ここで、本明細書における各用語の意義について説明する。まず、「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、いわゆる「スルーチャッカー」のような賞球の無いものを含む。「識別情報」とは、視覚的に認識可能なものであれば特に限定されず、例えば、数字、文字、図柄等を挙げることができる(例えば、装飾図柄)。「開状態」とは、遊技球が流入可能な状態や流入し易い状態を指し、「閉状態」とは、遊技球が流入不能な状態や遊技球が流入困難な状態を指す。「入賞」とは、賞球払出に関連する概念である。「遊技の内容を決定する乱数」とは、遊技内容決定に直接的又は間接的に関係する乱数を指す。ここで、「乱数」とは、パチンコ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数であり、例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数」、識別情報の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止識別情報(停止図柄)を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当たり図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、例えば、一つの乱数(例えば当選乱数)が、別の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。「乱数に基づき」とは、識別情報の変動内容や停止識別情報を当該乱数から直接的に決定する場合のみならず、当該乱数から直接決定された事項から間接的に決定する場合も包含する(例えば、停止図柄を乱数から直接決定し、当該停止図柄から変動内容を決定する場合や、特別図柄に関する変動態様や停止図柄を乱数から直接決定し、当該特別図柄での決定事項に基づいて装飾図柄の変動態様や停止図柄を決定する場合)。「仮停止」とは、一見して停止しているように見えるが、再び動き出し得る停止態様を指す(例えば確定停止前の揺れ変動をも含む)。以下、本発明の最良形態を説明する。尚、以下の最良形態は、従来の第一種パチンコ遊技機であるが、これに限定されず、例えば他の遊技機{例えば、従来の第二種や第三種、一般電役、複合機(例えば、従来の第一種の機能を二つ有する遊技機や、従来の第一種の機能と従来の第二種の機能を一つ有する遊技機)}に応用された場合も本発明の範囲内である。尚、あくまで最良の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。
まず、図1を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、パチンコ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、特図始動口2110、普図入賞口2210、大入賞口2120、特別図柄表示装置2130、演出表示装置2140、普通図柄表示装置2220、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
まず、特図始動口2110は、主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、特図始動口2110は、入球検出装置2111と、電動役物2112と、電動役物2112を開閉させるための電動役物ソレノイド132とを備える。ここで、入球検出装置2111は、特図始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す特図始動口入球情報を生成する。次に、電動役物2112は、特図始動口2110に遊技球が入賞し得る通常状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
次に、普図入賞口2210は、入球検出装置2211を備える。ここで、入球検出装置2211は、普図入賞口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す普図始動口入球情報を生成する。尚、普図入賞口2210への遊技球の入球は、特図始動口2110の電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
次に、大入賞口2120は、特別図柄が所定態様で停止した場合、「大当たり」として開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、大入賞口2120は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置2121と、電動役物2122と、電動役物2122を開閉させるための大入賞口ソレノイド2330とを備える。ここで、入球検出装置2121は、大入賞口2120への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入球情報を生成する。電動役物2122は、大入賞口2120に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に大入賞口2120を可変させる。
次に、特別図柄表示装置2130は、主遊技に対応する特別図柄の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、特別図柄表示装置2130は、特図表示部2131と、特図保留表示部2132とを備える。ここで、特図保留表示部2132は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、主遊技に係る乱数の保留数(実行されていない特別図柄の変動数)に相当する。尚、特別図柄表示装置2130は、例えば7セグメントLEDで構成され、特別図柄は、「0」〜「9」の10種類の数字及び「−」で表示される。
尚、特別図柄は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本最良形態では、特別図柄表示装置2130の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、特別図柄自体に演出的な役割を持たせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2140のような液晶ディスプレーに、特別図柄を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2140は、主として、特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示が行われると共に、当該変動表示の際の予告表示が行われる。具体的構成としては、演出表示装置2140は、装図表示部2141と、装図保留表示部2142とを備える。ここで、装図表示部2141は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置2140は、本最良形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、装図保留表示部2142は、4個のランプから構成され、当該ランプは、特別図柄の保留ランプと連動している。
次に、普通図柄表示装置2220は、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、普通図柄表示装置2220は、普図表示部2221と、普図保留表示部2222とを備える。ここで、普図保留表示部2222は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数(実行されていない普通図柄の変動数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2140の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2140の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域外に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に特図始動口2110へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置1000と、遊技内容に興趣性を付与する装図表示部2141上での各種演出に係る表示制御を行う演出表示制御手段2150と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置2140と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器2000と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出装置3000と情報伝達可能に接続されている。尚、主制御装置1000は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、本最良形態では、主制御装置1000に払出制御機能を持たせているが、例えば賞球払出装置3000内に持たせるように構成してもよい。同様に、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、主遊技・補助遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、当否情報、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、確率変動当たり、回数制限付き時間短縮当たり、通常当たり、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信手段1200と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出装置3000を制御する賞球払出決定手段1300とを有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、乱数(特に当選乱数)に基づき、抽選を実行して特別遊技に移行するか否かを決定するための当否決定手段1135と、各乱数(特に図柄決定乱数及び変動態様決定乱数)に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、特図始動口2110の電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態{例えば、主遊技に関連した状態(通常遊技状態、特定遊技状態、特別遊技状態)、補助遊技に関連した状態(易開放状態、非易開放状態)、特別図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)}等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190とを有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、特図始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する特図始動口入球判定手段1111と、普図入賞口2210に遊技球が流入したか否かを判定する普図始動口入球判定手段1112とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、特図始動口2110への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得する特図乱数取得判定実行手段1121と、普通図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段1122とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、取得した遊技内容決定乱数に基づく図柄変動が許可されていない場合に当該乱数を特図保留情報一時記憶手段1131aに記憶するための特図保留手段1131と、普通図柄変動許可が下りていない状況で取得した普通図柄当選乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで保留するための普図保留手段1132とを有している。ここで、特図保留手段1131及び普図保留手段1132は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、特図保留情報一時記憶手段1131a及び普図保留情報一時記憶手段1132aを夫々有している。
次に、当否決定手段1135は、取得した遊技内容決定乱数(特に当選乱数)に基づいて特別遊技に移行するか否かを決定する際に参照される当否決定用テーブル1135aを更に有している。ここで、表1は、当否決定用テーブル1135aの一例である。表1から分かるように、本最良形態における確率変動遊技状態時での当選確率は、通常遊技状態時でのそれと比較し、約10倍高く設定されている。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した遊技内容決定乱数に基づき、特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する特図内容決定手段1141と、取得した普通図柄当選乱数に基づき普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段1142とを有している。
ここで、特図内容決定手段1141は、特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される特図内容決定用抽選テーブル1141aを有している。以下、各構成テーブルについて具体例を挙げながら説明することとする。
まず、表2は、特別図柄の停止図柄を決定する際に参照される図柄決定用テーブルの一例である。ここで、当否抽選の結果がハズレである場合には、上段のハズレ時テーブルを参照することによりハズレ図柄が決定される。他方、当否抽選の結果が当たりである場合には、下段の当たり時テーブルを参照することにより当たり図柄が決定される。尚、本最良形態においては、後述のように、この当たり図柄は複数の属性に分類でき(通常当たり図柄、確率変動当たり図柄)、当たり図柄の種類に応じて遊技者に付与される利益状態が異なるよう構成されている。しかしながら、これには限定されず、どのような当たり図柄であっても一律同じ利益状態を遊技者に付与するよう構成してもよい。また、本最良形態では、いずれの遊技状態でも共通のテーブルとしているがこれにも限定されず、遊技状態に応じて異なるテーブル構成としてもよいことはいうまでもない。更には、本最良形態においては、理解の容易上、ハズレ時には一律「X」という停止図柄が選択されるよう構成されているがこれには何ら限定されない。例えば、後述するように、メイン側(主制御基板側)は、サブ側に対して停止図柄情報と変動態様情報等の図柄情報を送信し、これを受信したサブ側では、当該図柄情報に基づき装飾図柄の停止図柄や変動態様を決定する処理を実行する。この際、サブ側では、装飾図柄の停止図柄(特にハズレ図柄)を決定する際、当該変動がリーチ変動態様とするか否かの判定を実行した上、リーチ変動態様を実行する場合には、停止図柄としてリーチハズレ図柄やスーパーリーチハズレ図柄を停止図柄として割り振る必要がある。このようなサブ側での処理負担を軽減するため、主制御装置側でのハズレ図柄として、(1)装飾図柄の完全ハズレ図柄に対応したハズレ特別図柄X
1、(2)装飾図柄のリーチハズレ図柄に対応したハズレ特別図柄X
2、(3)装飾図柄のスーパーリーチハズレ図柄に対応したハズレ特別図柄X
3、といった具合に複数のハズレ図柄を割り振るよう構成してもよい。
次に、表3は、特別図柄の変動態様を決定する際に参照される変動態様決定用テーブルの一例である。ここで、本最良形態では、遊技状態及び当否結果に応じて異なるテーブルが参照されるよう構成されている。例えば、表3に示したテーブルは、いずれも通常遊技状態時に参照されるものであり、上段がハズレ時・下段が当たり時のものである。当該テーブルから分かるように、本最良形態では、ハズレ時には変動時間が長いものが選択され難く、他方、当たり時には変動時間が長いものが選択され易いよう構成されている。即ち、変動時間が長い程、当たり期待度が高くなるよう設定されている。尚、前述のように、特別図柄の変動態様に関する情報はサブ側に送信されることとなり、これを受信したサブ側では、装飾図柄の変動態様決定処理を実行する。この際、特別図柄の変動態様として「H1」〜「H4」を受信した場合には装飾図柄の変動態様として通常変動態様を割り当てる一方、「H5」〜「H8」を受信した場合には装飾図柄の変動態様として擬似連続変動態様を割り当てる。尚、本最良形態においては、遊技状態に応じて異なるテーブルとしているがこれにも限定されず、共通のテーブル構成としてもよい。
更に、普図内容決定手段1142は、普通図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該普図内容決定用抽選テーブル1142aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→普図通常用抽選テーブル1142a−1、確率変動遊技及び時間短縮遊技→普図時間短縮用抽選テーブル1142a−2)。
また、図示しないが、上記における特図内容決定用抽選テーブル1141aの各抽選テーブル(特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1、特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2、特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3)は、変動態様を決定するに際し、夫々が複数の抽選テーブルを有しており、所定条件を充足した場合(例えば保留球が所定数以上)では、短い変動態様が選択され易い抽選テーブルが選択され、他方、所定条件を充足しない場合(例えば保留球が所定数未満)では、長い変動態様が選択され易い抽選テーブルが選択されるように構成されている。
次に、表示制御手段1150は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上で、所定時間特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う特図制御手段1151と、普通図柄表示装置2220の普図表示部2221上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段1152とを有している。
ここで、特図制御手段1151は、前記特図内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための特図変動時間管理手段1151aを更に有している。また、特図変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な特図変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、普図制御手段1152は、普通図柄表示装置2220の普図表示部2221上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段1152aを有している。また、普図変動時間管理手段1152aは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ1152a−1を更に備えている。
次に、電チュー開閉制御手段1160は、特図始動口2110の電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、特図始動口2110の電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定する条件判定手段1171と、前記条件を充足している場合に、特別遊技を実行するための特別遊技実行手段1172と、特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための特別遊技時間管理手段1173とを有している。更に、この特別遊技時間管理手段1173は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ1173aを有している。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181aを更に有している。ここで、本最良形態においては、時短回数は100回であり、当該時短中には、非時短中と比較して、特別図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、普通図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、特図始動口2110の電動役物2112の開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、回数制限付きの確率変動遊技において終了回数に到達したか否かを判定する機能を有していたり(回数制限付確率変動遊技機能を有するパチンコ遊技機の場合)、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するパチンコ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、主遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための主遊技状態一時記憶手段1191と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1192とを有している。
ここで、主遊技状態一時記憶手段1191は、各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するためのフラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の特別図柄(変動開始条件が成立した特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための特図情報一時記憶手段1191bと、特別遊技に関する情報(ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1191cとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1192は、補助遊技に関する情報(例えば、普通図柄当選フラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1192aと、現在変動中の普通図柄(変動開始条件が成立した普通図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための普図情報一時記憶手段1192bとを有している。
次に、遊技周辺機器2000は、主遊技側の周辺機器である主遊技周辺機器2100と、補助遊技に関する補助遊技周辺機器2200とを有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、主遊技周辺機器2100は、特別遊技移行の契機となる特図始動口2110と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる大入賞口2120と、特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な特別図柄表示装置2130と、装飾図柄の停止表示及び変動表示・特別遊技移行を示唆する予告表示・特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る表示を行う演出表示装置2140と、演出に係る一切の表示制御を司る演出表示制御手段2150とを有している。
ここで、演出表示制御手段2150は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2151と、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、演出表示装置2140での演出表示制御を行う表示制御手段2153とを有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2151は、主制御装置1000側からの主遊技に関する図柄情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2151aを有している。尚、メイン側情報一時記憶手段2151aに一時記憶された図柄情報は、以下で説明する各処理において、後述の各種手段により必要に応じ適宜参照される。
次に、表示制御手段2153は、演出表示装置2140の装図表示部2141上での装飾図柄の変動表示や停止表示に関する制御を司る装飾図柄表示制御手段2153aと、演出表示装置2140の装図保留表示部2142上での保留情報の表示処理に関する一切の制御を司る装図保留情報表示制御手段2153bと、遊技者にとって有利な特別遊技状態への移行の可能性を示唆する予告オブジェクトに関する表示制御を司る予告表示制御手段2153cと、当該演出の際に当該演出に関連する情報を一時記憶する演出表示関連情報一時記憶手段2153dとを有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段2153aは、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定するための装図表示内容決定手段2153a−1と、装飾図柄や装飾図柄の変動態様に関するデータ(各種オブジェクトデータ、動画像データ、音声データ等)を含め演出に関する一切のデータを記憶するための装図変動態様記憶手段2153a−2とを更に有している。
ここで、装図表示内容決定手段2153a−1は、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照するための装図変動内容決定用抽選テーブル2153a−1−1を有している。表4は、装飾図柄の停止図柄を決定する際に参照される、装図変動内容決定用抽選テーブル2153a−1−1(図柄決定用テーブル)の一例である。このように、本最良形態では、メイン側から受信した特別図柄の停止図柄情報(例えば、停止図柄を特定するためのID情報)と紐付いた形で装飾図柄の停止図柄が決定されるよう設定されている。ここで、当たり図柄とハズレ図柄を分けて説明すると、まず、装飾図柄の当たり図柄については、本最良形態では、メイン側での特別図柄の当たり図柄と1対1対応となるよう設定されている。しかしながら、これには何ら限定されず、1対複数対応でも複数対1対応でもよく、更には、メイン側からの当否情報及び属性情報(通常当たりか確率変動当たりか等)に基づき、メイン側での特別図柄の停止図柄にかかわらず装飾図柄の停止図柄を決定するよう構成してもよい。次に、ハズレ図柄については、変動態様(非リーチ変動態様、ノーマルリーチやスーパーリーチ等のリーチ変動態様)に基づき、サブ側で決定するよう構成されている。具体的には、ハズレ出目を決定する際、まずランダムに仮停止図柄を決定し、当該仮停止図柄が禁止出目に該当しないか否かを、禁止出目テーブルを参照することで確認する。例えば、非リーチ変動態様の場合には、当該仮停止図柄がハズレリーチ図柄や当たり図柄でないか否か、リーチ変動態様の場合には、当該仮停止図柄が当たり図柄でないか否かを、対応する禁止出目テーブルを参照することでチェックする。
次に、表5は、装飾図柄の変動態様を決定する際に参照される、装図変動内容決定用抽選テーブル2153a−1−1(変動態様決定用テーブル)の一例である。このように、本最良形態では、メイン側から受信した特別図柄の変動態様情報(例えば、変動態様を特定するためのID情報)と紐付いた形で装飾図柄の変動態様が決定されるよう設定されている。このように、本最良形態では、メイン側での特別図柄の変動態様と1対1対応となるよう設定されている。しかしながら、これには何ら限定されず、1対複数対応でも複数対1対応でもよく、更には、メイン側からの変動態様情報(特に時間情報)、当否情報、停止図柄情報及び属性情報(通常当たりか確率変動当たりか等)から構成されるメイン側図柄情報からなる群より選択される一又は複数の情報に基づき、装飾図柄の変動態様を決定するよう構成してもよい。例えば、本発明のポイントとなる擬似連続変動態様について、擬似連続の変動回数を何回とするかや擬似連続変動の最終変動をどのような変動態様とするか等、上述したメイン側図柄情報に基づきサブ側で任意に決定するよう構成してもよい。
ここで、装飾図柄の変動態様として擬似連続変動態様を決定した場合、各擬似変動における停止図柄(仮停止図柄)を決定する必要がある。この際に参照されるのが、擬似連続変動時仮停止図柄決定用テーブル2153a−1−1−1である。表6は、擬似連続変動時仮停止図柄決定用テーブル2153a−1−1−1の一例である。本最良形態における各擬似変動での仮停止図柄の決定処理は、後で詳述する下記の手順で概略実行される。まず、擬似連続変動の回数を決定する処理を実行する。次に、各回の擬似変動の変動態様と仮停止図柄を決定する処理を実行する。ここで、ある擬似変動における仮停止図柄は、当該ある擬似連続変動後に実行される擬似変動回数を考慮した上で決定される。このような処理において参照されるテーブルとして、本最良形態では、「残り擬似変動=1回」の際に参照される第一テーブルと、「残り擬似変動=2回」の際に参照される第二テーブルと、「残り擬似変動=3回以上」の際に参照される第三テーブルと、を備えている。そして、第二テーブルの内容は、第一テーブルで選択される仮停止図柄に加え、第一テーブルでは選択され得ない仮停止図柄が選択され得るよう設定されている。更に、第三テーブルの内容は、第一テーブル及び第二テーブルで選択される仮停止図柄に加え、第一テーブル及び第二テーブルでは選択され得ない仮停止図柄が選択され得るよう設定されている。尚、本最良形態では、擬似変動の回数が異なる場合、当該回数に対応して3個のテーブルを備えるよう構成したが、この個数は特に限定されず、回数に応じて異なる2個のテーブルを少なくとも備えていればよい(例えば、「残り擬似変動=1回」用の第一テーブルと、「残り擬似変動=2回以上」用の第二テーブル)。更には、本最良形態では、各テーブル間で共通した仮停止図柄が選択される(例えば「357」)ように構成されているがこれにも限定されない。例えば、(1)テーブルが異なる場合には、同一の仮停止図柄が選択されることが無い場合、(2)所定の複数のテーブルが参照される場合には同一の仮停止図柄が選択されることがあるが、別のテーブルが参照される場合には当該同一の仮停止図柄が選択されることが無い場合、等、バラエティを持たせた様々な設定が可能である。
次に、装図保留情報表示制御手段2153bは、現在の保留球数を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2153b−1を更に有している。
次に、演出表示関連情報一時記憶手段2153dは、擬似単位変動の連続回数、各擬似単位変動の際の変動態様や仮停止図柄等の擬似連続変動関連情報を一時記憶するための擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1を更に有している。尚、この擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1の一時記憶内容例は、後述の作用の欄で説明することとする。
尚、演出表示制御手段2150は、その他にも、遊技効果ランプ190の点灯及び消灯や、スピーカ114からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、本最良形態においては、演出表示制御手段2150が、装飾図柄、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。
次に、補助遊技周辺機器2200は、特図始動口2110の電動役物2112の開放の契機となる普図入賞口2210と、普通図柄の停止表示及び変動表示が可能な普通図柄表示装置2220とを有している。
尚、特別図柄表示装置2130及び普通図柄表示装置2220が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置2140が、演出表示制御手段2150と情報伝達可能に接続されている。即ち、特別図柄表示装置2130及び普通図柄表示装置2220は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2140は、演出表示制御手段2150により夫々制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図4〜図17のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図4〜図12のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。まず、図4は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。図4に示すように、まず、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の普通図柄当選乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電チュー駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の特別遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の特別図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技実行処理を実行する。次に、ステップ1800で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1300)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出装置3000を駆動して所定の賞球数の払出処理を行い、再びステップ1100に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
まず、図5は、図4におけるステップ1100のサブルーチンに係る、普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、普図始動口入球判定手段1112は、普図入賞口2210に遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、普図乱数取得判定実行手段1122は、普図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、普図乱数取得判定実行手段1122は、普通図柄当選乱数を取得する。次に、ステップ1108で、普図保留手段1132は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1132aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。
次に、図6は、図4におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192aを参照して、電チュ−開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、普図制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192aを参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、普図内容決定手段1142は、普図保留情報一時記憶手段1132aにアクセスし、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1210で、普図内容決定手段1142は、フラグ一時記憶手段1191aを参照して、現在の遊技状態が易開放状態中(時間短縮フラグオン)か否かを判定する。ステップ1210でYesの場合には、ステップ1212で、普図内容決定手段1142は、普図時間短縮用抽選テーブル1142a−2をセットし、他方、ステップ1210でNoの場合には、ステップ1214で、普図内容決定手段1142は、普図通常用抽選テーブル1142a−1をセットする。そして、ステップ1216で、普図内容決定手段1142は、当該保留球に基づく普通図柄乱数に基づき停止図柄を決定する。次に、ステップ1218で、普図変動時間管理手段1152aは、セットしたテーブルに基づき、普図変動管理用タイマ1152a−1に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、普図制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a中の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、普図保留手段1132は、普通図柄に関する当該保留球を1減算した上で普図保留情報一時記憶手段1132aに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段1152は、普図変動管理用タイマ1152a−1をスタートした後、普図表示部2221上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1224で、普図変動時間管理手段1152aは、普図変動管理用タイマ1152a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、普図制御手段1152は、普図表示部2221上で、前記ステップ1216で普図内容決定手段1142が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ1228で、普図制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a中の普通図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、条件判定手段1161は、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電チュー開閉制御手段1160は、セットしたテーブルに基づき、開放タイマ1162に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には0.5秒)セットする。次に、ステップ1234で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a中の電チュ−開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、電チュー開閉制御手段1160は、特図始動口2110の電動役物2112を開放する。次に、ステップ1238で、電チュー開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、電チュー開閉制御手段1160は、特図始動口2110の電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a中の電チュ−開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の特別遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230及びステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ1300の特別遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
次に、図7は、図4におけるステップ1300のサブルーチンに係る、特別遊技内容決定乱数取得処理に係るフローチャートである。まず、ステップ1302で、特図始動口入球判定手段1111は、特図始動口2110の入球検出装置2111から特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、特図乱数取得判定実行手段1121は、特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、特図乱数取得判定実行手段1121は、遊技内容決定乱数(当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得し、特図保留手段1131が、何個目の保留であるかという情報と共に当該乱数を特図保留情報一時記憶手段1131aにセットする。次に、ステップ1308で、情報送信手段1200は、特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を演出表示制御手段2150側に送信し、次の処理{ステップ1400の特別図柄表示処理(+特定遊技終了判定処理)}に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合も、次の処理{ステップ1400の特別図柄表示処理(+特定遊技終了判定処理)}に移行する。
次に、図8は、図4におけるステップ1400のサブルーチンに係る、特別図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1402で、特図内容決定手段1141は、変動開始条件(特別遊技中でないこと+特別図柄変動中でないこと)が成立しているか否かを判定する。
ステップ1402でYesの場合、ステップ1404で、特図内容決定手段1141は、フラグ一時記憶手段1191aを参照して、確率変動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1404でYesの場合、ステップ1406で、特図内容決定手段1141は、参照テーブルとして特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2をセットし、ステップ1414に移行する。
他方、ステップ1404でNoの場合、ステップ1408で、特図内容決定手段1141は、フラグ一時記憶手段1191aを参照して、時間短縮フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410で、特図内容決定手段1141は、参照テーブルとして特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3をセットし、ステップ1414に移行する。
他方、ステップ1408でNoの場合、ステップ1412で、特図内容決定手段1141は、参照テーブルとして特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1をセットし、ステップ1414に移行する。
次に、ステップ1414で、特図内容決定手段1141は、特図保留情報一時記憶手段1131aに一時記憶されている、今回の図柄変動に係る遊技内容決定乱数を読み出す。そして、ステップ1416で、特図内容決定手段1141は、セットした各抽選テーブルを参照し、遊技内容決定乱数(例えば、当選乱数及び特別図柄決定乱数)に基づいて特別図柄に関する停止図柄を決定すると共に、遊技内容決定乱数(例えば、当選乱数及び変動態様決定乱数)に基づいて特別図柄の変動態様を決定し、これらを特図情報一時記憶手段1191bに一時記憶する。そして、ステップ1417で、遊技制御手段1100は、抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ1417でYesの場合、ステップ1418で、遊技制御手段1100は、フラグ一時記憶手段1191a中の当たりフラグをオンにする。他方、ステップ1417でNoの場合には、ステップ1418をスキップする。次に、ステップ1419で、情報送信手段1200は、ステップ1416で決定した特別図柄に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態を演出表示制御手段2150側に送信する。次に、ステップ1420で、特図変動時間管理手段1151aが、所定時間(前記ステップ1416で決定した変動態様に係る変動時間)を特図変動管理用タイマ1151a−1にセットする。そして、ステップ1422で、特図制御手段1151は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上で、特図情報一時記憶手段1191bに記憶された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1446で、特図制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191a中の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1434で、特図変動時間管理手段1151aが、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1434でNoの場合には、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1434でYesの場合、ステップ1436で、情報送信手段1200は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出表示制御手段2150側に送信する。次に、ステップ1438で、特図制御手段1151は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上での特別図柄の変動表示を停止し、特図情報一時記憶手段1191bに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1440で、特図制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191a中の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1442で、特図変動時間管理手段1151aは、特図変動管理用タイマ1151a−1をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1444で、特図制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1444でYesの場合にはステップ1434に移行し、Noの場合には次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図9は、図8におけるステップ1450のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1460で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a中の時間短縮フラグをオフにし、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合にも、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図10は、図4におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上に表示された特別図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1506及びステップ1508で、条件判定手段1171は、フラグ一時記憶手段1191a中の特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に当たりフラグをオフにする。次に、ステップ1552及び1554で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a中の特定遊技フラグ(確率変動フラグ・時間短縮フラグ)を一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)し、次の処理(ステップ1600の特別遊技実行処理)に移行する。尚、ステップ1502及びステップ1504でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の特別遊技実行処理)に移行する。
次に、図11は、図4でのステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技実行処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1606及びステップ1608で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191a中の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1604で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に特別遊技開始信号を送信し、ステップ1612に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段1172は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614〜1622の処理を行うことなく、ステップ1623に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技用タイマ1173aをゼロクリアすると共に所定値(例えば、通常当たりに基づく特別遊技であれば30秒、突然確率変動当たりや突然時間短縮当たりに基づく特別遊技であれば0.8秒)をセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c中の入賞球カウンタをゼロクリアする。そして、ステップ1618で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c中のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cに記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191a中のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622で、特別遊技実行手段1172は、大入賞口2120の電動役物2122を駆動して大入賞口2120を開放し、ステップ1623に移行する。
次に、ステップ1623で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に現在の遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ1624で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1624でYesの場合には、ステップ1628に移行する。他方、ステップ1624でNoの場合、ステップ1626で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技用タイマ1173aを参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1628に移行し、Noの場合には、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。
次に、ステップ1628で、特別遊技実行手段1172は、大入賞口2120の電動役物2122の駆動を停止して大入賞口を閉鎖する。そして、ステップ1630で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技用タイマ1173aをリセットする。次に、ステップ1632で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191a中のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、通常当たりに基づく特別遊技であれば15R、突然確率変動当たりや突然時間短縮当たりに基づく特別遊技であれば2R)であるか否かを判定する。ステップ1634でYesの場合、ステップ1636で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191a中の特別遊技実行フラグをオフにする。そして、ステップ1638で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ1650で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。尚、ステップ1634でNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。
次に、図12は、図11におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1656で、特定遊技制御手段1180は、確率変動当たりか否か、即ち、特図情報一時記憶手段1191bを参照して、特図表示部2131上で停止した特別図柄が確率変動当たりであるか否かを判定する。ステップ1656でYesの場合、ステップ1658及びステップ1660で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a中の確率変動フラグと時間短縮フラグとを夫々オンにし、次の処理(ステップ1800の賞球払出処理)に移行する。
他方、ステップ1656でNoの場合、ステップ1662で、特定遊技制御手段1180は、時間短縮変動当たりか否か、即ち、特図情報一時記憶手段1191bを参照して、特図表示部2131上で停止した特別図柄が時間短縮変動当たりであるか否かを判定する。ステップ1662でYesの場合、ステップ1664で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a中の時間短縮フラグをオンする。次に、ステップ1666で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aに時短回数カウンタ値として所定値(例えば100)をセットし、次の処理(ステップ1800の賞球払出処理)に移行する。尚、ステップ1662でNoの場合にも、次の処理(ステップ1800の賞球払出処理)に移行する。
次に、図13〜図17のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のサブ基板側での処理の流れを説明する。まず、図13は、本最良形態に係るパチンコ遊技機における、サブ基板側のメインフローチャートである。まず、ステップ11000で、演出表示制御手段2150は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ13000で、演出表示制御手段2150は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ16000で、演出表示制御手段2150は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行し、ステップ11000に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
図14は、図13でのステップ11000のサブルーチンに係る装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ11002で、装飾図柄表示制御手段2153aは、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から新たな図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ11002でYesの場合、ステップ11004で、装図表示内容決定手段2153a−1は、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル2153a−1−1を参照して、装飾図柄の変動態様と停止図柄を決定すると共に、表示制御手段2153は、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域に一時記憶する。以上の処理で、当該変動の変動態様と停止図柄が決定される。
そして、以後の処理が本発明の特徴的処理の一つである、ステップ11004での変動態様決定処理において変動態様として「擬似連続変動」を実行することが決定された場合における、擬似連続変動に関連した処理である。まず、ステップ11006で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域を参照し、前記決定した変動態様が擬似連続変動であるか否かを判定する。ステップ11006でYesの場合、ステップ11500で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、後述する擬似連続変動の内容決定処理を実行する。その後、ステップ11010で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「擬似連続変動決定フラグ」をオンにする。
以上のように図柄内容決定処理を実行した後、ステップ11014で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「図柄内容決定フラグ」をオンにし、次の処理(装飾図柄表示制御処理13000)に移行する。尚、ステップ11002でNoの場合にも次の処理(装飾図柄表示制御処理13000)に移行し、ステップ11006でNoの場合にはステップ11014に移行する。
図15は、図14でのステップ11500のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである擬似連続変動の内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ11502で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dを参照し、ステップ11004で決定した変動態様が「擬似連続変動A」〜「擬似連続変動D」(表5参照)のいずれの擬似連続変動であるかを演出表示関連情報一時記憶手段2153dを参照することにより把握した上で、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1内に擬似変動回数と各擬似変動の変動時間をセット(決定)する。次に、ステップ11504で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(k値領域)内に、k値として「1」をセットする。次に、ステップ11506で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(テーブルセット領域)内に、k回目の擬似変動後の残り回数(実行される擬似変動回数−k回)に対応した、擬似連続変動時仮停止図柄決定用テーブル2153a−1−1−1の仮停止図柄決定用テーブルをセットする。そして、ステップ11508で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、乱数を取得した上で、セットした仮停止図柄決定用テーブルを参照してk回目の擬似変動における仮停止図柄を決定し、その後、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1内に当該決定した仮停止図柄に関する情報を一時記憶する。更に、ステップ11510で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、k回目の擬似変動における変動態様を特定(決定)した上(表5参照)、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1内に当該特定した変動態様に関する情報を一時記憶する。次に、ステップ11512で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(k値領域)内のk値を1インクリメントする。そして、ステップ11514で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1を参照して擬似変動回数を把握した上で、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(k値領域)内のk値を参照し、k値が最終回に到達したか否かを判定する。ステップ11514でYesの場合、ステップ11516で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、最終回の擬似連続変動態様を特定(決定)した上(表5参照)、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1内に当該決定した変動態様に関する情報を一時記憶し、次の処理(ステップ11010)に移行する。尚、ステップ11514でNoの場合にはステップ11506に移行する。
尚、今回の処理では、最終回の擬似変動における仮停止図柄は決定しておらず、図14のステップ11004で決定した停止図柄を「最終回の擬似変動における仮停止図柄」とするよう構成したが、これに限定されず、最終回の仮停止図柄まで本処理で決定するよう構成してもよい。この場合、最終回については、抽選結果や変動態様と矛盾しないよう、当否別、非リーチ・リーチ別にテーブルを設けることが好適である。但し、矛盾するような仮停止図柄を決定した場合であっても、確定表示の際には図14のステップ11004で決定した停止図柄を表示する(差し替える)訳であるから、演出のスムーズな流れという観点を除けば抽選結果と矛盾する事態は招かない。
図16は、図13でのステップ13000のサブルーチンに係る装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ13002で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「図柄変動中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ13002でYesの場合、ステップ13004で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「図柄内容決定フラグフラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ13004でYesの場合、ステップ13006で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「図柄変動中フラグ」をオンにする。次に、ステップ13008で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「図柄内容決定フラグ」をオフにする。次に、ステップ13010で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「擬似連続変動決定フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ13010でYesの場合、ステップ13012で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置2140上で装飾図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ13014で、装飾図柄表示制御手段2153aは、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ13014でYesの場合、ステップ13016で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内に一時記憶された決定内容(停止図柄)に従い、装飾図柄の停止図柄を確定表示する。次に、ステップ13018で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「図柄変動中フラグ」をオフにし、次の処理(特別遊技中表示制御処理16000)に移行する。他方、ステップ13014でNoの場合にも、次の処理(特別遊技中表示制御処理16000)に移行する。
他方、ステップ13010でNoの場合、ステップ13022〜13040で、装飾図柄の擬似連続変動の表示制御処理を実行する。具体的には、まず、ステップ13022で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「擬似連続変動継続フラグ」をオンにする。次に、ステップ13024で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内のk値に「1」をセットする。次に、ステップ13026で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「擬似連続変動決定フラグ」をオフにする。次に、ステップ13028で、装飾図柄表示制御手段2153aは、擬似変動用タイマ(図示しない)をセット(スタート)する。次に、ステップ13030で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置2140上で第k回目の装飾図柄の擬似変動表示を開始する。次に、ステップ13032で、装飾図柄表示制御手段2153aは、擬似変動用タイマを参照し、第k回目擬似変動の終了時間に到達したか否かを判定する。ステップ13032でYesの場合、ステップ13034で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示装置2140上に、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内に一時記憶された決定内容(第k回目)に従い、第k回目の装飾図柄の擬似停止図柄を表示する。次に、ステップ13036で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域を参照し、「k=kfin」であるか否かを判定する。ステップ13036でYesの場合、ステップ13038で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「擬似連続変動継続フラグ」をオフにし、ステップ13014に移行する。他方、ステップ13036でNoの場合、ステップ13040で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内のk値に「1」を加算し、ステップ13028に移行する。
尚、ステップ13002でNoの場合、ステップ13042で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「擬似連続変動継続フラグ」がオフであるか否かを判定し、Yesの場合にはステップ13014に移行し、Noの場合にはステップ13032に移行する。また、ステップ13004でNoの場合には次の処理(特別遊技中表示制御処理16000)に移行し、ステップ13032でNoの場合にはステップ13014に移行する。
図17は、図13でのステップ16000のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ16002で、表示制御手段2153は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグエリアを参照し、「特別遊技中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ16002でYesの場合、ステップ16004で、表示制御手段2153は、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技開始信号を受信したか否かを判定する。ステップ16004でYesの場合、ステップ16006及びステップ16008で、表示制御手段2153は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグエリア内の「特別遊技中フラグ」をオンにすると共に、演出表示装置2140上で大当たり開始表示を行う。そして、ステップ16010で、表示制御手段2153は、演出表示装置2140上で、ステップ1623で主制御装置1000側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する。そして、ステップ16012で、表示制御手段2153は、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ16012でYesの場合、ステップ16014で、表示制御手段2153は、演出表示装置2140上で、大当たり終了表示を行う。そして、ステップ16016で、表示制御手段2153は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグエリア内の「特別遊技中フラグ」をオフにし、次の処理(装飾図柄表示内容決定処理11000)に移行する。尚、ステップ16002でNoの場合にはステップ16010に移行し、ステップ16004及びステップ16012でNoの場合には次の処理(装飾図柄表示内容決定処理11000)に移行する。
次に、図面を参照しながら、本発明に係るパチンコ遊技機の作用について説明する。まず、図1を参照しながら一般的な遊技の流れを説明すると、遊技者がハンドルを時計回りに捻ることにより、遊技球が、遊技領域内に放出される。放出された当該遊技球は、釘や風車等の障害物に衝突を繰り返しながら下方に落下する。そして、当該遊技球が特図始動口2110に入球すると、特別図柄表示装置2130内の特図表示部2131上で特別図柄が変動を開始する一方、演出表示装置2140内の装図表示部2141上で装飾図柄が前記特別図柄とシンクロして変動を開始する。そして、所定時間経過後、変動していた特別図柄と装飾図柄が同時に停止する。この際、これら停止図柄が特定態様である場合(例えば「777」)、通常遊技時は閉状態である大入賞口2120が所定条件下で開状態となる特別遊技が実行される。
次に、図18及び図19を参照しながら、本発明の特徴的作用を詳述する。ここで、図18(1)、(2)及び(3)は、擬似連続変動が2回、3回及び4回の場合をそれぞれ示した作用図である。そして、図19は、図18(1)、(2)及び(3)のそれぞれの場合にどのような決定プロセスを経て擬似連続変動の仮停止図柄が決定されたのかということと、図18(1)、(2)及び(3)のそれぞれの場合における擬似連続変動関連情報一時記憶手段内の一時記憶内容を示した図である。以下、各場合について詳述する。
《擬似連続変動が2回の場合》
(1回目の擬似変動)
まず、図18(1)を参照しながら画面例を説明すると、装飾図柄が変動を開始し(第一段)、リーチ図柄が揃わずに(第二段)、仮停止図柄である「573」が仮停止する(第三段)。尚、図中の点線図柄は、確定表示ではない所謂揺れ変動している状態を示している。ここで、本最良形態では、「3」「5」「7」から構成されるバラケ目(第一チャンス目)が揃った場合、当該変動が擬似連続変動であることが確定する。したがって、遊技者は「573」という第一チャンス目が揃った時点で、当該擬似変動後に更に擬似変動が実行されることを悟ることとなる。次に、図19を参照しながら、このような「573」という仮停止図柄が表示されるに至った内部処理を説明する。当該変動は擬似連続変動が2回実行されるものであり、かつ、今回の擬似変動は1回目である。したがって、今回の擬似変動における仮停止図柄を決定するに際して参照されるテーブルは、擬似連続変動の残り回数が1回である第一テーブルである。このテーブルを参照して仮停止図柄を決定した場合、仮停止図柄としては、「3」「5」「7」から構成されるバラケ目(第一チャンス目)しか出ないように構成されている(表6の「第一テーブル」参照)。そして、取得した乱数値が「60」であったため、1回目の擬似変動における仮停止図柄として「573」が決定された訳である。
(2回目の擬似変動)
次に、2回目(最後)の擬似変動が開始される(第四段)。しかしながら、リーチ図柄が揃わずに(第五段)、仮停止図柄である「724」が仮停止し、当該仮停止図柄が確定表示される(第六段)。
《擬似連続変動が3回の場合》
(1回目の擬似変動)
まず、図18(2)を参照しながら画面例を説明すると、装飾図柄が変動を開始し(第一段)、リーチ図柄が揃わずに(第二段)、仮停止図柄である「123」が仮停止する(第三段)。ここで、本最良形態では、「1」「2」「3」のような連続目(第二チャンス目)が揃った場合、当該変動が擬似連続変動であることが確定すると共に、少なくともあと2回擬似連続変動が実行されることが確定する(更には、最後の擬似変動でリーチがかかることも確定する)。次に、図19を参照しながら、このような「123」という仮停止図柄が表示されるに至った内部処理を説明する。当該変動は擬似連続変動が3回実行されるものであり、かつ、今回の擬似変動は1回目である。したがって、今回の擬似変動における仮停止図柄を決定するに際して参照されるテーブルは、擬似連続変動の残り回数が2回である第二テーブルである。このテーブルを参照して仮停止図柄を決定した場合、仮停止図柄としては、「3」「5」「7」から構成されるバラケ目(第一チャンス目)及び「1」「2」「3」のような連続目(第二チャンス目)のいずれかが出るように構成されている(表6の「第二テーブル」参照)。そして、取得した乱数値が「65」であったため、1回目の擬似変動における仮停止図柄として「123」が決定された訳である。
(2回目の擬似変動)
次に、2回目の擬似変動が開始される(第四段)。そして、リーチ図柄が揃わずに(第五段)、仮停止図柄である「573」が仮停止する(第六段)。ここで、上述のように「573」は第一チャンス目であるため、当該擬似変動後に更に擬似変動が実行されることを遊技者は悟ることとなる。次に、図19を参照しながら、このような「573」という仮停止図柄が表示されるに至った内部処理を説明する。当該変動は擬似連続変動が3回実行されるものであり、かつ、今回の擬似変動は2回目である。したがって、今回の擬似変動における仮停止図柄を決定するに際して参照されるテーブルは、擬似連続変動の残り回数が1回である第一テーブルである。そして、このテーブルを参照して仮停止図柄を決定した場合、前述のように、仮停止図柄としては、「3」「5」「7」から構成されるバラケ目(第一チャンス目)しか出ないように構成されている(表6の「第一テーブル」参照)。そして、取得した乱数値が「79」であったため、1回目の擬似変動における仮停止図柄として「573」が決定された訳である。
(3回目の擬似変動)
次に、3回目(最後)の擬似変動が開始される(第七段)。当該擬似変動ではリーチ図柄が揃った(第八段)ものの、仮停止図柄である「776」が仮停止し、当該仮停止図柄が確定表示される(第九段)。
《擬似連続変動が4回の場合》
(1回目の擬似変動)
まず、図18(3)を参照しながら画面例を説明すると、装飾図柄が変動を開始し(第一段)、リーチ図柄が揃わずに(第二段)、仮停止図柄である「373」が仮停止する(第三段)。ここで、本最良形態では、「3」と「7」から構成されるバラケ目(第三チャンス目)が揃った場合、当該変動が擬似連続変動であることが確定すると共に、少なくともあと3回擬似連続変動が実行されることが確定する(更には、最後の擬似変動でスーパーリーチがかかることも確定する)。次に、図19を参照しながら、このような「373」という仮停止図柄が表示されるに至った内部処理を説明する。当該変動は擬似連続変動が4回実行されるものであり、かつ、今回の擬似変動は1回目である。したがって、今回の擬似変動における仮停止図柄を決定するに際して参照されるテーブルは、擬似連続変動の残り回数が3回以上である第三テーブルである。このテーブルを参照して仮停止図柄を決定した場合、仮停止図柄としては、「3」「5」「7」から構成されるバラケ目(第一チャンス目)、「1」「2」「3」のような連続目(第二チャンス目)及び「3」「7」から構成されるバラケ目(第三チャンス目)のいずれかが出るように構成されている(表6の「第三テーブル」参照)。そして、取得した乱数値が「65」であったため、1回目の擬似変動における仮停止図柄として「373」が決定された訳である。
(2回目の擬似変動)
次に、2回目の擬似変動が開始される(第四段)。そして、リーチ図柄が揃わずに(第五段)、仮停止図柄である「123」が仮停止する(第六段)。ここで、上述のように「123」は第二チャンス目であるため、当該擬似変動後にあと2回以上の擬似変動が実行されることを遊技者は悟ることとなる。次に、図19を参照しながら、このような「123」という仮停止図柄が表示されるに至った内部処理を説明する。当該変動は擬似連続変動が4回実行されるものであり、かつ、今回の擬似変動は2回目である。したがって、今回の擬似変動における仮停止図柄を決定するに際して参照されるテーブルは、擬似連続変動の残り回数が2回である第二テーブルである。そして、このテーブルを参照して仮停止図柄を決定した場合、前述のように、仮停止図柄としては、「3」「5」「7」から構成されるバラケ目(第一チャンス目)及び「1」「2」「3」のような連続目(第二チャンス目)のいずれかが出るように構成されている(表6の「第二テーブル」参照)。そして、取得した乱数値が「79」であったため、2回目の擬似変動における仮停止図柄として「123」が決定された訳である。
(3回目の擬似変動)
次に、3回目の擬似変動が開始される(第七段)。そして、リーチ図柄が揃わずに(第八段)、仮停止図柄である「573」が仮停止する(第九段)。ここで、上述のように「573」は第一チャンス目であるため、当該擬似変動後に更に擬似変動が実行されることを遊技者は悟ることとなる。次に、図19を参照しながら、このような「573」という仮停止図柄が表示されるに至った内部処理を説明する。当該変動は擬似連続変動が4回実行されるものであり、かつ、今回の擬似変動は3回目である。したがって、今回の擬似変動における仮停止図柄を決定するに際して参照されるテーブルは、擬似連続変動の残り回数が1回である第一テーブルである。そして、このテーブルを参照して仮停止図柄を決定した場合、前述のように、仮停止図柄としては、「3」「5」「7」から構成されるバラケ目(第一チャンス目)しか出ないように構成されている(表6の「第一テーブル」参照)。そして、取得した乱数値が「65」であったため、2回目の擬似変動における仮停止図柄として「573」が決定された訳である。
(4回目の擬似変動)
次に、4回目(最後)の擬似変動が開始される(第十段)。当該擬似変動ではリーチ図柄が揃い(第十一段)、スーパーリーチを経て仮停止図柄である「777」が仮停止し、当該仮停止図柄が確定表示される(第十二段)。
尚、図19から分かるように、同一の乱数を取得しても、擬似連続変動の連続回数が異なる場合には、異なる仮停止図柄が選択され得る。例えば、図18(2)の場合と及び図18(3)の場合とを比較すると、1回目と2回目の仮停止図柄を決定する際に取得した乱数値はいずれも「65」「79」である。しかしながら、これらの乱数に基づき決定された仮決定図柄はいずれも異なる(一回目が「123」と「373」で、二回目が「573」と「123」)。更には、残りの擬似変動回数が異なる場合にも、異なる仮停止図柄が選択され得る。例えば、図18(3)の場合、1回目と3回目の擬似変動の際に同一乱数値である「65」を取得したにもかかわらず、異なった仮停止図柄が選択されている(一回目が「373」で、三回目が「573」)。
本最良形態によれば、擬似単位変動を複数回繰り返す変動態様が選択された際、識別情報を一旦仮停止させる際の仮停止識別情報を、擬似単位変動の繰り返し回数に応じて決定するよう構成されているので、表示される仮停止識別情報と擬似単位変動の繰り返し回数とを関連付けることができるので、表示された仮停止識別情報を通じて、遊技者に対して擬似単位変動の繰り返し回数という、擬似連続変動が実行されている際に遊技者が最も注目している情報を伝達可能となるという効果を奏する。
更に、複数回の擬似単位変動を実行する場合に各回の擬似単位変動における仮停止識別情報を決定する際、残り回数に応じて当該仮停止識別情報を決定するよう構成されているので、表示される仮停止識別情報を通じて、あと何回擬似単位変動が実行されるかを遊技者に対して示唆することが可能になるという効果を奏する。
更に、仮停止識別情報を決定する際、残り回数が異なる場合には異なる仮停止識別情報が選択され得るよう構成されているので、遊技者に対してより明確な形で残り回数を報知することが可能になるという効果を奏する。
更に、仮停止識別情報を決定するに際して複数の仮停止識別情報参照テーブルを備えると共に、残り回数に対応した仮停止識別情報参照テーブルを参照することにより仮停止識別情報を決定するよう構成されているので、比較的簡単なシステム構成により擬似単位変動の残り回数とリンクさせた形での仮停止識別情報の表示を実現しつつ、チャンス目の出現頻度を変えることが可能になるという効果を奏する。
次に、本発明に係る最良形態の第一変更例を説明する。まず、本最良形態では、擬似連続変動が実行される場合、仮停止図柄として、「573」や「123」といった、有効ライン上の識別情報配列(図柄の組み合わせ)を擬似連続変動チャンス目とするよう構成したが、これには何ら限定されず、例えば、いずれかの場所に所定識別情報が表示されれば、当該表示態様を擬似連続変動チャンス目とするよう構成してもよい。例えば、中図柄に「7」が止まれば擬似連であって、「3」が止まれば擬似連2回継続確定という、1つの図柄列のみで擬似連チャンス目を構成する仕様も考えられる。
次に、本発明に係る最良形態の第二変更例を説明する。本最良形態では、装飾図柄変動開始前に擬似連続変動態様についてのすべての内容(各擬似変動態様の仮停止図柄や変動態様)を決定するように構成されている。他方、本変更例に係るパチンコ遊技機では、擬似連続変動態様の実行に伴い擬似連続変動態様の内容決定を実施する。具体的には、まず、図14でのステップ11500の処理を実行しない。その上で、図16における装飾図柄表示制御処理を、図20に示すものと置換する。
以下、以下、図20のフローチャートを参照しながら、本変更例の特徴的処理である装飾図柄表示制御処理を説明する。尚、図16と同一処理であるものについては、図16と同一符番を付すことで説明を省略する。そこで、相違点のみ説明すると、主たる相違点はステップ13026以後に実行されるステップ13050〜13058である。まず、ステップ13050で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1を参照して擬似変動回数を把握した上で、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(k値領域)内のk値を参照し、k値が最終回に到達していないか否かを判定する。ステップ13050でYesの場合、ステップ13052で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(テーブルセット領域)内に、k回目の擬似変動後の残り回数(実行される擬似変動回数−k回)に対応した、擬似連続変動時仮停止図柄決定用テーブル2153a−1−1−1の仮停止図柄決定用テーブルをセットする。そして、ステップ13054で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、乱数を取得した上で、セットした仮停止図柄決定用テーブルを参照してk回目の擬似変動における仮停止図柄を決定し、その後、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1内に当該決定した仮停止図柄に関する情報を一時記憶する。更に、ステップ13056で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、k回目の擬似変動における変動態様を特定(決定)した上(表5参照)、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1内に当該特定した変動態様に関する情報を一時記憶し、次のステップ(ステップ13028)に移行する。他方、ステップ13050でNoの場合、即ち、当該擬似変動が最終回の擬似変動である場合には、ステップ13058で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、最終回の擬似連続変動態様を特定(決定)した上(表5参照)、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1内に当該決定した変動態様に関する情報を一時記憶し、次の処理(ステップ13028)に移行する。
次に、第三変更例を説明する。本最良形態では、ある擬似変動における停止図柄を決定する際、当該ある擬似変動より後に実行される擬似変動の回数に応じて、異なるテーブルを参照するよう構成されている。他方、第三変更例では、取得可能な乱数範囲を残り擬似変動回数によって変更することで、仮停止図柄を決定する際の参照テーブルの数の低減化を図ったものである。具体的には、残りの擬似変動回数が多い程、取得可能な乱数範囲が広く構成されている。そして、擬似変動回数が所定数である場合は取得可能な乱数範囲を2mとし、前記所定数よりも擬似変動回数が多い場合は取得可能な乱数範囲を2n(ここで、n>m)とすることが好適である。例えば、最良形態に係る表6を参照しながら説明すると、本変更例では、仮停止図柄を決定するテーブルとして「残り擬似変動=3回以上」用の第三テーブルのみを備える。そして、仮停止図柄を決定する際、残り擬似変動が1回である場合、取得できる乱数範囲を25=32(0〜31)とし、残り擬似変動が2回である場合、取得できる乱数範囲を26=64(0〜63)とし、残り擬似変動が3回以上である場合、取得できる乱数範囲を27=128(0〜127)とする。このように構成することにより、残り擬似変動が1回である場合には、本最良形態と同様、「123」のような連続出目や「3」「7」から構成されるバラケ目が表示されることを防止できる一方、残り擬似変動が2回以上である場合にも、本最良形態と同様、「123」のような特殊な仮停止図柄が表示可能となる。