JP5832377B2 - 操作入力装置、情報処理装置 - Google Patents

操作入力装置、情報処理装置 Download PDF

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本発明は、複合機及びパーソナルコンピュータ等の情報処理装置に対して各種の操作入力を行うために用いられる操作入力装置に関し、特に、視覚に障害を持つ障害者が利用することのできる操作入力装置に関するものである。
従来から、複写機、ファクシミリ装置、スキャナー装置、複合機、パーソナルコンピュータ、及びタブレット型端末などの情報処理装置に対して各種の操作入力を行う操作入力装置としてタッチパネルが用いられる。具体的に、この種の情報処理装置では、タッチパネルに表示された各種の機能に対応する操作キー各々の操作に応じて処理が実行される。
ただし、視覚に障害を持つ視覚障害者は、タッチパネルに表示された操作キー各々の位置及び内容を確認することができないため、タッチパネルを用いて操作入力を行うことは困難である。これに対し、例えば特許文献1及び特許文献2には、点字や指点字により入力を行うことのできる装置が開示されている。なお、指点字とは、視覚に障害を持った視覚障害者が同時にタッチする指の打鍵パターンで文字を表現して会話するコミュニケーション手法である。また、特許文献3には、タッチパネルを部分領域ごとに振動させるための構成が開示されている。
特開平09−230782号公報 特開2001−166684号公報 特開2003−186622号公報
しかしながら、前記特許文献1及び前記特許文献2に開示された装置は、健常者が使用する汎用のタッチパネルとは異なり、点字や指点字により操作入力を行うことのできる特殊な装置であるため、その特殊な装置を用いるためのコストが問題となる。例えば、健常者及び視覚障害者が各種の操作入力を行うことのできる情報処理装置を構成するためには、タッチパネルに加えて点字や指点字により操作入力を行うことのできる特殊な装置を設ける必要があり、その情報処理装置の構成が複雑になってコストも増える。また、視覚障害者は、情報処理装置における表示画面を確認することができないため、現在表示中の表示画面の内容やその表示画面において操作入力可能な内容を知ることができない。特に、視覚だけでなく聴覚にも障害を有する盲聾者については、音声による表示も行うことができないため、タッチパネルを用いた操作入力がより困難である。
従って、本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、視覚障害者がタッチパネルを用いて容易に操作入力を行うことのできる操作入力装置及びこれを備えた情報処理装置を提供することにある。
前記目的を達成するために本発明は、タッチパネルを複数の部分領域ごとに振動させる振動手段と、予め定められた指点字パターンに従った前記振動手段による一又は複数の前記部分領域の振動によって前記タッチパネルの操作に関する操作情報を通知する表示制御手段と、を備えてなる操作入力装置として構成される。例えば、前記操作情報は、前記タッチパネルの現在の表示画面の内容、前記表示画面において実行可能な操作入力の内容、及び前記操作入力各々に対応する前記指点字パターンの内容のいずれか一つ又は複数を含むものである。
本発明によれば、前記指点字パターンに従った前記振動手段による前記部分領域各々の振動により前記操作情報が視覚障害者に通知される。従って、視覚障害者は、前記操作情報を把握して前記タッチパネルを用いた操作入力を容易に行うことができる。
さらに、前記操作入力装置が、前記タッチパネルに対する予め定められた所定量以上の力の押下操作を検出する押下検出手段と、前記押下検出手段により検出された前記指点字パターンに従った押下操作に応じて各種の操作入力を行う入力制御手段と、を備えてなる構成が考えられる。より具体的に、前記操作入力装置は、前記操作入力各々に対応する前記指点字パターンが定められた操作対応情報が記憶された操作対応情報記憶手段を備えてなることが考えられる。そして、前記入力制御手段が、前記操作対応情報に基づいて、前記押下検出手段で検出された前記指点字パターンに対応する操作入力を行う。
このような構成によれば、前記押下操作を前記タッチパネルに対する通常のタッチ操作と区別して検出することができるため、視覚障害者は、前記タッチパネルに指を載せた状態で前記指点字パターンに従った押下操作を行うことができ、操作時の負担が軽減される。
ところで、前記振動手段が前記押下検出手段を兼ねてなることが考えられ、例えば前記振動手段及び前記押下検出手段として圧電素子を用いることが考えられる。
さらに、前記タッチパネルが、多点操作を検出する多点検出機能を有するものであって、前記入力制御手段が、予め設定された所定数の多点操作が前記タッチパネルにより検出されている場合は前記指点字パターンに従った操作入力を行う指点字モードを実行し、前記多点操作が検出されていない場合は前記タッチパネルに表示された操作キーの操作に応じた操作入力を行う通常モードを実行するものであることが考えられる。これにより、視覚障害者は、前記所定数の多点操作によって前記指点字モードと前記通常モードとの切り替えを容易に行うことができる。
また、前記操作入力装置は、前記所定数の多点操作時に前記タッチパネルで検出された操作領域各々の位置に対応する前記部分領域各々を操作者の各指に対応付ける操作位置制御手段を備えてなることが考えられる。この場合、前記入力制御手段が、前記操作位置制御手段による対応付けに基づいて、前記部分領域各々の押下操作を前記部分領域各々に対応する指の打鍵操作として前記指点字パターンに対応する操作入力を行うものであり、前記表示制御手段が、前記操作位置制御手段による対応付けに基づいて、前記指点字パターンに従った一又は複数の指の位置に対応する前記部分領域を振動させるものであることが考えられる。これにより、前記タッチパネル上の予め設定された特定の位置を各指で操作しなければならない場合に比べて、視覚障害者が容易に操作入力を行うことができる。
特に、前記入力制御手段が、前記タッチパネルの操作可能領域全体において前記所定数の多点操作の有無を判断するものであることが望ましい。これにより、前記タッチパネルの全体を用いることができるため、視覚障害者がより容易に操作入力を行うことができる。
ところで、本発明は、前記操作入力装置を備えてなる情報処理装置の発明として捉えてもよい。このような情報処理装置では、視覚障害者の操作入力手段として前記タッチパネルとは別に特殊な装置を用いる必要がないため、構成が複雑にならずコストを抑制することができる。なお、前記情報処理装置は、例えばプリンター、ファクシミリ装置、スキャナー、複合機、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、PDA、その他の家電製品などである。
また、前記表示制御手段が、前記押下検出手段に対して所定の押下操作が行われた場合に、前記指点字パターンに従った前記振動手段による一又は複数の前記部分領域の振動によって前記情報処理装置の動作に関する所定の通知情報を通知するものであることが考えられる。例えば、前記所定の通知情報は、前記情報処理装置で現在発生中のエラーに関する情報を含むものである。これにより、視覚障害者は、前記エラーなどを含む前記通知情報を把握することができる。
本発明によれば、視覚障害者がタッチパネルを用いて容易に操作入力を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る複合機の概略構成を示す模式図。 操作表示部の要部拡大図。 操作表示部のタッチパネルの平面図。 指点字情報及び操作対応情報の一例を示す図。 操作入力制御処理の手順の一例を説明するためのフローチャート。 操作入力制御処理におけるタッチパネルの表示画面の一例を示す図。 操作入力制御処理における押下操作による画面遷移の一例を示す図。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
[複合機Xの概略構成]
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る複合機X(情報処理装置の一例)の概略構成について説明する。なお、図1(A)は前記複合機Xの正面模式断面図、図1(B)は図1(A)におけるA−A矢視図である。また、図2は、前記複合機Xの操作表示部6の要部拡大図であり、図3は、前記操作表示部6のタッチパネル61の平面図である。
図1に示すように、前記複合機Xは、画像読取部1、ADF(自動原稿送り装置)2、画像形成部3、給紙カセット4、制御部5、操作表示部6、及び表示制御部60などを備えた画像形成装置である。ここに、前記複合機Xでは、前記タッチパネル61及び前記表示制御部60が本発明に係る操作入力装置を構成する。なお、本実施の形態では、本発明に係る情報処理装置の一例として前記複合機Xを挙げて説明するが、これに限らない。例えばプリンター、ファクシミリ装置、スキャナー、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、PDA、その他の家電製品も本発明に係る情報処理装置に該当する。
前記制御部5は、CPU、ROM、RAM、EEPROMなどの制御機器を有している。前記制御部5は、前記ROMに記憶された所定の制御プログラムを前記CPUで実行することにより、前記複合機Xを統括的に制御する。また、前記RAMは揮発性の記憶手段、前記EEPROMは不揮発性の記憶手段であって、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリとして使用される。なお、前記制御部5は集積回路(ASIC、DSP)などの電子回路で構成されたものであってもよい。
前記画像読取部1は、原稿から画像データを読み取る画像読取処理を実行する画像読取手段であって、図1(A)に示すように、コンタクトガラス11、読取ユニット12、ミラー13、14、光学レンズ15、及びCCD(Charge Coupled Device)16などを備えている。
前記コンタクトガラス11は、前記画像読取部1の上面に設けられており、前記複合機Xの画像読取対象となる原稿Pが載置される透明な原稿台である。
前記読取ユニット12は、LED光源121及びミラー122を備えており、ステッピングモーター等の駆動モーターを用いた不図示の移動機構によって図1(A)における左右方向(副走査方向)へ移動可能に構成されている。そして、前記駆動モーターにより前記読取ユニット12が副走査方向に移動されると、前記LED光源121から前記コンタクトガラス11上に照射される光が副走査方向に走査される。
前記LED光源121は、図1(A)における奥行き方向(主走査方向)に沿って配列された多数の白色LEDを備えており、前記コンタクトガラス11上の読取位置12Aにある原稿P又は後述の原稿押さえ23に向けて1ライン分の白色光を照射する。なお、前記読取位置12Aは、前記読取ユニット12の副走査方向への移動に伴って副走査方向に移動する。
前記ミラー122は、前記LED光源121から前記読取位置12Aにある原稿P又は後述の原稿押さえ23に光を照射したときの反射光を前記ミラー13に向けて反射させる。そして、前記ミラー122で反射した光は、前記ミラー13、14によって前記光学レンズ15に導かれる。前記光学レンズ15は、入射した光を集光して前記CCD16に入射させる。
前記CCD16は、受光した光をその光量に応じた電気信号(電圧)に変換し、画像データとして出力する光電変換素子である。具体的に、前記CCD16は、前記LED光源121から光が照射されたときに前記原稿Pから反射した光に基づいて前記原稿Pの画像データを読み取る。前記CCD16で読み取られた画像データは前記制御部5に入力される。
前記ADF2は、原稿セット部21、複数の搬送ローラー22、原稿押さえ23、及び排紙部24などを備えている。前記ADF2は、前記搬送ローラー22各々を不図示のモーターで駆動させることにより、前記原稿セット部21にセットされた原稿Pを前記コンタクトガラス11上の読取位置12Aを通過させて前記排紙部24まで搬送させる。
前記原稿押さえ23は、前記コンタクトガラス11上の読取位置12Aの上方に原稿Pが通過できる間隔を隔てた位置に設けられている。前記原稿押さえ23は、主走査方向に長尺状を成しており、その下面(コンタクトガラス11側の面)には白色のシートが貼り付けられている。前記複合機Xでは、前記白色のシートの画像データが白色基準データとして読み取られる。そして、前記白色基準データは、周知のシェーディング補正などで用いられる。
前記画像形成部3は、前記画像読取部1で読み取られた画像データ、又は外部のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて画像形成処理(印刷処理)を実行する電子写真方式の画像形成手段である。
具体的に、前記画像形成部3は、感光体ドラム31、帯電装置32、現像装置33、トナーコンテナ34、転写ローラー35、除電装置36、定着ローラー37、加圧ローラー38などを備えている。そして、前記画像形成部3では、前記給紙カセット4から供給される用紙に以下の手順で画像が形成される。
まず、前記帯電装置32によって前記感光体ドラム31が所定の電位に一様に帯電される。次に、不図示のレーザスキャナユニット(LSU)により前記感光体ドラム31の表面に画像データに基づく光が照射される。これにより、前記感光体ドラム31の表面に静電潜像が形成される。そして、前記感光体ドラム31上の静電潜像は前記現像装置33によってトナー像として現像(可視像化)される。なお、前記現像装置33には、前記トナーコンテナ34からトナー(現像剤)が補給される。続いて、前記感光体ドラム31に形成されたトナー像は前記転写ローラー35によって用紙に転写される。その後、用紙に転写されたトナー像は、その用紙が前記定着ローラー37及び前記加圧ローラー38の間を通過して排出される際に前記定着ローラー37で加熱されて溶融定着する。なお、前記感光体ドラム31の電位は前記除電装置36で除電される。
前記操作表示部6は、前記表示制御部60で制御されることにより、前記制御部5からの制御指示に従って各種の情報を表示し、或いは前記制御部5に対して各種の情報を入力する。
前記表示制御部60は、CPU、RAM、ROM、EEPROM等を有しており、前記操作表示部6の動作を制御する。具体的に、前記表示制御部60は、前記ROMに記憶された所定の制御プログラムを前記CPUで実行することにより、後述の操作入力制御処理(図5参照)を実行する。また、前記RAMは揮発性の記憶手段、前記EEPROMは不揮発性の記憶手段であって、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリとして使用される。なお、前記表示制御部60は、ASIC又はDSPなどの集積回路であってもよい。また、前記制御部5が前記表示制御部60の機能を兼ねることも他の実施形態として考えられる。
具体的に、前記操作表示部6は、図2に示すように、各種の情報を表示するタッチパネル61、及びユーザーによる各種の操作入力が行われる操作ボタン62などを有している。また、前記タッチパネル61は、ユーザーの操作箇所に応じた操作信号を前記表示制御部60に入力する。
ここに、前記タッチパネル61は、静電容量の変化により操作位置を検出する投影型静電容量方式のタッチパネルであって、一点及び多点の操作を検出することのできる多点検出機能(マルチタッチ機能)を有している。前記タッチパネル61は、一点又は多点の操作を検出すると、その操作位置各々を特定するための操作信号を前記表示制御部60に入力する。なお、多点検出機能を有する投影型静電容量方式のタッチパネルは周知であるため、ここではその説明を省略するが、簡単には、縦横に配置されたマトリクス状の電極パターンにおいて指が触れた箇所で生じる静電結合を操作として検出する。もちろん、前記タッチパネル61は、多点検出機能を具現することができれば静電容量型のタッチパネルに限らない。
また、図3に示すように、前記タッチパネル61は、該タッチパネル61の裏面に配置された圧電シート63を備えている。前記圧電シート63は、前記タッチパネル61における検出可能領域61A全体に位置対応して設けられており、格子状に配列された複数の部分領域63Aを有している。なお、前記圧電シート63が透光性を有するものであれば、前記圧電シート63を前記タッチパネル61の表面に配置することも他の実施形態として考えられる。なお、この種の圧電シートは、前記特許文献3にも開示されている。
前記圧電シート63は、複数のシートが積載されることによって形成されており、各シートには一つの前記部分領域63Aに対応する圧電素子が設けられている。また、前記圧電シート63の圧電素子各々は、前記表示制御部60に個別に接続されている。そして、前記圧電シート63は、前記表示制御部60から前記圧電素子各々に電圧が印加されることにより前記タッチパネル61を前記部分領域63Aごとに振動させる。さらに、前記圧電シート63は、前記タッチパネル61の前記部分領域63A各々に対する予め定められた所定量以上の力の押下操作により前記圧電素子各々において発生する電圧を前記表示制御部60に入力する。即ち、前記圧電シート63は、前記表示制御部60が前記部分領域63A各々に対する押下操作を検出するために用いられる。特に、前記表示制御部60は、前記部分領域63A各々に対する前記所定量以上の力の押下操作時に発生する電圧を監視することにより、前記押下操作を前記タッチパネル61に軽く触れる程度のタッチ操作と区別して検出する。以下、前記圧電シート63に対する前記所定量以上の力の操作を押下操作と称し、前記押下操作が行われていない場合に前記タッチパネル61で検出される操作をタッチ操作と称する。
このように、前記表示制御部60は、前記圧電シート63を用いることにより、複数の前記部分領域63Aを同時に振動させること、及び複数の前記部分領域63Aの同時の押下操作を検出することが可能である。即ち、前記圧電シート63は、本発明に係る振動手段及び押下検出手段を兼ねている。
なお、本実施の形態では、前記圧電シート63を用いて複数の前記部分領域63Aを同時に振動させると共に、複数の前記部分領域63Aの押下操作を同時に検出する構成について説明するが、同様の機能を達成することができれば他の構成を採用してもよい。
例えば、特開2000−56914号公報、特開2005−78194号公報、特開2006−251927号公報、特開2009−134473号公報、特開2011−3103号公報、特開2011−3104号公報などに開示されている圧力検出技術を応用することが考えられる。また、前記タッチパネル61が、前記圧電シート63に代えて、前記部分領域63A各々に対応する位置に配置され、前記表示制御部60に個別に配線接続された多数の圧電素子を備える構成も他の実施形態として考えられる。
そして、前記複合機Xでは、前記表示制御部60によって後述の操作入力制御処理(図5参照)が実行されることにより、前記タッチパネル61を用いた操作入力が行われる。このとき、前記表示制御部60は、前記タッチパネル61に表示される操作キー各々の操作に応じて各種の操作入力を行う通常モードと、前記タッチパネル61に対する予め定められた指点字パターンに従った押下操作に応じて各種の操作入力を行う指点字モードとのいずれかの操作モードを選択的に実行する。
具体的に、前記表示制御部60のROM又はEEPROMなどの不揮発性の記憶手段(操作対応情報記憶手段に相当)には、指点字情報及び操作対応情報が記憶されている。前記指点字情報は、図4(A)に示すように、各種の文字と前記指点字パターン(「○」が打鍵あり)との対応関係が定められた情報である。また、前記操作対応情報は、図4(B)に示すように、各種の操作入力の内容と前記指点字パターンの内容との対応関係が定められた情報である。
具体的に、図4(A)に示すように、前記指点字情報では、「あ」、「い」、「う」、「え」、・・・及び「数符」、「1」、「2」、「3」、「4」、・・・などの文字と、指点字を用いた会話手法に従った指点字パターンとが対応付けられている。例えば、前記表示制御部60は、「数符」に対応する指点字パターンが入力された後、「1」に対応する指点字パターンが入力されることにより、数字「1」が入力されたと判断する。一方、前記表示制御部60は、「数符」に対応する指点字パターンが入力されることなく、「1」と同じ「あ」に対応する指点字パターンが入力されると、文字「あ」が入力されたと判断する。なお、前記指点字情報では、五十音及び数字の他にも、濁音、半濁音、拗音(キャ、ギャなど)、特殊音(ツァ、ティなど)、記号(句読点、中点、疑問符など)、英文記号、アルファベット、及び漢字などの各種の文字に対応する指点字パターンが記憶されている。
これにより、前記表示制御部60は、前記指点字情報に基づいて、前記タッチパネル61で検出された打鍵パターンに一致する指点字パターンを特定し、その指点字パターンに対応する文字を抽出することが可能である。また、前記表示制御部60は、前記指点字情報に基づいて、前記圧電シート63の部分領域63A各々を前記指点字パターンに従って振動させることにより各種の文字をユーザーに通知することができる。
一方、図4(B)に示すように、前記操作対応情報では、表示画面ごとにおいて実行可能な操作入力の内容とその操作入力ごとに対応する前記指点字パターンの内容(操作コマンド)とが対応付けられている。例えば、表示画面「機能一覧」において、操作入力「原稿サイズ」に対応する前記指点字パターンは数字の「1」であることが定められており、別の表示画面「排紙先」において、操作入力「内部トレイ」に対応する前記指点字パターンは数字の「1」であることが定められている。
これにより、前記表示制御部60は、前記操作対応情報に基づいて、前記タッチパネル61で検出された打鍵パターンに一致する指点字パターンを特定し、その指点字パターンに対応する操作入力を抽出することが可能である。例えば、表示画面「機能一覧」において、数字の「1」に対応する前記指点字パターンの操作が行われた場合、前記表示制御部60は、操作入力「原稿サイズ」に対応する操作入力があったと判断する。また、前記表示制御部60は、前記指点字情報及び前記操作対応情報に基づいて、前記圧電シート63の部分領域63A各々を前記指点字パターンに従って振動させることにより、前記タッチパネル61の操作に関する操作情報や前記複合機Xの動作に関する情報などをユーザーに通知することができる。
[操作入力制御処理]
以下、図5のフローチャートに従って、前記操作表示部6において前記表示制御部60により実行される操作入力制御処理について説明する。なお、図5においてS1、S2、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。ここに、前記表示制御部60及び前記タッチパネル61が本発明に係る操作入力装置に相当し、当該操作入力制御処理を実行するときの前記表示制御部60が本発明に係る表示制御手段及び入力制御手段に相当する。なお、前記制御部5が前記表示制御部60を兼ねる場合には、前記制御部5によって当該操作入力制御処理が実行され、当該制御部5が表示制御手段及び入力制御手段に相当する。また、前記表示制御部60及び前記タッチパネル61を備え、前記複合機Xなどの情報処理装置にLANケーブル又はUSBケーブルなどで着脱可能な装置も本発明に係る操作入力装置の一例である。
当該操作入力制御処理は、前記複合機Xにおいてユーザーによる操作入力が必要になった場合に、前記制御部5からの制御指示に応じて前記表示制御部60によって実行される。具体的に、前記表示制御部60は、前記複合機Xにおいて、ユーザーからの操作要求を待ち受ける待受画面が表示されている場合、及びその待受画面から操作入力に応じて順に遷移する各種の表示画面が表示されている場合に、当該操作入力制御処理を実行する。
ここでは、図6(A)に示す表示画面「機能一覧」が表示されている場合を例に挙げつつ前記操作入力制御処理について説明する。図6(A)に示すように、表示画面「機能一覧」では、「原稿サイズ」、「原稿セット向き」、「原稿サイズ混載」、「排紙先」などの各種の操作入力に対応する操作キーが表示されている。
(ステップS1)
まず、ステップS1において、前記表示制御部60は、前記タッチパネル61から入力される操作信号に基づいて、前記タッチパネル61上の任意の10点(所定数の一例)の同時タッチ操作(以下、「切替操作」と称する)が行われているか否かを判断する。具体的に、前記表示制御部60は、図6(B)に示すようにユーザーの両手の10本の指が全て前記タッチパネル61に載置された場合に前記切替操作が行われていると判断する。このとき、前記表示制御部60は、前記タッチパネル61における検出可能領域61A全体において前記切替操作の有無を判断する。これにより、前記タッチパネル61における予め定められた位置に対して前記切替操作を行う必要がないため、視覚障害者は前記切替操作を容易に行うことができる。
ここで、前記タッチパネル61において前記切替操作が行われていると判断した場合(S1のYes側)、前記表示制御部60は処理をステップS2に移行させる。一方、前記タッチパネル61において前記切替操作が行われていないと判断した場合(S1のNo側)、前記表示制御部60は処理をステップS11に移行させる。
なお、本実施の形態では、10点の同時操作が検出されている場合に前記切替操作が行われていると判断する場合について説明するが、その数は10点に限らず予め設定された二以上の所定数であればよい。例えば、前記ステップS1において、前記タッチパネル61で6点の同時操作が検出されているか否かを判断することが考えられる。但し、2点や3点などの同時操作を前記切替操作とすると、ユーザーによる誤操作によって偶然に前記切替操作が行われるおそれがある。そのため、前記切替操作における同時操作数が、指点字に用いる指の数に相当する6点以上であることが望ましい。これにより、ユーザーの誤操作により前記タッチパネル61の操作モードが前記通常モードから前記指点字モードに切り替わることが防止される。
(ステップS11〜S13)
ステップS11に移行すると、前記表示制御部60は、前記タッチパネル61の操作モードを前記通常モードに切り替えて実行する。そして、前記通常モードでは、前記表示制御部60は、前記タッチパネル61において行われた各種の操作キーのタッチ操作に応じて(S12のYes側)、その操作キーに対応する操作入力を実行する(S13)。その後、前記表示制御部60は、処理を前記ステップS1に戻す。このように、前記タッチパネル61で10点の同時タッチ操作が検出されていない間は、前記表示制御部60により前記通常モードが実行される。
(ステップS2)
一方、ステップS2において、前記表示制御部60は、前記切替操作時に前記タッチパネル61で検出された10点の操作領域各々の位置に対応する前記圧電シート63の部分領域63Aを操作者の各指に対応付けて前記RAM又は前記EEPROMなどの記憶手段に記憶する。ここに、係る処理を実行するときの前記表示制御部60が操作位置制御手段に相当する。なお、前記タッチパネル61における各位置座標と前記圧電シート63の部分領域63Aとの対応関係は予め前記表示制御部60のROM等に記憶されており、前記表示制御部60は、前記対応関係に基づいて前記操作領域各々の位置に対応する前記圧電シート63の部分領域63Aを特定する。
例えば、前記ステップS2において、前記表示制御部60は、前記タッチパネル61における左右方向の位置座標に応じて前記操作領域各々の位置に対応する前記圧電シート63の部分領域63Aをユーザーの各指に対応付ける。即ち、前記操作領域のうち最も左に位置する前記操作領域の位置に対応する前記部分領域63Aを左手の小指に対応付け、そこから順に右に位置する前記操作領域の位置に対応する前記部分領域63Aを左手の薬指、中指、人差し指、親指、右手の親指、人差し指、中指、薬指、小指にそれぞれ対応付ける。そして、前記表示制御部60は、前記指点字モードで実行される後述のステップS61において、前記操作領域各々の位置に対応する前記部分領域63Aの操作を該部分領域63Aに対応する指の打鍵操作として認識する。また、前記表示制御部60は、後述のステップS4、S5、S9などにおいて、前記部分領域63Aのうちユーザーの各指に対応する位置の部分領域63Aを前記指点字パターンに従って振動させることにより情報を通知する。
ところで、前記切替操作における同時タッチ操作数が10点である場合でも、指点字パターンに使用する指は6本である。そのため、前記表示制御部60が、前記操作領域のうち最も左から2番目に位置する前記操作領域の位置に対応する前記部分領域63Aを左手の薬指、そこから順に右に位置する二つの前記操作領域の位置に対応する前記部分領域63Aを左手の中指、人差し指に対応付けることが考えられる。この場合、前記表示制御部60は、同様に最も右から2番目に位置する前記操作領域の位置に対応する前記部分領域63Aを右手の薬指、そこから順に左に位置する二つの前記操作領域の位置に対応する前記部分領域63Aを右手の中指、人差し指に対応付ける。なお、これらの対応付けの手法は、前記切替操作における同時操作数が10点である場合に対応するものである。一方、例えば前記切替操作として判断される同時タッチ操作数が6点である場合、前記表示制御部60は、前記操作領域のうち最も左に位置する前記操作領域を左手の薬指に対応付け、そこから順に右に位置する前記操作領域を左手の中指、人差し指、右手の人差し指、中指、薬指にそれぞれ対応付ければよい。
(ステップS3)
そして、ステップS3において、前記表示制御部60は、前記タッチパネル61の操作モードを前記指点字モードに切り替えて実行する。これにより、以下、前記指点字モードにおいて、前記表示制御部60は、前記タッチパネル61の前記指点字パターンに従った操作に応じて前記指点字パターンに対応する操作入力を実行する。即ち、前記指点字モードでは、前記タッチパネル61に表示された操作キー各々のタッチ操作が行われた場合であっても、その操作キーに対応する操作入力が実行されない。
(ステップS4)
ステップS4において、前記表示制御部60は、現在の操作モードが前記指点字モードである旨を、前記指点字パターンに従った前記圧電シート63による一又は複数の前記部分領域63Aの振動によりユーザーに通知する。このとき、前記表示制御部60は、前記ステップS2において行われた対応付けに基づいて、前記指点字パターンに従った一又は複数の指の位置に対応する前記部分領域63Aを振動させる。
具体的に、前記表示制御部60は、前記指点字情報に基づいて、「指点字モード」の各文字を前記指点字パターンに変換し、その指点字パターンに従って前記ステップS2で対応付けられたユーザーの指の位置にある前記部分領域63A各々の圧電素子を同時に振動させる。例えば、「ゆ」、「び」、「て」、「ん」、「じ」、「も」、「―」、「ど」のそれぞれの文字を前記指点字パターンに変換し、その指点字パターンに従ってユーザーの各指に対応する前記部分領域63A各々を順に振動させる。これにより、視覚障害者であるユーザーは、前記タッチパネル61の操作モードが前記指点字モードに切り替えられたことを認識することができる。
(ステップS5)
ステップS5において、前記表示制御部60は、前記ステップS4と同様に前記指点字パターンに従った前記圧電シート63による一又は複数の前記部分領域63Aの振動によって前記タッチパネルの操作に関する操作情報をユーザーに通知する。具体的に、前記操作情報は、前記タッチパネル61の現在の表示画面の内容、前記表示画面において実行可能な操作入力の内容、及び前記操作入力各々に対応する前記指点字パターンの内容などである。
例えば、前記タッチパネル61に表示画面「機能一覧」が表示されている場合(図6(A)参照)、前記表示制御部60は、「機能一覧」の文字を前記指点字パターンに変換し、その変換後の指点字パターンに従って前記圧電シート63の部分領域63A各々を振動させることによりユーザーに通知する。続けて、前記表示制御部60は、前記表示画面「機能一覧」において実行可能な操作入力の内容である「原稿サイズ」、「原稿セット向き」、「原稿サイズ混載」、「排紙先」、及びその操作入力各々に対応する前記指点字パターンの内容を前記圧電シート63の部分領域63A各々を振動させることによりユーザーに通知する。例えば、前記表示制御部60は、「1は原稿サイズ」、「2は原稿セット向き」、「3は原稿サイズ混載」、「4は排紙先」の各文字を前記指点字パターンに変換し、その指点字パターンに従ってユーザーの各指に対応する前記部分領域63A各々を順に振動させる。これにより、視覚障害者は、前記タッチパネル61に表示された表示画面「機能一覧」の内容、前記表示画面「機能一覧」において実行可能な操作入力の内容、及び前記操作入力各々に対応する前記指点字パターンの内容(入力コマンド)を認識することができる。
(ステップS6)
その後、ステップS6において、前記表示制御部60は、前記操作対応情報に含まれた前記指点字パターンのいずれかに対応する打鍵操作が前記圧電シート63で検出されたか否かを判断する。具体的に、前記ステップS2で対応付けられた前記部分領域63A各々の押下操作を前記部分領域63A各々に対応する指の打鍵操作として、その打鍵操作のパターンと前記操作対応情報の指点字パターンとの一致の有無を判断する。
ここで、前記操作対応情報の指点字パターンに対応する打鍵操作が行われたと判断すると(S6のYes側)、前記表示制御部60は、処理をステップS61に移行させる。一方、前記操作対応情報の指点字パターンに対応する打鍵操作が行われなければ(S6のNo側)、前記表示制御部60は、処理をステップS7に移行させる。
なお、前記ステップS6における前記指点字パターンの検出は、全く同時に行われた操作パターンに基づくものではなく、多少の誤差を許容するために予め設定された操作時間内に行われた操作パターンに基づいて行われる。例えば、左手の人差し指の押下操作が検出された後、0.5秒後に右手の中指の押下操作が検出された場合、前記表示制御部60は、その2本の指で同時に押下操作が行われたものとして前記指点字パターンを判断する。前記操作時間は、例えば前記複合機Xの初期設定などにおいてユーザーの前記操作表示部6の操作に応じて前記制御部5により適宜設定される。
また、前記指点字パターンの中には、2度以上の連続した操作により一つのコマンドを表すものがある。例えば、数字「1」は、左手の薬指及び右手の人差し指、中指、薬指で操作する数符と称される指点字パターンと、左手の人差し指のみで操作する指点字パターンとをその順序で連続して操作することにより表される。そのため、前記ステップS6における指点字パターンの検出では、予め定められた検出間隔が経過するまでの操作が連続操作として判断される。前記検出間隔は、例えば前記複合機Xの初期設定などにおいてユーザーの前記操作表示部6の操作に応じて前記制御部5により適宜設定される。これにより、視覚障害者は、前記圧電シート63を用いて、2度以上の連続操作によって表される文字についても入力することができる。もちろん、前記検出間隔は、前記操作時間よりも短いことが必要である。例えば、前記初期設定において前記検出間隔が前記操作時間よりも長くなる設定ができないように前記制御部5によって制御されることも考えられる。
(ステップS61)
ステップS61において、前記表示制御部60は、前記操作対応情報に基づいて、前記ステップS6で前記圧電シート63により検出された前記指点字パターンに従った押下操作に応じて各種の操作入力を行う。このとき、前記表示制御部60は、前記ステップS2で行われた対応付けに基づいて、前記部分領域63A各々の押下操作を前記部分領域63A各々に対応する指の打鍵操作として前記指点字パターンに対応する操作入力を行う。具体的に、前記表示制御部60は、前記指点字パターンに対応する操作入力を前記操作対応情報から抽出し、その操作入力に対応する処理を実行する。その後、前記表示制御部60は処理を前記ステップS1に戻す。これにより、前記タッチパネル61により10点同時検出が行われている間、即ちユーザーが両手の指を前記タッチパネル61に載置している間は、前記指点字モードにおける操作入力処理(S2以降)が前記表示制御部60によって実行される。
ここに、図7(A)、(B)は、前記指点字モードにおける操作入力の例を示す図である。図7(A)に示すように、前記タッチパネル61に対する左手の人差し指及び右点の人差し指、中指の押下操作が行われると、前記表示制御部60は、表示画面「機能一覧」における操作入力「排紙先」に対応する数字「1」の指点字パターンの押下操作が行われたと判断する。具体的に、前記表示制御部60は、数字「1」に対応する操作入力「排紙先」に対応する処理として、図7(B)に示すように、前記タッチパネル61の表示を表示画面「排紙先」に遷移させる。
なお、図7(A)では、数符の押下操作を省略した場合を示しているが、もちろん数符の押下操作を要する構成も考えられる。また、本実施の形態では、各種の操作入力に対応する数字の入力を、前記操作入力各々を実行するためのコマンドとして用いる場合について説明する。一方、前記表示制御部60が、前記操作入力各々の内容が前記指点字パターンに従って文字入力された場合に、その文字に対応する前記操作入力を実行することも考えられる。
(ステップS7)
次に、ステップS7において、前記表示制御部60は、前記圧電シート63から入力される操作信号に基づいて、前記圧電シート63上の10点の同時押下操作が2回連続して行われたか否かを判断する。なお、2回連続した10点の同時押下操作は所定の押下操作の一例である。ここで、10点の同時押下操作が2回連続して行われたと判断した場合(S7のYes側)、前記表示制御部60は処理をステップS8に移行させる。一方、10点の同時押下操作が2回連続して行われていない場合(S7のNo側)、前記表示制御部60は処理を前記ステップS71に移行させる。
なお、本実施の形態では、前記ステップS7において、10点の同時押下操作の有無を判断する場合について説明するが、その数は10点に限らず前記指点字パターンにおける最大同時打鍵数よりも多い予め設定された所定数であればよい。例えば指点字では、6点が最大同時打鍵数であるため、前記所定数は6点よりも多い数であればよい。
(ステップS71)
ステップS71において、前記表示制御部60は、前記ステップS1と同様に、前記タッチパネル61から入力される操作信号に基づいて、前記タッチパネル61上の任意の10点の同時タッチ操作(切替操作)が行われているか否かを判断する。そして、前記切替操作が行われている場合(S71のYes側)、前記表示制御部60は、処理をステップ前記ステップS6に戻す。一方、前記切替操作が行われていなければ(S71のNo側)、前記表示制御部60は、処理をステップ前記ステップS11に移行させて、前記タッチパネル61の操作モードを前記指点字モードから前記通常モードに切り替える。
(ステップS8〜S9)
一方、ステップS8において、前記表示制御部60は、前記指点字モードを通知モードに切り替えて実行する。一般に、前記複合機Xで現在発生中のエラーやステータス情報などの前記複合機Xの動作に関する所定の通知情報は、前記タッチパネル61の上下端部などに表示され、或いは前記タッチパネル61にエラー画面で表示される。例えば、前記所定の通知情報には、前記複合機Xで現在発生中の紙切れ及び紙詰まりなどのエラーに関する情報が含まれる。これにより、健常者であれば、前記タッチパネル61に表示された前記通知情報を目視により確認することができる。しかしながら、視覚障害者は、前記タッチパネル61に表示された前記通知情報を確認することができない。
そこで、前記表示制御部60は、前記通知モードを実行することにより、続くステップS9において前記所定の通知情報を前記圧電シート63による前記指点字パターンに従った振動によって視覚障害者に通知する。例えば、紙切れのエラーが発生している場合、前記表示制御部60は、前記ステップS4と同様に「紙切れ」との文字を前記指点字パターンに変換し、その指点字パターンに応じて前記圧電シート63の部分領域63A各々を順に振動させる。これにより、視覚障害者であっても、前記複合機Xにおいて現在発生しているエラー情報などを把握することができる。
(ステップS10)
その後、前記表示制御部60は、前記ステップS7と同様に、前記圧電シート63から入力される操作信号に基づいて、10点の同時押下操作が2回連続して行われたか否かを判断する。ここで、10点の同時押下操作が2回連続して行われたと判断した場合(S10のYes側)、前記表示制御部60は処理をステップS11に移行させる。一方、10点の同時押下操作が2回連続して行われていない場合(S10のNo側)、前記表示制御部60は処理を前記ステップS9に戻して前記通知情報の通知を繰り返し実行する。
(ステップS11)
ステップS11において、前記表示制御部60は、前記ステップS9における前記通知情報の通知を終了し、処理を前記ステップS1に移行させる。これにより、前記表示制御部60は、前記通知モードを終了し、前記ステップS1における判断結果に応じて前記通常モード又は前記指点字モードを実行する。
以上説明したように、前記複合機Xでは、前記表示制御部60が前記操作入力制御処理を実行することにより、視覚障害者が容易に前記タッチパネル61による操作モードを前記指点字モードに切り替えることができる。また、視覚障害者は、前記指点字モードにおいて、現在表示中の表示画面の内容、その表示画面において実行可能な操作入力、及びその操作入力を実行するためのコマンド等を前記指点字パターンに従った前記圧電シート63の振動によって確認することができる。そして、視覚障害者は、各種の操作入力に対応する指点字パターンに従った押下操作を行うことにより容易に操作入力を行うことができる。即ち、前記複合機Xでは、健常者及び視覚障害者が前記タッチパネル61を操作入力手段として利用することができる。
なお、前記複合機Xでは、E−mailアドレス、画像保存フォルダ名、ログインユーザID、ログインパスワードなどの各種項目について文字入力を行う際にも前記タッチパネル61が用いられる。このとき、前記表示制御部60は、前記タッチパネル61にソフトウェアキーボードを表示させ、そのソフトウェアキーボードの各キーのタッチ操作に応じて文字を入力することが考えられる。しかしながら、視覚障害者は、前記ソフトウェアキーボードの表示を確認することができないため、前記タッチパネル61を用いて文字入力を行うことは困難である。
そこで、前記複合機Xにおいて、前記表示制御部60が、前記指点字情報を参照しつつ、前記圧電シート63に対する前記指点字パターンに従った押下操作に応じて文字を入力することが考えられる。これにより、視覚障害者は、前記タッチパネル61を用いて容易に文字入力を行うことができる。このとき、前記タッチパネル61のタッチ操作ではなく押下操作に応じて文字入力が実行されるため、視覚障害者は、両手の指を前記タッチパネル61に載せた状態で、前記指点字パターンに必要な指のみに力を入れて前記タッチパネル61の押下操作を行うことにより文字を入力することができる。従って、前記指点字パターンによる文字入力に使用しない指を浮かせておく必要がなく、文字入力時における視覚障害者の負担が軽減される。
また、この場合、前記表示制御部60は、前記指点字パターンによる文字入力と前記ソフトウェアキーボードによる文字入力とを、前記操作入力制御処理における前記ステップS1と同様に、前記タッチパネル61への10点(所定数)の同時操作が行われているか否かに応じて切り替えることが考えられる。具体的に、前記表示制御部60は、前記タッチパネル61に対して10点の同時タッチ操作が行われている間は指点字パターンによる文字入力を実行し、前記タッチパネル61に対して10点の同時タッチ操作が行われていない間はソフトウェアキーボードによる文字入力を実行する。
1 :画像読取部
2 :ADF
3 :画像形成部
4 :給紙カセット
5 :制御部
6 :操作表示部
60:表示制御部
61:タッチパネル
61A:操作可能領域
62:操作ボタン
63:圧電シート(押下検出手段、振動手段の一例)
63A:部分領域
S1、S2、・・・:処理手順(ステップ)番号
X :複合機

Claims (11)

  1. タッチパネルを複数の部分領域ごとに振動させる振動手段と、予め定められた指点字パターンに従った前記振動手段による一又は複数の前記部分領域の振動によって前記タッチパネルの操作に関する操作情報を通知する表示制御手段と、前記タッチパネルに対する予め定められた所定量以上の力の押下操作を検出する押下検出手段と、前記押下検出手段により検出された前記指点字パターンに従った押下操作に応じて各種の操作入力を行う入力制御手段とを備え、
    前記タッチパネルが、多点操作を検出する多点検出機能を有してなり、
    前記入力制御手段が、予め設定された所定数の多点操作が前記タッチパネルにより検出されている場合は前記指点字パターンに従った操作入力を行う指点字モードを実行し、前記多点操作が検出されていない場合は前記タッチパネルに表示された操作キーの操作に応じた操作入力を行う通常モードを実行するものである操作入力装置。
  2. 前記操作入力各々に対応する前記指点字パターンが定められた操作対応情報が記憶された操作対応情報記憶手段を備えてなり、
    前記入力制御手段が、前記操作対応情報に基づいて、前記押下検出手段で検出された前記指点字パターンに対応する操作入力を行うものである請求項に記載の操作入力装置。
  3. 前記振動手段が前記押下検出手段を兼ねてなる請求項又はのいずれかに記載の操作入力装置。
  4. 前記所定数の多点操作時に前記タッチパネルで検出された操作領域各々の位置に対応する前記部分領域各々を操作者の各指に対応付ける操作位置制御手段を備えてなり、
    前記入力制御手段が、前記操作位置制御手段による対応付けに基づいて、前記部分領域各々の押下操作を前記部分領域各々に対応する指の打鍵操作として前記指点字パターンに対応する操作入力を行うものであり、
    前記表示制御手段が、前記操作位置制御手段による対応付けに基づいて、前記指点字パターンに従った一又は複数の指の位置に対応する前記部分領域を振動させるものである請求項1〜3のいずれかに記載の操作入力装置。
  5. 前記入力制御手段が、前記タッチパネルの操作可能領域全体において前記所定数の多点操作の有無を判断するものである請求項1〜4のいずれかに記載の操作入力装置。
  6. 前記操作情報が、前記タッチパネルの現在の表示画面の内容、前記表示画面において実行可能な操作入力の内容、及び前記操作入力各々に対応する前記指点字パターンの内容のいずれか一つ又は複数を含むものである請求項1〜のいずれかに記載の操作入力装置。
  7. タッチパネルを複数の部分領域ごとに振動させる振動手段と、予め定められた指点字パターンに従った前記振動手段による一又は複数の前記部分領域の振動によって前記タッチパネルの操作に関する操作情報を通知する表示制御手段と、を備え、
    前記操作情報が、前記タッチパネルの現在の表示画面の内容、前記表示画面において実行可能な操作入力の内容、及び前記操作入力各々に対応する前記指点字パターンの内容のいずれか一つ又は複数を含むものである操作入力装置。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の操作入力装置を備えてなる情報処理装置。
  9. 前記表示制御手段が、前記押下検出手段に対して所定の押下操作が行われた場合に、前記指点字パターンに従った前記振動手段による一又は複数の前記部分領域の振動によって前記情報処理装置の動作に関する所定の通知情報を通知するものである請求項に記載の情報処理装置。
  10. タッチパネルを複数の部分領域ごとに振動させる振動手段と、予め定められた指点字パターンに従った前記振動手段による一又は複数の前記部分領域の振動によって前記タッチパネルの操作に関する操作情報を通知する表示制御手段と、前記タッチパネルに対する予め定められた所定量以上の力の押下操作を検出する押下検出手段とを備える操作入力装置を備えてなる情報処理装置であって、
    前記表示制御手段が、前記押下検出手段に対して所定の押下操作が行われた場合に、前記指点字パターンに従った前記振動手段による一又は複数の前記部分領域の振動によって前記情報処理装置の動作に関する所定の通知情報を通知するものである情報処理装置。
  11. 前記所定の通知情報が、前記情報処理装置で現在発生中のエラーに関する情報を含むものである請求項9又は10に記載の情報処理装置。
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