JP5820264B2 - 打合せシステム - Google Patents

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Description

本発明は、住宅建築に際して顧客と打合せをするための打合せシステムに関する。
従来、注文住宅を希望する顧客は、複数の住宅会社に対して資料を請求したり、住宅展示場に行って複数の住宅会社から資料を入手したりしている。一方、顧客情報を入手した各住宅会社の営業マンは、顧客宅を訪問して商品や資金計画等の説明を行っている。顧客は、説明を受けた後、複数の営業マンに対し、希望する「間取り」の作成や「見積書」の提示を依頼し、各営業マンは、顧客の要望を会社に持ち帰り、社内の設計担当者等に「間取り」や「見積書」を作成させた後、顧客宅を再び訪問してそれらの提示を行っている。提示した「間取り」や「見積書」に顧客が満足しないと、営業マンは会社に戻って、「間取り」等を再作成させ、顧客宅を再び訪問して提示する等、顧客と営業マンは複数回打合せを行い、社内の設計担当者等も複数回「間取り」等の作成を行うことになる。
以上の従来の形態は、公然に実施されているものであり、出願人は、この従来の形態が記載された文献を、出願時においては知見していない。
なお、出願人は、先に、建物の建設における商品選択のためのコンピュータシステムについて出願した(下記特許文献1参照)。このコンピュータシステムは、顧客が建物及び建設資金に関する条件を入力すると、建物の建設費用を算出し、それに適合する各住宅会社の商品(建物)を表示して顧客に選択させ、選択された商品を有する住宅会社に、顧客が入力した条件から抽出した情報及び算出した建物本体価格等を含む設計情報を、送信するものである。
特許第4205934号公報
しかし、最終的に顧客と建築請負契約を締結するのは1社であるため、建築請負契約を締結できなかった住宅会社では、営業マンや設計担当者等の労力・時間が無駄になり、また、掛かった経費は住宅会社の負担となるため、それらの経費を他の契約を締結した顧客の請負金額に含めることとなり、販売コストの増加を招いていた。一方、顧客にとっても、営業マンとの打合せに時間を取られて日常生活に支障が生じる場合があるため、十分な検討をしないまま契約締結してしまうこともあった。
本発明は、上述した問題を解決するものであり、その目的は、住宅等の建物の販売コストを削減可能であり、建物を販売する側と顧客側双方の労力と時間を削減可能な打合せシステムを提供することである。
本発明の打合せシステムは、コンピュータを含んで構成された顧客装置と、前記顧客装置に対して通信回線を介して交信可能であってコンピュータを含んで構成された図面作成装置と、を備えた建物建築のための打合せシステムであって、前記図面作成装置が、図面作成装置側表示部と、図面作成装置側記憶部と、入力された情報に基づいて、建物に関する図面を、前記図面作成装置側表示部に表示しつつ、作成する(修正する場合を含む。)図面作成手段と、前記図面作成手段により作成された図面を、前記図面作成装置側記憶部に記憶する図面記憶手段と、前記図面を前記図面作成装置側記憶部から読み出して、前記図面作成装置側表示部に表示する図面表示手段と、前記図面作成装置側表示部に表示されている前記図面を、リアルタイムで前記顧客装置に送信する図面作成装置側画面共有手段と、前記顧客装置と音声の送受信を行う図面作成装置側音声送受信手段と、を備え、前記顧客装置が、顧客装置側表示部と、前記図面作成装置側画面共有手段により送信された前記図面を、前記顧客装置側表示部に表示することにより、前記図面作成装置側表示部に表示されている前記図面を、略同時に前記顧客装置側表示部に表示する顧客装置側画面共有手段と、前記図面作成装置と音声の送受信を行う顧客装置側音声送受信手段と、前記顧客装置側表示部に表示されている前記図面に対して描画を行う描画手段と、を備え、前記顧客装置側画面共有手段が、前記描画手段による描画を含めて前記顧客装置側表示部に表示されている前記図面を、リアルタイムで前記図面作成装置に送信するように構成され、前記図面作成装置側画面共有手段が、前記顧客装置側画面共有手段により送信された前記描画を含む前記図面を、前記図面作成装置側表示部に表示することにより、前記顧客装置側表示部に表示されている前記描画を含む前記図面を、略同時に前記図面作成装置側表示部に表示するように構成され、前記図面作成装置が、前記描画を含む前記図面と、前記図面作成手段により作成された前記描画を含まない前記図面とを、同時に前記図面作成装置側表示部に表示する手段を備えていることを特徴とする。
これによれば、図面の作成者は顧客と同じ図面を見ながら、音声で顧客の要望を聞き、その場で図面を修正(再作成)して、その図面を顧客に見せることができるので、顧客宅を訪問したり会社に戻って図面を修正したりする必要がなくなり、住宅会社等の建物を販売する側の労力と時間を削減でき、建物の販売コストを削減できる。また、顧客側も、音声で要望を伝えれば、その場で図面を修正して見せてもらうことができるため、営業マンの訪問を何度も受けなくてもよくなり、労力と時間を削減できる。
そして、顧客は図面上に文字や図形等を書き入れて、その図面を図面の作成者に見せることができるので、音声のみの場合よりも的確に要望を伝えることができる。
また、前記図面作成装置が、前記図面作成装置側記憶部に記憶されている家具の情報を、前記図面作成装置側表示部に表示する家具情報表示手段を有し、前記図面作成手段が、前記建物に関する図面として部屋の図面を作成するとともに、入力された家具の情報に基づいて、前記部屋の図面に家具の範囲を示す図形または画像を前記部屋の図面の縮尺に略合わせて合成した図面を、前記建物に関する図面として作成するように構成されていることとしてもよい。
これによれば、顧客は家具の情報を見ながら、家具についての要望を図面の作成者に伝えることができ、部屋の図面に家具の範囲を示す図形または画像が部屋の図面の縮尺に合わせて合成された図面を、図面の作成者に作成させて、その図面を見ることができる。したがって、顧客は販売店を見て回らなくても家具の情報を得られ、しかも、実際に部屋に置いたときの家具の占める範囲を知ることができるため、家具購入において、顧客の労力と時間を削減できて、実際に家具を配置したときに家具が部屋に適合しない虞を低減できる。
また、前記図面作成装置が、それぞれコンピュータを含んで構成されて建物を販売する者が使用する複数の住宅会社装置に対し、通信回線を介して交信可能であり、前記建物に関する図面を前記各住宅会社装置に送信して、見積書の作成を依頼する見積依頼手段と、前記各住宅会社装置から見積書を受信する見積受信手段と、前記見積受信手段により受信した各見積書、または、前記見積受信手段により受信した各見積書に基づいて作成した各見積書における見積を比較する見積比較票を、前記図面作成装置側表示部に表示する見積表示手段と、を有することとしてもよい。
これによれば、各住宅会社等の建物を販売する者は、営業マンに顧客宅を訪問させることなく、見積を顧客に提示でき、顧客は、複数の営業マンの訪問を受けることなく、各住宅会社等の見積を容易に比較でき、見積に対して顧客は音声で意向を伝えて、その意向により住宅会社等に見積書の再作成を依頼することができるので、見積に掛かる労力と時間を削減できる。
本発明の打合せ方法は、コンピュータを含んで構成された顧客装置に対して通信回線を介して交信可能であってコンピュータを含んで構成された図面作成装置を用いた打合せ方法であって、前記図面作成装置が、入力された情報に基づいて、建物に関する図面を、前記図面作成装置が備える図面作成装置側表示部に表示しつつ、作成する(修正する場合を含む。)図面作成ステップと、前記図面作成装置が、作成した図面を、前記図面作成装置が備える図面作成装置側記憶部に記憶する図面記憶ステップと、前記図面作成装置が、前記図面を前記図面作成装置側記憶部から読み出して、前記図面作成装置側表示部に表示する図面表示ステップと、前記図面作成装置が、前記図面作成装置側表示部に表示されている前記図面を、リアルタイムで前記顧客装置に送信しつつ、前記顧客装置と音声の送受信を行う第1の画面共有ステップと、前記図面作成装置が、前記顧客装置に送信され表示されている前記図面と当該図面に対して前記顧客装置において行われた描画とを含む描画済み図面を、リアルタイムで前記顧客装置から受信して、前記描画済み図面と、前記図面作成ステップにより作成した前記描画を含まない前記図面とを、同時に前記図面作成装置側表示部に表示しつつ、前記顧客装置と音声の送受信を行う第2の画面共有ステップと、を有することを特徴とする。
これによれば、顧客装置において受信した図面を表示させれば、図面の作成者は顧客と同じ図面を見ながら、音声で顧客の要望を聞き、その場で図面を修正して、その図面を顧客に見せることができるので、顧客宅を訪問したり会社に戻って図面を修正したりする必要がなくなり、住宅会社等の建物を販売する側の労力と時間を削減でき、建物の販売コストを削減できる。また、顧客側も、音声で要望を伝えれば、その場で図面を修正して見せてもらうことができるため、営業マンの訪問を何度も受けなくてもよくなり、労力と時間を削減できる。
そして、例えば、顧客が修正の指示を書き入れた図面を、顧客装置から受信して表示することにより、図面の作成者はその図面を見ながら図面の修正を行うことができ、音声のみの場合よりも的確に顧客の要望を把握することができる。
本発明によれば、住宅等の建物の販売コストを削減可能であり、建物を販売する側と顧客側双方の労力と時間を削減可能である。
本発明の一実施形態に係る打合せシステムのブロック構成図である。 同実施形態に係る図面作成装置のブロック構成図である。 同実施形態に係る顧客装置のブロック構成図である。 住宅建築に関する図面作成装置と顧客装置の動作を示すフローチャートである。 住宅建築に関する図面作成装置と顧客装置の動作を示すフローチャートであり、図4−1の続きである。 設計依頼カルテの例である。 設計依頼カルテ受付リストの例である。 建設可能金額・延べ面積算出票の例である。 建設可能金額・延べ面積算出票の例であり、図7−1の続きである。 建設可能金額・延べ面積算出票の例であり、図7−2の続きである。 ゾーニング作成要領の例である。 ゾーニング作成図の例である。 平面図を作成した状態のCADソフトの画面の例である。 配置・外構・外部給排水図を作成した状態のCADソフトの画面の例である。 平面図を表示したCADソフトの画面とスカイプ(登録商標)の画面とを同時に表示した状態の画面の例である。 図11のCADソフトの画面が表示された状態の顧客装置のスカイプの画面の例である。 図12のCADソフトの画面に対し描画を行った状態の顧客装置の画面の例である。 平面図を表示したCADソフトの画面と図13の顧客装置の画面が表示されたスカイプの画面とを同時に表示した状態の画面の例である。 修正後の平面図を表示したCADソフトの画面とスカイプの画面とを同時に表示した状態の画面の例である。 図15のCADソフトの画面が表示された状態の顧客装置のスカイプの画面の例である。 屋根形状図を表示したCADソフトの画面とスカイプの画面とを同時に表示した状態の画面の例である。 図17のCADソフトの画面が表示された状態の顧客装置のスカイプの画面の例である。 平面図と立面図とを表示したCADソフトの画面の例である。 図19のCADソフトの画面が表示された状態の顧客装置のスカイプの画面の例である。 平面図鳥瞰パースを作成した状態のCADソフトの画面の例である。 外観鳥瞰パースを作成した状態のCADソフトの画面の例である。 外装材及び色が反映された外観鳥瞰パースを作成した状態のCADソフトの画面の例である。 配置図鳥瞰パースを作成した状態のCADソフトの画面の例である。 建設用地の画像を開いた状態のCADソフトの画面の例である。 建物配置イメージ図を作成した状態のCADソフトの画面の例である。 概算見積書の例である。 概算見積比較票の例である。 設計打合せ記録票の例である。 家具購入に関する図面作成装置と顧客装置の動作を示すフローチャートである。 家具購入に関する図面作成装置と顧客装置と家具店装置の動作を示すフローチャートであり、図30−1の続きである。 家具購入カルテの例である。 家具購入カルテ受付リストの例である。 家具配置平面・展開図作成要領の例である。 家具配置図の例である。 家具配置イメージ図の例である。 家具リストの例である。 リンク情報リストの例である。 家具購入打合せ記録票の例である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
1.実施形態の構成
図1に示すように、打合せシステムSは、図面作成装置1と1つ以上の顧客装置2とから構成されている。図面作成装置1と各顧客装置2は、インターネットに接続され、インターネットを含む通信回線を介して互いに交信可能である。図面作成装置1は、顧客と住宅会社或いは家具店とを仲介する事業所に設置されている。各顧客装置2は、建物(ここでは、住宅)を建てようとする顧客が使用する装置であり、顧客の自宅等に設置されている。また、図面作成装置1は、建物を販売する者である複数の住宅会社がそれぞれ使用する住宅会社装置3、及び、複数の家具店がそれぞれ使用する家具店装置4と、インターネットを含む通信回線を介して交信可能である。各住宅会社装置3は住宅会社に設置され、各家具店装置4は家具店に設置されている。
図面作成装置1は、図2に示すように、入力部11、演算・制御部12、記憶部(図面作成装置側記憶部に相当)13、通信部14、及び、表示部(図面作成装置側表示部に相当)15を備えたパーソナル・コンピュータ(以下、「パソコン」という。)と、当該パソコンに接続され或いは内蔵されたマイクロホン16、スピーカ17、及び、カメラ18とから構成されている。入力部11はマウス、キーボード等から構成され、演算・制御部12はCPU、RAM、ROM等から構成され、記憶部13は半導体メモリ、ハードディスク装置、コンパクト・ディスク装置等から構成され、表示部15は液晶ディスプレイ等から構成され、通信部14は通信回線を介して他のコンピュータと通信を行うためのものである。
各顧客装置2は、図3に示すように、入力部21、演算・制御部22、記憶部23、通信部24、及び、表示部(顧客装置側表示部に相当)25を備えたパソコンと、当該パソコンに接続され或いは内蔵されたマイクロホン26、スピーカ27、及び、カメラ28とから構成されている。入力部21はマウス、キーボード等から構成され、演算・制御部22はCPU、RAM、ROM等から構成され、記憶部23は半導体メモリ、ハードディスク装置、コンパクト・ディスク装置等から構成され、表示部25は液晶ディスプレイ等から構成され、通信部24は通信回線を介して他のコンピュータと通信を行うためのものである。
各住宅会社装置3は、図面作成装置1と同様に、入力部、演算・制御部、記憶部、通信部、及び、表示部を備えたパソコンと、当該パソコンに接続され或いは内蔵されたマイクロホン、スピーカ、及び、カメラとから構成されている。
各家具店装置4は、入力部、演算・制御部、記憶部、通信部、及び、表示部を備えたパソコンから構成されている。
図面作成装置1には、CADソフトがインストールされ、これにより、図面作成装置1は、入力された情報に基づいて、建物に関する図面を、表示部15に表示しつつ、作成する(修正する場合を含む。)図面作成手段を有することとなる。このCADソフトは、3次元CADソフトウェアであり、3次元図面を作成するための基本情報を入力すれば、2次元の基本図面(平面図)を作成した後に3次元図面の作成を自動的に行うものである。また、複数の図面(例えば平面図及び立面図)が開いている画面において、一の図面(例えば平面図)を変更するデータを入力すると、同時に他の図面(例えば立面図)にもデータが入力され、一の図面(例えば平面図)が変更されると同時に他の図面(例えば立面図)も変更される機能を持っている。図面作成装置1の記憶部13には、CADソフトが利用する作図情報データベースが記憶されている。
また、図面作成装置1、各顧客装置2、各住宅会社装置3には、それぞれ、スカイプ(登録商標)がインストールされている。スカイプは、P2P技術を応用した音声通話ソフトであり、インターネットを通じてパソコン(スマートフォンや携帯情報端末でもよい。)間で、音声のみによる音声通話、音声と画像によるビデオ通話(テレビ電話)、文字によるチャット、ファイル送信等が行えるものであり、画面共有機能を有している。画面共有機能とは、スカイプで通話を行っているパソコン間で、一方のパソコンの表示部に表示されている画面(画像)を、リアルタイムで(すなわち、逐次的に)他方のパソコンに送信することにより、略同時に他方のパソコンの表示部に表示させる機能である。スカイプでは、この画面共有を行っている状態でも、少なくとも音声通話が可能(共有している画面の受信側からはビデオ送信も可能)である。スカイプがインストールされることにより、図面作成装置1は、表示部15に表示されている画面を、リアルタイムで顧客装置2に送信し、かつ、後述する顧客装置側画面共有手段により送信された画面を表示部15に表示することにより、表示部25に表示されている画面を略同時に表示部15に表示する図面作成装置側画面共有手段、及び、顧客装置2と音声の送受信を行う図面作成装置側音声送受信手段を有することとなり、各顧客装置2は、図面作成装置側画面共有手段により送信された画面を表示部25に表示することにより、図面作成装置1の表示部15に表示されている画面を略同時に表示部25に表示し、かつ、表示部25に表示されている画面を、後述する描画手段による描画を含めて(すなわち、その画面に描画手段により描画が行われたときは、その描画を含めて)、リアルタイムで図面作成装置1に送信する顧客装置側画面共有手段、及び、図面作成装置1と音声の送受信を行う顧客装置側音声送受信手段を有することとなる。
さらに、図面作成装置1は、Webサーバプログラムを有し、スカイプを利用しなくても各顧客装置2に各種のWebページを送信可能であり、各顧客装置2は、Webブラウザを有し、図面作成装置1から送信された各種Webページを表示可能である。
また、各顧客装置2には、例えば、「タマ工房」が提供するフリーソフトウェア「直筆」等、表示部25の画面上に直接描画が行える描画ソフトがインストールされている。これにより、各顧客装置2は、表示部25に表示されている画面に対して描画を行う描画手段を備えることとなる。
2.実施形態の動作
次に、打合せシステムSの動作について、図4−1〜4−2のフローチャートに基づいて説明する。なお、以下の説明においては、説明を簡単にするために、1つの顧客装置2を代表として取り上げて説明する。
[建物設計のための条件入力]
建物(ここでは、住宅とする。)の建設を希望する顧客は、顧客装置2を用いて図面作成装置1にアクセスし、設計依頼カルテを表示させるための操作を行う(図4−1のS101参照)。すると、図面作成装置1は顧客装置2に、図5に示すような設計依頼カルテを含むWebページを送信する(S102)。顧客は顧客装置2に表示された設計依頼カルテに(S103)、住所、氏名、電話番号、メール、勤務先、勤務形態、家族構成、将来同居予定の有無等の個人情報の他、建設時期、土地の有無、建築形態、建築種類、希望構造、世帯、間取り希望、予算総額、自己資金、借入額、借入れ先、毎月及びボーナス時の借入返済額等の条件を入力して、送信操作を行う。すると、顧客装置2は図面作成装置1に設計依頼カルテを送信する(S104)。
図面作成装置1は、設計依頼カルテを受信すると、新規の顧客に対しては、会員番号(会員No.)を発行して、設計依頼カルテにその会員番号を付して記憶部13に自動的に保存するとともに(S105)、記憶部13に形成されている図6に示すような設計依頼カルテ受付リストに、その会員番号、氏名、郵便番号、住所及び電話番号を格納する(S106)。なお、受付日は受信日とし、集客経路や成約の有無は、図面作成装置1が設置されている事業所内の者(以下、「アドバイザ」という。)が入力する。図面作成装置1は、顧客装置2に会員番号を送信し、顧客は、以降、図面作成装置1にアクセスするときは、会員番号を顧客装置2において入力し図面作成装置1に送信する。
また、図面作成装置1は、顧客装置2、住宅会社装置3、家具店装置4との間の送受信データを、スカイプを利用しない場合には図面作成装置1の有する自動保存・更新機能により、スカイプを利用している場合にはアドバイザがスカイプ用の録音・録画ソフトを起動することにより、個別案件毎(会員番号毎)に保存する。なお、ここでは、一会員が一案件しか相談しないものとして、個別案件を会員番号で管理するが、一会員が複数案件を相談するときは、案件番号を発行して案件番号で管理する。
次に、顧客は、図面作成装置1から顧客装置2に、図7−1〜7−3に示すような建設可能金額・延べ面積算出票をダウンロードする(S107〜109)。建設可能金額・延べ面積算出票はExcel(登録商標)ファイルから構成され、顧客が入力した自己資金、借入額等から、返済額、建設可能金額、及び、延べ面積を算出するように構成されている。顧客は、金額や面積に納得できるまで建設可能金額・延べ面積算出票を用いて計算を行った後、顧客装置2から図面作成装置1に、建設可能金額・延べ面積算出票を送信する(S110)。図面作成装置1は、受信した建設可能金額・延べ面積算出票を、会員番号を付すこと等により同じ顧客の設計依頼カルテと関連付けて、記憶部13に保存する(S111)。
[ゾーニング]
顧客は、間取りを示す平面図を検討するのに必要なゾーニング作業をするために、顧客装置2から図面作成装置1にアクセスし、ゾーニング作成要領を表示させるための操作を行う(S112)。すると、図面作成装置1は顧客装置2に、図8−1、8−2に示すようなゾーニング作成要領及びゾーニング作成図を含むWebページを送信する(S113)。なお、図面作成装置1は、建設可能金額・延べ面積算出票内の「ほしい部屋のボリュームを考えよう」と表示されている部分に入力された階数・部屋名・帖数を示す情報に基づいて、部屋を表す部品の種類・大きさ・形状を決定し、ゾーニング作成要領に表示する。顧客は顧客装置2に表示されたゾーニング作成要領に従って、ゾーニング作成図に部屋を表す部品を配置することにより、住宅の各階における部屋の配置を示すゾーニング作成図を完成する。そして、顧客が顧客装置2において送信操作を行うと、顧客装置2は、ゾーニング作成図を図面作成装置1に送信し、図面作成装置1は、受信したゾーニング作成図を、同じ顧客の設計依頼カルテに関連付けて記憶部13に保存する(S115,116)。
[平面図の作成]
アドバイザは、図面作成装置1において、CADソフトを起動し、顧客装置2から送信されたゾーニング作成図、及び、別途入手した建設用地の公図・地籍図等を参照しながら必要な情報を入力し、図面作成装置1は、入力された情報に基づいて、住宅に関する図面として、図9に示すような平面図、及び、図10に示すような配置・外構・外部給排水図を、表示部15に表示しつつ作成する(図面作成手段)〈図面作成ステップ〉。ここで「作成」とは「修正」すなわち「再作成」を含む意である。なお、符号31は、図面作成装置1におけるCADソフトの画面を示す。また、建設用地が決定していないときには、配置・外構・外部給排水図は作成しない。アドバイザが図面の保存操作を行うと、図面作成装置1は、作成した図面を、同じ顧客の設計依頼カルテと関連付けて記憶部13に記憶する(図面記憶手段)〈図面記憶ステップ〉(図4−2のS117)。なお、図面を記憶する或いは読み出すというときは、その図面を表示するためのデータを含む図面データを、記憶する或いは読み出すという意である。
アドバイザは、顧客に平面図が作成済みでありスカイプにより通話を行う旨を電子メールで知らせて、顧客との間で日時を決定し、その日時に図面作成装置1と顧客装置2とでスカイプを起動してビデオ通話を開始する(S118,119)。
次に、アドバイザは、図面作成装置1に平面図を表示するための操作を行う。この操作に応じて、図面作成装置1は、平面図を記憶部13から読み出して、図11に示すように、表示部15の画面31内に表示する(図面表示手段)〈図面表示ステップ〉(S120)。なお、符号32は図面作成装置1におけるスカイプの画面を示し、表示部15には、CADソフトの画面31とスカイプの画面32とが表示されている。
そして、アドバイザは、スカイプにおいて画面共有を開始するための操作を行う。すると、図面作成装置1は、表示部15に表示されている平面図を含む画面(画像)を、リアルタイムで顧客装置2に送信することを開始する(図面作成装置側画面共有手段)〈第1の画面共有ステップ〉。なお、スカイプでは画面の共有範囲を指定可能であり、共有範囲を定める所定の操作がなされると、表示部15の画面全体のうち共有範囲とされた一部のみが送信される。ここでは、画面31が共有範囲とされたとする。顧客装置2は、図面作成装置1からリアルタイムで送信された画面を表示部25に表示することにより、図面作成装置1の表示部15に表示されている画面を、図12に示すように、略同時に表示部25に表示する(顧客装置側画面共有手段)。ここで「略同時に」としたのは、画面の送信及び表示に若干時間が掛かるため、図面作成装置1において画面が表示されてから顧客装置2において同じ画面が表示されるまでには、若干の遅れがあるからである。なお、符号33は、顧客装置2におけるスカイプの画面を示し、符号34は、スカイプの画面33中に表示されている図面作成装置1の画面を示す。
また、スカイプでは画面共有中も互いに音声の送受信が可能であり(共有している画面の発信者でなければビデオの送信も可能。)、アドバイザが図面作成装置1のマイクロホン16に向かって、例えば打合せ用図面について顧客に何か要望がないか問いかけると、マイクロホン16に入力されたアドバイザの音声は、図面作成装置1から顧客装置2に送信されて、顧客装置2のスピーカ27から発され、これを聞いた顧客が、顧客装置2のマイクロホン26に向かって、要望を述べると、マイクロホン26に入力された顧客の音声は、顧客装置2から図面作成装置1に送信されて、図面作成装置1のスピーカ17から発され、アドバイザは顧客の要望を即時把握することができる(図面作成装置側音声送受信手段、顧客装置側音声送受信手段)〈第1の画面共有ステップ〉(S121,122)。
アドバイザが顧客の要望に応じて、画面31中の平面図を修正するための情報を入力すると、図面作成装置1は、入力された情報に基づいて、平面図を表示部15に表示しつつ修正する(図面作成手段)〈図面作成ステップ〉。画面31は、リアルタイムで顧客装置2に送信されているので、顧客装置2のスカイプの画面33には、修正中の平面図及び修正後の平面図が順次表示される(図面作成装置側画面共有手段)。顧客は修正後の平面図を見て、さらに要望があるときはアドバイザと会話を行ってアドバイザに要望を伝える〈第1の画面共有ステップ〉。
また、顧客は要望を図面中に文字や図形等で示したいとき、顧客装置2において描画ソフトを起動する。そして、顧客が、画面33中の平面図に、例えば図13に示すように「玄関引っ込める」という文字と玄関部分を囲む円を書き入れる操作を行うと、顧客装置2は、表示部25の画面に対し、そのような文字と円を描画する(描画手段)(S123)。
顧客は、音声で修正指示を書き入れた図面を送る旨をアドバイザに伝え、顧客装置2において画面共有を開始する操作を行う。なお、共有範囲として、画面33中に表示されている図面作成装置1の画面34を指定したものとする。すると、顧客装置2は、描画ソフトにより描画された部分も含めて表示部25に表示されている画面34を、リアルタイムで図面作成装置1に送信することを開始する(顧客装置側画面共有手段)(S124)。図面作成装置1は、顧客装置2から受信した画面を表示部15に表示することにより、顧客装置2の表示部25に表示されている画面を、図14に示すように、略同時に表示部15に表示する(図面作成装置側画面共有手段)(S125)。なお、符号35は、スカイプの画面32中に表示されている顧客装置2の画面を示す。図面作成装置1は、顧客装置2から受信した画面を表示部25に表示しつつ、音声が入力されたときは顧客装置2と音声の送受信を行う〈第2の画面共有ステップ〉。
このように、スカイプを用いた画面共有においては、図面作成装置1が画面の送信側(発信側)となったときには、表示部15に表示されている画面が図面作成装置1と顧客装置2との間で共有され、顧客装置2が画面の送信側となったときには、表示部25に表示されている画面が図面作成装置1と顧客装置2との間で共有される。そして、第1の画面共有ステップは、図面作成装置1が、図面作成装置1の画面を顧客装置2と共有しながら、顧客装置2と音声の送受信を行うステップに相当し、第2の画面共有ステップは、図面作成装置1が、顧客装置2の画面を顧客装置2と共有しながら、顧客装置2と音声の送受信を行うステップに相当する。
顧客の要望を把握したアドバイザは、CADソフトの画面31において平面図を修正するための情報を入力する。図面作成装置1は、入力された情報に基づいて、図15に示すように、画面31内の平面図を修正する(図面作成手段)〈図面作成ステップ〉(S126)。
そして、アドバイザが、図面作成装置1において再び画面共有を開始する操作を行うと、図面作成装置1は、表示部15に表示されている平面図を含む画面を、リアルタイムで顧客装置2に送信し(図面作成装置側画面共有手段)(S127)、顧客装置2は、送信された画面を表示部25に表示することにより、図面作成装置1の表示部15に表示されている画面を、図16に示すように、略同時に表示部25に表示する(顧客装置側画面共有手段)(S128)。また、図面作成装置1及び顧客装置2は、音声が入力されたときは、図面作成装置1と顧客装置2との間で音声の送受信を行う(図面作成装置側音声送受信手段、顧客装置側音声送受信手段)〈第1の画面共有ステップ〉。
アドバイザは、以上のように顧客の要望を聞いて必要な修正を行い、顧客から音声や画像によりOKの旨を伝えられると、図面の保存操作を行う。図面作成装置1は、作成した平面図を、同じ顧客の設計依頼カルテと関連付けて記憶部13に記憶する(図面記憶手段)〈図面記憶ステップ〉(S129)。
[立面図の作成]
以下、立面図その他の図面の作成について説明するが、平面図の場合と同様であるので、適宜省略しつつ説明する。平面図が決定すると、アドバイザは立面図を作成するために、図面作成装置1において屋根形状図を表示させるための操作を行う。屋根形状図は、記憶部13の作図情報データベースに格納されている。図面作成装置1はこの操作に応じて、作図情報データベースから屋根形状図を読み出して、図17に示すように、画面31に表示する。屋根形状図には、予め登録された複数の屋根形状が、選択可能に表示されている。
アドバイザは、図面作成装置1において、画面共有が開始されていない場合には画面共有を開始する操作を行い、共有範囲として画面31を指定する。すると、上述した平面図の場合と同様に、図面作成装置1の表示部15に表示されている画面31が、顧客装置2の表示部25に表示される。なお、図面作成装置1と顧客装置2とで、いずれもスカイプが起動されているものとする。図18は、顧客装置2のスカイプの画面33内に屋根形状図が表示された状態を示したものであり、符号34は平面図の場合と同様に、表示部25に表示されている図面作成装置1の画面を示す。
顧客が画面34を見て音声や画像(描画する場合を含む。)で希望する屋根形状を伝えると、アドバイザは、画面31に表示されている屋根形状図から顧客が希望する屋根形状を選択する操作を行う。すると、図面作成装置1は、その屋根形状についての作図情報データベース中の情報と、記憶部13に記憶されている平面図とから、図19に示すような立面図を作成し、画面31に表示する。図19では、画面31の右側部に平面図が、左側部に立面図が表示されている。なお、立面図も、建物に関する図面である。
画面31は図面作成装置1からリアルタイムで顧客装置2に送信されているので、図20に示すように、顧客装置2のスカイプの画面33には、図面作成装置1の表示部15に表示されているものと同じ平面図と立面図とが表示される。顧客は画面33を見て、平面図の場合と同様に、屋根形状を変更したい場合には、その旨を音声や画像でアドバイザに伝える。アドバイザは、顧客の要望を聞いて必要な修正を行い、顧客から音声や画像によりOKの旨を伝えられると、図面の保存操作を行う。図面作成装置1は、作成した立面図を、同じ顧客の設計依頼カルテと関連付けて記憶部13に記憶する。
なお、上述したように、本実施形態のCADソフトにおいては、図面の修正が他の図面に影響するとき、影響を受ける図面が同時に開かれていれば、その図面も修正されるが、開かれていないときには、アドバイザは、その図面を開いて修正を行う。
[鳥瞰パース等の作成]
平面図及び立面図が決定すると、アドバイザは、図面作成装置1において平面図鳥瞰パース及び外観鳥瞰パースを作成するために必要な情報の入力を行い、図面作成装置1は、入力された情報と、記憶部13に記憶されている平面図及び立面図とに基づいて、図21に示すような平面図鳥瞰パース、及び、図22に示すような外観鳥瞰パースを作成し、それぞれ、画面31に表示する。
アドバイザは、図面作成装置1において、画面共有が開始されていない場合には画面共有を開始する操作を行い、共有範囲として画面31を指定する。すると、上述した平面図の場合と同様に、図面作成装置1の表示部15に表示されている画面31が、顧客装置2の表示部25に表示される。なお、図面作成装置1と顧客装置2とで、いずれもスカイプが起動されているものとする。
顧客は、顧客装置2の表示部25に表示されている図面作成装置1の画面を見て、平面図の場合と同様に、要望を音声や画像によりアドバイザに伝える。アドバイザは、顧客の要望を聞いて必要な修正を行い、顧客から音声や画像によりOKの旨を伝えられると、図面の保存操作を行う。図面作成装置1は、作成した平面図鳥瞰パース及び外観鳥瞰パースを、同じ顧客の設計依頼カルテと関連付けて記憶部13に記憶する。なお、平面図鳥瞰パース及び外観鳥瞰パースも、建物に関する図面である。
また、立面図及び外観鳥瞰パースが決定すると、アドバイザは顧客に、屋根形状を選択させた場合と同様にして、外装材及びその色を選択させて、選択された外装材及び色の情報を図面作成装置1に入力し、図面作成装置1は、入力された情報に基づき、作図情報データベース中の外装材及び色に関する情報を用いて、立面図及び外観鳥瞰パースから、外装材及び色が反映された立面図と、図23に示すような外装材及び色が反映された外観鳥瞰パースとを作成し、画面31に表示する。
アドバイザは、図面作成装置1において、画面共有が開始されていない場合には画面共有を開始する操作を行い、共有範囲として画面31を指定する。すると、上述した平面図の場合と同様に、図面作成装置1の表示部15に表示されている画面31が、顧客装置2の表示部25に表示される。なお、図面作成装置1と顧客装置2とで、いずれもスカイプが起動されているものとする。
顧客は、顧客装置2の表示部25に表示されている図面作成装置1の画面を見て、平面図の場合と同様に、要望を音声や画像によりアドバイザに伝える。アドバイザは、顧客の要望を聞いて必要な修正を行い、顧客から音声や画像によりOKの旨を伝えられると、図面の保存操作を行う。図面作成装置1は、外装材及び色が反映された立面図及び外観鳥瞰パースを、同じ顧客の設計依頼カルテと関連付けて記憶部13に記憶する。
さらに、アドバイザは、図10に示すような配置・外構・外部給排水図がまだ作成されていない場合には、建設用地の公図・地籍図等を入手して、建設用地の敷地形状等必要な情報を入力し、図面作成装置1は、入力された情報、及び、記憶部13に記憶されている平面図に基づいて、図10に示すような配置・外構・外部給排水図を、画面31に表示しつつ作成する。
そして、アドバイザは、図面作成装置1において、画面共有が開始されていない場合には画面共有を開始する操作を行い、共有範囲として画面31を指定する。すると、上述した平面図の場合と同様に、図面作成装置1の表示部15に表示されている画面31が、顧客装置2の表示部25に表示される。なお、図面作成装置1と顧客装置2とで、いずれもスカイプが起動されているものとする。
顧客は、顧客装置2の表示部25に表示されている図面作成装置1の画面を見て、平面図の場合と同様に、要望を音声や画像によりアドバイザに伝える。アドバイザは、顧客の要望を聞いて必要な修正を行い、顧客から音声や画像によりOKの旨を伝えられると、図面の保存操作を行う。図面作成装置1は、作成した配置・外構・外部給排水図を、同じ顧客の設計依頼カルテと関連付けて記憶部13に記憶する。
配置・外構・外部給排水図が決定されると、アドバイザは、配置図鳥瞰パースを作成するために必要な情報の入力を行い、図面作成装置1は、入力された情報と、記憶部13に記憶されている外装材や色が反映された外観鳥瞰パース及び配置・外構・外部給排水図とに基づいて、図24に示すような配置図鳥瞰パースを作成し、画面31に表示する。
アドバイザは、図面作成装置1において、画面共有が開始されていない場合には画面共有を開始する操作を行い、共有範囲として画面31を指定する。すると、上述した平面図の場合と同様に、図面作成装置1の表示部15に表示されている画面31が、顧客装置2の表示部25に表示される。なお、図面作成装置1と顧客装置2とで、いずれもスカイプが起動されているものとする。
顧客は、顧客装置2の表示部25に表示されている図面作成装置1の画面を見て、平面図の場合と同様に、要望を音声や画像によりアドバイザに伝える。アドバイザは、顧客の要望を聞いて必要な修正を行い、顧客から音声や画像によりOKの旨を伝えられると、図面の保存操作を行う。図面作成装置1は、作成した配置図鳥瞰パースを、同じ顧客の設計依頼カルテと関連付けて記憶部13に記憶する。なお、配置図鳥瞰パースも、建物に関する図面である。
また、アドバイザは、建設用地の画像(写真データ)を顧客から電子メール等で受け取っている場合には、図25に示すように図面作成装置1の画面31上でその画像(写真)を開いて、その画像中の建設用地部分に配置図鳥瞰パースを重ねる操作を行う。この操作に応じて、図面作成装置1は、図26に示すような建物配置イメージ図を作成する。なお、アドバイザは、画像中の建設用地部分に配置図鳥瞰パースが略当て嵌まるように、配置図鳥瞰パースの角度や大きさを変更する。この建物配置イメージ図は、背景が建設用地の画像となっており、実際に建物を建設用地に建てたときのイメージが分かるものとなる。
アドバイザは、図面作成装置1において、画面共有が開始されていない場合には画面共有を開始する操作を行い、共有範囲として画面31を指定する。すると、上述した平面図の場合と同様に、図面作成装置1の表示部15に表示されている画面31が、顧客装置2の表示部25に表示される。なお、図面作成装置1と顧客装置2とで、いずれもスカイプが起動されているものとする。
顧客は、顧客装置2の表示部25に表示されている図面作成装置1の画面を見て、平面図の場合と同様に、要望を音声や画像によりアドバイザに伝える。アドバイザは、顧客の要望を聞いて、配置図鳥瞰パースに対して必要な修正を行い、顧客から音声や画像によりOKの旨を伝えられると、図面の保存操作を行う。図面作成装置1は、作成した配置図鳥瞰パースを、同じ顧客の設計依頼カルテと関連付けて記憶部13に記憶する。
以上のように各図面が決定すると、顧客とアドバイザは、スカイプによる通話を終了する(S130、131)。
[見積依頼]
上記各図面が決定された後、アドバイザは顧客の了解を得て、図面作成装置1から顧客が希望する1以上の住宅会社の住宅会社装置3に、図面(住宅会社が作成する図面であるので、以下、「住宅会社作成図面」という。)の作成と見積を依頼する旨の電子メールを送信するとともに、この電子メールに添付して或いは別途、設計依頼カルテ、平面図、外装材及び色が反映された立面図及び外観鳥瞰パース、及び、配置・外構・外部給排水図を、送信するための操作を行う。この操作に応じて、図面作成装置1は、住宅会社作成図面の作成と見積を依頼する旨の電子メールと、設計依頼カルテ等を各住宅会社装置3に送信する(見積依頼手段)。
各住宅会社の者は、送信された図面を参照して、住宅会社装置3にインストールされているCADソフトを用いて、住宅会社装置3に必要な情報を入力して住宅会社作成図面を作成し、また、住宅会社装置3に見積に必要な情報を入力して、見積書を作成する。そして、電子メールに添付する等により、住宅会社作成図面と見積書とを、住宅会社装置3から図面作成装置1に送信する。図27は、見積書の例である。
図面作成装置1は、住宅会社装置3から住宅会社作成図面と見積書とを受信し(見積受信手段)、記憶部13に記憶する。アドバイザは、顧客に住宅会社作成図面と見積書とが作成済みでありスカイプにより通話を行う旨を電子メールで知らせて、顧客との間で日時を決定し、その日時に図面作成装置1と顧客装置2とでスカイプを起動してビデオ通話を行う。
図面作成装置1は、アドバイザによる操作に応じて、住宅会社作成図面と見積書とを表示部15に表示するとともに(見積表示手段)、スカイプの画面共有により、住宅会社作成図面と見積書とを含む画面を顧客装置2に送信して表示させる(図面作成装置側画面共有手段)。顧客は、顧客装置2に表示されている住宅会社作成図面と見積書とを見て、平面図の場合と同様に、要望や質問を音声や画像によりアドバイザに伝える(図面作成装置側音声送受信手段、顧客装置側音声送受信手段)。アドバイザは、一旦スカイプを終了し、顧客から伝えられた要望や質問の内容を、電子メール等で住宅会社装置3に送信する。住宅会社の者は住宅会社装置3において、受信した要望や質問を見て、必要な場合には住宅会社作成図面や見積書を修正し、質問に対する回答や修正後の住宅会社作成図面、見積書を、住宅会社装置3から図面作成装置1に送信する。
アドバイザは、顧客との間でスカイプによる通信を開始し、質問に対する回答を顧客に伝えるとともに、図面作成装置1と顧客装置2との間で修正後の住宅会社作成図面、見積書を含む画面を共有し、顧客に更に要望等があるかを否かを聞いて、ある場合には上述したように住宅会社の者にその旨を伝えて再修正等を行わせ、顧客からOKの旨を伝えられた場合には、住宅会社作成図面及び見積書の保存操作を行う。図面作成装置1は、住宅会社作成図面及び見積書を、同じ顧客の設計依頼カルテと関連付けて記憶部13に記憶する。
住宅会社作成図面及び見積書に対してなかなか顧客からのOKが得られない場合等には、アドバイザと顧客と住宅会社の者との3者で、同時に打合せを行うことも可能である。すなわち、上記3者で日時を定めて、その日時に図面作成装置1と顧客装置2と住宅会社装置3とでスカイプによるビデオ通話を開始する。住宅会社装置3は、住宅会社の者の操作に応じて、住宅会社装置3の表示部に表示している住宅会社作成図面及び見積書を含む画面を、図面作成装置1及び顧客装置2に送信して、画面共有する。顧客或いはアドバイザは音声や画像により質問や要望を住宅会社の者に伝え、住宅会社の者はその場で質問に回答したり住宅会社作成図面を修正したりする。顧客及びアドバイザは、リアルタイムで修正後の住宅会社作成図面を見ることができる。顧客が住宅会社の者にOKの旨を伝えると、住宅会社の者は、顧客によりOKとされた住宅会社作成図面を基に、見積書を作成し、その見積書と住宅会社作成図面とを、図面作成装置1に送信する。
このように、アドバイザと顧客と住宅会社の者との3者で同時に打合せをした場合は、顧客が住宅会社の者に直接要望を伝えられるとともに、その結果をアドバイザが直接知ることができるので、住宅会社作成図面及び見積書を迅速に決定できる。
顧客が希望した住宅会社すべてについて、住宅会社作成図面及び見積書が決定すると、アドバイザは、図面作成装置1において、記憶部13に記憶されている図28に示すような情報入力前の見積比較票を表示部15に表示させ、各住宅会社の見積書を見ながら、この見積比較票に必要な情報を入力する。すると、図面作成装置1は、入力された情報に基づいて、見積比較票を作成する。
なお、アドバイザが各住宅会社の見積書を見ながら見積比較票に情報を入力するのではなく、図面作成装置1から、各住宅会社の住宅会社装置3に、情報入力前の所定形式の見積書を送信し、住宅会社装置3から情報が入力されたその所定形式の見積書を受信し、図面作成装置1が、その所定形式の見積書から情報を抽出して見積比較票に入力することにより、自動的に見積比較票を作成するようにしてもよい。アドバイザの手間を減らし入力ミスを防げるからである。
見積比較票が完成すると、アドバイザは、顧客に見積比較票が作成済みでありスカイプにより通話を行う旨を電子メールで知らせて、顧客との間で日時を決定し、その日時に図面作成装置1と顧客装置2とでスカイプを起動してビデオ通話を行う。
図面作成装置1は、アドバイザによる操作に応じて、見積比較票を表示部15に表示するとともに(見積表示手段)、スカイプの画面共有により、見積比較票を含む画面を顧客装置2に送信して表示させる(図面作成装置側画面共有手段)。顧客は、顧客装置2に表示されている見積比較票を見て、どの住宅会社を選ぶかを音声や画像によりアドバイザに伝える(図面作成装置側音声送受信手段、顧客装置側音声送受信手段)。アドバイザは、選択された住宅会社の者に、顧客の意向を電子メール等で伝える。
なお、アドバイザは、図面作成装置1に格納されている図29に示すような設計打合せ記録票を、表示部15に表示させ、スカイプその他により顧客と打合せを行った日時や内容を入力し、保存操作を行う。図面作成装置1は、同じ顧客の設計依頼カルテと関連付けて、記憶部13に設計打合せ記録票を保存する。
以上は、打合せシステムSを用いて、住宅等の建物を建設しようとする顧客とアドバイザと必要な場合には住宅会社の者とが打合せを行う例であったが、以下、打合せシステムSを用いて、家具を購入しようとする顧客とアドバイザとが打合せを行う例について説明する。
[家具購入のための条件入力]
家具の購入を希望する顧客は、顧客装置2を用いて図面作成装置1にアクセスし、家具購入カルテを表示させるための操作を行う(図30−1のS201参照)。すると、図面作成装置1は顧客装置2に、図31に示すような家具購入カルテを含むWebページを送信する(S202)。顧客は顧客装置2に表示された家具購入カルテに(S203)、住所、氏名、電話番号、メール、勤務先、勤務形態、家族構成、納入希望日、納入場所、デザイン、家具配置部屋、購入予定家具、予算総額、支払い方法等の条件を入力して、送信操作を行う。すると、顧客装置2は図面作成装置1に家具購入カルテを送信する(S204)。
図面作成装置1は、家具購入カルテを受信すると、新規の顧客に対しては、会員番号(会員No.)を発行して、家具購入カルテにその会員番号を付して記憶部13に自動的に保存するとともに(S205)、記憶部13に形成されている図32に示すような設計依頼カルテ受付リストに、その会員番号、氏名、郵便番号、住所及び電話番号を格納する(S206)。なお、受付日は受信日とし、集客経路や成約の有無は、アドバイザが入力する。図面作成装置1は、顧客装置2に会員番号を送信し、顧客は、以降、図面作成装置1にアクセスするときは、会員番号を顧客装置2において入力し図面作成装置1に送信する。
[家具配置平面・展開図作成]
顧客は、顧客装置2から図面作成装置1にアクセスし、家具配置平面・展開図作成要領を表示させるための操作を行う(S207)。すると、図面作成装置1は顧客装置2に、図33に示すような家具配置平面・展開図作成要領を含むWebページを送信する(S208)。顧客は顧客装置2に表示された家具配置平面・展開図作成要領に従って、家具を置こうとする部屋の各部の寸法や、コンセント、スイッチ等の位置、天井の段差(梁)等を記入した家具配置平面・展開図を作成する。また、家具配置平面・展開図には、その部屋に配置する予定の手持ちの家具の範囲を示す図形(図33の破線で示す図形)も、家具の寸法と共に記入する。そして、顧客が顧客装置2において送信操作を行うと、顧客装置2は、家具配置平面・展開図を図面作成装置1に送信し、図面作成装置1は、受信した家具配置平面・展開図を、同じ顧客の家具購入カルテに関連付けて記憶部13に保存する(S210,211)。
なお、顧客は、家具配置平面・展開図における各展開図に相当する部分の部屋の写真を撮影した場合には、その写真データ(以下、「展開画像」という。)を図面作成装置1に送信する操作を行い、この操作に応じて、顧客装置2は図面作成装置1に展開画像を送信し、図面作成装置1は、受信した展開画像を、同じ顧客の家具購入カルテに関連付けて記憶部13に保存する。以下の説明においては、図面作成装置1は展開画像を受信し、記憶部13に保存したものとする。
[家具配置図作成]
アドバイザは、図面作成装置1において、CADソフトを起動し、顧客装置2から送信された家具配置平面・展開図を参照しながら必要な情報を入力し、図面作成装置1は、入力された情報に基づいて、建物に関する図面として、図34に示すような家具配置図(但し、購入予定の家具の範囲を示す図形Fは未配置のもの)を、表示部15に表示しつつ作成する。また、アドバイザは、家具配置図における各展開図に、各展開図における縮尺に合わせて展開画像を拡大若しくは縮小しつつ貼り付ける操作を行う。図面作成装置1は、この操作に応じて、図35に示すような家具配置図の各展開図に展開画像を合成した家具配置イメージ図(但し、購入予定の家具の範囲を示す図形Fは未配置のもの)を作成する(図面作成手段)〈図面作成ステップ〉。そして、図面作成装置1は、アドバイザの保存操作に応じて、作成した家具配置図及び家具配置イメージ図を記憶部13に保存する(図面記憶手段)〈図面記憶ステップ〉(S212)。
家具配置図及び家具配置イメージ図を作成後、アドバイザは、顧客に家具配置図が作成済みでありスカイプにより通話を行う旨を電子メールで知らせて、顧客との間で日時を決定し、その日時に図面作成装置1と顧客装置2とでスカイプを起動してビデオ通話を開始する(S213,214)。
図面作成装置1は、アドバイザによる操作に応じて、家具配置図を表示部15に表示するとともに(図面表示手段)〈図面表示ステップ〉(S215)、スカイプの画面共有により、家具配置図を含む画面を顧客装置2に送信して表示させる(図面作成装置側画面共有手段、顧客装置側画面共有手段)(S216,217)。そして、アドバイザは、家具購入カルテを見ながら、顧客が購入を希望している種類の家具の家具リストを、顧客装置2との間で共有している画面に表示させる操作を行う。この操作に応じて、図面作成装置1は、記憶部13に予め記憶されている図36に示すような家具リストを、顧客装置2との間で共有している画面に表示する(家具情報表示手段)。したがって、顧客装置2には、家具リストが表示される。家具リストには、複数の家具について、商品名、メーカー名、商品番号、及び、姿図等の家具情報が格納され、また、家具を選択することによりその家具の寸法や材質等の詳細情報を閲覧できるように構成されている。但し、顧客装置2では、家具リストは画像として表示されているだけであり、家具の選択はできない。
顧客は、顧客装置2に表示されている家具リストを見て、希望する家具を音声や画像でアドバイザに伝える(図面作成装置側音声送受信手段、顧客装置側音声送受信手段)〈第1の画面共有ステップ〉。アドバイザは、顧客が希望する家具を、家具リスト上で選択し、その詳細情報内の寸法を見て、家具の範囲を示す図形Fを家具配置図上に描画する。或いは、予め、詳細情報内に家具の範囲を示す図形Fまたは画像を含めておき、その図形Fまたは画像を家具配置図上に配置するようにしてもよい。家具の範囲を示す図形Fまたは画像を描画または配置するときは、家具配置図の縮尺に略合わせて、図形Fまたは画像を拡大若しくは縮小する。かかる操作に応じて、図面作成装置1は、入力された家具の情報(すなわち、描画または配置された図形Fまたは画像の情報)に基づいて、家具配置図(すなわち、部屋の図面)に家具の範囲を示す図形Fまたは画像を家具配置図の縮尺に略合わせて合成した図34に示すような家具配置図を作成する(図面作成手段)〈図面作成ステップ〉。
なお、ここでは、アドバイザが家具の範囲を示す図形Fまたは画像を家具配置図上に描画又は配置することとしたが、図面作成装置1が、家具配置図の縮尺を記憶しておき、家具リストから家具が選択され、その家具が配置される場所が家具配置図上でクリック等により指定されたときに、その家具の詳細情報内に含まれている寸法の情報に基づいて、自動的に、家具の範囲を示す図形Fまたは画像を、家具配置図の縮尺に合わせて拡大または縮小して、家具配置図に描画または配置するように構成してもよい。
また、図面作成装置1は、家具配置図の場合と同様にして、顧客が希望する家具の範囲を示す図形Fまたは画像が配置された家具配置イメージ図を、アドバイザの操作に応じて、作成する(図面作成手段)〈図面作成ステップ〉。
これら家具の範囲を示す図形Fまたは画像が配置された家具配置図及び家具配置イメージ図の作成は、顧客装置2との間でスカイプにより共有している画面上で行われるため、顧客は、作成された家具配置図及び家具配置イメージ図を、顧客装置2の画面上でリアルタイムに見ることができる。
顧客は、家具の範囲を示す図形Fまたは画像が配置された家具配置図及び家具配置イメージ図を見て、家具が日常生活の動線に支障を来たさないか否かや、部屋と家具の色彩がマッチしているかなどを検討する。そして、顧客が家具の変更の希望を音声や画像で伝えると、アドバイザは、家具リストから変更後の家具を選択し、図面作成装置1は、上記と同様にして、変更後の家具の範囲を示す図形Fまたは画像が配置された家具配置図及び家具配置イメージ図を作成する(図面作成手段)〈図面作成ステップ〉(S218)。そして、変更後の家具配置図及び家具配置イメージ図について、顧客とスカイプによりやり取りを行う(S219,220)〈第1の画面共有ステップ〉。
なお、家具リスト中に希望する家具がない場合には、アドバイザは、図面作成装置1が記憶している図37に示すようなリンク情報リストから、家具店のWebページにアクセスし、そのWebページ内の家具の情報を、図面作成装置1の顧客装置2との間で共有している画面に表示させる。したがって、顧客は、家具リスト中の家具以外の家具も選択可能である。
かかる家具配置図及び家具配置イメージ図の変更(修正)を繰り返した後、アドバイザは、顧客から音声や画像によりOKの旨を伝えられると、図面の保存操作を行う。図面作成装置1は、作成した家具配置図及び家具配置イメージ図を、同じ顧客の設計依頼カルテと関連付けて記憶部13に記憶する(図面記憶手段)〈図面記憶ステップ〉(S221)。そして、顧客とアドバイザは、スカイプによる通話を終了する(S222、223)。
アドバイザは顧客からの了解を得ている場合には、図面作成装置1から顧客が希望する家具を扱う家具店の家具店装置4に、顧客を特定可能な顧客情報(顧客の住所、氏名、電話番号等)と、その顧客が選択した家具を特定可能な家具情報(商品名、メーカー名等)とを、電子メールで送信する(S224)。家具店装置4は、顧客情報と家具情報とを受信し(S225)、これらの情報を見た家具店の者は、顧客に連絡を取り、家具の販売を行う。
なお、アドバイザは、図面作成装置1に格納されている図38に示すような家具購入打合せ記録票を、表示部15に表示させ、スカイプその他により顧客と打合せを行った日時や内容を入力し、保存操作を行う。図面作成装置1は、同じ顧客の設計依頼カルテと関連付けて、記憶部13に家具購入打合せ記録票を保存する。
また、アドバイザと顧客とは、カーテン等のインテリア用品の選択や、キッチン、バス、サニタリー等の住宅機器の商品選択についても、記憶部13に格納されているインテリア商品リストや住宅機器リストを用いて、上記家具と同様の作業を行う。
3.実施形態の効果
打合せシステムSによれば、図面の作成者は、顧客と同じ図面を見ながら、音声で顧客の要望を聞き、その場で図面を修正して、その図面を顧客に見せることができるので、顧客宅を訪問したり会社に戻って図面を修正したりする必要がない。したがって、建物を販売する側の労力と時間を削減でき、建物の販売コストを削減できる。また、顧客側も、音声で要望を伝えれば、その場で図面を修正して見せてもらうことができるため、営業マンの訪問を何度も受けなくてもよくなり、労力と時間を削減できる。
また、CADソフトを扱うことは一般人である顧客にとっては困難であるが、打合せシステムSによれば、顧客自身は、CADソフトを用いる必要はなく、自宅等でCADソフトの画面を見ながらその場で図面を修正してもらえるため、要望に沿った図面を容易に作成してもらうことができる。しかも、各顧客装置2に高価なCADソフトをインストールする必要がなく、図面作成装置1にさえCADソフトをインストールすれば複数の顧客装置2に対応可能であるため、打合せシステムSは低コストで導入可能である。
また、顧客装置2に描画手段を設けて、描画手段により修正指示を描画した画面を図面作成装置1と顧客装置2との間で共有することとすれば、顧客は図面上に文字や図形等を書き入れて、その図面を図面の作成者に見せることができるので、音声のみの場合よりも的確に要望を伝えることができる。
また、各住宅会社等の建物を販売する者は、営業マンに顧客宅を訪問させることなく、見積を顧客に提示でき、顧客は、複数の営業マンの訪問を受けることなく、各住宅会社等の見積を容易に比較でき、見積に対して顧客は音声で意向を伝えて、その意向により住宅会社等に見積書の再作成を依頼することができるので、見積に掛かる労力と時間を削減できる。
また、家具・インテリア用品等の購入においては、従来、顧客は、販売店に出向き実物やカタログ等から選択して購入したり、テレビショッピングを利用したりしていたが、複数の販売店を見て回るのには多くの労力や時間が掛かるという問題があった。さらに、家具専門店やデパート、大型ショッピングセンターで家具等を購入する場合、大きな空間の販売スペース内に商品陳列がなされているため、商品の大きさを実際より小さく感じてしまうが、顧客は家具等を配置する部屋の大きさを漠然と把握しているだけで、梁やスイッチ、コンセント等の位置を把握しないまま、商品を購入することが多いため、購入した家具等を実際に部屋に配置したとき、初めて部屋とのバランスの悪さやスイッチ、コンセントの使い辛さを痛感することとなったり、予定していた場所に置けなかったりする等、家具等が部屋に適合しないことがあるという問題があった。テレビショッピングを利用したときも、見て回る労力や時間は省けるものの、家具等の実際の大きさが把握し難いことから、同様に、家具等が部屋に適合しない虞があるという問題があった。しかしながら、打合せシステムSによれば、顧客は家具等の情報を見ながら、家具等についての要望を図面の作成者に伝えることができ、部屋の図面に家具等の範囲を示す図形Fまたは画像が部屋の図面の縮尺に合わせて合成された図面(家具配置図)を、図面の作成者に作成させて、その図面を見ることができる。したがって、顧客は販売店を見て回らなくても家具等の情報を得られ、しかも、実際に部屋に置いたときの家具等の占める範囲を知ることができるため、家具等の購入において、顧客の労力と時間を削減できて、実際に家具等を配置したときに家具等が部屋に適合しない虞を低減できる。
また、打合せシステムSでは、図面作成手段が、入力された部屋の画像(写真データ)に基づいて、部屋の図面(家具配置図)に部屋の画像(写真)を合成した図面に、家具の範囲を示す図形Fまたは画像を部屋の図面の縮尺に略合わせて合成した図面(家具配置イメージ図)を、建物に関する図面として作成する。したがって、顧客は、実際に部屋に存在する物に対して家具の大きさが合うかどうかや、部屋の色彩に家具が合うかどうかを知ることができる。
さらに、打合せシステムSでは、図面作成手段が、建物に関する図面として建物の外観の図面(配置図鳥瞰パース)を作成するとともに、入力された建設用地の画像(写真データ)に基づいて、建設用地の画像(写真)に建物の外観の図面を合成した図面(建物配置イメージ図)を、建物に関する図面として作成する。したがって、顧客は、建物を建てようとする土地の周囲の雰囲気に建物が合うかどうかを知ることができる。
4.変形例
なお、見積比較票を作成せず、各住宅会社装置3から受信した見積書を、そのまま画面共有により顧客装置2に表示させるようにしてもよい。
また、図面作成装置1を、顧客と住宅会社とを仲介する事業所ではなく、住宅会社自体に設けてもよい。かかる場合には、図面作成装置1自体で見積書の作成を行って、その見積書を画面共有により顧客装置2に表示させるようにしてもよく、図面作成装置1を他の住宅会社の住宅会社装置3と交信可能とする必要はない。
また、設計依頼カルテ等を送信するとき、Webページに含めて送信するのではなく、スカイプのファイル送信機能を用いて送信したり、電子メールに添付して送信したりするようにしてもよい。したがって、図面作成装置1がWebサーバプログラムを有することは必須ではなく、顧客装置2がWebブラウザを有することも必須ではない。
また、顧客装置2において描画手段を構成するためにインストールするソフトウェアは、上述したものに限られず、画面上に描画可能なものであればよく、例えば、いずれもデスクトップに描画(落書き)可能なフリーソフトウェアである「らくがき かこう絵」、「らくがきですくとっぷ」、「デスクトップに落書き」や、動作中のソフトウェアの上から描画可能なフリーソフトウェアである「アクリル板」等であってもよい。
また、図面作成装置1において図面作成装置側画面共有手段及び図面作成装置側音声送受信手段を構成するためにインストールするソフトウェア、及び、顧客装置2において顧客装置側画面共有手段及び顧客装置側音声送受信手段を構成するためにインストールするソフトウェアも、スカイプに限られない。
また、図面作成装置1を互いに接続された複数のコンピュータから構成してもよい。顧客装置2や住宅会社装置3、家具店装置4についても同様である。
1…図面作成装置
2…顧客装置
3…住宅会社装置
13…記憶部(図面作成装置側記憶部)
15…表示部(図面作成装置側表示部)
25…表示部(顧客装置側表示部)
S…打合せシステム

Claims (4)

  1. コンピュータを含んで構成された顧客装置と、前記顧客装置に対して通信回線を介して交信可能であってコンピュータを含んで構成された図面作成装置と、を備えた建物建築のための打合せシステムであって、
    前記図面作成装置が、
    図面作成装置側表示部と、
    図面作成装置側記憶部と、
    入力された情報に基づいて、建物に関する図面を、前記図面作成装置側表示部に表示しつつ、作成する(修正する場合を含む。)図面作成手段と、
    前記図面作成手段により作成された図面を、前記図面作成装置側記憶部に記憶する図面記憶手段と、
    前記図面を前記図面作成装置側記憶部から読み出して、前記図面作成装置側表示部に表示する図面表示手段と、
    前記図面作成装置側表示部に表示されている前記図面を、リアルタイムで前記顧客装置に送信する図面作成装置側画面共有手段と、
    前記顧客装置と音声の送受信を行う図面作成装置側音声送受信手段と、
    を備え、
    前記顧客装置が、
    顧客装置側表示部と、
    前記図面作成装置側画面共有手段により送信された前記図面を、前記顧客装置側表示部に表示することにより、前記図面作成装置側表示部に表示されている前記図面を、略同時に前記顧客装置側表示部に表示する顧客装置側画面共有手段と、
    前記図面作成装置と音声の送受信を行う顧客装置側音声送受信手段と、
    前記顧客装置側表示部に表示されている前記図面に対して描画を行う描画手段と、
    を備え、
    前記顧客装置側画面共有手段が、前記描画手段による描画を含めて前記顧客装置側表示部に表示されている前記図面を、リアルタイムで前記図面作成装置に送信するように構成され、
    前記図面作成装置側画面共有手段が、前記顧客装置側画面共有手段により送信された前記描画を含む前記図面を、前記図面作成装置側表示部に表示することにより、前記顧客装置側表示部に表示されている前記描画を含む前記図面を、略同時に前記図面作成装置側表示部に表示するように構成され、
    前記図面作成装置が、前記描画を含む前記図面と、前記図面作成手段により作成された前記描画を含まない前記図面とを、同時に前記図面作成装置側表示部に表示する手段を備えていることを特徴とする打合せシステム。
  2. 前記図面作成装置が、前記図面作成装置側記憶部に記憶されている家具の情報を、前記図面作成装置側表示部に表示する家具情報表示手段を有し、
    前記図面作成手段が、前記建物に関する図面として部屋の図面を作成するとともに、入力された家具の情報に基づいて、前記部屋の図面に家具の範囲を示す図形または画像を前記部屋の図面の縮尺に略合わせて合成した図面を、前記建物に関する図面として作成するように構成されていることを特徴とする請求項記載の打合せシステム。
  3. 前記図面作成装置が、
    それぞれコンピュータを含んで構成されて建物を販売する者が使用する複数の住宅会社装置に対し、通信回線を介して交信可能であり、
    前記建物に関する図面を前記各住宅会社装置に送信して、見積書の作成を依頼する見積依頼手段と、
    前記各住宅会社装置から見積書を受信する見積受信手段と、
    前記見積受信手段により受信した各見積書、または、前記見積受信手段により受信した各見積書に基づいて作成した各見積書における見積を比較する見積比較票を、前記図面作成装置側表示部に表示する見積表示手段と、を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の打合せシステム。
  4. コンピュータを含んで構成された顧客装置に対して通信回線を介して交信可能であってコンピュータを含んで構成された図面作成装置を用いた打合せ方法であって、
    前記図面作成装置が、入力された情報に基づいて、建物に関する図面を、前記図面作成装置が備える図面作成装置側表示部に表示しつつ、作成する(修正する場合を含む。)図面作成ステップと、
    前記図面作成装置が、作成した図面を、前記図面作成装置が備える図面作成装置側記憶部に記憶する図面記憶ステップと、
    前記図面作成装置が、前記図面を前記図面作成装置側記憶部から読み出して、前記図面作成装置側表示部に表示する図面表示ステップと、
    前記図面作成装置が、前記図面作成装置側表示部に表示されている前記図面を、リアルタイムで前記顧客装置に送信しつつ、前記顧客装置と音声の送受信を行う第1の画面共有ステップと、
    前記図面作成装置が、前記顧客装置に送信され表示されている前記図面と当該図面に対して前記顧客装置において行われた描画とを含む描画済み図面を、リアルタイムで前記顧客装置から受信して、前記描画済み図面と、前記図面作成ステップにより作成した前記描画を含まない前記図面とを、同時に前記図面作成装置側表示部に表示しつつ、前記顧客装置と音声の送受信を行う第2の画面共有ステップと、
    を有することを特徴とする打合せ方法。
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