JP4615495B2 - 経路解析装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワーク上の経路についての経路情報を解析する経路解析装置およびコンピュータプログラムに関する。
BGP(Border Gateway Protocol)通信機能を持つルータは、RIB(Routing Infomation Base)と呼ばれるBGP経路表(以下、経路表と称する)を内部で管理しており、現在の経路表を確認するための監視用機能を具備している。経路表はBGP経路(以下、経路と称する)のリストによって構成される。経路には、宛先アドレスの集合であるプレフィクス(IPアドレスとサブネットマスクのビット数との組)と、そのプレフィクスに到達するための隣接ルータのアドレスや優先順位等を示すパラメータとが含まれる。ある宛先アドレスが経路表に含まれている場合、その経路表によって、該当ルータからその宛先アドレスへの経路が存在し、パケットが到達可能であることが示される。
ネットワークは、一般的に、共通のポリシーや同じ管理下で運用されているルータ等の集合であるAS(Autonomous System)によって構成されている。各ASは内部で経路表を管理し、BGP通信を用いて他のASとの間で経路情報を定期的に交換し、経路表を更新している。その経路情報は、BGP経路更新メッセージ(UPDATEメッセージ、以下、「UPDATE」と称する)と呼ばれている。
従来、ネットワーク上に経路障害が発生した場合には、以下のようにしてその発生箇所の解析が行われていた。例えば非特許文献1記載の従来技術1では、複数のAS上にプローブ装置を設置し、その装置によって経路情報を観測し、各プローブ装置が得た経路情報の差分を取ることにより、経路障害の発生箇所の解析が行われていた。また、非特許文献2記載の従来技術2では、同一プレフィクスに対する連続的なUPDATEを、時間差の閾値を用いてグループ化し、経路障害の発生箇所を解析していた。
また、特許文献1記載の従来技術3では、同一プレフィクスでのUPDATEのグループ化と、異なるプレフィクス間でのUPDATEのグループ化を行い、同一グループに属するUPDATEに含まれるASパスの共通部分に基づいて、経路障害箇所を特定している。
明石修、他4名,「マルチエージェントを用いた自律組織間診断システム:ENCORE」,情報処理学会論文誌,社団法人情報処理学会,June1999,Vol.40,p.2659−2668 D.Chang,R.Govindan,J.Heidemann,「The Temporal and Topological Characteristics of BGP Path Changes」,Proc.ICNP'03,2003 特開2006−135756号公報
しかし、上述した従来技術1では、複数地点にプローブ装置を設置するが、他のISP(Internet Service Provider)が管理するAS上にプローブ装置を導入するには、そのISPの協力が必要となる。また、ネットワーク上の全てのAS(約17,000存在)上にプローブ装置を設置するのは困難であり、経路障害の解析範囲が数箇所のISP内およびISP間に限られる。
また、従来技術2では、1つのプレフィクスについての連鎖的な経路情報の変化を解析することはできるが、異なるプレフィクス間での関連付けがなされていないことから、どのプレフィクスの経路変動が同一障害に関連しているのかが判断できないという問題がある。
これに対して従来技術3では、異なるプレフィクス間でのUPDATEのグループ化も行っている。しかしながら、従来技術3では、複数の経路障害を特定するためのUPDATEのグループ分けにおいて、ASパスの共通部分に着目し、且つ、時間的に近いUPDATE同士を優先的にグループ化しているが、複数の経路障害が短時間で発生した場合には、異なる経路障害により発生した複数のUPDATEがほぼ同時に収集される可能性があり、必ずしも、時間的に近いUPDATE同士が同じ障害に関係しているとは限らない。このため、UPDATEの誤グループ化によって、正しい経路障害箇所の特定を行うことができない恐れがある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、同時に複数の経路障害が発生した場合などの経路情報の解析精度の向上を図ることのできる経路解析装置およびコンピュータプログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る経路解析装置は、経路中のネットワーク構成要素を用いて表される前記経路の変化を示す経路情報を解析する経路解析装置において、経路中の共通のネットワーク構成要素に着目して前記経路情報をグループ分けする際に、経路中のホップ数が大きい方からホップ数の小さい方へと共通のネットワーク構成要素を検出してゆく経路情報分類手段を備えたことを特徴とする。
本発明に係る経路解析装置においては、前記経路情報分類手段は、同じホップ数で共通のネットワーク構成要素を有する経路に係る経路情報をグループ化することを特徴とする。
本発明に係る経路解析装置においては、経路中のネットワーク構成要素の共通部分を検出する範囲のホップ数を入力するホップ数入力手段を備えたことを特徴とする。
本発明に係る経路解析装置においては、前記経路情報分類手段は、前記経路情報の受信時刻に基づいて、同一宛先の経路に係る経路情報をグループ化することを特徴とする。
本発明に係る経路解析装置においては、前記経路情報分類手段は、前記同一宛先の経路に係る経路情報をグループ化の結果のグループを、さらに、該グループ中の代表の経路情報の受信時刻に基づいてグループ化することを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、経路中のネットワーク構成要素を用いて表される前記経路の変化を示す経路情報を解析するためのコンピュータプログラムであって、経路中の共通のネットワーク構成要素に着目して前記経路情報をグループ分けする際に、経路中のホップ数が大きい方からホップ数の小さい方へと共通のネットワーク構成要素を検出してゆく機能をコンピュータに実現させることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムにおいては、同じホップ数で共通のネットワーク構成要素を有する経路に係る経路情報をグループ化することを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムにおいては、経路中のネットワーク構成要素の共通部分を検出する範囲のホップ数を入力する機能をさらにコンピュータに実現させることを特徴とする。
これにより、前述の経路解析装置がコンピュータを利用して実現できるようになる。
本発明によれば、同時に複数の経路障害が発生した場合などの経路情報の解析精度の向上を図ることができる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る経路解析装置100の構成を示すブロック図である。図1において、経路解析装置100は、経路情報収集部101と経路解析部102と経路障害蓄積部103と経路障害表示部104を有する。経路解析部102は、経路障害解析アルゴリズム105を有する。
経路情報収集部101は、ルータ等のネットワーク機器からBGP経路更新メッセージ(UPDATE)を受信する。例えば、経路情報収集部101は、ISPが備えるルータ(コアルータまたはボーダルータ)とBGPによる接続(ピアリング)を行い、該ルータが受信したUPDATEを収集する。経路情報収集部101は、収集したUPDATEを記録する。このとき、UPDATEの受信時刻も一緒に記録する。
経路解析部102は、経路情報収集部101により収集されたUPDATEをもとに、経路障害解析アルゴリズム105に従って、経路障害に関連する経路情報を分類する。そして、その分類結果から、経路障害の発生箇所又は復旧箇所を特定する。
経路障害蓄積部103は、経路解析部102の解析結果をデータベースに蓄積する。経路障害表示部104は、解析結果の表示を行う。その表示方法は、特に限定しない。例えば、液晶表示装置等のディスプレイに直接的に表示してもよく、或いは、通信回線を介してウェブ画面により端末上に表示するようにしてもよい。
ここで、本実施形態に係るネットワーク構成例と、経路障害時における情報の伝搬について説明する。図2は、本実施形態に係るネットワークの概略構成例を示している。図2においては、AS1〜AS13が図示されている。AS1は、経路解析装置100を具備するものであり、自ASとする。AS1内において、経路解析装置100はルータに接続している。AS1〜AS13は、それぞれのISPによって管理されている。図2の例においては、AS3とAS4との間で、接続リンクの切断が原因である経路障害が発生したものとする。
経路変更あるいは経路取り消しは、UPDATEの送受信に基づいて行われる。経路変更を他のASに広報するためのUPDATE(以下、announceメッセージと称する)には、種別(announce)を示す情報と、変更後のプレフィクスおよびそのプレフィクス中の宛先アドレスに到達するためのASパスの情報とが格納されている。また、経路取り消しをASに通知するためのUPDATE(以下、withdrawメッセージと称する)には、種別(withdraw)を示す情報と、取り消されたプレフィクスの情報とが格納されている。
図2において、経路障害の発生時には、AS4がAS3に広報した経路(宛先アドレスの集合であるプレフィクスと、そのプレフィクス中の宛先アドレスに到達するためのASパス)が削除される。経路障害を検出したAS3は、経路取り消しを示すwithdrawメッセージ(プレフィクスp4〜p6の取り消しを示す)を送出し、そのメッセージを受信したAS2は、各プレフィクスの代替経路(ASパスが異なる経路)を示すannounceメッセージをAS1へ送出する。本代替経路の決定は、プレフィクス単位で行われ、そのプレフィクスの代替経路が存在しない場合には、announceメッセージの代わりにwithdrawメッセージが送出される。
したがって、AS1は、AS3−AS4間の1回の経路障害において、複数のプレフィクスにおける経路変更(announce)あるいは経路取り消し(withdraw)を受信する。本経路障害では、AS4がAS3に広報したプレフィクスにのみ障害が発生するため、これらのプレフィクスにおける経路障害発生前のASパスは、AS3−AS4を共通部分として含むと考えられる。一方、経路障害発生後のASパスは、必ずしも共通部分を含むとは限らない。例えば、AS4およびAS5が生成したプレフィクスについては、AS9およびAS8を経由する経路が代替経路となり得るし、AS6が生成したプレフィクスについては、AS13、AS12、AS11およびAS10を経由する経路が代替経路となり得る。
なお、AS1内では、「internal announceメッセージ」によって、AS2からのメッセージを広報する。
図3は、図2と同一のネットワークにおいて、接続リンクの切断による経路障害から復旧した場合の例を示している。図3において、経路障害からの復旧後、AS3はAS2へannounceメッセージを送出し、経路変更を広報する。このメッセージを受信したAS2はAS1へannounceメッセージを送出し、経路変更を広報する。この場合、AS3及びAS4を共通部分として持つASパスが、経路障害復旧後のASパスとして広報されると考えられる。
AS1に具備される経路解析装置100は、自己が接続するルータから、経路情報の変化を示す情報(announceメッセージおよびwithdrawメッセージ)を受信する。しかし、AS1においては、経路情報の表面的な変化からは経路障害又は経路復旧のいずれかが発生したのか判断することができない。そこで、複数のプレフィクスに対して短時間で発生した経路情報の変化を検出し、その変化の発生前後におけるASパスの共通部分を見つけることにより、経路障害・復旧のどちらが発生したのかを判断し、障害箇所の特定を行う。
しかしながら、複数の経路障害が短時間で発生した場合には、ASパスの共通部分を正しく検出することが難しい事象が発生し得る。図4にその例を示す。図4においては、経路解析装置の設置場所o1と、10個のASとしてa1〜a10が示されている。図4の例では、a3とa4間のリンク障害と、a8内部の障害とが、それぞれ独立して同時に発生したものとする。この結果、a6が生成するプレフィクスp2と、a5が生成するプレフィクスp3とは、a3とa4間のリンク障害によって経路変化を伴う。また、a9が生成するプレフィクスp1と、a10が生成するプレフィクスp4とは、a8内部の障害によって経路変化を伴う。
ここで、プレフィクスp1〜p4に係るUPDATEは、p1、p2、p3、p4の順番で、経路解析装置の設置場所o1に到達したとする。この場合、ASパスの共通部分に着目し、且つ、時間的に近いUPDATE同士を優先的にグループ化すると、まず、プレフィクスp1及びp2が同じa2を有することからグループ化される。そして、その他のプレフィクスp3及びp4はグループ化されない。これにより、3つの経路障害グループe1’(p1,p2),e2’(p3),e3’(p4)が検出されるが、この検出結果は誤りである。正しくは、プレフィクスp1及びp4の経路障害グループと、プレフィクスp2及びp3の経路障害グループである。このグループ化の誤りは、本来異なる経路障害により発生したプレフィクスp1及びp2の経路変化が、たまたま同じAS(a2)を共通部分として含んでおり、且つ、短時間の間に発生したことに起因する。
そこで、本実施形態においては、ASパスの共通部分に着目してプレフィクスをグループ化するときに、ASパスの共通部分を検索する順序をホップ数の大きい方から小さい方とする。ホップ数は、ASパス中において、自ASから宛先アドレスのASまでのAS経由数に相当する。上記図4に対応する例が、図5に示されている。図5には、後述する障害プレフィクス間クラスタが示されている。図5に示す障害プレフィクス間クラスタ中の各プレフィクスp1〜p4に係るASパスにおいて、ホップ数の大きい方(図中、右の方がホップ数大)から順に、ホップ数の小さい方(図中、左の方)へと共通部分が存在するか否かを検出していく。図5においては、まず、プレフィクスp2及びp3が有するa4が共通部分として検出されるので、この2つのプレフィクスp2及びp3を最初にグループ化する。次いで、プレフィクスp1及びp4が有するa8が共通部分として検出されるので、この2つのプレフィクスp1及びp4を次にグループ化する。これにより、プレフィクスp1及びp4の経路障害グループと、プレフィクスp2及びp3の経路障害グループとを正しく検出することができる。その検出結果のグループは、イベントクラスタと称される。
次に、本実施形態に係る経路解析装置100の経路解析部102による経路解析動作を説明する。
図6は、本実施形態に係る経路障害解析アルゴリズム105の全体の処理手順を示すフロー図である。経路障害解析アルゴリズム105は、3つのステップ(Step1,Step2,Step3)から構成される。Step1,Step2,Step3はその順番で実行される。
[Step1]:BGP経路更新メッセージ(UPDATE)のグループ化過程
Step1では、経路解析部102は、経路情報収集部101により収集されたUPDATEを対象にして、同一プレフィクスのUPDATEをグループ化する。具体的には、経路情報収集部101で記録されているUPDATEのプレフィクスおよび受信時刻を参照し、同一プレフィクスについての時間的に連続した2つのUPDATEの受信時刻の差と所定のUPDATE間閾値とを比較する。受信時刻の差がUPDATE間閾値以下の場合には、その2つのUPDATEを同一グループに分類する。一方、受信時刻の差がUPDATE間閾値よりも大きい場合には、その2つのUPDATEは別グループとなる。
図7は、Step1の処理によるグループ化の様子を示す説明図である。図7には、プレフィクスpおよびp’に係るUPDATEが示されている。図7に示されるように、プレフィクスp,p’毎に、連続するUPDATEの受信時刻の差がUPDATE間閾値tuよりも小さいUPDATE同士が同一のグループに分類される。
UPDATE間閾値は、IETF(Internet Engineering Task Force)発行の技術標準「RFC1771」の「MRAI: Minimum Route Advertisement Interval」に規定されるUPDATE送出間隔とその標準的なルータへの実装、経路変動が発生してからインターネット全体でその経路が安定するまでの時間(convergence time)などをもとにして予め決定しておけばよい。なお、「convergence time」は、BGP beacon(http://psg.com/~zmao/BGPBeacon.html参照)などを使用して計測可能である。
Step1においてグループ化されたUPDATEをプレフィクス別クラスタと称する。経路解析部102は、個々のプレフィクス別クラスタに対して識別情報を付与し、各プレフィクス別クラスタを記録する。また、経路解析部102は、プレフィクス別クラスタ毎に、発生時刻、初期ASパスおよび新ASパスを収集し記録する。発生時刻は、プレフィクス別クラスタ中の時間的に最初のUPDATEの受信時刻である。初期ASパスは、時間的に1つ前のプレフィクス別クラスタの最後のUPDATEに含まれるASパスである。新ASパスは、プレフィクス別クラスタの最初のUPDATEに含まれるASパスである。
なお、同一ASの連続したプリペンドや、64500以上の数値を持つプライベートASはASパス中から削除する。例えば、UPDATE上のASパス「10 20 20 20 30 65000」は、「10 20 30」として扱われる。
[Step2]:時刻情報を用いたプレフィクス別クラスタのグループ化過程
Step2では、経路解析部102は、発生時刻に基づいて、プレフィクス別クラスタをグループ化する。具体的には、各プレフィクス別クラスタの発生時刻を参照し、発生時刻が時間的に連続した2つのプレフィクス別クラスタ同士の発生時刻の差と所定のプレフィクス間閾値とを比較する。発生時刻の差がプレフィクス間閾値以下の場合には、その2つのプレフィクス別クラスタを同一グループに分類する。一方、発生時刻の差がプレフィクス間閾値よりも大きい場合には、その2つのプレフィクス別クラスタは別グループとなる。Step2においてグループ化されたプレフィクス別クラスタをプレフィクス間クラスタと称する。
図8は、Step2の処理によるグループ化の様子を示す説明図である。図8には、プレフィクスp1〜p7に係る各プレフィクス別クラスタ中の時間的に最初のUPDATE(発生時刻に対応)が示されている。図8に示されるように、プレフィクスp1〜p5に係る各プレフィクス別クラスタが同一のグループ(プレフィクス間クラスタ(p1〜p5))となり、また、プレフィクスp3,p6,P7に係る各プレフィクス別クラスタが同一のグループ(プレフィクス間クラスタ(p1,p3,p7))となっている。その2つのグループ間の発生時刻の差(プレフィクスp5に係るプレフィクス別クラスタの発生時刻とプレフィクスp3に係るプレフィクス別クラスタの発生時刻の差)は、プレフィクス間閾値tiよりも大きい。
プレフィクス間閾値は、上述のUPDATE間閾値と同様にして予め決定しておけばよい。
経路解析部102は、個々のプレフィクス間クラスタに対して識別情報を付与し、各プレフィクス間クラスタを記録する。プレフィクス間クラスタには、複数のプレフィクスと、プレフィクスごとのASパスとが含まれている。
経路解析部102は、プレフィクス間クラスタ毎に、発生時刻、初期ASパスとプレフィクス数のペアのリスト、および新ASパスとプレフィクス数のペアのリストを収集し記録する。発生時刻は、プレフィクス間クラスタを構成する各プレフィクス別クラスタのうち、最も古いプレフィクス別クラスタの発生時刻である。初期ASパスとプレフィクス数のペアは、プレフィクス間クラスタを構成する各プレフィクス別クラスタの初期ASパスを参照し、異なる初期ASパスごとに、そのASパスに関連付けられたプレフィクス数を算出し、そのプレフィクス数とASパスとを関連付けたものである。新ASパスとプレフィクス数のペアは、プレフィクス間クラスタを構成する各プレフィクス別クラスタの新ASパスを参照し、異なる新ASパスごとに、そのASパスに関連付けられたプレフィクス数を算出し、そのプレフィクス数とASパスとを関連付けたものである。
なお、上述のStep1およびStep2のグループ化の対象としては、announceメッセージおよびwithdrawメッセージの両方が対象となり得るが、withdrawメッセージにはASパスの情報がないので、ASパスに関しては空の情報であるとして取り扱う。
[Step3]:AS情報を用いたプレフィクス間クラスタのグループ化過程
Step3では、経路解析部102は、AS情報に基づいて、プレフィクス間クラスタに係るグループ分けを行う。Step3は、2つのステップ(Step3a,Step3b)から構成される。Step3a,Step3bはその順番で実行される。
[Step3a]
Step3aでは、経路解析部102は、プレフィクス間クラスタの各々に関して、プレフィクス別クラスタ毎に、初期ASパスのASパス長と新ASパスのASパス長を比較する。その比較の結果、初期ASパス又は新ASパスのうち、ASパス長が短い方を当該プレフィクス別クラスタのベストパスと判定する。これは、図2、図3に例示されるように、障害又は復旧のいずれが発生したのかを判定するためである。
初期ASパス長と新ASパス長の比較結果としては、(a)初期ASパス長が新ASパス長よりも短い場合、(b)初期ASパス長が新ASパス長よりも長い場合、(c)初期ASパス長と新ASパス長が同じ場合、の3通りがある。経路解析部102は、その初期ASパス長と新ASパス長の比較結果に基づいて、同じプレフィクス間クラスタ中のプレフィクス別クラスタをグループ分けする。具体的には、(a)又は(c)に属するプレフィクス間クラスタを一つのグループ(障害プレフィクス間クラスタと称する)に分類する。他方、(b)又は(c)に属するプレフィクス間クラスタを一つのグループ(復旧プレフィクス間クラスタと称する)に分類する。
[Step3b]
Step3bでは、経路解析部102は、一つの障害プレフィクス間クラスタまたは一つの復旧プレフィクス間クラスタに対して、上記図5の例で説明したように、ASパスの共通部分に着目したグループ化を行う。このとき、障害プレフィクス間クラスタについては、初期ASパスを対象として共通部分を検出する。一方、復旧プレフィクス間クラスタについては、新ASパスを対象として共通部分を検出する。また、ASパス中のホップ数の大きい方からホップ数の小さい方へと順番に、共通部分が存在するか否かを検出していく。
Step3bの分類結果のグループをイベントクラスタと称する。障害プレフィクス間クラスタに係るイベントクラスタ(障害イベントクラスタ)は、経路障害発生に係る経路情報の集合である。復旧プレフィクス間クラスタに係るイベントクラスタ(復旧イベントクラスタ)は、経路障害復旧に係る経路情報の集合である。
経路解析部102は、障害イベントクラスタ毎に、障害イベントクラスタに基づいて経路障害の発生箇所を特定する処理を行う。また、経路解析部102は、復旧イベントクラスタ毎に、復旧イベントクラスタに基づいて経路障害の復旧箇所を特定する処理を行う。
次に、図9を参照して、上記Step3bの処理について詳細に説明する。図9は、Step3bのグループ化処理手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、ある一つの障害プレフィクス間クラスタをグループ化対象として説明するが、復旧プレフィクス間クラスタについても同様である。
図9において、ステップS11では、障害プレフィクス間クラスタに含まれるプレフィクス別クラスタに関して、ベストパスのASパス長が長い順に、プレフィクス別クラスタをソートする。
ステップS12では、条件1〜3を全て満足するプレフィクス別クラスタの一つを比較元プレフィクス別クラスタに選定する。そして、比較元プレフィクス別クラスタのベストパス中の最大ホップ数のASを比較対象に選定する。この選定されたASを対象ASと称する。
条件1;まだグループ化されていないこと。
条件2;まだ対象ASに選定されていないASであって、最もホップ数が大きいASをベストパス中に含んでいること。なお、ASパス中の自ASからn番目のASを、ホップ数がnのASとする。
条件3;比較元プレフィクス別クラスタとの発生時刻の差がプレフィクス間閾値以内であること。
ステップS13では、その選定された対象ASを含むベストパスを有するプレフィクス別クラスタであって、まだグループ化されていないプレフィクス別クラスタを、グループ化対象として、障害プレフィクス間クラスタから抽出する。そして、少なくとも一つプレフィクス別クラスタが抽出された場合には、比較元プレフィクス別クラスタおよびグループ化対象のプレフィクス別クラスタをグループ化する。このグループをイベントクラスタ対象グループと称する。また、イベントクラスタ対象グループに含めたプレフィクス別クラスタには、グループ化済みであることを示すフラグをつける。
ステップS14では、グループ化対象のプレフィクス別クラスタが発見されたか否かを判断する。この結果、グループ化対象のプレフィクス別クラスタが発見された場合は(ステップS14、YES)、ステップS15に進む。一方、グループ化対象のプレフィクス別クラスタが発見されなかった場合は(ステップS14、NO)、ステップS18に進む。
ステップS15では、イベントクラスタ対象グループ中のプレフィクス別クラスタに関し、ベストパス中の対象ASよりも1ホップ手前のAS同士が同一であるプレフィクス別クラスタがあるか否かを調べる。その結果、該当するプレフィクス別クラスタがある場合はステップS16に進み、該当するプレフィクス別クラスタがない場合はステップS17に進む。
ステップS16では、現対象ASよりも1ホップ手前のASを新対象ASに選定する。そして、新対象ASをベストパス中に含むプレフィクス別クラスタであって、上記条件1〜3を全て満足するプレフィクス別クラスタをグループ化対象として障害プレフィクス間クラスタから抽出する。そして、その抽出されたプレフィクス別クラスタをイベントクラスタ対象グループに含める。イベントクラスタ対象グループに含めたプレフィクス別クラスタには、グループ化済みであることを示すフラグをつける。その後、ステップS15に戻る。
上記ステップS15,S16の操作を、ベストパス中の対象ASよりも1ホップ手前のAS同士が同一であるプレフィクス別クラスタがなくなるまで、繰り返す。
ステップS17では、イベントクラスタ対象グループを一つのイベントクラスタとして記録する。
他方、ステップS13でグループ化対象のプレフィクス別クラスタが発見されなかった場合には、ステップS18で、対象ASに対し、比較済みであることを示すフラグをつける。
ステップS19では、比較元プレフィクス別クラスタのベストパス中のASに関し、全てのASが比較済みとなっていたら、比較元プレフィクス別クラスタを単独で一つのイベントクラスタとして記録する。
ステップS20では、障害プレフィクス間クラスタに含まれる全てのプレフィクス別クラスタがグループ化済みとなったか判断し、全てグループ化済みの場合には処理を終了する。一方、まだグループ化されていないプレフィクス別クラスタが有る場合にはステップS12に戻る。
図10は、Step3bのグループ化処理を説明するための具体例である。図10には、一つの障害プレフィクス間クラスタが示されている。この障害プレフィクス間クラスタは、プレフィクスp1〜p7に係る各プレフィクス別クラスタを有する。プレフィクスp2,p3に係る各プレフィクス別クラスタは、ベストパスのホップ数が1〜5である。プレフィクスp1,p4,p5,p6,p7に係る各プレフィクス別クラスタは、ベストパスのホップ数が1〜4である。
図10において、まず、ホップ数が5であるAS50が対象ASとなり、プレフィクスp2,p3に係る各プレフィクス別クラスタがグループ化される。次いで、プレフィクスp2,p3に係る各プレフィクス別クラスタにおいて、対象ASの1ホップ手前のAS(ホップ数が4)が全てAS40であって同一であるので、AS40を新対象ASとし、他にグループ化可能なプレフィクス別クラスタを探索する。その探索の結果、プレフィクスp1,p5に係る各プレフィクス別クラスタが、新たに検出される。次いで、それらプレフィクスp1,p5に係る各プレフィクス別クラスタを、既にグループ化済みのプレフィクスp2,p3に係るプレフィクス別クラスタと同じグループに含める。次いで、グループ化済みのプレフィクスp1,p2,p3,p5に係る各プレフィクス別クラスタにおいて、1ホップ手前(ホップ数が3)のASを検査するが、全て同一ではないので、同じグループへのグループ化を終了する。これにより、プレフィクスp1,p2,p3,p5に係る各プレフィクス別クラスタが、一つのイベントクラスタとなる。
なお、経路中のASの共通部分を検出する範囲のホップ数1〜mを入力するホップ数入力手段を設け、ステップS13において、ベストパス中のASを対象ASと照合する際に、ホップ数が1〜mのASを除外してもよい。また、ステップS16において、現対象ASよりも1ホップ手前のAS(新対象AS)のホップ数が1〜mである場合には、ステップS16の操作を中止してもよい。mは、ユーザが決定するホップ数であり、最上流AS(Tier-1(ティア1)とも呼ばれる)等、多数の経路の取りまとめ的な位置にあるASに対応するホップ数であることが好ましい。
このように、ホップ数が1〜mであるASを処理対象から除外し、ホップ数がmよりも大きなASのみを共通部分の検出対象にすることは、以下の理由に基づいている。ホップ数がmであるASが、例えば最上流ASである場合、観測点(経路解析装置100を具備するAS)は、多くの経路障害に関連したUPDATEをその最上流ASを経由して受信する。このため、最上流ASを経由して受信した複数の経路障害に関連するUPDATEを、最上流AS内で発生した単独の経路障害に関連するUPDATEであると誤判定する可能性がある。一方、最上流ASは、一般的に信頼性の高い運用を行っているため、経路障害の発生頻度が少ない。このような理由から、最上流ASを経由して受信したUPDATEに関して、ASパス上で自ASから最上流ASよりも遠い位置にあるASでの経路障害発生に起因したものであると判定するために、ホップ数が1〜mであるASに関連づけたグループ化を行わないようにするためである。
一般的に、自ASが受信するUPDATEに関し、経路中のホップ数が小さい方のAS(例えば隣接AS)は、様々なプレフィクスに含まれる可能性が高いと考えられる。従って、同時に複数の障害が発生したときには、異なる障害に起因するUPDATEのプレフィクスは、ホップ数の小さい同じASを含む可能性が高くなる。つまり、ホップ数の大きいASの方が、ホップ数の小さいASよりも、異なる障害に起因するUPDATEのプレフィクスに同じものが含まれる可能性が低い。
このような知見に基づき、本実施形態では、経路中の共通のAS(ネットワーク構成要素)に着目して、プレフィクス間クラスタ中のプレフィクス別クラスタをイベントクラスタにグループ分けする際に、経路中のホップ数の大きい方からホップ数の小さい方へと共通のASを検出する。
これにより、本実施形態によれば、一つの障害イベントクラスタに含まれる経路情報は、同じ経路障害に起因している確度が高い。同様に、一つの復旧イベントクラスタに含まれる経路情報は、同じ経路障害の復旧に起因している確度が高い。このことから、障害イベントクラスタ毎に、障害イベントクラスタに基づいて経路障害の発生箇所を特定する処理を行うことで、同時に複数の経路障害が発生した場合の経路障害発生箇所の特定精度が向上する。同様に、復旧イベントクラスタ毎に、復旧イベントクラスタに基づいて経路障害の復旧箇所を特定する処理を行うことで、同時に複数の経路障害が復旧した場合の経路障害発生箇所の特定精度が向上する。つまり、本実施形態によれば、同時に複数の経路障害が発生した場合の経路情報の解析精度が向上する。これにより、ネットワークの運用管理およびその支援に対して大きく貢献することが可能になる
また、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)管理対象のAS内にのみ経路解析装置を設ければ、ネットワーク上の広範囲における経路障害箇所を、1対のAS間あるいは1つのAS内という範囲で特定することができる。このように、ネットワーク上の複数の地点にプローブ装置を設置することなくして経路変動を解析することができるので、コストおよび手間を削減することができる。
(2)障害発生時刻および障害発生箇所を履歴として記録すれば、顧客からその申告があった際に、履歴と申告との対応付けが可能となり、顧客やプロバイダに対して障害内容の付加情報を提供することができる。さらに、障害内容を明確化すれば、プロバイダが迅速に障害から復旧することが可能となり、障害からの復旧を迅速化し、高度なネットワーク技術を使用すれば、顧客からの高い信頼を得ることができる。
(3)一つの障害に関連した経路情報の変化を確度よくグループ化することができるので、運用者が着目する障害に起因した経路情報の変化と、その他の障害に起因した経路情報の変化とを切り分けることに役立つ。
(4)障害発生箇所の統計情報を収集すれば、障害が頻発するASを特定することができる。この情報から、障害が頻発するASを回避するような経路制御を行うことができるようになり、外部AS・サーバへの接続性を向上させることができる。
なお、本実施形態に係る経路解析装置100は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、あるいはパーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムにより構成され、図1に示される経路解析装置100の各機能を実現するためのプログラムを実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、図6に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、経路情報の解析処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述の実施形態では、プレフィクス間クラスタ中のプレフィクス別クラスタをイベントクラスタにグループ分けする場合を例に挙げて説明したが、単に、経路中の共通のネットワーク構成要素に着目して経路情報をグループ分けする際に、経路中のホップ数の大きいネットワーク構成要素を共通に有する経路情報を優先的にグループ化するようにしてもよい。このようにしても、経路情報の解析精度を向上させることができる。また、プレフィクス別クラスタのグループ化のみを行い、そのグループ化の結果に対して、経路中の共通のネットワーク構成要素に着目して経路情報をグループ分けする際に、経路中のホップ数の大きいネットワーク構成要素を共通に有する経路情報を優先的にグループ化するようにしてもよい。このようにしても、経路情報の解析精度を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る経路解析装置100の構成を示すブロック図である。 経路障害とその伝播を示す説明図である。 経路障害からの復旧とその伝播を示す説明図である。 従来の経路解析方法を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る経路解析方法を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る経路障害解析アルゴリズム105の全体の処理手順を示すフロー図である。 図6に示すStep1の処理によるグループ化の様子を示す説明図である。 図6に示すStep2の処理によるグループ化の様子を示す説明図である。 図6に示すStep3bのグループ化処理手順を示すフローチャートである。 図6に示すStep3bのグループ化処理を説明するための具体例である。
符号の説明
100…経路解析装置、101…経路情報収集部、102…経路解析部、103…経路障害蓄積部、104…経路障害表示部、105…経路障害解析アルゴリズム

Claims (12)

  1. 経路中のネットワーク構成要素を用いて表される前記経路の変化を示す経路情報を解析する経路解析装置において、
    経路中の共通のネットワーク構成要素に着目して前記経路情報をグループ分けする際に、経路中のホップ数が大きい方からホップ数の小さい方へと共通のネットワーク構成要素を検出してゆく経路情報分類手段を備えたことを特徴とする経路解析装置。
  2. 前記経路情報分類手段は、同じホップ数で共通のネットワーク構成要素を有する経路に係る経路情報をグループ化することを特徴とする請求項1に記載の経路解析装置。
  3. 経路中のネットワーク構成要素の共通部分を検出する範囲のホップ数を入力するホップ数入力手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の経路解析装置。
  4. 前記経路情報分類手段は、前記経路情報の受信時刻に基づいて、同一宛先の経路に係る経路情報をグループ化することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項に記載の経路解析装置。
  5. 前記経路情報分類手段は、前記同一宛先の経路に係る経路情報をグループ化の結果のグループを、さらに、該グループ中の代表の経路情報の受信時刻に基づいてグループ化することを特徴とする請求項4に記載の経路解析装置。
  6. 経路中のネットワーク構成要素を用いて表される前記経路の変化を示す経路情報を解析するためのコンピュータプログラムであって、
    経路中の共通のネットワーク構成要素に着目して前記経路情報をグループ分けする際に、経路中のホップ数が大きい方からホップ数の小さい方へと共通のネットワーク構成要素を検出してゆく機能をコンピュータに実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  7. 同じホップ数で共通のネットワーク構成要素を有する経路に係る経路情報をグループ化することを特徴とする請求項6に記載のコンピュータプログラム。
  8. 経路中のネットワーク構成要素の共通部分を検出する範囲のホップ数を入力する機能をさらにコンピュータに実現させることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のコンピュータプログラム。
  9. 経路中のネットワーク構成要素を用いて表される前記経路の変化を示す経路情報を解析する経路解析装置において、
    同一プレフィクスに係る経路情報であって時間的に連続した経路情報間の受信時刻差が所定時間内である経路情報をグループ化したプレフィクス別クラスタを作成する手段と、
    プレフィクス別クラスタ内の代表の経路情報が時間的に連続したプレフィクス別クラスタ間において該代表の経路情報の受信時刻差が所定時間内であるプレフィクス別クラスタをグループ化したプレフィクス間クラスタを作成する手段と、
    プレフィクス間クラスタ内のプレフィクス別クラスタであって初期経路長が新経路長以下であるプレフィクス別クラスタをグループ化した障害プレフィクス間クラスタ、又は、プレフィクス間クラスタ内のプレフィクス別クラスタであって初期経路長が新経路長以上であるプレフィクス別クラスタをグループ化した復旧プレフィクス間クラスタ、を作成する手段と、
    障害プレフィクス間クラスタ内のプレフィクス別クラスタを障害イベントクラスタにグループ分けする、又は、復旧プレフィクス間クラスタ内のプレフィクス別クラスタを復旧イベントクラスタにグループ分けする、イベントクラスタ作成手段と、を備え、
    前記イベントクラスタ作成手段は、
    共通のネットワーク構成要素を有する経路に係るプレフィクス別クラスタをグループ化する際に、経路中のホップ数が大きい方からホップ数の小さい方へと共通のネットワーク構成要素を検出してゆく、
    ことを特徴とする経路解析装置。
  10. 前記イベントクラスタ作成手段は、同じホップ数で共通のネットワーク構成要素を有する経路に係るプレフィクス別クラスタをグループ化することを特徴とする請求項9に記載の経路解析装置。
  11. 経路中のネットワーク構成要素を用いて表される前記経路の変化を示す経路情報を解析するためのコンピュータプログラムであって、
    同一プレフィクスに係る経路情報であって時間的に連続した経路情報間の受信時刻差が所定時間内である経路情報をグループ化したプレフィクス別クラスタを作成する機能と、
    プレフィクス別クラスタ内の代表の経路情報が時間的に連続したプレフィクス別クラスタ間において該代表の経路情報の受信時刻差が所定時間内であるプレフィクス別クラスタをグループ化したプレフィクス間クラスタを作成する機能と、
    プレフィクス間クラスタ内のプレフィクス別クラスタであって初期経路長が新経路長以下であるプレフィクス別クラスタをグループ化した障害プレフィクス間クラスタ、又は、プレフィクス間クラスタ内のプレフィクス別クラスタであって初期経路長が新経路長以上であるプレフィクス別クラスタをグループ化した復旧プレフィクス間クラスタ、を作成する機能と、
    障害プレフィクス間クラスタ内のプレフィクス別クラスタを障害イベントクラスタにグループ分けする、又は、復旧プレフィクス間クラスタ内のプレフィクス別クラスタを復旧イベントクラスタにグループ分けする、イベントクラスタ作成機能と、をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムであり、
    前記イベントクラスタ作成機能は、
    共通のネットワーク構成要素を有する経路に係るプレフィクス別クラスタをグループ化する際に、経路中のホップ数が大きい方からホップ数の小さい方へと共通のネットワーク構成要素を検出してゆく、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  12. 前記イベントクラスタ作成機能は、同じホップ数で共通のネットワーク構成要素を有する経路に係るプレフィクス別クラスタをグループ化することを特徴とする請求項11に記載のコンピュータプログラム。
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