JP5818723B2 - 手術用ドレープ - Google Patents
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Description
(1)患者の手術箇所を覆うための基布と、基布が切り取られた開口部とを備える手術用ドレープにおいて、前記基布を洗濯可能な素材で構成したこと、前記開口部は患者の手術箇所を開口内に挿入する、あるいは露出させる形状であること、開口部から基布の端部まで連続した開閉可能なスリットを形成し、スリットを開閉することにより基布を患者から着脱自在としたこと、前記スリットを開閉自在に係合する留具をスリットに沿って配置し、スリットの左右一対を重ねて開閉可能に構成したこと、リユーザブルであること、を特徴とする手術用ドレープ。
(2)前記留具が、前記スリットを挟んで対向する一組の留具を複数組備えて構成される(1)に記載の手術用ドレープ。
(3)前記開口部からのスリットの開始端が、開口部の中心線を外れた箇所に設けられている(1)または(2)に記載の手術用ドレープ。
(4)前記スリットの一方の端部が、離間可能な二枚の基布から構成されており、前記スリットの他方の端部が、離間可能な二枚の基布に挟み込まれて係止される(1)から(3)のいずれかに記載の手術用ドレープ。
(5)前記スリットが解放されることがないように両側のスリットを同時に係止する開き防止部材(8)がドレープの表面側または裏面側に設けられている(1)から(3)のいずれかに記載の手術用ドレープ。
(6)前記開き防止部材(8)が、非透水性の素材からなり、スリット全長に亘りスリットを閉鎖するように設けられている(5)に記載の手術用ドレープ。
(7)前記留具が、面状ファスナー、ボタン、スナップおよび/またはフックである(1)から(6)のいずれかに記載の手術用ドレープ。
(8)前記基布が、ポリエステル、綿、ポリアミド、ポリアクリルニトリル、ポリプロピレン、ポリウレタンから選ばれた1またはそれ以上の材質を含む(1)から(7)のいずれかに記載の手術用ドレープ。
(9)前記基布が、防水性、通気性、吸水性、および撥水性のいずれかを有する素材、あるいはこれらのいずれかを組合せた特性を有する素材からなる(1)から(8)のいずれかに記載の手術用ドレープ。
(10)前記開口部が、穴を有する基布より小片の伸縮性のあるゴムシートにより覆われている(1)から(9)のいずれかに記載の手術用ドレープ。
(11)前記開口部が、穴を有する基布より小片のバクテリアバリア性シートにより覆われている(1)から(10)のいずれかに記載の手術用ドレープ。
(12)前記バクテリアバリア性シートが伸縮性を有している(11)に記載の手術用ドレープ。
(13)前記バクテリアバリア性シートが、前記基布の裏面および/または表面に重ね合わせて設けられている(11)または(12)に記載の手術用ドレープ。
(14)前記バクテリアバリア性シートが、前記基布の裏面に設けられている(13)に記載の手術用ドレープ。
(15)前記基布より小片のバクテリアバリア性シートが、前記基布から分離可能である(11)から(14)のいずれかに記載の手術用ドレープ。
例えば、ドレープの円形穴の部分に腕や足を入れ、そのまま医療器具を装着すると、医療器具に引っかかってドレープが抜けなくなってしまうことがあるが、本発明は、医療器具を装着したままでもドレープを外せることができる。また、ドレープを外した後に医療器具を装着することができる場合もあるが、これでは医療の世界で言う不潔になる恐れがあるため、本発明では、ドレープを装着したまま医療器具を装着する方が清潔であり医療現場で好まれている医療器具の装着方法をとることができる。
従来、通常の円形または四角形状の開口部が設けられ、その開口部に腕や足などを入れて、そのまま医療器具を一旦装着すると、手術後には医療器具やチューブ、ラインなどが引っかかってドレープが抜けなくなってしまうことがある。本発明の手術用ドレープはこれらの器具類を装着したままでもドレープを外せるように、開口部と基布の端部とを結ぶ線上に連続した開閉可能なスリットを形成し、スリットを開閉することにより基布を患者から着脱自在とした点に特徴を有する手術用ドレープである。
手術後、ドレープを外した後に術後用の医療器具を装着する場合があるが、そうすると雑菌類の感染の恐れがあるため、ドレープを装着したまま医療潜具を装着する方が清潔であり、病院では好まれている。ドレープが不織布製で引き裂き力に弱い材質であれば、医療器具を装着した後でも、これを破ってドレープを外す事ができるためこのような心配がなかった。
また、スリット4に沿っての盛り上がりによる開口や隙間の形成は、スリットの接合部に設ける係止具をスリットの端部にできるだけ近づけて、しかも数多く設けることにより、開口や隙間が形成される余地をなくすることにより防止することができる。
図13に示した例は、開口部2を、中央に手術用の開口22を有する伸縮性のゴムシートにより裏側(患者側)から覆ったドレープを裏側から見た図である。スリット4の全長が非透水性の開き防止部材8により覆われている。この例では、開き防止材8としてゴムシート21と同じ材質のテープが接着剤により接着されている。この開き防止材8は非透水性であることから、水、細菌類などの透過を防止することができる。ドレープの使用後にはゴムシート類は適宜切断されて患者から取り外される。
このように、スリット4には、開き防止作用を有する部材を設けることにより、またスリット4を閉鎖してスリット部分からの汚染の浸透を防止する部材を設けることにより本発明のドレープはさらに衛生的なものとなる。
基布の材質としては、ポリエステル、綿、ポリアミド、ポリアクリルニトリル、ポリプロピレン、ポリウレタンなどからなり、高温での洗濯・滅菌に耐えられる素材を使用した布が用いられ、好適には、ピンホールが無い状態にある布を採用することが望まれるが、綿などの吸水性を有する布やピンホールのある布であっても撥水加工や樹脂などのコーティング、積層処理により基布として最適な布製品とすることができる (例えば、前記載素材の布製品の加工方法の一例としては、ニット系・ファブリクス系・ラミネート系・コーティングなどである。) 。基布を洗濯して繰り返し使用可能な素材で構成することにより、医療廃棄物を削減することを可能とする。使用後の基布には血液などが付着していることから、感染源とならないよう滅菌、消毒処理(例えば、80℃の熱水による10分間の熱水消毒工程)が施されて再利用がなされる。基布には、その表面に菌やウィルスに対するバリア性を奏する処理、例えば、縫製箇所に縫製穴が露出しないように縫製を施すことが好ましい。
泌尿器科で使用されるスリットドレープの一例を図6に示す。例示したドレープは全面ドレープであり、手術用ドレープは手術する患部周辺を中心に着脱自在に設けられている。本発明のドレープは図6に示されるように、開口部2と開口部2からスリット4が形成されたスリット4は基布1の端部には達していない。また、基布より小片のバクテリアバリア性シート7を備え、基布1とシート7は同じ大きさの開口部2を形成しており、開口部2は基布1とシート7が貫通したものである。開口部2は患者の手術箇所のみを開口内に挿入し露出させる形状または大きさである。開口部2から基布1の端部に向かう方向に沿って形成されたスリット4は左右一対が重なるように開閉可能に構成し、基布は洗濯可能な素材で構成している。
本発明のドレープでは、必要な部分のみをスリット入りとして取り外し自在にとすることができる。例えば、図7に示したドレープのバクテリアバリア性シート3の部分を着脱自在とし、基布1および基布1に設けられたスリット4との接続を可能とすることができる。
次に、本発明の詳細を実施例により説明するが、本発明は何ら実施例に限定されるものではない。
2: 開口部
21:ゴムシート
22:ゴムシートの開口(穴)
23:開口周端部
3、7: バクテリアバリア性シート
4: スリット
41:スリット開始端
4a、4b: 面ファスナー、ボタン
5:基布端部
6a、6b:ボタンを設けたスリット
7:開口あるいはドレープの中心線
8:開き防止部材
81、82:ボタン
Claims (15)
- 患者の手術箇所を覆うための基布と、基布が切り取られた開口部とを備える手術用ドレープにおいて、
前記基布を洗濯可能な素材で構成したこと、
前記開口部は患者の手術箇所を開口内に挿入する、あるいは露出させる形状であること、
開口部から基布の端部まで連続した開閉可能なスリットを形成し、スリットを開閉することにより基布を患者から着脱自在としたこと、
前記スリットを開閉自在に係合する留具をスリットに沿って配置し、スリットの左右一対を重ねて開閉可能に構成したこと、
リユーザブルであること、を特徴とする手術用ドレープ。 - 前記留具が、前記スリットを挟んで対向する一組の留具を複数組備えて構成される請求項1に記載の手術用ドレープ。
- 前記開口部からのスリットの開始端が、開口部の中心線を外れた箇所に設けられている請求項1または2に記載の手術用ドレープ。
- 前記スリットの一方の端部が、離間可能な二枚の基布から構成されており、前記スリットの他方の端部が、離間可能な二枚の基布に挟み込まれて係止される請求項1から3のいずれかに記載の手術用ドレープ。
- 前記スリットが解放されることがないように両側のスリットを同時に係止する開き防止部材(8)がドレープの表面側または裏面側に設けられている請求項1から3のいずれかに記載の手術用ドレープ。
- 前記開き防止部材(8)が、非透水性の素材からなり、スリット全長に亘りスリットを閉鎖するように設けられている請求項5に記載の手術用ドレープ。
- 前記留具が、面状ファスナー、ボタン、スナップおよび/またはフックである請求項1から6のいずれかに記載の手術用ドレープ。
- 前記基布が、ポリエステル、綿、ポリアミド、ポリアクリルニトリル、ポリプロピレン、ポリウレタンから選ばれた1またはそれ以上の材質を含む請求項1から7のいずれかに記載の手術用ドレープ。
- 前記基布が、防水性、通気性、吸水性、および撥水性のいずれかを有する素材、あるいはこれらのいずれかを組合せた特性を有する素材からなる請求項1から8のいずれかに記載の手術用ドレープ。
- 前記開口部が、穴を有する基布より小片の伸縮性のあるゴムシートにより覆われている請求項1から9のいずれかに記載の手術用ドレープ。
- 前記開口部が、穴を有する基布より小片のバクテリアバリア性シートにより覆われている請求項1から10のいずれかに記載の手術用ドレープ。
- 前記バクテリアバリア性シートが伸縮性を有している請求項11に記載の手術用ドレープ。
- 前記バクテリアバリア性シートが、前記基布の裏面および/または表面に重ね合わせて設けられている請求項11または12に記載の手術用ドレープ。
- 前記バクテリアバリア性シートが、前記基布の裏面に設けられている請求項13に記載の手術用ドレープ。
- 前記基布より小片のバクテリアバリア性シートが、前記基布から分離可能である請求項11から14のいずれかに記載の手術用ドレープ。
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