JP7314845B2 - モータ - Google Patents

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Description

本開示は、モータに関する。
下記特許文献1には、自動車内のアクチュエータとして用いられる直流モータが開示されている。この文献に記載されたモータでは、電機子の一部を構成するモータ巻線(複数のコイル)への通電がブラシ及び整流子によって切替えられるようになっている。これに加えて、この文献に記載されたモータでは、モータ巻線の導体数(コイル巻数)をコイルごとに変化させることによって、所望の周波数信号を発生させることが可能となっている。
特許第5306346号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された構成では、モータ巻線の導体数(コイル巻数)の設定によっては、ブラシと整流子との間で火花が発生する場合がある。この火花の発生は、ブラシの摩耗量の増加や異音の発生を招く。
本開示は上記事実を考慮し、ブラシと整流子との間で火花が発生することを抑制することができるモータを得ることが目的である。
上記課題を解決するモータ(10、38)は、回転可能に支持された回転軸(12)と、前記回転軸と一体回転可能に設けられた電機子コア(26)と、導電性の巻線が環状に巻かれることによって前記電機子コアのまわりに形成されていると共に回転周方向に並んで配置され、最も回転径方向内側に配置されたものに対して回転径方向外側に配置されたもののうちいずれかの巻数が最も回転径方向内側に配置されたものの巻数よりも多い巻数に設定された複数のコイル(28)と、前記回転軸と一体回転可能に設けられ、前記複数のコイルを形成する前記巻線が接続される整流子(24)と、前記整流子と接した状態で設けられ、前記回転軸と共に回転する前記整流子と摺動することで各々の前記コイルへの通電が切替えられるブラシ(18)と、を備えている。
この様に構成することで、ブラシと整流子との間で火花が発生することを抑制することができる。
本実施形態のモータを示す平面図である。 図1に示されたモータの一部を構成する電機子の配線等を模式的に示す模式図である。 ブラシと整流子との間で発生する火花のエネルギを説明するためのグラフである。 コイル番号とコイルインダクタンスとの関係を示すグラフである。 コイル番号とコイルの電気抵抗との関係を示すグラフである。 コイル番号とコイル巻数との関係を示すグラフである。 回転子が回転している際における整流後電流の向きや大きさを模式的に示す模式図である。 回転子が回転している際における整流後電流の向きや大きさを模式的に示す模式図であり、図7Aよりも回転子の回転が進んだ状態を示している。 回転子が回転している際における整流後電流の向きや大きさを模式的に示す模式図であり、図7Bよりも回転子の回転が進んだ状態を示している。 回転子が回転している際における整流後電流の向きや大きさを模式的に示す模式図であり、図7Cよりも回転子の回転が進んだ状態を示している。 回転子が回転している際における整流後電流の向きや大きさを模式的に示す模式図であり、図7Dよりも回転子の回転が進んだ状態を示している。 本実施形態のモータの火花エネルギ及び比較例に係るモータの火花エネルギを示すグラフである。 他の例のコイル番号とコイル巻数との関係を示すグラフである。 他の例のモータの一部を構成する電機子の配線等を模式的に示す図2に対応する模式図である。
図1及び図2を用いて、本発明の実施形態に係るモータ10について説明する。なお、図中に適宜示す矢印Z方向、矢印R方向及び矢印C方向は、モータ10の回転軸12の回転軸方向一方側、回転径方向外側及び回転周方向一方側をそれぞれ示すものとする。また以下、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、回転軸12の回転軸方向、回転径方向、回転周方向を示すものとする。
図1及び図2に示されるように、本実施形態のモータ10は、固定子14と、回転子16と、一対のブラシ18と、を備えた4極10スロットの直流モータである。
図2に示されるように、固定子14は、一例として筒状に形成されたハウジングの径方向側の面に複数のマグネット20が固定されること等により構成されている。本実施形態の固定子14は、4つのマグネット20を含んで構成されている。また、本実施形態では、径方向内側がN極とされたマグネット20Nと、径方向内側がS極とされたマグネット20Sとが、周方向に沿って等間隔に配置されている。
図1及び図2に示されるように、回転子16は、固定子14の径方向内側に配置されている。この回転子16は、図示しない軸受によって回転可能に支持された回転軸12と、回転軸12に固定された電機子22及び整流子24(図2参照)と、を含んで構成されている。
図1に示されるように、電機子22は、磁性材料を用いて形成された電機子コア26と、電機子コア26のまわりに形成された複数のコイル28と、を備えている。
電機子コア26は、当該電機子コア26の径方向内側の部分を形成する軸芯部30を備えている。この軸芯部30の中心には、回転軸12が圧入等によって固定されている。また、電機子コア26は、軸芯部30から径方向外側へ向けて突出するすると共に軸方向から見て略T字状に形成された複数の(本実施形態では10個の)ティース部32を備えている。この複数のティース部32は、周方向へ等間隔に配置されている。
ここで、複数のティース部32には、周方向に沿って順番に番号を付すことにする。また、その番号は、各々のティース部32を示す符号32の末尾にカッコ書きで示す。なお、この番号は「ティース部番号」と呼ぶ。
また、周方向に隣合う一対のティース部32の間を「スロット」と呼ぶ。本実施形態では、10個のスロットが形成されている。また、複数のスロットには、周方向に沿って順番に符号S1~S10を付すことにする。1番目のティース部32(1)と2番目のティース部32(2)の間のスロットには、符号S1を付す。また、2番目のティース部32(2)と3番目のティース部32(3)の間のスロットには、符号S2を付す。以下同様にして、各々スロットに符号S3~S10を付す。
複数のコイル28は、導電性の巻線が電機子コア26のまわりに環状に巻かれることによって形成されている。
具体的には、スロットS1とスロットS3との間において2番目のティース部32(1)と3番目のティース部32(3)のまわりに巻線が巻かれることにより1番目のコイル28(1)が形成されている。1番目のコイル28(1)は、2番目のティース部32(1)及び3番目のティース部32(3)における径方向内側の端部と対応する位置に位置している。なお、コイル28を示す符号28の後にカッコ書きで付された番号を「コイル番号」と呼ぶ。
また、スロットS2とスロットS4との間において3番目のティース部32(3)と4番目のティース部32(4)のまわりに巻線が巻かれることにより2番目のコイル28(2)が形成されている。2番目のコイル28(2)における周方向一方側は、4番目のティース部32(4)における径方向内側の端部と対応する位置に位置している。また、2番目のコイル28(2)における周方向他方側は、1番目のコイル28(1)における周方向一方側に対して径方向外側に位置している。
また、スロットS3とスロットS5との間において4番目のティース部32(4)と5番目のティース部32(5)のまわりに巻線が巻かれることにより3番目のコイル28(3)が形成されている。3番目のコイル28(3)における周方向一方側は、5番目のティース部32(5)における径方向内側の端部と対応する位置に位置している。また、3番目のコイル28(3)における周方向他方側は、2番目のコイル28(2)における周方向一方側に対して径方向外側に位置している。
また、スロットS4とスロットS6との間において5番目のティース部32(5)と6番目のティース部32(6)のまわりに巻線が巻かれることにより4番目のコイル28(4)が形成されている。4番目のコイル28(4)における周方向一方側は、6番目のティース部32(6)における径方向内側の端部と対応する位置に位置している。また、4番目のコイル28(4)における周方向他方側は、3番目のコイル28(3)における周方向一方側に対して径方向外側に位置している。
また、スロットS5とスロットS7との間において6番目のティース部32(6)と7番目のティース部32(7)のまわりに巻線が巻かれることにより5番目のコイル28(5)が形成されている。5番目のコイル28(5)は、6番目のティース部32(6)及び7番目のティース部32(7)における径方向外側の端部と対応する位置かつ4番目のコイル28(4)における周方向一方側及び6番目のコイル28(6)における周方向他方側に対して径方向外側に位置している。
また、スロットS6とスロットS8との間において7番目のティース部32(7)と8番目のティース部32(8)のまわりに巻線が巻かれることにより6番目のコイル28(6)が形成されている。6番目のコイル28(6)は、7番目のティース部32(7)及び8番目のティース部32(8)における径方向内側の端部と対応する位置に位置している。
また、スロットS7とスロットS9との間において8番目のティース部32(8)と9番目のティース部32(9)のまわりに巻線が巻かれることにより7番目のコイル28(7)が形成されている。7番目のコイル28(7)における周方向一方側は、9番目のティース部32(9)における径方向内側の端部と対応する位置に位置している。また、7番目のコイル28(7)における周方向他方側は、6番目のコイル28(6)における周方向一方側に対して径方向外側に位置している。
また、スロットS8とスロットS10との間において9番目のティース部32(9)と10番目のティース部32(10)のまわりに巻線が巻かれることにより8番目のコイル28(8)が形成されている。8番目のコイル28(8)における周方向一方側は、10番目のティース部32(10)における径方向内側の端部と対応する位置に位置している。また、8番目のコイル28(8)における周方向他方側は、7番目のコイル28(7)における周方向一方側に対して径方向外側に位置している。
また、スロットS9とスロットS1との間において10番目のティース部32(10)と1番目のティース部32(1)のまわりに巻線が巻かれることにより9番目のコイル28(9)が形成されている。9番目のコイル28(9)における周方向一方側は、1番目のティース部32(1)における径方向内側の端部と対応する位置に位置している。また、9番目のコイル28(9)における周方向他方側は、8番目のコイル28(8)における周方向一方側に対して径方向外側に位置している。
また、スロットS10とスロットS2との間において1番目のティース部32(1)と2番目のティース部32(2)のまわりに巻線が巻かれることにより10番目のコイル28(10)が形成されている。10番目のコイル28(10)は、1番目のティース部32(1)及び2番目のティース部32(2)における径方向外側の端部と対応する位置かつ9番目のコイル28(9)における周方向一方側及び1番目のコイル28(1)における周方向他方側に対して径方向外側に位置している。
ここで、1番目のコイル28(1)と6番目のコイル28(6)とは、互いに回転中心軸を対象の中心として点対称な構成となっている。また、2番目のコイル28(2)と7番目のコイル28(7)とは、互いに回転中心軸を対象の中心として点対称な構成となっている。また、3番目のコイル28(3)と8番目のコイル28(8)とは、互いに回転中心軸を対象の中心として点対称な構成となっている。また、4番目のコイル28(4)と9番目のコイル28(9)とは、互いに回転中心軸を対象の中心として点対称な構成となっている。また、5番目のコイル28(5)と10番目のコイル28(10)とは、互いに回転中心軸を対象の中心として点対称な構成となっている。そのため、以下の説明においては、6番目のコイル28(6)、7番目のコイル28(7)、8番目のコイル28(8)、9番目のコイル28(9)及び10番目のコイル28(10)を1番目のコイル28(1)、2番目のコイル28(2)、3番目のコイル28(3)、4番目のコイル28(4)及び5番目のコイル28(5)とそれぞれ同じ又は対応するものとして説明する場合がある。
図2に示されるように、整流子24は、回転軸12(図1参照)に固定される図示しない固定部と、銅板等を用いて形成されていると共に固定部の径方向外側の面に固定された複数の(本実施形態では10個の)整流子片34と、を含んで構成されている。複数の整流子片34は、周方向に沿って等間隔に配置されている。ここで、複数の整流子片34には、周方向に沿って順番に番号を付すことにする。また、その番号は、各々の整流子片34を示す符号34の末尾にカッコ書きで示す。なお、この番号は「整流子片番号」と呼ぶ。
ここで、1番目のコイル28(1)を形成する巻線の両端末部は、7番目の整流子片34(7)及び8番目の整流子片34(8)にそれぞれ接続されている。また、5番目のコイル28(5)を形成する巻線の両端末部は、1番目の整流子片34(1)及び2番目の整流子片34(2)にそれぞれ接続されている。また、図示は省略するが、2番目のコイル28(2)を形成する巻線の両端末部は、8番目の整流子片34(8)及び9番目の整流子片34(9)にそれぞれ接続されている。また、3番目のコイル28(3)を形成する巻線の両端末部は、9番目の整流子片34(9)及び10番目の整流子片34(10)にそれぞれ接続されている。また、4番目のコイル28(4)を形成する巻線の両端末部は、10番目の整流子片34(10)及び1番目の整流子片34(1)にそれぞれ接続されている。また、6番目のコイル28(6)を形成する巻線の両端末部は、2番目の整流子片34(2)及び3番目の整流子片34(3)にそれぞれ接続されている。また、7番目のコイル28(7)を形成する巻線の両端末部は、3番目の整流子片34(3)及び4番目の整流子片34(4)にそれぞれ接続されている。また、8番目のコイル28(8)を形成する巻線の両端末部は、4番目の整流子片34(4)及び5番目の整流子片34(5)にそれぞれ接続されている。また、9番目のコイル28(9)を形成する巻線の両端末部は、5番目の整流子片34(5)及び6番目の整流子片34(6)にそれぞれ接続されている。また、10番目のコイル28(10)を形成する巻線の両端末部は、6番目の整流子片34(6)及び7番目の整流子片34(7)にそれぞれ接続されている。
また、2番目の整流子片34(2)と7番目の整流子片34(7)とは、接続線36を介して電気的に接続されている。さらに、3番目の整流子片34(3)と8番目の整流子片34(8)とは、接続線36を介して電気的に接続されている。なお、図示は省略するが、4番目の整流子片34(4)と9番目の整流子片34(9)とは、接続線36を介して電気的に接続されている。また、5番目の整流子片34(5)と10番目の整流子片34(10)とは、接続線36を介して電気的に接続されている。さらに、1番目の整流子片34(1)と5番目の整流子片34(5)とは、接続線36を介して電気的に接続されている。
一対のブラシ18は、整流子24の径方向外側において当該整流子24の各整流子片34と当接可能な位置に設けられている。一対のブラシ18は、図示しないブラシホルダに支持されることで周方向及び軸方向への移動が制限されていると共に径方向へ移動可能となっている。また、一対のブラシ18は、ブラシホルダ内に設けられた図示しないスプリングによって整流子24側(径方向内側)へ付勢されている。また、本実施形態では、一のブラシ18(プラス側のブラシ18)が一の整流子片34の周方向の中央部と対応する位置に位置している状態では、他のブラシ18(マイナス側のブラシ18)が周方向に隣合う一対の整流子片34の間と対応するに位置するように、各々のブラシ18の周方向の位置が設定されている。具体的には、一のブラシ18が1番目の整流子片34(1)の周方向の中央部と対応する位置に位置している状態では、他のブラシ18が3番目の整流子片34(3)と4番目の整流子片34(4)との間と対応するに位置するように、各々のブラシ18の周方向の位置が設定されている。
以上説明した本実施形態のモータ10では、一対のブラシ18が整流子24の各整流子片34と摺動することで、各々のコイル28への通電が切り替えられる。これにより、回転子16が回転する。
ここで、図3には、コイル28を流れる電流の値及び向きを縦軸として、時間を横軸として示したグラフが示されている。なお、コイル28を流れる電流の向きの一方側及び他方側は、グラフの縦軸のプラス及びマイナスとそれぞれ対応している。このグラフに示されるように、コイル28を流れる電流の向きが切り替わる際においては、破線L1で示されるように緩やかに切り替わることが理想的ではあるが、電機子22を構成する各々のコイル28の設定によっては、実線L2で示されるように急激に切り替わる場合がある。単位時間当たりの電流の変化量は、ブラシ18と整流子24の整流子片34との間で火花を発生させるエネルギ(以下「火花エネルギ」と呼ぶ)の高低に対応し、このエネルギが高くなると、ブラシ18の摩耗量の増加や異音の発生という観点で好ましくない場合がある。特に、実線L2で示された単位時間当たりの電流の変化量が多い領域Aでは、火花エネルギが高くなり(当該領域Aにおいて電流の変化量と時間との積で示される部分の面積Sの大きさが大きくなり)、ブラシ18の摩耗量の増加や異音の発生を招く。また、この領域Aにおける一方側への電流のピーク値P1は、コイル28のインダクタンスが増加するにつれて大きくなり、この領域Aにおける他方側への電流のピーク値P2は、コイル28の電気抵抗が下がるにつれて大きくなることが解析によりわかっている。このことを考慮して、本開示のモータ10では、各々のコイル28を以下のように設定した。
(各々のコイル28の設定)
図4には、コイル28のインダクタンスを縦軸として、コイル番号を横軸として示したグラフが示されている。ここで、二点鎖線で示されたインダクタンスは、各コイル28が同じ巻数(一例として34ターン)で巻かれた場合を示しており、実線で示されたインダクタンスは、前述の火花を抑制するための設定が適用された場合を示している。
各コイル28が同じ巻数で巻かれた場合について説明すると、コイル番号が1番目から5番目(6番目から10番目)へ増えるにつれて、インダクタンスが減少していることがわかる。各々のコイル28のインダクタンスの差異は、主にコイル28の芯として機能する部分(ティース部32)の透磁率が各々のコイル28で異なること等による差異である。
図5には、コイル28の電気抵抗を縦軸として、コイル番号を横軸として示したグラフが示されている。ここで、二点鎖線で示された電気抵抗は、各コイル28が同じ巻数(一例として34ターン)で巻かれた場合を示しており、実線で示された電気抵抗は、前述の火花を抑制するための設定が適用された場合を示している。
各コイル28が同じ巻数で巻かれた場合について説明すると、コイル番号が1番目から5番目(6番目から10番目)へ増えるにつれて、電気抵抗が増加していることがわかる。各々のコイル28の電気抵抗の差異は、主にコイル28を形成する巻線の長さが各々のコイル28で異なること等による差異である。
そして、図3に示されるように、単位時間当たりの電流の変化量が多い領域Aにおける一方側への電流のピーク値P1を下げるという観点では、コイル28のインダクタンスを下げることが効果的である。また、この領域Aにおける他方側への電流のピーク値P2を下げるという観点では、コイル28の電気抵抗を大きくすることが効果的である。そこで、図4及び図5に示されるように、本実施形態では、各コイル28が同じ巻数で巻かれた場合に最もインダクタンスが低くなっている5番目(10番目)のコイル28を巻数調節コイルとして着目し、図6に示されるように、この5番目(10番目)のコイル28の巻数を34ターンから42ターンへ増加させることで当該コイル28の電気抵抗を増加させた。これに加えて、1番目から4番目(6番目から9番目)のコイル28の巻数を34ターンから32ターンへ減少させることにより、これらのコイル28のインダクタンスを減少させた。なお、5番目(10番目)のコイル28の巻数を34ターンから42ターンへ増加させると共に、1番目から4番目(6番目から9番目)のコイル28の巻数を34ターンから32ターンへ減少させることにより、低周波信号を発生させることが可能となっている。これによりモータ10のセンサレス化という要求に対応させている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図7A~図7Eには、各々のコイル28への通電が一対のブラシ18及び整流子24(図2参照)を介して切替えられる(整流される)過程を示す模式図(回路の模式図)が示されている。なお、コイル28を示す四角形状の枠内に示された番号はコイル番号である。また、一対のブラシ18に対して紙面左側の回路C1を流れる電流の向きを矢印I1で示し、左側の回路C1を流れる電流の大きさを矢印I1の太さで示す。さらに、一対のブラシ18に対して紙面右側の回路C2を流れる電流の向きを矢印I2で示し、右側の回路C2を流れる電流の大きさを矢印I2の太さで示す。なお、矢印I1、I2の太さが太いほど回路C1、C2を流れる整流後電流の電流値が高いことを示している。また、各々のコイル28の回転方向を矢印CWで示す。
図7Aに示されるように、前述の巻数(ターン数)の調節により電気抵抗が増加された5番目のコイル28(10番目のコイル28)が整流後回路である右側の回路C2の一部を構成している状態では、右側の回路C2を流れる整流後電流I2を巻数(ターン数)が調節される前の構成と比べて小さくすることができる。その結果、5番目のコイル28(10番目のコイル28)が整流後回路である右側の回路C2の一部を構成している状態では、ブラシ18と整流子24の整流子片34との間で火花エネルギが高くなることを抑制することができる。
図7A示された状態よりも各々のコイル28の回転が進んだ図7Bに示されるように、前述の巻数(ターン数)の調節により電気抵抗が増加された5番目のコイル28(10番目のコイル28)が整流後回路である左側の回路C1の一部を構成していない状態であっても、5番目のコイル28(10番目のコイル28)以外のコイル28は、前述の巻数(ターン数)の調節によりインダクタンスが減少されている。これにより、整流後回路である左側の回路C1を流れる整流後電流I1(前述の電流のピーク値P2(図3参照)に対応)は、巻数が調節される前よりも大きくなるが、5番目のコイル28(10番目のコイル28)以外のコイル28のインダクタンスが減少されていることにより前述の電流のピーク値P1(図3参照)が小さくなる。その結果、5番目のコイル28(10番目のコイル28)が左側の回路C1の一部を構成していない状態であっても、ブラシ18と整流子24の整流子片34との間で火花エネルギが高くなることを抑制することができる。
図7B示された状態よりも各々のコイル28の回転が進んだ図7Cに示されるように、前述の巻数(ターン数)の調節により電気抵抗が増加された5番目のコイル28(10番目のコイル28)が整流後回路である右側の回路C2の一部を構成している状態では、右側の回路C2を流れる整流後電流I2を巻数(ターン数)が調節される前の構成と比べて小さくすることができる。その結果、5番目のコイル28(10番目のコイル28)が整流後回路である右側の回路C2の一部を構成している状態では、ブラシ18と整流子24の整流子片34との間で火花エネルギが高くなることを抑制することができる。なお、5番目のコイル28(10番目のコイル28)が左側の回路C1の一部を構成している状態についても同様に、ブラシ18と整流子24の整流子片34との間で火花エネルギが高くなることを抑制することができる。
図7C示された状態よりも各々のコイル28の回転が進んだ図7Dに示されるように、前述の巻数(ターン数)の調節により電気抵抗が増加された5番目のコイル28(10番目のコイル28)が整流後回路である左側の回路C1の一部を構成していない状態であっても、5番目のコイル28(10番目のコイル28)以外のコイル28は、前述の巻数(ターン数)の調節によりインダクタンスが減少されている。これにより、整流後回路である左側の回路C1を流れる整流後電流I1(前述の電流のピーク値P2(図3参照)に対応)は、巻数が調節される前よりも大きくなるが、5番目のコイル28(10番目のコイル28)以外のコイル28のインダクタンスが減少されていることにより前述の電流のピーク値P1(図3参照)が小さくなる。その結果、5番目のコイル28(10番目のコイル28)が左側の回路C1の一部を構成していない状態であっても、ブラシ18と整流子24の整流子片34との間で火花エネルギが高くなることを抑制することができる。
図7D示された状態よりも各々のコイル28の回転が進んだ図7Eに示されるように、前述の巻数(ターン数)の調節により電気抵抗が増加された5番目のコイル28(10番目のコイル28)が整流後回路である右側の回路C2の一部を構成している状態では、右側の回路C2を流れる整流後電流I2を巻数(ターン数)が調節される前の構成と比べて小さくすることができる。その結果、5番目のコイル28(10番目のコイル28)が整流後回路である右側の回路C2の一部を構成している状態では、ブラシ18と整流子24の整流子片34との間で火花エネルギが高くなることを抑制することができる。
また、図7E示された状態よりも各々のコイル28の回転が進んだ場合についても同様に、ブラシ18と整流子24の整流子片34との間で火花エネルギが高くなることを抑制することができる。なお、各々のコイル28の回転方向が矢印CWとは反対方向である場合についても上記と同様に、ブラシ18と整流子24の整流子片34との間で火花エネルギが高くなることを抑制することができる。
ここで、図8には、巻数(ターン数)が調節される前の構成S1において各々のコイル28に蓄えられる火花エネルギと、前述のように巻数(ターン数)が調節された後の構成S2において各々のコイル28に蓄えられる火花エネルギとを比較したグラフが示されている。この図に示されるように、巻数(ターン数)が調節された後の構成S2では、巻数(ターン数)が調節される前の構成S1と比べて、1番目から4番目のコイル28に蓄えられる火花エネルギを低減させることができる。また、巻数(ターン数)が調節された後の構成S2では、巻数(ターン数)が調節される前の構成S1と比べて、5番目のコイル28に蓄えられる火花エネルギは増加している。しかしながら、巻数(ターン数)が調節された後の構成S2における5番目のコイル28に蓄えられる火花エネルギは、巻数(ターン数)が調節される前の構成S1において各々のコイル28に蓄えられる火花エネルギのピーク値(1番目のコイル28に蓄えられるエネルギ)よりも低減されている。
以上説明したように巻数(ターン数)を前述のように調節することにより、ブラシ18と整流子24の整流子片34との間で火花が発生することを抑制することができる。
なお、本実施形態では、5番目(10番目)のコイル28の巻数を増加させ、1番目から4番目(6番目から9番目)のコイル28の巻数を減少させることにより、ブラシ18と整流子24の整流子片34との間で火花が発生することを抑制した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図9に示されるように、4番目(9番目)のコイル28の巻数を増加させ、1番目、2番目、3番目及び5番目(6番目、7番目、8番目及び10番目)のコイル28の巻数を減少させることにより、ブラシ18と整流子24の整流子片34との間で火花が発生することを抑制してもよい。
また、本実施形態では、ブラシ18と整流子24の整流子片34との間で火花が発生することを抑制するための構成を4極10スロットのモータ10に適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図10においてその一部が模式的に示されるように、2極8スロットのモータ38にブラシ18と整流子24の整流子片34との間で火花が発生することを抑制するための構成を適用してもよい。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 モータ、12 回転軸、18 ブラシ、24 整流子、26 電機子コア、28 コイル、28(5) コイル(巻数調節コイル)、28(10) コイル(巻数調節コイル)、38 モータ

Claims (2)

  1. 回転可能に支持された回転軸(12)と、
    前記回転軸と一体回転可能に設けられた電機子コア(26)と、
    導電性の巻線が環状に巻かれることによって前記電機子コアのまわりに形成されていると共に回転周方向に並んで配置され、最も回転径方向内側に配置されたものに対して回転径方向外側に配置されたもののうちいずれかの巻数が最も回転径方向内側に配置されたものの巻数よりも多い巻数に設定された複数のコイル(28)と、
    前記回転軸と一体回転可能に設けられ、前記複数のコイルを形成する前記巻線が接続される整流子(24)と、
    前記整流子と接した状態で設けられ、前記回転軸と共に回転する前記整流子と摺動することで各々の前記コイルへの通電が切替えられるブラシ(18)と、
    を備え
    前記複数のコイルの巻数がそれぞれ同じ巻数に設定されていると仮定した場合に最もインダクタンスが低くなる前記コイルを巻数調節コイルとし、
    前記巻数調節コイルの巻数が、他の前記コイルの巻数に対して多い巻数に設定されており、
    前記複数のコイルは、回転中心軸を対象の中心として互いに点対称な構成となっている三対以上の前記コイルであり、
    前記複数のコイルの巻数がそれぞれ同じ巻数に設定されていると仮定した場合に、各々の対の前記コイルのインダクタンスが、互いに異なるインダクタンスとなっており、
    前記複数のコイルの巻数がそれぞれ同じ巻数に設定されていると仮定した場合に、最もインダクタンスが低くなる一対の前記コイルを巻数調節コイルとし、
    前記巻数調節コイルとなっている一対の前記コイルの巻数が、他の対の前記コイルの巻数に対して多い巻数に設定されていると共に、前記巻数調節コイルとなっている一対の前記コイルのインダクタンスが、他の対の前記コイルのインダクタンスに対して大きなインダクタンスに設定されているモータ(10、38)。
  2. 最も回転径方向外側に配置された前記コイルの巻数が、最も回転径方向外側に配置された前記コイルに対して回転径方向内側に配置された各々の前記コイルの巻数よりも多い巻数に設定された請求項1に記載のモータ。
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