JP5830453B2 - 走査型内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、走査型内視鏡に関し、特に、走査パターンに対応する走査範囲内の被写体の走査を行う走査型内視鏡に関するものである。
医療分野の内視鏡においては、被検者の負担を軽減するために、当該被検者の体腔内に挿入される挿入部を細径化するための種々の技術が提案されている。そして、このような技術に属するものとしては、例えば、前述の挿入部に相当する部分に固体撮像素子を有しない走査型内視鏡が従来知られている。
具体的には、前述の走査型内視鏡は、例えば、光源部から発せられた照明光を導光する照明用ファイバに取り付けられたアクチュエータを動作させ、当該照明用ファイバを所定の走査パターンで揺動することにより、当該所定の走査パターンに対応する走査範囲内の被写体の走査を行うように構成されている。そして、特許文献1には、このような構成と略同様の構成を具備する光走査型内視鏡が開示されている。
ところで、前述の走査型内視鏡によれば、例えば、光源部から照明用ファイバへ供給される照明光の光量を一定の光量に維持したまま、走査密度の高低差が顕著な走査パターンに対応する走査範囲内の被写体を走査するよう場合において、当該照明光の戻り光に基づいて生成される画像の明るさにムラが生じてしまう、という問題点が生じている。
一方、特許文献1には、前述の問題点を解消可能な手法等について特に言及されておらず、すなわち、前述の問題点に応じた課題が依然として存在している。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、被写体の走査により得られる画像の明るさのムラを抑制することが可能な走査型内視鏡を提供することを目的としている。
本発明の一態様の走査型内視鏡は、被写体を照明するための照明光を伝送して端部から出射するように構成された光伝送部と、リサージュ状の走査パターンに応じた軌跡を描くように前記光伝送部の前記端部を揺動させることが可能な光走査部と、前記光伝送部の前記端部から前記被写体までの間に設けられているとともに、前リサージュ状の走査パターンの周縁部に揺動された前記光伝送部から出射される前記照明光を遮光して前記被写体へ出射するように構成された光出射部と、を有し、前記光出射部は、前記リサージュ状の走査パターンの中心からの距離と、前記被写体からの戻り光に基づいて生成される画像の明るさを所望の明るさにする際に必要な前記照明光の光量と、の間の相関に基づいて有効径が規定されているとともに、前記所定の走査パターンの周縁部に揺動された前記光伝送部から出射される前記照明光を遮光することが可能な遮光部材に取り付けられた光学系を具備している。
本発明の一態様の走査型内視鏡は、被写体を照明するための照明光を伝送して端部から出射するように構成された光伝送部と、渦巻状の走査パターンに応じた軌跡を描くように前記光伝送部の前記端部を揺動させることが可能な光走査部と、前記光伝送部の前記端部から前記被写体までの間に設けられているとともに、前記渦巻状の走査パターンの周縁部に揺動された前記光伝送部から出射される前記照明光を減光して前記被写体へ出射する第1の減光部と、前記渦巻状の走査パターンの中央部に揺動された前記光伝送部から出射される前記照明光を減光して前記被写体へ出射する第2の減光部と、を具備して構成された光出射部と、を有する。
本発明における走査型内視鏡によれば、被写体の走査により得られる画像の明るさのムラを抑制することができる。
第1の実施例に係る走査型内視鏡を含む走査型内視鏡システムの要部の構成を示す図。 第1の実施例に係る走査型内視鏡の先端部の内部構成の一例を示す図。 図2のIII−III線断面図。 リサージュ状の走査パターンの一例を示す図。 図4のリサージュ状の走査パターンの中心からの距離と、被写体からの戻り光に基づいて生成される画像の明るさを所望の明るさにする際に必要な照明光の光量と、の間の相関の一例を示すグラフ。 図4のリサージュ状の走査パターンに対応する走査範囲と、図2の先端部から照射される照明光の照射状態と、の間の相関を説明するための図。 第2の実施例に係る走査型内視鏡の先端部の内部構成の一例を示す図。 図7の矢印AR1に示す方向から見た場合における構成の一例を示す図。 図4のリサージュ状の走査パターンに対応する走査範囲と、図7の先端部から照射される照明光の照射状態と、の間の相関を説明するための図。 図8の円CC2の形状を八角形OCTに変更した場合の構成の一例を示す図。 渦巻状の走査パターンの一例を示す図。 図11の渦巻状の走査パターンに対応する走査範囲と、図7の先端部から照射される照明光の照射状態と、の間の相関を説明するための図。 渦巻状の走査パターンの、図11とは異なる例を示す図。 第2の実施例に係る走査型内視鏡の先端部の内部構成の、図7とは異なる例を示す図。 図14の矢印AR2に示す方向から見た場合における構成の一例を示す図。 図13の渦巻状の走査パターンに対応する走査範囲と、図14の先端部から照射される照明光の照射状態と、の間の相関を説明するための図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明を行う。
(第1の実施例)
図1から図6は、本発明の第1の実施例に係るものである。図1は、第1の実施例に係る走査型内視鏡を含む走査型内視鏡システムの要部の構成を示す図である。
走査型内視鏡システム1は、例えば図1に示すように、被検者の体腔内に挿入可能な走査型内視鏡2と、走査型内視鏡2に接続される本体装置3と、本体装置3に接続されるモニタ4と、を有して構成されている。
走査型内視鏡2は、細長の円筒形状及び可撓性を備えて形成された挿入部11を有して構成されている。なお、挿入部11の基端部には、走査型内視鏡2を本体装置3に着脱自在に接続するための図示しないコネクタ等が設けられている。
図2は、第1の実施例に係る走査型内視鏡の先端部の内部構成の一例を示す図である。図2に示すように、挿入部11の先端部11Aには、本体装置3から供給される照明光を伝送する光伝送部としての機能を具備する照明用ファイバ12の光出射側の端部と、被写体からの戻り光を受光して本体装置3へ導く受光用ファイバ13の光入射側の端部と、照明用ファイバ12から出射される照明光を集光して出射するように構成された集光光学系61と、本体装置3から出力される駆動信号に基づいて照明用ファイバ12の光出射側の端部を揺動させることが可能なアクチュエータ部15と、が設けられている。
照明用ファイバ12、集光光学系61及びアクチュエータ部15の各部は、可撓性を有するシース51に収容されている。また、シース51の内部には、複数の受光用ファイバ13が円環状に埋設されている。
集光光学系61は、遮光部材により形成された遮光枠52に取り付けられているとともに、照明用ファイバ12からの照明光が入射するレンズ61aと、レンズ61aを経た照明光を出射するレンズ61bと、を有して構成されている。
レンズ61a及びレンズ61bは、正の屈折力及び有効径ED1をそれぞれ具備するように形成されている。
図3は、図2のIII−III線断面図である。図3に示すように、照明用ファイバ12とアクチュエータ部15との間には、接合部材としてのフェルール41が配置されている。具体的には、フェルール41は、例えば、ジルコニア(セラミック)またはニッケル等により形成されている。
フェルール41は、図3に示すように、四角柱として形成されており、X軸方向(紙面の左右方向)に対して垂直な側面42a及び42cと、Y軸方向(紙面の上下方向)に対して垂直な側面42b及び42dとを有する。また、フェルール41の中心には、照明用ファイバ12が固定配置されている。なお、フェルール41は、角柱である限りにおいては、四角柱以外の他の形状として形成されていてもよい。
アクチュエータ部15は、図3に示すように、側面42aに沿って配置されたアクチュエータ15aと、側面42bに沿って配置されたアクチュエータ15bと、側面42cに沿って配置されたアクチュエータ15cと、側面42dに沿って配置されたアクチュエータ15dと、を有している。
アクチュエータ15a及び15cは、例えば、圧電素子(ピエゾ素子)により形成されており、ドライバユニット22のD/A変換器34aから出力される第1の駆動信号に応じて駆動するように構成されている。
アクチュエータ15b及び15dは、例えば、圧電素子(ピエゾ素子)により形成されており、ドライバユニット22のD/A変換器34bから出力される第2の駆動信号に応じて駆動するように構成されている。
一方、本体装置3は、光源ユニット21と、ドライバユニット22と、検出ユニット23と、メモリ24と、コントローラ25と、を有して構成されている。
光源ユニット21は、光源31aと、光源31bと、光源31cと、合波器32と、を有して構成されている。
光源31aは、例えばレーザ光源等を具備し、コントローラ25の制御によりオンされた際に、赤色の波長帯域の光(以降、R光とも称する)を合波器32へ出射するように構成されている。
光源31bは、例えばレーザ光源等を具備し、コントローラ25の制御によりオンされた際に、緑色の波長帯域の光(以降、G光とも称する)を合波器32へ出射するように構成されている。
光源31cは、例えばレーザ光源等を具備し、コントローラ25の制御によりオンされた際に、青色の波長帯域の光(以降、B光とも称する)を合波器32へ出射するように構成されている。
合波器32は、光源31aから発せられたR光と、光源31bから発せられたG光と、光源31cから発せられたB光と、を合波して照明用ファイバ12の光入射面に供給できるように構成されている。
ドライバユニット22は、信号発生器33と、D/A変換器34a及び34bと、アンプ35と、を有して構成されている。
信号発生器33は、コントローラ25の制御に基づき、照明用ファイバ12の光出射面を含む端部を揺動させるための駆動信号を生成してD/A変換器34a及び34bに出力するように構成されている。
D/A変換器34a及び34bは、信号発生器33から出力されたデジタルの駆動信号をアナログの駆動信号に変換してアンプ35へ出力するように構成されている。
アンプ35は、D/A変換器34a及び34bから出力された駆動信号を増幅してアクチュエータ部15へ出力するように構成されている。
一方、検出ユニット23は、分波器36と、検出器37a、37b及び37cと、A/D変換器38a、38b及び38cと、を有して構成されている。
分波器36は、ダイクロイックミラー等を具備し、受光用ファイバ13の光出射面から出射された戻り光をR(赤)、G(緑)及びB(青)の色成分毎の光に分離して検出器37a、37b及び37cへ出射するように構成されている。
検出器37aは、分波器36から出力されるR光の強度を検出し、当該検出したR光の強度に応じたアナログのR信号を生成してA/D変換器38aへ出力するように構成されている。
検出器37bは、分波器36から出力されるG光の強度を検出し、当該検出したG光の強度に応じたアナログのG信号を生成してA/D変換器38bへ出力するように構成されている。
検出器37cは、分波器36から出力されるB光の強度を検出し、当該検出したB光の強度に応じたアナログのB信号を生成してA/D変換器38cへ出力するように構成されている。
A/D変換器38aは、検出器37aから出力されたアナログのR信号をデジタルのR信号に変換してコントローラ25へ出力するように構成されている。
A/D変換器38bは、検出器37bから出力されたアナログのG信号をデジタルのG信号に変換してコントローラ25へ出力するように構成されている。
A/D変換器38cは、検出器37cから出力されたアナログのB信号をデジタルのB信号に変換してコントローラ25へ出力するように構成されている。
メモリ24には、本体装置3の制御を行うための制御プログラム等が予め格納されている。
コントローラ25は、CPU等を具備し、メモリ24に格納された制御プログラムを読み出し、当該読み出した制御プログラムに基づいて光源ユニット21及びドライバユニット22の制御を行うように構成されている。すなわち、アクチュエータ部15は、光走査部としての機能を具備し、前述のようなコントローラ25の制御に応じてドライバユニット22から出力される駆動信号に基づき、被写体へ照射される照明光の照射位置が所定の走査パターンに応じた軌跡を描くように照明用ファイバ12を揺動させることができる。
コントローラ25は、検出ユニット23から出力されるR信号、G信号及びB信号に基づいて画像を生成し、当該生成した画像をモニタ4に表示させるように構成されている。
続いて、以上に述べたような構成を具備する走査型内視鏡システム1の作用について説明する。
走査型内視鏡システム1の各部の電源が投入された後、コントローラ25は、メモリ24に格納された制御プログラムに基づき、光源31a、31b及び光源31cをオフからオンへ切り替える制御を光源ユニット21に対して行うとともに、照明用ファイバ12をリサージュ状の走査パターン(図4参照)で揺動するための第1及び第2の駆動信号を信号発生器33から出力させる制御をドライバユニット22に対して行う。そして、このようなコントローラ25の制御により、照明用ファイバ12の光出射面を含む端部がリサージュ状の走査パターン(図4参照)で揺動されるとともに、R光、G光及びB光の混合光が照明光として照明用ファイバ12から出射される。図4は、リサージュ状の走査パターンの一例を示す図である。
ところで、図4のリサージュ状の走査パターンで照明用ファイバ12が揺動される場合には、当該走査パターンの周縁部の走査密度が他の部分の走査密度に比べて顕著に高くなる傾向がある。そして、このような傾向を考慮した場合、図4のリサージュ状の走査パターンで被写体を走査した際に得られる画像の明るさのムラを抑制するために、例えば、当該走査パターンに対応する走査範囲の周縁部に照射される照明光の光量を、当該周縁部以外の他の部分に照射される照明光の光量に比べて顕著に低くするような煩雑な制御を(光源ユニット21等に対して)行う必要があるものと想定される。
これに対し、本実施例では、図4のリサージュ状の走査パターンの周縁部に揺動された照明用ファイバ12から出射される照明光の光束がレンズ61a及びレンズ61bに入射しないように有効径ED1を規定し、さらに、図4のリサージュ状の走査パターンの周縁部に揺動された照明用ファイバ12から出射される照明光を遮光することができるように形成された遮光枠52にレンズ61a及びレンズ61bが取り付けられているため、前述にて例示したような煩雑な制御を行わずとも、当該走査パターンで被写体を走査した際に得られる画像の明るさのムラを抑制することができるようにしている。
なお、本実施例では、図5のグラフに示すような、図4のリサージュ状の走査パターンの中心からの距離と、被写体からの戻り光に基づいて生成される画像の明るさを所望の明るさにする際に必要な照明光の光量と、の間の相関に基づき、レンズ61a及びレンズ61bの有効径ED1を規定することができる。図5は、図4のリサージュ状の走査パターンの中心からの距離と、被写体からの戻り光に基づいて生成される画像の明るさを所望の明るさにする際に必要な照明光の光量と、の間の相関の一例を示すグラフである。
具体的には、例えば、被写体からの戻り光に基づいて生成される画像の明るさを所望の明るさにする際に必要な照明光の光量の閾値(下限値)をALとした場合、当該閾値ALに対応する距離DSを図5のグラフに基づいて求め、さらに、当該距離DSを2倍することにより、レンズ61a及びレンズ61bの有効径ED1を規定することができる。
すなわち、本実施例の光出射部は、照明用ファイバ12の光出射側の端部から被写体までの間に設けられているとともに、遮光部材により形成された遮光枠52に取り付けられた、有効径ED1の集光光学系61を具備して構成されている。
図6は、図4のリサージュ状の走査パターンに対応する走査範囲と、図2の先端部から照射される照明光の照射状態と、の間の相関を説明するための図である。
以上に述べたように、本実施例によれば、例えば、図4のリサージュ状の走査パターンに対応する走査範囲が、図6のような点Pを中心とする矩形形状の領域として規定される場合において、当該点Pを中心とする(円形形状の)領域CA1の内部に対して照明光が照射される一方で、当該領域CA1の外部に対しては照明光が照射されない。その結果、本実施例によれば、光源ユニット21から照明用ファイバ12へ供給される照明光の光量を一定の光量に維持したまま、走査密度の高低差が顕著な走査パターンに対応する走査範囲内の被写体を走査するような場合であっても、当該被写体の走査により得られる画像の明るさのムラを抑制することができる。
(第2の実施例)
図7から図16は、本発明の第2の実施例に係るものである。
なお、本実施例においては、第1の実施例と同様の構成等を有する部分に関する詳細な説明を省略するとともに、第1の実施例と異なる構成等を有する部分に関して主に説明を行う。
本実施例の挿入部11は、第1の実施例において説明した先端部11Aの代わりに、図7に示すような先端部11Bを有して構成されている。図7は、第2の実施例に係る走査型内視鏡の先端部の内部構成の一例を示す図である。
具体的には、挿入部11の先端部11Bは、図7に示すように、照明用ファイバ12の光出射側の端部と、受光用ファイバ13の光入射側の端部と、集光光学系62と、アクチュエータ部15と、減光フィルタ等により形成された減光部材63Aと、を有して構成されている。
集光光学系62は、照明用ファイバ12からの照明光が入射するレンズ62aと、レンズ62aを経た照明光を出射するレンズ62bと、を有して構成されている。
レンズ62a及びレンズ62bは、正の屈折力及び有効径ED2をそれぞれ具備するように形成されている。具体的には、レンズ62a及びレンズ62bの有効径ED2は、例えば、図4のリサージュ状の走査パターンにおける任意の位置に揺動された照明用ファイバ12から出射される照明光の光束を入射させることが可能な径として規定される。
減光部材63Aは、照明用ファイバ12の光出射面からレンズ62aの光入射面に至るまでの光路上に配置されており、例えば、図4のリサージュ状の走査パターンの周縁部に揺動された照明用ファイバ12から出射される照明光を減光してレンズ62aに入射させることができるように構成されている。具体的には、減光部材63Aは、例えば図8に示すように、レンズ62aの光入射面のうち、レンズ62aの有効径ED2と同一の直径を具備する円CC1の内部、かつ、レンズ62aの有効径ED2未満の直径を具備する円CC2の外部に相当する領域を円環状に覆うように設けられている。図8は、図7の矢印AR1に示す方向から見た場合における構成の一例を示す図である。
すなわち、本実施例の光出射部は、照明用ファイバ12の光出射側の端部から被写体までの間に設けられた、集光光学系62及び減光部材63Aを具備して構成されている。
図9は、図4のリサージュ状の走査パターンに対応する走査範囲と、図7の先端部から照射される照明光の照射状態と、の間の相関を説明するための図である。
以上に述べたように、本実施例によれば、例えば、図4のリサージュ状の走査パターンに対応する走査範囲が、図9のような点Pを中心とする矩形形状の領域として規定される場合において、当該点Pを中心とする(円形形状の)領域CA2の内部に対しては、光源ユニット21の設定値に応じた光量の照明光が照射される一方で、当該領域CA2の外部に対しては、当該設定値に応じた光量よりも低い光量の照明光が照射される。その結果、本実施例によれば、光源ユニット21から照明用ファイバ12へ供給される照明光の光量を一定の光量に維持したまま、走査密度の高低差が顕著な走査パターンに対応する走査範囲内の被写体を走査するよう場合であっても、当該被写体の走査により得られる画像の明るさのムラを抑制することができる。
なお、本実施例においては、減光部材63Aの代わりに、例えば、前述の減光部材63Aの構成と同様の構成を具備するピンホール等の遮光部材を用いて先端部11Bを構成してもよい。
また、本実施例によれば、減光部材63Aの円CC2の直径が所定の大きさに固定されるように構成したものに限らず、例えば、走査型内視鏡2の操作部(不図示)に設けられたスコープスイッチ(不図示)の操作に応じ、減光部材63Aの円CC2の直径を所望の大きさに変化させることができるような構成とすることにより、減光部材63Aにより覆われる領域を増減できるようにしてもよい。そして、このような構成によれば、例えば、観察対象となる管腔の広さと、減光部材63Aの円CC2の直径の大きさ(または減光部材63Aにより覆われる領域の広さ)と、が関連付けられた複数の観察モードを設定することができ、さらに、当該設定された複数の観察モード毎に好適な明るさの画像を取得することもできる。
また、本実施例によれば、減光部材63Aの内周側の円CC2の形状を、例えば図10に示すような、円CC2に外接する八角形OCTに変更することにより、対角方向の観察視野(画角)を広げるようにしてもよい。図10は、図8の円CC2の形状を八角形OCTに変更した場合の構成の一例を示す図である。
また、本実施例の先端部11Bの構成は、図4のリサージュ状の走査パターンで被写体の走査が行われる場合のみにおいて適用できるものに限らず、例えば、周縁部の走査密度が他の部分の走査密度に比べて顕著に高くなるような、図11の渦巻状の走査パターンで被写体の走査が行われる場合においても同様に適用できる。図11は、渦巻状の走査パターンの一例を示す図である。
図12は、図11の渦巻状の走査パターンに対応する走査範囲と、図7の先端部から照射される照明光の照射状態と、の間の相関を説明するための図である。
そして、例えば、図11の渦巻状の走査パターンに対応する走査範囲が、図12のような点Qを中心とする円形形状の領域として規定される場合において、当該点Qを中心とする(円形形状の)領域CA3の内部に対しては、光源ユニット21の設定値に応じた光量の照明光が照射される一方で、当該領域CA3の外部に対しては、当該設定値に応じた光量よりも低い光量の照明光が照射される。すなわち、本実施例によれば、図11の渦巻状の走査パターンで被写体の走査が行われる場合においても、図4のリサージュ状の走査パターンで被写体の走査が行われる場合と同様の作用効果を発揮することができる。
一方、本実施例によれば、先端部11Bの構成を適宜変形することにより、例えば図13の渦巻状の走査パターンのような、中心部及び周縁部の走査密度が中間部の走査密度に比べて顕著に高くなる走査パターンで被写体の走査が行われる場合に適合した構成にしてもよい。図13は、渦巻状の走査パターンの、図11とは異なる例を示す図である。
具体的には、例えば、図13の渦巻状の走査パターンの中心部に揺動された照明用ファイバ12から出射される照明光を減光してレンズ62aに入射させることが可能な減光部材63Bを、前述の先端部11Bに対して加えることにより、図14の先端部11Cのように構成してもよい。図14は、第2の実施例に係る走査型内視鏡の先端部の内部構成の、図7とは異なる例を示す図である。
減光部材63Bは、減光フィルタ等により形成されており、照明用ファイバ12の光出射面からレンズ62aの光入射面に至る光路上に配置されている。また、減光部材63Bは、例えば図15に示すように、レンズ62aの光入射面の中心部に相当する円CC3の内部を覆うように設けられている。図15は、図14の矢印AR2に示す方向から見た場合における構成の一例を示す図である。
すなわち、本変形例の光出射部は、照明用ファイバ12の光出射側の端部から被写体までの間に設けられた、集光光学系62、減光部材63A及び減光部材63Bを具備して構成されている。
図16は、図13の渦巻状の走査パターンに対応する走査範囲と、図14の先端部から照射される照明光の照射状態と、の間の相関を説明するための図である。
そして、例えば、図13の渦巻状の走査パターンに対応する走査範囲が、図16のような点Rを中心とする円形形状の領域として規定される場合において、当該点Rを中心とする(円形形状の)領域CA3の内部のうちの中心部の領域CA4を除いた部分に対しては、光源ユニット21の設定値に応じた光量の照明光が照射される一方で、当該領域CA3の外部と当該領域CA4の内部とに対しては、当該設定値に応じた光量よりも低い光量の照明光が照射される。すなわち、本実施例によれば、図13の渦巻状の走査パターンで被写体の走査が行われる場合においても、図4のリサージュ状の走査パターンで被写体の走査が行われる場合と同様の作用効果を発揮することができる。
以上に述べたように、本実施例によれば、光源ユニット21から照明用ファイバ12へ供給される照明光の光量を一定の光量に維持したまま、走査密度の高低差が顕著な走査パターンに対応する走査範囲内の被写体を走査するような場合であっても、当該被写体の走査により得られる画像の明るさのムラを抑制することができる。
なお、本発明は、上述した各実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更や応用が可能であることは勿論である。
1 走査型内視鏡システム
2 走査型内視鏡
3 本体装置
4 モニタ
11 挿入部
11A,11B,11C 先端部
12 照明用ファイバ
13 受光用ファイバ
15 アクチュエータ部
21 光源ユニット
22 ドライバユニット
23 検出ユニット
24 メモリ
25 コントローラ
52 遮光枠
61,62 集光光学系
63A,63B 減光部材
日本国特開2010−117442号公報

Claims (2)

  1. 被写体を照明するための照明光を伝送して端部から出射するように構成された光伝送部と、
    リサージュ状の走査パターンに応じた軌跡を描くように前記光伝送部の前記端部を揺動させることが可能な光走査部と、
    前記光伝送部の前記端部から前記被写体までの間に設けられているとともに、前リサージュ状の走査パターンの周縁部に揺動された前記光伝送部から出射される前記照明光を遮光して前記被写体へ出射するように構成された光出射部と、
    を有し、
    前記光出射部は、前記リサージュ状の走査パターンの中心からの距離と、前記被写体からの戻り光に基づいて生成される画像の明るさを所望の明るさにする際に必要な前記照明光の光量と、の間の相関に基づいて有効径が規定されているとともに、前記所定の走査パターンの周縁部に揺動された前記光伝送部から出射される前記照明光を遮光することが可能な遮光部材に取り付けられた光学系を具備している
    ことを特徴とする走査型内視鏡。
  2. 被写体を照明するための照明光を伝送して端部から出射するように構成された光伝送部と、
    渦巻状の走査パターンに応じた軌跡を描くように前記光伝送部の前記端部を揺動させることが可能な光走査部と、
    前記光伝送部の前記端部から前記被写体までの間に設けられているとともに、前記渦巻状の走査パターンの周縁部に揺動された前記光伝送部から出射される前記照明光を減光して前記被写体へ出射する第1の減光部と、前記渦巻状の走査パターンの中央部に揺動された前記光伝送部から出射される前記照明光を減光して前記被写体へ出射する第2の減光部と、を具備して構成された光出射部と、
    を有することを特徴とする走査型内視鏡。
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