JP5822892B2 - 出力電圧制御装置、出力電圧制御方法および電子機器 - Google Patents

出力電圧制御装置、出力電圧制御方法および電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5822892B2
JP5822892B2 JP2013221507A JP2013221507A JP5822892B2 JP 5822892 B2 JP5822892 B2 JP 5822892B2 JP 2013221507 A JP2013221507 A JP 2013221507A JP 2013221507 A JP2013221507 A JP 2013221507A JP 5822892 B2 JP5822892 B2 JP 5822892B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
signal
timing
output voltage
period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013221507A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014039472A (ja
Inventor
亨 宮前
亨 宮前
Original Assignee
スパンション エルエルシー
スパンション エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by スパンション エルエルシー, スパンション エルエルシー filed Critical スパンション エルエルシー
Priority to JP2013221507A priority Critical patent/JP5822892B2/ja
Publication of JP2014039472A publication Critical patent/JP2014039472A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5822892B2 publication Critical patent/JP5822892B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/02Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac
    • H02M3/04Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters
    • H02M3/10Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M3/145Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M3/155Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only
    • H02M3/156Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only with automatic control of output voltage or current, e.g. switching regulators
    • H02M3/158Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only with automatic control of output voltage or current, e.g. switching regulators including plural semiconductor devices as final control devices for a single load
    • H02M3/1582Buck-boost converters

Description

この発明は、入力電圧を所望の出力電圧に制御する出力電圧制御装置、出力電圧制御方法および電子機器に関する。
従来、出力電圧制御装置として、例えば、PWM制御回路(PWM CONTROL)の出力信号と発振器(OSC)の出力信号とのナンド論理をとることにより、スイッチングトランジスタを駆動するドライバのオン期間において強制的にオフ期間を作るスイッチングレギュレータが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
米国特許第5705919号明細書
しかしながら、従来の出力電圧制御装置では、ドライバのオン期間が、例えばPWM制御回路にあるコンパレータ等の電流制御を行う素子の応答時間に依存するため、原理的にドライバのオン期間がその応答時間よりも短くなることはない。一般に、昇圧DC−DCコンバータでは、入力電圧Vin、出力電圧Vout、1サイクル期間T、ドライバのオフ期間toffおよびドライバのオン期間tonの間に、次の(1)式が成り立つ。
Figure 0005822892
上記(1)式によると、所定のスイッチング周波数で所望の出力電圧Voutを得る場合、オン期間tonを短くすることが、出力電圧Voutを制御可能な入力電圧Vinの範囲を広くする条件になる。さらに、所望の入力電圧範囲で所望の出力電圧を得る場合、スイッチング周波数が最小オン期間により制限される。これらの問題点は、降圧DC−DCコンバータにおいても同様である。また、昇降圧DC−DCコンバータでは、モードの切り替え時に出力電圧が大きく変動したり、昇降圧モードにおける効率が低下する、という問題点がある。
この出力電圧制御装置は、比較部、第1信号生成部および第2信号生成部を有する。比較部は、出力電圧および基準電圧の差分と所定の周期を有する第1周期信号とを比較した比較結果を、第1周期信号の第1タイミングに対して所定の時間が経過した後に出力する。第1信号生成部は、第1タイミングに対して所定の時間が経過する前は第1の状態であって、所定の時間が経過した後の比較結果が比較部から出力されている期間に第1の状態から第2の状態に遷移するタイミング制御信号を出力する。第2信号生成部は、比較結果およびタイミング制御信号に応じて、出力電圧を制御する制御信号を生成する。
この出力電圧制御装置、出力電圧制御方法および電子機器によれば、出力電圧を制御可能な入力電圧の範囲が広くなる。
実施の形態にかかる昇圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第1構成を示す説明図である。 第1信号生成部の構成を示す説明図である。 第1信号生成部の別の構成を示す説明図である。 第1信号生成部の動作タイミングを示す説明図である。 昇圧DC−DCコンバータの動作タイミングを示す説明図である。 実施の形態にかかる昇圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第2構成を示す説明図である。 第1信号生成部の構成を示す説明図である。 第1信号生成部の別の構成を示す説明図である。 第1信号生成部の動作タイミングを示す説明図である。 実施の形態にかかる降圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第1構成を示す説明図である。 実施の形態にかかる降圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第2構成を示す説明図である。 実施の形態にかかる昇降圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第1構成を示す説明図である。 降圧モード時のスイッチの状態を示す説明図である。 昇降圧モード時のスイッチの状態を示す説明図である。 昇圧モード時のスイッチの状態を示す説明図である。 第1信号生成部の構成を示す説明図である。 第1信号生成部の別の構成を示す説明図である。 第1信号生成部の動作タイミングを示す説明図である。 第2信号生成部の構成を示す説明図である。 第2信号生成部の動作タイミングを示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの降圧モードでの動作タイミングを示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの昇降圧モードでの動作タイミングを示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの昇降圧モードでの動作タイミングを示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの昇降圧モードでの動作タイミングを示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの昇圧モードでの動作タイミングを示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの降圧モードでの典型的な動作タイミングを示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの昇降圧モードでの典型的な動作タイミングを示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの昇圧モードでの典型的な動作タイミングを示す説明図である。 理想的な昇降圧モードの動作領域を示す説明図である。 Vout/Vinに対するtdの範囲を示す説明図である。 実施の形態の昇降圧DC−DCコンバータによるモード切り替え時の出力電圧の変動を示す説明図である。 タイミング制御信号を用いない場合のモード切り替え時の出力電圧の変動を示す説明図である。 実施の形態にかかる昇降圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第2構成を示す説明図である。 第1信号生成部の構成を示す説明図である。 第1信号生成部の別の構成を示す説明図である。 第1信号生成部の動作タイミングを示す説明図である。 第2信号生成部の構成を示す説明図である。 第2信号生成部の動作タイミングを示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの降圧モードでの動作タイミングを示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの昇降圧モードでの動作タイミングを示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの昇降圧モードでの動作タイミングを示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの昇降圧モードでの動作タイミングを示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの昇圧モードでの動作タイミングを示す説明図である。 実施の形態にかかる昇降圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第3構成を示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの降圧モードでの動作タイミングを示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの昇降圧モードでの動作タイミングを示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの昇圧モードでの動作タイミングを示す説明図である。 実施の形態にかかる降圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第3構成を示す説明図である。 降圧DC−DCコンバータの動作タイミングを示す説明図である。 降圧DC−DCコンバータの動作タイミングを示す説明図である。 負荷が急変したときの特性を示す説明図である。 実施の形態にかかる昇圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第3構成を示す説明図である。 実施の形態にかかる昇降圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第4構成を示す説明図である。 第1信号生成部の構成を示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの動作タイミングを示す説明図である。 昇降圧DC−DCコンバータの動作タイミングを示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、この出力電圧制御装置、出力電圧制御方法および電子機器の好適な実施の形態を詳細に説明する。ここでは、出力電圧制御装置で電子機器のDC−DCコンバータの出力電圧を制御する例について説明する。なお、以下の説明において、同様の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
[昇圧DC−DCコンバータの適用例]
図1は、実施の形態にかかる昇圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第1構成を示す説明図である。図1に示すように、昇圧DC−DCコンバータ100は、出力電圧Voutに応じてオン期間が変化する比較結果信号comp_outのオン期間の一部を、入力電圧Vinに応じて遷移タイミングが変化するタイミング制御信号tm_cntlでマスクすることによって、出力電圧Voutを制御する制御信号cntlのオン期間が比較結果信号comp_outのオン期間よりも短くなるようにしたものである。後述する降圧DC−DCコンバータにおいても同様である。
(昇圧DC−DCコンバータの第1構成例)
昇圧DC−DCコンバータ100は、第1差動アンプ1、コンパレータ等の比較部2、発振器3、第1信号生成部4、アンド回路等の第2信号生成部5、貫通防止回路6、例えばトランジスタで構成される第1スイッチ7および第2スイッチ8、抵抗分圧回路を構成する第1抵抗9および第2抵抗10、基準電圧源11、位相補償用の第1コンデンサ12、コイル13、並びに出力コンデンサ14を備えている。第1差動アンプ1、コンパレータ等の比較部2、発振器3、第1信号生成部4、アンド回路等の第2信号生成部5および貫通防止回路6は、例えば同一IC(Integrated Circuit)に集積されている。第1スイッチ7、第2スイッチ8、第1抵抗9、第2抵抗10、基準電圧源11および第1コンデンサ12は、このICに外付けされていてもよいし、ICに集積されていてもよい。コイル13および出力コンデンサ14は、例えばICに外付けされている。
第1差動アンプ1の反転入力端子には、出力電圧Voutが第1抵抗9および第2抵抗10により分圧されて入力する。第1差動アンプ1の非反転入力端子には、基準電圧源11から基準電圧Vrefが入力する。第1差動アンプ1は、それら2つの入力電圧の差分として差分出力信号def_outを出力する。差分出力信号def_outは、第1コンデンサ12を介して第1差動アンプ1の反転入力端子にフィードバックされる。また、差分出力信号def_outは、比較部2の非反転入力端子に入力する。比較部2の反転入力端子には、発振器3から所定の周期を有する第1周期信号ctが入力する。比較部2は、それら2つの入力電圧を比較し、前記比較結果信号comp_outを出力する。発振器3は、第1周期信号ctおよびこれと同じ周期のクロック信号ckを出力する。第1信号生成部4は、クロック信号ckに基づいてこれと同じ周期の前記タイミング制御信号tm_cntlを出力する。第2信号生成部5は、比較結果信号comp_outとタイミング制御信号tm_cntlのアンド論理をとり、前記制御信号cntlを出力する。
制御信号cntlは貫通防止回路6に入力する。貫通防止回路6は、制御信号cntlに基づいて第1スイッチ信号およびこれを反転した第2スイッチ信号を出力する。第1スイッチ7は、第1スイッチ信号が例えば相対的に電位レベルの高いハイのときに閉じ(オン)、相対的に電位レベルの低いローのときに開く(オフ)。第2スイッチ8は、第2スイッチ信号がハイのときに閉じ、ローのときに開く。特に限定しないが、例えば、第1スイッチ信号の極性は、制御信号cntlの極性と逆になっている。第1スイッチ7は、DC−DCコンバータの出力端子15に接続されている。第2スイッチ8は、第1スイッチ7に直列に接続されている。コイル13は、第1スイッチ7と第2スイッチ8の接続ノードと、DC−DCコンバータの入力端子16との間に接続されている。入力端子16には、入力電圧Vinが印加される。出力コンデンサ14は、出力端子15に接続されている。出力端子15には、図示しない負荷等が接続される。この負荷には、出力端子15から出力電圧Voutが供給される。
(第1信号生成部の構成例)
図2は、第1信号生成部の構成を示す説明図である。図2に示すように、第1信号生成部4は、第2差動アンプ21、第1コンパレータ22、RSフリップフロップ回路23、第1電流源24、第2コンデンサ25、トランジスタ26、インバータ27、抵抗分圧回路を構成する第3抵抗28および第4抵抗29、並びに抵抗分圧回路を構成する第5抵抗30および第6抵抗31を備えている。
第2差動アンプ21の反転入力端子には、出力電圧Voutが第3抵抗28および第4抵抗29により分圧されて入力する。第2差動アンプ21の非反転入力端子には、入力電圧Vinが第5抵抗30および第6抵抗31により分圧されて入力する。第2差動アンプ21は、それら2つの入力電圧の差分信号v1を出力する。差分信号v1は、第1コンパレータ22の反転入力端子に入力する。第1コンパレータ22の非反転入力端子には、第1電流源24、第2コンデンサ25およびトランジスタ26のドレイン端子が接続される。トランジスタ26のゲート端子には、バッファ32を介してクロック信号ckが入力する。
第1コンパレータ22は、第1コンパレータ22の非反転入力端子への入力電圧v2を前記差分信号v1の電圧と比較した結果を出力する。電圧v2は、第2コンデンサ25が充電および放電を繰り返すことにより生じる。第1コンパレータ22の出力信号は、RSフリップフロップ回路23のセット端子に入力する。RSフリップフロップ回路23のリセット端子には、クロック信号ckがインバータ27により反転されて入力する。RSフリップフロップ回路23のデータ端子からは、バッファ33を介してタイミング制御信号tm_cntlが出力される。
図3は、第1信号生成部の別の構成を示す説明図である。図3に示すように、第2差動アンプ21の反転入力端子には、出力電圧Voutの代わりに、基準電圧源34から基準電圧Vrefが入力する。つまり、図2に示す第1信号生成部4は、入力電圧Vinと出力電圧Voutの両方を検出する構成であるが、図3に示す第1信号生成部4は、入力電圧Vinのみを検出する構成である。従って、出力電圧Voutは不要である。その他の構成は、図2に示す構成と同様である。
(第1信号生成部の動作例)
図4は、第1信号生成部の動作タイミングを示す説明図である。図4に示すように、例えばクロック信号ckがローからハイに遷移すると、トランジスタ26がオン状態となり、第2コンデンサ25に蓄積されている電荷が放電されるので、前記電圧v2がゼロになる。また、RSフリップフロップ回路23がリセットされるので、RSフリップフロップ回路23の出力、すなわちタイミング制御信号tm_cntlは、ローとなる。クロック信号ckがハイからローに遷移すると、トランジスタ26がオフ状態となり、第2コンデンサ25に電荷が蓄積されるので、前記電圧v2が上昇する。従って、電圧v2の信号は、例えば三角波の第2周期信号であり、クロック信号ckおよび第1周期信号ctと同じ周期Tを有する。
第1コンパレータ22の出力は、前記電圧v2が前記差分信号v1の電圧よりも低いときにはローとなり、電圧v2がv1の電圧に達するとハイになる。第1コンパレータ22の出力がハイになると、RSフリップフロップ回路23がセットされるので、RSフリップフロップ回路23の出力、すなわちタイミング制御信号tm_cntlは、ハイとなる。図2に示す構成では入力電圧Vinおよび出力電圧Voutに応じて、また、図3に示す構成では入力電圧Vinに応じて、v1の電圧が変化するので、タイミング制御信号tm_cntlがローからハイに遷移するタイミングtdも変化することになる。
なお、実施形態は上記回路構成に限定されず、タイミングtdが入出力電圧およびスイッチング周波数(第1周期信号の周期)に応じて調整されればよい。例えば、v1を固定電圧にし、Ioscの電流を入出力電圧に応じて変化させv2の上昇の傾きを変えても上記と同様にタイミングtdが調整される。
(昇圧DC−DCコンバータの動作例)
図5は、昇圧DC−DCコンバータの動作タイミングを示す説明図である。図5に示すように、第1周期信号ctは、例えばクロック信号ckに同期して増減を繰り返す三角波の信号である。差分出力信号def_outは、出力電圧Voutに応じて変化する。比較結果信号comp_outは、本来、第1周期信号ctの電圧が差分出力信号def_outの電圧よりも高いときにはローとなり、ctの電圧がdef_outの電圧以下になるとハイになる。しかし、実際には、比較部2のコンパレータ等の応答時間だけ遅れるので、第1周期信号ctの電圧が下降して差分出力信号def_outの電圧に達するタイミング(第1タイミング)から遅延時間tdlyだけ遅れて、比較結果信号comp_outのハイとローが切り替わる。遅延時間tdlyは、比較部2のコンパレータ等の応答速度に依存する。
タイミング制御信号tm_cntlは、比較結果信号comp_outがローからハイに遷移する前に、ハイからローに遷移し、comp_outがハイからローに遷移する前に、ローからハイに遷移する。第1信号生成部4においては、このようなタイミング制御信号tm_cntlを出力するように、第2差動アンプ21への入力電圧が調整される。制御信号cntlは、タイミング制御信号tm_cntlの立ち上がりエッジに同期してローからハイに遷移し、比較結果信号comp_outの立ち下がりエッジに同期してハイからローに遷移する。従って、第1スイッチ7および第2スイッチ8を制御信号cntlで制御することによって、第1スイッチ7のオフ期間および第2スイッチ8のオン期間を、比較結果信号comp_outで制御する場合に比べて、短くすることができる。
前記タイミングtdは、次の(2)式を満たせばよい。従って、上述したように入力電圧Vinや出力電圧Voutだけでなく、スイッチング周波数に応じてタイミングtdを可変させてもよい。
Figure 0005822892
(昇圧DC−DCコンバータの第2構成例)
図6は、実施の形態にかかる昇圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第2構成を示す説明図である。第2構成例の昇圧DC−DCコンバータ110では、図6に示すように、第1信号生成部4は、前記第1周期信号ctおよび入力電圧Vinに基づいてタイミング制御信号tm_cntlを生成する。第2構成例のその他の構成および動作は、昇圧DC−DCコンバータの第1構成例と同様である。
図7は、第1信号生成部の構成を示す説明図であり、図8は、第1信号生成部の別の構成を示す説明図である。図9は、第1信号生成部の動作タイミングを示す説明図である。第1信号生成部4では、図7または図8に示すように、第1コンパレータ22の非反転入力端子には、第1周期信号ctが入力する。第2構成例では、第1信号生成部4にRSフリップフロップ回路、第1電流源、第2コンデンサ、トランジスタおよびインバータ等は不要である。第1コンパレータ22の出力が直接タイミング制御信号tm_cntlとなる。従って、図9に示すように、第1コンパレータ22の出力、すなわちタイミング制御信号tm_cntlは、第1周期信号ctの電圧が前記差分信号v1の電圧よりも低いときにローとなり、ctの電圧がv1の電圧に達するとハイになる。第1信号生成部4のその他の構成および動作は、昇圧DC−DCコンバータの第1構成例の第1信号生成部4と同様である。
実施の形態の昇圧DC−DCコンバータによれば、例えば比較部2のコンパレータ等での遅延時間を50nsとし、貫通防止回路6での遅延時間を10nsとし、スイッチング周波数を2.4MHzとし、出力電圧Voutを3.2Vとする場合、制御信号cntlの遷移タイミングがコンパレータ等での遅延時間50nsに依存しないので、前記(1)式より、入力電圧Vinはおよそ3.123Vまで許容される。それに対して、同じ条件でタイミング制御信号tm_cntlを用いずに、比較結果信号comp_outで第1スイッチ7および第2スイッチ8を制御する場合には、comp_outの遷移タイミングがコンパレータ等での遅延時間50nsに依存するので、前記(1)式より、入力電圧Vinはおよそ2.739V以下でなければならない。従って、実施の形態にかかる昇圧DC−DCコンバータの方が、出力電圧を制御可能な入力電圧の範囲を広くすることができる。また、入力電圧の範囲を、タイミング制御信号tm_cntlを用いない場合と同じにすれば、スイッチング周波数を高くすることができる。
[降圧DC−DCコンバータの適用例]
(降圧DC−DCコンバータの第1構成例)
図10は、実施の形態にかかる降圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第1構成を示す説明図である。図10に示すように、降圧DC−DCコンバータ200では、貫通防止回路6は、例えば、第1スイッチ7を制御する第1スイッチ信号として、制御信号cntlと同じ極性の信号を出力し、第2スイッチ8を制御する第2スイッチ信号として、制御信号cntlと逆の極性の信号を出力する。第1スイッチ7は、DC−DCコンバータの入力端子16に接続されている。第2スイッチ8は、第1スイッチ7に直列に接続されている。コイル13は、第1スイッチ7と第2スイッチ8の接続ノードと、DC−DCコンバータの出力端子15との間に接続されている。その他の構成は、昇圧DC−DCコンバータの第1構成例と同様である。また、第1信号生成部4の構成および動作については、昇圧DC−DCコンバータの第1構成例において図2〜図4を参照しながら説明したとおりである。
(降圧DC−DCコンバータの第2構成例)
図11は、実施の形態にかかる降圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第2構成を示す説明図である。第2構成例の降圧DC−DCコンバータ210では、図11に示すように、第1信号生成部4は、前記第1周期信号ctおよび入力電圧Vinに基づいてタイミング制御信号tm_cntlを生成する。その他の構成は、降圧DC−DCコンバータの第1構成例と同様である。第1信号生成部4の構成および動作については、昇圧DC−DCコンバータの第2構成例において、図7〜図9を参照しながら説明したとおりである。
降圧DC−DCコンバータの第1構成例および第2構成例のいずれにおいても、その動作については、昇圧DC−DCコンバータの第1構成例において図5を参照しながら説明したとおりである。また、いずれの構成例においても、前記タイミングtdは、次の(3)式を満たせばよい。従って、上述したように入力電圧Vinや出力電圧Voutだけでなく、スイッチング周波数に応じてタイミングtdを可変させてもよい。実施の形態の降圧DC−DCコンバータによれば、前記昇圧DC−DCコンバータと同様に、出力電圧を制御可能な入力電圧の範囲を広くすることができる。また、スイッチング周波数を高くすることができる。
Figure 0005822892
[昇降圧DC−DCコンバータの適用例]
(昇降圧DC−DCコンバータの第1構成例)
図12は、実施の形態にかかる昇降圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第1構成を示す説明図である。図12に示すように、昇降圧DC−DCコンバータ300は、比較結果信号comp_outのオン期間の一部をタイミング制御信号tm_cntlでマスクすることによって、入力端子16から接地へコイル電流が流れる第1ステートの期間および接地から出力端子15へコイル電流が流れる第2ステートの期間が短くなるようにしたものである。昇降圧DC−DCコンバータ300は、第1スイッチ(SW1)7および第2スイッチ(SW2)8に加えて、第3スイッチ(SW3)17および第4スイッチ(SW4)18を備えている。第1スイッチ7および第2スイッチ8は、上述した降圧DC−DCコンバータの例(図10参照)と同様に接続されている。第4スイッチ18は、DC−DCコンバータの出力端子15に接続されている。第3スイッチ17は、第4スイッチ18に直列に接続されている。コイル13は、第1スイッチ7と第2スイッチ8の接続ノードと、第3スイッチ17と第4スイッチ18の接続ノードとの間に接続されている。
発振器3は、第1周期信号としてクロック信号ckを出力する。比較部2は、クロック信号ckおよび前記第1差動アンプ1の差分出力信号def_outに基づいて比較結果信号comp_outを生成する。第2信号生成部19は、クロック信号ck、比較結果信号comp_outおよびタイミング制御信号tm_cntlに基づいて第1ステート信号st1、第2ステート信号st2および第3ステート信号st3を生成し、それらを制御信号として出力する。スイッチ制御回路20は、第1ステート信号st1、第2ステート信号st2および第3ステート信号st3に基づいて第1スイッチ信号、第2スイッチ信号、第3スイッチ信号および第4スイッチ信号を出力する。第1スイッチ7、第2スイッチ8、第3スイッチ17および第4スイッチ18の開閉は、それぞれ、第1スイッチ信号、第2スイッチ信号、第3スイッチ信号および第4スイッチ信号により制御される。
第1差動アンプ1、比較部2、発振器3、第1信号生成部4、第2信号生成部19およびスイッチ制御回路20は、例えば同一ICに集積されている。第1スイッチ7、第2スイッチ8、第3スイッチ17、第4スイッチ18、第1抵抗9、第2抵抗10、基準電圧源11および第1コンデンサ12は、このICに外付けされていてもよいし、ICに集積されていてもよい。コイル13および出力コンデンサ14は、例えばICに外付けされている。
昇降圧DC−DCコンバータ300は、次のように3つのモードで動作する。入力電圧Vinが出力電圧Voutよりも十分に大きい場合には、降圧モードで動作する。入力電圧Vinが出力電圧Voutよりも十分に小さい場合には、昇圧モードで動作する。入力電圧Vinと出力電圧Voutがほぼ同じ程度である場合には、昇降圧モードとなる。
図13は、降圧モード時のスイッチの状態を示す説明図である。図13に示すように、降圧モードでは、第1スイッチ7および第2スイッチ8は、排他的に開閉制御される。第3スイッチ17はオフ状態に固定され、第4スイッチ18はオン状態に固定される。第1スイッチ7がオフ状態になると、コイル電流Ilxが入力端子16からコイル13を経て出力端子15へ流れる。これを第3ステートとする。一方、第2スイッチ8がオフ状態になると、第2ステートとする。降圧モードでは、第2ステートおよび第3ステートが排他的に切り替わる。
図14は、昇降圧モード時のスイッチの状態を示す説明図である。図14に示すように、昇降圧モードでは、全てのスイッチが開閉制御される。第1スイッチ7および第3スイッチ17がオン状態であり、第2スイッチ8および第4スイッチ18がオフ状態であるときに、コイル電流Ilxが入力端子16からコイル13を経て接地へ流れる。これを第1ステートとする。昇降圧モードでは、第1ステート、第2ステートおよび第3ステートが排他的に切り替わる。
図15は、昇圧モード時のスイッチの状態を示す説明図である。昇圧モードでは、第3スイッチ17および第4スイッチ18は、排他的に開閉制御される。第1スイッチ7はオン状態に固定され、第2スイッチ8はオフ状態に固定される。昇圧モードでは、第1ステートおよび第3ステートが排他的に切り替わる。従って、第2信号生成部19は、動作モードに応じて適当なステートが選択されるように、第1ステート信号st1、第2ステート信号st2および第3ステート信号st3を出力する。また、スイッチ制御回路20は、動作モードおよびステートに応じて各スイッチが開閉制御されるように、第1スイッチ信号、第2スイッチ信号、第3スイッチ信号および第4スイッチ信号を出力する。
(第1信号生成部の構成例)
図16は、第1信号生成部の構成を示す説明図である。図16に示すように、第1信号生成部4は、上述した昇圧DC−DCコンバータの第1信号生成部4の構成(図2参照)に、遅延回路35、アンド回路36、バッファ37およびインバータ38を追加した構成となっている。遅延回路35は、第7抵抗39および第3コンデンサ40からなるRC回路、第3コンデンサ40の充放電を制御するトランジスタ41、並びにインバータ42を備えている。RSフリップフロップ回路23の出力端子には、前記バッファ33の他に、バッファ37およびインバータ38が接続されている。
RSフリップフロップ回路23の出力信号は、第7抵抗39および第3コンデンサ40の時定数で遅延し、インバータ42により反転されてアンド回路36へ入力する。また、アンド回路36には、RSフリップフロップ回路23の出力信号がバッファ33を介して入力する。アンド回路36は、バッファ33の出力信号とインバータ42の出力信号のアンド論理をとり、前記タイミング制御信号tm_cntlを出力する。トランジスタ41は、インバータ38の出力信号によりオン、オフが制御される。
図17は、第1信号生成部の別の構成を示す説明図である。図17に示すように、第1信号生成部4の構成を、上述した昇圧DC−DCコンバータの第1信号生成部4の別の構成(図3参照)と同様に、入力電圧Vinのみを検出する構成としてもよい。図16または図17に示す第1信号生成部4において、RSフリップフロップ回路23の出力信号をv3とし、遅延回路35の出力信号をv4とする。
(第1信号生成部の動作例)
図18は、第1信号生成部の動作タイミングを示す説明図である。図18に示すように、RSフリップフロップ回路23の出力信号v3は、第1コンパレータ22の非反転入力端子への入力電圧v2が前記差分信号v1の電圧よりも低いときにはローとなり、v2がv1の電圧に達するとハイになる。図16に示す構成では入力電圧Vinおよび出力電圧Voutに応じて、また、図17に示す構成では入力電圧Vinに応じてv1の電圧が変化するので、タイミング制御信号tm_cntlがローからハイに遷移する前記タイミングtdも変化することになる。
遅延回路35の出力信号v4は、v3を反転した信号であるが、遅延回路35を経由するため、v3の立ち上がりエッジから遅延時間tw遅れてハイからローに遷移する。クロック信号ckに同期してv3がハイからローに遷移すると、遅延回路35においてトランジスタ41がオン状態となる。それによって、第3コンデンサ40が放電されるので、v4は、v3の立ち下がりエッジに同期してローからハイに遷移する。タイミング制御信号tm_cntlは、v3とv4のアンド論理であるので、v3の立ち上がりエッジからv4の立ち下がりエッジまでの期間でハイとなる。つまり、タイミング制御信号tm_cntlがハイとなる期間は、遅延回路35による遅延時間twにより決まる。従って、遅延回路35の時定数は、所望のタイミング制御信号tm_cntlが得られるように調整される。
なお、実施形態は上記回路構成に限定されず、twは後述のようにドライバの遅延時間以上の時間を有していればよい。例えば、twは固定時間でなくてもよいので、図17の第2コンデンサ25の値が異なるv3を生成する回路をもう1つ用い、その反転信号をv4としtm_cntlを生成してもよい。
(第2信号生成部の構成例)
図19は、第2信号生成部の構成を示す説明図である。図19に示すように、第2信号生成部19は、前記比較結果信号comp_out、前記タイミング制御信号tm_cntlおよび前記クロック信号ckに基づいて前記第1ステート信号st1、前記第2ステート信号st2および前記第3ステート信号st3を生成する論理回路である。アンド回路55は、比較結果信号comp_outとタイミング制御信号tm_cntlのアンド論理を出力する。RSフリップフロップ回路57は、アンド回路55の出力信号によってセットされる。RSフリップフロップ回路57は、インバータ56によってクロック信号ckを反転した信号によってリセットされる。インバータ51は、比較結果信号comp_outを反転する。インバータ52は、インバータ51の出力信号を反転する。アンド回路53は、インバータ52の出力信号と、RSフリップフロップ回路57のデータ端子Qの出力信号のアンド論理を第1ステート信号st1として出力する。
アンド回路54は、インバータ51の出力信号とタイミング制御信号tm_cntlのアンド論理を出力する。ナンド回路58は、アンド回路54の出力信号とRSフリップフロップ回路57のデータ端子Qの出力信号のナンド論理を出力する。ナンド回路59は、インバータ51の出力信号とRSフリップフロップ回路57のデータ端子/Qの出力信号(データ端子Qの出力信号の反転信号)のナンド論理を出力する。ナンド回路60は、ナンド回路58の出力信号とナンド回路59の出力信号のナンド論理を第2ステート信号st2として出力する。ノア回路61は、第1ステート信号st1と第2ステート信号st2のノア論理を第3ステート信号st3として出力する。
(第2信号生成部の動作例)
図20は、第2信号生成部の動作タイミングを示す説明図である。図20に示すように、第1ステート信号st1は、タイミング制御信号tm_cntlがローからハイに遷移する第1タイミングから、比較結果信号comp_outがハイからローに遷移する第4タイミングまでの期間で、ハイとなる。第2ステート信号st2は、その第4タイミングから、タイミング制御信号tm_cntlがハイからローに遷移する第2タイミングまでの期間で、ハイとなる。第3ステート信号st3は、比較結果信号comp_outがローからハイに遷移する第3タイミングから第4タイミングまでの期間、および第2タイミングから第3タイミングまでの期間で、ハイとなる。なお、図20に示すタイミングの例では、第2タイミングと第3タイミングが一致しているが、必ずしもそうなるというわけではない。
第1ステート信号st1、第2ステート信号st2および第3ステート信号st3は、排他的にハイ状態となるが、第1ステート信号st1、第3ステート信号st3および第2ステート信号st2の順で優先的にハイ状態となる。つまり、1サイクル中、まず第1ステート信号st1のハイ期間(第1ステートの期間)が優先的に割り振られる。その残りの期間の内、次に第3ステート信号st3のハイ期間(第3ステートの期間)が割り振られる。さらにその残りの期間で第2ステート信号st2がハイとなり、第2ステートの期間となる。第1ステート信号st1、第2ステート信号st2および第3ステート信号st3がハイとなる期間を、それぞれt1、t2およびt3とする。第2信号生成部19は、このような第1ステート信号st1、第2ステート信号st2および第3ステート信号st3を出力することができるように構成される。
(昇降圧DC−DCコンバータの動作例)
図21は、昇降圧DC−DCコンバータの降圧モードでの動作タイミングを示す説明図である。図21に示すように、降圧モードでは、タイミング制御信号tm_cntlがローからハイに遷移する前に、比較結果信号comp_outがハイからローに遷移するので、第1ステート信号st1がローのままである。従って、第1ステートがなく、第2ステートと第3ステートが交互に繰り返される。コイル電流Ilxは、第3ステートの期間t3で増加し、第2ステートの期間t2で減少する。
図22〜図24は、昇降圧DC−DCコンバータの昇降圧モードでの動作タイミングを示す説明図である。図22に示すように、昇降圧モードにおいて入力電圧Vinが出力電圧Voutよりも大きい場合には、第1ステート信号st1のハイ期間が第2ステート信号st2のハイ期間よりも短くなる。従って、第1ステートの期間t1が第2ステートの期間t2よりも短くなる。コイル電流Ilxは、第3ステートの期間t3で増加し、第1ステートの期間t1で第3ステートのときよりも急峻に増加し、第2ステートの期間t2で徐々に減少する。
図23に示すように、昇降圧モードにおいて入力電圧Vinと出力電圧Voutとがほぼ同じである場合には、第1ステート信号st1のハイ期間と第2ステート信号st2のハイ期間とがほぼ同じになる。従って、第1ステートの期間t1と第2ステートの期間t2がほぼ同じになる。コイル電流Ilxは、第3ステートの期間t3でほとんど変化なく、第1ステートの期間t1で増加し、第2ステートの期間t2で減少する。
図24に示すように、昇降圧モードにおいて入力電圧Vinが出力電圧Voutよりも小さい場合には、第1ステート信号st1のハイ期間が第2ステート信号st2のハイ期間よりも長くなる。従って、第1ステートの期間t1が第2ステートの期間t2よりも長くなる。コイル電流Ilxは、第3ステートの期間t3で減少し、第1ステートの期間t1で増加し、第2ステートの期間t2で第3ステートのときよりも急峻に減少する。
図25は、昇降圧DC−DCコンバータの昇圧モードでの動作タイミングを示す説明図である。図25に示すように、昇圧モードでは、比較結果信号comp_outがハイからローに遷移する前に、タイミング制御信号tm_cntlがハイからローに遷移するので、第2ステート信号st2がローのままである。従って、第2ステートがなく、第1ステートと第3ステートが交互に繰り返される。コイル電流Ilxは、第3ステートの期間t3で減少し、第1ステートの期間t1で増加する。
(モード切り替えについて)
図26、図27および図28は、それぞれ昇降圧DC−DCコンバータの降圧モード、昇降圧モードおよび昇圧モードでの典型的な動作タイミングを示す説明図である。図26に示すように、比較結果信号comp_outがハイである期間をtpwmとする。降圧モードでは、tdがtpwmよりも長い(td>tpwm)。降圧モード時では、次の(4)式が成り立つ。第3ステートの期間t3は、1周期Tからtdとtwを引いた期間にtpwmを足した期間となる(t3=tpwm+(T−td−tw))。従って、(4)式は、次の(5)式に書き換えられる。
Figure 0005822892
Figure 0005822892
一方、昇降圧モードでは、tpwmは、tdよりも長く、かつtdとtwを足した期間よりも短い(td<tpwm<td+tw)。昇降圧モード時では、第1ステート、第2ステートおよび第3ステートでのコイル電流Ilxの増減は、それぞれ次の(6)式のi1、(7)式のi2および(8)式のi3で与えられる。
Figure 0005822892
Figure 0005822892
Figure 0005822892
定常状態では、各ステートのコイル電流の増加分と減少分が等しくなるので、次の(9)式が成り立つ。従って、次の(10)式が得られる。これを整理すると、次の(11)式となる。
Figure 0005822892
Figure 0005822892
Figure 0005822892
図27に示すように、第1ステートの期間t1は、tpwmからtdを引いた期間となる(t1=tpwm−td)。第2ステートの期間t2は、tdとtwを足してtpwmを引いた期間となる(t2=td+tw−tpwm)。第3ステートの期間t3は、Tからtwを引いた期間となる(t3=T−tw)。従って、前記(11)式は、次の(12)式に書き換えられる。
Figure 0005822892
また、昇圧モードでは、tpwmは、tdとtwを足した期間よりも長い(td+tw<tpwm)。昇圧モード時では、次の(13)式が成り立つ。図28に示すように、第3ステートの期間t3は、Tからtpwmを引いた期間にtdを足した期間となる(t3=td+(T−tpwm))。従って、(13)式は、次の(14)式に書き換えられる。
Figure 0005822892
Figure 0005822892
昇降圧DC−DCコンバータが降圧モードとして動作するのは、tdとtpwmが等しくなる(td=tpwm)までである。従って、これを降圧モードにおいて導出された前記(5)式に代入すると、次の(15)式となる。一方、昇降圧モードにおいて導出された前記(12)式にも代入すると、同じ(15)式となる。このことから、(15)式で表される入出力関係を境にして降圧モードと昇降圧モードが切り替わることになる。
Figure 0005822892
昇降圧DC−DCコンバータが昇圧モードとして動作するのは、tpwmが、tdとtwを足した期間に等しく(tpwm=td+tw)なってからである。従って、これを昇圧モードにおいて導出された前記(14)式に代入すると、次の(16)式となる。一方、前記(12)式にも代入すると、同じ(16)式となる。このことから、(16)式で表される入出力関係を境にして昇降圧モードと昇圧モードが切り替わることになる。
Figure 0005822892
(タイミング制御信号tm_cntlのハイ期間twの最適化について)
前記(15)式および前記(16)式より、タイミング制御信号tm_cntlのハイ期間twが昇降圧モードの動作領域を決めることがわかる。従って、twの最適化を図ることが重要である。昇降圧モードでは、第1〜第4の4つのスイッチを制御する必要があるため、降圧モードおよび昇圧モードよりも効率が劣る。それゆえ、できるだけ降圧モードと昇圧モードで動作させるのが望ましい。
図29は、理想的な昇降圧モードの動作領域を示す説明図である。図29に示すように、降圧モードの最大オンデューティで制御できる限界(破線Aで示す)と昇圧モードの最小オンデューティで制御できる限界(破線Bで示す)の間を昇降圧モードとするのが理想的である。実施の形態の昇降圧DC−DCコンバータでは、タイミング制御信号tm_cntlを用いない場合と比べて、最小オン時間を短く制御することができるので、昇降圧モードの動作領域をより一層狭くすることができる。比較のため、図29に、タイミング制御信号tm_cntlを用いない場合の昇圧モードの最小オンデューティで制御できる限界を二点鎖線Cで示す。
降圧モードの最大オンデューティで制御できる限界は、第2ステートの最小時間の限界であり、これはドライバの遅延時間に相当する。また、昇圧モードの最小オンデューティで制御できる限界は、第1ステートの最小時間の限界であり、これもドライバの遅延時間に相当する。従って、昇降圧モードの動作領域を小さくするためには、twをドライバの遅延時間にするのが望ましい。
(タイミングtdについて)
前記(5)式より、降圧モード時のtdの範囲は、次の(17)式で表される。ただし、ton_minは、前記tpwmの最小オン時間である。
Figure 0005822892
前記(12)式より、昇降圧モード時のtdの範囲は、次の(18)式で表される。
Figure 0005822892
前記(14)式より、昇圧モード時のtdの範囲は、次の(19)式で表される。
Figure 0005822892
図30は、Vout/Vinに対するtdの範囲を示す説明図である。例えば、スイッチング周波数fswを2.4MHzとし、twを20nsとし、ton_minを50nsとする場合、前記(17)式、(18)式および(19)式より、Vout/Vinに対してtdは、図30の斜線で示す範囲となる。従って、例えばVout/Vinが0.5〜1.5の範囲であるという仕様の場合、td/Tを0.6に固定してもよい。しかし、Vout/Vinが0.2〜1.5の範囲であるという仕様の場合には、tdをVout/Vinに応じて可変させる必要がある。
実施の形態の昇降圧DC−DCコンバータによれば、第1ステートの期間t1および第2ステートの期間t2を、タイミング制御信号tm_cntlを用いない場合よりも短く制御することができる。それによって、図31および図32に示すように、モードの切り替え時に出力電圧が大きく変動するのを抑制または防止することができる。また、昇降圧モードにおいて動作効率が低下するのを抑制または防止することができる。
図31は、実施の形態の昇降圧DC−DCコンバータによるモード切り替え時の出力電圧の変動を示す説明図である。図32は、タイミング制御信号tm_cntlを用いない場合のモード切り替え時の出力電圧の変動を示す説明図である。ただし、図31および図32は、コイル13のインダクタを1.5μHとし、出力コンデンサ14の容量を2.0μFとし、スイッチング周波数を2.4MHzとし、出力電圧Voutを3.2Vとし、出力電流Ioを400mAとし、入力電圧Vinを1msあたり5.0Vから2.5Vに変化させたときの出力電圧の変動である。両図を比較して明らかなように、実施の形態にかかる昇降圧DC−DCコンバータでは、出力電圧の変動が殆どないことがわかる。
(昇降圧DC−DCコンバータの第2構成例)
図33は、実施の形態にかかる昇降圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第2構成を示す説明図である。第2構成例の昇降圧DC−DCコンバータ310では、図33に示すように、第1信号生成部4は、クロック信号ckおよび入力電圧Vinに基づいて、タイミング制御信号tm_cntlの代わりに、ブースト信号boostとバック信号buckを出力する。第2信号生成部19は、比較結果信号comp_out、ブースト信号boostおよびバック信号buckに基づいて第1ステート信号st1、第2ステート信号st2および第3ステート信号st3を生成する。その他の構成は、昇降圧DC−DCコンバータの第1構成例と同様である。
図34は、第1信号生成部の構成を示す説明図であり、図35は、第1信号生成部の別の構成を示す説明図である。図36は、第1信号生成部の動作タイミングを示す説明図である。第1信号生成部4は、図34または図35に示すように、RSフリップフロップ回路23の出力信号をバッファ33を介してそのままブースト信号boostとして出力し、遅延回路35の出力信号をバッファ43を介してそのままバック信号buckとして出力する。つまり、この第2構成例では、第1信号生成部4は、第1構成例(図16または図17参照)においてタイミング制御信号tm_cntlの元となる2つの信号(RSフリップフロップ回路23の出力信号と遅延回路35の出力信号)を、アンド論理をとらずにそのまま出力する。従って、図36に示すように、前記タイミングtdは、ブースト信号boostがローからハイに遷移するタイミングとなる。また、前記twは、ブースト信号boostがローからハイに遷移するタイミングから、バック信号buckがハイからローに遷移するタイミングまでとなる。このtwの期間が、前記第1構成例のタイミング制御信号tm_cntlのハイ期間に相当する。
図37は、第2信号生成部の構成を示す説明図であり、図38は、第2信号生成部の動作タイミングを示す説明図である。図37に示すように、第2信号生成部19は、前記比較結果信号comp_out、前記ブースト信号boostおよび前記バック信号buckに基づいて前記第1ステート信号st1、前記第2ステート信号st2および前記第3ステート信号st3を生成する論理回路である。アンド回路71は、比較結果信号comp_outとブースト信号boostのアンド論理を第1ステート信号st1として出力する。インバータ72は、比較結果信号comp_outを反転する。アンド回路73は、インバータ72の出力信号とバック信号buckのアンド論理を第2ステート信号st2として出力する。ノア回路74は、第1ステート信号st1と第2ステート信号st2のノア論理を第3ステート信号st3として出力する。前記第1構成例のタイミング制御信号tm_cntlがブースト信号boostとバック信号buckに分けられただけであるので、図38に示すように、第2信号生成部19の動作タイミングは、第1構成例における第2信号生成部19の動作タイミング(図20参照)と同様である。
図39〜図43は、昇降圧DC−DCコンバータの第2構成例の動作タイミングを示す説明図である。前記第1構成例のタイミング制御信号tm_cntlがブースト信号boostとバック信号buckに分けられただけであるので、図39〜図43に示すように、第2構成例の動作タイミングは、第1構成例の動作タイミング(図21〜図25参照)と同様である。図39、図40、図41、図42および図43の動作状態は、それぞれ図21、図22、図23、図24および図25の動作状態に対応する。
(昇降圧DC−DCコンバータの第3構成例)
図44は、実施の形態にかかる昇降圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第3構成を示す説明図である。第3構成例の昇降圧DC−DCコンバータ320は、図44に示すように、コイル電流のピークを検出するCモード(電流モード)のDC−DCコンバータである。第1スイッチ7と入力端子16の間には、第1センス抵抗81が接続されている。第1センス抵抗81により、コイル13を流れる電流が電圧に変換される。第1センス抵抗81には、電流検出部82が接続されている。電流検出部82は、第1センス抵抗81からの入力電圧を電流Isenseに変換する。電流検出部82は、スイッチ84を介して補償回路83に接続されている。スイッチ84は、アンド回路86の出力信号により開閉制御される。アンド回路86は、比較部2から出力される比較結果信号comp_outとスイッチ制御回路20から出力される第1スイッチ信号のアンド論理を出力する。スイッチ84がオン状態のときに電流センスが実施される。
電流検出部82と補償回路83との接続ノードには、第8抵抗85が接続されている。この第8抵抗85により、電流Isenseは電圧Vsenseに変換される。電圧Vsenseは、電流Isenseに第8抵抗85の抵抗値を乗じた大きさとなる。補償回路83は、電圧Vsenseにスロープ補償を行い、スロープ補償出力slp_outを出力する。比較部2は、第2コンパレータ87およびSRフリップフロップ回路88を備えている。第2コンパレータ87の反転入力端子および非反転入力端子には、それぞれスロープ補償出力slp_outおよび差分出力信号def_outが入力する。SRフリップフロップ回路88のセット端子およびリセット端子には、それぞれクロック信号ckおよび第2コンパレータ87の出力信号が入力する。SRフリップフロップ回路88は、データ端子から比較結果信号comp_outを出力する。
電流検出部82、補償回路83、スイッチ84、第8抵抗85およびアンド回路86は、例えば第1差動アンプ1、比較部2、発振器3、第1信号生成部4、第2信号生成部19およびスイッチ制御回路20とともに同一ICに集積されている。第1センス抵抗81は、このICに外付けされていてもよいし、ICに集積されていてもよい。その他の構成は、昇降圧DC−DCコンバータの第1構成例と同様である。なお、第1スイッチ7がトランジスタ(例えば、MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成される場合には、第1センス抵抗81として第1スイッチ7のトランジスタのオン抵抗を利用してもよい。
図45〜図47は、昇降圧DC−DCコンバータの第3構成例の動作タイミングを示す説明図であり、図45は降圧モード時、図46は昇降圧モード時、図47は昇圧モード時の図である。これらの図に示すように、クロック信号ckがローからハイに遷移すると、SRフリップフロップ回路88がセットされるので、比較結果信号comp_outがローからハイに遷移する。比較結果信号comp_outがハイであるときには第1スイッチ信号がハイになるので、アンド回路86の出力信号がハイになり、スイッチ84がオン状態となる。従って、電流センスが開始される。第2コンパレータ87においてスロープ補償出力slp_outが差分出力信号def_outと比較され、スロープ補償出力slp_outが差分出力信号def_outに達すると、SRフリップフロップ回路88がリセットされるので、比較結果信号comp_outがハイからローに遷移する。このようにして、比較結果信号comp_outが生成される。そして、比較結果信号comp_outと、第1信号生成部4から出力されるタイミング制御信号tm_cntlとの関係により、第3構成例の動作タイミングは、第1構成例の動作タイミング(図21〜図25参照)と同様になる。
(降圧DC−DCコンバータの第3構成例)
図48は、実施の形態にかかる降圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第3構成を示す説明図である。図48に示すように、第3構成例の降圧DC−DCコンバータ220では、コイル13と出力コンデンサ14との接続ノードと、出力端子15との間に、第2センス抵抗91が接続されている。第1信号生成部4は、第3差動アンプ92および第3コンパレータ93を備えている。第2センス抵抗91により、出力電流Ioが電圧に変換される。第3差動アンプ92の反転入力端子は、コイル13と出力コンデンサ14との接続ノードに接続されている。第3差動アンプ92の非反転入力端子は、出力端子15に接続されている。従って、第3差動アンプ92は、第2センス抵抗91の両端の電圧の差を差分信号v1として出力する。
出力電流Ioが大きくなると差分信号v1は小さくなり、出力電流Ioが小さくなると差分信号v1は大きくなる。差分信号v1は、第3コンパレータ93の反転入力端子に入力する。第3コンパレータ93の非反転入力端子には、発振器3から第1周期信号ctが入力する。第3コンパレータ93は、アンド回路等の第2信号生成部5へタイミング制御信号tm_cntlを出力する。タイミング制御信号tm_cntlは、第1周期信号ctの電圧が差分信号v1の電圧よりも低いときにはローとなり、ctの電圧がv1の電圧に達するとハイになる。
その他の構成は、降圧DC−DCコンバータの第2構成例と同様である。第3差動アンプ92および第3コンパレータ93は、例えば第1差動アンプ1、比較部2、発振器3、第2信号生成部5および貫通防止回路6とともに同一ICに集積されている。第2センス抵抗91は、このICに外付けされていてもよいし、ICに集積されていてもよい。
(第3構成例の降圧DC−DCコンバータの動作例)
図49は、軽負荷から重負荷に変わるときの第3構成例の降圧DC−DCコンバータの動作タイミングを示す説明図である。図49に示すように、出力端子15に接続された負荷(図48において、省略)が軽負荷から重負荷に変わると、出力電流Ioが大きくなる。このとき、入力端子16を介して入力電圧Vinの供給源から流れ込む電流が出力電流Ioの増大に追随できないと、出力電流Ioの増加分は、出力コンデンサ14に蓄積された電荷によってまかなわれる。そのため、出力電圧Voutが一時的に下がる。また、出力電流Ioが大きくなると、第2センス抵抗91での電圧降下が大きくなるので、第2センス抵抗91の両端の電圧差が大きくなる。従って、出力電流Ioの増大と同時に差分信号v1(図49に一点鎖線で示す)が小さくなる。
差分信号v1が小さくなると、第3コンパレータ93において第1周期信号ctの電圧が差分信号v1の電圧よりも低い期間が短くなる。つまり、タイミング制御信号tm_cntlがローからハイに遷移するタイミングtdが早くなる。図49では、タイミング制御信号tm_cntlの立ち上がりタイミングがtdからtd1(td1<td)になっている。一方、出力電流Ioが大きくなった直後においては、比較結果信号comp_outに大きな変化はないので、タイミング制御信号tm_cntlの立ち上がりタイミングが早くなった分、制御信号cntlのオン期間が長くなる。図49では、制御信号cntlのオン期間がtcからtc1(tc1>tc)になっている。制御信号cntlのオン期間が長くなることによって、入力端子16を介して入力電圧Vinの供給源から流れ込む電流量が増えるので、一時的に下がった出力電圧Voutが短時間で元の電圧に回復することになる。
図50は、重負荷から軽負荷に変わるときの第3構成例の降圧DC−DCコンバータの動作タイミングを示す説明図である。図50に示すように、負荷が重負荷から軽負荷に変わると、出力電流Ioが小さくなる。このとき、入力端子16を介して入力電圧Vinの供給源から流れ込む電流が出力電流Ioの減少に追随できないと、コイル13に流れる過剰な電流が出力コンデンサ14へ流れる。そのため、出力コンデンサ14に蓄積される電荷量が増えるので、出力電圧Voutが一時的に上がる。また、出力電流Ioが小さくなると、第2センス抵抗91での電圧降下が小さくなるので、第2センス抵抗91の両端の電圧差が小さくなる。従って、出力電流Ioの減少と同時に差分信号v1(図50に一点鎖線で示す)が大きくなる。
差分信号v1が大きくなると、第3コンパレータ93において第1周期信号ctの電圧が差分信号v1の電圧よりも低い期間が長くなるので、タイミング制御信号tm_cntlがローからハイに遷移するタイミングtdが遅くなる。図50では、タイミング制御信号tm_cntlの立ち上がりタイミングがtdからtd2(td2>td)になっている。一方、出力電流Ioが小さくなった直後においては、比較結果信号comp_outに大きな変化はないので、タイミング制御信号tm_cntlの立ち上がりタイミングが遅くなった分、制御信号cntlのオン期間が短くなる。図50では、制御信号cntlのオン期間がtcからtc2(tc2<tc)になっている。制御信号cntlのオン期間が短くなることによって、入力端子16を介して入力電圧Vinの供給源から流れ込む電流量が減るので、一時的に上がった出力電圧Voutが短時間で元の電圧に回復することになる。
図51は、負荷が急変したときの特性を示す説明図である。入力電圧Vinは5.0Vであり、出力電圧Voutは1.2Vであり、コイル13のインダクタLは1.5μHであり、出力コンデンサ14の容量Coutは4.7μFであり、スイッチング周波数fswは2.5MHzである。図48に示す降圧DC−DCコンバータの第3構成例を実施例とし、図11に示す降圧DC−DCコンバータの第2構成例を比較例とする。図51に示すように、実施例の方が比較例よりも、出力電流Ioの急変に対して出力電圧Voutが早く回復しているのがわかる。つまり、出力電流Ioの変化に基づいてタイミング制御信号tm_cntlの立ち上がりタイミングを制御することによって、負荷の急変時の特性を改善することができる。
(昇圧DC−DCコンバータの第3構成例)
図52は、実施の形態にかかる昇圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第3構成を示す説明図である。図52に示すように、第3構成例の昇圧DC−DCコンバータ120では、第1スイッチ7と出力コンデンサ14との接続ノードと、出力端子15との間に、第2センス抵抗91が接続されている。第1信号生成部4は、第3差動アンプ92および第3コンパレータ93を備えている。第3差動アンプ92の反転入力端子は、第1スイッチ7と出力コンデンサ14との接続ノードに接続されている。第2センス抵抗91、第3差動アンプ92および第3コンパレータ93についての他の構成は、前記降圧DC−DCコンバータの第3構成例と同様である。また、その他の構成は、昇圧DC−DCコンバータの第2構成例と同様である。また、この第3構成例の動作例は、前記降圧DC−DCコンバータの第3構成例の動作例と同様である。
(昇降圧DC−DCコンバータの第4構成例)
図53は、実施の形態にかかる昇降圧DC−DCコンバータを搭載する電子機器の第4構成を示す説明図である。図53に示すように、第4構成例の昇降圧DC−DCコンバータ330では、第4スイッチ18と出力コンデンサ14との接続ノードと、出力端子15との間に、第2センス抵抗91が接続されている。第2センス抵抗91の両端の電圧VaおよびVbは、第1信号生成部4に供給される。第2センス抵抗91は、例えば第1差動アンプ1、比較部2、発振器3、第1信号生成部4、第2信号生成部19およびスイッチ制御回路20とともに同一ICに集積されていてもよいし、このICに外付けされていてもよい。その他の構成は、昇降圧DC−DCコンバータの第2構成例と同様である。
図54は、第1信号生成部の構成を示す説明図である。図54に示すように、第1信号生成部4は、図34に示す構成に加えて、第4差動アンプ96、第2電流源97、第3電流源98および第9抵抗99を備えている。第4差動アンプ96の反転入力端子には、第2センス抵抗91の、出力コンデンサ14側の端部の電圧Vbが供給される。第4差動アンプ96の非反転入力端子は、第2センス抵抗91の、出力端子15側の端部の電圧Vaが供給される。従って、第4差動アンプ96は、第2センス抵抗91の両端の電圧の差を出力する。第3電流源98は、第4差動アンプ96の出力端子と第1コンパレータ22の反転入力端子との間に接続されており、第4差動アンプ96の出力電圧に応じて電流I2を流す。
第2電流源97は、第2差動アンプ21の出力端子と第1コンパレータ22の反転入力端子との間に接続されており、第2差動アンプ21の出力電圧に応じて電流I1を流す。第9抵抗99の一端は、第1コンパレータ22の反転入力端子に接続されている。第9抵抗99の他端は、接地されている。電流I1と電流I2は、合流して第9抵抗99を流れる。第9抵抗99によって、第9抵抗99を流れる電流が電圧に変換され、その電圧が第1コンパレータ22の反転入力端子に供給される。その他の構成は、図34に示す第1信号生成部4の構成と同様である。
(第4構成例の昇降圧DC−DCコンバータの動作例)
図55は、入力電圧Vinと出力電圧Voutが同じである状態で軽負荷から重負荷に変わるときの第4構成例の昇降圧DC−DCコンバータの動作タイミングを示す説明図である。図55に示すように、出力端子15に接続された負荷(図53において、省略)が軽負荷から重負荷に変わると、出力電流Ioが大きくなる。それによって、第2センス抵抗91の両端の電圧差が大きくなり、第4差動アンプ96の出力電圧が小さくなる。電流I2が小さくなり、第9抵抗99を流れる合計の電流量が減るので、出力電流Ioの増大と同時に第1コンパレータ22の反転入力端子への入力電圧v1(図55に一点鎖線で示す)が下がる。従って、第1コンパレータ22において非反転入力端子への入力電圧v2が電圧v1よりも低い期間が短くなる。
つまり、ブースト信号boostがローからハイに遷移するタイミングtdが早くなり、それに伴って、バック信号buckがハイからローに遷移するタイミングが早くなる。図55では、ブースト信号boostの立ち上がりタイミングがtdからtd3(td3<td)になっている。ブースト信号boostの立ち上がりタイミングとバック信号buckの立ち下がりタイミングが早くなった分、第1ステート信号st1のオン期間が長くなり、第2ステート信号st2のオン期間が短くなる。図55では、第1ステート信号st1のオン期間がt1からt1_1(t1_1>t1)となり、第2ステート信号st2のオン期間がt2からt2_1(t2_1<t2)になっている。従って、コイル13にエネルギーが短時間で充電されるので、負荷が急変したときの特性が改善される。
図56は、入力電圧Vinと出力電圧Voutが同じである状態で重負荷から軽負荷に変わるときの第4構成例の昇降圧DC−DCコンバータの動作タイミングを示す説明図である。図56に示すように、負荷が重負荷から軽負荷に変わると、出力電流Ioが小さくなる。それによって、第2センス抵抗91の両端の電圧差が小さくなり、第4差動アンプ96の出力電圧が大きくなる。電流I2が大きくなり、第9抵抗99を流れる合計の電流量が増えるので、出力電流Ioの減少と同時に第1コンパレータ22の反転入力端子への入力電圧v1(図56に一点鎖線で示す)が上がる。従って、電圧v2が電圧v1よりも低い期間が長くなるので、ブースト信号boostの立ち上がりタイミングおよびバック信号buckの立ち下がりタイミングが遅くなる。図56では、ブースト信号boostの立ち上がりタイミングがtdからtd4(td4>td)になっている。ブースト信号boostとバック信号buckのタイミングが遅くなった分、第1ステート信号st1のオン期間が短くなり、第2ステート信号st2のオン期間が長くなる。図56では、第1ステート信号st1のオン期間がt1からt1_2(t1_2<t1)となり、第2ステート信号st2のオン期間がt2からt2_2(t2_2>t2)になっている。従って、コイル13のエネルギーが短時間で放電されるので、負荷が急変したときの特性が改善される。なお、入力電圧Vinと出力電圧Voutが同じでない状態において負荷が急変した場合も同様である。
実施の形態によれば、スイッチング周波数fswを高くして入力電圧Vinの範囲を広くすることができるので、例えば携帯機器等に内蔵されるDC−DCコンバータに適用することによって、携帯機器の動作時間を長くすることができる。また、出力電圧Voutにおけるリップルが小さくなるので、コイル13や出力コンデンサ14等の外付け部品を小さくすることができる。
なお、差動アンプおよび差分出力信号は、それぞれ誤差アンプおよび誤差出力信号と読み替えることができる。また、DC−DCコンバータ、第1信号生成部および第2信号生成部の構成は、上述した例に限らない。さらに、実施の形態中に記載した式は、理想的な式であり、実際の損失等を考慮した場合には各式から若干ずれることがある。
上述する実施形態は、例えば、比較部、第1信号生成部および第2信号生成部を有する。比較部は、出力電圧および基準電圧の差分と所定の周期を有する第1周期信号とを比較した比較結果を、第1周期信号の第1タイミングに対して所定の時間が経過した後に出力する。第1信号生成部は、第1タイミングに対して所定の時間が経過する前は第1の状態であって、所定の時間が経過した後の比較結果が比較部から出力されている期間に第1の状態から第2の状態に遷移するタイミング制御信号を出力する。第2信号生成部は、比較結果およびタイミング制御信号に応じて、出力電圧を制御する制御信号を生成する。
なお、比較部、第1信号生成部および第2信号生成部は、次の構成でもよい。比較部は、出力電圧および基準電圧の差分と所定の周期を有する第1周期信号とを比較した比較結果を出力する。第1信号生成部は、次のようなタイミング制御信号を出力する。タイミング制御信号は、入力電圧が出力電圧よりも高いモードにおいて、比較結果が第3の状態にある期間中に第1の状態から第2の状態に遷移した後第1の状態に遷移する。また、タイミング制御信号は、入力電圧が出力電圧にほぼ等しいモードにおいて、比較結果が第4の状態にあるときに第1の状態から第2の状態に遷移し、比較結果が第4の状態から第3の状態に遷移した後第3の状態にある期間中に、第2の状態から第1の状態に遷移する。また、タイミング制御信号は、入力電圧が出力電圧よりも低いモードにおいて、比較結果が第4の状態にある期間中に、第1の状態から第2の状態に遷移した後第2の状態から第1の状態に遷移する。第2信号生成部は、比較結果およびタイミング制御信号に応じて、次のような制御信号を生成する。例えば、タイミング制御信号が第1の状態から第2の状態に遷移する第1タイミングから、比較結果が第4の状態から第3の状態に遷移する第4タイミングまでの期間を、第1ステートとする。第4タイミングから、タイミング制御信号が第2の状態から第1の状態に遷移する第2タイミングまでの期間を、第2ステートとする。比較結果が第3の状態から第4の状態に遷移する第3タイミングから第4タイミングまでの期間、および第2タイミングから第3タイミングまでの期間を、第3ステートとする。第2信号生成部は、第1ステート、第3ステート、第2ステートの順で優先的、かつ排他的に切り替える第1ステート信号、第2ステート信号および第3ステート信号を制御信号として出力する。
以上に述べた実施形態によれば、出力電圧を制御可能な入力電圧の範囲を広くすることができる出力電圧制御装置、出力電圧制御方法および電子機器が提供される。また、スイッチング周波数を高くすることができる出力電圧制御装置、出力電圧制御方法および電子機器が提供される。また、モード切り替え時の出力電圧の変動を抑制または防止することができる出力電圧制御装置、出力電圧制御方法および電子機器が提供される。また、動作効率の低下を抑制または防止することができる出力電圧制御装置、出力電圧制御方法および電子機器が提供される。
以上に述べた実施形態によれば、比較部から出力される比較結果の一部がタイミング制御信号によりマスクされるので、制御信号の出力時間が比較結果の出力時間よりも短くなる。すなわち、コンパレータ等の電流制御を行う素子の応答時間よりも短い時間でスイッチング制御が行われる。
従って、以上に述べた実施形態によれば、出力電圧を制御可能な入力電圧の範囲が広くなる。また、スイッチング周波数を高くすることができるという効果を奏する。また、モード切り替え時の出力電圧の変動を抑制または防止することができるという効果を奏する。また、動作効率の低下を抑制または防止することができるという効果を奏する。
上述した各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)出力電圧および基準電圧の差分と所定の周期を有する第1周期信号とを比較した比較結果を、前記第1周期信号の第1タイミングに対して所定の時間が経過した後に出力する比較部と、前記第1タイミングに対して前記所定の時間が経過する前は第1の状態であって、前記所定の時間が経過した後の比較結果が前記比較部から出力されている期間に前記第1の状態から第2の状態に遷移するタイミング制御信号を出力する第1信号生成部と、前記比較結果および前記タイミング制御信号に応じて、前記出力電圧を制御する制御信号を生成する第2信号生成部と、を有することを特徴とする出力電圧制御装置。
(付記2)前記第1信号生成部は、前記第1の状態と前記第2の状態との間で遷移するタイミングを、入力電圧および前記出力電圧に応じて調整することを特徴とする付記1に記載の出力電圧制御装置。
(付記3)前記第1信号生成部は、前記入力電圧および基準電圧の差分と、前記第1周期信号と同じ周期を有する第2周期信号とを比較し、前記第1周期信号および前記第2周期信号の大小関係が反転するタイミングに応じて前記第1の状態と前記第2の状態との間で遷移するタイミングを調整することを特徴とする付記1に記載の出力電圧制御装置。
(付記4)出力電圧および基準電圧の差分と所定の周期を有する第1周期信号とを比較した比較結果を出力する比較部と、入力電圧が出力電圧よりも高いモードにおいて前記比較結果が第3の状態にある期間中に第1の状態から第2の状態に遷移した後前記第1の状態に遷移し、前記入力電圧が前記出力電圧にほぼ等しいモードにおいて前記比較結果が第4の状態にあるときに前記第1の状態から前記第2の状態に遷移し、前記比較結果が前記第4の状態から前記第3の状態に遷移した後前記第3の状態にある期間中に、前記第2の状態から前記第1の状態に遷移し、前記入力電圧が前記出力電圧よりも低いモードにおいて前記比較結果が前記第4の状態にある期間中に、前記第1の状態から前記第2の状態に遷移した後前記第2の状態から前記第1の状態に遷移するタイミング制御信号を出力する第1信号生成部と、前記比較結果および前記タイミング制御信号に応じて、前記出力電圧を制御する制御信号を生成する第2信号生成部と、を有することを特徴とする出力電圧制御装置。
(付記5)前記第1信号生成部は、前記第1の状態と前記第2の状態との間で遷移するタイミングを、前記入力電圧および前記出力電圧に応じて調整して第1比較信号を生成し、前記第1比較信号に対して時間差を有する第2比較信号を生成し、前記第1比較信号および前記第2比較信号に応じて、前記タイミング制御信号を生成することを特徴とする付記4に記載の出力電圧制御装置。
(付記6)前記第1信号生成部は、前記第1の状態と前記第2の状態との間で遷移するタイミングを、前記入力電圧および基準電圧に応じて調整して第1比較信号を生成し、前記第1比較信号に対して時間差を有する第2比較信号を生成し、前記第1比較信号および前記第2比較信号に応じて、前記タイミング制御信号を生成することを特徴とする付記4に記載の出力電圧制御装置。
(付記7)前記第2信号生成部は、前記タイミング制御信号が前記第1の状態から前記第2の状態に遷移する第1タイミングから前記比較結果が前記第4の状態から前記第3の状態に遷移する第4タイミングまでの期間の第1ステート、前記第4タイミングから前記タイミング制御信号が前記第2の状態から前記第1の状態に遷移する第2タイミングまでの期間の第2ステート、並びに前記比較結果が前記第3の状態から前記第4の状態に遷移する第3タイミングから前記第4タイミングまでの期間および前記第2タイミングから前記第3タイミングまでの期間の第3ステートを、前記第1ステート、前記第3ステート、前記第2ステートの順で優先的、かつ排他的に切り替える第1ステート信号、第2ステート信号および第3ステート信号を前記制御信号として出力することを特徴とする付記4〜6のいずれか一つに記載の出力電圧制御装置。
(付記8)前記第1周期信号は、出力電圧制御装置に電気的に接続されるコイルを流れる電流を検出した電流検出信号であることを特徴とする付記4〜7のいずれか一つに記載の出力電圧制御装置。
(付記9)出力電圧および基準電圧の差分と所定の周期を有する第1周期信号とを比較した結果として前記第1周期信号の第1タイミングに対して所定の時間が経過した後に出力される比較結果を生成し、前記第1タイミングに対して前記所定の時間が経過する前は第1の状態であって、前記所定の時間が経過した後の比較結果が出力されている期間に前記第1の状態から第2の状態に遷移するタイミング制御信号を生成し、前記比較結果および前記タイミング制御信号に応じて、前記出力電圧を制御する制御信号を生成することを特徴とする出力電圧制御方法。
(付記10)出力電圧および基準電圧の差分と所定の周期を有する第1周期信号とを比較した比較結果を生成し、入力電圧が出力電圧よりも高いモードにおいて前記比較結果が第3の状態にある期間中に第1の状態から第2の状態に遷移した後前記第1の状態に遷移し、前記入力電圧が前記出力電圧にほぼ等しいモードにおいて前記比較結果が第4の状態にあるときに前記第1の状態から前記第2の状態に遷移し、前記比較結果が前記第4の状態から前記第3の状態に遷移した後前記第3の状態にある期間中に、前記第2の状態から前記第1の状態に遷移し、前記入力電圧が前記出力電圧よりも低いモードにおいて前記比較結果が前記第4の状態にある期間中に、前記第1の状態から前記第2の状態に遷移した後前記第2の状態から前記第1の状態に遷移するタイミング制御信号を生成し、前記比較結果および前記タイミング制御信号に応じて、前記出力電圧を制御する制御信号を生成することを特徴とする出力電圧制御方法。
(付記11)前記制御信号として、前記タイミング制御信号が前記第1の状態から前記第2の状態に遷移する第1タイミングから前記比較結果が前記第4の状態から前記第3の状態に遷移する第4タイミングまでの期間の第1ステート、前記第4タイミングから前記タイミング制御信号が前記第2の状態から前記第1の状態に遷移する第2タイミングまでの期間の第2ステート、並びに前記比較結果が前記第3の状態から前記第4の状態に遷移する第3タイミングから前記第4タイミングまでの期間および前記第2タイミングから前記第3タイミングまでの期間の第3ステートを、前記第1ステート、前記第3ステート、前記第2ステートの順で優先的、かつ排他的に切り替える第1ステート信号、第2ステート信号および第3ステート信号を生成することを特徴とする付記10に記載の出力電圧制御方法。
(付記12)出力電圧制御装置および前記出力電圧制御装置に電気的に接続可能なコイルを有し、前記出力電圧制御装置は、出力電圧および基準電圧の差分と所定の周期を有する第1周期信号とを比較した比較結果を、前記第1周期信号の第1タイミングに対して所定の時間が経過した後に出力する比較部と、前記第1タイミングに対して前記所定の時間が経過する前は第1の状態であって、前記所定の時間が経過した後の比較結果が前記比較部から出力されている期間に前記第1の状態から第2の状態に遷移するタイミング制御信号を出力する第1信号生成部と、前記比較結果および前記タイミング制御信号に応じて、前記出力電圧を制御する制御信号を生成する第2信号生成部と、を有することを特徴とする電子機器。
(付記13)前記第1信号生成部は、前記入力電圧および前記出力電圧の差分と、前記第1周期信号と同じ周期を有する第2周期信号とを比較し、前記第1周期信号および前記第2周期信号の大小関係が反転するタイミングに応じて前記第1の状態と前記第2の状態との間で遷移するタイミングを調整することを特徴とする付記12に記載の電子機器。
(付記14)前記第1信号生成部は、前記入力電圧および基準電圧の差分と、前記第1周期信号と同じ周期を有する第2周期信号とを比較し、前記第1周期信号および前記第2周期信号の大小関係が反転するタイミングに応じて前記第1の状態と前記第2の状態との間で遷移するタイミングを調整することを特徴とする付記12に記載の電子機器。
(付記15)出力電圧制御装置および前記出力電圧制御装置に電気的に接続可能なコイルを有し、前記出力電圧制御装置は、出力電圧および基準電圧の差分と所定の周期を有する第1周期信号とを比較した比較結果を出力する比較部と、入力電圧が出力電圧よりも高いモードにおいて前記比較結果が第3の状態にある期間中に第1の状態から第2の状態に遷移した後前記第1の状態に遷移し、前記入力電圧が前記出力電圧にほぼ等しいモードにおいて前記比較結果が第4の状態にあるときに前記第1の状態から前記第2の状態に遷移し、前記比較結果が前記第4の状態から前記第3の状態に遷移した後前記第3の状態にある期間中に、前記第2の状態から前記第1の状態に遷移し、前記入力電圧が前記出力電圧よりも低いモードにおいて前記比較結果が前記第4の状態にある期間中に、前記第1の状態から前記第2の状態に遷移した後前記第2の状態から前記第1の状態に遷移するタイミング制御信号を出力する第1信号生成部と、前記比較結果および前記タイミング制御信号に応じて、前記出力電圧を制御する制御信号を生成する第2信号生成部と、を有することを特徴とする電子機器。
(付記16)前記第1信号生成部は、前記第1の状態と前記第2の状態との間で遷移するタイミングを、前記入力電圧および前記出力電圧に応じて調整して第1比較信号を生成し、前記第1比較信号に対して時間差を有する第2比較信号を生成し、前記第1比較信号および前記第2比較信号に応じて、前記タイミング制御信号を生成することを特徴とする付記15に記載の電子機器。
(付記17)前記第1信号生成部は、前記第1の状態と前記第2の状態との間で遷移するタイミングを、前記入力電圧および基準電圧に応じて調整して第1比較信号を生成し、前記第1比較信号に対して時間差を有する第2比較信号を生成し、前記第1比較信号および前記第2比較信号に応じて、前記タイミング制御信号を生成することを特徴とする付記15に記載の電子機器。
(付記18)前記第2信号生成部は、前記タイミング制御信号が前記第1の状態から前記第2の状態に遷移する第1タイミングから前記比較結果が前記第4の状態から前記第3の状態に遷移する第4タイミングまでの期間の第1ステート、前記第4タイミングから前記タイミング制御信号が前記第2の状態から前記第1の状態に遷移する第2タイミングまでの期間の第2ステート、並びに前記比較結果が前記第3の状態から前記第4の状態に遷移する第3タイミングから前記第4タイミングまでの期間および前記第2タイミングから前記第3タイミングまでの期間の第3ステートを、前記第1ステート、前記第3ステート、前記第2ステートの順で優先的、かつ排他的に切り替える第1ステート信号、第2ステート信号および第3ステート信号を前記制御信号として出力することを特徴とする付記15〜17のいずれか一つに記載の電子機器。
(付記19)前記第1周期信号は、前記コイルに流れる電流を検出した電流検出信号であることを特徴とする付記15〜18のいずれか一つに記載の電子機器。
(付記20)前記第1信号生成部は、前記入力電圧および前記出力電圧の差分と、前記第1周期信号と同じ周期を有する第2周期信号とを比較し、前記第1周期信号および前記第2周期信号の大小関係が反転するタイミングに応じて前記第1の状態と前記第2の状態との間で遷移するタイミングを調整することを特徴とする付記2または5に記載の出力電圧制御装置。
(付記21)前記第1信号生成部は、前記第1の状態と前記第2の状態との間で遷移するタイミングを、電子機器の出力端子から、該出力端子に接続される負荷へ流れる電流に応じて調整することを特徴とする付記12または15に記載の電子機器。
2 比較部
4 第1信号生成部
5,19 第2信号生成部
13 コイル
15 出力端子
100,110,120,200,210,220,300,310,320,330 電子機器

Claims (9)

  1. 出力電圧および第1基準電圧の差分と所定の周期を有する第1周期信号とを比較した比較結果を出力する比較部と、
    イミング制御信号を出力する第1信号生成部と、
    前記比較結果および前記タイミング制御信号に基づいて、前記出力電圧を制御する制御信号を生成する第2信号生成部と、
    を有し、
    前記タイミング制御信号は、
    入力電圧が出力電圧よりも高いときには、前記比較結果がローの状態である第3の状態にある期間に、当該タイミング制御信号がローの状態である第1の状態から当該タイミング制御信号がハイの状態である第2の状態に遷移した後に前記第1の状態に遷移し、
    前記入力電圧が前記出力電圧にほぼ等しいときには、前記比較結果がハイの状態である第4の状態にある期間に前記第1の状態から前記第2の状態に遷移し、前記比較結果が前記第4の状態から前記第3の状態に遷移した後に前記比較結果が前記第3の状態にある期間に前記第2の状態から前記第1の状態に遷移し、
    前記入力電圧が前記出力電圧よりも低いときには、前記比較結果が前記第4の状態にある期間に、前記第1の状態から前記第2の状態に遷移した後に前記第2の状態から前記第1の状態に遷移する、
    出力電圧制御装置。
  2. 前記第1信号生成部は、前記第1の状態と前記第2の状態との間で遷移するタイミングを、前記入力電圧と前記出力電圧または第2基準電圧とに応じて調整して第1比較信号を生成し、前記第1比較信号に対して時間差を有する第2比較信号を生成し、前記第1比較信号および前記第2比較信号に応じて、前記タイミング制御信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の出力電圧制御装置。
  3. 前記制御信号は、第1ステートと第2ステートと第3ステートとをそれぞれ優先的かつ排他的に切り替える、第1ステート信号と第2ステート信号と第3ステート信号として生成されるものであって、
    前記第1ステートは、前記タイミング制御信号が前記第1の状態から前記第2の状態に遷移する第1タイミングから前記比較結果が前記第4の状態から前記第3の状態に遷移する第4タイミングまでの期間であって、
    前記第2ステートは、前記第4タイミングから前記タイミング制御信号が前記第2の状態から前記第1の状態に遷移する第2タイミングまでの期間であって、
    前記第3ステートは、前記比較結果が前記第3の状態から前記第4の状態に遷移する第3タイミングから前記第4タイミングまでの期間および前記第2タイミングから前記第3タイミングまでの期間であることを特徴とする請求項1または2に記載の出力電圧制御装置。
  4. 比較結果を生成するために、出力電圧および第1基準電圧の差分と所定の周期を有する第1周期信号とを比較すること、
    イミング制御信号を生成すること、
    前記比較結果および前記タイミング制御信号に応じて、前記出力電圧を制御する制御信号を生成することを含み、
    前記タイミング制御信号は、
    入力電圧が出力電圧よりも高いときには、前記比較結果がローの状態である第3の状態にある期間に、当該タイミング制御信号がローの状態である第1の状態から当該タイミング制御信号がハイの状態である第2の状態に遷移した後に前記第1の状態に遷移し、
    前記入力電圧が前記出力電圧にほぼ等しいときには、前記比較結果がハイの状態である第4の状態にある期間に前記第1の状態から前記第2の状態に遷移し、前記比較結果が前記第4の状態から前記第3の状態に遷移した後に前記比較結果が前記第3の状態にある期間に前記第2の状態から前記第1の状態に遷移し、
    前記入力電圧が前記出力電圧よりも低いときには、前記比較結果が前記第4の状態にある期間に、前記第1の状態から前記第2の状態に遷移した後に前記第2の状態から前記第1の状態に遷移する、
    ことを特徴とする出力電圧制御方法。
  5. 前記出力電圧制御方法は、
    前記第1の状態と前記第2の状態との間で遷移するタイミングを、前記入力電圧と前記出力電圧または第2基準電圧とに応じて調整して第1比較信号を生成すること、
    前記第1比較信号に対して時間差を有する第2比較信号を生成すること、
    前記第1比較信号および前記第2比較信号に応じて、前記タイミング制御信号を生成することをさらに含むこと特徴とする請求項4に記載の出力電圧制御方法。
  6. 前記制御信号は、第1ステートと第2ステートと第3ステートとをそれぞれ優先的かつ排他的に切り替える、第1ステート信号と第2ステート信号と第3ステート信号として生成されるものであって、
    前記第1ステートは、前記タイミング制御信号が前記第1の状態から前記第2の状態に遷移する第1タイミングから前記比較結果が前記第4の状態から前記第3の状態に遷移する第4タイミングまでの期間であって、
    前記第2ステートは、前記第4タイミングから前記タイミング制御信号が前記第2の状態から前記第1の状態に遷移する第2タイミングまでの期間であって、
    前記第3ステートは、前記比較結果が前記第3の状態から前記第4の状態に遷移する第3タイミングから前記第4タイミングまでの期間および前記第2タイミングから前記第3タイミングまでの期間であることを特徴とする請求項4または5に記載の出力電圧制御方法。
  7. 出力電圧制御装置および前記出力電圧制御装置に電気的に接続するコイルを有し、
    前記出力電圧制御装置は、
    出力電圧および基準電圧の差分と所定の周期を有する第1周期信号との違いに基づいて比較結果を出力する比較部と、
    イミング制御信号を出力する第1信号生成部と、
    前記比較結果および前記タイミング制御信号に基づいて、前記出力電圧を制御する制御信号を生成する第2信号生成部と、
    を有し、
    前記タイミング制御信号は、
    入力電圧が出力電圧よりも高いときには、前記比較結果がローの状態である第3の状態にある期間に、当該タイミング制御信号がローの状態である第1の状態から当該タイミング制御信号がハイの状態である第2の状態に遷移した後に前記第1の状態に遷移し、
    前記入力電圧が前記出力電圧にほぼ等しいときには、前記比較結果がハイの状態である第4の状態にある期間に前記第1の状態から前記第2の状態に遷移し、前記比較結果が前記第4の状態から前記第3の状態に遷移した後に前記比較結果が前記第3の状態にある期間に前記第2の状態から前記第1の状態に遷移し、
    前記入力電圧が前記出力電圧よりも低いときには、前記比較結果が前記第4の状態にある期間に、前記第1の状態から前記第2の状態に遷移した後に前記第2の状態から前記第1の状態に遷移する、
    ことを特徴とする電子機器。
  8. 前記第1信号生成部は、前記第1の状態と前記第2の状態との間で遷移するタイミングを、前記入力電圧と前記出力電圧または第2基準電圧とに応じて調整して第1比較信号を生成し、前記第1比較信号に対して時間差を有する第2比較信号を生成し、前記第1比較信号および前記第2比較信号に応じて、前記タイミング制御信号を生成することを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記制御信号は、第1ステートと第2ステートと第3ステートとをそれぞれ優先的かつ排他的に切り替える、第1ステート信号と第2ステート信号と第3ステート信号として生成されるものであって、
    前記第1ステートは、前記タイミング制御信号が前記第1の状態から前記第2の状態に遷移する第1タイミングから第4タイミングまでの期間であって、
    前記第2ステートは、前記第4タイミングから前記タイミング制御信号が前記第2の状態から前記第1の状態に遷移する第2タイミングまでの期間であって、
    前記第3ステートは、前記比較結果が前記第3の状態から前記第4の状態に遷移する第3タイミングから前記第4タイミングまでの期間および前記第2タイミングから前記第3タイミングまでの期間であることを特徴とする請求項7または8に記載の電子機器。
JP2013221507A 2008-09-30 2013-10-24 出力電圧制御装置、出力電圧制御方法および電子機器 Active JP5822892B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013221507A JP5822892B2 (ja) 2008-09-30 2013-10-24 出力電圧制御装置、出力電圧制御方法および電子機器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008253179 2008-09-30
JP2008253179 2008-09-30
JP2013221507A JP5822892B2 (ja) 2008-09-30 2013-10-24 出力電圧制御装置、出力電圧制御方法および電子機器

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009035443A Division JP5399734B2 (ja) 2008-09-30 2009-02-18 出力電圧制御装置、出力電圧制御方法および電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014039472A JP2014039472A (ja) 2014-02-27
JP5822892B2 true JP5822892B2 (ja) 2015-11-25

Family

ID=50287148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013221507A Active JP5822892B2 (ja) 2008-09-30 2013-10-24 出力電圧制御装置、出力電圧制御方法および電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5822892B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10447162B2 (en) 2017-02-18 2019-10-15 Torex Semiconductor Ltd. Switching power supply circuit having a switching circuit and a coil current emulation circuit
NL1044240B1 (en) * 2021-12-21 2023-06-29 Ultimate Rectifier B V Smart universal permanent magnet voltage regulator/rectifier.

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5705919A (en) * 1996-09-30 1998-01-06 Linear Technology Corporation Low drop-out switching regulator architecture
JP3963257B2 (ja) * 2002-02-14 2007-08-22 富士通株式会社 Dc−dcコンバータ、電子機器、デューティ比設定回路
JP2007151340A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Ricoh Co Ltd 昇降圧型スイッチングレギュレータ
JP4890940B2 (ja) * 2006-05-23 2012-03-07 株式会社リコー 昇降圧スイッチングレギュレータ及びその制御方法
JP5211678B2 (ja) * 2007-12-26 2013-06-12 富士通セミコンダクター株式会社 Dc−dcコンバータ、dc−dcコンバータの制御方法および電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014039472A (ja) 2014-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5399734B2 (ja) 出力電圧制御装置、出力電圧制御方法および電子機器
JP5195182B2 (ja) 電流モード制御型スイッチングレギュレータ
JP5813244B2 (ja) スイッチモード電源制御装置
US9093899B2 (en) Timer based PFM exit control method for a boost regulator
US7538526B2 (en) Switching regulator, and a circuit and method for controlling the switching regulator
JP5169333B2 (ja) 電流モード制御型スイッチングレギュレータ
JP5504685B2 (ja) スイッチングレギュレータ及びその動作制御方法
US10069408B2 (en) Switched capacitor circuit modifying voltage on the inductor of a buck regulator
JP6013846B2 (ja) スイッチングレギュレータ及び電子機器
US8471540B2 (en) DC-DC converter
JP5451123B2 (ja) 電源装置,電源制御装置及び電源装置の制御方法
US9891648B2 (en) Switching converter with smart frequency generator and control method thereof
JP5944113B2 (ja) スイッチングレギュレータの制御回路及び方法、並びにスイッチングレギュレータ
EP3503393B1 (en) System and method for generating a ripple voltage for a ripple based constant-on-time dc-dc converter
US20090058383A1 (en) Switching DC-DC converter with adaptive-minimum-on-time control and method of adaptively controlling minimum-on-time of a switching DC-DC converter
US8994352B2 (en) Switching regulator and control method for same
JP2013192422A (ja) スイッチングレギュレータ
JP4734382B2 (ja) Dc−dcコンバータ用集積回路
JP4487649B2 (ja) 昇降圧型dc−dcコンバータの制御装置
JP5822892B2 (ja) 出力電圧制御装置、出力電圧制御方法および電子機器
TW200412484A (en) Switching type voltage regulator and its method
JP2012029415A (ja) Dc−dcコンバータおよびスイッチング制御回路
JP4686285B2 (ja) スイッチング制御回路、dc−dcコンバータ
JP6184179B2 (ja) 電源の制御回路、電源装置及び電源の制御方法
US11456668B2 (en) Method and device for switching regulator control

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131122

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150807

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150904

R155 Notification before disposition of declining of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R155

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5822892

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250