JP6132727B2 - 操作入力装置、及びこれを備える情報処理装置 - Google Patents

操作入力装置、及びこれを備える情報処理装置 Download PDF

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本発明は、ユーザー操作を受け付ける操作入力装置及びこれを備える情報処理装置に関する。
従来から、視覚に障害を持った視覚障害者が指点字を利用して情報を入力することのできる装置が知られている(例えば特許文献1参照)。なお、指点字とは、指の打鍵パターンで文字を表現して会話するコミュニケーション手法である。また、指点字を利用して視覚障害者に情報を伝達することのできる装置も知られている(例えば特許文献2参照)。これらの装置は、健常者と視覚障害者との間でコミュニケーションを図るために有用である。
特開2001−166684号公報 国際公開第01/24140号
しかしながら、上述の指点字専用の装置は特殊であるため、それらの装置を準備することはコストの観点から容易ではない。一方、複合機又はパーソナルコンピューターなどの情報処理装置には、健常者が利用する入出力インターフェイスとしてタッチパネルが多く利用されている。
本発明の目的は、タッチパネルを利用して視覚障害者と健常者との間のコミュニケーションを図ることのできる操作入力装置及び情報処理装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る操作入力装置は、タッチパネル、入力制御部、及び出力処理部を備える。前記タッチパネルは、複数箇所に対する同時操作を検出可能である。前記入力制御部は、前記タッチパネルによる検出結果と予め設定された指点字パターンとに応じて文字情報を入力する。前記出力処理部は、前記入力制御部により入力された文字情報の印刷処理又は送信処理の少なくとも一方を実行可能である。
本発明の他の局面に係る情報処理装置は、操作入力装置を備える。前記操作入力装置は、タッチパネル、入力制御部、及び出力処理部を備える。前記タッチパネルは、複数箇所に対する同時操作を検出可能である。前記入力制御部は、前記タッチパネルによる検出結果と予め設定された指点字パターンとに応じて文字情報を入力する。前記出力処理部は、前記入力制御部により入力された文字情報の印刷処理又は送信処理の少なくとも一方を実行可能である。
本発明によれば、タッチパネルを利用して視覚障害者と健常者との間のコミュニケーションを図ることのできる操作入力装置及び情報処理装置が実現される。
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理システムの構成図である。 図2は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の構成図である。 図3は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の操作表示部の要部拡大図。 図4は、図2に示される画像処理装置の操作表示部の平面図。 図5は、図2に示される画像処理装置で用いられる指点字情報及び操作対応情報の一例を示す図。 図6は、図2に示される画像処理装置で実行されるモード切替処理の手順の一例を示すフローチャート。 図7は、図2に示される画像処理装置で実行される指点字操作処理の手順の一例を示すフローチャート。 図8は、図2に示される画像処理装置で実行される指点字操作処理の手順の一例を示すフローチャート。 図9は、図2に示される画像処理装置で実行される受信表示処理の手順の一例を示すフローチャート。 図10は、図1に示される画像処理システムの情報端末で実行される文字情報送受信処理の手順の一例を示すフローチャート。 図11は、図2に示される画像処理装置で実行される指点字操作処理におけるタッチパネルの表示画面の一例を示す図。 図12は、図2に示される画像処理装置で実行される指点字操作処理におけるタッチパネルの表示画面の一例を示す図。 図13は、図2に示される画像処理装置で実行される指点字操作処理におけるタッチパネルの表示画面の一例を示す図。 図14は、図2に示される画像処理装置で実行される指点字操作処理におけるタッチパネルの表示画面の一例を示す図。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
[画像形成システム100]
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成システム100は、画像処理装置10及び情報端末20を備える。前記画像処理装置10及び前記情報端末20は、LAN又はインターネットなどの通信網30を介してデータ通信可能に接続されている。なお、前記画像形成システム100には、前記画像処理装置10及び前記情報端末20各々が一又は複数接続可能である。
[情報端末20]
図1に示すように前記情報端末20は、制御部21、通信I/F22、操作部23、表示部24、及び記憶部25を備えるパーソナルコンピューターである。また、前記情報端末20は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はPDAであってもよい。
前記制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、前記制御部21は、前記ROMに予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより前記情報端末20を統括的に制御する。
前記通信I/F22は、前記情報端末20を有線又は無線で前記通信網30に接続し、前記通信網30を介して前記画像処理装置10などの外部装置との間でデータ通信を実行する通信インターフェイスである。
前記操作部23は、ユーザー操作に応じて前記制御部5に各種の情報を入力するキーボード及びマウスなどを含む。前記表示部24は、前記制御部5からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレー又は有機ELディスプレーなどを含む。
前記記憶部25は、各種の情報を記憶するハードディスク又はSSDなどの記憶装置である。具体的に、前記記憶部25には、前記情報端末20から前記画像処理装置10を制御するためのプリンタードライバーと称される制御プログラムが記憶されている。そして、前記制御部21は、前記プリンタードライバーに従って処理を実行することにより前記画像処理装置10に画像形成処理又は画像読取処理などを実行させることが可能である。さらに、前記制御部21は、前記プリンタードライバーに従って、後述の文字情報送受信処理(図10参照)を実行可能である。
具体的に、前記制御部21は、送信制御部211及び受信制御部212を含む。ここに、前記制御部21は、前記CPUにより前記プリンタードライバーに従った各種の処理を実行することにより、前記送信制御部211及び前記受信制御部212として機能する。前記送信制御部211は、前記操作部23に対してユーザーにより文字情報送信開始操作が行われた場合に、前記操作部23により入力される文字情報をメッセージとして前記画像処理装置10に送信する。前記受信制御部212は、前記画像処理装置10から文字情報を受信した場合に、その文字情報を前記表示部24に表示させる。
[画像処理装置10]
一方、図1及び図2に示すように、前記画像処理装置10は、ADF1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、制御部5、操作表示部6、記憶部7、及び通信I/F8などを備える複合機である。本実施形態では、前記制御部5及び前記操作表示部6を備える装置が本発明に係る操作入力装置の一例である。なお、前記画像処理装置10は、本発明に係る情報処理装置の一例に過ぎない。例えば、プリンター、ファクシミリ装置、スキャナー、パーソナルコンピューター、又はタブレット端末なども本発明に係る情報処理装置の一例である。
前記ADF1は、搬送ローラー12各々を駆動させることにより、原稿載置部11にセットされた原稿を前記画像読取部2による画像読取位置を通過させて排紙トレイ13まで搬送させる原稿自動送り装置である。
前記画像読取部2は、原稿台21、光源ユニット22、ミラー23、24、光学レンズ25、及びCCD(Charge Coupled Device)26などを備える。前記原稿台21は、前記画像読取部2の上面に設けられた原稿の載置部である。前記読取ユニット22は、LED光源221及びミラー222を備え、副走査方向2Aに移動可能である。
前記LED光源221は、前記副走査方向2Aに垂直な主走査方向に沿って配列された多数の白色LEDを備える。前記ミラー222は、前記LED光源221から照射されて前記原稿台21上の読取位置にある前記原稿の表面で反射した後の光を前記ミラー23に向けて反射させる。そして、前記ミラー222で反射した光は、前記ミラー23、24によって前記光学レンズ25に導かれる。前記光学レンズ25は、入射した光を集光して前記CCD26に入射させる。前記CCD26は、前記光学レンズ25から入射される光の受光量に応じた電気信号を前記原稿の画像データとして前記制御部5に入力する光電変換素子などを有する。
前記画像形成部3は、前記画像読取部2で読み取られた画像データ、又は外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて画像形成処理(印刷処理)を実行する電子写真方式の印刷装置である。具体的に、前記画像形成部3は、搬送部30、感光体ドラム31、帯電装置32、露光装置(LSU)33、現像装置34、転写ローラー35、クリーニング装置36、定着ローラー37、加圧ローラー38、及び排紙トレイ39などを備える。
前記給紙部4は、前記画像処理装置10に対して着脱可能な給紙カセット41に収容された紙などのシートを前記画像形成部3に供給する。そして、前記画像形成部3に供給されたシートは、前記搬送部30により前記感光体ドラム31及び前記転写ローラー35を経て前記定着ローラー37及び前記加圧ローラー38を通過した後、排紙トレイ39に排出される。このとき、前記画像形成部3では、前記給紙部4から供給されて前記搬送部30により搬送されるシートに画像を形成する画像形成処理が以下の手順で実行される。
まず、前記帯電装置32によって前記感光体ドラム31が所定の電位に一様に帯電される。次に、前記露光装置33により前記感光体ドラム31の表面に画像データに基づく光が照射される。これにより、前記感光体ドラム31の表面に画像データに対応する静電潜像が形成される。そして、前記感光体ドラム31上の静電潜像は前記現像装置34によって磁性トナーにより現像(可視像化)される。なお、前記現像装置34には、前記画像形成部3に着脱可能なトナーコンテナ34Aから磁性トナーが補給される。続いて、前記感光体ドラム31に形成されたトナー像は前記転写ローラー35によってシートに転写される。その後、シートに転写されたトナー像は、そのシートが前記定着ローラー37及び前記加圧ローラー38の間を通過する際に前記定着ローラー37で加熱されて溶融定着する。なお、前記画像形成部3による前記画像形成処理後に前記感光体ドラム31の表面に残存する前記磁性トナーは前記クリーニング装置36によって除去される。
前記制御部5は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、前記制御部5は、前記ROMに予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより前記画像処理装置10を統括的に制御する。
前記操作表示部6は、前記画像処理装置10の外面に設けられている。前記操作表示部6は、ユーザー操作を受け付けて前記制御部5に情報を入力すると共に、前記制御部5からの制御指示に応じて各種の情報を表示する。
前記記憶部7は、各種の情報を記憶するEEPROM、ハードディスク、又はSSDなどの記憶部である。具体的に、前記記憶部7には、前記制御部5に後述のモード切替処理(図6参照)、指点字操作処理(図7及び図8参照)、及び受信表示処理(図9参照)を実行させるための制御プログラムが記憶されている。また、前記記憶部7には、後述の指点字情報及び操作対応情報が記憶されている。
前記通信I/F8は、前記画像処理装置10を有線又は無線で前記通信網30に接続し、前記通信網30を介して前記情報端末20などの外部装置との間でデータ通信を実行する通信インターフェイスである。
[操作表示部6の構成]
次に、図3及び図4を参照しつつ、前記操作表示部6について説明する。
図3に示すように、前記操作表示部6は、タッチパネル61及びハードキー62を備える。前記タッチパネル61は、各種の操作キーを表示させる液晶パネルなどの表示パネルを備えると共に、前記操作キーに対するユーザー操作を検出可能である。前記ハードキー62は、テンキー及びスタートキーなどの各種の操作ボタンを含む。
例えば、前記タッチパネル61は、静電容量の変化によりユーザーのタッチ操作の位置を検出する投影型静電容量方式のタッチパネルである。そして、前記タッチパネル61は、複数箇所に対する同時操作を検出可能な多点検出機能(マルチタッチ機能)を有する。前記タッチパネル61は、ユーザーのタッチ操作を検出すると、そのタッチ操作の検出位置各々を特定するためのタッチ操作信号を前記制御部5に入力する。なお、前記多点検出機能を有する投影型静電容量方式のタッチパネルは周知であるため、ここではその説明を省略するが、簡単には、縦横に配置されたマトリクス状の電極パターンにおいて指が触れた箇所で生じる静電結合を操作として検出する。もちろん、前記タッチパネル61は、前記多点検出機能を具現することができれば静電容量型のタッチパネルに限らない。
また、図4に示すように、前記タッチパネル61は、該タッチパネル61のタッチ面の裏面側に配置された圧電シート63を備える。なお、前記圧電シート63は、前記タッチパネル61において前記液晶パネルの表面又は裏面に配置される。ここで、前記圧電シート63は、前記タッチパネル61におけるタッチ操作の検出可能領域61A全体に位置対応して設けられており、格子状に配列された複数の部分領域63Aを有している。なお、図4に示す前記圧電シート63の前記部分領域63Aの数は一例に過ぎず、例えば更に細かい前記部分領域63Aが前記圧電シート63に設けられていてもよい。
ここに、前記圧電シート63は、複数のシートが積載されることによって形成されている。前記シート各々には一つの前記部分領域63Aに対応する圧電素子が設けられている。そして、前記タッチパネル61では、前記圧電シート63の圧電素子各々に対して個別に電圧の印加が可能である。これにより、前記制御部5は、前記タッチパネル61を制御することにより、前記圧電素子各々に電圧を印加させて前記部分領域63A各々を個別に振動させることが可能である。ここに、前記圧電シート63が振動部の一例である。
さらに、前記タッチパネル61では、前記部分領域63Aに対する予め定められた所定量以上の力の押下操作により前記圧電シート63の圧電素子において発生する電圧を個別に検出可能である。そして、前記タッチパネル61は、ユーザーの押下操作を検出すると、その押下操作の検出位置各々を特定するための押下操作信号を前記制御部5に入力する。これにより、前記制御部5は、前記タッチパネル61で検出される前記部分領域63A各々に対する押下操作を個別に検出することが可能である。即ち、前記タッチパネル61は、前記タッチパネル61を押下する押下操作を、前記タッチパネル61に軽く触れる程度のタッチ操作と区別して検出することが可能である。
なお、本実施の形態では、前記圧電シート63を用いて複数の前記部分領域63Aを同時に振動させる機能と、複数の前記部分領域63Aの押下操作を同時に検出する機能とが実現される場合を例に挙げて説明するが、同様の機能を達成することができれば他の構成であってもよい。例えば、前記タッチパネル61が、前記圧電シート63に代えて、前記部分領域63A各々に対応する位置に配置された個別に配線接続された多数の圧電素子を備える構成も他の実施形態として考えられる。
そして、前記画像処理装置10では、前記制御部5によって後述のモード切替処理(図6参照)及び指点字操作処理(図7及び図8参照)が実行されることにより、前記タッチパネル61を用いた操作入力が行われる。また、前記制御部5は、前記タッチパネル61の操作モードとして通常モードと指点字モードとを選択的に実行可能である。前記通常モードでは、前記制御部5は、前記タッチパネル61に表示される操作キー各々の操作に応じて各種の操作入力を行う。一方、前記指点字モードでは、前記制御部5は、前記タッチパネル61に対する予め定められた指点字パターンに従った押下操作に応じて各種の操作入力を行う。
具体的に、前記指点字パターンに従った操作入力を実現するため、前記記憶部7には、前記制御部5が前記指点字モードの実行時に参照する指点字情報及び操作対応情報が記憶されている。ここで、図5(A)及び図5(B)を参照しつつ、前記指点字情報及び前記操作対応情報の一例について説明する。
図5(A)に示すように、前記指点字情報では、「あ」、「い」、「う」、「え」、・・・及び「数符」、「1」、「2」、「3」、「4」、・・・などの文字と、指点字を用いた会話手法に従った指点字パターン(「○」が打鍵あり)とが対応付けられている。例えば、前記制御部5は、「数符」に対応する指点字パターンが入力された後、「1」に対応する指点字パターンが入力されることにより、数字「1」が入力されたと判断する。一方、前記制御部5は、「数符」に対応する指点字パターンが入力されることなく、「1」と同じ「あ」に対応する指点字パターンが入力されると、文字「あ」が入力されたと判断する。なお、前記指点字情報では、五十音及び数字の他にも、濁音、半濁音、拗音(キャ、ギャなど)、特殊音(ツァ、ティなど)、記号(句読点、中点、疑問符など)、英文記号、アルファベット、及び漢字などの各種の文字に対応する指点字パターンが記憶されている。
これにより、前記制御部5は、前記指点字情報に基づいて、前記タッチパネル61で検出された打鍵パターンに一致する指点字パターンを特定し、その指点字パターンに対応する文字を入力することが可能である。また、前記制御部5は、前記指点字情報に基づいて、前記圧電シート63の部分領域63A各々を前記指点字パターンに従って振動させることにより各種の文字をユーザーに通知することができる。
一方、図5(B)に示すように、前記操作対応情報では、前記タッチパネル61に表示される操作画面ごとにおいて選択可能な操作入力の内容とその操作入力ごとに対応する前記指点字パターンの内容(操作コマンド)とが対応付けられている。例えば、表示画面「機能一覧」において、操作入力「原稿サイズ」に対応する前記指点字パターンは数字の「1」であることが定められており、別の表示画面「排紙先」において、操作入力「内部トレイ」に対応する前記指点字パターンは数字の「1」であることが定められている。
これにより、前記制御部5は、前記操作対応情報に基づいて、前記タッチパネル61で検出された打鍵パターンに一致する指点字パターンを特定し、その指点字パターンに対応する操作入力を抽出することが可能である。例えば、表示画面「機能一覧」において、数字の「1」に対応する前記指点字パターンの操作が行われた場合、前記制御部5は、操作入力「原稿サイズ」に対応する操作入力があったと判断する。また、前記制御部5は、前記指点字情報及び前記操作対応情報に基づいて、前記圧電シート63の部分領域63A各々を前記指点字パターンに従って振動させることにより、前記タッチパネル61の操作に関する操作情報及び前記画像処理装置10の動作に関する情報などをユーザーに通知することができる。
[制御部5の機能]
そして、前記画像処理装置10では、前記制御部5が、図1に示すように、入力制御部51、表示制御部52、照合処理部53、ログイン処理部54、ログアウト処理部55、振動制御部56、及び出力処理部57を含む。ここに、前記制御部5は、前記CPUにより前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することにより、前記入力制御部51、前記表示制御部52、前記照合処理部53、前記ログイン処理部54、前記ログアウト処理部55、前記振動制御部56、及び前記出力処理部57として機能する。なお、前記入力制御部51、前記表示制御部52、前記照合処理部53、前記ログイン処理部54、前記ログアウト処理部55、前記振動制御部56、及び前記出力処理部57の一部又は全部が回路モジュールであってもよい。
前記入力制御部51は、前記タッチパネル61による検出結果と前記指点字パターンとに応じて文字を入力する。具体的に、前記入力制御部51は、前記タッチパネル61による検出結果と前記記憶部7に記憶された前記指点字情報とに応じて、前記指点字パターンに対応する文字を入力する。
前記表示制御部52は、前記通信網30を介して接続された前記情報端末20などの情報処理装置から受信する文字情報を、前記指点字パターンに従った前記圧電シート63の前記部分領域63A各々の振動によって表示する。具体的に、前記入力制御部51は、前記文字情報と、前記記憶部7に記憶された前記指点字情報とに応じて前記部分領域63A各々を振動させる。
前記照合処理部53は、前記入力制御部51により入力された文字情報と予め設定されたユーザー各々の認証情報とを照合する。即ち、前記照合処理部53は、ユーザーの認証処理の際に、前記タッチパネル61を用いて行われる指点字パターンに従った操作入力を受け付けることが可能である。
なお、本実施の形態では、前記指点字モードにおいてのみ、前記指点字パターンに従った文字入力によりユーザーの認証処理が実行される場合を例に挙げて説明するが、これに限らない。即ち、前記画像処理装置10において、前記制御部5が、前記タッチパネル61の操作モードが前記指点字モードでない場合であっても、ログイン手法の一つとして前記指点字パターンに従った文字入力を用いてユーザーの認証処理を実行可能であることが考えられる。これにより、健常者が操作する場合であっても、他人に見られることなく、ユーザー認証のための文字情報を入力することが可能である。
前記ログイン処理部54は、前記照合処理部53により前記文字情報と前記認証情報とが一致していると判断された場合に前記認証情報に対応する前記ユーザーをログインさせる。
また、前記ログアウト処理部55は、前記ユーザーのログイン状態において、前記タッチパネル61においてユーザーの親指に対応する二つの操作領域の間隔が予め設定された閾値以上の状態から前記閾値未満の状態に変化したことを条件に前記ユーザーをログアウトさせることが可能である。即ち、ユーザーが両手の親指を合わせる動作を行うことにより前記ログアウトが実行される。但し、前記ログアウト処理部55は、前記タッチパネル61を用いて文字の入力が行われている場合には、前記親指に対応する二つの操作領域の間隔が前記閾値未満の状態に変化した場合であってもログアウトを実行しない。前記タッチパネル61を用いて文字の入力が行われている場合には、同操作により前記入力制御部51が現在入力中の文字を確定させるためである。
前記振動制御部56は、前記ログイン処理部54による前記ユーザーのログインの成功又は失敗を、予め定められた前記指点字パターンに従った前記圧電シート63の前記部分領域63A各々の振動で表す。これにより、視覚障害者が、ログイン操作の実行結果を認識することが可能である。
前記出力処理部57は、前記入力制御部により入力された文字情報の印刷処理及び送信処理を実行可能である。なお、前記出力処理部57が、前記入力制御部により入力された文字情報の印刷処理及び送信処理のいずれか一方のみを実行可能な構成も他の実施形態として考えられる。
[画像処理システム100の処理]
以下、図6〜10のフローチャートに従って、前記画像処理システム100において、前記画像処理装置10の前記制御部5及び前記情報端末20の前記制御部21によって実行される各種の処理について順に説明する。また、図11〜図14は、前記各種の処理における操作例を示す図であり、以下の説明において適宜参照する。なお、前記制御部5とは別に前記操作表示部6に制御部が設けられている場合は、当該制御部が前記制御部5に代わって各種の処理を実行してもよい。
[モード切替処理]
ここに、図6は、前記制御部5によって実行されるモード切替処理の手順の一例を示すフローチャートである。
<ステップS1>
ステップS1において、前記制御部5は、前記タッチパネル61から入力される前記タッチ操作信号に基づいて、前記タッチパネル61に対して同時に任意の10点のタッチ操作(以下、「切替操作」と称する)が行われているか否かを判断する。このとき、前記制御部5は、前記タッチパネル61における検出可能領域61A全体において前記切替操作の有無を判断する。これにより、前記タッチパネル61における予め定められた位置に対して前記切替操作を行う必要がないため、視覚障害者は前記切替操作を容易に行うことができる。
ここに、図11(A)は、前記タッチパネル61に表示されるコピー処理に対応する機能一覧画面を示す図であり、図11(B)は、前記タッチパネル61に対してユーザーにより10点のタッチ操作が同時に行われている状態を示す図である。なお、図11〜図14において、前記タッチパネル61に対してタッチ操作が行われている箇所(中抜きの○印)をタッチ操作領域611、前記タッチパネル61に対して押下操作が行われている箇所(塗りつぶしの○印)を押下操作領域631と称する。なお、前記タッチ操作領域611及び前記押下操作領域631各々は、前記タッチパネル61に対する操作箇所及びその近傍の範囲(例えば操作箇所を中心とする半径5mmの領域)を含む。
ここで、前記タッチパネル61において前記切替操作が行われていないと判断した場合(S1のNo側)、前記制御部5は処理をステップS2に移行させる。一方、前記タッチパネル61において前記切替操作が行われていると判断した場合(S1のYes側)、前記制御部5は処理をステップS101に移行させる。
なお、本実施の形態では、10点の同時操作が検出されている場合に前記切替操作が行われていると判断する場合について説明するが、その数は10点に限らず予め定められた二以上の数であればよい。但し、前記切替操作における同時操作数は、指点字に用いる指の数に相当する6点以上であることが望ましい。これにより、ユーザーの誤操作により前記タッチパネル61の操作モードが前記通常モードから前記指点字モードに切り替わることが防止される。
<ステップS2〜S4>
ステップS2において、前記制御部5は、前記タッチパネル61の操作モードとして通常モードを実行する。前記通常モードにおいて、前記制御部5は、前記タッチパネル61において行われた各種の操作キーのタッチ操作に応じて(S3のYes側)、その操作キーに対応する操作入力を実行する(S4)。その後、前記制御部5は、処理を前記ステップS1に戻す。このように、前記タッチパネル61で10点のタッチ操作が同時に検出されていない場合には、前記制御部5により前記通常モードが実行される。
<ステップS101>
一方、ステップS101において、前記制御部5は、前記タッチパネル61の操作モードとして指点字モードを実行する。即ち、前記画像処理装置10における前記タッチパネル61の操作モードが前記通常モードから前記指点字モードに切り換えられる。その後、前記制御部5は、処理を前記ステップS1に戻す。このように、前記タッチパネル61で10点のタッチ操作が同時に検出されている場合には、前記制御部5により前記指点字モードが実行される。なお、前記指点字モードにおいて、10点の同時操作が検出されなくなったときに(S1のNo側)、前記画像処理装置10がユーザーのログイン状態である場合、前記制御部5はそのユーザーをログアウトさせた後、前記操作モードを前記通常モードに切り換える。
[指点字操作処理]
そして、前記指点字モードでは、前記制御部5によって指点字操作処理(図7及び図8参照)が実行される。前記指点字操作処理では、前記制御部5が、前記操作表示部6の前記タッチパネル61に対する指点字パターンに従った入力操作に応じた処理を実行する。即ち、前記指点字モードでは、前記タッチパネル61に表示された操作キー各々のタッチ操作が行われた場合であっても、その操作キーに対応する操作入力が実行されない。以下、図7及び図8を参照しつつ、前記指点字操作処理について説明する。なお、前記制御部5は、前記モード切替処理及び前記指点字操作処理を略並行して実行する。
<ステップS11>
ステップS11において、前記制御部5は、前記タッチパネル61により前記切替操作が検出された場合に、そのタッチ操作が行われた前記タッチ操作領域611各々を前記タッチ操作領域611の位置に応じてユーザーの各指に対応付ける。なお、前記タッチ操作領域611と前記指との対応関係は、前記制御部5の前記RAM又は前記EEPROMなどの記憶部に記憶される。このとき、前記制御部5は、前記タッチパネル61におけるタッチ操作の検出箇所及びその近傍を含む所定範囲(例えば検出箇所を中心とする半径5mmの領域)の位置座標を前記タッチ操作領域611として記憶させる。このように前記タッチパネル61における検出箇所の近傍の領域を前記タッチ操作領域611とすることにより、操作中におけるユーザーの各指の多少のズレが許容される。
また、前記ステップS11において、前記タッチ操作領域611各々に対応する前記圧電シート63の部分領域63Aを、前記タッチ操作領域611の位置に応じてユーザーの各指に対応付ける。具体的に、前記制御部5のROM等には、前記タッチパネル61における各位置座標と前記圧電シート63の部分領域63Aとの対応関係が予め記憶されている。そして、前記制御部5は、前記対応関係に基づいて前記タッチ操作領域611各々の位置座標に対応する前記圧電シート63の部分領域63Aを特定し、前記部分領域63A各々をユーザーの各指に対応付ける。
例えば、前記制御部5は、前記タッチパネル61における左右方向の位置座標に応じて前記タッチ操作領域611各々をユーザーの各指に対応付ける。即ち、前記タッチ操作領域611のうち最も左に位置する前記タッチ操作領域611を左手の小指に対応付け、そこから順に右に位置する前記タッチ操作領域611各々を左手の薬指、中指、人差し指、親指、右手の親指、人差し指、中指、薬指、小指にそれぞれ対応付ける。
これにより、以下の処理において、前記制御部5は、前記タッチパネル61に対する前記タッチ操作領域611各々のタッチ操作及び押下操作を、前記タッチ操作領域611に対応付けられた指による操作として認識することが可能である。また、前記制御部5は、前記指点字パターンに従って前記部分領域63A各々を振動させる際に、ユーザーの指各々に対応する前記部分領域63Aを特定することが可能である。
なお、ここで説明した対応付けの手法は、前記切替操作における同時操作数が10点である場合に対応するものである。一方、例えば前記切替操作として判断される同時タッチ操作数が6点である場合、前記制御部5は、前記タッチ操作領域611のうち最も左に位置する前記タッチ操作領域611を左手の薬指に対応付け、そこから順に右に位置する前記タッチ操作領域611各々を左手の中指、人差し指、右手の人差し指、中指、薬指にそれぞれ対応付ける。
<ステップS12>
次に、ステップS12において、前記制御部5は、現在の操作モードが前記指点字モードである旨を、前記指点字パターンに従った前記圧電シート63による一又は複数の前記部分領域63Aの振動によりユーザーに通知する。このとき、前記制御部5は、前記ステップS11において行われた対応付けに基づいて、前記指点字パターンに従った一又は複数の指の位置に対応する前記部分領域63Aを振動させる。
具体的に、前記制御部5は、前記指点字情報に基づいて、「指点字モード」の各文字を前記指点字パターンに変換し、その指点字パターンに従って、前記ステップS11で対応付けられたユーザーの指の位置にある前記部分領域63A各々の圧電素子を同時に振動させる。例えば、「ゆ」、「び」、「て」、「ん」、「じ」、「も」、「―」、「ど」のそれぞれの文字を前記指点字パターンに変換し、その指点字パターンに従ってユーザーの各指に対応する前記部分領域63A各々を順に振動させる。これにより、視覚障害者であるユーザーは、前記タッチパネル61の操作モードが前記指点字モードに切り替えられたことを認識することができる。
<ステップS13>
ステップS13において、前記制御部5は、ログイン操作を実行するべき旨を伝えるためのログイン操作要求を、前記ステップ12と同様に前記指点字パターンに従った前記圧電シート63による一又は複数の前記部分領域63Aの振動によりユーザーに通知する。
具体的に、前記制御部5は、前記指点字情報に基づいて、「ログイン操作開始」の各文字を前記指点字パターンに変換し、その指点字パターンに従って前記ステップS11で対応付けられたユーザーの指の位置にある前記部分領域63A各々の圧電素子を同時に振動させる。例えば、「ろ」、「ぐ」、「い」、「ん」、「そ」、「う」、「さ」、「か」、「い」、「し」のそれぞれの文字を前記指点字パターンに変換し、その指点字パターンに従ってユーザーの各指に対応する前記部分領域63A各々を順に振動させる。これにより、視覚障害者であるユーザーは、前記タッチパネル61に対するログイン操作が必要である旨を認識することができる。なお、前記制御部5は、前記ログイン操作要求を前記画像処理装置10に搭載されるスピーカー(不図示)を用いて音声によって通知することも考えられる。
<ステップS14>
次に、ステップS14において、前記制御部5は、前記タッチパネル61による押下操作の検出結果と前記指点字パターンとに応じて文字を認証情報として入力する。具体的に、前記認証情報は、ユーザーを認証するために用いられるユーザーのID及びパスワードなどである。ここで、前記認証情報に対応する文字情報の入力時、前記制御部5は、前記認証情報を前記タッチパネル61に表示させないことが考えられる。これにより、ユーザーが前記認証情報を入力する際に、前記認証情報が他人に見られることが防止される。なお、前記認証情報に対応する文字情報の入力が行われていない場合、前記制御部5は、前記タッチパネル61により入力される文字情報を前記タッチパネル61に表示させる。
例えば、前記制御部5は、前記タッチパネル61に、図12(A)に示すような文字入力画面D1を表示させる。なお、健常者が前記通常モード及び前記指点字モードを識別するために前記文字入力画面D1を用いているが、視覚障害者が前記文字入力画面D1の内容を参照することはない。そのため、前記文字入力画面D1が表示されないことも他の実施形態として考えられる。
このとき、前記制御部5は、前記タッチパネル61のタッチ操作ではなく押下操作に応じて文字を入力する。そのため、視覚障害者は、両手の指を前記タッチパネル61に載せた状態で、前記指点字パターンに必要な指のみに力を入れて前記タッチパネル61の押下操作を行うことにより文字を入力することができる。従って、前記指点字パターンによる文字入力に使用しない指を浮かせておく必要がなく、文字入力時における視覚障害者の負担が軽減される。
なお、前記指点字パターンの検出は、全く同時に行われた操作パターンに基づくものではなく、多少の誤差を許容するために予め設定された操作時間内に行われた操作パターンに基づいて行われる。例えば、左手の人差し指の押下操作が検出された後、0.5秒後に右手の中指の押下操作が検出された場合、前記制御部5は、その2本の指で同時に押下操作が行われたものとして前記指点字パターンを判断する。前記操作時間は、例えば前記画像処理装置10の初期設定などにおいてユーザーの前記操作表示部6の操作に応じて前記制御部5により適宜設定される。
また、前記指点字パターンの中には、2度以上の連続した操作により一つのコマンドを表すものがある。例えば、数字「1」は、左手の薬指及び右手の人差し指、中指、薬指で操作する数符と称される指点字パターンと、左手の人差し指のみで操作する指点字パターンとをその順序で連続して操作することにより表される。そのため、前記指点字パターンの検出では、予め定められた検出間隔が経過するまでの操作が連続操作として判断される。前記検出間隔は、例えば前記画像処理装置10の初期設定などにおいてユーザーの前記操作表示部6の操作に応じて前記制御部5により適宜設定される。これにより、視覚障害者は、前記圧電シート63を用いて、2度以上の連続操作によって表される文字についても入力することができる。ここで、前記検出間隔は、前記操作時間よりも長いことが必要である。例えば、前記初期設定において前記検出間隔が前記操作時間よりも短くなる設定ができないように前記制御部5によって制御されることも考えられる。
ここに、図13(A)〜図13(D)は、前記指点字モードにおける前記文字入力画面D1を用いた文字入力の操作例を示す図である。具体的に、図13(A)は、前記タッチパネル61に対して左手の人差し指のみの押下操作が行われた場合であり、この場合には前記押下操作領域631の押下操作に対応する「あ」の文字が前記文字入力欄D11に入力される。図13(B)は、前記タッチパネル61に対して左手の人差し指及び中指の二点操作が行われた場合であり、この場合には前記押下操作領域631の押下操作に対応する「い」の文字が前記文字入力欄D11に入力される。図13(C)は、前記タッチパネル61に対して左手の人差し指及び右手の人差し指の二点操作が行われた場合であり、この場合には前記押下操作領域631の押下操作に対応する「う」の文字が前記文字入力欄D11に入力される。図13(D)は、前記タッチパネル61に対して左手の人差し指、中指及び右手の人差し指の三点操作が行われた場合であり、この場合には前記押下操作領域631の押下操作に対応する「え」の文字が前記文字入力欄D11に入力される。
なお、前記ステップS14では、ユーザーのID及びパスワードの二つの項目が入力される。そこで、前記制御部5は、例えばユーザーのIDが入力された後、ユーザーの親指に対応する二つの前記タッチ操作領域611の間隔が前記閾値以下まで小さくなった場合に、IDの入力を確定させてパスワードの入力待ち状態に遷移させることが考えられる。そして、前記制御部5は、ユーザーのパスワードの入力を受け付ける。なお、このように前記パスワードの入力を受け付ける際、前記制御部5は、その旨を前記タッチパネル61の前記圧電シート63の前記部分領域63A各々の振動によってユーザーに通知することが考えられる。
<ステップS15>
そして、ステップS15において、前記制御部5は、前記タッチパネル61から入力される操作信号に基づいて、予め設定された確定操作が行われたか否かを判断する。具体的に、前記制御部5は、ユーザーの両手の親指に対応する二つの前記タッチ操作領域611の間隔が前記閾値以下まで小さくなった場合に前記確定操作が行われたと判断する。例えば、前記制御部5は、ユーザーの両手の親指に対応する前記タッチ操作領域611各々が接した場合に前記確定操作が行われたと判断する。
ここに、図12(B)は、前記親指に対応する二つの前記タッチ操作領域611の間隔が前記閾値以下まで小さくなった状態を示している。このように、前記画像処理装置10では、ユーザーは親指を近づけるという簡単で且つ誤検出の少ない操作手法により文字の入力を確定することができる。ここで、前記制御部5は、前記確定操作が行われたと判断すると(S15のYes側)、処理をステップS16に移行させる。なお、前記制御部5は、前記確定操作が行われるまでの間は(S15のNo側)、処理を前記ステップS14に移行させる。
<ステップS16>
ステップS16において、前記制御部5は、前記ステップS14で入力された文字情報の入力を確定し、その文字情報と予め前記記憶部7に記憶されている前記認証情報とを照合する。このとき、前記制御部5は、前記照合結果が一致であれば、前記認証情報に対応するユーザーをログインさせる。なお、前記ユーザー情報は、前記画像処理装置10における前記操作表示部6の操作により事前に前記制御部5によって前記記憶部7に登録されている。
その後、前記制御部5は、前記ユーザーのログイン状態であって、前記タッチパネル61による文字入力の途中でない場合、前記タッチパネル61においてユーザーの親指に対応する二つのタッチ操作領域611の間隔が前記閾値以上の状態から前記閾値未満の状態に変化したことを条件に前記ユーザーをログアウトさせる。
なお、前記画像処理装置10では、前記タッチパネル61による文字入力の確定操作とログアウト操作とが同様の操作によって行われるが、これらの操作方法として異なる操作方法が採用されてもよい。例えば、前記タッチパネル61による文字入力の確定操作とログアウト操作とのいずれか一方が、前記タッチパネル61における10点の同時押下操作であることが考えられる。また、前記タッチパネル61による文字入力の確定操作とログアウト操作とのいずれか一方が、親指を近づける操作が連続して二回行われる操作などであることも考えられる。
<ステップS17>
ステップS17において、前記制御部5は、前記ステップS16における照合結果として、ユーザーのログインの成功又は失敗を前記ステップS12と同様にユーザーに通知する。具体的に、前記制御部5は、前記指点字パターンに従った前記圧電シート63による一又は複数の前記部分領域63Aの振動によって前記照合結果をユーザーに通知する。なお、前記制御部5は、前記照合結果を前記画像処理装置10に搭載されるスピーカー(不図示)を用いて音声によって通知することも考えられる。
<ステップS18>
ステップS18において、前記制御部5は、前記照合結果が一致であったか否かを判断する。ここで、前記制御部5は、前記照合結果が一致であれば(S18のYes側)、処理をステップS19に移行させ、前記照合結果が一致でなければ(S18のNo側)、処理を前記ステップS14に戻す。
<ステップS19>
ステップS19において、前記画像処理装置10で発生する各種の通知情報を、前記ステップS12と同様にユーザーに通知する。具体的に、前記通知情報は、前記タッチパネル61の現在の表示画面の内容、前記表示画面において実行可能な操作入力の内容、前記操作入力各々に対応する前記指点字パターンの内容、又はエラー通知の内容などである。なお、前記制御部5は、前記通知情報を前記画像処理装置10に搭載されるスピーカー(不図示)を用いて音声によって通知することも考えられる。
例えば、前記タッチパネル61に機能一覧の表示画面が表示されている場合(図14(A)参照)、前記制御部5は、「機能一覧」の文字を前記指点字パターンに変換し、その変換後の指点字パターンに従って前記圧電シート63の部分領域63A各々を振動させることによりユーザーに通知する。続けて、前記制御部5は、前記表示画面「機能一覧」において実行可能な操作入力の内容である「原稿サイズ」、「原稿セット向き」、「原稿サイズ混載」、「排紙先」、及びその操作入力各々に対応する前記指点字パターンの内容を前記圧電シート63の部分領域63A各々を振動させることによりユーザーに通知する。例えば、前記制御部5は、「1は原稿サイズ」、「2は原稿セット向き」、「3は原稿サイズ混載」、「4は排紙先」の各文字を前記指点字パターンに変換し、その指点字パターンに従ってユーザーの各指に対応する前記部分領域63A各々を順に振動させる。これにより、視覚障害者は、前記タッチパネル61に表示された機能一覧の表示画面の内容、前記機能一覧の表示画面において実行可能な操作入力の内容、及び前記操作入力各々に対応する前記指点字パターンの内容(入力コマンド)を認識することができる。
また、前記画像処理装置10で各種のエラーが発生した場合、前記制御部5は、前記エラーの内容を前記指点字パターンに変換し、その変換後の指点字パターンに従って前記圧電シート63の部分領域63A各々を振動させることによりユーザーに通知する。なお、前記エラーには、例えば紙詰まり、紙切れ、及びトナー切れなどが含まれる。これにより、視覚障害者であっても、前記画像処理装置10において現在発生しているエラーなどを把握することができる。なお、前記通常モードでは、前記画像処理装置10で現在発生中のエラーやステータス情報などの前記画像処理装置10の動作に関する所定の通知情報が、前記タッチパネル61の上下端部などに表示され、或いは前記タッチパネル61にエラー画面で表示される。
<ステップS20>
その後、ステップS20において、前記制御部5は、前記操作対応情報に含まれた前記指点字パターンのいずれかに対応する打鍵操作が前記圧電シート63で検出されたか否かを判断する。具体的に、前記ステップS11で対応付けられた前記部分領域63A各々の押下操作を前記部分領域63A各々に対応する指の打鍵操作として、その打鍵操作のパターンと前記操作対応情報の指点字パターンとの一致の有無を判断する。
ここで、前記操作対応情報の指点字パターンに対応する打鍵操作が行われたと判断すると(S20のYes側)、前記制御部5は、処理をステップS201に移行させる。一方、前記操作対応情報の指点字パターンに対応する打鍵操作が行われなければ(S20のNo側)、前記制御部5は、処理をステップS21に移行させる。
<ステップS201>
ステップS201において、前記制御部5は、前記操作対応情報に基づいて、前記ステップS20で前記圧電シート63により検出された前記指点字パターンに従った押下操作に応じて各種の操作入力を行う。これにより、前記タッチパネル61により10点同時検出が行われている間、即ちユーザーが両手の指を前記タッチパネル61に載置している間は、前記指点字モードにおける操作入力が前記制御部5によって実行される。
ここに、図14(A)及び図14(B)は、前記指点字モードにおける操作入力の例を示す図である。図14(A)に示すように、前記タッチパネル61に対して、左手の人差し指と右点の人差し指及び中指との押下操作が同時に行われると、前記制御部5は、「機能一覧」の表示画面における「排紙先」の操作入力の内容に対応する「1」の指点字パターンの押下操作が行われたと判断する。そして、前記制御部5は、数字「1」に対応する操作入力の内容である「排紙先」に対応する処理として、図14(B)に示すように、前記タッチパネル61の表示画面を「排紙先」に遷移させる。
なお、図14(A)では、数符の押下操作を省略した場合を示しているが、もちろん数符の押下操作を要する構成も考えられる。また、本実施の形態では、各種の操作入力に対応する数字の入力を、前記操作入力各々を実行するためのコマンドとして用いる場合について説明する。一方、前記制御部5が、前記操作入力各々の内容が前記指点字パターンに従って文字入力された場合に、その文字に対応する前記操作入力を実行することも考えられる。
<ステップS21>
一方、ステップS21において、前記制御部5は、前記タッチパネル61から入力される前記押下操作信号に基づいて、前記圧電シート63上の10点の同時押下操作が2回連続して行われたか否かを判断する。ここで、10点の同時押下操作が2回連続して行われたと判断した場合(S21のYes側)、前記制御部5は処理をステップS22に移行させる。一方、10点の同時押下操作が2回連続して行われていない場合(S21のNo側)、前記制御部5は処理を前記ステップS19に戻す。
なお、本実施の形態では、前記ステップS21、及び後述のステップS31、S37において、10点の同時押下操作の有無が判断される場合について説明するが、その数は10点に限らず前記指点字パターンにおける最大同時打鍵数よりも多い予め定められた任意の数であってもよい。例えば指点字では6点が最大同時打鍵数であるため、前記任意の数は6点よりも多い7点以上10点以下であることが考えられる。
<ステップS22>
そして、ステップS22において、前記制御部5は、前記画像処理装置10の動作モードを文字情報送信モードに移行させる。即ち、前記制御部5は、前記圧電シート63上の10点の同時押下操作の検出に応じて、前記画像処理装置10の動作モードを文字情報送信モードに切り換える。ここに、係る処理は、前記制御部5の前記出力処理部57によって実行される。前記文字情報送信モードは、前記タッチパネル61を用いて入力する文字情報を、前記情報端末20に送信するための動作モードである。例えば、前記文字情報送信モードは、視覚障害者が前記画像処理装置10を使用している場合に、紙詰まりなどのエラーが生じた場合に前記情報端末20を使用する他のユーザーに対してメッセージを送信するために使用される。また、前記文字情報送信モードは、視覚障害者が前記情報端末20を使用する他のユーザーに対して、前記画像処理装置10の操作などに関する質問又は相談などのメッセージを送信する場合にも使用される。具体的に、前記文字情報送信モードでは、後述のステップS23〜S27が実行される。
<ステップS23>
ステップS23において、前記制御部5は、前記画像処理装置10の動作モードが文字情報送信モードに移行した旨をユーザーに通知する。具体的に、前記制御部5は、前記指点字パターンに従った前記圧電シート63による一又は複数の前記部分領域63Aの振動によって前記文字情報送信モードに移行した旨をユーザーに通知する。なお、前記制御部5は、前記文字情報送信モードに移行した旨を前記画像処理装置10に搭載されるスピーカー(不図示)を用いて音声によって通知することも考えられる。これにより、視覚障害者であるユーザーは、前記画像処理装置10の動作モードが前記文字情報送信モードに切り替えられたことを認識することができる。
<ステップS24>
ステップS24において、前記制御部5は、前記ステップS14と同様に、前記タッチパネル61に対する前記指点字パターンに対応する押下操作に応じて文字を入力する。
(ステップS25)
その後、ステップS25において、前記制御部5は、前記タッチパネル61から入力されるタッチ操作信号に基づいて、前記ステップS15と同様の前記確定操作(図12(B)参照)が行われたか否かを判断する。
ここで、前記確定操作が行われたと判断した場合(S25のYes側)、前記制御部5は処理をステップS26に移行させる。一方、前記確定操作が行われていない場合(S25のNo側)、前記制御部5は処理をステップS27に移行させる。これにより、前記ステップS25において前記確定操作が行われたと判断するまでの間は(S25のNo側)、前記制御部5により前記タッチパネル61に対する指点字パターンに従った文字入力(S24)が実行される。
(ステップS26)
そして、ステップS26において、前記制御部5は、前記ステップS24で入力された文字を確定させ、その文字情報を予め設定された宛先に前記通信網30を介して送信する。例えば、前記制御部5は、前記ユーザーごとに予め登録された前記情報端末20のメールアドレスにメールを送信する。これにより、前記情報端末20では、ユーザーが前記画像処理装置10で入力された前記文字情報を参照することができる。なお、前記ステップS26において、前記メールアドレスなどの宛先が入力可能であることも考えられる。
例えば、前記制御部5は、前記メールアドレスを入力するための設定画面を前記操作表示部6のタッチパネル61に表示させると共に、前記メールアドレスの入力を促すメッセージを前記圧電シート63の前記部分領域63A各々の振動によってユーザーに通知する。そして、前記制御部5は、前記タッチパネル61に対するユーザーの前記指点字パターンに従った操作に応じて前記メールアドレスを入力することが考えられる。また、前記ステップS26では、前記通信網30を介して接続された不図示のサーバーに前記文字情報が送信され、前記サーバーに前記文字情報が記憶されることも考えられる。
また、前記ステップS26における前記文字情報の送信手法はメールに限らず、前記情報端末20などの情報処理装置に前記文字情報を送信することができる手法であればよい。例えば、前記制御部5は、前記情報端末20にインストールされている前記プリンタードライバーのエラー通知機能などを利用し、前記情報端末20に前記文字情報をポップアップ画面で表示させることが考えられる。また、前記制御部5は、前記プリンタードライバーのネットワークスキャン機能を利用し、前記文字情報を画像データに変換してスキャン結果として前記情報端末20に送信することも考えられる。
(ステップS27)
その後、ステップS27において、前記制御部5は、前記タッチパネル61から入力される押下操作信号に基づいて、前記圧電シート63上の10点の同時押下操作が2回連続して行われたか否かを判断する。ここで、10点の同時押下操作が2回連続して行われたと判断した場合(S27のYes側)、前記制御部5は処理をステップS28に移行させる。一方、10点の同時押下操作が2回連続して行われていない場合(S27のNo側)、前記制御部5は処理を前記ステップS24に戻す。
<ステップS28>
ステップS28において、前記制御部5は、前記画像処理装置10の動作モードを文字情報印刷モードに移行させる。即ち、前記制御部5は、前記圧電シート63上の10点の同時押下操作の検出に応じて、前記画像処理装置10の動作モードを文字情報印刷モードに切り換える。ここに、係る処理は、前記制御部5の前記出力処理部57によって実行される。前記文字情報印刷モードは、前記タッチパネル61を用いて入力する文字情報を、前記画像形成部3で印刷するための動作モードである。例えば、前記文字情報印刷モードは、視覚障害者が前記画像処理装置10を使用している場合に、紙詰まりなどのエラーが生じた場合に、その状況が印刷された印刷物を他のユーザーに見せて状況を伝えるために使用される。具体的に、前記文字情報印刷モードでは、後述のステップS29〜S33が実行される。
<ステップS29>
ステップS29において、前記制御部5は、前記画像処理装置10の動作モードが文字情報印刷モードに移行した旨をユーザーに通知する。具体的に、前記制御部5は、前記指点字パターンに従った前記圧電シート63による一又は複数の前記部分領域63Aの振動によって前記文字情報印刷モードに移行した旨をユーザーに通知する。なお、前記制御部5は、前記文字情報印刷モードに移行した旨を前記画像処理装置10に搭載されるスピーカー(不図示)を用いて音声によって通知することも考えられる。これにより、視覚障害者であるユーザーは、前記画像処理装置10の動作モードが前記文字情報印刷モードに切り替えられたことを認識することができる。
<ステップS30>
ステップS30において、前記制御部5は、前記ステップS14と同様に、前記タッチパネル61に対する前記指点字パターンに対応する押下操作に応じて文字を入力する。
(ステップS31)
その後、ステップS31において、前記制御部5は、前記タッチパネル61から入力されるタッチ操作信号に基づいて、前記ステップS15と同様の前記確定操作(図12(B)参照)が行われたか否かを判断する。
ここで、前記確定操作が行われたと判断した場合(S31のYes側)、前記制御部5は処理をステップS32に移行させる。一方、前記確定操作が行われていない場合(S31のNo側)、前記制御部5は処理をステップS33に移行させる。これにより、前記ステップS31において前記確定操作が行われたと判断するまでの間は(S31のNo側)、前記制御部5により前記タッチパネル61に対する指点字パターンに従った文字入力(S30)が実行される。
(ステップS32)
そして、ステップS32において、前記制御部5は、前記ステップS30で入力された文字を確定させ、その文字情報に基づいて前記画像形成部3を用いた画像形成処理を実行する。これにより、前記画像処理装置10で入力された前記文字情報を印刷物として得ることができ、その内容を健常者に確認させることが可能になる。なお、前記ステップS32では、前記文字情報を印刷するための各種の印刷条件の設定も行われる。
例えば、前記制御部5は、前記印刷条件を設定するための設定画面を前記操作表示部6のタッチパネル61に表示させると共に、前記ステップS19と同様に、前記印刷条件に関する操作情報を前記圧電シート63の前記部分領域63A各々の振動によってユーザーに通知する。そして、前記制御部5は、前記タッチパネル61に対するユーザーの前記指点字パターンに従った操作に応じて前記印刷条件を設定することが考えられる。
(ステップS33)
その後、ステップS33において、前記制御部5は、前記タッチパネル61から入力される押下操作信号に基づいて、前記圧電シート63上の10点の同時押下操作が2回連続して行われたか否かを判断する。ここで、10点の同時押下操作が2回連続して行われたと判断した場合(S33のYes側)、前記制御部5は処理を前記ステップS19に移行させる。一方、10点の同時押下操作が2回連続して行われていない場合(S33のNo側)、前記制御部5は処理を前記ステップS30に戻す。
[受信表示処理]
続いて、図9を参照しつつ、前記制御部5により実行される受信表示処理の手順の一例について説明する。前記制御部5は、前記受信表示処理を前記モード切替処理及び前記指点字操作処理と略並行して実行する。
<ステップS41>
ステップS41において、前記制御部5は、前記画像処理装置10の前記操作表示部6の現在の入力モードが前記指点字モードであるか否かを判断する。ここで、前記制御部5は、前記入力モードが前記指点字モードであると判断すると(S41のYes側)、処理をステップS42に移行させる。なお、前記制御部5は、前記入力モードが前記指点字モードでなければ(S41のNo側)、処理を前記ステップS41で待機させる。
<ステップS42>
ステップS42において、前記制御部5は、前記情報端末20などの外部端末から文字情報を受信したか否かを判断する。なお、前記情報端末20から前記画像処理装置10への前記文字情報の送信は、例えば前記プリンタードライバーの機能を使用して行われ、又はメール送信によって行われる。ここで、前記制御部5は、前記文字情報を受信したと判断すると(S42のYes側)、処理をステップS43に移行させる。なお、前記制御部5は、前記文字情報を受信していない場合は(S42のNo側)、処理を前記ステップS41に戻す。
<ステップS43>
ステップS43において、前記制御部5は、前記文字情報を受信した旨をユーザーに通知する。具体的に、前記制御部5は、前記ステップS12と同様に、前記指点字パターンに従った前記圧電シート63による一又は複数の前記部分領域63Aの振動によって前記文字情報を受信した旨をユーザーに通知する。これにより、視覚障害者であるユーザーは、前記文字情報を受信した旨を認識することができる。また、前記制御部5が、前記タッチパネル61におけるユーザーの全ての指に対応する前記部分領域63Aを同時に一度又は二度振動させることにより、前記文字情報の受信をユーザーに通知することも考えられる。
<ステップS44>
そして、ステップS44において、前記制御部5は、前記文字情報の内容をユーザーに通知する。具体的に、前記制御部5は、前記ステップS12と同様に、前記指点字パターンに従った前記圧電シート63による一又は複数の前記部分領域63Aの振動によって前記文字情報の内容をユーザーに通知する。このように、前記制御部5は、前記タッチパネル61で予め定められた数の前記タッチ操作が同時に検出されている場合に(S41のYes側)、前記文字情報を前記指点字パターンに従った一又は複数の指の位置に対応する前記圧電シート63の前記部分領域63Aの振動によって前記文字情報を表示する。これにより、視覚障害者であるユーザーは、前記文字情報の内容を認識することができ、前記情報端末20のユーザーとの間でコミュニケーションを図ることが可能となる。
[文字情報送受信処理]
続いて、図10を参照しつつ、前記情報端末20の前記制御部21により実行される文字情報送受信処理の手順の一例について説明する。前記文字情報送受信処理は、前記制御部21により前記プリンタードライバーに従って実行される処理である。
<ステップS51>
ステップS51において、前記制御部21は、前記画像処理装置10から文字情報を受信したか否かを判断する。なお、前記画像処理装置10から前記情報端末20への前記文字情報の送信は、前述したように、例えば前記プリンタードライバーの機能を使用して行われ、又はメール送信によって行われる。ここで、前記制御部21は、前記文字情報を受信したと判断すると(S51のYes側)、処理をステップS511に移行させる。なお、前記制御部21は、前記文字情報を受信していない場合は(S51のNo側)、処理をステップS52に戻す。
<ステップS511>
ステップS511において、前記制御部21は、前記文字情報を前記表示部24に表示させる。例えば、前記文字情報は、前記表示部24の表示画面にポップアップ画面で表示される。これにより、前記情報端末20のユーザーは、前記画像処理装置10で視覚障害者が入力した文字情報を認識することができる。
<ステップS52>
ステップS52において、前記制御部21は、前記画像処理装置10に文字情報を送信する送信開始操作が前記操作部23に対して行われたか否かを判断する。例えば、前記送信開始操作は、前記制御部21によりプリンタードライバーが実行されることにより前記表示部24に表示されるプリンター操作画面に表示された送信開始キーの操作によって行われる。
ここで、前記制御部21は、前記送信開始操作が行われたと判断すると(S52のYes側)、処理をステップS53に移行させる。なお、前記制御部21は、前記送信開始操作が行われていない場合は(S52のNo側)、処理を前記ステップS51に戻す。
<ステップS53>
ステップS53において、前記制御部21は、前記操作部23による文字情報の入力操作を受け付ける。そして、前記文字情報の入力の確定操作が行われると、処理がステップS54に移行する。
<ステップS54>
ステップS54において、前記制御部21は、前記ステップS53で入力された文字情報を前記画像処理装置10に送信する。これにより、前記画像処理装置10が、前記指点字モードである場合は、前記画像処理装置10で実行される前記受信表示処理(図9参照)により前記文字情報が視覚障害者に対して通知され、視覚障害者は、前記情報端末20から送信された前記文字情報の内容を認識することができる。例えば、前記制御部21は、前記文字情報を汎用のメールソフトによって前記画像処理装置10にメールとして送信することが考えられる。また、前記制御部21が実行する前記プリンタードライバーに前記文字情報の送信機能が搭載されていることも考えられる。
以上説明したように、前記画像処理システム100では、従来のように指点字専用の特殊な装置を使用することなく、前記タッチパネル61を利用して、前記画像処理装置10のユーザーである視覚障害者と前記情報端末20のユーザーである健常者との間のコミュニケーションを図ることができる。また、前記画像処理装置10では、従来のように指点字専用の特殊な装置を使用することなく、前記タッチパネル61を使用して指点字でログインの操作を行うことが可能である。
なお、本実施の形態では、前記タッチパネル61のタッチ操作と押下操作とを区別しており、前記押下操作に応じて文字情報の入力が行われる場合を例に挙げて説明した。一方、前記操作表示部6が前記圧電シート63を備えておらず、前記制御部5が前記タッチパネル61のタッチ操作に応じて文字情報を入力することも他の実施形態として考えられる。この場合、前記画像処理装置10における視覚障害者への情報の通知は、前記画像処理装置10に搭載されるスピーカー(不図示)からの音声出力によって行われることが考えられる。
1 :ADF
2 :画像読取部
3 :画像形成部
4 :給紙部
5 :制御部
6 :操作表示部
61:タッチパネル
61A:操作可能領域
62:操作ボタン
63:圧電シート
63A:部分領域
S1、S2、・・・:処理手順(ステップ)番号
10:画像処理装置
20:情報端末
30:通信網
100:画像処理システム

Claims (3)

  1. 複数箇所に対する同時操作を検出可能なタッチパネルと、
    前記タッチパネルによる検出結果と予め設定された指点字パターンとに応じて文字情報を入力する入力制御部と、
    前記入力制御部により入力された文字情報の印刷処理又は送信処理の少なくとも一方を実行可能な出力処理部と、
    を備える操作入力装置であって、
    前記タッチパネルによる予め定められた数の同時操作の検出に応じて、前記操作入力装置を備える情報処理装置の動作モードを、前記操作入力装置の前記タッチパネルに対する操作入力を前記情報処理装置の設定画面における操作入力として受け付けるモードと、前記印刷処理を実行する文字情報印刷モード又は前記送信処理を実行する文字情報送信モードの少なくとも一方とに切り替え可能な制御部を備え、
    前記送信処理は、前記情報処理装置とは異なる予め設定された情報端末の宛先に前記文字情報を送信する処理であ
    前記タッチパネルが、タッチ操作と押下操作とを区別して検出可能であり、
    前記制御部が、前記タッチパネルによる前記指点字パターンの最大打鍵数以上である予め定められた数の同時タッチ操作の検出に応じて、前記操作入力装置を備える情報処理装置の動作モードを切り替え、
    前記入力制御部が、前記指点字パターンの最大打鍵数以上である予め定められた数の前記タッチ操作が同時に検出されている場合に、前記押下操作の検出結果と前記指点字パターンとに応じて文字情報を入力し、
    前記出力処理部が、前記タッチパネルによる前記指点字パターンの最大打鍵数よりも多い予め定められた数の同時押下操作の検出に応じて前記文字情報印刷モードと前記文字情報送信モードとを切り替え可能である、
    操作入力装置。
  2. 前記入力制御部が、予め定められた数の前記タッチ操作が同時に検出された場合に、前記タッチ操作が行われたタッチ操作領域各々を前記タッチ操作領域の位置に応じてユーザーの各指に対応付けると共に、前記ユーザーの親指に対応する二つの前記タッチ操作領域の間隔が予め設定された閾値以下まで小さくなった場合に前記文字情報の入力を確定する請求項に記載の操作入力装置。
  3. 請求項1又は2に記載の操作入力装置を備える情報処理装置。
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