JP5824569B2 - 湿式脱臭装置のメンテナンス方法 - Google Patents

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本発明は、し尿処理施設、ゴミ処理施設、下水処理施設設等から排出される臭気ガスから主に硫黄系臭気成分を除去するために用いられる湿式脱臭装置のメンテナンス方法、特に、装置内で洗浄液を循環させて脱臭用担体に供給するとともに、その洗浄液を含む脱臭用担体に臭気ガスを通過させて脱臭する湿式脱臭装置のメンテナンス方法に関する。
し尿処理施設、ゴミ処理施設、下水処理施設設等から排出される臭気ガスには、主にアンモニア、アミン等の塩基性臭気成分と、硫化水素、メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル等の硫黄系臭気成分が含まれている。脱臭装置は、主にこれらの臭気成分を除去するために用いられる。
特許文献1は、従来の湿式脱臭装置の一つを開示している。この装置は、臭気ガスの流入口と脱臭されたガスの流出口とを有する脱臭塔と、洗浄液を貯留する貯留槽と、流入口および貯留槽の上方に樹脂製の担体を充填した充填部と、流出口の下方かつ充填部の上方に洗浄液を充填部に向かって噴射する噴射部と、貯留槽と噴射部とを繋ぐ管路と、洗浄液を貯留槽から噴射部に送るためのポンプなどを備えている。そして、洗浄液が噴射された担体により臭気ガスを酸化させることで臭気成分を除去する。
湿式脱臭装置内を循環する洗浄液は硫黄成分を含有する。この硫黄成分が結晶化すると、いわゆる「硫黄スケール」として装置内に沈着する。特許文献2は、硫黄スケールの除去方法の一つを開示している。
特開2009−112955号公報 特開平4−141299号公報
従来の湿式脱臭装置は、一般に、硫黄スケールを定期的に除去することで、装置の円滑な運転を維持していた。しかし、硫黄スケールの除去作業は容易ではない。莫大なコストと時間がかかるだけでなく、装置の運転を停止しなければならなかった。
本発明者は、硫黄スケールの発生メカニズムについて検討した結果、次のような結論を得た。すなわち、湿式脱臭装置の場合、装置内に取り込まれた臭気ガス中の硫黄成分の一部は洗浄液に溶解するため、硫黄成分の洗浄液中の濃度は運転時間と共に増大していくことになる。そして、高濃度の硫黄成分を含む洗浄液が装置内を循環することで装置内のいたるところで結晶化が進行すると考えられる。実際、長時間の運転を経たメンテナンス作業直前の湿式脱臭装置の洗浄液はそれ自体がかなりの臭気を帯びており、高濃度の硫黄成分が含まれていることが確認された。
本発明は、硫黄スケールが発生した後でこれを除去するのではなく、触媒塔を用いて硫黄スケールの発生を効果的に抑えることにより、装置のメンテナンス作業の頻度を飛躍的に少なくするとともに、この触媒塔を適切に配置することにより、装置のメンテナンス性を大幅に向上させる方法を提供することを目的とする。
本発明に係る湿式脱臭装置のメンテナンス方法は、洗浄液を貯留する貯留槽と、該貯留槽と流体的に接続された第1の管路と、該第1の管路上に配設されたポンプと、その一端が前記貯留槽と、他端が前記第1の管路と流体的に接続され、かつ硫黄系臭気成分を含んだガスが通過する脱臭塔と、該脱臭塔内に配設され、前記ガスと洗浄液を気液接触させることにより前記ガスを脱臭する脱臭用担体と、を備え、さらに、前記第1の管路における前記ポンプの下流で分岐し、かつ前記貯留槽に流体的に接続された第2の管路と、該第2の管路上に配設され、前記脱臭用担体での脱臭によって硫黄を含有した洗浄液を酸化させるための触媒塔と、前記第2の管路への洗浄液の流入を遮断するための管路遮蔽手段と、を備える湿式脱臭装置において、前記管路遮蔽手段によって前記第2の管路への洗浄液の流入を遮断するステップと、前記第1の管路における洗浄液の循環を継続した状態で、前記触媒塔をメンテナンスするステップと、前記管路遮蔽手段によって前記第2の管路への洗浄液の循環を再開するステップと、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、硫黄系臭気成分を含む臭気ガスの脱臭時に生成される硫黄が洗浄液5に含有しても、触媒塔により硫黄を水溶性の硫黄含有イオン、例えば、水溶性の硫酸イオンにまで酸化させることで、洗浄液に含有する硫黄成分の結晶化を抑えることができ、硫黄スケールとして装置内に沈着することを抑えることができる。そして、触媒塔は第2の管路上に配設され、管路遮蔽手段によって第2の管路への洗浄液の流入を遮断できるので、触媒塔を一時的に切り離して装置を運転することが可能となり、触媒塔のメンテナンスに際して第1の管路における洗浄液の循環を停止する必要がないため、装置のメンテナンス性を大幅に向上させることができる。
また、上記の構成にあっては、前記触媒塔は、1又は複数の酸化触媒体から構成されていてもよい。
このような構成によれば、触媒塔によって洗浄液を効率良く酸化することが可能となるため、触媒塔のメンテナンス頻度を低減することができる。なお、本願における「酸化触媒」は、洗浄液に含有する硫黄成分の結晶化を抑える機能を発揮しうるものであれば他の物質で代替することができ、この意味において「酸化触媒」は広義に解するものとする。
以上説明したように、本発明に係る湿式脱臭装置のメンテナンス方法によれば、硫黄を含有した洗浄液の酸化に用いられる触媒塔のメンテナンスに際し、第1の管路における洗浄液の循環を停止する必要がなく、脱臭装置の運転を継続した状態で触媒塔をメンテナンスすることが可能となり、装置のメンテナンス性を大幅に向上させることができる。
第1の実施形態の湿式脱臭装置を示す模式図 第1の実施形態の湿式脱臭装置の触媒塔を示す模式図 第2の実施形態の湿式脱臭装置を示す模式図 第3の実施形態の湿式脱臭装置を示す模式図 脱臭塔の一部の写真を示す図であり、(a)は従来の脱臭塔において主に図1の領域A1に相当する部分を示す図、(b)は第1の実施形態の脱臭塔において主に図1の領域A1の部分を示す図 脱臭塔の一部の写真を示す図であり、(a)は従来の脱臭塔において主に図1の領域A2に相当する部分を示す図、(b)は第1の実施形態の脱臭塔において主に図1の領域A2の部分を示す図 脱臭塔の一部の写真を示す図であり、(a)は従来の脱臭塔において主に図1の領域A2の反対側に位置する領域A3に相当する部分を示す図、(b)は第1の実施形態の脱臭塔において主に図1の領域A2の反対側に位置する領域A3の部分を示す図
本実施形態の湿式脱臭装置は、洗浄液を循環させて主に硫黄系臭気成分を含む臭気ガスを脱臭しつつ硫黄スケールが装置内に付着することを抑えるために、その洗浄液を効率良く酸化させる構成とした。なお、以下に示す本実施形態の湿式脱臭装置は、一例であって本発明が限定的に解釈されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の湿式脱臭装置を示す模式図である。図1は、臭気ガスおよび洗浄液の流れをわかりやすくするために、主に脱臭塔の内部構造を示している。なお、図中の矢印F1、F2、F3はガスの流れを、矢印L1、L2、L3、L4は洗浄液の流れをそれぞれ示す。図1に示すように、第1の実施形態の湿式脱臭装置1は、脱臭塔2と、第1の管路3と、ポンプ4と、第2の管路8と、触媒塔14とを有する。
脱臭塔2は、略四角筒状の構造であって、下部に貯留槽25と、貯留槽25の上方であって側面に流入口24と、流入口24および貯留槽25の上方に充填部23と、充填部23の上方に噴射部22と、噴射部22の上方に流出口21とを有する。臭気ガスは、硫化水素、メチルメルカプタン硫化メチル、二硫化メチル等の硫黄系臭気成分を含み、矢印F1のように流入口24から脱臭塔2の内部に流入し、矢印F2のように充填部23および噴射部22を通過する。充填部23で脱臭されたガスは、矢印F3のようにデミスター12を介して流出口21から脱臭塔2の外部に流出される。ここで、デミスター12は、メッシュ状のものであり、主に脱臭されたガスに含まれるミストを除去する。
第1の管路3は、一端を噴射部22に、他端を貯留槽25にそれぞれ接続されている。また、第2の管路8は、一端を第1の管路3から分岐するように第1の管路3の途中に、他端を貯留槽25にそれぞれ接続されている。なお、第2の管路8の途中には、触媒塔14が配置される。
貯留槽25は、内部に洗浄液5を貯留している。洗浄液5は、臭気ガス、特に硫黄系臭気成分と酸化反応する水溶液、例えば、次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)等の次亜塩素酸塩の水溶液を用いることができる。洗浄液5は、主にポンプ4により矢印L1、L2のように貯留槽25から第1の管路3を介して噴射部22へ吸い上げられ、洗浄液5の一部は、矢印L3のように第1の管路3の途中で分岐して第2の管路8に流入し、触媒塔14を介して矢印L4のように貯留槽25に戻される。ポンプ4により噴射部22へ吸い上げられた洗浄液は、第1の管路3の先端部に設けられた噴射ユニット11から充填部23全体に亘って噴射され、充填部23を介して貯留槽25に回収される。
充填部23は、ネット13と、そのネット13上に充填された複数の脱臭用担体6とを有する。脱臭用担体6は、ネット13上に整然と並べて或いはランダムに積み上げて充填されてもよい。ネット13は、主に下方から臭気ガスを、上方から洗浄液5を通過させるとともに脱臭用担体6を落下させないものを用いることができ、ネット13の代わりに複数の貫通孔を有する仕切板等を用いてもよい。なお、ネット13は、脱臭塔2等とも同様に、接触する臭気ガス、洗浄液5および脱臭用担体6に対して耐久性を有する材料の使用やそのような加工を施すことが好ましいことはいうまでもない。
脱臭用担体6は、主に、臭気ガスや洗浄液5に耐性を有して洗浄液5を一定時間担持できるものであればよく、プラスチック材からなる成形物やプラスチック材に吸収性ポリマー等の添加物を含有させた成形物等の一般的なプラスチック製のものを用いることができる。プラスチック材は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の種々のものを用いることができる。吸収性ポリマーは、例えば、ビニルアセトアミド重合体、ポリアクリル酸塩、ポリスル本酸塩、ポリビニルアルコール−ポリアクリル酸塩の重合体、デンプン系樹脂、セルロース系樹脂のグラフト重合体などを用いることができる。また、脱臭用担体6は、主に臭気ガスの臭気成分と洗浄液5との酸化を促進させるものを用いてもよい。
脱臭用担体6は、ペレット状、球状、棒状、管状、ハニカム状、軸方向に複数の貫通孔を有する円柱状等様々な形状のものを用いることができる。脱臭用担体6は、具体的に、直径50[mm]、高さ40[mm]である略円柱形状であって、軸方向に複数の貫通孔を有するものを用いることができる。
湿式脱臭装置1は、充填部23において、下方から流れてくる臭気ガスと洗浄液5が噴射された脱臭用担体6とを接触させることにより臭気ガスの臭気成分を分解除去して脱臭する。例えば、臭気成分が硫化水素(HS)であり洗浄液5が次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)の水溶液である場合、充填部23において、(化1)〜(化3)の反応式で硫黄(S)が生成される。
まず、以下(化1)の反応式のように硫化水素から硫化ナトリウム(NaS)が生成される。
S+2NaOH → NaS+HO (化1)
その後、以下(化2)および(化3)の反応式が生じる。
NaS+NaOCl → S+NaCl+2NaOH (化2)
NaS+4NaOCl → NaSO+4NaCl (化3)
ここで、洗浄液5のPHの値を13.4程度にすると、(化2)の反応式の生じる比率を抑えることができ、硫黄(S)の生成を抑えることができるが、湿式脱臭装置1のランニングコストが大きくなるため、洗浄液5のPHの値は通常8〜12程度で湿式脱臭装置1を運転している。この湿式脱臭装置1の通常運転では、(化2)の反応式は、(化3)の反応式に比べて3.3〜4.5倍程度生じることが判明しており、洗浄液5は硫黄を多量に含有させて貯留槽25に回収され、その硫黄が時間とともに結晶化して脱臭用担体6、第1の管路3、噴射ユニット11やその他の装置内にスケールとして沈着する。この硫黄スケールは、臭気ガスの脱臭を妨げるだけでなく、さらに、臭気ガスや洗浄液5の流通路を塞いでしまう。したがって、湿式脱臭装置1は、触媒塔14により洗浄液5に含有する硫黄を減少させることで硫黄スケールの生成を抑える。次に、触媒塔14について説明する。
触媒塔14は、内部に酸化触媒7を有し、第2の管路8の途中に配置される。そして、湿式脱臭装置1は、触媒塔14の内部に洗浄液5の一部を通過させて酸化触媒7により洗浄液5に含有している硫黄(S)を減少させる。例えば、(化2)の反応式で生成された硫黄は、以下(化4)の反応式のように酸化触媒7により水溶性の硫酸ナトリウム(NaSO)まで酸化させることで洗浄液5に含有する硫黄を減少させることができる。
S+3NaOCl+2NaOH → NaSO+3NaCl+HO (化4)
また、硫化ナトリウム(NaS)も(化3)の反応式と同様にして水溶性の硫酸ナトリウム(NaSO)まで酸化させる。
ここで、(化3)の反応式のように洗浄液5および脱臭用担体6により臭気ガスから硫黄が生成された後、所定の時間内にその硫黄を含有する洗浄液5を酸化触媒7で酸化すると、硫黄スケールとして湿式脱臭装置1内に沈着しないことが判明している。所定の時間は、1時間程度であり、発生期の硫黄(具体的には、六量体から八量体までの結晶する前の硫黄)を酸化触媒7で酸化させることが硫黄スケールの沈着を抑えることに有効である。なお、貯留槽25に貯留される洗浄液5の全体量が2400[L](2.4[m])である場合、その洗浄液5の全体量を1時間につき1回程度の頻度で酸化触媒7により酸化させることを想定し、洗浄液5の一部を第2の管路8に40[L/min]の液量で流入させると、湿式脱臭装置1は硫黄スケールの沈着が抑えられることが判明している。
酸化触媒7は、主に洗浄液5に含有する硫黄(S)を水溶性の硫黄含有イオンにまで酸化させるものを用いることができる。酸化触媒7は、表面積、吸水率、耐薬品性、物理的強度等を考慮した場合、特に、多孔性湿式セラミック酸化触媒を用いることが好ましい。
多孔性湿式セラミック酸化触媒は、焼成後水に不溶でかつ酸化触媒能力を有する触媒成分の物質と、焼成後セラミック基材となる天然粘土鉱物と、焼成後に多孔性構造を作る添加物とを主成分として混合し、成形後焼成して得ることができる。
焼成後水に不溶でかつ酸化触媒能力を有する触媒成分の物質は、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、銅、鉛、モリブデン、チタン、タングステン、クロム、マンガン、バナジウム等の金属酸化物およびそれらの金属の炭酸塩、アンモニウム塩、塩化物、水酸化物、硫酸塩、硝酸塩等から一種以上を選択して用いることができる。天然粘土鉱物は、長石、タルク、モンモリロナイト、コーディエライト、ムライト、天然ゼオライト等を用いることができる。添加物は、珪藻土、オガクズ、ウドン粉、くるみ粉、竹粉等を用いることができる。また、それらの他で成形後焼成までの型くずれ防止用のバインダーとして、アクリル、酢酸ビニル、スチレン等の単独又は共重合エマルジョン、ゼラチン、寒天、メチルセルロース等の粘結剤、ポリビニルアルコール等の高分子化合物等も用いることができる。
酸化触媒7は、ペレット状、球状、棒状、管状、ハニカム状、軸方向に複数の貫通孔を有する円柱状等様々な形状のものを用いることができるが、表面積を広げる目的のため、ハニカム状、軸方向に複数の貫通孔を有する円柱状のものが好ましい。
なお、脱臭用担体6は、酸化触媒7と同様の多孔性湿式セラミック酸化触媒を用いることができる。但し、脱臭用担体6は、臭気成分の酸化と臭気ガスおよび洗浄液5の通過を考慮した構成であり、酸化触媒7は、酸化する対象がガスではなく、洗浄液5自体、厳密には、洗浄液5に含まれる硫黄(S)成分を酸化させる構成である。そのため、脱臭用担体6や酸化触媒7の好ましい形状、大きさおよび配置等についてはそれぞれ一定の考慮を要する。
図2は、第1の実施形態の湿式脱臭装置の触媒塔を示す模式図である。図2は、洗浄液の流れをわかりやすくするために、主に触媒塔の内部構造を示している。なお、図中の矢印L3、L4、L34は洗浄液の流れをそれぞれ示す。図2に示すように、触媒塔14は、内部に2種類の酸化触媒71、72と、3つのネット141、142、143とを主に有する。触媒塔14は、3つのネット141、142、143により内部を2つの領域に分け、各領域に酸化触媒71と酸化触媒72とを1種類ずつそれぞれ充填して2つの層A、Bを構成している。なお、ネット141、142、143は、酸化触媒71、72をそれぞれ分離して各領域に保持できるものであればよく、ネット141、142、143の代わりに複数の貫通孔を有する仕切板等をそれぞれ用いてもよい。また、酸化触媒71および酸化触媒72は、いずれも各ネット間に図2に示すように整然と並べて或いはランダムに充填されていてもよい。
酸化触媒71は、具体的に直径25[mm]、高さ25[mm]である略円柱形状の多孔性湿式セラミック酸化触媒であって、軸方向に貫通する直径4[mm]の円形の貫通孔73を軸の周りに均等な方向に6つ有するものを用いることができる。また、酸化触媒72は、具体的に直径15[mm]、高さ17[mm]である略円柱形状の多孔性湿式セラミック酸化触媒であって、軸方向に貫通する直径2.5[mm]の円形の貫通孔74を軸の周りに均等な方向に6つ有するものを用いることができる。
湿式脱臭装置1は、洗浄液5の一部を矢印L3、L34、L4のように触媒塔14に通過させる。このようにすると、湿式脱臭装置1は、まず、洗浄液5に含有する大きい硫黄の結晶や不純物を隙間の大きい層Aにより酸化や除去しておくことで、その後通過させる隙間の小さい層Bにより硫黄を効率良く酸化させることができる。また、このようにすると、隙間の小さい層Bの目詰まりも防止できる。なお、触媒塔14は、酸化触媒7の種類に応じて2層よりも多くの多層構造としてもよい。
(実施例)
第1の実施形態の湿式脱臭装置1と従来の湿式脱臭装置とを比較するために以下(I)および(II)の実験を実施した。なお、従来の湿式脱臭装置は、第1の実施形態の湿式脱臭装置1から第2の管路8と触媒塔14とを除いた構成を用いた。なお、脱臭用担体6は、一般的なプラスチック製充填物を用いた。
(I)従来の湿式脱臭装置および第1の実施形態の湿式脱臭装置1を以下の条件でそれぞれ4ヶ月間運転し、その後脱臭塔2内の流入口24付近と流出口21付近との圧力(気圧)差(以下、単に「圧力損失」という。)をそれぞれ調査した。なお、従来の湿式脱臭装置および第1の実施形態の湿式脱臭装置1は、運転当初では、圧力損失がそれぞれ216[Pa](=22[mmAq])程度であった。
以下(a)〜(c)は、従来の湿式脱臭装置および第1の実施形態の湿式脱臭装置1の共通の条件である。
(a)対象の臭気ガス:し尿臭気
(b)臭気ガスの風量:250[m/min]
(c)噴射部22へ吸い上げる洗浄液(L2)の液量:750[L/min]
また、以下(d)〜(f)は、第1の実施形態の湿式脱臭装置1の条件である。
(d)触媒塔14:図2に示すような2層構造
(e)第2の管路8の洗浄液(L3)の液量:40[L/min]
(f)酸化触媒71、72通過時の洗浄液の流速:0.2[m/s]
(I)の実験の結果、従来の湿式脱臭装置は圧力損失が471[Pa](=48[mmAq])程度であり、第1の実施形態の湿式脱臭装置1は圧力損失が275[Pa](=28[mmAq])程度であった。このことから、第1の実施形態の湿式脱臭装置1は、従来の湿式脱臭装置よりも圧力損失の増加を少なくできることがわかる。これは、第1の実施形態の湿式脱臭装置1では、洗浄液5に含有する硫黄(S)を触媒塔14の酸化触媒71、72により酸化させて硫黄スケールの沈着を抑えているためだと考えられる。
図5は、脱臭塔の一部の写真を示す図である。図5(a)は、従来の脱臭塔において主に図1の領域A1に相当する部分を示す図であり、図5(b)は、第1の実施形態の脱臭塔において主に図1の領域A1の部分を示す図である。なお、図5(a)は、(I)の実験において従来の湿式脱臭装置を運転してから1ヶ月後に撮影した写真であり、図5(b)は、(I)の実験において第1の実施形態の湿式脱臭装置1を運転してから4ヶ月後に撮影した写真である。図5(a)に示すように、従来の湿式脱臭装置では、透明な窓W1は、硫黄スケールS1が多量に沈着していることがわかる。なお、円形の透明部Cは、硫黄スケールの沈着を明確にするために、予めスケールの除去器具により硫黄スケールを除去した部分である。また、図5(b)に示すように、第1の実施形態の湿式脱臭装置1では、透明な窓W1は、硫黄スケールはほとんど沈着しておらず、内部の洗浄液が確認できることがわかる。
図6は、脱臭塔の一部の写真を示す図である。図6(a)は、従来の脱臭塔において主に図1の領域A2に相当する部分を示す図であり、図6(b)は、第1の実施形態の脱臭塔において主に図1の領域A2の部分を示す図である。なお、図6(a)は、(I)の実験において従来の湿式脱臭装置を運転してから1ヶ月後に撮影した写真であり、図6(b)は、(I)の実験において第1の実施形態の湿式脱臭装置1を運転してから4ヶ月後に撮影した写真である。図6(a)に示すように、従来の湿式脱臭装置では、透明な窓W2は、硫黄スケールS2が全体に亘って多量に沈着していることがわかる。また、図6(b)に示すように、第1の実施形態の湿式脱臭装置1では、透明な窓W2は、硫黄スケールはほとんど沈着しておらず、内部の洗浄液や脱臭用担体が確認できることがわかる。
図7は、脱臭塔の一部の写真を示す図である。図7(a)は、従来の脱臭塔において主に図1の領域A2の反対側に位置する領域A3に相当する部分を示す図であり、図7(b)は、第1の実施形態の脱臭塔において主に図1の領域A2の反対側に位置する領域A3の部分を示す図である。なお、図7(a)は、(I)の実験において従来の湿式脱臭装置を運転してから1ヶ月後に撮影した写真であり、図7(b)は、(I)の実験において第1の実施形態の湿式脱臭装置1を運転してから4ヶ月後に撮影した写真である。図7(a)に示すように、従来の湿式脱臭装置では、透明な窓W3は、硫黄スケールS3が全体に亘って沈着していることがわかる。また、図7(b)に示すように、第1の実施形態の湿式脱臭装置1では、透明な窓W3は、硫黄スケールはほとんど沈着しておらず、内部の洗浄液や脱臭用担体が確認できることがわかる。
(II)従来の湿式脱臭装置および第1の実施形態の湿式脱臭装置1を以下の条件でそれぞれ運転し、4ヶ月後の流出口21付近での臭気濃度をそれぞれ調査した。ここで、臭気濃度(M)は、希釈倍率の値を示し、測定の対象ガスを無臭の空気でどれぐらいまで薄めれば臭いを感じなくなるかを数値で表す。なお、従来の湿式脱臭装置および第1の実施形態の湿式脱臭装置1は、流入口24付近での臭気濃度がそれぞれ5000程度(M=5000)であった。
以下(g)〜(i)は、従来の湿式脱臭装置および第1の実施形態の湿式脱臭装置1の共通の条件である。
(g)対象の臭気ガス:ゴミ臭気
(h)臭気ガスの風量:300[m/min]
(i)噴射部22へ吸い上げる洗浄液(L2)の液量:750[L/min]
また、以下(j)〜(l)は、第1の実施形態の湿式脱臭装置1の条件である。
(j)触媒塔14:図2に示すような2層構造
(k)第2の管路8の洗浄液(L3)の液量:60[L/min]
(l)酸化触媒71、72通過時の洗浄液の流速:0.3[m/s]
(II)の実験の結果、従来の湿式脱臭装置は臭気濃度が3200程度(M=3200)であり、第1の実施形態の湿式脱臭装置1は臭気濃度が300程度(M=300)であった。このことから、第1の実施形態の湿式脱臭装置1は、従来の湿式脱臭装置よりも臭気濃度を小さくできることがわかる。これは、第1の実施形態の湿式脱臭装置1では、洗浄液5に含有する硫黄(S)を触媒塔14の酸化触媒71、72により酸化させて硫黄スケールの沈着を抑え、洗浄液5が噴射された脱臭用担体6により臭気ガスの臭気成分を十分に分解および除去しているためだと考えられる。
また、以上(I)および(II)の実験結果からも明らかなように、第2の管路8に流入させる洗浄液5の液量は、循環させる洗浄液5の一部だけでよく、具体的には、分岐する前の第1の管路3に流入した液量の5[%]以上であればよい。第2の管路8に流入させる洗浄液の液量が少ないと、湿式脱臭装置1は、当然に酸化触媒71、72のメンテナンス、寿命やコストの面で有利となる。このように、第2の管路8に流入させる洗浄液の液量を調整することにより酸化触媒71、72のメンテナンスの頻度や寿命を調整することができる。
湿式脱臭装置1は、洗浄液5の濃度を濃度計で測定することにより洗浄液5の補給や廃棄を実施してもよい。このようにすると、ポンプ4により循環させている洗浄液5のPHの値を所定値に維持することができる。また、湿式脱臭装置1は、第2の管路8の両端付近に開閉を行うためのバルブを設けていてもよい。このようにすると、主に触媒塔14のメンテナンス時に湿式脱臭装置1から触媒塔14を一時的にでも切り離して運転を継続させることができる。
第1の実施形態の湿式脱臭装置1は、ポンプ4により噴射部22と貯留槽25とを循環させる洗浄液5の一部を、第1の管路3の途中で分岐して接続される第2の管路8に流入させ、触媒塔14の酸化触媒7により酸化させた後貯留槽25に回収させることにより、硫黄スケールの沈着を抑え、長期間連続運転しても臭気ガスの脱臭を効果的に実施することができる。また、湿式脱臭装置1は、従来の脱臭装置よりもメンテナンスの頻度も大幅に軽減することができ、コスト的にも有利である。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態の湿式脱臭装置を示す模式図である。図3は、臭気ガスおよび洗浄液の流れをわかりやすくするために、主に脱臭塔の内部構造を示している。なお、図中の矢印F1、F2、F3はガスの流れを、矢印L1は洗浄液の流れをそれぞれ示す。図3に示すように、第2の実施形態の湿式脱臭装置31は、基本的に第1の実施形態の湿式脱臭装置1と同じであり、第1の管路3の途中に酸化触媒7を含む触媒塔14を配置している。なお、第1の実施形態の湿式脱臭装置1と同じ構成は、図3でも同じ符号を用いており、説明を省略する。第2の実施形態の湿式脱臭装置31は、ポンプ4で循環させる洗浄液5を全て触媒塔14の酸化触媒7により酸化させることにより、硫黄スケールの沈着を抑え、長期間連続運転しても臭気ガスの脱臭を効果的に実施することができる。
(第3の実施形態)
図4は、第3の実施形態の湿式脱臭装置を示す模式図である。図4は、臭気ガスおよび洗浄液の流れをわかりやすくするために、主に脱臭塔の内部構造を示している。なお、図中の矢印F1、F2、F3はガスの流れを、矢印L1は洗浄液の流れをそれぞれ示す。図4に示すように、第3の実施形態の湿式脱臭装置41は、基本的に第1の実施形態の湿式脱臭装置1と同じであり、貯留槽25の内部であって第1の管路3の入口付近に、酸化触媒7を含む触媒体15を配置している。なお、第1の実施形態の湿式脱臭装置1と同じ構成は、図4でも同じ符号を用いており、説明を省略する。
触媒体15は、酸化触媒7を内部に保持するととともに洗浄液5を酸化触媒7に接触させることのできる構造であればよい。触媒体15は、基本的に触媒塔14と同様な2層構造を有する。
第3の実施形態の湿式脱臭装置41は、貯留槽25の洗浄液5を触媒体15の酸化触媒7により酸化させることにより、硫黄スケールの沈着を抑え、長期間連続運転しても臭気ガスの脱臭を効果的に実施することができる。
なお、上記第1〜3の実施形態の以外の構成として、湿式脱臭装置は、従来の湿式脱臭装置の構成に、両端を貯留槽に接続した第2の管路と、第2の管路の途中に配置した触媒塔と、他のポンプとをさらに有し、その他のポンプにより洗浄液を第2の管路で貯留槽と触媒塔とを循環させてもよい。また、触媒塔や触媒体は、湿式脱臭装置内に複数設けてもよく、任意の場所に適宜配置してもよい。
本発明に係る湿式脱臭装置のメンテナンス方法は、脱臭効果を長期間持続させるとともにメンテナンスの頻度を減少させるため、ランニングコストを大幅に向上させるものとして、その産業上の利用可能性は極めて大きい。
1、31、41 湿式脱臭装置
2 脱臭塔
3 第1の管路
4 ポンプ
5 洗浄液
6 脱臭用担体
7 酸化触媒
8 第2の管路
11 噴射ユニット
12 デミスター
13 ネット
14 触媒塔
21 流出口
22 噴射部
23 充填部
24 流入口
25 貯留槽

Claims (9)

  1. 洗浄液を貯留する貯留槽と、
    該貯留槽と流体的に接続された第1の管路と、
    該第1の管路上に配設されたポンプと、
    その一端が前記貯留槽と、他端が前記第1の管路と流体的に接続され、かつ硫黄系臭気成分を含んだガスが通過する脱臭塔と、
    該脱臭塔内に配設され、前記ガスと洗浄液を気液接触させることにより前記ガスを脱臭する脱臭用担体と、を備え、さらに、
    前記第1の管路における前記ポンプの下流で分岐し、かつ前記貯留槽に流体的に接続された第2の管路と、
    該第2の管路上に配設され、前記脱臭用担体での脱臭によって硫黄を含有した洗浄液を酸化させるための触媒塔と、
    前記第2の管路への洗浄液の流入を遮断するための管路遮蔽手段と、
    を備える湿式脱臭装置において、
    前記管路遮蔽手段によって前記第2の管路への洗浄液の流入を遮断するステップと、
    前記第1の管路における洗浄液の循環を継続した状態で、前記触媒塔をメンテナンスするステップと、
    前記管路遮蔽手段によって前記第2の管路への洗浄液の循環を再開するステップと、を備える
    湿式脱臭装置のメンテナンス方法。
  2. 前記管路遮蔽手段は、バルブである
    請求項1に記載の湿式脱臭装置のメンテナンス方法。
  3. 前記管路遮蔽手段は、前記第2の管路の入口及び出口に設けられる
    請求項1又は2に記載の湿式脱臭装置のメンテナンス方法。
  4. 前記第2の管路に流入させる洗浄液の量は、前記貯留槽から前記第1の管路に流入した量に対して5%以上、かつ、100%未満である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の湿式脱臭装置のメンテナンス方法。
  5. 前記触媒塔は、1又は複数の酸化触媒体を有する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の湿式脱臭装置のメンテナンス方法。
  6. 前記触媒塔は、少なくとも、洗浄液の入口側に複数の第1の酸化触媒体から構成される第1の触媒層と、出口側に前記第1の酸化触媒体よりも小さい複数の第2の酸化触媒体から構成される第2の触媒層と、を有する
    請求項5に記載の湿式脱臭装置のメンテナンス方法。
  7. 前記酸化触媒体は略円筒形状である
    請求項5又は6に記載の湿式脱臭装置のメンテナンス方法。
  8. 前記略円筒形状の酸化触媒体は、軸方向に少なくとも一つの貫通孔を有する
    請求項7に記載の湿式脱臭装置のメンテナンス方法。
  9. 前記酸化触媒体は、多孔性セラミック酸化触媒からなる
    請求項5〜8のいずれか1項に記載の湿式脱臭装置のメンテナンス方法。
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