JP5828206B2 - 定電圧回路 - Google Patents
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Description
図14は、LDOの一般的な回路構成を示すブロック図、及びLDOの出力電圧Voutの変化を示すタイミングチャートである。
図14(a)に示すように、LDOは、エラーアンプ10(誤差増幅回路)、Pass_Tr20(出力電圧制御トランジスタ)、出力電圧検出回路30、出力電圧安定化回路40、及び基準電圧発生回路50から構成される。LDOは、入力端子に入力される入力電圧Vinを、基準電圧発生回路50が出力する電位を基準にして、出力端子から出力電圧Voutとして出力する。次段のデバイスは、その動作電圧として出力電圧Voutが供給される。
LDOの出力電圧Voutは、上述の通り、次段のデバイスの電源電圧であるので、特に大きな出力電圧Voutの電圧変化が発生した場合、デバイスには所定の動作電圧が供給されなくなり、誤動作する原因となる。
しかし、高速応答の実現には、フィードバックループに使われるエラーアンプ等の制御用パーツの高速動作化が要求される。また、この各パーツの高速動作化を実現するには、各パーツにおいて消費電流が増大する。ところが、低消費電流化が進む最近の電子機器では、LDOにおいて消費電流が増大することは好ましくない。
そのため、近年のLDOの開発において、低消費電流化と高速応答化という互いに相反する性能を実現しようという試みが多くなされている。このような試みの一つとして、低消費電流で、しかも、高速応答が可能な定電圧回路が、例えば、特許文献1に開示されている。
まず、この問題点を明らかにするために、図15及び図16を用いて、一般的なLDOにおいて、負荷電流Iloadが変動した時に、出力電圧Voutの電圧変化を制御するメカニズム(負荷応答性のメカニズム)について説明する。
図15は、図14に示したLDOの回路ブロック構成のうち、エラーアンプ10をトランジスタレベルまで記載したLDOの回路構成を示す図である。また、図16は、図15に示すLDOの回路図に、次段のデバイスの消費電流として負荷電流Iloadを追加記載し、LDOにおける応答性を説明するために応答時のLDOの動作順番に従って[1]〜[8]の符号を追加記載したLDOの回路構成を示す図である。
この差動増幅器において、反転入力端をなすNチャネル型MOSトランジスタN1のゲートには、出力電圧検出回路30を構成する抵抗Ru及び抵抗Rdの接続点FBの電圧(出力電圧Voutの比例電圧)が入力され、非反転入力端をなすNチャネル型MOSトランジスタN2のゲートには基準電圧発生回路50の出力である所定の基準電圧Vrefが入力される。更に、エラーアンプ10は、Pチャネル型MOSトランジスタPout及びNチャネル型MOSトランジスタN4(エラーアンプ10の第2の定電流源)から構成される出力回路部を備えている。
これにより、エラーアンプ10は、出力電圧Voutの比例電圧が所定の基準電圧Vrefになるように、Pass_Tr20の動作制御を行い、入力電圧VinからPass_Tr20を介してLDOの負荷に供給する電流量を調整する。
なお、図15に示す出力電圧安定化回路40は、容量CL及び抵抗ESRで構成され、負荷電流Iloadが変動した時に、LDOの出力電圧Vout電圧レベルを維持する(変動を抑制する)ための回路である。
まず、出力電圧Voutの電圧低下(電圧ドロップ)に対するLDOの調整動作について説明する。
負荷電流Iloadが増大すると([1])、出力電圧Voutの電圧は低下し([2])、接続点FBの電圧(比例電圧)も低下する([3])。
これにより、差動対を構成するNチャネル型MOSトランジスタN1のドレイン電流が、Nチャネル型MOSトランジスタN2のドレイン電流に比べて小さくなる(Nチャネル型MOSトランジスタN1がオフ状態に近くなる[4])。
そのため、差動増幅器の制御信号Diff_outの電圧が上昇し、Pチャネル型MOSトランジスタPoutのドレイン電流を減少させる(Pチャネル型MOSトランジスタPoutをオフ状態に近づける[5])。
以上の[4]から[5]までに要する時間は、バイアス電圧Biasがゲートに入力されて定電流源を構成するNチャネル型MOSトランジスタN3を流れる定電流I1の電流値により決定される。
以上の[6]から[7]までに要する時間は、バイアス電圧Biasがゲートに入力されて定電流源を構成するNチャネル型MOSトランジスタN4を流れる定電流I2の電流値により決定される。
以上より、出力電圧Voutの電圧低下(電圧ドロップ)の場合のLDOの応答速度は、定電流I1及び定電流I2の電流値に大きく依存する。
負荷電流Iloadが減少すると([1’])、Pass_Tr20は完全なオン状態にあるので、出力電圧Voutの電圧は上昇し([2’])、接続点FBの電圧(比例電圧)も上昇する([3’])。
そのため、差動増幅器の制御信号Diff_outの電圧が低下し、Pチャネル型MOSトランジスタPoutのドレイン電流を増加させる(Pチャネル型MOSトランジスタPoutをオン状態に近づける[5’])。
以上の[4’]から[5’]までに要する時間は、バイアス電圧Biasがゲートに入力されて定電流源を構成するNチャネル型MOSトランジスタN3を流れる定電流I1の電流値により決定される。
ここで、上記電圧ドロップの場合と異なり、[6’]から[7’]までに要する時間は、Nチャネル型MOSトランジスタN4を流れる定電流I2の電流値には依存せず、Pチャネル型MOSトランジスタPoutの駆動能力により決定される。
つまり、出力電圧Voutの電圧上昇(電圧オーバーシュート)の場合のLDOの応答速度は、定電流I2の電流値に比べて定電流I1の電流値に大きく依存する。
つまり、負荷電流Iloadが増加し、出力電圧Voutが電圧低下(電圧ドロップ)した場合、Pass_Tr20をオンさせる速度は、差動増幅器の動作電流である定電I1の電流値及び出力回路部の動作電流である定電流I2の電流値に依存する。
また、負荷電流Iloadが減少し、出力電圧Voutが電圧上昇(電圧オーバーシュート)した場合、Pass_Tr20 をオフさせる速度は、差動増幅器の動作電流である定電流I1の電流値に依存する。
言い換えれば、エラーアンプ10の動作電流を増大すれば、LDOの系全体の動作反応速度(応答速度)の向上に繋がる。
しかし、エラーアンプ10の動作電流を増大することは、LDOの電圧変換効率を低下することを意味するので、動作電流を増大して、応答速度を向上させる方法は好ましくない。
つまり、上記説明の定電流I2の電流値のみを増加させる構成となっているため、定電圧回路の出力電圧の低下時には高速応答を実現することが可能であるものの、出力電圧の上昇時には高速応答を実現できない。
本発明は、出力電圧の低下時および上昇時において高速応答が可能であり、かつ、低消費電力動作可能な定電圧回路を提供することを課題とする。
前記第2の電流源は、前記第2の駆動信号がゲートへ入力されるトランジスタと、前記第1の論理反転回路の出力がゲートへ入力されるトランジスタの直列回路により構成されることを特徴とする。
これにより、出力電圧の低下時および上昇時において高速応答が可能な定電圧回路を提供することができる。また、出力電圧Voutの電圧が変化したときのみ電流源をオン動作させるので、高速応答への対応時以外でのエラーアンプに加算する電流を不要にできるので、低消費電力動作可能な定電圧回路を提供することができる。
図1は、本発明の課題を解決する技術思想を説明するための図であり、LDO(定電圧回路)のブロック構成を示している。図1において、従来のLDOのブロック構成を示す図14(a)と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1に示すLDOは、エラーアンプ10(誤差増幅回路)、Pass_Tr20(出力電圧制御トランジスタ)、及び出力電圧検出回路30(出力電圧検出回路)で構成するLDOのフィードバックループに対して、新たに加速回路60(動作電流加算回路)を備えている。
加速回路60は、負荷電流Iloadの変動により出力電圧Voutが変化したときにのみ、エラーアンプ10の動作電流源である定電流源IS1、定電流源IS2に流れる動作電流(定電流I1、定電流I2)を増加させて、LDOの系全体の動作速度(応答速度)の向上を図る回路である。
エラーアンプ10の差動増幅器(第3の差動増幅器)において、定電流源IS1であるNチャネル型MOSトランジスタN3は、そのゲートに接続された電流源回路70から供給されるバイアス電圧により、差動増幅器の動作電流である定電流I1を接続点Nd1と接地の間に流す。
また、エラーアンプ10の出力回路部は、入力電圧Vinと接地の間に直列接続されたPチャネル型MOSトランジスタPout、Nチャネル型MOSトランジスタN5、及びNチャネル型MOSトランジスタN4から構成される。エラーアンプ10の出力回路部において、定電流源IS2であるNチャネル型MOSトランジスタN4は、そのゲートに接続された電流源回路70から供給されるバイアス電圧により、出力回路部の動作電流である定電流I2を接続点Nd2と接地の間に流す。
この場合、図17(b)に示すように、センスアンプSA1は、Hレベルとなったビット線Bit_1の電圧と基準電圧Vref1との差分を増幅し、Hレベルの信号SA_out1を出力する。また、センスアンプSA2は、Lレベルを維持するビット線Bit_2の電圧と基準電圧Vref2との差分を増幅し、Lレベルの信号SA_out2を正しく出力する。つまり、図17(a)に示すメモリ回路では、基準電圧Vrefが各回路ブロックPlan専用に設けられているので、回路ブロックPlan1のメモリセルからのデータ読み出し動作が、回路ブロックPlan2のメモリセルからのデータ読み出し動作に、影響しないことが分かる。これは、通常のいわゆる正しい回路構成パターンである。
図18(d)は、製造後の図18(c)部の断面図であり、図18(c)を横方向から見た断面図である。図18(d)において、メタル1とメタル2との間には、寄生容量Cfが形成されている。また、基準電圧Vrefの配線はメタル2であり、メタル2は各センスアンプSAのゲートに接続されるので、メタル2には各センスアンプSAのゲート容量Cgが接続されることになる。
このように、図18に示すメモリ回路においては、メモリセルからのデータ読み出し動作としては誤った動作であるが、センスアンプSA2に着目すると、センスアンプSA2は、ビット線Bit_1の電圧変化を、容量Cf及び容量Cgによる容量分圧によって検出し、高速に電圧変化する信号SA_out2を出力しているといえる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図3は、加速回路60において、LDOの出力電圧Voutの電圧変化に応じて、上記電流源ISA及びISBを駆動する、加速回路の中核となるセンスアンプの回路構成を示す。また、図4は、センスアンプを構成する差動増幅器の動作を説明するための図、及びセンスアンプの動作タイミングチャートである。
図3に示すセンスアンプは、差動増幅器A(第1の差動増幅器)、差動増幅器B(第1の差動増幅器)、容量Cc_A(第1の容量素子)、容量Cc_B(第2の容量素子),分圧回路(基準電圧発生回路)を備えている。
差動増幅器Aは、差動対をなすNチャネル型MOSトランジスタNA1,NA2と、差動対の負荷をなすカレントミラー回路を構成するPチャネル型MOSトランジスタPA1,PA2と、差動対にバイアス電流を供給する定電流源ISdiffAと、から構成される。
差動増幅器Bは、差動対をなすNチャネル型MOSトランジスタNB1,NB2と、差動対の負荷をなすカレントミラー回路を構成するPチャネル型MOSトランジスタPB1,PB2と、差動対にバイアス電流を供給する定電流源ISdiffBと、から構成される。
容量Cc_Aの一端は、LDOの出力に接続されて出力電圧Voutが入力され、他端は、差動増幅器Aの非反転入力端子(Nチャネル型MOSトランジスタNA2のゲート端子)に接続される。なお、図に示す容量Cs_Aの容量は、Nチャネル型MOSトランジスタNA2のゲート容量を含む浮遊容量である。
また、容量Cc_Bの一端は、LDOの出力に接続されて出力電圧Voutが入力され、他端は、差動増幅器Bの反転入力端子(Nチャネル型MOSトランジスタNB1のゲート端子)に接続される。なお、図に示す容量Cs_Bの容量は、Nチャネル型MOSトランジスタNB1のゲート容量を含む浮遊容量である。
差動増幅器Bにおいて、反転入力端をなすNチャネル型MOSトランジスタNB1のゲートは、容量Cc_Bの他端に接続されるととともに、分圧回路の抵抗RB2と抵抗RB3の接続点に接続され、基準電圧Vref_Lが入力される。また、非反転入力端をなすNチャネル型MOSトランジスタNB2のゲートは,分圧回路の抵抗RB1と抵抗RB2の接続点に接続され、基準電圧Vref_Hが入力される。
基準電圧Vref_H、基準電圧Vref_Lの電圧の関係は、分圧回路の構成から、下記式(1)に示す関係である。
基準電圧Vref_H>基準電圧Vref_L…(1)
従って、式(1)より、差動増幅器Aにおいて、Nチャネル型MOSトランジスタNA1の電流が、Nチャネル型MOSトランジスタNA2の電流より小さくなり、Hレベルの出力信号out_Aを出力する。また、差動増幅器Bも、同様に、Nチャネル型MOSトランジスタNB1の電流が、Nチャネル型MOSトランジスタNB2の電流より小さくなり、Hレベルの出力信号out_Bを出力する。
Ip>Id…(2)
これにより、差動増幅器Aにおいて、図4(a)のトランジスタのドレイン電圧とドレイン電流との関係を示すグラフに示すように、Pチャネル型MOSトランジスタPA1のソース−ドレイン間電圧が、Nチャネル型MOSトランジスタNA1のドレイン−ソース間電圧より小さくなるように設定でき、差動増幅器Aの出力信号out_Aを、LDOの入力電圧Vinの電圧レベルに近い“H”レベルとすることができる。
差動増幅器Aにおいて、Nチャネル型MOSトランジスタNA2のゲートは、容量Cc_Aの他端に接続されているため、出力電圧VoutがΔVout変化すると、非反転入力端に入力される入力電圧Vin_Aの電圧変化は、ΔVout×Cc_A/(Cc_A+Cs_A)となる。
Nチャネル型MOSトランジスタNA2のゲートは、基準電圧Vref_Hが入力されるので、入力電圧Vin_Aは、次の式(3)で示される。
Vin_A=Vref_H+ΔVout×Cc_A/(Cc_A+Cs_A)…(3)
Nチャネル型MOSトランジスタNB1のゲートは、基準電圧Vref_Lが入力されるので、入力電圧Vin_Bは、次の式(3)で示される。
Vin_B=Vref_L+ΔVout×Cc_B/(Cc_B+Cs_B)…(4)
Vin_A=Vref_H+ΔVout…(5)
Vin_B=Vref_L+ΔVout…(6)
すなわち、差動増幅器Aは、Vref_H+ΔVout>Vref_Lのとき、“H”レベルより高い“HH”レベルの出力信号out_Aを出力する。
また、差動増幅器Aは、Vref_H+ΔVout<Vref_Lのとき、“H”レベルより低い“L”レベルの出力信号out_Aを出力する。
つまり、図4(b)に示すように、差動増幅器Aは、LDOの供給電流Ioutが増加し(負荷電流Iloadが増加し)、出力電圧Voutが電圧低下(ドロップ)したとき(時刻t1)、 “L”レベルの出力信号out_Aを出力する。また、差動増幅器Aは、LDOの供給電流Ioutが減少し(負荷電流Iloadが減少し)、出力電圧Voutが電圧上昇(オーバーシュート)したとき(時刻t2)、“HH”レベルの出力信号out_Aを出力する。
すなわち、差動増幅器Bは、Vref_H>Vref_L+ΔVoutのとき、“H”レベルより高い“HH”レベルの出力信号out_Bを出力する。
また、差動増幅器Bは、Vref_H<Vref_L+ΔVoutのとき、“H”レベルより低い“L”レベルの出力信号out_Bを出力する。
つまり、図4(b)に示すように、差動増幅器Bは、LDOの供給電流Ioutが増加し(負荷電流Iloadが増加し)、出力電圧Voutが電圧低下(ドロップ)したとき(時刻t1)、 “HH”レベルの出力信号out_Bを出力する。また、差動増幅器Bは、LDOの供給電流Ioutが減少し(負荷電流Iloadが減少し)、出力電圧Voutが電圧上昇(オーバーシュート)したとき(時刻t2)、“L”レベルの出力信号out_Bを出力する。
そこで、LDOの供給電流Ioutが増加し(負荷電流Iloadが増加し)、出力電圧Voutが電圧低下(ドロップ)したとき、差動増幅器Bの出力する“HH”レベルの出力信号out_Bにより、加速回路60の電流源ISAを駆動し、エラーアンプ10の定電流I1または定電流I2を増加させると、出力電圧Voutへの復帰を高速に行うことができる。
また、LDOの供給電流Ioutが減少し(負荷電流Iloadが減少し)、出力電圧Voutが電圧上昇(オーバーシュート)したとき、差動増幅器Aの出力する“HH”レベルの出力信号out_Aにより、加速回路60の電流源ISBを駆動し、エラーアンプ10の定電流I1を増加させると、出力電圧Voutへの復帰を高速に行うことができる。
続いて、加速回路60の中核となるセンスアンプの他の回路構成例について、図5及び図6を用いて説明する。
図5は、加速回路60において、加速回路60の中核となるセンスアンプの他の回路構成を示す図である。また、図6は、センスアンプの動作タイミングチャート、及びセンスアンプ回路をブロック構成で示した図である。
図5に示すセンスアンプは、差動増幅器A(第1の差動増幅器)、差動増幅器B(第2の差動増幅器)、容量Cc(容量素子)を備えている。
図3に示すセンスアンプ回路は、差動増幅器A及び差動増幅器Bの入力基準電圧である基準電圧Vref_H及び基準電圧Vref_Lを生成するため、抵抗分圧用抵抗ストリング(分圧回路)を設ける必要がある。分圧回路を設けるにより、余分な消費電流が発生する。また、差動増幅器A及び差動増幅器B各々に個々に出力電圧Vout検出用容量である容量Cc_A及び容量Cc_Bを設ける必要がある。
そして、分圧回路を除いたため、差動増幅器A及び差動増幅器Bの入力基準電圧として、図1に示したエラーアンプ10に基準電圧として入力される基準電圧Vrefを用いる。また、差動増幅器Aの非反転入力端と、差動増幅器Bの反転入力端との接続点(以下、接続点NdCとする)と、LDOの出力電圧Voutとの間に一つの容量Ccが設けられる。
差動増幅器Bは、差動対をなすNチャネル型MOSトランジスタNB1,NB2(NB_1及びNB_2)と、差動対の負荷をなすカレントミラー回路を構成するPチャネル型MOSトランジスタPB1,PB2と、差動対にバイアス電流を供給する定電流源ISdiffBと、から構成される。
容量Ccの一端は、LDOの出力に接続されて出力電圧Voutが入力され、他端は、接続点NdCに接続される。なお、図に示す容量Csの容量は、Nチャネル型MOSトランジスタNA2及びNチャネル型MOSトランジスタNB1のゲート容量を含む浮遊容量である。
差動増幅器Bにおいて、反転入力端をなすNチャネル型MOSトランジスタNB1のゲートは接続点NdCに接続されるとともに、抵抗RBを介して基準電圧発生回路50に接続され、基準電圧Vrefが入力される。また、非反転入力端をなすNチャネル型MOSトランジスタNB2のゲートは,基準電圧発生回路50に接続され、基準電圧Vrefが入力される。
つまり、差動増幅器Aでは、非反転端を構成するトランジスタ数を、反転入力端を構成するトランジスタに対して多めに配置し、Nチャネル型MOSトランジスタNA2の電流駆動能力をNチャネル型MOSトランジスタNA1に対して大きくなるように設定する。
差動増幅器A及び差動増幅器Bにおいて、対応するトランジスタの回路定数を同一とすると、LDOの出力電圧Voutに電圧変化がないとき、上記各ドレイン電流のうち、各トランジスタに対応するドレイン電流は、In1A=In1Bの様に、等しくなる。それぞれ対応するトランジスタのドレイン電流を、In1A=In1B=In1、In2A=In2B=In2、Ip1A=Ip1B=Ip1、Ip2A=Ip2B=Ip2とする。
まず、差動増幅器A及びBにおいて、直列回路を構成するトランジスタには同じドレイン電流が流れるので、下記(7)式が成り立つ。
Ip2=In2…(7)
また、差動増幅器A及びBにおいて、カレントミラー接続されたトランジスタは同じドイレン電流が流れるので、下記(8)式が成り立つ。
Ip1=Ip2…(8)
In2>In1、及び式(7)、(8)より、結果的に以下の式(9)が成り立つ。
Ip1>In1…(9)
式(9)は、図3に示すセンスアンプの説明で用いた式(2)の関係と同じであり、つまり、差動増幅器Aの出力信号out_Aを、LDOの入力電圧Vinの電圧レベルに近い“H”レベルとすることができる。また、差動増幅器Bの出力信号out_Bを、差動増幅器Aと同様にLDOの入力電圧Vinの電圧レベルに近い“H”レベルとすることができる。
差動増幅器Aにおいて、Nチャネル型MOSトランジスタNA2のゲートは、容量Ccの他端(接続点NdC)に接続されているため、出力電圧VoutがΔVout変化すると、非反転入力端に入力される入力電圧Vin_Aの電圧変化は、ΔVout×Cc/(Cc+Cs)となる。
Nチャネル型MOSトランジスタNA2のゲートは、基準電圧Vrefが入力されるので、入力電圧Vin_Aは、次の式(3’)で示される。
Vin_A=Vref+ΔVout×Cc/(Cc+Cs)…(3’)
Nチャネル型MOSトランジスタNB1のゲートは、基準電圧Vrefが入力されるので、入力電圧Vin_Bは、次の式(3)で示される。
Vin_B=Vref+ΔVout×Cc/(Cc+Cs)…(4’)
Vin_A=Vref+ΔVout…(5’)
Vin_B=Vref+ΔVout…(6’)
すなわち、差動増幅器Aは、Vref+ΔVout>Vrefのとき、“H”レベルより高い“HH”レベルの出力信号out_Aを出力する。
また、差動増幅器Aは、Vref+ΔVout<Vrefのとき、“H”レベルより低い“L”レベルの出力信号out_Aを出力する。
つまり、図6(a)に示すように、差動増幅器Aは、LDOの供給電流Ioutが増加し(負荷電流Iloadが増加し)、出力電圧Voutが電圧低下(ドロップ)したとき(時刻t1)、 “L”レベルの出力信号out_Aを出力する。また、差動増幅器Aは、LDOの供給電流Ioutが減少し(負荷電流Iloadが減少し)、出力電圧Voutが電圧上昇(オーバーシュート)したとき(時刻t2)、“HH”レベルの出力信号out_Aを出力する。
すなわち、差動増幅器Bは、Vref>Vref+ΔVoutのとき、“H”レベルより高い“HH”レベルの出力信号out_Bを出力する。
また、差動増幅器Bは、Vref<Vref+ΔVoutのとき、“H”レベルより低い“L”レベルの出力信号out_Bを出力する。
つまり、図6(a)に示すように、差動増幅器Bは、LDOの供給電流Ioutが増加し(負荷電流Iloadが増加し)、出力電圧Voutが電圧低下(ドロップ)したとき(時刻t1)、 “HH”レベルの出力信号out_Bを出力する。また、差動増幅器Bは、LDOの供給電流Ioutが減少し(負荷電流Iloadが減少し)、出力電圧Voutが電圧上昇(オーバーシュート)したとき(時刻t2)、“L”レベルの出力信号out_Bを出力する。
そこで、LDOの供給電流Ioutが増加し(負荷電流Iloadが増加し)、出力電圧Voutが電圧低下(ドロップ)したとき、差動増幅器Bの出力する“HH”レベルの出力信号out_Bにより、加速回路60の電流源ISAを駆動し、エラーアンプ10の定電流I1及び定電流I2を増加させると、出力電圧Voutへの復帰を高速に行うことができる。
このように、本説明の加速回路60は、図3に示す加速回路に比べ、少ない素子数で、出力電圧Voutの電圧変化を高速に検出し、検出結果である出力信号out_A、出力信号out_Bを出力することができる。
また、引き続いて、LDOの全体構成について説明するが、その際に説明に用いるセンスアンプは、図3に示すセンスアンプではなく、構成素子の少ない本センスアンプである。また、以下の説明に用いる図である図7及び図11においては、図6(b)に示す本センスアンプのブロック構成図を用いる。
図7は、ドロップ及びオーバー・シュートを改善するLDOのブロック構成を示しており、図1に示すLDO回路のうち、加速回路の構成まで含めて示したブロック図である。
また、図8は、図7のブロック図を、トランジスタレベルまで記載した回路図であり、図9は、LDOの動作タイミングチャートである。
図7及び図8において、図1及び図2と同一の部分には同一の符号を示し、その説明は省略するものとする。
図7に示すように、LDOにおける加速回路60は、差動増幅器A及び差動増幅器Bからなる上記説明のセンスアンプと、差動増幅器Aの出力信号out_Aを論理反転し、かつ波形整形後のデジタル信号(出力信号out_AB)を出力するインバータIVA(第1の論理反転回路)と、差動増幅器Bの出力信号out_Bを論理反転し、かつ波形整形後のデジタル信号(出力信号out_BB)を出力するインバータIVB(第2の論理反転回路)と、電流源ISA、電流源ISBから構成される。
また、電流源ISBは、出力電圧Voutが電圧上昇(オーバーシュート)したときに、加速電流Bを、エラーアンプ10における定電流源IS1の定電流I1に加算する電流源であり、電流源ISB1及びアナログスイッチSW_Bから構成される。
Nチャネル型MOSトランジスタNA31において、ドイレンはエラーアンプ10の接続点Nd1に接続され、ゲートは差動増幅器Bの出力に接続されて出力信号out_Bが入力され、ソースはNチャネル型MOSトランジスタNA32のドイレンに接続される。
Nチャネル型MOSトランジスタNA32において、ドイレンはNチャネル型MOSトランジスタNA31のソースに接続され、ゲートはインバータIVAの出力に接続されて出力信号out_ABが入力され、ソースは接地される。
Nチャネル型MOSトランジスタNA41において、ドイレンはエラーアンプ10の接続点Nd2に接続され、ゲートは差動増幅器Bの出力に接続されて出力信号out_Bが入力され、ソースはNチャネル型MOSトランジスタNA42のドイレンに接続される。
Nチャネル型MOSトランジスタNA42において、ドイレンはNチャネル型MOSトランジスタNA41のソースに接続され、ゲートはインバータIVAの出力に接続されて出力信号out_ABが入力され、ソースは接地される。
電流源ISAは、出力電圧Voutが電圧低下(ドロップ)したときに、加速電流A(加速電流A1+加速電流A2)を、エラーアンプ10の定電流源IS1に流れる定電流I1及び定電流源IS2に流れる定電流I2に加算して、エラーアンプ10の応答性を高速化する。
Nチャネル型MOSトランジスタNB31において、ドイレンはエラーアンプ10の接続点Nd1に接続され、ゲートは差動増幅器Aの出力に接続されて出力信号out_Aが入力され、ソースはNチャネル型MOSトランジスタNB32のドイレンに接続される。
Nチャネル型MOSトランジスタNB32において、ドイレンはNチャネル型MOSトランジスタNB31のソースに接続され、ゲートはインバータIVBの出力に接続されて出力信号out_BBが入力され、ソースは接地される。
電流源ISBは、出力電圧Voutが電圧上昇(オーバーシュート)したときに、加速電流Bをエラーアンプ10の定電流源IS1に流れる定電流I1に加算して、エラーアンプ10の応答性を高速化する。
時刻t1において、負荷電流Iloadが増大して出力電圧Voutが電圧低下(ドロップ)したとき、加速回路60の接続点NdCの電圧は、出力電圧Voutの電圧変化と同相の関係を保って電圧変化する。
加速回路60のセンスアンプを構成する差動増幅器Aは、非反転入力端の電圧(Vref+ΔVout)<反転入力端の電圧(Vref)となって、“H”レベルより低い“L”レベルの出力信号out_Aを出力する。
エラーアンプ10は、LDOの出力電圧Voutと同相に変化する制御信号Vgate(制御信号)を、Pass_Tr20に出力し、Pass_Tr20を強くオンさせ、出力電圧Voutを所定の電位へと高速に復帰させる。
加速回路60のセンスアンプを構成する差動増幅器Aは、非反転入力端の電圧(Vref+ΔVout)>反転入力端の電圧(Vref)となり、“H”レベルより高い“HH”レベルの出力信号out_Aを出力する。
また、加速回路60のセンスアンプを構成する差動増幅器Bは、非反転入力端の電圧(Vref)<反転入力端の電圧(Vref+ΔVout)となり、“H”レベルより低い“L”レベルの出力信号out_Bを出力する。また、インバータIVAは、デジタル信号(出力信号out_AB)を“L”レベルに維持する。また、インバータIVBは、デジタル信号(出力信号out_BB)を“L”レベルから“H”レベルへ変化させる。
エラーアンプ10は、LDOの出力電圧Voutと同相に変化する制御信号Vgate(制御信号)を、Pass_Tr20に出力し、Pass_Tr20をオフさせ、出力電圧Voutを所定の電位へと高速に復帰させる。
図10(a)は、負荷電流Iloadが1mAから150mAに増加したときの各入力電圧Vinに対するVout_Drop、及び負荷電流Iloadが150mAから1mAに減少したときの各入力電圧Vinに対するVout_Overの値を示している。
また、図10(b)は、図10(a)における入力電圧Vin=2.5Vのときの負荷電流Iload及び出力電圧Voutの電圧低下(ドロップ)及び電圧上昇(オーバーシュート)の波形を、従来回路及び新規回路それぞれについて示している。
図10(a)に示すように、出力電圧Voutが電圧低下(ドロップ)するとき、新規回路の出力電圧Voutの電圧低下量は、入力電圧Vinが2.2Vから4.6Vの範囲で平均して、従来回路に対しておおよそ1/5の電圧低下量に改善できる。
なお、加速回路の追加によって、LDOの系全体の定常電流は、差動増幅器A及び差動増幅器Bにおける電流源ISdiffA及び電流源ISdiffBで消費される定常電流分の約5μA増加となるが、加速回路が駆動する電流源は、デジタル信号(出力信号out_A、出力信号out_B)によりオンオフ制御されるため、エラーアンプ10を構成する差動増幅器において、定常的な電流が増加することはない。
これにより、出力電圧の低下時および上昇時において高速応答が可能なLDO(定電圧回路)を提供することができる。また、出力電圧Voutの電圧が変化したときのみ電流源ISA、ISBをオン動作させるので、高速応答への対応時以外でのエラーアンプに加算する電流(加速電流A、加速電流B)を不要にできるので、低消費電力動作可能な定電圧回路を提供することができる。
例えば、上記実施形態の説明では、出力電圧Voutの電圧上昇(オーバーシュート)及び電圧低下(ドロップ)の両方に対して応答速度を改善するLDOを説明したが、本発明の構成により、出力電圧Voutの電圧低下(ドロップ)に対して応答速度を改善するLDOの提供をすることも可能である。
図11は、ドロップを改善するLDOのブロック構成を示しており、図7に示すLDOに対応するブロック図である。
また、図12は、図11のブロック図を、トランジスタレベルまで記載した回路図であり、図13は、LDOの動作タイミングチャートである。
図11〜図13は、それぞれ図7〜図9に対応し、図7〜図9と同一の部分には同一の符号を示し、その説明は省略するものとする。
また、図13に示すように、LDOは、出力電圧Voutの低下時に、電流源ISAをオン動作させて、加速電流Aによりエラーアンプ10の定電流I及び定電流I2を増加させ、Pass_Tr20を強くオンさせて、出力電圧Voutを高速に所定の電圧へと復帰させる。
これにより、出力電圧の低下時において高速応答が可能なLDO(定電圧回路)を提供することができる。また、出力電圧Voutの電圧が変化したときのみ電流源ISAをオン動作させるので、高速応答への対応時以外でのエラーアンプに加算する電流(加速電流A)を不要にできるので、低消費電力動作可能な定電圧回路を提供することができる。
Claims (4)
- 入力端子に入力された入力電圧を、所定の定電圧に変換し、出力端子から出力電圧として出力する定電圧回路であって、
前記入力端子と前記出力端子との間に設けられ、ゲートに与えられた制御信号に応じて、前記出力電圧を制御する出力電圧制御トランジスタと、
前記出力電圧を検出し、検出した出力電圧に比例した比例電圧を生成して出力する出力電圧検出回路と、
所定の基準電圧と前記比例電圧が入力され、前記比例電圧が前記所定の基準電圧に一致するように、前記出力電圧制御トランジスタのゲートに前記制御信号を出力する誤差増幅回路と、
前記誤差増幅回路の応答速度を決定する定電流源に対して並列に設けられる電流源を有し、前記出力電圧の電圧変化に応じて前記電流源をオン動作させて前記誤差増幅回路の動作電流を増加させる動作電流加算回路と、
を備え、
前記誤差増幅回路は、
前記所定の基準電圧と前記比例電圧が入力され、前記比例電圧が前記所定の基準電圧に一致するように、第3の駆動信号を出力する第3の差動増幅器と、
前記第3の駆動信号がゲートに入力され、前記制御信号を出力する第1のトランジスタと、を有し、
前記定電流源は、前記第3の差動増幅器に対応して設けられる第1の定電流源と、前記第1のトランジスタに対応して設けられる第2の定電流源とから構成され、
前記動作電流加算回路は、
前記第1の定電流源に並列に設けられた第1の電流源と、
前記第2の定電流源に並列に設けられた第2の電流源と、
一端が前記出力端子に接続される容量素子と、
前記容量素子の他端に接続される非反転入力端子と基準電圧源に接続されて前記所定の基準電圧が入力される反転入力端子とを有し、差動対を構成する一対のトランジスタのうち、前記非反転入力端子に接続される一方のトランジスタの電流駆動能力が前記反転入力端子に接続される他方のトランジスタの駆動能力より高く、出力端子から前記出力電圧の電圧変化と同相の電圧変化をする第1の駆動信号を出力する第1の差動増幅器と、
前記基準電圧源に接続されて前記所定の基準電圧が入力される非反転入力端子と、前記容量素子の他端に接続される反転入力端子とを有し、差動対を構成する一対のトランジスタのうち、前記非反転入力端子に接続される一方のトランジスタの電流駆動能力が前記反転入力端子に接続される他方のトランジスタの駆動能力より高く、出力端子から前記出力電圧の電圧変化と逆相の電圧変化をする第2の駆動信号を出力する第2の差動増幅器と、
前記第1の差動増幅器の出力を反転して出力する第1の論理反転回路と、を有し、
前記第2の駆動信号及び前記第1の論理反転回路の出力により前記第1の電流源及び前記第2の電流源をオン動作させることを特徴とする定電圧回路。 - 入力端子に入力された入力電圧を、所定の定電圧に変換し、出力端子から出力電圧として出力する定電圧回路であって、
前記入力端子と前記出力端子との間に設けられ、ゲートに与えられた制御信号に応じて、前記出力電圧を制御する出力電圧制御トランジスタと、
前記出力電圧を検出し、検出した出力電圧に比例した比例電圧を生成して出力する出力電圧検出回路と、
所定の基準電圧と前記比例電圧が入力され、前記比例電圧が前記所定の基準電圧に一致するように、前記出力電圧制御トランジスタのゲートに前記制御信号を出力する誤差増幅回路と、
前記誤差増幅回路の応答速度を決定する定電流源に対して並列に設けられる電流源を有し、前記出力電圧の電圧変化に応じて前記電流源をオン動作させて前記誤差増幅回路の動作電流を増加させる動作電流加算回路と、
を備え、
前記誤差増幅回路は、
前記所定の基準電圧と前記比例電圧が入力され、前記比例電圧が前記所定の基準電圧に一致するように、第3の駆動信号を出力する第3の差動増幅器と、
前記第3の駆動信号がゲートに入力され、前記制御信号を出力する第1のトランジスタと、を有し、
前記定電流源は、前記第3の差動増幅器に対応して設けられる第1の定電流源と、前記第1のトランジスタに対応して設けられる第2の定電流源とから構成され、
前記動作電流加算回路は、
前記第1の定電流源に並列に設けられた第1の電流源と、
前記第2の定電流源に並列に設けられた第2の電流源と、
一端が前記出力端子に接続される第1の容量素子と、
一端が前記出力端子に接続される第2の容量素子と、
前記入力電圧を分圧し、第1の基準電圧を第1の分圧点から、前記第1の基準電圧より高い第2の基準電圧を第2の分圧点から出力する基準電圧発生回路と、
非反転入力端子が前記第2の分圧点及び前記第1の容量素子の他端に接続され、反転入力端子が前記第1の分圧点に接続され、出力端子から前記出力電圧の変化と同相の電圧変化をする第1の駆動信号を出力する第1の差動増幅器と、
非反転入力端子が前記第2の分圧点に接続され、反転入力端子が前記第1の分圧点及び前記第2の容量素子の他端に接続され、出力端子から前記出力電圧の変化と逆相の電圧変化をする第2の駆動信号を出力する第2の差動増幅器と、
前記第1の差動増幅器の出力を反転して出力する第1の論理反転回路と、を有し、
前記第2の駆動信号及び前記第1の論理反転回路の出力により前記第1の電流源及び前記第2の電流源をオン動作させることを特徴とする定電圧回路。 - 前記第1の電流源は、前記第2の駆動信号がゲートへ入力されるトランジスタと、前記第1の論理反転回路の出力がゲートへ入力されるトランジスタの直列回路により構成され、
前記第2の電流源は、前記第2の駆動信号がゲートへ入力されるトランジスタと、前記第1の論理反転回路の出力がゲートへ入力されるトランジスタの直列回路により構成されることを特徴とする請求項1または請求項2いずれか一項に記載の定電圧回路。 - 前記動作電流加算回路は、
前記第1の定電流源に並列に設けられた第3の電流源と、
前記第2の差動増幅器の出力を反転して出力する第2の論理反転回路と、を更に有し、
前記第3の電流源は、前記第1の駆動信号がゲートへ入力されるトランジスタと、前記第2の論理反転回路の出力がゲートへ入力されるトランジスタの直列回路により構成されることを特徴とする請求項3に記載の定電圧回路。
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