JP5824746B2 - 故障検出装置、故障検出方法及び故障検出プログラム - Google Patents

故障検出装置、故障検出方法及び故障検出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、故障検出装置、故障検出方法及び故障検出プログラムに関する。
IPネットワークに用いられる通信中継装置、例えばゲートウエイやルータなどにおいて故障が発生した場合、通信中継装置が有する自己診断機能(ヘルスチェック)によるアラームや、隣接する装置やネットワークを介した装置から定期的なポーリングによる監視によって、故障を検出することが行われている。このような機能により故障が検出されると、故障した通信中継装置、又は通信中継装置内の故障したパーツを交換している。例えば、「Ping」コマンドを用いた定期監視や、SNMP(Simple Network Management Protocol)やsyslogを用いた監視などが行われ、故障発生の検出や、発生した故障の解析、故障箇所の特定などが行われている。
また、ネットワーク上の故障を検出する手法として、故障を検出するための情報パケットを送信し、情報パケットに生じたエラーを検出することが検討されている(特許文献1)。
特開平05−211508号公報
ところで、通信中継装置などのネットワーク機器に備えられているメモリ素子に故障が発生しているにも関わらず、その故障が検出されないことがある。このような故障は「サイレント故障」又は「サイレント障害」と呼ばれている。例えば、メモリ素子の一部が正しく動作しない状態において当該メモリ素子に一時的にパケットが記憶されることにより、ネットワーク機器を通過するパケット内のデータが時々化けてしまい、スループットが低下するなどの通信品質の劣化を引きおこすことがある。
このような故障に対して、特許文献1に記載されている技術では検出することができないという問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、通信中継装置において発生するサイレント故障を検出するための情報を算出し、該情報を用いて通信中継装置の故障を検出する故障検出装置、故障検出方法、及び故障検出プログラムを提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、ネットワークに用いられる通信中継装置にて中継される情報から、該情報において生じたエラーを検出するエラー検出部と、前記エラー検出部が検出したエラーの発生周期を算出するエラー周期算出部と、前記エラー周期算出部が算出したエラーの発生周期を出力するエラー周期出力部とを備えることを特徴とする情報算出装置である。
また、本発明は、上記に記載の情報算出装置と、前記通信中継装置における故障に応じて該通信中継装置にて中継される情報において生じるエラーごとに、該エラーの発生周期を示す故障箇所特徴情報を予め記憶している故障箇所特徴情報記憶部と、前記情報算出装置が出力するエラーの発生周期と、前記故障箇所特徴情報とに基づいて前記通信中継装置において故障が生じているか否かを判定する故障判定部とを具備していることを特徴とする故障検出装置である。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記故障判定部は、前記情報算出装置が出力するエラーの発生周期と、各エラーの前記故障箇所特徴情報との類似度を算出し、予め定められた閾値以上になる前記算出した類似度に対応するエラーが前記通信中継装置において生じていると判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記エラー周期算出部は、前記エラー検出部が検出したエラーの発生間隔を、時間、情報の送出回数、又は情報量のいずれかに基づいて算出することを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、情報において生じるエラーの種別を予め記憶するエラー特徴テンプレート記憶部を更に具備し、前記エラー周期算出部は、前記エラー特徴テンプレート記憶部に記憶されているエラーの種別に基づいて、エラーの発生周期を算出することを特徴とする。
また、上記問題を解決するために、本発明は、ネットワークに用いられる通信中継装置にて中継される情報から、該情報において生じたエラーを検出するエラー検出ステップと、前記エラー検出ステップにおいて検出したエラーの発生周期を算出するエラー周期算出ステップと、前記エラー周期算出ステップにおいて算出したエラーの発生周期を出力するエラー周期出力ステップとを有することを特徴とする情報算出方法である。
また、上記問題を解決するために、本発明は、ネットワークに用いられる通信中継装置における故障に応じて該通信中継装置にて中継される情報において生じるエラーごとに、該エラーの発生周期を示す故障箇所特徴情報を予め記憶している故障箇所特徴情報記憶部を具備している故障検出装置における故障検出方法であって、ネットワークに用いられる通信中継装置にて中継される情報から、該情報において生じたエラーを検出するエラー検出ステップと、前記エラー検出ステップにおいて検出したエラーの発生周期を算出するエラー周期算出ステップと、前記エラー周期算出ステップにおいて算出したエラーの発生周期を出力するエラー周期出力ステップと、前記エラー周期出力ステップにおいて出力するエラーの発生周期と、前記故障箇所特徴情報とに基づいて前記通信中継装置において故障が生じているか否かを判定する故障判定ステップとを有することを特徴する故障検出方法である。
また、上記問題を解決するために、本発明は、ネットワークに用いられる通信中継装置にて中継される情報から、該情報において生じたエラーを検出するエラー検出ステップと、前記エラー検出ステップにおいて検出したエラーの発生周期を算出するエラー周期算出ステップと、前記エラー周期算出ステップにおいて算出したエラーの発生周期を出力するエラー周期出力ステップとをコンピュータに実行させるための情報算出プログラムである。
また、上記問題を解決するために、本発明は、ネットワークに用いられる通信中継装置における故障に応じて該通信中継装置にて中継される情報において生じるエラーごとに、該エラーの発生周期を示す故障箇所特徴情報を予め記憶している故障箇所特徴情報記憶部を具備している故障検出装置に設けられたコンピュータに、ネットワークに用いられる通信中継装置にて中継される情報から、該情報において生じたエラーを検出するエラー検出ステップと、前記エラー検出ステップにおいて検出したエラーの発生周期を算出するエラー周期算出ステップと、前記エラー周期算出ステップにおいて算出したエラーの発生周期を出力するエラー周期出力ステップと、前記エラー周期出力ステップにおいて出力するエラーの発生周期と、前記故障箇所特徴情報とに基づいて前記通信中継装置において故障が生じているか否かを判定する故障判定ステップとを実行させるための故障検出プログラムである。
メモリ素子の不具合により発生するサイレント故障は、通信中継装置を経由する情報にエラーが発生するタイミングに特定の周期性をもたらす。そこで、本発明では、情報において生じるエラーの発生周期を算出して出力するようにした。これにより、サイレント故障により発生する情報のエラーの特徴を把握することができ、故障の検出を行うことができる。
本実施形態における故障検出装置1を利用する一形態の概要を示す図である。 同実施形態における故障検出装置1の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態においてパケットキャプチャファイル記憶部7が記憶するキャプチャパケット情報のデータ構成を示す概略図である。 同実施形態においてエラー特徴テンプレート記憶部12が予め記憶するエラー特徴情報のデータ構成を示す概略図である。 同実施形態において分析条件設定部13に分析情報を入力する際の入力画面の一例を示す図である。 同実施形態においてパケットエラー記憶部16が記憶するパケットエラー情報のデータ構成を示す概略図である。 同実施形態における周期性情報記憶部18が記憶する周期性情報のデータ構成を示す概略図である。 同実施形態において故障箇所特徴情報記憶部21が予め記憶する故障箇所特徴情報のデータ構成を示す概略図である。 同実施形態において類似度記憶部23が記憶する類似度管理情報のデータ構成を示す概略図である。 同実施形態において分析結果出力部24の出力例を示す図である。 同実施形態における故障検出装置1による故障検出方法を示すフローチャートである。 同実施形態においてエラー周期算出部17が行う周期性抽出処理を示す第1のフローチャートである。 同実施形態においてエラー周期算出部17が行う周期性抽出処理を示す第2のフローチャートである。 同実施形態においてエラー周期算出部17が行う周期性抽出処理を示す第3のフローチャートである。 同実施形態において故障判定部22が行う故障判定処理を示すフローチャートである。
[本発明について]
本願発明の発明者らは、ネットワークに用いられている通信中継装置などにて、一部のメモリ素子の不具合によりサイレント故障が生じた場合において、当該通信中継装置が中継するパケットに生じるエラーに周期性があることを見出した。そこで、発明者らは、通信中継装置が中継するパケットを示す情報から、サイレント故障の検出するための情報を算出することができるとの知見を得て、本発明に至った。
また、算出した情報に基づいて、サイレント故障が発生した通信中継装置等を特定する故障検出装置、故障検出方法、及び故障検出プログラムについても以下に説明する。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態における情報算出装置、故障検出装置、情報算出方法、故障検出方法、情報算出プログラム、及び故障検出プログラムを説明する。
図1は、本実施形態における故障検出装置1を利用する一形態の概要を示す図である。故障検出装置1は、インターネット接続業者2やサービス提供事業者3と、ユーザ4とを接続するネットワーク5に用いられている通信中継装置51に発生するサイレント故障を検出するための情報を算出する。また、故障検出装置1は、算出した情報に基づいて、ネットワーク5に用いられている各通信中継装置51にサイレント故障が発生している否かの判定を行う。故障検出装置1が各通信中継装置51におけるサイレント故障を検出するために、パケットキャプチャ装置6は、各通信中継装置51が中継している情報(パケット)をコピーしたミラーパケットそれぞれの通信中継装置51から取得する。パケットキャプチャ装置6は、各通信中継装置51から取得したパケットと、当該パケットが通信中継装置51から送出された時刻とを対応付けたパケットキャプチャファイルをパケットキャプチャファイル記憶部7に通信中継装置51ごとに記憶させる。故障検出装置1は、パケットキャプチャファイル記憶部7に記憶された各通信中継装置51のパケットキャプチャファイルに基づいて、各通信中継装置51におけるサイレント故障の有無を検出する。
なお、図1に示す形態では、各通信中継装置51が中継する情報を複製してパケットキャプチャ装置6に送信するエクスポータ機能を備えていることを前提にしている。しかし、エクスポータ機能を備えていない通信中継装置51が中継した情報を別途取得したパケットキャプチャファイルを故障検出装置1に入力することにより、故障検出装置1は当該通信中継装置51におけるサイレント故障の有無の検出に対応することができる。
図2は、本実施形態における故障検出装置1の構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、故障検出装置1は、情報算出部11、故障箇所特徴情報記憶部21、故障判定部22、類似度記憶部23、及び分析結果出力部24を具備している。
情報算出部11は、パケットキャプチャファイル記憶部7に記憶されている情報(パケット)と、パケットを解析する際の条件を示す分析条件情報とに基づいて、通信中継装置51における故障を検出するための周期性情報を算出する。情報算出部11は、エラー特徴テンプレート記憶部12、分析条件設定部13、パケットデコード部14、エラー検出部15、パケットエラー記憶部16、エラー周期算出部17、及び周期性情報記憶部18を備えている。
図3は、本実施形態においてパケットキャプチャファイル記憶部7が記憶するキャプチャパケット情報のデータ構成を示す概略図である。キャプチャパケット情報は、例えば、行と列とからなる2次元の表形式のデータである。同図に示すように、キャプチャパケット情報は、パケットを一意に識別するフレーム番号と、パケットを送出した時刻を示すタイムスタンプと、パケットに含まれていたデータとの項目を有し、それぞれが対応付けられている。キャプチャパケット情報の一例としては、フレーム番号「2」と、タイムスタンプ「2011/07/26 12:30:14.35」と、データ「23 3e 15 35 0b 11 ・・・」とが対応付けられて記憶されている。
図4は、本実施形態においてエラー特徴テンプレート記憶部12が予め記憶するエラー特徴情報のデータ構成を示す概略図である。エラー特徴情報は、パケットに生じるエラーの特徴(種別)を識別する情報であり、例えば、行と列とからなる2次元の表形式のデータで表される情報である。エラー特徴情報は、パケットにおいて生じたエラーを識別するエラーパケット特徴番号と、パケットにおいてエラー検出の対象となる部分を示す評価箇所情報と、評価内容を示す評価内容と、エラーが生じていると判定する条件を示す判定条件との項目を有し、それぞれがエラーパケット特徴番号をキーにして対応付けられている。
エラー特徴情報の一例としては、エラーパケット特徴番号「T2」と、評価箇所情報「フレーム長(FCS含まず)」と、評価内容情報「IPv4ヘッダの示すPacketLength+Ethernet(登録商標、以下同様)ヘッダ長」と、判定条件情報「IF A!=B then T2=true」とが対応付けられている。なお、判定条件情報における「A」はパケットにおける評価箇所情報が示す部分の値であり、「B」は評価内容情報に対応する値である。すなわち、エラーパケット特徴番号「T2」では、「フレーム長(FCS含まず)」と、「IPv4ヘッダの示すPacketLength+Ethernetヘッダ長」とが一致しない場合にエラーが発生していると判定する。
図2に戻って、故障検出装置1の構成を説明する。
分析条件設定部13は、故障検出装置1を操作する利用者の操作を受け付けて、パケットキャプチャファイル記憶部7に記憶されているパケットキャプチャファイルから分析対象にするパケットキャプチャファイルを示すファイル情報と、パケットキャプチャファイルから通信中継装置51における故障を検出する際に用いる分析条件情報が入力される。分析条件情報は、周期性抽出軸を示す情報と、分析の対象にするパケットを絞り込む際の条件とを含む。
周期性抽出軸は、パケットに発生するエラーの周期性を検出する際の間隔を定める値である。周期性抽出軸には、時間、通信中継装置51におけるデータの送出量、及びパケットの送出回数のいずれか又はすべてが選択される。なお、周期性抽出軸としてすべてが選択された場合には、時間、送出量、及び送出回数が順に適用される。
パケットを絞り込む際の条件は、VLANID、パケットの送出元を示すIPアドレス(SRC)、パケットの送出先(DST)、及びパケットが通信中継装置51で送出された時刻のいずれか又は組み合わせた条件が用いられる。
図5は、本実施形態において分析条件設定部13に分析情報を入力する際の入力画面の一例を示す図である。同図に示すように、入力画面には、パケットキャプチャファイルを示すファイル情報を入力するフィールドと、周期性抽出軸を選択するプルダウンメニュー及びすべてを選択するチェックボタンと、絞り込み条件としてVLANID、IPアドレス、及び時刻の範囲を入力する各フィールド及びチェックボタンとが設けられている。
絞り込み条件を入力することにより、パケットキャプチャファイルに含まれるパケットうち、絞り込み条件に該当するパケットを分析の対象にすることができる。図5に示している例では、VLANIDを指定することにより、パケットキャプチャファイルに含まれているパケットのうち、指定したVLANID内で伝送されるパケットを分析対象にすることができる。また、パケットの送出元のIPアドレスを指定することにより、特定のIPアドレスを有する機器又はサブドメインから送出されたパケットを分析対象にすることができる。また、IPアドレスを用いてパケットを絞り込む際に、PPPoEなどの方式によってトンネル化されたパケットを対象とする場合に、トンネル内のパケットのIPアドレスを絞り込む対象とするようにしてもよい。また、VLANIDやIPアドレスに加えて、パケットが通信中継装置51から送出された時刻を絞り込み条件とすることができる。
なお、VLANIDやIPアドレスは、範囲を指定した場合に範囲に含まれる各値で順に絞り込むことも可能であり、この場合は「繰り返しあり」(自動インクリメント)を選択することにより、条件に該当するパケットに対して順に分析が行われる。
図2に戻って、故障検出装置1の構成を説明する。
パケットデコード部14は、分析条件設定部13に入力されたファイル情報が示すパケットキャプチャファイルをパケットキャプチャファイル記憶部7から読み出す。パケットデコード部14は、読み出したパケットキャプチャファイルに含まれる各パケットをイーサーネットフレームレイヤ(L2)やIPレイヤ(L3)における分析ができるようにデコードをしてエラー検出部15に出力する。例えば、パケットデコード部14は、キャプチャパケットファイルから、選択したパケットそれぞれの、タイムスタンプ、送信元アドレス(IPアドレス)、送信元ポート、宛先アドレス(IPアドレス)、宛先ポート、VLANID、パケット長、ペイロードデータなどをデコードしてエラー検出部15に出力する。
エラー検出部15は、パケットデコード部14がデコードしたパケットに対して、エラー特徴テンプレート記憶部12に記憶されているエラー特徴情報で識別される各エラーが生じているか否かを判定する。エラー検出部15は、各エラーが生じているか否かを示す情報(パケットエラー特徴)と、パケットデコード部14から入力された情報とを対応付けたパケットエラー情報をパケットエラー記憶部16に記憶させる。
パケットエラー記憶部16は、エラー検出部15から入力されるパケットエラー情報を記憶する。
図6は、本実施形態においてパケットエラー記憶部16が記憶するパケットエラー情報のデータ構成を示す概略図である。パケットエラー情報は、パケットをデコードして得られた情報と、エラー特徴情報に含まれる各エラーがパケットにおいて生じているか否かを示す情報(パケットエラー特徴)と含んでいる。パケットエラー情報は、例えば、行と列とからなる2次元の表形式のデータで表される情報である。パケットエラー情報は、パケットフレーム番号、タイムスタンプ、送信元アドレス、送信元ポート、宛先アドレス、宛先ポート、VLANID、パケット長、及びパケットエラー特徴との項目を有し、それぞれがパケットフレーム番号をキーにして対応付けられている。パケットエラー特徴には、エラー特徴情報において定められているエラーパケット特徴番号ごとに、当該エラーが生じているか否かを示す情報が含まれている。パケットエラー情報の一例としては、パケットフレーム番号「1」と、タイムスタンプ「2011/07/26 12:30:12.12」と、送信元アドレス「202.242.12.123」と、送信元ポート「123」と、宛先アドレス[10.11.12.13]と、宛先ポート「158」と、VLANID「1000」と、パケット長「1200」と、パケットエラー特徴「T1=false、T2=false、T3=false、…」とが対応付けられている。
図2に戻って、故障検出装置1の構成を説明する。
エラー周期算出部17は、パケットエラー記憶部16に記憶されているパケットエラー情報のうち、分析条件設定部13に入力された分析条件情報に該当するパケットエラー情報からエラー発生の周期性を示す周期性情報を算出する。なお、分析条件情報として条件が与えられない場合、エラー周期算出部17は、パケットエラー記憶部16に記憶されているパケットエラー情報すべてから周期性情報を算出する。例えば、エラー周期算出部17は、周期性情報を算出する際に、パケットエラー特徴「T1」が「true」になっているパケットエラー情報を用いたり、パケットエラー特徴のうちいずれかが「true」になっているパケットエラー情報を用いたりする。
分析条件情報において、周期性抽出軸に「時間間隔」が指定されている場合、エラー周期算出部17は、分析条件情報の絞り込み条件に該当するパケットエラー情報をパケットエラー記憶部16から読み出し、読み出したパケットエラー情報からパケットに生じたエラーの周期性を算出する。エラー周期算出部17は、タイムスタンプ順にソートしたパケットエラー情報から、エラーパケットの送出間隔を算出して、エラーパケットの送出間隔と、エラーパケットの出現(1の値を設定)した2次元の集合データを生成する。エラー周期算出部17は、生成した2次元の集合データから度数分布(周期性特徴データ)を算出する。ここで、2次元の集合データは、時間間隔とエラーが発生したか否かを示す情報とを組み合わせた情報の集合である。また、度数分布は、例えば、横軸がパケット送出間隔を示し、縦軸が各送出間隔で送出されたエラーパケットの累計数(スコア)を示す。
エラー周期算出部17は、算出した周期性特徴データと、周期性特徴データを算出する際に用いた分析条件情報とを対応付けた周期性情報を周期性情報記憶部18に記憶させる。
また、分析条件情報において、周期性抽出軸に「パケット数」が指定されている場合、エラー周期算出部17は、分析条件情報の絞り込み条件に該当するパケットエラー情報をパケットエラー記憶部16から読み出し、読み出したパケットエラー情報をパケットフレーム番号順にソートする。エラー周期算出部17は、パケットフレーム番号順にソートしたパケットエラー情報からパケットフレーム番号間隔(パケットを送出した回数の間隔)を算出して、2次元の集合データを生成する。この場合、2次元の集合データは、回数の間隔と、エラーが発生したか否かを示す情報とを組み合わせた情報の集合である。エラー周期算出部17は、生成した2次元の集合データから度数分布(周期性特徴データ)を算出する。
また、分析条件情報において、周期性抽出軸に「データ転送量」が指定されている場合、エラー周期算出部17は、分析条件情報の絞り込み条件に該当するパケットエラー情報をパケットエラー記憶部16から読み出し、読み出したパケットエラー情報をパケット長順にソートする。エラー周期算出部17は、パケット長順にソートしたエラーパケット情報からパケット長の差分を算出して、2次元の集合データを算出する。この場合、2次元の集合データは、データ転送量の間隔と、エラーが発生したか否かを示す情報とを組み合わせた情報の集合である。エラー周期算出部17は、生成した2次元の集合データから度数分布(周期性特徴データ)を算出する。
周期性情報記憶部18は、エラー周期算出部17が算出する周期性情報を記憶する。
図7は、本実施形態における周期性情報記憶部18が記憶する周期性情報のデータ構成を示す概略図である。周期性情報は、例えば、行と列とからなる2次元の表形式のデータで表される情報である。周期性情報は、算出した周期性を識別する番号と、周期性を算出した際に用いた周期性抽出軸と、その周期を算出する際にエラーパケット情報を抽出した条件と、算出した周期性を示す周期性特徴データとの項目を有し、それぞれが番号をキーにして対応付けられている。周期性情報の一例としては、番号「2」と、周期性抽出軸「時間間隔」と、フィルタリング条件「パケットエラー特徴がT1である」と、周期性特徴データとが対応付けられている。
なお、周期性特徴データは、図7においてグラフとして示されているが、上述したように周期性特徴データ(度数分布又はベクトルデータ)として周期性情報記憶部18に記憶されている。なお、図7には示していないが、フィルタリング条件に、図5において設定した時刻範囲を含めるようにしてもよい。
上述のように、情報算出部11は、パケットキャプチャファイルと利用者が入力する分析条件情報とに基づいて周期性情報を算出する。周期性情報は、時間間隔、パケット間隔、又はデータ転送量のいずれかを軸として、エラーが発生する周期的な特徴を表す情報である。
故障箇所特徴情報記憶部21は、通信中継装置51として用いられる各装置と、当該装置において生じる故障との組み合わせごとに、故障が発生した際に生じるエラーの特徴を示す故障箇所特徴情報を予め記憶している。故障箇所特徴情報は、過去に検出された通信中継装置51における故障や、シミュレーションにより得られた結果に基づいて算出される。
図8は、本実施形態において故障箇所特徴情報記憶部21が予め記憶する故障箇所特徴情報のデータ構成を示す概略図である。故障箇所特徴情報は、通信中継装置51として用いられる各装置において発生する故障ごとに、当該故障によりパケットに発生するエラーの特徴を示す情報である。故障箇所特徴情報は、例えば、行と列とからなる2次元の表形式のデータで表される情報である。故障箇所特徴情報は、故障を識別する故障箇所管理IDと、周期性抽出軸と、パケットエラー特徴と、周期性特徴と、類似度閾値条件と、故障装置・故障箇所との項目を有し、それぞれが故障箇所管理IDをキーにして対応付けられている。
周期性抽出軸は、時間間隔、パケットの送出間隔、又はデータ転送量のいずれかであり、故障により発生するパケットのエラーの周期性が得られる軸である。パケットエラー特徴は、エラー特徴情報としてエラー特徴テンプレート記憶部12に記憶されているエラーのうち、故障によりパケットに発生するエラー又は発生する頻度の高いエラーである。周期性特徴は、故障によりパケットに発生するエラーの周期性を示す情報であり、エラー周期算出部17が算出する周期性特徴データと同様に度数分布で表されるベクトルデータである。類似度閾値条件は、周期性特徴と周期性情報記憶部18に記憶されている周期性情報とから算出する類似度から故障が発生しているか否かを判定する際の閾値である。故障装置・故障箇所は、故障が発生している装置(通信中継装置51)と、当該装置内の故障が発生している部位とである。故障箇所特徴情報の一例としては、故障箇所管理ID「故障111」と、周期性抽出軸「時間間隔」と、パケットエラー特徴「T2」と、周期性特徴と、類似度閾値「0.7以上」と、故障装置・故障箇所「CDE装置・10G転送ユニット」とが対応付けられている。
図2に戻って、故障検出装置1の構成を説明する。
故障判定部22は、周期性情報記憶部18に記憶されている各周期性情報の周期性特徴データと、故障箇所特徴情報記憶部21に記憶されている故障箇所特徴情報の周期性特徴データとの類似度を算出する。具体的には、故障判定部22は、周期性抽出軸が一致し、かつパケットエラー特徴が一致する周期性特徴データ(度数分布)の内積を算出することにより、類似度を算出する。例えば、周期性情報の周期性特徴データ(軸,スコア)が{(1,0.5),(2,0.6),(3,0.7),(4,0.8)}であり、故障箇所特徴情報の周期性特徴データ(軸,スコア)が{(1,0.1),(2,0.2),(3,0.3),(4,0.4)}である場合、類似度は、(0.5×0.1)+(0.6×0.2)+(0.7×0.3)+(0.8×0.4)=0.7として算出される。なお、故障判定部22は、内積演算を行う前に、周期性特徴データに対して正規化を行うようにしてもよい。
故障判定部22は、算出した類似度と、故障箇所特徴情報の類似度閾値条件とに基づいて、通信中継装置51に故障が発生しているか否かを判定する。また、故障判定部22は、通信中継装置51に故障が発生していると判定した場合、通信中継装置51に発生している故障を特定する。故障判定部22は、故障が発生している通信中継装置51を特定したとき、類似度管理情報を類似度記憶部23に記憶させる。類似度管理情報には、周期性情報において周期性を識別する番号と、特定した故障に対応する故障箇所管理IDと、算出した類似度と、特定した故障に対応する故障箇所特徴情報の類似度閾値条件と、周期性情報においてエラーパケット情報を抽出したフィルタリング条件と、特定した故障が発生している装置及び部位との項目を有し、それぞれが番号をキーにして対応付けられている。
図9は、本実施形態において類似度記憶部23が記憶する類似度管理情報のデータ構成を示す概略図である。類似度管理情報は、上述したように、番号と、故障箇所管理IDと、類似度と、類似度閾値条件と、フィルタリング条件と、故障装置・故障箇所とが対応付けられた情報である。同図においては、フィルタリング条件として、VLANIDと、SRC(送信元アドレス)と、DST(宛先アドレス)とが含まれる場合を例示している。
類似度管理情報の一例としては、番号「1」と、故障箇所管理ID「故障111」と、類似度「0.85」と、類似度閾値条件「0.7以上」と、VLANID「1001」と、SRC「202.21.200.1」と、DST「10.11.12.10」と、故障装置・故障箇所「CDE装置・10G転送ユニット」とが対応付けられている。
図2に戻って、故障検出装置1の構成を説明する。
分析結果出力部24は、故障判定部22が判定した結果として、類似度記憶部23に記憶されている類似度管理情報を出力する。故障検出装置1の利用者や、ネットワーク5を管理する管理者は、分析結果出力部24が出力する類似度管理情報に基づいて、ネットワーク5に用いられている通信中継装置51のうち、故障が発生している通信中継装置51を特定することができる。更に、類似度管理情報に基づいて、故障が発生している通信中継装置51内の故障が発生している部位を特定することができる。
また、分析結果出力部24は、故障が発生している装置及び部位を故障判定部22が特定でできなかった場合、周期性情報記憶部18に記憶されている周期性情報を出力する。利用者や管理者は、出力される周期性情報に基づいて、パケットエラーの発生に周期性があることを把握することができる。これに基づいて、利用者や管理者は分析条件情報における絞り込み条件を変更して、故障が発生している通信中継装置51を特定する試行を繰り返すことができ、故障装置・故障箇所の絞り込みを容易にすることができる。
なお、分析結果出力部24が、周期性特徴を出力する際には、図7及び図8に示すようにグラフとして表示するようにしてもよい。
図10は、本実施形態において分析結果出力部24の出力例を示す図である。ここでは、故障箇所の推定結果として類似度管理情報を出力するとともに、周期的傾向の抽出結果として周期性情報を出力している。このように、画像や印刷結果として出力することにより、故障検出装置1による解析結果を利用者や管理者に出力することにより、故障装置や故障箇所の特定を容易に行うことができる。
図11は、本実施形態における故障検出装置1による故障検出方法を示すフローチャートである。
故障検出の処理が開始されると、故障検出装置1において、利用者や管理者などの操作を受け付けて、ファイル情報及び分析条件情報が分析条件設定部13に入力される(ステップS101)。
パケットデコード部14は、入力されたファイル情報が示すパケットキャプチャファイルをパケットキャプチャファイル記憶部7から読み出し、読み出したパケットキャプチャファイルに含まれる各パケットをデコードしてエラー検出部15に出力する(ステップS102)。
エラー検出部15は、エラー特徴テンプレート記憶部12に記憶されているエラー特徴情報に基づいて、パケットデコード部14から入力されるデコード結果に対応するパケットにエラーが生じているか否かを判定して、判定結果としてパケットエラー情報をパケットエラー記憶部16に記憶させる(ステップS103)。なお、エラーが生じているパケットがない場合、エラー検出部15は故障検出の処理を終了させるようにしてもよい。
エラー周期算出部17は、パケットエラー記憶部16に記憶されているパケットエラー情報を分析条件情報で絞り込み、絞り込んだパケットエラー情報からパケットに生じているエラーの周期性を算出する周期性抽出処理を行う(ステップS104)。
エラー周期算出部17は、ステップS101において入力された分析条件情報で指定された分析条件すべてについて周期性抽出処理が完了したか否かを判定し(ステップS105)、分析条件すべてについて周期性抽出処理が完了していない場合(ステップS105:NO)処理をステップS104に戻して、周期性周出処理を繰り返して行う。例えば、図5に示したように、周期性抽出軸がすべて指定された場合には、「時間間隔」、「パケット数」、「データ転送量」それぞれを周期性抽出軸とした場合を繰り返して周期性抽出処理を行うことになる。
一方、分析条件すべてについて周期性抽出処理が完了している場合(ステップS105:YES)、故障判定部22は、周期性情報記憶部18に記憶されている周期性情報、すなわち周期性抽出処理の結果に基づいて、通信中継装置51の故障判定処理を行う(ステップS106)。
分析結果出力部24は、故障判定処理が完了すると、故障判定処理の結果としての類似度管理情報を類似度記憶部23から読み出し、また周期性情報を周期性情報記憶部18から読み出し、読み出した類似度管理情報及び周期性情報を出力し(ステップS107)、故障検出の処理を終了する。
ここで、エラー周期算出部17による周期性抽出処理(図11:ステップS104)について説明する。
図12は、本実施形態においてエラー周期算出部17が行う周期性抽出処理を示すフローチャートである。また、同図において、周期性抽出処理の過程で得られる結果の一例が示されている。ここでは、周期性抽出軸に時間間隔が指定された場合について説明する。
エラー周期算出部17は、周期性抽出処理を開始すると、分析条件情報で指定された絞り込み条件から、まだ選択していない絞り込み条件を選択する(ステップS201)。例えば、図5に示した例において、VLANIDの範囲が指定され、かつ「繰り返しあり」が選択された場合、絞り込み条件として、範囲内のVLANIDが順に絞り込み条件として選択されることになる。
エラー周期算出部17は、選択した絞り込み条件に該当し、エラーが生じているパケットのパケットエラー情報を選択するフィルタリングを行い(ステップS202)、選択したパケットエラー情報をタイムスタンプに基づいてソートする(ステップS203)。図12では、エラーが発生しているパケットのパケットエラー情報を絞り込んだ例をフィルタリングの結果として示している。
エラー周期算出部17は、ソートした各パケットエラー情報の時間間隔を算出して、パケットにエラーが発生した時間間隔を取得する(ステップS204)。
エラー周期算出部17は、取得した時間間隔ごとにエラーが発生したことを示す値を設定して2次元の集合データを生成する(ステップS205)。図12では、エラーが発生したことを示す値として「1」を設定した例を示している。
エラー周期算出部17は、生成した2次元の集合データから横軸を時間間隔とし縦軸をスコア(エラーの発生頻度)とした度数分布を周期性特徴データとして算出する(ステップS206)。図12では、1分30秒間隔前後でパケットにエラーが発生する頻度が高い場合を示している。なお、スコアは、ステップS205において各時間間隔に設定した値の和である。
エラー周期算出部17は、算出した周期性特徴データと、ステップS202において用いた絞り込み条件とを対応付け、周期性情報として周期性情報記憶部18に記憶させて保存し(ステップS207)、周期性抽出処理を終了する。
次に、周期性抽出軸にパケット数が指定された場合について説明する。
図13は、本実施形態においてエラー周期算出部17が行う周期性抽出処理を示すフローチャートである。同図において、図12と同様に周期性抽出処理の過程で得られる結果の一例が示されている。
エラー周期算出部17は、周期性抽出処理を開始すると、分析条件情報で指定された絞り込み条件から、まだ選択していない絞り込み条件を選択する(ステップS301)。
エラー周期算出部17は、選択した絞り込み条件に該当するパケットエラー情報を選択するフィルタリングを行い、選択したパケットエラー情報にパケットフレーム番号順にシーケンス番号を割り振る(ステップS302)。
エラー周期算出部17は、選択したパケットエラー情報のうち、エラーが生じているパケットのパケットエラー情報及びシーケンス番号を抽出するフィルタリングを行う(ステップS303)。
エラー周期算出部17は、抽出した各パケットエラー情報に割り振られたシーケンス番号の差分を算出する(ステップS304)。すなわち、パケットにエラーが発生する間に送出されるパケット数を算出する。
エラー周期算出部17は、算出した差分値ごとにエラーが発生したことを示す値を設定して2次元の集合データを生成する(ステップS305)。図13では、エラーが発生したことを示す値として「1」を設定した例を示している。
エラー周期算出部17は、生成した2次元の集合データから横軸をシーケンス番号の差分とし縦軸をスコア(エラーの発生頻度)とした度数分布を周期性特徴データとして算出する(ステップS306)。図13では、パケットを約50回送出するたびにパケットにエラーが発生する頻度が高い場合を示している。
エラー周期算出部17は、算出した周期性特徴データと、ステップS302において用いた絞り込み条件とを対応付け、周期性情報として周期性情報記憶部18に記憶させて保存し(ステップS307)、周期性抽出処理を終了する。
次に、周期性抽出軸にデータ転送量が指定された場合について説明する。
図14は、本実施形態においてエラー周期算出部17が行う周期性抽出処理を示すフローチャートである。同図において、図12と同様に周期性抽出処理の過程で得られる結果の一例が示されている。
エラー周期算出部17は、周期性抽出処理を開始すると、分析条件情報で指定された絞り込み条件から、まだ選択していない絞り込み条件を選択する(ステップS401)。
エラー周期算出部17は、選択した絞り込み条件に該当するパケットエラー情報を選択するフィルタリングを行い、選択したパケットエラー情報に対応するパケットによるデータ転送量(ペイロード容量又はパケットサイズ)の累計をパケットエラー情報ごとに算出する(ステップS402)。図14では、パケットフレーム番号で識別されるパケットエラー情報ごとに、対応するパケットのデータ転送量の累計値(「100」、「2021」、…)が得られる例が示されている。
エラー周期算出部17は、選択したパケットエラー情報のうち、エラーが生じているパケットのパケットエラー情報及びデータ転送量の累計値を抽出するフィルタリングを行う(ステップS403)。
エラー周期算出部17は、抽出した各パケットエラー情報に対応する累計値の差分を算出する(ステップS404)。すなわち、パケットにエラーが発生する間に送出されるデータ量を算出する。
エラー周期算出部17は、算出した差分ごとにエラーが発生したことを示す値を設定して2次元の集合データを生成する(ステップS405)。図14では、エラーが発生したことを示す値として「1」を設定した例を示している。
エラー周期算出部17は、生成した2次元の集合データから横軸をデータ転送量の差分とし縦軸をスコア(エラーの発生頻度)とした度数分布を周期性特徴データとして算出する(ステップS406)。図14では、パケットを約15800byteのデータ量を送出するたびにパケットにエラーが発生する頻度が高い場合を示している。
エラー周期算出部17は、算出した周期性特徴データと、ステップS402において用いた絞り込み条件とを対応付け、周期性情報として周期性情報記憶部18に記憶させて保存し(ステップS407)、周期性抽出処理を終了する。
続いて、故障判定部22による故障判定処理(図11:ステップS106)について説明する。図15は、本実施形態において故障判定部22が行う故障判定処理を示すフローチャートである。
故障判定部22は、故障判定処理を開始すると、周期性情報記憶部18に記憶されている周期性情報から1レコード(番号ごとに対応付けられた各情報)を読み込む(ステップS501)。
故障判定部22は、故障箇所特徴情報記憶部21に記憶されている故障箇所特徴情報から1レコード(故障箇所管理IDごとに対応付けられた各情報)を読み込む(ステップS502)。
故障判定部22は、読み込んだ周期性情報のパケットエラー特徴と、読み込んだ故障箇所特徴情報のパケットエラー特徴とが一致するか否かを判定し(ステップS503)、一致しない場合(ステップS503:NO)、処理をステップS502に戻し、他の故障箇所特徴情報との比較を繰り返して行う。
一方、パケットエラー特徴が一致する場合(ステップS503:YES)、故障判定部22は、周期性情報の周期性特徴データと、故障箇所特徴情報の周期性特徴データとの類似度を算出し(ステップS504)、算出した類似度が故障箇所特徴情報の類似度閾値条件を満たすか否かを判定する(ステップS505)。
算出した類似度が類似度閾値条件を満たさない場合(ステップS505:NO)、故障判定部22は、処理をステップS502に戻す。一方、算出した類似度が類似度閾値条件を満たす場合(ステップS505:YES)、故障判定部22は、類似度情報を類似度記憶部23に記録する(ステップS506)。
故障判定部22は、故障箇所特徴情報記憶部21に記憶されている故障箇所特徴情報すべてと、ステップS501において読み込んだ周期性情報とを比較したか否かを判定し(ステップS507)、故障箇所特徴情報すべてと比較していない場合(ステップS507:NO)、処理をステップS502に戻す。一方、故障箇所特徴情報すべてと比較し終わった場合(ステップS507:YES)、故障判定部22は、周期性情報記憶部18に記憶されている周期性情報すべてと、故障箇所特徴情報とを比較したか否かを判定する(ステップS508)。
周期性情報すべてと故障箇所特徴情報とを比較していない場合(ステップS508)、故障判定部22は、処理をステップS501に戻し、他の周期性情報と故障箇所特徴情報との比較を繰り返して行う。一方、周期性情報すべてと故障箇所特徴情報とを比較し終わった場合(ステップS508:YES)、故障判定部22は故障判定処理を終了する。
故障判定部22は、情報算出部11において算出された周期性情報と、故障箇所特徴情報記憶部21に記憶されている故障箇所特徴情報とのすべての組み合わせに対して、パケットエラー特徴が一致しているか否かを判定し、一致している場合に類似度を算出する。算出した類似度が、故障箇所特徴情報の類似度閾値条件を満たす場合、故障判定部22は、故障箇所特徴情報が示す故障装置・故障箇所で故障が発生していると判定する。この判定結果は、類似度記憶部23に類似度情報として記憶され、分析結果出力部24により出力される。
上述のように、故障検出装置1は、パケットキャプチャ装置6が生成したパケットキャプチャファイルから、ネットワーク5において用いられている通信中継装置51において故障が生じているか否かを判定し、故障が生じている場合に故障箇所を特定する。
メモリ素子の不具合により発生するサイレント故障は、パケットにエラーが発生するタイミングに特定の周期性をもたらす。そこで、周期性を検出するために、時間、パケット数、及びデータ転送量それぞれの間隔を軸にして情報算出部11が周期性特徴データを算出するようにした。これにより、サイレント故障により発生するパケットのエラーの特徴を把握することができ、故障の検出を行うことができる。
また、算出した周期性特徴データと、予め定められた故障箇所特徴情報との類似度から故障判定部22が故障の有無と、故障装置・故障箇所の特定をすることができ、ネットワーク5において用いられている複数の通信中継装置51を個別に検査する必要がないので、故障を検出するために要する手間を削減することができる。
また、故障検出装置1はパケットキャプチャファイルに基づいて通信中継装置51の故障判定を行うことができるので、通信中継装置51を直接操作することなく、ミラーパケットを取得するという簡易な遠隔操作で得られる情報により、故障の検出を行うことができる。
また、通信中継装置51のメモリ素子に不具合が生じた場合に、「Ping」コマンドを用いた定期監視や、SNMP(Simple Network Management Protocol)やsyslogを用いた監視などが正しく行われなくなったときでも、通信中継装置51から送出されるパケットに生じるエラーに基づいて、故障検出装置1は故障の検出及び故障箇所の特定をすることができる。
また、故障検出装置1では、周期性特徴データを算出する際に、送信元アドレスや宛先アドレスによりエラーパケット情報を絞り込むようにしている。これにより、周期的な特徴を検出するとともに、ネットワーク5においてパケットに周期的なエラーが発生する経路を特定することができ、容易に故障が生じている通信中継装置51の特定又は絞り込みを行うことができる。例えば、特定の通信中継装置51を経由するパケットを対象として周期性特徴データを算出し、通信中継装置51ごとの周期性特徴データを比較して周期性が強く表れた通信中継装置51を対象として、更にパケットの分析を行う。これにより、数多くの通信中継装置51からネットワーク5が構成されている場合においても、故障が発生している可能性のある通信中継装置51を容易に絞り込めるため、故障の検出に要する時間を短縮することができる。また、ネットワーク5を利用しているユーザ4から通信速度の低下などのクレームがあった場合に、故障検出装置1は当該ユーザ4のパケットが経由する通信中継装置51に絞って故障の検出をすることができる。
なお、上述の実施形態において、エラー周期算出部17は内積演算を用いて類似度を算出する構成について説明したが、内積演算以外の演算を用いて周期性情報の周期性特徴データと、故障箇所特徴情報の周期性特徴データとの類似度を算出するようにしてもよい。例えば、エラー周期算出部17は、2つの周期性特徴データの相関係数を類似度として算出するようにしてもよい。この場合、周期性情報の周期性特徴データのスコアを{x}(i=1,2,…,n)とし、故障箇所特徴情報の周期性特徴データのスコアを{y}(i=1,2,…,n)とすると、{x}と{y}との相関係数Kは、次式(1)を用いて算出することができる。
Figure 0005824746
式(1)において、上にバー( ̄)が付されたxはスコア{x}の相加平均であり、同様に、上にバー( ̄)が付されたyはスコア{y}の相加平均である。
また、
なお、上述の実施形態において、エラー周期算出部17が度数分布を算出する構成について説明を行った。しかし、エラー周期算出部17は、度数分布に替えて、時刻とエラー発生に関連したデータをフーリエ変換し、各周波数(エラー発生周期の逆数)を示す値をその周期におけるスコアとしてもよい。例えば、横軸として時刻、縦軸として当該時刻でのエラー発生を数値化(例えばエラー発生を1)した2次元データに対してフーリエ変換を行い、各周波数におけるフーリエ係数の実数値をスコアとする。
また、上述の実施形態において、故障検出装置1は、各通信中継装置51におけるサイレント故障を検出対象にした説明を行った。しかし、故障検出装置1は、通信中継装置51において生じる故障によりパケットにエラーから、各通信中継装置51におけるサイレント故障以外の故障を検出するようにしてもよい。
なお、本発明における情報算出装置、及び故障検出装置の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりエラーの発生周期の算出や、通信中継装置における故障の判定を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。更に、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
なお、本発明に記載のエラー周期出力部は、上述の実施形態に記載の分析結果出力部24に対応する。
1…故障検出装置
2…インターネット接続業者
3…サービス提供事業者
4…ユーザ
5…ネットワーク
6…パケットキャプチャ装置
7…パケットキャプチャファイル記憶部
11…情報算出部
12…エラー特徴テンプレート記憶部
13…分析条件設定部
14…パケットデコード部
15…エラー検出部
16…パケットエラー記憶部
17…エラー周期算出部
18…周期性情報記憶部
21…故障箇所特徴情報記憶部
22…故障判定部
23…類似度記憶部
24…分析結果出力部
51…通信中継装置

Claims (6)

  1. ネットワークに用いられる通信中継装置にて中継される情報から該情報において生じたエラーを検出するエラー検出部と、前記エラー検出部が検出したエラーの発生周期を算出するエラー周期算出部と、前記エラー周期算出部が算出したエラーの発生周期を出力するエラー周期出力部と、を備える情報算出装置と、
    前記通信中継装置における故障に応じて該通信中継装置にて中継される情報において生じるエラーごとに、該エラーの発生周期を示す故障箇所特徴情報を予め記憶している故障箇所特徴情報記憶部と、
    前記情報算出装置が出力するエラーの発生周期と、前記故障箇所特徴情報とに基づいて前記通信中継装置において故障が生じているか否かを判定する故障判定部と
    を具備していることを特徴とする故障検出装置。
  2. 請求項に記載の故障検出装置において、
    前記故障判定部は、
    前記情報算出装置が出力するエラーの発生周期と、各エラーの前記故障箇所特徴情報との類似度を算出し、予め定められた閾値以上になる前記算出した類似度に対応するエラーが前記通信中継装置において生じていると判定する
    ことを特徴とする故障検出装置。
  3. 請求項又は請求項のいずれかに記載の故障検出装置において、
    前記エラー周期算出部は、
    前記エラー検出部が検出したエラーの発生間隔を、時間、情報の送出回数、又は情報量のいずれかに基づいて算出する
    ことを特徴とする故障検出装置。
  4. 請求項から請求項のいずれか一項に記載の故障検出装置において、
    情報において生じるエラーの種別を予め記憶するエラー特徴テンプレート記憶部を更に具備し、
    前記エラー周期算出部は、
    前記エラー特徴テンプレート記憶部に記憶されているエラーの種別に基づいて、エラーの発生周期を算出する
    ことを特徴とする故障検出装置。
  5. ネットワークに用いられる通信中継装置における故障に応じて該通信中継装置にて中継される情報において生じるエラーごとに、該エラーの発生周期を示す故障箇所特徴情報を予め記憶している故障箇所特徴情報記憶部を具備している故障検出装置における故障検出方法であって、
    ネットワークに用いられる通信中継装置にて中継される情報から、該情報において生じたエラーを検出するエラー検出ステップと、
    前記エラー検出ステップにおいて検出したエラーの発生周期を算出するエラー周期算出ステップと、
    前記エラー周期算出ステップにおいて算出したエラーの発生周期を出力するエラー周期出力ステップと、
    前記エラー周期出力ステップにおいて出力するエラーの発生周期と、前記故障箇所特徴情報とに基づいて前記通信中継装置において故障が生じているか否かを判定する故障判定ステップと
    を有することを特徴する故障検出方法。
  6. ネットワークに用いられる通信中継装置における故障に応じて該通信中継装置にて中継される情報において生じるエラーごとに、該エラーの発生周期を示す故障箇所特徴情報を予め記憶している故障箇所特徴情報記憶部を具備している故障検出装置に設けられたコンピュータに、
    ネットワークに用いられる通信中継装置にて中継される情報から、該情報において生じたエラーを検出するエラー検出ステップと、
    前記エラー検出ステップにおいて検出したエラーの発生周期を算出するエラー周期算出ステップと、
    前記エラー周期算出ステップにおいて算出したエラーの発生周期を出力するエラー周期出力ステップと、
    前記エラー周期出力ステップにおいて出力するエラーの発生周期と、前記故障箇所特徴情報とに基づいて前記通信中継装置において故障が生じているか否かを判定する故障判定ステップと
    を実行させるための故障検出プログラム。
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