JP5827443B2 - 可動性クリートを有する靴 - Google Patents

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Description

本発明は可動性クリートを有する靴、より詳しくは、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボールなどのフィールド競技用の靴に関する。
サッカーやラグビー等のフィールド競技では、ランニング動作の他にキック動作が存在し、靴には様々な機能が求められる。例えば、フィールド競技で頻出するキック動作時の軸足(非キック側)にはランニング動作時に比べて約3倍の水平方向の力が生じる。そのため、安定性が要求される。そして、その特性は、特に踵部において求められる。
前記フィールド競技におけるランニング動作では、足の様々な部位への荷重が発生する。特に、後足部の外側が最初に接地した場合、1stストライクと呼ばれる衝撃荷重が後足部の外側に生じる。したがって、フィールド種目用の靴には前記安定性に加え、緩衝性も必要である。
安定性および緩衝性を向上させるためには、着地時にソールを適度に変形させることが重要である。フィールド種目用の靴の多くは、クリートと呼ばれる凹凸構造を持った高剛性のアウトソールを有している。そのため、着地時にソールの変形量が小さく、一般に安定性および緩衝性が低い。
US00/5,384,973 A GB 2425706 A US 8,356,428 B2
しかし、クリートを持った高剛性のアウトソールにおいて着地時のソールの変形量を大きくする場合、特別な設計が必要になる。特に、踵部において、安定性および緩衝性が求められ、踵部のソール変形の制御は重要である。しかしながら、ランニング動作やキック動作時に踵部に必要な安定性と緩衝性の双方について十分に着目して設計されたクリートを有する靴は未だ開発されていない。さらに、踵部のソールの変形は安定性および緩衝性に特に影響を与えるにもかかわらず、従来は前足部に注目されたものが一部あるものの、後足部は未だ着目されていない。
したがって、本発明の目的は可動性クリートを有する靴において、ランニング動作時の接地足やキック動作時などの軸足、特に踵部の安定性および緩衝性を高めることである。
本発明は一つの局面において、樹脂成分を有する素材からなるアウトソール1の底面10から突出した複数のクリートC1,C2と、
前記複数のクリートC1,C2のうちの少なくとも1つの第1クリートC1が配置された第1領域α1と、
前記複数のクリートC1,C2のうちの少なくとも1つの第2クリートC2が配置された第2領域α2と、
前記第1領域α1と第2領域α2との間に配置され前記第1領域α1に対し前記第2領域α2が変位するのを許容する帯状の帯状部2とを備えた靴において、
前記第1領域α1が前記アウトソール1の後足部1Rの内側Meおよび中足部1Mを含み、かつ、前記第2領域α2が前記アウトソール1の前記後足部1Rの外側Laを形成するように、前記帯状部2が前記後足部1Rの中央領域RMの一部から前記後足部1Rの後縁部REに向かって延びていると共に、前記後足部1Rの前記中央領域RMの一部から前記後足部1Rの前記外側Laの外縁部LEに向かって延びており、かつ、
下記のa)およびb)の要素のうちのいずれか一方、あるいは双方を備えることを特徴とする
a)前記帯状部2を形成する軟質素材のヤング率が前記第1および第2領域α1,α2を形成する硬質素材のヤング率よりも小さい、
b)前記帯状部2の厚さの平均値が前記第1および第2領域α1,α2における前記帯状部2の近傍の部位の厚さの平均値よりも小さい。
この局面において、ランニング時に後足部1Rの外側Laが着地するとき、前記第2領域α2の第2クリートC2が最初に接地する。この際、前記第2クリートC2には1stストライクが負荷されるが、前記帯状部が変形し、1stストライクのエネルギーの一部が変形エネルギーに変換される。そのため、足に負荷される衝撃のエネルギーが減少し、緩衝性を高めるだろう。
すなわち、前記a)および/またはb)の要素を有する帯状部2は、当該帯状部2の長手方向に沿った軸線のまわりに曲げモーメントが作用すると、前記帯状部2は前記曲げモーメントに対する剛性、つまり、曲げ剛性が小さく、そのため、前記帯状部2が曲げ変形を呈し(屈曲し)、第2領域α2が第1領域α1に対し変形すると共に、第2クリートC2が第1クリートC1に対し大きく外側へ変位する。
また、前記1stストライクの着地の瞬間において、後足部1Rの外側Laの第2クリートC2はグラウンド表面に対し、斜めに接触することが多い。この際、前記第2クリートC2が第2領域α2と共に変位することで、第2クリートC2がグラウンド表面に対し垂直になり易く、走行時の安定性が向上するだろう。
一方、キック動作時の軸足には後足部1Rの第2クリートC2に水平方向の外側に向かって大きな荷重が負荷される。この軸足の着地時に前記第2クリートC2から第2領域α2を介して前記帯状部2に曲げ応力が生じ、前記帯状部2が足の幅方向に屈曲し、そのため、第2クリートC2が第2領域α2と共に第1領域α1に対し、足の外側へ移動する。したがって、クリートC1,C2の間の距離が増大し、軸足の支持が安定し易いだろう。また、前記第2クリートC2の接地開始後、前記第1クリートC1の接地が開始されるまでに時間がかかる。そのため、ソールの変形速度が小さくなり、足の過度な変形が抑えられ、安定性が向上するだろう。
ここで、「屈曲」とは前記曲げ応力が前記帯状部2の長手方向に沿った軸線のまわりに生じ、そのため、前記帯状部が曲がることを意味する。
図1は本発明の実施例1にかかるフットボールの右足用の靴を示す外側面図である。 図2は同靴の靴底の底面図である。 図3は同靴底の後足部を斜め外側の後方から見た拡大斜視図である。 図4は同靴底の後足部を斜め外側の後方から見た拡大斜視図である。 図5は同靴底を後方から見た背面図である。 図6A、図6B、図6C、図6Dおよび図6Eは、各々、図3のA−A、B−B、C−C、D−DおよびE−E線における拡大断面図である。 図7は同靴底の前足部を斜め内側の前方から見た拡大斜視図である。 図8A、図8Bおよび図8Cは、各々、図7のA−A、B−BおよびC−C線における拡大断面図である。 図9Aは本発明に含まれない靴の背面図、図9B、図9Cおよび図9Dは、各々、本発明にかかるクリートの可動メカニズムを示す背面図である。 実施例2にかかる靴底の後足部を斜め外側の後方から見た拡大斜視図である。 図11A、図11B、図11C、図11Dおよび図11Eは、各々、図10のA−A、B−B、C−C、D−DおよびE−E線における拡大断面図である。 図12Aは安定性の試験結果を示す棒グラフ、図12Bは緩衝性の試験結果を示す棒グラフである。 図13A、図13B、図13C、図13D、図13Eおよび図13Fは、各々、帯状部の他の例を示す断面図である。 図14A、図14B、図14C、図14D、図14E、図14F、図14Gおよび図14Hは、各々、帯状部の配置の他の例を示す平面図である。
好ましくは、前記帯状部2は前記後足部1Rの前記後縁部REの第1端部E1から前記後足部1Rの前記外側Laの第2端部E2に向かって延び、
前記第1領域α1と前記第2領域α2とが前記第1端部E1よりも後方Rの前記アウトソール2の前記後縁部REにおいて前記硬質素材および/または前記帯状部2よりも厚い第1高剛性部を介して互いに連なり、かつ、
前記第1領域α1と前記第2領域α2とが前記第2端部E2よりも前記外側Laの前記アウトソール1の前記外縁部LEにおいて前記硬質素材および/または前記帯状部2よりも厚い第2高剛性部を介して互いに連なっている。
この場合、前記第1領域α1と前記第2領域α2とが前記後縁部REおよび前記外縁部LEにおいて互いに硬質素材および/または高剛性部で連なっている。前記後足部1Rに負荷される大きな荷重に対し、前記アウトソール1の前記第1領域α1と前記第2領域α2とが前記硬質および/または高剛性の前記後縁部REおよび前記外縁部LEの両端で互いに支持されている。
したがって、前記帯状部2が軟質素材で形成されていたり、あるいは、前記帯状部2が薄肉で低剛性であるにも拘わらず、前記アウトソール1の耐久性が低下し難いだろう。
好ましくは、前記帯状部2は前記後足部1Rの前記後縁部REの第1端部E1から前記後足部1Rの前記外側Laの第2端部E2に向かって延び、
前記アウトソール1は前記後足部1Rの前記後縁部REにおいて、上方に巻き上がる第1巻上部11を有し、
前記アウトソール1は前記後足部1Rの前記外縁部LEにおいて、上方に巻き上がる第2巻上部12を有し、
前記第1領域α1と前記第2領域α2とが前記第1端部E1の上方の前記第1巻上部11において前記硬質素材および/または前記帯状部2よりも厚い第1高剛性部を介して互いに連なっており、
前記第1領域α1と前記第2領域α2とが前記第2端部E2の上方の前記第2巻上部12において前記硬質素材および/または前記帯状部2よりも厚い第2高剛性部を介して互いに連なっている。
この場合も、前述と同様に、耐久性が低下し難いだろう。
特に、前記後足部1Rに前記第1巻上部11および前記第2巻上部12が形成されており、前記帯状部2を足の後端および足の外縁まで長く形成することができる。そのため、前記帯状部2が更に屈曲し易く、前記緩衝性や安定性が更に増大するだろう。
好ましくは、前記帯状部2をその長手方向に沿って3等分した場合、前記第1端部E1寄りの第1部21の幅D1の平均値と、前記第2端部E2寄りの第2部22の幅D2の平均値のうち少なくとも一方が、前記中央領域RMを含む第3部23の幅D3の平均値よりも大きい。
この場合、中央領域RMを含む第3部23よりも端部寄りの第1部21および/または第2部22の方が幅が大きく、当該幅の大きい端部21,22における帯状部2の拘束力が小さい。そのため、前記帯状部2が更に屈曲し易いかもしれない。
好ましくは、前記後足部1Rの前記中央領域RMの一部から前記第1端部E1に至るまでの前記帯状部2の幅D1の平均値が、前記後足部1Rの前記中央領域RMの一部から前記第2端部E2に至るまでの前記帯状部2の幅D2の平均値よりも大きい。
後足の前記第2領域α2の前記第2クリートC2は前記外側Laに向かって変位することで、前記機能が発揮される。したがって、前記帯状部2は足の幅方向に屈曲する必要がある。ここで、前記後足部1Rの前記中央領域RMの一部から前記第1端部E1に至る前記帯状部2の幅D1が大きい場合、前記屈曲量も増大する。そのため、前記緩衝性や安定性が更に増大するだろう。
好ましくは、前記帯状部2の平均の厚さが前記第1および第2領域α1,α2における前記帯状部2の近傍の部位の平均厚さよりも小さい。
この場合、前記帯状部2が薄く、そのため、前記帯状部2の前記曲げ剛性が小さく、前記帯状部2が更に屈曲し易い。
好ましくは、前記帯状部2は前記帯状部2に沿って延びる溝Gを定義する。
この場合、帯状部2の横断面において、前記帯状部2は溝Gの部分で窪んでいる。この窪んだ部位は前記帯状部2の横断方向に曲げモーメントが負荷されると、曲げ応力により、変形する。すなわち、前記窪んだ部位には応力集中が生じ、曲げ応力による曲げ変形が生じ易い。したがって、前記第1領域α1の第1クリートC1に対し前記第2領域α2の第2クリートC2が三次元的に変位し易い。
好ましくは、前記帯状部2は前記溝Gの両側に沿って延びる厚肉部20を有し、前記溝Gにおける前記帯状部2の厚さが前記厚肉部20の厚さよりも小さい。
この場合、前記曲げ変形が更に生じ易い。
好ましくは、前記第1および第2端部E1,E2において前記溝Gが形成されず前記厚肉部20が互いに連なっており、前記第1端部E1と前記第2端部E2との間に前記溝Gが形成されている。
この場合、前記溝Gによる屈曲が期待できる上、前記第1および第2端部E1,E2における強度が大きく、耐久性の確保が期待できる。
本発明は別の局面において、樹脂成分を有する素材からなるアウトソール1の底面10から突出した複数のクリートC1,C2と、
前記複数のクリートC1,C2のうちの少なくとも1つの第1クリートC1が配置された第1領域α1と、
前記複数のクリートC1,C2のうちの少なくとも1つの第2クリートC2が配置された第2領域α2と、
前記第1領域α1と第2領域α2との間に配置され前記第1領域α1に対し前記第2領域α2が変位するのを許容する帯状の帯状部2とを備えた靴において、
下記のc)およびd)の要素のうちの少なくともいずれか一方を備えることを特徴とする
c)前記帯状部2を形成する軟質素材のヤング率が前記第1および第2領域α1,α2を形成する硬質素材のヤング率よりも小さい、
d)前記帯状部2は前記帯状部2に沿って延びる溝G(窪んだ部位)を定義する。
この別の局面においては、帯状部2の剛性が小さく、帯状部2の軸線まわりの曲げモーメントにより、帯状部2において曲げ変形が生じ易い。そのため、第2クリートC2を設けた部位において、安定性および緩衝性が向上するだろう。
好ましくは、前記のc)およびd)の要素の双方を備える。
なお、溝Gは、前記帯状部2の横断方向に曲げモーメントが負荷された場合の強度が低下し過ぎない範囲で、部分的に軟質樹脂部32を貫通していてもよい。
この場合、帯状部2の横断面において、前記帯状部2は溝Gの部分で窪んでいる。この窪んだ部位は前記帯状部2の横断方向に曲げモーメントが負荷されると、曲げ応力により、変形する。すなわち、前記窪んだ部位には応力集中が生じ、曲げ応力による曲げ変形が生じ易い。したがって、前記第1領域α1の第1クリートC1に対し前記第2領域α2の第2クリートC2が三次元的に変位し易い。そのため、前記第2クリートC2への負荷によって生じるエネルギーの一部が変形エネルギーに変換され、足に負荷される衝撃のエネルギーが減少し、緩衝性が高められるだろう。同時に、第2クリートC2がグラウンド表面に対し垂直に接地しやすく、また、第2クリートC2の接地後、ソールの変形速度の減少により足の過度な変形が抑えられ、安定性も向上されるだろう。これらの効果は、後足部にクリートと溝を設ける場合だけでなく、前足部や中足部などにクリートと溝を設ける場合でも同様のメカニズムで生じる。
好ましくは、前記帯状部2は前記溝Gの両側に沿って延びる厚肉部20を有し、前記溝Gにおける前記帯状部2の厚さが前記厚肉部20の厚さよりも小さい。
この場合、屈曲量が増大するだろう。
更に好ましくは、前記帯状部2は1つの端部E1〜E3と別の端部E1〜E3とを有し前記各端部E1〜E3が、それぞれ、前記アウトソール1の縁部RE,LE,ME,TEのいずれかに臨み、
前記各端部E1〜E3において前記溝Gが形成されず前記厚肉部20が互いに連なっており、前記1つの端部E1〜E3と前記別の端部E1〜E3との間に前記溝Gが形成されている。
この場合、前記溝Gによる屈曲が期待できる上、前記第1および第2端部E1,E2,E3における強度が大きく、耐久性の確保が期待できる。
本発明は、添付の書類を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲のみによって定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
以下、本発明の実施例1について説明する。
図1〜図8Cは実施例1を示す。
図1に示すように、本フィールド競技用の靴はアウトソール1と、二点鎖線で示すアッパー100とを備える。前記アウトソール1は樹脂成分を有する非発泡体で形成されている。すなわち、前記アウトソール1は熱可塑性又は熱硬化性の樹脂成分と任意の適宜の他の成分とを含む。前記熱可塑性の樹脂成分としては、例えば、熱可塑性エラストマーおよび熱可塑性樹脂が挙げられる。以上の樹脂成分は、1種単独で又は2種以上を併用できる。なお、繊維などの強化材を有していてもよい。
前記アウトソール1は板状のベース13の底面10から突出した複数の第1および第2クリートC1,C2と、中足部1Mに配置されたリヴ14とを一体に備え、例えば一体に成型されている。図2に示すように、前記ベース13は、前記第1領域α1、前記第2領域α2および前記帯状部2を備える。
なお、図2において、クリートC1,C2の先端面には大きな網点を付している。
第1領域α1には、各々、前記複数のクリートC1,C2のうちの複数の第1クリートC1が配置され、一方、第2領域α2には前記複数のクリートC1,C2のうちの1つの第2クリートC2が配置されている。
前記帯状部2は帯状で、前記第1領域α1と第2領域α2との間に配置され前記第1領域α1に対し前記第2領域α2が変位するのを許容すると共に助長する。本実施例の場合、前記帯状部2を形成する軟質素材のヤング率が前記第1および第2領域α1,α2を形成する硬質素材のヤング率よりも小さい。更に、本実施例の場合、図6B〜図6Dおよび図8A〜図8Cに示すように、前記帯状部2の厚さの平均値が前記第1および第2領域α1,α2における前記帯状部2の近傍の部位の厚さの平均値よりも小さい。
図2に示すように、前記帯状部2は前足部1Fおよび後足部1Rに設けられている。したがって、前記第2領域α2は前足部1Fおよび後足部1Rに設けられている。一方、前記第1領域α1は中足部1Mを中心に後足部1Rの内側Meから前足部1Fの後端にわたって設けられている。
前記前足部1F、中足部1Mおよび後足部1Rとは、それぞれ、足の前足、中足および後足を覆う部位を意味する。前記前足は5本の中足骨と14個の趾骨からなる。前記中足は舟状骨、立方骨および3個の楔状骨からなる。前記後足は距骨および踵骨からなる。
つぎに、後足部1Rの前記帯状部2、前記第1領域α1および前記第2領域α2について主に説明する。
前記帯状部2は前記後足部1Rの中央領域RMの一部から後足部1Rの後縁部REに向かって延びていると共に、前記後足部1Rの前記中央領域RMの一部から前記後足部1Rの外側Laの外縁部LEに向かって延びている。この前記帯状部2の配置と形状により、前記第1領域α1が前記アウトソール1の後足部1Rの内側Meおよび中足部1Mを含み、かつ、前記第2領域α2が前記アウトソール1の前記後足部1Rの外側Laを形成する。
ここで、後足部1Rの「中央(middle)領域RM」とは、中心という意味ではなく、前記後足部1Rの前部と後部との間の中間の部分のうち、前記後足部1Rの内側Meと外側Laの間の部分をいい、理論上、前記後足部1Rのうちの二点鎖線で示す1/9の仮想のエリアを意味する。したがって、前記後足部1Rの中央領域RMの一部と、前記帯状部2の一部とが互いに重なっている。
図5に示すように、前記アウトソール1は前記後足部1Rの後縁部REにおいて、上方Zに巻き上がる第1巻上部11を有する。また、図1の前記アウトソール1は前記後足部1Rの外縁部LEにおいて、上方Zに巻き上がる第2巻上部12を有する。
図3の前記帯状部2は前記後足部1Rの前記後縁部REの第1端部E1から前記後足部1Rの前記外側Laの第2端部E2に向かって延びている。
前記第1領域α1と前記第2領域α2とは前記第1端部E1の上方の前記第1巻上部11において前記硬質素材で、かつ、前記帯状部2よりも厚い高剛性部(RE)を介して互いに連なっている。また、前記第1領域α1と前記第2領域α2とは前記第2端部E2の上方の前記第2巻上部12において前記硬質素材で、かつ、前記帯状部2よりも厚い高剛性部(LE)を介して互いに連なっている。
本実施例の場合、前記帯状部2の周囲において図6B〜図6E(および図8A〜図8C)に示すように、硬質の硬質樹脂部31と軟質の軟質樹脂部32とが重ね合わせ接合(接着ないし溶着)されている。すなわち、第1および第2領域α1,α2(図3)を形成する主要材料である硬質樹脂部31には貫通孔Hが設けられ、当該貫通孔Hが軟質樹脂部32で閉塞された形状となっている。
なお、実際の製造においては、軟質樹脂部32が硬質樹脂部31にインサート成形される。
前記硬質樹脂部31は前記軟質樹脂部32よりもヤング率及びASTM D2240B型における硬度が大きい。前記本実施例の場合、図3の外縁部LEおよび後縁部REは図6Aのように、前記硬質樹脂部31で形成され、かつ、前記帯状部2よりも厚さの平均値が大きい。
なお、図1の前記第2領域α2の各クリートC2の先端部は前記硬質樹脂部31よりも硬度の小さい軟質樹脂で形成されていてもよい。
なお、図6A〜図6Eおよび図8A〜図8Cにおいて、正確な断面は若干湾曲しているが、作図の都合上、直線的な平板状に描いている。
また、図3および図7において、前記軟質樹脂部32には、網点を施している。したがって、図3および図7の網点が付された領域内の実線で囲まれた部分が前記帯状部2である。
前述のように、図6B〜図6Eの前記硬質樹脂部31と前記軟質樹脂部32とは前記帯状部2の周囲において重ね合わせ接合されている。したがって、前記帯状部2の近傍において、前記硬質樹脂部31と前記軟質樹脂部32とが積層された構造となっている。
本実施例の場合、図6B〜図6E(および図8A〜図8C)のように、前記帯状部2の平均の厚さは前記第1および第2領域α1,α2(図3)における前記帯状部2の近傍の部位の平均厚さよりも小さい。更に、本実施例の場合、前記帯状部2には前記帯状部2に沿って延びる溝Gが形成されて前記帯状部2の平均厚さが更に薄く形成されている。
図6C〜図6D(および図8B〜図8C)に示すように、図3(および図7)の前記帯状部2は前記溝Gの両側に沿って延びる厚肉部20を有する。前記溝Gにおける前記帯状部2の厚さは前記厚肉部20の厚さよりも小さい。
図6Eおよび図6Bのように前記第1および第2端部E1,E2においては、前記溝Gが形成されず、図4および図3のように、前記厚肉部20が互いに連なっている。
したがって、前記第1端部E1と前記第2端部E2との間に前記溝Gが形成されている。なお、前記軟質樹脂部32のみに着目すると、前記厚肉部20は堤状で、かつ、ループ状の突条で形成されている。図6B〜図6Eのように、前記厚肉部20は、前記第1領域α1および前記第2領域α2の硬質樹脂部31よりも薄く、したがって、本実施例の場合、図6Cおよび図6Dのように、二段階に溝が形成されている。
図3の前記帯状部2をその長手方向に沿って3等分した場合、前記第1端部E1寄りの第1部21の幅D1の平均値と、前記第2端部E2寄りの第2部22の幅D2の平均値のうちの少なくとも一方は、前記中央領域RMを含む第3部23の幅D3の平均値よりも大きいのが好ましい。本実施例の場合、幅D1の平均値が幅D3の平均値よりも大きい。
また、本実施例の場合、前記後足部1Rの前記中央領域RMから前記第1端部E1に至るまでの前記帯状部2の幅D1の平均値は、前記後足部1Rの前記中央領域RMから前記第2端部E2に至るまでの前記帯状部2の幅D2の平均値よりも大きい。
つぎに、図7の前足部1Fの構造について説明する。
前足部1Fにおいては、前記帯状部2が外縁部LE、内縁部MEおよび爪先縁部TEまで設けられている。したがって、第2領域α2同士が前記帯状部2によって互いに分離されている。
すなわち、前記帯状部2は1つの端部E3と別の端部E3とを有し、前記各端部E3が、それぞれ、前記アウトソール1の爪先縁部TE、外縁部LEまたは内縁部MEのいずれかに臨んでいる。前記各端部E3において前記溝Gが形成されず前記厚肉部20が互いに連なっており、前記1つの端部E3と前記別の端部E3との間に前記溝Gが形成されている。
「端部が縁部に臨んでいる」の意味は、図7の前記帯状部2の端部がアウトソール1の端まで配置されている場合と、図3の前記帯状部2の端部がアウトソール1の端の近傍まで延び、かつ、アウトソール1の端まで至っていない場合とを含む。
つぎに、本構造による安定性の向上について説明する。
図9Aの可動性のないクリートCの場合、着地時にクリートが地面と点で接触する。これに対して、図9Bの本第2クリートC2は矢印で示すように可動することによって、地面と面で接触し、したがって、安定性の向上が期待できる。
また、図9Cのように、着地時に第2クリートC2が可動することによって、図9Dおよび図9Cに示すように、支持期底面10Fが拡大し、そのため、安定性が向上すると考えられる。
図10〜図11Eは実施例2を示す。
これらの図から分かるように、この例では前記帯状部2に溝Gが形成されていない。しかし、前記帯状部2を形成する軟質樹脂部32の厚さは硬質樹脂部31の厚さよりも小さい。
つぎに、本発明の効果を明瞭にするために、試験例(test ex)および比較例(comp.)について説明する。
試験例1:試験例1として図1〜図8に示す溝Gを有する靴を用意した。
試験例2および3:試験例2および3として図10および図11に示す溝Gを有しない靴を用意した。
試験例1〜3のいずれも硬質樹脂部31はASTMの前記D硬度を69°に設定した。また、軟質樹脂部32の前記D硬度については、試験例1および2は64°、試験例3は59°に設定された。
試験例4:試験例4として前記図10および図11の構造において、前記帯状部2に軟質樹脂部32を用いずに全体を硬質樹脂部31で形成した靴を用意した。
比較例:比較例として前記帯状部2を有していない構造の靴を用意した。
これらの例について、男性1名を被験者としてキック動作時の軸足の安定性および緩衝性の検証を行った。
前記安定性については、足の下腿に対する内外反方向への角度(踵の倒れ込み角度)の変化量βを測定し、1stストライク時におけるピーク値を算出した。図12Aの縦軸の数値は前記変化量βのピーク値を示す。前記変化量βの絶対値が小さい場合、踵の倒れ込み量が小さく、安定性が高いと評価し得る。
前記緩衝性の指標には一般的にFz/Δtによって算出されるローディングレート(Loading Rate)によって評価した。すなわち、地面からの垂直方向の反力のピーク値Fzを接地開始から前記ピークに至るまでの時間Δtで除算した値Fz/Δtを算出し、その結果を図12Bに示す。
図12Bのテスト結果から分かるように、全ての試験例1〜4が比較例1よりも、ローディングレートが小さい。したがって、ヤング率が小さいか、あるいは、厚さの薄い前記帯状部2を設けることで、前記緩衝性が大きく向上することが分かる。
また、図12Aのテスト結果から分かるように、試験例1〜3が比較例1よりも前記変化量βの絶対値が小さく、軟質樹脂部32によって前記帯状部2を形成した場合、安定性も向上することが分かる。
一方、試験例4については安定性の向上が殆ど確認できない。しかし、以下に説明する理由から、アウトソール1を構成する樹脂の硬度を小さくすれば、安定性も向上すると推測される。
今、前記D硬度が64°で溝G付の試験例1と、軟質樹脂部32の前記D硬度が59°の試験例3とを比較すると、溝Gを設けるよりも軟質樹脂部32の硬度を小さくする方が、安定性がより向上することが分かる。したがって、前記帯状部2と前記第1領域α1および前記第2領域α2とが同一硬度であっても、アウトソール1の全体の硬度を試験例4の硬度よりも小さくすることで、安定性が向上することが分かる。
その場合、好ましい硬度としては、前記D硬度で59°〜67°、より好ましくは、61°〜65°程度であろうと推測される。
また、試験例1〜4の結果から、軟質樹脂部32で前記帯状部2を形成する場合、軟質樹脂部32の好ましい硬度としては前記D硬度で59°〜67°程度であろうと推測される。また、硬質樹脂部31と軟質樹脂部32との好ましい硬度差は、前記D硬度で2°〜10°程度であろうと推測される。
以上の評価は、後足部1Rについて得られたものであるが、前足部1Fについても同様の効果が得られると思われる。すなわち、キック動作時や爪先から着地した場合には、前足部1Fに帯状部2および第2クリートC2が設けられていることで、前足部1Fにおける安定性や緩衝性の向上を期待できるかもしれない。
図13A〜図13Fに示すように、前記帯状部2および溝Gの断面形状は種々の形状を採用することができる。具体的には、前記帯状部2の横断方向に曲げモーメントが負荷された場合の変形を阻害しない範囲であれば、溝Gの深さや表面積等を適宜設定することができる。また、前記帯状部2の横断方向に曲げモーメントが負荷された場合の変形を阻害しない範囲で、1本の帯状部2に単数または複数の溝Gを設けることができる。
また、図14A〜図14Hに示すように、前記帯状部2、前記第1領域α1および前記第2領域αの配置は種々の配置を採用することができる。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、図6B、図6Eおよび図11B〜図11Eの帯状部2自体が硬質樹脂部31よりも薄い場合、帯状部2の窪んだ部分がアウトソール1の底面ではなく、上面に形成されてもよい。
また、図6C、図6D、図8Bおよび図8Cの溝Gは前記底面ではなく、上面に設けられてもよい。
更に、前記溝Gは帯状部2を形成する軟質樹脂部32の硬度よりも硬度の小さい(柔軟な)素材で埋められていてもよい。
また、アウトソール1の上にミッドソールが設けられてもよい。
したがって、以上のような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
本発明はサッカー、ラグビー、アメリカンフットボールなどのフィールド競技用の靴のアウトソールに利用できる。
1:アウトソール 10:底面 11:第1巻上部 12:第2巻上部 13:ベース1F:前足部 1M:中足部 1R:後足部 RM:中央領域
100:アッパー
2:帯状部 20:厚肉部 21:第1部 22:第2部 23:第3部
31:硬質樹脂部 32:軟質樹脂部
C1:第1クリート C2:第2クリート
E1:第1端部 E2:第2端部 E3:第3端部
G:溝 H:貫通孔
F:前方 R:後方
Me:内側 La:外側
LE:外縁部 RE:後縁部 ME:内縁部 TE:爪先縁部
α1:第1領域 α2:第2領域

Claims (13)

  1. 樹脂成分を有する素材からなるアウトソール1の底面10から突出した複数のクリートC1,C2と、
    前記複数のクリートC1,C2のうちの少なくとも1つの第1クリートC1が配置された第1領域α1と、
    前記複数のクリートC1,C2のうちの少なくとも1つの第2クリートC2が配置された第2領域α2と、
    前記第1領域α1と第2領域α2との間に配置され前記第1領域α1に対し前記第2領域α2が変位するのを許容する帯状の帯状部2とを備えた靴において、
    前記第1領域α1が前記アウトソール1の後足部1Rの内側Meおよび中足部1Mを含み、かつ、前記第2領域α2が前記アウトソール1の前記後足部1Rの外側Laを形成するように、前記帯状部2が前記後足部1Rの中央領域RMの一部から前記後足部1Rの後縁部REに向かって延びていると共に、前記後足部1Rの前記中央領域RMの一部から前記後足部1Rの前記外側Laの外縁部LEに向かって延びており、かつ、
    下記のa)およびb)の要素のうちのいずれか一方、あるいは双方を備えることを特徴とする
    a)前記帯状部2を形成する軟質素材のヤング率が前記第1および第2領域α1,α2を形成する硬質素材のヤング率よりも小さい、
    b)前記帯状部2の厚さの平均値が前記第1および第2領域α1,α2における前記帯状部2の近傍の部位の厚さの平均値よりも小さい。
  2. 請求項1の靴において、前記帯状部2は前記後足部1Rの前記後縁部REの第1端部E1から前記後足部1Rの前記外側Laの第2端部E2に向かって延び、
    前記第1領域α1と前記第2領域α2とが前記第1端部E1よりも後方Rの前記アウトソール2の前記後縁部REにおいて前記硬質素材および/または前記帯状部2よりも厚い第1高剛性部を介して互いに連なり、かつ、
    前記第1領域α1と前記第2領域α2とが前記第2端部E2よりも前記外側Laの前記アウトソール1の前記外縁部LEにおいて前記硬質素材および/または前記帯状部2よりも厚い第2高剛性部を介して互いに連なっている。
  3. 請求項1の靴において、前記帯状部2は前記後足部1Rの前記後縁部REの第1端部E1から前記後足部1Rの前記外側Laの第2端部E2に向かって延び、
    前記アウトソール1は前記後足部1Rの前記後縁部REにおいて、上方に巻き上がる第1巻上部11を有し、
    前記アウトソール1は前記後足部1Rの前記外縁部LEにおいて、上方に巻き上がる第2巻上部12を有し、
    前記第1領域α1と前記第2領域α2とが前記第1端部E1の上方の前記第1巻上部11において前記硬質素材および/または前記帯状部2よりも厚い第1高剛性部を介して互いに連なっており、
    前記第1領域α1と前記第2領域α2とが前記第2端部E2の上方の前記第2巻上部12において前記硬質素材および/または前記帯状部2よりも厚い第2高剛性部を介して互いに連なっている。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項の靴において、前記帯状部2をその長手方向に沿って3等分した場合、前記第1端部E1寄りの第1部21の幅D1の平均値と、前記第2端部E2寄りの第2部22の幅D2の平均値のうち少なくとも一方が、前記中央領域RMを含む第3部23の幅D3の平均値よりも大きい。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項の靴において、前記後足部1Rの前記中央領域RMの一部から前記第1端部E1に至るまでの前記帯状部2の幅D1の平均値が、前記後足部1Rの前記中央領域RMの一部から前記第2端部E2に至るまでの前記帯状部2の幅D2の平均値よりも大きい。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項の靴において、前記帯状部2の平均の厚さが前記第1および第2領域α1,α2における前記帯状部2の近傍の部位の平均厚さよりも小さい。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項の靴において、前記帯状部2は前記帯状部2に沿って延びる溝Gを定義する。
  8. 請求項7の靴において、前記帯状部2は前記溝Gの両側に沿って延びる厚肉部20を有し、前記溝Gにおける前記帯状部2の厚さが前記厚肉部20の厚さよりも小さい。
  9. 請求項8の靴において、前記第1および第2端部E1,E2において前記溝Gが形成されず前記厚肉部20が互いに連なっており、前記第1端部E1と前記第2端部E2との間に前記溝Gが形成されている。
  10. 樹脂成分を有する素材からなるアウトソール1の底面10から突出した複数のクリートC1,C2と、
    前記複数のクリートC1,C2のうちの少なくとも1つの第1クリートC1が配置された第1領域α1と、
    前記複数のクリートC1,C2のうちの少なくとも1つの第2クリートC2が配置された第2領域α2と、
    前記第1領域α1と第2領域α2との間に配置され前記第1領域α1に対し前記第2領域α2が変位するのを許容する帯状の帯状部2とを備えた靴において、
    下記のc)およびd)の要素のうちの少なくともいずれか一方を備えることを特徴とする
    c)前記帯状部2を形成する軟質素材のヤング率が前記第1および第2領域α1,α2を形成する硬質素材のヤング率よりも小さい、
    d)前記帯状部2は前記帯状部2に沿って延びる溝Gを定義する。
  11. 請求項10の靴において、前記のc)およびd)の要素の双方を備える。
  12. 請求項10もしくは11の靴において、前記帯状部2は前記溝Gの両側に沿って延びる厚肉部20を有し、前記溝Gにおける前記帯状部2の厚さが前記厚肉部20の厚さよりも小さい。
  13. 請求項12の靴において、前記帯状部2は1つの端部E1〜E3と別の端部E1〜E3とを有し前記各端部E1〜E3が、それぞれ、前記アウトソール1の縁部RE,LE,ME,TEに臨み、
    前記各端部E1〜E3において前記溝Gが形成されず前記厚肉部20が互いに連なっており、前記1つの端部E1〜E3と前記別の端部E1〜E3との間に前記溝Gが形成されている。
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