JP5829205B2 - 水素吸蔵放出方法及び水素吸蔵放出装置 - Google Patents
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Description
水素吸蔵合金が充填され、水素の吸蔵及び放出を行うタンクと、このタンクに付設され、水素吸蔵合金を加熱及び冷却する熱媒体が流通可能に構成される熱媒体流通部とを備える水素吸蔵放出装置を用いた水素吸蔵放出方法であって、
上記熱媒体流通部に加熱用熱媒体を流通する工程と、
上記熱媒体流通部に冷却用熱媒体を流通する工程と、
上記加熱用熱媒体流通工程及び冷却用熱媒体流通工程間で少なくとも熱媒体流通部から熱媒体を除去する工程とを有する。
水素吸蔵合金が充填され、水素の吸蔵及び放出を行うタンクと、このタンクに付設され、水素吸蔵合金を加熱及び冷却する熱媒体が流通可能に構成される熱媒体流通部とを備える水素吸蔵放出装置であって、
上記熱媒体流通部に加熱用熱媒体が流通するラインと、
上記熱媒体流通部に冷却用熱媒体が流通するラインと、
上記少なくとも熱媒体流通部に気体が流通するラインとを備える。
図1の水素吸蔵放出装置1は、水素吸蔵合金21が充填され、水素の吸蔵及び放出を行うタンク2と、このタンク2に付設され、水素吸蔵合金21を加熱及び冷却する熱媒体Xが流通可能に構成される熱媒体流通部3とを備える。また、水素吸蔵放出装置1は、熱媒体流通部3に水素吸蔵合金21を加熱するための加熱用熱媒体X1が流通する加熱用熱媒体流通ライン4と、熱媒体流通部3に水素吸蔵合金21を冷却するための冷却用熱媒体X2が流通する冷却用熱媒体流通ライン5と、上記少なくとも熱媒体流通部3に気体が流通する気体流通ライン6とを備える。
タンク2は、水素吸蔵合金21と、水素吸蔵合金21が充填されたタンク本体22とを有している。タンク本体22は、水素含有ガスを供給する水素含有ガス供給口22aと、水素含有ガスから水素吸蔵合金21が水素を吸蔵した後のオフガスを排出するオフガス排出口22bと、水素吸蔵合金21が放出する水素を排出する水素排出口22cとを具備している。水素吸蔵合金21の種類は、特に制限されるものではないが、AB5型水素吸蔵合金を用いることが好ましい。AB5型水素吸蔵合金は、AB2型水素吸蔵合金を始めとした他の種類の水素吸蔵合金と比較してCO2及びN2等の不純物に対する耐性が強く、システムとしての耐久性を持たせることが可能となる。
加熱用熱媒体流通ライン4は、加熱用熱媒体X1を所定の温度に加熱して熱媒体流通部3に供給する加熱用熱媒体供給部41と、加熱用熱媒体供給部41から供給された加熱用熱媒体X1を熱媒体流通部3から循環して加熱用熱媒体供給部41に戻す加熱用熱媒体戻し部42とを有している。加熱用熱媒体X1としては、特に制限されるものでないが高温の水や油等の液体を好適に用いることができ、本実施形態では温水を用いている。
冷却用熱媒体流通ライン5は、冷却用熱媒体X2を所定の温度に冷却して熱媒体流通部3に供給する冷却用熱媒体供給部51と、冷却用熱媒体供給部51から供給された冷却用熱媒体X2を熱媒体流通部3から循環して冷却用熱媒体供給部51に戻す冷却用熱媒体戻し部52とを有している。冷却用熱媒体X2の種類としては、特に制限されるものでないが低温の水や油等の液体を好適に用いることができ、本実施形態では冷水を用いている。
気体流通ライン6は、熱媒体流通部3中の加熱用熱媒体X1を除去する加熱用熱媒体除去部61と、熱媒体流通部3中の冷却用熱媒体X2を除去する冷却用熱媒体除去部62とを備えている。
熱媒体流通部3は、タンク本体22に付設されており、下方に熱媒体注入口3aを、上方に熱媒体排出口3bを有している。熱媒体注入口3aは、熱媒体流入共用路41fに接続しており、熱媒体排出口3bは、熱媒体流出共用路42aに接続している。熱媒体流通部3とタンク本体22の形態は特に制限されるものでない。例えば熱媒体流通部3がタンク本体22の周囲を覆うような形態でもよい。また、いわゆるシェルアンドチューブ型の形態とし、例えばシェル側を熱媒体流通部3として熱媒体Xを流通させ、チューブ側をタンク本体22として水素吸蔵合金21を充填させて水素含有ガスを供給してもよい。
水素吸蔵合金21の20℃における水素平衡圧の下限としては特に制限されるものではないが、0.05MPaが好ましく、0.1MPaがより好ましい。また、水素平衡圧の上限としては特に制限されるものではないが、0.3MPaが好ましく、0.25MPaがより好ましい。水素平衡圧が上記下限未満であると水素吸蔵合金21から水素を放出させるのに90℃以上に加熱しなければならないおそれがあり、加熱させるのに設備コストを含めてコストがかかる。また、水素平衡圧が上記上限を超えると、水素吸蔵合金21に水素を効率良く吸蔵させるのに水素含有ガスの供給圧を1.0MPaG以上に昇圧する必要があり、設備コストを含めてコストがかかる。
また、加熱用熱媒体X1である温水の温度の下限としては特に制限されるものではないが、55℃が好ましく、60℃がより好ましい。また、温水の温度の上限としては特に制限されるものではないが、90℃が好ましく、80℃がより好ましい。上記下限未満であると水素吸蔵合金21から水素が放出され難くなり、上記上限を超えると設備を耐熱性にしなければならずコストがかかるおそれがある。
また、冷却用熱媒体X2である冷水の温度の下限としては特に制限されるものではないが、5℃が好ましく、10℃がより好ましい。また、冷水の温度の上限としては特に制限されるものではないが、40℃が好ましく、35℃がより好ましい。上記下限未満であると水素吸蔵合金が水素を吸蔵し難くなり、上記上限を超えると水素吸蔵合金を効率良く冷却できないおそれがある。上述した冷水のより好ましい10℃以上35℃以下の温度範囲は、クーリングタワーで容易に得ることができる。
水素吸蔵放出装置1の各部の動作の制御方法は特に制限されるものではないが、例えば手動によって行えばよい。設備コストを安くすることができる。また、自動の制御手段を設けて各部を自動で制御するようにしてもよい。制御の精度が良くなると共に、手間が掛からなくなる。
本実施形態に係る水素吸蔵放出方法は、熱媒体流通部3に水素吸蔵合金21を加熱するための加熱用熱媒体X1を流通する加熱用熱媒体流通工程と、熱媒体流通部3に水素吸蔵合金21を冷却するための冷却用熱媒体X2を流通する冷却用熱媒体流通工程と、上記加熱用熱媒体流通工程及び冷却用熱媒体流通工程間で少なくとも熱媒体流通部3から熱媒体Xを除去する熱媒体除去工程とを有する。具体的には、水素吸蔵放出方法は、例えば冷却用熱媒体流通工程、待機工程、減圧パージ工程、水除去工程(熱媒体除去工程)、加熱工程、加熱用熱媒体流通工程、温水除去工程(熱媒体除去工程)、及び冷却工程を有している。
<水素吸蔵合金の加熱操作>
タンク本体22中の水素吸蔵合金21を加熱するには、第1切替三方弁41eを第1配管41d側に開、第1開閉弁41gを開、第3開閉弁61dを閉、第4開閉弁62bを閉、第2開閉弁42dを開、大気開放弁61bを閉、第2切替三方弁42bを第2配管42c側に開として送湯ポンプ41cを運転する。温水貯留タンク41a中の温水が熱媒体流通部3内を循環し、水素吸蔵合金21が加熱される。
タンク本体22中の水素吸蔵合金21を冷却するには、第1切替三方弁41eを第3配管51d側に開、第1開閉弁41gを開、第3開閉弁61dを閉、第4開閉弁62bを閉、第2開閉弁42dを開、大気開放弁61bを閉、第2切替三方弁42bを第4配管52a側に開として送水ポンプ51cを運転する。冷水貯留タンク51a中の冷水が熱媒体流通部3内を循環し、水素吸蔵合金21が冷却される。
熱媒体流通部3内の熱媒体Xを冷水貯留タンク51aに戻すには、第1開閉弁41gを閉、第3開閉弁61dを閉、第4開閉弁62bを開、第2開閉弁42dを閉とし、大気開放弁61bを開にする。また、熱媒体流通部3内の熱媒体Xを温水貯留タンク41aに戻すには、第1開閉弁41gを閉、第3開閉弁61dを開、第4開閉弁62bを閉、第2開閉弁42dを閉とし、大気開放弁61bを開にする。
<冷却用熱媒体流通工程>
熱媒体流通部3に冷水(冷却用熱媒体X2)を流通させて水素吸蔵合金21を冷却しながら、タンク本体22内に充填された水素吸蔵合金21に水素含有ガスを流通させ、水素吸蔵合金21に水素を吸蔵させる。水素吸蔵合金21に吸蔵されない水素以外のガス、及び吸蔵できなかった水素はオフガスとして排出する。このとき、ガス系統の開閉弁は、ガス第1開閉弁23aを開、ガス第2開閉弁24aを開、ガス第3開閉弁25aを閉とし、圧力コントロール弁24bは所定の圧力に調整する。この圧力コントロール弁24bの圧力は、水素吸蔵合金21の水素平衡圧よりも高いほど水素の吸蔵が進行するが、圧力を高めるのに設備コスト及び運転コストがかかるので、この圧力は全体的なエネルギー効率から決められる。
冷却用熱媒体流通工程終了後に熱媒体流通部3に冷水を流通させて水素吸蔵合金21を冷却しながらタンク本体22への水素含有ガスの供給を停止する。ガス系統の開閉弁は、ガス第1開閉弁23aを閉、ガス第2開閉弁24aを閉、ガス第3開閉弁25aを閉とする。この工程によりタンク本体22内に残存した水素を水素吸蔵合金21に吸蔵させる。
続いて、水素放出時の水素純度を向上させるため、熱媒体流通部3に冷水を流通させて水素吸蔵合金21を冷却しながらタンク本体22への水素含有ガスの供給を停止してタンク本体22内を大気圧にし、タンク本体22内に残存した不純物を排出する。ガス系統の開閉弁は、ガス第1開閉弁23aを閉、ガス第2開閉弁24aを開、ガス第3開閉弁25aを閉とし、圧力コントロール弁24bは大気圧に調整する。
続いて、水素吸蔵合金21を加熱する前に熱媒体流通部3内の冷水を冷却用熱媒体供給部51に戻す。このとき熱媒体系統の開閉弁は、第1開閉弁41gを閉、第3開閉弁61dを閉、第4開閉弁62bを開、第2開閉弁42dを閉、大気開放弁61bを開とする。大気開放弁61bから大気が吸入され、熱媒体流通部3内の冷水が重力で冷水貯留タンク51aに戻る。このとき、ガス系統の開閉弁は、ガス第1開閉弁23aを閉、ガス第2開閉弁24aを閉、ガス第3開閉弁25aを閉とする。
続いて、熱媒体流通部3に温水(加熱用熱媒体X1)を流通させて水素吸蔵合金21を加熱する。これにより、水素吸蔵合金21が高純度水素を放出可能な状態になる。ガス系統の開閉弁は、ガス第1開閉弁23aを閉、ガス第2開閉弁24aを閉、ガス第3開閉弁25aを閉とする。
続いて、熱媒体流通部3に温水を流通させて水素吸蔵合金21への加熱を維持し、水素吸蔵合金21から高純度水素を放出する。ガス系統の開閉弁は、ガス第1開閉弁23aを閉、ガス第2開閉弁24aを閉、ガス第3開閉弁25aを開とする。このとき、マスフローコントローラ25bを用いて、流量を制御しながら放出を行う。
続いて、水素吸蔵合金21を冷却する前に、熱媒体流通部3内の温水を加熱用熱媒体供給部41に戻す。このとき熱媒体系統の開閉弁は、第1開閉弁41gを閉、第3開閉弁61dを開、第4開閉弁62bを閉、第2開閉弁42dを閉、大気開放弁61bを開とする。大気開放弁61bから大気が吸入され、熱媒体流通部3内の温水が重力で温水貯留タンク41aに戻る。このとき、ガス系統の開閉弁は、ガス第1開閉弁23aを閉、ガス第2開閉弁24aを閉、ガス第3開閉弁25aを閉とする。
続いて、熱媒体流通部3に冷水を流通させて水素吸蔵合金21を冷却する。これにより、水素吸蔵合金21が水素を吸蔵可能な状態になる。ガス系統の開閉弁は、ガス第1開閉弁23aを閉、ガス第2開閉弁24aを閉、ガス第3開閉弁25aを閉とする。そして、上記の冷却用熱媒体流通工程から冷却工程までの工程を必要な水素量に応じて繰り返す。
本実施形態では、加熱用熱媒体流通工程及び冷却用熱媒体流通工程間、つまり加熱用熱媒体流通工程及び冷却用熱媒体流通工程の内の一方から他方に切り替える前に熱媒体流通部3から熱媒体Xを除去するので、熱媒体流通部3の中で温水と冷水とが混合することなく、熱媒体流通部3中が直ぐに温水又は冷水で満たされる。このことにより、冷却及び加熱を効率良くでき、水素精製のエネルギー効率が高くなる。
本実施形態では、大気開放弁61bを開き、熱媒体流通部3内の熱媒体Xを自重によって除去したが、熱媒体流通部3内の熱媒体Xを除去する方法はこの方法に限定されない。例えば熱媒体流通部3にポンプ等で気体を供給し、その圧力で熱媒体Xを押し出してもよい。熱媒体Xを速く除去することが期待できる。また、熱媒体流通部3の上方から吸引ポンプによって熱媒体流通部3内の熱媒体Xを吸引して除去してもよい。温水貯留タンク41a及び冷水貯留タンク51aを熱媒体流通部3より上方に設けることができる。この場合には、大気開放弁61bと吸引ポンプが気体流通ライン6cを構成する。
水素吸蔵放出装置102を3台、図3に示すように並列に繋ぎ、水素精製を行った。タンク2及び熱媒体流通部3をシェルアンドチューブ型とし、シェル側を熱媒体流通部3として熱媒体Xを流通させ、チューブ側をタンク2として水素吸蔵合金21を充填した。チューブの内径は45.3mmで、20本のチューブがシェルの中に収められている。なお、水素吸蔵放出装置102は、各水素吸蔵放出装置102が減圧パージ工程のときに他の水素吸蔵放出装置102からのオフガスの圧力を逃がすように、上述した水素吸蔵放出装置1と異なりガス第4開閉弁26aを有するパージ配管26をタンク本体22に設けた。減圧パージ工程のときに、ガス第4開閉弁26aを開にし、他の水素吸蔵放出装置からのオフガスの圧力を逃がした。また、圧力コントロール弁24bとマスフローコントローラ25bとを3台の水素吸蔵放出装置102に共有とし、それらの構成以外の水素吸蔵放出装置102の構成は、水素吸蔵放出装置1の構成と同様である。
(1)各工程時間
精製の各工程の実施時間は次の時間配分とした。
1.冷却用熱媒体流通工程:60分
2.待機工程:5分
3.減圧パージ工程:5分
4.冷水除去工程:2分
5.加熱工程:23分
6.加熱用熱媒体流通工程:60分
7.温水除去工程:2分
8.冷却工程:23分
連続して水素ガスを放出するように、図4に示すように1台目の水素吸蔵放出装置が精製を開始した後60分後に2台目の水素吸蔵放出装置の精製を開始し、更に60分後に3台目の水素吸蔵放出装置の精製を開始した。各水素吸蔵放出装置とも上記1〜8の工程を1サイクルとして精製を2サイクル行った。
(2)水素含有ガス
圧力:0.8MPa
温度:20℃
流量:55NL/min
組成:H2:80体積%、CO2:体積20%(水素分圧0.64MPa)
なお、実施例における全ての圧力は絶対圧基準で表している。
(3)圧力コントロール弁
ガス第2開閉弁24aを開にする冷却用熱媒体流通工程時及び減圧パージ工程時の圧力コントロール弁24bの圧力を0.7MPaとした。
(4)水素吸蔵合金
20℃における水素平衡圧が0.2MPaとなるように調整したAB5型水素吸蔵合金32.7kgをチューブ内に充填した。
(5)熱媒体
1.温水
温度(熱媒体流通部入口温度):80℃
流量:8L/min
2.冷水
温度(熱媒体流通部入口温度):32℃
流量:8L/min
(6)気温
27℃
実施例1の条件の内で、温水の温度を60℃に変更し、他の条件は実施例1と同じにして水素精製を行った。
実施例1の条件の内で、水除去工程を省略して加熱工程を23分から25分に延長し、温水除去工程を省略して冷却工程を23分から25分に延長した。他の条件は実施例1と同じにして水素精製を行った。
実施例2の条件の内で、冷水除去工程を省略して加熱工程を23分から25分に延長し、温水除去工程を省略して冷却工程を23分から25分に延長した。他の条件は実施例2と同じにして水素精製を行った。
エネルギー効率(HHV)=(放出水素の燃焼熱量)/(投入水素の燃焼熱量+使用電力の熱量)×100 ・・・(1)
水素1Nm3の燃焼熱量:12.7MJ
電力量1kWhの熱量:3.6MJ
2 タンク
21 水素吸蔵合金
3 熱媒体流通部
4 加熱用熱媒体流通ライン
41f 熱媒体流入共有路
42a 熱媒体流出共有路
5 冷却用熱媒体流通ライン
6 気体流通ライン
63 通気路
X 熱媒体
X1 加熱用熱媒体
X2 冷却用熱媒体
Claims (7)
- 水素吸蔵合金が充填され、水素の吸蔵及び放出を行うタンクと、このタンクに付設され、水素吸蔵合金を加熱及び冷却する熱媒体が流通可能に構成される熱媒体流通部とを備える水素吸蔵放出装置を用いた水素吸蔵放出方法であって、
上記熱媒体流通部に加熱用熱媒体を流通する工程と、
上記熱媒体流通部に冷却用熱媒体を流通する工程と、
上記加熱用熱媒体流通工程及び冷却用熱媒体流通工程間で少なくとも熱媒体流通部から熱媒体を除去する工程と
を有し、
上記水素吸蔵放出装置が上記熱媒体流通部に接続される大気開放弁を備え、
上記熱媒体の除去を上記熱媒体流通部の大気開放により行うことを特徴とする水素吸蔵放出方法。 - 上記水素吸蔵合金の20℃での水素平衡圧が0.05MPa以上0.3MPa以下である請求項1に記載の水素吸蔵放出方法。
- 上記加熱用熱媒体が55℃以上90℃以下の温水であり、冷却用熱媒体が5℃以上40℃以下の冷水である請求項1又は請求項2に記載の水素吸蔵放出方法。
- 上記水素吸蔵合金としてAB5型水素吸蔵合金を用いる請求項1、請求項2又は請求項3に記載の水素吸蔵放出方法。
- 上記水素吸蔵放出装置が加熱用熱媒体を貯留する熱媒体貯留タンク及び冷却用熱媒体を貯留する熱媒体貯留タンクをさらに備え、
上記熱媒体流通部から除去された熱媒体を上記熱媒体貯留タンクに戻す請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の水素吸蔵放出方法。 - 水素吸蔵合金が充填され、水素の吸蔵及び放出を行うタンクと、このタンクに付設され、水素吸蔵合金を加熱及び冷却する熱媒体が流通可能に構成される熱媒体流通部とを備える水素吸蔵放出装置であって、
上記熱媒体流通部に加熱用熱媒体が流通するラインと、
上記熱媒体流通部に冷却用熱媒体が流通するラインと、
上記少なくとも熱媒体流通部に気体が流通するラインと
を備え、
上記加熱用熱媒体流通ライン及び冷却用熱媒体流通ラインが、これらの両ラインに切替三方弁を介して接続され、熱媒体流通部に熱媒体を流入させる熱媒体流入共用路と、同様に両ラインに切替三方弁を介して接続され、熱媒体流通部から熱媒体を流出させる熱媒体流出共用路とを有し、
上記気体流通ラインが、上記熱媒体流入共用路及び熱媒体流出共用路のうち上方に配設される共有路に接続され、大気開放弁を有する通気路と、加熱用熱媒体流通後又は冷却用熱媒体流通後に少なくとも上記熱媒体流通部から大気開放により熱媒体を除去する熱媒体除去部とを備えることを特徴とする水素吸蔵放出装置。 - 上記加熱用熱媒体を貯留する熱媒体貯留タンク及び冷却用熱媒体を貯留する熱媒体貯留タンクと、上記熱媒体流通部から除去された熱媒体を上記熱媒体貯留タンクに戻すラインとをさらに備える請求項6に記載の水素吸蔵放出装置。
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