JP7130996B2 - 情報処理装置、調達先表示プログラム及び調達先表示方法 - Google Patents

情報処理装置、調達先表示プログラム及び調達先表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、調達先表示プログラム及び調達先表示方法に関する。
従来から、事業活動においては、生産と消費を安定して持続させることが求められている。このため、近年では、事業活動により生産される製品に使用される素材を調達する際に、素材の調達に起因する環境負荷が最も低い調達先を選択すること等が知られている。
特開2002-297697号公報 特開2005-165469号公報
しかしながら、従来の方法では、代替できる他の素材の有無や、調達先となり得る他の国や地域の有無等が検討されていない。このため、従来の方法では、実際には選択された調達先から素材を調達できない場合もあり、製品の生産と消費の持続が困難になる可能性がある。
1つの側面では、本発明は、持続可能な生産と消費の実現に貢献することを目的としている。
一つの態様では、素材の指定を受け付けて、素材と、該素材が属する分類と、調達先と、該素材の全生産量に対する該調達先での該素材の生産量の割合を示す生産割合と、を対応付けた情報が格納された記憶部を参照し、指定された前記素材と置き換えられる同じ前記分類に属する素材候補の中から、前記素材候補毎に、前記素材候補の調達先の生産割合に基づく市場占有の度合いを算出し、前記市場占有の度合いが最も小さい素材候補を特定する素材特定部と、調達先毎の社会的・経済的リスクの評価した結果を示す情報が格納された記憶部を参照し、特定された前記素材候補の調達先の中から、前記社会的・経済的リスクが低い順に所定数の調達先を抽出する調達先抽出部と、を有する情報処理装置である。
上記各部は、上記各部を実現する各処理としても良く、各処理をコンピュータに実行させるプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とすることもできる。
持続可能な生産と消費の実現に貢献することができる。
第一の実施形態の調達先表示システムのシステム構成の一例を示す図である。 第一の実施形態の情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第一の実施形態の資源生産国データベースの一例を示す図である。 第一の実施形態の社会的・経済的リスクデータベースの一例を示す図である。 第一の実施形態の調達先抽出処理部の機能を説明する図である。 第一の実施形態の調達先抽出処理部の処理を説明するフローチャートである。 第一の実施形態における端末装置の表示例を説明する図である。 第二の実施形態の調達先表示システムのシステム構成の一例を示す図である。 第二の実施形態の事業所データベースの一例を示す第一の図である。 第二の実施形態の事業所データベースの一例を示す第二の図である。 第二の実施形態の調達先抽出処理部の機能を説明する図である。 第二の実施形態の調達先抽出処理部の処理を説明するフローチャートである。 第二の実施形態におけるサプライチェーンを示すマップの表示例を示す図である。 第二の実施形態における環境影響評価の結果の表示例を示す図である。 「資源枯渇(鉱物資源)」に対する環境影響評価の結果の表示例を示す図である。 素材候補の調達先の評価結果の表示例を示す図である。
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して、第一の実施形態について説明する。図1は、第一の実施形態の調達先表示システムのシステム構成の一例を示す図である。
本実施形態の調達先表示システム100は、情報処理装置200と端末装置300とを有する。
情報処理装置200は、資源生産国データベース210と、社会的・経済的リスクデータベース220と、調達先抽出処理部230と、を有する。
本実施形態の調達先表示システム100では、端末装置300において、素材が特定されると、調達先抽出処理部230により、資源生産国データベース210を参照し、特定された素材と代替可能な素材を抽出する。以下の説明では、特定された素材と代替可能な素材を素材候補と呼ぶ。言い換えれば、素材候補は、指定された素材と置き換えられる素材を示す。
調達先抽出処理部230は、素材候補が抽出されると、社会的・経済的リスクデータベース220を参照し、素材候補毎に、素材の調達に関するリスクやコストが低い調達先となる国を抽出し、端末装置300に表示させる。このとき、調達先抽出処理部230は、各素材候補に対して抽出された国毎のカントリーリスクとコストと一覧表示させる。
本実施形態では、このように、各素材候補に対して抽出された国毎に、カントリーリスクやコストを表示させるため、特定された素材や、素材候補の調達先を検討する際に有用な情報を提供できる。
尚、図1の例では、資源生産国データベース210と社会的・経済的リスクデータベース220が情報処理装置200に設けられるものとしたが、これに限定されない。資源生産国データベース210と社会的・経済的リスクデータベース220は、それぞれが情報処理装置200と異なる装置に設けられていても良い。
以下に、本実施形態の情報処理装置200について説明する。図2は、第一の実施形態の情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態の情報処理装置200は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置21、出力装置22、ドライブ装置23、補助記憶装置24、メモリ装置25、演算処理装置26及びインターフェース装置27を含む情報処理装置である。
入力装置21は、各種の情報の入力を行うための装置であり、例えばキーボードやポインティングデバイス等により実現される。出力装置22は、各種の情報の出力を行うためものであり、例えばディスプレイ等により実現される。インターフェース装置27は、LANカード等を含み、ネットワークに接続する為に用いられる。
調達先表示プログラムは、情報処理装置200を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。調達先表示プログラムは例えば記憶媒体28の配布やネットワークからのダウンロード等によって提供される。調達先表示プログラムを記録した記憶媒体28は、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記憶媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記憶媒体を用いることができる。
また、調達先表示プログラムは、調達先表示プログラムを記録した記憶媒体28がドライブ装置23にセットされると、記憶媒体28からドライブ装置23を介して補助記憶装置24にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた調達先表示プログラムは、インターフェース装置27を介して補助記憶装置24にインストールされる。
補助記憶装置24は、インストールされた調達先表示プログラムを格納すると共に、資源生産国データベース210、社会的・経済的リスクデータベース220等の必要なファイル、データ等を格納する。メモリ装置25は、情報処理装置200の起動時に補助記憶装置24から調達先表示プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置26はメモリ装置25に格納された調達先表示プログラムに従って、後述するような各種処理を実現している。
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態の情報処理装置200の有する各データベースについて説明する。図3は、第一の実施形態の資源生産国データベースの一例を示す図である。
本実施形態の資源生産国データベース210は、情報の項目として、カテゴリ、素材、生産国、生産国数を有する。
資源生産国データベース210では、項目「カテゴリ」毎に、項目「素材」と項目「生産国」と、項目「生産国数」とが対応付けられており、項目「生産国」には、生産国毎に項目「生産割合[%]」と、項目「コスト[$/kg]」とが対応付けられている。
項目「カテゴリ」の値は、対応する素材が属する分類(カテゴリ)を示す。項目「素材」の値は、素材の名称を示す。言い換えれば、項目「素材」の値は、素材そのものを示す。項目「生産国」の値は、素材を生産している国の名称を示す。言い換えれば、項目「生産国」の値は、素材を生産している国であり、対応する素材の調達先である。項目「生産国数」の値は、素材を生産している生産国の数を示す。
資源生産国データベース210では、項目「カテゴリ」と、項目「素材」とが対応付けられており、項目「素材」と、項目「生産国」、「生産国数」とが対応付けられている。
項目「生産国」の値である生産国毎に対応付けられている項目「生産割合[%]」の値は、対応する素材の全生産量に対する、生産国毎の素材の生産量が示す割合を示す。
項目「コスト[$/Kg]」の値は、生産国毎に、対応する素材の1Kg当たりの値段を示す。以下の説明では、項目「コスト[$/Kg]」の値を単に素材の価格と呼ぶ。
図3では、項目「カテゴリ」の値が「金属」である資源生産国データベース210-1の例について示している。
図3では、カテゴリ「金属」に分類される素材は、素材名「A」,「B」,「C」等である。以下の説明では、素材名「A」の素材を素材Aと呼び、素材名「B」の素材を素材Bと呼ぶ。素材名「C」の素材も、同様に素材Cと呼ぶ。
本実施形態では、同じカテゴリに分類された素材同士は、互いが似ているものであり、互いに代替可能な素材候補となり得る。
例えば、図3の例では、素材B、素材Cは、素材Aと類似しており、素材Aと置き換えることができる素材候補となる。また、素材A、素材Cは、素材Bと類似しており、素材Bと置き換えることができる素材候補となる。
また、図3の例では、素材Aの生産国は、C1国、C2国、C3国であり、生産国数の値は3である。さらに、素材Aについて、C1国は、全生産量の70%が生産されており、価格は80$であり、C2国は、全生産量の20%が生産されており、価格は90$であり、C3国は、全生産量の10%が生産されており、価格は30$である。
したがって、素材Aは、C1国で最も多く生産されているが、C3国よりも価格が高いことがわかる。また、素材Aは、C1国で全体の70%が生産されていることから、素材Aの調達のしやすさは、C1国の状況に影響されやく、C1国の状況に依存していると言える。
また、図3の例では、素材Bの生産国は、C1国、C2国、C3国・・・であり、生産国数の値は10である。さらに、素材Bについて、各生産国は、全生産量の10%ずつ生産している。そして、素材Bは、C1国での価格は80$であり、C2国での価格は60$であり、C3国での価格は55$である。
したがって、素材Bは、10カ国において、それぞれが同程度の量を生産しているが、価格は生産国によって異なっており、例えば、C2国における価格は、C3国における価格の2倍以上であることがわかる。また、素材Bは、10カ国において同程度の量が生産されていることから、素材Bの調達のしやすさは、1つの生産国の状況にそれほど影響されず、各生産国の状況には依存していないと言える。
図4は、第一の実施形態の社会的・経済的リスクデータベースの一例を示す図である。
本実施形態の社会的・経済的リスクデータベース220は、公的なデータベースとして公開されており、国毎の社会的・経済的リスクの評価を示すもの(sLCIA;social and socio-economic Life Cycle Impact Assessment)の一例である。
本実施形態の社会的・経済的リスクデータベース220は、項目「人権」、「労働条件」、「健康と安全」、「文化遺産」、「ガバナンス」、「社会経済的反響」、「平均値」を有しており、国毎の各項目に対する評価値が対応付けられている。
例えば、C1国は、項目「人権」に対する評価値は50であり、項目「労働条件」に対する評価値は20であり、項目「健康と安全」に対する評価値は80である。また、C1国は、項目「文化遺産」に対する評価値は80であり、項目「ガバナンス」に対する評価値は60であり、項目「社会経済的反響」に対する評価値は60である。
項目「平均値」の値は、これらの項目に対する評価値の平均値であり、C1国の平均値は58.33である。
また、例えば、C4国は、項目「人権」に対する評価値は90であり、項目「労働条件」に対する評価値は80であり、項目「健康と安全」に対する評価値は90である。また、C4国は、項目「文化遺産」に対する評価値は60であり、項目「ガバナンス」に対する評価値は90であり、項目「社会経済的反響」に対する評価値は90である。そして、C4国の各評価値の平均値は88.33である。したがって、C1国よりもC4国の方が、社会的・経済的リスクが大きいことがわかる。
次に、図5を参照して、本実施形態の情報処理装置200の調達先抽出処理部230の機能について説明する。
図5は、第一の実施形態の調達先抽出処理部の機能を説明する図である。本実施形態の調達先抽出処理部230は、入力受付部231、素材候補抽出部232、HHI(Herfindahl-Hirschman Index)値算出部233、素材特定部234、生産国抽出部235、リスク評価部236、出力部237を有する。
入力受付部231は、情報処理装置200に対する各種の情報の入力を受け付ける。具体的には、例えば、入力受付部231は、端末装置300において、調達先の抽出対象に指定された素材の入力を受け付ける。
素材候補抽出部232は、資源生産国データベース210を参照し、入力受付部231が受け付けた素材と代替可能な素材候補を抽出する。
HHI値算出部233は、素材候補毎のHHI値を、以下の式(1)に基づき算出する。尚、式(1)において、Sは、生産国毎の素材の生産割合である。
Figure 0007130996000001
本実施形態のHHI値は、寡占度指数とも呼ばれ、対象の集中度を図る際に用いられる指標として、市場占有の度合いを表す指標の一つである。HHI値は、各国の生産割合(S)(%表示)を二乗した値の総和で算出される。独占状態においては、数値に%表示のものを用いるときには10000となり、競争が広くいきわたり分散する程、数値が小さくなる。
尚、独占状態とは、生産国数が1カ国である場合を示し、競争が広くいきわたっている場合は世界各国で分散して生産されているため、生産国数が多くなる。具体的には、例えば、生産国が1カ国の場合は、市場を独占して占有していることから、HHI値は、100=10,000となる。また、例えば、生産国が3か国あって、それぞれの国の生産割合が70%、20%、10%である場合のHHI値は、70+20+10=4,900+400+100=5,400となる。また、例えば、生産国が10か国であり、それぞれの生産割当が10%である場合のHHI値は、10+10+10+10+・・・・+102+10=1,000となる。
素材特定部234は、HHI値算出部233により算出された素材候補毎のHHI値に基づき、素材候補を特定する。
具体的には、素材特定部234は、HHI値が最も小さい素材候補を特定しても良いし、HHI値が小さい素材候補から順に複数の素材候補を特定しても良い。
HHI値が小さい素材とは、言い換えれば、競争が広く行き渡り、市場占有の度合いが小さい素材である。つまり、HHI値が小さい素材は、調達先が多数あり、入手しやすい素材と言える。また、HHI値が大きい素材とは、言い換えれば、競争が行き渡っておらず、市場占有の度合いが大きい素材である。つまり、HHI値が大きい素材は、調達先が少ないため、調達先を1国に依存してしまうため、何かが起こったときのリスクが高い素材と言える。
つまり、本実施形態の素材特定部234は、素材候補抽出部232により抽出された素材候補から、より多くの国で生産されており、調達しやすい素材を特定している。
生産国抽出部235は、素材特定部234で特定された素材候補の生産国を抽出する。このとき、生産国抽出部235は、特定された素材候補の生産国のうち、例えば、社会的・経済的リスクデータベース220における平均値が低い生産国から順に、所定個数の生産国を抽出する。つまり、本実施形態の生産国抽出部235は、特定された素材候補の調達先の中から、調達に関するリスクに応じて調達先を抽出する調達先抽出部である。
リスク評価部236は、生産国抽出部235が抽出した各生産国について、社会的・経済的リスクデータベース220を参照し、各項目の評価値を取得する。また、リスク評価部236は、資源生産国データベース210を参照し、生産国毎の素材のコストを取得する。
出力部237は、リスク評価部236が取得した、生産国毎の評価とコストとを一覧で表示させるためのデータを出力する。
次に、図6を参照して、本実施形態の調達先抽出処理部230の処理を説明する。図6は、第一の実施形態の調達先抽出処理部の処理を説明するフローチャートである。
本実施形態の調達先抽出処理部230は、入力受付部231により、端末装置300から、調達先を抽出する対象となる素材の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS601)。ステップS601において、該当する入力を受け付けない場合、調達先抽出処理部230は、該当する入力を受け付けるまで待機する。
ステップS601において、該当する入力を受け付けた場合、調達先抽出処理部230は、素材候補抽出部232により、資源生産国データベース210を参照し、入力された素材と代替可能な素材候補を抽出する(ステップS602)。具体的には、素材候補抽出部232は、資源生産国データベース210において、入力された素材と同じカテゴリに分類された素材を素材候補として抽出する。
続いて、調達先抽出処理部230は、HHI値算出部233により、資源生産国データベース210を参照して、抽出された素材候補毎のHHI値を算出する(ステップS603)。続いて、調達先抽出処理部230は、素材特定部234により、素材候補の中から、HHI値が最も小さい素材候補を特定する(ステップS604)。
続いて、調達先抽出処理部230は、生産国抽出部235により、資源生産国データベース210を参照して特定された素材候補の生産国を抽出する。そして、生産国抽出部235は、社会的・経済的リスクデータベース220を参照して、素材候補の生産国のうち、平均値が低い生産国から順に、所定個数の生産国を抽出する(ステップS605)。
続いて、調達先抽出処理部230は、リスク評価部236により、社会的・経済的リスクデータベース220を参照して、ステップS605で抽出された生産国毎の項目毎の評価値を取得する(ステップS606)。また、リスク評価部236は、資源生産国データベース210を参照して、生産国毎のコストを取得する(ステップS607)。
続いて、調達先抽出処理部230は、出力部237により、生産国毎の評価値とコストとを一覧表示させるためのデータを端末装置300に出力し(ステップS608)、処理を終了する。言い換えれば、出力部237は、入力された素材と代替可能な素材候補の調達先となる生産国と、生産国毎の評価値及びコストの一覧を端末装置300に表示させる。
図7は、第一の実施形態における端末装置の表示例を説明する図である。図7(A)は、素材の入力画面の一例を示す図である。図7(B)は、素材候補の生産国毎の評価値とコストとが表示された画面の一例を示す図である。
図7(A)に示す画面71では、調達先を抽出する対象となる素材の入力を促すメッセージ72と、入力欄73と、調達先抽出処理部230の処理の実行を指示するためのボタン74とが表示される。
以下の説明では、画面71の入力欄73に、素材Aが入力された場合について説明する。端末装置300において素材Aが入力されると、情報処理装置200の調達先抽出処理部230は、資源生産国データベース210を参照して素材Aと同じカテゴリに分類されている素材B、素材Cを素材候補として抽出する(図3参照)。そして、調達先抽出処理部230は、HHI値算出部233により、素材Bと素材CのHHI値を算出する。この場合、素材BのHHI値は1000であり、素材CのHHI値が8200であった。
よって、調達先抽出処理部230の素材特定部234は、HHI値が最も小さい素材である素材Bを特定する。続いて、調達先抽出処理部230は、生産国抽出部235により、資源生産国データベース210を参照して、素材Bの生産国を抽出し、リスク評価部236により、各生産国の評価値とコストを取得して、一覧を端末装置300に表示させる。
図7(B)に示す画面75は、素材Bの生産国毎の評価値とコストの一覧をレーダチャート76として表示した例を示している。尚、図7(B)の例では、素材Bの生産国として、C1国、C2国、C3国、C4国と、の4カ国分の評価値とコストの一覧が表示された例としているが、実際には素材Bの生産国が10カ国ある場合には、10カ国分の一覧が表示されても良い。
レーダチャート76では、チャート77は、C1国の評価値とコストを示し、チャート78は、C2国の評価値とコストを示し、チャート79は、C3国の評価値とコストを示し、チャート80は、C4国の評価値とコストを示す。
この結果から、素材Aと代替可能な素材Bの生産国の中で、C4国は、最もコストが低いが、平均値が最も高く、他国と比べてリスクが高いことがわかる。また、C4国では、項目「人権」、「労働条件」、「環境と安全」、「ガバナンス」、「社会経済的反響」において、最もリスクが高い。したがって、素材Bの調達する際にC4国から調達する割合を増やした場合には、C4国の労働者を守ることが出来ず、また消費者や国際NGO(Non-governmental Organization)からの指摘で、非買行動が起こるなどの懸念が高いことがわかる。
尚、図7の例では、生産国毎の評価値とコストの一覧をレーダチャートで示すものとしたが、一覧の表示の形態はこれに限定されない。評価値とコストの一覧は、例えば棒グラフや、数値等によって表現されても良い。
このように、本実施形態では、ある指定された素材に対し、代替可能な素材候補を抽出し、その中から、より調達しやすい素材を特定する。そして、特定された素材の生産国の中から評価値が低い順に抽出した所定個数の生産国の評価値とコストを一覧表示させる。したがって、本実施形態によれば、指定された素材の調達が困難になる可能性がある場合等に、どのような素材で代替することができ、どの国から調達すれば良いかを提示することができる。
よって、本実施形態によれば、素材の調達に関するリスクが低い調達先を抽出して提示することができ、持続可能な生産と消費の実現に貢献できる。
尚、本実施形態では、生産国抽出部235は、平均値が低い順に生産国を抽出するものとしたが、これに限定されない。例えば、生産国抽出部235は、コストが低い順に生産国を抽出しても良い。素材特定部234により特定された素材候補の生産国から、生産国抽出部235が抽出する生産国の条件は、生産国抽出部235において予め設定されていても良い。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して第二の実施形態について説明する。第二の実施形態では、環境負荷に応じて調達先の抽出対象となる素材を指定する点が、第一の実施形態と相違する。よって、以下の第二の実施形態では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図8は、第二の実施形態の調達先表示システムのシステム構成の一例を示す図である。本実施形態の調達先表示システム100Aは、情報処理装置200Aと端末装置300と含む。本実施形態の情報処理装置200Aは、資源生産国データベース210、社会的・経済的リスクデータベース220、調達先抽出処理部230Aを有する。
また、本実施形態の情報処理装置200Aは、外部サーバ400及び事業所サーバ500と通信を行う。
外部サーバ400は、例えば、公的なサービスを提供するサーバ装置であり、環境負荷原単位データベース410を有する。環境負荷原単位データベース410は、公的に公開されたデータベースである。
事業所サーバ500は、事業活動を行う事業所毎に設けられたサーバ装置である。事業所サーバ500は、事業所サーバ500が設置された事業所に関する情報が格納された事業所データベース510を有する。
図8の例では、例えば、事業所Aの事業所サーバ500-Aが、事業所データベース510-Aを有している例を示している。
本実施形態の調達先抽出処理部230Aは、端末装置300において、事業所の指定を受け付けると、指定された事業所の事業所サーバ500の事業所データベース510と、外部サーバ400の環境負荷原単位データベース410とを参照する。そして、調達先抽出処理部230Aは、指定された事業所で製造されている製品に使用されている素材のうち、最も環境負荷に対する影響が大きい素材を、調達先の抽出対象となる素材に指定する。
本実施形態では、このようにして調達先の抽出対象となる素材を指定することで、環境負荷に影響を及ぼす素材について、代替可能な素材候補の調達先を抽出することができる。
以下に、事業所データベース510について説明する。
本実施形態の事業所データベース510は、入力テーブル511、設備テーブル512、廃棄テーブル513、リサイクルテーブル514、調達テーブル515、製品テーブル516を有する。以下の説明では、事業所データベース510に格納された情報を事業所データと呼ぶ。
入力テーブル511には、事業所に供給されるエネルギーに関する情報が格納される。設備テーブル512は、事業所の有している設備に関する情報が格納されている。廃棄テーブル513には、事業所から排出される廃棄物に関する情報が格納されている。
リサイクルテーブル514は、事業所からリサイクルされるものに関する情報が格納されている。調達テーブル515は、事業所が調達しているものに関する情報が格納されている。製品テーブル516は、事業所が製造している製品に関する情報が格納されている。
本実施形態の調達先抽出処理部230Aは、これらの情報を参照して、指定された事業所における、サプライチェーンを示すマップを端末装置300に表示させる。サプライチェーンを示すマップとは、素材の段階から製品やサービスが消費者の手に届くまでの全プロセスの繋がりを示す図である。
以下に、図9及び図10を参照して、事業所データベース510-Aに格納された各テーブルについて説明する。図9は、第二の実施形態の事業所データベースの一例を示す第一の図である。図9(A)は、入力テーブル511の一例を示し、図9(B)は、設備テーブル512の一例を示し、図9(C)は、廃棄テーブル513の一例を示す。
図9(A)に示す入力テーブル511は、事業所に供給されるエネルギーに関する情報を示しており、情報の項目として、エネルギー使用量と、水使用量とを有する。入力テーブル511の例では、項目「エネルギー使用量」と、購入電力、再生可能エネルギーによる購入電力、重油、灯油、揮発油、天然ガスとが対応付けられている。
また、入力テーブル511の例では、項目「水使用量」と、上水量、工業用水量、地下水量、循環水量が対応付けられている。
このように、事業所Aに供給されるエネルギーは、項目「エネルギー使用量」と対応付けられたものの使用量と、項目「水使用量」と対応づけられたものの使用量として示される。
図9(B)に示す設備テーブル512は、情報の項目として、データセンタ、工場を有する。尚、設備テーブル512の有する情報の項目は、事業所毎の設備に応じたものであり、これに限定されない。
設備テーブル512では、項目「データセンタ」と、ラック数、サーバ台数、UPS(無停電電源装置;(Uninterruptible Power Supply))が対応付けられている。また、設備テーブル512では、項目「工場」と、マウンタ、ねじとめロボット、検査組立ロボットが対応付けられている。
この設備テーブル512から、事業所Aには、データセンタと工場があり、データセンタの設備は、項目「データセンタ」と対応付けられたものとして示され、工場の設備は、項目「工場」と対応付けられたものとして示される。
図9(C)の廃棄テーブル513は、情報の項目として、区分と廃棄物種類とを有し、それぞれが対応付けられている。
例えば、廃棄テーブル513の例では、項目「区分」の値である「一般廃棄物」と、項目「廃棄物種類」の値である浄化槽汚泥、紙くず、動植物性残さ、ガラス・陶磁器くずが対応付けられており、これらが一般廃棄物であることを示している。
また、廃棄テーブル513の例では、項目「区分」の値である「産業廃棄物」と、項目「廃棄物種類」の値である廃プラスチック、ガラス・陶磁器くず、金属くず、廃油が対応付けられており、これらが産業廃棄物であることを示している。
この廃棄テーブル513から、事業所Aからは、一般廃棄物として、浄化槽汚泥、紙くず、動植物性残さ、ガラス・陶磁器くずが排出され、産業廃棄物として、廃プラスチック、ガラス・陶磁器くず、金属くず、廃油が排出されることがわかる。
図10は、第二の実施形態の事業所データベースの一例を示す第二の図である。図10(A)は、リサイクルテーブル514の一例を示し、図10(B)は、調達テーブル515の一例を示し、図10(C)は、製品テーブル516の一例を示す。
図10(A)に示すリサイクルテーブル514は、情報の項目として、有価物、IT機器を有する。項目「有価物」には、廃プラスチック、金属くず、紙くずが対応付けられている。また、項目「IT機器」には、サーバ、PC、部品が対応付けられている。
つまり、リサイクルテーブル514では、事業所Aから排出される廃プラスチック、金属くず、紙くずは、有価物としてリサイクルされ、事業所Aで使用されなくなったサーバ、PC、部品は、IT機器としてリサイクルされることを示している。
図10(B)に示す調達テーブル515は、情報の項目として、素材/部品と、調達状況とを有する。項目「素材/部品」は、事業所Aが調達している素材や部品を示す。項目「調達状況」の値は、対応する素材や部品の調達状況を示す。調達状況とは、具体的には、例えば、調達先の国名、事業所Aで使用する全体量に対して、調達先の各国から調達している量の割合を示す。
調達テーブル515の例では、項目「素材/部品」には、素材A、素材B、素材C、部品A、部品B、部品Cが対応付けられている。
また、素材Aの調達状況は、C1国から70%を調達し、C2国から30%を調達していることがわかる。
図10(C)の製品テーブル516は、事業所Aで製造される製品の名称が格納されている。製品テーブル516の例では、事業所Aは、製品A(サーバ)、製品B(デスクトップPC)等を製造し、消費者に提供していることを示している。
次に、図11を参照して、本実施形態の情報処理装置200Aの有する調達先抽出処理部230Aの機能について説明する。
図11は、第二の実施形態の調達先抽出処理部の機能を説明する図である。本実施形態の調達先抽出処理部230Aは、入力受付部231、素材候補抽出部232、HHI値算出部233、素材特定部234、生産国抽出部235、リスク評価部236、出力部237、事業所データ取得部238、マップ生成部239、環境評価部240、素材選択部241を有する。
事業所データ取得部238は、入力受付部231が事業所の指定を受け付けると、指定された事業所の事業所データベース510を参照し、事業所データを取得する。
マップ生成部239は、事業所データ取得部238が取得した事業所データに基づき、指定された事業所のサプライチェーンを示すマップを生成し、出力部237により、生成したマップを端末装置300に出力させる。
環境評価部240は、環境負荷原単位データベース410を参照し、事業所データを用いた環境影響評価を実施し、事業所による事業の実施に伴って生ずる環境への影響を評価し、その結果を出力部237により端末装置300に出力させる。
素材選択部241は、環境評価部240による環境影響評価の結果に基づき、事業所Aで調達されている素材の中から、最も環境負荷が大きい素材を、素材候補の調達先を抽出する処理の対象となる素材に選択する。
次に、図12を参照して、本実施形態の調達先抽出処理部230Aの処理について説明する。図12は、第二の実施形態の調達先抽出処理部の処理を説明するフローチャートである。
本実施形態の調達先抽出処理部230Aは、入力受付部231により、端末装置300からの事業所の指定を受け付けたか否かを判定する(ステップS1201)。ステップS1201において、事業所の指定を受け付けない場合、調達先抽出処理部230Aは、待機する。
ステップS1201において、事業所の指定を受け付けた場合、調達先抽出処理部230Aは、事業所データ取得部238により、指定された事業所の事業所サーバ500にアクセスし、事業所データベース510から事業所データを取得する(ステップS1202)。
続いて、調達先抽出処理部230Aは、マップ生成部239により、取得した事業所データに基づき、事業所のサプライチェーンを示すマップを生成し、出力部237により、生成したマップを端末装置300に出力させる(ステップS1203)。尚、サプライチェーンを示すマップの詳細は後述する。
続いて、調達先抽出処理部230Aは、環境評価部240により、外部サーバ400の環境負荷原単位データベース410を参照し、事業所データを用いて環境影響評価を実施し(ステップS1204)、その結果を出力部237により端末装置300へ出力する(ステップS1205)。ステップS1204とステップS1205の処理の詳細は後述する。
続いて、調達先抽出処理部230Aは、素材選択部241により、取得した事業所データに含まれる調達テーブル515に含まれる素材/部品のうち、最も環境負荷が大きい素材を、素材候補の調達先を抽出する素材として選択する(ステップS1206)。
続いて、調達先抽出処理部230Aは、素材候補抽出部232により、資源生産国データベース210を参照し、ステップS1206で選択された素材の素材候補を抽出し(ステップS1207)、ステップS1208へ進む。
図12のステップS1208からステップS1213までの処理は、図6のステップS603からステップS608までの処理と同様であるから、説明を省略する。
以下に、図13乃至図15を参照して、本実施形態の端末装置300における表示例について説明する。
図13は、第二の実施形態におけるサプライチェーンを示すマップの表示例を示す図である。図13に示す画面130は、端末装置300に表示されたサプライチェーンを示すマップが表示されている。以下の説明では、サプライチェーンを示すマップを、単にマップと呼ぶ。尚、図13に示すマップ131は、例えば、端末装置300において、事業所Aが選択された場合のマップ131を示している。
画面130において、表示領域132には、事業所の活動の内容を示す情報が表示され、表示領域133には、事業所より上流の活動に関する情報が表示されており、表示領域134らは、事業所の下流の活動に関する情報が表示されている。
本実施形態では、このように、事業所の活動と、事業所の上流及び下流の活動との繋がりを表示させることで、原料の段階から製品やサービスが消費者の手に届くまでの全プロセスの繋がりを端末装置300の利用者に把握させることができる。
表示領域132には、事業所の活動として、製品テーブル516(図10参照)に基づき、事業所で製造している製品の名称や、事業所が有する設備の名称等が表示される。
表示領域133には、表示欄133-1、133-2、133-3が含まれる。表示欄133-1には、事業所が調達している原材料に関する情報が表示されている。言い換えれば、表示欄133-1には、調達テーブル515に格納された情報が表示される。
また、表示欄133-2には、事業所が調達する設備に関する情報が表示されている。言い換えれば、表示欄133-2には、設備テーブル512(図9参照)に格納された情報が表示されている。
また、表示欄133-3には、事業所に供給されるエネルギーに関する情報が表示されている。言い換えれば、表示欄133-3には、入力テーブル511に格納された情報が表示されている。
表示領域134には、表示欄134-1、134-2、134-3が含まれる。表示欄134-1には、事業所から消費者に提供させるものに関する情報が表示されている。言い換えれば、表示欄134-1には、製品テーブル516に格納された情報が表示される。
また、表示欄134-2には、事業所から排出されてリサイクルされるものに関する情報が表示されている。言い換えれば、表示欄134-2には、リサイクルテーブル514に格納された情報が表示されている。
また、表示欄134-3には、事業所から廃棄されるものに関する情報が表示されている。言い換えれば、表示欄134-3には、廃棄テーブル513に格納された情報が表示されている。
本実施形態では、このように、指定した事業所におけるサプライチェーンを示すマップを生成して表示させることで、端末装置300の利用者に対し、指定した事業所では、事業所の活動に、事業所の上流の活動と事業所の下流の活動とを関連を把握させることができる。
尚、サプライチェーンを示すマップの表示の仕方は、図13に示す表示形態に限定されない。本実施形態では、事業所の活動を示す情報と、事業所より上流の活動を示す情報と、事業所の下流の活動を示す情報とが表示されており、且つ、事業所の活動、事業所より上流の活動、事業所の下流の活動との繋がりが示されていれば、どのような表示形態であっても良い。
次に、図14を参照して、環境影響評価の結果について説明する。図14は、第二の実施形態における環境影響評価の結果の表示例を示す図である。
図14に示す画面141では、事業所Aの活動における各プロセスについて、環境影響評価を行った結果を示している。
事業所Aの活動におけるプロセスとは、図13に示すマップから、製品Aを製造するプロセス、製品Bを製造するプロセス、水を使用するプロセス、排出されたものをリサイクルするプロセス、排出されたものを廃棄するプロセス、エネルギーを使用するプロセスであることがわかる。
画面141では、例えば、これらのプロセスについて、11の環境影響領域の評価を行った結果をグラフ142として示している。
ここで、例えば、ポインタP等によって、着目する環境影響領域として、「資源枯渇(鉱物資源)」が選択されたとする。
この選択を受けて、環境評価部240は、環境影響領域「資源枯渇(鉱物資源)」に対する環境影響評価を行い、その結果を端末装置300に表示させる。
図15は、「資源枯渇(鉱物資源)」に対する環境影響評価の結果の表示例を示す図である。
図15に示す画面151では、「資源枯渇(鉱物資源)」に対する環境影響評価の結果がグラフ152として表示されている。
また、画面151には、メッセージ153、154と、操作ボタン155、156が表示されている。
メッセージ153は、環境影響領域「資源枯渇(鉱物資源)」において、最も影響が大きいプロセスが「製品Bを製造するプロセス」であることを通知するメッセージである。
メッセージ154は、最も影響が大きいプロセスについて、素材の調達先の検討を行うか否かを問い合わせるメッセージである。
操作ボタン155は、素材の調達先の検討を行うことを通知するための操作ボタンであり、操作ボタン155が操作されると、環境評価部240は、後述する図16に示す画面161へ遷移する。
操作ボタン156は、素材の調達先の検討は行わないことを通知するための操作ボタンであり、操作ボタン156が操作されると、環境評価部240は処理を終了しても良い。
図16は、素材候補の調達先の評価結果の表示例を示す図である。図16に示す画面161には、グラフ162、レーダチャート163、メッセージ164、165が表示されている。
グラフ162は、「製品Bを製造するプロセス」において使用される部品と素材のそれぞれについて、環境負荷原単位データベース410を参照して環境に対する影響を評価した結果を示している。尚、グラフ162の縦軸は、鉱物資源の枯渇に関する環境影響について、各素材と各部品に含まれる異なる資源が環境に対して与える影響を統一して評価するためにアンチモン換算した値である。
グラフ162では、素材Aが最も環境に対する影響が大きい素材であることがわかる。メッセージ164では、素材Aが最も環境に対する影響が大きい素材であることを示すメッセージである。
ここで、素材選択部241は、素材Aを、素材候補の調達先を抽出する対象の素材として選択する。
レーダチャート163は、素材Aと代替可能な素材Bの調達先となる生産国の評価結果を示している。レーダチャート163及びレーダチャート163を表示させる処理の詳細は、図7(B)と同様であるから、説明を省略する。
また、画面161において、メッセージ165は、素材Aと代替可能な素材として、素材Bが選択されたことを示すメッセージである。
このように、本実施形態では、端末装置300において、事業所を指定すると、事業所のサプライチェーンを示すマップを表示させ、事業所の活動に対する環境影響評価が行われる。
また、本実施形態では、環境影響評価の結果から指定された環境影響領域において、最も環境に与える影響が大きいプロセスを特定し、次に、そのプロセスにおいて最も環境に与える影響が大きい素材を特定する。
そして、本実施形態では、特定された素材を、素材候補の調達先を抽出する対象とし、抽出された素材候補の調達先の評価を行う。
したがって、本実施形態によれば、担当者の知識やスキルに依存せずに、短期間で適正に素材候補とその調達先を選択することができる。また、本実施形態における調達先となる生産国の評価では、長期的、鋼板的な社会情勢を条件のパラメータに含めているため、長期的に将来の発生しうる問題対処費用の回避に貢献することができる。さらに、本実施形態によれば、持続可能な生産と消費の実現に貢献することを目的としている。
尚、本実施形態では、環境影響評価の結果を図14乃至図16に示すそれぞれの画面に表示されるものとしたが、これに限定されない。画面141、151、161は、1つの画面に同時に表示されても良い。また、画面141、151、161は、例えば、図13に示すマップ131と同じ画面に表示されても良い。
また、図15では、画面151では、単にグラフ152のみが表示されても良い。この場合、本実施形態では、グラフ152において、横軸に示すプロセスが選択されると、画面151が、選択されたプロセスについて、図16に示す画面161を表示させても良い。
さらに、本実施形態では、素材選択部241は、環境評価部240による評価の結果から、最も環境に与える影響が大きい素材を、素材候補の調達先を抽出する対象の素材に選択しているが、これに限定されない。
素材選択部241は、例えば、事業所データ取得部238によって取得された事業所データに基づき、事業所における使用量が最も多い素材を選択しても良いし、最もコストが高い素材を選択しても良い。素材候補の調達先を抽出する対象の素材の選択の仕方は、調達先表示システム100Aの利用者によって、任意に設定できても良い。
開示の技術では、以下に記載する付記のような形態が考えられる。
(付記1)
素材の指定を受け付けて、前記素材と置き換られる素材候補の中から、前記素材候補毎に、前記素材候補の調達先の生産割合を基づく市場占有の度合いを算出し、前記市場占有の度合いが最も小さい素材候補を特定する素材特定部と、
特定された前記素材候補の調達先の中から、調達に関するリスクに応じて調達先を抽出する調達先抽出部と、を有する情報処理装置。
(付記2)
前記調達に関するリスクは、
調達先抽出部により抽出された調達先毎に、社会的・経済的リスクを評価した結果を示す評価値と、特定された前記素材候補の調達に係るコストとを含み、
前記抽出された調達先毎の前記評価値と前記コストとを一覧表示させる出力部と、有する付記1記載の情報処理装置。
(付記3)
事業活動を行う事業所の指定を受け付ける入力受付部と、
前記事業所に関する情報が格納された記憶部を参照し、前記事業活動についての環境影響評価を行う環境評価部と、
前記環境影響評価の結果に基づき、前記事業活動に用いられる素材の中で、最も環境に与える影響が大きい素材を選択する素材選択部と、を有し、
前記素材特定部は、
前記素材選択部により選択された素材を、指定された素材とする、付記2記載の情報処理装置。
(付記4)
前記事業所に関する情報に基づき、前記事業活動と前記事業活動の上流の活動との繋がり及び前記事業活動と前記事業活動の下流の活動との繋がりを示すマップを生成するマップ生成部を有し、
前記出力部は、前記マップ生成部が生成したマップを表示させる、付記3記載の情報処理装置。
(付記5)
前記素材特定部は、
素材と、前記素材の調達先と、前記調達先毎の生産割合と、前記素材と置き換えられる素材と、前記調達先毎の前記素材のコストとが対応付けられた調達先記憶部を参照し、
前記素材と置き換られる素材候補を抽出し、抽出した素材候補の中から前記市場占有の度合いが最も小さい素材候補を特定する、付記1乃至4の何れか一項に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記調達先毎に、前記社会的・経済的リスクを評価した結果を示す評価値が格納された社会的・経済的リスク記憶部と、前記調達先記憶部と、を参照し、前記調達先毎の前記評価値と前記コストとを取得するリスク取得部を有する付記2記載の情報処理装置。
(付記7)
素材の指定を受け付けて、前記素材と置き換られる素材候補の中から、前記素材候補毎に、前記素材候補の調達先の生産割合を基づく市場占有の度合いを算出し、前記市場占有の度合いが最も小さい素材候補を特定する処理と、
特定された前記素材候補の調達先の中から、調達に関するリスクに応じて調達先を抽出する処理と、をコンピュータに実行させる調達先表示プログラム。
(付記8)
コンピュータによる調達先表示方法であって、前記コンピュータが、
素材の指定を受け付けて、前記素材と置き換られる素材候補の中から、前記素材候補毎に、前記素材候補の調達先の生産割合を基づく市場占有の度合いを算出し、前記市場占有の度合いが最も小さい素材候補を特定し、
特定された前記素材候補の調達先の中から、調達に関するリスクに応じて調達先を抽出する、調達先表示方法。
本発明は、具体的に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100、100A 調達先表示システム
200、200A 情報処理装置
210 資源生産国データベース
220 社会的・経済的リスクデータベース
230、230A 調達先抽出処理部
231 入力受付部
232 素材候補抽出部
233 HHI値算出部
234 素材特定部
235 生産国抽出部
236 リスク評価部
237 出力部
238 事業所データ取得部
239 マップ生成部
240 環境評価部
241 素材選択部
300 端末装置
400 外部サーバ
410 環境負荷原単位データベース
500 事業所サーバ
510 事業所データベース

Claims (6)

  1. 素材の指定を受け付けて、素材と、該素材が属する分類と、調達先と、該素材の全生産量に対する該調達先での該素材の生産量の割合を示す生産割合と、を対応付けた情報が格納された記憶部を参照し、指定された前記素材と置き換えられる同じ前記分類に属する素材候補の中から、前記素材候補毎に、前記素材候補の調達先の生産割合に基づく市場占有の度合いを算出し、前記市場占有の度合いが最も小さい素材候補を特定する素材特定部と、
    調達先毎の社会的・経済的リスクの評価した結果を示す情報が格納された記憶部を参照し、特定された前記素材候補の調達先の中から、前記社会的・経済的リスクが低い順に所定数の調達先を抽出する調達先抽出部と、を有する情報処理装置。
  2. 前記社会的・経済的リスクは、
    調達先抽出部により抽出された調達先毎に、社会的・経済的リスクを評価した結果を示す評価値と、特定された前記素材候補の調達に係るコストとを含み、
    前記抽出された調達先毎の前記評価値と前記コストとを一覧表示させる出力部と、有する請求項1記載の情報処理装置。
  3. 事業活動を行う事業所の指定を受け付ける入力受付部と、
    前記事業所に供給されるエネルギーに関する情報、前記事業所が有する設備に関する情報、前記事業所から排出される廃棄物に関する情報、前記事業所からリサイクルされるものに関する情報、前記事業所が調達している原材料に関する情報、前記事業所が製造している製品に関する情報を含む前記事業所に関する情報が格納された記憶部と、外部サーバから提供される環境負荷原単位情報と、を参照し、前記事業活動についての環境影響評価を行う環境評価部と、
    前記環境影響評価の結果に基づき、前記事業活動に用いられる素材の中で、最も環境に与える影響が大きい素材を選択する素材選択部と、を有し、
    前記素材特定部は、
    前記素材選択部により選択された素材を、指定された素材とする、請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記事業所が有する設備に関する情報、前記事業所が製造している製品に関する情報を含む情報を前記事業活動を示す情報とし、
    前記事業所に供給されるエネルギーに関する情報、前記事業所が調達している原材料に関する情報を含む情報を、前記事業活動の上流の活動を示す情報とし、
    前記事業所から排出される廃棄物に関する情報、前記事業所からリサイクルされるものに関する情報を含む情報を前記事業活動の下流の活動を示す情報として、
    前記事業活動と前記事業活動の上流の活動との繋がり及び前記事業活動と前記事業活動の下流の活動との繋がりを示すマップを生成するマップ生成部を有し、
    前記出力部は、前記マップ生成部が生成したマップを表示させる、請求項3記載の情報処理装置。
  5. 素材の指定を受け付けて、素材と、該素材が属する分類と、調達先と、該素材の全生産量に対する該調達先での該素材の生産量の割合を示す生産割合と、を対応付けた情報が格納された記憶部を参照し、指定された前記素材と置き換えられる同じ前記分類に属する素材候補の中から、前記素材候補毎に、前記素材候補の調達先の生産割合に基づく市場占有の度合いを算出し、前記市場占有の度合いが最も小さい素材候補を特定する処理と、
    調達先毎の社会的・経済的リスクの評価した結果を示す情報が格納された記憶部を参照し、特定された前記素材候補の調達先の中から、前記社会的・経済的リスクが低い順に所定数の調達先を抽出する処理と、をコンピュータに実行させる調達先表示プログラム。
  6. コンピュータによる調達先表示方法であって、前記コンピュータが、
    素材の指定を受け付けて、素材と、該素材が属する分類と、調達先と、該素材の全生産量に対する該調達先での該素材の生産量の割合を示す生産割合と、を対応付けた情報が格納された記憶部を参照し、指定された前記素材と置き換えられる同じ前記分類に属する素材候補の中から、前記素材候補毎に、前記素材候補の調達先の生産割合に基づく市場占有の度合いを算出し、前記市場占有の度合いが最も小さい素材候補を特定し、
    調達先毎の社会的・経済的リスクの評価した結果を示す情報が格納された記憶部を参照し、特定された前記素材候補の調達先の中から、前記社会的・経済的リスクが低い順に所定数の調達先を抽出する、調達先表示方法。
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