JP5833886B2 - 分配包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、2種の内容物をそれぞれ独立のポケットに分離して収容し、包装体を折り曲げてポケットを開口して内容物を注出し得るようにした分配包装体に関し、より好ましくは、内容物が液状と粉状の流動物をそれぞれのポケットに収容する分配包装体に関する。
指でつまんで折り曲げ操作をすることにより、内容物を簡単に注出できる小型の分配包装体はユニバーサルであるので便利に用いられており、例えば特許文献1に開示されている。流動物が左右のポケットに充填されており、V字状に折曲げてそれぞれのポケットを押しつぶしてそれぞれの開口から同時に吐出される構造としてあるので、ケチャップとマスタードなど2種類の組み合わせを手軽に利用できる利便性に加えて、販売する店舗においても2種類が充填されている包装体を1つ渡せばすむことから在庫管理が簡単という利点がある。また、ポケットが大きなポケットの醤油と小さなポケットの芥子の焼売のタレのようにそのポケットが大と小の場合は、内容物の粘度の違いもあり、V字状に折曲げて吐出口を開口させたときに、まず、低粘度の醤油が先行して吐出し、さらにV字に折曲げると小容量の芥子が吐出する時間差吐出方法が特許文献2で提案されている。
特許第3140016号公報 特開平11−301746号公報
しかし、コーヒー用のグラニュー糖とコーヒーミルクといった、粉体の流動物と液状の流動物の組み合わせは、小袋又はスティックパックとポーションパックの別々の容器を添付しないと供給することが出来なかった。提供する側は別々の2つの商品を渡し、そして在庫の管理をする必要があり、使用する者もそれぞれの容器を開口する必要がある。さらに、スーパーで販売されているうなぎのパックに添付されているたれは、山椒のパウダーとたれが中央で仕切られた小袋が用いられているが、使い勝手は非常に悪く、手軽に使用することは出来ず改善が望まれている。そこで、本発明は、上記の課題を考慮して、1つの分配包装体で粉体の流動物と液状の流動物が別々の容器体に充填密封されていて、蓋を指で摘んで折曲げて吐出口を開口させることが出来る、そして、必要に応じて粉体の流動物側或いは液体の流動物側のいずれかの一方の吐出口を開口させることが出来る分配包装体を提供することを目的とする。
本願発明の請求項1は、表面の中央部にハーフカットを設けた折り曲げ線を有する硬質材の蓋と、その蓋の裏面に液状の流動物と粉体の流動物を収納するそれぞれのポケットの周縁部を固着した撓性部材からなる容器体からなる包装体において、前記硬質材の蓋の折り曲げ線にはハーフカットを破断域として、それぞれの突起状の吐出手段を有しており、液状の流動物のポケットは蓋の折り曲げ線の両側にポケットを形成してあり、液状の流動物の両側のポケットは折り曲げ線の下方に位置する連通部で連通してあり、粉体の流動物のポケットはポケットの底部の形状が外方に膨出可能な内方に凸状の突出部を有してあり、粉体の流動物のポケットは連通部がなくひとつの長方形に形成されている。したがって、液状の流動物のポケットを折り曲げて開口した際に、いきなり内容物が吐出することを防止できると共に粉体の流動物のポケットを折り曲げて開口した際にも内容物が不用意に吐出することが防止できる。
また請求項2の発明は、請求項1に加えて、前記粉体の流動物のポケットの底部の形状が外方に膨出可能な内方に凸状の突出部は、ポケットの底面の所定域を蓋の折り曲げ操作によってポケットの外方へ膨出可能な内方に凸状の突出部として折り曲げ線の両側に形成してある。したがって、粉体のポケットは折り曲げ線の両側にポケットの外方へ膨出可能な内方に凸状の突出部を設けているので折り曲げ動作にてポケットの内圧が上昇すると内方に凸状の突出部が外側に膨出することによりポケットの底部は凹状となり、内容量が増加して内圧の上昇を一時的に緩和できることにより折り曲げて開口した際にも内容物が不用意に吐出することが防止できる。さらに、請求項3の発明は、
表面の中央部にハーフカットを設けた折り曲げ線を有する硬質材の蓋と、その蓋の裏面に液状の流動物と粉体の流動物を収納するそれぞれのポケットの周縁部を固着した撓性部材からなる容器体からなる包装体において、
硬質材の蓋の折り曲げ線にはハーフカットを破断域として、それぞれの突起状の吐出手段を有しており、
液状の流動物のポケットは蓋の折り曲げ線の両側にポケットを形成してあり、液状の流動物の両側のポケットは折り曲げ線の下方に位置する連通部で連通してあり、
粉体の流動物のポケットはポケットの底部の形状が外方に膨出可能な内方に凸状の突出部を有し、
硬質材の蓋と蓋の裏面に液状の流動物を収納する液ポケットと粉体の流動物を収納する粉ポケットが並列に形成され、液ポケットと粉ポケットのそれぞれの固着シールの並列の隙間の区別部分は容器の外周から折り曲げ線にかかるセパレート溝で両ポケットが切断してある。したがって、セパレート溝を用いて両ポケットを同時に又はどちらか一方のポケットを選択して折り曲げることが出来るので順番に内容物を取り出せるものである。
本願発明によれば、液状の流動物と粒体の流動物を1つの分配包装体で供給でき、使用するときは指で摘んでV字に折り曲げるだけでよく、両手を使用する必要が無いので手軽に使用できる。また、販売者は商品の管理が簡略化できる。
特にコーヒーにはグラニュー糖とコーヒークリームが用いられる。コーヒークリームはポーションパック開封の際に問題となっていた内容液のクリームの飛び散りは、カップの上で折り曲げ作業を行なう為に不快な飛び散りも無くなり、グラニュー糖も1つの分配包装体で別々に折り曲げるだけで使用できるのでより便利に使用できる。
本発明の一実施例を示す分配包装体の斜視図である。 図1の側面図である。 図1の平面図である。(クロスディンプル) 図1のポケットの形状を示す斜視図である。 本発明の他の吐出手段の突起の実施例を示す分配包装体の平面図である。(マルチディンプル) 本発明の他の吐出手段の突起の実施例を示す分配包装体の平面図である。(クロスディンプル、マルチディンプル) 本発明の分配包装体の片側を使用する際を説明する斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施例を示す分配包装体1の斜視図である。
分配包装体1は硬質材の蓋2と蓋2の裏面に液状の流動物を収納する液ポケット4と粉体の流動物を収納する粉ポケット5が並列に形成されそれぞれのポケット3に液状の流動物と粉体の流動物が収納されている。
図2は図1の側面図、図3は図1の平面図である。
硬質材の蓋2の表面の中央部にはハーフカットを設けた折り曲げ線10が並列の液ポケット4と粉ポケット5と直角方向に設けられている。硬質材の蓋2の表面には折り曲げ線10を中心に液ポケット4と粉ポケット5の上部にそれぞれの収容物を吐出させる吐出開口14を成形する突起状の開口手段13が設けられている。
また、蓋2の裏面に液状の流動物を収納する液ポケット4と粉体の流動物を収納する粉ポケット5が並列に形成され、容器体3の液ポケット4と粉ポケット5のそれぞれのポケット3の周囲は硬質材の蓋2の裏面と固着シール9により、各ポケットを単独に密閉している。容器体3の液ポケット4と粉ポケット5のそれぞれの固着シール9の並列の隙間の区別部分20と硬質材の蓋2は容器の外周から、折り曲げ線10にかかるセパレート溝11が設けられている構造としてある。
次に、可撓性の材質の容器体3について図4を用いて詳細に説明する。
容器体3は図4に示すように形状は周囲にフランジを持ち、長方形のポケット3が区別部分20を介して平行に形成されている。液状の流動物を収納する液ポケット4は蓋の折り曲げ線に対応する中央に堰状の連通部7が設けられ、折り曲げ線10の両側に2つのポケット3が成形されている。連通部7は、蓋2に設けられているハーフカットを有する折り曲げ線10と平行な容器の外辺21を指で挟み、折り曲げ線10を起点に容器をV字状に折り曲げ、蓋2に設けられた突起13が破断して吐出開口14が設けられるにあたり、連通部7が容器体3の折り曲げ位置となる。また、連通部7を設けてあると液状の流動体の容器をV字状に折り曲げて突起が破断した際には内容物が飛び出さずに、V字を折り曲げてポケット同士が押しつぶされて内容物が吐出開口14から絞り出されるようになる。
次に液ポケット4に区別部分20を介して平行に形成されている粉状の流動物を収納する粉ポケット5は、液ポケット4に設けられている連通部7はなく、折り曲げ線10を中心とするひとつの長方形の粉ポケット5が形成されている。これは内容物が粉体であり、液状の内容物のように絞り出すことが無いためである。粉ポケット5の底面の所定域には、蓋2の折り曲げ操作によって外方へ膨出可能な凸状の突出部(凸部)6として形成してある。
凸部6は液ポケット4と同様に、折り曲げ線10と平行な容器の外辺21を指で挟み、折り曲げ線10を起点に容器をV字状に折り曲げ、ハーフカットが設けられた折り曲げ線10に設けられた突起状の吐出手段13が破断して吐出開口14が設けられる。その際、容器の底部に外方へ膨出可能な凸部6が設けられていると容器をV字状に折り曲げて粉ポケット5の内の圧力が上昇すると共に、粉ポケット5内の圧力が上昇すると凸部6が外側に膨出して底部が凹状に変形して、粉ポケット5の内容積を増加させて、粉ポケット5内の圧力の上昇を緩和させることが出来るので吐出開口14をスムーズに設けることができる。凸部6の容量は、粉ポケット5の容量の10%から20%の容量をポケットの内側に折り曲げ線10を中心に両側に分けてレンガ形状の出っ張りを作ることが好ましい。
図3は本発明の一実施例を示す分配包装体1の平面図である。
本実施例は蓋2に液ポケット固着シール9aと粉ポケット固着シール9bで液ポケット4と粉ポケット5が平行に設けられ、ポケットと直角方向の中央部にハーフカットの折り曲げ線10がある。
液ポケット4並びに粉ポケット5にはハーフカットの折り曲げ線10を頂上としたそれぞれの突起13が設けられ、液ポケット4には、該折り曲げ線とは直角の方向に裾野を有する略ピラミッド形状の突起13が形成されている。
さらに粉ポケット5の突起13には突起13の四方に稜線を有する略ピラミッド形状とするとともに前記折り曲げ線10と同一線上の稜線の下半部を略直方体形状の突起13の一側端部と直交施装した形状としてあり、前記折り曲げ線10と同一線上にある前記略直方体形状の突起13の平面および垂直面に前記折り曲げ線10が形成してあると吐出開口14が三角形から長方形とすることが出来るので絞り出しが出来ない粉体の流動体を取り出すには都合がよい。(クロスディンプルという)
さらに蓋2の折り曲げに際して折り曲げ線10と平行な外辺21を指で摘んでV字状に折り曲げる際に蓋の撓みを補強する目的で補強リブ8を設けることが好ましい。
また、液ポケット4と粉ポケット5の区別部分20には折り曲げ線10と平行な外辺21から折り曲げ線10にかかるセパレート溝11が設けられている。セパレート溝11は可撓性の容器体とその位置を同じくして設けられている。
セパレート溝11を設ける作業は蓋と容器体の固着シール9の作業の後におこなわれる外辺のトリミング作業と同時に行なうとよい。
セパレート溝11は折り曲げ線10と平行な外辺21にわずかな距離を残して設けて切り離し可能としておくと、液ポケット4と粉ポケット5は完全に切離されていないので両方のポケットを同時に折り曲げ開口することが出来るので良い。この際、わずかに残した接続部12は、容易に切離出来る構造としてあるものとする。
硬質材の蓋2は、共押出フィルムで、少なくともPS層より構成される。PS層とは、ポリスチレン系樹脂を主成分として含む層である。PS層を構成するポリスチレン系樹脂としては、良好な割れ性を有する蓋材を得ることの観点から、一般用ポリスチレン(GPPS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、又はこれらの樹脂の混合物であることが好ましい。GPPSは、ゴム成分を含まないので、割れやすい性質を有している。これに対して、HIPSは、ゴム成分を含み、割れにくい性質を有している。したがって、PS層は、GPPS、HIPS及びこれらの樹脂の混合物を適宜使い分けることにより、開封する際の蓋2の割れ性を調節することができる。
蓋2は基材としてPS層を有し、その他の構成として、バリア層さらに容器体3と溶着するシール層から構成される。シール層は、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)のうちのいずれか、又はこれらの混合物で構成される層である。
硬質材の蓋材用共押出フィルムの総厚みは、100μm以上、さらに好ましくは200μm以上、特に好ましくは300μm以上であり、かつ815μm以下、好ましくは700μm以下、さらに好ましくは600μm以下であることが望ましい。このような総厚みにすることで、図7に示されるように折曲げて突起13の吐出開口部14を開口させる分配包装体1の蓋材2としての良好な開封性を持たせることができる。分配包装体の蓋材においては、分配包装体の蓋材にハーフカット10を設け、このハーフカット10に直交する方向に突起13を設ける。蓋の表面に折曲げ線10としてハーフカットを設け、突起13はフィルムを加熱して軟化させた後に公知のプラグ成形にて行なうことが出来る。
ハーフカット10とは、突起13にさらに曲げ応力を集中し、開封し易くするために設けるものであり、成形された突起13の中央部を横切る方向に、カット刃で蓋材の総厚みに対し、10〜50%程度の深さで切り目を、蓋材が折れる方向と同方向において連続で入れることにより成形される。
蓋2を、容器体3に接着されて包装体1とする。容器体3には、無延伸共押出複合フィルムを使用することが好適である。構成として、Ny層/接着層/PE層が、深絞り適性の面から有効である。さらに酸素バリア層を積層するとさらに良い。内容物である流動体を充填するため、深絞り成形を施すが、工程として、フィルム加熱(熱板への接触加熱)の後に、圧空・真空成形の方式が一般的である。加熱温度は、150〜180℃が好適である。
図5は本発明の他の吐出手段の突起の実施例を示す分配包装体1の平面図である。
本実施例において液ポケット4と粉ポケット5の容量が異なる例として液ポケット4と粉ポケット5のサイズを変更する一例を示している。サイズは変更せずにポケットの深さを変更することによりポケット内の容量を変更することも可能であり、必要量に応じた方法を選択できる。
続いて、実施例1とは異なる突起状の吐出手段13の形状を詳細に説明する。
突起状の吐出手段13を図3では、液ポケット4の吐出開口14をハーフカットの折り曲げ線を頂上として、該折り曲げ線とは直角の方向に裾野を有する略ピラミッド形状の突起が形成されている。
図5の粉ポケット5の突起状の吐出手段13として、折り曲げ線10を起点として蓋2をその裏面側に折り曲げたときに複数の突条帯15が折り曲げ線10に沿ってそれぞれ割損し、それらの中空部分が蓋2の表面側に露出して蓋2に蛇腹状の吐出開口14を形成するように構成されて形成してある。(マルチディンプルという)
マルチディンプルは、大きな粒径の固形物が含まれている収納物をも容易に取り出すことができるばかりでなく、輸送時あるいは取扱時にその蓋2が押圧されてもハーフカットの部分から蓋2に亀裂が生じて収納物の密封が損なわれないように改良されたものであるが、液状の流体物はポケット3を押付けで絞り出すことが可能であるが、大きな粒形の固形物が含まれている場合に用いることがふさわしく、粉体の流動体の場合には絞り出しができないので、粉体の流動物の取り出し口に用いると比較的スムーズに内容物を取り出すことができるものである。
ここでマルチディンプルについて一実施例を基に説明する。
図5に示したように、蓋2の表面には、蓋を成形している共押出しフィルムを上方に屈曲させることにより形成された、断面形状が中空の三角形である複数の突条帯15が、折曲線10を跨ぐようにして前後方向に並設されている。 なお、蓋のうち互いに隣接する突条帯15の間の部分は、蓋2の周縁部と同じ高さで平坦に延びるように形成されている。
前後方向の最も外側には、一対の長辺突条帯16,16がそれぞれ配設されている。
そして、これらの前後一対の長辺突条帯16,16の間には、これらの長辺突条帯16,16よりもその全長が短い前後一対の中辺突条帯17,17からなる中辺突条帯17の組が2組配設されている。
なお、中辺突条帯17,17は、その一方が蓋2の左端側に寄せて配置され、かつその他方が蓋2の右端側に寄せて配置されている。
さらに、中辺突条帯17よりもその全長が短い短辺突条帯18が、長辺突条帯16と中辺突条帯17の間に配設されている。
なお、これらの突条帯16、17、18は、図5に示したように、折曲線10の中点に対して点対称に並ぶように配設されている。
上述したように、粉ポケット5の突条帯吐出手段13は、折曲線10を跨いで左右方向に互いに平行に延びる複数の中空の突条帯を、蓋2の表面に折曲線10の前後方向に並ぶように突設したものである。
蓋2の左右の折り曲げ線と平行な外辺21を2本の指で押圧して上方に湾曲させると、図7に示したように、蓋2は折曲線10のハーフカットを起点として裏面側にV字形に折れ曲がり、蓋2が割損して吐出開口14を形成する。
ここでは図示しないが、大きな粒径の固形物を押し出すときには蛇腹状の吐出開口14bが湾曲して大きく開口するので、大きな粒径の固形物が含まれている収納物をも容易に押し出すことができる
図3で示した、該折り曲げ線10とは直角の方向に裾野を有する略ピラミッド形状の突起を始め、クロスディンプル、マルチディンプルは内容物を取り出すに最もふさわしい吐出開口が得られる突起状の吐出手段13を選択できることは言うまでもない。特に図6に示すように、液ポケット内に胡麻、バジルの葉、玉葱などの具材が入った場合、略ピラミッド形状に変えて、クロスディンプル形状を採用すると液ポケット4の吐出口はクロスディンプル吐出開口14aを形成するので好ましく、粉ポケット5にはマルチディンプルを採用することが好ましい。
図7は本発明の分配包装体1を使用する際の説明図である。
本発明は実施例1乃至実施例3に開示された実施形態に限定されるものではなく、これらの開示内容を基本として充填される内容物の適性にあった形体を選択して組み合わせ、思想に反しない範囲で適宜変更可能である。
さて、液ポケット4と粉ポケット5の吐出開口14を同時におこなう場合の使い勝手は図示しないが、折り曲げ線10と平行な容器の外辺21を指で挟み、突起13を下に向けて、折り曲げ線10を起点に容器をV字状に折り曲げ、蓋2に設けられた突起13が破断して吐出開口14が設けられる。
開口は同時でも内容物の取り出しは意図的に取り出すことが出来る。例えば、おつまみのさきいかを食する際にマヨネーズをはじめに絞り出し、その後に七味を振り掛ける場合が考えられる。これは粉である七味は容器をV字状に折り曲げると中身の七味の粉が動かない為に七味は出にくく、マヨネーズを絞り出した後にV字の折り曲げを緩めて粉の七味をマヨネーズの上に振り掛けることになるからである。
使用者は次に説明する片側を開口吐出した後残りの他方を開口吐出することもできる。
次に図7は分配包装体の液ポケット又は粉ポケットのいずれか片側を使用する使い方を示す。
片側をV字状に折り曲げるために折り曲げ線10と平行な外辺21にはわずかな接続部12がセパレート溝11に設けられているので接続部12をセパレート溝11に沿って裂開する。セパレート溝11は折り曲げ線10にかかるように設けられているので各ポケット3はそれぞれ単独でV字状に折り曲げることが出来る。内容物を使用する順番に吐出開口14させ、そして絞り出し又は振り出しを行なうことが出来る。一例としてホットコーヒー用のグラニュー糖を開口させて、まず砂糖を投入してかき混ぜ、そしてコーヒーミルクの液ポケットを開口させてミルクをおもむろにカップに注ぐといったこだわりの使い方が1つの包装体で行なうことが出来る。液ポケット4と粉ポケット5の区別部分20には折り曲げ線10と平行な外辺21にはわずかな距離即ち、接続部12を残しておいて折り曲げ線10にかかるセパレート溝11が設けられている場合には接続部12を切離した後に用いると良い。
1 分配包装体
2 蓋
3 ポケット(容器体)
4 液ポケット
5 粉ポケット
6 凸部
7 連通部
8 補強リブ
9 固着シール(部)
9a 液ポケット固着シール
9b 粉ポケット固着シール
10 折り曲げ線(ハーフカット)
11 セパレート溝
12 接続部
13 突起(突起状の吐出手段)
14 吐出開口
14a クロスディンプル
14b マルチディンプル
15 突条帯
16 長辺突条帯
17 中辺突条帯
18 短辺突条帯
20 区別部分
21 折り曲げ線と平行な外辺

Claims (3)

  1. 表面の中央部にハーフカットを設けた折り曲げ線を有する硬質材の蓋と、その蓋の裏面に液状の流動物と粉体の流動物を収納するそれぞれのポケットの周縁部を固着した撓性部材からなる容器体からなる包装体において、前記硬質材の蓋の折り曲げ線にはハーフカットを破断域として、それぞれの突起状の吐出手段を有しており、液状の流動物のポケットは蓋の折り曲げ線の両側にポケットを形成してあり、液状の流動物の両側のポケットは折り曲げ線の下方に位置する連通部で連通してあり、粉体の流動物のポケットはポケットの底部の形状が外方に膨出可能な内方に凸状の突出部を有してあり、粉体の流動物のポケットはひとつの長方形に形成されていることを特徴とする分配包装体。
  2. 表面の中央部にハーフカットを設けた折り曲げ線を有する硬質材の蓋と、その蓋の裏面に液状の流動物と粉体の流動物を収納するそれぞれのポケットの周縁部を固着した撓性部材からなる容器体からなる包装体において、
    前記硬質材の蓋の折り曲げ線にはハーフカットを破断域として、それぞれの突起状の吐出手段を有しており、
    液状の流動物のポケットは蓋の折り曲げ線の両側にポケットを形成してあり、液状の流動物の両側のポケットは折り曲げ線の下方に位置する連通部で連通してあり、
    粉体の流動物のポケットはポケットの底部の形状が外方に膨出可能な内方に凸状の突出部を有し、
    前記硬質材の蓋と蓋の裏面に液状の流動物を収納する液ポケットと粉体の流動物を収納する粉ポケットが並列に形成され、液ポケットと粉ポケットのそれぞれの固着シールの並列の隙間の区別部分は容器の外周から折り曲げ線にかかるセパレート溝で両ポケットが切断してあることを特徴とする分配包装体。
  3. 前記粉体の流動物のポケットの底部の形状が外方に膨出可能な内方に凸状の突出部は、ポケットの底面の所定域を蓋の折り曲げ操作によってポケットの外方へ膨出可能な内方に凸状の突出部として折り曲げ線の両側に形成してある請求項1又は2に記載の分配包装体。
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