JP5827964B2 - 定量処理式粉砕乾燥装置とそれを備えた粉砕乾燥設備 - Google Patents

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Description

本発明は、被処理物を粉砕するとともに、粉砕した被処理物を乾燥させる定量処理式粉砕乾燥装置とそれを備えた粉砕乾燥設備に関する。
従来、木質系廃棄物や食品系廃棄物、及び汚泥等の廃棄物は焼却処分又は埋立処分されているが、近年、環境、エネルギ分野では、CO2 削減や有効資源の再利用のために、これらの廃棄物から再利用できるものを燃料等に再利用しようとする動向がある。例えば、上記木質系廃棄物の場合には燃料化され、上記食品系廃棄物の場合には飼料化又は燃料化されている。
廃棄物を再利用する場合、その廃棄物(以下、「被処理物」という)は、一般的に、粉砕粒度を調整するための網が設けられた粉砕機で粉砕され、キルン炉などの乾燥機で乾燥されている。
しかしながら、網によって粒度調整する粉砕機の場合、被処理物の水分によっては目詰まりによって機械の稼働率を下げる場合がある。また、網目の掃除等、保守点検を頻繁に行わなければならず、安定した機械運用が難しい。さらに、網目を小さくした場合、網の強度低下、又は開口率の低下を招き、小粒径に粉砕した被処理物を回収するすることが難しくなる。
その上、上記キルン炉などの乾燥機では乾燥温度が比較的高温になり、例えば、食品循環資源を機能性食品に用いるために粉砕する用途では、粉砕物に変質などを生じるおそれがある。
また、粉砕機と乾燥機とを系統的に設置するためには広い設備面積が必要となり、設備の条件によっては設置できない場合が多い。
そこで、本出願人は、1台の機械によって、被処理物に応じた粉砕ができるとともに、粉砕した被処理物を乾燥させることができる粉砕乾燥機を先に出願した(例えば、特許文献1参照)。この発明では、粉砕部に投入した被処理物を打撃子で粉砕し、粉砕した被処理物を乾燥気体で分級部に移送して乾燥するようにしている。
なお、他の先行技術として、例えば、残飯などの廃棄食料を粉砕して乾燥することで飼料原料に適した処理物を生成するようにした乾燥処理装置がある(例えば、特許文献2参照)。
また、他の先行技術として、通気開閉手段を開放した状態で粉砕機に原料を投入し、投入完了後に通気開閉手段を閉鎖して粉砕室内の空気の流れを止めながらブロワ吸引して減圧下で粉砕を行い、原料回収時には通気開閉手段を開放して排気ブロワを全開にすることで粉砕物を一気に吸い上げて製品捕集機に送り込むようにした気流式微粉砕装置がある(例えば、特許文献3参照)。
特開2011−242084号公報 特開2000−555号公報 特開2012−55867号公報
ところで、粉砕して乾燥したい被処理物には水分量の多いものもある。例えば、汚泥のような被処理物の場合、水分を多く含んでいるので粉砕に要する時間に対して乾燥に要する時間が長くなるので、水分量に応じて乾燥する時間を変更したい。
また、被処理物は、その性状や使用目的等に応じて粉砕条件(粉砕粒度)が異なるとともに、乾燥条件(乾燥後の含水率)も様々であるため、粉砕条件や乾燥条件を被処理物に応じて変更したい。
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明では、粉砕条件や乾燥条件を変更する場合、乾燥気体の供給量や分級部からの排気量を調整しなければならず、被処理物の粉砕条件及び乾燥条件に適するように設定することが難しい。
また、上記特許文献2では、種々の被処理物を細かく粉砕することが難しいとともに、目的に応じた粉砕と乾燥とを1台で行うことができない。
さらに、上記特許文献3では、被処理物を細かく粉砕することができても、種々の被処理物を目的に応じて乾燥させることができず、目的に応じた被処理物の粉砕と乾燥とを1台で行うことができない。
そこで、本発明は、1台の装置によって目的に応じた被処理物の粉砕と乾燥とができるとともに、粉砕又は乾燥の条件設定を容易に変更できる定量処理式粉砕乾燥装置とそれを備えた粉砕乾燥設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る定量処理式粉砕乾燥装置は、被処理物を装置本体内に供給する被処理物供給口と、前記被処理物供給口から供給した被処理物を駆動軸で回転させる粉砕子で粉砕する粉砕部と、前記粉砕部に所定方向から乾燥気体を供給する乾燥気体供給口と、前記粉砕部で粉砕した被処理物を前記乾燥気体で移送して乾燥させる乾燥部とを備え、前記乾燥部は、前記粉砕部から移送される被処理物を旋回させる空間と、該空間から乾燥気体を排気路に排出する排気口と、前記乾燥気体とともに粉砕した被処理物を排出路に排出する排出口と、を有し、前記排出口は、閉鎖して被処理物を前記粉砕部と乾燥部との間で循環させて粉砕と乾燥とを繰返す状態と、開放して乾燥気体とともに被処理物を排出する状態と、に切換える開閉扉を具備し、前記乾燥気体供給口は、前記装置本体の幅方向に延びる横長開口部を有し、前記横長開口部は、水平方向に延びる開口を形成するように所定間隔で配置した複数枚の案内板を有し、前記案内板は、前記乾燥気体の上下方向供給角度を調整可能に構成されている。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「粉砕子」は、カッタ、ハンマ等をいう。また、「開閉扉」は、ヒンジを有する扉、スライド扉、1枚または複数枚で排出口を開閉できる扉等、排出口を開閉できるものをいう。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「案内板」は、平行配置の薄板材、格子状配置の薄板材など、被処理物の粒度や性状に適した形態が採用される。
この構成により、被処理物供給口から供給して粉砕部で粉砕された被処理物は、乾燥気体供給口から所定方向に供給される乾燥気体により粉砕部から乾燥部へ移送され、乾燥部において乾燥気体で乾燥され、乾燥気体は排気口から排出され被処理物は再び粉砕部に循環して粉砕子で粉砕される。その後、被処理物は再び乾燥部に移送されて乾燥される。そして、被処理物が所定の乾燥状態になったら開閉扉が開放され、被処理物は乾燥気体とともに排出口から排出路に排出される。このように、被処理物は粉砕部における粉砕と乾燥部における乾燥とが繰返されるので、所定粒度以下になるまでの粉砕と、所定の乾燥状態になるまでの乾燥とが繰り返し行われ、水分量の多い被処理物であっても1台の装置によって粉砕と乾燥とを定量毎に効率良く行うことができる。しかも、開閉扉を開放する条件を設定することにより、被処理物の状態に応じた粉砕と乾燥の条件を変更することが可能であり、粉砕重視又は乾燥重視の使い分けを行うことができる。その上、装置本体のほぼ全幅方向から乾燥気体が供給され、その乾燥気体は案内板の隙間から供給されるので、粉砕部に投入される被処理物が高水分量の脱水ケーキや、粘着性や付着性の高い物であったとしても、案内板によって乾燥気体供給口が塞がれることなく、粉砕される被処理物の間に乾燥気体を流す整流効果によって、粉砕部の被処理物に向けて安定して乾燥気体を供給することができる。さらに、粉砕部に供給する乾燥気体の向きを案内板の角度で調整し、被処理物に適した向きで乾燥気体を供給することができる。
また、前記排気口から排出する乾燥気体の乾燥状態を検出する乾燥状態検出器と、前記開閉扉を開閉させる制御装置とを備え、前記制御装置は、前記乾燥状態検出器からの信号に基づいて前記被処理物の乾燥状態が設定値に達すると前記開閉扉を開放して被処理物を排出するように構成されていてもよい。
このように構成すれば、排気口から排出される乾燥気体中の水分量から被処理物の乾燥状態を乾燥状態検知器で検出し、その乾燥状態が設定値に達すると制御装置が自動的に開閉扉を開けて、被処理物を乾燥気体とともに排出路に排出することができる。従って、所定量毎のバッチ処理を繰り返し自動的に行うことができる。
また、前記排気路は、前記開閉扉から乾燥気体とともに被処理物を排出する排出路と連通し、前記排気路と排出路との合流部分に該排気路又は排出路のいずれかを開放する切換扉を有していてもよい。
このように構成すれば、乾燥部の乾燥気体を下流に設けた吸引手段(例えば、ブロワ)で吸引する場合、切換扉の切換えによって、乾燥気体のみの吸引と、乾燥気体とともに粉砕・乾燥された被処理物の吸引とを、同じ吸引手段によって行うことができる。
また、前記粉砕子は、周方向に所定間隔で設けた粉砕刃を有し、前記粉砕刃は、回転軸方向に複数枚の薄板材を所定間隔で並設したくし刃状粉砕刃に形成されていてもよい。
このように構成すれば、高水分率の被処理物等でも、くし刃状粉砕刃によってほぐすように細かく分けて粉砕することができ、被処理物が粉砕子に付着することを抑えて粉砕し、また被処理物の表面積を大きくすることで表面乾燥とともに恒率乾燥し易くして、被処理物の乾燥効率を更に高めることができる。
また、前記乾燥部は、前記乾燥気体とともに乾燥部に移送された被処理物の流れを変化させる気流偏向手段を有していてもよい。この気流偏向手段は、乾燥気体とともに遠心力で内面に沿って流れる被処理物の流れを偏向させることができるものをいう。
このように構成すれば、乾燥部において遠心力で乾燥部内面に沿って流れる被処理物が気流偏向手段によって偏向された気流によって流れが乱されるので、乾燥気体との積極的な接触が図られて乾燥が促進され、被処理物を効率良く乾燥することができる。
また、前記気流偏向手段は、被処理物の循環方向上流側に支持部を有し、該支持部を中心に循環方向下流側端部を乾燥部の中心方向に向けて移動させる可変偏向板を有していてもよい。
このように構成すれば、可変偏向板の下流側端部を分級部における循環中心に向けて角度変更することで、被処理物の流れを乱して乾燥促進を図ることができる。
一方、本発明に係る粉砕乾燥設備は、上記いずれかの定量処理式粉砕乾燥装置を備え、前記定量処理式粉砕乾燥装置の装置本体一側方から被処理物を粉砕部に供給する処理物供給機と、前記被処理物の供給位置よりも下方から乾燥気体を粉砕部に供給する気体供給器と、前記乾燥部の被処理物旋回中心部分から乾燥気体を排気する排気口と連通する排気路と、前記粉砕部から乾燥部に移送される被処理物の移送方向延長線上に位置する排出口と連通する排出路と、を有し、前記排気路と排出路とが合流した部分と連通する合流路の下流側に、前記合流路に乾燥気体とともに排出した被処理物を回収する回収手段を備えさせている。
この構成によれば、処理物供給機によって粉砕部に処理物を供給し、気体供給器によって粉砕部に乾燥気体を供給し、粉砕部で被処理物を粉砕すると、粉砕した被処理物は乾燥気体によって乾燥部に移送され、排気口から排気される乾燥気体と気体供給器から供給される乾燥気体とによって粉砕部と乾燥部との間で循環させられる被処理物は、粉砕と乾燥とが行われる。従って、水分量の多い被処理物であっても十分な粉砕と乾燥とを行うことができる。そして、粉砕と乾燥とが完了した被処理物は、排出口から排出され、下流側に設けられた回収手段によって回収することができる。
本発明によれば、1台の装置によって被処理物を粉砕して乾燥することができるとともに、被処理物に応じて粉砕重視又は乾燥重視を選択した粉砕・乾燥処理が可能となる。
図1は本発明の一実施形態に係る定量定量処理式粉砕乾燥装置の構成を示す側面視の縦断面図である。 図2は図1に示す定量処理式粉砕乾燥装置のII−II断面図である。 図3は図1に示す定量処理式粉砕乾燥装置の乾燥気体供給口部分の拡大断面図である。 図4は図3に示す乾燥気体供給口の構成を示す図面であり、(a) は案内板を示す平面図、(b) は案内板の支持板、(c) は案内板と支持板とを組立てた状態の平面図である。 図5は図1に示す定量処理式粉砕乾燥装置の粉砕子を示す図面であり、(a) は正面図、(b) は側面図である。 図6は粉砕子の他の例を示す正面図である。 図7は図1に示す定量処理式粉砕乾燥装置の稼働状態を模式的に示す図面であり、(a) は循環状態を示す側面図、(b) は排出状態を示す側面図である。 図8は図1に示す定量処理式粉砕乾燥装置を備えた粉砕乾燥設備の一例を示す全体図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、汚泥等の高水分量の脱水ケーキを被処理物とする定量処理式粉砕乾燥装置を例に説明する。また、乾燥気体として、加熱空気を用いる例を説明する。なお、この明細書及び特許請求の範囲の書類中における方向の概念は、図1に示す右方を正面、左方を背面とした状態における方向の概念と一致するものとする。また、図中、被処理物の流れを点線矢印で示し、乾燥気体の流れを実線矢印で示す。
図1に示すように、この実施形態の定量処理式粉砕乾燥装置10は、架台101上に装置本体11と駆動モータ(駆動機)102とが設けられている。装置本体11は、下部に粉砕部12を備え、上部に乾燥部13を備えている。この実施形態の装置本体11は、側面視において、粉砕部12の下部が小径の略半円形に形成され、乾燥部13の上部が大径の略半円形に形成され、これらの間が直線的に接続された縦長に形成されている。粉砕部12の背面側には、後述するように乾燥部13に向けて上方に延びる移送部14が形成されている。
図1,2に示すように、上記乾燥部13は、粉砕部12で粉砕された被処理物Oを循環させる空間19を有する大きさに形成されている。また、上記粉砕部12には、被処理物O(図中、点線矢印で示す)を粉砕する粉砕子20を周囲に設けた駆動軸25が水平方向に設けられている。この駆動軸25は、上記架台101に設けられた軸受103に支持されており、一端に設けられたプーリ104が、上記駆動モータ102に設けられたプーリ105によってベルト駆動(図示略)されている。粉砕子20は、装置本体11の両側壁間に設けられている。
一方、図1に示すように、上記装置本体11の正面側には、上記粉砕部12に被処理物Oを供給する被処理物供給口30が設けられている。この被処理物供給口30は、駆動軸25の軸心よりも下方位置から被処理物Oを投入するようになっている。被処理物Oを駆動軸25の軸心よりも下方位置から投入することで、投入された被処理物Oが粉砕子20によって粉砕部12の下方に向けて打撃されるようにしている。
この実施形態の上記被処理物供給口30には、高水分量の被処理物Oを供給する処理物供給機たるスクリューコンベア31が設けられている。このスクリューコンベア31は、駆動モータ32でスクリュー33を回転させることにより、ホッパ34に投入された被処理物Oを粉砕部12に向けて移送するようになっている。スクリューコンベア31の装置本体11との接続部である被処理物供給口30は、円筒形のスクリュー部分で送られた被処理物Oを装置本体11の幅方向に広げるノズル状に形成されている。このノズル状の被処理物供給口30によって、装置本体11のほぼ全幅方向から被処理物Oが供給されるようになっている。この実施形態では、処理物供給機としてスクリューコンベア31を用いているが、処理物供給機は被処理物Oに応じて他の構成としてもよい。
また、上記被処理物供給口30の下方には、乾燥気体A(図中、実線矢印で示す)を供給する乾燥気体供給口40が設けられている。この実施形態の乾燥気体供給口40には、気体供給器たる加熱器45で加熱された乾燥気体A(加熱空気)が供給されている。乾燥気体供給口40から供給される乾燥気体Aは、上記被処理物供給口30から供給された被処理物Oの下方から粉砕部12に供給されるようになっている。乾燥気体供給口40は、乾燥気体Aが粉砕部12の下部内面に沿って装置本体11の背面側に向けてスムーズに流れる位置に設けられている。
上記乾燥気体Aとしては、被処理物Oに応じて過熱水蒸気としてもよい。過熱水蒸気下では、対流伝熱に加えて、被処理物Oの表面で過熱水蒸気が凝縮する際の凝縮伝熱により加熱されるので、大量の熱を被処理物Oに与えて急速に加熱を進行させることができる。しかも、凝縮は低温部に優先的に起こる特性があり、加熱むらを抑制することができる。また、過熱水蒸気下では、元々存在していた空気が追い出されていくため、酸素濃度を低下させることができ、酸化を抑えた乾燥も可能となり、食品等の化学反応を抑制したい被処理物Oの粉砕乾燥に適している。
粉砕部12の下部には、側面視において粉砕子20の先端部における回転軌跡と所定の隙間Tを設けた円弧状の凹凸状面53を有する粉砕板50(図3)が設けられている。この粉砕板50は、粉砕部12の内面円弧に沿って設けられている。また、粉砕部12の上部にも、側面視において粉砕子20の先端部における回転軌跡と所定の隙間Tを設けた円弧状の凹凸状面53を有する粉砕板52(粉砕板50と同一形状)が配設されている。
この粉砕板52の上部には、側面視において、粉砕部12から乾燥部13に乾燥気体Aとともに被処理物Oを移送する移送部14を形成する鉛直壁面55と、乾燥部13に移送した被処理物Oを粉砕部12の被処理物供給側に向けて落とす傾斜壁面56とを有する案内部材57が設けられている。鉛直壁面55によって装置本体11の内面との間に移送部14を形成し、傾斜壁面56によって乾燥部13の被処理物Oが粉砕部12の被処理物供給側に向けて落ちるようにしている。
また、図3に示すように、この実施形態の上記乾燥気体供給口40には、乾燥気体Aを粉砕部12に向けて案内する案内板41が設けられている。案内板41の先端は、上記粉砕子20の先端軌跡と所定の隙間を保つように設けられている。この案内板41は、装置本体11の水平方向に延び、上下方向に所定間隔で配置されている。
図4(a) に示すように、案内板41は所定厚の薄板材で形成されており、図4(b) に示すような支持板42の切込み部43に挿入されて固定されている。支持板42の粉砕部側は、案内板41を設ける部分が上記粉砕部12の内面の円弧に沿うようになっている。図4(c) に示すように、支持板42に案内板41が固定された状態では、平面視において、幅方向に所定間隔で設けられた支持板42によって案内板41が階段状に設けられた状態となる。案内板41は、この状態で装置本体11に設けられる。
図3に示すように、このようにルーバー状の案内板41を乾燥気体供給口40に設けることにより、乾燥気体Aが供給される部分を横長の細い開口としている。これにより、脱水ケーキや、粘着性や付着性の高い被処理物Oが被処理物供給口30から投入されて乾燥気体供給口40に向けて落下しても、乾燥気体供給口40を塞ぐことなく、粉砕子20によって粉砕されるようにしている。
また、乾燥気体供給口40に案内板41を設けたことで、粉砕子20によって衝撃が与えられた被処理物Oが案内板41に当り、被処理物Oの粉砕性や撹拌性を向上させることができる。
この実施形態の案内板41は、水平方向に延びる複数枚の薄板を上下方向に所定間隔で平行配置したルーバー状としているが、案内板41は更に細かく格子状配置としてもよく、被処理物Oの粒度や性状に適した形態とすればよい。また、案内板41は、異なった角度で切込み部43が形成された支持板42に挿入することで、上下方向供給角度を調整することができる。
図1に示すように、この実施形態では、移送部14の粉砕部12に開口する部分にも案内板41が設けられている。この案内板41を設けることにより、粉砕部12から移送部14に流れる乾燥気体Aの整流を図っている。この案内板41を設ける構成は乾燥気体供給口40と同一の構成で設けることができる。
また、上記粉砕子20は、駆動軸25に設けられた取付部材26に所定間隔(この例では90°間隔)で取付けられている。この実施形態では、取付部材26の周方向4カ所に設けられた保持軸27に粉砕子20が配設されている。粉砕子20を周方向に何カ所配設するかは、被処理物Oに応じて決定すればよい。さらに、粉砕子20を駆動軸25の軸方向に同一線上で配置するか、周方向に所定角度でずらして配置するか等も、被処理物Oに応じて選択すればよく、粉砕子20の配設構成は被処理物Oの性状等に応じて決定すればよい。
図5(a),(b) に示すように、この実施形態の粉砕子20は、薄板材21を所定間隔で並設したくし刃状の粉砕刃24に形成されている。各薄板材21は、スペーサ22によって所定間隔で設けられ、これらを貫通するボルト23によって一体的に結合されている。この粉砕子20の基部が、上記保持軸27に保持されている。この実施形態の粉砕子20は、揺動可能な状態で保持軸27に保持されており、例えば、粉砕子20の先端部を数十m/s(例えば、70m/s)で高速回転させることで被処理物Oを切り裂くように粉砕する例である。粉砕刃24としては、被処理物Oの性状や粉砕粒度等に応じて決定すればよい。
なお、この実施形態では粉砕子20としてくし刃状の粉砕刃24を例に説明したが、木質の被処理物Oを粉砕する粉砕子20としては、図6に示すように、板厚のあるハンマ28を用いた粉砕子29としてもよく、粉砕子20,29は被処理物Oや粉砕粒度によって決定すればよい。図6に示す粉砕子29において、図5の粉砕子20と同一の構成には同一の符号を付して示す。
また、図1,2に示すように、上記乾燥部13の被処理物旋回中心部分には、乾燥部13から乾燥気体Aを排気路70に排気する排気口15が設けられている。この排気口15は、装置本体11の両側部に設けられており、乾燥部13の排気口15から両側部の排気路70に排気した乾燥気体Aを集合部74で集合させた後、合流部72で合流させて下流へ流すようになっている。排気路70には、排気口15から排気する乾燥気体Aの量を調整するゲート75が設けられている。この実施形態のゲート75は、調整レバー76で開口量を調整することで、乾燥部13からの排気量(流速)を調整することができるようになっている。このゲート75による排気量調整で、乾燥部13を循環する粉砕された被処理物Oが排気口15から乾燥気体Aとともに排出されないように調整できるようにしている。さらに、集合部74には、乾燥気体Aの水分量を検知する乾燥状態検出器80が設けられている。なお、図2では、後述する排出路71も同一断面で示している。
このように、乾燥部13に流れた乾燥気体Aは排気口15から排気路70に排気されるが、この乾燥気体Aとともに循環する被処理物Oは、遠心力によって乾燥部13の外周に沿って流れて粉砕部12の被処理物供給側へと流れるようになっている。
一方、図1に示すように、乾燥部13の上部には、この乾燥部13を循環する乾燥気体Aの流れを変化させる気流偏向手段60が設けられている。この気流偏向手段60は、装置本体11に循環方向上流側の一端が支持軸(支持部)61で支持された可変偏向板62を有している。可変偏向板62は、支持軸61で支持された上部から乾燥部13の内周面に沿うように湾曲している。支持軸61の部分には図示しない駆動機(例えば、モータ)が設けられており、可変偏向板62の反支持側を乾燥部13の内方に向けて揺動させるようになっている。なお、この可変偏向板62は、被処理物Oに適した角度で固定された偏向板であってもよい。
この可変偏向板62を乾燥部13の内方に向けて揺動させることにより、遠心力で乾燥部13の内面に沿って流れる被処理物Oの流れを変化させて、被処理物Oの乾燥促進を図ることができるようにしている。
なお、装置本体11の粉砕部12における上部内面には、乾燥部13の内面に沿って流れる乾燥気体Aを可変偏向板62の内面に向けて流す調整板63が設けられている。
また、上記乾燥部13には、上記移送部14の移送方向延長線上に排出口16が設けられている。この排出口16には、開閉扉17が設けられている。この実施形態の開閉扉17は、乾燥部13の内周面の円弧とほぼ同じ円弧で形成され、移送部14から乾燥部13に流れた乾燥気体Aと被処理物Oを乾燥部13の内面に沿って流すようになっている。
上記開閉扉17は、装置本体11に設けられた支持軸18で支持され、この支持軸18の部分から上記移送部14に向けて湾曲しながら延びるように形成されている。この開閉扉17で排出口16が閉鎖された状態では、上記移送部14から乾燥部13の上部内周面に向けて湾曲した面が形成される。開閉扉17を開放すると、移送部14の移送方向延長線上に排出口16を介して排出路71が連通した状態となる。
この実施形態の開閉扉17は、支持軸18をヒンジとして揺動する扉であるが、スライド扉や、1枚または複数枚で排出口16を開閉できる扉、排出口16を開閉できるバルブ等、排出口16を開閉できるものであればよい。
上記排気路70と排出路71とは、合流部72で合流している。この合流部72には、排気路70又は排出路71の一方を下流側の合流路73と連通させる切換扉77が設けられている。この切換扉77は、駆動機78(例えば、シリンダ、モータ等のアクチュエータ)によって駆動され、排気路70又は排出路71の一方を開放するように制御される。合流路73内は、後述するように下流方向からブロワ93で吸引されている。
以上のように構成された定量処理式粉砕乾燥装置10によれば、図7(a) に示すように、被処理物供給口30から被処理物Oがスクリューコンベア31で供給されるとともに、乾燥気体供給口40から乾燥気体Aが装置本体11の内面に沿って供給される。被処理物供給口30から供給された被処理物Oは、粉砕部12において粉砕子20と粉砕板50及び粉砕板52との間で粉砕される。粉砕されて軽くなった被処理物Oは、乾燥気体供給口40から供給される乾燥気体Aとともに移送部14に沿って乾燥部13へと移送される。被処理物Oの乾燥時には、開閉扉17によって排出口16が閉ざされており、被処理物Oと乾燥気体Aは移送部14から乾燥部13へと旋回させられる。
そして、乾燥部13において乾燥気体Aは排気口15からの吸引で排気路70に排気され、被処理物Oは再び粉砕部12へと循環させられる。この粉砕部12に循環させられた被処理物Oは、粉砕子20によって再び粉砕される。この繰り返しで、被処理物Oの粉砕と乾燥とが繰り返し行われる。
この粉砕部12で粉砕される被処理物Oは、粉砕部12における粉砕中に乾燥気体Aが送り込まれるとともに、粉砕エネルギから変換された熱エネルギによっても乾燥されるので、粉砕と同時に乾燥が進行し、乾燥気体Aの熱エネルギによって効率良く被処理物Oを乾燥できる。しかも、粉砕することで、被処理物Oの表面積が大きくなっているので乾燥は速くなる。
また、粉砕衝撃によって、被処理物Oにかかる内部圧力が高くなり、内部の水分が外部に排出されて表面水となることでも乾燥が促進される。その上、上記のように粉砕子20を高速回転させることでも、高速気流中を被処理物Oが流動し、乾燥速度を向上させることができる。このように被処理物Oは、粉砕部12においても効率良く乾燥され、上記のように乾燥気体Aとともに乾燥部13に移送される。
さらに、乾燥気体Aとともに乾燥部13へ移送された被処理物Oは、乾燥部13において可変偏向板62で流れが乱され、乾燥気体Aにより被処理物Oを乾燥させるための熱交換効率を高めることができる。従って、被処理物Oの乾燥が促進され、早期乾燥が可能となる。
そして、上記排気口15から排気される乾燥気体Aは、排気口15の後流に設けられた乾燥状態検出器80によって乾燥状態が検出されており、その排気口15から排気される乾燥気体Aが所定の乾燥状態となったことを検知すると、制御装置85(図8)によって被処理物Oは粉砕されて所定の乾燥が行われたものと判断され、図7(b) に示すように、切換扉77が切換えられるとともに開閉扉17が開放され、乾燥気体Aとともに被処理物Oが排出路71に排出される。この排出路71に排出される被処理物Oは、排出路71と上記排気路70との合流部72から下流の合流路73へと排出される。
このように、上記定量処理式粉砕乾燥装置10によれば、粉砕した被処理物Oと乾燥気体Aとの混合を促進して熱交換効率を上げているので、脱水汚泥のように水分量が多い被処理物Oの粉砕と乾燥を効率良く行うことができる。そして、粉砕部12と乾燥部13との間で循環させ、被処理物Oが所定の乾燥状態になると排出するので、高水分量の被処理物Oであっても、所定の粉砕と乾燥とを安定して行うことが可能となる。
また、上記定量処理式粉砕乾燥装置10によれば、制御装置85で開閉扉17を開放して被処理物Oを排出する時間を制御することで、被処理物Oを乾燥部13と粉砕部12との間で循環させて被処理物Oが所定の乾燥状態になったことを検出してから排出する乾燥優先、被処理物Oを粉砕部12に多く循環させて被処理物Oを所定時間粉砕してから排出する粉砕優先とを選択的に処理することができるので、種々の被処理物Oに応じて乾燥優先又は粉砕優先のバッチ処理を行うことができる。
さらに、上記乾燥状態検出器80からの信号の条件設定変更により、上記排出口16の開閉扉17を開放して排出する被処理物Oの乾燥状態を変更することができ、被処理物Oの乾燥状態を任意に変更することが容易にできる。また、上記排出口16の開閉扉17を開放して排出する被処理物Oの粉砕時間を変更することで被処理物Oに応じた粉砕時間を変更することができ、被処理物Oの粉砕状態を任意に変更することが容易にできる。
図8は、上記定量処理式粉砕乾燥装置10を備えた粉砕乾燥設備90の一例であり、定量処理式粉砕乾燥装置10の下流に、バッファタンク91と、サイクロン92と、ブロワ(排気用送風機)93とを備えている。また、バッファタンク91の側部に制御装置85を備えている。バッファタンク91は、内部に通路が形成された所定容積を有しており、上記合流路73から吸引した乾燥気体Aの流速を落として粉砕された被処理物O中の重いものを自重で落下させて回収するようになっている。また、サイクロン92は、バッファタンク91で回収できない重量の被処理物Oを回収するようになっている。この粉砕乾燥設備90の構成は一例であり、他の構成を付加したり同様の機能を有する構成に変更することも可能であり、上記構成に限定されるものではない。
この粉砕乾燥設備90によれば、ブロワ93によってサイクロン92及びバッファタンク91を介して合流路73内が吸引され、定量処理式粉砕乾燥装置10において被処理物Oを粉砕して乾燥している状態では、排気路70から装置本体11の乾燥部13から乾燥気体Aが吸引されている。
そして、被処理物Oの乾燥が完了し、排出路71を塞いでいた切換扉77が排気路70を塞ぐ方向に切換えられるとともに、開閉扉17が開放されると、乾燥部13から排出路71を介して合流路73に乾燥気体Aとともに粉砕と乾燥が行われた被処理物Oが排出される。
この乾燥気体Aとともに排出された被処理物Oは、バッファタンク91によって流速が落とされて重い被処理物Oが回収された後、サイクロン92によって軽い被処理物Oが回収され、乾燥気体Aはブロワ93から排気される。
以上のような粉砕乾燥設備90によれば、上述した定量処理式粉砕乾燥装置10の作用効果を奏するとともに、高水分量の被処理物Oであっても、定量処理式粉砕乾燥装置10において粉砕するとともに乾燥し、バッファタンク91とサイクロン92とで回収することができるので、小さい設置面積で被処理物Oを効率良く粉砕して乾燥することが可能となる。
しかも、定量処理式粉砕乾燥装置10によって種々の被処理物Oを乾燥優先又は粉砕優先でバッチ処理することができるので、小さい設置面積で種々の被処理物Oに応じて効率良く粉砕して乾燥することが可能となる。
なお、上記実施形態の定量処理式粉砕乾燥装置10における粉砕部12の半円形と乾燥部13の半円形は一例であり、例えば、乾燥部13における半円形を更に大きくすることで乾燥部13の空間をより広くしてもよく、粉砕部12と乾燥部13の大きさは被処理物Oや処理条件等に応じて決定すればよく、上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記実施形態の定量処理式粉砕乾燥装置10では、偏向部の一例として可変偏向板62を例に説明したが、偏向部は可変偏向板62以外の構成であってもよく、例えば、乾燥部13の内面が凹凸状となったような固定偏向部や、固定偏向板、その他の構成であってもよく、上記実施形態に限定されるものではない。
さらに、上記実施形態は一例を示しており、各実施形態の構成を組合わせてもよく、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本発明に係る定量処理式粉砕乾燥装置は、微粉に粉砕して水分を除去する必要がある被処理物を、1台の機械で粉砕して乾燥したい場合に利用できる。
10 定量処理式粉砕乾燥装置
11 装置本体
12 粉砕部
13 乾燥部
14 移送部
15 排気口
16 排出口
17 開閉扉
18 支持軸
20 粉砕子
21 薄板材
24 粉砕刃
25 駆動軸
28 ハンマ
29 粉砕子
30 被処理物供給口
31 スクリューコンベア(処理物供給機)
40 乾燥気体供給口
41 案内板
45 加熱器(気体供給器)
50 粉砕板
51 凹凸状面
52 粉砕板
53 凹凸状面
57 案内部材
60 気流偏向手段
62 可変偏向板
70 排気路
71 排出路
72 合流部
73 合流路
74 集合部
77 切換扉
78 駆動機
80 乾燥状態検出器
85 制御装置
90 粉砕乾燥設備
91 バッファタンク(回収手段)
92 サイクロン(回収手段)
93 ブロワ(排気用送風機)
A 乾燥気体(加熱空気)
O 被処理物
T 隙間

Claims (7)

  1. 被処理物を装置本体内に供給する被処理物供給口と、
    前記被処理物供給口から供給した被処理物を駆動軸で回転させる粉砕子で粉砕する粉砕部と、
    前記粉砕部に所定方向から乾燥気体を供給する乾燥気体供給口と、
    前記粉砕部で粉砕した被処理物を前記乾燥気体で移送して乾燥させる乾燥部とを備え、
    前記乾燥部は、前記粉砕部から移送される被処理物を旋回させる空間と、該空間から乾燥気体を排気路に排出する排気口と、前記乾燥気体とともに粉砕した被処理物を排出路に排出する排出口と、を有し、
    前記排出口は、閉鎖して被処理物を前記粉砕部と乾燥部との間で循環させて粉砕と乾燥とを繰返す状態と、開放して乾燥気体とともに被処理物を排出する状態と、に切換える開閉扉を具備し
    前記乾燥気体供給口は、前記装置本体の幅方向に延びる横長開口部を有し、
    前記横長開口部は、水平方向に延びる開口を形成するように所定間隔で配置した複数枚の案内板を有し、
    前記案内板は、前記乾燥気体の上下方向供給角度を調整可能に構成されていることを特徴とする定量処理式粉砕乾燥装置。
  2. 前記排気口から排出する乾燥気体の乾燥状態を検出する乾燥状態検出器と、前記開閉扉を開閉させる制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記乾燥状態検出器からの信号に基づいて前記被処理物の乾燥状態が設定値に達すると前記開閉扉を開放して被処理物を排出するように構成されている請求項1に記載の定量処理式粉砕乾燥装置。
  3. 前記排気路は、前記開閉扉から乾燥気体とともに被処理物を排出する排出路と連通し、
    前記排気路と排出路との合流部分に該排気路又は排出路のいずれかを開放する切換扉を有している請求項1又は2に記載の定量処理式粉砕乾燥装置。
  4. 前記粉砕子は、周方向に所定間隔で設けた粉砕刃を有し、
    前記粉砕刃は、回転軸方向に複数枚の板材を所定間隔で並設したくし刃状粉砕刃に形成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の定量処理式粉砕乾燥装置。
  5. 前記乾燥部は、前記乾燥気体とともに乾燥部に移送された被処理物の流れを変化させる気流偏向手段を有している請求項1〜のいずれか1項に記載の定量処理式粉砕乾燥装置。
  6. 前記気流偏向手段は、被処理物の循環方向上流側に支持部を有し、該支持部を中心に循環方向下流側端部を乾燥部の中心方向に移動させる可変偏向板を有している請求項に記載の定量処理式粉砕乾燥装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の定量処理式粉砕乾燥装置を備え、
    前記定量処理式粉砕乾燥装置の装置本体一側方から被処理物を粉砕部に供給する処理物供給機と、前記被処理物の供給位置よりも下方から乾燥気体を粉砕部に供給する気体供給器と、前記乾燥部の被処理物旋回中心部分から乾燥気体を排気する排気口と連通する排気路と、前記粉砕部から乾燥部に移送される被処理物の移送方向延長線上に位置する排出口と連通する排出路と、を有し、
    前記排気路と排出路とが合流した部分と連通する合流路の下流側に、前記合流路に乾燥気体とともに排出した被処理物を回収する回収手段を備えさせたことを特徴とする粉砕乾燥設備。
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