JP2003530649A - ネットワーク上で具現された個人化した投資諮問システムおよびその方法 - Google Patents

ネットワーク上で具現された個人化した投資諮問システムおよびその方法

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JP2003530649A JP2001575300A JP2001575300A JP2003530649A JP 2003530649 A JP2003530649 A JP 2003530649A JP 2001575300 A JP2001575300 A JP 2001575300A JP 2001575300 A JP2001575300 A JP 2001575300A JP 2003530649 A JP2003530649 A JP 2003530649A
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キム,イン−ヨン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、コンピュータ上で実行可能な投資諮問システムに関し、さらに詳細には、ネットワークを通じて多数の使用者に個人化した投資諮問サービスを提供できるコンピュータ上で実行可能な投資諮問システムに関する。本発明による投資諮問システムは、それぞれの投資商品別に収益率および危険度に基づいて周期的に成果評価指数を算出する商品成果評価部と、通信部から受信された顧客の投資性向に対するデータに基づいて顧客の投資性向を危険度及び期待収益率を含めて定量的に把握し、これを総合して成果評価等級として算出し、この成果評価等級を前記商品成果評価指数と同一な次元に換算して顧客評価指数として算出する顧客性向分析部と、前記顧客成果評価等級に基づいて投資商品の種類別に投資配分を算出し、これを前記通信部を通じて顧客に通報する資産配分部と、顧客の選択に応答して商品データベースにアクセスして商品成果評価指数と要請した顧客の顧客評価指数との差が少ない、少なくとも一つの商品を投資商品として選択し、これを前記通信部を通じて顧客に提示する商品選択手段と、を含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の属する技術分野〕 本発明は、コンピュータ上で実行可能な投資諮問システムに関し、さらに詳細
には、ネットワークを通じて多数の使用者に個人化した投資諮問サービスを提供
できるコンピュータ上で実行可能な投資諮問システムに関するものである。
【0001】 〔発明の背景〕 個人の投資に対する諮問は、古くから専門家による個人的なコンサルティング
に依存してきた。コンサルタントは、個人の資産構造を分析し、投資目標と性向
をインタービューを通じて把握し、自分のもっている投資商品に対する情報に基
づいて顧客に適した投資ポートフォリオを提示する。
【0002】 しかし、コンサルタントの投資商品に対する情報の保有量や分析能力は制限的
であり、したがって、多くの投資商品に対して収益率やその変動を考慮して客観
的な評価を提供するということは非常に難しいことである。しかも、現代の数多
くの投資商品を体系的に分析して顧客に合う最適の商品を提示するということは
不可能か、極めて難しいことに違いない。
【0003】 従来、ネットワークに接続するクライアントのコンピュータに投資情報を提供
するウェブサービスがあったものの、これらはデータベースの加工および提示に
止まっており、種々の投資商品を一般化した原則に基づいて分析し、個人の資産
構造、投資目標や投資性向とマッチングして投資ポートフォリオを提示する例は
見当たらなかった。
【0004】 さらに、個人の資産を投資できる投資対象は、株式、債権や間接投資商品のフ
ァンドから保険、預金、不動産などに至るまで様々であるにも関わらず、これま
でこのような多様な投資対象を統合的に分析して投資ポートフォリオを提示する
例はなかった。
【0005】 したがって、本発明は、個人の投資性向を分析し、これに基づいて最適の投資
ポートフォリオを構築することに役立てる投資諮問システムを提供することにそ
の目的がある。
【0006】 さらに、本発明は、多様なカテゴリー別投資商品に対して個人別投資性向に基
づいた分析が可能なことは勿論、これらの多様なカテゴリー別の投資商品に対し
て適切な投資ポートフォリオの構成を誘導することが可能な投資諮問システムを
提供することにその目的がある。
【0007】 さらに、本発明は、個人の現在投資ポートフォリオを構成する個別商品に対し
て体系的な基準に基づいて投資適格性を判断してやる投資諮問システムを提供す
ることにその目的がある。
【0008】 〔課題を解決するための手段〕 前記目的を達成するために、本発明の一様態によれば、本発明の投資諮問シス
テムは、種々の投資商品に対して一般化した定量的な評価手段を提供することを
特徴とする。本発明のこのような特徴的な様態によって種々の投資商品に対して
統一的且つ体系的な諮問が可能であり、さらに異なる種類の投資商品に対しても
代替商品の推薦が可能である。
【0009】 本発明の他の様態によれば、本発明の投資諮問システムは、個人別の投資性向
を定量的に把握し、これを各投資商品別に一般的に算出された定量的な評価結果
とマッチングして個人の投資性向に適した投資商品を提示することを特徴とする
【0010】 〔発明の実施例〕 以下、添付素面を参照して記述される好ましい実施例を通じて本発明を当業者
が容易に理解し且つ再現し得るように詳細に述べる。
【0011】 図1は、本発明による投資諮問システムが具現された全体サービスシステムを
図式的に示す図である。サービス提供社側の装備は、一つ或いは多数のサーバー
1、2、3とデータベース4を含む。この中、サーバーは応用プログラムサーバ
ー1、バックアップサーバー2、データベースサーバー3を含むことができ、こ
れらは多数の或いは一つの管理者端末機5を通じて管理される。この中、応用プ
ログラムサーバー1に本発明による投資諮問システムと関連した主プログラムが
ロードされ、ドメインネームでインターネット上で識別されてクライアントコン
ピュータ6から接続可能である。公知の如く、これらのサーバー1、2、3はル
ーターのようなネットワーク装備7に連結され、保安のための装備を経てもよい
。クライアントコンピュータ6は、ネットワークインターフェースの支援される
個人用コンピュータ或いはネットワークサーバーになり得、ウェブブラウザが実
行され得るようにグラフィックユーザインターフェースのためのグラフィック出
力装置およびポインティング装置、例えば、マウスが支援される。また使用者の
特定な情報入力のためにキーボードが支援されなくてはならない。以下、より容
易な理解のために、本発明による投資諮問システムの一実施例を利用する顧客の
立場から述べるものとする。
【0012】 本発明による投資諮問システムは、ファンド、債権、株式、不動産、預金およ
び積み金、保険などの個人が自分の資産を活用し得る多様な投資商品を対象にす
る。本発明による投資諮問システムには、またこれらの投資商品を全体的に考慮
できる総合メニュー、例えば‘財テク’と命名されたものがある。また、会員管
理のためのメニューとその他の投資情報やニュースを提供するためのメニューが
ある。
【0013】 本発明による投資諮問システムを利用したい使用者は、自分のクライアントコ
ンピュータ6でウェブブラウザなどを実行して本発明による投資諮問システムが
実行される応用プログラムサーバー1に接続する。その後、会員加入手順にした
がって自分の個人情報を入力し、IDとパスワードを登録する。
【0014】 会員は、ログインの後、まず財テクメニューを選択することができる。しかし
、必ずしもこれに限定されるのではなく、必要に応じてファンド、債権、株式、
不動産、預金および積み金、保険などの下位メニューのうち一つ或いはそれ以上
に限定して本発明による投資諮問システムを利用することも可能である。例えば
、会員は、ファンドに限定して自分の資産を投資すると決定し、本発明による投
資諮問システムのファンドメニューを選択して利用することも可能である。
【0015】 財テクメニューは、‘私の財産’、‘投資性向分析’、‘資産配分魔法使(as
set allocation magician)’、‘成果評価魔法使(performance estimating ma
gician)’、‘問題解決魔法使(problem solution magician)’のメニューを
含む。このようなメニュー構成は、総合メニューの財テクメニューでだけでなく
、前述したファンド、債権、株式、不動産、預金および積み金、保険メニューに
おける共通の流れを形成する。会員は、まず‘私の財産’メニューで各投資商品
別に自分の現在投資状態を入力するか、確認することができる。本発明による投
資諮問システムは、顧客の投資商品をファンド、債権、株式、不動産、預金およ
び積み金、保険などに分類し、その上、これを3分類にさらに分けるが、例えば
ファンドはミューチュアルファンドと受益証券に分け、株式は取引所(KSE)
の株とコスダック(KOSDAQ)株に分けて処理する。ファンド、債権、株式な
どの商品に対して買受日、買受値、買受総額などを入力すると、現在値と現在総
額は周期的に更新されるデータベースから読み取られて顧客に提示される。
【0016】 次に、会員は、‘投資性向分析’メニューを選択する。このメニューを通じて
本発明による投資諮問システムは、会員加入の際に入力されたデータでは把握さ
れない具体的な投資情報を獲得する。このような投資情報の獲得は、大きく会員
の経済的な与件、期待する投資収益と未来経済状況に対する予測、投資危険に対
する態度に分けてアンケート調査の形で進行される。経済的な与件に対する情報
は、年間収入、不動産保有現況、支出現況などに対する調査から得られ、期待す
る投資収益と未来経済状況に対する予測は、投資商品種類別に直接的な投資収益
率を質問するか、経済指標に対する関心度、仮定的な経済指標に対する会員の反
応などから得られ、投資危険に対する態度は賭博性ゲームに対する会員の態度な
どから得られるなど、多様な方法のアンケート調査から得られる。この種の三つ
の投資性向分析を総合的に数値化し、例えば、極保守(−3)、保守(2)、安定(
1)、均衡成長(+1)、攻撃(+2)、突撃(+3)の総7段階中のいずれか一段階
として会員の投資性向が分析される。
【0017】 次に、会員は、‘資産配分魔法使’メニューを選択する。このメニューでは、
投資性向分析メニューから把握された会員の投資性向に基づいて算出された会員
に最も適した投資ポートフォリオの構成が、‘私の財産’メニューから入力され
た現在投資ポートフォリオと対比されて提示する。しかし、このような投資ポー
トフォリオの構成のうち一部投資対象、例えば不動産などに対しては単純に会員
が一方的に選択する比率或いは金額に任せ、残りの定量分析がさらに合理的に提
示され得る投資対象に本発明による投資諮問システムの適用を制限することも可
能である。また、私の財産において入力されなかった余裕資金があれば、これを
追加に考慮して最適の投資ポートフォリオを提示することも可能である。図2は
このような‘資産配分魔法使’メニューの画面出力の一実施例を示す。図2に示
すように、顧客の現在投資ポートフォリオと分析された性向に基づいて算出され
た最適のポートフォリオが投資商品の種類別にグラフ形態で対比されて提示され
、具体的な金額が対比表で提示される。これにより、顧客は、現在の自分の投資
ポートフォリオと自分に最適のポートフォリオを視覚的に理解することが可能で
ある。会員はこのメニューを随時選択して現在の自分の投資ポートフォリオと自
分に提示された最適の投資ポートフォリオを対比することが可能である。
【0018】 次いで、会員は、‘成果評価魔法使’メニューを選択して現在の自分の投資
ポートフォリオを構成する個々の商品に対して評価することができる。このよう
な評価は、投資性向分析から把握された投資性向に基づいて個々商品の収益率、
危険度などを考慮して適格/不適格または評価損益提示などから行われる。図3
は、このように個別商品に対する評価結果を提示する画面の一実施例で、会員の
投資ポートフォリオを構成する個別商品と単純な判定結果のリストからいずれ
かの商品を選択すると提示される画面になり得る。
【0019】 このような評価の具体的なアルゴリズムは後で詳細に述べる。このような評価
は、ポートフォリオが変更されたときだけでなく随時行われることができるが、
これは、例えば、株価の変動やファンド収益率の変動などにしたがって投資商品
の投資成果も随時変動するからである。かかる過程を通じて、顧客は、自分の現
在ポートフォリオを構成する個別商品などが自分の個人化した投資性向、すなわ
ち危険度や目標収益率などの基準に適した商品かを客観的に評価することができ
る。
【0020】 次いで、会員は‘問題解決魔法使’メニューを選択し、現在自分の投資ポート
フォリオを構成する投資商品のうち不適切な商品に代える投資商品に対する情報
を受ける。問題解決魔法使は、会員の投資性向分析に基づいて現在ポートフォリ
オを構成する不適切な投資商品に代えて適切な投資商品を提示する。
【0021】 本発明の好ましい様態によって、本発明の投資諮問システムは、同種の投資商
品内でのみならず、異なる種類の投資商品に対しても代替可能な商品を提示する
ことが可能である。例えば、不適切なファンド商品に対して代替可能な銀行預金
商品を提示することが可能である。これは、本発明の好ましい様態によって異な
る種類に属する投資商品に対しても統一化した評価指数に基づいて評価するから
である。
【0022】 以下、本発明による投資諮問システムの全体的な構成を詳細に述べる。
【0023】 本発明の一様態による投資諮問システムは、ネットワークを通じて接続する多
数の顧客コンピュータのそれぞれと相互通信するサーバーコンピュータ上で具現
され、前記顧客コンピュータのそれぞれとデジタル情報を送受信する通信手段と
、前記通信手段から受信した顧客の投資商品に対する情報を貯蔵する顧客データ
ベースと、前記通信手段から受信された顧客の投資性向に対するデータに基づい
て顧客の投資性向を危険度および期待収益率を含めて定量的に把握し、これを総
合して成果評価等級として算出する顧客性向分析手段と、前記成果評価等級にし
たがって投資商品の種類別に投資配分を算出し、これを前記通信部を通じて顧客
に通報する資産配分手段と、を含むことを特徴とする。本発明のこのような様態
によって本発明は顧客の性向に基づいた最適の投資ポートフォリオを提示するこ
とが可能である。
【0024】 さらに、本発明の他の様態による投資諮問システムは、前記顧客コンピュータ
のそれぞれとデジタル情報を送受信する通信手段と、収益率を含む市販の投資商
品に対する情報を貯蔵する商品データベースと、前記通信手段から受信した顧客
の投資商品に対する情報を貯蔵する顧客データベースと、前記商品データベース
にアクセスしてそれぞれの投資商品別に収益率および危険度に基づいて周期的に
成果評価指数を算出し、これを前記商品データベースに投資商品別に貯蔵する商
品成果評価手段と、前記通信手段から受信された顧客の投資性向に対するデータ
に基づいて顧客の投資性向を定量的に把握し、これを前記商品成果評価指数と同
一な次元に換算して顧客評価指数として前記顧客データベースに貯蔵する顧客性
向分析手段と、顧客の選択に応答して前記商品データベースにアクセスして商品
成果評価指数と要請した顧客の顧客評価指数との差が少ない、少なくとも一つの
商品を投資商品として選択し、これを前記通信手段を通じて顧客に提示する商品
選択手段と、を含むことを特徴とする。本発明のこのような様態によって、本発
明は顧客の投資性向に最適の投資商品を提示することが可能である。
【0025】 本発明の付加的な様態によって、本発明は、顧客の選択に応答して前記顧客デ
ータベースに貯蔵された要請顧客の投資ポートフォリオを構成する商品のうち選
択された対象商品に対して所定期間の収益率をベンチマーク収益率と比較するこ
とによって投資適格か否かを判断し、その結果を前記通信手段を通じて通報する
投資商品分析手段をさらに含むことを特徴とする。本発明のこのような好ましい
様態によって、本発明は、顧客の現在投資ポートフォリオを構成する個別投資商
品の投資適格性を判別することに役立つ。
【0026】 以下、前述した本発明の好ましい種々の様態を添付した素面を参照して詳細に
説明する。
【0027】 図4は、本発明の一実施例による投資諮問システムの具体的な構成を示すブロ
ック図である。ここでは、商品データベース42と顧客データベース43とに区
分して示したが、物理的にこれらは一つのメモリ装置に格納された別のデータベ
ースであってもよく、別のメモリ装置に格納されたものであってもよい。通信部
41はインターネットを通じて顧客のクライアントコンピュータ6のそれぞれと
デジタル情報を取り交わす。
【0028】 商品成果評価部44は、商品データベース42に貯蔵された一般の投資商品や
顧客データベース43に貯蔵された顧客別投資商品に対して収益率と危険度を算
出し、これに基づいて成果評価指数を算出する。顧客性向分析部45は、通信部
41を通じて顧客のクライアントコンピュータ6にアンケート内容を送信し、こ
れに対する応答を受信し、これに基づいて顧客の投資商品種類に該当する期待収
益を評価し、かつ顧客が投資時に甘受すべき危険度を算出し、さらに顧客の現在
経済的な与件などを含む投資性向を把握して顧客別成果評価指数を算出する。
この成果評価指数は、商品成果評価部44から把握された商品成果評価指数と対
応するように算出される。資産配分部46は、顧客性向分析部45から定量的に
評価された顧客性向に基づいて顧客別に最適の投資ポートフォリオを算出する。
投資商品分析部47は現在の顧客投資ポートフォリオを構成する個別投資商品に
対して商品成果評価部44から評価された結果を受信し、図3のように投資適格
か不適かを判定して結果を通知する。商品選択部48は、顧客性向分析部45か
ら算出された顧客成果評価指数と商品成果評価部44から算出された商品成果評
価指数との差が最小となる少なくとも一つの商品を推薦投資商品として顧客に提
示する。
【0029】 以下では本発明による投資諮問システムの動作を添付図面を参照してそれぞれ
の機能別に詳細に説明する。
【0030】 まず、顧客性向分析部45の機能について説明する。前述した本発明の一実施
例で‘投資性向分析’メニューは、主に‘顧客性向分析部’で実行される。顧客
の投資性向分析はアンケート調査を通じて行われる。顧客の投資性向は、投資商
品の種類によって少しずつ異なることもあるが、大きく1)経済的な与件、2)期
待する投資収益と未来経済状況に対する予測、3)危険に対する態度、に分けて
把握される。投資商品の種類によってこれらのうち1,2個くらいが除外される
か、異なる側面から調査されることもあるが、基本的に顧客の現在投資与件、期
待する投資収益、未来の不確実な投資危険に対する態度などは投資において欠か
せぬ性向といえる。
【0031】 現在の経済的な与件に対する分析は、年齢、年間収入、今後の収入見通し、負
債規模、金融資産規模、今後の支出計画、住宅所有有無、扶養家族数、退職残存
年数、職業などを把握してこれらを点数化し、この点数を統計的な区画化を通じ
て数段階、例えば上、中、下の3段階に区分して定量化する。
【0032】 投資収益と未来経済状況に対する期待に対する性向把握は、目標投資期間、目
標投資収益、未来期待値などに分けて把握した後、それぞれに加重値をかけて点
数化し、算出された点数を統計的な区画化を通じて数段階、例えば上、中、下の
3段階に区分して定量化する。
【0033】 危険に対する態度に対する性向把握は、適切なゲーム性アンケート、例えば確
率の定められた賽ゲームを通じて会員が甘受し得る危険度を点数化し、算出され
た点数を統計的な区画化を通じて数段階、例えば上、中、下の3段階に区分して
定量化する。
【0034】 このようなアンケート結果を分析して成果評価等級を算出する。本発明の好ま
しい一実施例において顧客の経済的な与件、投資収益と未来経済状況に対する
期待値、危険に対する態度などは、それぞれ上、中、下の3段階に分けて評価さ
れ、これら各々の評価値を総合して成果評価等級を7段階のうちいずれか一つと
決定する。
【0035】 成果評価等級が高いというのは、期待収益が高く甘受危険度が低いという意味
であり、成果評価等級が低いというのは、期待収益が低く甘受危険度は高いとい
う意味である。したがって、期待収益と危険度が‘中’の場合を4段階として危
険度が高くなるか、期待収益が低くなると成果評価等級を下げ、危険度が低くな
るか、期待収益が高くなると成果評価等級を上げる。このような作業は、図3に
おける表に類似した概念を適用して収益率、危険度平面上で適切に割り当てられ
る。
【0036】 顧客の成果評価指数を算出する他の実施例も可能である。まず、期待収益率に
ついてはアンケート調査結果に基づいて直、間接的に決定する。次いで、甘受危
険度については、そのアンケート調査が困難なので、前記実施例に似たアルゴリ
ズムを適用する。すなわち、アンケート調査結果、判定された危険度等級を商品
成果評価部44の危険度算出部442から算出された各投資商品種類別の危険度
値を利用して換算する。
【0037】 すなわち、まず、商品成果評価部44から求められた各投資商品別危険度値を
種類別に適切な臨界値に基づいて区分して顧客危険度等級と同一な個数の危険度
等級に分ける。商品危険度値を算出する具体的なアルゴリズムに対しては後で詳
述する。次いで、投資商品種類別に各等級別危険度値の代表値、例えば平均値を
求める。この代表値を該当投資商品種類において対応される顧客危険度等級に対
する危険度値として算出することができる。
【0038】 このように目標収益率と顧客許容危険度値が求められると、これらの値とベン
チマーク収益率、すなわち代表商品の収益率から顧客目標成果評価指数を求める
。代表商品とは、顧客が最低に期待する収益率をもった投資収益対象と設定し得
る商品、例えば国庫債商品をいう。このような目標成果評価指数を求めるアルゴ
リズムの一例が下記数式で表現できる。
【0039】
【数1】
【0040】 前記数式(数(1))は、目標収益率が基準値に該当するベンチマーク収益率
から外れた程度を標準偏差概念である危険度値に分けたものであって、その差を
危険度に対して正規化した概念である。このように商品成果評価指数に対して既
に換算された顧客成果評価指数を算出した後、これを適切な個数の臨界値と比較
して成果評価等級を算出することができる。
【0041】 前述したように、顧客性向分析部45からアンケート調査を通じて定量的に把
握された顧客の性向に基づいて投資商品を選択するためには成果評価等級を投資
商品に対する成果評価指数と同一の次元(dimension)に換算しなくてはならない
。この換算は、種類別に投資商品を成果評価指数値の大きさにしたがって整列(s
orting)し、顧客の成果評価等級個数と同一の個数に等級化した後、各等級化し
たグループの平均成果評価指数値を求め、これを該当投資商品種類において顧客
の成果評価指数値として採択する。
【0042】 前述した顧客の成果評価指数を算出するさらに他の実施例においては、成果評
価等級や成果評価指数値が既に換算されているため、その値をそのまま用いて商
品成果評価結果と対比することができる。
【0043】 以下では資産配分部46の機能について説明する。前述した本発明の一実施例
で‘資産配分魔法使’は主に資産配分部46で具現される。資産配分部46の処
理は、顧客性向分析部45で顧客コンピュータと通信して顧客の投資性向に対す
るアンケート調査を施す段階と、前記アンケート調査を通じて入力されたデータ
に基づいて顧客の投資性向を危険度および期待収益率を含めて定量的に把握し、
これを総合して成果評価等級として算出する段階の後に行われる。資産配分部4
6の処理は、前記算出された成果評価等級にしたがって投資商品の種類別に投資
配分を算出し、これを顧客に通報する段階を主な内容とする。
【0044】 具体的に、資産配分部46は、顧客性向分析部45から前記手順にしたがって
算出された成果評価等級による投資商品の危険度と平均的な収益率を用いて適切
な投資ポートフォリオを提示する。成果評価等級が高い場合は株式などの高収益
、高危険商品に対する投資分を増やし、低い場合は安全な預金などの金融商品の
投資分を増やす。本発明の好ましい一実施例では成果評価等級が総7等級となっ
ているため、3等級を基準として上述のように調節して投資ポートフォリオを構
成することができる。また、アンケート調査から把握された顧客の現在資産構造
からそれぞれの商品に対する具体的な投資金額が提示される。
【0045】 以下では投資商品分析部47の処理流れに対して図5を参照して説明する。前
述した本発明の一実施例で‘成果評価魔法使’は、主に投資商品分析部47で具
現される。成果評価の機能は大きく二つに分けられるが、顧客の現在投資ポート
フォリオを構成する個別商品に対する成果評価と、商品データベース42に貯蔵
された全ての投資商品に対する周期的な成果評価がそれである。これらの機能は
、評価時考慮される期間において前者は顧客の保有期間が考慮されるに対して、
後者は考慮されないという点だけを除いて、基本的なアルゴリズムは同一である
【0046】 前述した顧客性向分析部45で行われる顧客の目標成果評価指数算出過程とは
別途に、投資商品分析部47では市販の投資商品に対する目標成果評価指数が求
められる。この算出過程は商品成果評価部44で一定な周期に、例えば1日に一
回行われて商品データベース42に貯蔵され得る。しかし、特定な顧客が保有し
ている商品に対する分析においては個人の保有期間を基準として要請される度に
算出されてもよい。
【0047】 一方、顧客の投資ポートフォリオ分析のためには、まず、応用プログラムサー
バーが適切なグラフィック環境で顧客に入力メニューを提供して顧客が現在投資
している投資商品の詳細な情報を入力するようにし、このデータはインターネッ
トを介して図4で通信部41を通じて入力される。このような商品入力は、顧客
の保有している全ての現在の投資商品に対して繰り返すことによって顧客の現在
投資ポートフォリオを把握し得るように拡張される。これは、前述した‘私の
財産’メニューで既に詳細に説明した通りである。
【0048】 本発明の好ましい様態による投資商品に対する成果評価は、顧客商品に対して
通常要求される観点での収益率であるベンチマーク収益率を基準として該当顧客
商品の実際収益率、例えば前日または前月の収益率との差を利用して危険度を算
出し、このベンチマーク収益率と危険度データから各顧客商品に対して成果評価
指数を算出する。
【0049】 図5は、本発明の好ましい一実施例による投資商品分析部47の一処理例を示
す流れ図である。このような処理流れは典型的にミューチュアルファンドなどに
最もよく適用され、債権などのその他の商品にも基本的な概念面では同一に適用
され得る。本発明は、このような一般化した成果評価アルゴリズムを導入するこ
とによって多様な投資商品に対して統一的且つ体系的な分析と諮問を支援するこ
とが可能である。
【0050】 まず、各投資商品に対して保有期間の収益率が算出される(段階501)。その
後、基本的な収益率をもつ基準商品に対する収益率、すなわちベンチマーク収益
率が算出される(段階502)。次いで、各投資商品別に危険度が算出される(段
階503)。危険度は、収益率の変動を意味するので、保有期間或いは他の所定
の期間の危険度の標準偏差などで算出することができる。次いで、下記公式によ
って成果評価指数が算出され得る。
【0051】
【数2】
【0052】 成果評価指数は、ベンチマーク収益率を超える収益率を危険度で正規化した
意味を有している。商品の収益率が高く、危険度が低いほど成果評価指数は高く
なる。成果評価指数を所定の臨界値と比較して成果評価等級を算出することがで
きる。図3はこのように算出された成果評価等級と収益率および危険度平面で該
当商品を分析して表したものである。
【0053】 その後、買受日が所定期間、例えば3ヶ月を経過したかを判断し、そうでない
と評価が可能なだけ充分な保有期間が経過しなかったため、投資適格と判断する
(段階505)。充分な保有期間が経過した場合は、保有期間の収益率がベンチマ
ーク収益率より高いかを比較し、高い場合は投資適格と判定する(段階506)。
そうでない場合にも評価基準となる期間において直前順位値が現在順位値より大
きいと、すなわち順位が改善された場合は投資適格と判断する(段階507)。順
位とは、評価期間の収益率を基準として投資商品を整列して割り当てられた値で
ある。一方、そうでない場合は投資不適格と判定する。
【0054】 以下では各投資商品種類別に成果評価指数などを算出する具体的なアルゴリズ
ムを詳細に説明する。このようなアルゴリズムは例示的なものに過ぎなく、本発
明がこれに限定されるのではない。
【0055】 まず、ファンド商品の場合について説明する。各個別商品のベンチマーク収益
率が、株価指数と代表商品の国庫債収益率を利用して次の数式の実施例のように
求められる。ここでは、例えば、顧客の最低期待収益率という意味から国庫債収
益率を代表商品の収益率として採択したわけである。また、下記数式では株価指
数としてKOSPI200指数が選択されたが、これは顧客商品の種類にしたが
って様々に選択され得る。
【0056】 ベンチマーク収益率=KOSPI200×W+国庫債収益率×(1−W) ここで、Wは該当商品の類型にしたがって0〜1の範囲で適宜選択され、この
具体的な一実施例は次のようである。
【0057】 成長型商品:KOSPI200×0.7+国庫債収益率×0.3 安定成長型商品:KOSPI200×0.3+国庫債収益率×0.7 安定型商品:KOSPI200×0.0+国庫債収益率×1.0 このように求められた各商品のベンチマーク収益率と該当商品の収益率を利用
して危険度を計算する。危険度は、基準収益率に対する変動の平均という意味を
有し、次のような数式が一例になり得る。
【0058】
【数3】
【0059】 この危険度値と該当商品の収益率を基にして成果評価指数が算出される。この
ような算出方法の一実施例が次の式で表現される。
【0060】
【数4】
【0061】 ここで、分母はベンチマーク収益率を超えた商品の収益率を表す。
【0062】 このように算出された成果評価指数は、ベンチマーク収益率を超えた商品の収
益率部分を危険度に対して正規化したデータとしての意味を有している。
【0063】 以下では、債権の場合に対する成果評価アルゴリズムの一実施例について述べ
る。債権についても基本的な処理流れは図5に示した成果評価アルゴリズムの流
れに従う。まず、個別債権の保有期間収益率を算出する(段階501)。個別債権
の保有期間収益率算出は、現在から一定期間までに限定して算出することが好ま
しく、本実施例では1年前までの期間に限定してなされる。
【0064】
【数5】
【0065】 ここで、 P0=1年間債権価格のうち最も古い債権の価格 P=1年間債権価格のうち最も最近の債権価格 R=年平均債権の保有期間収益率 m=年間利子支払回数 n=利子支払期間 d1=期間内最初利子支払日までの残存日数 d2=期間内最後の利子支払日以降から最近の債権価格適用日まで残存日数 j=期間内利子支払回数 本実施例で債権商品に対する基準収益率となるベンチマーク収益率は、下記の
数式のように3年満期国庫債の保有期間収益率とする(段階502)。但し、個別
債権の1年間債権価格のうち最も古い債権価格の適用日と最も最近に発行された
3年満期国庫債収益率の保有期間収益率とする。
【0066】
【数6】
【0067】 P0=1年間ベンチマーク債権価格のうち最も古い債権価格 P=1年間ベンチマーク債権価格のうち最も最近の債権価格 R=年平均債権の保有期間収益率 m=年間利子支払回数 n=利子支払期間 d1=期間内最初利子支払日までの残存日数 d2=期間内最後の利子支払日以降から最近の債権価格適用日まで残存日数 j=期間内利子支払回数 次いで、債権商品に対する危険度が算出される(段階503)。危険度は下記数
式によって算出される。
【0068】
【数7】
【0069】 ここで、個別債権のデューレーション(duration)算出は下記数式による。
【0070】
【数8】
【0071】 ここで、 D:デューレーション、PV(CFt):t時点の現金流れの現価 T:満期 P:未来現金流れ現価合計(債権価格) R:満期収益率(YTM) CFt:t時点の現金流れ である。
【0072】 個別債権のコンベクサティ(convexity)は下記数式によって算出する。
【0073】
【数9】
【0074】 ここで、1次微分項がデューレーションを利用して測定した債権価格の変化量
であり、2次微分項が凸性を考慮した債権価格の変化量であり、3次微分項以上
の和はほぼ0に近いため、債権のコンベクサティは次のようである。
【0075】
【数10】
【0076】 これにより成果評価指数が算出される(段階504)。成果評価指数は下記数式
によって算出される。
【0077】
【数11】
【0078】 成果評価等級は前記算出された成果評価指数値を適切な臨界値に基づいて所定
等級に分けて割り当てる。例えば、次のように成果評価等級が割り当てられ得る
【0079】 1等級:成果評価指数上位10%以内の債権 2等級:成果評価指数上位10%〜32.5%以内の債権 3等級:成果評価指数中間35%の債権 4等級:成果評価指数下位32.5%〜10%以内の債権 5等級:成果評価指数下位10%以内の債権 このように成果評価指数およびそれによる成果評価等級が定められると、これ
に基づいて投資適格性が評価される。まず、買受日が所定期間、例えば3ヶ月未
満の債権商品は無条件的に投資適格と判定する(段階505)。これは、まだ評価
がなされるほど充分な期間が経過しなかったためである。次いで、個別保有期間
収益率とベンチマーク収益率を比較して収益率が基準商品の収益率のベンチマー
ク収益率より高い場合は投資適格商品と判定する(段階506)。そして、そうで
ない場合にも前分期順位が現在順位より高い場合には投資適格と判定し、そうで
ない場合には投資不適格と判定する(段階507)。
【0080】 以下、投資商品のうち株式の成果評価アルゴリズムについて同様に図5を参照
して詳細に説明する。まず、個別種目の保有期間収益率が算出される(段階50
1)。保有期間収益率は保有期間の個別種目の平均収益率で、下記数式のように
計算することができる。
【0081】
【数12】
【0082】 次いで、ベンチマーク保有期間収益率が算出される(段階502)。ベンチマー
ク保有期間収益率は、保有期間のKOSPIまたはKOSDAQ指数の保有期間
収益率で、次の数式によって計算され得る。すなわち、取引所種目については基
準KOSPIを、コスダック種目についてはKOSDAQを基準にすることがで
きる。
【0083】
【数13】
【0084】 次いで、評価対象商品に対する危険度が算出される(段階503)。危険度は保
有期間Nに対する収益率の標準偏差σから求められる。
【0085】
【数14】
【0086】
【数15】
【0087】 一方、ベンチマーク標準偏差σと危険度が下記数式によって算出され得る。
【0088】
【数16】
【0089】
【数17】
【0090】 次いで、評価対象商品に対する成果評価指数が下記数式によって算出される(
段階504)。
【0091】
【数18】
【0092】 ここで、1年満期定期預金の個別種目保有期間の累積収益率は、下記公式によ
って算出される。
【0093】
【数19】
【0094】 一方、ベンチマーク成果評価指数が下記公式によって算出される。
【0095】
【数20】
【0096】 その後、評価対象商品に対する成果評価等級が適切な臨界値を基準として算出
される。株式商品に対して適用され得るこのような成果評価等級算定方法の一例
は下記のとおりである。
【0097】 1等級:成果評価指数上位10%以内の株 2等級:成果評価指数上位10%〜32.5%以内の株 3等級:成果評価指数中間35%の株 4等級:成果評価指数下位32.5%〜10%以内の株 5等級:成果評価指数下位10%以内の株 株式の場合には投資適格性を判断するにおいて充分な保有期間は考慮しない。
但し、個別種目保有期間収益率をベンチマーク保有期間収益率と比較して高い場
合は投資適格と判定する(段階506)。また、収益率が低い場合にも個別種目の
成果評価指数がベンチマーク成果評価指数より高い場合は投資適格と判定する。
そうでない場合には投資不適格と判定する。
【0098】 以下では不動産商品に対する成果評価アルゴリズムを一実施例に基づいて説明
する。不動産商品は、単純所有不動産と賃貸事業不動産に分けて成果評価が行わ
れる。単純所有不動産の場合には収益率に代えて売買指数変動率が基準となる。
賃貸事業不動産の場合には賃貸事業収益率が基準となる。
【0099】 まず、単純所有不動産の場合から説明する。まず、個別不動産の売買指数変動
率が算出される(段階501)。売買指数変動率の算出は、地域別および坪別にな
される。次いで、ベンチマーク売買指数変動率を算出する(段階502)。ベンチ
マーク売買指数変動率は地域別に代表不動産に対して算出された値である。この
値も不動産を前記個別不動産の売買指数変動率と同様に地域別に、さらには坪別
に、例えば5等級に分類し、それぞれの代表不動産の売買指数変動率を算出して
求める。
【0100】 次に、危険度σを下記公式にしたがって算出する(段階503)。
【0101】
【数21】
【0102】 ここで、Nは個別不動産の全体度数である。その後、個別不動産に対する成果
評価指数と成果評価等級が算出される(段階504)。成果評価指数は下記公式か
ら算出される。
【0103】
【数22】
【0104】 成果評価等級はこれら成果評価指数を適切な臨界値に基づいて区分することに
よって決定される。例えば、次の基準にしたがって成果評価指数から成果評価等
級が定められ得る。
【0105】 1等級:成果評価指数上位10%以内の不動産 2等級:成果評価指数上位10%〜32.5%以内の不動産 3等級:成果評価指数中間35%の不動産 4等級:成果評価指数下位32.5%〜10%以内の不動産 5等級:成果評価指数下位10%以内の不動産 このように算出された成果評価指数と成果評価等級から投資適格か不適格か判
断される。まず、設定日、すなわち不動産購買日から3ヶ月にならなかった物件
に対しては無条件的に投資適格と判断する(段階505)。これは、まだ判断でき
る程度の期間が経過されなかったためである。次いで、個別不動産売買指数変動
率をベンチマーク売買指数変動率と比較し、変動率が大きいと投資適格と判断す
る(段階506)。しかし、売買指数変動率が少ない場合にも先月の順位が現在順
位より大きい場合には改善されている場合なので投資適格と判定する。そうでな
い場合には投資不適格と判定する(段階507)。
【0106】 次いで、賃貸事業不動産の場合を説明する。賃貸事業不動産の成果評価アルゴ
リズムは、売買指数変動率に代えて賃貸事業収益率が基準となる点を除いては前
述の単純所有不動産の場合と同一である。すなわち、まず、個別不動産の賃貸事
業収益率が算出される(段階501)。賃貸事業収益率は、個別不動産の1ヶ月基
準総収入額から総支出と貸出引替額を除いた金額が収益となる。ここで、総支出
には必要経費と税金などが含まれることかできる。賃貸事業収益率は下記の公式
で算出される坪当り収益率を基礎とする。
【0107】 (不動産の1ヶ月基準純収益/不動産の現在時価に合わせた価格)×100/不動
産の面積 その後、ベンチマーク賃貸事業収益率は前記のような不動産坪当たり収益率を
地域単位に平均を出した値とする(段階502)。次いで、危険度が下記の公式に
よって算出される(段階503)。
【0108】
【数23】
【0109】 ここで、Nは個別不動産の全体度数を意味する。その後、個別不動産に対する
成果評価指数と成果評価等級が算出される。成果評価指数は下記公式によって算
出される。
【0110】
【数24】
【0111】 成果評価等級は、前記単純所有不動産とほぼ同様に、成果評価指数の臨界値を
基準として定められる。
【0112】 以下では銀行預金商品に対する成果評価アルゴリズムの一実施例を図11を参
照して説明する。まず、個別預金商品の収益率が算出される(段階501)。収益
率は現在保有している預金商品の実効収益率で計算し、実効収益率とは、投資元
金(預け入れ金)と、これから得られる全ての収益との比率を年単位に換算した比
率をいう。1年未満満期商品は利子と元金を該当商品に再投資するものと仮定し
、満期になる前に受けた利子は元金に加算して該当商品に再投資すると仮定して
計算する。このとき、税前実効収益率と税後実効収益率は下記公式によって算出
される。
【0113】
【数25】
【0114】 ここで、 P=投資元金 FV=預金の未来価値 n=預金の満期 t=税率 である。
【0115】 預金は据置式(定期預金など)と積立式(定期積み金など)に区分して評価する。
【0116】 次いで、ベンチマーク収益率が算出される(段階502)。ベンチマーク収益率
は、銀行別定期預金と定期積み金の満期別利子率を実効収益率で換算し、据置式
の場合は定期預金の実効収益率、積立式の場合は定期積み金の実効収益率とする
。定期預金と定期積み金の実効収益率は個別商品の実効収益率算出式と同一であ
る。銀行預金商品の場合は危険がないと見なし、危険度は0にする。次いで、成
果評価指数と成果評価等級を算出する(段階504)。成果評価指数は次の数式に
よって計算する。
【0117】 成果評価指数=預金商品の実効収益率−ベンチマーク収益率 成果評価等級は成果評価指数を優秀な順序に配列し、適切な臨界値を基準とし
て例えば5等級に分けて決定する。
【0118】 以下では図4の商品選択部48に対して詳細に説明する。この明細書の冒頭で
記述した‘問題解決魔法使’の機能は主にこの商品選択部48によって行われる
。商品選択部48は顧客性向分析部45で定量的に分析された顧客の性向と商品
成果評価部44で算出された投資商品別成果評価指数値に基づいて顧客に最も適
した種類別投資商品リストを提示する。
【0119】 具体的に、商品成果評価部44で周期的に市販の投資商品に対してポートフォ
リオ種類別にベンチマーク収益率を超えた収益率に比例し、危険度に反比例する
ように商品成果評価指数を算出する段階が繰り返し行われ、顧客性向分析部45
で前記顧客コンピュータと通信して顧客の投資性向に対するアンケート調査を施
す段階と、前記アンケート調査を通じて入力されたデータに基づいて顧客の投資
性向を危険度および期待収益率を含めて定量的に把握し、これにより前記商品の
成果評価指数と同一な次元に換算された顧客成果評価等級を算出する段階が行わ
れた後、商品選択部48は、顧客成果評価指数との差が最小化する商品成果評価
指数をもった少なくとも一つの商品を推薦商品として顧客コンピュータに通報す
る段階を行う。前述の如く、顧客性向分析部45で定量的に把握された顧客の成
果評価指数は、投資商品に対する成果評価指数と同一な次元(dimension)に換算
された。これにより、顧客の成果評価指数と商品の成果評価指数は同一な次元で
相互比較され得る。
【0120】 前述の如く、各投資商品に対して成果評価指数が算出され、顧客のアンケート
調査を通じて顧客成果評価指数が算出されると、顧客成果評価指数と商品成果評
価指数の差、すなわちギャップが最小限になる一群の投資商品リスト、例えば種
類別に10個の投資商品が選択可能な目録として検索されて顧客に提示される。
前述の如く、このような投資商品の目録は投資商品種類別、例えばミューチュア
ルファンド、債権、金融商品、不動産などに分けて提示される。一方、個別商品
に対する収益率と危険度が算出されているため、提示されたリストからいずれか
の商品を選択した場合、同一な収益率が出せる、危険度の低い他の種類の投資商
品を提示することが可能である。
【0121】 これにより、顧客は最適の商品を選択し、これに対して選択前に或いは後に
その商品の詳細情報をリンクして見せることができる。その上、これらの投資商
品の販売社と直接リンクして購買を誘導し、その後の管理まで同一なサーバーで
処理することができる。このような投資商品の購買のためのシステムの構成につ
いては各投資商品別に本件出願以前に既に多様な形態に公知されており、本発明
による投資諮問システムはこれらのシステムとインターフェースを通じて具現す
ることができる。
【0122】 このような評価指数算出の基礎となる市販の各種投資商品に対する情報は、現
在多様な機関から毎日オンラインで提供されている。例えば、債権と関連した情
報は(株)韓国証券電産から、ミューチュアルファンド商品に対する情報は韓国投
資信託協会から提供される。
【0123】 〔産業上の利用可能性〕 本発明は、資産配分魔法使機能を通じて顧客の投資性向に適した最適のポート
フォリオを案内することが可能で、成果評価魔法使を用いて顧客の現在投資商品
について収益率に基づいて体系的な分析を提供し、さらに問題解決魔法使を用い
て顧客の投資性向に適した最適の投資商品を提示し得る産業上の利用可能な非常
に有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による投資諮問システムが具現された全体サービスシステムを図式的に
示すである。
【図2】 財テクメニューのうち‘資産配分魔法使’メニューの画面出力の一実施例を示
すである。
【図3】 成果評価魔法使メニューの画面出力の一実施例を示す図である。
【図4】 本発明の好ましい一実施例による投資諮問システムの概略的な構成を示すであ
る。
【図5】 図4のブロック図において投資商品分析部の処理流れの一実施例を示す流れ図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 2000/17217 (32)優先日 平成12年4月3日(2000.4.3) (33)優先権主張国 韓国(KR) (31)優先権主張番号 2000/17220 (32)優先日 平成12年4月3日(2000.4.3) (33)優先権主張国 韓国(KR) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 キム,イン−ヨン 大韓民国,469−840 キョンギ−ドー,ヨ ージュ−グン,デシン−ミョン,ユルチョ ン−リ 344−1,コグクミン−ジュテク 107 (72)発明者 パク,ジョン−ウォン 大韓民国,690−121 チェジュ−ドー,チ ェジュ−シ,アラ−1ドン 1,ジェデキ ョス アパートメント ビー−108 Fターム(参考) 5B056 BB23 BB37 BB42 BB62 BB64 BB72 BB75

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを通じて接続する多数の顧客コンピュータのそれぞれと相互通信
    するサーバーコンピュータ上で具現された投資諮問システムにおいて、 前記システムが、前記顧客コンピュータのそれぞれとデジタル情報を送受信す
    る通信手段と、 前記通信手段から受信した顧客の投資商品に対する情報を貯蔵する顧客データ
    ベースと、 前記通信手段から受信された顧客の投資性向に対するデータに基づいて顧客の
    投資性向を危険度および期待収益率を含めて定量的に把握し、これを総合して成
    果評価等級として算出する顧客性向分析手段と、 前記成果評価等級にしたがって投資商品の種類別に投資配分を算出し、これを
    前記通信部を通じて顧客に通報する資産配分手段と、を含むことを特徴とする投
    資諮問システム。
  2. 【請求項2】 ネットワークを通じて接続する多数の顧客コンピュータのそれぞれと相互通信
    するサーバーコンピュータ上で具現された投資諮問システムにおいて、 前記システムが、前記顧客コンピュータのそれぞれとデジタル情報を送受信す
    る通信手段と、 収益率を含む市販の投資商品に対する情報を貯蔵する商品データベースと、 前記通信手段から受信した顧客の投資商品に対する情報を貯蔵する顧客データベ
    ースと、 前記商品データベースにアクセスしてそれぞれの投資商品別に収益率および危
    険度に基づいて周期的に成果評価指数を算出し、これを前記商品データベースに
    投資商品別に貯蔵する商品成果評価手段と、 前記通信手段から受信された顧客の投資性向に対するデータに基づいて顧客の
    投資性向を定量的に把握し、これを前記商品成果評価指数と同一な次元に換算し
    て顧客評価指数として前記顧客データベースに貯蔵する顧客性向分析手段と、 顧客の選択に応答して前記商品データベースをアクセスして商品成果評価指数
    と要請した顧客の顧客評価指数との差が少ない少なくとも一つの商品を投資商品
    として選択し、これを前記通信手段を通じて顧客に提示する商品選択手段と、を
    含むことを特徴とする投資諮問システム。
  3. 【請求項3】 前記システムが、 顧客の選択に応答して、前記顧客データベースに貯蔵された要請顧客の投資ポ
    ートフォリオを構成する商品のうち選択された対象に対して所定期間の収益率を
    ベンチマーク収益率と比較することによって投資適格か否かを判断し、その結果
    を前記通信手段を通じて通報する投資商品分析手段をさらに含むことを特徴とす
    る請求項2記載の投資諮問システム。
  4. 【請求項4】 前記システムが、 顧客の選択に応答して、前記顧客データベースに貯蔵された要請顧客の投資ポ
    ートフォリオを構成する商品のうち選択された対象に対して所定期間の収益率を
    ベンチマーク収益率と比較し、さらに基準期間別収益率の変動に基づいて投資適
    格か否かを判断し、その結果を前記通信手段を通じて通報する投資商品分析手段
    をさらに含むことを特徴とする請求項2記載の投資諮問システム。
  5. 【請求項5】 前記システムが、 顧客に要請して選択された危険度と目標収益率値から臨時成果評価指数を算出
    し、前記商品データベースにアクセスして商品成果評価指数と要請した顧客の顧
    客評価指数との差が少ない少なくとも一つの商品を投資商品として選択し、これ
    を前記通信手段を通じて顧客に提示する直接商品選択手段をさらに含むことを特
    徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の投資諮問システム。
  6. 【請求項6】 ネットワークを通じて接続する多数の顧客コンピュータのそれぞれと相互通信
    するサーバーコンピュータ上で具現された投資諮問システムにおいて、 前記システムが、前記顧客コンピュータのそれぞれとデジタル情報を送受信す
    る通信手段と、 収益率を含む市販の投資商品に対する情報を貯蔵する商品データベースと、 前記通信手段から受信した顧客の投資商品に対する情報を貯蔵する顧客データ
    ベースと、 前記商品データベースをアクセスしてそれぞれの投資商品別に収益率および危
    険度に基づいて周期的に成果評価指数を算出し、これを前記商品データベースに
    投資商品別に貯蔵する商品成果評価手段と、 前記通信手段から受信された顧客の投資性向に対するデータに基づいて顧客の
    投資性向を危険度および期待収益率を含めて定量的に把握し、これを総合して成
    果評価等級として算出し、この成果評価等級を前記商品成果評価指数と同一な次
    元に換算して顧客評価指数として前記顧客データベースに貯蔵する顧客性向分析
    手段と、 前記顧客成果評価等級にしたがって投資商品の種類別に投資配分を算出し、こ
    れを前記通信部を通じて顧客に通報する資産配分手段と、 顧客の選択に応答して、前記商品データベースにアクセスして商品成果評価指
    数と要請した顧客の顧客評価指数との差が少ない少なくとも一つの商品を投資商
    品として選択し、これを前記通信手段を通じて顧客に提示する商品選択手段と、
    を含むことを特徴とする投資諮問システム。
  7. 【請求項7】 前記システムが、 顧客の選択に応答して、前記顧客データベースに貯蔵された要請顧客の投資ポ
    ートフォリオを構成する商品のうち選択された対象に対して所定期間の収益率を
    ベンチマーク収益率と比較することによって投資適格か否かを判断し、その結果
    を前記通信手段を通じて通報する投資商品分析手段をさらに含むことを特徴とす
    る請求項6記載の投資諮問システム。
  8. 【請求項8】 前記システムが、 顧客の選択に応答して、前記顧客データベースに貯蔵された要請顧客の投資ポ
    ートフォリオを構成する商品のうち選択された対象に対して所定期間の収益率を
    ベンチマーク収益率と比較し、さらに基準期間別収益率の変動に基づいて投資適
    格か否かを判断し、その結果を前記通信手段を通じて通報する投資商品分析手段
    をさらに含むことを特徴とする請求項6記載の投資諮問システム。
  9. 【請求項9】 前記システムが、 顧客に要請して選択された危険度と目標収益率値から臨時成果評価指数を算出
    し、前記商品データベースにアクセスして商品成果評価指数と要請した顧客の顧
    客評価指数との差が少ない少なくとも一つの商品を投資商品として選択し、これ
    を前記通信手段を通じて顧客に提示する直接商品選択手段と、をさらに含むこと
    を特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の投資諮問システム。
  10. 【請求項10】 ネットワークを通じて接続する多数の顧客コンピュータのそれぞれと相互通信
    するサーバーコンピュータ上で実行可能な投資諮問方法において、 前記方法が、前記顧客コンピュータと通信して顧客の投資性向に対するアンケ
    ート調査を施す段階と、 前記アンケート調査を通じて入力されたデータに基づいて顧客の投資性向を危
    険度および期待収益率を含めて定量的に把握し、これを総合して成果評価等級と
    して算出する段階と、 前記成果評価等級にしたがって投資商品の種類別に投資配分を算出し、これを
    顧客に通報する段階と、を含むことを特徴とするコンピュータ上で実行可能な投
    資諮問方法。
  11. 【請求項11】 ネットワークを通じて接続する多数の顧客コンピュータのそれぞれと相互通信
    するサーバーコンピュータ上で実行可能な投資諮問方法において、 前記方法が、周期的に市販の投資商品に対してポートフォリオ種類別にベンチ
    マーク収益率を超えた収益率に比例し、危険度に反比例するように商品成果評価
    指数を算出する段階を繰り返し行う段階を含み、 前記方法が、前記顧客コンピュータと通信して顧客の投資性向に対するアンケ
    ート調査を施す段階と、 前記アンケート調査を通じて入力されたデータに基づいて顧客の投資性向を危
    険度および期待収益率を含めて定量的に把握し、これに基づいて前記商品成果評
    価指数と同一な次元に換算された顧客成果評価等級を算出する段階と、 顧客成果評価指数との差が最小化する商品成果評価指数をもつ少なくとも一つ
    の商品を推薦商品として顧客コンピュータに通報する段階と、を含むことを特徴
    とするコンピュータ上で実行可能な投資諮問方法。
  12. 【請求項12】 ネットワークを通じて接続する多数の顧客コンピュータのそれぞれと相互通信
    するサーバーコンピュータ上で実行可能な投資諮問方法において、 前記方法が、前記顧客コンピュータから顧客の現在投資ポートフォリオの構成
    に対する情報を受信する段階と、 前記ポートフォリオを構成する個別投資商品の保有期間の収益率を算出する段
    階と、 個別投資商品の収益率がベンチマーク商品の収益率より大きい場合投資適格と
    判定し、そうでない場合は次の段階に進行する段階と、 以前の単位評価期間の順位値が現在順位値より大きい場合は投資適格と判定し
    、そうでない場合は投資不適格と判定する段階と、 ポートフォリオを構成する個別商品別に前記判定結果を顧客コンピュータに通
    報する段階と、を含むことを特徴とするコンピュータ上で実行可能な投資諮問方
    法。
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