図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。ここでは、以下に記載する目次に従って、本発明による情報伝達活動の評価支援システムを、学習指導活動について実施した形態について説明する。
<1>定義
<2>ユーザー側からみたシステムの概要
<3>全体構成
<4>各テーブルの内容
<5>各処理機能の内容
*登録者情報登録処理
*指導者権限付与処理
*指導情報・指導者キーワード投稿処理
*指導後調整処理
*学習者キーワード・自由記入欄投稿処理
*学習者投稿キーワード評価処理
*学習者投稿情報閲覧処理
*学習者公開キーワード閲覧処理
*分析画面閲覧処理
*学習者キーワード採用処理
*採用キーワード閲覧処理
*調査票設置処理
*調査票回答処理
*調査票回答閲覧処理
*連絡掲示板処理
<6>他の実施形態
*指導者ケース投稿処理
*学習者レポート投稿処理
*学習者レポートコメント付加処理
*学習者レポート閲覧処理
*学習者公開レポート閲覧処理
<1>定義
説明中で使用するいくつかの語句について簡単に定義する。以下の説明では、本発明による情報伝達活動の評価支援システムを表す簡便な語句として「KWMシステム」を用い、このKWMシステムで使用するデータベースをKWMデータベースと呼ぶ(なお、このKWMシステムは、本発明者らがこのシステムを表す名称として使用しているもので、KWMは「キーワードミーティング」の英文の頭文字を組み合わせたものである。このKWMは、2010年12月10日に本出願人を権利者として、商標登録第5275268号として登録された。)。また、以下の説明で「指導者」とは、授業や講義や講習を行う教師・指導者・講師などを指し、「指導」とは指導者が行う一回分の授業や講義や演習を指す。また、「学習者」とは、生徒・学生・受講者など授業・講義・演習等を受ける者を指す。従って、「指導者」は特許請求の範囲の欄で記載する「発信者」に該当し、「学習者」は特許請求の範囲の欄で記載する「受信者」に該当し、「指導」とは、特許請求の範囲の欄で記載する「発信」あるいは「情報伝達」に該当する。
<2>ユーザー側からみた本実施の形態に係るシステムの概要
KWMシステムの学習指導活動についての実施の形態の説明に先立ち、ユーザー側からみた本実施の形態におけるKWMシステムの概要について簡単に以下の1.〜7.で説明する。システムの構成全体を把握するために役立つと考えるからである。
1.指導者は、指導の計画を立案し、指導の内容を、キーワードとその説明としてKWMシステムに登録する。また、指導情報として、指導名称や指導の実施日時や、学習者からの投稿受付期間も同時に登録する。
2.指導者は指導を実施し、実施結果に合わせて、1.で登録したキーワードを一定期間修正することができる。その期間を経過すると、事実上、登録したキーワードは確定する。
3.学習者は、指導後に指導の内容について、キーワードとその説明の形で入力しKWMシステムに投稿する。
4.指導者は、投稿された学習者のキーワードの評価及び必要であればコメントを入力する。
5.学習者は、自己の投稿に対する指導者のコメント等を閲覧できる。また、指導者が公開を許可したすべての学習者のキーワードと指導者のコメントを閲覧できる。
6.指導者は、自己の指導に対する分析結果を閲覧できる。
7.指導者は、学習者に対してアンケートを実施したり、連絡事項を掲示できる。
以上の1.〜7がこの実施の形態の基本的な利用方法である。さらに、社会で実際に起きた事例や問題などのケースを指導者が設定しそれについて学習者が議論を行う授業形式(ケーススタディ)において、以下の1.〜6.に記載するような利用方法も考えられる。
1.指導者は、議論に用いるケースを指導情報として、KWMシステムに登録する。議論の実施日時や、学習者からのレポート投稿受付期間も同時に登録する。
2.指導者は、多数の学習者とともに議論を実施する。
3.学習者は、議論の後、ケースに対するレポートをKWMシステムに投稿する。
4.指導者は、投稿された学習者のレポートを閲覧し、必要であればコメントを入力する。
5.学習者は、自己の投稿内容に対する指導者のコメント等を閲覧できる。また、指導者が公開を許可したすべての学習者のレポートと指導者のコメントを閲覧できる。
6.指導者は、学習者に対してアンケートを実施したり、連絡事項を掲示できる。
上記の1.〜6.に記載したレポートを投稿する利用方法は、最初に記載したKWMシステムの利用方法でいくつかの機能を使用しないようにすれば、同様の構成で利用することも全く不可能というわけではないが、例えばキーワードの説明文とレポートとでは想定されている字数のボリュームが異なる点などから、KWMシステムの別メニューとして設けておけば、より利用しやすくなるし、この利用方法自体を独立のシステムとすることも可能である。従って、2番目の利用方法については、1番目の利用方法の実施形態を一通り説明した後、他の実施形態として説明することにする。
<3>全体構成
図1は、KWMシステムの実施形態の全体構成を示す図である。KWMシステムは、インターネット接続環境及びブラウザを備えた端末装置4(携帯電話、携帯情報端末、コンピュータを含む)がインターネットを介して接続可能なKWMサーバ2とKWMサーバ2がアクセス可能なKWMデータベース3とで構成されている。
KWMサーバ2は、ウェブサーバ、データベースサーバ等として機能し、端末装置4からの指示を受けて、a〜pの参照番号で示す各処理、すなわち、登録者情報登録処理a、ログイン認証処理b、指導者権限付与処理c、指導情報・指導者キーワード投稿処理d、指導後調整処理e、学習者キーワード・自由記入欄投稿処理f、学習者投稿キーワード評価処理g、学習者投稿情報閲覧処理h、学習者公開キーワード閲覧処理i、分析画面閲覧処理j、学習者キーワード採用処理k、採用キーワード閲覧処理l、調査票設置処理m、調査票回答登録処理n、調査票回答閲覧処理o、連絡掲示板処理p、を実行する。KWMサーバ2は、これらの処理を、コンピュータプログラム及びコンピュータハードウェアの連携により、KWMデータベース3に対するデータの生成・登録・読み込み・更新等のデータの操作を行いながら実行する。
KWMデータベース3は、KWMサーバ2が実行する各処理に必要なデータをテーブル形式で記憶し管理している。具体的には、登録者情報テーブル31、登録者顔写真テーブル32、指導情報テーブル33、指導者キーワードテーブル34、学習者投稿情報テーブル35、学習者キーワードテーブル36、学習者キーワードコメントテーブル37、学習者自由記入欄テーブル38、学習者自由記入欄コメントテーブル39、自由記入欄カテゴリテーブル40、調査票情報テーブル41、調査票内容テーブル42、調査票設置情報テーブル43、調査票回答テーブル44、掲示板情報テーブル45、を備えている。
各テーブルの詳細については、次項において説明するが、その前に、各処理とテーブルとの関係についてあらかじめその概要を説明する。
登録者情報登録処理a、ログイン認証処理b、指導者権限付与処理cは、本実施の形態のシステムにおいて必ずしも特徴的な構成とは言えないが、特定のメンバーのみによって利用され運営されるシステムの信頼性を保証するためには必要な機能であり、これらの処理を実行するために、登録者情報テーブル31、登録者顔写真テーブル32が設けられている。
指導情報・指導者キーワード投稿処理d、指導後調整処理e、学習者キーワード・自由記入欄投稿処理f、学習者投稿キーワード評価処理g、学習者投稿情報閲覧処理h、学習者公開キーワード閲覧処理i、分析画面閲覧処理j、学習者キーワード採用処理k、採用キーワード閲覧処理lは、本願発明による情報伝達活動の評価支援システムにおいて、もっとも特徴的な機能であり、これらの処理を実行するために、指導情報テーブル33、指導者キーワードテーブル34、学習者投稿情報テーブル35、学習者キーワードテーブル36、学習者キーワードコメントテーブル37、学習者自由記入欄テーブル38、学習者自由記入欄コメントテーブル39、自由記入欄カテゴリテーブル40が設けられている。
調査票設置処理m、調査票回答登録処理n、調査票回答閲覧処理oは、学習指導活動に関連してアンケートを行う場合に利用する機能であり、サブメニューとして備えることが出来れば便利である。これらの処理を実行するために、調査票情報テーブル41、調査票内容テーブル42、調査票設置情報テーブル43、調査票回答テーブル44が設けられている。
連絡掲示板処理pは、システムを利用して連絡事項を伝える場合に利用する機能であり、サブメニューとして備えることが出来れば便利である。この処理を実行するために、掲示板情報テーブル45が設けられている。
<4>各テーブルの内容
図2〜図5は、図1の参照番号31〜45で示す各テーブルに登録されるデータの内容を示す図である。以下、図2〜図5を参照しながら、各テーブルの詳細について説明する。
登録者情報テーブル31は、KWMシステムの利用者の個人情報データを登録者情報として記録する。KWMシステムを利用するためにはあらかじめシステムに新規登録する必要があり、登録者情報登録処理a(図1参照)による新規登録の結果、指導者も学習者も共に登録者として固有の登録者IDが付されて登録情報テーブル31にレコードが生成される。
登録者情報テーブル31は、図2に示すように、各登録者のレコードについて、登録者IDを主キーとして、氏名、認証にも用いられるメールアドレスやパスワード、種々の目的に使用することを想定して準備されている汎用の登録者情報1〜3、初回登録年月日、最終ログイン年月日時分、誕生日、性別、指導者権限の有無(登録者のうち指導者であるか否かを識別するためのもの)、講義責任者の有無(複数の指導者により一連の指導が行われる場合に講義責任者であるか否かを識別するためのもの)、ログイン権限の有無、メール配信希望の有無、顔写真の画像データのファイル名、の各フィールドが設定されている。
登録者顔写真テーブル32は、主としてユーザーに提供する画面に登録者の氏名等とともに写真画像を表示するためのデータを記録するものである。登録者情報登録処理a(図1参照)とは別途に、登録者の新規登録後に、顔写真アップロード処理(図示せず)により登録者の写真画像をKWMサーバ2にアップロードすると、前述の登録情報テーブル31で付されている登録者IDと関連付けてレコードが生成される。
登録者顔写真テーブル32は、図2に示すように、各写真画像のレコードについて、登録者IDを主キーとして、画像のバイナリデータ、ダイレクトリンク時のファイル名、画像データのサイズ、画像データのフォーマット形式、の各フィールドが設定されている。この登録者顔写真のデータは、KWMシステムの各処理を実行するための必須のデータではないが、例えば指導者が学習者の投稿を評価する場合に、学習者の氏名などの個人情報と共に写真も表示されると、学習者を把握しやすくなる。また、学習者が指導情報を選択する場合などに、指導者の氏名などの個人情報と共に写真も表示されると、指導情報や指導者を選択するのに便利である。
指導情報テーブル33と指導者キーワードテーブル34は、指導者が指導(指導者が行う一回分の授業や講義や演習を指す)の計画を立案し、指導後に学習者からの投稿を受け付けるために、指導情報・指導者キーワード投稿処理d(図1参照)により入力された、指導の詳細や学習者の投稿受付期間等のデータを記録し管理するためのテーブルである。指導には通常複数のキーワードが含まれていることから、一つの指導情報に対して、複数の指導者キーワードが登録される。従って、指導情報テーブル33及び指導者キーワードテーブル34の2つのテーブルによってデータを管理している。
指導者が一つの指導について、指導情報・指導者キーワード投稿処理d(図1参照)により、指導の詳細や学習者の投稿受付期間等を登録すると、固有の指導情報IDが付されて指導情報テーブル33にレコードが生成される。
指導情報テーブル33には、図2に示すように、一つの指導のレコードについて、指導情報IDを主キーとして、指導名称、初回登録年月日、指導年月日、投稿受付開始年月日、投稿受付終了年月日、指導者の登録者ID、副指導者1の登録者ID、副指導者2の登録者ID、副指導者3の登録者ID、自由記入欄カテゴリID、の各フィールドが設定されている。指導情報テーブル33では、一つの指導について、1名の主たる指導者(必須の登録事項)と、3名までの副指導者(任意の登録事項)を登録しておくことができる。なお、自由記入欄カテゴリIDのフィールドは、後述する自由記入欄カテゴリテーブル40であらかじめ定義しておく投稿者の自由記入欄の内容について画面に表示する説明文を指定しておくために設定されている。
指導者が、指導情報・指導者キーワード投稿処理d(図1参照)により、指導の内容をキーワード及びその説明として登録すると、キーワード毎に固有の指導者キーワードIDが付されて、前述した指導情報IDに関連づけて、指導者キーワードテーブル34にレコードが生成される。
指導者キーワードテーブル34には、図3に示すように、一つのキーワードのレコードについて、指導者キーワードIDを主キーとして、指導情報ID、指導者キーワード、指導者キーワードの説明、キーワード採用フラグの各フィールドが設定されている。
学習者投稿情報テーブル35、学習者キーワードテーブル36、学習者自由記入欄テーブル38は、投稿受付中の指導に対して、学習者キーワード・自由記入欄投稿処理f(図1参照)により、学習者が投稿するキーワードとその説明及び自由記入欄の内容を記録管理すると共に、学習者キーワード評価処理g(図1参照)により指導者が学習者の投稿したキーワードに対して入力する評点を記録・管理する。一つの指導に対する投稿には、通常複数のキーワードや自由記入欄の内容が含まれるので、学習者投稿情報テーブル35に対して、学習者キーワードテーブル36と学習者自由記入欄テーブル38との2つのテーブルを別に設けて、データを記録・管理するようにしている。また、学習者キーワードコメントテーブル37と、学習者自由記入欄コメントテーブル39は、学習者キーワード評価処理g(図1参照)により指導者が学習者の投稿したキーワード及び自由記入欄の内容に対して入力するコメントを記録・管理する。学習者のキーワードあるいは自由記入欄の内容については、複数の指導者(正・副)が存在する場合に、指導者毎にコメントを蓄積できるようにするために、学習者キーワードテーブル36と学習者自由記入欄テーブル38とは別に、学習者キーワードコメントテーブル37と、学習者自由記入欄コメントテーブル39を設けて、データを記録・管理するようになっている。
学習者投稿情報テーブル35は、学習者キーワード・自由記入欄投稿処理f(図1参照)により、学習者が一つの指導に対して投稿を登録すると、固有の学習者投稿情報IDが付されて学習者投稿情報テーブル35にレコードが生成される。
学習者投稿情報テーブル35には、図3に示すように、一つの投稿のレコードについて、学習者投稿情報IDを主キーとして、指導情報ID、投稿した学習者の登録者ID、登録年月日、評価年月日の各フィールドが設定されている。これらのフィールド中、評価年月日は、学習者の投稿後、学習者投稿キーワード評価処理g(図1参照)により、指導者が評価を行った場合に評価年月日を登録するために設定されているものである。
学習者キーワードテーブル36は、学習者が投稿受付中の指導に対して、学習者キーワード・自由記入欄投稿処理f(図1参照)により、キーワード及びその説明を登録すると、キーワード毎に固有の学習者キーワードIDが付されてレコードが生成される。一つの指導には通常複数のキーワードを投稿することから、一つの学習者投稿情報IDに関連づけて、複数の学習者キーワードが登録される。
学習者キーワードテーブル36には、図3に示すように、一つの投稿されたキーワードのレコードについて、学習者キーワードIDを主キーとして、学習者投稿情報ID、学習者キーワード、学習者キーワードの説明、学習者キーワードと一致する指導者キーワードの指導者キーワードID、指導者による評点(その1)、指導者による評点(その2)、指導者用印刷フラグ、キーワード採用フラグの各フィールドが設定されている。上記したフィールドの内、学習者のキーワードと一致する指導者キーワードの指導者キーワードID、指導者による評点(その1)、指導者による評点(その2)、指導者用印刷フラグ、の各フィールドは、学習者の投稿後、学習者投稿キーワード評価処理g(図1参照)により、指導者がデータを登録するために設定されているものである。
学習者キーワードコメントテーブル37は、学習者が投稿したキーワード及びその説明に対して、指導者及び副指導者がそれぞれコメントを投稿できるように設けられたテーブルであり、学習者キーワード評価処理g(図1参照)により、指導者(副指導者を含む)がコメントを入力すると、コメント毎に固有の学習者キーワードコメントIDが付与されて、レコードが生成される。すなわち、学習者の一つのキーワードに対して、複数の指導者がコメントする場合には、指導者毎にレコードが生成される。
学習者キーワードコメントテーブル37には、図3に示すように、学習者により投稿された一つのキーワードのレコードについて、学習者キーワードコメントIDを主キーとして、学習者キーワードID、コメントした指導者の登録者ID、開示・公開レベル、学習者キーワードに対する指導者コメントの各フィールドが設定されている。ここで、開示・公開レベルのフィールドには、指導者によるコメントについて、非公開とするか、当該学習者のみに開示するか、公開情報として学習者全体に開示するか、のいずれであるかを示す値が入力される。
学習者自由記入欄テーブル38は、学習者が投稿受付中の指導に対して、学習者キーワード・自由記入欄投稿処理f(図1参照)により、自由記入欄への入力を投稿すると、自由記入欄毎に固有の学習者自由記入欄IDが付されてレコードが生成される。一つの指導には通常複数の自由記入欄が準備され複数の自由記入を投稿することから、一つの学習者投稿情報IDに対して、複数の学習者自由記入欄のレコードが登録される。
学習者自由記入欄テーブル38には、図4に示すように、学習者により投稿された一つの自由記入欄の内容のレコードについて、学習者自由記入欄IDを主キーとして、学習者投稿情報ID、自由記入欄カテゴリID、学習者の自由記入欄への入力内容、指導者用印刷フラグ、の各フィールドが設定されている。上記したフィールドの内、指導者用印刷フラグ、のフィールドは、学習者の投稿後、後述する学習者投稿キーワード評価処理g(図1参照)により、指導者がデータを登録するために設定されているものである。また、自由記入欄カテゴリIDのフィールドには、指導情報テーブル33で指定されている自由記入欄カテゴリIDが書き込まれる。
学習者自由記入欄コメントテーブル39は、学習者が投稿した自由記入欄の投稿内容に対して、指導者及び副指導者がそれぞれコメントを投稿できるように設けられたテーブルであり、学習者投稿キーワード評価処理g(図1参照)により、指導者(副指導者を含む)がコメントを入力すると、コメント毎に固有の学習者自由記入欄コメントIDが付与されて、レコードが生成される。すなわち、学習者の一つの自由記入欄の投稿内容に対して、複数の指導者がコメントする場合には、指導者毎にレコードが生成される。
学習者自由記入欄コメントテーブル39には、図4に示すように、一つの学習者自由記入欄に対するコメントのレコードについて、学習者自由記入欄コメントIDを主キーとして、学習者自由記入欄ID、コメントした指導者の登録者ID、開示・公開レベル、学習者自由記入欄に対する指導者コメントの各フィールドが設定されている。
自由記入欄カテゴリテーブル40は、学習者が投稿する自由記入欄の内容について画面に表示する説明文(例えば、「指導に対する質問がある場合は、下記に入力して下さい」、「指導に対する感想がある場合は、下記に入力して下さい」、「指導で宿題が出されている場合は、下記に入力して下さい」など)についてあらかじめ設定しておくものである。
自由記入欄カテゴリテーブル40には、図4に示すように、一つの説明文のレコードについて、自由記入欄カテゴリIDを主キーとして、説明文の略称(上記した例に対応して、質問、感想、宿題など)、(画面表示する)説明文、カテゴリを登録した者(通常は指導者)の登録者ID、の各フィールドが設定されている。
調査票情報テーブル41、調査票内容テーブル42、調査票設置情報テーブル43及び調査票回答テーブル44は、指導者が学習者に対してアンケートを行うために設けられているものであり、ここではアンケートを調査票という。この調査票については、同一内容のアンケートを例えば指導受講前と指導受講後というように複数回実施できるように、調査票情報テーブル41、調査票内容テーブル42、調査票設置情報テーブル43、の3つのテーブルが設けられている。
調査票情報テーブル41は、調査票の名前を管理するためのテーブルであり、指導者が調査票設置処理m(図1参照)により、調査票の名前を入力したときに、調査票の名前毎に固有の調査票情報IDが付与されてレコードが生成される。この調査票の名前とは、例えば、「講義の指導形式についての希望アンケート」、「健康認識調査票」、「職場のストレス調査票」などのような、アンケートのタイトルである。
調査票情報テーブル41には、図4に示すように、調査票情報IDを主キーとして、調査票の名前、調査票を設置した者(通常は指導者)の登録者ID、の各フィールドが設定されている。
調査票内容テーブル42は、調査票の内容文とその回答形式を管理するためのテーブルであり、指導者が調査票設置処理m(図1参照)により、調査票の内容を入力したときに、調査票の内容毎に固有の調査票内容IDが付与されてレコードが生成される。
調査票内容テーブル42には、図4に示すように、調査票内容IDを主キーとして、調査票情報ID、調査票の内容文、回答形式の表示内容(選択肢、自由記述など)、調査内容を作成した者の登録者ID、の各フィールドが設定されている。
調査票設置情報テーブル43は、設置されるそれぞれの調査票の受付開始日時と受付終了日時を管理するためのテーブルであり、指導者が調査票設置処理m(図1参照)により、調査票の実施期間を入力したときに、設置される調査票毎に固有の調査票設置情報IDが付与されてレコードが生成される。
調査票内容テーブル43には、図5に示すように、調査票設置情報IDを主キーとして、調査票情報ID、調査票設置情報の登録日、調査票の受付開始日時、調査票の受付終了日時、調査票を設置した者の登録者ID、の各フィールドが設定されている。
調査票回答テーブル44は、学習者が調査票に回答した内容を管理するためのテーブルであり、学習者が調査票回答処理n(図1参照)により、調査票の回答を入力したときに、設置された調査票の回答毎に、固有の調査票回答IDが付与されてレコードが生成される。
調査票回答テーブル44には、図5に示すように、調査票回答IDを主キーとして、調査票設置情報ID、調査票内容ID,回答した内容、回答者(通常は学習者)の登録者ID、の各フィールドが設定されている。
掲示板情報テーブル45は、システムの管理者や指導者が学習者に対して連絡事項がある場合、その連絡事項をシステムに掲示するために必要な情報を管理するテーブルであり、連絡掲示板処理p(図1参照)により、掲示事項の情報を書き込んだときに、書き込まれた情報毎に、固有の掲示板情報IDが付与されてレコードが生成される。
掲示板情報テーブル45には、図5に示すように、掲示板情報IDを主キーとして、掲示板情報作成者の登録者ID,親となる掲示板情報ID、掲示板情報のタイトル、掲示板情報の本文、投稿日時、更新日時、の各フィールドが設定されている。これらのフィールド中、「親となる掲示板情報ID」は、あるテーマについて複数回にわたって連絡事項が発生する場合に、そのテーマにおける最初の掲示板情報レコードの掲示板情報IDであり、後続する掲示板情報レコードのこのフィールドに親の掲示板情報IDを書き込むことにより、双方のレコードを関連づけることになる。
<5>各処理機能の内容
図6〜図17は、図1の参照符号a〜pで示す各処理について、KWMサーバ2が実行する処理の流れを示す図である。また、図18、図19、図20、図21、図22、図23及び図24は、KWMシステムのシステムメニュー画面、指導者操作画面、学習者操作画面、学習者キーワード・自由記入欄投稿画面、学習者投稿キーワード評価処理画面、分析画面、学習者キーワード採用画面をそれぞれ単純化して図示したものである、以下、これらの図面を参照しながら、各処理の詳細について説明する。
*登録者情報登録処理
図6は、KWMシステムを利用するために利用者が新規登録する場合に実行される、登録者情報登録処理の流れを示す図である。図6には図示していないが、利用者はあらかじめ自己の端末装置4からKWMシステムのURLにアクセスすると、KWMサーバ2はトップページの画面を端末装置4に送信する。トップページには新規登録とログインのメニューが表示されている。利用者がトップページの画面で新規登録を選択(a41)すると、このデータがKWMサーバ2に送信される。これを受信すると、KWMサーバ2は新規登録画面を端末装置4に送信し(a21)、利用者に対して必要な個人情報の入力を促す。利用者が、新規登録画面に表示されている入力欄に従って、氏名(姓)、氏名(名)、氏名(姓)よみアルファベット、氏名(名)よみアルファベット、メールアドレス、パスワード、誕生日、性別、メール配信希望の有無、を入力してKWMサーバ2に送信すると、これらの入力データを受信したKWMサーバ2は、登録者毎に固有の登録者IDを付与して、初回登録年月日のデータと共に、これらの入力データを登録者情報テーブル31に追加登録する(a22)。
*指導者権限付与処理
図7は、登録者情報テーブル31に登録されている登録者のなかで、指導者に該当する登録者の指導者権限を付与するための指導者権限付与処理の流れを示す図である。この処理は、KWMシステムの管理者のみに許可される処理である。KWMシステムにおいて、管理者は、KWMシステムにおける特別な存在であり、登録者情報テーブル31に登録される登録者とは異なり、指導者や学習者が行う登録や投稿などは許可されず、ここに記載する指導者権限の付与やその他アカウント無効の設定などは管理者のみに許可されている。
KWMシステムを利用しようとする者が図6に示す登録者情報登録処理aにより新規登録を行う際に、登録者テーブル31の「指導者権限の有無」のフィールドは、学習者であろうと指導者であろうと指導者権限無しが初期値として設定される。従って、KWMシステムにおいて、登録者が指導者と識別されるためには、指導者権限付与処理cにおいて、「指導者権限の有無」のフィールドのデータを指導者権限有りに変更する必要がある。
次に、図7に従って、処理の流れについて説明する。管理者は端末装置4によりKWMシステムのトップページにアクセスしてログインメニューを選択し、このデータがKWMサーバ2に送信される(c41)。これを受信したKWMサーバ2は、端末装置4にログイン画面を送信し認証用データの入力を促す(c21)。管理者がログイン画面において管理者専用の認証用データを入力し、認証用データがKWMサーバ2に送信される(c42)。これを受信したKWMサーバ2は、送信された認証用データが管理者用のデータと照合して一致することを確認すると、ログイン日時を更新し(c22)、管理者用メニュー画面を端末装置4に送信する(c23)。
送信された管理者用メニュー画面において、管理者が指導者権限を付与するメニューを選択すると、このデータがKWMサーバ2に送信される(c43)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31及び登録者顔写真テーブル32から登録者の氏名や顔写真などの登録者を特定するための必要なデータを各フィールドから抽出し(c24)、登録者の一覧を表示する画面を端末装置4に送信し(c25)、管理者に指導者権限を付与する登録者の選択を促す。管理者が登録者の一覧画面から指導者権限を付与する登録者を選択すると、このデータがKWMサーバ2に送信される(c44)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31の指導者権限の有無のフィールドのデータを指導者権限有りに更新する(c26)。
*指導情報・指導者キーワード投稿処理
図8は、指導者がKWMシステムにログインして指導情報と指導者キーワードを投稿するための処理の流れを示す図である。図8に示されている処理の流れの前半は、ログイン認証処理である。指導者は端末装置4によりKWMシステムのトップページにアクセスしてログインメニューを選択し、このデータがKWMサーバ2に送信される(b41)。これを受信したKWMサーバ2は、端末装置4にログイン画面を送信し認証用データ(本実施の形態においてはメールアドレスとパスワード)の入力を促す(b21)。指導者がログイン画面において認証用データを入力し、認証用データがKWMサーバ2に送信される(b42)と、これを受信したKWMサーバ2は、送信された認証用データ(メールアドレスおよびパスワード)に基づいて、登録者情報テーブル31にアクセスし、メールアドレスおよびパスワードが登録されているフィールドを検索し、送信された認証用データと一致すれば、当該登録者の登録者情報の最終ログイン日時を更新し(b23)、KWMシステムメニュー画面を端末装置4に送信する(b24)。
指導者がKWMシステムにログインし、指導者の端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、指導者操作画面の指導情報・指導者キーワード投稿メニューを選択すると(図18、図19参照)、このデータがKWMサーバ2に送信される(d41)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31にアクセスして当該指導者の登録者情報(登録者IDなど)に基づいて、当該指導者専用の指導情報・指導者キーワード投稿画面を指導者の端末装置4に送信する(d22)。その送信された指導情報・指導者キーワード投稿画面では、指導情報として、指導名称、指導年月日、学習者に対する学習者キーワード・自由記入欄の投稿受付開始年月日と投稿受付終了年月日、学習者の投稿の際に受け付ける自由記入欄のカテゴリの指定、の入力欄が設けられ、指導者の入力を促す。登録者情報テーブル31に副指導者が存在する場合は、その登録者を3名まで入力することも可能である。また、同様に、指導者キーワードとして、指導者のキーワードと指導者のキーワードの説明、の入力欄が設けられ、指導者の入力を促す。
指導者が投稿画面に従って、指導情報と指導者キーワードの入力を完了すると、このデータがKWMサーバ2に送信される(d42)。これを受信したKWMサーバ2は、受信した指導情報については、固有の指導情報IDを付与し、入力された指導名称、指導年月日、投稿受付開始年月日、投稿受付終了年月日、自由記入欄カテゴリIDの各データを、送信された年月日を初回登録年月日とし、指導者の登録者IDと共に、指導情報テーブル33の各フィールドのデータとして、指導情報テーブル33に新たなレコードを追加登録する。また、KWMサーバ2は、受信した指導者キーワードのデータについては、キーワード毎に固有の指導者キーワードIDを付与して、入力された指導者のキーワードと、指導者のキーワードの説明を、上で付与されている指導情報IDと共に、指導者キーワードテーブル34の各フィールドのデータとして、指導者キーワードテーブル34に新たなレコードを追加登録する(d23)。
*指導後調整処理
図9は、指導者が指導を実施した後、実施した指導の内容から、すでに登録してあるキーワード及びその説明を調整するための処理の流れを示す図である。図9に示されている処理の流れのうち、前半のステップb41〜b42及びb21〜b24はログイン認証処理であって、すでに図8を参照しながら説明しているので、ここでは説明を省略する。
指導者がKWMシステムにログインし、指導者の端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、指導者操作画面の指導後調整メニューを選択すると(図18、図19参照)、このデータがKWMサーバ2に送信される(e41)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31にアクセスして当該指導者の登録者情報(登録者IDなど)に基づいて、指導情報テーブル33及び指導者キーワードテーブル34から、当該指導者がすでに登録済みである指導情報のデータを抽出し、指導者キーワード調整画面を指導者の端末装置4に送信する(e22)。その送信された画面では、登録済みである指導者キーワードと指導者キーワードの説明の内容が表示され、修正の入力が可能になっている。指導者キーワード調整画面において、指導者が指導者キーワードやその説明の修正を入力し、KWMサーバ2に送信すると(e42)、これを受信したKWMサーバ2は、修正されたデータに基づいて指導者キーワードテーブル34の指導者キーワードと指導者キーワードの説明のフィールドを更新する(e23)。指導後調整処理は、一定の期間、例えば、学習者からの投稿受付開始年月日まで実行でき、その後は当該処理は許可されないので、事実上この期間が経過すると、指導者のキーワードは確定することになる。
*学習者キーワード・自由記入欄投稿処理
図10は、学習者が指導者による指導を受けた後、指導で記憶に残った内容を、キーワード及びその説明として、KWMサーバ2にアップロードするための処理の流れを示す図である。図10に示されている処理の流れのうち、前半のステップb41〜b42及びb21〜b24はログイン認証処理であって、すでに図8を参照しながら説明しているので、ここでは説明を省略する。
学習者がKWMシステムにログインし、学習者の端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、学習者操作画面の学習者キーワード・自由記入欄投稿メニューを選択すると(図18、図20参照)、このデータがKWMサーバ2に送信される(f41)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31にアクセスして当該学習者の必要な登録者情報(登録者ID、氏名など)を取得し、さらに指導情報テーブル33及び学習者投稿情報テーブル35にアクセスし、当該学習者がすでに投稿済みの指導情報があるかどうかを確認後、投稿受付中でかつ学習者がまだ投稿していない指導情報を抽出して表示に必要なデータ(指導名称、指導者ID,指導年月日、投稿受付開始年月日、投稿受付終了年月日など)を抽出したうえ、学習者キーワード・自由記入欄を投稿するための当該学習者専用の指導情報選択画面を端末装置4に送信する(f22)。その送信された指導情報選択画面では、当該学習者の氏名等の表示がされ、投稿受付中の指導情報を一覧で表示することが出来る。この画面で、学習者がキーワード及び自由記入欄の投稿の対象とする指導情報を選択すると、このデータがKWMサーバ2に送信される(f42)。これを受けたKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31と指導情報テーブル33と学習者投稿情報テーブル35にアクセスして画面の表示等に必要な情報を抽出し、学習者キーワード・自由記入欄を投稿するために選択された指導情報を表示した当該学習者専用の入力画面(図19参照)を端末装置4に送信する(f23)。この入力画面では、当該学習者の氏名等の表示がされ、選択された指導情報に対する学習者キーワードとその説明の入力欄がそれぞれ複数設けられ、さらに複数の自由記入欄が設けられている。この自由記入欄に何を記載させるかの表示については、指導者はあらかじめ指導情報テーブル33において自由記入欄カテゴリIDで指定しておくことで、例えば感想文や提案などの入力を促す表示を行うことが可能である。
学習者が入力画面に従って、学習者キーワードと学習者キーワードの説明と自由記入欄の入力を完了すると、このデータがKWMサーバ2に送信される(f43)。これを受信したKWMサーバ2は、この投稿について、固有の学習者投稿情報IDを付与し、選択された指導情報の指導情報ID、投稿した学習者の登録者ID、登録年月日の各データと共に、学習者投稿情報テーブル35の各フィールドのデータとして、追加登録する。また、受信した学習者キーワードとその説明については、固有の学習者キーワードIDを付与して、前述の学習者投稿情報ID、学習者キーワード、学習者キーワードの説明、の各データを、学習者キーワードテーブル36の各フィールドのデータとして、新たなレコードを追加登録する。さらに、自由記入欄の入力については、固有の学習者自由記入欄IDを付与し、上で付与された学習者投稿情報ID、指導情報で指定されていた自由記入欄カテゴリID、自由記入欄の内容、の各データと共に、学習者自由記入欄テーブル38の各フィールドのデータとして、新たなレコードを追加登録する(f24)。
*学習者投稿キーワード評価処理
図11は、学習者がキーワード及びその説明等を投稿した後、指導者が投稿されたキーワード等を評価するための処理の流れを示す図である。図11では、ログイン認証処理の流れの部分は図示を省略し、指導者がKWMシステムにログインしてからの処理の流れを示している。
指導者がKWMシステムにログインし、指導者の端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、指導者操作画面の学習者投稿キーワード評価メニューを選択すると(図18、図19参照)、このデータがKWMサーバ2に送信される(g41)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31にアクセスして当該指導者の必要な登録者情報(登録者ID、氏名など)を取得し、さらに指導情報テーブル33から当該指導者の投稿受付が終了した指導情報を抽出し、学習者投稿情報テーブル35から当該指導情報に投稿された学習者投稿情報を取得し、当該学習者投稿情報から当該学習者を登録者情報テーブル31及び登録者顔写真テーブル32から取得し、指導情報と投稿した学習者を選択させるための表示に必要なデータを抽出したうえ、評価を行う指導情報及び学習者の選択画面を端末装置4に送信する(g22)。その送信された指導情報及び学習者選択画面では、指導情報と共に投稿した学習者の氏名及び写真等が一覧で表示される。この画面で、指導者が指導情報及び評価を行う学習者を選択すると、このデータがKWMサーバ2に送信される(g42)。これを受けたKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31と指導情報テーブル33と指導者キーワードテーブル34と学習者投稿情報テーブル35と学習者キーワードテーブル36と学習者自由記入欄テーブル38と自由記入欄カテゴリテーブル40にアクセスして画面の表示等に必要な情報を抽出し(g23)、選択された指導情報に投稿された当該学習者の学習者キーワード・自由記入欄を評価するための入力画面(図20参照)を端末装置4に送信する(g24)。この入力画面では、当該学習者の氏名と顔写真が表示されると共に、投稿された学習者キーワード及びその説明の入力内容と、指導者が投稿していたキーワード及びその説明が表示されるようになっており、それぞれの学習者キーワードに対する評価とコメントの入力が出来るような入力欄が設けられている。さらに学習者が投稿した自由記入欄の内容が自由記入欄IDで特定される説明文と共に表示され、指導者がコメントを入力できるように入力欄が設けられている。また、指導者のコメントを非公開とするか、当該学習者のみに開示するか、公開情報として学習者全体に開示するか、についての選択を行う入力欄が設けられている。
次に、指導者による学習者キーワードの評価の入力方法の一例について説明する。指導者は、投稿された学習者キーワードを読み、指導者が投稿しているキーワードのいずれかに該当するか否かを判断する。もし該当するものがあれば、プルダウンメニューで一覧表示される指導者キーワードの中から該当するものを選択し、学習者の投稿したキーワードの説明を読みながら学習者キーワードの内容の評価に進む。なお、学習者キーワード中に該当する指導者キーワードがなければ、「該当なし」を選択して、コメントの入力欄に移行する。内容の評価については、妥当性の評価として、1つめの評価入力欄を用いて、例えば、0点、50点、100点の三段階で評価し、さらに別の評価が必要な場合は、2つ目の評価入力欄を用いて、例えば、A、B、C、で評価する。
指導者が入力画面に従って、学習者キーワードに対する評価とコメント、学習者の自由記入欄の投稿に対するコメントの入力を完了し、このデータをKWMサーバ2に送信すると(g43)、これを受信したKWMサーバ2は、学習者投稿情報テーブル35に登録されている当該学習者投稿情報IDで特定されるレコードにおける評価年月日のフィールド(図3参照)に評価年月日を追加登録し、学習者キーワードテーブル36に登録されている当該学習者キーワードIDで特定されるレコードにおける、学習者のキーワードと一致する指導者キーワードID、指導者による評点(その1)(例えば、指導者による妥当性の評価)、指導者による評点(その2)(例えば、指導者による詳細な評価)、の各フィールド(図3参照)に該当するデータを追加登録すると共に、入力された学習者キーワードに対するコメントについては、固有の学習者キーワードコメントIDを付与して、当該学習者キーワードID、コメントした指導者の登録者ID、入力された開示・公開レベル及び学習者キーワードに対する指導者コメント、の各フィールドのデータと共に、学習者キーワードコメントテーブル37に、新たなレコードを追加登録する。さらに、入力された自由記入欄に対するコメントについては、固有の学習者自由記入欄コメントIDが付与して、当該学習者自由記入欄ID、自由記入欄カテゴリID、コメントした指導者の登録者ID、入力された開示・公開レベル及び学習者自由記入欄に対する指導者コメント、の各フィールドのデータと共に、学習者自由記入欄コメントテーブル39に、新たなレコードを追加登録する。
*学習者投稿情報閲覧処理
図12は、学習者が、自分の投稿した学習者キーワード等について指導者が入力したコメントを閲覧するための処理の流れを示す図である。図12に示されている処理の流れのうち、前半のステップb41〜b42及びb21〜b24はログイン認証処理であって、すでに図8を参照しながら説明しているので、ここでは説明を省略する。
学習者がKWMシステムにログインし、学習者の端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、学習者操作画面の学習者投稿情報閲覧メニューを選択すると(図18、図20参照)、このデータがKWMサーバ2に送信される(h41)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31にアクセスして当該学習者の必要な登録者情報(登録者ID、氏名など)を取得し、さらに指導情報テーブル33と学習者投稿情報テーブル35にアクセスして当該学習者が投稿した指導情報を抽出し(h21)、抽出した指導情報を一覧させて当該学習者に閲覧したい指導情報の選択を促す画面を送信する(h22)。送信された画面で学習者が閲覧したい指導情報を選択し送信すると(h42)、これを受信したKWMサーバ2は、学習者キーワードテーブル36、学習者キーワードコメントテーブル37、学習者自由記入欄テーブル38、学習者自由記入欄コメントテーブル39にアクセスし、選択された指導情報に該当する指導に対して、学習者が投稿したキーワードとそれに対する評点・コメント及び自由記入欄の内容とそれに対するコメントを閲覧するのに表示に必要なデータを抽出して(h23)、当該学習者専用の学習者投稿情報閲覧画面を端末装置4に送信する(h24)。その送信された学習者投稿情報閲覧画面では、学習者キーワードの投稿内容とそれに対して指導者から入力された評点に加え、学習者キーワードコメントテーブル37の当該学習者投稿キーワードに該当するレコードのうち「学習者キーワードに対する指導者コメント」フィールドのデータと(このレコードが複数個ある場合は、単純に有効入力値を結合した状態で)、学習者自由記入欄の投稿内容と、学習者自由記入欄コメントテーブル39の当該学習者自由記入欄IDを含むレコードのうち「学習者自由記入に対する指導者によるコメント」フィールドのデータ(このレコードが複数個ある場合は、単純に有効入力値を結合した状態で)とが表示される。
*学習者公開キーワード閲覧処理
図13は、学習者が、すべての学習者によって投稿されたキーワード等について、開示・公開レベルが公開とされているものを閲覧するための処理の流れを示す図である。図13に示されている処理の流れのうち、前半のステップb41〜b42及びb21〜b24はログイン認証処理であって、すでに図8を参照しながら説明しているので、ここでは説明を省略する。
学習者がKWMシステムにログインし、学習者の端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、学習者操作画面の学習者公開キーワード閲覧メニューを選択すると(図18、図20参照)、このデータがKWMサーバ2に送信される(i41)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31にアクセスして当該学習者の必要な登録者情報(登録者ID、氏名など)を取得し、さらに指導情報テーブル33と学習者投稿情報テーブル35にアクセスしてすべての学習者が投稿した指導情報を抽出し(i21)、抽出した指導情報を一覧させて当該学習者に閲覧したい指導情報の選択を促す画面を送信する(i22)。送信された画面で学習者が閲覧したい指導情報を選択し送信すると(i42)、これを受信したKWMサーバ2は、学習者キーワードテーブル36、学習者キーワードコメントテーブル37、学習者自由記入欄テーブル38、学習者自由記入欄コメントテーブル39にアクセスし、選択された指導情報について、各テーブルにおける当該指導情報に関するレコードのうち、開示・公開レベルのフィールドのデータが公開である学習者キーワード・それに対する評点及びコメント・学習者自由記入欄の入力内容・それに対するコメントを抽出したうえ(i23)、学習者公開キーワード閲覧画面を端末装置4に送信する(i24)。その送信された学習者公開キーワード閲覧画面では、公開レベルにある学習者の投稿内容とそれに対して指導者から入力された評点に加え、学習者キーワードコメントテーブル37の当該学習者投稿に該当するレコードの「学習者キーワードに対する指導者コメント」フィールドのデータと(このレコードが複数個ある場合は、単純に有効入力値を結合した状態で)、学習者自由記入欄コメントテーブル39の当該学習者投稿に該当する「学習者の自由記入に対する指導者によるコメント」フィールドのデータ(このレコードが複数個ある場合は、単純に有効入力値を結合した状態で)とが表示される。
*分析画面閲覧処理
図14は、指導者が、自身が実施した指導について、投稿された学習者のキーワード等に基づいて行われた分析結果を閲覧するための処理の流れを示す図である。図14に示されている処理の流れのうち、前半のステップb41〜b42及びb21〜b24はログイン認証処理であって、すでに図8を参照しながら説明しているので、ここでは説明を省略する。
指導者がKWMシステムにログインし、指導者の端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、指導者操作画面の分析画面閲覧メニューを選択すると(図18、図19参照)、このデータがKWMサーバ2に送信される(j41)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31から当該指導者の必要な登録者情報(登録者ID、氏名など)を取得し、さらに指導情報テーブル33から当該指導者の登録者IDを含む指導情報を抽出するとともに学習者投稿情報テーブル35から当該指導情報について投稿した学習者の数や評価の有無を含む学習者投稿情報を抽出し(j21)、抽出した指導情報を一覧させて当該指導者に閲覧したい指導情報の選択を促す画面を送信する(j22)。送信された画面で指導者が閲覧したい指導情報を選択し送信すると(j42)、これを受信したKWMサーバ2は、指導者キーワードテーブル34、学習者キーワードテーブル36、学習者キーワードコメントテーブル37、学習者自由記入欄テーブル38、の各テーブルから、分析画面表示に必要なデータを抽出し分析処理を実行して(j23)、分析画面(図23参照)を端末装置4に送信する(j24)。以下、図中のステップj23で示す分析処理の詳細について説明する。
分析画面で表示される分析結果中、最も特徴的なのは、キーワード別分析である。ここで、指導者が学習者の投稿の受付に先立ち登録しておいた指導者のキーワードは、キーワード毎に指導者キーワードIDを付与され、当該指導の指導情報IDと関連付けられて指導者キーワードテーブル34に登録されている。当該指導に対する学習者投稿情報は、投稿毎に学習者投稿情報IDを付与され、当該指導情報IDと投稿した学習者の登録者IDとに関連づけられて学習者投稿情報テーブル35に登録されている。また、当該指導について学習者が投稿したキーワードは、キーワード毎に学習者キーワードIDが付与され、当該学習者投稿情報IDに関連づけられて学習者キーワードテーブル36に登録されているが、指導者による学習者投稿キーワード評価処理g(図1参照)の実行後には、さらに学習者キーワードと一致する指導者キーワードIDと指導者による評点とのフィールドにデータが追加登録されている。キーワード別分析の一例として、指導者キーワードの平均記憶率、指導者キーワードの平均理解率、指導者キーワードの伝達達成指数、の数値を、指導者キーワードの一つ一つについて、上記したテーブルのデータに基づいて計算する。
指導者キーワードの平均記憶率とは、一つの指導者キーワードについて、当該指導に対して投稿した学習者数(これは、当該指導情報IDを含む、学習者投稿情報テーブル35のレコードをカウントすることにより求められる)で、当該指導者キーワードと一致するキーワードを投稿した学習者数(これは、学習者キーワードテーブル36の学習者キーワードと一致する指導者キーワードIDのフィールドにおいて、当該指導者キーワードIDを含むレコードをカウントすることにより求められる)を除することにより求められる。指導の結果、指導者キーワードが学習者の記憶に残っていなかった場合はこの指標は低くなり、学習者の記憶に残っていればこの指標は高くなる。
指導者キーワードの平均理解率とは、当該指導者キーワードと一致するキーワードを投稿した学習者数(これは、学習者キーワードテーブル36の学習者キーワードと一致する指導者キーワードIDのフィールドにおいて、当該指導者キーワードIDを含むレコードをカウントすることにより求められる)で、これら学習者のキーワードに対する評点の総和(これは、当該学習者IDを含む学習者キーワードテーブル36のレコード中指導者による評点フィールドにおける値、例えば三段階評価で、0点、50点、100点、を加算することによって求められる)を除することにより求められる。指導の結果、指導者キーワードが学習者に内容的に十分理解されていなければこの指標は低くなり、学習者が正しく理解していればこの指標は高くなる。
指導者キーワードの伝達達成指数とは、一つの指導者キーワードについて、当該指導に対して投稿した学習者数(これは、当該指導情報IDを含む、学習者投稿情報テーブル35のレコードをカウントすることにより求められる)で、当該指導者キーワードと一致するキーワードを投稿した学習者の評点の総和(これは、当該学習者IDを含む学習者キーワードテーブル36のレコード中指導者による評点フィールドにおける値、例えば三段階評価で、0点、50点、100点、を加算することによって求められる)を除することにより求められる。指導の結果、指導者キーワードに一致するキーワードが学習者によって投稿されなかった場合や、投稿されたとしても指導者キーワードが内容的に学習者に正しく理解されていなかった場合には、この指標が低くなり、学習者が指導者キーワードに一致するキーワードを投稿し、その理解度が高まるほど、この指標は高くなる。
その他、分析処理では、学習者投稿情報テーブル35にアクセスすることにより、投稿者数と未評価数を表示したり、学習者キーワードの投稿数とそれに対する指導者のコメント数や開示状況について学習者投稿情報テーブル35と学習者キーワードコメントテーブル37と学習者自由記入欄テーブル38にアクセスすることにより表示したりすることが可能である。同様に、学習者一人一人について、一つの指導情報について、学習者キーワード等の投稿の有無や、それぞれの指導者キーワードに対する学習者の投稿についての評点、上に述べた指標との比較、等を表示することが可能である。
*学習者キーワード採用処理
図15は、指導者が、自身が実施した指導に対して投稿された学習者のキーワードを、次回の指導で採用するための処理の流れを示す図である。図15では、ログイン認証処理の流れの部分は図示を省略し、指導者がKWMシステムにログインしてからの処理の流れを示している。
指導者がKWMシステムにログインし、指導者の端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、指導者操作画面の学習者キーワード採用メニューを選択すると(図18、図19参照)、このデータがKWMサーバ2に送信される(k41)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31から当該指導者の必要な登録者情報(登録者ID、氏名など)を取得し、さらに指導情報テーブル33から当該指導者の登録者IDを含む指導情報を抽出し(k21)、抽出した指導情報を一覧させて当該指導者に閲覧したい指導情報の選択を促す画面を送信する(k22)。送信された画面で指導者が閲覧したい指導情報を選択し送信すると(k42)、これを受信したKWMサーバ2は、指導者キーワードテーブル34からは選択された指導情報の指導情報IDで特定されるすべての指導者キーワードを、学習者投稿情報テーブル35と学習者キーワードテーブル36とからは当該指導情報IDで特定される学習者キーワードのうち評点のフィールドに該当なしのデータが書き込まれている学習者キーワードを抽出し、その他の表示に必要なデータ(指導情報、学習者の氏名、学習者キーワードの評点など)を抽出し(k23)、学習者キーワード採用画面(図24参照)を端末装置4に送信する(k24)。
学習者キーワード採用画面では、図24に示すように、当該指導における指導者キーワードと、当該指導に対して入力された学習者キーワードのうち、指導者によって「該当なし」と評価された学習者キーワードがチェック欄(図24中、「□採用」と表示されている)を設けて一覧表示される。指導者に「該当なし」と評価されたにもかかわらず評点が高い学習者キーワードは、指導者が予想していなかったキーワードであるが、指導内容を別の視点から的確に捉えているなどの理由から、評点が高いと考えられ、採用される可能性が高い(たとえば、図24中、「100.00」と評価されている学習者キーワードである)。この画面では、一覧されたキーワード(指導者キーワードも含む)のうち、指導者が次の指導で用いるすべてのキーワードのチェック欄にチェックを入力して選択を実行すると、このデータがKWMサーバ2に送信される(k43)。
これを受けたKWMサーバ2は、指導者キーワードテーブル34にアクセスし、ステップk43で選択された指導者キーワードIDを含むレコードのレコード採用フラグのフィールドに採用であることを識別するデータ(例えば1)を書き込む。同様に、ステップk43で選択された学習者キーワードIDを含むレコードのレコード採用フラグのフィールドに採用であることを識別するデータ(例えば1)を書き込む(k25)。
*採用キーワード閲覧処理
図16は、ある指導について指導者が投稿した指導者キーワードと、当該指導に対して学習者が投稿した学習者キーワードのうち、上述したキーワード採用処理によって「採用」とされたものを閲覧するための処理の流れを示す図である。図16では、ログイン認証処理の流れの部分は図示を省略し、指導者がKWMシステムにログインしてからの処理の流れを示している。
指導者がKWMシステムにログインし、指導者の端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、指導者操作画面の採用キーワード閲覧メニューを選択すると(図18、図19参照)、このデータがKWMサーバ2に送信される(l41)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31にアクセスして当該指導者の必要な登録者情報(登録者ID、氏名など)を取得し、さらに指導情報テーブル33から当該指導者の登録者IDを含む指導情報を抽出し(l21)、抽出した指導情報を一覧させて当該指導者に閲覧したい指導情報の選択を促す画面を送信する(l22)。送信された画面で指導者が閲覧したい指導情報を選択し送信すると(l42)、これを受信したKWMサーバ2は、指導者キーワードテーブル34からは選択された指導情報の指導情報IDで特定されかつキーワード採用フラグのフィールドに採用のデータが書き込まれたすべての指導者キーワードとその指導者キーワードの説明を、学習者投稿情報テーブル35と学習者キーワードテーブル36とからは選択された指導情報の指導情報IDで特定されかつキーワード採用フラグのフィールドに採用のデータが書き込まれたすべての学習者キーワードと学習者キーワードの説明を、それぞれ抽出し(l23)、採用キーワード閲覧画面を端末装置4に送信する(l24)。
採用キーワード閲覧画面では、指導者によって採用とされた指導者キーワードとその説明及び同じく採用とされた学習者キーワードとその説明が表示されると共に、画面上に「次回の指導情報を投稿」の選択ボタンが設けられている。指導者が採用キーワード閲覧画面において、全てのキーワードの確認を行った上、「次回の指導情報を投稿」を選択すると、このデータがKWMサーバ2に送信される(l43)。
これを受けたKWMサーバ2は、採用キーワード閲覧画面で表示されたすべての指導者キーワードとその説明及び学習者キーワードとその説明のデータを初期値として、次回の指導情報・指導者キーワードを投稿するために、指導情報・指導者キーワード投稿処理に移行する(l25)。
*調査票設置処理
図17は、指導者が何等かのアンケートを学習者に対して行いたいときに、KWMシステムメニュー画面に表示して学習者に回答させるアンケートを設置するための処理の流れを示す図である。以下、このアンケートを調査票という。図17に示されている処理の流れのうち、前半のステップb41〜b42及びb21〜b24はログイン認証処理であって、すでに図8を参照しながら説明しているので、ここでは説明を省略する。
指導者がKWMシステムにログインし、指導者の端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、指導者操作画面の調査票設置メニューを選択すると(図18、図19参照)、このデータがKWMサーバ2に送信される(m41)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31にアクセスして当該指導者の登録者情報(登録者IDなど)を取得し、当該指導者専用の調査票設置画面を指導者の端末装置4に送信する(m21)。その送信された調査票設置画面では、調査票の名前、調査票の受付開始日時、調査票の受付終了日時、の入力欄が設けられ、指導者の入力を促す。また、調査票の名前の入力欄の詳細ボタンを押下すると、当該調査票の名前で受付ける調査票の内容を入力するための、調査票の内容文の入力欄と、回答形式の表示内容についての指定欄(例えば、二択、三択、四択、五択、自由記入から指定)と選択肢に該当する文章の入力欄、が設けられ、指導者の入力を促す。
調査票設置画面に従って、指導者が上記した入力欄の入力を完了して送信を指示すると、このデータがKWMサーバ2に送信される(m42)。これを受信したKWMサーバ2は、受信した調査票の名前については、固有の調査票情報IDを付与し、入力された調査票の名前を、指導者の登録者IDと共に、調査票情報テーブル41の各フィールドのデータとして、調査票情報テーブル41に新たなレコードを追加登録する。また、KWMサーバ2は、受信した調査票の受付開始日時と調査票の受付終了日時については、固有の調査票設置情報IDを付与して、入力された調査票の受付開始日時と調査票の受付終了日時とを、入力年月日を調査票設置情報の登録日とし、指導者の登録者IDと、上で付与されている調査票情報IDと共に、調査票設置情報テーブル43の各フィールドのデータとして、調査票設置情報テーブル43に新たなレコードを追加登録する(m22)。さらに、KWMサーバ2は、受信した調査票の内容文と回答形式の表示内容については、固有の調査票内容IDを付与して、入力された調査票の内容文と回答形式の表示内容とを、上で付与されている調査票情報IDと、指導者の登録者IDと共に、調査票内容テーブル42の各フィールドのデータとして、調査票内容テーブル42に新たなレコードを追加登録する(m22)。
*調査票回答登録処理
調査票回答登録処理については、上述した調査票設置処理により設置されている調査票に対して学習者からの回答を受信して登録するための処理であり、複雑ではないので、図面は省略して文章のみで説明する。
学習者がKWMシステムにログインし、KWMサーバ2が学習者の端末装置4に送信するKWMシステムメニュー画面を編集する際、KWMサーバ2は、調査票設置情報テーブル43の調査票の受付開始日時と調査票の受付終了日時のフィールドの値から、受付中である調査票の調査票情報IDを抽出し、該当する調査票情報IDで特定される調査票情報を調査票情報テーブル41から抽出して、調査票の名前等を表示した要回答調査票一覧を生成して画面に表示するようにする(図18参照)。この画面を受信した学習者が、調査票一覧から任意の調査票を選択しこれがKWMサーバ2に送信されると、KWMサーバ2は、選択された調査票の調査票情報IDに基づいて、調査票内容テーブル42から、該当する調査票情報IDのレコード中、調査票の内容文と回答形式の表示内容とのフィールドに記録されているデータを抽出し、調査票の入力画面を生成して学習者の端末装置4に送信する。これに対して、学習者が、入力欄に調査票の回答を入力してKWMサーバ2に送信すると、これを受信したKWMサーバ2は、受信した回答の内容について、固有の調査票回答IDを付与し、当該調査票の調査票設置情報ID、当該調査票の調査票内容ID、回答した学習者の登録者IDと共に、調査票回答テーブルの各フィールドのデータとして、調査票回答テーブル44に新たにレコードを追加登録する。
*調査票回答閲覧処理
調査票回答閲覧処理については、上述した調査票回答登録処理により受講生から回答された調査票の回答を、指導者が閲覧するための処理であり、複雑ではないので、図面は省略して文章のみで説明する。
指導者がKWMシステムにログインし、指導者の端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、指導者操作画面の調査票回答閲覧メニューを選択すると(図18、図19参照)、これがKWMサーバ2に送信される。これを受信したKWMサーバ2は、調査設置情報テーブル43から当該指導者の登録者IDで特定される調査票情報IDを抽出し、該当する調査票情報IDで特定される調査票情報を調査票情報テーブル41から抽出して、調査票の名前等を一覧で表示した調査票選択画面を送信する。指導者が閲覧したい調査票を選択すると、このデータがKWMサーバ2に送信される。これを受信したKWMサーバ2は、当該調査票の調査票設置情報IDを含む調査票回答のレコードを調査票回答テーブル44から抽出し、回答した学習者IDから登録者情報テーブル31にアクセスして当該学習者の必要な登録者情報(登録者ID、氏名など)を取得し、回答した学習者と回答内容を一覧状態で閲覧できる画面を指導者に送信する。
*連絡掲示板処理
連絡掲示板処理は、システムの管理者や指導者が、学習者に対して連絡事項がある場合に、その連絡事項を学習者に対して閲覧させるための処理であり、複雑ではないので、図面は省略して文章のみで説明する。
システムの管理者または指導者がKWMシステムにログインし、端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、連絡掲示板処理メニューを選択すると、このデータがKWMサーバ2に送信され、これを受信したKWMサーバ2は、掲示事項を入力するための掲示板入力画面を端末装置4に送信する。掲示板入力画面では、掲示板情報のタイトルと、掲示板情報の本文の入力欄が設けられて、指導者らによる入力を促す。
指導者らが入力欄に従って、掲示板情報を入力しKWMサーバ2に送信すると、このデータを受信したKWMサーバ2は、固有の掲示板情報IDを付与し、入力された掲示板情報のタイトルと、掲示板情報の本文と、掲示板情報作成者の登録者IDと、投稿日時とを、掲示板情報テーブル45の各フィールドのデータとして、掲示板情報テーブル45に新たなレコードを追加登録する。なお、すでに表示されている掲示板情報Xに対して表示されている「返信」ボタンを押下すると、Xを親とした掲示板情報作成画面が現れる。この画面で上記と同じように入力欄に掲示板情報のタイトルと、掲示板情報の本文を入力してKWMサーバ2に送信すると、このデータを受信したKWMサーバ2は、固有の掲示板情報IDを付与し、入力された掲示板情報のタイトルと、掲示板情報の本文と、親となる掲示板情報ID(すなわち掲示板情報Xの掲示板情報ID)と、掲示板情報作成者の登録者IDと、投稿日時と、更新日時と、を各フィールドのデータとして、掲示板情報テーブル45に新たなレコードを追加登録する。
学習者がKWMシステムにログインし、端末装置4にKWMサーバ2から送信されるKWMシステムメニュー画面には、「指導者からの連絡」のようなタイトルのメニューが表示されており(図18参照)、学習者がこれを選択すると、そのデータがKWMサーバ2に送信され、KWMサーバ2はこれを受信して、掲示板情報テーブル45から、投稿日時、掲示板情報のタイトル、掲示板情報の本文、のデータを抽出し、これらを一覧表示させた画面を端末装置4に送信する。
<6>他の実施形態
以下、<2>のユーザー側からみた本実施の形態に係るシステムの概要の後段で述べた、他の実施形態について説明する。
図25は、KWMシステムの他の実施形態の全体構成を示す図である。KWMシステムは、インターネット接続環境及びブラウザを備えた端末装置4(携帯電話、携帯情報端末、コンピュータを含む)がインターネットを介して接続可能なKWMサーバ2とKWMサーバ2がアクセス可能なKWMデータベース3とで構成されている。
KWMサーバ2は、ウェブサーバ、データベースサーバ等として機能し、端末装置4からの指示を受けて、a〜c、q〜u、m〜pの参照番号で示す各処理を実行するが、登録者情報登録処理a、ログイン認証処理b、指導者権限付与処理c、調査票設置処理m、調査票回答登録処理n、調査票回答閲覧処理o、連絡掲示板処理p、については、図1で説明した実施の形態と同一の処理を行うので、これらの処理及びこれらの処理の実行に必要な、登録者情報テーブル31、登録者顔写真テーブル32、調査票情報テーブル41、調査票内容テーブル42、調査票設置情報テーブル43、調査票回答テーブル44、掲示板情報テーブル45、についての説明は省略する。
KWMサーバ2は、指導者ケース投稿処理q、学習者レポート投稿処理r、学習者レポートコメント付加処理s、学習者レポート閲覧処t、学習者公開レポート閲覧処理u、の処理を、コンピュータプログラム及びコンピュータハードウェアの連携により、KWMデータベース3に対するデータの生成・登録・読み込み・更新等のデータの操作を行いながら実行する。
KWMデータベース3は、KWMサーバ2が実行する指導者ケース投稿処理q、学習者レポート投稿処理r、学習者レポートコメント付加処理s、学習者レポート閲覧処理t、学習者公開レポート閲覧処理u、の各処理に必要なデータをテーブル形式で記憶し管理している。具体的には、ケース情報テーブル46、学習者レポートテーブル47、学習者レポートコメントテーブル48、を備えている。以下、図26を参照しながら、これらのテーブルの詳細について説明する。
ケース情報テーブル46は、授業で取り上げるケースの詳細や学習者のレポート投稿受付期間等のデータを記録し管理するためのテーブルである。指導者が指導者ケース投稿処理q(図25参照)により、ケースの詳細や学習者の投稿受付期間等を登録すると、固有のケース情報IDが付されてケース情報テーブル46にレコードが生成される。
ケース情報テーブル46には、図26に示すように、一つのケースのレコードについて、ケース情報IDを主キーとして、ケース名称、ケースの説明、初回登録年月日、授業年月日、投稿受付開始年月日、投稿受付終了年月日、指導者の登録者ID,副指導者1の登録者ID、副指導者2の登録者ID、副指導者3の登録者ID、の各フィールドが設定されている。ケース情報テーブル46では、一つの授業について、1名の主たる指導者(必須の登録事項)と、3名までの副指導者(任意の登録事項)を登録しておくことができる。
学習者レポートテーブル47は、学習者がレポート投稿受付中のケースに対して、学習者レポート投稿処理r(図25参照)によりレポートを投稿すると、レポート毎に固有の学習者レポートIDが付されてレコードが生成される。
学習者レポートテーブル47には、図26に示すように、学習者により投稿された一つのレポートの内容のレコードについて、学習者レポートIDを主キーとして、ケース情報ID、投稿した学習者の登録者ID、学習者のレポート欄への入力内容、投稿日時、の各フィールドが設定されている。
学習者レポートコメントテーブル48は、学習者が投稿したレポートに対して、指導者及び副指導者がそれぞれコメントを投稿できるように設けられたテーブルであり、学習者レポートコメント付加処理s(図25参照)により、指導者(副指導者を含む)がコメントを入力すると、コメント毎に固有の学習者レポートコメントIDが付されて、レコードが生成される。すなわち、学習者の一つのレポートに対して、複数の指導者がコメントする場合には、指導者毎にレコードが生成される。
学習者レポートコメントテーブル48には、図26に示すように、学習者のレポートに対する一つのコメントのレコードについて、学習者レポートコメントIDを主キーとして、学習者レポートID、コメントした指導者の登録者ID、学習者レポートに対する指導者コメント、開示・公開レベル、コメント付加日時、の各フィールドが設定されている。
次に、図27〜図33を参照しながら、ケース投稿処理、学習者レポート投稿処理、学習者レポートコメント付加処理、学習者レポート閲覧処理、学習者公開レポート閲覧処理の詳細について説明する。図27〜図31は、KWMサーバ2が実行するこれらの各処理の流れを示す図である。また、図32、図33、図34及び図35は、学習者レポート投稿画面、指導者の投稿された学習者レポートに対するコメント付加画面、指導者操作画面及び学習者操作画面を、それぞれ単純化して図示したものである。
*指導者ケース投稿処理
図27は、指導者が、授業でケーススタディを実施する場合に、ケースに関する情報と指導に関する情報をKWMシステムに投稿するための処理の流れを示す図である。図27では、ログイン認証処理の流れの部分は図示を省略し、指導者がKWMシステムにログインしてからの処理の流れを示している。
指導者がKWMシステムにログインし、指導者の端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、指導者操作画面の指導者ケース投稿メニューを選択すると(図18、34参照)、このデータがKWMサーバ2に送信される(q41)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31にアクセスして当該指導者の登録者情報(登録者IDなど)を取得し、当該指導者専用の指導者ケース投稿画面を、指導者の端末装置4に送信する(q22)。その送信された指導者ケース投稿画面には、ケース情報として、ケースの名称とケースの説明の入力欄が設けられ、指導情報として、授業年月日、学習者に対するレポートの投稿受付開始年月日と投稿受付終了年月日の入力欄が設けられ、指導者の入力を促す。副指導者が存在する場合は、3名まで(登録情報テーブル31にこれらの副指導者が登録されていることが前提である)登録出来る入力欄も設けられている。
指導者が指導者ケース投稿画面に従って、ケース情報と指導情報の入力を完了させると、このデータがKWMサーバ2に送信される(q42)。これを受信したKWMサーバ2は、受信したケース情報について、固有のケース情報IDを付与し、入力されたケース名称、ケースの説明、授業年月日、投稿受付開始年月日、投稿受付終了年月日、の各データを、送信された年月日を初回登録年月日とし、指導者の登録者ID(副指導者も入力されていればその登録者IDも)と共に、ケース情報テーブル46の各フィールドのデータとして、ケース情報テーブル46に新たなレコードを追加登録する。
*学習者レポート投稿処理
図28は、授業でケーススタディが実施された後に、学習者がケースに対するレポートをKWMシステムに投稿するための処理の流れを示す図である。図28では、ログイン認証処理の流れの部分は図示を省略し、学習者がKWMシステムにログインしてからの処理の流れを示している。
学習者がKWMシステムにログインし、学習者の端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、学習者操作画面のレポート投稿メニューを選択すると(図18、図20参照)、このデータがKWMサーバ2に送信される(r41)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31にアクセスして当該学習者の登録者情報(登録者ID、氏名など)を取得し、さらにケース情報テーブル46にアクセスして、投稿受付中のケース情報を抽出して表示に必要なデータ(ケース名称、指導者の登録者ID、授業年月日、投稿受付開始年月日、投稿受付終了年月日など)を取得して、当該学習者専用のケース情報選択画面を学習者の端末装置4に送信する(r22)。その送信されたケース情報選択画面には、投稿受付中のケース情報が一覧で表示され、学習者に選択を促す。この画面で学習者がレポート投稿の対象となるケース情報を選択すると、このデータがKWMサーバ2に送信される(r42)。これを受けたKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31とケース情報テーブル46にアクセスして、当該学習者と選択されたケース情報の表示等に必要な情報を抽出して、学習者が選択したケース情報についてレポートを投稿するためのレポート投稿画面を学習者の端末装置4に送信する(r23)レポート投稿画面には、図32に示すように、選択したケースの名称と授業日とレポートの投稿受付開始年月日と投稿受付終了年月日が、指導者やケースの説明と共に表示され、レポートの入力欄が設けられていて学習者の入力を促す。学習者がレポートの入力を完了し、画面の確認ボタンを操作することによって、このデータがKWMサーバ2に送信される(r43)。これを受信したKWMサーバ2は、この投稿データについて、固有の学習者レポートIDを付与して、選択されたケース情報のケース情報ID,投稿した学習者の登録者ID、投稿日時の各データと共に、学習者レポートテーブル47の各フィールドのデータとして、学習者レポートテーブル47に新たなレコードを追加登録する。
*学習者レポートコメント付加処理
図29は、学習者がレポートを投稿した後、指導者がレポートに対するコメントを付加する処理の流れを示す図である。図29では、ログイン認証処理の流れの部分は図示を省略し、指導者がKWMシステムにログインしてからの処理の流れを示している。
指導者がKWMシステムにログインし、指導者の端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、指導者操作画面の学習者レポートコメント付加メニューを選択すると(図18、図34参照)、このデータがKWMサーバ2に送信される(s41)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31にアクセスして当該指導者の必要な登録者情報(登録者ID,氏名など)を取得し、さらにケース情報テーブル46から当該指導者の投稿受付が終了したケース情報を抽出し、学習者レポートテーブル47から当該ケース情報に投稿された学習者レポート情報を取得し、当該学習者レポート情報から学習者の登録IDを取得して、当該学習者と登録者情報テーブル31及び登録者顔写真テーブル32から当該学習者の登録情報や写真を取得し、コメントを付加するためにケース情報とレポートを投稿した学習者を選択させるための、ケース情報及び学習者の選択画面を端末装置4に送信する(s22)。その送信されたケース情報及び学習者の選択画面では、ケース情報と共に投稿した学習者の氏名と写真等が一覧で表示され、指導者に選択のための入力を促す。この画面で、指導者がコメントを付加するケース情報と学習者を選択すると、このデータがKWMサーバ2に送信される(s42)。これを受けたKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31とケース情報テーブル46と学習者レポートテーブル47にアクセスして画面の表示等に必要な情報を抽出し(s23)、選択されたケース情報に投稿された当該学習者の学習者レポートにコメントを付加するための入力画面を指導者の端末装置4に送信する(s24)。図33は、このコメントを付加するための入力画面の例を示しており、当該学習者の氏名を含む登録情報と顔写真とが表示されると共に、投稿された学習者レポートの内容が表示され、学習者レポートに対するコメントの入力欄が設けられている。また、指導者のコメントを非公開とするか、当該学習者のみに開示するか、公開情報として学習者全体に開示するか、についての選択を行う入力欄が設けられている。
指導者がこの入力画面に従って、学習者レポートに対するコメントと、開示・公開レベルの選択の入力が完了すると、このデータはKWMサーバ2に送信され(s43)、これを受信したKWMサーバ2は、固有の学習者レポートコメントIDを付与して、学習者レポートID、コメントした指導者の登録者ID,学習者レポートに対する指導者コメント、入力された開示・公開レベルの各データと共にコメント付加日時を、学習者レポートコメントテーブル48の各フィールドのデータとして、学習者レポートコメントテーブル48に新たなレコードを追加登録する。
*学習者レポート閲覧処理
図30は、学習者が自分の投稿したレポートについて指導者が付加したコメントを閲覧するための処理の流れを示す図である。図30では、ログイン認証処理の流れの部分は図示を省略し、学習者がKWMシステムにログインしてからの処理の流れを示している。
学習者がKWMシステムにログインし、学習者の端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、学習者操作画面の学習者レポート閲覧メニューを選択すると(図18、図35参照)、このデータがKWMサーバ2に送信される(t41)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31にアクセスして、当該学習者の必要な登録情報(登録者ID、氏名など)を取得し、さらにケース情報テーブル46と学習者レポートテーブル47とにアクセスして当該学習者が投稿したケース情報を抽出し(t21)、抽出したケース情報を一覧させたケース情報選択画面を、学習者の端末装置4に送信する(t22)。この送信された選択画面で、学習者が閲覧したいケース情報を選択し送信すると(t42)、これを受信したKWMサーバ2は、学習者レポートテーブル47及び学習者レポートコメントテーブル48にアクセスし、選択されたケース情報に対して学習者が投稿した学習者レポートの内容とそれに対する指導者のコメントを表示して閲覧させるために必要なデータを抽出し(t23)、当該学習者専用の学習者レポート閲覧画面を、学習者の端末装置4に送信する(t24)。その送信された学習者レポート閲覧画面では、学習者レポートの内容と、学習者レポートコメントテーブル48の当該学習者レポートIDで特定されるレコードの「学習者レポートに対する指導者コメント」フィールドのデータが(このレコードが複数個ある場合は、単純に有効入力値を結合した状態で)表示される。
*学習者公開レポート閲覧処理
図31は、学習者が、すべての学習者によって投稿されたレポートについて、開示・公開レベルが公開とされているレポートを閲覧するための処理の流れを示す図である。図31では、ログイン認証処理の流れの部分は図示を省略し、学習者がKWMシステムにログインしてからの処理の流れを示している。
学習者がKWMシステムにログインし、学習者の端末装置4に送信されたKWMシステムメニュー画面中、学習者操作画面の学習者公開レポート閲覧メニューを選択すると(図18、図35参照)、このデータがKWMサーバ2に送信される(u41)。これを受信したKWMサーバ2は、登録者情報テーブル31にアクセスして、当該学習者の必要な登録情報(登録者ID、氏名など)を取得し、さらにケース情報テーブル46と学習者レポートテーブル47とにアクセスしてすべての学習者が投稿したケース情報を抽出し(u21)、抽出したケース情報を一覧させたケース情報選択画面を、学習者の端末装置4に送信する(u22)。この送信された選択画面で、学習者が閲覧したいケース情報を選択し送信すると(u42)、これを受信したKWMサーバ2は、学習者レポートテーブル47及び学習者レポートコメントテーブル48にアクセスし、選択されたケース情報に対して学習者が投稿したすべての学習者レポートIDを取得し、当該学習者レポートIDに該当する学習者レポートコメントテーブル48のレコードのうち、「開示・公開レベル」のフィールドのデータが公開となっているレコードの学習者レポートIDとそれに対するコメントを抽出し(u23)、抽出された学習者レポートIDに該当するレポート内容を学習者レポートテーブル47から抽出し、学習者公開レポート閲覧画面を学習者の端末装置4に送信する(u24)。その送信された学習者レポート公開閲覧画面では、当該ケース情報について公開レベルにあるすべての学習者レポートの内容と、それらの学習者レポートIDで特定される学習者レポートコメントテーブル48のレコードの「学習者レポートに対する指導者コメント」フィールドのデータが(このレコードが複数個ある場合は、単純に有効入力値を結合した状態で)表示される。
以上で、他の実施形態についての説明を終了する。なお、前に述べたように、他の実施形態で説明した指導者ケース投稿処理q、学習者レポート投稿処理r、学習者レポートコメント付加処理s、学習者レポート閲覧処理t、学習者公開レポート閲覧処理u(図25参照)は、独立したシステムではなく、<3>〜<5>で説明した実施形態のシステムにおいて、追加機能として付加してもよい。