JP5818696B2 - ドレープユニット - Google Patents

ドレープユニット Download PDF

Info

Publication number
JP5818696B2
JP5818696B2 JP2012002780A JP2012002780A JP5818696B2 JP 5818696 B2 JP5818696 B2 JP 5818696B2 JP 2012002780 A JP2012002780 A JP 2012002780A JP 2012002780 A JP2012002780 A JP 2012002780A JP 5818696 B2 JP5818696 B2 JP 5818696B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
drape
opening
dot
notch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012002780A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013141518A (ja
Inventor
和幸 川端
和幸 川端
耕造 佐藤
耕造 佐藤
Original Assignee
株式会社トーカイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社トーカイ filed Critical 株式会社トーカイ
Priority to JP2012002780A priority Critical patent/JP5818696B2/ja
Publication of JP2013141518A publication Critical patent/JP2013141518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5818696B2 publication Critical patent/JP5818696B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)

Description

本発明は、医療用として特に適するドレープを形成するためのドレープユニットおよびそのドレープユニットを用いて形成された医療用ドレープに関し、容易な操作で装着でき、剥がれることのないドレープユニットの形成技術を提供するものである。
医療用ドレープは、手術の際に患者のからだを覆い、無菌野を確保し、患者体内からの血液などの流出体液や手術用の水および薬剤水溶液などが汚染源とならないようするために使用され、術野を清潔に保つことが重要な役割となっている。そのため、通常、医療用ドレープは、平面部を有する滅菌処理された柔軟性のあるシートから形成され、その平面部で患者のからだを覆い、患者の術野および術野近傍のみを露出させるための開口部が設けられている。
開口部を有する手術用のドレープに関しては多くのものが開示されている。例えば、手術の前または後にドレープを容易に着脱できるように、ハサミなどの器具を用いることなく容易に切り開くことが可能な構造を有する医療用ドレープを提供するものであって、開口部が設けられた基布とこの基布には切れ目補助布から構成される脆弱領域が形成されている医療用ドレープが提案されている(特許文献1)。
また、手術時に開窓部の孔のサイズを所望の大きさに容易に且つ迅速に適宜調整可能とするために、患者の全身を覆い得る程度の大きさを有する基布と、患者の切開箇所を露出させるための孔のサイズが可変の開窓部とから構成され、開窓部には、孔における所望の領域を覆い得る大きさを有する複数種類の開窓蓋を備え、前記孔の所望領域を覆うように基布あるいは補強布に貼付することにより、孔のサイズを調整可能としている医療用ドレープが提案されている(特許文献2)。
また、主要シートと、透明な麻酔側部スクリーンと、ドレープの腹側の縁のコーナを形成するガセットと、主要シートの窓を取り囲む後側開窓および前側開窓とを有する後側が平坦に圧縮されドレープに固定されている流出用収集ポーチと、調整可能なチューブホルダーとを含む開窓式開頭用ドレープであり、ドレープとポーチとの間に開窓式吸収性材料層と、ポーチを開いたままにするポーチの前側窓縁の周囲に延性材料を有し、ポーチの後側開窓と、ドレープ及び吸収性材料の窓は、切開シートにより覆われており、ポーチの後側とドレープとの間に配置されている医療用ドレープが提案されている(特許文献3)。
特開2004−57564号公報 特開2004−81566号公報 特開2000−517215号公報
従来の開口部付きドレープでは、手術目的に合致した、例えば、患者のからだの大きさ、術野の形状や寸法などに対して最適な形状および寸法の開口部を有するドレープを用意することは実質的に不可能であった。そのため、術野開口部の形状や寸法が異なる何種類かのドレープを品揃えしておき、手術に際して、目的のものに比較的近い形状や寸法の開口部を有するドレープを選び使用していた。さらに、手術目的に合致する様に、手術者がその場で開口部を切って広げたり、別の滅菌シート片などで開口部の一部を覆って狭めたりして、応急対応しなければならないこともしばしばあった。
しかしながら、この様な応急対応では、目的に合致した開口部を作るのに手間がかかっていた。例えば、そのドレープのシートが、開口部の周囲にシートを固定するための固定部が配置されている場合などには、所望の開口部となるように切る作業は容易ではないことが多い。したがって、いろいろなサイズのドレープを多数準備しておく必要があった。こうした事情から開口部付きドレープの改良が強く望まれていた。
すなわち、本発明の目的は、手術目的に合致した術野開口部を有するドレープを、その場で容易に作ることができる複数のユニットからなるドレープユニットおよび、これを用いて形成された医療用ドレープを提供することにある。
(1)外周端部の少なくとも1つから内方に向かう切欠き部を有している第1のシートおよび第2のシートを有し、第1のシートの切欠き部に第2のシートを対向させて重合させることにより任意の大きさの開口部を有するドレープを形成するドレープユニットであって、第1のシートは洗濯して繰り返し使用可能な素材からなり、前記切欠き部を挟んで対向するように設けられた一組のドットボタン(101,102)を複数組備え、第2のシートは洗濯して繰り返し使用可能な素材からなり、前記一組のドットボタン(101,102)と結合可能な一組のドットボタン(301)が両端付近に設置された帯状物(31)と、当該一組のドットボタン(301)と結合可能な一組のドットボタン(302)とを備え、前記ドットボタン(301)と選択された前記ドットボタン(101,102)とを結合させることにより、前記開口部の大きさを変化させることができ、前記ドットボタン(302)と結合された前記帯状物(31)が、コードホルダーとして機能する、リユース用であるドレープユニット。
(2)第2のシートがシートの外周端部の少なくとも1つから内方に向かう切欠き部を有している上記(1)に記載のドレープユニット。
(3)帯状物(31)は、中間部が第2のシートに結合された柔軟性を有する材料からなり、コードに巻き付けて固定することができる上記(1)または(2)に記載のドレープユニット。
(4)第1のシートおよび/または第2のシートの切欠き部周辺がバリア性の高い材質からなる上記(1)から(3)のいずれかに記載のドレープユニット。
(5)第1のシートおよび第2のシートのそれぞれが単数または複数からなる上記(1)から(4)のいずれかに記載のドレープユニット。
(6)第1のシートおよび第2のシートのそれぞれが、高温での洗濯・滅菌に耐えられる素材からなる(1)から(5)のいずれかに記載のドレープユニット。
(7)上記(1)から(6)のいずれかに記載のドレープユニットを用いて形成された術野開口部を有することを特徴とする医療用ドレープ。
本発明は、手術目的に合致した術野開口部を有するドレープを、その場で容易に作ることができる複数のシートからなるドレープユニットとそれから形成される医療用ドレープを提供することができるものであり、具体的には次の作用効果を発揮する。
(1)第1のシートであるUドレープのドットボタンを第2のシートであるバードレープのコードホルダーに取り付けるだけの容易な操作でドレーピングできるようにしたことにより、ドレーピング時間が短縮され、布鉗子を用意する必要もなくなった。
(2)ドレープのコードホルダーと他方のドレープのドットボタンを固定することにより、手術中にドレープがはがれてしまう恐れがなくなり、清潔を維持して手術ができるようになった。
(3)手術時に複数の生布を重ねる場合、バリア性の特性を継続させる為に生布同士の結合が容易となるように、生布製品に事前にボタンなどの結合部具を付けておくことにより、手術時のドレーピングに、複数の生布を結合するために直接生布を鉗子などの機材で挟む必要がなく、術野の清潔野が担保される。
(4)容易に結合面を開放できることから術後の片付け、リユース工程の洗濯、たたみ、検品においても簡便となる。
本発明のドレープユニットにおける第1のシートの概略図を示す。 本発明のドレープユニットにおける第2のシートの概略図を示す。 本発明の第2のシートに設置される固定部材の概要を示す。黒丸は凸型ドットボタン、白丸は凹型のドットボタンを示す。 第1のシートと第2のシートを重合してドレープを形成した状態の概要を示す。
本発明は、シートの外周端部の少なくとも1つからシートの内方に向かう切欠き部を有ししている第1のシートおよび第2のシートを含み、第1のシートの切欠き部に第2のシートを対向させて重合させることにより任意の大きさの開口部を有するドレープを形成するためのドレープユニットであって、第1のシートの切欠き部周辺部と第2のシートには両者を固定する対応した固定部材が設けられているドレープユニットに関する。本発明により、ドレーピング時間が短縮され、布鉗子を用意する必要もなく、所望の開口を有するドレープが形成されて手術中にドレープがはがれてしまう恐れがなくなり、清潔を維持した状態で手術ができることができるようになった。
本発明のドレープユニットは、第1のシートおよび第2のシートを第1の切欠き部11および第2のシート切欠き部21を組み合わせて開口部4形成するように重合することにより開口4を有するドレープを形成することができる(図4)。この様にして形成したドレープは医療用ドレープとして用いることにより、手術目的に合致した術野開口部4を、時間と手間を掛けなくても現場で容易に調整、形成することができる利点を有する。また、第2のシート2に切欠き部21が形成されていない場合は、シート端面を第1のシートの切欠き部11を覆うように重合させて開口部を形成することができる。
本発明のドレープユニットから形成された医療用ドレープは、第1のシート1と第2のシート2との結合位置を適宜変更することにより術野開口部の開口面積や形状を、その場で容易に変更することができる。すなわち、本発明のドレープユニットを使用することによって、術野開口部の形状や寸法が異なる多種類のドレープを品揃えしておく必要はなくなり、準備しておく品数や品種を減らすことができ、経済性を高めることができる。ドレープユニットに含まれる単位シートは第1、第2の2種に限らず、3以上を組み合わせてもよく、複数のユニットを使用することによりさらに任意の形状、大きさの開口を形成でき開口部の寸法や形状が自由となる。
次に、本発明のドレープユニットを構成する材料や形状、構造の詳細について、以下に説明する。
本発明のドレープユニットは、第1のシート1と第2のシート2を含み、第1のシートは切欠き部11を有し、第2のシートには切欠き部21を有していてもよい。第1のシートの切欠き部11と第2の切り欠部21を互いに対向させて載置重合して開口部を形成するように結合するか、または、第1のシート11の切欠き部上に第2のシートの端面を載置して第1のシートの切り欠き部11を覆うことにより開口部4を形成することができる。このとき、第1のシートの切欠き部11の周辺部に設置されている固定部材101,102と第2のシートに設置されている固定部材23により両ユニットを結合することによりドレープが形成される。第1のシート1の切欠き部11の端部付近の両側に複数設けた固定部材101,102を選定することにより開口の大きさを調整できる、また、ドレープの設置時には開口部の端部がしっかりと固定されていることとなることから開口部4が術中に変形することが防止される。
[第1のシート]
本発明に係るドレープユニットの好適な一例について詳細に説明する。図1,図2に示すように、第1のシートおよび第2のシートはともに、略四角形の平面部を有するシート材から形成されている。第1のシート1は、四角形の一辺である外周端辺部の一辺から中央に向かって切り取られた第1の切欠き部11を有する。切欠き部11の周辺部には固定部材が位置を変えて複数101,102が設置される。固定具101,101および102,102はそれぞれ一組で固定部材をなしている。それらの複数の固定部材の中から第2のシート2の固定部材23と共同して両シートを固定するための固定部材が選択されて、固定部材により固定される。こうして、両ユニットが共同して穴あきドレープが形成される。固定部材101,102のいずれを選択するかによって両ドレープにより形成される開口4の大きさを変化させることができる。また、第1のシートの形状、ことに、切り込み部11の形状、切り込みの幅、奥行きなどにより形成される開口部4の形状、大きさを変化させることができる。
第1のシートは単数からなる必要はなく、複数を組み合わせることにより任意の形状の切欠き部11を形成することができる。
[第2のシート]
第2のシート2は、その外周端辺部の一辺が中央に向かって凹んで形成された切り込み部21を有していてもよい。また、切欠き部を形成しないで四角形の形状としてもよい。
第2のシート2においては、例えば、図2に示すように固定部材23をそのほぼ中心線上に有している。この固定部材は第1のシートに設置された固定部材101,102に対応しているものであり、第1のシートおよび第2のシートを固定部材により結合してドレープを完成する。固定部材は、両者を強固に固定することができれば如何なる機構のものであっても採用できる。例えば、固定部材には固定具が設置されこの固定具により両ユニットは結合される。固定具としては、好適には、ドットボタンによることができる。ドットボタンは、凸型とそれを受け入れる凹型からなりそのどちらを第1のシートまたは第2のシートに設けるかは任意である。図中では、凸型のドットボタンを黒丸、凹型のドットボタンを白丸で表している。第2のシート2に設けられた固定部材23の具体的構造は、その中間部が第2のシート2に結合された柔軟性を有する帯状または紐状の材料31からなり、その両端付近には第1のシート1に設置された固定具101,102に対応した固定具301が設置されている。
第1のシート1の固定部材101,102では、好ましくは、固定具が切欠き部11を跨いで設置されていて、例えば、切欠き部11を跨いで一対のドットボタン101,101の凸型が設置されている。このドットボタンの凸型に、第2のシート2に設置された固定具であるドットボタン301の凹型が止められて両ユニットが固定される。第2のシート2の固定具301間は、第1のシートの固定具101,101間よりも少し余裕をもった長さとし、取り付けの容易性、取り付けた後の柔軟性に対応させることが好ましい。
第2のシートは単数からなる必要はなく、複数を組み合わせることにより、また、第1のシートの切欠き部11と共同して任意の形状の開口部4を形成することができる。
[第2のシートの固定部材およびコードホルダー]
第1のシート1の固定部材101,102は所定の間隔をあけて複数設けられているため、固定部材101,102のいずれを選択するかにより術用の開口4の大きさを調整することができる。第2のシート2の固定部材23としては特に限定はされないが、第2のシート2に設けられたコードホルダー23を使用することができる。
第2のシート2には、柔軟性を有する紐状または帯状からなるコードホルダーを設け、これをシート間の結合に使用することができる。このコードホルダーは、中央部をドレープ本体に固定するとともに、両端に固定具301を設置したものである。そして、手術で使用する電気メスなどの電気製品のコードを束ねた状態でコードホルダーを巻き付けて止めることにより、長尺なコードをドレープ本体に固定して手術の妨げにならないようにするものであるが、本発明ではこのコードホルダーをユニット間の結合にも使用される。本来、コードホルダーの端部を、第2のシート2の表面に固定することができるようにされている。例えば、コードホルダー23には固定具301が設置され、第2のシート表面には対応する固定具302が設置され、固定具301と固定具302が結合されて形成された空間にコード類を保持するようにされている。
図3には、本発明の固定部材23であってコードホルダーとしても使用される一例を示す。コードホルダーは布製の帯状物31,32からなり、第2のシート2に結合された帯32と、中央部付近が帯32と第2のシート2に結合された帯31からなる。帯31の両端部付近には結合具である凹型ドットボタン301が設置され、帯32の端部付近には凸型ドットボタン302が設置されている。帯31の凹型ドットボタン301,301は第1のシート1に配設されている固定部材の固定具である凸型ドットボタン101,101に止められる。この時、固定部材は両シートの固定部材としても機能する。また、凸凹型のドットボタン301,302を合わせて止めることにより、帯31、帯32との間にコード類を挟み込み固定することができるようになっている。
[ドレープの形成]
2つのシートを重合し、結合してドレープとして使用するには、まず、手術目的に合致するように、たとえば、術野の形状および寸法に合わせて、形成する開口部の形状及び寸法を決める。次に、決められた形状および寸法の開口部が形成できるように、2つのユニットを、両方の切欠き部を互いに対向させて、両方のシートが重なるように配置する。この時、第1ユニットの固定部材101または102と第2のシートの固定部材23を接触可能位置に配置させ、両固定部材により結合する。第2のシートに配置されている固定具301は柔軟性のある帯状物の端部付近に設けられているため、両ユニットを結合時あるいは結合した後も位置関係は調整可能である。
切欠き部の寸法は特に限定されない。例えば、医療用ドレープとして使用する場合であれば、手術に必要とする開口に応じたものであればよい。切欠き部の形状としては、例えば、三角形、四角形、五角形、六角形などの多角形、円、半円、楕円形などが挙げられる。
[シート材]
シート材は、好適には撥水加工されたプラスチックフィルム、布(織布など)、紙などからなり、柔軟性の高いものが良い。また、術野を清潔に保つために、好適には滅菌処理を施したものが用いられる。プラスチックや、布の繊維の材料となるポリマーは、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリウレタン、アクリル系ポリマー、フッ素系ポリマーなどである。
撥水加工に使用される材料は、たとえば、含フッ素化合物、含シリコーン化合物である。また、滅菌処理の方法は、シート材の材料などにもよるが、加熱滅菌、紫外線滅菌、またはEOガス滅菌や抗菌剤を塗布または含浸させる方法などが利用される。
本発明の使用に適したシート材としては、例えば、ポリエステル、綿、ポリアミド、ポリアクリルニトリル、ポリプロピレン、ポリウレタン、フッ素系樹脂などの高温での洗濯・滅菌に耐えられる素材を使用した基布などが用いられ、好適には、ピンホールが無い状態にある基布を採用することが望まれるが、綿などの吸水性を有する基布やピンホールのある基布であっても撥水加工や樹脂などのコーティング、積層処理により最適なシート材とすることができる。シート材を洗濯して繰り返し使用可能な素材で構成することにより、医療廃棄物を削減することを可能とする。使用後の基布には血液などが付着していることから、感染源とならないよう滅菌処理(例えば、80℃の熱水による10分間の熱水消毒工程)が施されて再利用がなされる。シート材には、その表面に菌やウィルスに対するバリア性を奏する処理、例えば、縫製箇所に縫製穴が露出しないように縫製を施すことが好ましい。
さらに好ましくは、撥水性能、防水性能によるバクテリアバリア性を有するシートや織物を開口部の周囲に設けることにより感染の危険性を低下させることができる。このような特性を有する素材としては、例えば、コーティング剤を使用していない透湿性が極めて高く快適な着用感が得られ、しかもリントの発生が大きく抑えられた生地からなり、外部からのバリア性を保持し着用側には通気性を確保する素材(例えば、米国規格ANSI/AAMIPB70のバリア性能分類レベル2〜3をクリアするポリエステルマイクロファイバー製素材、或いは多層構造素材)、また、生地表面に被膜を形成し、同時に繊維の隙間にまで被膜素材を充填させて防水性と耐久性をほぼ限界にまで高めているためどのような液体または微生物の浸透をも許さない多層構造素材(例えば、米国規格ANSI/AAMIPB70のバリア性能分類レベル4をクリアする素材)を挙げることができる。
両ユニットの、開口部となる切欠き部11,21の周辺部分は、患者の体液などにより汚染されやすい場所であるから、特にバクテリアバリア性を必要とするために上記した素材を設けることが好ましい。さらに切欠き部には補強のための素材を付属させることや、液体吸収性などの特性を調整することができる。補強シート12,22は、切欠き部11,12あるいは開口部4の位置を合わせて設けられ、開口部の縁部の補強がなされる。例えば、表面が吸水性に富んだ素材により構成し、裏面側は防水性の富んだ材料により構成したシートを基布表面に設けることにより、患者への液体の付着が防止され、周囲の汚染、術者への感染などを確実に防ぐことが可能となる。本発明では、第1のシートの切欠き部11または第2の切欠き部21の周辺部に設けられた補強部12,21部が該当する。このシートを設けて、患者側に補強シートの防水面を向けることにより患者の体液が基布に浸透しないようにすることができる。バクテリアバリア性シートにより補強性を付与することもできる。第1のシート1の補強シート12では、補強シート12の端部を折り返し可能とし、固定具121,121で止めることにより、二重の補強シートを有する形成することができる。
本発明は、本発明によれば、手術目的に合致した術野開口部を有するドレープを、その場で容易に作ることができるドレープユニットとそれから形成される医療用ドレープを提供することができるものであり、例えば、脳外科用(U型含む)、肩関節鏡半座位用、眼科用、婦人科用、牽引・CHS用、経皮的腎結石破砕術用、整形外科用などのドレープに適用可能であり、特に患部にさまざまな機器類を装着した手術を行なう用途に好適である。本発明により、ドレーピング時間が短縮され、布鉗子を用意する必要もなくドレープのコードホルダーとUドレープをドットボタンで固定しているため手術中にドレープがはがれてしまう恐れがなくなり、清潔さを維持して手術ができるようになった。
また、容易に結合面を開放できることから術中開口部を大きくする事も可能となり、術後の片付け、リユース工程の洗濯、たたみ、検品においても簡便となり、従来の使い捨てドレープと比較して一回の手術に要するドレープの費用を低く抑えることができる。
1:第1のシート
101,101、102,102:固定部材(固定具)
11:切欠き部
12:補強シート
121:補強シート固定具
13:コードホルダー
2:第2のシート
21:切欠き部
22:補強シート
23:固定部材(コードホルダー)
31、32:帯状物
301、302:固定具
4:開口


Claims (7)

  1. 外周端部の少なくとも1つから内方に向かう切欠き部を有している第1のシートおよび第2のシートを有し、第1のシートの切欠き部に第2のシートを対向させて重合させることにより任意の大きさの開口部を有するドレープを形成するドレープユニットであって、
    第1のシートは洗濯して繰り返し使用可能な素材からなり、前記切欠き部を挟んで対向するように設けられた一組のドットボタン(101,102)を複数組備え、
    第2のシートは洗濯して繰り返し使用可能な素材からなり、前記一組のドットボタン(101,102)と結合可能な一組のドットボタン(301)が両端付近に設置された帯状物(31)と、当該一組のドットボタン(301)と結合可能な一組のドットボタン(302)とを備え、
    前記ドットボタン(301)と選択された前記ドットボタン(101,102)とを結合させることにより、前記開口部の大きさを変化させることができ、
    前記ドットボタン(302)と結合された前記帯状物(31)が、コードホルダーとして機能する、リユース用であるドレープユニット。
  2. 第2のシートの外周端部の少なくとも1つから内方に向かう切欠き部を有している請求項1に記載のドレープユニット。
  3. 帯状物(31)は、中間部が第2のシートに結合された柔軟性を有する材料からなり、コードに巻き付けて固定することができる請求項1または2に記載のドレープユニット。
  4. 第1のシートおよび/または第2のシートの切欠き部周辺がバリア性の高い材質からなる請求項1からのいずれかに記載のドレープユニット。
  5. 第1のシートおよび第2のシートのそれぞれが単数または複数からなる請求項1からのいずれかに記載のドレープユニット。
  6. 第1のシートおよび第2のシートのそれぞれが、高温での洗濯・滅菌に耐えられる素材からなる請求項1からのいずれかに記載のドレープユニット。
  7. 請求項1からのいずれかに記載のドレープユニットを用いて形成された術野開口部を有することを特徴とする医療用ドレープ。
JP2012002780A 2012-01-11 2012-01-11 ドレープユニット Active JP5818696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012002780A JP5818696B2 (ja) 2012-01-11 2012-01-11 ドレープユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012002780A JP5818696B2 (ja) 2012-01-11 2012-01-11 ドレープユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013141518A JP2013141518A (ja) 2013-07-22
JP5818696B2 true JP5818696B2 (ja) 2015-11-18

Family

ID=49038412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012002780A Active JP5818696B2 (ja) 2012-01-11 2012-01-11 ドレープユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5818696B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200488431Y1 (ko) * 2018-08-10 2019-01-30 박재민 캐뉼라 시술용 피부 보호기구

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6055987A (en) * 1997-12-31 2000-05-02 Kimberly-Clark Wordwide, Inc. Surgical drape and surgical drape kit
JP2001252287A (ja) * 2000-03-01 2001-09-18 Three M Innovative Properties Co ドレープユニット及び医療用ドレープ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013141518A (ja) 2013-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6983698B2 (ja) 創傷被覆材および治療方法
EP2648796B1 (en) Portal for medical instruments
DK2265209T3 (en) Sterile radiological coverage
CN108472101B (zh) 具有可附接的流体控制袋和几何对准特征的手术盖单
US20110030702A1 (en) Medical drape
MX2008004653A (es) Campo quirurgico fenestrado para extremidad.
US8826911B2 (en) Barrier protection using linear tear technology
US10111724B2 (en) Surgical drape for use in cesarean sections
JP2002220713A (ja) 背側閉じ合わせ型の使い捨て手術用外衣
WO2017196566A1 (en) Surgical drape with transparent sheet
US7086404B2 (en) Surgical drape with adjustable fenestration
JP5818723B2 (ja) 手術用ドレープ
JP5818696B2 (ja) ドレープユニット
KR102053129B1 (ko) 척추수술용 수술포
JP4756655B2 (ja) 手術用ドレープおよびその部品
CN209996472U (zh) 腹部手术巾
CN206080857U (zh) 一种无残留安全医用纤维吸血巾
JP5805124B2 (ja) 滅菌、保管用包装材
CN211834701U (zh) 一次性介入手术包
JP6905361B2 (ja) サージカルドレープ
US20220096190A1 (en) Fenestration Coverings, Procedural Drapes, and Methods Thereof
JP3061734U (ja) 医療用使い捨てエプロン
US20230397679A1 (en) Barrier sleeve usable with medical gown and methods of use thereof
WO2023272827A1 (zh) 带有x光追踪线的无菌手术敷料包
CN209122447U (zh) 一种通用手术巾布

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150320

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150320

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5818696

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250