JP5835339B2 - 光学フィルム、それを含む偏光板および液晶表示装置 - Google Patents
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Description
[2] 前記ポリエステル化合物の数平均分子量が850以下である、[1]に記載の光学フィルム。
[3] 前記ポリエステル化合物の数平均分子量が300〜650である、[1]に記載の光学フィルム。
[4] 前記分子量分布曲線のX=MnminからX=Mnmaxまでの領域内の面積Aの、前記分子量分布曲線全体の面積Bに対する比率A/Bが80%以上である、[1]〜[3]のいずれかに記載の光学フィルム。
[5] 前記ポリエステル化合物の含有量が、前記セルロースアセテートに対して0.5〜20質量%である、[1]〜[4]のいずれかに記載の光学フィルム。
[6] 前記光学フィルムの内部ヘイズが0.05%以下である、[1]〜[5]のいずれかに記載の光学フィルム。
[7] 下記式(I)で定義され、かつ測定波長590nmで測定される面内方向のレターデーションRoが30〜100nmであり、下記式(II)で定義され、かつ測定波長590nmで測定される厚み方向のレターデーションRthが70〜400nmである、[1]〜[6]のいずれかに記載の光学フィルム。
式(I):Ro=(nx−ny)×t(nm)
式(II):Rth={(nx+ny)/2−nz}×t(nm)(式(I)および(II)において、nxは、フィルムの面内方向において屈折率が最大になる遅相軸方向xにおける屈折率を表し;nyは、フィルムの面内方向において前記遅相軸方向xと直交する方向yにおける屈折率を表し;nzは、フィルムの厚み方向zにおける屈折率を表し;t(nm)は、フィルムの厚みを表す)
[8] 前記セルロースアセテートを、92質量%のメチルクロライドと8質量%のエタノールとの混合溶媒に固形分濃度が7質量%となるように溶解させた溶液の濁度が9未満である、[1]〜[7]のいずれかに記載の光学フィルム。
[10] 液晶セルと、前記液晶セルの少なくとも一方の面に配置された[9]に記載の偏光板と、を含む、液晶表示装置。
[11] 前記液晶セルの一方の面に配置され、第一の偏光子を含む第一の偏光板と、前記液晶セルの他方の面に配置され、第二の偏光子を含む第二の偏光板とを含み、前記第一の偏光板が、前記第一の偏光子の前記液晶セル側の面に配置された[1]〜[8]のいずれかに記載の光学フィルムをさらに含むか、または前記第二の偏光板が、前記第二の偏光子の前記液晶セル側の面に配置された[1]〜[8]のいずれかに記載の光学フィルムをさらに含む、液晶表示装置。
本発明の光学フィルムは、セルロースエステルと、ポリエステル化合物とを含有する。
本発明の光学フィルムに含まれるセルロースエステルは、セルロースを、炭素数2〜22の脂肪族カルボン酸または芳香族カルボン酸でエステル化した化合物であり、好ましくはセルロースを炭素数7以下の脂肪族カルボン酸でエステル化した化合物である。
溶媒:メチレンクロライド
カラム:Shodex K806、K805、K803G(昭和電工(株)製)を3本接続して使用する。
カラム温度:25℃
試料濃度:0.1質量%
検出器:RI Model 504(GLサイエンス社製)
ポンプ:L6000(日立製作所(株)製)
流量:1.0ml/min
校正曲線:標準ポリスチレンSTK standardポリスチレン(東ソー(株)製)Mw=1.0×106〜5.0×102までの13サンプルによる校正曲線を使用する。13サンプルは、ほぼ等間隔に選択することが好ましい。
ポリエステル化合物は、可塑剤として機能しうる。ポリエステル化合物は、ジカルボン酸とジオールを反応させて得られる繰り返し単位を含み、必要に応じて両末端が封止されていてもよい。
一般式(1)
B−(G−A)n−G−B
一般式(2)
C−(A−G)n−A−C
溶媒:THF(テトラヒドロフラン)
カラム:Tskgel G2000HxL(東ソー社製)を3本接続して使用する。
カラム温度:40℃
試料濃度:0.1質量%
検出器:RI Model 504(GLサイエンス社製)
ポンプ:L6000(日立製作所(株)製)
流量:1.0ml/min
校正曲線:標準ポリスチレンSTK standardポリスチレン(東ソー社製)Mn=1.0×106〜5.0×102までの13サンプルによる校正曲線を使用する。13サンプルは、ほぼ等間隔に選択することが好ましい。
糖エステル化合物は、セルロースエステルの加水分解を抑制する安定化剤として機能しうる。糖エステル化合物は、ピラノース構造およびフラノース構造の少なくとも一方を1個以上12個以下有し、OH基の全部もしくは一部をモノカルボン酸とエステル化反応させて得られるエステル化合物でありうる。なかでも、ピラノース構造とフラノース構造を両方有するエステル化合物が好ましい。
可塑剤の例には、多価アルコールエステル系可塑剤、多価カルボン酸エステル系可塑剤(フタル酸エステル系可塑剤を含む)、グリコレート系可塑剤、エステル系可塑剤(脂肪酸エステル系可塑剤を含む)、およびアクリル系可塑剤などが含まれる。これらは単独で用いても、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
多価アルコールエステル系可塑剤は、2価以上の脂肪族多価アルコールと、モノカルボン酸とのエステル化合物(アルコールエステル)であり、好ましくは2〜20価の脂肪族多価アルコールエステルである。多価アルコールエステル系化合物は、分子内に芳香環またはシクロアルキル環を有することが好ましい。
多価カルボン酸エステル系可塑剤は、2価以上、好ましくは2〜20価の多価カルボン酸と、アルコール化合物とのエステル化合物である。多価カルボン酸は、2〜20価の脂肪族多価カルボン酸であるか、3〜20価の芳香族多価カルボン酸または3〜20価の脂環式多価カルボン酸であることが好ましい。
本発明の光学フィルムは、光学フィルムの耐久性を向上させるために、紫外線吸収剤をさらに含んでもよい。紫外線吸収剤は、波長400nm以下の紫外線を吸収する化合物であり、好ましくは波長370nmでの透過率が10%以下、より好ましくは5%以下、さらに好ましくは2%以下である化合物である。
本発明の光学フィルムは、例えば高湿高温下で生じやすい光学フィルムの劣化を防止するために、酸化防止剤をさらに含んでもよい。酸化防止剤は、光学フィルム中の残留溶媒量のハロゲンやリン酸系可塑剤のリン酸等による分解を遅延または防止する機能を有する。
本発明の光学フィルムは、滑り性を向上させるために、微粒子をさらに含んでもよい。微粒子は、無機微粒子であっても有機微粒子であってもよい。無機微粒子の例には、二酸化珪素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、炭酸カルシウム、炭酸カルシウム、タルク、クレイ、焼成カオリン、焼成ケイ酸カルシウムなどが含まれる。有機微粒子の例には、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレートなどが含まれる。フィルムのヘイズの増大を少なくするためには、特に二酸化珪素が好ましい。
式(I) Ro=(nx−ny)×d
式(II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d
(nx:フィルム面内の遅相軸方向の屈折率、ny:フィルム面内において、遅相軸に対して直交する方向の屈折率、nz:厚み方向におけるフィルムの屈折率、d:フィルムの厚み(nm))
1)フィルムの平均屈折率を屈折計により測定する。
2)王子計測機器社製KOBRA−21ADHにより、フィルム法線方向からの波長590nmの光を入射させたときの面内方向のレターデーションRoを測定する。
3)王子計測機器社製KOBRA−21ADHにより、フィルム法線方向に対してθの角度(入射角(θ))から波長590nmの光を入射させたときのレターデーション値R(θ)を測定する。θは0°よりも大きく、好ましくは30°〜50°である。
4)測定されたRoおよびR(θ)と、前述の平均屈折率と膜厚とから、王子計測機器社製KOBRA−21ADHにより、nx、nyおよびnzを算出し、Rthを算出する。レターデーションの測定は、23℃55%RH条件下で行うことができる。
ヘイズメーター(濁度計)(型式:NDH 2000、日本電色(株)製)を準備する。光源は、5V9Wのハロゲン球とし、受光部は、シリコンフォトセル(比視感度フィルター付き)とする。
洗浄したスライドガラスの上に、グリセリンを一滴(0.05ml)滴下する。このとき、液滴に気泡が入らないように注意する。
次いで、滴下したグリセリンの上に、カバーガラスを載せる。カバーガラスは押さえなくてもグリセリンは広がる。
これにより得られるブランク測定用のサンプル(カバーガラス/グリセリン/スライドガラス)を、ヘイズメーターにセットして、ヘイズ1(ブランクヘイズ)を測定する。
2)光学フィルムを含むサンプルのヘイズの測定
前記1)と同様にして、洗浄したスライドガラスの上にグリセリンを滴下する。
一方で、測定する光学フィルムを、23℃55%RH下で5時間以上調湿する。次いで、滴下したグリセリンの上に、調湿した光学フィルムを、気泡が入らないように載せる。
さらに、光学フィルム上に0.05mlのグリセリンを滴下した後、カバーガラスをさらに載せる。
これにより得られる測定用のサンプル(カバーガラス/グリセリン/試料フィルム/グリセリン/スライドガラス)を、前述のヘイズメーターにセットして、ヘイズ2を測定する。
3)前記1)で得られたヘイズ1と、前記2)で得られたヘイズ2を、下記式に当てはめて、光学フィルムのヘイズを算出する。
光学フィルムの内部ヘイズ(%)=ヘイズ2(%)−ヘイズ1(%)
セルロースエステルフィルムは、溶液流延法または溶融流延法で製造することができ、薄膜で平面性の高いフィルムが得られるなどの観点から、溶液流延法で製造されることが好ましい。
前述のセルロースエステルと、必要に応じて添加剤とを溶剤に溶解させてドープを調製する。ドープに含まれるセルロースエステルの濃度は、乾燥負荷を低減するためには高いことが好ましいが、セルロースエステルの濃度が高すぎると濾過しにくく、濾過精度が低下しやすくなる。このため、ドープに含まれるセルロースエステルの濃度は10〜35質量%であることが好ましく、15〜25質量%であることがより好ましい。
i)2枚の偏光板をクロスニコル状態に配置し、それらの間に得られたフィルムを配置する。
ii)一方の偏光板の側から光を当てて、他方の偏光板の側から観察したときに、光が漏れてみえる点(異物)の数をカウントする。
ドープが流延される金属支持体は、表面が鏡面仕上げされたものが好ましい。金属支持体の好ましい例は、ステンレススチールベルトや、鋳物で表面がメッキ仕上げされたドラムなどである。
流延したドープを、残留溶媒が一定以下となるように乾燥させる。金属支持体からウェブを剥離するときのウェブの残留溶媒量は、得られるフィルムの平面性を高めるためには10〜150質量%であることが好ましく、20〜40質量%(低残存溶媒量)または60〜130質量%(高残存溶媒量)であることがより好ましく、20〜30質量%(低残存溶媒量)または70〜120質量%(高残存溶媒量)であることがさらに好ましい。
残留溶媒量(質量%)={(M−N)/N}×100
ウェブの剥離は、一般的な方法で行われるが、剥離ロールにより剥離することが好ましい。剥離ロールによる剥離は、ウェブが、金属支持体の下面に至り、ほぼ一巡したところで行うことが好ましい。ウェブの剥離張力は、300N/m以下とすることが好ましい。
ウェブの延伸により、所望のレターデーション値RoおよびRthを有する光学フィルムを得る。光学フィルムのレターデーション値RoおよびRthは、ウェブに掛かる張力の大きさを、少なくともウェブの搬送方向(ドープの流延方向)に対して垂直方向(幅方向)に調整することによって制御することができる。
本発明の偏光板は、偏光子と、その一方の面に配置された本発明の光学フィルムとを含み、必要に応じて偏光子の他方の面に配置された偏光板保護フィルムをさらに含んでもよい。
本発明の液晶表示装置は、液晶セルと、それを挟持する一対の偏光板とを有する。そして、一対の偏光板のうち少なくとも一方が、前述の光学フィルムを有する偏光板であり、一対の偏光板の両方が前述の光学フィルムを有する偏光板であることが好ましい。
1.材料の準備
1)セルロースエステル
セルロース100質量部に、硫酸16質量部、無水酢酸260質量部、酢酸420質量部をそれぞれ添加した。得られた溶液を攪拌しながら、室温から60℃まで60分間かけて昇温した後、60℃で15分間保持しながら酢化反応させた。次いで、得られた溶液に、酢酸マグネシウムを含む酢酸と水の混合溶液を添加して硫酸を中和させた後、反応系内に水蒸気を導入して60℃で120分間保持して鹸化熟成処理を行った。得られたセルロースアセテートを、酢酸臭がなくなるまで多量の水で洗浄した後、更に乾燥させて、アセチル基置換度2.40のセルロースアセテート1を得た。得られたセルロースアセテート1の濁度を以下の方法で測定したところ、濁度が10であった。
得られたセルロースエステル1を、92質量%のメチルクロライドと8質量%のエタノールとの混合溶媒に、固形分濃度が7質量%となるように溶解させた。得られたセルロースエステル溶液の濁度を、光路長10mmの石英セル内に充填し、日本電色社製のヘイズメータ(型式:NDH2000、光源:5V9Wハロゲン球、受光部:シリオンフォトセル(比視感度フィルタ付き))にて測定した。
溶媒:THF(テトラヒドロフラン)
カラム:Tskgel G2000HxL(東ソー社製)を3本接続して使用した。
カラム温度:40℃
試料濃度:0.1質量%
検出器:RI Model 504(GLサイエンス社製)
ポンプ:L6000(日立製作所(株)製)
流量:1.0ml/min
校正曲線:標準ポリスチレンSTK standardポリスチレン(東ソー(株)製)Mn=1.0×106〜5.0×102までの13サンプルによる校正曲線を使用した。13サンプルは、ほぼ等間隔に選択した。
前述のポリエステル化合物1(n=1)を合成した後、圧力6000Pa、温度100℃、処理時間30分間で減圧加熱処理して、ポリエステル化合物2を得た。ポリエステル化合物2の平均重合度n、数平均分子量および分子量分布を合成例1と同様にして測定した。その結果、平均重合度nは1であり、数平均分子量は519であった。また、分子量分布曲線の面積Aと面積Bの比率A/Bは70%であり、(Mnmax−Mnmin)は1330であった。
前述のポリエステル化合物1(n=1)を合成した後、圧力6000Pa、温度100℃、処理時間60分間で減圧加熱処理して、ポリエステル化合物3を得た。ポリエステル化合物3の平均重合度n、数平均分子量および分子量分布を合成例1と同様にして測定した。その結果、平均重合度nは1であり、数平均分子量は519であった。また、分子量分布曲線の面積Aと面積Bの比率A/Bは80%であり、(Mnmax−Mnmin)は1330であった。
得られるポリエステル化合物1の分子量が300程度となるようにした以外は合成例1と同様にしてポリエステル化合物1’を得た。ポリエステル化合物1’を、合成例2と同様にして減圧加熱処理して、ポリエステル化合物4を得た。ポリエステル化合物4の平均重合度n、数平均分子量および分子量分布を合成例1と同様にして測定した。その結果、平均重合度nは0.6であり、数平均分子量は320であった。また、分子量分布曲線の面積Aと面積Bの比率A/Bは70%であり、(Mnmax−Mnmin)は1100であった。
反応容器に、テレフタル酸(1モル)と1,2−プロピレングリコール(3モル)と、安息香酸(1モル)と、触媒としてテトライソプロピルチタネート0.30部とを一括して仕込んだ。これらの成分を、窒素気流中で撹拌下、還流凝縮器を付して還流させながら、130〜250℃で加熱し、生成する水を連続的に除去した。次いで、得られた生成物から、200〜230℃で1.33×104〜3.99×102Paの減圧下で留出分を除去した後、濾過して、芳香族末端のポリエステル化合物5を得た。
加熱温度を低くした以外は合成例5と同様にして、数平均分子量800、分子量分布曲線の面積Aと面積Bの比率A/Bが70%、(Mnmax−Mnmin)が1560の芳香族末端のポリエステル化合物6を得た。
加熱温度を高くした以外は合成例5と同様にして、数平均分子量1200、分子量分布曲線の面積Aと面積Bの比率A/Bが70%、(Mnmax−Mnmin)が2300の芳香族末端のポリエステル化合物7を得た。
反応容器に、テレフタル酸メチル(1モル)と、1,2−プロピレングリコール(3モル)と、触媒としてテトライソプロピルチタネート0.30部とを、一括して仕込んだ。これらの成分を、窒素気流中で撹拌下、還流凝縮器を付して還流させながら、130〜250℃で加熱し、生成するメタノールを連続的に除去した。得られた生成物から200〜230℃で1.33×104〜3.99×102Paの減圧下で、留出分を除去した。その後、得られた生成物に、安息香酸(1モル)を添加して、同様の操作を行い、生成する水を連続的に除去して、芳香族末端のポリエステル化合物8を得た。
加熱温度を高くした以外は合成例8と同様にして、数平均分子量450、分子量分布曲線の面積Aと面積Bの比率A/Bが80%、(Mnmax−Mnmin)が1120の芳香族末端のポリエステル化合物9を得た。
1,2−プロピレングリコールの仕込み比を、テレフタル酸1モルに対して2モルとした以外は合成例5と同様にして、数平均分子量1000、分子量分布曲線の面積Aと面積Bの比率A/Bが60%、(Mnmax−Mnmin)が2210の芳香族末端のポリエステル化合物10を得た。
(実施例1)
以下の成分を、ディゾルバーで50分間攪拌混合した後、マントンゴーリンで分散させて、微粒子分散液を得た。
〔微粒子分散液〕
微粒子(アエロジル R972V 日本アエロジル(株)製):11質量部
エタノール:89質量部
〔微粒子添加液〕
メチレンクロライド:101質量部
微粒子分散液:5質量部
下記組成のドープ液を調製した。まず、加圧溶解タンクにメチレンクロライドとエタノールを投入した。これらの溶剤に、セルロースアセテート2(総アシル基置換度2.40、アセチル基置換度2.40のセルロースジアセテート、濁度8)と、ポリエステル化合物3(分子量分布曲線の面積Aと面積Bの比率A/B:80%、(Mnmax−Mnmin):1330、数平均分子量519)とをさらに攪拌しながら投入した。得られた溶液を、加熱下で攪拌しながら溶解させ、糖エステル化合物1と、微粒子添加液とをさらに添加し、攪拌して完全に溶解させた。得られた溶液を、安積濾紙(株)製の安積濾紙No.244を用いてろ過し、ドープ液を得た。
〔ドープ液の組成〕
メチレンクロライド:300質量部
エタノール:30質量部
セルロースアセテート2(総アシル基置換度2.40、アセチル基置換度2.40、セルロースジアセテート、濁度8):100質量部
ポリエステル化合物3(分子量分布曲線の面積Aと面積Bの比率A/B:80%、(Mnmax−Mnmin):1330、数平均分子量519):2質量部
糖エステル化合物1:10質量部
微粒子添加液:1質量部
表2に示されるように、セルロースエステルの種類、ポリエステル化合物の種類、およびポリエステル化合物の含有量のうち一以上を変更した以外は実施例1と同様にして光学フィルムを得た。
表2に示されるように、ポリエステル化合物の種類を変更した以外は実施例1と同様にして光学フィルムを得た。
表2に示されるように、セルロースエステルの種類と、ポリエステル化合物の種類またはその含有量とを変更した以外は実施例1と同様にして光学フィルムを得た。
表2に示されるように、セルロースエステルの種類を変更した以外は実施例8と同様にして光学フィルムを得た。
1)得られたフィルムを、23℃、55%RHの環境下で24時間放置して調湿した。得られたフィルムの平均屈折率を、アッベ屈折率計(4T)を用いて測定した。また、フィルムの厚さを、市販のマイクロメーターを用いて測定した。
2)自動複屈折計KOBRA−21ADH(王子計測機器(株)製)を用いて、フィルム法線方向からの波長590nmの光を入射させて、下記式(I)で表される面内方向のレターデーションRoを測定した。また、フィルム法線方向に対してθの角度(入射角(θ))から波長590nmの光を入射させたときのリターデーション値R(θ)を測定した。θは30°〜50°とした。
3)測定されたRoおよびR(θ)と、前述の平均屈折率と膜厚とから、自動複屈折計KOBRA−21ADH(王子計測機器(株)製)によりnx、nyおよびnzを算出し、下記式(II)で表されるRthを算出した。リターデーションの測定は、23℃、55%RH条件下で行った。
式(I) Ro=(nx−ny)×d
式(II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d(nxは、フィルム面内方向で屈折率が最大となる方向xにおける屈折率を示し;
nyは、フィルム面内方向で前記方向xと直交する方向yにおける屈折率を示し;nzは、フィルム厚み方向zにおける屈折率を示し;
d(nm)は、フィルム厚みを示す)
鹸化液である2NのKOH溶液の波長380〜780nmにおける透過率を、日立ハイテクノロジー社製分光光度計(型番:U−3310、光路長10mm)を用いて測定した。次いで、60℃に加熱した2NのKOH溶液中に光学フィルムを60分間浸漬させた。その後、光学フィルムを取り出して、KOH溶液の透過率を前述と同様にして測定した。そして、浸漬前と浸漬後のKOH溶液の透過率から、それぞれL*a*b*を算出し、浸漬前のKOH溶液と浸漬後のKOH溶液との色差ΔEを求めた。
前述の鹸化液に浸漬した後のフィルムへの汚れの付着の有無を目視観察した。フィルムの汚染性を、以下の基準に基づいて評価した。
◎:汚れの付着が全くない
○:汚れの付着が僅かに認められる
△:汚れの付着が認められる
×:汚れの付着が非常に多い
得られた光学フィルムの内部ヘイズを、JIS K7136に準拠した前述の方法により測定した。ヘイズメーターは、日本電色工業(株)製NDH 2000を用いた。内部ヘイズの評価は、以下の基準に基づいて行った。
◎:内部ヘイズが0.03%以下
○:内部ヘイズが0.03%超0.04%以下
△:内部ヘイズが0.04%超0.05%以下
×:内部ヘイズが0.05%超
(実施例12)
偏光子の作製
厚さ125μmのポリビニルアルコールフィルムを、温度110℃、延伸倍率5倍で一軸延伸した。得られたフィルムを、ヨウ素0.075g、ヨウ化カリウム5g、水100gからなる水溶液に60秒間浸漬させた後、ヨウ化カリウム6g、ホウ酸7.5g、水100gからなる68℃の水溶液に浸漬させた。得られたフィルムを水洗した後、乾燥させて厚さ25μmの偏光子を得た。
下記工程1〜5に従って、偏光板を作製した。
工程1:実施例8で作製した光学フィルム108を、60℃の2モル/Lの水酸化カリウム溶液に30秒間浸漬させた後、水洗および乾燥して、表面を鹸化処理した。同様に、コニカミノルタタックKC4UY(コニカミノルタオプト(株)製セルロースエステルフィルム)の表面を鹸化処理した。
工程2:前述で作製した偏光子を、固形分2質量%のポリビニルアルコール接着剤中に1〜2秒間浸漬させた。
工程3:偏光子の表面に付着した過剰の接着剤を軽く拭きとった後、偏光子の一方の面に鹸化処理済みの光学フィルム108を配置し、他方の面に鹸化処理済みのコニカミノルタタックKC4UYを配置して、積層物を得た。
工程4:工程3で得られた積層物を、圧力20〜30N/cm2、搬送スピード約2m/分で貼り合わせた。
工程5:貼り合わせた積層物を、80℃の乾燥機中で2分間乾燥させて、偏光板を得た。同様にして、2枚の偏光板を1セットとして合計80セットを準備した。
◎:光漏れが認められなかった
○:1〜2台で弱い光漏れが認められた
△:3〜5台で弱い光漏れが認められた
×:6台以上で弱い光漏れが認められた
光学フィルム108を、表3に示されるように変更した以外は実施例12と同様にして液晶表示装置1および2を作製し、同様の評価を行った。
20 液晶セル
40 第一の偏光板
42 第一の偏光子
44 偏光板保護フィルム(F1)
46 偏光板保護フィルム(F2)
60 第二の偏光板
62 第二の偏光子
64 偏光板保護フィルム(F3)
66 偏光板保護フィルム(F4)
80 バックライト
Claims (13)
- アセチル基置換度が2.00〜2.55であるセルロースアセテートと、
一般式(1)で表され、且つ数平均分子量Mnが1100以下であるポリエステル化合物と、を含み、
一般式(1):B−(G−A)n−G−B
(一般式(1)中、
Bは、アリールモノカルボン酸から誘導される基であり、
Aは、アリールジカルボン酸を含むジカルボン酸から誘導される2価の基であり、
Gは、アルキレングリコールから誘導される2価の基、オキシアルキレングリコールから誘導される2価の基又はアリールグリコールから誘導される2価の基であり、
nは、1以上の整数である)
前記ポリエステル化合物の、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定される、横軸(X軸)を数平均分子量Mnとし、縦軸(Y軸)を屈折率単位(nRIU)のlog値とする分子量分布曲線において、
面積が最大である最大ピークの頂点の、ベースラインをY=0としたときのY軸の値をHとしたとき、Y=1/2Hの直線と前記分子量分布曲線とが交わる2以上の点のうち、X軸の値が最小である点のX軸の値をMnminとし、X軸の値が最大である点のX軸の値をMnmaxとしたとき、前記分子量分布曲線の、X=MnminからX=Mnmaxまでの領域内の面積Aの、前記分子量分布曲線全体の面積Bに対する比率A/Bが70%以上であり、かつ
(Mnmax−Mnmin)が2500以下である、光学フィルム。 - 前記ポリエステル化合物の数平均分子量が850以下である、請求項1に記載の光学フィルム。
- 前記ポリエステル化合物の数平均分子量が300〜650である、請求項1に記載の光学フィルム。
- 前記分子量分布曲線のX=MnminからX=Mnmaxまでの領域内の面積Aの、前記分子量分布曲線全体の面積Bに対する比率A/Bが80%以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学フィルム。
- 前記ポリエステル化合物の含有量が、前記セルロースアセテートに対して0.5〜20質量%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学フィルム。
- 前記光学フィルムの内部ヘイズが0.05%以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学フィルム。
- 下記式(I)で定義され、かつ測定波長590nmで測定される面内方向のレターデーションRoが30〜100nmであり、下記式(II)で定義され、かつ測定波長590nmで測定される厚み方向のレターデーションRthが70〜400nmである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学フィルム。
式(I):Ro=(nx−ny)×t(nm)
式(II):Rth={(nx+ny)/2−nz}×t(nm)
(式(I)および(II)において、
nxは、フィルムの面内方向において屈折率が最大になる遅相軸方向xにおける屈折率を表し;
nyは、フィルムの面内方向において前記遅相軸方向xと直交する方向yにおける屈折率を表し;
nzは、フィルムの厚み方向zにおける屈折率を表し;
t(nm)は、フィルムの厚みを表す) - 前記セルロースアセテートを、92質量%のメチルクロライドと8質量%のエタノールとの混合溶媒に固形分濃度が7質量%となるように溶解させた溶液の濁度が9未満である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学フィルム。
- 偏光子と、前記偏光子の少なくとも一方の面に配置された請求項1〜8のいずれか一項に記載の光学フィルムと、を含む偏光板。
- 液晶セルと、前記液晶セルの少なくとも一方の面に配置された請求項9に記載の偏光板と、を含む、液晶表示装置。
- 前記液晶セルの一方の面に配置され、第一の偏光子を含む第一の偏光板と、前記液晶セルの他方の面に配置され、第二の偏光子を含む第二の偏光板とを含み、
前記第一の偏光板が、前記第一の偏光子の前記液晶セル側の面に配置された請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学フィルムをさらに含むか、または
前記第二の偏光板が、前記第二の偏光子の前記液晶セル側の面に配置された請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学フィルムをさらに含む、液晶表示装置。 - 請求項1に記載の光学フィルムの製造方法であって、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定される、横軸(X軸)を数平均分子量Mnとし、縦軸(Y軸)を屈折率単位(nRIU)のlog値とする分子量分布曲線において、面積が最大である最大ピークの頂点の、ベースラインをY=0としたときのY軸の値をHとしたとき、Y=1/2Hの直線と前記分子量分布曲線とが交わる2以上の点のうち、X軸の値が最小である点のX軸の値をMnminとし、X軸の値が最大である点のX軸の値をMnmaxとしたとき、前記分子量分布曲線の、X=MnminからX=Mnmaxまでの領域内の面積Aの、前記分子量分布曲線全体の面積Bに対する比率A/Bが70%以上であり、且つ(Mnmax−Mnmin)が2500以下であるポリエステル化合物を得る工程と、
アセチル基置換度が2.00〜2.55であるセルロースアセテートと、前記ポリエステル化合物とを溶剤に溶解させてドープを得る工程と、
前記ドープを金属支持体上に流延した後、乾燥させてウェブを得る工程と、
前記ウェブを延伸して光学フィルムを得る工程とを含み、
前記ポリエステル化合物を得る工程では、
アリールジカルボン酸を含むジカルボン酸と、アルキレングリコール、オキシアルキレングリコール及びアリールグリコールからなる群より選ばれるグリコールと、アリールモノカルボン酸とを反応させ、且つ前記ジカルボン酸/前記グリコールの仕込み比(モル比)を1/3〜1/5の範囲とする、光学フィルムの製造方法。 - 請求項1に記載の光学フィルムの製造方法であって、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定される、横軸(X軸)を数平均分子量Mnとし、縦軸(Y軸)を屈折率単位(nRIU)のlog値とする分子量分布曲線において、
面積が最大である最大ピークの頂点の、ベースラインをY=0としたときのY軸の値をHとしたとき、Y=1/2Hの直線と前記分子量分布曲線とが交わる2以上の点のうち、X軸の値が最小である点のX軸の値をMnminとし、X軸の値が最大である点のX軸の値をMnmaxとしたとき、前記分子量分布曲線の、X=MnminからX=Mnmaxまでの領域内の面積Aの、前記分子量分布曲線全体の面積Bに対する比率A/Bが70%以上であり、且つ(Mnmax−Mnmin)が2500以下である、ポリエステル化合物を得る工程と、
アセチル基置換度が2.00〜2.55であるセルロースアセテートと、前記ポリエステル化合物とを溶剤に溶解させてドープを得る工程と、
前記ドープを金属支持体上に流延した後、乾燥させてウェブを得る工程と、
前記ウェブを延伸して光学フィルムを得る工程とを含み、
前記ポリエステル化合物を得る工程では、
アリールジカルボン酸を含むジカルボン酸と、アルキレングリコール、オキシアルキレングリコール及びアリールグリコールからなる群より選ばれるグリコールと、アリールモノカルボン酸との反応生成物を減圧下で加熱処理する、光学フィルムの製造方法。
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