JP6860731B1 - 取引構成比出力プログラム、取引構成比出力装置、取引構成比出力方法及びフィッティングプログラム - Google Patents

取引構成比出力プログラム、取引構成比出力装置、取引構成比出力方法及びフィッティングプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】分析対象企業の取引先別の取引構成比を推定し出力する取引構成比出力プログラム等を提供すること。【解決手段】取引構成比出力プログラムは、企業情報DBより、企業の取引量に対して取引先毎の取引量が占める割合である取引構成比の最大値を取得し、または企業の前記取引構成比の最大値を出力する学習モデルへ、前記企業情報DBより取得した前記企業の情報を入力し、前記学習モデルより前記取引構成比の最大値を取得し、前記取引構成比の最大値及び取引順に基づき、前記取引順に対する前記取引構成比を算出するモデル関数に、取得した前記取引構成比の最大値を代入し、前記取引順の前記取引構成比を算出し、算出した前記取引構成比を出力する処理をコンピュータに行わせる。【選択図】図11

Description

本発明は、取引先別の取引構成比を推定し出力する取引構成比出力プログラム等に関する。
企業の経営環境や経営状況等の分析をする際には、分析の対象企業と他企業との間の取引関係を把握することが重要である。取引関係の情報として、取引先企業の情報だけでなく、対象企業における取引先企業別の取引構成比を含むことが望ましい。この点に関し、特許文献1では、金融機関が管理する企業間の振込データに基づいて企業間取引の状況を反映する統計量を算出する資金フロー分析装置が提案されている。
特開2015−88037号公報
しかしながら、上記従来技術においては、金融機関が管理する振込データが必要となるため、金融機関以外では利用できない。本発明はこのような状況に鑑みてなされたものである。その目的は、分析対象企業の取引先別の取引構成比を推定し出力する取引構成比出力プログラム等の提供である。
本願の一態様に係る取引構成比出力プログラムは、企業の取引量に対して取引先毎の取引量が占める割合である取引構成比の最大値を取得し、前記取引構成比の最大値及び取引順に基づき、前記取引順に対する前記取引構成比を算出するモデル関数に、取得した前記取引構成比の最大値を代入し、前記取引順の前記取引構成比を算出し、算出した前記取引構成比を出力する処理をコンピュータに行わせる。
本願の一態様にあっては、分析対象企業の取引先別の取引構成比を推定し出力することが可能である。
取引高推定システムの構成例を示す説明図である。 推定装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 ユーザ端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。 訓練データDBの例を示す説明図である。 取引構成比DBの例を示す説明図である。 ポイントDBの例を示す説明図である。 パラメータDBの例を示す説明図である。 準備処理の手順例を示すフローチャートである。 尺度パラメータσのフィッティング結果例を示すグラフである。 形状パラメータξのフィッティング結果例を示すグラフである。 推定処理の手順例を示すフローチャートである。 入力データDBの例を示す説明図である。 出力データDBの例を示す説明図である。 取引関係マップの画面例を示す説明図である。 取引関係マップの画面例を示す説明図である。 取引変動シミュレーションの画面例を示す説明図である。 取引変動シミュレーション処理の手順例を示すフローチャートである。 更新処理の手順例を示すフローチャートである。 取引高更新画面の例を示す説明図である。
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は取引高推定システムの構成例を示す説明図である。取引高推定システム100は、推定装置(取引構成比出力装置)1、企業情報DB(Database:データベース)2及びユーザ端末3を含む。推定装置1、企業情報DB2及びユーザ端末3はネットワークNにより、互いに通信可能に接続されている。推定装置1はサーバコンピュータ、PC(Personal Computer)等で構成する。また、推定装置1を複数のコンピュータからなるマルチコンピュータ、ソフトウェアによって仮想的に構築された仮想マシン又は量子コンピュータで構成しても良い。さらに、推定装置1の機能をクラウドサービスで実現してもよい。ユーザ端末3はノートパソコン、パネルコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン等で構成する。
企業情報DB2は、信用調査によって得た複数の企業に関する信用情報が蓄積されている。信用情報は、各企業の基本情報(企業コード、商号、代表者、所在地、電話番号、企業URL、上場区分、設立年月日、資本金、事業内容、取引銀行、従業員数等)の他に、役員構成、株主構成、親子会社関係、過去の業績、今後の業績見通し、取引先(仕入先及び得意先)、財務諸表等を含む。
図2は推定装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。推定装置1は制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、通信部15及び読み取り部16を含む。制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、通信部15及び読み取り部16はバスBにより接続されている。
制御部11は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を有する。制御部11は、補助記憶部13に記憶された制御プログラム1P(取引構成比出力プログラム、フィッティングプログラム)を読み出して実行することにより、推定装置1に係る種々の情報処理、制御処理等を行い、取得部、算出部及び出力部等の機能部を実現する。
主記憶部12は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等である。主記憶部12は主として制御部11が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。
補助記憶部13はハードディスク又はSSD(Solid State Drive)等であり、制御部11が処理を実行するために必要な制御プログラム1Pや各種DB(Database)を記憶する。補助記憶部13は、訓練データDB131、取引構成比DB132、ポイントDB133、パラメータDB134、入力データDB135及び出力データDB136を記憶する。また、補助記憶部13は学習モデル141を記憶する。補助記憶部13は推定装置1に接続された外部記憶装置であってもよい。補助記憶部13に記憶する各種DB等を、推定装置1とは異なるデータベースサーバやクラウドストレージに記憶してもよい。
図3はユーザ端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。ユーザ端末3は制御部31、主記憶部32、補助記憶部33、通信部34、入力部35及び表示部36を含む。各構成はバスBで接続されている。
制御部31は補助記憶部33に記憶された制御プログラム3Pにしたがい、ハードウェア各部を制御する。主記憶部32は例えばSRAM、DRAM又はフラッシュメモリである。主記憶部32は制御部31によるプログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。補助記憶部33は、例えばハードディスク又はSSDなどである。補助記憶部33は各種データを記憶する。
通信部34はネットワークNを介して、推定装置1と通信を行う。また、制御部31が通信部34を用い、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御プログラム3Pをダウンロードし、補助記憶部33に記憶してもよい。
入力部35はキーボードやマウスである。表示部36は液晶表示パネル等を含む。表示部36は企業情報DB2より取得した信用情報や推定装置1から取得した取引高などを表示する。また、表示部36は入力部35と一体化したタッチパネルディスプレイでもよい。なお、ユーザ端末3は外部の表示装置に表示を行ってもよい。
推定装置1が行う処理の概要を以下に説明する。準備段階の処理と推定段階の処理とに分けられる。準備段階では、学習モデルの学習と確率密度関数のフィッティングを行う。推定段階では、入力データの作成、取引量が最も多い取引先の取引構成比(取引構成比の最大値)の推定、取引量が最も多い取引先以外の取引構成比の推定を行う。取引構成比は、企業における全取引量に対して各取引先の取引量が占める割合である。なお、以下の説明において、取引量として売上高を採用した場合を説明する。また、取引量が最も多い取引先を上得意先と記す。
本実施の形態においては、本願の発明者が見出した以下の事項を利用している。各企業についての信用情報(企業の情報)が得られると、学習モデルにより、取引構成比の最大値、すなわち上得意先についての売上高の取引構成比(以下、「トップシェア」ともいう。)が推定可能である。また、トップシェアに基づいて、上得意先以外(取引高2位以下)の取引先についての売上高の取引構成比(以下、「2社目以降シェア」ともいう。)を推定可能である。当該2社目以降シェアは、指数型分布族等により推定可能であり、正規分布、多項分布、幾何分布、ポアソン分布、ガンマ分布、指数分布、パレート分布、ベータ分布、ラプラス分布、レヴィ分布や、一般化極値分布等に加え、上記分布を組み合わせた混合分布や上記分布を切断した分布等によっても推定可能である。以下の説明では指数型分布族の一例として、一般化パレート分布の場合について説明する。また、当該一般化パレート分布の形状パラメータ(ξ)及び尺度パラメータ(σ)は、トップシェアより求められる。形状パラメータ(ξ)はn次曲線(nは3以上の自然数)、スプライン曲線、ベジェ曲線等の曲線で、尺度パラメータ(σ)は指数型分布族により、求めることが可能である。以下の説明においては、形状パラメータ(ξ)は3次曲線で、尺度パラメータ(σ)は一般化パレート分布により求める例を示す。なお、形状パラメータ(ξ)をn次曲線で求める場合、nは大きいほど精度が高まるが、それにしたがい計算量が増大するのみならず、オーバーフィッティングが発生する可能性が高まるため、nは3から5程度の値が実用的と考えられる。
次に、取引高推定システム100で用いるデータベースについて説明する。図4は訓練データDBの例を示す説明図である。訓練データDB131は学習モデルを訓練する際に用いる訓練データを記憶する。訓練データは企業情報DB2に記憶してある各種データに基づいて生成する。訓練データの各レコードはそれぞれ異なる企業のデータである。訓練データDB131はID列、正解シェア列、主力フラグ列、一般消費者列、海外列、企業CD取引列、販売先把握数列、主力フラグ数列、取引継続年数列、筆頭株主フラグ列及びln受注社売上高列を含む。ID列は各訓練データを一意に特定するIDを記憶する。正解シェア列はトップシェアの正解値、すなわちラベルを記憶する。例えば、全取引高が1000万円、上得意先との取引高が500万円であれば、トップシェアは0.5となる。主力フラグ列は上得意先に対する主力フラグの値を記憶する。主力フラグの値が1は、上得意先が主力取引先としてフラグが立てられていることを示す。主力フラグの値が0は、上得意先が主力取引先としてフラグが立てられていないことを示す。訓練データは複数のデータに基づいて生成しているため、上得意先であっても、主力フラグが立てられていない場合がある。一般消費者列は企業が属する業種において、一般消費者との取引量が全体取引量に占める割合の平均値を記憶する。海外列は企業が属する業種において、海外との取引量が全体取引量に占める割合の平均値を記憶する。企業CD取引列は企業が属する業種において、企業コードが付与されている企業との取引量が全体取引量に占める割合の平均値を記憶する。上述の平均値に替えて、中央値又は最頻値など他の統計量としてもよい。販売先把握数列は取引先として名称が把握されている企業等の数を記憶する。なお海外の販売先については、輸出先として「アメリカ」、「中国ほかアジア諸国」のような値が記憶されている場合もある。この場合、販売先把握数としては2と数える。また、本業以外に、自社ビルを他社に貸し出し賃貸収入を得ている場合、「テナント 一般企業10社」が把握されている場合、販売先把握数としては1と数える。それに限らず販売先把握数として10と数えてもよい。主力フラグ数列は把握されている取引先の中で、主力フラグが立てられている企業の数(取引先数)を記憶する。取引継続年数列は各企業が、上得意先と取引している年数を記憶する。筆頭株主フラグ列は、上得意先が、筆頭株主であるか否かを示すフラグを記憶する。上得意先が各企業の筆頭株主である場合、筆頭株主フラグ列は1を記憶する。上得意先が各企業の筆頭株主でない場合、筆頭株主フラグ列は0を記憶する。ln受注社売上高列は各企業の年間売上高・単位100万円の自然対数値を記憶する。売上高が100万円であれば、ln受注社売上高列はln(1)=0を記憶する。売上高が3000万円であれば、ln受注社売上高列はln(30)=3.401197382を記憶する。ln受注社売上高列は一例であり、受注社売上高を自然対数以外の関数で処理した値を記憶する列を設けてもよい。なお、図4に示す訓練データに企業情報DB2と共通な企業を一意に特定するID、例えば企業コードを含めてもよい。
図5は取引構成比DBの例を示す説明図である。取引構成比DB132は、トップシェアと、2社目以降シェアとを対応付けた取引構成比データを記憶する。取引構成比DB132に記憶するデータは準備段階における処理で求めるものである。企業において、トップシェアが判明すると、2社目以降シェアを推測可能である。取引構成比DB132はshare列、num列及びmean列を含む。share列はトップシェアを記憶する。num列は取引高の順位を示す数字を記憶する。mean列は取引構成比を記憶する。図5はトップシェアが0.3である場合の取引構成比データの例を示している。1位・上得意先から19位までの取引構成比が示されている。例えば、取引高2位の得意先の取引構成比は、0.188006983である。取引構成比DB132は、トップシェアを0.1刻みで0.1から0.9までの計9通りとした場合、それぞれの上得意先以外(取引高2位以下)がとる、取引順位ごとの取引構成比データを記憶する。
図6はポイントDBの例を示す説明図である。ポイントDB133は、取引構成比を一般化パレート分布にフィッティングした際のパラメータを記憶する。ポイントDB133に記憶するパラメータは準備段階において、取引構成比DB132に記憶したデータに基づき求めるものである。ポイントDB133はx列、σ列、ξ列及び相関係数列を含む。x列はトップシェアを記憶する。σ列及びξ列は一般化パレート分布のパラメータの値をそれぞれ記憶する。相関係数列は一般化パレート分布で求まる取引構成比と、正解の取引構成比との相関係数を記憶する。
図7はパラメータDBの例を示す説明図である。パラメータDB134は、トップシェアに基づいて、2社目以降シェアを推定する際に用いる一般化パレート分布のパラメータ(σ、ξ)を求めるための近似式についてのパラメータ(μ、σ、ξ、a、b、c、d)を記憶する。パラメータDB134に記憶するパラメータは準備段階における処理で求めるものである。パラメータDB134はσ列及びξ列を含む。σ列はμ列、σ列及びξ列を含む。μ列、σ列及びξ列は尺度パラメータσを求めるための近似式のパラメータ値をそれぞれ記憶する。ξ列はa列、b列、c列及びd列を含む。a列、b列、c列及びd列は形状パラメータξを求めるための近似式のパラメータ値をそれぞれ記憶する。
次に、推定装置1で行う情報処理について説明する。図8は準備処理の手順例を示すフローチャートである。準備処理は準備段階で行う処理である。推定装置1の制御部11は訓練データの生成を行う(ステップS1)。制御部11は企業情報DB2に記憶されている各種データより、訓練データの生成を行う。生成した訓練データは訓練データDB131に記憶する。なお、訓練データは企業情報DB2に記憶してある各企業のデータを参照し、トップシェアが判明した企業についてのデータである。
制御部11は訓練データを用いて、学習モデル141の学習を行う(ステップS2)。制御部11は企業情報DB2から得られる企業データを入力とし、当該企業のトップシェアを出力とするニューラルネットワークを生成する。企業データは正解シェア列の値を除いた訓練データである。生成するニューラルネットワークが学習モデル141である。学習モデル141は例えばDNN(Deep Neural Network)である。なお、本実施の形態では学習モデル141はDNNに限定されず、DNN以外のニューラルネットワーク、ベイジアンネットワーク、決定木など、他の学習アルゴリズムで構築された学習モデルであってよい。学習モデル141は企業データの入力を受け付ける入力層と、トップシェアを出力する出力層と、企業データの特徴量を抽出する中間層とを有する。
入力層は、企業に関する複数データの入力を受け付ける複数のニューロンを有し、入力された企業データを中間層に受け渡す。中間層は複数のニューロンを有し、企業データの特徴量を抽出して出力層に受け渡す。中間層は、入力層から入力された企業データを複数の中間層(例えば全結合層)を通し、各層のユニットをつなぐ活性化関数として、例えば、シグモイド関数、tanh関数、ReLu(Rectified Linear Unit)関数を用いることで、有効な特徴量を獲得する。出力層は例えばシグモイド関数やソフトマックス関数を含み、中間層から出力された特徴量に基づいて、トップシェアの値、0より大きく1以下の値を出力する。
制御部11は、訓練データDB131に記憶されている訓練データを用いて学習を行う。訓練データDB131の各レコードがそれぞれ訓練データである。正解シェア列の値が出力層から出力されるべき正解データである。ID列及び正解シェア列以外の列のデータが入力する企業データである。
制御部11は、企業データを入力層に入力し、中間層での演算処理を経て、出力層からトップシェアの推定値を取得する。出力層は1つであり、推定値として0より大きく、1未満の値を出力する。出力する値は離散的な値(例えば、0.1、0.2、0.3…、0.9又は1のように、0.1刻みの値)であってよい。なお、離散的な値(例えば、0.1、0.2、0.3…、0.9又は1のように、0.1刻みの値)をラベルに持つ複数の出力層を設け、それぞれのラベルの所属確率を求め、最も所属確率が高いラベル('0.5'のラベルが最も高い場合、シェア率は0.5とみなす)をシェアの推定値としてもよい。
制御部11は、出力層から出力されたトップシェアの推定値を、訓練データにおける正解値(シェア列の値)と比較し、出力層からの出力値が正解値に近づくように、中間層での演算処理に用いるパラメータを最適化する。当該パラメータは、例えばニューロン間の重み(結合係数)などである。パラメータの最適化の方法は特に限定されないが、例えば制御部11は誤差逆伝播法を用いて各種パラメータの最適化を行う。制御部11は、訓練データDB131に記憶してある各レコードについて上記の処理を行い、学習モデル141の学習を行う。制御部11は学習に基づいて得た学習モデル141のパラメータを補助記憶部13に記憶する(ステップS3)。
制御部11は取引構成比データの生成を行う(ステップS4)。制御部11は企業情報DB2に記憶されている各種データより、取引構成比データの生成を行う。生成した取引構成比データは取引構成比DB132に記憶する。なお、取引構成比データは企業情報DB2に記憶してある各企業のデータを参照し、上得意先を含む複数の得意先について、取引構成比が判明した企業についてのデータである。
制御部11はフィッティングを行う(ステップS5)。上述したように、取引構成比は、一例として一般化パレート分布により推定を行う。取引構成比DB132に記憶した取引構成比データを用いて、一般化パレート分布の確率密度関数を示す式(1)のフィッティングを行う。
Figure 0006860731
式(1)において、σは尺度パラメータであり、ξは形状パラメータである。式(1)において、σ及びξが求めるパラメータである。μはトップシェアである。説明変数xは取引順位である。式(1)で求まる目的変数が、取引高の構成比である。フィッティングに使用するデータは、取引構成比DB132に記憶してある取引構成比データを用いる。取引構成比データのshare列の値を式(1)のμに、num列の値を式(1)のxに代入し、式(1)で求まる値が、mean列の値に近づくように、σ及びξの値を求める。例えば最小二乗法を用いてσ及びξの最適値を求める。フィッティングはμの値ごとに行う。すなわち、トップシェアが0.1から0.9までの9つの値ごとに行う。制御部11は求めたσ及びξの値をポイントDB133に記憶する(ステップS6)。σ及びξの値が定まった式(1)がモデル関数の一例である。
制御部11はσ及びξのフィッティングを行う(ステップS7)。フィッティングはポイントDB133に記憶したポイントデータを用いる。σは一例として一般化パレート分布の確率密度関数を示す式(2)にフィッティングする。
Figure 0006860731
式(2)において、μは位置パラメータである。σは尺度パラメータであり、ξは形状パラメータであり、式(2)において、μ、σ及びξが求めるパラメータである。xはトップシェアである。制御部11はポイントデータのx列の値を式(2)のxに代入し、式(2)で求まる値が、ポイントデータのσ列の値に近づくよう、最小二乗法等によりμ、σ及びξの最適値を求める。
ξは一例として3次曲線にフィッティングする。3次曲線は式(3)で示されるとする。
Figure 0006860731
式(3)において、a、b、c及びdが求めるパラメータである。xはトップシェアである。制御部11はポイントデータのx列の値を式(3)のxに代入し、式(3)で求まる値が、ポイントデータのξ列の値に近づくよう、最小二乗法等によりa、b、c及びdの最適値を求める。
制御部11は式(2)へのフィッティングで求めたσ、ξ及びμの値、並びにa、b、c及びdの値をパラメータDB134に記憶し(ステップS8)、準備処理を終了する。なお、ステップS1からステップS3までの処理よりも先に、ステップS4からステップS8までの処理を行ってもよい。ステップS1からステップS3までの処理、及びステップS4からステップS8までの処理を、並行に実行してもよい。
次に準備処理結果の例を示す。図9は尺度パラメータσのフィッティング結果例を示すグラフである。図9において、横軸はトップシェアである。縦軸はσである。横軸及び縦軸ともに任意単位である。丸印は取引構成比データに基づき、求めた値である。すなわち、ポイントDB133に記憶したx列及びσ列の値の組をグラフ表示したものが当該丸印である。曲線はトップシェアとσとの関係を示すものである。丸印で示すポイントデータに基づき、一般化パレート分布の確率密度関数にフィッティングさせた結果の例である。
図10は形状パラメータξのフィッティング結果例を示すグラフである。図10において、横軸はトップシェアである。縦軸はξである。横軸及び縦軸ともに任意単位である。丸印は取引構成比データに基づき、求めた値である。すなわち、ポイントDB133に記憶したx列及びξ列の値の組をグラフ表示したものが当該丸印である。曲線はトップシェアとξとの関係を示すものである。丸印で示すポイントデータに基づき、3次曲線にフィッティングさせた結果の例である。
図11は推定処理の手順例を示すフローチャートである。推定処理は推定段階で行う処理である。推定装置1の制御部11は入力データの生成を行う(ステップS21)。制御部11は企業情報DB2に記憶されている各種データより、入力データの生成を行う。入力データは訓練データとほぼ同様であるから、準備段階で訓練データを生成する際に取引構成比が不明の企業に関するデータを入力データDBに記憶しておいてもよい。この場合、ステップS21は省略可能である。図12は入力データDBの例を示す説明図である。入力データDB135は企業コード列、主力フラグ列、一般消費者列、海外列、企業CD取引列、販売先把握数列、主力フラグ数列、取引継続年数列、筆頭株主フラグ列及びln受注社売上高列を含む。企業コード列は企業を一意に特定する企業コードを記憶する。当該企業コードは企業情報DB2において企業を一意に特定するIDと共通する値とする。主力フラグ列からln受注社売上高列までは、図4に示した訓練データDB131の同名列と同様であるから、説明を省略する。制御部11は学習モデル141を用いてトップシェアの推定を行う(ステップS22)。制御部11は入力データを学習モデル141へ入力する。制御部11は学習モデル141の出力からトップシェアの推定値を取得する。学習モデル141から得たトップシェアの値が1を越える場合は1とする。制御部11はトップシェアの推定値から、σ及びξを算出する(ステップS23)。制御部11は上述の式(2)からσを求める。上述の式(3)からξを求める。式(2)及び式(3)のパラメータは、パラメータDB134に記憶してある値を用いる。制御部11は算出したσ及びξを上述の式(1)に設定し、2社目以降シェアを推定する(ステップS24)。制御部11は推定したトップシェア及び2社目以降シェアを出力し(ステップS25)を終了する。
推定したトップシェア及び2社目以降シェアの値を企業情報DB2に記憶してもよい。また、推定したトップシェア及び2社目以降シェアに基づいて、各得意先の取引高を推定し、企業情報DB2に記憶してもよい。また、トップシェア及び2社目以降シェアの値を補助記憶部13に記憶してもよい。図13は出力データDB136の例を示す説明図である。出力データDB136は企業コード列、順番列、トップシェア列及び推定シェア列を含む。企業コード列は企業を一意に特定する企業コードを記憶する。順番列は得意先の順番を示す順番号を記憶する。トップシェア列はトップシェアの値を記憶する。トップシェアの値が企業情報DB2から判明していた場合、トップシェア列は当該値を記憶する。学習モデル141により推定した場合、トップシェア列は推定した値を記憶する。推定シェア列は一般化パレート分布により推定した2社目以降シェアを記憶する。
なお、トップシェア及び2社目以降シェアの推定において、以下のような処理を行ってもよい。2社目以降シェアの値が小さくて計算できない場合は、計算できた最小値ですべて埋める。トップシェア及び2社目以降シェアの合計値が1を越えないように補正を行う。例えば、シェアが0.6、0.4、0.2である場合、合計が1.2となる。このような場合は、それぞれの値を合計値で除した値に補正する。補正後のシェアは、0.5、0.33333、0.16666となる。2社目以降シェアの値が小さくて計算できない場合の対応方法や補正の方法は一例であり、他の方法でもよい。
本実施の形態においては、以下の効果を奏する。学習モデルを用いて、各企業におけるトップシェアを推定することが可能となる。また、一般化パレート分布により、各企業におけるトップシェアから2社目以降シェアを推定することが可能となる。そして、トップシェア及び2社目以降シェア並びに売上高から、各得意先の取引高を推定することが可能となる。なお、トップシェアから2社目以降シェアを推定する際に、用いる分布は一般化パレート分布としたが、一例であり、上述したように他の分布を利用することも可能である。
次に、トップシェア及び2社目以降シェア(以下、2つをまとめて単に「推定シェア」ともいう。)の活用例について説明する。図14は取引関係マップの画面例を示す説明図である。取引関係マップは複数企業間の取引関係を有向グラフで表現したものである。図14において企業を示す矩形状シンボル53が頂点に相当する。矩形状シンボル53を結ぶ矢印54が取引関係を示し、有向辺に相当する。矢印は、製品やサービスを提供する企業から、製品やサービスの提供を受ける企業へ向けられている。ラベル55は製品やサービス内容を示している。図14ではABC工業の取引関係を中心に取引関係マップを表示している。ABC工業は、プレス加工をタクマプレスに、メッキ処理を東海ハニゼンに、レーザー加工をレーザアークに依頼していることが示されている。ABC工業は塩浜鉄鋼から鉄材を、潮見金属から各種金具を、カチドキ工業から樹脂製基板を購入していることが示されている。ABC工業はコンデンサ、LEDをそれぞれ異なる企業に販売していることが示されている。
推定装置1により推定シェアと、企業の売上高から、企業の得意先別の取引高を推定可能である。推定取引高を用いて、取引関係マップにおいて表示する企業を絞り込むことが可能となる。推定取引高設定部661に金額の範囲を設定すると、推定取引高が設定した金額に入る企業のみが表示される。図14ではターゲットがABC工業であるから、非表示となる企業は、ABC工業から遠い位置にある企業である。例えば、レーザアークと青山商事との推定取引高が条件に合致しない場合、ABC工業から遠い位置にある青山商事が非表示となる。
図15は取引関係マップの画面例を示す説明図である。図15では、取引関係を示す有向辺の太さを推定取引高の大小にて表現している。図15において、レーザアークはABC工業、カチドキ工業、青山商事と取引関係がある。レーザアークの推定取引高は、ABC工業が1位、青山商事が2位、カチドキ工業が3位であることが示されている。
以上のように、取引関係マップに推定取引高を加えることで、企業間の取引関係の有無だけではなく、企業間の取引関係の強弱も把握することが可能となる。
推定シェアと取引関係マップとにより取引増減シミュレーションを行うことが可能である。取引増減シミュレーションは取引関係の複数企業の中で、所定企業の業績が好調又は不振となる予想を立てた場合、それが取引先企業へどのような影響となるかをシミュレーションするものである。
図16は取引変動シミュレーション画面の例を示す説明図である。取引増減シミュレーション画面は取引関係マップ領域161、対象企業領域162、想定変化領域163、条件数値選択領域164、165、条件入力領域166、167及び影響表示領域168を含む。取引関係マップ領域161は取引関係マップを表示する。対象企業領域162は対象とする企業を設定又は表示する。想定変化領域163は数値の変化する度合いを設定又は表示する。条件数値選択領域164、165は対象とする取引先企業の絞り込むに用いる数値を設定又は表示する領域である。条件入力領域166、167は数値の条件を設定又は表示する領域である。条件数値選択領域164を選択し、条件入力領域166に値を入力すると、依存率が条件を満たす取引先企業のみが処理対象となる。依存率は取引先企業の売上高に対象企業との取引高が占める割合である。条件数値選択領域165を選択し、条件入力領域167に値を入力すると、取引額が条件を満たす取引先企業のみが処理対象となる。影響表示領域168は取引先企業への影響を一覧表示する。
図17は取引変動シミュレーション処理の手順例を示すフローチャートである。推定装置1の制御部11はユーザ端末3から対象とする企業を取得する(ステップS31)。制御部11は対象企業についての推定シェアを出力データDB136から取得する(ステップS32)。対象企業についての推定シェアが出力データDB136に記憶されていなければ、制御部11は企業情報DB2から取得する。推定シェアが企業情報DB2にも記憶されていなければ、制御部11は推定処理を行う。制御部11は推定シェアから取引先企業毎の推定取引高、依存率を算出する(ステップS33)。制御部11は対象企業の変化量を取得する(ステップS34)。変化量は例えば、売上高の増減割合である。制御部11はユーザ端末3から対象とする取引先企業の条件を取得する(ステップS35)。制御部11は取得した条件により、対象とする取引先企業を選択する(ステップS36)。制御部11は対象とする取引先企業についての変動値、影響度を算出する(ステップS37)。制御部11は算出した変動値、影響度を含む取引変動シミュレーション画面をユーザ端末3へ出力し(ステップS38)、処理を終了する
取引変動シミュレーションの例について、図16を用いて説明する。図16において、対象企業はABC工業である。業績変動の想定は例えば売上高の80%減少である。当該情報は変動情報の一例である。処理対象とする取引先企業は、対象企業、ABC工業への依存率が20%以上の企業である。ABC工業の取引先企業として、図16には潮見金属、カチドキ工業、タクマプレスが表示されている。潮見金属は売上高1億円であるところ、ABC工業との推定取引高が5千万円である。潮見金属のABC工業への依存率50%で、20%以上という条件を満たすから処理対象となる。同様にカチドキ工業の依存率は30%、タクマプレスの依存率は80%であるから、両取引先企業とも処理対象となる。
次にABC工業の売上高減少が取引先企業への影響度を計算するが、売上高が減少しても、同じ比率で取引高が減少するとは限らない。以下の計算では売上の減少が取引量に与える影響は25%と想定する。すなわち、ABC工業の売上高が80%減少することにより、取引高は20%減少(=80%×0.25)と想定する。タクマプレスは取引高2千万円であるから、その20%の4百万円減少となる。潮見金属は取引高5千万円であるから、1千万円減少となる。カチドキ工業は取引高3千万円であるから、6百万円減少となる。仕入高の減少額は変動幅の一例である。
それぞれ企業の売上高、及び、ABC工業との取引高の減少額から、それぞれ企業の影響度が算出できる。タクマプレスは売上高が2千5百万円から2千百万円に減少するから、売上影響度は0.84(=2100/2500)となる。同様に、潮見金属の売上影響度は0.90、カチドキ工業の売上影響度は0.94となる。以上の結果が、図16に示した取引増減シミュレーション画面の影響表示領域168に表示される。
図16では売上高が減少した場合を示したが、売上高が増加した場合も同様な処理でシミュレーション可能である。また、売上高以外の経営数値が増減した場合についても、同様な処理でシミュレーション可能である。
次に、精度向上のための更新処理について説明する。上述したように、各企業について推定シェアにより得意先毎の売上高の構成比が、推定シェアと売上高とから得意先毎の取引高が推定可能である。一方、企業情報DB2を運用する信用調査会社等は各企業の信用情報の信頼性を向上するために、日々調査を行っている。その結果、企業間の取引高について確度の高い情報が得られることがある。更新処理は確度の高い取引シェアまたは取引高が得られた場合に行われる処理である。
図18は更新処理の手順例を示すフローチャートである。推定装置1の制御部11は修正データを取得する(ステップS51)。修正データはユーザ端末3又は企業情報DB2から送信される。制御部11は修正データを元に、シェア(得意先毎の売上高構成比)を算出する(ステップS52)。制御部11は算出したトップシェアが、現在記憶しているトップシェアから変動しているか否かを判定する(ステップS53)。制御部11はトップシェアが変動していないと判定した場合(ステップS53でNO)、処理をステップS55へ移す。制御部11はトップシェアが変動していると判定した場合(ステップS53でYES)、新たに得たトップシェアを用いて、学習モデル141の再学習を行う(ステップS54)。制御部11は新たに得たシェアに基づき、取引構成比DB132を更新する(ステップS55)。制御部11は更新された取引構成比DB132のレコードを用いて、再フィッティングを行い(ステップS56)、処理を終了する。再フィッティングとは、図8に示したステップS5からS8までの処理を示す。
図19は取引高更新画面の例を示す説明図である。取引高更新画面は総括表191、発注企業欄192、受注企業欄193、銀行実績欄194、レポート欄195及び決定ボタン196を含む。総括表191は調査結果をまとめて表示する。発注企業欄192は商品・サービスを発注する企業、得意先企業を表示する。以下、受注企業欄193からレポート欄195に表示する内容は、総括表191で選択している行と連動する。受注企業欄193は商品・サービスを受注する企業を表示する。銀行実績欄194は銀行から得た受注企業への送金に関する情報を表示する。銀行実績欄194は金額欄1941及び比率欄1942を含む。金額欄1941は送金額を表示する。比率欄1952は送金額が推定取引額全体に占める割合を表示する。レポート欄195は銀行の調査レポートから得た情報を表示する。レポート欄195は金額欄1951及び比率欄1952を含む。金額欄1951は送金額を表示する。比率欄1952は送金額が推定取引額全体に占める割合を表示する。決定ボタン196は推定取引額が承認済みであることを記録する、又は推定取引額の変更を確定するボタンである。総括表191において、推定取引額列、銀行実績合計列、Z調査レポート列の各セルにはチェックボックスが付されている。推定取引額を承認する場合、推定取引額列にチェックを付す。推定取引額を銀行実績合計に変更する場合は、銀行実績合計列にチェックを付す。推定取引額をZ調査レポートの額に変更する場合は、Z調査レポート列にチェックを付す。決定ボタン196を選択することにより、推定取引額が承認又は変更される。推定取引額が変更された場合、変更された推定取引額(修正値)に基づいて、上述の更新処理を制御部11は実行する。
図19に示す例では、ABC工業は、タクマプレス、潮見金属、カチドキ工業等に発注を行っている。タクマプレスとの取引額は2千万円と推定されているが、銀行実績合計の2千2百万円への変更が指示されている。同様に潮見金属との取引額は5千万円と推定されているが、銀行実績合計の4千5百万円への変更が指示されている。カチドキ工業との取引額は3千万円と推定されているが、Z調査レポートに記載の3千5百万円への変更が指示されている。決定ボタン196を選択すると、タクマプレス、潮見金属及びカチドキ工業の推定取引額が変更されるので、制御部11は、タクマプレス、潮見金属及びカチドキ工業の3社について、更新処理を行う。
更新処理により、推定取引額の確度が高まるとともに、学習モデル141及び2位以下シェアを推定するフィッティング曲線の精度を向上させることが可能となる。なお、更新処理は推定取引額が変更される毎に実行するのではなく、変更された件数が一定件数に達する毎に実行してもよい。
各実施の形態で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 取引高推定システム
1 推定装置
11 制御部
12 主記憶部
13 補助記憶部
131 訓練データDB
132 取引構成比DB
133 ポイントDB
134 パラメータDB
135 入力データDB
136 出力データDB
141 学習モデル
15 通信部
16 読み取り部
1P 制御プログラム
2 企業情報DB
3 ユーザ端末
N ネットワーク

Claims (12)

  1. 企業の取引量に対して取引先毎の取引量が占める割合である取引構成比の最大値を取得し、
    前記取引構成比の最大値及び取引順に基づき、前記取引順に対する前記取引構成比を算出するモデル関数に、取得した前記取引構成比の最大値を代入し、前記取引順の前記取引構成比を算出し、
    算出した前記取引構成比を出力する
    処理をコンピュータに行わせる
    ことを特徴とする取引構成比出力プログラム。
  2. 前記モデル関数は、正規分布、多項分布、幾何分布、ポアソン分布、ガンマ分布、指数分布、パレート分布、ベータ分布、ラプラス分布、若しくはレヴィ分布の指数型分布族、若しくは一般化極値分布、若しくは、これらの分布を組み合わせた混合分布、又はこれらの分布を切断した分布における確率密度関数であり、
    一位企業の取引構成比、及び、二位以下企業の取引順と取引構成比とを対応付けた訓練データを記憶する訓練データベースから、前記訓練データを取得し、
    取得した前記訓練データに含む前記取引構成比に基づき、説明変数に前記取引順を示す値を代入した場合に、目的変数の値が前記取引順に対応する前記取引構成比となるようにパラメータをフィッティングする
    ことを特徴とする請求項1に記載の取引構成比出力プログラム。
  3. 前記取引先毎の取引高の修正値を取得し、
    取得した前記修正値に基づき、前記取引構成比を更新し、
    更新した前記取引構成比に基づき、前記パラメータを更新する
    ことを特徴とする請求項2に記載の取引構成比出力プログラム。
  4. 前記モデル関数は一般化パレート分布における確率密度関数であり、前記パラメータは形状パラメータ及び尺度パラメータであり、
    位置パラメータに前期取引構成比の最大値を設定し、前記取引構成比の最大値と前記形状パラメータとの関係をn次曲線(nは3以上の自然数)に、前記取引構成比の最大値と前記尺度パラメータとの関係を一般化パレート分布における確率密度関数に、それぞれフィッティングする
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の取引構成比出力プログラム。
  5. 前記形状パラメータ及び前記尺度パラメータが更新された場合、前記n次曲線及び前記確率密度関数へのフィッティングを再度行う
    ことを特徴とする請求項4に記載の取引構成比出力プログラム。
  6. 前記企業の情報を取得し、
    企業の前記取引構成比の最大値を出力する学習モデルへ、取得した前記企業の情報を入力し、前記学習モデルより前記取引構成比の最大値を取得する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の取引構成比出力プログラム。
  7. 前記企業の情報は、主力取引先であることを示す主力フラグが立てられている取引先数を含む
    ことを特徴とする請求項6に記載の取引構成比出力プログラム。
  8. 前記企業の売上高を取得し、
    取得した前記企業の前記売上高及び前記取引構成比に基づき、前記取引先毎の取引高を算出し、
    算出した前記取引高を出力する
    ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の取引構成比出力プログラム。
  9. 前記取引先毎の売上高を取得し、
    前記取引先毎の前記取引高と前記取引先毎の前記売上高とに基づいて、前記取引先毎における前記企業の依存率を算出し、
    前記企業の売上高の変動情報を取得し、
    取得した前記変動情報に基づいて、前記取引先毎の前記取引高の変動幅を推定し、
    推定した前記変動幅と前記依存率とに基づいて、前記企業の前記売上高の変動による前記取引先毎への影響度を算出し、
    算出した前記影響度を出力する
    ことを特徴とする請求項8に記載の取引構成比出力プログラム。
  10. 企業の取引量に対して取引先毎の取引量が占める割合である取引構成比の最大値を取得する取得部と、
    前記取引構成比の最大値及び取引順に基づき、前記取引順に対する前記取引構成比を算出するモデル関数に、取得した前記取引構成比の最大値を代入し、前記取引順の前記取引構成比を算出する算出部と
    算出した前記取引構成比を出力する出力部と
    を備えることを特徴とする取引構成比出力装置。
  11. コンピュータが、
    企業の取引量に対して取引先毎の取引量が占める割合である取引構成比の最大値を取得し、
    前記取引構成比の最大値及び取引順に基づき、前記取引順に対する前記取引構成比を算出するモデル関数に、取得した前記取引構成比の最大値を代入し、前記取引順の前記取引構成比を算出し、
    算出した前記取引構成比を出力する
    ことを特徴とする取引構成比出力方法。
  12. 企業の取引量に対して取引先毎の取引量が占める割合である取引構成比を取得し、
    一般化パレート分布における確率密度関数において、位置パラメータに前記取引構成比の最大値を設定し、説明変数に前記取引構成比の順位を示す取引順を代入した場合に、目的変数の値が前記取引順に対応する前記取引構成比となるように形状パラメータ及び尺度パラメータをフィッティングし、
    フィッティングして得た前記形状パラメータ及び前記尺度パラメータを前記取引構成比の最大値と対応付けて出力する
    処理をコンピュータに行わせる
    ことを特徴とするフィッティングプログラム。
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