JP5830738B1 - 折畳式の携帯用マット - Google Patents

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Abstract

【課題】裏面が表面に直接触れることのないようにコンパクトに折り畳むことのできるマットを提供する。【解決手段】折り畳み可能なマット100であって,複数の折目線11〜16と,マットの外縁と複数の折目線とによって区画された複数の領域21〜26と,を有する。複数の領域は,少なくとも2つの主領域21,22と4つの副領域23,24,25,26を含む。2つの主領域は,それぞれ,マットを二分する直線状の中央折目線11,12上に1つの頂点が位置し,当該中央折目線を対称軸として線対称となる形状である。4つの副領域は,それぞれ,中央折目線上に2つの頂点と1つの辺が位置し,他の1つの辺を前記2つの主領域のいずれかと共有する形状である。【選択図】図1

Description

本発明は,コンパクトに折り畳んで携帯することのできるマットに関する。本発明のマットは,例えばベンチの上や,床の上,地面の上などに敷く敷物として用いることができ,その上に着座したり,鞄などを置いたりすることができる。
野外において少しの休息をとる場合には,ベンチや地面にマット(敷物)を敷いて座ることがある。また,鞄を地面に直接置くことに抵抗がある場合には,地面にマットを敷いてその上に鞄を置くことで,鞄に汚れが付着することを防止できる。また,室内においても,靴を脱いで脚を休めるときなど,脚が床に直接触れないように床の上にマットを敷いておくと便利である。このため,従来から携帯に便利な様々なマットが考案されてきた。
例えば,特許文献1には,ピクニック等のレジャー用として使用される折畳式の携帯用敷物が開示されている。特許文献1の敷物は,長方形状の複数のゴザ部材が隣接して並べられており,各ゴザ部材を柔軟な帯布で連結することとしている。これにより,ゴザ部材の間に折り目が形成されるため,この折り目に沿って各ゴザ部材を折り重ねて収納することができるとされている。
特開平8−215024号公報
しかしながら,特許文献1に記載の携帯用敷物は,コンパクトに折り畳むことができるものの,折り畳んだ状態においては,利用者やその持ち物が触れる表面と,床や地面に直接接する裏面とが重なり合うという問題があった。つまり,敷物を床や地面に敷いた場合には,その裏面には汚れが付着するおそれがある一方で,敷物の表面は,利用者が座ったりその持ち物が置かれる面であるため,清潔に保たれている必要がある。しかし,敷物の収納時に裏面が表面に触れることとなると,その裏面に付着している汚れが表面にも移るおそれがあり,表面を清潔に維持することができなかった。そうすると,折り畳みと展開を繰り返しているうちに,敷物の裏面と表面の両方が汚れていくこととなり,結局のところ地面や床に直接座ったり荷物を置いたりする場合と変わらなくなってしまう。
従って,現在では,裏面が表面に直接触れることのないように折り畳むことで,表面を清潔に保つことが可能であり,尚且つコンパクトに収納できる利便性の高いマットが求められている。
本発明の発明者は,従来発明の問題を解決する手段について鋭意検討した結果,マットに形成される折目線の配置と,この折目線により画定される領域の形状とを工夫することにより,裏面が表面に直接触れないように折り畳むことのできるマットを得ることができるという知見を得た。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明は,折りたたみ可能なマット100に関する。
本発明のマットは,複数の折目線11〜16と,複数の領域21〜26と,を有する。この複数の領域21〜26は,マット100の外縁と複数の折目線11〜16とによって区画された領域である。
複数の領域21〜26は,少なくとも,2つの主領域21,22と,4つの副領域23,24,25,26と,を含む。
2つの主領域21,22は,それぞれ,マット100を二分する直線状の中央折目線11,12上に1つの頂点が位置し,その中央折目線11,12を対称軸として線対称となる形状となっている。
また,4つの副領域23,24,25,26は,それぞれ,中央折目線11,12上に2つの頂点と1つの辺が位置し,他の1つの辺を2つの主領域21,22のいずれかと共有する形状となっている。
敷物としてのマット100を,上記のような複数の折目線11〜16と複数の領域21〜26とによって構成することで,汚れの付着する裏面が清潔に保たれるべき表面に対して直接触れることのないように折り畳むことができる。さらに,上記の構成によれば,複数の領域21〜26が折り重なることとなるため,マットをコンパクトに折り畳んで収納することができる。
本発明のマットにおいて,複数の折目線11〜16は,少なくとも,中央折目線11,12と,傾斜折目線13,14,15,16が含まれることが好ましい。この傾斜折目線13,14,15,16は,主領域21,22と副領域23,24,25,26とが共有する辺に相当する折目線であり,直線状の中央折目線11,12に対して所定角度で傾斜している。
ここで,マット100の表面側から見たときに,中央折目線11,12は,山折り線であり,傾斜折目線13,14,15,16は,谷折り線であることが好ましい。なお,ここにいう「山折り線」とは,表面側に向かって突出するように折れ曲がる折れ目であり,「谷折り線」とは,裏面側に向かって突出するように折れ曲がる折れ目である。
上記構成のように,中央折目線を山折り線とし,他の傾斜折目線を谷折り線とすることで,裏面が表面に直接触れないように,マット100をスムーズに折り畳むことができる。
本発明のマットは,折り畳まれた状態では,平面視において主領域21,22と同じ形状となる。他方,本発明のマットは,展開された状態では,平面視において他のどの角とも等しくない角を1つ以上(又は2つ以上)有する形状となることが好ましい。なお,ここにいう「同じ形状」には,合同又は相似の形状が含まれる。
上記構成のように,本発明のマットは,その展開時において,長方形ではない,歪みのあるデザインされた形状となることが好ましい。すなわち,本発明のマットは,折畳状態では,主領域21,22と同じ単純な形状(例えば長方形)となるが,展開状態では,折畳時の形状からは予測し得ないユニークな形状となる。これにより,利用者に対して驚きを与えることができるため,消費者の購買意欲を高めることができる。他方で,折畳時状態では主領域21,22と同じ単純な形状となるため,コンパクトに収納して持ち運ぶことができる。
さらに,本発明のマットが展開された状態において他のどの角とも等しくない特徴的な角を1つ以上(又は2つ以上)有することで,マットの利便性が向上する。例えば,マットを敷くためのスペースが狭い場合に,マットを形成する全ての角が直角であったり,マットを形成する全ての角が等しかったりすると,この狭いスペースにマットを適切に敷くことができない場合がある。これに対して,本発明の好ましい形態のように,例えばマットを形成する角の一部を特徴的な鋭角とすることで,少し幅の狭い隙間にもマットの一部を差しこむことができる。これにより,狭いスペースにもマットを敷くことができる。また,例えばマットを形成する角の一部を特徴的な鈍角とすることで,マットを広い範囲に広げて使用することもできる。このように,本発明は,展開時におけるマットの形状を,長方形のような均一な角を持つ形状とはせずに,あえて一部の統一性を崩して,様々な種類の角によって構成された形状としている。これにより,本発明のマットは,設置する状況に適した様々な使い方をすることができるようになる。
本発明のマットは,2つの主領域21,22は,正方形を除く長方形状であり,4つの副領域23,24,25,26は,直角二等辺三角形を除く直角三角形状であることが好ましい。
上記構成のように,本発明のマットを2つの長方形(正方形を除く)と4つの直角三角形(直角二等辺三角形を除く)を含んだ構成とすることで,上述したように,マットの展開時の形状を,その折畳時の形状からは予測することのできないデザイン化されたユニークな形状とすることができる。また,折畳時のマットは長方形状となるため,コンパクトに収納して持ち運ぶことができる。
本発明のマットは,複数のクッション部材30と,表面シート部材40と,裏面シート部材50を備えることが好ましい。表面シート部材40は,複数のクッション部材30の表面側を被覆するシート状の部材であり,裏面シート部材50は,複数のクッション部材30の裏面側を被覆するシート状の部材である。なお,表面シート部材40と裏面シート部材50は,一体であってもよいし別体であってもよい。
この場合に,複数のクッション部材30の間において表面シート部材40裏面シート部材50を接合することにより,複数の折目線11〜16が形成される。ここにいう「接合」には,縫糸による縫合や,接着剤による接着,シート同士の融着などが含まれる。
また,複数のクッション部材30は,それぞれ,複数の領域21〜26に対応する形状であり,当該複数の領域21〜26に配置されている。
上記構成のように,表面シート部材40と裏面シート部材50の間にクッション部材30を介在させることで,マットのクッション性が高まる。また,クッション部材30の断熱効果により,地面や床の冷たさがマットの上に着座した利用者に伝わることを防止できる。さらに,クッション部材30の隙間において表面シート部材40と裏面シート部材50を接合させることで,マットを折り畳む作業や展開させる作業をよりスムーズに行うことができる。
本発明によれば,裏面が表面に直接触れることのないように折り畳むことで,その表面を清潔に保つことが可能であり,尚且つコンパクトに収納できる利便性の高いマットを提供することができる。
図1は,本発明の好ましい形態に係るマットの設計図を示している。 図2は,本発明の好ましい形態に係るマットの平面図を示している。 図3は,図2に示したA−A線におけるマットの断面構造を示している。 図4は,マットが展開状態から折畳状態に変形する途中の状態を示している。 図5は,マットの折畳状態を示した斜視図である。 図6は,本発明に係るマットの他の例の設計図を示している。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜変更したものも含む。
なお,本願明細書において「A〜B」とは,「A以上B以下」であることを意味する。
また,本願明細書において,「長方形」というときは,正方形を除く長方形を意味する。すなわち,本願明細書にいう「長方形」とは,4つの直角と,平行な2つの長辺と,平行な2つの短辺とから構成される形状を意味する。また,本願明細書において,「直角三角形」とは,直角二等辺三角形を除く直角三角形を意味する。すなわち,本願明細書にいう「直角三角形」とは,1つの直角と,角度の異なる2つの鋭角と,斜辺と,長い隣辺(長隣辺)と,短い隣辺(短隣辺)とから構成される形状を意味する。
図1は,本発明の好ましい形態に係るマット100の設計図を示している。図1(a)は,マット100の展開状態を示し,図1(b)は,マット100の折畳状態を示している。図1に示されるように,平面視において,展開時のマット100は歪みのあるユニークな四角形状となり,折畳時のマット100は整った長方形状となる。
具体的に説明すると,展開時のマット100は,対角に位置する2つの直角,及び対角に位置する鋭角と鈍角の4つの角を含んでいる。図1(a)において,マット100の鋭角の角度は符号θで示されており,鈍角の角度は符号θで示されている。マット100の鋭角θは,例えば20〜85度又は45〜80度であることが好ましく,60〜80度であることが特に好ましい。他方,本実施形態において,θ+θは180度となる。このため,マット100の鈍角θは,例えば,95〜160度又は100〜135度であることが好ましく,100〜120度であることが特に好ましい。
このようにして,展開時のマット100の形状を,他のどの角とも等しくない角(θ,θ)を2つ以上有する形状とすることで,様々な用途でマット100を用いることができる。例えば,マット100を敷くスペースが狭い場合には,その狭いスペースにマット100の鋭角(θ)を差し込むようにすればよい。また,マット100を敷くスペースが広い場合には,利用者は,マット100の鈍角(θ)側に臀部が乗るようにして,マット100の上に座ることができる。また,マット100を敷くスペースに直角の角が在る場合は,その部分にマット100の直角を当てるようにして設置することもできる。このように,展開時のマットの形状を単純な長方形や正方形とするよりも,図1に示したようなユニークな角(鋭角と鈍角)のある四角形状とすることで,マット100の利便性を高めることができる。
また,図1(b)に示されるように,折畳時のマット100は,その展開時の形状に反して,整った綺麗な長方形状となる。このため,折畳時のマット100は,簡単なケースに収納したり鞄に収納したりして,手軽に持ち運ぶことができる。
図1に示された例において,マット100は,合計6本の折目線11〜16と,これらの折目線11〜16とマット100の外縁によって区画された合計6つの領域21〜26とによって構成されている。折目線11〜16には,第1の中央折目線11,第2の中央折目線12,第1の傾斜折目線13,第2の傾斜折目線14,第3の傾斜折目線15,及び第4の傾斜折目線16が含まれる。また,領域21〜26には,第1の長方形領域(主領域)21,第2の長方形領域(主領域)22,第1の三角形領域(副領域)23,第2の三角形領域(副領域)24,第3の三角形領域(副領域)25,及び第4の三角形領域(副領域)26が含まれる。第1の長方形領域21と第2の第2の長方形領域22は,共に合同な長方形である。また,第1の三角形領域23,第2の三角形領域24,第3の三角形領域25,及び第4の三角形領域26は,すべて合同な直角三角形となっている。
具体的に説明すると,まず,マット100の中央には,このマット100を二分するように延びる直線状の中央折目線11,12が形成されている。中央折目線11,12は,その延伸方向の中央を基準にして,第1の中央折目線11と第2の中央折目線12とに分けられる。この第1の中央折目線11と第2の中央折目線12は,一直線上に繋がっており,その長さも等しい。本実施形態においては,第1の中央折目線11と第2の中央折目線12の連結点を,マット100の中心10と定義している。
また,図1に示されるように,第1の長方形領域21の一つの頂点と第2の長方形領域22の一つの頂点とが,中央折目線11,12上に,より具体的にはマット100の中心10上に位置している。第1の長方形領域21と第2の長方形領域22は,中央折目線11,12を対称軸として互いに線対称となる形状である。第1の長方形領域21と第2の長方形領域22を構成する4つの直角のうち,マット100の中心10上に位置する角の対角となる直角が,マット100の外形をなす直角となっている。つまり,マット100を外形は,2つの直角と1つの鋭角と1つの鈍角を含む四角形状であるが,このうちの2つの直角は,第1の長方形領域21と第2の長方形領域22によって形成されている。
また,第1の三角形領域23,第2の三角形領域24,第3の三角形領域25,及び第4の三角形領域26は,合同な図形となっている。第1〜第4の三角形領域23〜26は,それぞれ,中央折目線11,12上に2つの頂点と1つの辺が位置し,他の1つの辺を第1の長方形領域21又は第2の長方形領域22と共有している。具体的に説明すると,第1の三角形領域23と第2の三角形領域24は,第1の中央折目線11によって斜辺が形成されており,この第1の中央折目線11を対称軸として互いに線対称な図形(直角三角形)となっている。第1の三角形領域23の短隣辺は,第1の長方形領域21の短辺と一致している。また,第2の三角形領域24の短隣辺は,第2の長方形領域22の短辺と一致している。第1の三角形領域23と第2の三角形領域24の長隣辺は,マット100の外形の一部を形成している。他方,第3の三角形領域25と第4の三角形領域26は,第2の中央折目線12によって斜辺が形成されており,この第2の中央折目線12を対称軸として互いに線対称な図形(直角三角形)となっている。第3の三角形領域25の長隣辺は,第1の長方形領域21の長辺と一致している。また,第4の三角形領域26の長隣辺は,第2の長方形領域22の長辺と一致している。第3の三角形領域25と第4の三角形領域26の短隣辺は,マット100の外形の一部を形成している。
さらに,第1の傾斜折目線13は,第1の長方形領域21と第1の三角形領域23の境界線に相当している。つまり,第1の傾斜折目線13は,第1の長方形領域21の短辺,及び第1の三角形領域23の短隣辺を形成している。また,第2の傾斜折目線14は,第2の長方形領域22と第2の三角形領域24の境界線に相当している。つまり,第2の傾斜折目線14は,第2の長方形領域22の短辺,及び第2の三角形領域24の短隣辺を形成している。また,第3の傾斜折目線15は,第1の長方形領域21と第3の三角形領域25の境界線に相当している。つまり,第3の傾斜折目線15は,第1の長方形領域21の長辺,及び第3の三角形領域25の長隣辺を形成している。また,第4の傾斜折目線16は,第2の長方形領域22と第4の三角形領域26の境界線に相当している。つまり,第4の傾斜折目線16は,第2の長方形領域22の長辺,及び第4の三角形領域26の長隣辺を形成している。
図1に示されるように,第1の中央折目線11,第2の中央折目線12,第1の傾斜折目線13,第2の傾斜折目線14,第3の傾斜折目線15,及び第4の傾斜折目線16は,それぞれ,その一端がマット100の中心10において交わっている。
さらに詳しく説明すると,図1に示されるように,第1〜第4の三角形領域23〜26は,それぞれ,1つの直角と,θの半分の角(θ/2)と,θの半分の角(θ/2)とから構成された直角二等辺三角形である。当然のことながら,角(θ/2)と角(θ/2)の和は,90度(直角)に相当する。ここで,上述したとおり,角θはマット100を構成する1つの鋭角であり,角θはマット100を構成する1つの鈍角である(θ<θ)。すなわち,第1の三角形領域23と第2の三角形領域24の小さい角(θ/2)を合わせることによって,マット100の鋭角(θ)が形成されている。また,第3の三角形領域25と第4の三角形領域26の大きい角(θ/2)を合わせせることによって,マット100の鈍角(θ)が形成されている。
また,第1〜第4の三角形領域23〜26は,それぞれ,第1の長方形領域21と第2の長方形領域22を対角線に沿って二等分した形状に相当する。すなわち,第1の三角形領域23と第2の三角形領域24の斜辺を形成している第1の中央折目線11の長さ,及び第3の三角形領域25と第4の三角形領域26の斜辺を形成している第2の中央折目線12の長さは,それぞれ,第1の長方形領域21と第2の長方形領域22の対角線の長さと一致している。このような条件を満たすことで,図1(a)に示されるように,展開時のマット100の外形が四角形状となる。また,図1(b)に示されるように,折畳時のマット100の形状が,第1の長方形領域21と第2の長方形領域22と同じ長方形状となる。これにより,マット100をコンパクトに折り畳むことが可能となる。
さらに,本実施形態において,マット100の表面側から見たときに,各中央折目線11,12は山折り線となり,各傾斜折目線13,14,15,16は,谷折り線となる。ここにいう「山折り線」とは,表面側に向かって突出するように折れ曲がる折れ目であり,「谷折り線」とは,裏面側に向かって突出するように折れ曲がる折れ目である。図1では,便宜的に,山折り線と谷折り線を区別して示している。このように,山折り線と谷折り線を設けることで,マット100の折畳作業がスムーズになる。
また,図1(a)では,展開時のマット100の長さが符号xで示され,展開時のマット100の幅が符号yで示されている。本実施形態において,マット100の長さxは,第1の中央折目線11と第2の中央折目線12の長さの合計値と一致する。また,マット100の幅yは,中央折目線11,12と直交する方向の幅を意味している。展開時のマット100のサイズは,広げたときに利用者一人分の臀部を載せることができる程度であることが好ましい。例えば,マット100の長さxは,400mm〜500mm,又は500mm〜600mm程度であることが好ましい。
また,図1(a)では,長方形領域21,22の長辺の長さが符号Lで示され,短辺の長さが符号Sで示されている。この長方形領域21,22のサイズは,折畳時のマット100のサイズに相当する。マット100は,その折畳時において,鞄などに収納して持ち運びやすいサイズであることが好ましい。例えば,長方形領域21,22の長辺の長さLは,100mm〜200mm,又は200〜300mm程度であることが好ましい。また,長方形領域21,22の短辺の長さSは,50mm〜150mm,又は150mm〜200mm程度であることが好ましい。
続いて,マット100の構成について詳しく説明する。図2は,図1に示した設計図に基づいて製造されたマット100を示した平面図である。図2(a)は,展開状態のマット100を示し,図2(b)は,折畳状態のマット100を示している。また,図3は,図2に示したA−A線におけるマット100の断面構造を示している。図2及び図3に示されるように,本実施形態に係るマット100は,複数のクッション部材30と,表面シート部材40と,裏面シート部材50とによって構成されている。なお,図2において,クッション部材30は点線で示されている。
複数のクッション部材30は,それぞれ,表面シート部材40と裏面シート部材50の間に介在する緩衝材である。クッション部材30としては,一般的なクッションや,枕,座布団などに用いられる公知の緩衝材を採用することができる。例えば,クッション部材30は,ウレタンフォームや,スポンジ,ゴム材,綿,アルファゲル,羽毛,プラスチックパイプ,又は木材パルプなどを用途に応じて用いることができる。クッション部材30は,それぞれ,上述した長方形領域21,22と,三角形領域23〜26内に配置される。このため,長方形領域21,22内に配置されるクッション部材30は,この長方形領域21,22の形状に対応した略長方形状に成型されていることが好ましい。同様に,三角形領域23〜26内に配置されるクッション部材30は,この三角形領域23〜26の形状に対応した直角三角形状に成型されていることが好ましい。また,図3に示されるように,クッション部材30は,所定の厚みTを有している。クッション部材30の厚みは,例えば,3mm〜20mm又は5mm〜10mmとすることができる。
表面シート部材40は,複数のクッション部材30の表面側を被覆するシート状の部材である。表面シート部材40は,マット100の表面を形成する。ここにいう表面とは,基本的に,利用者が触れたり利用者の荷物が載置されたりする面を意味する。このため,マット100の表面は,なるべく汚れなどが付着せずに,清潔に保たれていることが好ましい。表面シート部材40は,例えば,手触りの良い布地や,皮革,合皮によって形成することができる。
裏面シート部材50は,複数のクッション部材30の裏面側を被覆するシート状の部材である。裏面シート部材50は,マット100の裏面を形成する。ここにいう裏面とは,基本的に,地面や床に直接接する面を意味する。このため,裏面シート部材50は汚れが付着しやすいため,汚れが付着しにくい素材や付着した汚れを落としやすい素材によって形成されていることが好ましい。裏面シート部材50は,例えば,ナイロンや,ポリエステル,ポリプロピレン,ポリエチレンなどの化学繊維からなる生地で形成されていることが好ましい。特に,裏面シート部材50と表面シート部材40とでは,その役割が異なるため,互いに異なる素材によって形成されていることが好ましい。ただし,裏面シート部材50は,表面シート部材40と同一の素材によって形成されていてもよい。また,裏面シート部材50は,撥水性や防水性を高めるために,フッ素樹脂やシリコン樹脂によってコーティングすることとしてもよい。
図2及び図3に示されるように,表面シート部材40と裏面シート部材50は,クッション部材30の間の隙間において互いに接合されている。本実施形態において,表面シート部材40と裏面シート部材50の接合は,糸による縫合により行われている。表面シート部材40と裏面シート部材50の縫合部位(接合部位)は,マット100の外周と,各種の折目線11〜16とに沿って形成されている。特に,各種の折目線11〜16に沿って縫合を行う場合には,その縫合線が所定の間隔をあけて平行に並ぶ二重線をなすように,表面シート部材40と裏面シート部材50とが縫い合わされていることが好ましい。このような縫製方法を,2ラインステッチともいう。2ラインステッチを形成する縫合線の間隔は,例えば1mm〜10mmとすることが好ましい。このように,各種の折目線11〜16を2ラインステッチで形成することで,この折目線11〜16に沿って,マット100を折り曲げ易くなる。なお,図2において,縫合線は破線で示されている。
図3の断面図に示されるように,表面シート部材40と裏面シート部材50を縫合する際には,表面シート部材40を平坦に広げた状態において,裏面シート部材50を表面シート部材40に押し付けるようにして縫合することが好ましい。例えば,縫合工程においては,表面シート部材40を平坦面に載置し,その上にクッション部材30と裏面シート部材50を重ねて,裏面シート部材50側から縫合を行う。これにより,図3に示されるように,表面シート部材40を平坦にしたまま,両者を縫い合わせることができる。このように表面シート部材40と裏面シート部材50とを縫合することで,マット100を適切な方向,すなわち表面シート部材40同士が互いに接する方向に折り畳み易くなる。なお,図3の断面図は,マット100に形成される谷折り線となる傾斜折目線13〜16の断面状態を示している。上述したとおり,マット100には,谷折り線の他に山折り線も形成されることとなるが,本実施形態においては,谷折り線の数の方が山折り線よりも多い。このため,少なくとも,谷折り線となる傾斜折目線13〜16の断面状態を,図3に示すような状態としておけば,マット100を適切に折り畳むことができる。
また,図3の断面図に示されるように,クッション部材30は,表面シート部材40と裏面シート部材50の一方に対してのみ,接着剤60によって接着されていることが好ましい。本実施形態では,クッション部材30と表面シート部材40が接着されており,クッション部材30と裏面シート部材50は接着されていない。マット100を折り畳むときには,特に裏面シート部材50が引っ張られて多少伸びることとなる。このとき,クッション部材30を表面シート部材40と裏面シート部材50の両方に接着していると,裏面シート部材50が適切に伸びにくくなり,マット100を折り畳みにくくなる。そこで,図3に示されるように,裏面シート部材50が伸び縮みし易いように,クッション部材30は,表面シート部材40と裏面シート部材50のいずれか一方,特に表面シート部材40に対してのみ,接着剤60で接着されていることが好ましい。
図4は,マット100が折り畳まれる途中の状態を示している。図4に示されるように,マット100は,表面シート部材40同士が当接するように折り畳まれる。すなわち,マット100を折り畳んだ状態において,表面シート部材40は裏面シート部材50に触れることがない。従って,裏面シート部材50に付着している汚れなどが,表面シート部材40に移るということもない。また,マット100が折り畳まれた状態においては,表面シート部材40が内側に位置し,裏面シート部材50が外側に位置することとなる。このため,マット100を収納しているときにも,表面シート部材40を保護することができ,この表面シート部材40に汚れが付着することを防止できる。これにより,表面シート部材40が清潔に保たれる。
図5は,マット100を完全に折り畳んだ状態を示している。図5に示されるように,マット100は,平面視で略長方形となるように,コンパクトに折り畳むことができる(図2(b)参照)。略長方形状に折り畳まれたマット100は,例えば専用のケース(図示省略)などに収納して,持ち運ぶことが可能である。また,マット100は,折り畳んだ状態においては図5に示されるような略長方形となるが,それを展開すると図2に示されるような折畳時の形状からは予測し得ないユニークな形状となる。これにより,利用者に対して驚きを与えることができるため,消費者の購買意欲を高めることができる。
ここまで,図1に示した設計図に基づいて製造したマット100の実施形態について説明した。ただし,図1に示した設計図に基づく形状であれば,マット100のその他の構造については適宜変更することが可能である。例えば,マット100は,必ずしも表面シート部材40と裏面シート部材50の二面構造とする必要はなく,例えば裏面シート部材50を省略することもできる。また,表面シート部材40と裏面シート部材50を,一枚の一体的なシート部材から構成することもできる。また,表面シート部材40と裏面シート部材50の間に,クッション部材30を設けないようにすることもできる。さらに,表面シート部材40と裏面シート部材50の接合は,縫合によるものではなく,例えば接着剤や熱融着による接合を採用することもできる。
続いて,図6を参照して,マット100の他のバリエーションについて説明する。
図6(a)は,展開時の形状が正方形状となるマット100の形態を示している。このマット100は,2つの主領域21,22が正方形状であり,4つの副領域23,24,25,26が二等辺三角形状である。折畳時のマット100の形状は,主領域21,22と同じ正方形状となる。
図6(b)は,展開時の形状が八角形状となるマット100の形態を示している。具体的には,マット100の外形をなす八角形は,その内角を見ると,90度より小さい角と180度より大きい角とが交互に形成されている。このマット100は,2つの主領域21,22が四角形状(正方形,長方形,平行四辺形を除く)であり,4つの副領域23,24,25,26が三角形状(正三角形,直角三角形を除く)である。折畳時のマット100の形状は,主領域21,22と同じ四角形状となる。
図6(c)は,展開時の形状が正六角形となるマット100の形態を示している。このマット100は,2つの主領域21,22と4つの副領域23,24,25,26が,すべて正三角形である。折畳時のマット100の形状は,主領域21,22及び副領域23,24,25,26と同じ正三角形となる。
図6(d)は,展開時の形状が正円となるマット100の形態を示している。このマット100は,2つの主領域21,22と4つの副領域23,24,25,26が,すべて中心角が60度となる扇形である。折畳時のマット100の形状は,主領域21,22及び副領域23,24,25,26と同じ扇形となる。
以上,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
10…中心 11…第1の中央折目線
12…第2の中央折目線 13…第1の傾斜折目線
14…第2の傾斜折目線 15…第3の傾斜折目線
16…第4の傾斜折目線 21…第1の主領域(長方形領域)
22…第2の主領域(長方形領域) 23…第1の副領域(三角形領域)
24…第2の副領域(三角形領域) 25…第3の副領域(三角形領域)
26…第4の副領域(三角形領域) 30…クッション部材
40…表面シート部材 50…裏面シート部材
60…接着剤 100…マット

Claims (5)

  1. 折り畳み可能なマット(100)であって,
    複数の折目線(11〜16)と,
    前記マット(100)の外縁と前記複数の折目線(11〜16)とによって区画された複数の領域(21〜26)と,を有し,
    前記複数の領域(21〜26)は,少なくとも,
    2つの主領域(21,22)と,
    4つの副領域(23,24,25,26)と,を含み,
    前記2つの主領域(21,22)は,それぞれ,前記マット(100)を二分する直線状の中央折目線(11,12)上に1つの頂点が位置し,当該中央折目線(11,12)を対称軸として線対称となる形状であり,
    前記4つの副領域(23,24,25,26)は,それぞれ,前記中央折目線(11,12)上に2つの頂点と1つの辺が位置し,他の1つの辺を前記2つの主領域(21,22)のいずれかの辺と共有する形状である
    マット。
  2. 前記複数の折目線(11〜16)は,少なくとも,
    前記中央折目線(11,12)と,
    前記主領域(21,22)と前記副領域(23,24,25,26)とが共有する辺に相当する傾斜折目線(13,14,15,16)と,を含み,
    前記マット(100)の表面側から見たときに,
    前記中央折目線(11,12)は,山折り線であり,
    前記傾斜折目線(13,14,15,16)は,谷折り線である
    請求項1に記載のマット。
  3. 折り畳まれた状態では,平面視において前記主領域(21,22)と同じ形状となり,
    展開された状態では,平面視において他のどの角とも等しくない角を1つ以上有する形状となる
    請求項2に記載のマット。
  4. 前記2つの主領域(21,22)は,正方形を除く長方形状であり,
    前記4つの副領域(23,24,25,26)は,直角二等辺三角形を除く直角三角形状である
    請求項3に記載のマット。
  5. 複数のクッション部材(30)と,
    前記複数のクッション部材(30)の表面側を被覆する表面シート部材(40)と,
    前記複数のクッション部材(30)の裏面側を被覆する裏面シート部材(50)と,を備え,
    前記複数のクッション部材(30)の間において前記表面シート部材(40)と前記裏面シート部材(50)を接合することにより,前記複数の折目線(11〜16)が形成されており,
    前記複数のクッション部材(30)は,ぞれぞれ,前記複数の領域(21〜26)に対応する形状で,当該複数の領域(21〜26)に配置されている
    請求項1から請求項4のいずれかに記載のマット。
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