JP5824240B2 - 車両用高圧タンク - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池を搭載した車両において燃料電池で消費される水素ガスを高圧状態で蓄える高圧タンクに関する。
近年、地球の温暖化といった環境問題へ対応するために、二酸化炭素の排出低減等を主目的として燃料電池を搭載した車両が注目されている。このような車両は、水素ガスを高圧状態で蓄える高圧タンクを備えていて、該高圧タンクに蓄えられた水素ガスを上記燃料電池に供給して電気エネルギを発生させ、該電気エネルギを用いてモータを駆動させることにより走行するようになっている。例えば、特許文献1には、大型の樽状高圧タンクが車両後部に搭載されていて、水素ガスの圧力を高圧タンク内面に略均一にかけて水素ガスの高圧に耐えうるようにしている。
特開2009−255759号公報(段落0011欄、図1)
ところで、近年では、高い顧客満足度を得るために、車両のデザインが重要視されるとともに車両の高性能化が求められていて、これらデザインや車両の高性能化に伴う部品の増加等に伴って、車両内には余分なスペースが殆どない状態となっている。これに対し、特許文献1の高圧タンクは、大きな樽状をなしているので、当該高圧タンクを搭載するために車両内に広いスペースを必要とし、しかも、水素ガスを扱うことから安全面を考慮して、その高圧タンク周辺に衝撃吸収用の梁を配設する場合もあり、その場合には、さらに車両内に一定のスペースを確保する必要があるので、車両のデザインや部品のレイアウトといった車両形状に少なからず影響を与えてしまうこととなる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の限られたスペースに搭載可能で、車両形状に影響を及ぼさない車両用高圧タンクを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、高圧タンクを複数の分割タンクで組み立てて構成するようにしたことを特徴とする。
具体的には、車両に搭載され、燃料電池に供給する水素ガスを高圧状態で蓄える車両用高圧タンクにおいて、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、水素ガスを高圧状態で蓄える三角筒状のタンク本体を有する複数の難変形性分割タンクと、これら分割タンクを収納する難変形性の収納ケースとを備え、上記タンク本体は、所定の厚みを有する3つの側面を有し、その各頂点に対応する位置には、タンク長手方向に亘って貫通孔が形成され、該各貫通孔には、タンク長手方向全長に亘って延びる難変形性の補強部材が挿通され、上記複数の分割タンクを上記収納ケースに収納した状態で、各分割タンクは、互いに並置されて隣り合う分割タンクの対向する側面が接触してタンク集合体を構成し、各分割タンクの並置状態が崩れないように上記タンク集合体の外周面が収納ケース内周面に接触していることを特徴とする
第2の発明では、第1の発明において、上記各分割タンクは、水平方向に並置されていることを特徴とする。
の発明では、第1又はの発明において、上記各分割タンクは、水素ガスを高圧状態で蓄える複数の細分割タンクが互いに並置されて構成された細分割タンク集合体を上記タンク本体に収納してなり、上記各細分割タンクの並置状態が崩れないように上記細分割タンク集合体の外周面が上記タンク本体の内周面に接触していることを特徴とする。
の発明では、第の発明において、上記細分割タンク集合体は、3つの四角筒状の細分割タンクからなり、上記3つの細分割タンクを上記タンク本体に収納した状態で、各細分割タンクの4つの頂点のうちの1つが上記タンク本体の3つの頂点にそれぞれ対応するとともに、隣り合う細分割タンクの対向する側面が3つの重合面を構成するように接触し、且つ、当該3つの重合面がそれぞれ上記タンク本体の3つの側面に対して直角に延びていることを特徴とする。
第5の発明では、第1から第4のいずれか1つの発明において、上記分割タンクは、上記タンク本体の両端を塞ぐ難変形性のプレート本体を備え、該プレート本体には、上記タンク本体の各貫通孔にそれぞれ対応するとともに上記補強部材が挿通される3つのプレート本体用貫通孔が形成されていることを特徴とする。
第1の発明では、互いに並置された隣り合う分割タンクの対向する側面は、互いに重なり合うことによって厚みが他の側面に比べて実質的に倍になり、且つ、隣り合う分割タンクの他の側面は、収納ケース内周面に接触して収納ケースの厚み分だけ厚みが増すようになるので、分割タンクの全側面が補強されて、高圧の水素ガスに十分に耐えることができる。しかも、分割タンクの組立方に自由度が増して高圧タンクを様々な形状に設計できるので、特許文献1の如き樽状に限らず、車両の限られたスペースに対応するように分割タンクを組み立てることで車両形状に影響を及ぼさないようにできる。
また、補強部材によって各分割タンクの強度が高くなるので、大きな衝撃が加わっても各分割タンクの大きな変形を防ぐことができ、安全性の高い構造にできる。
の発明では、各分割タンクを水平方向に並置すると高圧タンクの搭載高さが低くなるので、例えば、高圧タンクを車両のシート下方の狭いスペースに搭載することが可能となり、車両形状に影響を及ぼさないようにできる。
の発明では、実施形態1に比べて細分割タンクの側面の分だけ高圧タンクの壁厚の厚みが増すので、実施形態1よりさらに高圧の水素ガスに耐え得る高圧タンクとすることができる。
の発明では、互いに並置された隣り合う細分割タンクの対向する側面は、互いに重なり合うことによって厚みが他の側面に比べて実質的に倍になり、且つ、隣り合う3つの細分割タンクの他の側面がタンク本体の内周面に接触してタンク本体の厚み分だけ厚みが増すようになるので、細分割タンクの全側面が補強されて、高圧の水素ガスに十分耐えることができる。さらに、細分割タンク同士の重なり合った3つの重合面が補強リブの役割をなしてタンク本体の3つの側面を補強するので、タンク本体の全側面が補強されて、高圧の水素ガスに一段と耐え得る分割タンクとすることができる。
本発明の実施形態1に係る高圧タンクを搭載した車両の側面図である。 本発明の実施形態1に係る高圧タンクの斜視図である。 本発明の実施形態1における分割タンクの斜視図である。 本発明の実施形態1における分割タンクの分解斜視図である。 実施形態1の変形例1を示す図2相当図である。 実施形態1の変形例2を示す図2相当図である。 本発明の参考実施形態に係る高圧タンクの図2相当図である。 本発明の参考実施形態に係る高圧タンクの図3相当図である。 本発明の参考実施形態において細分割タンクの並置状態を接続部品と共に示す分解斜視図である。 図8のA−A線断面図である。 本発明の実施形態の変形例における分割タンクを示し、当該分割タンクから補強部材を分解した状態を示す分解斜視図である。 参考実施形態の変形例を示す図9相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係る高圧タンク1が後部座席下方に搭載された車両Cを示す。該車両Cの運転者前方のエンジンルームには、燃料電池Fbが配設され、上記高圧タンク1から水素ガスを上記燃料電池Fbに供給して電気エネルギを発生させ、該電気エネルギにより図示しないモータを駆動させて上記車両Cが走行するようになっている。
上記高圧タンク1は、図2に示すように、水平方向に延びる偏平な板状をなしていて、水素ガスを高圧状態で蓄える複数(本例では7つ)の分割タンク3と、これら分割タンク3を収納するアルミニウム合金製の収納ケース5とを備え、該収納ケース5は、水平方向に延びる断面略台形の筒状をなしている。
上記分割タンク3は、図3及び図4に示すように、両端が開放する三角筒状のタンク本体31と、該タンク本体31の両端を塞ぐ閉塞プレート33と、上記タンク本体31を補強する細棒状の補強部材35とで構成されている。
上記タンク本体31は、図4に示すように、3つの側面31aで断面略正三角形状をなしていて、図示しないが、高密度ポリエチレンなどの樹脂材で構成されたガスバリア性を有する内側層と、該内側層の外側を覆うFRPで構成された補強層とで二重構造となっている。そして、上記タンク本体31には、三角形の頂点に対応する位置においてタンク本体31の長手方向に亘って延びる貫通孔31bが3つの頂点のそれぞれに一つずつ形成されている。
上記閉塞プレート33は、樹脂材で形成され、略正三角形状のプレート本体33aと、該プレート本体33aの外側方に取り付けられて該プレート本体33aを補強する略正三角形状の補強プレート33dとを備えていて、図示しないシール部材を介して上記タンク本体31に振動溶着で組み付けられることにより、タンク本体31と閉塞プレート33との間が気密にシールされるようになっている。
上記プレート本体33aには、上記タンク本体31の貫通孔31bに対応するように三角形の3つの頂点のそれぞれに貫通孔33fが形成されていて、上記プレート本体33aの内側方には、タンク本体31の両端の開放部に嵌合する嵌合壁部33cがプレート本体33aの外周縁寄りの位置からタンク本体31側に向かって略三角形の環状に一体に突設されている。
上記タンク本体31の一方(図4左端)の開放部を塞ぐプレート本体33aの中央には、高圧タンク1の内部と外部とを連通する連通路33eを有する円筒部33bが外側方に向かって一体に突設されていて、上記連通路33eは、図示しない配管を介して燃料電池Fbまで繋がるようになっている。一方、上記タンク本体31の他方(図4右端)の開放部を塞ぐプレート本体33aは、タンク本体31の上記一方の開放部を塞ぐプレート本体33aの如き円筒部33bが設けられていない構造となっている。
上記補強プレート33dには、上記プレート本体33aの貫通孔33fに対応するように三角形の各頂点にそれぞれ貫通孔33hが形成されている。そして、上記タンク本体31の上記一方(図4左端)の開放部を塞ぐプレート本体33aに取り付けられる補強プレート33dには、上記円筒部33bに対応する貫通孔33gが形成されているが、他方(図4右端)の補強プレート33dには上記貫通孔33gは形成されていない。
上記補強部材35は、アルミニウム合金材からなり、上記貫通孔31b,33f,33hに挿通することによって、各分割タンク3の三角形の頂点に対応する位置において、タンク長手方向全長に亘って設けられるようになっている。これにより、分割タンク3の強度が高くなるので、大きな衝撃が加わっても各分割タンク3の大きな変形を防ぐことができ、安全性の高い構造にできる。
そして、上記7つの分割タンク3を上記収納ケース5に収納した状態で、各分割タンク3は、互いに並置されて隣り合う分割タンク3の対向する側面31aが接触してタンク集合体30を構成し、上記各分割タンク3の並置状態が崩れないように上記タンク集合体30の外周面が上記収納ケース5の内周面に接触している。
以上より、本発明の実施形態1によれば、互いに並置された隣り合う分割タンク3の対向する側面31aは、互いに重なり合うことによって厚みが他の側面31aに比べて実質的に倍になり、且つ、隣り合う分割タンク3の他の側面31aは、収納ケース5内周面に接触して収納ケース5の厚み分だけ厚みが増すようになるので、分割タンク3の全側面31aが補強されて、高圧の水素ガスに十分に耐えることができる。
図5及び図6は、実施形態1の変形例1,2を示す。図5に示す変形例1は、6個の分割タンク3を組み立てて高圧タンク1の断面を正六角形状となるようにしていて、図6に示す変形例2は、14個の分割タンク3を組み立てて高圧タンク1の断面を幅広の六角形状となるようにしていて、収納ケース5の内周面は、それぞれ並置された分割タンク3の外周面に沿うように形成されている。変形例1,2の分割タンク3は、上記実施形態1と同様に構成されているので詳細な説明は省略する。
したがって、実施形態1の高圧タンク1は、分割タンク3の組立方に自由度が増して高圧タンク1を様々な形状に設計できるので、特許文献1の如き樽状に限らず、車両の限られたスペースに対応するように分割タンク3を組み立てることで車両Cの形状に影響を及ぼさないようにできる。
また、各分割タンク3を水平方向に並置すると高圧タンク1の搭載高さが低くなるので、例えば、高圧タンク1を車両Cのシート下方の狭いスペースに搭載することが可能となり、車両Cの形状に影響を及ぼさないようにできる。
《発明の参考実施形態
図7は、本発明の参考実施形態に係る車両用高圧タンク1を示す。この参考実施形態では、収納ケース5に収納されている複数の分割タンク3の構造が実施形態1と異なっている。
すなわち、参考実施形態の各分割タンク3は、ステンレス合金製であり、タンク本体31には、図8乃至図10に示すように、特許文献1の如き貫通孔31bが形成されていない。したがって、補強部材35もない。
上記各分割タンク3は、上記タンク本体31に水素ガスを高圧状態で蓄える3つの四角筒状の細分割タンク7を収納してなり、該各細分割タンク7は、四角筒状の細分割タンク本体7aと、該細分割タンク本体7aの両端を塞ぐ一対の蓋部材7bとで構成されている。
上記細分割タンク本体7aは、同形状で隣り合う2つの第1側面71と、同形状で隣り合う2つの第2側面72とで構成されていて、上記第1側面71は、上記第2側面72より幅広となっている。
そして、上記第1側面71の周辺部を除く部位には、当該第1側面71の表面側に突出するとともに当該第1側面71の長手方向に沿って延びる略長方形状の段差面部71aが形成され、上記第2側面72の周辺部を除く部位にも、当該第2側面72の表面側に突出するとともに当該第2側面72の長手方向に沿って延びる略長方形状の段差面部72aが形成されている。
上記一対の蓋部材7bは、上記細分割タンク本体7aの両端にそれぞれ外嵌合させた状態で、その外周縁をMIG溶接でろう付けすることにより上記細分割タンク本体7aに組み付けられていて、その略中央には、貫通孔7cが形成されている。
実施形態2の閉塞プレート33は、正面視で略正三角形状をなしていて、その外周縁には、タンク本体31の開放部分に嵌合する嵌合壁部37が外側方に向かって略三角形の環状に一体に突設されている。上記閉塞プレート33の中央には、連通孔39aを中央に有し、略三角柱状に外側方に向かって膨出する膨出部39が一体に形成されている。
また、上記各分割タンク3は、配管9を有していて、該配管9は、上記連通孔39aに挿通される第1円筒部91と、該第1円筒部91の外周面に周方向へ等間隔に接続された3つの第2円筒部92とを備え、上記第1円筒部91及び第2円筒部92内部には、連通路9aが連続形成されている。そして、上記各第2円筒部92は、上記各貫通孔7cに接続されていて、上記連通路9aにより上記細分割タンク7の内部と外部とが連通するようになっている。
そして、上記3つの細分割タンク7を上記タンク本体31に収納した状態で、各細分割タンク7の4つの頂点のうちの1つが上記タンク本体31の3つの頂点にそれぞれ対応し、且つ、上記各細分割タンク7は、互いに並置されて隣り合う細分割タンク7の対向する側面、即ち、第2側面72の段差面部72aが3つの重合面を構成するように接触して細分割タンク集合体70を構成している。また、上記細分割タンク7同士の3つの重合面は、それぞれ上記タンク本体31の3つの側面31aに対して直角に延びるとともに、各細分割タンク7の並置状態が崩れないように上記細分割タンク集合体70の外周面(段差面部71a)が上記タンク本体31の内周面に接触している。
また、3つの細分割タンク7をタンク本体31に収納した状態で、上記配管9の第1円筒部91を上記閉塞プレート33の連通孔39aに対応させて該閉塞プレート33でタンク本体31の両端を塞ぎ、閉塞プレート33とタンク本体31との間をMIG溶接でろう付けすることで上記タンク本体31と閉塞プレート33との間が気密にシールされるようになっている。
以上より、本発明の参考実施形態によると、実施形態1に比べて細分割タンク7の第1側面71(段差面部71a)の分だけ高圧タンク1の壁厚の厚みが増すので、実施形態1よりさらに高圧の水素ガスに耐え得る高圧タンク1とすることができる。
また、互いに並置された隣り合う細分割タンク7の第2側面72(段差面部72a)は、互いに重なり合うことによって厚みが第1側面71(段差面部71a)に比べて実質的に倍になり、且つ、隣り合う3つの細分割タンク7の第1側面71(段差面部71a)がタンク本体31の内周面に接触してタンク本体31の厚み分だけ厚みが増すようになるので、細分割タンク7の全側面(第1側面71及び第2側面72)が補強されて、高圧の水素ガスに十分耐えることができる。さらに、細分割タンク7同士の重なり合った3つの重合面(段差面部72a)が補強リブの役割をなしてタンク本体31の各3つの側面31aを補強するので、タンク本体31の全側面31aが補強されて、高圧の水素ガスに一段と耐え得る分割タンク3とすることができる。
図11は、本発明の実施形態の変形例を示す。この変形例は、以下の点が上記で詳述した参考実施形態と異なっている。すなわち、この変形例では、実施形態1と同様に、タンク本体31の三角形の頂点に対応する位置においてタンク本体31の長手方向に亘って延びる貫通孔31bが3つの頂点のそれぞれに一つずつ形成されていて、該貫通孔31bには、補強部材35が挿通されるようになっている。
したがって、本発明の実施形態に係る変形例では、参考実施形態と同様の効果が得られることに加え、補強部材35により分割タンク3の強度が高くなり、大きな衝撃が加わっても分割タンク3の大きな変形を防ぎ、安全性の高い構造にできる。
また、図12は、本発明の参考実施形態の変形例を示す。この参考実施形態1の変形例では、以下の点が上記で詳述した参考実施形態と異なっている。すなわち、この参考実施形態1の変形例では、4つの細分割タンク7がそれぞれ略正三角筒状の同一形状をなしていて、各細分割タンク本体7aは、3つの同一形状の側面73を備え、該側面73の周辺部を除く部位には、当該側面73の表面側に突出するとともに当該側面73の長手方向に沿って延びる略長方形状の段差面部73aが形成されている。
そして、上記4つの細分割タンク7を上記タンク本体31に収納した状態で、各細分割タンク7が、互いに並置されて隣り合う細分割タンク7の対向する側面73(段差面部73a)が接触して細分割タンク集合体70を構成し、上記各細分割タンク7の並置状態が崩れないように上記細分割タンク集合体70の外周面(段差面部73a)が上記タンク本体31の内周面に接触している。
また、上記第1円筒部91におけるタンク本体31側の端部には、細分割タンク集合体70において中央に位置する細分割タンク7の貫通孔7cに対応する第2円筒部92が接続されている。
したがって、本発明の参考実施形態に係る変形例では、細分割タンク7を略正三角筒状としても、参考実施形態と同様に、互いに並置された隣り合う細分割タンク7の対向する側面73(段差面部73a)は、互いに重なり合うことによって厚みが他の側面73(段差面部73a)に比べて実質的に倍になり、且つ、隣り合う細分割タンク7の他の側面73(段差面部73a)がタンク本体31の内周面に接触してタンク本体31の厚み分だけ厚みが増すようになるので、細分割タンク7の全側面73が補強されて、高圧の水素ガスに十分耐えることができる。
尚、本発明の実施形態1では、タンク本体31の材質を樹脂材及びFRPの二重構造としたが、例えば、樹脂材のみの構造であってもよい。また、樹脂材やFRPに限らず、アルミニウム合金材やその他の金属(鉄、ステンレス合金材、チタン等)を用いて形成してもよい。
また、閉塞プレート33の材質も上記タンク本体31と同様に、樹脂材に限らず、アルミニウム合金材やその他の金属(鉄、ステンレス合金材、チタン等)等であってもよい。
また、収納ケース5及び補強部材35の材質もアルミニウム合金材に限らず、樹脂材やFRPを用いてもよいし、その他の金属(鉄、ステンレス合金材、チタン等)を用いて形成してもよい。
また、軟鋼板で形成した分割タンク3及び収納ケース5に窒化処理を施して当該分割タンク3及び収納ケース5の強度を増すようにしてもよい。
さらに、本発明の実施形態1では、振動溶着によりタンク本体31に閉塞プレート33を組み付けているが、タンク本体31と閉塞プレート33との間が気密にシールされるのであればいかなる組付方法を用いてもよく、例えば、タンク本体31及び閉塞プレート33がアルミニウム合金材等の金属である場合には、アーク溶接によるろう付け、真空又は雰囲気ガスを使った炉中ろう付け、電気抵抗溶接及びレーザ溶接等により組み付けるようにしてもよい。
また、本発明の参考実施形態では、タンク本体31に細分割タンク7を3つ又は4つ収納しているが、2つ以上収納するような構造であればよい。
また、本発明の参考実施形態では、タンク本体31及び閉塞プレート33をステンレス材を用いて形成したが、実施形態1と同様に、樹脂材及びFRPの二重構造としてもよく、樹脂材のみの構造であってもよい。また、その他の金属(鉄、アルミニウム合金材、チタン等)を用いて形成してもよい。
また、参考実施形態では、細分割タンク7をステンレス材を用いて形成しているが、ステンレス材に限らず、樹脂材及びFRPの二重構造や、樹脂材のみの構造であってもよい。また、その他の金属(鉄、アルミニウム合金材、チタン等)を用いて形成してもよい。また、軟鋼板で形成した細分割タンク7に窒化処理を施して当該細分割タンク7の強度を増すようにしてもよい。
さらに、本発明の参考実施形態では、MIG溶接のろう付けによりタンク本体31に閉塞プレート33を、細分割タンク本体7aに蓋部材7bをそれぞれ組み付けているが、タンク本体31と閉塞プレート33との間、及び細分割タンク本体7aと蓋部材7bとの間が気密にシールされるのであればいかなる組付方法を用いてもよく、例えば、タンク本体31、閉塞プレート33、細分割タンク本体7a及び蓋部材7bが樹脂製である場合には、振動溶着により組み付けてもよいし、その他の金属で形成されている場合には、アーク溶接によるろう付け、真空又は雰囲気ガスを使った炉中ろう付け、電気抵抗溶接及びレーザ溶接等により組み付けてもよい。
本発明は、例えば、燃料電池を搭載した車両において燃料電池で消費される水素ガスを高圧状態で蓄える高圧タンクに適している。
1 高圧タンク
3 分割タンク
5 収納ケース
7 細分割タンク
30 タンク集合体
31 タンク本体
31a 側面
31b 貫通孔
33a プレート本体
33f 貫通孔
35 補強部材
70 細分割タンク集合体
71 第1側面
71a 段差面部
72 第2側面
72a 段差面部
73 側面
73a 段差面部

Claims (5)

  1. 車両に搭載され、燃料電池に供給する水素ガスを高圧状態で蓄える車両用高圧タンクであって、
    水素ガスを高圧状態で蓄える三角筒状のタンク本体を有する複数の難変形性分割タンクと、
    これら分割タンクを収納する難変形性の収納ケースとを備え、
    上記タンク本体は、所定の厚みを有する3つの側面を有し、その各頂点に対応する位置には、タンク長手方向に亘って貫通孔が形成され、
    該各貫通孔には、タンク長手方向全長に亘って延びる難変形性の補強部材が挿通され、
    上記複数の分割タンクを上記収納ケースに収納した状態で、各分割タンクは、互いに並置されて隣り合う分割タンクの対向する側面が接触してタンク集合体を構成し、各分割タンクの並置状態が崩れないように上記タンク集合体の外周面が収納ケース内周面に接触していることを特徴とする車両用高圧タンク。
  2. 請求項1に記載の車両用高圧タンクにおいて、
    上記各分割タンクは、水平方向に並置されていることを特徴とする車両用高圧タンク。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用高圧タンクにおいて、
    上記各分割タンクは、水素ガスを高圧状態で蓄える複数の細分割タンクが互いに並置されて構成された細分割タンク集合体を上記タンク本体に収納してなり、
    上記各細分割タンクの並置状態が崩れないように上記細分割タンク集合体の外周面が上記タンク本体の内周面に接触していることを特徴とする車両用高圧タンク。
  4. 請求項に記載の車両用高圧タンクにおいて、
    上記細分割タンク集合体は、3つの四角筒状の細分割タンクからなり、
    上記3つの細分割タンクを上記タンク本体に収納した状態で、各細分割タンクの4つの頂点のうちの1つが上記タンク本体の3つの頂点にそれぞれ対応するとともに、隣り合う細分割タンクの対向する側面が3つの重合面を構成するように接触し、且つ、当該3つの重合面がそれぞれ上記タンク本体の3つの側面に対して直角に延びていることを特徴とする車両用高圧タンク。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の車両用高圧タンクにおいて、
    上記分割タンクは、上記タンク本体の両端を塞ぐ難変形性のプレート本体を備え、
    該プレート本体には、上記タンク本体の各貫通孔にそれぞれ対応するとともに上記補強部材が挿通される3つのプレート本体用貫通孔が形成されていることを特徴とする車両用高圧タンク。
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