JP5829729B1 - 先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】先端の掘削羽根が二枚の平坦な平刃の組み合わせで構成された先端翼を有する鋼管杭を土中に回転貫入する先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置を提供する。【解決手段】全周回転ジャッキKに設けて鋼管杭の締付け弛緩作動をする緊締弛緩作動部Sと、二枚の半円平刃22をX状またはV状に傾斜して突き合わせ状に構成した先端翼21を有する鋼管杭Pとの間にジャッキライナーJを介設した先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置であって、ジャッキライナーJは複数個の分割片として鋼管杭に対して緊締弛緩自在に構成すると共に、中央に鋼管杭Pのための挿貫孔を設け、しかも、挿貫孔の内周面には互いに対向縁部が突き合わされてX状またはV状に組み合わされた二枚の半円平刃22のそれぞれが螺入する螺旋条溝を刻設し、螺旋条溝の螺入始端口はX状またはV状の二枚の半円平刃22の回転方向に対向してジャッキライナー表面に設けた。【選択図】図1
Description
この発明は、先端に半円形平刃を傾斜状に取付けた鋼管杭を土中に回転しながら貫入して土中に基礎杭を構築するための先端翼付き鋼管杭の貫入装置に関する。
従来、先端に螺旋状羽根或いは傾斜した半円形状平羽根などの掘削羽根を取付けた鋼管杭を土中に回転しながら螺入して土中に基礎杭を構築するに際して使用される鋼管杭の貫入装置(全周回転ジャッキ)は、装置中心部に先端翼付き鋼管杭を縦方向にセットし、鋼管杭周方向に配設した回転掘削機構によりジャッキライナーを介して鋼管杭周面を締付け回転させ土中に鋼管杭を貫入し基礎杭を構築するように構成されている。
このように鋼管杭を土中に貫入し基礎杭を構築するためには、必ず鋼管杭本体の周面に複数個に分割したジャッキライナーを配設して鋼管杭を囲繞する状態とし、回転掘削機構によりジャッキライナーに周方向から締付け応力を付与し回転掘削機構からの回転応力が鋼管杭に充分に伝わるようにすることが必要となる。
このように鋼管杭を土中に貫入し基礎杭を構築するためには、必ず鋼管杭本体の周面に複数個に分割したジャッキライナーを配設して鋼管杭を囲繞する状態とし、回転掘削機構によりジャッキライナーに周方向から締付け応力を付与し回転掘削機構からの回転応力が鋼管杭に充分に伝わるようにすることが必要となる。
上記したように、螺旋状羽根や傾斜した半円形平刃を先端に取付けた鋼管杭に回転掘削応力を伝えるためには鋼管杭周面と回転掘削機構との間にジャッキライナーを介設し間接的に回転掘削機構からのトルクを鋼管杭に伝達できるように構成しなければならない。
従って、全周回転ジャッキの中心部に先端翼付き鋼管杭をセットする場合、先端の掘削翼が鋼管杭本体の径よりはるかに大径であるため先に鋼管杭を縦方向にセットしてからその後にジャッキライナーを鋼管杭周面に装着する手順となる。
かかる手順を踏むためには、鋼管杭を全周回転ジャッキの中心部にセットした後に別途用意したジャッキライナーを鋼管杭周方に配する手間を要し、また掘削終了後はジャッキライナーを分割して鋼管杭から離脱しその後に全周回転ジャッキのメンテナンスや移動などの後処理を行うことになる。
すなわち、鋼管杭による掘削作業を行う都度に金属重量物たるジャッキライナーの分割片の組立装着、除去作業が必要となり、鋼管杭構築現場では作業者に多大な労働負荷を強いると共に、安全性の面からも不利となり早急なジャッキライナーの改良が求められていた。
このような観点から特許文献1に開示されているようなチューピング装置が提案されている。
この技術は、鋼管杭本体の径よりやや大径の挿貫孔を設けたジャッキライナーの挿貫孔内周面に螺旋条溝を刻設し、複数個に分割されたジャッキライナーを全周回転ジャッキに組立装着し、その後鋼管杭先端の螺旋羽根をジャッキライナーの内周面螺旋条溝に沿って回転螺入していき螺旋羽根部分がジャッキライナーを通過した後に鋼管杭本体をジャッキライナーで締付け全周回転ジャッキにより回転させて掘削作業を遂行するように構成しており、従ってジャッキライナーを掘削作業の都度に分解組立する必要がないという利点を有している。
しかし、この技術に使用される鋼管杭先端の螺旋翼形状はジャッキライナーの内周面螺旋条溝に沿って通過できるだけの螺旋曲面を有した螺旋羽根形状でなければならない。従って、例えば「二枚の半円形の平刃」を側面視X状に組み合わせた羽根や「二枚の半環状の平刃」を側面視V状に組み合わせた羽根(登録商標名:つばさ杭)には使用できないものであった。
すなわち、先端の掘削羽根が二枚の平坦な平刃の組み合わせで構成された先端翼を有する鋼管杭は、上記した内周面螺旋条溝を内周面に有するジャッキライナーには回転しながら円滑に螺入進行することができないためかかるジャッキライナーの螺旋条溝には使用できない欠点があった。
この発明は、鋼管杭の先端の掘削羽根を平坦な平刃の組み合わせた構造にもかかわらず内周面螺旋条溝に円滑に侵入して螺旋条溝に沿って円滑に進行通過できるようにした先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置を提供するものである。
従って、全周回転ジャッキの中心部に先端翼付き鋼管杭をセットする場合、先端の掘削翼が鋼管杭本体の径よりはるかに大径であるため先に鋼管杭を縦方向にセットしてからその後にジャッキライナーを鋼管杭周面に装着する手順となる。
かかる手順を踏むためには、鋼管杭を全周回転ジャッキの中心部にセットした後に別途用意したジャッキライナーを鋼管杭周方に配する手間を要し、また掘削終了後はジャッキライナーを分割して鋼管杭から離脱しその後に全周回転ジャッキのメンテナンスや移動などの後処理を行うことになる。
すなわち、鋼管杭による掘削作業を行う都度に金属重量物たるジャッキライナーの分割片の組立装着、除去作業が必要となり、鋼管杭構築現場では作業者に多大な労働負荷を強いると共に、安全性の面からも不利となり早急なジャッキライナーの改良が求められていた。
このような観点から特許文献1に開示されているようなチューピング装置が提案されている。
この技術は、鋼管杭本体の径よりやや大径の挿貫孔を設けたジャッキライナーの挿貫孔内周面に螺旋条溝を刻設し、複数個に分割されたジャッキライナーを全周回転ジャッキに組立装着し、その後鋼管杭先端の螺旋羽根をジャッキライナーの内周面螺旋条溝に沿って回転螺入していき螺旋羽根部分がジャッキライナーを通過した後に鋼管杭本体をジャッキライナーで締付け全周回転ジャッキにより回転させて掘削作業を遂行するように構成しており、従ってジャッキライナーを掘削作業の都度に分解組立する必要がないという利点を有している。
しかし、この技術に使用される鋼管杭先端の螺旋翼形状はジャッキライナーの内周面螺旋条溝に沿って通過できるだけの螺旋曲面を有した螺旋羽根形状でなければならない。従って、例えば「二枚の半円形の平刃」を側面視X状に組み合わせた羽根や「二枚の半環状の平刃」を側面視V状に組み合わせた羽根(登録商標名:つばさ杭)には使用できないものであった。
すなわち、先端の掘削羽根が二枚の平坦な平刃の組み合わせで構成された先端翼を有する鋼管杭は、上記した内周面螺旋条溝を内周面に有するジャッキライナーには回転しながら円滑に螺入進行することができないためかかるジャッキライナーの螺旋条溝には使用できない欠点があった。
この発明は、鋼管杭の先端の掘削羽根を平坦な平刃の組み合わせた構造にもかかわらず内周面螺旋条溝に円滑に侵入して螺旋条溝に沿って円滑に進行通過できるようにした先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置を提供するものである。
この発明は、全周回転ジャッキに設け鋼管杭の締付け弛緩作動をする緊締弛緩作動部と、二枚の半円平刃をX状に傾斜して突き合わせ状に構成した先端翼を有する鋼管杭との間にジャッキライナーを介設した先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置であって、ジャッキライナーは複数個の分割片とし鋼管杭に対して緊締弛緩自在に構成すると共に、中央に鋼管杭のための挿貫孔を設け、しかも、挿貫孔の内周面には互いに対向縁部が突き合わされてX状に組み合わされた二枚の半円平刃のそれぞれが螺入する螺旋条溝を刻設し、螺旋条溝の螺入始端口はX状の二枚の半円平刃の回転方向に対向してジャッキライナー表面に設け、
二枚の半円平刃とし直線状の対向縁部同士を突き合わせてそれぞれ傾斜させて側面視X状に構成した先端翼とし、
側面視X状に構成した先端翼を螺入するための螺旋条溝は、二枚の半円平刃がそれぞれ螺入して進行するための二本の螺旋条溝により構成すると共に、螺入始端口は互いに対向する位置に開口し、対向する螺入始端口よりX状の二枚の半円平刃の各対向縁部が侵入して一枚目の半円平刃が一方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行する間に二枚目の半円平刃が他方の螺旋条溝ループ中に侵入していき、一枚目の半円平刃が一方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行すると、二枚目の半円平刃が他方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行し、順次一枚目の半円平刃は一方の螺旋条溝ループを進行し、二枚目の半円平刃は他方の螺旋条溝ループを進行して最終的にジャッキライナーの螺旋条溝を抜けて土中を掘削するように構成したことを特徴とする先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置を提供する。
二枚の半円平刃とし直線状の対向縁部同士を突き合わせてそれぞれ傾斜させて側面視X状に構成した先端翼とし、
側面視X状に構成した先端翼を螺入するための螺旋条溝は、二枚の半円平刃がそれぞれ螺入して進行するための二本の螺旋条溝により構成すると共に、螺入始端口は互いに対向する位置に開口し、対向する螺入始端口よりX状の二枚の半円平刃の各対向縁部が侵入して一枚目の半円平刃が一方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行する間に二枚目の半円平刃が他方の螺旋条溝ループ中に侵入していき、一枚目の半円平刃が一方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行すると、二枚目の半円平刃が他方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行し、順次一枚目の半円平刃は一方の螺旋条溝ループを進行し、二枚目の半円平刃は他方の螺旋条溝ループを進行して最終的にジャッキライナーの螺旋条溝を抜けて土中を掘削するように構成したことを特徴とする先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置を提供する。
また、交差した二枚の半円平刃の交差角度は、14.4度又は7.2度としたことを特徴とする。
また、全周回転ジャッキに設け鋼管杭の締付け弛緩作動をする緊締弛緩作動部と、二枚の半環状平刃をV状に傾斜して突き合わせ状に構成した先端翼を有する鋼管杭との間にジャッキライナーを介設した先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置であって、ジャッキライナーは複数個の分割片とし鋼管杭に対して緊締弛緩自在に構成すると共に、中央に鋼管杭のための挿貫孔を設け、しかも、挿貫孔の内周面には互いに対向縁部が突き合わされてV状に組み合わされた二枚の半環状平刃のそれぞれが螺入する螺旋条溝を刻設し、螺旋条溝の螺入始端口はV状の二枚の半環状平刃の回転方向に対向してジャッキライナー表面に設け、
二枚の半環状平刃におけるV状基端部の直線状の対向縁部同士を突き合わせると共に半環状平刃におけるV状開放部の対向縁部たる先端縁刃同士間に上下左右方向にV状空間を形成して対向させ二枚の半環状平刃を側面視V状に組立構成した先端翼とし、
交差した二枚の半環状平刃のV状の交差角度は、14.4度とし、
側面視V状に構成した先端翼を螺入するための螺旋条溝は、二枚の半環状平刃がそれぞれ螺入して進行するための一本の螺旋条溝により構成すると共に、螺入始端口はジャッキライナーの表面に一個開口し、V状開放部において半環状平刃の対向縁部同士間に形成した上下空間の間隔は螺旋条溝のループのピッチ間隔と略同一とし、空間を保持して対向させた二枚の半環状平刃のうちの一方の半環状平刃が螺入始端口より侵入すると他方の半環状平刃も遅れて螺旋条溝より侵入進行し、しかも、V状開放部の対向縁部の螺旋条溝ループ中に侵入進行する間にV状基端部の端縁同士の突き合わせ部は遅れて螺旋条溝中を螺入進行し、最終的にジャッキライナーの螺旋条溝を抜けて土中に貫入するように構成したことを特徴とする。
二枚の半環状平刃におけるV状基端部の直線状の対向縁部同士を突き合わせると共に半環状平刃におけるV状開放部の対向縁部たる先端縁刃同士間に上下左右方向にV状空間を形成して対向させ二枚の半環状平刃を側面視V状に組立構成した先端翼とし、
交差した二枚の半環状平刃のV状の交差角度は、14.4度とし、
側面視V状に構成した先端翼を螺入するための螺旋条溝は、二枚の半環状平刃がそれぞれ螺入して進行するための一本の螺旋条溝により構成すると共に、螺入始端口はジャッキライナーの表面に一個開口し、V状開放部において半環状平刃の対向縁部同士間に形成した上下空間の間隔は螺旋条溝のループのピッチ間隔と略同一とし、空間を保持して対向させた二枚の半環状平刃のうちの一方の半環状平刃が螺入始端口より侵入すると他方の半環状平刃も遅れて螺旋条溝より侵入進行し、しかも、V状開放部の対向縁部の螺旋条溝ループ中に侵入進行する間にV状基端部の端縁同士の突き合わせ部は遅れて螺旋条溝中を螺入進行し、最終的にジャッキライナーの螺旋条溝を抜けて土中に貫入するように構成したことを特徴とする。
ジャッキライナーの中央に鋼管杭挿貫のために形成した挿貫孔と鋼管杭との間には、鋼管杭の径に応じて密着して緊締が可能となるようにくさび体を嵌入自在としたことを特徴とする。
請求項1又は3の発明によれば、全周回転ジャッキに設け鋼管杭の締付け弛緩作動をする緊締弛緩作動部と、二枚の半円平刃をX状または二枚の半環状平刃をV状に傾斜して突き合わせ状に構成した先端翼を有する鋼管杭との間にジャッキライナーを介設した先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置であって、ジャッキライナーは複数個の分割片とし鋼管杭に対して緊締弛緩自在に構成すると共に、中央に鋼管杭のための挿貫孔を設け、しかも、挿貫孔の内周面には互いに対向縁部が突き合わされてX状に組み合わされた二枚の半円平刃またはV状に組み合わされた二枚の半環状平刃のそれぞれが螺入する螺旋条溝を刻設し、螺旋条溝の螺入始端口はX状の二枚の半円平刃またはV状の二枚の半環状平刃の回転方向に対向してジャッキライナー表面に設けたことにより、X状に組み合わされた平坦な二枚の半円平刃またはV状に組み合わされた平坦な二枚の半環状平刃が螺旋条溝の螺入始端口から侵入することができ、そのまま螺旋条溝を進行してジャッキライナーを脱け出しジャッキライナーを介して鋼管杭周面を緊締弛緩作動部により緊締して鋼管杭による回転掘削作業が行えるものであり、特にジャッキライナーは一旦全周回転ジャッキの緊締弛緩作動部に取付けておけば掘削作業に際して挿貫孔から先端翼を直接に螺入し、掘削終了後は、螺脱することができるため、従来のように鋼管杭をセットする度に重量物のジャッキライナーを分解して取外しまた組立てる手間を要せず、またジャッキライナーの処理時の労災危険も回避することができるという効果がある。
また、請求項1の発明によれば、二枚の半円平刃とし直線状の対向縁部同士を突き合わせてそれぞれ傾斜させて側面視X状に構成した先端翼としたことにより、X状に傾斜して突き合わせ構成した先端翼は円滑に螺旋条溝の螺入始端口から侵入するができ、特にジャッキライナー表面に二個の螺入始端口が形成されているので二本の螺旋条溝に円滑にX状の二枚の半円平刃の対向縁部が螺入進行できる効果がある。
さらに、側面視X状に構成した先端翼を螺入するための螺旋条溝は、二枚の半円平刃がそれぞれ螺入して進行するための二本の螺旋条溝により構成すると共に、螺入始端口は互いに対向する位置に開口し、対向する螺入始端口よりX状の二枚の半円平刃の各対向縁部が侵入して一枚目の半円形状平刃が一方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行する間に二枚目の半円平刃が他方の螺旋条溝ループ中に侵入していき、一枚目の半円平刃が一方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行すると、二枚目の半円平刃が他方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行し、順次一枚目の半円平刃は一方の螺旋条溝ループを進行し、二枚目の半円平刃は他方の螺旋条溝ループを進行して最終的にジャッキライナーの螺旋条溝を抜けて土中を掘削するように構成したことにより、従来ジャッキライナーの螺旋条溝に螺入できないとされていた二枚の半円平刃のX状の組み合わせよりなる先端翼をすでに装着したジャッキライナーの挿貫孔から二本の螺旋条溝に円滑に螺入し、従って、特にジャッキライナーの分解組立作業を必要とすることなく作業効率と掘削効率を向上することができる効果がある。
さらに、側面視X状に構成した先端翼を螺入するための螺旋条溝は、二枚の半円平刃がそれぞれ螺入して進行するための二本の螺旋条溝により構成すると共に、螺入始端口は互いに対向する位置に開口し、対向する螺入始端口よりX状の二枚の半円平刃の各対向縁部が侵入して一枚目の半円形状平刃が一方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行する間に二枚目の半円平刃が他方の螺旋条溝ループ中に侵入していき、一枚目の半円平刃が一方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行すると、二枚目の半円平刃が他方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行し、順次一枚目の半円平刃は一方の螺旋条溝ループを進行し、二枚目の半円平刃は他方の螺旋条溝ループを進行して最終的にジャッキライナーの螺旋条溝を抜けて土中を掘削するように構成したことにより、従来ジャッキライナーの螺旋条溝に螺入できないとされていた二枚の半円平刃のX状の組み合わせよりなる先端翼をすでに装着したジャッキライナーの挿貫孔から二本の螺旋条溝に円滑に螺入し、従って、特にジャッキライナーの分解組立作業を必要とすることなく作業効率と掘削効率を向上することができる効果がある。
請求項3の発明によれば、二枚の半環状平刃におけるV状基端部の直線状の対向縁部同士を突き合わせると共に半環状平刃におけるV状開放部の対向縁部たる先端縁刃同士間に上下左右方向にV状空間を形成して対向させ二枚の半環状平刃を側面視V状に組立構成した先端翼とし、交差した二枚の半環状の平刃のV状の交差角度は、14.4度としたことにより、V状空間に位置する平坦な二枚の半環状平刃のうち一方の対向縁部はジャッキライナーに形成した螺旋条溝の螺入始端口から侵入し螺旋条溝を進行することができる。
それにともない平坦な二枚の半環状平刃のV状基端における突き合わせ部の端縁も対向縁部の後を追って螺旋条溝の螺入始端口から侵入し螺旋条溝を進行して行き、ジャッキライナーから脱け出すと緊締弛緩作動部によりジャッキライナーを介して鋼管杭を緊締して回転掘削作業が行える。そのため掘削作業の都度ジャッキライナーの装着分解作業が不要となり作業効率を格段に向上することができ、また、重量物のジャッキライナーの装着分解作業にともなう危険も回避することができる効果がある。
それにともない平坦な二枚の半環状平刃のV状基端における突き合わせ部の端縁も対向縁部の後を追って螺旋条溝の螺入始端口から侵入し螺旋条溝を進行して行き、ジャッキライナーから脱け出すと緊締弛緩作動部によりジャッキライナーを介して鋼管杭を緊締して回転掘削作業が行える。そのため掘削作業の都度ジャッキライナーの装着分解作業が不要となり作業効率を格段に向上することができ、また、重量物のジャッキライナーの装着分解作業にともなう危険も回避することができる効果がある。
また、請求項3の発明によれば、側面視V状に構成した先端翼を螺入するための螺旋条溝は、二枚の半環状平刃がそれぞれ螺入して進行するための一本の螺旋条溝により構成すると共に、螺入始端口はジャッキライナーの表面に一個開口し、V状開放部において半環状平刃の対向縁部同士間に形成した上下空間の間隔は螺旋条溝のループのピッチ間隔と略同一とし、空間を保持して対向させた二枚の半環状平刃のうちの一方の半環状平刃が螺入始端口より侵入すると他方の半環状平刃も遅れて螺旋条溝より侵入進行し、しかも、V状開放部の対向縁部の螺旋条溝ループ中に侵入進行する間にV状基端部の端縁同士の突き合わせ部は遅れて螺旋条溝中を螺入進行し、最終的にジャッキライナーの螺旋条溝を抜けて土中に貫入するように構成したことにより、従来ジャッキライナーの螺旋条溝に螺入できないとされていた二枚の半環状平刃のV状の組み合わせよりなる先端翼をジャッキライナーの挿貫孔にそれぞれ円滑に螺入することができ、従って、ジャッキライナーの分解組立作業を必要としないため掘削作業効率を格段に向上することができる効果がある。
請求項4の発明によれば、ジャッキライナーの中央に鋼管杭挿貫のために形成した挿貫
孔と鋼管杭との間には、鋼管杭の径に応じて密着緊締が可能となるようにくさび体を嵌入
自在としたために、鋼管杭の径が種々異なっても嵌入自在のくさび体を介して共通してジ
ャッキライナーを使用することができることとなり作業効率とともに費用的にも有利とな
る効果がある。
孔と鋼管杭との間には、鋼管杭の径に応じて密着緊締が可能となるようにくさび体を嵌入
自在としたために、鋼管杭の径が種々異なっても嵌入自在のくさび体を介して共通してジ
ャッキライナーを使用することができることとなり作業効率とともに費用的にも有利とな
る効果がある。
この発明は、全周回転ジャッキに設け鋼管杭の締付け弛緩作動をする緊締弛緩作動部と、二枚の半円平刃をX状またはV状に傾斜して突き合わせ状に構成した先端翼を有する鋼管杭との間にジャッキライナーを介設した先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置であって、ジャッキライナーは複数個の分割片とし鋼管杭に対して緊締弛緩自在に構成すると共に、中央に鋼管杭のための挿貫孔を設け、しかも、挿貫孔の内周面には互いに対向縁部が突き合わされてX状またはV状に組み合わされた二枚の半円平刃のそれぞれが螺入する螺旋条溝を刻設し、螺旋条溝の螺入始端口はX状またはV状の二枚の半円平刃の回転方向に対向してジャッキライナー表面に設けたことを特徴とする先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置を提供する。
また、二枚の半円平刃をX状に逆傾斜して対向縁部を突き合わせ状に構成した先端翼は、二枚の半円形状平刃とし直線状の対向縁部同士を突き合わせてそれぞれ傾斜させて側面視X状に構成した先端翼とした。
また、二枚の半円平刃をV状に逆傾斜して対向縁部を突き合わせ状に構成した先端翼は、二枚の半環状平刃におけるV状基端部の直線状の対向縁部同士を突き合わせると共に半環状平刃におけるV状開放部の対向縁部たる先端縁刃同士間に上下左右方向にV状空間を形成して対向させ二枚の半環状平刃を側面視V状に組立構成した先端翼とした。
また、側面視X状に構成した先端翼を螺入するための螺旋条溝は、二枚の半円平刃がそれぞれ螺入して進行するための二本の螺旋条溝により構成すると共に、螺入始端口は互いに対向する位置に開口し、対向する螺入始端口よりX状の二枚の半円平刃の各対向縁部が侵入して一枚目の半円平刃が一方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行する間に二枚目の半円平刃が他方の螺旋条溝ループ中に侵入していき、一枚目の半円平刃が一方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行すると、二枚目の半円平刃が他方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行し、順次一枚目の半円平刃は一方の螺旋条溝ループを進行し、二枚目の半円平刃は他方の螺旋条溝ループを進行して最終的にジャッキライナーの螺旋条溝を抜けて土中を掘削するように構成した。
また、側面視V状に構成した先端翼を螺入するための螺旋条溝は、二枚の半環状平刃がそれぞれ螺入して進行するための一本の螺旋条溝により構成すると共に、螺入始端口はジャッキライナーの表面に一個開口し、V状開放部において半環状平刃の対向縁部同士間に形成した上下空間の間隔は螺旋条溝のループのピッチ間隔と略同一とし、空間を保持して対向させた二枚の半環状平刃のうちの一方の半環状平刃が螺入始端口より侵入すると他方の半環状平刃も遅れて螺旋条溝より侵入進行し、しかも、V状開放部の対向縁部の螺旋条溝ループ中に侵入進行する間にV状基端部の端縁同士の突き合わせ部は遅れて螺旋条溝中を螺入進行し、最終的にジャッキライナーの螺旋条溝を抜けて土中に貫入するように構成した。
また、ジャッキライナーの中央に鋼管杭挿貫のために形成した挿貫孔と鋼管杭との間には、鋼管杭の径に応じて密着して緊締が可能となるようにくさび体を嵌入自在とした。
この発明の実施例を図面に基づき詳説する。
図1は、先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置となる全周回転ジャッキの使用状態を示す全体側面図であり、掘削位置、すなわち、鋼管杭Pをセットする位置に全周回転ジャッキKが設置される。
図1は、先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置となる全周回転ジャッキの使用状態を示す全体側面図であり、掘削位置、すなわち、鋼管杭Pをセットする位置に全周回転ジャッキKが設置される。
全周回転ジャッキKは、内部に緊締弛緩作動部Sを設けており、その中心位置には鋼管杭Pをセットすることができるように構成されている(具体的な構造は省略)。
緊締弛緩作動部Sの内方には矩形または円形のジャッキライナーJが分割自在に配設されている。すなわち、図2に示すように、ジャッキライナーJは中心に鋼管杭Pを挿貫することのできる挿貫孔10が設けられており、その挿貫孔10を中心にして放射方向に複数個の扇形の分割片11,11,11より構成されており、それぞれの分割片11は組立分解自在に構成されている。
ジャッキライナーJの挿貫孔10は組立て時には鋼管杭Pの径よりわずかに縮径としており、また各分割片11は中心の挿貫孔10に向かって縮径可能に外内方へ摺動自在に構成されている。
しかも、各分割片11が中心の挿貫孔10に向かって縮径方向に摺動した場合は挿貫孔10の鋼管杭周面20(図1参照)を密着緊締することができ、その後の鋼管杭Pの回転掘削作業の作動形態となる。
しかも、各分割片11が中心の挿貫孔10に向かって縮径方向に摺動した場合は挿貫孔10の鋼管杭周面20(図1参照)を密着緊締することができ、その後の鋼管杭Pの回転掘削作業の作動形態となる。
ジャッキライナーJ,J’の挿貫孔10の内周面には図9、図10に示すように、螺旋条溝12,12’,13を刻設し、上表面には螺旋条溝12,12’,13の螺入始端口14,14’,15を開口している。
ジャッキライナーJ,J’の挿貫孔10に挿貫される鋼管杭Pは、図3、図6に示すように実施例として二種類の構造の先端翼21,31を有し、この先端翼21,31の回転により土中に鋼管挿貫用の掘削孔を掘削しながら基礎杭を構築していくものであり、具体的に以下の形状構造を有している。
すなわち、一種類の先端翼21の構造は図3〜図5に示すように、二枚の半円平刃22,22における対向縁部22a,22aを突き合わせてそれぞれ逆傾斜状に組み合わせて側面視X状に構成した先端翼21である。しかも、交差した二枚の半円平刃22,22の交差角度は14.4度の場合と7.2度の場合がある。なお、半円平刃22,22のうち先端部分の先端縁が直線縁刃22b,22bを形成する。図3中の符号h1は二枚の半円平刃を側面視X状に組み合わせて、その平刃同士が最も離れた間隔を表わしたものである。
もう一種類の先端翼31の構造は図6〜図8に示すように二枚の半環状の平刃32,32における環状の対向縁部32a,32aを突き合わせ、環状先端部分は上下左右に一定の空間を保持して対向させ、それぞれの平刃32,32を逆傾斜状に組み合わせて側面視V状に構成した先端翼31である。なお、半環状平刃32,32のうち環状先端部分の先端縁が先端縁刃32b,32bを形成する。しかも、交差した二枚の半環状の平刃32,32のV状の交差角度は14.4度としている。
かかる二枚の平刃22,32からなる各形態の先端翼21,31がジャッキライナーJ,J’の挿貫孔10内周面の螺旋条溝12,12’,13に螺入して進行するように構成したことに本件発明の要旨がある。
すなわち、図9、図10に示すように、挿貫孔10の内周面に刻設した螺旋条溝12,12’,13はX状またはV状に組み合わされた二枚の半円平刃22,や二枚の半環状平刃32の突き合わせ部分の対向縁部22a,32aが螺入進行できるように構成されており、全高より少なくとも幅広に形成し、螺入始端口14,14’,15はX状またはV状の二枚の半円平刃22,22や半環状平刃32,32の回転方向において直線端縁刃22b,22bや先端縁刃32b,32bがジャッキライナー表面において螺入可能な位置に構成した。
なお、ジャッキライナーは、3分割したものであるが、図9、図10のジャッキライナーは、分割線を省略している。
なお、ジャッキライナーは、3分割したものであるが、図9、図10のジャッキライナーは、分割線を省略している。
具体的には、図9に示すように、側面視X状に構成した二枚の半円平刃22,22に対するジャッキライナーJの螺入始端口14,15は互いに対向する位置に開口している。しかも、図9、図12に示すように、対向する螺入始端口14,15よりX状の二枚の半円平刃22,22の各対向縁部22a,22aが侵入して一枚目の半円平刃22が一方の螺旋条溝ループR1中に侵入して進行する間に二枚目の半円平刃22が他方の螺旋条溝ループR2中に侵入していくことができるように螺旋条溝12,13を二本形成し、一方の螺旋条溝ループR1間に他方の螺旋条溝ループR2が位置するように配設している。従って、一枚目の半円平刃22が一方の螺旋条溝ループR1中に侵入して進行すると、二枚目の半円平刃22が他方の螺旋条溝ループR2中に侵入して進行し、順次一枚目の半円平刃22は一方の螺旋条溝ループR1を進行し、二枚目の半円平刃22は他方の螺旋条溝ループR2を進行して最終的にジャッキライナーJの螺旋条溝12,13を抜けて土中に貫入するように構成した。
また、二本の螺旋条溝12,13の相互の間隔はX状の開口幅の間隔h1(図12参照)、すなわち、X状に突き合わせた二枚の半円平刃22,22の先端の間隔h1(図3参照)と略同一としている。
また、二本の螺旋条溝12,13の相互の間隔はX状の開口幅の間隔h1(図12参照)、すなわち、X状に突き合わせた二枚の半円平刃22,22の先端の間隔h1(図3参照)と略同一としている。
また、図10、図14に示すように、側面視V状に構成した先端翼31を螺入するための螺旋条溝12’は、二枚の半環状平刃32,32がそれぞれ螺入して進行するための一本の螺旋条溝12’により構成すると共に、螺入始端口14’はジャッキライナーJ’の表面に一個開口し、V状開放部において半環状平刃32,32の対向縁部32a,32a同士間に形成した上下空間の間隔h2は螺旋条溝のループのピッチ間隔h2と略同一とし、空間を保持して対向させた二枚の半環状平刃32,32のうちの一方の半環状平刃32が螺入始端口14’より侵入すると他方の半環状平刃32も遅れて螺旋条溝12’より侵入進行し、しかも、V状開放部の対向縁部32a,32aの螺旋条溝ループR1’中に侵入進行する間にV状基端部の端縁同士の突き合わせ部は遅れて螺旋条溝12’中を螺入進行し、最終的にジャッキライナーJ’の螺旋条溝12’を抜けて土中に貫入するように構成した。
また、図15〜図17に示すように、ジャッキライナーJ,J’の中央に鋼管杭挿貫のために形成した挿貫孔10と鋼管杭Pとの間には、鋼管杭Pの径に応じて密着して緊締が可能となるようにくさび体を嵌入自在としている。すなわち、横断面半円弧状の板体で下方を薄厚のテーパー状に構成したくさび体40を予め準備しておくことにより鋼管杭Pの径が挿貫孔10に対応していない場合には、くさび体40を複数個環状に嵌入するものである。図中符号41はくさび体40を分割したくさび分割片である。
図1に示すように、全周回転ジャッキに設けられたジャッキライナーの周囲には緊締弛緩作動部Sが設けられており、緊締弛緩作動部Sが緊縮作動することによりジャッキライナーJ,J’はその周壁に緊縮応力が伝わり挿貫孔10に遊嵌された鋼管杭P周面20に密着して緊締することになる。その後、緊締弛緩作動部Sが回転降下作動することによりジャッキライナーJ,J’を介して鋼管杭Pに駆動応力が伝わり先端翼21,31が土壌の掘削作業を行い掘削孔に基礎杭が構築される。図1中の符号S1は、ジャッキライナーを緊締弛緩する緊締弛緩部であり、この緊締弛緩部S1は、例えば油圧シリンダーで構成される。
従って、従来、X状やV状の平坦な平刃からなる先端翼はジャッキライナーの螺旋条溝に螺入することが不可能とされていたため一旦鋼管杭をセットしその後にジャッキライナーを外周に装着すると言う作業工程が必要とされていたが、本発明ではX状やV状の平坦な平刃からなる先端翼でも従来の螺旋羽根からなる先端翼と同様に支障なくジャッキライナーの螺旋条溝に円滑に螺入することができるようになった。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものであり、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
K 全周回転ジャッキ
S 緊締弛緩作動部
P 鋼管杭
J,J’ ジャッキライナー
10 挿貫孔
11 分割片
12,12’,13 螺旋条溝
21,31 先端翼
22 半円平刃
22b 直線端縁刃
32 半環状平刃
32b 先端縁刃
S 緊締弛緩作動部
P 鋼管杭
J,J’ ジャッキライナー
10 挿貫孔
11 分割片
12,12’,13 螺旋条溝
21,31 先端翼
22 半円平刃
22b 直線端縁刃
32 半環状平刃
32b 先端縁刃
Claims (4)
- 全周回転ジャッキに設け鋼管杭の締付け弛緩作動をする緊締弛緩作動部と、二枚の半円平刃をX状に傾斜して突き合わせ状に構成した先端翼を有する鋼管杭との間にジャッキライナーを介設した先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置であって、ジャッキライナーは複数個の分割片とし鋼管杭に対して緊締弛緩自在に構成すると共に、中央に鋼管杭のための挿貫孔を設け、しかも、挿貫孔の内周面には互いに対向縁部が突き合わされてX状に組み合わされた二枚の半円平刃のそれぞれが螺入する螺旋条溝を刻設し、螺旋条溝の螺入始端口はX状の二枚の半円平刃の回転方向に対向してジャッキライナー表面に設け、
二枚の半円平刃とし直線状の対向縁部同士を突き合わせてそれぞれ傾斜させて側面視X状に構成した先端翼とし、
側面視X状に構成した先端翼を螺入するための螺旋条溝は、二枚の半円平刃がそれぞれ螺入して進行するための二本の螺旋条溝により構成すると共に、螺入始端口は互いに対向する位置に開口し、対向する螺入始端口よりX状の二枚の半円平刃の各対向縁部が侵入して一枚目の半円平刃が一方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行する間に二枚目の半円平刃が他方の螺旋条溝ループ中に侵入していき、一枚目の半円平刃が一方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行すると、二枚目の半円平刃が他方の螺旋条溝ループ中に侵入して進行し、順次一枚目の半円平刃は一方の螺旋条溝ループを進行し、二枚目の半円平刃は他方の螺旋条溝ループを進行して最終的にジャッキライナーの螺旋条溝を抜けて土中を掘削するように構成した
ことを特徴とする先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置。 - 交差した二枚の半円平刃の交差角度は、14.4度又は7.2度とした
ことを特徴とする請求項1に記載の先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置。 - 全周回転ジャッキに設け鋼管杭の締付け弛緩作動をする緊締弛緩作動部と、二枚の半環状平刃をV状に傾斜して突き合わせ状に構成した先端翼を有する鋼管杭との間にジャッキライナーを介設した先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置であって、ジャッキライナーは複数個の分割片とし鋼管杭に対して緊締弛緩自在に構成すると共に、中央に鋼管杭のための挿貫孔を設け、しかも、挿貫孔の内周面には互いに対向縁部が突き合わされてV状に組み合わされた二枚の半環状平刃のそれぞれが螺入する螺旋条溝を刻設し、螺旋条溝の螺入始端口はV状の二枚の半環状平刃の回転方向に対向してジャッキライナー表面に設け、
二枚の半環状平刃におけるV状基端部の直線状の対向縁部同士を突き合わせると共に半環状平刃におけるV状開放部の対向縁部たる先端縁刃同士間に上下左右方向にV状空間を形成して対向させ二枚の半環状平刃を側面視V状に組立構成した先端翼とし、
交差した二枚の半環状平刃のV状の交差角度は、14.4度とし、
側面視V状に構成した先端翼を螺入するための螺旋条溝は、二枚の半環状平刃がそれぞれ螺入して進行するための一本の螺旋条溝により構成すると共に、螺入始端口はジャッキライナーの表面に一個開口し、V状開放部において半環状平刃の対向縁部同士間に形成した上下空間の間隔は螺旋条溝のループのピッチ間隔と略同一とし、空間を保持して対向させた二枚の半環状平刃のうちの一方の半環状平刃が螺入始端口より侵入すると他方の半環状平刃も遅れて螺旋条溝より侵入進行し、しかも、V状開放部の対向縁部の螺旋条溝ループ中に侵入進行する間にV状基端部の端縁同士の突き合わせ部は遅れて螺旋条溝中を螺入進行し、最終的にジャッキライナーの螺旋条溝を抜けて土中に貫入するように構成した
ことを特徴とする先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置。 - ジャッキライナーの中央に鋼管杭挿貫のために形成した挿貫孔と鋼管杭との間には、鋼管杭の径に応じて密着して緊締が可能となるようにくさび体を嵌入自在とした
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の先端翼付き鋼管杭の土中貫入装置。
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