JP2015080488A - 走査型内視鏡の光射出プローブ及び走査型内視鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】故障のない通常の観察時に視界が途切れてしまうことがなく、照明ファイバを変位させる駆動部が故障した場合には照明光が集中して被写体に連続照射することがない、より安全性を高めた走査型内視鏡の光射出プローブを提供する。【解決手段】内視鏡の挿入部は、先端に照明レンズが設けられた筒状体40と、レーザ光源から発せられる照明光を照明レンズを介して観察対象部位に向けて射出する光ファイバ14と、光ファイバ14と共に振動し、光ファイバ14により射出される照明光が観察対象部位で走査するよう、光ファイバ14を径方向に駆動するアクチュエータ15と、光ファイバ14の長手方向を基準に、照明レンズにおける照明光を射出する面と、光ファイバ14における照明光を射出する端面との間に設けられ、無色透明で所定の光量の光を照射すると黒色に変色する顔料44を含む樹脂45と、を有する。【選択図】図2
Description
本発明は、レーザ光を走査させる走査型内視鏡の光射出プローブ及び走査型内視鏡に関する。
周知の如く、CCD、CMOS等の固体撮像素子を有した撮像装置により被検体像を光電変換して、モニタに取得画像を表示する電子内視鏡がある。近年、このような固体撮像素子の技術を用いず、被写体像を画像表示する装置として、走査型内視鏡がある。この走査型内視鏡は、光源からの照明光を導光する照明ファイバの先端を走査させ、被検体からの戻り光を照明ファイバの周囲に配置された光ファイババンドルで受光し、経時的に検出した光強度信号を用いて被写体像を画像化する。
この走査型内視鏡は、照明ファイバを変位させて照明光を走査させるアクチュエータ等の駆動部を挿入部の先端部内に設け、挿入部の先端の照明レンズからレーザ光等の照明光を照射することで、被写体を照明する。しかし、照明ファイバを変位させる駆動部が突然の故障等により動作しない状態になったまま照明光の照射が継続すると、故障の仕方によっては照明ファイバからある所定の領域に照明光が集中して連続照射される可能性があり、被写体に対して規定以上のレーザ光量が照射される可能性がる。
そこで、例えば特許文献1には、カバーレンズの中心に光を遮断するマスクを設けた走査型内視鏡が開示されている。
しかしながら、照明ファイバが途中で折れてしまった場合、その折れ方によっては、光軸中心でない部分に光が集中照射される可能性があるが、例えば従来のように中心付近をマスクするだけでは、照明光を遮断することができない。また、カバーレンズの中心付近に光を遮断するマスクを設けると、マスクが存在する領域の視界が途切れてしまうことになり、正しい観察が困難になるという問題がある。
そこで、本発明は、故障のない通常の観察時に視界が途切れてしまうことがなく、照明ファイバを変位させる駆動部が故障した場合には照明光が集中して被写体に連続照射することがない、より安全性を高めた走査型内視鏡の光射出プローブ及び走査型内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の一態様の走査型内視鏡の光射出プローブは、先端に照明レンズが設けられた筒状体と、前記筒状体内に設けられ、光源から発せられる照明光を前記照明レンズを介して観察対象部位に向けて射出する光ファイバと、前記光ファイバと共に振動し、該光ファイバにより射出される前記照明光が前記観察対象部位で走査するよう、前記光ファイバを径方向に駆動する駆動部と、前記光ファイバの長手方向を基準に、前記照明レンズにおける前記照明光を射出する面と、前記光ファイバにおける前記照明光を射出する端面との間に設けられ、無色透明で所定の光量の光を照射すると黒色に変色する光マーキング顔料を含む光変色部と、を有する。
また、本発明の一態様の走査型内視鏡は、先端に照明レンズが設けられた筒状体と、前記筒状体内に設けられ、光源から発せられる照明光を前記照明レンズを介して観察対象部位に向けて射出する光ファイバと、前記光ファイバと共に振動し、該光ファイバにより射出される前記照明光が前記観察対象部位で走査するよう、前記光ファイバを径方向に駆動する駆動部と、前記光ファイバの長手方向を基準に、前記照明レンズにおける前記照明光を射出する面と、前記光ファイバにおける前記照明光を射出する端面との間に設けられ、無色透明で所定の光量の光を照射すると黒色に変色する光マーキング顔料を含む光変色部と、を有する走査型内視鏡の光射出プローブと、前記光ファイバから射出されて前記観察対象部位で反射した戻り光を受光する受光ファイバと、を有する。
本発明によれば、故障のない通常の観察時に視界が途切れてしまうことがなく、照明ファイバを変位させる駆動部が故障した場合には照明光が集中して被写体に連続照射することがない、より安全性を高めた走査型内視鏡の光射出プローブ及び走査型内視鏡を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
まず、図1を用いて、第1の実施の形態の内視鏡装置の全体構成について説明する。
まず、図1を用いて、第1の実施の形態の内視鏡装置の全体構成について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る内視鏡装置の構成を示す図である。
図1に示すように、走査型内視鏡装置としての内視鏡装置1は、レーザ光(照明光)を走査させながら被検体に照射し、被検体からの戻り光を得る走査型の内視鏡2と、この内視鏡2に接続される本体装置3と、本体装置3で得られる被検体像を表示するモニタ4とを有して構成されている。
走査型内視鏡としての内視鏡2は、所定の可撓性を備えたチューブ体を主体として構成され、生体内に挿通される細長な挿入部10を有する。走査型内視鏡の光射出プローブとしての挿入部10の基端側は、コネクタ11が設けられており、内視鏡2は、このコネクタ11を介して、本体装置3と着脱自在に構成されている。また、挿入部10の先端側には、先端部12が設けられている。
先端部12の先端面12aには、照明レンズ13a及び13bにより構成される先端光学系13が設けられている。また、挿入部10の内部には、基端側から先端側へ挿通され、後述する光源ユニット24からの光を導光し、生体にレーザ光を照射する光学素子としての光ファイバ14と、光ファイバ14の先端側に設けられ、後述するドライバユニット25からの駆動信号に基づき、光ファイバ14の先端を所望の方向に走査させるアクチュエータ15とが設けられている。このような構成により、照明ファイバとしての光ファイバ14によって導光された光源ユニット24からのレーザ光が被写体に照射される。
また、挿入部10の内部には、挿入部10の内周に沿って基端側から先端側へ挿通され、被検体からの戻り光を受光する受光ファイバとしての検出ファイバ16が設けられている。検出ファイバ16の先端面は、先端部12の先端面12aの先端光学系13の周囲に配置される。この検出ファイバ16は、少なくとも2本以上のファイババンドルであってもよい。内視鏡2が本体装置3に接続された際に、検出ファイバ16は後述する分波器36に接続される。
また、挿入部10の内部には、内視鏡2に関する各種情報を記憶したメモリ17が設けられている。メモリ17は、内視鏡2が本体装置3に接続された際に、図示しない信号線を介して、後述するコントローラ23に接続され、内視鏡2に関する各種情報がコントローラ23によって読み出される。
光ファイバ14には、コネクタ11から先端部12のアクチュエータ15にかけて、例えば線状の金属で構成された複数の導線18が蒸着されている。複数の導線18の先端にはアクチュエータ15が設けられている。そして、これらの複数の導線18は、コネクタ11が本体装置3に装着された際に、本体装置3のアンプ35に接続される。これらの複数の導線18は、アクチュエータ15を駆動するための駆動信号を導電する導電部を構成する。
本体装置3は、電源21と、メモリ22と、コントローラ23と、光源ユニット24と、ドライバユニット25と、検出ユニット26とを有して構成されている。
光源ユニット24は、レーザ光源31を有して構成されている。また、ドライバユニット25は、信号発生器33と、デジタルアナログ(以下、D/Aという)変換器34a及び34bと、アンプ35とを有して構成されている。
検出ユニット26は、分波器36と、検出器37a〜37cと、アナログデジタル(以下、A/Dという)変換器38a〜38cとを有して構成されている。
電源21は、図示しない電源スイッチ等の操作に応じて、コントローラ23への電源の供給を制御する。メモリ22には、本体装置3全体の制御を行うための制御プログラム等が記憶されている。
コントローラ23は、電源21から電源が供給されると、メモリ22から制御プログラムを読み出し、光源ユニット24、ドライバユニット25の制御を行うとともに、検出ユニット26で検出された被写体からの戻り光の光強度の解析を行い、得られた被写体像をモニタ4に表示させる制御を行う。
光源ユニット24のレーザ光源31は、コントローラ23の制御に基づき、所定の波長帯域のレーザ光(照明光)を光ファイバ14に出射する。この光ファイバ14は、レーザ光源31からのレーザ光(照明光)を対象物に出射する。より具体的には、光ファイバ14は、後述する筒状体40内に設けられ、レーザ光源31から発せられる照明光を照明レンズ13a及び13bを介して観察対象部位に向けて射出する。
ドライバユニット25の信号発生器33は、コントローラ23の制御に基づき、光ファイバ14の先端を所望の方向、例えば、螺旋状に走査(スキャン駆動)させるための駆動信号を出力する。具体的には、信号発生器33は、光ファイバ14の先端を挿入部10の挿入軸に対して左右方向(X軸方向)に駆動させる駆動信号をD/A変換器34aに出力し、挿入部10の挿入軸に対して上下方向(Y軸方向)に駆動させる駆動信号をD/A変換器34bに出力する。
D/A変換器34a及び34bは、それぞれ入力された駆動信号をデジタル信号からアナログ信号に変換し、アンプ35に出力する。アンプ35は、入力された駆動信号を増幅してアクチュエータ15に出力する。アンプ35から出力された駆動信号は、光ファイバ14に蒸着されている複数の導線18を介してアクチュエータ15に供給される。
アクチュエータ15は、アンプ35からの駆動信号に基づいて、光ファイバ14の先端(自由端)を揺動させ、螺旋状に走査させる。より具体的には、駆動部としてのアクチュエータ15は、光ファイバ14と共に振動し、光ファイバ14により射出される照明光が観察対象部位で走査するよう、光ファイバ14を径方向に駆動する。これにより、光源ユニット24のレーザ光源31から光ファイバ14に出射された光は、被検体に対して螺旋状に順次照射される。
検出ファイバ16は、被検体の表面領域で反射された戻り光を受光し、受光した戻り光を分波器36に導光する。
分波器36は、例えば、ダイクロイックミラー等であり、所定の波長帯域で戻り光を分波する。具体的には、分波器36は、検出ファイバ16により導光された戻り光を、R,G,Bの波長帯域の戻り光に分波し、それぞれ検出器37a、37b及び37cに出力する。
検出器37a、37b及び37cは、それぞれR,G,Bの波長帯域の戻り光の光強度を検出する。検出器37a、37b及び37cで検出された光強度の信号は、それぞれA/D変換器38、38b及び38cに出力される。
A/D変換器38a〜38cは、それぞれ検出器37a〜37cから出力された光強度の信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、コントローラ23に出力する。
コントローラ23は、A/D変換器38a〜38cからのデジタル信号に所定の画像処理を施して被写体像を生成し、モニタ4に表示する。
ここで、図2を用いて、挿入部10の先端部12の詳細な構成について説明する。図2は、第1の実施の形態に係る挿入部の先端部の構成について説明するための断面図である。
図2に示すように、挿入部10の先端部12は、それぞれがステンレス等の金属部材で構成される筒状体40a、筒状体40b、及び、筒状体40a及び40bを連結する筒状体40cにより構成される。なお、以下の説明では、筒状体40a、40b、及び40cを単に筒状体40ともいう。
また、挿入部10の先端部12には、光ファイバ14と、アクチュエータ15との間に接合部材としてのフェルール41が配置されている。フェルール41は、光通信の分野で用いられる部材であり、材質はジルコニア(セラミック)、ニッケル等が用いられ、光ファイバ14の外径(例えば、125μm)に対して高精度(例えば、±1μm)での中心孔加工が容易に実現できる。そして、フェルール41の略中心には、光ファイバ14の径に基づいた貫通孔が設けられ、中心孔加工が施され、光ファイバ14が接着剤等の固定部材42により固定される。
フェルール41は、四角柱の形状であり、アクチュエータ15は、四角柱のフェルール41の各側面にそれぞれに配置される。また、フェルール41及び光ファイバ14は、先端部12において、固定部材43により、先端部12の略中央、より具体的には、筒状体40bの略中央に固定されている。このように、フェルール41は、アクチュエータ15が固着されるとともに、光ファイバ14の外周を把持する。
図1に示す複数の導線18は、図示を省略しているが、それぞれフェルール41の各側面に配置されたアクチュエータ15に接続されている。これにより、ドライバユニット25からの駆動信号が導線18を介してアクチュエータ15に供給されることになる。アクチュエータ15は、例えば、圧電素子(ピエゾ素子)であり、ドライバユニット25からの駆動信号に応じて伸縮する。これにより、光ファイバ14の先端を螺旋状に走査させることができる。そして、光ファイバ14から出射されるレーザ光は、先端光学系13で集光され、被写体に照射される。
この先端光学系13(照明光学系)は、光ファイバ14と対向配置され、平凸レンズの照明レンズ13aと、凸平レンズの照明レンズ13bとから構成される。また、先端光学系13は、レーザ光源31側から平凸レンズの照明レンズ13a、凸平レンズの照明レンズ13bの順に配置されている。照明レンズ13a及び13bは、筒状体40a内に設けられ、固定される。筒状体40aの先端面は開口しており、先端光学系13で集光されたレーザ光がこの開口から出射され、被写体に照射される。
なお、先端光学系13は、2枚の照明レンズ13a及び13bで構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、後述する顔料44を含む樹脂45が、より、直ちに確実に変色させるために、光を照射し続けると変色する部分に集中的に光を照射させるような光学部材を追加してもよい。
本実施の形態では、レーザ光が通過する光路内である照明レンズ13aと照明レンズ13bとの間に、所定の光量の光が照射されると黒色に変色する光マーキング顔料としての顔料44を含む樹脂45が設けられている。なお、顔料44を含む樹脂45は、照明レンズ13aと照明レンズ13bとの間に設けられているが、これに限定されるものではない。
すなわち、光変色部としての樹脂45は、レーザ光が通過する光路内に設けられていればよく、光ファイバ14の長手方向を基準に、照明レンズ13a及び13bにおける照明光を出射する面(図2の例では照明レンズ13bの平面)と、光ファイバ14における照明光を射出する端面との間に設けられていればよい。また、顔料44を含む樹脂45は、アクチュエータ15により駆動される光ファイバ14により射出されるレーザ光が照明レンズ13a及び13bにおいて走査する範囲に設けられていればよい。
顔料44は、例えば亜クロム酸銅(CuCr2O4)等の無色透明な顔料であり、所定の光量の光が照射されると、発色することで黒色に変色する。
また、樹脂45は、熱可塑性樹脂(例えば、ポリカーボネート等のプラスチック)や熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ系の接着剤)等の無色透明な樹脂であり、所定の光量の光が照射されると、その熱により炭化することで黒色に変色する。
このように、顔料44及び樹脂45は、レーザ光が集中照射されない通常動作では、観察を妨げないように、無色透明であり、レーザ光が集中照射された異常動作では、顔料44及び/又は樹脂45が黒色に変色し、被写体へのレーザ光の照射を防ぐようになっている。
図3は、内視鏡装置の異常動作時の状態を説明するための図である。
例えば、アクチュエータ15の故障や光ファイバ14の折れ等により、レーザ光を走査することができない異常動作時には、レーザ光源31からのレーザ光が所定の位置にレーザ光が持続的に集中照射される。なお、図3は、アクチュエータ15が故障した場合の例である。
アクチュエータ15が故障すると、ドライバユニット25からの駆動信号に応じて伸縮することができなくなり、光ファイバ14が先端部12の略中央で動作しなくなる。このように、駆動部としてのアクチュエータ15が故障すると、光ファイバ14からのレーザ光が顔料44を含む樹脂45の所定の位置に持続的に集中照射されることになる。
顔料44を含む樹脂45にレーザ光が集中照射されると、レーザ光が集中照射された位置の顔料44及び/又は樹脂45が黒色46に変色する。これにより、レーザ光が黒色46に変色した顔料44及び/又は樹脂45により遮断(反射又は吸収)され、レーザ光が被写体に集中照射させることを防ぐようになっている。
このように、顔料44及び/又は樹脂45が黒色46に変化すると、レーザ光が被写体に照射されなくなるため、検出ファイバ16で被写体からの戻り光が検出されなくなる。制御部としてのコントローラ23は、検出ファイバ16で被写体からの戻り光が検出されなくなった場合(より具体的には、戻り光が所定の光量以下となった場合)、レーザ光源31に対してレーザ光の出射を停止させるように制御する。
また、制御部としてのコントローラ23は、内視鏡2が正常に走査する状態のうち、アクチュエータ15が最も遅く駆動し且つ照明光の光量が最も強い状態で内視鏡2を動作させた際に照射される照明光よりも光量が多い場合に、顔料44を含む樹脂45が黒色に変色しないように、レーザ光源31から出射されるレーザ光の光量を調整する。
以上のように、内視鏡2の挿入部10は、レーザ光源31からのレーザ光が通過する光路内に、所定の光量の光が照射されると黒色に変色する顔料44を含む樹脂45を設けるようにしている。本実施の形態では、照明レンズ13aと照明レンズ13bとの間に、顔料44を含む樹脂45が設けられている。顔料44を含む樹脂45は、レーザ光が集中照射されない通常動作では、観察を妨げないように無色透明であり、駆動部としてのアクチュエータ15が故障する等により、レーザ光が集中照射された異常動作では、顔料44及び/又は樹脂45が黒色46に変色する。この結果、レーザ光が黒色46に変色した顔料44及び/又は樹脂45により遮断され、レーザ光が被写体に集中照射させることを防ぐことができる。
よって、本実施の形態の走査型内視鏡の光射出プローブとしての挿入部10及び走査型内視鏡としての内視鏡2によれば、故障のない通常の観察時に視界が途切れてしまうことがなく、照明ファイバを変位させる駆動部が故障した場合には照明光が集中して被写体に連続照射することがないので、より安全性を高めることができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態については説明する。
次に、第2の実施の形態については説明する。
図4は、第2の実施の形態に係る挿入部の先端部の構成について説明するための断面図である。なお、図4において、図2と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態の先端部12に代わり、先端部12bを用いて構成されている。そして、先端部12bの照明レンズ13aと照明レンズ13bとの間に、顔料44を含む平板47が設けられている。なお、プレートとしての平板47は、照明レンズ13aと照明レンズ13bとの間に設けられているが、これに限定されることなく、照明レンズ13a又は13bに隣接して設けられていればよい。この平板47は、例えば、無色透明なプラスチックで構成されており、所定の光量の光が照射されると、その熱により炭化することで黒色に変色する。その他の構成及び異常動作時の状態は、第1の実施の形態と同様である。
すなわち、アクチュエータ15が故障する等により、レーザ光が集中照射された異常動作では、顔料44及び/又は平板47が黒色に変色し、レーザ光が黒色に変色した顔料44及び/又は平板47により遮断され、レーザ光が被写体に集中照射させることを防ぐようになっている。
よって、本実施の形態の先端部12bを備えた挿入部10及び内視鏡2によれば、第1の実施の形態と同様に、故障のない通常の観察時に視界が途切れてしまうことがなく、照明ファイバを変位させる駆動部が故障した場合には照明光が集中して被写体に連続照射することがないので、より安全性を高めることができる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態については説明する。
次に、第3の実施の形態については説明する。
図5は、第3の実施の形態に係る挿入部の先端部の構成について説明するための断面図である。なお、図5において、図2と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態では、第1の実施の形態の先端部12に代わり、先端部12cを用いて構成されている。そして、先端部12cの照明レンズ13aと照明レンズ13bとにおいて、被写体側面以外に顔料44を含む樹脂皮膜48をコーティングする。より具体的には、照明レンズ13aの平面、凸面、及び照明レンズ13bの凸面に顔料44を樹脂皮膜48がコーティングされている。
なお、本実施の形態では、照明レンズ13aの平面、凸面、及び照明レンズ13bの凸面の3面に顔料44を樹脂皮膜48がコーティングされているが、これらの3面のいずれか1面以上に顔料44を樹脂皮膜48がコーティングされていればよい。
樹脂皮膜48は、第1の実施の形態と同様に、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等の無色透明な樹脂皮膜であり、所定の光量の光が照射されると、その熱により炭化することで黒色に変色する。その他の構成及び異常動作時の状態は、第1の実施の形態と同様である。
すなわち、アクチュエータ15が故障する等により、レーザ光が集中照射された異常動作では、顔料44及び/又は樹脂皮膜48が黒色に変色し、レーザ光が黒色に変色した顔料44及び/又は樹脂皮膜48により遮断され、レーザ光が被写体に集中照射させることを防ぐようになっている。
よって、本実施の形態の先端部12cを備えた挿入部10及び内視鏡2によれば、第1の実施の形態と同様に、故障のない通常の観察時に視界が途切れてしまうことがなく、照明ファイバを変位させる駆動部が故障した場合には照明光が集中して被写体に連続照射することがないので、より安全性を高めることができる。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態については説明する。
次に、第4の実施の形態については説明する。
図6は、第4の実施の形態に係る挿入部の先端部の構成について説明するための断面図である。なお、図6において、図5と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第4の実施の形態では、第3の実施の形態の先端部12cに代わり、先端部12dを用いて構成されている。本実施の形態では、先端部12dの筒状体40aの開口にカバーガラス49が配置される。そして、このカバーガラス49に先端部12dの照明レンズ13bの平面を覆うように、顔料44を含む樹脂皮膜48をコーティングする。なお、顔料44を含む樹脂皮膜48は、照明レンズ13bの平面にコーティングしてもよい。
アクチュエータ15が故障する等により、レーザ光が集中照射された異常動作では、顔料44及び/又は樹脂皮膜48が黒色に変色し、レーザ光が黒色に変色した顔料44及び/又は樹脂皮膜48により遮断され、レーザ光が被写体に集中照射させることを防ぐようになっている。
このように、顔料44及び/又は樹脂皮膜48が黒色に変色した場合、カバーガラス49を筒状体40aの開口から取り外し、変色した樹脂皮膜48を除去する。そして、顔料44を含む樹脂皮膜48をカバーガラス49に新たにコーティングした後、そのカバーガラス49を筒状体40aの開口に取り付ける。この結果、例えば、第1の実施の形態では、顔料44を含む樹脂45が黒色に変色すると、挿入部10を分解して黒色に変色した樹脂45を取り除かなければ、再使用ができないが、本実施の形態では、挿入部10を分解しなくても、再使用ができるようになる。
よって、本実施の形態の先端部12dを備えた挿入部10及び内視鏡2によれば、第1の実施の形態と同様の効果に加え、顔料44を含む樹脂皮膜48が黒色に変化した場合でも、容易に再使用ができるという効果を有する。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
1…内視鏡装置、2…内視鏡、3…本体装置、4…モニタ、10…挿入部、11…コネクタ、12,12b,12c,12d…先端部、12a…先端面、13…先端光学系、13a,13b…照明レンズ、14…光ファイバ、15…アクチュエータ、16…検出ファイバ、17…メモリ、18…導線、21…電源、22…メモリ、23…コントローラ、24…光源ユニット、25…ドライバユニット、26…検出ユニット、31…レーザ光源、33…信号発生器、34a〜34c…D/A変換器、35…アンプ、36…分波器、37a〜37c…検出器、38a〜38c…A/D変換器、40a,40b,40c…筒状体、41…フェルール、42,43…固定部材、44…顔料、45…樹脂、46…黒色、47…平板、48…樹脂皮膜、49…カバーガラス。
Claims (9)
- 先端に照明レンズが設けられた筒状体と、
前記筒状体内に設けられ、光源から発せられる照明光を前記照明レンズを介して観察対象部位に向けて射出する光ファイバと、
前記光ファイバと共に振動し、該光ファイバにより射出される前記照明光が前記観察対象部位で走査するよう、前記光ファイバを径方向に駆動する駆動部と、
前記光ファイバの長手方向を基準に、前記照明レンズにおける前記照明光を射出する面と、前記光ファイバにおける前記照明光を射出する端面との間に設けられ、無色透明で所定の光量の光を照射すると黒色に変色する光マーキング顔料を含む光変色部と、
を備えることを特徴とする走査型内視鏡の光射出プローブ。 - 前記照明レンズは、前記筒状体の先端側に設けられた第1のレンズと、該第1のレンズと前記光ファイバの先端との間に設けられた第2のレンズと、を含む複数のレンズを含み、
前記光変色部は、前記第1のレンズと前記第2のレンズとの間に充たした無色透明の樹脂中に含まれる前記光マーキング顔料を含む請求項1に記載の走査型内視鏡の光射出プローブ。 - 前記光変色部は、前記照明レンズにおける前記筒状体の先端側または前記筒状体の基端側の面に対して設けた前記光マーキング顔料を含む皮膜であることを特徴とする請求項1に記載の走査型内視鏡の光射出プローブ。
- 前記光変色部は、前記照明レンズに隣接すると共に、前記光マーキング顔料を含むプレートであることを特徴とする請求項1に記載の走査型内視鏡の光射出プローブ。
- 前記光変色部は、前記照明レンズにおける前記筒状体の先端側に隣接して設けられ、前記照明レンズの端面を覆うと共に、前記照明光を射出する面を備えたカバーガラスに塗布される請求項4に記載の走査型内視鏡の光射出プローブ。
- 前記光変色部は、前記駆動部により駆動される前記光ファイバにより射出される前記照明光が前記照明レンズにおいて走査する範囲に設けられることを特徴とする請求項1に記載の走査型内視鏡の光射出プローブ。
- 請求項1に記載の走査型内視鏡の光射出プローブと、
前記光ファイバから射出されて前記観察対象部位で反射した戻り光を受光する受光ファイバと、
を備えることを特徴とする走査型内視鏡。 - 前記走査型内視鏡が正常に走査する状態のうち、前記駆動部が最も遅く駆動し且つ前記照明光の光量が最も強い状態で走査型内視鏡を動作させた際に照射される前記照明光よりも光量が多い場合に、前記光変色部が黒色に変色しないように、前記照明光の光量を調整する制御部を備えることを特徴とする請求項7に記載の走査型内視鏡。
- 前記受光ファイバで受光した前記戻り光が所定の光量以下の場合、前記光源から射出される照明光を停止するように制御する制御部を備えることを特徴とする請求項7に記載の走査型内視鏡。
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WO2017158924A1 (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | オリンパス株式会社 | 走査型内視鏡 |
WO2018083906A1 (ja) * | 2016-11-01 | 2018-05-11 | オリンパス株式会社 | 走査型内視鏡および走査型内視鏡の製造方法 |
CN110850588A (zh) * | 2019-08-06 | 2020-02-28 | 成都理想境界科技有限公司 | 一种光纤扫描器 |
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2013
- 2013-10-21 JP JP2013218393A patent/JP2015080488A/ja active Pending
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