JP5828199B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
すなわち、ボディにねじ込んだキャップでボディのケーブル挿通部分を縮径させることにより、ケーブルとボディとの間に装着したパッキンをキャップの内側で圧縮変形させて、パッキンのケーブル及びボディに対する摩擦力でケーブルを抜け止めするとともに、ケーブルとボディとの隙間を密封してある(例えば、特許文献1参照)。
また、ケーブルのボディからの抜け出しを阻止し得る大きな摩擦力を確保できるように、パッキンを強く圧縮変形させた状態でケーブルとボディとの間に保持するために、キャップやボディには大きな応力が常に作用しており、キャップやボディに生じた傷や材質の劣化などに起因して、キャップやボディが早期に破損し易いおそれがある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、コネクタの外径の小径化を図り易く、長期に亘る耐久性も確保し易いコネクタを提供することを目的とする。
このため、抜け止め具の機能とパッキンの機能とをケーブル長手方向で分散させて、コネクタの外径の小径化を図り易い。
また、ケーブルのボディからの抜け出し防止は、抜け止め具をキャップに係止させることで行う。
よって、パッキンを強く圧縮変形させることなくケーブルとボディとの隙間を密封しながら、抜け止め具とキャップとの係止でケーブルがボディから抜け出すのを阻止することができるので、キャップやボディに作用する応力を小さくすることができる。
したがって、本構成のコネクタであれば、キャップやボディの破損が生じ難く、長期に亘る耐久性を確保し易い。
このため、凸片の全体がケーブル周方向に沿った平板状に形成されていると、凸片がケーブル外周面に沿うように変形してキャップとの接当が解除され、ケーブルがボディから抜け出し易くなるおそれがある。
本構成であれば、ケーブルがボディからの抜け出し方向に強く引っ張られても、その抜け出しを凸片とキャップとの接当で効果的に阻止することができる。
このとき、基部の先端側からボディの側に向けて突出する先端部をボディに接当させて、基部のボディの側への倒れ込みを規制することができる。
したがって、本構成のコネクタであれば、凸片を例えば金属板で安価に形成してあっても、凸片とキャップとの接当が解除され難く、ケーブルの抜け出しを効果的に阻止することができる。
したがって、本構成のコネクタであれば、凸片とキャップとの接当が一層解除され難く、ケーブルの抜け出しを一層効果的に阻止することができる。
また、ケーブルをボディに挿入するときに、凸片と突出片とを位置合わせすることにより、凸片と突出片とが凹部に入り込むようにキャップを装着することができる。
また、螺合構造を設けることなくキャップをボディに対して固定することができるので、コネクタの外径の小径化を一層図り易い。
〔第1実施形態〕
図1〜図5は、太陽電池モジュール(図示せず)の外部接続用のケーブル1を接続する本発明によるコネクタAを示す。
本発明によるコネクタAとして、図示しないソケットに差し込まれるプラグを例示するが、プラグが差し込まれるソケットであってもよい。
ケーブル1には、キャップ4と係止してケーブル1のボディ3からの抜け出しを阻止する板金製の抜け止め具5と、ケーブル1とボディ3との隙間を密封するゴムなどの弾性材で形成されたパッキン6とを、ケーブル1の長手方向で互いに異なる位置に装着してある。
大径部3aのケーブル挿入方向の上手側端部には、ケーブル挿入方向の上手側に向けて突出形成した一対の突出片7が延設されている。
大径部3aのケーブル挿入方向の下手側端部には、このプラグAを差し込む図示しないソケットのボディに係止固定する爪を備えた一対の係止片8が延設されている。
キャップ4は、ボディ3の大径部3aに外嵌する大径部分4aと、ケーブル1に外嵌する小径部分4bとを備えた円筒状に形成されている。
パッキン6は、ケーブル1の内側被覆層1bに外嵌される円筒部分6aと、内側被覆層1bの端面を覆う円環状の鍔部分6bとを備えた形状に形成して、内側被覆層1bの端部に外嵌してある。
ケーブル1に外嵌したパッキン6をボディ3の大径部3aに押し込むことにより突条6cを圧縮変形させて、ケーブル1とボディ3との隙間を水密に密封する。
ボディ3における大径部3aの外周側には、膨出部11の内側空間に入り込ませる凸面部18とケーブル周方向に長い一対の係止爪12とを一対の突出片7と同じ位相で形成してある。
凸面部18の膨出部11の内側空間への入り込み、及び、係止爪12の貫通孔11aへの入り込みにより、キャップ4とボディ3との相対回転が確実に阻止される。
そして、図3に示すように、凸片5bを凹部9に入り込ませ、かつ、その凸片5bに対向するように突出片7を凹部9に入り込ませて、ボディ3の突出片7とキャップ4とがケーブル長手方向で互いに対向する対向面間10に凸片5bを入り込ませることにより、抜け止め具5とキャップ4とをケーブル長手方向で互いに係止させて、ケーブル1を抜け止めしてある。
図1に示したように、キャップ4にケーブル1を予め挿通しておき、先端側の外側被覆層1cを除去してパッキン6を嵌合すると共に、クランパ5aをケーブル1の外側被覆層1cに対してカシメ固定し、コンタクト2を芯線1aに例えば半田付けやカシメにより固定する。
コンタクト2のボディ3からの抜け出しは、この抜け止め片2bとスペーサ15との係止によって阻止される。
このように、ボディ3とキャップ4とを、ネジ式ではなく、差し込み方式で組み付けるので、夫々の部材厚さを薄くして全体をコンパクトに構成することができる。
図6〜図8は、本発明の別実施形態を示す。
本実施形態では、一対の凸片5bが、クランパ5aをケーブル1にカシメ固定することにより、ケーブル外周面からケーブル周方向に沿ってケーブル径方向に立ち上がる板状の基部16と、基部16の先端側からボディ3の側に向けて突出する板状の先端部17とを備えている。
また、凹部9を先端部17が全幅に亘って入り込み可能な幅で形成し、その内側には、先端部17のうちの突出部分17aをケーブル径方向の内方側から係止可能な凸片係止部20を形成してある。
一対のリブ19は基部16が入り込み可能な間隔を隔ててケーブル周方向に沿わせて形成してあり、左右の突出部分17aの夫々をリブ19と凹部9のケーブル長手方向に沿う内面9aとの間に入り込ませて、ケーブル径方向の内方側から係止可能に設けてある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
1.本発明によるコネクタは、例えば太陽電池モジュール用の端子ボックスにケーブルを接続するものであってもよい。
2.本発明によるコネクタは、キャップがボディにねじ込み固定されていてもよい。
3 ボディ
4 キャップ
5 抜け止め具
5b 凸片
6 パッキン
7 突出片
9 凹部
10 対向面間
13 キャップ係止部
16 基部
17 先端部
20 凸片係止部
Claims (6)
- ケーブルが挿入されるボディと、
前記ボディと前記ケーブルとを囲む状態で前記ボディに固定されるキャップとを備え、
前記キャップと係止して前記ケーブルの前記ボディからの抜け出しを阻止する抜け止め具と、前記ケーブルと前記ボディとの隙間を密封するパッキンとを、前記ケーブルの長手方向で互いに異なる位置に装着し、
前記抜け止め具が、前記パッキンよりもケーブル挿入方向の上手側に配置されるとともに、ケーブル外周面から立ち上がる姿勢で前記ケーブルに固定され前記キャップに係止される凸片を備え、
前記凸片を、前記ボディと前記キャップとがケーブル長手方向で互いに対向する対向面間に入り込ませてあるコネクタ。 - 前記凸片が、ケーブル外周面からケーブル周方向に沿ってケーブル径方向に立ち上がる基部と、前記基部の先端側から前記ボディの側に向けて突出する先端部とを備えている請求項1記載のコネクタ。
- 前記先端部のケーブル周方向に沿う幅が前記基部よりも幅広に形成され、
前記先端部をケーブル径方向の内方側から係止可能な凸片係止部を前記キャップに形成してある請求項2記載のコネクタ。 - 前記凸片を、前記キャップに形成してある凹部に入り込ませてある請求項1〜3のいずれか1項記載のコネクタ。
- 前記ボディが、当該ボディからケーブル挿入方向の上手側に向けて突出形成した突出片を備え、
前記突出片を、前記凸片に対向するように前記凹部に入り込ませてある請求項4記載のコネクタ。 - 前記キャップと前記ボディとをケーブル長手方向に互いに係止するキャップ係止部を設けてある請求項1〜5のいずれか1項記載のコネクタ。
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