす部品の調達を必ずしも保証できない問題があった。
この問題を解決するための従来手法として、過去の取引情報、部品情報を蓄積し、当該部品や製品もしくは類似する部品の発注時に、これら蓄積情報を参照することで部品の評価を行う方法がある。特許文献1によれば、過去に取引を行った部品や製品毎に性能や耐久性・耐熱性、コスト・納期・与信度の取引情報を蓄積し、発注する部品ごとに、これら複数の評価項目を活用し発注部品の推奨度を計算し、発注担当者に提示することが可能である。
しかし、特許文献1では発注元企業から直接取引を行うサプライヤを対象に部品の性能や品質などを評価することは可能であるが、例えば、同一または同等部品を複数サプライヤに発注した場合、各々のサプライヤの先に位置するサプライヤ(二次サプライヤ以降のサプライヤ)が同じサプライヤであり、前述の要因により二次サプライヤから一次サプライヤへの供給が滞ると、一次サプライヤから発注元企業への供給も滞る恐れがあり、それを予め評価・回避することはできない。
そこで、本発明では、二次サプライヤ以降の調達リスクを的確・迅速に算出し、調達意思決定を支援する方法を提供する。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数組んでいるが、その一例を挙げるならば、ネットワークを介して発注者が発信する部品の発注情報と、部品の構成情報であるBOM情報と、電子商取引情報に含まれる発注明細履歴情報を受付けて、前記発注情報より複社購買を行っている部品を抽出し、前記BOM情報と、発注明細情報から、一次サプライヤそれぞれの部品の発注先企業名(二次サプライヤ)を抽出し、各部品の発注先企業の分布(二次サプライヤ以降のサプライヤの集中度合い)などの調達リスクを末端サプライヤリスクとして算出処理する演算部と、前記末端サプライヤリスク算出処理結果を出力する出力処理部と、を備えることを特徴とする調達リスク判定装置により実現する。
部品発注時において、二次サプライヤ以降の調達リスクを的確・迅速に算出することが可能となり、この算出結果を利用した調達サプライヤや部品等発注内容の意思決定を行うことで、納期遵守率の向上・検査合格率の向上など調達部品の品質向上の効果が期待できる。また、本発明によって調達業務でのリスク検討業務の生産性向上を実現するとともに、さまざまなトラブル発生時においての事業継続が可能となる。
調達リスク判定装置の構成例を示す図である。 本システムのハードウエアの構成例を示す図である。 調達リスク判定装置の処理フロー例を示す図である。 入力画面の構成例を示す図である。 発注情報の構成例を示す図である。 複社購買部品情報記憶部の構成例を示す図である。 末端サプライヤリスク算出事前処理のフロー例を示す図である。 外部情報記憶装置の構成例を示す図である。 BOM情報の構成例を示す図である。 BOM情報記憶部の構成例を示す図である。 発注明細履歴情報の構成例を示す図である。 発注明細履歴情報記憶部の構成例を示す図である。 末端サプライヤ集計情報の構成例を示す図である。 末端サプライヤリスク情報記憶部の構成例を示す図である。 出力画面の構成例を示す図である。 出力画面の構成例を示す図である。 納期遵守情報記憶部の構成例を示す図である。 調達リスク情報記憶部の構成例を示す図である。 調達リスク評価装置の構成例を示す図である。 調達リスク判定装置の処理フローを示す図である。 外部情報記憶装置の構成例を示す図である。 サプライヤシェア集計処理のフロー例を示す図である。 部品シェア情報の構成例を示す図である。 部品シェア情報記憶部の構成例を示す図である。 サプライヤシェエア集計情報の構成例を示す図である。 末端サプライヤリスク情報記憶部の構成例を示す図である。 出力画面の構成例を示す図である。
以下、実施例を図面を用いて説明する。本実施例では、発注者が発注業務時に、発注内容に関する二次サプライヤの調達リスクを的確・迅速に算出して、発注者に提示するための装置、方法の例を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る調達リスク算出装置100の構成例を示す図である。 本実施例1における調達リスク算出装置100は、制御部10と、演算部20と、記憶部30と、通信部40とで構成され、演算部20の処理で必要な情報は、通信部40をインタフェースとして、ネットワーク50を介し、外部情報記憶装置60から取得可能である。ネットワーク50は、通常はLAN(Local Area Network)等の利用者の組織が管理する通信網である。ただし、これに限らず、ネットワーク50は、インターネット等の公衆通信網、WAN(Wide Area Network)またはVPN(Virtual Private Network)等の一般公衆回線を一部に用いた通信網であっても良い。制御部10は、発注者が送信した部品に関する発注情報を発注情報取得処理部110で受けつけて、ネットワーク50を介してBOM情報取得処理部120で部品の構成情報に関する情報を受け取り、発注明細履歴情報取得処理部130で過去の発注履歴に関する発注明細情報を受け取り、後述する演算処理を演算部20に依頼し、処理結果に関する情報を受け取って出力処理部140を経由し、発注者に提示する。
図2は、調達リスク算出装置100のハードウエア構成例を示す図である。 本実施形態において、調達リスク算出装置100は、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)や、ワークステーション、サーバ装置、スマートフォン、タブレット端末などの機器である。 調達リスク算出装置100は、入力装置201と、出力装置202と、外部記憶装置203と、演算装置204と、主記憶装置205と、通信装置206と、それぞれの装置を互いに接続するバス207と、を有する。入力装置201は、例えばキーボードやマウス、あるいはタッチペン、その他ポインティングデバイス、バーコードリーダーのような情報の読み取り装置、さらには音声による入力を受付ける装置である。出力装置202は、例えばディスプレイなどの、表示を行う装置である。外部記憶装置203は、例えばハードディスク装置やフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置である。演算装置204は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算装置である。主記憶装置205は、例えばRAM(Random Access Memory)などのメモリ装置である。通信装置206は、アンテナを介して無線通信を行う無線通信装置、又はネットワークケーブルを介して有線通信を行う有線の通信装置である。
調達リスク算出装置100の記憶部30は、調達リスク算出装置100の主記憶装置205または外部記憶装置203により実現される。また、調達リスク算出装置100の制御部10と、演算部20とは、調達リスク算出装置100の演算装置204に処理を行わせるプログラムによって実現される。このプログラムは、主記憶装置205または外部記憶装置203内に記憶され、実行にあたって主記憶装置205上にロードされ、演算装置204により実行される。また、調達リスク算出装置100の通信部40は調達リスク算出装置100の通信装置206によって実現される。発注者は、部品の発注の際に、調達リスク算出装置100に発注内容を報告する。
図3は、調達リスク算出装置100の制御部10および演算部20における処理フロー例を示す図である。演算部20の各処理は、発注情報取得処理部110が発注者からの発注(発注部品、発注先企業名称、発注数量等)処理を開始する要求を受け、出力処理部140が図4に示す入力画面400を構成し、出力装置202で表示させて開始される。
まず、演算部20は、発注者から新たに発生した発注情報として、発注部品名と、発注先企業名と、数量を受付け、発注情報記憶部310に、発注部品名と、発注先企業名と、数量を格納させる(ステップS001)。具体的には、演算部20は、入力画面400で受け付けた、発注部品名入力領域410の値を発注情報記憶部310の発注部品名311に、発注先企業名入力領域420の値を発注情報記憶部310の発注先企業名312に、数量入力領域430の値を発注情報記憶部310の数量313に格納する。
ここで、ユーザからの新たに発生した問い合わせ情報を受け付ける入力画面400について説明する。図4は入力画面400の構成例を示す図である。入力画面400は、発注部品名入力領域410と、発注先企業名入力領域420と、数量入力領域430と、入力内容を確定する注文確定ボタン440を備える。発注部品名入力領域410は、発注情報に含まれる発注部品の名称を受け付ける領域である。発注部品名入力領域410で受け付ける情報は、発注者による文字情報であってもよいし、前回発注した発注部品名であってもよい。また、予め複数の部品名称をリスト表示させ、その中から選択された値を受け取ってもよい。その際には、発注される可能性のある部品、または発注実績のある部品の名称一覧を外部情報記憶装置60または記憶部30に事前に格納し、本処理開始時に取得するといった方法がある。発注先企業名入力領域420は、発注情報に含まれる部品の発注先(購入先)の企業名称を受け付ける領域である。発注先企業名入力領域420は前回発注した発注先企業名であってもよい。また、予め複数の発注先企業の候補をリスト表示させ、その中から選択された値を受け取ってもよい。その際には、発注される可能性のある発注先企業名、または発注実績のある発注先企業名一覧を外部情報記憶装置60または記憶部30に事前に格納し、本処理開始時に取得するといった方法がある。数量入力領域430は、発注情報に含まれる数量情報を受け付ける領域である。注文確定ボタン440は、発注部品名入力領域410と、発注先企業名入力領域420と、数量入力領域430に入力された情報を、発注情報記憶部310に格納させるための確定ボタンである。
本実施例では、発注部品名入力領域410、発注先企業名入力領域420で受け付ける情報を生成するにあたっては、上記のような発注者による直接入力、リスト化された情報から選択入力で受け付ける他に、音声入力機能を用いて発注内容を自動的にテキストデータに変換して受け付けてもよいし、バーコードのような入力端末を用いて受け付けてもよい。
図5は、発注情報記憶部310の構成例を示す図である。発注情報記憶部310は、発注情報取得処理部110で受け付けた各種情報が格納された欄である。発注情報記憶部310は、少なくとも、発注部品名311と、発注先企業名312と、数量313と、が格納される。発注部品名311は発注された部品の名称が格納される欄である。発注部品名311は入力画面400の発注部品名入力領域410で受け付けた情報を格納する欄である。発注先企業名312は発注された部品の発注先企業名称が格納される欄である。発注先企業名312は入力画面400の発注先企業名入力領域420で受け付けた情報を格納する欄である。数量313は発注された部品の発注数量が格納される欄である。数量313は入力画面400の数量入力領域430で受け付けた情報を格納する欄である。例えば、本表の第一レコード(表中2行目)によると、発注部品名「部品A」を、発注先企業名「サプライヤA」に、数量「10」を発注した内容であることがわかる。つまり、発注部品名を表す「部品A」が発注部品名311に、発注先企業名を表す「サプライヤA」が発注先企業名312に、発注数量を表す「10」が数量313に、格納されていることが分かる。
次に、演算部20は、ステップS001で受け付け、発注情報記憶部310に格納された発注情報から、二社以上の複数企業に発注している部品を抽出する(ステップS002)。具体的には、発注情報記憶部310に格納されている発注情報を読み出し、複社購買部品抽出処理部210での処理結果を主記憶部30の複社購買部品情報記憶部320に記憶させる。
ここで、ステップS002の複社購買部品抽出処理部210の処理について説明する。ステップS002では、演算部20の複社購買部品抽出処理部210での処理によって、発注情報記憶部310から抽出されたデータを複社購買部品情報記憶部320に格納する。具体的には発注情報記憶部310に格納されている全レコードの発注部品名311の値を比較し、部品名が同一で、かつ発注先企業名312の発注先企業が二社以上のレコードを抽出する。例えば、発注情報記憶部310に格納されているテーブルの第一レコード(表中二行目)によると、発注部品名「部品A」は、発注先企業名「サプライヤA」に発注していることが分かる。次のレコードの発注部品名311をみると、前レコードと同一の「部品A」が、発注先企業名「サプライヤB」に発注していることがわかる。すなわち、「部品A」は「サプライヤA」と「サプライヤB」の二社に発注していることがわかる。このように複社購買を行っているレコードの発注部品名311と、発注先企業名312と、数量313を、複社購買部品情報記憶部320の発注部品名321と、発注先企業名322と、数量323に格納させる。更に発注情報記憶部310の別のレコードの発注部品名311をみると発注部品名「部品C」を、発注先企業名「サプライヤE」に発注している。本レコード以降のデータをみても「部品C」は「サプライヤE」以外に発注しているレコードは確認できないため、「部品C」は複社購買を行っていないものと判定し、「部品C」については、複社購買部品情報には含めない。
次に、ステップS002の処理結果が蓄積される複社購買部品情報記憶部320の説明をする。図6は複社購買部品情報記憶部320の構成例を示す図である。複社購買部品情報記憶部320には、少なくとも、発注部品名321と、発注先企業名322と、数量323と、が格納される。発注部品名321は 、複社購買部品抽出処理部210によって抽出された複社購買を行っている部品名称が格納される欄である。発注先企業名322は、複社購買部品抽出処理部210によって抽出された複社購買を行っている部品の発注先企業名称が格納される欄である。数量323は、複社購買部品抽出処理部210によって抽出された複社購買を行っている部品の発注数量が格納される欄である。例えば、第一レコード(表中二行目)によると、発注部品名「部品A」を、発注先企業名「サプライヤA」に、数量「10」を発注した内容であることがわかる。つまり、発注部品名称を表す「部品A」が発注部品名321に、発注先企業名を表す「サプライヤA」が発注先企業名322に、発注数量を表す「10」が数量323に格納されていることが分かる。
次に、演算部20は、ステップS002での複社購買部品抽出処理部210の結果、複社購買部品情報記憶部320に格納された発注情報から、複社購買を行っている部品があるか否かの判定を行う(ステップS003)。具体的には、複社購買部品情報記憶部320に格納されたテーブルに、同一部品名の二つ以上のレコードが存在するかどうかによって決定する。即ち、複社購買部品情報記憶部320のテーブルにレコードが存在しない場合は、発注情報に複社購買部品がないものと判定し、処理は終了する。複社購買部品情報記憶部320のテーブルにレコードが存在する場合は、発注情報に複社購買部品があるものと判定し次のステップに移る。
次に、演算部20は、複社購買部品情報記憶部320に格納された複社購買の発注情報と、BOM(部品表)情報610に格納された部品の構成情報と、発注明細履歴情報620に格納された過去の発注履歴情報と、から複社購買部品における調達リスクを算出するための事前処理を、末端サプライヤ集計事前処理部220にて行う(ステップS004)。
ここで、末端サプライヤ集計事前処理部220で行われる、複社購買部品における調達リスクを算出するための事前処理(ステップS004)について詳細に説明する。図7は、末端サプライヤリスクを算出するための事前処理フロー例である。
まず、演算部20は、複社購買部品情報記憶部320から、複社購買部品を行っているレコードを全て抽出する(ステップS4001)。次に、外部情報記憶装置60から、BOM情報610を、制御部10のBOM情報取得処理部120にて受付け、複社購買部品情報記憶部320に含まれる部品に該当するレコードのみを抽出し、記憶部30のBOM情報記憶部330に格納する(ステップS4002)。
ここで、外部情報記憶装置60に格納されるBOM情報610とBOM情報記憶部330について説明をする。図9は、外部情報記憶装置60に格納されるBOM情報610の構成例を示す図である。BOM情報610には、少なくとも、親部品611と、子部品612と、員数613と、が格納される。親部品名611はサプライヤに発注する部品名称が格納される欄である。子部品名612は親部品を構成する部品名称が格納される欄である。員数613は親部品を構成する子部品の必要量が格納される欄である。例えば、本表の第一レコード(表中二行目)によると、発注された親部品「部品A」は、その構成部品として「部品a」を、数量「1」使用している内容であることがわかる。つまり、親部品名称を表す「部品A」が親部品611に、子部品名称を表す「部品a」が子部品612に、その所要量を表す「1」が員数613に格納されていることが分かる。また、BOM情報610では、親部品名611に格納されている親部品「部品A」の構成部品である子部品は、子部品名612欄より「部品a」と「部品b」であることがわかる。さらに、親部品「部品A」を一つつくるためには、員数613欄より子部品「部品a」と「部品b」をそれぞれ「1」「1」必要とする内容であることがわかる。
図10は記憶部30に格納されるBOM情報記憶部330の構成例を示す図である。ここでは、複社購買部品情報記憶部320に含まれる部品に該当するレコードのみが記憶されている。BOM情報記憶部330には、少なくとも、親部品331と、子部品332と、員数333と、が格納される。親部品331はサプライヤに発注する部品名称が格納される欄である。子部品332は親部品を構成する部品名称が格納される欄である。員数333は親部品を構成する子部品の必要量が格納される欄である。例えば、本表の第一レコード(表中二行目)によると、発注された親部品「部品A」は、その構成部品として「部品a」を、数量「1」使用している内容であることがわかる。つまり、親部品名称を表す「部品A」が親部品331に、子部品名称を表す「部品a」が子部品332に、その必要量を表す「1」が員数333に格納されていることが分かる。
次に、外部情報記憶装置60から、制御部10の発注明細履歴情報取得処理部130にて発注明細履歴情報620を受付け、複社購買部品情報記憶部320に含まれる部品に該当するレコードのみを抽出し、記憶部30の発注明細履歴情報記憶部340に格納する(ステップS4003)。
ここで、発注明細履歴情報620と発注明細履歴情報記憶部340について説明をする。図11は、外部情報記憶装置60に格納される発注明細履歴情報620の構成例を示す図である。発注明細履歴情報620には、少なくとも、発注部品名621と、発注元企業名622と、発注先企業名623と、が格納される。発注部品名621は過去に発生した発注情報における発注部品名称が格納される欄である。発注元企業名622は過去に発生した発注情報に含まれる部品の発注元企業名称が格納される欄である。発注先企業名623は過去に発生した発注情報に含まれる部品の発注先企業名称が格納される欄である。例えば、本表の第一レコード(表中二行目)によると、発注部品名称「部品A」は、発注元企業名「メーカーA」から、発注先企業「サプライヤA」に発注した内容であることがわかる。つまり、発注部品名称を表す「部品A」が発注部品名621に、発注元企業名を表す「メーカーA」が発注元企業名622に、発注先企業を表す「サプライヤA」が発注先企業名623に格納されていることが分かる。発注明細履歴情報620には、上記の様な情報に加え、過去取引発生日時を表す情報が追加されていてもよい。また、取引内容や、納期、検収結果といった情報も格納されていてもよい。
図12は、記憶部30に格納される発注明細履歴情報記憶部340の構成例を示す図である。ここでは、複社購買部品情報記憶部320に含まれる部品に該当するレコードのみが記憶される。発注明細履歴情報記憶部340には、少なくとも、発注部品名341と、発注元企業名342と、発注先企業名343と、が格納される。発注部品名341は過去に発生した発注情報における発注部品名称が格納される欄である。発注元企業名342は過去に発生した発注情報に含まれる部品の発注元企業名称が格納される欄である。発注先企業名343は過去に発生した発注情報に含まれる部品の発注先企業名称が格納される欄である。例えば、本表の第一レコード(表中二行目)によると、発注部品名称「部品A」は、発注元企業名「メーカーA」から、発注先企業「サプライヤA」に発注した内容であることがわかる。つまり、発注部品名を表す「部品A」が発注部品名341に、発注元企業名を表す「メーカーA」が発注元企業名342に、発注先企業を表す「サプライヤA」が発注先企業名343に格納されていることが分かる。発注明細履歴情報記憶部340には、上記の様な情報に加え、過去取引発生日時を表す情報が追加されていて良い。その場合、発注履歴明細に格納される情報は、新たに発生した発注時点から過去に遡った任意の期間の情報を利用することができる。例えば、発注した時点から過去一週間のデータであってもいいし、1ヶ月間のデータであってもいいし、一年間以上遡ったデータでもよい。また、取引内容や、納期、検収結果といった情報も格納されていてもよい。
次に、記憶部30に格納された複社購買部品情報記憶部320から、任意のレコードを一つ抽出し主記憶部205で保持する(ステップS4004)。次に、BOM情報記憶部330から、ステップS4004で抽出した任意のレコードに含まれる発注部品名321と合致するレコードの取得を行う(ステップS4005)。次に、記憶部30に格納されている発注明細履歴情報から、ステップS4005で取得したレコードに含まれる子部品と、ステップS4004で選択された複社購買部品情報記憶部320のレコードに含まれる発注先企業名と、に合致するレコード取得する(ステップS4006)。次に、ステップS4004で取得した複社購買部品情報記憶部320の任意のレコードに含まれる発注部品名321と、発注先企業名322と、ステップS4005でBOM情報610から取得した子部品名612と、ステップS4006で発注明細履歴情報620から取得した発注先企業名623と、を記憶部30の「末端サプライヤ集計情報350」に格納する(S4007)。
ここで、記憶部30に格納される末端サプライヤ集計情報350について説明をする。図13は、記憶部30に格納される末端サプライヤ集計情報350の構成例を示す図である。末端サプライヤ集計情報350には、少なくとも、部品351と、サプライヤ352と、構成部品353と、末端サプライヤ354と、発注数355と、が格納される。部品名351は、ステップS4004で選択された任意のレコードに含まれる発注部品名が格納される欄である。サプライヤ352は、ステップS4004で選択された任意のレコードに含まれる発注先企業名が格納される欄である。構成部品353は、ステップS4005で抽出されたBOM情報610に含まれる子部品が格納される欄である。末端サプライヤ354は、ステップS4006で抽出された発注明細履歴情報620に含まれる発注先企業名が格納される欄である。発注数355は、後述するステップS4008で返される値が格納される欄である。例えば本表の第一レコード(表中二行目)によると、発注部品「部品A」は「サプライヤA」に発注しており、「部品A」を構成する部品の一つである「部品a」は「サプライヤF」に発注され、その発注数量は「10」といった内容であることが分かる。つまり、発注部品名を表す「部品A」が部品名351に、発注先企業を表す「サプライヤA」がサプライヤ352に、構成部品を表す「部品a」が構成部品353に、末端サプライヤを表す「サプライヤF」が末端サプライヤ354に、発注数量を表す「10」が発注数355に、格納されていることが分かる。
次に、末端サプライヤ集計情報350の発注数355欄に格納する値の算出処理方法について説明する。末端サプライヤ集計情報350の発注数355には、ステップS4004の複社購買部品情報記憶部320で指定した任意のレコードの数量323と、ステップS4005で抽出したBOM情報610の員数613との積算結果を格納する(ステップS4008)。
具体的には、ステップS4001では、記憶部30に格納された、複社購買部品情報記憶部320の全レコードを抽出しメモリ上に保持する。次にステップS4002では、外部情報記憶装置60に格納されたBOM情報610から、BOM情報取得処理部120から、複社購買部品情報記憶部320に含まれる発注部品名321と一致するレコードのみ抽出し、記憶部30のBOM情報記憶部330に格納する。本例の場合、複社購買部品情報記憶部320の発注部品名321欄をみると、「部品A」と「部品B」に関するレコードが格納されているため、BOM情報取得処理部120ではBOM情報610より「部品A」と「部品B」に関するレコードのみ抽出し、BOM情報記憶部330に格納する。次にステップS4003では、外部情報記憶装置60に格納された発注明細履歴情報620から、BOM情報記憶部330の親部品331と、子部品332に含まれる部品名と、発注部品名621欄に含むレコードを発注明細履歴情報取得処理部130で抽出し、記憶部30の発注明細履歴情報記憶部340に格納する。本例の場合、BOM情報記憶部330の親部品331と子部品332には、「部品A」「部品B」「部品a」「部品b」「部品c」「部品d」が含まれており、発注部品名621欄にこれらの部品名が含まれるレコードを抽出し、発注明細履歴情報記憶部340に格納する。次にステップS4004で複社購買部品情報記憶部320に格納されたレコードの中から、任意のレコードを抽出する。本例では第一レコード(部品A、サプライヤA、10)を取得する。次にステップS4005では、ステップS4004で取得したレコードのうち、発注部品名321に格納されている「部品A」をキーに、BOM情報610の親部品名611を検索する。本例の場合、「部品A」でBOM情報610を検索した結果、BOM情報610の第一コード(部品A、部品a)を抽出する。ステップS4006では、ステップS4004で取得したレコードのうち、発注先企業名322に格納されている「サプライヤA」と、ステップS4005で取得した子部品名612「部品a」をキーに、発注明細履歴情報620の発注元企業名622、発注部品名621を検索する。本例の場合、「部品a」「サプライヤA」をキーに検索した結果、発注明細履歴情報620の第六レコード(部品a、サプライヤA、サプライヤF)を抽出する。次にステップS4007では、上記ステップS4005と、ステップS4006にて抽出・保持したデータ(部品A、サプライヤA、部品a、サプライヤF)を末端サプライヤ集計情報350に格納する。ステップS4008では、ステップS4004で抽出したレコードの数量323欄に格納されている「10」と、ステップS4005で抽出したレコードの員数613欄に格納されている「1」の積算を返し、末端サプライヤ集計情報350の発注数355に格納する。ここでステップS4005に戻り、部品Aの構成部品である「部品b」についても同様の処理を行う。部品Aの全ての構成部品について同様の処理を終了するとステップS4004に戻り「部品A」の「サプライヤB」に関する処理を同様に行う。といった処理を繰り返す。以上が、ステップS004における処理の詳細を説明したものである。
次に、演算部20は、ステップS004の処理結果である、末端サプライヤ集計情報350を受付け、末端サプライヤ集計テーブル作成処理部230での処理を行う(ステップS005)。具体的には、末端サプライヤ集計情報350に格納されたデータを、例えば後述のような演算処理を行い、その結果を記憶部30の末端サプライヤリスク情報記憶部360に格納する。本実施例における調達リスクとは、発注元企業が発注した部品を構成する部品を供給する末端サプライヤの集中度合いを算出したものである。したがって、調達リスクを算出するためには、発注した部品の構成部品が、どの二次サプライヤ以降のサプライヤからどれくらい供給されているかを算出する必要が有る。そのため、末端サプライヤリスク情報記憶部360は、発注部品ごとに、どの二次サプライヤに、どれくらい構成部品が発注されているかを集計した結果が格納される。
図14は、末端サプライヤリスク情報記憶部360の構成例を示す図である。末端サプライヤリスク情報記憶部360には、少なくとも、部品361と、構成部品362と、末端サプライヤ363と、数量364と、構成比365と、が格納される。末端サプライヤリスク情報記憶部360は、調達リスク評価の対象となる部品名が格納される欄である。構成部品362は、調達リスク評価の対象となる部品の構成部品名が格納される欄である。末端サプライヤ363は、調達リスク評価の対象となる部品を構成する部品の発注先企業が格納される欄である。数量364は、調達リスク評価の対象となる部品を構成する部品の各発注先への発注数量が格納される欄である。構成比365は、調達リスク評価の対象となる部品を構成する部品の発注先依存度を示す値が格納される欄である。例えば、本表によると、「部品A」の構成部品である「部品a」は、「サプライヤF」のみに、「20」発注している。つまり「部品a」の発注先は「サプライヤF」のみであるため、「サプライヤF」への依存度は「100」であることがわかる。同様に、「部品A」の構成部品「部品b」は、「サプライヤG」と「サプライヤH」に、それぞれ「10」「10」発注している。このことから「部品b」の発注先は「サプライヤG」と「サプライヤH」に分散して発注していることがわかる。
ここで、依存度の算出方法について説明する。上記のように、発注部品を構成する部品の発注先の分布を示す依存度は、例えば次のような方法で算出する。
あるサプライヤへの部品iの依存度=あるサプライヤからの発注数量/所要量×100(%)
「部品A」をつくるために、「部品a」の所要量は「20」であり、「サプライヤF」への発注量は「20」であるため、「サプライヤF」に対する「部品a」の依存度=20/20×100=100(%)となる。同様に「部品b」については、「部品b」の所要量は「20=10+10」であり、「サプライヤG」への発注量は「10」であるため、「サプライヤG」に対する「部品b」の依存度=10/20×100=50(%)となる。
次に、演算部20は、ステップS005の処理結果である、末端サプライヤリスク情報記憶部360に格納された情報を受付け、制御部10の出力処理部140で出力処理を行う(ステップS006)。具体的には、末端サプライヤリスク情報記憶部360の情報を受付け、出力処理部140が図15、図16に示す出力画面510や、出力画面520を、構成し、出力装置202で表示させる。
図15は、出力画面510の構成例を示す図である。出力画面510は、ツリー表示部511と、グラフ表示部512と、表示切り替えタブボタン513を備える。ツリー表示部511は、調達リスク評価の対象となる部品の親子構成をツリー状で表示する領域である。ツリー表示部511には、末端サプライヤリスク情報記憶部360の部品361と構成部品362の関係をツリー状で表示させることができる。具体的には、部品361に格納されている「部品A」をツリー表示部511の511(a)に、構成部品362に格納されている「部品a」と「部品b」をツリー表示部511の511(b)に表示する。グラフ表示部512は、ツリー表示部511の511(b)に対応した、末端サプライヤリスク情報記憶部360の構成比365をグラフ表示させることができる。具体的には、末端サプライヤ363に格納されているサプライヤの依存度365を、グラフ表示部512に例えば円グラフで表示する。表示切り替えタブボタン513は、調達リスク評価をする対象部品の切り替えを実行するボタンである。具体的には、表示切り替えタブボタン513を選択すると、「部品B」に関する調達リスク評価結果を示す、図16へ遷移する。
図16は、「部品B」における調達リスク算出結果を示す画面である。画面構成および表示方法については、図15と同様であるため説明は省略する。
「部品A」の構成部品である「部品a」はサプライヤFに対する依存度は100であり、図15における円グラフもサプライヤFの依存度が100であることを表している。例えば、依存度100の場合、調達リスクとしては大きいため、図15の表示画面において、「部品A」の調達先の見直しが必要である旨の警告を表示していもよい。また、1つのサプライヤへの依存度の上限をユーザが予め設定しておいて、その上限を超えた場合に、同様に警告の表示をしてもよい。警告表示を行った後は、図4の入力画面に戻って、ユーザに再度の入力を促してもよい。
本実施例では、調達リスクとして発注部品の特定サプライヤへの依存度を利用して説明をしたが、それ以外の方法で評価してもよい。例えば、発注明細履歴情報620に予定納期日と、納入実績日を加えることで、例えば納期遵守情報記憶部540に示す様なサプライヤ毎の納期遵守率が算出可能となる。具体的には納期遵守情報記憶部540と最終サプライヤリスク情報記憶部360の情報から、後述する処理をステップS005で行うこと、例えば調達リスク情報記憶部550を出力することができる。
図17は、納期遵守情報記憶部540の構成例を示す図である。納期遵守情報記憶部540には、少なくとも、サプライヤ541と、納期遵守率542と、が格納される。サプライヤ541は、部品の供給を行うサプライヤ名が格納される欄である。納期遵守率542は、当該サプライヤの納期遵守率の情報が格納される欄である。例えば、本表の第一レコードによると、「サプライヤF」の納期遵守率は「100%」であることがわかる。本テーブルは、電子商取引データから、調達リスク評価を行う部品に特定した納期遵守率であってもよいし、当該サプライヤが扱う全ての部品で集計した納期遵守率であってもよい。
図18は、調達リスク情報記憶部550の構成例を示す図である。調達リスク情報記憶部550には、少なくとも、構成部品551と、サプライヤ552と、数量553と、予測数量554と、充足率555と、が格納される。構成部品551は、調達リスク評価の対象となる部品の構成部品名が格納される欄である。サプライヤ552は、調達リスク評価の対象となる部品を構成する部品の発注先企業が格納される欄である。数量553は、調達リスク評価の対象となる部品を構成する部品の各発注先への発注数量が格納される欄である。予測数量554は、予測された納入数量が格納される欄である。予測数量554は、納期遵守情報記憶部540の納期遵守率542と数量553の積算で求めることができる(小数点以下端数切り捨て)。充足率555は、発注量に対する予測数量の充足率が格納される欄である。例えば、本表の第一レコードによると構成部品「部品c」を供給する「サプライヤI」に対し数量「4」の発注が発生しているのに対し、過去のサプライヤIに対する納期遵守率(95%)からの予測数量として「3」(4×0.95)であることがわかる。また、「部品c」のサプライヤである「サプライヤI」と「サプライヤK」両方の納期遵守率(サプライヤI=0.96、サプライヤK=0.5)を考慮すると、発注数量総和(20=4+16)のうち、55%((予測値11=3+8)÷20)の数量が供給されると予測されていることがわかる。本表を出力処理部140で発注者に提示することにより、「部品c」の発注先企業の変更などを予め検討することが可能となる。この充足率を上記で説明した依存度に加えて、調達リスクの評価の指標として使用してもよい。本処理例ではサプライヤの評価方法として納期遵守率を利用したが,これに限定されるものではない。例えば,納入部品の品質を示すような検査合格率などであっても同様の方法にて算出できる。
以上の処理手順によって、発注者は、発注部品に関する調達リスクの評価を行うことが可能である。つまり、発注者は入力画面400を用いて、発注情報記憶部310のような発注を行う。「部品A」は、一次サプライヤでの調達リスクを回避するために、「サプライヤA」と「サプライヤB」に分散して発注を行っている。ここで本発明の処理に従うと、「部品A」の構成部品の一つである「部品a」は、「サプライヤA」「サプライヤB」に発注しており,この二社はともに「サプライヤF」のみに発注をしており、他のサプライヤに発注していないことを把握することができる。ここで自然災害や紛争・テロ等、事業継続が困難な状況に「サプライヤF」が遭遇した場合、「サプライヤF」から「部品a」の供給が滞るため、結果的に「部品A」の供給も滞ることとなる可能性がある。一方「部品B」も「サプライヤC」と「サプライヤD」に分散して発注を行っている。ここで本発明の処理に従うと、「部品B」の構成部品である「部品c」「部品d」ともに、それぞれ「サプライヤI」と「サプライヤK」、「サプライヤJ」と「サプライヤL」に分散して発注していることがわかる。ここで、自然災害や紛争・テロ等の状況に何れか一方のサプライヤが遭遇しても、他方のサプライヤへの発注数量を増やすことで、「部品B」の供給を受けることが可能となる。このような、調達リスク評価を、部品発注時に行うことで、自然災害や紛争・テロ等の状況下でも事業継続を果たすことができる。
本実施例では、二次サプライヤまでの調達リスク評価について説明をしたが、二次サプライヤ以降のサプライヤに関する調達リスクを算出することも本実施例に基づいて実現可能である。その際には、例えば末端サプライヤ集計情報350の末端サプライヤ354を、二次サプライヤ以降の、3次サプライヤ、4次サプライヤ、、、と末端サプライヤまで遡ればよい。
次に、実施例2として、部品のシェア情報を入力とする方法について説明する。本実施例では、発注者が発注業務時に、発注部品を構成する部品の市場占有情報を用い、発注内容に関する二次サプライヤ以降のサプライヤの調達リスクを的確・迅速に評価して、発注者に提示するための装置、方法の例を説明する。
図19は、実施例2に係る調達リスク算出装置100の構成例を示す図である。 本実施例における調達リスク算出装置100は、制御部10と、演算部20と、記憶部30と、通信部40と、で構成され、演算部20の処理で必要な情報は、通信部40をインタフェースとして、ネットワーク50を介し、外部情報記憶装置60から取得可能である。ネットワーク50は、通常はLAN(Local Area Network)等の利用者の組織が管理する通信網である。ただし、これに限らず、ネットワーク50は、インターネット等の公衆通信網、WAN(Wide Area Network)またはVPN(Virtual Private Network)等の一般公衆回線を一部に用いた通信網であっても良い。制御部10は、ネットワーク50を介して、発注者が送信した部品に関する発注情報を発注情報取得処理部110で受け取り、部品の構成情報に関するBOM情報をBOM情報取得処理部120で受け取り、部品シェアに関する情報を部品シェア情報取得処理部150で受け取り、後述する演算処理を演算部20に依頼し、処理結果に関する情報を受け取って出力処理部140を経由し発注者に提示する。
図20は、調達リスク算出装置100の制御部10および演算部20における処理フロー例を示す図である。演算部20の各処理は、発注情報取得処理部110が発注者からの発注(発注部品、発注先企業名称、発注数量等)処理を開始する要求を受け、出力処理部140が図4に示す入力画面400を構成し、出力装置202で表示させて開始される。
まず、演算部20は、発注者から新たに発生した発注情報として、発注部品名と、発注先企業名と、数量を受付け、発注情報記憶部310に、発注部品名と、発注先企業名と、数量を格納させる(ステップS101)。具体的な処理内容と、発注情報記憶部310の構成例は、実施例1と同様であるため説明は省略する。
次に、演算部20は、ステップS101で受け付け、発注情報記憶部310に格納された発注情報から、複社購買部品抽出処理部210にて、二社以上の複数企業に発注している部品を抽出する(ステップS102)。具体的な処理内容は、実施例1と同様であるため説明は省略する。
次に、演算部20は、ステップS102での複社購買部品抽出処理部210の結果、複社購買部品情報記憶部320に格納された発注情報から、複社購買を行っている部品があるかの判定を行う(ステップS103)。具体的な処理内容は、実施例1と同様であるため説明は省略する。
次に、演算部20は、複社購買部品情報記憶部320に格納された複社購買の発注情報と、発BOM情報610に格納された部品の構成情報と、部品シェア情報630に格納された、部品の市場占有率を表すシェア情報と、から複社購買部品における調達リスクを算出するための事前処理を、末端サプライヤ集計事前処理部220にて行う(ステップS104)。
ここで、末端サプライヤ集計事前処理部220で行われる、複社購買部品における調達リスクを算出するための事前処理(ステップS104)について詳細に説明する。図22は、末端サプライヤリスクを算出するための事前処理フロー例である。まず、演算部20は、複社購買部品情報記憶部320から、複社購買部品を行っているレコードを全て抽出する(ステップS4101)。次に、外部情報記憶装置60から、BOM情報610を、制御部10のBOM情報取得処理部120にて受付け、複社購買部品情報記憶部320に含まれる部品に該当するレコードのみを抽出し、外記憶部30のBOM情報記憶部330に格納する(ステップS4102)。ここで使われる、外部情報記憶装置60に格納されるBOM情報610とBOM情報記憶部330については、実地例1と同様であるため説明を省略する。次に、外部情報記憶装置60から、部品シェア情報630を、制御部10の部品シェア情報取得処理部150にて受付け、BOM情報記憶部330含まれる部品に該当するレコードのみを抽出し、外記憶部30の部品シェア情報記憶部370に格納する(ステップS4103)。
ここで、部品シェア情報630と部品シェア情報記憶部370について説明をする。図23は、外部情報記憶装置60に格納される部品シェア情報630の構成例を示す図である。部品シェア情報630には、少なくとも、部品名631と、メーカー632と、シェア633と、が格納される。部品名631は発注部品名称が格納される欄である。メーカー632当該部品を製造するメーカー名称が格納される欄である。シェア633は当該部品の市場における占有率(シェア)情報が格納される欄である。例えば、本表の第一レコード(表中二行目)によると、部品名「部品b」は、メーカー「サプライヤG」の市場占有率が、シェア「40」を示す内容であることがわかる。つまり、部品名称を表す「部品b」が部品名631に、メーカー名を表す「サプライヤG」がメーカー632に、市場占有率を表す「40」がシェア633に格納されていることが分かる。この情報は、一般的に、市場の動向などを調査する第三者機関や、市場調査結果などを利用して入手可能なデータである。このようなシェアの情報は、市場への供給数量を元にした情報であっても良いし、市場での売上金額をもとにした情報であっても良い。
図24は、記憶部30に格納される部品シェア情報記憶部370の構成例を示す図である。部品シェア情報記憶部370には、少なくとも、部品名371と、メーカー372と、シェア373と、が格納される。部品名371は発注部品名称が格納される欄である。メーカー372当該部品を作成するメーカー名称が格納される欄である。シェア373は当該部品の市場における占有率(シェア)情報が格納される欄である。例えば、本表の第一レコード(表中二行目)によると、部品名「部品b」は、メーカー「サプライヤG」の市場占有率が、シェア「40」を示す内容であることがわかる。つまり、部品名称を表す「部品b」が部品名371に、メーカー名を表す「サプライヤG」がメーカー372に、市場占有率を表す「40」がシェア373に格納されていることが分かる。
次に、記憶部30に格納された複社購買部品情報記憶部320から、任意のレコードを一つ抽出する(ステップS4104)。次に、BOM情報記憶部330から、ステップS4104で抽出した任意のレコードに含まれる発注部品名321と合致するレコードの取得を行う(ステップS4105)。次に、記憶部30に格納されている部品シェア情報630から、ステップS4105で取得したレコードに含まれる部品と、ステップS4104で選択された複社購買部品情報記憶部320のレコードに含まれる発注先企業名と、に合致するレコード取得する(ステップS4106)。次に、ステップS4104で取得した複社購買部品情報記憶部320の任意のレコードに含まれる発注部品名321と、発注先企業名322と、ステップS4105でBOM情報610から取得した子部品名612と、ステップS4106で部品シェア情報630から取得したシェア633と、を記憶部30のサプライヤシェア集計情報380に格納する(S4107)。
ここで、記憶部30に格納されるサプライヤシェア集計情報380について説明をする。図25は、記憶部30に格納されるサプライヤシェア集計情報380の構成例を示す図である。サプライヤシェア集計情報380には、少なくとも、部品381と、構成部品382と、サプライヤ383と、シェア384と、が格納される。部品381は発注部品名称が格納される欄である。構成部品382は当該部品を構成する子部品名が格納される欄である。サプライヤ383は構成部品の供給元である企業名が格納される欄である。シェア384は当該部品の市場における占有率(シェア)情報が格納される欄である。例えば、本表の第一レコード(表中二行目)によると、部品「部品A」を構成部品である「部品b」を供給する、「サプライヤG」の市場占有率が、シェア「40」を示す内容であることがわかる。つまり、部品名称を表す「部品A」が部品381に、構成部品を表す「部品b」が構成部品382に、構成部品の供給元メーカー名を表す「サプライヤG」がメーカー382に、市場占有率を表す「40」がシェア383に格納されていることが分かる。
具体的には、ステップS4101では、記憶部30に格納された、複社購買部品情報記憶部320の全レコードを抽出しメモリ上に保持する。次にステップS4102では、外部情報記憶装置60に格納されたBOM情報610から、BOM情報取得処理部120で複社購買部品情報記憶部320に含まれる発注部品名321と一致するレコードのみ抽出し、記憶部30のBOM情報記憶部330に格納する。本例の場合、複社購買部品情報記憶部320の発注部品名321欄をみると、「部品A」と「部品B」に関するレコードが格納されているため、BOM情報取得処理部120ではBOM情報610より「部品A」と「部品B」に関するレコードのみ抽出し、BOM情報記憶部330に格納する。次にステップS4103では、外部情報記憶装置60に格納された部品シェア情報630から、部品シェア情報取得処理部150で、BOM情報記憶部330の親部品331と、子部品332に含まれる部品名を、発注部品名621欄に含むレコードを抽出し、記憶部30の部品シェア情報記憶部370に格納する。本例の場合、BOM情報記憶部330の親部品331と子部品332には、「部品A」「部品B」「部品a」「部品b」「部品c」「部品d」が含まれており、これらの部品名を部品名631欄に含むレコードを抽出し、部品シェア情報記憶部370に格納する。次にステップS4104で複社購買部品情報記憶部320に格納されたレコードの中から、任意のレコードを抽出する。本例では第一レコード(部品A、サプライヤA、10)を取得する。次にステップS4105では、ステップS4104で取得したレコードのうち、発注部品名321に格納されている「部品A」をキーに、BOM情報610の親部品名611を検索する。本例の場合、「部品A」でBOM情報610を検索した結果、BOM情報610の第一コード(部品A、部品b)を抽出したとする。ステップS4106では、ステップS4104で取得したレコードのうち、発注先企業名322に格納されている「サプライヤA」と、ステップS4105で取得した子部品名612「部品b」をキーに、部品シェア情報取得処理部150の、部品名631を検索する。本例の場合、「部品b」をキーに検索した結果、部品シェア情報630の第1レコード(部品b、サプライヤG、40)を抽出する。次にステップS4107では、ステップS4105と、ステップS4106にて抽出・保持したデータ(部品b、サプライヤG、40)を部品シェア情報記憶部370に格納する。ここでステップS4105に戻り、部品Aの構成部品である「部品a」についても同様の処理を行う。部品Aの全ての構成部品について同様の処理を終了するとステップS4104に戻り「部品A」の「サプライヤB」に関する処理を同様に行う。といった処理を繰り返す。以上が、ステップS104における処理の詳細を説明したものである。
次に、演算部20は、ステップS104の処理結果である、サプライヤシェア集計情報380を受付け、サプライヤリスク算出処理部250での処理を行う(ステップS105)。具体的には、サプライヤシェア集計情報380に格納されたデータを、部品毎に集計を行い、その結果を記憶部30のサプライヤリスク情報記憶部390に格納する。本実施例における調達リスクとは、発注元企業が発注した部品を構成する部品の供給元となる末端サプライヤの集中度合いを算出したものである。したがって、調達リスクを算出するためには、発注した部品の構成部品が、どの二次サプライヤ以降のサプライヤから供給されているかを算出する必要が有る。そのため、サプライヤリスク情報記憶部390は、発注部品ごとに、どの二次サプライヤから、どれくらい構成部品が供給されているかを集計したものである。
図26は、サプライヤリスク情報記憶部390の構成例を示す図である。サプライヤリスク情報記憶部390には、少なくとも、部品391と、構成部品392と、サプライヤ393と、シェア394と、が格納される。部品391は、調達リスク評価の対象となる部品名が格納される欄である。 構成部品392は、調達リスク評価の対象となる部品の構成部品名が格納される欄である。サプライヤ393は、調達リスク評価の対象となる部品を構成する部品の発注先企業が格納される欄である。 シェア394は、調達リスク評価の対象となる部品を構成する部品のシェア情報が格納される欄である。例えば、本表によると、「部品A」の構成部品である「部品a」は、「サプライヤF」の、シェアは「90」であることがわかる。
次に、演算部20は、ステップS105の処理結果である、サプライヤリスク情報記憶部390に格納された情報を受付け、制御部10の出力処理部140で出力処理を行う(ステップS106)。具体的には、サプライヤリスク情報記憶部390の情報を受付け、出力処理部140が図25に示す出力画面530を構成し、出力装置202で表示させる。
図27は、出力画面530の構成例を示す図である。出力画面530は、ツリー表示部531と、グラフ表示部532と、表示切り替えタブボタン533を備える。ツリー表示部531は、調達リスク評価の対象となる部品の親子構成をツリー状で表示する領域である。ツリー表示部531には、サプライヤリスク情報記憶部390の部品391と構成部品392の関係をツリー状で表示させることができる。具体的には、部品391に格納されている「部品A」をツリー表示部531の531(a)に、構成部品392に格納されている「部品a」と「部品b」をツリー表示部531の531(b)に表示する。グラフ表示部532は、ツリー表示部531の531(b)に対応した、サプライヤリスク情報記憶部390のシェア情報をグラフ表示させることができる。具体的には、サプライヤ393に格納されているサプライヤのシェア394を、グラフ表示部532に例えば円グラフで表示する。表示切り替えタブボタン533は、調達リスク評価をする対象部品の切り替えを実行するボタンである。具体的には、表示切り替えタブボタン533を選択すると、「部品B」に関する調達リスク算出結果を示す図へ遷移する。
以上の処理手順によって、発注者は、発注部品に関する調達リスクの評価を行うことが可能である。つまり、発注者は入力画面400を用いて、発注情報記憶部310のような発注を行う。「部品A」は、一次サプライヤでの調達リスクを回避するために、「サプライヤA」と「サプライヤB」に分散して発注を行っている。ここで本発明の処理に従うと、「部品A」の構成部品の一つである「部品a」は、「サプライヤF」もしくは「サプライヤJ」から供給されている可能性があることがわかる。そして、「部品a」の前供給数量に占める「サプライヤF」のシェアは9割であり、大部分を「サプライヤF」に依存しているといえる。ここで自然災害や紛争・テロ等に「サプライヤF」が遭遇した場合、「サプライヤF」から「部品a」の供給が滞るため、結果的に「部品A」の供給も滞ることとなる。
本実施例では、二次サプライヤまでの調達リスク評価について説明をしたが、二次サプライヤ以降のサプライヤに関する調達リスクを算出することも本実施例に基づいて実現可能である。その際には、例えば末端サプライヤ集計情報350の末端サプライヤ354を、二次サプライヤ以降の、3次サプライヤ、4次サプライヤ、、、と末端サプライヤまで遡ればよい。
また、本実施例1と実施例2では、発注時に事前に調達リスクを評価する使い方を説明したが、例えば、サプライチェーン上に災害やテロなどが発生した場合に、発注済みの発注内容に対し本発明を実施することで、発注企業の取引内容にどのような影響を与えるかを迅速に提示するといった利用も可能である。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウエアで実現しても良い。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウエアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、またはICカード、SDカードDVD等の記録媒体におくことができる。
また、制御線や情報線説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えても良い。
10:制御部、 20:演算部、 30:記憶部、 40:通信部、50:ネットワーク、
60:外部記憶装置、110:発注情報取得処理部、 120:発注明細履歴情報取得処理部、
130:BOM情報取得処理部、 140:出力処理部、 201:入力装置、 202:出力装置、 203:外部記憶装置、 204:演算装置、 205:主記憶装置、 206:通信装置、
210:複社購買部品抽出処理部、 220:末端サプライヤ集計事前処理部、
230:末端プライヤ集計テーブル作成処理部、
310:発注情報記憶部、 311:発注部品名、 312:発注先企業名、 313:数量、
320:複社購買部品情報記憶部、 321:発注部品名、 322:発注先企業名、323:数量、330:BOM情報記憶部、 331:親部品、 332:子部品、 333:員数、
340:発注明細履歴情報記憶部、 341:発注部品名、 342:発注元企業名、
343:発注先企業名、 350:末端サプライヤ集計情報、 351:部品、352:サプライヤ、353:構成部品、 354:末端サプライヤ、 355:発注数、
360:末端サプライヤリスク情報記憶部、 361:部品、 362:構成部品、
363:末端サプライヤ、 364:数量、 365:依存度、 370:部品シェア情報記憶部、371:部品名、 372:メーカー、 373:シェア、380:サプライヤシェエア集計情報、381:部品、 382:構成部品、 383:サプライヤ、 384シェア、
390:サプライヤリスク情報記憶部、 391:部品、 392:構成部品、393:サプライヤ、394:シェア、 400:入力画面、 410:発注部品名、 420:発注先企業名、
430:数量、 440:注文確定、
540:納期遵守情報記憶部、 541:サプライヤ、 542:納期遵守率、
550:調達リスク情報記憶部、 551:構成部品、 552:サプライヤ、 553:数量、 554:予測数量、 555:充足率、 610:BOM情報、 611:親部品名、
612:子部品名、 613:員数、 620:発注明細履歴情報、 621:発注部品名、
622:発注元企業名、 623:発注先企業名、 630:部品シェア情報、 631:部品名、632:メーカー、 633:シェア

Claims (6)

  1. 少なくとも記憶部と演算部とを備える算出装置において使用される調達リスク算出方法であって、
    発注する部品と、発注先と、発注する部品の数量とを含む発注情報を取得するステップと、
    親部品と子部品との関係を表す部品表情報を取得するステップと、
    発注部品に対する発注元と発注先を表す過去の発注明細履歴情報を取得するステップと、
    前記発注情報を用いて、複社購買を行う親部品を特定するステップと、
    前記発注情報、前記部品表情報および前記発注明細履歴情報を用いて、前記複社購買を行う親部品を供給する高次サプライヤと前記親部品を構成する子部品の発注先である低次サプライヤと当該低次サプライヤに対する当該子部品の発注量を特定するステップと、
    当該子部品の発注元が異なる高次サプライヤであっても、当該子部品の発注先が同じ低次サプライヤである場合に、当該子部品の所要量に対する当該低次サプライヤへの当該子部品の合計発注量の割合である依存度を生成するステップと、
    前記低次サプライヤと前記依存度を表示するステップと、
    を有することを特徴とする調達リスク算出方法。
  2. サプライヤ毎の納期遵守率を表す納期遵守情報を取得するステップと、
    前記低次サプライヤへの発注量と、前記納期遵守率を積算することで、前記低次サプライヤから供給される前記子部品の充足率を算出するステップと、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の調達リスク算出方法。
  3. 少なくとも記憶部と演算部と出力処理部とを備える調達リスク算出装置であって、
    前記記憶部は、入力された発注する部品と、発注先と、発注する部品の数量とを含む発注情報と、親部品と子部品との関係を表す部品表情報と、発注部品に対する発注元と発注先を表す過去の発注明細履歴情報と、を記憶し、
    前記演算部は、
    前記発注情報を用いて、複社購買を行う親部品を特定し、
    前記発注情報、前記部品表情報および前記発注明細履歴情報を用いて、前記複社購買を行う親部品を供給する高次サプライヤと前記親部品を構成する子部品の発注先である低次サプライヤと当該低次サプライヤに対する当該子部品の発注量を特定し、
    当該子部品の発注元が異なる高次サプライヤであっても、当該子部品の発注先が同じ低次サプライヤである場合に、当該子部品の所要量に対する当該低次サプライヤへの当該子部品の合計発注量の割合である依存度を生成し、
    前記出力処理部は、前記低次サプライヤと前記依存度を出力することを特徴とする調達リスク算出装置。
  4. 前記記憶部は、サプライヤ毎の納期遵守率を表す納期遵守情報を記憶し、
    前記演算部は、前記低次サプライヤの発注量と、前記納期遵守率を積算することで、前記低次サプライヤから供給される部品の充足率を算出することを特徴とする請求項3に記載の調達リスク算出装置。
  5. 少なくとも記憶部と演算部とを備える算出装置において実行される調達リスク算出プログラムであって、
    発注する部品と、発注先と、発注する部品の数量とを含む発注情報を取得する手順と、
    親部品と子部品との関係を表す部品表情報を取得する手順と、
    発注部品に対する発注元および発注先を表す過去の発注明細履歴情報を取得する手順と、
    前記発注情報を用いて、複社購買を行う親部品を特定する手順と、
    前記発注情報、前記部品表情報および前記発注履歴情報を用いて、前記複社購買を行う親部品を供給する高次サプライヤと前記親部品を構成する子部品の発注先である低次サプライヤと当該低次サプライヤに対する当該子部品の発注量を特定する手順と、
    当該子部品の発注元が異なる高次サプライヤであっても、当該子部品の発注先が同じ低次サプライヤである場合に、当該子部品の所要量に対する当該低次サプライヤへの当該子部品の合計発注量の割合である依存度を生成する手順と、
    前記低次サプライヤと前記依存度を表示する手順と、
    を実行することを特徴とする調達リスク算出プログラム。
  6. サプライヤ毎の納期遵守率を表す納期遵守情報を取得する手順と、
    前記低次サプライヤの発注量と、前記納期遵守率を積算することで、前記低次サプライヤから供給される部品の充足率を算出する手順と、をさらに実行することを特徴とする請求項5に記載の調達リスク算出プログラム。
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