JP5833453B2 - Vベルト掛け渡し装置 - Google Patents
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Description
また、ベルト式無段変速機の組立て作業の効率化を図るためには、人手で行われるVベルトの掛け渡し作業の迅速化が求められ、作業者の負担が大きい。
なお、従来の作業では、固定プーリ半体22や可動プーリ半体13にVベルトが接触するおそれがあるので、固定プーリ半体22と可動プーリ半体13とを覆うように、例えば樹脂製のカバーを取り付けている。また、Vベルトを掛け渡した後には、両プーリのV溝14、24やVベルト30の外周等を目視検査して有害な傷がないことを確認している。
なお、従来の人手によるVベルト掛け渡し作業では、作業を比較的早く完了させることで、Vベルトの自重による軸線方向の垂れを比較的生じ難くしている。また、上述の通り、Vベルトを掛け渡した後には、Vベルト30の外周等に有害な傷がないことを確認している。それと同時に、Vベルトの自重による軸線方向の垂れがないことも確認するために目視検査している。
第1の発明に係るVベルト掛け渡し装置は、前記ドライブプーリ及び前記ドリブンプーリを、それらの軸線(例えば、後述の軸線X1,X2)方向が略水平方向となるようにして上下に配置し、且つ両プーリのV溝(例えば、後述のV溝14,24)に他方のプーリ半体の一部を入り込ませた状態で支持する支持機構(例えば、後述の支持機構40)と、前記支持機構により上方に配置されて支持された上方プーリ(例えば、後述のドリブンプーリ20)の被支持側とは反対側のプーリ半体(例えば、後述の可動プーリ半体23)上部の外周面上から、前記V溝(例えば、後述のV溝24)側とは前記反対側に前記軸線(例えば、後述の軸線X2)方向に沿って延設され、その外周面に前記Vベルトが懸架される半筒状の第1倣いガイド(例えば、後述の第1倣いガイド51)と、前記支持機構により下方に配置されて支持された下方プーリ(例えば、後述のドライブプーリ10)の被支持側とは反対側のプーリ半体(例えば、後述の固定プーリ半体12)下部の外周面上から、前記軸線(例えば、後述の軸線X1)方向に対して傾斜して前記V溝(例えば、V溝24)側とは前記反対側のシャフト(例えば、後述のドライブシャフト11)まで延設された第2倣いガイド(例えば、後述の第2倣いガイド52)と、前記第1倣いガイドに懸架されたVベルトを、前記軸線(例えば、後述の軸線X2)方向に沿って前記V溝(例えば、後述のV溝24)側に向かって押圧する押圧手段(例えば、後述のプッシャー60)と、を備え、前記第1倣いガイドに懸架されたVベルトを前記押圧手段により押圧していくと、前記Vベルトの上側円弧部が前記第1倣いガイドの外周面に摺接して移動し、やがて前記Vベルトが前記上方プーリのV溝に落下することで、前記Vベルトの上側円弧部が縮径するとともに、前記Vベルトの下側円弧部が前記第2倣いガイドに摺接して移動することで拡径しながら前記下方プーリの被支持側とは反対側のプーリ半体の外周面に達することで、前記Vベルトが前記ドライブプーリと前記ドリブンプーリとの間に掛け渡されることを特徴とする。
第1の発明に係るVベルト掛け渡し装置は、前記ドライブプーリ及び前記ドリブンプーリを、それらの軸線(例えば、後述の軸線X1,X2)方向が略水平方向となるようにして上下に配置し、且つ両プーリのV溝(例えば、後述のV溝14,24)に他方の固定プーリ半体の一部を入り込ませた状態で支持する支持機構(例えば、後述の支持機構40)と、前記支持機構により上方に配置されて支持された上方プーリ(例えば、後述のドリブンプーリ20)の可動プーリ半体(例えば、後述の可動プーリ半体23)上部の外周面上から、前記V溝(例えば、後述のV溝24)側とは反対側に前記軸線(例えば、後述の軸線X2)方向に沿って延設され、その外周面に前記Vベルトが懸架される半筒状の第1倣いガイド(例えば、後述の第1倣いガイド51)と、前記支持機構により下方に配置されて支持された下方プーリ(例えば、後述のドライブプーリ10)の固定プーリ半体(例えば、後述の固定プーリ半体12)下部の外周面上から、前記軸線(例えば、後述の軸線X1)方向に対して傾斜して前記V溝(例えば、V溝24)側とは反対側のシャフト(例えば、後述のドライブシャフト11)まで延設された第2倣いガイド(例えば、後述の第2倣いガイド52)と、前記第1倣いガイドに懸架されたVベルトを、前記軸線(例えば、後述の軸線X2)方向に沿って前記V溝(例えば、後述のV溝24)側に向かって押圧する押圧手段(例えば、後述のプッシャー60)と、を備え、前記第1倣いガイドに懸架されたVベルトを前記押圧手段により押圧していくと、前記Vベルトの上側円弧部が前記第1倣いガイドの外周面に摺接して移動し、やがて前記Vベルトが前記上方プーリのV溝に落下することで、前記Vベルトの上側円弧部が縮径するとともに、前記Vベルトの下側円弧部が前記第2倣いガイドに摺接して移動することで拡径しながら前記下方プーリの固定プーリ半体の外周面に達することで、前記Vベルトが前記ドライブプーリと前記ドリブンプーリとの間に掛け渡されることを特徴とする。
そして、第1倣いガイドに懸架されたVベルトを押圧手段により軸線方向に沿ってV溝側に向かって押圧していくと、Vベルトの上側円弧部が第1倣いガイドの外周面に摺接して移動し、やがてVベルトが上方プーリのV溝に落下する。これにより、上方プーリの可動プーリ半体がVベルト内を通過する。またこのとき、Vベルトの上側円弧部が縮径するとともに、Vベルトの下側円弧部が第2倣いガイドに摺接して移動することで拡径しながら、下方プーリの固定プーリ半体の外周面を通過してV溝に達する。これにより、下方プーリの固定プーリ半体がVベルト内を通過する。以上により、Vベルトがドライブプーリとドリブンプーリとの間に掛け渡される。
従って、第1の発明及び第2の発明によれば、Vベルトの自由落下を利用してVベルトの掛け渡し作業を自動化できる。また、第1の発明によれば、両プーリの軸線を略水平方向に向けた状態でVベルトの掛け渡し作業を行うため、Vベルトの軸線が略水平方向に向いていることから、自重によりVベルトに軸線方向の垂れが生じることがない。そのため、Vベルトに嵌挿されていた積層リングがエレメントからはみ出すことがなく、積層リングが各プーリに接触して損傷するおそれを回避でき、高品質を維持できる。
第3の発明に係るVベルト掛け渡し装置は、傾動機構(例えば、後述する傾動機構41)を有し、当該傾動機構により前記ドライブプーリ及び前記ドリブンプーリを、それらの軸線(例えば、後述の軸線X1,X2)方向が水平方向に対して略同一の鋭角の傾斜角度で傾斜するようにして、上方に配置される上方プーリ(例えば、後述のドリブンプーリ20)の可動プーリ半体(例えば、後述の可動プーリ半体23)が固定プーリ半体(例えば、後述の固定プーリ半体22)よりも上方に位置するように配置し、且つ両プーリのV溝(例えば、後述のV溝14,24)に他方の固定プーリ半体の一部を入り込ませた状態で支持可能な支持機構(例えば、後述の支持機構40A)と、前記支持機構により上方に配置されて支持された上方プーリの可動プーリ半体上部の外周面上から、前記V溝(例えば、後述のV溝24)側とは反対側に前記軸線(例えば、後述の軸線X2)方向に沿って延設され、その外周面に前記Vベルトが懸架される半筒状の第1倣いガイド(例えば、後述の第1倣いガイド51)と、前記支持機構により下方に配置されて支持された下方プーリ(例えば、後述のドライブプーリ10)の固定プーリ半体(例えば、後述の固定プーリ半体12)下部の外周面上から、前記軸線(例えば、後述の軸線X1)方向に対して傾斜して前記V溝(例えば、後述のV溝14)側とは反対側のシャフト(例えば、後述のドライブシャフト11)まで延設された第2倣いガイド(例えば、後述の第2倣いガイド52)と、を備え、前記支持機構が有する傾動機構により、前記第1倣いガイドに懸架されたVベルトが自重により移動し始める鋭角の傾斜角度に両プーリを傾動させることで、前記Vベルトの上側円弧部が前記第1倣いガイドの外周面に摺接して移動し、やがて前記Vベルトが前記上方プーリのV溝に落下することで、前記Vベルトの上側円弧部が縮径するとともに、前記Vベルトの下側円弧部が前記第2倣いガイドに摺接して移動することで拡径しながら前記下方プーリの固定プーリ半体の外周面に達することで、前記Vベルトが前記ドライブプーリと前記ドリブンプーリとの間に掛け渡されることを特徴とする。
そして、Vベルトが自重により移動し始める鋭角の傾斜角度に両プーリを傾動させると、Vベルトの上側円弧部が第1倣いガイドの外周面に摺接して移動し、やがてVベルトが上方プーリのV溝に落下する。これにより、上方プーリの可動プーリ半体がVベルト内を通過する。またこのとき、Vベルトの上側円弧部が縮径するとともに、Vベルトの下側円弧部が第2倣いガイドに摺接して移動することで拡径しながら、下方プーリの固定プーリ半体の外周面を通過してV溝に達する。これにより、下方プーリの固定プーリ半体がVベルト内を通過する。以上により、Vベルトがドライブプーリとドリブンプーリとの間に掛け渡される。
従って、第3の発明によれば、第1の発明及び第2の発明のように押圧手段を設けることなくVベルトが自重により移動し、Vベルトの自由落下を利用してVベルトの掛け渡し作業を自動化できる。また、第3の発明によれば、両プーリの軸線を水平方向に対して略同一の鋭角の傾斜角度で傾斜させた状態でVベルトの掛け渡し作業を行うため、Vベルトの軸線が略水平方向に向いており、自重によりVベルトに軸線方向の垂れが生じるのを抑制できる。そのため、Vベルトに嵌挿されていた積層リングがエレメントからはみ出すのが抑制され、積層リングが各プーリに接触して損傷するおそれを回避でき、高品質を維持できる。
前記第1倣いガイドに前記Vベルトを懸架する懸架工程と、前記押圧手段により、前記懸架されたVベルトを押圧していくことで、前記Vベルトの上側円弧部を前記第1倣いガイドの外周面に摺接させて前記上方プーリのV溝方向に移動させる第1移動工程と、やがて前記Vベルトが前記上方プーリのV溝に落下することで、前記Vベルトの上側円弧部が縮径するとともに、前記Vベルトの下側円弧部が前記第2倣いガイドに摺接して移動することで拡径しながら前記下方プーリの被支持側とは反対側のプーリ半体の外周面に達する第2移動工程と、を有することを特徴とする。
Vベルト式無段変速機は、ドライブプーリ10と、ドリブンプーリ20と、Vベルト30と、を含んで構成される。
ドライブプーリ10は、ドライブシャフト11上に軸線X1と同軸に配置された固定プーリ半体12及び可動プーリ半体13を備える。固定プーリ半体12及び可動プーリ半体13は、いずれも円盤状であり、互いに対向する側の面が、径方向外側に向かうに従い互いに離間する方向に傾斜する傾斜面(以下、「V面」という。)で形成される。固定プーリ半体12のV面121と、可動プーリ半体13のV面131とにより、固定プーリ半体12と可動プーリ半体13の間にV溝14が形成される。
ドライブプーリ10は、可動プーリ半体13がドライブシャフト11に沿って固定プーリ半体12に接近又は離間する方向に移動することで、V溝14の幅を変化させる。
ドリブンプーリ20は、可動プーリ半体23がドリブンシャフト21に沿って固定プーリ半体22に接近又は離間する方向に移動することで、V溝24の幅を変化させる。
図2に示すように、Vベルト30は、一対の積層リング311,312と、複数のエレメント320と、を含んで構成される。Vベルト30は、複数のエレメント320を周方向に複数積層してなる環状体に設けられた一対の溝(後述の溝324,324)のそれぞれに、一対の積層リング311,312を嵌挿することで形成される。
一対の積層リング311,312は、それぞれ、無端リボン状の複数の金属リングを径方向に複数積層することで構成される。なお、金属リングは、金属製の矩形の薄板を筒状にしてその端部同士を並べて溶接した後、必要に応じて表面処理や熱処理等を施し、一定の幅で切断することで形成される。
ボディ部321は、Vベルト30の径方向の両側部321a,321bが、上述の固定プーリ半体12のV面121及び可動プーリ半体13のV面131や、固定プーリ半体22のV面221及び可動プーリ半体23のV面231に摺接する。
ネック部322の幅が狭いことにより、ボディ部321とイヤー部323との間には、一対の溝324,324が形成される。これら一対の溝324,324には、上記一対の積層リング311,312が嵌挿される。
なお、複数のエレメント320や金属リングは、積層される前に単体で、有害な傷がないことが確認されるともに、積層された後にも有害な傷がないことを確認するための検査がされる。また当然ながら、複数のエレメント320に形成された一対の溝324、324に積層リングが嵌挿された後にも、有害な傷がないことを確認するための検査がされる。
支持機構40は、ドライブプーリ10とドリブンプーリ20を支持する。具体的には、支持機構40は、これら両プーリを、それらの軸線X1,X2が略水平方向となるように上下に配置して支持する。本実施形態では、図1に示すように、ドライブプーリ10を下方に配置し、ドリブンプーリ20を上方に配置して支持する。ただし、これに限定されず、ドリブンプーリ20を下方に配置し、ドライブプーリ10を上方に配置して支持してもよい。
これにより、上方に配置される上方プーリ(本実施形態ではドリブンプーリ20)の可動プーリ半体(本実施形態では可動プーリ半体23)が、最もプッシャー60に近い位置に配置される。
支持工程では、支持機構40により、ドライブプーリ10及びドリブンプーリ20を、それらの軸線X1,X2が略水平方向となるようにして上下に配置し、且つ両プーリのV溝14,24に他方のプーリ半体の一部を入り込ませた状態で支持する。
懸架工程では、第1倣いガイド51にVベルト30を懸架する。
第1移動工程では、プッシャー60により、懸架されたVベルト30を押圧していくことで、Vベルト30の上側円弧部を第1倣いガイド51の外周面に摺接させて上方のドリブンプーリ20のV溝24方向に移動させる。
第2移動工程では、やがてVベルト30が上方のドリブンプーリ20のV溝24に落下することで、Vベルト30の上側円弧部が縮径するとともに、Vベルト30の下側円弧部が第2倣いガイド52に摺接して移動することで拡径しながら下方のドライブプーリ10の被支持側とは反対側の固定プーリ半体12の外周面に達する。
以上により、Vベルト30がドライブプーリ10とドリブンプーリ20との間に掛け渡される。
先ず、本実施形態では、ドライブプーリ10及びドリブンプーリ20を、軸線X1,X2が略水平となるように上下に配置するとともに、両プーリのV溝14,24に他方の固定プーリ半体22,12の一部を入り込ませた状態で支持する。このとき、支持機構40のスライド機構により、両プーリ間の軸間距離を調整する。
そして、支持機構40のスライド機構により、両プーリ間の軸間距離を調整し、Vベルト30がドライブプーリ10とドリブンプーリ20との間に掛け渡される。
例えば、上記実施形態に係る支持機構40を変形し、ドライブプーリ10及びドリブンプーリ20を、各軸線X1,X2が水平方向に対して略同一の鋭角の傾斜角度で傾斜するようにして、上方に配置される上方プーリ(例えば、ドリブンプーリ20)の可動プーリ半体(例えば、可動プーリ半体23)が固定プーリ半体(例えば、固定プーリ半体22)よりも上方に位置するように配置し、且つ両プーリのV溝14,24に他方の固定プーリ半体の一部を入り込ませた状態で支持可能な支持機構40Aとしてもよい。
このような支持機構40Aを備えるVベルト掛け渡し装置1Aでは、上記実施形態に係るVベルト掛け渡し装置1とは異なり、押圧手段としてのプッシャー60は特に必須ではない。
支持工程では、支持機構40Aにより、ドライブプーリ10及びドリブンプーリ20を、それらの軸線X1,X2が略水平方向となるようにして上下に配置し、且つ両プーリのV溝14,24に他方のプーリ半体の一部を入り込ませた状態で支持する。
懸架工程では、第1倣いガイド51にVベルト30を懸架する。
第1移動工程では、支持機構40Aが有する傾動機構41により、第1倣いガイド51に懸架されたVベルト30が自重により移動し始める鋭角の傾斜角度に両プーリを傾動させることで、Vベルト30の上側円弧部を第1倣いガイド51の外周面に摺接させて上方のドリブンプーリ20のV溝24方向に移動させる。
第2移動工程では、やがてVベルト30が上方のドリブンプーリ20のV溝24に落下することで、Vベルト30の上側円弧部が縮径するとともに、Vベルト30の下側円弧部が第2倣いガイド52に摺接して移動することで拡径しながら下方のドライブプーリ10の被支持側とは反対側の固定プーリ半体12の外周面に達する。
以上により、Vベルト30がドライブプーリ10とドリブンプーリ20との間に掛け渡される。
先ず、図6に示すように、ドライブプーリ10及びドリブンプーリ20を、軸線X1,X2が略水平となるように上下に配置するとともに、両プーリのV溝14,24に他方の固定プーリ半体22,12の一部を入り込ませた状態で支持する。このとき、支持機構40Aのスライド機構により、両プーリ間の軸間距離を調整する。
そして、支持機構40のスライド機構により、両プーリ間の軸間距離を調整し、Vベルト30がドライブプーリ10とドリブンプーリ20との間に掛け渡される。
10…ドライブプーリ
11…ドライブシャフト
12,22…固定プーリ半体
13,23…可動プーリ半体
14,24…V溝
20…ドリブンプーリ
21…ドリブンシャフト
30…Vベルト
40,40A…支持機構
41…傾動機構
51…第1倣いガイド
52…第2倣いガイド
60…プッシャー(押圧手段)
X1,X2…軸線
Claims (6)
- ドライブシャフト上に同軸に配置された一対のプーリ半体から構成されるドライブプーリと、ドリブンシャフト上に同軸に配置された一対のプーリ半体から構成されるドリブンプーリとの間に、ベルト式無段変速機の無端状のVベルトを掛け渡すVベルト掛け渡し装置において、
前記ドライブプーリ及び前記ドリブンプーリを、それらの軸線方向が略水平方向となるようにして上下に配置し、且つ両プーリのV溝に他方のプーリ半体の一部を入り込ませた状態で支持する支持機構と、
前記支持機構により上方に配置されて支持された上方プーリの被支持側とは反対側のプーリ半体上部の外周面上から、前記V溝側とは前記反対側に前記軸線方向に沿って延設され、その外周面に前記Vベルトが懸架される半筒状の第1倣いガイドと、
前記支持機構により下方に配置されて支持された下方プーリの被支持側とは反対側のプーリ半体下部の外周面上から、前記軸線方向に対して傾斜して前記V溝側とは前記反対側のシャフトまで延設された第2倣いガイドと、
前記第1倣いガイドに懸架されたVベルトを、前記軸線方向に沿って前記V溝側に向かって押圧する押圧手段と、を備え、
前記第1倣いガイドに懸架されたVベルトを前記押圧手段により押圧していくと、前記Vベルトの上側円弧部が前記第1倣いガイドの外周面に摺接して移動し、やがて前記Vベルトが前記上方プーリのV溝に落下することで、前記Vベルトの上側円弧部が縮径するとともに、前記Vベルトの下側円弧部が前記第2倣いガイドに摺接して移動することで拡径しながら前記下方プーリの被支持側とは反対側のプーリ半体の外周面に達することで、前記Vベルトが前記ドライブプーリと前記ドリブンプーリとの間に掛け渡されることを特徴とするVベルト掛け渡し装置。 - ドライブシャフト上に同軸に配置された固定プーリ半体と可動プーリ半体から構成されるドライブプーリと、ドリブンシャフト上に同軸に配置された固定プーリ半体と可動プーリ半体から構成されるドリブンプーリとの間に、ベルト式無段変速機の無端状のVベルトを掛け渡すVベルト掛け渡し装置において、
前記ドライブプーリ及び前記ドリブンプーリを、それらの軸線方向が略水平方向となるようにして上下に配置し、且つ両プーリのV溝に他方の固定プーリ半体の一部を入り込ませた状態で支持する支持機構と、
前記支持機構により上方に配置されて支持された上方プーリの可動プーリ半体上部の外周面上から、前記V溝側とは反対側に前記軸線方向に沿って延設され、その外周面に前記Vベルトが懸架される半筒状の第1倣いガイドと、
前記支持機構により下方に配置されて支持された下方プーリの固定プーリ半体下部の外周面上から、前記軸線方向に対して傾斜して前記V溝側とは反対側のシャフトまで延設された第2倣いガイドと、
前記第1倣いガイドに懸架されたVベルトを、前記軸線方向に沿って前記V溝側に向かって押圧する押圧手段と、を備え、
前記第1倣いガイドに懸架されたVベルトを前記押圧手段により押圧していくと、前記Vベルトの上側円弧部が前記第1倣いガイドの外周面に摺接して移動し、やがて前記Vベルトが前記上方プーリのV溝に落下することで、前記Vベルトの上側円弧部が縮径するとともに、前記Vベルトの下側円弧部が前記第2倣いガイドに摺接して移動することで拡径しながら前記下方プーリの固定プーリ半体の外周面に達することで、前記Vベルトが前記ドライブプーリと前記ドリブンプーリとの間に掛け渡されることを特徴とするVベルト掛け渡し装置。 - ドライブシャフト上に同軸に配置された固定プーリ半体と可動プーリ半体から構成されるドライブプーリと、ドリブンシャフト上に同軸に配置された固定プーリ半体と可動プーリ半体から構成されるドリブンプーリとの間に、ベルト式無段変速機の無端状のVベルトを掛け渡すVベルト掛け渡し装置において、
傾動機構を有し、当該傾動機構により前記ドライブプーリ及び前記ドリブンプーリをそれらの軸線方向が水平方向に対して略同一の鋭角の傾斜角度で傾斜するようにして、上方に配置される上方プーリの可動プーリ半体が固定プーリ半体よりも上方に位置するように配置し、且つ両プーリのV溝に他方の固定プーリ半体の一部を入り込ませた状態で支持可能な支持機構と、
前記支持機構により上方に配置されて支持された上方プーリの可動プーリ半体上部の外周面上から、前記V溝側とは反対側に前記軸線方向に沿って延設され、その外周面に前記Vベルトが懸架される半筒状の第1倣いガイドと、
前記支持機構により下方に配置されて支持された下方プーリの固定プーリ半体下部の外周面上から、前記軸線方向に対して傾斜して前記V溝側とは反対側のシャフトまで延設された第2倣いガイドと、を備え、
前記支持機構が有する傾動機構により、前記第1倣いガイドに懸架されたVベルトが自重により移動し始める鋭角の傾斜角度に両プーリを傾動させることで、前記Vベルトの上側円弧部が前記第1倣いガイドの外周面に摺接して移動し、やがて前記Vベルトが前記上方プーリのV溝に落下することで、前記Vベルトの上側円弧部が縮径するとともに、前記Vベルトの下側円弧部が前記第2倣いガイドに摺接して移動することで拡径しながら前記下方プーリの固定プーリ半体の外周面に達することで、前記Vベルトが前記ドライブプーリと前記ドリブンプーリとの間に掛け渡されることを特徴とするVベルト掛け渡し装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のVベルト掛け渡し装置において、
前記上方プーリの被支持側のプーリ半体の上部と、前記下方プーリの被支持側のプーリ半体の下部には、干渉防止治具が設けられていることを特徴とするVベルト掛け渡し装置。 - 請求項1又は2に記載のVベルト掛け渡し装置を使用して、前記ドライブプーリと前記ドリブンプーリとの間に前記Vベルトを掛け渡すVベルト掛け渡し方法において、
前記支持機構により、前記ドライブプーリ及び前記ドリブンプーリを、それらの軸線が略水平方向となるようにして上下に配置し、且つ両プーリのV溝に他方のプーリ半体の一部を入り込ませた状態で支持する支持工程と、
前記第1倣いガイドに前記Vベルトを懸架する懸架工程と、
前記押圧手段により、前記懸架されたVベルトを押圧していくことで、前記Vベルトの上側円弧部を前記第1倣いガイドの外周面に摺接させて前記上方プーリのV溝方向に移動させる第1移動工程と、
やがて前記Vベルトが前記上方プーリのV溝に落下することで、前記Vベルトの上側円弧部が縮径するとともに、前記Vベルトの下側円弧部が前記第2倣いガイドに摺接して移動することで拡径しながら前記下方プーリの被支持側とは反対側のプーリ半体の外周面に達する第2移動工程と、を有することを特徴とするVベルト掛け渡し方法。 - 請求項3に記載のVベルト掛け渡し装置を使用して、前記ドライブプーリと前記ドリブンプーリとの間に前記Vベルトを掛け渡すVベルト掛け渡し方法において、
前記支持機構により、前記ドライブプーリ及び前記ドリブンプーリを、それらの軸線が略水平方向となるようにして上下に配置し、且つ両プーリのV溝に他方のプーリ半体の一部を入り込ませた状態で支持する支持工程と、
前記第1倣いガイドに前記Vベルトを懸架する懸架工程と、
前記支持機構が有する傾動機構により、前記第1倣いガイドに懸架されたVベルトが自重により移動し始める鋭角の傾斜角度に両プーリを傾動させることで、前記Vベルトの上側円弧部を前記第1倣いガイドの外周面に摺接させて前記上方プーリのV溝方向に移動させる第1移動工程と、
やがて前記Vベルトが前記上方プーリのV溝に落下することで、前記Vベルトの上側円弧部が縮径するとともに、前記Vベルトの下側円弧部が前記第2倣いガイドに摺接して移動することで拡径しながら前記下方プーリの被支持側とは反対側のプーリ半体の外周面に達する第2移動工程と、を有することを特徴とするVベルト掛け渡し方法。
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