JP5820423B2 - 船倉内貨物の結露防止装置 - Google Patents

船倉内貨物の結露防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5820423B2
JP5820423B2 JP2013078562A JP2013078562A JP5820423B2 JP 5820423 B2 JP5820423 B2 JP 5820423B2 JP 2013078562 A JP2013078562 A JP 2013078562A JP 2013078562 A JP2013078562 A JP 2013078562A JP 5820423 B2 JP5820423 B2 JP 5820423B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cargo
hold
metal
duct
branch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013078562A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014201192A (ja
Inventor
正徳 土屋
正徳 土屋
伸一 糸山
伸一 糸山
Original Assignee
株式会社コトラシステム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社コトラシステム filed Critical 株式会社コトラシステム
Priority to JP2013078562A priority Critical patent/JP5820423B2/ja
Publication of JP2014201192A publication Critical patent/JP2014201192A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5820423B2 publication Critical patent/JP5820423B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Duct Arrangements (AREA)

Description

この発明は、船倉内貨物の結露防止装置、特に、船倉内への設置と撤去が容易に行えると共に、効率良く船倉内貨物の結露を防止することができ、しかも、安価な、船倉内貨物の結露防止装置に関するものである。
鋼材運搬船や一般貨物船によりスチールコイルや各種鋼材等の金属製貨物を運搬する際に、船倉内の湿気等により金属製貨物の表面に結露が生じる恐れがあった。結露が生じると、金属製貨物に錆が発生して、製品価値を著しく損ない、場合によっては出荷がキャンセルされる場合があった。
なお、結露は、航行中に温かく湿った空気が船倉内に流入することによって発生したり、あるいは、積み出し港より気温と湿度が高い場所へ寄港し、揚げ荷役を開始する場合に発生する。結露を防止するには、荷役時に露天温度より貨物温度を高くすれば良い。
そこで、上記問題を解決するために提案された、船倉内貨物の結露防止装置(以下、従来結露防止装置という。)の一例が特許文献1に開示されている。この従来結露防止装置は、船倉の前後端に通風室を設け、船倉の船首側に船倉と通風室とに連通する船首ダクトを設け、船倉の船尾側に船倉と通風室とに連通する船尾ダクトを設け、そして、各種湿度センサーや温度センサーを設けて、通風室を通じて船首ダクトおよび船尾ダクトの通風口から温風を船倉内に送風して、船倉内の湿度や温度を適正に維持し、かくして、船倉内貨物の結露を防止するものである。
特開2003−307336号公報
上述した従来結露防止装置は、船倉内の前後の隔壁より温風を一方向へ送風するものであるが、温風であるがために送風された空気は、船倉内を上昇するので、船倉内底部にある冷気を移動させることはできない。従って、船倉内底部に積載した金属類貨物を、この温風による温度上昇させることは皆無に等しい。
また、金属類貨物は、密に積載されているので、温風による温度上昇は望めない。
また、従来結露防止装置は、新造船時に設置することが望ましいが、装置が大掛かりであるので、高価である。既存船への設置は、高額な設備改造となるので、船舶によっては設置が困難な場合が多い。
従って、この発明の目的は、船倉内への設置と撤去が容易に行えると共に、効率良く船倉内貨物の結露を防止することができ、しかも、安価な、船倉内貨物の結露防止装置を提供することにある。
この発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、下記を特徴とするものである。
請求項1に記載の発明は、船倉内に荷積みされた金属製貨物の結露を防止する、船倉内貨物の結露防止装置であり、熱源に設置された送風機と、前記送風機に接続されたメインダクトと、前記メインダクトの途中に設けられ、前記金属製貨物の上部に設置される分配器と、前記分配器に接続され、船倉に沿って配される枝ダクトとを備え、前記送風機からの温風は、前記メインダクト、前記分配器および前記枝ダクトを介して、前記金属製貨物の下方に送り込まれる、船倉内貨物の結露防止装置において、前記枝ダクトは、前記金属製貨物の左右両側から前記金属製貨物の下方に配され、左右の前記枝ダクトの先端は、互いに正対しないことに特徴を有するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記熱源は、機関室の排熱であることに特徴を有するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記熱源は、ヒーターであることに特徴を有するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記熱源は、機関室の排熱およびヒーターであることに特徴を有するものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか1つに記載の発明において、前記メインダクトおよび前記枝ダクトは、蛇腹式であることに特徴を有するものである。
この発明によれば、メインダクトに設けられた分配器を金属製貨物の上部に設置し、分配器に接続された枝ダクトの先端を金属製貨物の下方に配するだけで良いので、既存運搬船、新造運搬船を問わず、設置と撤去が容易に行える。メインダクトおよび枝ダクトを蛇腹式にすることによって、設置と撤去がさらに容易に行える。
また、この発明によれば、装置が大掛かりなものではないので、安価で済む。
また、この発明によれば、枝ダクトからの温風は、金属製貨物の下部から送り込まれるので、船倉内底部に滞留している冷気を移動させて、金属製貨物へ万遍無く温風を行き渡らせることができる。これによって金属製貨物の温度を上昇させることができるので、効率良く船倉内貨物の結露を防止することができる。
また、この発明によれば、枝ダクトを金属製貨物の左右両側から金属製貨物の下方に配し、左右の枝ダクトの先端を、互いに正対しないように配することによって、左右の枝ダクトから送り出される温風は、互いに衝突して滞留することなく、金属製貨物の下方に送り込まれる。従って、この点からも効率良く船倉内貨物の結露を防止することができる。
船倉内に設置された、この発明の、船倉内貨物の結露防止装置を示す概略断面図である。 送風機を示す概略斜視図である。 金属製貨物の下方への枝ダクトの配管状態を示す概略斜視図である。 分配器に接続された枝ダクトの配管状態を示す概略斜視図である。 枝ダクトの設置方法を示す概略正面図である。
この発明の、船倉内貨物の結露防止装置の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
図1は、船倉内に設置された、この発明の、船倉内貨物の結露防止装置を示す概略断面図である。
図1において、1は、船倉、2は、船倉1内に荷積みされた、鉄筋バー、コイル等の金属製貨物である。金属製貨物2は、図3に示すように、ダンネージ3上に載置されているので、船倉1の床面と金属製貨物2との間には空間(S)が形成されている。4は、機関室、5は、機関室4内に設置された送風機(図2参照)であり、機関室4内の主機関からの、熱源となる加熱排熱を後述するメインダクト6に送り込む。6は、送風機5に接続されたメインダクトであり、船倉1に沿って配されている。
7は、メインダクト6の途中に、金属製貨物2毎に設けられた分配器であり、金属製貨物2の上部に設置されている。8は、分配器7に接続された枝ダクトである。枝ダクト8は、金属製貨物2の左右両側から金属製貨物2の下方の空間(S)に配されている。このように、枝ダクト8を金属製貨物2の下方の空間(S)に配すことによって、枝ダクト8からの温風は、金属製貨物2の下方から上方に向かって流れるので(図1中、矢印、参照)、効率良く船倉内貨物2の結露を防止することができる。
メインダクト6および枝ダクト8を蛇腹式とすれば、容易に折りたためる結果、持ち運びが容易に行えるので、装置の設置と撤去が容易に行える。
図4に示すように、分配器6の両側面には、温風分配口7aが設けられ、枝ダクト8は、温風分配口7aに接続されている。左右の枝ダクト8の先端は、互いに正対しないように温風分配口7aに接続されている(図3、図4参照)。このように、左右の枝ダクト8の先端を互いに正対しないように、すなわち、左右交互に配することによって、左右の枝ダクト8から送り出される温風が互いに衝突して滞留することなく、金属製貨物2の下方の空間(S)に送り込まれる。この点からも効率良く船倉内貨物2の結露を防止することができる。
なお、送風機5を機関室4内に設置して、機関室4の主機関からの加熱排熱(温風)を熱源とする以外に、電気ファンヒーター等のヒーター9を熱源としても良い(図1参照)。また、これらの熱源を同時に使用しても良い。
メインダクト6から分配器7および枝ダクト8を介して温風を金属製貨物2の下部に送風するが、温風の流量調整が可能な、直径が可変のフランジ(図示せず)を分配器7と枝ダクト8に挿入することにより、各枝ダクト8に同量の温風を送り込むことができる。これによって、各金属製貨物2を均一に温度上昇させることができる。
船倉1が複数の隔壁で分離されている場合であって、ヒーター9を熱源とする場合には、船倉1毎にヒーター9を設置する。
この発明の、船倉内貨物の結露防止装置を設置するには、先ず、機関室4内に送風機5を設置する。次に、メインダクト6を船倉1に沿って配し、送風機5に接続する。次に、各金属製貨物2の上部に分配器7を設置し、分配器7の温風分配口7aに枝ダクト8を接続する。枝ダクト8は、金属製貨物2の左右両側から金属製貨物2の下方の空間(S)に、左右の枝ダクト8の先端が互いに正対しないように、温風分配口7aに左右交互に接続する。枝ダクト8を配管するには、図5に示すように、枝ダクト8の先端にワイヤー10を固定し、金属製貨物2の反対側からワイヤー10を引っ張ることによって行う。なお、枝ダクト8を接続しない温風分配口7aと最終段の分配器7におけるメインダクト6の接続口7bは、閉鎖しておく(図4参照)。
このようにして、船倉内貨物2の結露防止装置の設置が完了したら、送風機5を始動させて、機関室4内の主機関からの加熱排熱(温風)を分配器7および枝ダクト8を介して金属製貨物2の下方に送り込む。これによって、温風は、金属製貨物2の下方から上方に向かって流れて、金属製貨物2を温める結果、船倉内貨物2の結露を確実に防止することができる。
熱源としては、機関室4内の主機関からの加熱排熱を利用する以外に、ヒーター9を使用しても、あるいは、これらの熱源の両方を使用しても良い。機関室4内の主機関からの加熱排熱では、船倉内貨物2の結露防止効果が低い場合には、ヒーター9を併用することによって、確実に船倉内貨物2の結露を確実に防止することができる。
以上、説明したように、この発明によれば、メインダクト6に設けられた分配器7を金属製貨物2の上部に設置し、分配器7に接続された枝ダクト8の先端を金属製貨物2の下方に配するだけで良いので、既存運搬船、新造運搬船を問わず、設置と撤去が容易に行える。メインダクト6および枝ダクト8を蛇腹式にすることによって、設置と撤去がさらに容易に行える。
また、この発明によれば、装置が大掛かりなものではないので、安価で済む。
また、この発明によれば、枝ダクト8からの温風は、金属製貨物2の下部から送り込まれるので、船倉1内底部に滞留している冷気を移動させて、金属製貨物2へ万遍無く温風を行き渡らせることができる。これによって金属製貨物2の温度を上昇させることができるので、効率良く船倉内貨物の結露を防止することができる。
また、この発明によれば、枝ダクト8を金属製貨物2の左右両側から金属製貨物2の下方に配し、左右の枝ダクト8の先端を、互いに正対しないように配することによって、左右の枝ダクト8から送り出される温風は、互いに衝突して滞留することなく、金属製貨物2の下方に送り込まれる。従って、この点からも効率良く船倉内貨物の結露を防止することができる。
1:船倉
2:金属製貨物
3:ダンネージ
4:機関室
5:送風機
6:メインダクト
7:分配器
7a:温風分配口
7b:メインダクトの接続口
8:枝ダクト
9:ヒーター
10:ワイヤー

Claims (5)

  1. 船倉内に荷積みされた金属製貨物の結露を防止する、船倉内貨物の結露防止装置であり、熱源に設置された送風機と、前記送風機に接続されたメインダクトと、前記メインダクトの途中に設けられ、前記金属製貨物の上部に設置される分配器と、前記分配器に接続され、船倉に沿って配される枝ダクトとを備え、前記送風機からの温風は、前記メインダクト、前記分配器および前記枝ダクトを介して、前記金属製貨物の下方に送り込まれる、船倉内貨物の結露防止装置において、
    前記枝ダクトは、前記金属製貨物の左右両側から前記金属製貨物の下方に配され、左右の前記枝ダクトの先端は、互いに正対しないことを特徴とする、船倉内貨物の結露防止装置。
  2. 前記熱源は、機関室の排熱であることを特徴とする、請求項1に記載の、船倉内貨物の結露防止装置。
  3. 前記熱源は、ヒーターであることを特徴とする、請求項1に記載の、船倉内貨物の結露防止装置。
  4. 前記熱源は、機関室の排熱およびヒーターであることを特徴とする、請求項1に記載の、船倉内貨物の結露防止装置。
  5. 前記メインダクトおよび前記枝ダクトは、蛇腹式であることを特徴とする、請求項1から4の何れか1つに記載の、船倉内貨物の結露防止装置。
JP2013078562A 2013-04-04 2013-04-04 船倉内貨物の結露防止装置 Expired - Fee Related JP5820423B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013078562A JP5820423B2 (ja) 2013-04-04 2013-04-04 船倉内貨物の結露防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013078562A JP5820423B2 (ja) 2013-04-04 2013-04-04 船倉内貨物の結露防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014201192A JP2014201192A (ja) 2014-10-27
JP5820423B2 true JP5820423B2 (ja) 2015-11-24

Family

ID=52352026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013078562A Expired - Fee Related JP5820423B2 (ja) 2013-04-04 2013-04-04 船倉内貨物の結露防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5820423B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7163850B2 (ja) * 2019-04-05 2022-11-01 日本製鉄株式会社 建屋及び建屋換気方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE455857B (sv) * 1986-09-16 1988-08-15 Stal Refrigeration Ab Friskluftsystem for lastkylanleggningar i fartyg
JPH01162899U (ja) * 1988-05-06 1989-11-13
JP2834522B2 (ja) * 1990-03-15 1998-12-09 株式会社赤阪鉄工所 船艙の貨物の結露防止装置
JP3137281B2 (ja) * 1994-12-02 2001-02-19 日本郵船株式会社 輸送船
JPH11342897A (ja) * 1998-06-03 1999-12-14 Takuma Co Ltd 船倉乾燥システム及びこれを備えた船舶
JP3678713B2 (ja) * 2002-04-15 2005-08-03 商船三井近海株式会社 貨物の結露防止装置
JP2007195478A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Okada Reinetsu Kiko Kk 茸類栽培用施設

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014201192A (ja) 2014-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8794187B2 (en) Trailer for transporting living fowl
US10470340B2 (en) Flue device for computer racks
JP2012204578A (ja) カバー、電子装置および空調システム
US11047624B2 (en) Coating drying furnace
JP2008111588A (ja) 空調設備およびコンピュータシステム
JP5820423B2 (ja) 船倉内貨物の結露防止装置
JP7220019B2 (ja) 倉庫
JP5590789B2 (ja) 床パネル一体型ダクト部材
US20170164523A1 (en) Data center
JP6310199B2 (ja) 低温倉庫
JP2014224663A (ja) 熱交換換気装置
EP2977288B1 (en) Air distribution box and associated rail vehicle
KR101290808B1 (ko) 선박의 공조실 구조체
JP5389699B2 (ja) 発熱機器用のラック空調装置
JP6904752B2 (ja) サーバ室構造
JP7013362B2 (ja) 環境試験装置
US20160201938A1 (en) Recessed air chute design
KR20120004239U (ko) 덕트 기능을 구비한 선실용 옷장
JP2011169508A (ja) 木材乾燥機
JP7018009B2 (ja) アンダーフロア型空調システム
JP7308738B2 (ja) 空調用分岐チャンバー
JP6765621B1 (ja) 乾燥炉
JP5881976B2 (ja) 床吹出し空調装置
JP7094868B2 (ja) 空調システム
JP7373300B2 (ja) 制気口

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5820423

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees