JP5830073B2 - 葬祭用祭壇 - Google Patents

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Description

本発明は、葬祭用の祭壇に係り、特に、祭壇を装飾する花としてプリザーブドフラワーを利用した葬祭用祭壇に関する。
従来から、葬儀の形態も様々になってきており、葬祭用の祭壇として、生花を使用した花祭壇を選択する需要者も増えてきている。
多数の生花により装飾された花祭壇は、以前は社葬等の大規模で盛大な葬儀のおいて利用されていたが、故人の個性を重視した自由度の高い葬儀を施行できる点、特定の宗教にとらわれることがない点等が広く受け入れられ、最近では一般的にも普及してきている。
花祭壇は、予算に応じて、生花の種類の選択や色の指定、祭壇自体の大きさやデザインの設計が自由にできる。
例えば、白色のキクだけでなく、色とりどりのバラやユリ等、季節に応じた種々の生花を使って、直線や曲線を自由に使った立体的で個性的なデザインの祭壇を制作することもできる。
しかしながら、花祭壇を装飾する生花は、単価が高いうえ、日持ちが悪く長期間鮮度を維持することができないので再利用が困難である。
そのため、参列者に豪華で荘厳な印象を与えるように生花の本数を多くすると、祭壇のコストが非常に高くなるという問題がある。
一方、予算に応じて自由に設計できるといっても、予算を削減して生花の本数を少なくすると、希望した通りの祭壇からは程遠く、豪華や荘厳さを欠くことにもなりうる。
また、花祭壇を装飾する供花として、生花に替えて造花を使用する方法もある。
しかし、造花の場合は、コストを削減することはできるが、人工的で安価な印象を与えたり、見た目の自然さを欠く。
そのため、豪華さや荘厳さにおいて生花を用いる場合よりも見劣る点は否めず、豪華で荘厳な印象の祭壇を求める需要者からは敬遠される傾向にある。
そこで、さらに近年では、生花や造花に替えてプリザーブドフラワーを利用した花祭壇等の葬祭用祭壇も徐々に広まってきている。
プリザーブドフラワーであれば、生花と同等の自然な外観や質感を有するので、生花と比べても遜色ない見栄えが得られるうえ、その美しさや瑞々しさを長期間維持できることから再利用も可能である。そのため、プリザーブドフラワーを利用した場合、祭壇のコストを抑えつつ、豪華で荘厳な祭壇を構成することができる。
例えば、特許文献1には、本願発明者により、プリザーブドフラワーの花冠を有する供花をスロープ状の供花台に取り付けた葬祭用祭壇が開示されている(特許文献1)。
また、特許文献2には、祭壇の起伏形状を形成した土台部にプリザーブドフラワーからなる花冠のみを立設した花飾り装飾部を有する葬儀用祭壇が開示されている(特許文献2)。
特開2012−71015号公報 特開2009−285271号公報
しかしながら、特許文献1の葬祭用祭壇においては、プリザーブドフラワーの花冠を備えた供花を、スロープ状の供花台のスロープ面に差し込む必要があり、祭壇を豪華で荘厳な印象の外観にするためには、供花台の形状が限定されてしまう。
また、プリザーブドフラワーの花冠が傷んだとき等には、供花自体を供花台から取外して付け替える必要がある。
特許文献2の葬儀用祭壇においては、プリザーブドフラワーの花冠部分のみを直接土台部に挿入して立設しているため、外観上、葉や茎といった緑色の部分がなく、生花から成る祭壇と比べると祭壇全体として見た目の自然さを欠くという問題がある。
また、土台部に花冠部分を挿入して立設することにより祭壇を構成しているので、祭壇表面の形状がその土台部の形状に限定されてしまう。そのため、祭壇表面に種々の起伏形状を形成した立体的で個性的な祭壇を製作する際には、花を飾る土台部の形状をその祭壇の起伏形状に合わせてわざわざ個別に作成する必要がある。
したがって、複雑な起伏形状の祭壇の場合は、それに合わせた土台部を作成することが非常に手間であるうえ、種々のバリエーションの祭壇を作る場合は、それらの形状に適合した土台部をそれぞれ用意しなければならないという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、廉価及び簡易な構成であって、生花と同等の自然な外観や質感を有し、祭壇表面を所望の起伏形状になるように装飾して豪華で荘厳な印象を与える葬祭用祭壇を提供することにある。
前記課題は、本発明の葬祭用祭壇によれば、花と該花を設置して装飾される土台とを備える葬祭用祭壇であって、前記花の少なくとも一部を、プリザーブドフラワーの花冠と該花冠に固着された模造の萼と該萼に着脱自在に取り付けられ前記花冠を所定位置で保持する模造の茎とからなる加工花とし、記茎の長さが異なる前記加工花を前記土台に複数設置し、前記加工花により前記祭壇の表面を前記土台の表面形状と異なる所望の起伏形状になるように装飾したこと、により解決される。
上記構成のように、本発明では、プリザーブドフラワーの花冠と模造の萼とを接着剤等で固着し、その模造の萼と模造の茎とを着脱自在に取り付けるようにしたので、プリザーブドフラワーの花冠及び模造の萼と模造の茎とを簡単に取外すことができ、花冠の交換も容易にできる。
したがって、プリザーブドフラワーの花冠が痛んだとき等には、その花冠だけを簡単に取り換えることができる。また、プリザーブドフラワーの花冠だけ交換して、花冠の種類や色を変えることにより、加工花自体を土台から外して付け替える必要もなく、種々の模様のデザインの祭壇を簡単に制作することができる。
また、プリザーブドフラワーの花冠自体を萼や茎等の模造部材と直接着脱可能とすると、その取付箇所が脆くなりがちであるが、本発明では、プリザーブドフラワーの花冠と固着した模造の萼を介して模造の茎と着脱可能とすることにより、その取付箇所が頑丈となる。
また、本発明では、プリザーブドフラワーの花冠に取り付けられた模造の茎の長さを変えることにより、花冠の高さや向き等の花冠の配置を自由に変えることができ、プリザーブドフラワーの花冠により形成される祭壇の表面の起伏形状や模様を好適に表現することができる。
従来では、立体的な起伏形状の祭壇を作る際には、花を飾る土台の形状をその祭壇の形状に合わせて作成していたため、種々のバリエーションの祭壇を作る際には、それぞれの形状に沿った土台を用意する必要があり手間であった。
これに対し、本発明では、プリザーブドフラワーの花冠の配置は模造の茎の長さによって決定されるので、平坦な土台であっても、プリザーブドフラワーの花冠の配置を変えて祭壇の表面の起伏形状や模様を自由に形成することができるので、奥行があり立体的で豪華で荘厳な祭壇を制作することができる。
すなわち、種々の形状や高さの土台が不要になるので、複雑な形状の土台を作成する手間を省くことができるうえ、一つの定型な土台に統一しても、葬儀ごとに他には無い特徴的かつ個性的でバリエーション豊かなデザインの祭壇を容易に制作することができる。
特に、生花の茎であれば、自然物であることや剛性の問題等から茎の長さを変えることにも限度があり、長過ぎると強度が弱まり折れたりして任意のデザインを好適に実現できない等の問題があるが、本発明では、剛性の強い模造の茎としているので、何ら制約も無くその模造の茎の長さを自由に変えることができる。
このとき、前記茎を折り曲げて前記花冠の向き又は角度を変えること、が好適である。
生花の場合は茎を折り曲げると折れてしまうが、本発明は、模造の茎を使用しているので容易に折り曲げることができるうえ、その折り曲げた状態で形状を保持することもできる。
上記構成により、加工花を土台に差し直す必要もなく花冠の向きや角度を任意の方向に簡単に変えることができるので、微妙な変更等にも容易に対応でき、祭壇のデザインの自由度が増す。
このとき、前記花の一部を前記加工花とし、前記花の他の一部を生花とすること、が好適である。
本発明は、プリザーブドフラワーの花冠であるので、造花とは異なり参列者も生花との見分けが簡単にできないので、生花を一部に混ぜても見た目が自然な祭壇となる。
上記構成により、棺に入れるための生花を祭壇の一部に設置できるので、出棺の際にその祭壇から生花を採取することができ、葬儀を円滑に進行することができる。
本発明の葬祭用祭壇によれば、廉価及び簡易な構成であって、生花と同等の自然な外観や質感を有し、祭壇表面を所望の起伏形状になるように装飾して豪華で荘厳な印象を与えることができる。
プリザーブドフラワーの花冠を有する加工花の斜視図である。 図1に示すプリザーブドフラワーの花冠を有する加工花の分解斜視図である。 図1に示すプリザーブドフラワーの花冠を有する加工花の部分拡大断面図である。 本発明の第1実施例に係る葬祭用祭壇の概略構成を示す正面図である。 図4に示す葬祭用祭壇のA−A線略断面図である。 花祭壇の他の形態を示す略断面図である。 本発明の第2実施例に係る葬祭用祭壇の概略構成を示す正面図である。 本発明の第2実施例に係る葬祭用祭壇の概略構成を示す側面図である。 本発明の第3実施例に係る葬祭用祭壇の概略構成を示す正面図である。 本発明の第4実施例に係る葬祭用祭壇の概略構成を示す正面図である。
以下、本発明に係る葬祭用祭壇の一実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができる。
本実施形態は、祭壇を装飾する花としてプリザーブドフラワーを利用した葬祭用祭壇の発明に関するものである。
図1は、本実施形態に係る葬祭用祭壇1に利用されるプリザーブドフラワーの花冠11を有する加工花10(以下、単に「加工花10」という。)の斜視図である。図2は、その加工花10の花冠11と模造萼12とを模造茎15から取り外した状態を示す分解斜視図である。図3は、加工花10の要部を示す部分拡大断面図である。
図1乃至図3に示すように、加工花10は、主として花冠11と模造萼12と模造茎15とから構成される。
花冠11は、特殊液によって生花の水分を抜いて保存処理を施したプリザーブドフラワーである。
プリザーブドフラワーとは、生花を原料とし、例えば、着色剤やポリエチレングリコール等の有機溶剤を混合した薬剤を一枚一枚の花弁に吸収させて、保存防腐処理を施すと共に任意の色に染色した後、乾燥させて、各花弁を組み合わせて元の花冠の形状に整えることにより製造されたものである(プリザーブド処理)。
このように、プリザーブドフラワーは、生花の水分が有機溶剤を混ぜた薬剤に置換されるため、生花のように、枯れたり萎れたり等の短期劣化することなく、比較的長期間にわたって生花と同様の美しさや瑞々しい質感と柔らかさを維持することができる。
本実施例においては、このプリザーブドフラワーの花冠11として、バラの花を用いており、例えば白色染料により全体に着色処理が施されている。
なお、花冠11として採用する花の種類は、バラに限らず、プリザーブド処理できる花であれば何でも良く、例えば、キクやユリ等でも良い。また、季節に応じて種々の花を選択することができる。
模造萼12は、緑色に着色した合成樹脂等により植物の萼を模造して形成されたものであり、図3に示すように、萼本体13とその萼本体13の外側(下側)に取付けられた萼片14とからなる。
萼本体13の上側表面は花冠11の下面側に対応して花冠11を保持できる形状となっている。
萼本体13には、その略中央付近を上下方向に延びて貫通する略円筒形状の芯棒部13aが設けられている。芯棒部13aは、その上下端面が開口しており、その内径は、後述する模造茎15に形成された挿入部15cの外形と略同一径となっている。
なお、萼片14は装飾用であり、この萼片14を付けることにより、加工花10はより実物の生花に近い本格的な形状となる。この萼片14には強度はそれほど必要ではないので、紙製や布製のものであってもよい。
模造茎15は、図3に示すように、例えば、針金を芯材15aとして、その針金を緑色に着色した合成樹脂等で被覆することにより、植物の茎を模造して形成されたものである。
模造茎15からは、合成樹脂等からなる葉柄16が伸延しており、その葉柄16には合成樹脂等からなる葉17が付設している。なお、葉柄16は模造茎15と一体成形としても良いし、模造茎12の外表面に切込み部分を形成し、その切込み部分に葉柄16を差し込むように装着する構成としても良い。
模造茎15の上端側には、肩部15bとその肩部15bから突出した挿入部15cが設けられている。挿入部15cは、模造茎15と連続的に形成されており、上述の模造萼12に設けられている略円筒形状の芯棒部13aの内径と略同一径を有する。
上記構成の模造茎15は、直径約5mm程度が好ましいが、例えば同じくらいの径であるバラやキク等の実際の生花の茎よりも剛性が高くなるので、模造茎15の長さを長くしても花冠11がその重みで垂れ下がったり、途中で折れたりすることもなく、その長さを自由自在に調整できる。
また、容易に折り曲げることができるうえ、その折り曲げた状態で形状を保持することもできる。
なお、模造茎15は、上記構成のような針金に合成樹脂等を被覆したものに限らず、針金を緑色に着色したテープ等で被覆しても良いし、単なる合成樹脂製の棒状部材とすることもできる。
また、葉柄16や葉17は、模造茎15とは異なり特に剛性を高くする必要はないので、合成樹脂製のものの代わりに、例えば紙製や布製のものも用いることができる。
上記部材から成る加工花10は、図2の分解図に示すように、花冠11と模造萼12とが固着されており、模造萼12と模造茎15とは着脱可能に取り付けられている。
具体的には、図3の断面図に示すように、花冠11の下面側と、模造萼12の萼本体13の上側表面とは、接着剤18にて固着されている。すなわち、接着材18を介して花冠11の下面側が萼本体13の上側表面と当接することにより、固着されている。
花冠11を固着した模造萼12と、模造茎15とは、模造萼12に略円筒形状に形成された芯棒部13aの開口した下端面13b側から、模造茎15に形成された挿入部15cを嵌挿させることにより、取付けている。
このとき、模造萼12の芯棒部13aの下端面13bは、模造茎15の肩部15bと当接した状態となる。
挿入部15cは、その外周面が略円筒形状の芯棒部13aの内壁に当接した状態で、芯棒部13aの内部に収容される。このとき、挿入部15cは芯棒部13aの内壁によって圧接されて、模造萼12と嵌合されている。
このように、模造萼12と模造茎15とは、接着剤等の固着手段を用いることなく連結されているので、容易に取付けたり取外したりすることができる。
次に、上述の加工花10を利用した葬祭用祭壇1について説明する。
図4は、葬祭用祭壇1の概略構成を示す正面図である。図4に示すように、本実施例の葬祭用祭壇1は、上述の加工花10によって装飾された花祭壇20を主として中央に配し、その花祭壇20の両側に多数の供花30を配置することによって構成されるものである。
中央の花祭壇20は、加工花10により装飾された、前段と後段とから構成された2段の階段状の祭壇21,22と、その後方(奥側)に祭壇21,22よりもさらに高い位置に形成され、遺影写真24を中央に配した略半球形状に形成された祭壇23とを有している。すなわち、階段状の祭壇21,22の最上段に略半球形状の祭壇23を備える構成となる。
前段の祭壇21は、後段の祭壇22と比べて相対的に幅広である。また、後段の祭壇22は、最上段の祭壇23と比べて相対的に幅広である。
なお、祭壇21,22には、白色のプリザーブドフラワーから成る花冠11を備えた加工花10を全体的に配し、祭壇23には、色とりどりのプリザーブドフラワーから成る花冠11を備えた加工花10を配している。
花祭壇20は、図5のA−A線略断面図に示すように、2種類の高さの土台25,26に複数の加工花10を立設することにより形成されている。
土台25は加工花10によって装飾されることにより祭壇21となり、土台26は加工花10によって装飾されることにより祭壇22となる。
本実施例においては、土台25,26は、金属性の躯体の上面に取付孔27を複数形成したものとし、前方に相対的に高さの低い土台25、後方に相対的に高さの高い土台26を配置している。
それぞれの土台25,26の取付孔27には、加工花10の模造茎15を下端側から挿入することにより立設している。
このとき、模造茎15の一部は、その外周面が取付孔27の内壁に当接した状態で、取付孔27内に収容されており、模造茎15の一部は取付孔27の内壁によって圧接されて、土台25,26に嵌合されている。
土台25,26に立設された加工花10は、それぞれ模造茎15の長さが異なる。また、模造茎15はそれぞれ任意の角度及び形状にやや屈曲したままその形状を維持しており、花冠11の向き(角度)をそれぞれ変えている。
なお、本実施例においては、剛性の高い模造茎15を使用しているので、花冠11がその重みにより垂れ下がったりして花祭壇20のデザインを損なうこともない。
このように、本実施例においては、プリザーブドフラワーの花冠11に取り付けられた模造茎15の長さを変えたり折り曲げることにより、花冠11の高さや向き等の花冠11の配置を自由に変えることができる。
そのため、本実施例のような平坦な土台25,26であっても、プリザーブドフラワーの花冠11の配置を変えて、その花冠11により形成される花祭壇20の表面の起伏形状や模様を自由に形成することができ、奥行があり立体的で豪華で荘厳な花祭壇20を制作することができる。
また、加工花10を土台に差し直す必要もなく花冠11の向きや角度を任意の方向に簡単に変えることができるので、複雑な起伏形状や微妙な変更等にも容易に対応でき、花祭壇20のデザインの自由度が増す。
また、本実施例の花祭壇20に設置した加工花10の構成であれば、プリザーブドフラワーの花冠11の合間から模造茎15や模造の葉17が垣間見れる。
そのため、模造茎15や模造の葉17の緑色の中にプリザーブドフラワーの花冠11の美しさや華やかさがより際立って映るうえ、生花によって装飾したときと同様、自然な外観の花祭壇20となる。
なお、模造茎15を取付孔27に挿入した後、その取付箇所を接着剤等により固着すれば、より安定的に保持することができる。
本実施例においては、模造茎15を土台25,26に接着剤等により固着しても、花冠11と模造茎15とが着脱自在の構成となっているので、プリザーブドフラワーの花冠11が傷んだとき等には、その花冠11だけを個別に交換することができる。
また、花祭壇20の配色や全体的な印象を変更したいとき等にも、花冠11だけを簡単に交換して、花の種類や色を変更することができる。
また、土台25,26は、加工花10が立設できる構成であれば、如何なるものでも良い。
例えば、図6に示す花祭壇20の変形例の略断面図のように、外表面のいずれの箇所にも加工花10を挿すことができる発砲スチロール製の部材から成る土台28でも構わない。
図6に示す花祭壇120では、土台28の上面28a及び前方側の側面28bに模造茎15の長さの異なる複数の加工花10を種々の角度で挿すことにより、プリザーブドフラワーの花冠11の配置(高さ及び向き)を変えて、その花冠11によって花祭壇120の表面に複雑で立体的な起伏形状を形成することができる。
特に、土台28の側面28bに加工花10を挿した場合、加工花10の挿入角度が地面に対して鋭角となるが、本実施例の加工花10であれば模造茎15の剛性が高いため、土台28の側面28bに挿しても加工花10が折れたり、花冠11が垂れ下がったりすることもなく、好適に保持することができ、花祭壇120を自由にデザインすることができる。
なお、本実施例においては、香炉、燭台、御盛物等を載置するための小祭壇40を別途設けたが、土台25,26には、加工花10に限らず、香炉、燭台、御盛物等、その他種々の装飾品を載置することもできる。
また、各種宗教に応じたデザインも可能であり、例えば、仏教式であれば寺院本堂の須弥壇を模したような装飾物を花祭壇20上に設置することもできる。
また、花祭壇20を全て加工花10で装飾しても良いが、その一部を加工花10ではなく、生花により装飾しても良い。
これにより、棺に入れるための生花を花祭壇20の一部に設置できるので、出棺の際にその花祭壇20から生花を直接採取することができ、葬儀を円滑に進行することができる。
また、本実施例の加工花10はプリザーブドフラワーの花冠11を有するものであるので、布や樹脂製の造花とは異なり参列者も生花との見分けが簡単にできないので、生花を一部に混ぜても見た目が自然な花祭壇20となる。
中央に設置した花祭壇20の両側には、多数の供花30が配置されている。この供花30は、差出人の名前を記した木札31を備えている。
供花30は、一般的には生花となるが、本実施例では、主の花祭壇20には、生花と比較しても、見た目や質感等に遜色のないプリザーブドフラワーの花冠11を有する加工花10を用いているので、葬祭用祭壇1全体として、参列者が違和感を感じることもない。
なお、供花30として、花祭壇20と同様、プリザーブドフラワーの花冠11を有する加工花10を用いても構わない。
このように、本実施例の葬祭用祭壇1(花祭壇20)においては、生花に替えて、又は生花と共に、プリザーブドフラワーの花冠11を備える加工花10を利用している。
プリザーブドフラワーの花冠11を備える加工花10であれば、生花と同等の自然な外観や質感を有するので、生花と比べても遜色ない見栄えが得られるうえ、その美しさや瑞々しさを長期間維持できるので再利用も可能である。
したがって、祭壇のコストを抑えつつ、豪華で荘厳な祭壇を構成することができる。
<第2実施例>
次に、本発明の第2実施例に係る葬祭用祭壇2について図7及び図8に基づいて説明する。
図7は、本発明の第2実施例に係る葬祭用祭壇2の概略構成を示す正面図であり、図8は、本発明の第2実施例に係る葬祭用祭壇2(花祭壇220)の概略構成を示す側面図である。なお、説明の便宜上、図8において、加工花10の葉及びその他装飾用の花等については記載を省略した。
また、以下の説明において、特徴の差異を明確にするため、上記実施形態と重複する内容については説明を省略する。
この第2実施例に係る葬祭用祭壇2における花祭壇220では、白色、赤色等、色とりどりのプリザーブドフラワーから成る花冠11を備えた加工花10を土台225,226,227,228に設置することにより構成している。
具体的には、花祭壇220の最上段であって中央部分には、前方が低くなるように緩やかな傾斜を形成した土台225に、模造茎15の長さや角度がそれぞれ異なる加工花10を複数立設することにより、正面から見てハート型の祭壇221を構成している。祭壇221の中央には、遺影写真24を配置している。
また、そのハート型の祭壇221の周囲には、祭壇表面を立体的で複雑な起伏形状とする高さの異なる2段の祭壇222,223を有している。
ハート型の祭壇221に近い方に位置する上段の祭壇222は、前方が低くなるように緩やかな傾斜を形成した土台226に、模造茎15の長さや角度がそれぞれ異なる加工花10を複数立設することにより、祭壇表面に曲線的で滑らかな起伏形状を形成している。
ハート型の祭壇221から遠い方に位置する下段の祭壇223は、平坦な土台227に、模造茎15の長さや角度がそれぞれ異なる加工花10を複数立設することにより、祭壇表面に曲線的で滑らかな起伏形状を形成している。
花祭壇220は、この祭壇222,223により、祭壇表面をハート型の祭壇221から前方向及び左右方向に波状に広がるように形成している。
上段の祭壇222はハート型の祭壇221よりも幅広に形成されており、下段の祭壇223は上段の祭壇222よりもさらに幅広に形成されている。
さらに、花祭壇220の最前列となる祭壇223の前方には、平坦な土台228に模造茎15の長さや角度がそれぞれ異なる加工花10を複数立設した祭壇224が形成されている。
なお、花祭壇220の後方には、供花130が配置されている。
この第2実施例に係る花祭壇220においては、平坦又は緩やかな傾斜を付けた土台にプリザーブドフラワーから成る花冠11を備えた加工花10を、模造茎15の長さや角度を変えて複数設置することにより、祭壇表面に複雑な起伏形状及び模様を形成している。
特に、土台225,226のように傾斜を付けた場合でも、模造茎15の長さを変えることにより、花冠11の位置が自在となるので、土台の形状を超えてさらに立体的で奥行のある表現豊かな起伏形状を祭壇表面に形成することができる。
また、この第2実施例に係る花祭壇220においても、祭壇表面には、プリザーブドフラワーの花冠11の隙間から模造茎15や模造の葉17等が垣間見れており、より自然な外観を演出している。
<第3実施例>
次に、本発明の第3実施例に係る葬祭用祭壇3について図9に基づいて説明する。図9は、本発明の第3実施例に係る葬祭用祭壇3の概略構成を示す正面図である。
この第3実施例に係る葬祭用祭壇3における花祭壇320では、白色、赤色等、色とりどりのプリザーブドフラワーから成る花冠11を備えた加工花10を土台(図示略)に設置し、祭壇表面を波型をイメージするような複雑な起伏形状とする祭壇321を構成した。
また、その祭壇321の後方には、祭壇321よりも相対的に高い位置に形成され、立体的でボリュームのある略半球形状に形成された祭壇322を構成した。その祭壇322の中央には遺影写真24が配置されている。
なお、祭壇322の両側には、供花330が配置されている。
この第3実施例に係る花祭壇320においても、土台(図示略)は平坦なものを使用し、その土台にプリザーブドフラワーから成る花冠11を備えた加工花10を、模造茎15の長さや角度を変えて複数設置することにより、祭壇表面の起伏形状及び模様を形成している。
また、この第3実施例に係る花祭壇320においても、祭壇表面には、プリザーブドフラワーの花冠11の隙間から模造茎15や模造の葉17等が垣間見れており、より自然な外観を演出している。
<第4実施例>
次に、本発明の第4実施例に係る葬祭用祭壇4について図10に基づいて説明する。図10は、本発明の第4実施例に係る葬祭用祭壇4の概略構成を示す正面図である。
この第4実施例に係る葬祭用祭壇4における花祭壇420では、白色、赤色等、色とりどりのプリザーブドフラワーから成る花冠11を備えた加工花10を土台(図示略)に設置し、祭壇表面を起伏や丘が連続的に続く丘陵形状とする祭壇421を構成した。
また、その祭壇421の後方には、祭壇421よりも相対的に高い位置に形成され、表面に起伏形状を有する略半球形状に形成された祭壇422を構成した。その祭壇422の中央には遺影写真24が配されている。
なお、祭壇422両側には、木札431を備えた複数の供花430が配置されている。
この第4実施例に係る花祭壇420も、土台(図示略)は平坦なものを使用し、その土台にプリザーブドフラワーから成る花冠11を備えた加工花10を、模造茎15の長さや角度を変えて複数設置することにより、祭壇表面の起伏形状及び模様を形成している。
また、この第4実施例に係る花祭壇420においても、祭壇表面には、プリザーブドフラワーの花冠11の隙間から模造茎15や模造の葉17等が垣間見れており、より自然な外観を演出している。
上述した第1実施例乃至第4実施例のように、本発明の葬祭用祭壇であれば、統一された定型な土台であっても、葬儀ごとに他には無い特徴的かつ個性的でバリエーション豊かなデザインの祭壇を容易に制作することができる。
特に、土台が限定されないので、祭壇の大きさや寸法も自在であり、豪華で荘厳な大型の葬祭用祭壇のみならず、需要に応じて小型の葬祭用祭壇(花祭壇)であっても制作することが可能である。
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述した第1実施例乃至第4実施例は、本発明が適用できる葬祭用祭壇のデザインの一例である。
したがって、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
1,2,3,4 葬祭用祭壇
10 加工花
11 花冠
12 模造萼
13 萼本体
13a 芯棒部
13b 下端面
14 萼片
15 模造茎
15a 芯材
15b 肩部
15c 挿入部
16 葉柄
17 葉
18 接着剤
20 花祭壇
21 祭壇
22 祭壇
23 祭壇
24 遺影写真
25 土台
26 土台
27 取付孔
28 土台
28a 上面
28b 側面
30 供花
31 木札
40 小祭壇

Claims (3)

  1. 花と該花を設置して装飾される土台とを備える葬祭用祭壇であって、
    前記花の少なくとも一部を、
    プリザーブドフラワーの花冠と該花冠に固着された模造の萼と該萼に着脱自在に取り付けられ前記花冠を所定位置で保持する模造の茎とからなる加工花とし、
    記茎の長さが異なる前記加工花を前記土台に複数設置し、
    前記加工花により前記祭壇の表面を前記土台の表面形状と異なる所望の起伏形状になるように装飾したことを特徴とする葬祭用祭壇。
  2. 前記茎を折り曲げて前記花冠の向き又は角度を変えることを特徴とする請求項1に記載の葬祭用祭壇。
  3. 前記花の一部を前記加工花とし、前記花の他の一部を生花とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の葬祭用祭壇。
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