JP5135275B2 - 経路障害箇所推定装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の自律システム(Autonomous System:AS)が相互に接続されて構成される通信ネットワークシステムにおける通信経路の障害箇所を推定する経路障害箇所推定装置及びコンピュータプログラムに関する。
従来、インターネットは、各組織(インターネットサービスプロバイダ(ISP)、企業等)が有する自律したTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)ネットワーク(自律システム(AS))を、相互に接続して構成されている。ASは、一つの経路制御ポリシーで運用される通信機器(ノード)の集合体として構成される。ノードとしては、例えばルータやコンピュータなどがある。また、各ASには識別番号(AS番号)が付与される。
ASは、AS間で利用する経路制御プロトコルとして、境界ゲートウェイ・プロトコル(Border Gateway Protocol:BGP)を利用する。各ASは、BGPにより、経路情報を交換する。具体的には、ASは、BGP経路更新メッセージ(BGPアップデート(UPDATE)メッセージ)を用いて、経路情報を広報する。BGPアップデートメッセージには、経路情報の変更を広報するための「ANNOUNCE」と、経路情報の削除を広報するための「WITHDRAW」と、の2種類がある。
インターネット上の通信経路の障害箇所を推定する技術として、例えば非特許文献1〜4に記載の従来技術が知られている。非特許文献1〜3に記載の従来技術では、複数の地点で計測されたBGPアップデートメッセージから、同一の経路障害に起因して発生したメッセージ群を抽出し、各メッセージ群に含まれるASパス属性の変化に基づいて障害箇所を推定している。ASパス属性は、BGPアップデートメッセージが発信元のASから順次経由してきたASのAS番号が、経由順で並べられたAS番号列である。
非特許文献4に記載の従来技術では、一地点で計測されたBGPアップデートメッセージから、AS間の接続の構成を表す情報であるネットワークトポロジー(網構成)を生成し、経路変更発生前後の各ネットワークトポロジーの差分に基づいて障害箇所の候補を求め、各計測地点間で重複する障害箇所候補に基づいて障害箇所を絞り込んでいる。
非特許文献5に記載の従来技術では、近接するASの組であるAS間リンクを通信経路として利用するプレフィックス数をBGPアップデートメッセージから算出して、算出された値を移動平均により平滑化した期待値と比較し、算出値と期待値が大きく乖離するAS間リンクを障害箇所として推定している。
D.F.Chang,R.Govindan, and J.Heidemann,"The temporal and topological characteristics of BGP path changes",in Proc.ICNP,2003. M.Caesar,L.Subramanian, and R.H.Katz,"Route cause and analysis of Internet routing dynamics",tech.rep.,UCB/CSD−0401302,2003. A.Feldmann,O.Maennel,Z.M.Mao,A.Berger,B.Maggs,"Locating Internet Routing Instabilities",in Proc.ACM SIGCOMM 2004,Sep.2004. M.Lad,A.Nanavati,D.Massey, and L.Zhang,"An algorithmic approach to identifying link failures",in Proc.PRDC,2004. M.Lad,R.Oliveira,D.Massey, and L.Zhang,"Inferring the Origin of Routing Changes using Link Weights",in Proc.ICNP,2007.
しかし、上述した従来技術では、以下の問題がある。
非特許文献1〜3の従来技術では、同時に複数箇所で障害が発生した場合、確かに同一の経路障害に起因して発生したメッセージ群を抽出することが難しく、推定結果に誤りが生じやすい。
非特許文献4の従来技術では、計測されたBGPアップデートメッセージを障害前のものと障害後のものとに正確に分類することが難しいために、経路障害発生前後の各ネットワークトポロジーの精度が低下し、推定結果に誤りが生じる恐れがある。また、AS個別のルーティングポリシーを考慮しないので、計測地点ごとに推定される障害箇所候補間で矛盾が発生し、推定精度が低下する。
また、非特許文献5の従来技術では、各AS間リンクを通信経路として利用するプレフィックス数をBGPアップデートメッセージから算出した値と、算出された値の移動平均による期待値とを比較し大きく乖離する場合を抽出している。
このため、算出された値と算出された値の移動平均による期待値とを比較して大きな乖離とみなされないような小規模の障害が推定できず、大規模な経路障害しか推定できないという課題があった。
上記したように従来技術では、実際に計測されたBGPアップデートメッセージを基にして経路障害の発生前と発生後の切り分けを正確に行うことが難しいために、経路障害箇所の推定精度の向上に限界が生じている。このため、実際に計測されたBGPアップデートメッセージを基にして経路障害の発生前と発生後の切り分けを行うのではなく、それとは全く異なったアプローチによって経路障害箇所の推定を行うことにより、経路障害箇所の推定精度の向上を試みることを課題とする。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、ある経路障害が発生した場合のBGPアップデートメッセージの伝播状態をシミュレーションにより求め、そのシミュレーション結果と実測データとの比較により経路障害箇所を推定することのできる経路障害箇所推定装置及びコンピュータプログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る経路障害箇所推定装置は、複数のASが相互に接続されて構成される通信ネットワークシステムにおける通信経路の障害箇所を推定する経路障害箇所推定装置において、あるネットワークトポロジーにおけるBGPアップデートメッセージの伝播状態を計算するネットワークシミュレータと、障害箇所推定時刻における前記通信ネットワークシステムのネットワークトポロジーにおいてある障害シナリオが適用された前記ネットワークシミュレータのシミュレーション結果と、前記通信ネットワークシステムで実測された前記障害箇所推定時刻におけるBGPアップデートメッセージの伝播状態との類似度を計算する計算部と、前記類似度に基づいて、経路障害箇所推定結果を表す推定データを生成する推定データ生成部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る経路障害箇所推定装置においては、障害箇所推定時刻における前記通信ネットワークシステムのネットワークトポロジーにおいて障害シナリオ非適用の前記ネットワークシミュレータのシミュレーション結果と、前記通信ネットワークシステムで実測された前記障害箇所推定時刻におけるBGPアップデートメッセージの伝播状態とを比較する比較部と、前記比較の結果に基づいて、前記ネットワークシミュレータのシミュレーション条件を校正する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る経路障害箇所推定装置においては、前記ネットワークシミュレータは、ネットワークトポロジーに含まれるASからある地点に到達するまでにBGPアップデートメッセージが経由するASのAS番号順序列を計算する手段を有することを特徴とする。
本発明に係る経路障害箇所推定装置においては、前記制御部は、前記比較の結果、不一致したAS番号順序列に対応するプレフィックスの広報を停止させることを特徴とする。
本発明に係る経路障害箇所推定装置においては、前記ネットワークシミュレータは、前記AS番号順序列に基づいてRIBを生成するRIB生成部を有することを特徴とする。
本発明に係る経路障害箇所推定装置においては、前記比較部は、前記ネットワークシミュレータによって、ネットワークトポロジーに含まれるASからある地点に到達するまでにBGPアップデートメッセージが経由するASのAS番号順序列に基づいて生成されたRIBと、前記通信ネットワークシステムで実測されたRIBとを比較することを特徴とする。
本発明に係る経路障害箇所推定装置においては、前記通信ネットワークシステムで実測されたBGPアップデートメッセージ及びRIBを入力する入力部と、前記入力されたBGPアップデートメッセージ及びRIBからASトポロジー情報を取得するASトポロジー情報抽出部と、前記ASトポロジー情報に基づいて、前記ネットワークシミュレータで用いるネットワークトポロジーを生成するネットワークトポロジー生成部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る経路障害箇所推定装置においては、前記通信ネットワークシステムで実測されたBGPアップデートメッセージ及びRIBを入力する入力部と、前記入力されたBGPアップデートメッセージ及びRIBから、前記BGPアップデートメッセージが発信元のASから順次経由してきたASのAS番号が経由順で並べられたAS番号列を、隣接するAS対に分解する隣接AS分解手段と、前記隣接AS分解手段で分解された各隣接するAS対の経路をBGPアップデートメッセージが通信経路として利用するプレフィックス数を集計するプレフィックス数集計手段と、前記プレフィックス数集計手段で集計されたプレフィックス数を前記BGPアップデートメッセージに基づき増減させるプレフィックス数増減手段と、前記プレフィックス数の減少を監視するプレフィックス数監視手段と、前記プレフィックス数監視手段に基づき、プレフィックス数が減少した隣接するASの組を経路障害箇所候補として生成する経路障害箇所候補生成手段と、前記経路障害箇所の候補生成手段で生成された経路障害箇所候補の情報を用いて、前記ネットワークシミュレータのシミュレーション条件を校正する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、複数のASが相互に接続されて構成される通信ネットワークシステムにおける通信経路の障害箇所を推定する経路障害箇所推定処理を行うためのコンピュータプログラムであって、障害箇所推定時刻における前記通信ネットワークシステムのネットワークトポロジーにおいてある障害シナリオが適用された場合のBGPアップデートメッセージの伝播状態を計算するシミュレーションステップと、該シミュレーション結果と、前記通信ネットワークシステムで実測された前記障害箇所推定時刻におけるBGPアップデートメッセージの伝播状態との類似度を計算する計算ステップと、前記類似度に基づいて、経路障害箇所推定結果を表す推定データを生成する推定データ生成ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
これにより、前述の経路障害箇所推定装置がコンピュータを利用して実現できるようになる。
本発明によれば、ある経路障害が発生した場合のBGPアップデートメッセージの伝播状態をシミュレーションにより求めることができ、そのシミュレーション結果と実測データとの比較により経路障害箇所を推定することが可能になるという効果が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る経路障害箇所推定装置1の構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る経路障害箇所推定手順のフローチャートである。 同実施形態に係る経路障害箇所推定手順のフローチャートである。 実BGPアップデートメッセージの例である。 本発明の一実施形態に係るシミュレーション状態の例である。 本発明の一実施形態に係るシミュレーション状態の例である。 本発明の一実施形態に係るシミュレーション状態の例である。 本発明の第2の実施形態に係る経路障害箇所推定装置1の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る経路障害箇所推定手順のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る経路障害箇所推定手順のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るAS間リンクを通信経路とするプレフィックス数の集計方法の例を示す図である。 実BGPアップデートメッセージの例である。
[第1実施形態]
以下、図面を参照し、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る経路障害箇所推定装置1の構成を示すブロック図である。図1において、経路障害箇所推定装置1は、実BGPデータファイル入力部2と実BGPデータ記憶部3とASトポロジー情報抽出部4とoriginAS情報抽出部5とRIB比較部6と尤度計算部7と推定データ生成部8とネットワークシミュレータ10とを備える。
ネットワークシミュレータ10は、ネットワークトポロジー生成部11とネットワークトポロジー記憶部12とBGPアップデートメッセージ生成部13とBGPアップデートメッセージ記憶部14とRIB生成部15とRIB記憶部16とBGP実行制御部17とを有する。
なお、本実施形態に係る経路障害箇所推定装置1は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、あるいはパーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムにより構成され、図1に示される経路障害箇所推定装置1の各部の機能を実現するためのプログラムを実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。例えば、ネットワークシミュレータ10の機能を実現するためのプログラムとして、「The Network Simulator ns-2」と呼ばれるフリーソフトウェア(http://www.isi.edu/nsnam/ns/)などが利用可能である。
また、その経路障害箇所推定装置1には、周辺機器として入力装置、出力装置等(いずれも図示せず)が接続されるものとする。ここで、入力装置とはキーボード、マウス等の入力デバイスや、記録媒体からデータを読み出す読み出し装置等のことをいう。出力装置としては、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等の表示装置、記録媒体への記録装置、印字装置などが挙げられる。
また、上記周辺機器については、経路障害箇所推定装置1に直接接続するものであってもよく、あるいは通信回線を介して接続するようにしてもよい。また、通信装置によりサーバ装置等とデータ通信し、データを入出力するようにしてもよい。
図2、図3は、本実施形態に係る経路障害箇所推定手順のフローチャートである。以下、図2、図3のフローチャートを参照しながら、図1の経路障害箇所推定装置1を説明する。
まず、図2においてステップS1では、実BGPデータファイル入力部2が、実BGPデータファイルを入力する。実BGPデータファイルは、実際に複数の計測地点の各ノードで計測されたBGPアップデートメッセージと、実際に該計測地点の各ノードにより生成されたRIB(Routing Information Base;ルーティング情報ベース)とが、5〜10分単位で、ファイルに格納されたものである。
なお、説明の便宜上、実BGPデータファイルに含まれる、BGPアップデートメッセージのことを「実BGPアップデートメッセージ」と称し、RIBのことを「実RIB」と称する。
図4に、実BGPアップデートメッセージの例が示されている。図4の実BGPアップデートメッセージは、「ANNOUNCE」メッセージの例である。図4において、実BGPアップデートメッセージは、受信者の受信時刻(TIME)、メッセージタイプ(TYPE)、受信者の直前の送信者であるASの情報(FROM)、宛先(つまり受信者)のASの情報(TO)、ORIGIN属性、ASパス属性、ネクストホップのIPアドレス、メッセージ発信元のASが有するプレフィックスなどを有する。
図4の例では、ASパス属性の最初のAS番号(originAS情報)により、AS番号「34400」のASが当該メッセージの発信元である。そして、当該メッセージにより、AS番号「34400」のASは、プレフィックス「84.23.96.0/19」を広報している。プレフィックスは、ASが有するネットワークのアドレス範囲を示す。従って、AS番号「34400」のASは、プレフィックス「84.23.96.0/19」で示されるアドレス範囲のネットワークを有している。これにより、プレフィックス「84.23.96.0/19」で示されるアドレス範囲を宛先とするパケットは、AS番号「34400」のASに到達するように、その経路が選択されればよい。その経路の一つが、ASパス属性のAS番号列で示される。
なお、図4の例では、ASパス属性のAS番号列中に、AS番号が重複しているが、これはAS個別のルーティングポリシーによるものである。ASパス属性は、当該メッセージを受信したASが自AS番号を順次追加したものであるが、ルーティングポリシーによって自AS番号を複数個追加するASがある。ルータにおける経路選択では、通常、最短経路(宛先までのホップ数(経由するASの個数)が最小である経路)が選択される。ここで、ASパス属性のAS番号列中のAS番号の重複は、そのままホップ数としてカウントされる。つまり、重複数の多いASパス属性のAS番号列は、広報対象のプレフィックスに到達する経路として、選ばれ難くなる。このような理由等によって、ASパス属性に対して、自AS番号を複数個追加するASが存在する。
実RIBは、経路表の一種であり、インターネット全体に存在する全経路の情報を有する。実RIBは、実BGPアップデートメッセージに基づいて生成される。実RIBは、生成された時刻の情報を有する。
実BGPデータファイルは、例えば、一般に公開されているBGPデータベース30から取得することができる。BGPデータベース30としては、例えば「RouteViewsプロジェクト(http://www.routeviews.org/)」や「RISプロジェクト(http://www.ripe.net/ris/)」などが利用可能である。なお、実BGPデータファイル入力部2は、通信により実BGPデータファイルを受信してもよく、或いは、記録媒体から実BGPデータファイルを読み込んでもよい。
実BGPデータファイル入力部2は、入力した実BGPデータファイルを実BGPデータ記憶部3に格納する。実BGPデータ記憶部3は、実BGPデータファイルに含まれる実BGPアップデートメッセージ及び実RIBを、計測地点別、メッセージ受信時刻別及びRIB生成時刻別に、それぞれ検索することができるように記憶する。
ステップS2では、ASトポロジー情報抽出部4が、実BGPデータ記憶部3内の実BGPアップデートメッセージ及び実RIBからASトポロジー情報を取得する。利用者は、いつの時点の経路障害について障害箇所を推定するのかを指定するために、障害箇所推定時刻情報(日付、時刻)を入力する。ASトポロジー情報抽出部4は、入力された障害箇所推定時刻情報に対応する実BGPアップデートメッセージ及び実RIBを実BGPデータ記憶部3から検索し、検索された実BGPアップデートメッセージ及び実RIBからASトポロジー情報を取得する。ASトポロジー情報は、ネットワークトポロジーを生成するための情報であり、AS間の接続関係(どのASとどのASが接続されているのか)を表す。ASパス属性からASトポロジー情報を取得することができる。ASトポロジー情報抽出部4は、取得したASトポロジー情報をネットワークシミュレータ10内のネットワークトポロジー生成部11に送る。
ステップS3では、ネットワークトポロジー生成部11が、ASトポロジー情報抽出部4から受け取ったASトポロジー情報に基づいて、AS間の接続の構成を表す情報であるネットワークトポロジーを生成する。一ASは、単独のノードから構成されてもよく、或いは、複数のノードから構成されてもよい。但し、一ASを複数のノードから構成することによって、AS内部の障害発生を模擬する場合に、多様な事象を模擬することが可能となる。ネットワークトポロジー生成部11は、生成したネットワークトポロジーをネットワークトポロジー記憶部12に格納する。なお、ネットワーク運用情報などの正確なASトポロジー情報を入力して、ネットワークトポロジーを生成するようにしてもよい。
ステップS4では、originAS情報抽出部5が、実BGPデータ記憶部3内の実BGPアップデートメッセージ及び実RIBから、各プレフィックスに対応するoriginAS情報を取得する。originAS情報は、あるプレフィックスのアドレス範囲のネットワークを有するASのAS番号である。originAS情報抽出部5は、取得したoriginAS情報及び該対応するプレフィックスの組をネットワークシミュレータ10内のBGP実行制御部17に送る。
ステップS5では、BGP実行制御部17が、BGPアップデートメッセージ生成部13に対し、originAS情報抽出部5から受け取ったoriginAS情報及び該対応するプレフィックスの組に基づいてプレフィックスの広報を設定する。BGP実行制御部17は、originAS情報のAS番号のASが広報するプレフィックスとして、該originAS情報に対応するプレフィックスを設定する。また、BGP実行制御部17は、実BGPデータ記憶部3から計測地点のノードの情報を取得し、BGPアップデートメッセージ生成部13に対して計測地点のノードを設定する。
ステップS6では、BGPアップデートメッセージ生成部13が、BGP実行制御部17からの設定に従って、BGPアップデートメッセージを生成する。BGPアップデートメッセージ生成部13は、ネットワークトポロジー記憶部12内のネットワークトポロジーに含まれる全てのASに関し、各ASが発信するBGPアップデートメッセージを生成する。そのBGPアップデートメッセージには、BGP実行制御部17から設定された当該ASのプレフィックスを含める。さらに、BGP実行制御部17から設定された計測地点のノード毎に、全てのBGPアップデートメッセージに関し、当該ノードに到達するまでのASパス属性を生成して各BGPアップデートメッセージに含める。このASパス属性は、最短経路とし、且つ、AS番号の重複なしとする。これにより、計測地点のノード毎に、全ASからのBGPアップデートメッセージが生成される。BGPアップデートメッセージ生成部13は、計測地点のノード毎に生成したBGPアップデートメッセージをBGPアップデートメッセージ記憶部14に格納する。
ステップS7では、RIB生成部15が、BGPアップデートメッセージ記憶部14内のBGPアップデートメッセージに基づいて、計測地点のノード毎に、RIBを生成する。RIB生成部15は、計測地点のノード毎に生成したRIBをRIB記憶部16に格納する。
図5に、上記ステップS7までのシミュレーション状態が示されている。図5において、各ASが接続されたネットワークトポロジーと、広報対象のプレフィックスと、各計測地点のノード101に到達するBGPアップデートメッセージと、各計測地点のノード101で生成されるRIBとが示されている。図5の例では、AS1がプレフィックス「192.168.1/24」と「192.168.2/24」を広報し、AS2がプレフィックス「192.168.11/24」と「192.168.12/24」を広報し、AS3がプレフィックス「192.168.21/24」と「192.168.22/24」を広報する、ように設定されている。そして、各計測地点A,B,Cのノード101に到達するBGPアップデートメッセージが生成されている。そして、各計測地点A,B,Cのノード101のRIBが生成されている。
図3のステップS8では、RIB比較部6が、RIB記憶部16内のRIB(シミュレーション結果のRIB)と実BGPデータ記憶部3内の実RIBとを、計測地点のノード毎に比較する。RIB比較部6は、各プレフィックスに対応するASパス属性(プレフィックスに到達するまでに経由するASのAS番号列)が、両者(シミュレーション結果のRIBと実RIB)で一致するか検査する。RIB比較部6は、その検査結果をBGP実行制御部17に通知する。
ステップS8の結果、シミュレーション結果のRIBと実RIBの内容が一致した場合(ステップS9、YES)にはステップS11に進み、不一致した場合(ステップS9、NO)にはステップS10に進む。
ステップS10では、BGP実行制御部17が、BGPアップデートメッセージ生成部13に対し、ステップS8の結果が不一致であるプレフィックスの広報を停止するように設定する。これは、ステップS8の結果が不一致であるプレフィックスの広報(実BGPアップデートメッセージ)は、AS個別のルーティングポリシーによる影響を受けている可能性があるので、その影響をシミュレーション結果から排除するためである。
図6に、上記ステップS10までのシミュレーション状態が示されている。図6の例では、図5のシミュレーション状態から、AS1のプレフィックス「192.168.2/24」とAS2のプレフィックス「192.168.11/24」とが広報を停止されている。
次いで、ステップS11では、BGP実行制御部17が、BGPアップデートメッセージ生成部13に対し、障害シナリオ40に従って、各計測地点のノードに到達するBGPアップデートメッセージを生成するように指示する。利用者は障害シナリオ40を入力する。障害シナリオ40は障害箇所を指定する。障害箇所は、AS間の接続であってもよく、或いは、AS自身であってもよい。また、障害シナリオ40が指定する障害箇所は、1つでも複数でもよい。
BGP実行制御部17は、障害シナリオ40で指定された障害箇所をBGPアップデートメッセージ生成部13に設定する。BGPアップデートメッセージ生成部13におけるBGPアップデートメッセージ生成方法は、ステップS6とほぼ同様であるが、BGPアップデートメッセージに含めるASパス属性については、BGP実行制御部17から設定された障害箇所を経由しないように、且つ、最短経路、且つ、AS番号の重複なしで生成する。これにより、障害シナリオ40で指定された障害箇所で障害発生後に、各計測地点のノードに到達する、全ASからのBGPアップデートメッセージが生成される。BGPアップデートメッセージ生成部13は、計測地点のノード毎に生成した、障害発生後のBGPアップデートメッセージをBGPアップデートメッセージ記憶部14に格納する。
図7に、ステップS11までのシミュレーション状態が示されている。図7の例は、2つの障害箇所(シナリオ1,2)を含む障害シナリオ40を適用した場合である。シナリオ1は、AS4とAS5間の接続を障害箇所に指定している。シナリオ2は、AS6とAS7間の接続を障害箇所に指定している。図7のシミュレーション状態では、図6のシミュレーション状態から、シナリオ1,2に従って2つの障害箇所が設定され、各シナリオ1,2に対応する障害発生後のBGPアップデートメッセージが生成されている。
ステップS12では、尤度計算部7が、BGPアップデートメッセージ記憶部14内の障害発生後のBGPアップデートメッセージと、実BGPアップデートメッセージ内の実BGPアップデートメッセージとを用いて、(1)式により尤度を計算する。
Figure 0005135275
但し、Nは計測地点の個数である。Siは計測地点iに係るシミュレーション結果のBGPアップデートメッセージの集合である。Riは計測地点iに係る障害箇所推定時刻情報に対応する実BGPアップデートメッセージの集合である。|Si∩Ri|は集合Siと集合Riで一致した要素(BGPアップデートメッセージ)の個数である。|Si|は集合Siに含まれる総要素数(BGPアップデートメッセージの総数)である。
なお、「ANNOUNCE」メッセージの場合は、プレフィックスとASパス属性を比較対象とし、プレフィックスとASパス属性の両方が一致することを同定条件とする。「WITHDRAW」メッセージの場合は、プレフィックスのみを比較対象とし、プレフィックスが一致することを同定条件とする。
上記(1)式により算出される尤度は、ある障害シナリオ40に関し、シミュレーション結果のBGPアップデートメッセージと実BGPアップデートメッセージとの類似度を表し、当該障害シナリオの発生確率として利用可能である。尤度計算部7は、計算結果の尤度を推定データ生成部8に送る。
ステップS13では、推定データ生成部8が、尤度計算部7から受け取った尤度に基づいて、経路障害箇所推定結果を表す推定データを生成する。推定データ生成部8は、障害シナリオ40毎に算出された尤度に基づいて、確からしい障害シナリオ40を判定する。
例えば、尤度が最大である障害シナリオ40を確かなものとする。或いは、尤度が所定値以上である障害シナリオ40を確かなものとしてもよい。そして、推定データ生成部8は、確からしいと判定した障害シナリオ40で指定される障害箇所の情報を推定データに含める。複数の障害シナリオ40が確からしい場合は、尤度の大きい順に、発生の高い障害箇所として推定データ内で明示する。また、各障害箇所に対応する尤度を推定データに含めてもよい。
推定データ生成部8は、生成した推定データを出力する。この出力方法としては、画面表示、印字、記録媒体への書き込み、通信によるデータ送信などが挙げられる。
[第2実施形態]
以下、図4、8〜12を参照し、本発明の第2の実施形態について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る経路障害箇所推定装置1の構成を示すブロック図である。図8において、経路障害箇所推定装置1は、実BGPデータファイル入力部2と実BGPデータ記憶部3とASトポロジー情報抽出部4とoriginAS情報抽出部5とRIB比較部6と尤度計算部7と推定データ生成部8とネットワークシミュレータ10と経路障害箇所候補の抽出部50を備える。
図9、図10は、第2の実施形態に係る経路障害箇所推定手順のフローチャートである。図11は、AS間リンクを通信経路として利用するプレフィックス数の集計例を示す図である。
まず、図9においてステップS1では、実BGPデータファイル入力部2が、実BGPデータファイルを入力する。
ステップS101では、経路障害箇所候補の抽出部50が、実BGPデータ記憶部3内の実BGPアップデートメッセージの開始時刻におけるRIBのASパス属性を複数の近接するASの組(以下、AS間リンク)に分解し、各AS間リンクを通信経路として利用するプレフィックス数(以下、プレフィックス数)を集計する。
図11を用いて、AS間リンクのプレフィックス数の集計方法を説明する。図11において、実BGPアップデートメッセージが、計測点AS1に集計されるまでの最短ルートは複数あり、各AS間リンクを通信経路に利用するプレフィックスも複数存在する。例えば、AS4とAS5間リンクを利用するプレフィックスは2系統であるので、集計されるプレフィックス数は2となる。
同様に、他のAS間リンクのプレフィックス数を集計する。
ステップS102では、経路障害箇所候補の抽出部50は、実BGPデータ記憶部3内の各実BGPアップデートメッセージの種類が、ANNOUNCEかWITHDRAWかを判別する。
図12は、WITHDRAWの実BGPアップデートメッセージ例である。図12において、実BGPアップデートメッセージは、受信者の受信時刻(TIME)、メッセージタイプ(TYPE)、受信者の直前の送信者であるASの情報(FROM)、宛先(つまり受信者)のASの情報(TO)、メッセージ発信元のASが有するプレフィックスなどを有する。
ステップS103では、実BGPアップデートメッセージがANNOUNCEの場合、経路障害箇所候補の抽出部50は、該当するプレフィックスへの経路が実BGPアップデートメッセージの受信前に経由していたAS間リンクのプレフィックス数から1減算した結果と、この履歴を図示しない記憶部に記憶する。
次に、ステップS104では、経路障害箇所候補の抽出部50は、該当するプレフィックスへの経路が実BGPアップデートメッセージの受信後に経由するAS間リンクのプレフィックス数に1加算した結果と、この履歴を図示しない記憶部に記憶する。
AS5とAS4とAS3を経由してきた実BGPアップデートメッセージがANNOUNCEであり、実BGPアップデートメッセージがAS3で発行された場合を例として、図11を用いて説明する。
経路障害箇所候補の抽出部50は、実BGPアップデートメッセージの受信前に経由していたAS間リンクであるAS4とAS3間リンクのプレフィックス数=2から1減算した結果の1と、この履歴を図示しない記憶部に記憶する。
また、経路障害箇所候補の抽出部50は、実BGPアップデートメッセージの受信後に経由するAS間リンクであるAS3とAS1間リンクのプレフィックス数=2に1加算した結果の3と、この履歴を図示しない記憶部に記憶する。
ステップS105では、実BGPアップデートメッセージがWITHDRAWの場合、経路障害箇所候補の抽出部50は、実BGPアップデートメッセージの受信前に経由していたAS間リンクのプレフィックス数から1減算した結果と、この履歴を図示しない記憶部に記憶する。
AS5とAS4とAS3を経由してきた実BGPアップデートメッセージがWITHDRAWであり、実BGPアップデートメッセージがAS3で発行された場合を例として、図11を用いて説明する。
経路障害箇所候補の抽出部50は、実BGPアップデートメッセージの受信前に経由していたAS間リンクであるAS4とAS3間リンクのプレフィックス数=2から1減算した結果の1と、この履歴を図示しない記憶部に記憶する。
ステップS102〜ステップS105を、経路障害箇所候補の抽出部50が、予め設定された一定時間繰り返し行う。
ステップS106では、予め設定された一定時間にステップS102〜ステップS105が行われた結果、経路障害箇所候補の抽出部50が、図示しない記憶部の履歴から少なくとも1回以上プレフィックス数の減算が行われたAS間リンクを抽出し、抽出されたAS間リンクを経路障害箇所の候補Rcとして抽出する。
以下、図9のステップ2〜ステップ7、図10のステップ8〜ステップ10まで、第1の実施形態と同様に行われるため、説明は省略する。
図10のステップS107では、経路障害箇所候補の抽出部50は、ステップS106で抽出された経路障害箇所の候補Rcから中継点であるASノートとAS間リンクを抽出し、ネットワークトポロジー生成部11に送る。
次に、ネットワークトポロジー生成部11が、経路障害箇所候補の抽出部50から受け取ったASトポロジー情報に基づいて、抽出されたASノートとAS間リンクをダウンさせたAS間の接続の構成を表す情報であるネットワークトポロジーを生成する。
以下、ステップ11〜ステップ13まで、第1の実施形態と同様に行われるため、説明は省略する。
上述したように第1の実施形態によれば、ある経路障害が発生した場合のBGPアップデートメッセージの伝播状態をシミュレーションにより求めることができ、そのシミュレーション結果と実測データとの比較により経路障害箇所を推定することが可能である。これにより、実際に計測されたBGPアップデートメッセージを基にして経路障害の発生前と発生後の切り分けを行う必要がないので、経路障害の発生前と発生後の切り分けの誤りによって経路障害箇所の推定精度が低下することはなく、経路障害箇所の推定精度を向上させることが可能となる。
また、シミュレーション結果のRIBと実RIBでASパス属性が不一致した場合に、該当プレフィックスの広報をシミュレーション上で停止させることにより、AS個別のルーティングポリシーによる影響をシミュレーション結果から排除することができる。これにより、経路障害箇所の推定精度の向上が期待できる。
上述したように第2の実施形態によれば、ある経路障害が発生した場合のBGPアップデートメッセージの伝播状態をシミュレーションする場合、経路障害箇所の候補を予め抽出することで、経路障害シミュレーション計算量が削減でき、障害箇所の推定に要する時間の短縮が可能になる。
なお、図2、図3に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、経路障害箇所推定処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1…経路障害箇所推定装置、2…実BGPデータファイル入力部、3…実BGPデータ記憶部、4…ASトポロジー情報抽出部、5…originAS情報抽出部、6…RIB比較部、7…尤度計算部、8…推定データ生成部、10…ネットワークシミュレータ、11…ネットワークトポロジー生成部、12…ネットワークトポロジー記憶部、13…BGPアップデートメッセージ生成部、14…BGPアップデートメッセージ記憶部、15…RIB生成部、16…RIB記憶部、17…BGP実行制御部、50・・・経路障害箇所候補の抽出部

Claims (9)

  1. 複数のASが相互に接続されて構成される通信ネットワークシステムにおける通信経路の障害箇所を推定する経路障害箇所推定装置において、
    あるネットワークトポロジーにおけるBGPアップデートメッセージの伝播状態を計算するネットワークシミュレータと、
    障害箇所推定時刻における前記通信ネットワークシステムのネットワークトポロジーにおいてある障害シナリオが適用された前記ネットワークシミュレータのシミュレーション結果と、前記通信ネットワークシステムで実測された前記障害箇所推定時刻におけるBGPアップデートメッセージの伝播状態との類似度を計算する計算部と、
    前記類似度に基づいて、経路障害箇所推定結果を表す推定データを生成する推定データ生成部と、
    を備えたことを特徴とする経路障害箇所推定装置。
  2. 障害箇所推定時刻における前記通信ネットワークシステムのネットワークトポロジーにおいて障害シナリオ非適用の前記ネットワークシミュレータのシミュレーション結果と、前記通信ネットワークシステムで実測された前記障害箇所推定時刻におけるBGPアップデートメッセージの伝播状態とを比較する比較部と、
    前記比較の結果に基づいて、前記ネットワークシミュレータのシミュレーション条件を校正する制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の経路障害箇所推定装置。
  3. 前記ネットワークシミュレータは、ネットワークトポロジーに含まれるASからある地点に到達するまでにBGPアップデートメッセージが経由するASのAS番号順序列を計算する手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の経路障害箇所推定装置。
  4. 前記制御部は、前記比較の結果、不一致したAS番号順序列に対応するプレフィックスの広報を停止させることを特徴とする請求項に記載の経路障害箇所推定装置。
  5. 前記ネットワークシミュレータは、前記AS番号順序列に基づいてRIBを生成するRIB生成部を有することを特徴とする請求項3に記載の経路障害箇所推定装置。
  6. 前記比較部は、前記ネットワークシミュレータによって、ネットワークトポロジーに含まれるASからある地点に到達するまでにBGPアップデートメッセージが経由するASのAS番号順序列に基づいて生成されたRIBと、前記通信ネットワークシステムで実測されたRIBとを比較することを特徴とする請求項に記載の経路障害箇所推定装置。
  7. 前記通信ネットワークシステムで実測されたBGPアップデートメッセージ及びRIBを入力する入力部と、
    前記入力されたBGPアップデートメッセージ及びRIBからASトポロジー情報を取得するASトポロジー情報抽出部と、
    前記ASトポロジー情報に基づいて、前記ネットワークシミュレータで用いるネットワークトポロジーを生成するネットワークトポロジー生成部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の経路障害箇所推定装置。
  8. 前記通信ネットワークシステムで実測されたBGPアップデートメッセージ及びRIBを入力する入力部と、
    前記入力されたBGPアップデートメッセージ及びRIBから、前記BGPアップデートメッセージが発信元のASから順次経由してきたASのAS番号が経由順で並べられたAS番号列を、隣接するAS対に分解する隣接AS分解手段と、
    前記隣接AS分解手段で分解された各隣接するAS対の経路をBGPアップデートメッセージが通信経路として利用するプレフィックス数を集計するプレフィックス数集計手段と、
    前記プレフィックス数集計手段で集計されたプレフィックス数を前記BGPアップデートメッセージに基づき増減させるプレフィックス数増減手段と、
    前記プレフィックス数の減少を監視するプレフィックス数監視手段と、
    前記プレフィックス数監視手段に基づき、プレフィックス数が減少した隣接するASの組を経路障害箇所候補として生成する経路障害箇所候補生成手段と、
    前記経路障害箇所の候補生成手段で生成された経路障害箇所候補の情報を用いて、前記ネットワークシミュレータのシミュレーション条件を校正する制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の経路障害箇所推定装置。
  9. 複数のASが相互に接続されて構成される通信ネットワークシステムにおける通信経路の障害箇所を推定する経路障害箇所推定処理を行うためのコンピュータプログラムであって、
    障害箇所推定時刻における前記通信ネットワークシステムのネットワークトポロジーにおいてある障害シナリオが適用された場合のBGPアップデートメッセージの伝播状態を計算するシミュレーションステップと、
    該シミュレーション結果と、前記通信ネットワークシステムで実測された前記障害箇所推定時刻におけるBGPアップデートメッセージの伝播状態との類似度を計算する計算ステップと、
    前記類似度に基づいて、経路障害箇所推定結果を表す推定データを生成する推定データ生成ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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