JP5825083B2 - 内燃機関の吸気弁装置 - Google Patents
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Description
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、回転支軸と弁体との組み付けコストの低減を図ることができる内燃機関の吸気弁装置を提供することを目的とする。
したがって、本構成の内燃機関の吸気弁装置であれば、回転支軸と弁体との組み付けコストの低減を図ることができる。
したがって、嵌合部材と切欠き面とを互いに離間させる方向の外力が作用しても、嵌合部材と弁部材との嵌合が一層外れ難い。
〔第1実施形態〕
図1,図2は、本発明による内燃機関の吸気弁装置(以下、単に吸気弁装置という)Aを装備してある自動車用四気筒ディーゼルエンジン(内燃機関の一例)のインテークマニホールドBを示す。
インテークマニホールドBは、図示しないスロットルボディとエンジンのシリンダヘッドの吸気ポートとの間に組み付けられる。
カートリッジ2には、図示しないシリンダヘッドの吸気ポート接続面にガスケット3a
を挟んで接合されるポート接合面3が形成され、このポート接合面3を外向きにしてカートリッジ2が吸気マニホールド1に接合されている。
吸気マニホールド1は、スロットルボディ取付け部5を備え、スロットルボディ取付け部5の中心線に対して、カートリッジ2の側ほど横幅が拡がる略左右対称の形状に形成されている。
各吸気通路4は、図4に示すように、互いに平行に対向する左右の平行壁面部4aと、平行壁面部4aの上縁どうし及び下縁どうしの夫々を繋ぐ半円弧面状の円弧壁面部4bとで囲まれた形状に形成されている。
弁体8は、開き姿勢に保持した状態で吸気通路4を通過する吸気の圧力損失を低減できるように、その両面が平行側縁部8aに沿う方向で一連に突出する湾曲面状に形成されている。
各軸孔9は、平行側縁部8aの夫々に一体形成したボス8cに開口している。
回転支軸7は、外周壁2aと各区画壁2bとを貫通する状態で各弁部材6の軸孔9に挿入され、一端側が外周壁2aに支持され、他端側が電動モータMにより駆動回転される。
支軸嵌入溝17は、半円形の溝形状を有し、溝底面11aの長手方向中間位置を全幅に亘って横断する状態で形成してある。
嵌合部材12は、嵌合方向の上手側が一方の円弧縁部8bを形成する形状に形成され、嵌合方向の下手側に嵌合溝11の終端面11bに接当させる接当面12bを備えている。
嵌合溝11は、この両側部15が一連に嵌合する嵌合溝部分16を備えている。
嵌合溝部分16は、幅広溝部13bのうちの幅狭溝部13aよりも幅方向両側に凹入する部分で構成してある。
係合部18は、溝底面11aに球面状に凹入するように形成した凹面部18aと、嵌合部材12の嵌合底面12cから球面状に突出するように形成した凸面部18bとが互いに係合するように設けてある。
各吸気通路4に弁部材6を仮組みしておき、回転支軸7をカートリッジ2の一端側から、切欠き面10が嵌合溝11の溝底面11aと面一になるように各弁部材6に挿入しておく。
次に、嵌合部材12を接当面12bが終端面11bに接当するまで嵌合溝11に嵌合させることにより、嵌合部材12を切欠き面10に面接触させて、弁体8を回転支軸7とを回り止め状態で各吸気通路4に組み付ける。
図7は、本発明の別実施形態を示す。
本実施形態では、支軸嵌入溝17を回転支軸7の円形断面部分7bの半径よりも若干浅い深さで形成して、嵌合部材12を弁部材6に嵌合することにより、回転支軸7を回転軸芯Xの径方向から圧接可能に設けてある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
図8,図9は、本発明の別実施形態を示す。
本実施形態では、図8に示すように、嵌合部材12の切欠き面10に対する当接方向と、嵌合部材12の弁部材6に対する嵌合方向とが同じ方向となるように設定してある。
嵌合溝11は、平行側縁部8aどうしが対向する幅方向の中央位置に、両端部の夫々が円弧縁部8bの側に開口するように平行側縁部8aに対して平行に形成してあり、支軸嵌入溝17を溝底面11aの全幅に亘って横断する状態で形成してある。
嵌合部材12を嵌合溝11に対して溝底面11aに垂直な方向から嵌合させた状態で、当該嵌合部材12と弁部材6とが嵌合部材12の抜け止め方向に互いに係合する係合部18を、支軸嵌入溝17を挟む位置の二箇所に嵌合部材12と弁部材6とに亘ってもうけてある。
係止部材19は、係止爪19aを先端に備えた一対の係止軸19bを、係止爪19aが互いに逆向きにして間隔を隔てて備えている。
係止孔20は、溝底面11aの側に開口する小径部20aと、弁体8の外面側に開口する大径部20bとを形成して係止爪19aが係合する段部21を設けてある。
底面11aと面一になるように各弁部材6に挿入した状態で、嵌合部材12を嵌合溝11に対して溝底面11aに垂直な方向から嵌合させるに伴って、一対の係止軸19bが互いに近接する方向に弾性変形しながら小径部20aに入り込む。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
1.本発明による内燃機関の吸気弁装置は、嵌合部材12の全部又は一部を弁部材6に形成した嵌合孔に嵌合することによって、切欠き面10を含む回転支軸7の外周面を回転軸芯Xの径方向から当接保持するように構成されていてもよい。
2.本発明による内燃機関の吸気弁装置は、回転支軸7が弁部材6に挿入されないものであってもよい。
6 弁部材
7 回転支軸
7b 円形断面部分
8 弁体
10 切欠き面
12 嵌合部材
15 側部
16 嵌合溝部分
18 係合部
X 回転軸芯
Claims (5)
- 回転軸芯の方向に沿って切欠き面を備え、吸気通路を横断する状態に設けられる回転支軸と、
前記切欠き面を含む前記回転支軸の外周面を前記回転軸芯の径方向から当接保持するよう、互いに嵌合可能な弁部材および嵌合部材で構成される弁体と、を備え、
前記回転支軸が、前記弁部材に挿通される円形断面部分を有する内燃機関の吸気弁装置。 - 前記嵌合部材の前記切欠き面に対する当接方向と前記弁部材に対する嵌合方向とを、互いに異なる方向に設定してある請求項1記載の内燃機関の吸気弁装置。
- 前記嵌合部材が前記弁部材に対してスライド嵌合可能であり、前記嵌合部材のうちの前記回転軸芯の方向における両側部が嵌合する嵌合溝部分を、前記弁部材が備えている請求項2記載の内燃機関の吸気弁装置。
- 前記嵌合部材を前記弁部材に嵌合することにより、前記回転支軸を前記回転軸芯の径方向から圧接可能に設けてある請求項1〜3のいずれか1項記載の内燃機関の吸気弁装置。
- 前記嵌合部材を前記弁部材に嵌合させた状態で当該嵌合部材の抜け止め方向に互いに係合する係合部を、前記嵌合部材と前記弁部材とに亘って備えている請求項1〜4のいずれか1項記載の内燃機関の吸気弁装置。
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