JP5825841B2 - 電気モーター - Google Patents

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Description

本発明は、電気モーターに関連し、特に、電気モーターの巻線形回転子(wound rotor)に関する。
単相直巻モーター(single phase series motor)は、交流電力または直流電力のどちらでも、動作することができるユニバーサルモーターとしても知られている。それは、巻線形固定子(wound stator)をもつ単相直巻モーターであり、巻線形回転子の回転子巻線(rotor winding)は、ブラシを経由して固定子巻線(stator winding)に直列に接続される。高い回転速度、小さいサイズ、低重量、高い起動トルク、簡便な速度調節、直巻励振のような特徴のおかげで、該ユニバーサルモーターは、高い回転速度、小さいサイズ、低重量を必要とする低電力電気器具を駆動するためによく用いられる。例えば、フードミキサー、掃除機、家庭用ミシン、電動工具などによく用いられる。
図5と図6を参照すると、典型的な周知のユニバーサルモーターは、回転子と固定子を含む。回転子は、シャフト22と、該シャフトに固定された整流子(図示せず)と、該整流子近傍のシャフトに固定された回転子鉄心とを有し、そして、複数の回転子極(rotor pole)26と、該回転子極を取り巻いて該整流子に接続された回転子巻線(図示せず)とを有する。固定子は、矩形形状のヨークを含む固定子鉄心と、該ヨークの対向する2つの側から内側に伸びる2つの歯(teeth)43(固定子極(stator pole))と、それに巻かれた固定子巻線44を有する。さらに、モーターは、該固定子巻線に電気を送電するために、整流子とのすり接触(sliding contact)を行うブラシ(図示せず)も含む。固定子巻線が通電したとき、反極性の2つの磁極が、固定子極において生じ、そして、2つの磁気回路が形成される。各磁気回路は、図6に示されるように、比較的長い経路となるように、2つの固定子極、回転子の半分、ヨークの側面を通過する。さらに、各回転子巻線の両端は、一般的に、整流子の2つのセグメントに接続される。
モーターの整流性能(commutation performance)は、特に、回転子巻線の巻数が比較的多い場合に良くない。それゆえに、改良された電気モーターが求められる。
したがって、本発明は、シャフトを有する回転子と、前記シャフトに固定され、複数の歯を有する回転子鉄心と、前記回転子鉄心近傍のシャフトに固定され、複数のセグメントを有する整流子と、前記歯に巻かれ、前記セグメントに接続された回転子巻線ユニットと、前記回転子と磁気的に対となる固定子と、前記整流子との電気的すり接触(sliding electrical contact)を行うブラシとを含み、前記回転子巻線ユニットのそれぞれは、一組の近接セグメント(adjacent segment)に接続され、少なくとも1つの回転子巻線ユニットは、直接に接続された少なくとも2つのコイルを含み、前記コイルのそれぞれは、直列に直接接続され、少なくとも1つの歯によって互いに分離された、少なくとも2つのサブコイルを含み、前記コイルの最初のサブコイルと最後のサブコイルは、それぞれ、一組のセグメントに接続される、電気モーターを提供する。
好ましくは、前記固定子は2P個の磁極を生じるように構成され、前記整流子はm個のセグメントZ1〜Zmを有し、前記回転子鉄心はn個の歯を有する。ただし、Pは1より大きい整数であり、mとnはPよりもより大きい偶数である。
好ましくは、前記回転子はm個の回転子巻線ユニットR1〜Rmを有し、各回転子巻線ユニットRkは、一組の近接セグメントZkとZk+1に接続され、kがm/Pの整数倍(integer multiple)であるときにP+1個のコイルから成り、kがm/Pの整数倍でなく、
Figure 0005825841
であるときにP個のコイルから成る。
好ましくは、k≠m/Pの場合に、回転子巻線ユニットRkの各コイルによって接続された一組のセグメントは、実質的に同じ極性に属する。
好ましくは、一組の近接セグメントZmとZ1に接続された回転子巻線ユニットRmはP−1個のコイルから成る。
好ましくは、
Figure 0005825841
の場合に、回転子巻線ユニットRkのコイルは同じ巻線方向となる。
好ましくは、
Figure 0005825841
の場合に、回転子巻線ユニットRkとRk+2は同じ巻線方向となり、回転子巻線ユニットRkとRk+1は正反対の巻線方向となる。
好ましくは、セグメントの数の歯の数に対する比率は1,2または3である。
好ましくは、前記コイルのぞれぞれは、直列に直接接続され、1つの歯によって互いに分離された、2つのサブコイルを含む。
好ましくは、前記少なくとも2つのサブコイルは、同じ巻線方向となる。
好ましくは、前記固定子は、ヨークを有する固定子鉄心であって、該ヨークは、第一部分から伸びる2つの主極(primary pole)をそれぞれ備える、少なくとも2つの第一部分と、第二部分から伸びる2つの補助極(auxiliary pole)をそれぞれ備える、少なくとも2つの第二部分とを含み、前記少なくとも2つの主極と前記少なくとも2つの補助極は、前記固定子鉄心の円周方向に交互に配置され、前記少なくとも2つの主極はそれらに巻かれた固定子巻線を有する、固定子鉄心と、前記固定子巻線であって、電気を流したときに、同じ極性を伴う少なくとも2つの主磁極(primary magnetic pole)が、前記少なくとも2つの主極において生じ、前記主磁極の極性とは正反対となる、同じ極性を伴う少なくとも2つの誘導磁極(induced magnetic pole)が、前記少なくとも2つの補助極において生じるように、構成される前記固定子巻線とを含む。
好ましくは、前記補助極には固定子巻線がない。
あるいは、前記補助極はそれらに巻かれた固定子巻線を備え、前記補助極に巻かれた前記固定子巻線は、前記主極に巻かれた前記固定子巻線よりも少ない巻数となる。
好ましくは、前記ヨークの前記第一部分は、前記ヨークの前記第二部分よりも狭い。
好ましくは、前記回転子の外径前記固定子の最小外寸に対する比率は、7:10よりも大きい。
本発明の好ましい実施形態は、ほんの一例として、添付図面の図を参照して説明される。図において、複数の図に現れる同一の構造、要素または部品は、概して、それらが現れるすべての図において同じ参照番号が付けられる。図に示される構成要素や特徴の大きさは、一般的に、簡便性や表現の明確性のために、必ずしもスケール通りに示されない。図の一覧を次に列挙する。
図1は、本発明の好ましい実施形態に従う電気モーターの断面概略図である。 図2は、図1のモーターに対する磁路(magnetic path)の図である。 図3は、図1のモーターに対する簡略化された巻き型の図である。 図4は、図3の巻き型を説明するテーブルである。 図5は、従来のユニバーサルモーターの断面概略図である。 図6は、図5のモーターに対する磁路の図である。
本発明の好ましい実施形態に従う単相直巻モーターは、図1に示される。図1は、回転子巻線が省略された、モーターの横断面の概略図である。モーターは、回転子20と、回転子20と磁気的に対となる固定子40とを含む。
回転子20は、シャフト20と、シャフト20に固定された回転子鉄心24と、回転子鉄心24に近接するシャフト22に固定された固定された整流子(図示せず)とを含む。回転子24は、該回転子の軸方向に、軟鉄板(lamination)を積み重ねることで形成される。回転子鉄心24はn個の歯26を備え、歯26に巻かれたm個の回転子巻線ユニット36がある。巻線溝(winding slot)28は、それぞれ隣接する2つの歯26の間に形成される。整流子は、m個のセグメント(バーとも呼ばれる)30を備える。回転子巻線ユニット36は、回転子鉄心24の巻線溝28で巻きつけられ、整流子のセグメント30に接続される。この実施形態では、mは36に等しく、nは18に等しい。
固定子40は、固定子鉄心42と固定子巻線44を含む。固定子鉄心42は、モーターの軸方向に、軟鉄板を積む重ねることで形成され、2つの第一部分46と2つの第二部分48を有するヨークを含む。第一部分46と第二部分48は、固定子鉄心42の円周方向に、交互に配置される。2つの主極50と2つの補助極52は、それぞれ第一部分46と第二部分48から内側に伸びる。固定子巻線44は、主極50に巻きつけられ、補助極52に巻きつけられる巻線はない。また、モーターは、整流子を経由して回転子巻線ユニット36に電気を送電するために、該整流子とのすり接触を行うように、固定子40に対して固定された2つのブラシ60も備える。固定子鉄心42は左右対称である。主極50と補助極52は突出極(salient pole)であり、それぞれ、ヨークから内側に放射状に伸びるネック(neck)54と、該ネック54から円周状に伸びる磁極片(pole shoe)56とを含む。各磁極片56は、モーター20に面する連続的な弧状面(continuous arced surface)を形成する。同時に、該磁極片は断続的な円筒壁(intermittent cylindrical wall)を形成する。
円周方向において、主極50のネックは、補助極52のネックよりも狭い。半径方向において、第一部分46は第二部分48よりも狭く、第一部分46と主極50の磁極片56との間の距離は、第二部分48と補助極52の磁極片56との間の距離よりも大きい。このように、より大きな空間は、固定子巻線44を収容するために、第一部分46と主極50との間に形成される。上述した円周方向と半径方向については、円形または円柱構造に対してだけでなく、正方形や楕円形などのような他の形状も、本発明の範囲に含まれることを理解されるべきである。
固定子巻線44が通電したとき、同じ極性を伴う2つの主磁極は、固定子巻線44によって、2つの主極50において生じ、主磁極の極性とは反対となる極性であって、同じ極性を伴う2つの誘導された磁極は、2つの補助極52において生じる。つまり、図2に示されるように、4つの磁極と4つの磁路が形成される。各磁路は、主極50、固定子ヨーク、補助極52、補助極52と回転子20との間の空隙(air gap)、回転子20、主極50と回転子との間の空隙を通り抜ける。
実施形態において、回転子20は外径Dを有し、固定子40は最小外のり寸法Yし、外径Dと最小外のり寸法Yとの比率は、7:10よりも大きい。回転子20の外径は、回転子鉄心24の外径を意味する。固定子40の最小外のり寸法は、固定子40の中心を通って伸びる直線と、固定子鉄心42の外縁との2つの交点間の距離を意味する。
回転子20の外径Dは、極50と52の磁極片の弧状面(arced surface)によって定められる円の直径よりも、わずかに小さく、また、当該円と回転子20の最小外径との比率は、7:10よりも大きい。主極50と回転子鉄心42との間の距離は、補助極52と回転子鉄心42との間の距離と等しいか、または、異なることもあり得ると理解すべきである。当該2つの距離が異なっている場合、主極50の磁極片の弧状面と補助極52の磁極片の弧状面は、異なる直径の2つの円を定める。この構成において、円の直径とは、より小さい方の円の直径を意味する。
好ましい実施形態では、補助極52は、突出極として形成されるように、第二部分48の内側から内部に突き出る。あるいは、補助極52は、第二部分48の内側に対して埋め込まれた非突出極(non-salient pole)として、形成することもできる。補助極52が突出極である場合、それらは、それらに巻かれた固定子巻線をも備えることもでき、補助極52に巻かれた当該固定子巻線は、主極50に巻かれた固定子巻線44よりも少ない巻数とすることもできる。
本発明における回転子巻線ユニットの好ましい巻き型を、おおまかに説明する。説明を簡単にするために、整流子のセグメント(すなわち、バー)30は、Z1〜Zmで表され、回転子鉄心24の巻線溝28は、S1〜Snで表され、回転子20の回転子巻線ユニット36は、R1〜Rmで表される。そして、固定子磁極の数は2Pである。バーZkは、回転子巻線ユニットRkを経由して、バーZk+1に電気的に接続される。kがm/Pの整数倍でないとき、回転子巻線ユニットRkは、直列に接続されたP個のコイルから成る。kがm/Pの整数倍であるとき、回転子巻線ユニットRkは直列に接続されたP+1個のコイルから成る。バーZmは、単一のコイルから成る回転子巻線ユニットRmを経由してバーZmに隣接するバーZ1に電気的に接続される。回転子巻線ユニット36の各コイルWiは、2つのバー30に接続され、第一サブコイルWiaと、当該第一サブコイルWiaと直接直列に接続され、少なくとも1つの歯によって当該第一サブコイルWiaから分離した、第二サブコイルWibとを含む。各コイルの2つのサブコイルは、同じ巻方向となり、それは、当該コイルの巻き方向でもある。第一サブコイルWiaと第二サブコイルWibは、それぞれ2つのバーに接続される。好ましくは、歯数(tooth number)qは、サブコイルが巻かれた、歯の数であり、第一サブコイルWiaの歯数qは、第二サブコイルWibの歯数と等しい。歯数qは、式|q−n/2P|<1を満足する整数である。ただし、n/2Pは磁極ピッチ(pole pitch)である。上記説明において、Pは1よりも大きい整数であり、mとnはPよりも大きい偶数であり、
Figure 0005825841

Figure 0005825841
である。好ましくは、mのnに対する比率は2であり、qはn/2Pよりも小さい整数であり、mのnに対する比率は、1,2または3となり得る。
kがm/Pの整数倍ではないとき、バーZkとZk+1に接続された回転子巻線ユニットRkは、回転子鉄心24の周囲に巻きつけて、直列に接続されたP個のコイルから成る。各コイルによって接続された2つのバーは、実質的に同じ極性に属する。ここでは、同じ極性に属する2またはそれ以上のバーとは、2またはそれ以上のバーが、同じ極性の磁極間の距離でお互いに分離されるということを意味している。周知のように、2P個の固定子磁極と、m個のバーを有する整流子とを備えるモーターに対して、バーの数で測定される、同じ極性の磁極間の距離は、m/Pに等しい。好ましい実施形態では、Pは2に等しく、m/Pは18に等しい。各回転子巻線ユニットRkは、バーZkとZk+1に直列に接続される2つのコイルから成る。さらに、2つのコイルは、共有のバーZyにも接続される。ただし、
Figure 0005825841
であり、yは式|k−y|=m/Pまたは式|k+1−y|=m/Pを満たす。
kがm/Pの整数倍であるとき、回転子巻線ユニットRkは、直列に接続されたP+1個のコイルから成る。最初のP個のコイルのそれぞれは、実質的に同じ極性に属する2つのバーに接続され、最後のコイルは、互いに隣接する2つのバーに接続される。
ここで図3と図4を参照し、好ましい実施形態における、回転子巻線ユニットの巻き型を、詳細に説明する。図3は、巻線の線図であり、最上部の列は、固定子で支えられる2つのブラシC1とC2を表し、2番目の列は、整流子の36個のセグメントZ1〜Z36を表し、3番目の列は、回転子鉄心の18個の歯と、当該歯によって形成された18個の巻線溝S1〜S18を表し、4番目の列は、固定子の4つの極を表す。図4は、回転子巻線ユニットの巻き型を表にしたテーブルであり、コイルの巻線の方向から見ると、“スロットイン”とは、コイルの各サブコイルが巻き込まれた、第一巻線溝を意味し、“スロットアウト”とは、当該サブコイルが巻き込まれた、第二巻線溝を意味する。
バーZ1は、2つのコイルW1とW19から成る回転子巻線ユニットR1を経由してバーZ2に電気的に接続される。また、2つのコイルW1とW19は、バーZ1と同じ極性に属する共通のバーZ19に接続される。コイルW1はバーZ1とZ19に接続され、一方、コイルW19はバーZ19とZ2に接続される。コイルW1は、コイルW19と同じ巻線方向となり、図3に示すように、両方とも時計回り方向である。コイルW1の第一サブコイルW1aは、巻線溝S5とS1の間の歯に巻かれ、コイルW1の第二サブコイルW1bは、巻線溝S6とS2の間の歯に巻かれる。コイルW19の第一サブコイルW19aは巻線溝S14とS10の間の歯に巻かれ、コイルW19の第二サブコイルW19bは巻線溝S15とS11の間の歯に巻かれる。
バーZ2は、2つのコイルW2とW20から成る回転子巻線ユニットR2を経由してバーZ3に電気的に接続される。また、2つのコイルW2とW20は、バーZ2と同じ極性に属する共通のバーZ20に接続される。コイルW2はバーZ2とZ20に接続され、一方、コイルW20はバーZ20とZ3に接続される。コイルW2は、コイルW20と同じ巻線方向となるが、コイルW1とW19の巻線方向とは正反対となる。コイルW2の第一サブコイルW2aは、巻線溝S6とS10の間の歯に巻かれ、コイルW2の第二サブコイルW2bは、巻線溝S7とS11の間の歯に巻かれる。コイルW20の第一サブコイルW20aは巻線溝S15とS1の間の歯に巻かれ、コイルW20の第二サブコイルW20bは巻線溝S16とS2の間の歯に巻かれる。
バーZ1とZ2の電気的接続と同じように、バーZ3は、2つのコイルW3とW21から成る回転子巻線ユニットR3を経由してバーZ4に電気的に接続される。また、2つのコイルW3とW21は、バーZ3と同じ極性に属する共通のバーZ21に接続される。コイルW3はバーZ3とZ21に接続され、一方、コイルW21はバーZ21とZ4に接続される。コイルW1とW19と同様に、コイルW3とW21も時計回り方向に巻かれる。コイルW3の第一サブコイルW3aは、巻線溝S6とS2の間の歯に巻かれ、コイルW3の第二サブコイルW3bは、巻線溝S7とS3の間の歯に巻かれる。コイルW21の第一サブコイルW21aは巻線溝S15とS11の間の歯に巻かれ、コイルW21の第二サブコイルW21bは巻線溝S16とS12の間の歯に巻かれる。
バーZ2とZ3の電気的接続と同じように、バーZ4は、2つのコイルW4とW22から成る回転子巻線ユニットR4を経由してバーZ5に電気的に接続される。また、2つのコイルW4とW22は、バーZ4と同じ極性に属する共通のバーZ22に接続される。コイルW4はバーZ4とZ22に接続され、一方、コイルW22はバーZ22とZ5に接続される。コイルW2とW20と同様に、コイルW4とW22も反時計回り方向に巻かれる。コイルW4の第一サブコイルW4aは、巻線溝S7とS11の間の歯に巻かれ、コイルW4の第二サブコイルW4bは、巻線溝S8とS11の間の歯に巻かれる。コイルW22の第一サブコイルW22aは巻線溝S16とS2の間の歯に巻かれ、コイルW22の第二サブコイルW22bは巻線溝S17とS13の間の歯に巻かれる。以下同様である。
好ましい実施形態における回転子巻線ユニットの巻き型は、次のようにまとめることができる。
1)
Figure 0005825841
かつk≠m/Pまたは18である場合に、バーZkとZk+1は直列に接続された2つのコイルから成る。また、当該2つのコイルは、バーZkと同じ極性に属する共通のバーZyに接続される。
Figure 0005825841
のときに、yはk+m/Pまたはk+18に等しく、
Figure 0005825841
のときに、yはk−(m/P−1)またはk−17に等しい。各回転子巻線ユニットRkの各コイルの第一サブコイルは、当該コイルの第二サブコイルと同じ歯数qを囲んで、巻きつけられる。ただし、qは、|q−n/2P|<1の式を満たす整数、すなわち、4または5である。巻線材の消費を減らすためには、qは4に等しい方が好ましい。他方、
Figure 0005825841
の場合に、回転子巻線ユニットRkの2つのコイルは同じ巻き方向となり、n/Pまたは9番目の歯によって互いに分離される。
Figure 0005825841
の場合に、Rk+2とRkは同じ巻き方向となり、1つの歯によって互いに分離され、Rk+1とRkは正反対の巻き方向となり、1つの歯によって互いに分離される。回転子巻線ユニットR1からR17の構成と同様に、回転子巻線ユニットR19からR35も構成される。これは、好ましくは、ダブルフライ巻線機(double fly winding machine)を用いて成し遂げられる。
2)kがmまたは36に等しい場合に、バーZ36とZ1に接続された回転子巻線ユニットR36は1つのコイルW36から成る。コイルW36の第一サブコイルW36aは、巻線溝S5とS9の間の歯に巻かれ、コイルW36の第二サブコイルW36bは、巻線溝S6とS10の間の歯に巻かれる。
3)kがm/Pまたは18の場合に、バーZ18とZ19に接続される回転子巻線ユニットR18は、3つのコイルから成り、第一コイルW18はバーZ18とZ36に接続され、第二コイルW36はバーZ36とZ1に接続され、第三コイルW1はバーZ1とZ19に接続される。コイルW18の第一サブコイルW18aは、巻線溝S14とS18の間の歯に巻かれ、コイルW18の第二サブコイルW18bは、巻線溝S15とS1の間の歯に巻かれる。他の2つのコイルW36とW1は、上述したとおりであり、ここでもう一度説明はしない。
好ましくは、各コイルの第一サブコイルは、当該コイルの第二サブコイルと同じ巻数となる。また、第二サブコイルは、第一サブコイルと比べて異なる巻数とすることもあり得る。
従来のユニバーサルモーターでは、整流子セグメントのそれぞれのペアは、ただ1つのサブコイルを有するコイルを経由して互いに接続され、整流コイル(commutating coil)で生じる誘導起電力(induction electromotive force)は、回転子巻線ユニットの全巻数xの二乗に正比例する。本発明では、セグメントのほとんどすべてのペアは、2またはそれ以上のサブコイルを有するコイルを経由して互いに接続され、整流コイルで生じる誘導起電力は、
Figure 0005825841
に正比例する。ただし、
Figure 0005825841

Figure 0005825841
は、それぞれ2つのサブコイルの巻数である。xが、
Figure 0005825841
に等しいとすると、本発明における整流コイルの誘導起電力は、より小さくなる。したがって、整流性能は改善され、モーターの平均寿命を長くすることができる。さらに、2つのセグメントに接続された各コイルの2つのサブコイルは、より多くの巻線溝に巻かれるので、巻き工程(winding process)における初期巻線不均衡(initial wining unbalance)を減らすことができる。
上記説明と本願の特許請求の範囲において、各動詞“〜から成る”、“〜を含む”、“〜を有する”、“〜を備える”と、その変形の動詞は、明言された項目(stated item)の存在を明示するが、付加的な項目(additional item)の存在を排除しないように、包括的な意味(inclusive sense)で用いられる。
本発明は、1以上の実施形態に関して説明したが、様々な変更が可能であることは、当業者には十分に理解される。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲を参照することにより、決定されるべきである。
例えば、モーターのブラシの数は2つに限定されない。各回転子巻線ユニットは、2つよりも多いサブコイルを含むことも可能であり、同じ回転子巻線ユニットのサブコイルは、異なる巻数となることもあり得る。

Claims (13)

  1. シャフトを有する回転子と、
    前記シャフトに固定され、複数の歯を有する回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心近傍のシャフトに固定され、複数のセグメントを有する整流子と、
    前記歯に巻かれ、前記セグメントに接続された回転子巻線ユニットと、
    前記回転子と磁気的に対となる固定子と、
    前記整流子との電気的すり接触を行うブラシとを含み、
    前記回転子巻線ユニットのそれぞれは、一組の近接セグメントに接続され、少なくとも1つの回転子巻線ユニットは、直接に接続された少なくとも2つのコイルを含み、前記コイルのそれぞれは、直列に直接接続され、少なくとも1つの歯によって互いに分離された、少なくとも2つのサブコイルを含み、前記コイルの最初のサブコイルと最後のサブコイルは、それぞれ、一組のセグメントに接続され
    前記固定子は2P個の磁極を生じるように構成され、前記整流子はm個のセグメントZ 1 〜Z m を有し、前記回転子鉄心はn個の歯を有し、Pは1より大きい整数であり、mとnはPよりもより大きい偶数であり、
    前記回転子はm個の回転子巻線ユニットR 1 〜R m を有し、各回転子巻線ユニットR k は、一組の近接セグメントZ k とZ k+1 に接続され、kがm/Pの整数倍であるときにP+1個のコイルから成り、kがm/Pの整数倍でなく、
    Figure 0005825841
    であるときにP個のコイルから成ることを特徴とする電気モーター。
  2. k≠m/Pの場合に、回転子巻線ユニットRkの各コイルによって接続された一組のセグメントは、実質的に同じ極性に属する、請求項に記載の電気モーター。
  3. 一組の近接セグメントZmとZ1に接続された回転子巻線ユニットRmはP−1個のコイルから成る、請求項またはに記載の電気モーター。
  4. Figure 0005825841
    の場合に、回転子巻線ユニットRkのコイルは同じ巻線方向となる、請求項からいずれか1項に記載の電気モーター。
  5. Figure 0005825841
    の場合に、回転子巻線ユニットRkとRk+2は同じ巻線方向となり、回転子巻線ユニットRkとRk+1は正反対の巻線方向となる、請求項に記載の電気モーター。
  6. セグメント数の歯数に対する比率は、1,2または3である、請求項1からいずれか1項に記載の電気モーター。
  7. 前記コイルのぞれぞれは、直列に直接接続され、1つの歯によって互いに分離された、2つのサブコイルを含む、請求項1からいずれか1項に記載の電気モーター。
  8. 前記少なくとも2つのサブコイルは、同じ巻線方向となる、請求項1からいずれか1項に記載の電気モーター。
  9. 前記固定子は、
    ヨークを有する固定子鉄心であって、該ヨークは、第一部分から伸びる2つの主極をそれぞれ備える、少なくとも2つの第一部分と、第二部分から伸びる少なくとも2つの補助極をそれぞれ備える、少なくとも2つの第二部分とを含み、前記少なくとも2つの主極と前記少なくとも2つの補助極は、前記固定子鉄心の円周方向に交互に配置され、前記少なくとも2つの主極はそれらに巻かれた固定子巻線を有する、固定子鉄心と、
    前記固定子巻線であって、電気を流したときに、同じ極性を伴う少なくとも2つの主磁極が、前記少なくとも2つの主極において生じ、前記主磁極の極性とは正反対となる、同じ極性を伴う少なくとも2つの誘導磁極が、前記少なくとも2つの補助極において生じるように、構成される前記固定子巻線と
    を含むことを特徴とする請求項1からいずれか1項に記載の電気モーター。
  10. 前記補助極には固定子巻線がない、請求項に記載の電気モーター。
  11. 前記補助極はそれらに巻かれた固定子巻線を備え、前記補助極に巻かれた前記固定子巻線は、前記主極に巻かれた前記固定子巻線よりも少ない巻数となる、請求項に記載の電気モーター。
  12. 前記ヨークの前記第一部分は、前記ヨークの前記第二部分よりも狭い、請求項から11いずれか1項に記載の電気モーター。
  13. 前記回転子の外径前記固定子の最小外寸に対する比率は、7:10よりも大きい、請求項1から12いずれか1項に記載の電気モーター。
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