JP2013183168A - 情報算出装置、故障検出装置、情報算出方法、故障検出方法、情報算出プログラム、及び故障検出プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報算出装置は、ネットワークに用いられる通信中継装置にて中継される情報から、該情報において生じたエラーを検出するエラー検出部と、エラー検出部が検出したエラーの発生周期を算出するエラー周期算出部と、エラー周期算出部が算出したエラーの発生周期を出力するエラー周期出力部とを備える。
【選択図】図2
Description
このような故障に対して、特許文献1に記載されている技術では検出することができないという問題がある。
本願発明の発明者らは、ネットワークに用いられている通信中継装置などにて、一部のメモリ素子の不具合によりサイレント故障が生じた場合において、当該通信中継装置が中継するパケットに生じるエラーに周期性があることを見出した。そこで、発明者らは、通信中継装置が中継するパケットを示す情報から、サイレント故障の検出するための情報を算出することができるとの知見を得て、本発明に至った。
また、算出した情報に基づいて、サイレント故障が発生した通信中継装置等を特定する故障検出装置、故障検出方法、及び故障検出プログラムについても以下に説明する。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態における情報算出装置、故障検出装置、情報算出方法、故障検出方法、情報算出プログラム、及び故障検出プログラムを説明する。
情報算出部11は、パケットキャプチャファイル記憶部7に記憶されている情報(パケット)と、パケットを解析する際の条件を示す分析条件情報とに基づいて、通信中継装置51における故障を検出するための周期性情報を算出する。情報算出部11は、エラー特徴テンプレート記憶部12、分析条件設定部13、パケットデコード部14、エラー検出部15、パケットエラー記憶部16、エラー周期算出部17、及び周期性情報記憶部18を備えている。
エラー特徴情報の一例としては、エラーパケット特徴番号「T2」と、評価箇所情報「フレーム長(FCS含まず)」と、評価内容情報「IPv4ヘッダの示すPacketLength+Ethernet(登録商標、以下同様)ヘッダ長」と、判定条件情報「IF A!=B then T2=true」とが対応付けられている。なお、判定条件情報における「A」はパケットにおける評価箇所情報が示す部分の値であり、「B」は評価内容情報に対応する値である。すなわち、エラーパケット特徴番号「T2」では、「フレーム長(FCS含まず)」と、「IPv4ヘッダの示すPacketLength+Ethernetヘッダ長」とが一致しない場合にエラーが発生していると判定する。
分析条件設定部13は、故障検出装置1を操作する利用者の操作を受け付けて、パケットキャプチャファイル記憶部7に記憶されているパケットキャプチャファイルから分析対象にするパケットキャプチャファイルを示すファイル情報と、パケットキャプチャファイルから通信中継装置51における故障を検出する際に用いる分析条件情報が入力される。分析条件情報は、周期性抽出軸を示す情報と、分析の対象にするパケットを絞り込む際の条件とを含む。
周期性抽出軸は、パケットに発生するエラーの周期性を検出する際の間隔を定める値である。周期性抽出軸には、時間、通信中継装置51におけるデータの送出量、及びパケットの送出回数のいずれか又はすべてが選択される。なお、周期性抽出軸としてすべてが選択された場合には、時間、送出量、及び送出回数が順に適用される。
パケットを絞り込む際の条件は、VLANID、パケットの送出元を示すIPアドレス(SRC)、パケットの送出先(DST)、及びパケットが通信中継装置51で送出された時刻のいずれか又は組み合わせた条件が用いられる。
絞り込み条件を入力することにより、パケットキャプチャファイルに含まれるパケットうち、絞り込み条件に該当するパケットを分析の対象にすることができる。図5に示している例では、VLANIDを指定することにより、パケットキャプチャファイルに含まれているパケットのうち、指定したVLANID内で伝送されるパケットを分析対象にすることができる。また、パケットの送出元のIPアドレスを指定することにより、特定のIPアドレスを有する機器又はサブドメインから送出されたパケットを分析対象にすることができる。また、IPアドレスを用いてパケットを絞り込む際に、PPPoEなどの方式によってトンネル化されたパケットを対象とする場合に、トンネル内のパケットのIPアドレスを絞り込む対象とするようにしてもよい。また、VLANIDやIPアドレスに加えて、パケットが通信中継装置51から送出された時刻を絞り込み条件とすることができる。
なお、VLANIDやIPアドレスは、範囲を指定した場合に範囲に含まれる各値で順に絞り込むことも可能であり、この場合は「繰り返しあり」(自動インクリメント)を選択することにより、条件に該当するパケットに対して順に分析が行われる。
パケットデコード部14は、分析条件設定部13に入力されたファイル情報が示すパケットキャプチャファイルをパケットキャプチャファイル記憶部7から読み出す。パケットデコード部14は、読み出したパケットキャプチャファイルに含まれる各パケットをイーサーネットフレームレイヤ(L2)やIPレイヤ(L3)における分析ができるようにデコードをしてエラー検出部15に出力する。例えば、パケットデコード部14は、キャプチャパケットファイルから、選択したパケットそれぞれの、タイムスタンプ、送信元アドレス(IPアドレス)、送信元ポート、宛先アドレス(IPアドレス)、宛先ポート、VLANID、パケット長、ペイロードデータなどをデコードしてエラー検出部15に出力する。
エラー検出部15は、パケットデコード部14がデコードしたパケットに対して、エラー特徴テンプレート記憶部12に記憶されているエラー特徴情報で識別される各エラーが生じているか否かを判定する。エラー検出部15は、各エラーが生じているか否かを示す情報(パケットエラー特徴)と、パケットデコード部14から入力された情報とを対応付けたパケットエラー情報をパケットエラー記憶部16に記憶させる。
パケットエラー記憶部16は、エラー検出部15から入力されるパケットエラー情報を記憶する。
エラー周期算出部17は、パケットエラー記憶部16に記憶されているパケットエラー情報のうち、分析条件設定部13に入力された分析条件情報に該当するパケットエラー情報からエラー発生の周期性を示す周期性情報を算出する。なお、分析条件情報として条件が与えられない場合、エラー周期算出部17は、パケットエラー記憶部16に記憶されているパケットエラー情報すべてから周期性情報を算出する。例えば、エラー周期算出部17は、周期性情報を算出する際に、パケットエラー特徴「T1」が「true」になっているパケットエラー情報を用いたり、パケットエラー特徴のうちいずれかが「true」になっているパケットエラー情報を用いたりする。
エラー周期算出部17は、算出した周期性特徴データと、周期性特徴データを算出する際に用いた分析条件情報とを対応付けた周期性情報を周期性情報記憶部18に記憶させる。
また、分析条件情報において、周期性抽出軸に「データ転送量」が指定されている場合、エラー周期算出部17は、分析条件情報の絞り込み条件に該当するパケットエラー情報をパケットエラー記憶部16から読み出し、読み出したパケットエラー情報をパケット長順にソートする。エラー周期算出部17は、パケット長順にソートしたエラーパケット情報からパケット長の差分を算出して、2次元の集合データを算出する。この場合、2次元の集合データは、データ転送量の間隔と、エラーが発生したか否かを示す情報とを組み合わせた情報の集合である。エラー周期算出部17は、生成した2次元の集合データから度数分布(周期性特徴データ)を算出する。
図7は、本実施形態における周期性情報記憶部18が記憶する周期性情報のデータ構成を示す概略図である。周期性情報は、例えば、行と列とからなる2次元の表形式のデータで表される情報である。周期性情報は、算出した周期性を識別する番号と、周期性を算出した際に用いた周期性抽出軸と、その周期を算出する際にエラーパケット情報を抽出した条件と、算出した周期性を示す周期性特徴データとの項目を有し、それぞれが番号をキーにして対応付けられている。周期性情報の一例としては、番号「2」と、周期性抽出軸「時間間隔」と、フィルタリング条件「パケットエラー特徴がT1である」と、周期性特徴データとが対応付けられている。
なお、周期性特徴データは、図7においてグラフとして示されているが、上述したように周期性特徴データ(度数分布又はベクトルデータ)として周期性情報記憶部18に記憶されている。なお、図7には示していないが、フィルタリング条件に、図5において設定した時刻範囲を含めるようにしてもよい。
図8は、本実施形態において故障箇所特徴情報記憶部21が予め記憶する故障箇所特徴情報のデータ構成を示す概略図である。故障箇所特徴情報は、通信中継装置51として用いられる各装置において発生する故障ごとに、当該故障によりパケットに発生するエラーの特徴を示す情報である。故障箇所特徴情報は、例えば、行と列とからなる2次元の表形式のデータで表される情報である。故障箇所特徴情報は、故障を識別する故障箇所管理IDと、周期性抽出軸と、パケットエラー特徴と、周期性特徴と、類似度閾値条件と、故障装置・故障箇所との項目を有し、それぞれが故障箇所管理IDをキーにして対応付けられている。
故障判定部22は、周期性情報記憶部18に記憶されている各周期性情報の周期性特徴データと、故障箇所特徴情報記憶部21に記憶されている故障箇所特徴情報の周期性特徴データとの類似度を算出する。具体的には、故障判定部22は、周期性抽出軸が一致し、かつパケットエラー特徴が一致する周期性特徴データ(度数分布)の内積を算出することにより、類似度を算出する。例えば、周期性情報の周期性特徴データ(軸,スコア)が{(1,0.5),(2,0.6),(3,0.7),(4,0.8)}であり、故障箇所特徴情報の周期性特徴データ(軸,スコア)が{(1,0.1),(2,0.2),(3,0.3),(4,0.4)}である場合、類似度は、(0.5×0.1)+(0.6×0.2)+(0.7×0.3)+(0.8×0.4)=0.7として算出される。なお、故障判定部22は、内積演算を行う前に、周期性特徴データに対して正規化を行うようにしてもよい。
故障判定部22は、算出した類似度と、故障箇所特徴情報の類似度閾値条件とに基づいて、通信中継装置51に故障が発生しているか否かを判定する。また、故障判定部22は、通信中継装置51に故障が発生していると判定した場合、通信中継装置51に発生している故障を特定する。故障判定部22は、故障が発生している通信中継装置51を特定したとき、類似度管理情報を類似度記憶部23に記憶させる。類似度管理情報には、周期性情報において周期性を識別する番号と、特定した故障に対応する故障箇所管理IDと、算出した類似度と、特定した故障に対応する故障箇所特徴情報の類似度閾値条件と、周期性情報においてエラーパケット情報を抽出したフィルタリング条件と、特定した故障が発生している装置及び部位との項目を有し、それぞれが番号をキーにして対応付けられている。
類似度管理情報の一例としては、番号「1」と、故障箇所管理ID「故障111」と、類似度「0.85」と、類似度閾値条件「0.7以上」と、VLANID「1001」と、SRC「202.21.200.1」と、DST「10.11.12.10」と、故障装置・故障箇所「CDE装置・10G転送ユニット」とが対応付けられている。
分析結果出力部24は、故障判定部22が判定した結果として、類似度記憶部23に記憶されている類似度管理情報を出力する。故障検出装置1の利用者や、ネットワーク5を管理する管理者は、分析結果出力部24が出力する類似度管理情報に基づいて、ネットワーク5に用いられている通信中継装置51のうち、故障が発生している通信中継装置51を特定することができる。更に、類似度管理情報に基づいて、故障が発生している通信中継装置51内の故障が発生している部位を特定することができる。
また、分析結果出力部24は、故障が発生している装置及び部位を故障判定部22が特定でできなかった場合、周期性情報記憶部18に記憶されている周期性情報を出力する。利用者や管理者は、出力される周期性情報に基づいて、パケットエラーの発生に周期性があることを把握することができる。これに基づいて、利用者や管理者は分析条件情報における絞り込み条件を変更して、故障が発生している通信中継装置51を特定する試行を繰り返すことができ、故障装置・故障箇所の絞り込みを容易にすることができる。
なお、分析結果出力部24が、周期性特徴を出力する際には、図7及び図8に示すようにグラフとして表示するようにしてもよい。
故障検出の処理が開始されると、故障検出装置1において、利用者や管理者などの操作を受け付けて、ファイル情報及び分析条件情報が分析条件設定部13に入力される(ステップS101)。
パケットデコード部14は、入力されたファイル情報が示すパケットキャプチャファイルをパケットキャプチャファイル記憶部7から読み出し、読み出したパケットキャプチャファイルに含まれる各パケットをデコードしてエラー検出部15に出力する(ステップS102)。
エラー検出部15は、エラー特徴テンプレート記憶部12に記憶されているエラー特徴情報に基づいて、パケットデコード部14から入力されるデコード結果に対応するパケットにエラーが生じているか否かを判定して、判定結果としてパケットエラー情報をパケットエラー記憶部16に記憶させる(ステップS103)。なお、エラーが生じているパケットがない場合、エラー検出部15は故障検出の処理を終了させるようにしてもよい。
エラー周期算出部17は、ステップS101において入力された分析条件情報で指定された分析条件すべてについて周期性抽出処理が完了したか否かを判定し(ステップS105)、分析条件すべてについて周期性抽出処理が完了していない場合(ステップS105:NO)処理をステップS104に戻して、周期性周出処理を繰り返して行う。例えば、図5に示したように、周期性抽出軸がすべて指定された場合には、「時間間隔」、「パケット数」、「データ転送量」それぞれを周期性抽出軸とした場合を繰り返して周期性抽出処理を行うことになる。
一方、分析条件すべてについて周期性抽出処理が完了している場合(ステップS105:YES)、故障判定部22は、周期性情報記憶部18に記憶されている周期性情報、すなわち周期性抽出処理の結果に基づいて、通信中継装置51の故障判定処理を行う(ステップS106)。
分析結果出力部24は、故障判定処理が完了すると、故障判定処理の結果としての類似度管理情報を類似度記憶部23から読み出し、また周期性情報を周期性情報記憶部18から読み出し、読み出した類似度管理情報及び周期性情報を出力し(ステップS107)、故障検出の処理を終了する。
図12は、本実施形態においてエラー周期算出部17が行う周期性抽出処理を示すフローチャートである。また、同図において、周期性抽出処理の過程で得られる結果の一例が示されている。ここでは、周期性抽出軸に時間間隔が指定された場合について説明する。
エラー周期算出部17は、周期性抽出処理を開始すると、分析条件情報で指定された絞り込み条件から、まだ選択していない絞り込み条件を選択する(ステップS201)。例えば、図5に示した例において、VLANIDの範囲が指定され、かつ「繰り返しあり」が選択された場合、絞り込み条件として、範囲内のVLANIDが順に絞り込み条件として選択されることになる。
エラー周期算出部17は、選択した絞り込み条件に該当し、エラーが生じているパケットのパケットエラー情報を選択するフィルタリングを行い(ステップS202)、選択したパケットエラー情報をタイムスタンプに基づいてソートする(ステップS203)。図12では、エラーが発生しているパケットのパケットエラー情報を絞り込んだ例をフィルタリングの結果として示している。
エラー周期算出部17は、取得した時間間隔ごとにエラーが発生したことを示す値を設定して2次元の集合データを生成する(ステップS205)。図12では、エラーが発生したことを示す値として「1」を設定した例を示している。
エラー周期算出部17は、生成した2次元の集合データから横軸を時間間隔とし縦軸をスコア(エラーの発生頻度)とした度数分布を周期性特徴データとして算出する(ステップS206)。図12では、1分30秒間隔前後でパケットにエラーが発生する頻度が高い場合を示している。なお、スコアは、ステップS205において各時間間隔に設定した値の和である。
エラー周期算出部17は、算出した周期性特徴データと、ステップS202において用いた絞り込み条件とを対応付け、周期性情報として周期性情報記憶部18に記憶させて保存し(ステップS207)、周期性抽出処理を終了する。
図13は、本実施形態においてエラー周期算出部17が行う周期性抽出処理を示すフローチャートである。同図において、図12と同様に周期性抽出処理の過程で得られる結果の一例が示されている。
エラー周期算出部17は、周期性抽出処理を開始すると、分析条件情報で指定された絞り込み条件から、まだ選択していない絞り込み条件を選択する(ステップS301)。
エラー周期算出部17は、選択した絞り込み条件に該当するパケットエラー情報を選択するフィルタリングを行い、選択したパケットエラー情報にパケットフレーム番号順にシーケンス番号を割り振る(ステップS302)。
エラー周期算出部17は、選択したパケットエラー情報のうち、エラーが生じているパケットのパケットエラー情報及びシーケンス番号を抽出するフィルタリングを行う(ステップS303)。
エラー周期算出部17は、算出した差分値ごとにエラーが発生したことを示す値を設定して2次元の集合データを生成する(ステップS305)。図13では、エラーが発生したことを示す値として「1」を設定した例を示している。
エラー周期算出部17は、生成した2次元の集合データから横軸をシーケンス番号の差分とし縦軸をスコア(エラーの発生頻度)とした度数分布を周期性特徴データとして算出する(ステップS306)。図13では、パケットを約50回送出するたびにパケットにエラーが発生する頻度が高い場合を示している。
エラー周期算出部17は、算出した周期性特徴データと、ステップS302において用いた絞り込み条件とを対応付け、周期性情報として周期性情報記憶部18に記憶させて保存し(ステップS307)、周期性抽出処理を終了する。
図14は、本実施形態においてエラー周期算出部17が行う周期性抽出処理を示すフローチャートである。同図において、図12と同様に周期性抽出処理の過程で得られる結果の一例が示されている。
エラー周期算出部17は、周期性抽出処理を開始すると、分析条件情報で指定された絞り込み条件から、まだ選択していない絞り込み条件を選択する(ステップS401)。
エラー周期算出部17は、選択した絞り込み条件に該当するパケットエラー情報を選択するフィルタリングを行い、選択したパケットエラー情報に対応するパケットによるデータ転送量(ペイロード容量又はパケットサイズ)の累計をパケットエラー情報ごとに算出する(ステップS402)。図14では、パケットフレーム番号で識別されるパケットエラー情報ごとに、対応するパケットのデータ転送量の累計値(「100」、「2021」、…)が得られる例が示されている。
エラー周期算出部17は、選択したパケットエラー情報のうち、エラーが生じているパケットのパケットエラー情報及びデータ転送量の累計値を抽出するフィルタリングを行う(ステップS403)。
エラー周期算出部17は、算出した差分ごとにエラーが発生したことを示す値を設定して2次元の集合データを生成する(ステップS405)。図14では、エラーが発生したことを示す値として「1」を設定した例を示している。
エラー周期算出部17は、生成した2次元の集合データから横軸をデータ転送量の差分とし縦軸をスコア(エラーの発生頻度)とした度数分布を周期性特徴データとして算出する(ステップS406)。図14では、パケットを約15800byteのデータ量を送出するたびにパケットにエラーが発生する頻度が高い場合を示している。
エラー周期算出部17は、算出した周期性特徴データと、ステップS402において用いた絞り込み条件とを対応付け、周期性情報として周期性情報記憶部18に記憶させて保存し(ステップS407)、周期性抽出処理を終了する。
故障判定部22は、故障判定処理を開始すると、周期性情報記憶部18に記憶されている周期性情報から1レコード(番号ごとに対応付けられた各情報)を読み込む(ステップS501)。
故障判定部22は、故障箇所特徴情報記憶部21に記憶されている故障箇所特徴情報から1レコード(故障箇所管理IDごとに対応付けられた各情報)を読み込む(ステップS502)。
一方、パケットエラー特徴が一致する場合(ステップS503:YES)、故障判定部22は、周期性情報の周期性特徴データと、故障箇所特徴情報の周期性特徴データとの類似度を算出し(ステップS504)、算出した類似度が故障箇所特徴情報の類似度閾値条件を満たすか否かを判定する(ステップS505)。
故障判定部22は、故障箇所特徴情報記憶部21に記憶されている故障箇所特徴情報すべてと、ステップS501において読み込んだ周期性情報とを比較したか否かを判定し(ステップS507)、故障箇所特徴情報すべてと比較していない場合(ステップS507:NO)、処理をステップS502に戻す。一方、故障箇所特徴情報すべてと比較し終わった場合(ステップS507:YES)、故障判定部22は、周期性情報記憶部18に記憶されている周期性情報すべてと、故障箇所特徴情報とを比較したか否かを判定する(ステップS508)。
周期性情報すべてと故障箇所特徴情報とを比較していない場合(ステップS508)、故障判定部22は、処理をステップS501に戻し、他の周期性情報と故障箇所特徴情報との比較を繰り返して行う。一方、周期性情報すべてと故障箇所特徴情報とを比較し終わった場合(ステップS508:YES)、故障判定部22は故障判定処理を終了する。
メモリ素子の不具合により発生するサイレント故障は、パケットにエラーが発生するタイミングに特定の周期性をもたらす。そこで、周期性を検出するために、時間、パケット数、及びデータ転送量それぞれの間隔を軸にして情報算出部11が周期性特徴データを算出するようにした。これにより、サイレント故障により発生するパケットのエラーの特徴を把握することができ、故障の検出を行うことができる。
また、故障検出装置1はパケットキャプチャファイルに基づいて通信中継装置51の故障判定を行うことができるので、通信中継装置51を直接操作することなく、ミラーパケットを取得するという簡易な遠隔操作で得られる情報により、故障の検出を行うことができる。
また、故障検出装置1では、周期性特徴データを算出する際に、送信元アドレスや宛先アドレスによりエラーパケット情報を絞り込むようにしている。これにより、周期的な特徴を検出するとともに、ネットワーク5においてパケットに周期的なエラーが発生する経路を特定することができ、容易に故障が生じている通信中継装置51の特定又は絞り込みを行うことができる。例えば、特定の通信中継装置51を経由するパケットを対象として周期性特徴データを算出し、通信中継装置51ごとの周期性特徴データを比較して周期性が強く表れた通信中継装置51を対象として、更にパケットの分析を行う。これにより、数多くの通信中継装置51からネットワーク5が構成されている場合においても、故障が発生している可能性のある通信中継装置51を容易に絞り込めるため、故障の検出に要する時間を短縮することができる。また、ネットワーク5を利用しているユーザ4から通信速度の低下などのクレームがあった場合に、故障検出装置1は当該ユーザ4のパケットが経由する通信中継装置51に絞って故障の検出をすることができる。
また、
また、上述の実施形態において、故障検出装置1は、各通信中継装置51におけるサイレント故障を検出対象にした説明を行った。しかし、故障検出装置1は、通信中継装置51において生じる故障によりパケットにエラーから、各通信中継装置51におけるサイレント故障以外の故障を検出するようにしてもよい。
2…インターネット接続業者
3…サービス提供事業者
4…ユーザ
5…ネットワーク
6…パケットキャプチャ装置
7…パケットキャプチャファイル記憶部
11…情報算出部
12…エラー特徴テンプレート記憶部
13…分析条件設定部
14…パケットデコード部
15…エラー検出部
16…パケットエラー記憶部
17…エラー周期算出部
18…周期性情報記憶部
21…故障箇所特徴情報記憶部
22…故障判定部
23…類似度記憶部
24…分析結果出力部
51…通信中継装置
Claims (9)
- ネットワークに用いられる通信中継装置にて中継される情報から、該情報において生じたエラーを検出するエラー検出部と、
前記エラー検出部が検出したエラーの発生周期を算出するエラー周期算出部と、
前記エラー周期算出部が算出したエラーの発生周期を出力するエラー周期出力部と
を備えることを特徴とする情報算出装置。 - 請求項1に記載の情報算出装置と、
前記通信中継装置における故障に応じて該通信中継装置にて中継される情報において生じるエラーごとに、該エラーの発生周期を示す故障箇所特徴情報を予め記憶している故障箇所特徴情報記憶部と、
前記情報算出装置が出力するエラーの発生周期と、前記故障箇所特徴情報とに基づいて前記通信中継装置において故障が生じているか否かを判定する故障判定部と
を具備していることを特徴とする故障検出装置。 - 請求項2に記載の故障検出装置において、
前記故障判定部は、
前記情報算出装置が出力するエラーの発生周期と、各エラーの前記故障箇所特徴情報との類似度を算出し、予め定められた閾値以上になる前記算出した類似度に対応するエラーが前記通信中継装置において生じていると判定する
ことを特徴とする故障検出装置。 - 請求項2又は請求項3のいずれかに記載の故障検出装置において、
前記エラー周期算出部は、
前記エラー検出部が検出したエラーの発生間隔を、時間、情報の送出回数、又は情報量のいずれかに基づいて算出する
ことを特徴とする故障検出装置。 - 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の故障検出装置において、
情報において生じるエラーの種別を予め記憶するエラー特徴テンプレート記憶部を更に具備し、
前記エラー周期算出部は、
前記エラー特徴テンプレート記憶部に記憶されているエラーの種別に基づいて、エラーの発生周期を算出する
ことを特徴とする故障検出装置。 - ネットワークに用いられる通信中継装置にて中継される情報から、該情報において生じたエラーを検出するエラー検出ステップと、
前記エラー検出ステップにおいて検出したエラーの発生周期を算出するエラー周期算出ステップと、
前記エラー周期算出ステップにおいて算出したエラーの発生周期を出力するエラー周期出力ステップと
を有することを特徴とする情報算出方法。 - ネットワークに用いられる通信中継装置における故障に応じて該通信中継装置にて中継される情報において生じるエラーごとに、該エラーの発生周期を示す故障箇所特徴情報を予め記憶している故障箇所特徴情報記憶部を具備している故障検出装置における故障検出方法であって、
ネットワークに用いられる通信中継装置にて中継される情報から、該情報において生じたエラーを検出するエラー検出ステップと、
前記エラー検出ステップにおいて検出したエラーの発生周期を算出するエラー周期算出ステップと、
前記エラー周期算出ステップにおいて算出したエラーの発生周期を出力するエラー周期出力ステップと、
前記エラー周期出力ステップにおいて出力するエラーの発生周期と、前記故障箇所特徴情報とに基づいて前記通信中継装置において故障が生じているか否かを判定する故障判定ステップと
を有することを特徴する故障検出方法。 - ネットワークに用いられる通信中継装置にて中継される情報から、該情報において生じたエラーを検出するエラー検出ステップと、
前記エラー検出ステップにおいて検出したエラーの発生周期を算出するエラー周期算出ステップと、
前記エラー周期算出ステップにおいて算出したエラーの発生周期を出力するエラー周期出力ステップと
をコンピュータに実行させるための情報算出プログラム。 - ネットワークに用いられる通信中継装置における故障に応じて該通信中継装置にて中継される情報において生じるエラーごとに、該エラーの発生周期を示す故障箇所特徴情報を予め記憶している故障箇所特徴情報記憶部を具備している故障検出装置に設けられたコンピュータに、
ネットワークに用いられる通信中継装置にて中継される情報から、該情報において生じたエラーを検出するエラー検出ステップと、
前記エラー検出ステップにおいて検出したエラーの発生周期を算出するエラー周期算出ステップと、
前記エラー周期算出ステップにおいて算出したエラーの発生周期を出力するエラー周期出力ステップと、
前記エラー周期出力ステップにおいて出力するエラーの発生周期と、前記故障箇所特徴情報とに基づいて前記通信中継装置において故障が生じているか否かを判定する故障判定ステップと
を実行させるための故障検出プログラム。
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Citations (4)
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JPH08139722A (ja) * | 1994-11-15 | 1996-05-31 | Toshiba Corp | ネットワーク障害予測装置 |
JPH09205429A (ja) * | 1996-01-29 | 1997-08-05 | Toshiba Corp | ネットワーク故障診断装置及び故障予測装置並びにその診断及び予測方法 |
JP2007259233A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Fujitsu Ltd | Ber監視回路 |
JP2010086160A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Nec Corp | 障害分析システム、障害分析方法および障害分析用プログラム |
-
2012
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JPH08139722A (ja) * | 1994-11-15 | 1996-05-31 | Toshiba Corp | ネットワーク障害予測装置 |
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