JP4781653B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、電動工具に関し、詳しくは、電機子巻線を構成するコイルの配線の巻き回し数を調整してモータの出力特性を調整する技術に関する。
一般的に、直流モータの電機子には複数のスロットが設けられている。そして、各スロット間には、配線が複数回巻き回されてコイルが配設されている。各コイルは整流子の対応するセグメントに接続され、これにより電機子巻線が構成されている。電機子巻線のコイルにはセグメントに摺接するブラシおよび当該セグメントを介してモータの駆動電流が供給される。電流が供給されたコイルの周囲には磁界が発生し、電機子の周囲に固定されている固定子によるフィールド磁界と作用し合い、これによって電機子が回転駆動される。
ところで、通常、直流モータでは、固定子の極数と同数のブラシが必要とされていた。しかしながら、ブラシの数が多くなる程に、電機子が回転する際の整流子とブラシの摩擦による抵抗損失が大きくなる虞がある。また、ブラシの数が多くなる程に、部品点数も増加する。そこで、整流子に設けられたセグメントのうち対角のセグメントを短絡することで、両セグメントにそれぞれ接続されているコイルを短絡し、固定子が4極であっても、2個のブラシを用いて駆動することができるようにしたモータが特開平2−184246号公報(特許文献1参照)に開示されている。
特開平2−184246号公報
このように、セグメント間が短絡されたモータにおいても、他のモータと同様、電機子巻線を構成するコイルのスロット間に配線を巻き回す回数(ターン数)は、モータの所望の出力特性、すなわち、所望のトルクや回転速度に応じて、各コイルについて同じ数が選択される。電機子巻線を構成するコイルはそれぞれが対応するセグメントに接続されているため、各コイルにつき相違するターン数を選択すると、各コイルに駆動電流が流れた際に周囲に発生する磁界の強さにばらつきが生じる。そして、これに起因して整流子が劣化し、整流子の整流性能が低下し易い。
しかしながら、モータは、例えば、全てのコイルをnターンとすると所望のトルク出力特性を達成することができず、全てのコイルを(n+1)ターンとすると所望のトルク出力特性を超過する場合がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、電機子巻線を構成するコイルの配線の巻き回し数を調整して、モータの出力特性を容易に調整する技術に関する。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明は、
電機子、前記電機子とともに回転する整流子、前記整流子に複数設けられたセグメント、二つの前記セグメント間に接続された複数の電機子巻線、前記複数のセグメントに摺接し、二つの前記セグメントを介して前記各電機子巻線に駆動電流を供給するプラス側のブラシとマイナス側のブラシを備えるモータと、
前記モータの回転駆動によって所定の加工作業を遂行する先端工具を有し、
前記電機子には複数のスロットが設けられ、
前記各電機子巻線は、前記スロット間に巻き回したコイルにより構成される電動工具であって、
ターン数mの複数のコイルと、ターン数mと1ターン相違するターン数nの複数のコイルを備え、前記ターン数mの各コイルと前記ターン数nの各コイルは、ターン数mのコイルとターン数nのコイルが前記電機子の周方向に沿って交互に配設されるとともに、各スロット内に収容されるコイルの数がm+nとなるように、同じ間隔離れている前記スロット間に巻き回されており、
前記各電機子巻線は、対角に位置する前記ターン数mのコイルと前記ターン数nのコイルが二つの前記セグメント間に直列に接続されて構成されているとともに、一つの前記セグメントには、一つの前記電機子巻線の一端と他の前記電機子巻線の他端が接続されていることを特徴とする電動工具である。
「モータ」としては、整流子およびブラシにより、コイルに供給される電流の方向が整流される構成のモータを広く包含する。典型的には、直流モータ、交流整流子モータ(ユニバーサルモータ、シリーズモータとも称呼される。)がこれに該当する。
なお、全てのセグメントが電機子巻線と接続されていなくてもよく、他のセグメントと接続されているセグメントがあってもよい。
また、各電機子巻線の両端は、異なるセグメントに接続されていてもよい。
また、本発明における「電動工具」は、打撃作業、穴開け作業、締付け作業に用いられる作業工具、切断作業や切削作業あるいは研削作業や研磨作業に用いられる作業工具等、モータを駆動源とする電動式の作業工具を広く包含する。
なお、上記したmおよびnは、正の整数である。
また、「対角に位置する」とは、機械角にして略180度の位置にあること意味する。
このように、従来技術で記載したモータでは、スロット間に巻き回した一つのコイルを一つの電機子巻線としてセグメントに接続していたが、本発明によれば、複数のコイルを直列状に接続して電機子巻線を構成し、その両端をセグメントに接続している。したがっって、スロット間に巻き回すコイルのターン数として、同一電機子巻線内の他のコイルと相違する数が選択されることを許容しながら、セグメント間の各電機子巻線のターン数、すなわち、当該電機子巻線を構成する複数のコイルのターン数の総和は同数にして構成することができる。例えば、各電機子巻線が2つのコイルで構成される場合、各電機子巻線を15ターンとし、一方のコイルを7ターン、他方のコイルを8ターンとして構成することができる。
これにより、整流子のセグメント間に接続されている各電機子巻線についてはターン数が同じであり、各電機子巻線に駆動電流が流れた際に、各電機子巻線の周囲に発生する磁界の強さにばらつきが生じ難い。したがって、整流子が劣化し難く、整流性能が良い状態が継続され易い。なおかつ、各コイルのターン数は同一電機子巻線内ならば同数ではなくてもよいので、各コイルのターン数を選択する自由度が増す。したがって、モータの出力特性を所望の出力特性に容易に調整することができることとなった。
また、モータの電機子に各電機子巻線が配設された状態で、電機子の周方向において配線のターン数(すなわち、配線の量)の偏りが少ない。したがって、電機子の周方向の大きさや重さの偏りにより、モータの出力軸に余分な荷重が加わることない。
本発明によれば、電機子巻線を構成するコイルの巻き回し数を調整して、モータの出力特性を容易に調整する技術が提供されることとなった。
以下に本発明の一実施の形態につき、図1〜図4に基づいて説明する。
本実施の形態では、本発明の「電動工具」の一例として電動式(充電式)のインパクトドライバ100について説明する。また、本実施の形態では、インパクトドライバ100に設けられている駆動モータが、4極2ブラシの直流モータであり、整流子に設けられたセグメント数および電機子に設けられたスロット数が、ともに10の場合について説明する。なお、対角に位置するセグメント間は、スロット間に配設されるコイルを構成する配線を用いて短絡されている。
図1は、第1の実施の形態に係るインパクトドライバ100の全体構成を概略的に示す一部破断の側断面図である。図2は、インパクトドライバ100の駆動モータの概略構成を示す断面図である。図3には、図2に示す駆動モータの電機子のスロット間に配線を巻きまわしたコイルにより構成されている電機子巻線の一例を示す。また、図4には、図3に示した電機子巻線がスロット間に配設されている状態を示す電機子の断面図を示す。
図1に示すように、本実施の形態に係るインパクトドライバ100は、概括的に見て、インパクトドライバ100の外郭を形成する本体部101、当該本体部101の先端領域に着脱自在に取り付けられて各種ネジのネジ締め作業を行うドライバビット109を主体として構成される。ドライバビット109は、本発明における「先端工具」に対応する。
本体部101は、モータハウジング103、ギアハウジング105およびハンドグリップ107から構成されている。モータハウジング103内には、駆動モータ121が収容されている。駆動モータ121は、本発明における「モータ」に対応する。
ハンドグリップ107には、駆動モータ121の電源スイッチを投入操作するトリガ125が設けられている。
ギアハウジング105内には、駆動モータ121の出力軸122の回転を適宜減速するための遊星ギア装置からなる減速機構111、減速機構111によって回転駆動されるスピンドル112、当該スピンドル112からボール113を伝達部材として回転駆動されるハンマー114、およびハンマー114によって回転駆動されるアンビル115が配置されている。ハンマー114はスピンドル112の長軸方向に相対的に移動可能とされ、圧縮コイルスプリング116によってアンビル115側に向けて付勢されている。なお、アンビル115の先端は、ギアハウジング105の先端から突出しており、この突出された先端部にドライバビット109が着脱自在に取り付けられる。
ネジ締め作業のために駆動モータ121が通電駆動された場合、ドライバビット109による締め付けトルクが軽負荷状態では、スピンドル112とハンマー114は一体的に回転する。この軽負荷状態では、ハンマー114は、圧縮コイルスプリング116による付勢力でアンビル115に係合した状態が保持される。このため、アンビル115もハンマー114と一体となって回転し、ドライバビット109によるネジ締め作業が遂行される。
一方、締め付けトルクが大きくなり、所定の高負荷状態となった際には、ハンマー114は圧縮コイルスプリング116に抗してアンビル115から離れる方向へと後退したのち、圧縮コイルスプリング116の付勢力によって衝撃的な回転トルクを伴いつつアンビル115に係合し、当該アンビル115を経てドライバビット109に大きな締め付けトルクを発生させる。なお、インパクトドライバの作動原理自体は、周知の技術事項に属するため、その詳細な構成作用の説明は、便宜上省略する。
次に駆動モータ121の概略構成を、図2を参照して説明する。本実施の形態における駆動モータ121としては、バッテリー127を駆動電源とする4極の直流モータが用いられている。駆動モータ121は、出力軸122、出力軸122と一体的に回転し電機子巻線を構成するコイルが巻装されている電機子133、モータハウジング103に固定されて電機子133の周囲にフィールド磁界を発生させている固定子135、出力軸122の一端側(減速機構111の反対側)に設けられた整流子137、整流子137の外周面に設けられた複数のセグメントに摺接して電機子133に配設された電機子巻線に駆動電流を供給する2個のブラシ145a,145b(併せて、図3、図4参照)を主体として構成されている。
出力軸122は、一端(後端、すなわち図2に示す左端)がモータハウジング103に軸受123を介して回転自在に支持され、他端側(減速機構111側、すなわち図2に示す右側)がギアハウジング105に軸受124を介して回転自在に支持されている。なお、出力軸122、電機子133、整流子137によって回転子が構成されている。
上記のように構成された駆動モータ121に電源が投入され、固定子135のフィールド磁界の中で電機子133の電機子巻線に駆動電流が供給されることで、電機子133および出力軸122が一体となって回転駆動される。この際、整流子137およびブラシ145a,145bにより電機子巻線に流れる電流の方向が適宜切り替えられ、電機子133および出力軸122が所定の方向に連続的に回転する構成となっている。なお、直流モータの作動原理自体は、周知の技術事項に属するため、その詳細な構成作用の説明は、便宜上省略する。
次に、駆動モータ121の詳細な構成について、図3、図4を参照して説明する。
まず、図4を用いて、電機子133、固定子135、整流子137について説明する。
固定子135の内周面側には、すなわち電機子133側には、リングマグネットが配設されている。リングマグネットは4領域に分割され対向する2領域の内周面側がそれぞれ同極(N極、あるいはS極)となるように着磁される。図4では、リングマグネットの概ね上下の位置の内周側がN極となるように、また、概ね左右の位置の内周側がS極となるように着磁されている。
電機子133は、径方向に凸状の10個のティース30〜39を備え、断面が歯車状に構成されている。各ティースの間には、10個のスロットが形成され、各電機子巻線を構成するコイルの配線が巻き回される。
また、電機子133の中心に挿通されている出力軸122の先端には、整流子137が設けられている。整流子137の外周には、ブラシ145a,145bが摺接される10個のセグメント40〜49が形成されている。なお、隣接するセグメント間は絶縁されている。また、詳細は後述するが、各セグメントには、対応する電機子巻線あるいは他のセグメントが、配線により接続されている(併せて、図3参照)。
ブラシ145a,145bは、互いにその整流子137への摺接方向が90度を成す位置に配設されている。
次に、図3を参照しつつ、各スロット間に配設されるコイルにより構成される電機子巻線の詳細な構成を、電機子巻線20,21を例にして説明する。なお、図中、配線上に示した矢印は、コイルの配線を巻き回す方向を意味する(駆動電流が流れる方向ではない。)。
セグメント40に接続された配線は、ティース37とティース38の間のスロットに挿通され、ティース37,36,35を越えて、ティース35とティース34の間のスロットに挿通され、これによりティース37,36,35の周囲のスロット間に1回巻き回される。そして、このスロット間に7回巻き回されることで、コイルA1が構成される。
その後、ティース32とティース33の間のスロットに挿通され(矢印b)、ティース32,31,30を越えて、ティース30とティース39の間のスロットに挿通され、これによりティース32,31,30の周囲のスロット間に1回巻き回される。そして、このスロット間に8回巻き回されることで、コイルB1が構成される。そして、セグメント46に接続される。
このように、コイルA1とコイルB1が直列状に接続されて、電機子巻線20が構成される。
セグメント46はセグメント41と接続され、短絡されている(矢印c)。
セグメント41に接続された配線は、ティース38とティース39の間のスロットに挿通され、ティース38,37,36を越えて、ティース36とティース35の間のスロットに挿通され、これによりティース38,37,36の周囲のスロット間に1回巻き回される。そして、このスロット間に8回巻き回されることで、コイルA2が構成される。
その後、ティース33とティース34の間のスロットに挿通され(矢印d)、ティース33,32,31を越えて、ティース31とティース30の間のスロットに挿通され、これによりティース33,32,31の周囲のスロット間に1回巻き回される。そして、このスロット間に7回巻き回されることで、コイルB2が構成される。そして、セグメント47に接続される。
このように、コイルA2とコイルB2が直列状に接続されて、電機子巻線21が構成される。
同様にして、電機子巻線22は7ターンのコイルA3と8ターンのコイルB3、電機子巻線23は8ターンのコイルA4と7ターンのコイルB4、電機子巻線24は7ターンのコイルA5と8ターンのコイルB5が直列状に接続されて構成される。
すなわち、図4に示すように、ティース37とティース38の間のスロットおよびティース34とティース35の間のスロットの間に電機子巻線20のコイルA1(7ターン)、ティース38とティース39の間のスロットおよびティース35とティース36の間のスロットの間に前記した電機子巻線21のコイルA2(8ターン)、ティース39とティース30の間のスロットおよびティース36とティース37の間のスロットの間に電機子巻線22のコイルA3(7ターン)、ティース30とティース31の間のスロットおよびティース37とティース38の間のスロットの間に電機子巻線23のコイルA4(8ターン)、ティース31とティース32の間のスロットおよびティース38とティース39の間のスロットの間に電機子巻線24のコイルA5(7ターン)が配設される。
また、ティース32とティース33の間のスロットおよびティース39とティース30の間のスロットの間に電機子巻線20のコイルB1(8ターン)、ティース33とティース34の間のスロットおよびティース30とティース31の間のスロットの間に前記した電機子巻線21のコイルB2(7ターン)、ティース34とティース35の間のスロットおよびティース31とティース32の間のスロットの間に電機子巻線22のコイルB3(8ターン)、ティース35とティース36の間のスロットおよびティース32とティース33の間のスロットの間に電機子巻線23のコイルB4(7ターン)、ティース36とティース37の間のスロットおよびティース33とティース34の間のスロットの間に電機子巻線24のコイルB5(8ターン)が配設される。なお、図4では、電機子配線22〜24については図示省略して、コイルの符号とターン数のみを表記してある。
したがって、各電機子巻線を構成するコイルA(コイルA1〜コイルA5)としては、7,8,7,8,7のターン数を有するコイルが周方向に順に(本実施の形態では、図3、図4に示す逆回転方向に)配設される。また、各電機子巻線を構成するコイルB(コイルB1〜コイルB5)としては、8,7,8,7、8のターン数を有するコイルが周方向に順に配設される。このように、配線を巻き回して電機子配線20〜24を構成すると、各スロット内に設けられる配線は、図4に示すように、いずれのスロットも15本(15=7+8)となる。
本実施の形態の「コイルA1〜A5」および「コイルB1〜B5」が本発明の「コイル」に対応する。また、本実施の形態の「コイルA(コイルA1〜A5)」が本発明の「第1コイル」、本実施の形態の「コイルB(コイルB1〜B5)」が本発明の「第2コイル」に対応する。
そして、電機子巻線20〜24のうち電機子巻線20、21には、図3に示すように、駆動モータに供給される駆動電流が、電源のプラス側のブラシ145a→セグメント40→電機子巻線20のコイルA1→電子機巻線20のコイルB1→セグメント46→セグメント41→電機子巻線21のコイルA2→電機子巻線21のコイルB2→セグメント47→セグメント42→電源のマイナス側のブラシ145bの順に流れる。
電機子巻線に電流が流れることにより、コイルA1、コイルA2、コイルB1、コイルB2の周囲に磁界が発生し、固定子135のリングマグネットによるフィールド磁界と作用し合い、電機子133が、図4に示す時計回り方向(図3では、左方向)に回転する。
この電機子133が回転する原理は、周知の技術であるので詳細な説明は省略する。
実際には、各セグメント間には電機子巻線20〜24が設けられており、電機子133が回転することで、ブラシ145a,145bに摺接する整流子のセグメントが、図3、図4に示すセグメントの符号にして昇順(40→41→・・→49→40・・)に移動し続ける。したがって、整流子137およびブラシ145a,145bにより、各電機子巻線に流れる駆動電流の方向が整流されつつ、電機子133が図4に示す時計回り方向に回転し続ける。
また、逆回転の場合には、ブラシ145bが電源のプラス側、ブラシ145aが電源のマイナス側に接続され、電機子133が図4示す反時計回り方向に回転し続ける。
本実施の形態のインパクトドライバ100によれば、セグメント間の各電機子巻線20〜24のターン数、すなわち、AコイルとBコイル(例えば、コイルA1とコイルB1、コイルA2とコイルB2)のターン数の総和は同数(本実施の形態では、15)でありながら、同一電機子巻線内のコイルについて、他のコイルとは相違するターン数を選択することができる。本実施の形態では、各電機子巻線は、AコイルおよびBコイルと2つずつのコイルを有し、一方を7ターン他方を8ターンとして構成している。
これにより、整流子の隣りのセグメント間に接続されている各電機子巻線についてはターン数が同じなので、各電機子巻線に駆動電流が流れた際に、各電機子巻線の周囲に発生する磁界の強さにばらつきが生じ難い。したがって、本実施の形態の電動工具の駆動モータでは、整流子が劣化し難く、整流性能が良い状態が継続され易い。また、各電機子巻線のターン数を容易に微調整することができる。例えば、全てのコイルを8ターンにして電機子巻線のターン数の総和が16ではトルク出力特性が大きく、全てのコイルを7ターンにして電機子巻線のターン数の総和が14ではトルク出力特性が小さい場合、本実施の形態のように、電機子巻線のターン数の総和を15として構成して微調整することができる。したがって、電動工具のモータの出力特性を所望の出力特性に容易に調整することができる。
また、本発明のインパクトドライバ100によれば、電機子133の各スロットに設けられるコイルの配線の数が同数(本実施の形態では、15本)となる。したがって、電機子133に各電機子巻線20〜24が配設された状態で、電機子133の周方向において配線のターン数(すなわち、配線の量)の偏りが少ない。これにより、電機子133の周方向の大きさや重さの偏りにより、駆動モータ125の出力軸122に余分な荷重が加わることがなく、駆動モータの動作が安定している。
なお、本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されず種々の変更、追加、削除が可能である。
本実施の形態では、駆動モータが4極2ブラシの直流モータの場合について説明したが、極数やブラシの数は、これに限定されない。例えば、6極2ブラシの場合、各電機子巻線は、3個のコイルが直列状に接続されて構成される。この場合、例えば、各電機子巻線のコイルのターン数は、電機子巻線毎に、(7,7,8),(8,7,7),(7,8,7),(7,7,8)のように選択する。
また、本実施の形態では、コイルの配線を分布巻きにして構成する場合について説明したが、コイルの配線は集中巻きにしても、実施の形態と同様の作用および効果を得ることができる。
本発明の電動工具の一例として、インパクトドライバ100の全体構成を示す。 インパクトドライバ100に設けられていている駆動モータ121の側断面図を示す。 電機子133のスロット間に配線を巻き回したコイルにより構成されている電機子巻線の一例を示す。 図3に示した電機子巻線20,21がスロット間に配設されている状態を示す電機子133の断面図である。
20,21,22,23,24 電機子巻線
100 インパクトドライバ(電動工具)
101 本体部
103 モータハウジング
105 ギアハウジング
107 ハンドグリップ
109 ドライバビット(先端工具)
111 減速機構
112 スピンドル
113 ボール
114 ハンマー
115 アンビル
116 圧縮コイルスプリング
121 駆動モータ
122 出力軸
123,124 軸受
125 トリガ
127 バッテリー
133 電機子
135 固定子
137 整流子
145a,145b ブラシ
A1,A2,A3,A4,A5 コイル
B1,B2,B3,B4,B5 コイル

Claims (1)

  1. 電機子、前記電機子とともに回転する整流子、前記整流子に複数設けられたセグメント、二つの前記セグメント間に接続された複数の電機子巻線、前記複数のセグメントに摺接し、二つの前記セグメントを介して前記各電機子巻線に駆動電流を供給するプラス側のブラシとマイナス側のブラシを備えるモータと、
    前記モータの回転駆動によって所定の加工作業を遂行する先端工具を有し、
    前記電機子には複数のスロットが設けられ、
    前記各電機子巻線は、前記スロット間に巻き回したコイルにより構成される電動工具であって、
    ターン数mの複数のコイルと、ターン数mと1ターン相違するターン数nの複数のコイルを備え、前記ターン数mの各コイルと前記ターン数nの各コイルは、ターン数mのコイルとターン数nのコイルが前記電機子の周方向に沿って交互に配設されるとともに、各スロット内に収容されるコイルの数がm+nとなるように、同じ間隔離れている前記スロット間に巻き回されており、
    前記各電機子巻線は、対角に位置する前記ターン数mのコイルと前記ターン数nのコイルが二つの前記セグメント間に直列に接続されて構成されているとともに、一つの前記セグメントには、一つの前記電機子巻線の一端と他の前記電機子巻線の他端が接続されていることを特徴とする電動工具。
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