JP3804511B2 - モータ及びそれを用いた電動機器 - Google Patents

モータ及びそれを用いた電動機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機器、例えば、自動車に搭載される電装機器や電動工具に用いられるモータ及びそのモータを用いた電動機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電動機器、例えば、自動車に搭載される電装機器や電動工具は、小型化、軽量化が進んでいる。それに伴ない、こうした電動機器の動力源として、その機器に搭載されるモータも自ずと小型化、軽量化が一段と要求される。
【0003】
この種のモータにはブラシと整流子とを有した直流モータが用いられることが多い。この直流モータの一般的な構成は、界磁を構成するステータと、そのステータに環状空隙を介して対向するように配置したロータとを備えている。そのロータには、鉄心コアにコイル巻線を施すとともに整流子を具備したいわゆる電機子が用いられる。この直流モータを駆動するためには電機子に給電させる必要がある。電機子に給電させるには、リード線にて外部電源に連結されたブラシを整流子に当接させることにより行う。
【0004】
従来のこの種のモータとしては、特開平11−341723号公報に示すようなものがある。本公報において、図8に示すような界磁極数4、電機子のティース数5、整流子のセグメント数10のモータが開示されている。また、同公報には、図9に示すように、そのモータのコイルの巻装方法として、同相セグメントから出たコイルは、同相スロット(ティース)に巻装することにより、モータ出力の減少を防止する技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、ブラシが当接するセグメントの位置によっては、ブラシB1、B2によりそれぞれ、セグメントS2とS3とが、またS5とS6とが短絡されてしまう。その結果、図8の〇印で示すように、電流が流れないコイル、すなわち、無効導体が多く存在し、モータ出力が低減されるため、小型軽量化に限界があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するもので、出力が低減されることなく、大幅な小型化、軽量化を達成できるモータを提供することであり、かつ、そのモータを用いることで、電装用機器や電動工具等の電動機器の小型化、軽量化を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明のモータは次の構成を有する。
(a)界磁極数4のステータと
(b)5ティースを有するコアと、10セグメントから成る整流子と、それらセグメントへの結線を介してティースに巻装したコイルとを有するロータと
(c)両ブラシ片が互いに直交して配置され、整流子に対して当接する1対のブラシとを含み、
上記ブラシにおける上記整流子に当接する回転方向円弧長を、整流子における外周長の20分の1(π×A/20、Aは整流子外径)以下に構成する。
【0008】
この構成により、ブラシによるセグメント間の短絡枚数を最小限にし、有効導体数の減少を防止することができる。さらに、同一スロット内のコイルに流れる電流の方向が逆向きになることを極力防止することができる。その結果、モータ出力が低減されることなく、大幅な小型化、軽量化を可能とするモータを提供できる。
【0009】
第1の発明は、界磁極数4のステータと、5ティースを有するコアと10セグメントから成る整流子と前記セグメントへの結線を介して前記ティースに巻装したコイルとを有するロータと、両ブラシ片が互いに直交して配置され、前記整流子に対して当接する1対のブラシで構成されたモータにおいて、
第1セグメントから出る第1コイル線は、前記第1セグメントに最も近い第1ティースに巻装され、そして、前記第1セグメントに隣接する第2セグメントに結線され、前記第2セグメントから出る第2コイル線は、前記第1ティースに前記第1セグメントから第2セグメントへと向う整流子の周方向とは反対の方向で隣接する第2ティースに前記第1コイル線の巻装方向とは逆方向に巻装され、
そして、前記第2ティースに前記第1セグメントから第2セグメントへと向う整流子の周方向とは反対の方向で隣接する第3ティースに最も近い第3セグメントに結線されていることを特徴とするモータである。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、全てのセグメントにコイルが接続された構成のモータである。
【0011】
第3の発明は、上記の第1〜2の発明において、ブラシにおける前記整流子に当接する回転方向円弧長を、前記整流子における外周長の20分の1(π×A/20、Aは整流子外径)以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のモータ。
【0012】
第4の発明は、上記の第1〜3の発明において、請求項1から請求項3のいずれかに記載のモータが搭載された電動機器である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0014】
【実施例】
(第1の実施例)
図1は本発明の第1の実施例におけるモータの断面図である。
【0015】
図1において、モータ31は次のように構成されている。
【0016】
モータ31のフレーム36の内壁には、ステータとなるマグネット37が固定されている。そのフレーム36内にはロータ35が収容されている。ロータ35のシャフト32は、電磁鋼板を積層して形成したコア44の中心を貫通している。ロータ35は、シャフト32の上下部分を軸受33及び34によって回転可能に支持されている。こうして、ロータ35とステータマグネット37とは環状空隙を介して対向している。ロータ35にはシャフト32の軸線と平行な5つのスロット40が設けられている。互いのスロット40間には、5つのティース41が形成されている。各ティース41には巻線が施されている。ロータ35の一端部には10個のセグメントからなる整流子42が固定されている。各巻線コイルの端末は、各セグメントに連結した巻線接続部43に結線されている。ロータ35が回転することにより、一対のブラシに対して整流子42が摺動するように互いに当接している。一対のブラシを構成するブラシ片38と39とは互いに直交するように配設されている。両ブラシ片38,39にはリード線(図示せず)が接続されている。外部電源(図示せず)からリード線を通して、そして、整流子42を介してロータ35の巻線コイルに給電する。それにより、ロータ35のティース41と、界磁を構成するマグネット37との間に回転力が発生し、ロータ35がマグネット37(ステータ)の内側を回転する。
【0017】
ロータとステータの構成について図4を用いてさらに詳しく説明する。同図4は、図1の断面と直交する面でのロータの横断面である。
【0018】
図4において、マグネット37の内壁は、周方向にN極−S極−N極−S極と等間隔に着磁され、4つの磁極を有する界磁を構成している。5つのスロット40、すなわち、40a,40b,40c,40d及び40eはくさび状の溝に形成されている。各スロット間には突部を有する5つのティース41、すなわち、T1,T2,T3,T4及びT5が形成されている。ティース41の突部は隣接する両スロットを覆うように突出形成され、各ティース41はT字状断面形状に形成されている。
【0019】
整流子は10個のセグメント、すなわち、図4に示す(番号)1−10を有している。各ティース40にモータを駆動するためのコイルが巻装され、各コイル巻線の端末は各セグメントに結線されている。
【0020】
図2は本発明の第1の実施例におけるモータのロータ部展開略図、図3はモータの巻線部分展開略図であり、図4は図3に示すモータの巻線部分の巻線方法説明図である。
【0021】
本実施例のモータは、(a)界磁極数4のステータと、(b)5ティースを有するコアと、10セグメントから成る整流子と、セグメントへの結線を介してティースに巻装したコイルとを有するロータと、(c)両ブラシ片が互いに直交して配置され、整流子に対して当接する1対のブラシとを含み、ブラシにおける整流子に当接する回転方向円弧長を、整流子における外周長の20分の1(π×A/20、Aは整流子外径)以下に構成している。
【0022】
図2に示す状態では、ブラシ片B1、B2は、それぞれセグメントS3、S5にのみ当接している。ここで、セグメントS1からS10までの長さが、整流子における外周長(π×A)であり、機械角360度に相当する。また、両ブラシ片B1、B2は互いに直交するように配設されており、両ブラシ片B1、B2間の間隔は機械角90度に相当する。
【0023】
一方、図8の従来例は、ブラシと、ロータすなわち整流子との位置関係が、本実施例の図2における位置関係と同じである場合を示している。両者を比較する。
【0024】
図8の従来例では、セグメントS2とS3とが短絡されることにより、S2からティースT5を巻回してS3に至るコイル(○印)は、無通電となる。すなわち、電流が流れない。同様に、セグメントS5とS6とが短絡されることにより、S5からティースT1を巻回してS10に至るコイル(○印)、S10からティースT4を巻回してS1に至るコイル(○印)、S1からティースT4を巻回してS6に至るコイル(○印)も、無通電となる。
【0025】
一方、図2の本実施例について、ブラシ片B1が、正電圧でありセグメントS3に当接し、ブラシ片B2が、負電圧でありセグメントS5に当接している場合、各コイルの通電状態は次のとおりである。第1の電流ルートは、ブラシ片B1からS3を介してティースT5の回りを流れ、S8を中継してティースT4の回りを流れ、S9を中継してティースT3の回りを流れ、S4を中継してティースT2の回りを流れてS5を介してブラシ片B2に至る。第2の電流ルートは、ブラシ片B1からS3を介してティースT1の回りを流れ、S2を中継してティースT2の回りを流れ、S7を中継してティースT3の回りを流れ、S6を中継してティースT4の回りを流れ、S1を中継してティースT5の回りを流れ、S10を中継してティースT1の回りを流れてS5を介してブラシ片B2に至る。
【0026】
上記第1及び第2の電流ルートにおいて、一部に逆電流の流れるコイル(×印)が発生するものの、無通電コイル(〇印)がなく、明らかに有効導体数の減少が図8に示す従来のものに比べ少ない。
【0027】
次に、図5は本発明の第1の実施例におけるモータにおいて、整流子とブラシとの当接位置が、図2に示す場合とは異なった場合のロータ部展開略図である。
【0028】
図5において、ブラシ片B1によってセグメントS10とS1とが短絡されるようなときには、S1からティースT5を巻回してS10に至るコイル(○印)は、無通電となる。しかし、ブラシ片B2はS3のみに当接し隣接するセグメントとは短絡しない。したがって、本実施例では、従来例に比べ無通電コイルの発生を抑制できる。
【0029】
すなわち、ロータの位置により起こりうるブラシによるセグメント間の短絡は、ブラシにおける整流子に当接する回転方向長さ(円弧長)を、整流子外周長の20分の1(π×A/20、Aは整流子外径)以下とすることにより、どちらか一方のブラシが2つのセグメント間を短絡させたときにあっても、もう一方のブラシは1つのセグメントのみに当接するので、有効導体数の減少を防ぐことができる。
【0030】
さて、本発明の実施例におけるモータの巻線方法は次のとおりである。
【0031】
図3は本発明の第1の実施例におけるモータの巻線部分展開略図である。
【0032】
図3において、第1セグメント(S5)から出る第1コイル線は、第1セグメントに最も近い第1ティース(T3)に巻装され、そして、第1セグメント(S5)に隣接する第2セグメント(S6)に結線される。第2セグメント(S6)から出る第2コイル線は、第1ティース(T3)に隣接する第2ティース(T2)に第1コイル線の巻装方向とは逆方向に巻装され、そして、第2ティース(T2)に隣接する第3ティース(T1)における上記第1セグメント(S5)に対応する第3セグメント(S1)に結線される。
【0033】
図3に示す本発明の巻線方法について、図4を用いてさらに詳しく説明する。
【0034】
図4において、○中に「×」のある印は、巻線が紙面の手前から奥に進行していることを示し、○中に「・」のある印は、巻線が紙面の奥から手前に進行していることを示す。セグメントS1−S10は、単に(番号)1−10と記している。第1セグメントS5(5)から出る第1コイル線は、セグメントS5に最も近い第1ティースT3に図中に上記印で示される巻線方向に複数回巻装され、そして、セグメントS5に隣接する第2セグメントS6(6)に結線される。セグメントS6から出る第2コイル線は、ティースT3に隣接する第2ティースT2に第1コイル線の巻装方向とは逆方向に複数回巻装され、そして、ティースT2に隣接する第3ティースT1における上記第1セグメントS5(5)に対応する第3セグメントS1(1)に結線される。図4に示す上記の接続を、同様に全セグメントに施すことにより、本実施例のモータの巻線が完成する。
【0035】
図5は図3に示す上記の接続方法を全セグメントに施すとともに、本実施例のブラシと整流子との寸法関係及び配置関係を適用したものである。図5における各コイルを流れる電流の通電状態は次のとおりである。図5において、ブラシ片B1が、正電圧でありセグメントS1とS10の両方に当接している。ブラシ片B2が、負電圧でありセグメントS3のみに当接している。第1の電流ルートは、ブラシ片B1からS1を介してティースT4の回りを流れ、S6を中継してティースT3の回りを流れ、S7を中継してティースT2の回りを流れ、S2を中継してティースT1の回りを流れてS3を介してブラシ片B2に至る。第2の電流ルートは、ブラシ片B1からS10を介してティースT1の回りを流れ、S5を中継してティースT2の回りを流れ、S4を中継してティースT3の回りを流れ、S9を中継してティースT4の回りを流れ、S8を中継してティースT5の回りを流れてS3を介してブラシ片B2に至る。なお、ティースT5に巻装されたS1とS10との間のコイル(○印)には上述したように電流が流れない。
【0036】
このように、本実施例においては、図5に示すように一方のブラシ片B1がS1とS10とを短絡し、もう一方のブラシ片B2はS3のみに当接するようなときでも、図8に示す従来例に比べ、無通電コイル(〇印)が少なく、明らかに有効導体数の減少が少ない。
【0037】
図2及び図5に示すように、本第1の実施例におけるモータは、ブラシによる整流子セグメントの短絡枚数を最小限にし、有効導体数の減少を防止することができる。さらには、同一スロット内のコイルに流れる電流の方向が逆向きになることを極力防止することができる。したがって、モータ出力が低減されることなく、大幅な小型化、軽量化が可能であるという有利な効果を得ることができる。
【0038】
(第2の実施例)
図6は本発明の第2の実施例におけるモータに係り、従来の巻線方法によるロータに対して本発明に係るブラシと整流子との寸法関係を適用した場合のロータ部展開略図である。
【0039】
図9は従来のモータと同様の巻線部分展開略図である。
【0040】
図9において、セグメントS5から出るコイルは、ティースT2に巻装された後、セグメントS5に隣接するセグメントS6に結線される。また、セグメントS6から出るコイルは、同ティースT2に巻装され、所定のセグメントS1に結線される。図6は図9の接続を全セグメントに施したロータに、本実施例のブラシと整流子との寸法関係を適用したものである。
【0041】
このように、本第2の実施例においては、図9に示すような従来の巻線方法を採用したものであっても、本実施例のブラシと整流子との寸法関係を適用することにより、図6に示すように一方のブラシ片B1がS1とS10とを短絡したときでも、もう一方のブラシ片B2はS3のみに当接する。
【0042】
図6における各コイルを流れる電流の通電状態は次のとおりである。図6において、ブラシ片B1が、正電圧でありセグメントS1とS10の両方に当接している。ブラシ片B2が、負電圧でありセグメントS3のみに当接している。第1の電流ルートは、ブラシ片B1からS1を介してティースT4の回りを流れ、S6を中継してティースT2の回りを流れ、S7を中継してティースT2の回りを流れ、S2を中継してティースT5の回りを流れてS3を介してブラシ片B2に至る。第2の電流ルートは、ブラシ片B1からS10を介してティースT1の回りを流れ、S5を中継してティースT1の回りを流れ、S4を中継してティースT3の回りを流れ、S9を中継してティースT3の回りを流れ、S8を中継してティースT5の回りを流れてS3を介してブラシ片B2に至る。なお、ティースT4に巻装されたS1とS5との間のコイル(○印)には電流が流れない。
【0043】
図6に示す本第2の実施例においては、図8に示す従来例に比べ、無通電コイル(〇印)が少なく、明らかに有効導体数の減少が少なくモータ効率が優れている。
【0044】
しかしながら、図6に示す本第2の実施例と図5に示す第1の実施例とを比較すると、楕円で囲んだスロットには、逆方向電流が流れるコイルが存在するが、該当するスロットは図6に示す第2の実施例の方が多い。すなわち、第1の実施例の方が、有効導体数の減少が少ない。言い換えると、第1の実施例の方が、有効導体数が多く同体格で大きい出力が取り出せる。また、ロータのあらゆる回転位置においても、図3の巻線方法の方が、図9の巻線方法に比べ、逆電流が存在するスロットが少ない。
【0045】
(第3の実施例)
図7は本発明の第3の実施例における電動機器の構成図である。
【0046】
図7において、電動機器は、筐体51と、その筐体51に搭載されるモータ53と、そのモータを動力源として駆動される機構部52とを含んでいる。さらに
、本実施例の電動機器は外部からの給電線55を介して給電される電源54を備えている。その電源54からリード線を介してモータ53が駆動される。モータ53の出力軸を介して機構部52に回転トルクが伝達される。機構部52は負荷56に対して仕事をする。
【0047】
モータ53には、上記本発明の実施例の構成を有するモータが用いられる。
【0048】
本発明の電動機器としては、具体的には、例えば、自動車に搭載される電装機器や電動工具に好適である。電装機器としては、例えば自動車の窓の開閉を電動で行うパワーウィンドウに適用できる。その場合は、筐体51は自動車のボディまたはドアであり、電源54は自動車に搭載されるバッテリーであり、機構部52は窓開閉機構であり、負荷56が窓である。また、例えば自動車のラジエータの冷却器にも適用できる。その場合は、筐体51は自動車のボディであり、電源54は自動車に搭載されるバッテリーであり、機構部52及び負荷56が冷却用送風ファンである。
【0049】
また、電動工具としては、例えば電動ドライバに適用できる。その場合は、電源54は、給電線55を介して外部の商用電源から供給される交流電圧を整流及び平滑し直流電圧に変換し、モータ53に電力供給する。機構部52は、電源54からの電力を受けて回転するモータ53の出力軸の回転トルクを減速及びトルク増大する。負荷56は、機構部52の出力軸としてのドライバによって板などに締め付けられるねじなどである。なお、電源54は充電電池であってもよい。
【0050】
このような種々の電動機器に搭載されるモータとして、本発明に係るモータを採用した場合、そのモータは、従来のモータに比べ、出力が低減されることなく大幅な小型化、軽量化が可能である。したがって、そのモータを搭載した本発明の電動機器もまた、大幅な小型化、軽量化が可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上のように発明によれば、ブラシの回転方向長さを円弧長でA×π/20以下とすることにより、どちらかのブラシが2子片を短絡させた場合、もう一方のブラシは1子片にしか当接せず有効導体数の減少を防ぐことができ、モータの出力が低減されることなく大幅な小型化、軽量化が可能であるという有利な効果を得ることができる。
【0052】
また、本発明によれば、整流子の同相隣接子片の一方から出るコイルは該子片に最も近い異相ティース巻装され、もう一方の子片に接続されており、該もう一方の子片から出るコイルは前記異相ティースに隣接する同相ティースに、前記巻装方向とは逆方向に巻装され、対応する子片に接続されているため、同スロット内コイルに逆電流が流れることを抑制でき請求項1と同様に有効導体数の減少を防止することができ、モータの出力が低減されることなく大幅な小型化、軽量化が可能であるという有利な効果を得ることができる。
【0053】
また、本発明によれば、出力が低減されることなく大幅な小型化、軽量化されたモータを具備することで、電動機器の小型化、軽量化をすることができるという有利な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例におけるモータの断面図
【図2】 本発明の第1の実施例におけるモータのロータ部展開略図
【図3】 本発明の第1の実施例におけるモータの巻線部分展開略図
【図4】 図3に示すモータの巻線部分の巻線方法説明図
【図5】 本発明の第1の実施例におけるモータにおいて、整流子とブラシとの当接位置が変った場合のロータ部展開略図
【図6】 本発明の第2の実施例におけるモータに係り、従来の巻線方法によるロータに対して本発明によるブラシと整流子と寸法関係を適用した場合のロータ部展開略図
【図7】 本発明の第3の実施例における電動機器の構成図
【図8】 従来のモータのロータ部展開略図
【図9】 図8に示す従来のモータの巻線部分展開略図
【符号の説明】
31 モータ
32 シャフト
33,34 軸受
35 ロータ
36 フレーム
37 ステータマグネット
38,39,B1,B2 ブラシ片
40 スロット
41,T1〜T5 ティース
42 整流子
43 巻線接続部
44 コア
51 筐体
52 機構部
53 モータ
54 電源
55 給電線
56 負荷
S1〜S10 子片

Claims (4)

  1. 界磁極数4のステータと、5ティースを有するコアと10セグメントから成る整流子と前記セグメントへの結線を介して前記ティースに巻装したコイルとを有するロータと、両ブラシ片が互いに直交して配置され、前記整流子に対して当接する1対のブラシで構成されたモータにおいて、
    第1セグメントから出る第1コイル線は、前記第1セグメントに最も近い第1ティースに巻装され、そして、前記第1セグメントに隣接する第2セグメントに結線され、前記第2セグメントから出る第2コイル線は、前記第1ティースに前記第1セグメントから第2セグメントへと向う整流子の周方向とは反対の方向で隣接する第2ティースに前記第1コイル線の巻装方向とは逆方向に巻装され、
    そして、前記第2ティースに前記第1セグメントから第2セグメントへと向う整流子の周方向とは反対の方向で隣接する第3ティースに最も近い第3セグメントに結線されていることを特徴とすモータ。
  2. 全てのセグメントにコイルが接続された構成の請求項1記載のモータ。
  3. ブラシにおける前記整流子に当接する回転方向円弧長を、前記整流子における外周長の20分の1(π×A/20、Aは整流子外径)以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のモータ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のモータが搭載された電動機器。
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