ここで、本明細書における各用語の意義について説明する。まず、「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、遊技者に対して何らかの利益状態を生じ得るもの一切を包含する概念であり、いわゆる「スルーチャッカー」や入賞口を含む。「識別情報」とは、視覚的に認識可能なものであれば特に限定されず、例えば、数字、文字、図柄等を挙げることができる(例えば、装飾図柄、特別図柄、ブランク図柄)。「開状態」とは、遊技球が流入可能な状態や流入し易い状態を指し、「閉状態」とは、遊技球が流入不能な状態や遊技球が流入困難な状態を指す。「入賞」とは、賞球払出に関連する概念である。「遊技内容決定乱数」とは、遊技内容決定に直接的又は間接的に関係する乱数を指す。ここで、「乱数」とは、パチンコ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数(遊技内容決定乱数)であり、例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当たり図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、例えば、一つの乱数(例えば当選乱数)が、別の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。「乱数に基づき」とは、演出の内容(例えば、識別情報の変動内容や停止識別情報)を当該乱数から直接的に決定する場合のみならず、当該乱数から直接決定された事項から間接的に決定する場合も包含する(例えば、停止図柄を乱数から直接決定し、当該停止図柄から変動内容を決定する場合や、特別図柄を乱数から直接決定し、当該特別図柄から装飾図柄を決定する場合や、識別情報の変動態様や停止識別情報に基づいて、予告の可否やその内容を決定する場合)。「遊技内容」とは、例えば、識別情報の変動態様や停止態様、予告の有無やその内容等を指す。「仮停止」とは、一見して停止しているように見えるが、再び動き出し得る停止態様を指す(例えば確定停止前の揺れ変動をも含む)。以下、本発明の最良形態を説明する。尚、以下の最良形態は、従来の第一種パチンコ遊技機であるが、これに限定されず、例えば他の遊技機{例えば、従来の第二種や第三種、一般電役、普通機、複合機(例えば、従来の第一種の機能を二つ有する遊技機や、従来の第一種の機能と従来の第二種の機能を一つ有する遊技機)}に応用された場合も本発明の範囲内である。尚、あくまで最良の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。
まず、図1を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、パチンコ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、特図始動口2110、普図入賞口2210、大入賞口2120、特別図柄表示装置2130、演出表示装置2140、普通図柄表示装置2220、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
まず、特図始動口2110は、主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、特図始動口2110は、入球検出装置2111と、電動役物2112と、電動役物2112を開閉させるための電動役物ソレノイド132とを備える。ここで、入球検出装置2111は、特図始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す特図始動口入球情報を生成する。次に、電動役物2112は、特図始動口2110に遊技球が入賞し得る通常状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
次に、普図入賞口2210は、入球検出装置2211を備える。ここで、入球検出装置2211は、普図入賞口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す普図始動口入球情報を生成する。尚、普図入賞口2210への遊技球の入球は、特図始動口2110の電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
次に、大入賞口2120は、特別図柄が所定態様で停止した場合、「大当たり」として開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、大入賞口2120は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置2121と、電動役物2122と、電動役物2122を開閉させるための大入賞口ソレノイド2330とを備える。ここで、入球検出装置2121は、大入賞口2120への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入球情報を生成する。電動役物2122は、大入賞口2120に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に大入賞口2120を可変させる。
次に、特別図柄表示装置2130は、主遊技に対応する特別図柄の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、特別図柄表示装置2130は、特図表示部2131と、特図保留表示部2132とを備える。ここで、特図保留表示部2132は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、主遊技に係る乱数の保留数(実行されていない特別図柄の変動数)に相当する。尚、特別図柄表示装置2130は、例えば7セグメントLEDで構成され、特別図柄は、「0」〜「9」の10種類の数字及び「−」で表示される。
尚、特別図柄は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本最良形態では、特別図柄表示装置2130の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、特別図柄自体に演出的な役割を持たせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2140のような液晶ディスプレーに、特別図柄を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2140は、主として、特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示が行われると共に、当該変動表示の際の予告表示が行われる。具体的構成としては、演出表示装置2140は、装図表示部2141と、装図保留表示部2142とを備える。ここで、装図表示部2141は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置2140は、本最良形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、装図保留表示部2142は、4個のランプから構成され、当該ランプは、特別図柄の保留ランプと連動している。
次に、普通図柄表示装置2220は、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、普通図柄表示装置2220は、普図表示部2221と、普図保留表示部2222とを備える。ここで、普図保留表示部2222は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数(実行されていない普通図柄の変動数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2140の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2140の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域外に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に特図始動口2110へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置1000と、遊技内容に興趣性を付与する装図表示部2141上での各種演出に係る表示制御を行う演出表示制御手段2150と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置2140と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器2000と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出装置3000と情報伝達可能に接続されている。尚、主制御装置1000は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、本最良形態では、主制御装置1000に払出制御機能を持たせているが、例えば賞球払出装置3000内に持たせるように構成してもよい。同様に、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、主遊技・補助遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、確率変動当たり、回数制限付き時間短縮当たり、通常当たり、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信手段1200と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出装置3000を制御する賞球払出決定手段1300とを有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、特図始動口2110の電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態{例えば、主遊技に関連した状態(通常遊技状態、特定遊技状態、特別遊技状態)、補助遊技に関連した状態(易開放状態、非易開放状態)、特別図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)}等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190とを有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、特図始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する特図始動口入球判定手段1111と、普図入賞口2210に遊技球が流入したか否かを判定する普図始動口入球判定手段1112とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、特図始動口2110への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得する特図乱数取得判定実行手段1121と、普通図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段1122とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、取得した遊技内容決定乱数に基づく図柄変動が許可されていない場合に当該乱数を特図保留情報一時記憶手段1131aに記憶するための特図保留手段1131と、普通図柄変動許可が下りていない状況で取得した普通図柄当選乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで保留するための普図保留手段1132とを有している。ここで、特図保留手段1131及び普図保留手段1132は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、特図保留情報一時記憶手段1131a及び普図保留情報一時記憶手段1132aを夫々有している。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した遊技内容決定乱数に基づき、特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する特図内容決定手段1141と、取得した普通図柄当選乱数に基づき普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段1142とを有している。
ここで、特図内容決定手段1141は、特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される特図内容決定用抽選テーブル1141aを当たり・ハズレ毎に別テーブルとして有しており、当該特図内容決定用抽選テーブル1141aは、遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(通常遊技→特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1、確率変動遊技→特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2、時間短縮遊技→特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3)。更に、普図内容決定手段1142は、普通図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該普図内容決定用抽選テーブル1142aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→普図通常用抽選テーブル1142a−1、確率変動遊技及び時間短縮遊技→普図時間短縮用抽選テーブル1142a−2)。
また、図示しないが、上記における特図内容決定用抽選テーブル1141aの各抽選テーブル(特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1、特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2、特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3)は、変動態様を決定するに際し、夫々が複数の抽選テーブルを有しており、所定条件を充足した場合(例えば保留球が所定数以上)では、短い変動態様が選択され易い抽選テーブルが選択され、他方、所定条件を充足しない場合(例えば保留球が所定数未満)では、長い変動態様が選択され易い抽選テーブルが選択されるように構成されている。
次に、表示制御手段1150は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上で、所定時間特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う特図制御手段1151と、普通図柄表示装置2220の普図表示部2221上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段1152とを有している。
ここで、特図制御手段1151は、前記特図内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための特図変動時間管理手段1151aを更に有している。また、特図変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な特図変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、普図制御手段1152は、普通図柄表示装置2220の普図表示部2221上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段1152aを有している。また、普図変動時間管理手段1152aは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ1152a−1を更に備えている。
次に、電チュー開閉制御手段1160は、特図始動口2110の電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、特図始動口2110の電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定する条件判定手段1171と、前記条件を充足している場合に、特別遊技を実行するための特別遊技実行手段1172と、特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための特別遊技時間管理手段1173とを有している。更に、この特別遊技時間管理手段1173は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ1173aを有している。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181aを更に有している。ここで、本最良形態においては、時短回数は100回であり、当該時短中には、非時短中と比較して、特別図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、普通図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、特図始動口2110の電動役物2112の開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、回数制限付きの確率変動遊技において終了回数に到達したか否かを判定する機能を有していたり(回数制限付確率変動遊技機能を有するパチンコ遊技機の場合)、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するパチンコ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、主遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための主遊技状態一時記憶手段1191と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1192とを有している。
ここで、主遊技状態一時記憶手段1191は、各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するためのフラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の特別図柄(変動開始条件が成立した特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための特図情報一時記憶手段1191bと、特別遊技に関する情報(ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1191cとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1192は、補助遊技に関する情報(例えば、普通図柄当選フラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1192aと、現在変動中の普通図柄(変動開始条件が成立した普通図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための普図情報一時記憶手段1192bとを有している。
次に、遊技周辺機器2000は、主遊技側の周辺機器である主遊技周辺機器2100と、補助遊技に関する補助遊技周辺機器2200とを有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、主遊技周辺機器2100は、特別遊技移行の契機となる特図始動口2110と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる大入賞口2120と、特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な特別図柄表示装置2130と、装飾図柄の停止表示及び変動表示・特別遊技移行を示唆する予告表示・特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る表示を行う演出表示装置2140と、演出に係る一切の表示制御を司る演出表示制御手段2150とを有している。
ここで、演出表示制御手段2150は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2151と、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、演出表示装置2140での演出表示制御を行う表示制御手段2153とを有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2151は、主制御装置1000側からの主遊技に関する図柄情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2151aを有している。尚、メイン側情報一時記憶手段2151aに一時記憶された図柄情報は、以下で説明する各処理において、後述の各種手段により必要に応じ適宜参照される。
次に、表示制御手段2153は、演出表示装置2140の装図表示部2141上での装飾図柄の変動表示や停止表示に関する制御を司る装飾図柄表示制御手段2153aと、演出表示装置2140の装図保留表示部2142上での保留情報の表示処理に関する一切の制御を司る装図保留情報表示制御手段2153bと、遊技者にとって有利な特別遊技状態への移行の可能性を示唆する予告オブジェクトに関する表示制御を司る予告表示制御手段2153cと、当該演出の際に当該演出に関連する情報を一時記憶する演出表示関連情報一時記憶手段2153dとを有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段2153aは、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定するための装図表示内容決定手段2153a−1と、装飾図柄や装飾図柄の変動態様に関するデータ(各種オブジェクトデータ、動画像データ、音声データ等)を含め演出に関する一切のデータを記憶するための装図変動態様記憶手段2153a−2とを更に有している。ここで、装図表示内容決定手段2153a−1は、装飾図柄の変動態様を決定する際に参照するための装図変動内容決定用抽選テーブル2153a−1−1を有している。
次に、装図保留情報表示制御手段2153bは、現在の保留球数を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2153b−1を更に有している。
次に、予告表示制御手段2153cは、決定された装飾図柄の停止図柄と変動態様に基づき、予告オブジェクトを表示するか否かの判定を行うと共に、表示する場合にはその内容を決定するための予告表示可否判定・内容決定手段2153c−1と、予告オブジェクトに関するデータを記憶するための予告内容記憶手段2153c−2とを更に有している。ここで、予告表示可否判定・内容決定手段2153c−1は、予告表示の可否及び内容決定する際に参照するための予告表示可否判定・内容決定用抽選テーブル2153c−1−1を更に有している。
尚、演出表示制御手段2150は、その他にも、遊技効果ランプ190の点灯及び消灯や、スピーカ114からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、本最良形態においては、演出表示制御手段2150が、装飾図柄、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。
次に、補助遊技周辺機器2200は、特図始動口2110の電動役物2112の開放の契機となる普図入賞口2210と、普通図柄の停止表示及び変動表示が可能な普通図柄表示装置2220とを有している。
尚、特別図柄表示装置2130及び普通図柄表示装置2220が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置2140が、演出表示制御手段2150と情報伝達可能に接続されている。即ち、特別図柄表示装置2130及び普通図柄表示装置2220は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2140は、演出表示制御手段2150により夫々制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
ここで、フローチャートの説明をする前に、本最良形態に係るパチンコ遊技機が有する各種演出機能と、当該演出機能に関連した主なパラメータを説明する。
《ステップアップ予告》
ステップアップ予告は、一回の装飾図柄変動の間に、時間経過と共に段階的に発展していく予告を指す。例えば、図39(a)に示すように、ステップアップ予告S1表示タイミングに到達した場合、S1(第一段階)予告が表示され、その後、ステップアップ予告S2表示タイミングに到達した場合、S2(第二段階)予告が表示される。このように、より先の段階(本最良形態では最大で第四段階)まで予告が発展すると、特別遊技への期待度が高まるように構成されている。
◎関連パラメータ
・SHmax値:当該変動においてステップアップ予告がどの段階まで発展するのかを示すパラメータ(1〜4)
《擬似連続ステップアップ予告》
擬似連続ステップアップ予告は、装飾図柄の擬似連続変動の際、各擬似変動毎に、前述のステップアップ予告を行う演出を指す。例えば、図44(a−1)〜(a−3)に示すように、まず、第一回目の擬似変動の際に、S1までしか発展しないステップアップ予告が表示され、二回目の擬似変動の際に、S2まで発展するステップアップ予告が表示され、三回目の擬似変動の際に、S3まで発展するステップアップ予告が表示される。このように、ステップアップ予告が擬似的に連続して実行されると共に、より後の擬似変動になる程、より発展するステップアップ予告が表示される。
◎関連パラメータ
・SHmax値:当該変動においてステップアップ予告がどの段階まで発展するのかを示すパラメータ(1〜4)
・k値 :擬似連続変動回数
《滞在モードα1》
滞在モードα1は、ステップアップ予告の内部当選を契機として移行するモードであり、当該ステップアップ予告で表示された段階までの予告が、以後の装飾図柄変動の際に、引き続き固定的に表示されるモードを指す。例えば、図39に示すように、ある図柄変動の際、第二段階までのステップアップ予告が表示される{図39(a)}。そして、図39(b)及び(c)に示すように、当該第二段階までのステップアップ予告が、その次の図柄変動から引き続き固定的に表示される(以後、このように引き続き固定的に表示される予告を「TH予告」という)。ここで、当該モード中にステップアップ予告が更に内部決定された場合、(1)TH予告よりも先の段階まで当該ステップアップ予告が発展する場合には、当該先の段階まで発展し{図39(c)}、(2)TH予告よりも先の段階まで当該ステップアップ予告が発展しない場合には、当該内部決定されたステップアップ予告をキャンセルする{図39(b)}。そして、TH予告よりも先の段階まで当該ステップアップ予告が発展した場合{図39(c)}、当該変動で滞在モードは終了し、次の変動から通常モードとなる{図39(d)}。
◎関連パラメータ
・SHmax値:当該変動においてステップアップ予告がどの段階まで発展するのかを示すパラメータ(1〜4)
・Sαmax値:次変動以降で引き続き固定的に表示されるTH予告
・n値 :当該滞在モードの残り滞在回数
《滞在モードα2》
滞在モードα2は、基本的には滞在モードα1と同一である。但し、当該滞在モード中にTH予告よりも発展するステップアップ予告に当選した場合、滞在モードα1では、次の図柄変動から非滞在モードとなる(即ち、TH予告は表示されない)のに対して、当該滞在モードでは、次の図柄変動の際にもTH予告が表示される(しかも、前回の図柄変動の際により先の段階まで発展したステップアップ予告がTH予告として表示される)。例えば、図40(c)に示すように、S2までのTH予告が表示されている状況下、S3まで発展するステップアップ予告に当選した場合、S3のステップアップ予告の表示タイミングに到達した際に当該ステップアップ予告を表示し、当該図柄変動が終了する。そして、図40(d)に示すように、次の図柄変動の冒頭から、S3までのTH予告が表示されることになる。
◎関連パラメータ
・SHmax値:当該変動においてステップアップ予告がどの段階まで発展するのかを示すパラメータ(1〜4)
・Sαmax値:次変動以降で引き続き固定的に表示されるTH予告
・n値 :当該滞在モードの残り滞在回数
《滞在モードα3》
滞在モードα3は、基本的には滞在モードα1と同一である。但し、当該滞在モード中にTH予告を超えるまでは発展しないステップアップ予告に当選した場合、表示されているTH予告の表示態様を変更する点で相違する。例えば、図41(a)〜(b)に示すように、S2までのTH予告が表示されている滞在モードα3下で、内部的にS1のみのステップアップ予告に当選した場合、楕円形であったTH予告が四角に変わる。更に、図示しないが、以後、当該滞在モード中にTH予告を超えるまでは発展しないステップアップ予告の当選を重ねると、三角→五角形→六角形→星形、といった具合に、同一段階のTH予告でありながらその表示態様を変化させる。尚、本最良形態では、滞在モード中にTH予告を超えるまでは発展しないステップアップ予告に内部当選した場合、内部当選したステップアップ予告がどの段階まで発展するかに関わらず一律にすべてのTH予告の表示形態を変化させるように構成したが、内部当選したステップアップ予告の発展段階に応じ、当該発展段階までのTH予告の表示形態のみ変化させるように構成してもよい。具体的には、TH予告がS1〜S3であり、内部当選したステップアップ予告がS1→S2である場合、S1及びS2のみの表示形態を変更する例を挙げることができる。
◎関連パラメータ
・SHmax値:当該変動においてステップアップ予告がどの段階まで発展するのかを示すパラメータ(1〜4)
・Sαmax値:次変動以降で引き続き固定的に表示されるTH予告
・n値 :当該滞在モードの残り滞在回数
・m値 :表示態様パラメータ(当該モード中にTH予告まで発展しないステップアップ予告に当選する度に1ずつインクリメントされるパラメータ)
《滞在モードβ1》
前述のように、滞在モードα1〜3下では、ステップアップ予告抽選を毎回実行し、表示されているTH予告よりも発展するステップアップ予告に当選した場合には、当該ステップアップ予告を表示するよう構成されている。他方、滞在モードβ下では、当該モード突入時にのみステップアップ予告抽選を実行し、それ以後の図柄変動の際には、ステップアップ予告抽選を実行しないように構成されている。そして、突入時の図柄変動以後の図柄変動(即ち、次変動以降の図柄変動)の際にどのようなステップアップ予告を表示するかが、当該モード突入時に予め決定されている。そして、滞在モードβの内、滞在モードβ1は、複数の図柄変動のそれぞれにおいて、ステップアップ予告を行うモードである。即ち、遊技者が保留球を見てない状況では、前述の擬似連続変動において擬似ステップアップ予告を擬似変動の度に実行する態様と混同を生じるモードである。具体的には、図42に示すように、滞在モードβ1突入時には、第一段階のステップアップ予告が表示される(初回の図柄変動)。そして、二回目の図柄変動の際には、第二段階までのステップアップ予告が表示され、三回目の図柄変動の際には、第三段階までのステップアップ予告が表示される。このように、三回の図柄変動に亘って、立て続けにステップアップ予告が表示される結果、保留球状態を遊技者が確認していない状況下では、当該滞在モード下での演出なのか擬似連続変動下での演出なのかが区別できず、当該遊技者に混同を生じさせる事態を誘発できる。
◎関連パラメータ
・SHmax値:当該変動においてステップアップ予告がどの段階まで発展するのかを示すパラメータ(1〜4)
・n値 :当該滞在モードの残り滞在回数
《滞在モードβ2》
滞在モードβ2は、基本的には滞在モードβ1と同一である。但し、初回のステップアップ予告で表示された段階までの予告が、以後の装飾図柄変動の際に、引き続き固定的に表示される。例えば、図43(a)に示すように、初回の図柄変動の際、第二段階までのステップアップ予告が表示される。そして、図43(b)及び(c)に示すように、当該第二段階までのステップアップ予告が、その次の図柄変動から引き続き表示される。このように、当該モードは、一見すると滞在モードα1のそれと同一である。したがって、遊技者は滞在モードα1下での演出なのか滞在モードβ2下での演出なのかが区別できず、当該遊技者に混同を生じさせる事態を誘発できる。
◎関連パラメータ
・SHmax値:当該変動においてステップアップ予告がどの段階まで発展するのかを示すパラメータ(1〜4)
・Sβmax値:次変動以降で引き続き表示されるTH予告
・n値 :当該滞在モードの残り滞在回数
次に、図4〜図38のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図4〜図12のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。まず、図4は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。図4に示すように、まず、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の普通図柄当選乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電チュー駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の特別遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の特別図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技実行処理を実行する。次に、ステップ1800で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1300)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出装置3000を駆動して所定の賞球数の払出処理を行い、再びステップ1100に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
まず、図5は、図4におけるステップ1100のサブルーチンに係る、普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、普図始動口入球判定手段1112は、普図入賞口2210に遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、普図乱数取得判定実行手段1122は、普図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、普図乱数取得判定実行手段1122は、普通図柄当選乱数を取得する。次に、ステップ1108で、普図保留手段1132は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1132aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。
次に、図6は、図4におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192aを参照して、電チュ−開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、普図制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192aを参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、普図内容決定手段1142は、普図保留情報一時記憶手段1132aにアクセスし、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1210で、普図内容決定手段1142は、フラグ一時記憶手段1191aを参照して、現在の遊技状態が易開放状態中(時間短縮フラグオン)か否かを判定する。ステップ1210でYesの場合には、ステップ1212で、普図内容決定手段1142は、普図時間短縮用抽選テーブル1142a−2をセットし、他方、ステップ1210でNoの場合には、ステップ1214で、普図内容決定手段1142は、普図通常用抽選テーブル1142a−1をセットする。そして、ステップ1216で、普図内容決定手段1142は、当該保留球に基づく普通図柄乱数に基づき停止図柄を決定する。次に、ステップ1218で、普図変動時間管理手段1152aは、セットしたテーブルに基づき、普図変動管理用タイマ1152a−1に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、普図制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a中の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、普図保留手段1132は、普通図柄に関する当該保留球を1減算した上で普図保留情報一時記憶手段1132aに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段1152は、普図変動管理用タイマ1152a−1をスタートした後、普図表示部2221上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1224で、普図変動時間管理手段1152aは、普図変動管理用タイマ1152a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、普図制御手段1152は、普図表示部2221上で、前記ステップ1216で普図内容決定手段1142が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ1228で、普図制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a中の普通図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、条件判定手段1161は、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電チュー開閉制御手段1160は、セットしたテーブルに基づき、開放タイマ1162に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には0.5秒)セットする。次に、ステップ1234で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a中の電チュ−開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、電チュー開閉制御手段1160は、特図始動口2110の電動役物2112を開放する。次に、ステップ1238で、電チュー開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、電チュー開閉制御手段1160は、特図始動口2110の電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a中の電チュ−開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の特別遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230及びステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ1300の特別遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
次に、図7は、図4におけるステップ1300のサブルーチンに係る、特別遊技内容決定乱数取得処理に係るフローチャートである。まず、ステップ1302で、特図始動口入球判定手段1111は、特図始動口2110の入球検出装置2111から特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、特図乱数取得判定実行手段1121は、特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、特図乱数取得判定実行手段1121は、遊技内容決定乱数(当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得し、特図保留手段1131が、何個目の保留であるかという情報と共に当該乱数を特図保留情報一時記憶手段1131aにセットする。次に、ステップ1308で、情報送信手段1200は、特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を演出表示制御手段2150側に送信し、次の処理{ステップ1400の特別図柄表示処理(+特定遊技終了判定処理)}に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合も、次の処理{ステップ1400の特別図柄表示処理(+特定遊技終了判定処理)}に移行する。
次に、図8は、図4におけるステップ1400のサブルーチンに係る、特別図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1402で、特図内容決定手段1141は、変動開始条件(特別遊技中でないこと+特別図柄変動中でないこと)が成立しているか否かを判定する。
ステップ1402でYesの場合、ステップ1404で、特図内容決定手段1141は、フラグ一時記憶手段1191aを参照して、確率変動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1404でYesの場合、ステップ1406で、特図内容決定手段1141は、参照テーブルとして特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2をセットし、ステップ1414に移行する。
他方、ステップ1404でNoの場合、ステップ1408で、特図内容決定手段1141は、フラグ一時記憶手段1191aを参照して、時間短縮フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410で、特図内容決定手段1141は、参照テーブルとして特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3をセットし、ステップ1414に移行する。
他方、ステップ1408でNoの場合、ステップ1412で、特図内容決定手段1141は、参照テーブルとして特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1をセットし、ステップ1414に移行する。
次に、ステップ1414で、特図内容決定手段1141は、特図保留情報一時記憶手段1131aに一時記憶されている、今回の図柄変動に係る遊技内容決定乱数を読み出す。そして、ステップ1416で、特図内容決定手段1141は、セットした各抽選テーブルを参照し、遊技内容決定乱数(例えば、当選乱数及び特別図柄決定乱数)に基づいて特別図柄に関する停止図柄を決定すると共に、遊技内容決定乱数(例えば、当選乱数及び変動態様決定乱数)に基づいて特別図柄の変動態様を決定し、これらを特図情報一時記憶手段1191bに一時記憶する。そして、ステップ1417で、遊技制御手段1100は、抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ1417でYesの場合、ステップ1418で、遊技制御手段1100は、フラグ一時記憶手段1191a中の当たりフラグをオンにする。他方、ステップ1417でNoの場合には、ステップ1418をスキップする。次に、ステップ1419で、情報送信手段1200は、ステップ1416で決定した特別図柄に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態を演出表示制御手段2150側に送信する。次に、ステップ1420で、特図変動時間管理手段1151aが、所定時間(前記ステップ1416で決定した変動態様に係る変動時間)を特図変動管理用タイマ1151a−1にセットする。そして、ステップ1422で、特図制御手段1151は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上で、特図情報一時記憶手段1191bに記憶された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1446で、特図制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191a中の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1434で、特図変動時間管理手段1151aが、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1434でNoの場合には、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1434でYesの場合、ステップ1436で、情報送信手段1200は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出表示制御手段2150側に送信する。次に、ステップ1438で、特図制御手段1151は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上での特別図柄の変動表示を停止し、特図情報一時記憶手段1191bに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1440で、特図制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191a中の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1442で、特図変動時間管理手段1151aは、特図変動管理用タイマ1151a−1をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1444で、特図制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1444でYesの場合にはステップ1434に移行し、Noの場合には次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図9は、図8におけるステップ1450のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1460で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a中の時間短縮フラグをオフにし、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合にも、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図10は、図4におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上に表示された特別図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1506及びステップ1508で、条件判定手段1171は、フラグ一時記憶手段1191a中の特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に当たりフラグをオフにする。次に、ステップ1552及び1554で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a中の特定遊技フラグ(確率変動フラグ・時間短縮フラグ)を一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)し、次の処理(ステップ1600の特別遊技実行処理)に移行する。尚、ステップ1502及びステップ1504でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の特別遊技実行処理)に移行する。
次に、図11は、図4でのステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技実行処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1606及びステップ1608で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191a中の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1604で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に特別遊技開始信号を送信し、ステップ1612に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段1172は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614〜1622の処理を行うことなく、ステップ1623に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技用タイマ1173aをゼロクリアすると共に所定値(例えば、通常当たりに基づく特別遊技であれば30秒、突然確率変動当たりや突然時間短縮当たりに基づく特別遊技であれば0.8秒)をセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c中の入賞球カウンタをゼロクリアする。そして、ステップ1618で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c中のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cに記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191a中のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622で、特別遊技実行手段1172は、大入賞口2120の電動役物2122を駆動して大入賞口2120を開放し、ステップ1623に移行する。
次に、ステップ1623で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に現在の遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ1624で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1624でYesの場合には、ステップ1628に移行する。他方、ステップ1624でNoの場合、ステップ1626で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技用タイマ1173aを参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1628に移行し、Noの場合には、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。
次に、ステップ1628で、特別遊技実行手段1172は、大入賞口2120の電動役物2122の駆動を停止して大入賞口を閉鎖する。そして、ステップ1630で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技用タイマ1173aをリセットする。次に、ステップ1632で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191a中のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、通常当たりに基づく特別遊技であれば15R、突然確率変動当たりや突然時間短縮当たりに基づく特別遊技であれば2R)であるか否かを判定する。ステップ1634でYesの場合、ステップ1636で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191a中の特別遊技実行フラグをオフにする。そして、ステップ1638で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ1650で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。尚、ステップ1634でNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。
次に、図12は、図11におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1656で、特定遊技制御手段1180は、確率変動当たりか否か、即ち、特図情報一時記憶手段1191bを参照して、特図表示部2131上で停止した特別図柄が確率変動当たりであるか否かを判定する。ステップ1656でYesの場合、ステップ1658及びステップ1660で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a中の確率変動フラグと時間短縮フラグとを夫々オンにし、次の処理(ステップ1800の賞球払出処理)に移行する。
他方、ステップ1656でNoの場合、ステップ1662で、特定遊技制御手段1180は、時間短縮変動当たりか否か、即ち、特図情報一時記憶手段1191bを参照して、特図表示部2131上で停止した特別図柄が時間短縮変動当たりであるか否かを判定する。ステップ1662でYesの場合、ステップ1664で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a中の時間短縮フラグをオンする。次に、ステップ1666で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aに時短回数カウンタ値として所定値(例えば100)をセットし、次の処理(ステップ1800の賞球払出処理)に移行する。尚、ステップ1662でNoの場合にも、次の処理(ステップ1800の賞球払出処理)に移行する。
次に、図13〜図38のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のサブ基板側での処理の流れを説明する。まず、図13は、本最良形態に係るパチンコ遊技機における、サブ基板側のメインフローチャートである。まず、ステップ11000で、演出表示制御手段2150は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ12000で、予告表示制御手段2153cは、後述する予告内容決定処理を実行する。次に、ステップ13000で、演出表示制御手段2150は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ14000で、予告表示制御手段2153cは、予告表示制御処理を実行する。次に、ステップ15000で、予告表示制御手段2153cは、後述する図柄変動終了後の予告関連処理を実行する。そして、ステップ16000で、演出表示制御手段2150は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行し、ステップ11000に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
図14は、図13でのステップ11000のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ11002で、装飾図柄表示制御手段2153aは、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から新たな図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ11002でYesの場合、ステップ11004で、装図表示内容決定手段2153a−1は、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル2153a−1−1を参照して、装飾図柄の変動態様と停止図柄を決定すると共に、表示制御手段2153は、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域に一時記憶する。尚、主制御装置1000側からの停止図柄・変動態様(即ち、特別図柄の停止図柄・変動態様)と演出表示制御手段2150側で決定する停止図柄・変動態様(即ち、装飾図柄の停止図柄・変動態様)とは1対1対応でなくともよく、例えば、演出表示制御手段2150側での変動態様の比率を主制御装置1000側からの一変動態様に対して複数パターン持っていてもよい。
次に、ステップ11006〜ステップ11012にかけて、前記ステップ11004で決定した変動態様が適切な態様であるか否かを判定し、不適切な場合には変動態様を決め直す処理を実行する。具体的には、本最良形態においては、滞在モードβ(β1、β2)は、前述のように、通常は一回の変動で行うステップアップ予告を複数回に亘って連続的に行う、というモードである。即ち、擬似連続変動にステップアップ予告を搭載した態様と混同させるためのモード(換言すれば、ステップアップ予告を介して、複数変動を一変動に見えるように有機的に連結させるためのモード)ともいえる。したがって、この滞在モードβが選択されている場合には擬似連続変動が選択されないことを本処理で担保している。
そこで、これら処理を詳述すると、まず、ステップ11006で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域を参照し、前記決定した変動態様が擬似連続変動であるか否かを判定する。ステップ11006でYesの場合、ステップ11008で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「滞在モードβ1フラグ」又は「滞在モードβ2フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ11008でYesの場合、ステップ11010で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「擬似連続変動決定フラグ」をオンにする。他方、ステップ11008でNoの場合、ステップ11012で、装図表示内容決定手段2153a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域に一時記憶されている擬似連続変動に係る変動態様をリセットし、擬似連続変動以外の変動態様を再決定すると共に、装飾図柄表示制御手段2153aは、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域に一時記憶し、次の処理(ステップ11014)に移行する。
そして、ステップ11014で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「図柄内容決定フラグ」をオンにし、次の処理(予告内容決定処理12000)に移行する。尚、ステップ11002でNoの場合にも次の処理(予告内容決定処理12000)に移行し、ステップ11006でNoの場合にはステップ11014に移行する。
図15は、図13でのステップ12000のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである予告内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ12002で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「図柄内容決定フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ12002でYesの場合、ステップ12004で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「図柄内容決定フラグ」をオフにする。次に、ステップ12100で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、後述するステップアップ予告可否仮決定・内容仮決定処理を実行する。次に、ステップ12200で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、後述する滞在モード移行転落決定・実行処理を実行する。次に、現在、非滞在モードの場合、ステップ12300で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、後述する非滞在モード下処理を実行し、ステップ12006に移行する。他方、現在、滞在モードα1〜α3の場合、ステップ12400で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、後述する滞在モードα下処理を実行し、ステップ12006に移行する。他方、現在、滞在モードβ1〜β2の場合、ステップ12500で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、後述する滞在モードβ下処理を実行し、ステップ12006に移行する。そして、ステップ12006で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「予告可否決定・内容決定処理終了フラグ」をオンにし、次の処理(装飾図柄表示制御処理13000)に移行する。尚、ステップ12002でNoの場合にも、次の処理(装飾図柄表示制御処理13000)に移行する。
図16は、図15でのステップ12100のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つであるステップアップ予告可否仮決定・内容仮決定処理のフローチャートである。まず、ステップ12102で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、例えば、決定した装飾図柄の停止図柄及び変動態様に基づき、予告表示可否決定・内容決定用抽選テーブル2153c−1−1を参照することにより、ステップアップ予告を実行するか否かの仮抽選を行う。次に、ステップ12104で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、前記仮抽選(ステップアップ予告可否仮抽選)に当選したか否かを判定する。ステップ12104でYesの場合、ステップ12106で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、例えば、決定した装飾図柄の停止図柄及び変動態様に基づき、予告表示可否決定・内容決定用抽選テーブル2153c−1−1を参照することにより、「SHmax値」を抽選で仮決定する。次に、ステップ12108で、予告表示制御手段2153cは、前記仮決定した「SHmax値」を演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)に一時記憶する。そして、ステップ12110で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「ステップアップ予告仮決定フラグ」をオンにし、次の処理(滞在モード・移行転落決定処理12200)に移行する。尚、ステップ12104でNoの場合にも、次の処理(滞在モード・移行転落決定処理12200)に移行する。
図17は、図15でのステップ12200のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである滞在モード移行転落決定・実行処理のフローチャートである。まず、ステップ12202で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「滞在モードフラグ」がオンであるか否かを判定する。ここで、ステップ12202でYesの場合には、ステップ12204〜12209にかけて、滞在モード転落条件を充足しているか否かの判定と、充足している場合には非滞在モードに転落する処理が実行される(即ち、滞在モード転落決定・実行処理)。他方、ステップ12202でNoの場合には、ステップ12210〜12250にかけて、滞在モード移行条件を充足しているか否かの判定と、充足している場合には滞在モードに移行する処理が実行される(即ち、滞在モード移行決定・実行処理)。尚、本最良形態では、当該変動の冒頭に滞在モードの転落決定・実行処理や移行決定・実行処理を実行したが、これには何ら限定されず、当該変動が終了した後に当該処理を実行するように構成してもよい。
そこで、滞在モード転落決定・実行処理をまず説明すると、ステップ12204で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)内のn値から「1」を減算する。次に、ステップ12206で、予告表示制御手段2153cは、滞在モード転落条件を充足しているか否かを判定する。ここで、「転落条件」とは、例えば、(1)n値が0になった場合、(2)前回の停止図柄が当たり図柄であった場合、(3)転落抽選を毎回実行するように構成したときには、当該抽選に当選した場合、等を挙げることができる。ステップ12206でYesの場合、ステップ12208で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「滞在モードフラグ」(正確には、現在オンになっている、滞在モードフラグα1〜α3及びβ1〜β2のいずれか)をオフにする。そして、ステップ12209で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)に一時記憶されている情報をリセットし、次の処理(非滞在モード下処理12300、滞在モードα下処理12400、滞在モードβ下処理12500)に移行する。他方、ステップ12206でNoの場合にも、次の処理(非滞在モード下処理12300、滞在モードα下処理12400、滞在モードβ下処理12500)に移行する。
次に、滞在モード移行決定・実行処理を説明すると、ステップ12210で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「ステップアップ予告仮決定フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ12210でYesの場合、ステップ12212で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、例えば乱数を取得する等して、予告表示可否決定・内容決定用抽選テーブル2153c−1−1を参照することにより、モード移行するか否かの抽選を行う。
ここで、まず、ステップ12214〜12234で、滞在モードα移行決定・実行処理を行う。具体的には、ステップ12214で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、滞在モードαへの移行に当選したか否かを判定する。ステップ12214でYesの場合、ステップ12216で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、モードα1移行に当選したか否かを判定する。ステップ12216でYesの場合、ステップ12218で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「滞在モードα1フラグ」をオンにし、ステップ12220に移行する。他方、ステップ12216でNoの場合、ステップ12228で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、滞在モードα2移行に当選したか否かを判定する。ステップ12228でYesの場合、ステップ12230で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「滞在モードα2フラグ」をオンにし、ステップ12220に移行する。他方、ステップ12228でNoの場合、ステップ12232で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「滞在モードα3フラグ」をオンにする。そして、ステップ12234で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)内のm値に「0」をセットし、ステップ12220に移行する。尚、他の滞在モードα(α1及びα2)と異なり、滞在モードα3のときに「m値」をセットする理由は、前述のように、他の滞在モードα下では同一段階の表示態様は常に同一であるのに対して、滞在モードα3下では同一段階であってもm値に応じてその表示態様が異なるからである。
そして、各滞在モードαのフラグセットが完了した後、ステップ12220で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)に一時記憶されている「SHmax値」を、予告関連領域(滞在モード用)の「Sαmax値」として一時記憶する。即ち、滞在モードαに突入した場合、当該突入時に表示されたステップアップ予告(これがSHmax値)が、次変動の冒頭から固定的に表示されるTH予告(これがSαmax値)となる。尚、滞在モードα2に関しては、当該モード中にTH予告を超えるステップアップ予告が登場した場合には、当該超えた分Sαmax値が更新される。次に、ステップ12222で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)内のn値としてX(例えば20)をセットする。尚、滞在モードαのn値は、固定値をセットする形であってもよく、抽選で回数を決定してセットする形であってもよい。ここで、抽選で回数を決定する場合、予告表示制御手段2153cは、抽選用乱数を取得すると共に、当該乱数に基づき、滞在回数決定用テーブルを参照して、滞在モードαの滞在回数を決定するための滞在回数決定手段を更に有することになる。
次に、ステップ12236〜12250で、滞在モードβ移行決定・実行処理を行う。 具体的には、ステップ12214でNoの場合、ステップ12236で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、滞在モードβ移行に当選したか否かを判定する。ステップ12236でYesの場合、ステップ12238で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、滞在モードβ1移行に当選したか否かを判定する。ステップ12238でYesの場合、ステップ12240で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「滞在モードβ1フラグ」をオンにする。他方、ステップ12238でNoの場合、ステップ12250で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「滞在モードβ2フラグ」をオンする。
そして、ステップ12242で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)に一時記憶されている「SHmax値」を、予告関連領域(滞在モード用)の「n値」及び「n0値」としてセットする。ここで、本最良形態では、当該モード突入の契機となったステップアップ予告の「SHmax値」を利用して、当該滞在モードの継続回数と、各回におけるステップアップ予告の内容を決定している。例えば、「SHmax値」が3(即ち、第三段階まで発展するステップアップ予告に仮当選)である場合、当該滞在モードの継続回数も3とする。更には、当該滞在モードがβ1である場合、当該滞在モードの1回目変動ではS1のみ、2回目変動ではS2まで発展、3回目変動ではS3まで発展する、という内容となり、当該滞在モードがβ2である場合は、抽選で決定した「Sβmax値」が2であるときには、当該滞在モードの1回目変動ではS2まで、2回目変動では発展なし(S1及びS2が冒頭から表示)、3回目変動ではS3まで発展する、という内容となる。この際、継続回数のパラメータとなるのがnであり、各変動の際にどこまでステップアップ予告を行うのかのパラメータとなるのがn及びn0である(これについては後の処理で詳述する)。
次に、ステップ12244で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)内の「SHmax値」をクリアする。この理由は以下の通りである。当該滞在モードでは、前述のようにn及びn0を用いて、各変動毎に、当該変動時の「SHmax値」を決定する。例えば、当該滞在モードの初回は、後述するステップ12508(図26参照)からも分かるように、「1」となる。このように、ステップアップ予告可否仮決定・内容仮決定処理12100で決定した「SHmax値」は、単にn及びn0を決定するためだけに使用するため、n及びn0を決定した後は不要となるからである。
次に、ステップ12246で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「滞在モードβ2フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ12246でYesの場合、ステップ12248で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)内の「Sβmax値」として、「n0」値未満の値をセットし、ステップ12224に移行する。尚、「Sβmax値」は、予め定められた数値をセットしても、抽選で決定した数値をセットしてもよい。他方、ステップ12246でNoの場合には、ステップ12224に移行する。
そして、滞在モードα移行決定・実行処理(ステップ12214〜12234)及び滞在モードβ移行決定・実行処理(ステップ12236〜12250)が終了した後、ステップ12224及びステップ12226で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「ステップアップ予告決定フラグ」をオンにすると共に「ステップアップ予告仮決定フラグ」をオフにし、次の処理(非滞在モード下処理12300、滞在モードα下処理12400、滞在モードβ下処理12500)に移行する。尚、ステップ12210及びステップ12236でNoの場合にも、次の処理(非滞在モード下処理12300、滞在モードα下処理12400、滞在モードβ下処理12500)に移行する。
図18は、図15でのステップ12300のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである非滞在モード下処理のフローチャートである。まず、ステップ12310で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、後述するステップアップ予告可否決定・内容決定処理を実行する。そして、ステップ12360で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、後述する擬似連続演出決定時における、ステップアップ予告可否決定・内容決定処理を実行し、次の処理(図15のステップ12006)に移行する。
図19は、図18でのステップ12310のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つであるステップアップ予告可否決定・内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ12312で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「ステップアップ予告仮決定フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ12312でYesの場合、ステップ12314及びステップ12316で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「ステップアップ予告決定フラグ」をオンにすると共に「ステップアップ予告仮決定フラグ」をオフにし、次の処理(擬似連続演出決定時における、ステップアップ予告可否決定・内容決定処理12360)に移行する。尚、ステップ12312でNoの場合にも、次の処理(擬似連続演出決定時における、ステップアップ予告可否決定・内容決定処理12360)に移行する。このように、非滞在モード下では、仮決定されたステップアップ予告が、そのまま確定することになる。
図20は、図18でのステップ12360のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである擬似連続演出決定時における、ステップアップ予告可否決定・内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ12362で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「ステップアップ予告決定フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ12362でYesの場合、ステップ12364で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「擬似連続変動決定フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ12364でYesの場合、ステップ12366で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、乱数を取得した上で、予告表示可否決定・内容決定用抽選テーブル2153c−1−1を参照することにより、ステップアップ擬似連続予告を実行するか否かの抽選を行う。次に、ステップ12368で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、前記抽選に当選したか否かを判定する。ステップ12368でYesの場合、ステップ12370で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「ステップアップ擬似連続予告フラグ」をオンにする。そして、ステップ12372で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、乱数を取得した上で、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内の「擬似連続変動数」及び予告関連領域(当該変動用)内の「SHmax値」に基づき、予告表示可否決定・内容決定用抽選テーブル2153c−1−1を参照することにより、予告パターンを抽選で決定し、次の処理(図15のステップ12006)に移行する。尚、予告パターンについては、作用の説明の欄で例示する。他方、ステップ12368でNoの場合、ステップ12374で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「ステップアップ予告決定フラグ」をオフにする。そして、ステップ12376で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)内の「SHmax値」をクリアし、次の処理(図15のステップ12006)に移行する。このように、本最良形態では、装飾図柄の擬似連続変動が実行される場合には、(1)擬似ステップアップ連続予告を行う、(2)擬似ステップアップ連続予告を行わない、のいずれかの選択しかなされず、(3)擬似連続変動の内、いずれか一の擬似変動において、ステップアップ予告を行う、という決定は行わないように構成されている。但し、そのような決定を行うように構成してもよい。尚、ステップ12362及びステップ12364でNoの場合にも、次の処理(図15のステップ12006)に移行する。
図21は、図15でのステップ12400のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである滞在モードα下処理のフローチャートである。まず、ステップ12410で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、後述するステップアップ予告可否決定・内容決定処理を実行する。そして、ステップ12460で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、後述する擬似連続演出決定時における、ステップアップ予告可否決定・内容決定処理を実行し、次の処理(図15のステップ12006)に移行する。
図22は、図21でのステップ12410のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つであるステップアップ予告可否決定・内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ12412で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「ステップアップ予告仮決定フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ12412でYesの場合、ステップ12414で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「滞在モードα1フラグ」又は「滞在モードフラグα2」がオンであるか否かを判定する。ステップ12414でYesの場合、ステップ12420で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、後述する滞在モードα1又はα2時における、ステップアップ予告可否決定・内容決定処理を実行し、次の処理(擬似連続演出決定時における、ステップアップ予告可否決定・内容決定処理12460)に移行する。他方、ステップ12414でNoの場合、ステップ12440で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、後述する滞在モードα3時における、ステップアップ予告可否決定・内容決定処理を実行し、次の処理(擬似連続演出決定時における、ステップアップ予告可否決定・内容決定処理12460)に移行する。尚、ステップ12412でNoの場合にも、次の処理(擬似連続演出決定時における、ステップアップ予告可否決定・内容決定処理12460)に移行する。
図23は、図22でのステップ12420のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである擬似連続演出決定時における、滞在モードα1又はα2時における、ステップアップ予告可否決定・内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ12422で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用及び滞在モード用)を参照し、「SHmax」値>「Sαmax」値であるか否かを判定する。ステップ12422でYesの場合、ステップ12424で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「ステップアップ予告決定フラグ」をオンにする。そして、ステップ12426で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「ステップアップ予告仮決定フラグ」をオフにし、次の処理(擬似連続演出決定時における、ステップアップ予告可否決定・内容決定処理12460)に移行する。他方、ステップ12422でNoの場合、ステップ12428で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)内の「SHmax」値をクリアし、ステップ12426に移行する。即ち、ステップアップ予告決定フラグをオンにすることなく、ステップアップ予告仮決定フラグをオフにする処理を実行する。
図24は、図22でのステップ12440のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである滞在モードα3時における、ステップアップ予告可否決定・内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ12442で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用及び滞在モード用)を参照し、「SHmax」値>「Sαmax」値であるか否かを判定する。ステップ12442でYesの場合、ステップ12444で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「ステップアップ予告決定フラグ」をオンにする。そして、ステップ12446で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「ステップアップ予告仮決定フラグ」をオフにし、次の処理(擬似連続演出決定時における、ステップアップ予告可否決定・内容決定処理12460)に移行する。他方、ステップ12442でNoの場合、ステップ12448で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)内の「SHmax」値をクリアする。次に、ステップ12450で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)内のm値に「1」を加算し、ステップ12446に移行する。即ち、ステップアップ予告決定フラグをオンにすることなく、ステップアップ予告仮決定フラグをオフにする処理を実行する。但し、ステップアップ予告決定フラグをオンにしない、即ち、当該「SHmax」値(≦「Sαmax」)に係るステップアップ予告表示を単にキャンセルするというだけでなく、当該ステップアップ予告に仮当選したことを受けて「m値」を更新する点で、滞在モードα1又はα2時とは異なる。
図25は、図21でのステップ12460のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである擬似連続演出決定時における、ステップアップ予告可否決定・内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ12462で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「ステップアップ予告決定フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ12462でYesの場合、ステップ12464で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「擬似連続変動決定フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ12464でYesの場合、ステップ12466で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、乱数を取得した上で、予告表示可否決定・内容決定用抽選テーブル2153c−1−1を参照することにより、ステップアップ擬似連続予告を実行するか否かの抽選を行う。次に、ステップ12468で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、前記抽選に当選したか否かを判定する。ステップ12468でYesの場合、ステップ12470で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「ステップアップ擬似連続予告フラグ」をオンにする。そして、ステップ12472で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、乱数を取得した上で、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内の「擬似連続変動数」、予告関連領域(当該変動用)内の「SHmax値」及び予告関連領域(滞在モード用)内の「Sαmax値」に基づき、予告表示可否決定・内容決定用抽選テーブル2153c−1−1を参照することにより、予告パターンを抽選で決定し、次の処理(図15のステップ12006)に移行する。他方、ステップ12468でNoの場合、ステップ12474で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「ステップアップ予告決定フラグ」をオフにする。次に、ステップ12476で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)内の「SHmax値」をクリアし、次の処理(図15のステップ12006)に移行する。尚、ステップ12462及びステップ12464でNoの場合にも、次の処理(図15のステップ12006)に移行する。
図26は、図15でのステップ12500のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである滞在モードβ下処理のフローチャートである。まず、ステップ12502〜ステップ12506にかけて、滞在モードβ下でステップアップ予告が仮決定された場合には、当該仮決定を強制的にキャンセルする処理を実行する。これは、前述のように、滞在モードβの存在理由が、ステップアップ予告を複数変動に亘って擬似的に行うものであるからである(即ち、複数変動に亘って擬似的にステップアップ予告を行っている最中に、本当のステップアップ予告が介在してしまうと、滞在モードβに突入した意味が希薄となるからである)。そこで、本処理を具体的に説明すると、まず、ステップ12502で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「ステップアップ予告仮決定フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ12502でYesの場合、ステップ12504で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)内の「SHmax」値をクリアする。次に、ステップ12506で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「ステップアップ予告仮決定フラグ」をオフにする。尚、ステップ12502でNoの場合には、ステップ12508に移行する。
次に、ステップ12508〜ステップ12522にかけて、当該変動において実行するステップアップ予告の内容を決定する処理を実行する。まず、ステップ12508で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)を参照し、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)内の「SHmax値」に、「n0−n+1」をセットする。そして、ステップ12510で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「滞在モードβ2フラグ」がオンであるか否かを判定する。
ここで、ステップ12510でNoの場合、即ち、滞在モードフラグβ1フラグがオンである場合には、ステップ12508で決定した「SHmax値」をそのまま確定させるべく、以後の処理を実行しないでステップ12516に移行する。そして、ステップ12516で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「ステップアップ予告決定フラグ」をオンにし、次の処理(図15のステップ12006)に移行する。
他方、ステップ12510でYesの場合、即ち、滞在モードβ2フラグがオンである場合には、ステップ12512で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、nとn0が同一でないか否か、即ち、当該モードに突入して初回の図柄変動でないか否かを判定する。ここで、ステップ12512でNoの場合、即ち、当該モードに突入して初回の図柄変動である場合には、ステップ12518で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)にアクセスし、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)内の「SHmax値」に、「Sβmax値」をセットする。即ち、これにより、当該モードに突入して初回の図柄変動においては、「Sβmax値」まで発展するステップアップ予告が表示されることになる(そして以後の変動に際しては、「Sβmax値」に対応したTH予告が固定的に表示されることになる)。他方、ステップ12512でYesの場合、ステップ12514で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用及び滞在モード用)を参照し、「SHmax」値>「Sβmax」値であるか否かを判定する。ここで、ステップ12514でYesの場合には、ステップ12516に移行し、ステップ12508で決定した「SHmax値」が確定する。他方、ステップ12514でNoの場合には、ステップ12520で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)中の「SHmax値」をクリア(換言すれば、ステップ12508で一旦決定した「SHmax値」をキャンセル)する。そして、ステップ12522で、予告表示可否決定・内容決定手段2153c−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「ステップアップ予告決定フラグ」をオフにし、次の処理(図15のステップ12006)に移行する。
図27は、図13でのステップ13000のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ13002で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「図柄変動中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ13002でYesの場合、ステップ13004で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「予告可否決定・内容決定処理終了フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ13004でYesの場合、ステップ13006で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「図柄変動中フラグ」をオンにする。次に、ステップ13008で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「予告可否決定・内容決定処理終了フラグ」をオフにする。次に、ステップ13010で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「擬似連続変動決定フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ13010でYesの場合、ステップ13012で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置2140上で装飾図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ13014で、装飾図柄表示制御手段2153aは、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ13014でYesの場合、ステップ13016で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内に一時記憶された決定内容(停止図柄)に従い、装飾図柄の停止図柄を確定表示する。次に、ステップ13018で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「図柄変動中フラグ」をオフにする。そして、ステップ13020で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「図柄変動終了フラグ」をオンにし、次の処理(予告表示制御処理14000)に移行する。他方、ステップ13014でNoの場合にも、次の処理(予告表示制御処理14000)に移行する。
他方、ステップ13010でNoの場合、ステップ13022〜13040で、装飾図柄の擬似連続変動の表示制御処理を実行する。具体的には、まず、ステップ13022で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「擬似連続変動継続フラグ」をオンにする。次に、ステップ13024で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内のk値に「1」をセットする。次に、ステップ13026で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「擬似連続変動決定フラグ」をオフにする。次に、ステップ13028で、装飾図柄表示制御手段2153aは、擬似変動用タイマ(図示しない)をセット(スタート)する。次に、ステップ13030で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置2140上で第k回目の装飾図柄の擬似変動表示を開始する。次に、ステップ13032で、装飾図柄表示制御手段2153aは、擬似変動用タイマを参照し、第k回目擬似変動の終了時間に到達したか否かを判定する。ステップ13032でYesの場合、ステップ13034で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示装置2140上に、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内に一時記憶された決定内容(第k回目)に従い、第k回目の装飾図柄の擬似停止図柄を表示する。次に、ステップ13036で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域を参照し、「k=kfin」であるか否かを判定する。ステップ13036でYesの場合、ステップ13038で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「擬似連続変動継続フラグ」をオフにし、ステップ13014に移行する。他方、ステップ13036でNoの場合、ステップ13040で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内のk値に「1」を加算し、ステップ13028に移行する。
尚、ステップ13002でNoの場合、ステップ13042で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「擬似連続変動継続フラグ」がオフであるか否かを判定し、Yesの場合にはステップ13014に移行し、Noの場合にはステップ13032に移行する。また、ステップ13004でNoの場合にはステップ13010に移行し、ステップ13032でNoの場合にはステップ13014に移行する。
図28は、図13でのステップ14000のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである予告表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ14002で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「図柄変動中フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ14002でYesの場合、現在、非滞在モードであるときにはステップ14100で、予告表示制御手段2153cは、後述する非滞在モード下処理を実行し、次の処理(図柄変動終了後の予告関連処理15000)に移行する。他方、現在、モードαであるときにはステップ14200で、予告表示制御手段2153cは、後述する滞在モードα下処理を実行し、次の処理(図柄変動終了後の予告関連処理15000)に移行する。他方、現在、モードβであるときにはステップ14300で、予告表示制御手段2153cは、後述する滞在モードβ下処理を実行し、次の処理(図柄変動終了後の予告関連処理15000)に移行する。尚、ステップ14002でNoの場合にも、次の処理(図柄変動終了後の予告関連処理15000)に移行する。
図29は、図28でのステップ14100のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである非滞在モード下処理のフローチャートである。まず、ステップ14102で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「ステップアップ予告決定フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ14102でYesの場合、ステップ14104で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「ステップアップ擬似連続予告フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ14104でYesの場合、ステップ14110で、予告表示制御手段2153cは、後述する通常ステップアップ予告表示処理を実行し、ステップ14106に移行する。他方、ステップ14104でNoの場合、ステップ14160で、予告表示制御手段2153cは、後述する擬似連続ステップアップ予告表示処理を実行し、ステップ14106に移行する。次に、ステップ14106で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「図柄変動中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ14106でYesの場合、ステップ14108で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)内の「SH1」から「SHmax」をクリアして現在表示されているステップアップ予告を消去し、次の処理(図柄変動終了後の予告関連処理15000)に移行する。尚、ステップ14102及びステップ14106でNoの場合にも、次の処理(図柄変動終了後の予告関連処理15000)に移行する。
尚、本最良形態では、変動終了後に「SH1」から「SHmax」をクリアするよう構成している(ステップ14106及びステップ14108)が、図柄が変動していない状況下でも当該モードに滞在している間は「SH1」から「SHmax」が継続表示されるように構成してもよい(即ち、ステップ14106及びステップ14108の処理を実行しない)。同様に、後述する図32のステップ14216及びステップ14218と、図35のステップ14316及びステップ14318とに関しても、これら処理を実行せず、図柄が変動していない状況下でもモードに滞在している間は「SH1」から「SHmax」が継続表示されるように構成してもよい。
図30は、図29でのステップ14110のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである通常ステップアップ予告表示処理のフローチャートである。はじめに、ステップ14112〜ステップ14118にかけて、当該変動における初期設定を行う。具体的には、まず、ステップ14112で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「通常ステップアップ予告継続フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ14112でYesの場合、ステップ14114で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域内のj値に「1」をセットする。次に、ステップ14116で、予告表示制御手段2153cは、ステップアップ予告用タイマ(図示しない)をセット(スタート)する。次に、ステップ14118で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「通常ステップアップ予告継続フラグ」をオンにする。
次に、ステップ14120で、予告表示制御手段2153cは、ステップアップ予告用タイマを参照し、「SHj」のステップアップ予告表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ14120でYesの場合、ステップ14122で、予告表示制御手段2153cは、演出表示装置2140上に、「SHj」のステップアップ予告を表示する。次に、ステップ14124で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域を参照し、「j=max」であるか否か、即ち、予定されていたすべてのステップアップ予告を表示したか否かを判定する。ステップ14124でYesの場合、ステップ14126で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「通常ステップアップ予告継続フラグ」をオフにし、次の処理(図29のステップ14106)に移行する。他方、ステップ14124でNoの場合、ステップ14128で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域内のj値に「1」を加算し、次の処理(図29のステップ14106)に移行する。尚、ステップ14112でNoの場合にはステップ14120に移行し、ステップ14120でNoの場合には次の処理(図29のステップ14106)に移行する。
図31は、図29でのステップ14160のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである擬似連続ステップアップ予告表示処理のフローチャートである。はじめに、ステップ14162〜ステップ14166にかけて、当該変動における初期設定を行う。具体的には、まず、ステップ14162で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「擬似連続ステップアップ予告継続フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ14162でYesの場合、ステップ14164で、予告表示制御手段2153cは、ステップアップ予告用タイマをセット(スタート)する。次に、ステップ14166で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「擬似連続ステップアップ予告継続フラグ」をオンにし、ステップ14168に移行する。尚、ステップ14162でNoの場合にも、ステップ14168に移行する。
次に、ステップ14168〜ステップ14172にかけて、当該擬似変動における初期設定を行う。具体的には、まず、ステップ14168で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「第k回目擬似変動時・擬似連続ステップアップ予告継続フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ14168でYesの場合、ステップ14170で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域内のj値に「1」をセットする。次に、ステップ14172で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「第k回目擬似変動時・擬似連続ステップアップ予告継続フラグ」をオンにし、ステップ14174に移行する。尚、ステップ14170でNoの場合にも、ステップ14174に移行する。
次に、ステップ14174で、予告表示制御手段2153cは、ステップアップ予告用タイマを参照し、「SHk・j」のステップアップ予告表示タイミングに到達したか否か、即ち、k回目の擬似変動におけるj段階のステップアップ予告表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ14174でYesの場合、ステップ14176で、予告表示制御手段2153cは、演出表示装置2140上に、「SHk・j」のステップアップ予告を表示する。次に、ステップ14178で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域を参照し、「j=max」であるか否かを判定する。ステップ14178でYesの場合、ステップ14180で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「第k回目擬似変動時・擬似連続ステップアップ予告継続フラグ」をオフにする。次に、ステップ14182で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域を参照し、「k=kfin」であるか否かを判定する。ステップ14182でYesの場合、ステップ14184で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「擬似連続ステップアップ予告継続フラグ」をオフにし、次の処理(図29のステップ14106)に移行する。尚、ステップ14174及びステップ14182でNoの場合にも、次の処理(図29のステップ14106)に移行し、ステップ14178でNoの場合には、ステップ14186で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域内のj値に「1」を加算し、次の処理(図29のステップ14106)に移行する。
図32は、図28でのステップ14200のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである滞在モードα下処理のフローチャートである。はじめに、ステップ14202〜ステップ14210にかけて、図柄変動当初からTH予告を表示するか否かの判定・実行処理を行う。具体的には、まず、ステップ14202で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「滞在モードα1フラグ」又は「滞在モードα2フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ14202でYesの場合、ステップ14204で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)を参照し、「n≠X」であるか否か、即ち、当該モードに突入した初回の図柄変動でないか否かを判定する。ステップ14204でYesの場合、ステップ14206で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)を参照し、演出表示装置2140上に、「Sα1」から「Sαmax」までのTH予告を表示し、ステップ14212に移行する。他方、ステップ14202でNoの場合、即ち、滞在モードα3である場合には、ステップ14208で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)を参照し、「n≠X」であるか否か、即ち、当該モードに突入した初回の図柄変動でないか否かを判定する。ステップ14208でYesの場合、ステップ14210で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)を参照し、演出表示装置2140上に、「Sα(m)1」から「Sα(m)max」までのTH予告を表示し、ステップ14212に移行する。尚、ステップ14204及びステップ14208でNoの場合にも、ステップ14212に移行する。
そして、ステップ14212で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「ステップアップ予告決定フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ14212でYesの場合、ステップ14214で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「ステップアップ擬似連続予告フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ14214でYesの場合、ステップ14220で、予告表示制御手段2153cは、後述する通常ステップアップ予告表示処理を実行し、ステップ14216に移行する。他方、ステップ14214でNoの場合、ステップ14260で、予告表示制御手段2153cは、後述する擬似連続ステップアップ予告表示処理を実行し、ステップ14216に移行する。
そして、ステップ14216で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「図柄変動中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ14216でYesの場合、ステップ14218で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)内の「SH1」から「SHmax」をクリアし、次の処理(図柄変動終了後の予告関連処理15000)に移行する。他方、ステップ14216でNoの場合にも、次の処理(図柄変動終了後の予告関連処理15000)に移行する。尚、ステップ14212でNoの場合には、ステップ14216に移行する。
図33は、図32でのステップ14220のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである通常ステップアップ予告表示処理のフローチャートである。はじめに、ステップ14222〜ステップ14228にかけて、当該変動における初期設定を行う。具体的には、まず、ステップ14222で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「通常ステップアップ予告継続フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ14222でYesの場合、ステップ14224で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域内のj値に「1」をセットする。次に、ステップ14226で、予告表示制御手段2153cは、ステップアップ予告用タイマ(図示しない)をセット(スタート)する。次に、ステップ14228で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「通常ステップアップ予告継続フラグ」をオンにする。
次に、ステップ14230で、予告表示制御手段2153cは、ステップアップ予告用タイマを参照し、「SHj」のステップアップ予告表示タイミングに到達したか否か、即ち、j段階のステップアップ予告表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ14230でYesの場合、ステップ14232で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)を参照し、「n≠X」であるか否か、即ち、当該滞在モードに突入して最初の図柄変動でないか否かを判定する。ステップ14232でYesの場合、ステップ14234で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用及び滞在モード用)を参照し、「SHj>Sαmax」であるか否かを判定する。ステップ14234でYesの場合、ステップ14236で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)を参照し、演出表示装置2140上に、「SHj」のステップアップ予告を表示する。
他方、ステップ14234でNoの場合、即ち、「SHj≦Sαmax」である場合には、「SHj」を表示することなく、ステップ14238に移行する。つまり、既に表示されているTH予告よりも発展しないステップアップ予告に関しては、その表示を行わないように制御する。
次に、ステップ14238で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域を参照し、「j=max」であるか否かを判定する。ステップ14238でYesの場合、ステップ14240で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「通常ステップアップ予告継続フラグ」をオフにし、次の処理(図32のステップ14216)に移行する。他方、ステップ14238でNoの場合、ステップ14242で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域内のj値に「1」を加算し、次の処理(図32のステップ14216)に移行する。尚、ステップ14230でNoの場合にも、次の処理(図32のステップ14216)に移行し、ステップ14232でNoの場合には、ステップ14236に移行する。
図34は、図32でのステップ14260のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである擬似連続ステップアップ予告表示処理のフローチャートである。はじめに、ステップ14262〜ステップ14268にかけて、当該変動における初期設定を行う。具体的には、まず、ステップ14262で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「擬似連続ステップアップ予告継続フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ14262でYesの場合、ステップ14264で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域内のj値に「1」をセットする。次に、ステップ14266で、予告表示制御手段2153cは、ステップアップ予告用タイマ(図示しない)をセット(スタート)する。次に、ステップ14268で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「擬似連続ステップアップ予告継続フラグ」をオンにし、ステップ14270に移行する。尚、ステップ14262でNoの場合にも、ステップ14270に移行する。
次に、ステップ14270〜ステップ14272にかけて、当該擬似変動における初期設定を行う。具体的には、まず、ステップ14270で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「第k回目擬似変動時・擬似連続ステップアップ予告継続フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ14270でYesの場合、ステップ14272で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「第k回目擬似変動時・擬似連続ステップアップ予告継続フラグ」をオンにする。尚、ステップ14270でNoの場合には、ステップ14274に移行する。
次に、ステップ14274で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)を参照し、演出表示装置2140上に、「Sαk・max」のTH予告を表示する。次に、ステップ14276で、予告表示制御手段2153cは、ステップアップ予告用タイマを参照し、「SHk・j」のステップアップ予告表示タイミングに到達したか否か、即ち、k回目の擬似変動におけるj段階のステップアップ予告表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ14276でYesの場合、ステップ14278で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用及び滞在モード用)を参照し、「SHk・j>Sαmax」であるか否かを判定する。ステップ14278でYesの場合、ステップ14280で、予告表示制御手段2153cは、演出表示装置2140上に、「SHk・j」のステップアップ予告を表示する。次に、ステップ14282で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域を参照し、「j=max」であるか否かを判定する。ステップ14282でYesの場合、ステップ14284で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「第k回目擬似変動時・擬似連続ステップアップ予告継続フラグ」をオフにする。次に、ステップ14286で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域を参照し、「k=kfin」であるか否かを判定する。ステップ14286でYesの場合、ステップ14288で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「擬似連続ステップアップ予告継続フラグ」をオフにし、次の処理(図32のステップ14216)に移行する。
尚、ステップ14276及びステップ14286でNoの場合にも、次の処理(図32のステップ14216)に移行する。また、ステップ14278でNoの場合には、ステップ14282に移行する。そして、ステップ14282でNoの場合には、ステップ14290で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域内のj値に「1」を加算し、次の処理(図32のステップ14216)に移行する。
図35は、図28でのステップ14300のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである滞在モードβ下処理のフローチャートである。まず、ステップ14302で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「滞在モードβ2フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ14302でYesの場合、ステップ14304で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)を参照し、「n≠n0」であるか否か、即ち、当該モードに移行してはじめての図柄変動でないか否かを判定する。ステップ14304でYesの場合、ステップ14306で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)を参照し、演出表示装置2140上に「Sβ1」から「Sβmax」までのTH予告を固定的に表示する。
次に、ステップ14308で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用及び滞在モード用)を参照し、「SHmax>Sβmax」であるか否かを判定する。ステップ14308でYesの場合、ステップ14310で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用及び滞在モード用)を参照し、演出表示装置2140上に「Sβmax」を超えた「SHv」から「SHmax」までのステップアップ予告を当該表示タイミングに到達した際に順次表示し、ステップ14316に移行する。他方、ステップ14308でNoの場合にも、ステップ14316に移行する。
また、ステップ14304でNoの場合、即ち、当該モードに移行した初回の図柄変動ではない場合には、ステップ14312で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)を参照し、演出表示装置2140上に「SH1」から「Sβmax」までのステップアップ予告を当該表示タイミングに到達した際に順次表示し、ステップ14316に移行する。
他方、ステップ14302でNoの場合、即ち、滞在モードβ1フラグがオンである場合には、ステップ14314で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)を参照し、演出表示装置2140上に「SH1」から「SHmax」までのステップアップ予告を当該表示タイミングに到達した際に順次表示し、ステップ14316に移行する。
そして、ステップ14316で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「図柄変動中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ14316でYesの場合、ステップ14318で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)内の「SH1」から「SHmax」を消去して現在表示されているステップアップ予告をクリアし、次の処理(図柄変動終了後の予告関連処理15000)に移行する。尚、ステップ14316でNoの場合にも、次の処理(図柄変動終了後の予告関連処理15000)に移行する。
図36は、図13でのステップ15000のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである図柄変動終了後の予告関連処理のフローチャートである。まず、ステップ15002で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「図柄変動終了フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ15002でYesの場合、ステップ15100で、予告表示制御手段2153cは、後述する滞在モードα2時更新処理を実行する。次に、ステップ15004で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「ステップアップ予告決定フラグ」をオフにする。そして、ステップ15006で、表示制御手段2153は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「図柄変動終了フラグ」をオフにし、次の処理(特別遊技中表示制御処理16000)に移行する。尚、ステップ15002でNoの場合にも、次の処理(特別遊技中表示制御処理16000)に移行する。
図37は、図36でのステップ15100のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである滞在モードα2時更新処理のフローチャートである。まず、ステップ15102で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「滞在モードα2フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ15102でYesの場合、ステップ15104で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用及び滞在モード用)を参照し、「SHmax」値>「Sαmax」値であるか否かを判定する。ステップ15104でYesの場合、ステップ15106で、予告表示制御手段2153cは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(当該変動用)を参照し、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの予告関連領域(滞在モード用)内の「Sαmax」値として「SHmax」値をセットし、次の処理(図36のステップ15004)に移行する。尚、ステップ15102及びステップ15104でNoの場合にも、次の処理(図36のステップ15004)に移行する。
図38は、図13でのステップ16000のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ16002で、表示制御手段2153は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグエリアを参照し、「特別遊技中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ16002でYesの場合、ステップ16004で、表示制御手段2153は、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技開始信号を受信したか否かを判定する。ステップ16004でYesの場合、ステップ16006及びステップ16008で、表示制御手段2153は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグエリア内の「特別遊技中フラグ」をオンにすると共に、演出表示装置2140上で大当たり開始表示を行う。そして、ステップ16010で、表示制御手段2153は、演出表示装置2140上で、ステップ1623で主制御装置1000側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する。そして、ステップ16012で、表示制御手段2153は、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ16012でYesの場合、ステップ16014で、表示制御手段2153は、演出表示装置2140上で、大当たり終了表示を行う。そして、ステップ16016で、表示制御手段2153は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグエリア内の「特別遊技中フラグ」をオフにし、次の処理(装飾図柄表示内容決定処理6100)に移行する。尚、ステップ16002でNoの場合にはステップ16010に移行し、ステップ16004及びステップ16012でNoの場合には次の処理(装飾図柄表示内容決定処理11000)に移行する。
次に、図面を参照しながら、本発明に係るパチンコ遊技機の作用について説明する。まず、図1を参照しながら一般的な遊技の流れを説明すると、遊技者がハンドルを時計回りに捻ることにより、遊技球が、遊技領域内に放出される。放出された当該遊技球は、釘や風車等の障害物に衝突を繰り返しながら下方に落下する。そして、当該遊技球が特図始動口2110に入球すると、特別図柄表示装置2130内の特図表示部2131上で特別図柄が変動を開始する一方、演出表示装置2140内の装図表示部2141上で装飾図柄が前記特別図柄とシンクロして変動を開始する。そして、所定時間経過後、変動していた特別図柄と装飾図柄が同時に停止する。この際、これら停止図柄が特定態様である場合(例えば「777」)、通常遊技時は閉状態である大入賞口2120が所定条件下で開状態となる特別遊技が実行される。
次に、図39〜図52を参照しながら、本発明の特徴的作用を詳述する。尚、これらの図中、矢印は装飾図柄が変動中であることを示している。そして、図中の「S1」〜「S4」は、それぞれ第一〜第四段階ステップアップ予告を示している。
《モードα1》
図39は、非滞在モードから滞在モードα1に移行した直後の様子を示した図である。ここで、このモードに移行する前提として、(1)非滞在モード下で、当該変動の際に、「S1」→「S2」のステップアップ予告に当選、(2)当該ステップアップ予告の当選に基づくモード移行抽選の結果、非滞在モードから滞在モードα1への移行が決定(当該決定を受けて「Sαmax値」として「2」をセット)、(3)滞在モードα1の最大滞在回転数Xとして20をセット、という内部処理が実行されている。
そこで、当該内部処理を受けての表示内容を説明すると、図39(a)が、滞在モードα1に移行直後(移行後1回転目、n=20)の変動の様子である。三列の装飾図柄が変動を開始し(第一段)、ステップアップ予告S1表示タイミングに到達すると「S1」が表示される(第二段)。更に、ステップアップ予告S2表示タイミングに到達すると「S2」が表示される(第三段)。そして、その後のステップアップ予告S3・S4表示タイミングに到達してもこれ以上ステップアップ予告が表示されることなく(発展することなく)、装飾図柄が「573」で確定表示され装飾図柄変動が終了する(最下欄)。このように、移行後1回転目は、通常のステップアップ予告と同一である。尚、図46の第一欄に、当該変動開始直後の演出表示関連情報一時記憶手段2153dの一時記憶内容を示す。
図39(b)は、滞在モードα1の移行後2回転目(n=19)の様子を示した図である。ここで、移行後2回転目では、「S1」のステップアップ予告に仮当選、という内部処理が実行されている。
そこで、当該内部処理を受けての表示内容を説明すると、図39(b)に示すように、まず、前述の1回転目で表示されていた「S1」及び「S2」が、TH予告として三列の装飾図柄の変動開始当初から引き続き表示される(第一段)。そして、この状態が変わることなく維持された後(第二段〜第五段)、装飾図柄が「724」で確定表示され装飾図柄変動が終了する(最下欄)。このように、前回表示されていたステップアップ予告表示(「S1」及び「S2」)が引き続き当初から表示されることが分かる。更に、内部的に前記TH予告表示(「S1」及び「S2」)までは発展しないステップアップ予告表示(「S1」)が仮決定されたとしても、当該仮決定に係るステップアップ予告表示は実行されないことが分かる。尚、図46の第二欄に、当該変動開始直後の演出表示関連情報一時記憶手段2153dの一時記憶内容を示す。
図39(c)は、滞在モードα1の移行後3回転目(n=18)の様子を示した図である。ここで、移行後3回転目では、「S1」→「S2」→「S3」のステップアップ予告に当選、という内部処理が実行されている。
そこで、当該内部処理を受けての表示内容を説明すると、図39(c)に示すように、まず、前述の1回転目で表示されていた「S1」及び「S2」が、TH予告として三列の装飾図柄の変動開始当初から引き続き表示される(第一段)。そして、この状態がしばらく維持され(第二段〜第三段)、ステップアップ予告S3表示タイミングに到達した際に「S3」が表示される(第四段)。ここで、この「S3」が出現するタイミングは、非滞在モードで「S1」→「S2」→「S3」のステップアップ予告が表示される場合における、「S3」の出現タイミングと同一である。そして、この状態がしばらく維持された後(第五段)、換言すれば、「S4」の出現タイミングに到達しても当該予告が新たに出現することなく、「77↓」というリーチ状態を経て装飾図柄が「773」で確定表示され装飾図柄変動が終了する(最下欄)。このように、前回表示されていたステップアップ予告表示(「S1」及び「S2」)がTH予告として引き続き当初から固定的に表示される状況下、内部的に前記TH予告表示(「S1」及び「S2」)を超える段階まで発展するステップアップ予告表示(「S1」→「S2」→「S3」)が仮決定された場合には、当該超えた段階の予告表示「S3」)が当該超えた段階のタイミングに到達した時点で表示されることが分かる。また、遊技者は、これにより、内部的に「S3」まで発展するステップアップ予告に当選したことを認識し、その後の装飾図柄変動に高い期待感を抱くことになる(本例では大当たりにはならなかったが、リーチ状態になっている)。尚、図46の第三欄に、当該変動開始直後の演出表示関連情報一時記憶手段2153dの一時記憶内容を示す。
図39(d)は、滞在モードα1から非滞在モードへ転落した直後の様子を示した図である。このように、転落後は、前回及び前々回に固定的に表示されていたようなTH予告(「S1」及び「S2」)はもはや表示されず、何のステップアップ予告も出現しない状態で装飾図柄が変動した後(第一段〜第五段)、装飾図柄が「691」で確定表示され装飾図柄変動が終了する(最下欄)。尚、図46の第四欄に、当該変動開始直後の演出表示関連情報一時記憶手段2153dの一時記憶内容を示す。
《モードα2》
図40は、非滞在モードから滞在モードα2に移行した直後(n=20)の様子を示した図である(モード移行から4回転のみ図示)。尚、理解の容易のため、滞在モードが異なる点を除き、滞在モードα1に係る図39の場合と同一シチュエーションとした。
そこで、当該内部処理を受けての表示内容を説明すると、図40(a)〜図40(c)までは、前述の滞在モードα1に係る図39の場合と同一である。相違するのは、(1)TH予告表示(「S1」及び「S2」)を超える段階まで発展するステップアップ予告表示(「S1」→「S2」→「S3」)が表示された後でも滞在モードα2は転落せず、次回からのTH予告表示が更新される(「S1」〜「S3」)点である。
そこで、当該滞在モードα2に特徴的な表示内容を説明すると、図40(d)に示すように、三列の装飾図柄が変動を開始するが、この際、前回までは「S1」及び「S2」のみから構成されていたTH予告表示に「S3」が付加されて表示される(第一段)。そして、この状態がしばらく維持された後(第二段〜第五段)、装飾図柄が「691」で確定表示され装飾図柄変動が終了する(最下欄)。このように、滞在モードα2下では、モード移行当初に決定したSαmax値{2(「S1」〜「S2」}が以後表示され続ける滞在モードα1とは異なり、当該表示されている予告表示を超える段階の予告表示がなされた場合、Sαmax値を当該予告表示に更新{3(「S1」〜「S3」}した形で、次以降のTH予告表示を実行する。尚、図47に、当該変動開始直後から第四回目変動までの演出表示関連情報一時記憶手段2153dの一時記憶内容を示す。
《モードα3》
図41は、非滞在モードから滞在モードα3に移行した直後(n=20)の様子を示した図である。尚、理解の容易のため、滞在モードが異なる点を除き、滞在モードα1に係る図39の場合と同一シチュエーションとした。
そこで、当該内部処理を受けての表示内容を説明すると、図41(a)及び(d)は、前述の滞在モードα1に係る図39の場合と同一である。そこで、相違する図41(b)及び(c)を説明する。
まず、図41(b)は、TH予告表示(「S1」及び「S2」)を超える段階までは発展しないステップアップ予告表示(「S1」)が仮決定された後の図柄変動である(第二回目変動)。図41(b)から分かるように、TH予告表示として「S1」及び「S2」が当初から表示されている点ではモードα1に係る図39(b)と同様であるが、モードα1ではその表示態様が楕円形であるのに対し、本モードα3では四角である。このように、当該モード下では、TH予告表示を超える段階まで発展しないステップアップ予告が内部的に仮決定された場合には、その仮決定数(m値)に応じて表示態様が変化する。尚、図示しないが、これ以後の図柄変動の際、例えば、「S1(m=2)」→「S2(m=3)」→「S1(m=4)」→「S1(m=5)」・・・とステップアップ予告表示が仮決定された場合、その表示態様は現在の四角(m=1)から、例えば「三角(m=2)」→「五角形(m=3)」→「六角形(m=4)」→「星形(m=5)」・・・、と変化する。
そして、図41(c)は、TH予告表示(「S1」及び「S2」)を超える段階まで発展するステップアップ予告表示(「S3」)が仮決定された後の図柄変動である(第三回目変動)。出現するステップアップ予告表示や出現タイミングは、滞在モードα1に係る図39(c)と同様であるが、その表示態様が異なる(滞在モードα1では楕円形、滞在モードα3では四角形)ことが分かる。尚、図48に、当該変動開始直後から第四回目変動までの演出表示関連情報一時記憶手段2153dの一時記憶内容を示す。
《滞在モードβ1》
図42は、非滞在モードから滞在モードβ1に移行した直後(n=3)の様子を示した図である。即ち、このモードに移行する前提として、(1)非滞在モード下で、当該変動の際に、「S1」→「S2」→「S3」のステップアップ予告に当選、(2)当該ステップアップ予告の当選に基づくモード移行抽選の結果、非滞在モードから滞在モードβ1への移行が決定(当該決定を受けて「n値及びn0値として「3」をセット)、という内部処理が実行されている。
そこで当該内部処理を受けての表示内容を説明すると、図42(a)は、滞在モードβ1に移行した直後(移行後1回転目、n=3)の変動の様子である。まず、三列の装飾図柄が変動を開始し(第一段)、ステップアップ予告S1表示タイミングに到達すると「S1」が表示される(第二段)。そして、これ以上ステップアップ予告は発展することなく、装飾図柄が「573」で停止する(最下欄)。
次に、図42(b)は、滞在モードβ1の移行後2回転目(n=2)の様子を示した図である。まず、三列の装飾図柄が変動を開始し(第一段)、ステップアップ予告S1表示タイミングに到達すると「S1」が表示され(第二段)、更にステップアップ予告S2表示タイミングに到達すると「S2」が表示される。そして、これ以上ステップアップ予告は発展することなく、装飾図柄が「724」で停止する(最下欄)。
次に、図42(c)は、滞在モードβ1の移行後3回転目(n=1)の様子を示した図である。まず、三列の装飾図柄が変動を開始し(第一段)、ステップアップ予告S1表示タイミングに到達すると「S1」が表示され(第二段)、更にステップアップ予告S2表示タイミングに到達すると「S2」が表示され、更にステップアップ予告S3表示タイミングに到達すると「S3」が表示される。そして、これ以上ステップアップ予告は発展することなく、装飾図柄が「743」で停止する(最下欄)。尚、図49に、当該変動開始直後から第四回目変動までの演出表示関連情報一時記憶手段2153dの一時記憶内容を示す。
《滞在モードβ2》
図43は、非滞在モードから滞在モードβ2に移行した直後(n=3)の様子を示した図である。即ち、このモードに移行する前提として、(1)非滞在モード下で、当該変動の際に、「S1」→「S2」→「S3」のステップアップ予告に当選、(2)当該ステップアップ予告の当選に基づくモード移行抽選の結果、非滞在モードから滞在モードβ2への移行が決定(当該決定を受けて「n値及びn0値として「3」をセット)、(3)Sβmax値として「2」が選択、という内部処理が実行されている。
そこで当該内部処理を受けての表示内容を説明すると、図43(a)は、滞在モードβ2に移行した直後(移行後1回転目、n=3)の変動の様子である。まず、三列の装飾図柄が変動を開始し(第一段)、ステップアップ予告S1表示タイミングに到達すると「S1」が表示され(第二段)、更にステップアップ予告S2表示タイミングに到達すると「S2」が表示され(第三段)、その後はステップアップ予告が発展することなく、装飾図柄が「573」で停止する(最下欄)。
次に、図43(b)は、滞在モードβ2の移行後2回転目(n=2)の様子を示した図である。まず、三列の装飾図柄が変動を開始するが、この際、1回目の擬似変動の際に表示されたステップアップ予告(「S1」〜「S2」)が、TH予告表示として当初から固定的に表示されている(第一段)。その後は、ステップアップ予告が更に発展することなく(第二段〜第五段)、装飾図柄が「724」で停止する(最下欄)。
次に、図43(c)は、滞在モードβ2の移行後3回転目(n=1)の様子を示した図である。まず、三列の装飾図柄が変動を開始するが(第一段)、2回目の変動のときと同様に、1回目の変動の際に表示されたステップアップ予告(「S1」〜「S2」)が、TH予告表示として当初から表示されている(第一段)。そして、しばらく同じ状態が続いた後(第二段〜第三段)、ステップアップ予告S3表示タイミングに到達すると「S3」が表示される(第四段)。そして、これ以上ステップアップ予告は発展することなく、装飾図柄が「743」で停止する(最下欄)。尚、図50に、当該変動開始直後から第四回目変動までの演出表示関連情報一時記憶手段2153dの一時記憶内容を示す。
《非滞在モード+ステップアップ擬似連続変動(パターン1)》
図44は、非滞在モード下でステップアップ擬似連続変動(パターン1)が実行されている場合の表示内容を示した図である。ここで、ステップアップ擬似連続変動が選択される前提として、装飾図柄の擬似連続変動も選択されている。また、本例では、装飾図柄の擬似連続変動回数として「3回」、ステップアップ予告として「SHmax値=3」が内部決定されている。
そこで本例を説明すると、「パターン1」は、装飾図柄の擬似連続変動のそれぞれについて、最初のステップから発展するパターンである。まず、図44(a−1)は、装飾図柄の擬似連続変動(1回目)における、ステップアップ擬似連続変動(「S1」のみ)の様子である。まず、三列の装飾図柄が変動を開始し(第一段)、ステップアップ予告S1表示タイミングに到達すると「S1」が表示される(第二段)。そして、これ以上ステップアップ予告が発展することはなく、装飾図柄が「573」で仮停止する(最下欄)。尚、仮停止の状態においては、三個の装飾図柄は揺れ変動状態にある。
次に、図44(a−2)は、装飾図柄の擬似連続変動(2回目)における、ステップアップ擬似連続変動(「S2」まで発展)の様子である。図H(a−1)で仮停止状態にあった「573」は再び変動を開始し(第一段)、ステップアップ予告S1表示タイミングに到達すると「S1」が表示され(第二段)、更にステップアップ予告S2表示タイミングに到達すると「S2」が表示される。そして、これ以上ステップアップ予告が発展することはなく、装飾図柄が「724」で仮停止する(最下欄)。
最後に、図44(a−3)は、装飾図柄の擬似連続変動(3回目)における、ステップアップ擬似連続変動(「S3」まで発展)の様子である。図44(a−3)で仮停止状態にある「724」は再び変動を開始し(第一段)、ステップアップ予告S1表示タイミングに到達すると「S1」が表示され(第二段)、更にステップアップ予告S2表示タイミングに到達すると「S2」が表示され、更にステップアップ予告S3表示タイミングに到達すると「S3」が表示される。そして、これ以上ステップアップ予告が発展することはなく、装飾図柄が「777」で停止し大当たりとなる(最下欄)。尚、図51に、当該変動開始直後から第四回目変動までの各タイミングにおける演出表示関連情報一時記憶手段2153dの一時記憶内容を示す。
《非滞在モード+ステップアップ擬似連続変動(パターン2)》
図45は、非滞在モード下でステップアップ擬似連続変動(パターン2)が実行されている場合の表示内容を示した図である。尚、装飾図柄の擬似連続変動回数として「3回」、ステップアップ予告として「SHmax値=3」が内部決定されている点は、前記「パターン1」の場合と同じである。
そこで本例を説明すると、「パターン2」は、装飾図柄の擬似連続変動の2回目の擬似変動の際、1回目の擬似変動の際に表示されたステップアップ予告を当初(2回目の擬似変動の当初)からTH予告として固定的に表示すると共に、当該TH予告を超える予告をそれ以後に表示する、というパターンである。換言すれば、前述の滞在モードα1における複数回に亘る変動を、一変動で擬似的に行うパターンである。
まず、図45(a−1)は、装飾図柄の擬似連続変動(1回目)における、ステップアップ擬似連続変動(「S2」まで発展)の様子である。まず、三列の装飾図柄が変動を開始し(第一段)、ステップアップ予告S1表示タイミングに到達すると「S1」が表示され(第二段)、更にステップアップ予告S2表示タイミングに到達すると「S2」が表示される(第三段)。その後はこれ以上ステップアップ予告は発展することなく、装飾図柄が「573」で仮停止する(最下欄)。尚、仮停止の状態においては、三個の装飾図柄は揺れ変動状態にある。
次に、図45(a−2)は、装飾図柄の擬似連続変動(2回目)における、ステップアップ擬似連続変動(ステップアップ予告は変化無し)の様子である。図45(a−1)で仮停止状態にあった「573」は再び変動を開始するが、この際、1回目の擬似変動の際に表示されたステップアップ予告(「S1」〜「S2」)がTH予告として当初(2回目の擬似変動の当初)から固定的に表示されている(第一段)。その後は、ステップアップ予告は発展することなく(第二段〜第五段)、装飾図柄が「724」で仮停止する(最下欄)。
最後に、図45(a−3)は、装飾図柄の擬似連続変動(3回目)における、ステップアップ擬似連続変動(「S3」まで発展)の様子である。図45(a−2)で仮停止状態にある「724」は再び変動を開始するが、2回目の擬似連続変動のときと同様に、1回目の擬似変動の際に表示されたステップアップ予告(「S1」〜「S2」)がTH予告として当初(3回目の擬似変動の当初)から固定的に表示されている(第一段)。そして、しばらく同じ状態が続いた後(第二段〜第三段)、ステップアップ予告S3表示タイミングに到達すると「S3」が表示される(第四段)。そして、これ以上ステップアップ予告は発展することなく、装飾図柄が「777」で停止し大当たりとなる(最下欄)。尚、図52に、当該変動開始直後から第二回目変動までの各タイミングにおける演出表示関連情報一時記憶手段2153dの一時記憶内容を示す。
本最良形態によれば、ある識別情報変動下で表示したステップアップ予告と同一内容を、当該ある識別情報変動終了後に実行される、次以降の識別情報変動の際にも固定的に表示し続けるよう制御するように構成されているので、当該変動時しかステップアップ予告が表示されない現在の機種(先読み禁止型)と比較すると、複数変動に亘って表示される分、ステップアップ予告の表示時間が相対的に長くなるために遊技者に高い満足感を付与することができると共に、従来の機種(先読み許容型)のような遊技の公正を害する調整機能は存在しないので、遊技者に対して安心感を付与することができるという効果をも奏する。
更に、ステップアップ予告が継続表示されている間、内部的にステップアップ予告が仮決定された場合、現在表示されているステップアップ予告よりもより先の段階に発展するステップアップ予告が仮決定された場合にのみ、当該発展した段階のステップアップ予告を表示し、逆により先の段階まで発展しないステップアップ予告が仮決定された場合には、当該ステップアップ予告をオミットするように構成されている。即ち、ある段階までのステップアップ予告が継続表示されている間は、仮に内部的により先の段階までのステップアップ予告が選択されていても、当該ある段階を超えるタイミングまで達するまで当該先の段階のステップアップ予告が表示されない。このため、遊技者は、ステップアップ予告が継続表示されている間、変動表示の度に、「もしかしたら今回はより発展するステップアップ予告が選択されているかもしれない」との期待感を抱く。より具体的には、継続的に表示されているステップアップ予告の段階を超えるまで、遊技者は当該ステップアップ予告の段階を超えるステップアップ予告が内部的に選択されているのかを認識することができない。したがって、遊技者に対して継続的な期待感を抱かせることができる結果、遊技の興趣性をより高めることが可能になるという効果を奏する。
更に、擬似連続変動を構成する各セットに擬似連続予告を介在させるように構成されているので、当該擬似連続予告が続くことによる不自然さに起因して擬似連続変動同士に有機的一体性を持たせることができ、遊技者に擬似連続変動であることを確実に悟らせることが可能になるという効果を奏する。
更に、擬似連続変動がより先の段階に発展する程、ステップアップ予告をより先の段階まで発展させるよう構成されているので、より不自然さを醸し出すことが可能となる結果、遊技者に擬似連続変動であることを更に確実に悟らせることが可能になるという効果を奏する。加えて、滞在モードと組み合わせた場合の効果として、複数回の変動に亘りステップアップ予告的な表示がなされた場合、(少なくとも、想定される擬似連続変動の上限回数までは)そのような表示が滞在モードに基づくものなのか擬似連続変動に基づくものなのかの判別が困難であるので、高頻度でそのような表示(滞在モード及び擬似連続変動のどちらであるかが判別困難な表示)を実行することが可能になる結果、遊技者に対して、擬似連続変動であるかもしれないという期待感を高頻度で付与することが可能になるという効果を奏する。
更に、複数回の擬似変動の際、ある擬似変動の際に表示されたステップアップ予告の内容を次の擬似変動の際にも引き続き表示するよう制御するよう構成されているので、複数回の擬似変動の内容が相互に連関する結果、遊技者に擬似連続変動であることを更に確実に悟らせることが可能になるという効果を奏する。
更に、前記複数回の識別情報変動の間に、現在表示されているステップアップ予告を超える段階までは発展しないステップアップ予告が内部的に当選した場合には、現在固定的に表示されているステップアップ予告の段階は変えることなく、当該段階に係る表示態様を別の表示態様に差し替えて表示するよう構成されているので、内部的にステップアップ予告が当選したことを遊技者に報知できる結果、このように別の表示態様となった際の識別情報変動について遊技者に期待感を付与することが可能になると共に、表示態様が変わるという新たな楽しみを遊技者に付与することができるという効果を奏する。加えて、信頼度の低いステップアップ予告が表示されることに起因した遊技者の不快感を払拭できると共に、内部当選した当該信頼度の低いステップアップ予告が新たな演出のトリガーとして利用される結果、当該信頼度の低いステップアップ予告を単にキャンセルする態様と比較し、遊技の単調さを回避することができるという効果も奏する。
更に、現在表示されているステップアップ予告を超える段階までは発展しないステップアップ予告の内部仮決定回数をカウントし、当該カウント値に基づき、差し替えられる表示態様が変化するように構成されているので、カウント値を積み重ねていくことにより新たな表示態様を見ることができるという動機付けを遊技者に対して付与することができる結果、遊技の興趣性をより高めることが可能となるという効果を奏する。