JP5826657B2 - バッテリ液温度の推定装置及び推定方法 - Google Patents

バッテリ液温度の推定装置及び推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、バッテリ液温度を推定する推定装置及び推定方法に関する。
バッテリの温度としては、バッテリ内部を満たしているバッテリ液(電解液)の温度が重要である。しかしながら、バッテリ液は強酸性の液体であるため、液中に温度センサを直接投入して液温度を検出することが困難である。そのため、特許文献1のように、代替的にバッテリ周辺に配設された温度センサによりバッテリの周辺温度を検出し、検出されたバッテリの周辺温度とバッテリ液温度推定式に基づいて、バッテリの液温度を推定することが行われている。具体的には、ある時点のバッテリの液温度は、ある時点のバッテリの周辺温度と前時点に推定されたバッテリの液温度を加重平均して算出される。
上述したようなバッテリ液温度推定式に基づいて内燃機関運転中のバッテリ液温度を高精度に推定するためには、内燃機関が始動された時点におけるバッテリの液温度初期値を正確に設定する必要がある。特許文献1では、内燃機関の停止中に周期的に電子制御装置(ECU)を起動させてバッテリの周辺温度を検出している。そして、周期的に検出したバッテリの周辺温度と、内燃機関が停止された時点において推定されたバッテリの液温度と、バッテリ液温度推定式とに基づいて、内燃機関が始動された時点におけるバッテリの液温度初期値を推定している。
特開公2009−146754号
しかしながら、内燃機関の停止中において、バッテリの周辺温度を取得するために電子制御装置(ECU)を起動させると、バッテリの残容量が減少するという問題がある。
本発明は上記実情を鑑みてなされたものである。本発明は、内燃機関の停止中にバッテリの周辺温度を検出しない場合であっても、内燃機関運転中のバッテリの液温度を高精度に推定することができるバッテリ液温度の推定装置及び推定方法を提供することを主たる目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
請求項1に記載の発明は、内燃機関と、バッテリと、前記バッテリの周辺温度を検出する温度センサと、を備える車両に適用され、前記バッテリの液温度を推定するバッテリ液温度の推定装置であって、第1時点において前記温度センサにより検出される又は補間される前記周辺温度と、前記第1時点よりも前の第2時点で推定された前記液温度と、バッテリ液温度推定式とに基づいて、前記第1時点の前記液温度を逐次的に推定するバッテリ液温度推定手段と、前記内燃機関が停止された時点において、前記温度センサにより検出される前記周辺温度及び前記バッテリ液温度推定手段により推定される前記液温度を記憶する記憶手段と、前記内燃機関が停止された後に前記内燃機関が始動された時点において、前記温度センサにより検出される前記周辺温度と、前記記憶手段により記憶されている前記周辺温度と、バッテリ周辺温度補間式とに基づいて、前記内燃機関の停止中の前記周辺温度を補間するバッテリ周辺温度補間手段とを備え、前記バッテリ液温度推定手段は、前記バッテリ周辺温度補間手段により補間された前記周辺温度と、前記記憶手段により記憶されている前記液温度と、前記バッテリ液温度推定式とに基づいて、前記内燃機関が始動された時点における前記バッテリの液温度初期値を推定する。
上記構成によれば、第1時点において温度センサにより検出されるバッテリの周辺温度と、第1時点よりも前の第2時点で推定されるバッテリの液温度と、バッテリ液温度推定式とに基づいて、第1時点のバッテリの液温度が逐次的に推定される。
また、内燃機関が停止された後に内燃機関が始動された時点において、温度センサにより検出されるバッテリの周辺温度と、内燃機関が停止された時点で温度センサにより検出されるバッテリの周辺温度と、バッテリ周辺温度補間式とに基づいて、内燃機関の停止中におけるバッテリの周辺温度が補間される。すなわち、内燃機関の停止中にバッテリの周辺温度を測定しない場合であっても、内燃機関が始動された時点において補間により内燃機関停止中のバッテリの周辺温度を高精度で得ることができる。
さらに、補間されたバッテリの周辺温度と、内燃機関が停止された時点において推定されたバッテリの液温度と、バッテリ液温度推定式とに基づいて、内燃機関の停止中におけるバッテリの液温度が逐次的に推定される。その結果、内燃機関の停止中にバッテリの周辺温度を検出しない場合であっても、内燃機関が始動された時点において、バッテリの液温度初期値を高精度で推定できる。そして、高精度で推定された液温度初期値を用いることで、内燃機関運転中における液温度も高精度で推定することができる。
請求項5に記載の発明は、内燃機関と、バッテリと、前記バッテリの周辺温度を検出する温度センサと、を備える車両に適用され、前記バッテリの液温度を推定するバッテリ液温度の推定方法であって、第1時点において前記温度センサにより検出される又は補間される前記周辺温度と、前記第1時点よりも前の第2時点で推定された前記液温度と、バッテリ液温度推定式とに基づいて、前記第1時点の前記液温度を逐次的に推定するバッテリ液温度推定工程と、前記内燃機関が停止された時点において、前記温度センサにより検出される前記周辺温度及び前記バッテリ液温度推定工程で推定される前記液温度を記憶する記憶工程と、前記内燃機関が停止された後に前記内燃機関が始動された時点において、前記温度センサにより検出される前記周辺温度と、前記記憶工程で記憶されている前記周辺温度と、バッテリ周辺温度補間式とに基づいて、前記内燃機関の停止中の前記周辺温度を補間するバッテリ周辺温度補間工程とを備え、前記バッテリ液温度推定工程において、前記バッテリ周辺温度補間工程で補間された前記周辺温度と、前記記憶工程で記憶されている前記液温度と、前記バッテリ液温度推定式とに基づいて、前記内燃機関が始動された時点における前記バッテリの液温度初期値を推定する。
上記工程によれば、請求項1に記載された発明と同様の作用効果を奏することができる。
本実施形態に係る車両システムの概略構成を示す模式図。 液温度と周辺温度の関係を示すタイムチャート。 エンジン停止中の液温度と周辺温度を示すタイムチャート。 液温度を推定する処理手順を示すフローチャート。 エンジン停止中における周辺温度の補間処理サブルーチンを示すフローチャート。 エンジン始動時点における液温度初期値の推定処理サブルーチンを示すフローチャート。 エンジン運転中における液温度の推定処理サブルーチンを示すフローチャート。
以下、車両に搭載されたバッテリの液温度を推定する推定装置に具現化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。この車両は、内燃機関を走行駆動源とした車両である。本車両は、所定の条件を満たした場合に内燃機関を自動停止・自動再始動させる、アイドルストップ制御を行う。まず、図1を参照して、バッテリ及びバッテリ液温度の推定装置が搭載される車両システムの概略構成を説明する。
図示されるように、本車両には、エンジン(内燃機関)10、スタータ(モータ)12、オルタネータ(発電機)13、カーステレオや空調装置等の補機14、運転手のイグニッションキー操作により開閉するイグニッションスイッチ16、リレー22が搭載されている。
エンジン10のクランク軸には、スタータ12が接続されているとともに、ベルト等の連結手段を介してオルタネータ13が連結されている。エンジン10は、燃料噴射を行うとともに、燃焼室において燃料と空気の混合気に点火を行って混合気を燃焼させる。エンジン10の運転は、後述するエンジンECU15によって行われる。
スタータ12は、リレー22を介してバッテリ11と接続されている。スタータ12は、運転手のイグニッションキー操作による始動時、及びアイドルストップ制御の実行による自動再始動時に、駆動される。運転手のイグニッションキー操作による始動の場合は、イグニッションキーがスタート位置になると、イグニッションスイッチ16のスタートスイッチが閉路されリレー22に通電する。その結果、バッテリ11とスタータ12間のリレー回路が閉路され、バッテリ11からスタータ12へ電力が供給される。スタータ12は、電力の供給を受けて駆動し、エンジン10を始動させる。また、アイドルストップ制御の実行による自動再始動の場合は、所定の条件が成立すると、後述するアイドルストップECU18によりリレー22が制御される。その結果、バッテリ11とスタータ12間のリレー回路が閉路され、スタータ12はエンジン10を始動させる。
オルタネータ13は、ベルト等の連結手段を介してエンジン10のクランク軸に連結されており、エンジン10の回転に伴い駆動され発電する。発電された電力は、バッテリ11や補機14へ供給される。
補機14は、オルタネータ13とバッテリ11とから電力供給を受ける。具体的には、運転手の操作によりイグニッションキーがアクセサリ位置になると、イグニッションスイッチ16のアクセサリスイッチが閉路される。それに伴いバッテリ11と補機14間のリレー回路が閉路され、バッテリ11から補機14へ電力が供給される。また、アイドルストップ制御の実行によるエンジン停止中では、アイドルストップECU18によりリレー22が制御され、バッテリ11と補機14間のリレー回路が閉路される。そして、バッテリ11から補機14へ電力が供給される。
バッテリ11としては、例えば、12Vの鉛蓄電池が採用される。バッテリ11は、上述したようにスタータ12や補機14に電力を供給するほか、エンジンECU15やアイドルストップECU18へも電力を供給する。また、バッテリ11は、バッテリ11の周辺温度を測定する温度センサ17を備えている。温度センサ17により計測された周辺温度は、アイドルストップECU18に取り込まれる。なお、バッテリ11と温度センサ17は、エンジンコンパートメントに配設される。
また、本車両システムは、エンジンECU15及びアイドルストップECU18の両ECU(電子制御装置)、車両速度を検出する車速センサ19、シフトレバーの位置を検出するシフトポジションセンサ20、ブレーキの踏み込みを検出するブレーキセンサ21の各種センサを備える。各ECUは、中央処理装置(CPU)、記憶装置(ROM及びRAM)及びタイマカウンタよりなるマイクロコンピュータを主体として構成され、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行する。各ECUは、運転手の操作によりイグニッションキーがイグニッション(IG)位置となると、信号を受け取り起動する。各ECUは、バッテリ11から供給される電力により動作する。なお、エンジンECU15とアイドルストップECU18は、互いに双方向通信が可能である。
エンジンECU15は、起動すると、エンジン10に対して燃料噴射系及び点火系を駆動させる信号を送信する。また、エンジンECU15は、アイドルストップECU18からエンジン再始動信号を受け取った場合も、同様にエンジン10に対して信号を送信する。さらに、エンジンECU15は、エンジン10の運転状態を判別するとともに、運転状態に応じて燃料噴射量や燃料噴射時期等を制御する。
アイドルストップECU18は、エンジンECU15に取り込まれた車速センサ19、シフトポジションセンサ20、ブレーキセンサ21の検出値を、エンジンECU15から受け取る。そして、エンジン10の自動停止条件及び自動再始動条件が成立しているか判断する。自動停止条件が成立していると判断した場合は、エンジンECU15に対して停止信号を送信する。また、自動再始動条件が成立していると判断した場合は、エンジンECU15に対して再始動信号を送信する。
なお、本実施形態において、アイドルストップECU18は、バッテリ液温度推定手段、バッテリ周辺温度補間手段、及び記憶手段を備えるバッテリ液温度の推定装置に相当する。
次に、図2を参照しつつバッテリ11の液温度とバッテリ11の周辺温度(以下、略して液温度、周辺温度という)の関係について説明する。周辺温度は、バッテリ11周辺の雰囲気温度である。バッテリ液の熱容量は、雰囲気の熱容量より大きい。それゆえ、バッテリ液とバッテリ周辺の雰囲気との間には、熱伝達の遅れが生じる。図示されるように、エンジン10が運転されている場合、バッテリ液は、エンジン10等の熱により温度上昇した周辺の雰囲気から吸熱する。一方、エンジン10が停止している場合、バッテリ液は、バッテリ液よりも温度低下の速い周辺の雰囲気へ放熱する。エンジン10の停止時間が長いと、液温度と周辺温度はともに外気温度に収束する。
一般に、液温度は直接計測することが困難であるため、代替的に周辺温度を計測する。そして、周辺温度と熱伝達の遅れを考慮したバッテリ液温度推定式とに基づいて液温度の推定を行っている。その際に用いられるバッテリ液温度推定式は、一般に、
U(n)={T(n)+(X−1)U(n−1)}/X
で表される。ここで、n:サンプリング番号、U(n):液温度、T(n):周辺温度、X:推定定数である。第1時点(n)における液温度U(n)は、第1時点(n)における周辺温度T(n)と、第1時点より前の第2時点(n−1)において推定された液温度U(n−1)とを加重平均して算出される。
エンジン10の運転中における液温度を推定するためには、エンジン10が始動された時点におけるバッテリ11の液温度初期値U(0)を設定する必要がある。液温度初期値U(0)は、上記バッテリ液温度推定式とエンジン10の停止中における周辺温度に基づいて算出される。しかしながら、手動によりエンジン10が停止されている場合、アイドルストップECU18は、スリープ状態であるため、周辺温度を取得することができない。周辺温度を取得するためにアイドルストップECU18を起動させると、バッテリ11の残容量が減少する。なお、自動停止によりエンジン10が停止されている場合は、停止時間が短いため、エンジン10の停止中に温度センサ17により周辺温度の検出を行ってもバッテリ11の残容量減少は問題とならない。
そこで、エンジン10の始動時に、エンジン10の停止中における周辺温度をバッテリ周辺温度補間式によって補間する。そして、補間した周辺温度と上記バッテリ液温度推定式に基づいて、エンジン10の始動時点におけるバッテリ11の液温度初期値を推定する。さらに、推定した液温度初期値と、温度センサ17により検出される周辺温度と上記バッテリ液温度推定式に基づいて、エンジン10の運転中における液温度を推定するようにした。
次に、図3を参照して、エンジン10が始動された時点における液温度(液温度初期値U)を推定する処理手順の概要を説明する。まず、バッテリ周辺温度補間式により、エンジン10の停止中における周辺温度を補間する。ここで、エンジン10が停止された時点からの経過時間をt、エンジン10が停止された時点において検出された周辺温度をToff、エンジン10が始動された時点において検出された周辺温度をTon、エンジン10が始動された時点における経過時間をtpとする。バッテリ周辺温度補間式は、Toff(t=0)を始点、Ton(t=tp)を終点とし、始点と終点間の周辺温度を近似する式である。
このバッテリ周辺温度補間式として、Tb:補間される周辺温度、t:エンジン10が停止された時点からの経過時間、β:所定係数、α:係数、γ:係数とした場合に、
Tb=αexp(−βt)+γ
の数式を採用することができる。なお、所定係数βは統計的に求められ、係数α及び係数γは、上記数式に始点と終点における周辺温度と経過時間を代入した式に基づいて算出される。図3の点線で示す曲線は、上記数式を採用して補間される周辺温度を示す。
このような数式から算出される周辺温度と、エンジン10の停止中における実際の周辺温度とは、近似度が高い。よって、バッテリ周辺温度補間式として上記のような式を採用すると、エンジン10の停止中における周辺温度を精度よく補間することができる。
次に、エンジン10が始動された時点の液温度初期値、すなわち、エンジン10の運転中における液温度の初期値を推定する。エンジン10が停止された時点において推定された液温度Uoffを初期値Ub(0)とし、補間されたTbと上述したバッテリ液温度推定式とに基づいて、逐次的にエンジン10の停止中における液温度Ub(m)(m(0≦m≦me):サンプリング番号)を推定する。そして、エンジン10が始動された時点において推定された液温度Ub(me)を、エンジン10が始動された時点における液温度初期値U(0)とする。なお、meは、エンジン10が始動された時点のサンプリング番号である。
以下、図4〜7を参照して、具体的にエンジン10の運転中における液温度を推定する処理手順について説明する。図4は、液温度を推定するメインルーチンである。まず、S1では、エンジン10が停止された時点において、温度センサ17により検出される周辺温度Toff及び推定された液温度Uoffを記憶装置に記憶させる。また、タイマカウンタを用いて、エンジン10が停止された時点からの経過時間tの計測を開始する。次に、S2において、エンジン10が始動されたかどうか判定する。始動されたと判定されていない場合は(NO)、始動されたと判定されるまで待機する。始動されたと判定された場合は(YES)、S3の処理に進む。
S3では、図5で示すエンジン10の停止中における周辺温度Tbを補間するサブルーチンを実行する。このサブルーチンでは、まず、エンジン10が停止された時点から始動された時点までの経過時間tpを読み出し、取得する(S31)。さらに、エンジン10が始動された時点において、温度センサ17により検出される周辺温度Tonを取得する(S32)。
次に、記憶装置に記憶されているToffを読み出す。そして、バッテリ周辺温度補間式に、周辺温度Tb=Toff、経過時間t=0(エンジン10が停止された時点の情報)を代入する(S33)。さらに、バッテリ周辺温度補間式に、周辺温度Tb=Ton、経過時間t=tp(エンジン10が始動された時点の情報)を代入する(S34)。そして、バッテリ周辺温度補間式にエンジン10が停止された時点の情報を代入した式と、バッテリ周辺温度補間式にエンジン10が始動された時点の情報を代入した式との連方程式を解いて、バッテリ周辺温度補間式の係数α,γを算出する(S35)。これにより、バッテリ周辺温度補間式が決定される。
続いて、S36において、決定されたバッテリ周辺温度補間式を用いて、所定のサンプリング間隔で、エンジン10の停止中における周辺温度Tb(m)を算出する。その後、本サブルーチンの処理を終えてメインルーチンに戻り、S4に進む。
S4では、図6で示すエンジン10が始動された時点の液温度初期値U(0)を推定するサブルーチンを実行する。まず、記憶装置に記憶されているUoffを読み出す。そして、エンジン10の停止中における液温度Ubの初期値Ub(0)を、Ub(0)=Uoffと設定する(S41)。
続いて、エンジン10が停止された直後を第1時点、エンジン10が停止された時点を第2時点とし、Tb(1)を第1時点において補間される周辺温度、Ub(0)を第2時点において推定される液温度として用いる。そして、Tb(1)とUb(0)と上述したバッテリ液温度推定式とに基づいて、第1時点における液温度Ub(1)を推定する。次に、Tb(2)を第1時点において補間される周辺温度、推定されたUb(1)を第2時点において推定される液温度として用いて、同様にして第1時点における液温度Ub(2)を推定する。この処理をm=meまで繰り返し行い、エンジン停止中の液温度を逐次的に算出する(S42)。
さらに、エンジン10が始動された時点における液温度初期値U(0)を、U(0)=Ub(me)と設定する(S43)。この液温度初期値U(0)は、エンジン10の始動後(エンジン10の運転中)における液温度の推定に用いられる。その後、本サブルーチンの処理を終えてメインルーチンに戻り、S5に進む。
S5では、図7で示すエンジン10の運転中における液温度U(n)(n≧1)を推定するサブルーチンを実行する。まず、エンジン10が始動された直後(n=1)において、温度センサ17により周辺温度T(1)を計測する(S51)。
続いて、エンジン10が始動された直後を第1時点(n=1)、エンジン10が始動された時点を第2時点(n=0)とし、T(1)を第1時点において検出された周辺温度、上記のように設定されたU(0)を第2時点において推定された液温度として用いる。そして、T(1)、U(0)、上述したバッテリ液温度推定式とに基づいて、第1時点におけるU(1)を推定する(S52)。所定のサンプリング間隔で、S51及びS52を繰り返し実行し、エンジン10の運転中における液温度U(n)を推定する。
その後、本サブルーチンの処理を終え、メインルーチンのS5に戻る。そして、S5でエンジン10を停止させ、メインルーチンの処理を終える。
なお、S42及びS52の処理がバッテリ液温度推定工程に相当し、S1の処理が記憶工程に相当し、S3がバッテリ周辺温度補間工程に相当する。
バッテリ液温度の推定装置を用いると、エンジン10が始動された時点における液温度初期値を精度よく推定することができる。その結果、エンジン10が始動された直後の第1時点において、推定された液温度初期値を第2時点で推定された液温度として用いると、エンジン10の運転中における液温度を高精度で推定することができる。よって、エンジン10の停止中にバッテリ11の周辺温度を測定しない場合であっても、エンジン10の運転中におけるバッテリ11の液温度を高精度で推定することができる。
次に、本実施形態に係る他の実施例について述べる。
他の実施例では、上記実施例と同様に、S32までの処理を行う。続いて、エンジン10が停止されてからエンジン10が始動されるまでの時間tpと所定時間を比較する。tpが所定時間より長い場合は、S43において、U(0)=Tonとする。すなわち、エンジン10が始動された時点において、温度センサ17により検出される周辺温度を、エンジン10が始動された時点における液温度初期値とみなす。
他の実施例では、エンジン10が始動された直後を第1時点(n=1)、エンジン10が始動された時点を第2時点(n=0)とすると、第2時点において温度センサ17により検出される周辺温度を、第2時点において推定された液温度として用いる。
そして、第1時点において検出されるT(1)と、第2時点において推定されたU(0)と、上述したバッテリ液温度推定式とに基づいて第1時点におけるU(1)を推定する。その後、逐次的にU(n)を推定する。
エンジン10が停止されてから始動されるまでの時間が長くなるにつれ、液温度と周辺温度はどちらも外気温度に収束する。エンジン10が停止されてからエンジン10が始動されるまでの時間が所定時間(例えば12時間)よりも長い場合には、液温度と周辺温度は等しいとみなすことができる。それゆえ、このような場合には、エンジン10が始動された時点において、温度センサ17により検出される周辺温度は、実際の液温度とほぼ等しくなる。よって、他の実施例によれば、エンジン10の停止時間が長い場合には、より精度の高い液温度初期値を用いることができる。その結果、より高精度にエンジン10の運転中における液温度を推定できる。
なお、バッテリ液温度の推定装置は上述した実施形態に限定されない。
例えば、バッテリ液温度の推定装置を、エンジンECU15により実現してもよいし、他のECUにより実現してもよい。
バッテリ周辺温度補間式として、Tb=α(βt−1)+γ等の他の数式を用いることもできる。
また、バッテリ液温度の推定装置を搭載する車両は、アイドルストップ制御の実行を行わない車両であってもよい。
さらに、イグニッションキーに代えて、プッシュ式のスタートスイッチを備える構成としてもよい。あるいは、イグニッションキーに代えて、微弱な電波を送受信する運転者用送受信機を運転者が携帯し、運転者用送受信機と通信自在な車両用送受信機を車両に備える構成としてもよい。
10…エンジン、11…バッテリ、12…スタータ、13…オルタネータ、14…補機、15…エンジンECU、17…温度センサ、18…アイドルストップECU。

Claims (5)

  1. 内燃機関(10)と、バッテリ(11)と、前記バッテリの周辺温度を検出する温度センサ(17)と、を備える車両に適用され、前記バッテリの液温度を推定するバッテリ液温度の推定装置(18)であって、
    第1時点において前記温度センサにより検出される又は補間される前記周辺温度と、前記第1時点よりも前の第2時点で推定された前記液温度と、バッテリ液温度推定式とに基づいて、前記第1時点の前記液温度を逐次的に推定するバッテリ液温度推定手段と、
    前記内燃機関が停止された時点において、前記温度センサにより検出される前記周辺温度及び前記バッテリ液温度推定手段により推定される前記液温度を記憶する記憶手段と、
    前記内燃機関が停止された後に前記内燃機関が始動された時点において、前記温度センサにより検出される前記周辺温度と、前記記憶手段により記憶されている前記周辺温度と、バッテリ周辺温度補間式とに基づいて、前記内燃機関の停止中の前記周辺温度を補間するバッテリ周辺温度補間手段とを備え、
    前記バッテリ液温度推定手段は、前記バッテリ周辺温度補間手段により補間された前記周辺温度と、前記記憶手段により記憶されている前記液温度と、前記バッテリ液温度推定式とに基づいて、前記内燃機関が始動された時点における前記バッテリの液温度初期値を推定することを特徴とするバッテリ液温度の推定装置。
  2. 前記バッテリ周辺温度補間式は、
    Tb:前記バッテリ周辺温度補間手段により補間される前記周辺温度、t:前記内燃機関が停止された時点からの経過時間、β:所定係数、α:係数、γ:係数とした場合に、
    Tb=αexp(−βt)+γ
    の数式で表され、
    前記係数α及び前記係数γは、前記内燃機関が始動された時点で前記温度センサにより検出される前記周辺温度を前記数式の前記周辺温度Tbに代入した式と、前記記憶手段により記憶されている前記周辺温度を前記数式の前記周辺温度Tbに代入した式とに基づいて算出される請求項1に記載のバッテリ液温度の推定装置。
  3. 前記バッテリ液温度推定手段は、前記内燃機関が始動された直後の前記第1時点において、前記液温度初期値を、前記第2時点で推定された前記液温度として用いる請求項1又は2に記載のバッテリ液温度の推定装置。
  4. 前記バッテリ液温度推定手段は、前記内燃機関が停止されてから前記内燃機関が始動されるまでの時間が所定時間よりも長いことを条件として、前記内燃機関が始動された直後の前記第1時点において、前記内燃機関が始動された時点に前記温度センサにより検出される前記周辺温度を、前記第2時点で推定された前記液温度として用いる請求項1又は2に記載のバッテリ液温度の推定装置。
  5. 内燃機関と、バッテリと、前記バッテリの周辺温度を検出する温度センサと、を備える車両に適用され、前記バッテリの液温度を推定するバッテリ液温度の推定方法であって、
    第1時点において前記温度センサにより検出される又は補間される前記周辺温度と、前記第1時点よりも前の第2時点で推定された前記液温度と、バッテリ液温度推定式とに基づいて、前記第1時点の前記液温度を逐次的に推定するバッテリ液温度推定工程と、
    前記内燃機関が停止された時点において、前記温度センサにより検出される前記周辺温度及び前記バッテリ液温度推定工程で推定される前記液温度を記憶する記憶工程と、
    前記内燃機関が停止された後に前記内燃機関が始動された時点において、前記温度センサにより検出される前記周辺温度と、前記記憶工程で記憶されている前記周辺温度と、バッテリ周辺温度補間式とに基づいて、前記内燃機関の停止中の前記周辺温度を補間するバッテリ周辺温度補間工程とを備え、
    前記バッテリ液温度推定工程において、前記バッテリ周辺温度補間工程で補間された前記周辺温度と、前記記憶工程で記憶されている前記液温度と、前記バッテリ液温度推定式とに基づいて、前記内燃機関が始動された時点における前記バッテリの液温度初期値を推定することを特徴とするバッテリ液温度の推定方法。
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