JP5818667B2 - 容器送出装置および容器送出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、紙カップ等の容器が積み重ねられた容器スタックから先頭の1個の容器を分離して送り出す容器送出装置および容器送出方法に関する。
従来より、容器が積み重ねられたスタックから先頭の1個の容器を分離して送り出す送出装置が知られている。例えば特許文献1には、容器の一例としてのカップが下向きに積み重ねられたスタックから、そのスタックの先頭(最下端)の1個のカップを、そのカップの後に続くカップから引き離して下に落下させるコマ(ローラ)を備えた装置が開示されている。
特開平11−314286号公報
上掲の特許文献1の技術はカップを落下させる構造の装置であるため、上記のコマ(ローラ)で先頭のカップを引き離すだけで下に落下させることができるが、カップ等の容器を、その容器に次の処理を加える装置に向けて、例えば横向きなど、下方以外の方向に送り出す必要がある場合がある。容器を下方以外の方向、例えば横向きに送り出すためには、上記のコマ(ローラ)のみでは、先頭の容器をスタックから引き離すことはできても次の装置に向けて送り出すことはできず、次の装置に如何にして確実に受け渡すかが問題となる。
また、下方に送り出す場合であっても、コマ(ローラ)で引き離された先頭のカップが落下してくるのを待つのでは、そのカップを受け取って次の処理を行なおうとして下で待ち構えている次の装置がカップを確実に受け取るまで長時間待機している必要があり、処理の生産性が上がらないという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、容器を1個ずつ進行方向に送り出す容器送出装置および容器送出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の容器送出装置は、
上方に開口して下方ほど細径のテーパ形状に形成され、上縁に、その上縁を一周する、外向きに張り出した鍔部を有する容器が順次積み重ねられ上方の開口を進行方向前方に向けて進行方向前方に送られてきた容器スタックから、進行方向に向けて該開口が開いた状態にある先頭の1個の容器を分離して、進行方向前方を向いた送出し口から送り出す容器送出装置であって、
容器の鍔部が入り込む螺旋溝が外周面に形成され、回転により先頭の1個の容器をその容器の後方に続く容器から前方に引き離す、上記送出し口を取り巻く周回方向複数所にそれぞれ配置された複数のコマと、
複数のコマにより前方に引き離された先頭の容器の鍔部の、周回方向複数箇所または周回方向全周であって、鍔部の、開口が開いた向きの前面に対する背面を目掛けて空気を吹き出すことにより、先頭の容器を上記送出し口から前方に送り出す空気ノズルとを有することを特徴とする。
本発明の容器送出装置は、螺旋溝が形成されたコマにより先頭の容器を容器スタックから引き離した後、容器上縁に形成された鍔部背面を目掛けて空気を吹き付けるものであり、先頭の容器が、その容器の開口が向いた進行方向に送り出されて次の装置に円滑に受け渡される。
また、本発明の容器送出装置によれば、複数のコマと空気による送り出しによって、ブロッキングの強い容器スタックに対しても、確実に容器を順次送り出すことができる。
ここで、本発明の容器送出装置において、空気ノズルが、空気の流入を受ける空気流入口と、上記鍔部の、周回方向複数箇所または周回方向全周をであって、鍔部の、開口が開いた向きの前面に対する背面目掛けて空気を吹き出す空気吹出口と、空気流入口から流入してきた空気を空気吹出口に向けて分配する空気流路とを有するノズルであることが好ましい。
この場合、一箇所からスポット的に空気を吹き出す空気ノズルを複数備える場合と比べ、空気ノズルの位置や姿勢の調整が容易であり、かつ、精密に行うことができる。
また、本発明の容器送出装置において、空気ノズルが、互いに対面した状態に互いに固定され、上記空気流路と上記空気吹出口を互いの間に形成する2枚の板体を有することを特徴とすることが好ましい。
さらに、本発明の容器送出装置において、この容器送出装置が、横向きに寝せた姿勢の容器スタックから、開口が開いた状態にある先頭の容器を分離して、開口が向いた進行方向に送り出す装置であって、
上記空気ノズルは、鍔部の上側の部分に、鍔部の下側の部分よりも空気が強く吹き付けられるように開いた空気吹出口を有することが好ましい。
さらに、本発明の容器送出装置において、上記空気ノズルは、先端がテーパ状に広がった空気吹出口を有し、その空気吹出口から、コマの後端に鍔部が位置する容器の鍔部とコマの前端に鍔部が位置する容器の鍔部との双方に渡る領域に吹き出すものであることが好ましい。
先頭の容器が上記のコマによりその容器の後方に続く容器から引き離されて前方に引き離されるためには、先頭の容器の上縁に形成された鍔部が複数の全てのコマの螺旋溝に確実に入り込む必要がある。これに対し、容器は、下方ほど細径のテーパ形状を有し、横向きに置かれているため、底が下に落ちて上方の開口が斜め上に向き勝ちとなる。開口が斜め上を向いた結果鍔部が螺旋溝に入り損ねると、その容器は前方には送られず、この容器送出装置を一旦停止させる必要を生じる。
ここで、上記のように、空気ノズルの空気吹出口から吹き出した空気をコマの後端に鍔部が位置する容器の鍔部に吹き付けると、容器の姿勢を開口が斜め上を向いた姿勢から前方を向いた姿勢に修正する力がより強く働き、先頭の容器を後に続く容器から前方に引き離す際の失敗を一層確実に回避することができる。
また、鍔部が螺旋溝の前端に位置する容器、すなわち、容器スタックから前方に引き離された容器の鍔部に空気を吹き付けるのは、先頭の容器を前方に送り出すためである。
また、上記目的を達成する本発明の容器送出方法は、上方に開口して下方ほど細径のテーパ形状に形成され、上縁に、その上縁を一周する、外向きに張り出した鍔部を有する容器が順次積み重ねられ上方の開口を進行方向に向けて進行方向前方に送られてきた容器スタックから、進行方向に向けて該開口が開いた状態にある先頭の1個の容器を分離して進行方向前方を向いた送出し口から送り出す容器送出方法であって、
容器の鍔部が入り込む螺旋溝が外周面に形成され、回転により先頭の1個の容器をその容器の後方に続く容器から前方に引き離す、上記送出し口を取り巻く周回方向複数所にそれぞれ配置された複数のコマを回転させることにより、先頭の1個の容器をその容器の後方に続く容器から前方に引き離し、
複数のコマにより前方に引き離された先頭の容器の鍔部の、周回方向複数箇所または周回方向全周であって、鍔部の、開口が開いた向きの前面に対する背面を目掛けて空気を吹き付けることにより、先頭の容器を上記送出し口から進行方向に送り出すことを特徴とする。
本発明の容器送出方法は、螺旋溝が形成されたコマにより先頭の容器を容器スタックから引き離した後、容器上縁に形成された鍔部の背面を目掛けて空気を吹き付けるものであり、先頭の容器が、その容器の開口が向いた進行方向に送り出されて次の装置に円滑に受け渡される。
また、本発明の容器送出方法によれば、コマの回転と空気の吹き出しとによって、ブロッキングの強い容器スタックに対しても容器を確実に順次送り出すことができる。
ここで、本発明の容器送出方法において、空気を吹き付けるにあたり、コマの後端に鍔部が位置する容器の鍔部とコマの前端に鍔部が位置する容器の鍔部との双方に渡る領域に空気を吹き付けることが好ましい。
このように、コマの後端に鍔部が位置する容器の鍔部にも空気を吹き付けると、容器の姿勢を開口が斜め上を向いた姿勢から前方を向いた姿勢に修正する力がより強く働き、先頭の容器を後に続く容器から前方に引き離す際の失敗を一層確実に回避することができる。
以上説明した通り、本発明によれば、容器スタックから先頭の容器を切り離して、容器の開口が向いた進行方向に送り出すことができる。
本発明の第1実施形態の容器送出装置の概略構成を示した断面図である。 図1に示す容器送出装置で取り扱われる紙コップの斜視図である。 図2に示す紙コップの、円Rの部分の、矢印X−Xに沿う断面図である。 図1に示す容器送出装置を前方から眺めた状態を示した正面図である。 図1に示す容器送出装置を斜め前方から眺めた状態を示した斜視図である。 空気ノズルの作用説明図である。 本発明の第2実施形態の容器送出装置の概略構成を示した断面図である。 図7に示す容器送出装置を前方から眺めた状態を示した正面図である。 空気ノズルの一部の拡大断面図である。 本発明の第3実施形態の容器送出装置を前方から眺めた状態を示した正面図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の容器送出装置の概略構成を示した断面図である。
以下では先ず、この第1実施形態についてその概要を説明し、その後、各部の詳細を説明する。
この容器送出装置10Aには、矢印Aの向きに循環移動する搬送ベルト111を備えた搬送コンベア11と、矢印Bの向きに循環移動する搬送ベルト121を備えた上コンベア12とを有する。
この容器送出装置10Aには、それら2つの搬送ベルト111,121に挟まれた位置に搬送路13が形成されており、多数の紙コップ20が横向きに順次積み重ねられた状態のスタック30が、紙コップ20の口を前方に向けた姿勢で、その搬送路13上を、2つの搬送ベルト111,121の回転により、矢印Cで示す向きに搬送される。ただし、このスタック30の、矢印Cの向きへの移動は、基体19に回転自在に支持された後述するコマ14により阻止され、スタック30は、先端がコマ14に接し搬送ベルト111,121との間が滑った状態のまま停止している。コマ14が回転すると、スタック30の先頭の、図1に示す紙コップ20Aの位置にある紙コップ20が、紙コップ20Bの位置まで、その紙コップの後方に続く紙コップから前方に引き離される。その前方に引き離された紙コップ20Bにはさらに空気ノズル15から空気が吹き付けられる。先頭の紙コップ20Bは、その空気の吹き付けを受けて、送出し口16から矢印Dで示す向きに前方に送り出され、紙コップ20Cで示すように、前方に待機しているマンドレル50に被せられる。紙コップ20Cを受け取ったマンドレル50は、その受け取った紙コップ20Cに対する次の処理を行なうためにこの位置から移動し、その移動とともに、このマンドレル50に隣接するマンドレル(図示せず)が、この図1に示すマンドレル50と同じ位置に移動して次の紙コップ20を受け取る姿勢となる。
また、コマ14により先頭の紙コップ20が前方に引き離されると、スタック30は、搬送ベルト111,121の駆動により紙コップ1つ分だけ前方に移動する。
図2は、図1に示す容器送出装置10Aで取り扱われる紙コップ20の斜視図、図3は、図2に示す紙コップの、円Rの部分の、矢印X−Xに沿う断面図である。
この紙コップ20は、下方ほど細径のテーパ形状に形成された胴紙21と、底を塞ぐ底紙22とで形成されており、上方に開いた口23を有する。また、胴紙21の上縁211には、その上縁211を一周する、図3に示すように外向きに巻かれたカール212が形成されている。図1に示す容器送出装置10Aは、図2に示す形状の紙コップ20が横向きに順次積み重ねられたスタック30を、紙コップ20の口23を前方に向けて前方に送り、そのスタック30から先頭の1個の紙コップを分離して送出し口16から送り出す装置である。
図4は、図1に示す容器送出装置10Aを前方から眺めた状態を示した正面図である。また図5は、その容器送出装置10Aを斜め前方から眺めた状態を示した斜視図である。ここで、図4には紙コップ20も示されている。一方、図5には紙コップ20は示されておらず、容器送出装置10Aのみが示されている。
図4,図5に示すように、この容器送出装置10Aには、送出し口16を取り巻く周回方向複数箇所(ここに示す例では6箇所)にコマ14が基板19にそれぞれ回転自在に支持されている。この容器送出装置10Aには、コマ14を支持する支持軸142が送出し口16を取り巻く周回方向8箇所に設けられているが、ここでは、上方2箇所の支持軸142にはコマ14は取り付けられていない。この理由については、後述する第2実施形態の説明の際に合わせて説明する。また、空気ノズル15も、送出し口16を取り巻く周回方向複数箇所(ここに示す例では4箇所)に配置され、基体19にそれぞれ固定されている。
コマ14には、その外周面に、螺旋溝141(図5参照)が形成されている。この螺旋溝141は、図1に示す紙コップ20Aの位置にある紙コップ20のカール212(図2,図3参照)が入り込み、コマ14の回転により、その紙コップ20Aの後方に続く紙コップ20の前進を抑えながら紙コップ20Aのみを、図1に示す紙コップ20Bの位置まで前方に送り出す溝である。
図6は空気ノズルの作用説明図である。
この空気ノズル15には、空気流入口15aから矢印Eで示す向きに空気が送り込まれて空気流路15b内を矢印Fで示す向きに流れ、空気吹出口15cから、矢印Gで示すように、コマ14で送り出された紙コップ20Bのカール212を目掛けて空気が吹き出される。
これによりこの紙コップ20Bは、図1に示す矢印Dの向きに前進して、前方に待機しているマンドレル50に被せられる。
図7は、本発明の第2実施形態の容器送出装置の概略構成を示した断面図である。ここでは、上述の第1実施形態と同一の要素については説明を省略し、第1実施形態との相違点について説明する。
図7に示す容器送出装置10Bには、第1実施形態の容器送出装置10Aの空気ノズル15に代わる空気ノズル17が備えられている。
この第2実施形態の容器送出装置10Bの、上述の第1実施形態の容器送出装置10Aとの相違点はこの空気ノズル17の構造にあり、以下、この空気ノズル17を中心に説明する。
この空気ノズル17は、下板171と上板172との2枚で構成されており、上板172には、その上部に空気流入口17aが設けられている。また、下板171と上板172との間には、空気流路17bと空気吹出口17cが設けられている。
図8は、図7に示す容器送出装置10Bを前方から眺めた状態を示した正面図である。
空気ノズル17は前方から眺めたときに円形を成しており、空気吹出口17cは、円環状に形成されている。
この空気ノズル17には、その上部に設けられた空気流入口17aから空気が送り込まれ、送り込まれた空気は、送出し口16を取り巻くように形成された空気流路17b(図7参照)を通って周回方向に流れ、円環状の空気吹出口17cから空気が吹き出される。
図9は、空気ノズル17の一部の拡大断面図である。
空気流入口17aから矢印Hで示す向きに空気ノズル17内に送り込まれた空気は、空気流路17b内を周回方向に流れながら円環状の空気吹出口17cの全域に分配され、その円環状の空気吹出口17cから吹き出される。ここで、この空気吹出口17cは先端側がテーパ状に広がっており、この空気吹出口17cから吹き出された空気は、コマ14の後端に位置する紙コップ20A(図7を合わせて参照)のカール212にも吹き付けられ、その紙コップ20Aがコマ14の回転により送り出された後の、コマ14の前端に位置する紙コップ20Bのカール212にも吹き付けられる。
紙コップ20Bの位置にある紙コップに空気を吹き付けるのは、その紙コップ20Bを、前方に待機しているマンドレル50(図7参照)に向けて送り出すためである。
コマ14により送り出されるよりも前の、コマ14の後端に位置する紙コップ20Aのカール212に空気を吹き付けるのは、以下の理由による。
コマ14の後端に位置する紙コップ20Aがその紙コップ20Aよりもさらに後ろに位置する紙コップ20から引き離されて前方に送り出されるためには、コマ14の後端に位置する紙コップ20Aのカール212が、6個配置されている全てのコマ14(図8参照)の螺旋溝141に確実に入り込む必要がある。これに対し、紙コップ20は、下方(横方向に積まれたスタック30の場合は図7の左方)ほど細径のテーパ形状を有する。このため、横向きに置かれた紙コップ20は底が下に落ちて前方を向いた口23が斜め上に向き勝ちとなる。紙コップ20Aの口23が斜め上を向いた結果、6個のコマ14のうちのいずれか1つのコマ14であってもその螺旋溝141にカール212が入らない状態になってしまうと、その紙コップ20Aは前方には送り出されない。この事態が発生したときは装置を一旦停止し、その送り出されなかった紙コップ20Aを取り除いて稼動を再開する必要がある。
容器スタック30は、2つの搬送ベルト111,121の回転により真横を向くように姿勢が制御されており、これにより紙コップ20Aの口23も前方を向いてはいるが、コマ14の後端に位置する紙コップ20Aのカール212に円環状に空気を吹き付けることは、その位置にある紙コップ20Aの口23をさらに確実に前方に向けるのに役立っている。すなわち、紙コップ20をコマ14の前端にまで送り出しては空気を吹き付けて前方のマンドレル50に紙コップを供給するという動作は繰り返し高速で行われており、空気の吹き付けは間欠的ではあるが高速であるため、紙コップ20Aの口23を正しく前方に向けるのに役立っており、前述の第1実施形態と比べ紙コップ20Aが前方に送り出されないという事故の発生を大きく減少させている。
図8に示すように、この第2実施形態の容器送出装置10Bには、コマ14を支持する支持軸142は周回方向等間隔に8本設けられているが、上2本の支持軸142にはコマ14は取り付けられていない。これは、1つには、コマ14の後端に位置する紙コップ20Aの、周回方向一周に渡って形成されているカール212のうちの上方の部分に、コマ14に遮られることなく空気を強く吹き付けるためである。これにより、紙コップ20Aには、その口23を前方に向かせる力が強く働くことになる。もう1つの理由は、紙コップ20Aの口23が斜め上向きになると、その紙コップ20Aのカール212が上側に位置するコマ14の螺旋溝141に入り難くなる傾向にある。そこで、上2本の支持軸142にはコマ14を支持させないことで、この点でもコマ14の螺旋溝141へのカール212の入り損ねを減らしている。前述の第1実施形態の容器送出装置10Aにおいても、上2本の支持軸142にはコマ14を支持させていないが、これも、コマ14の螺旋溝141へのカール212の入り損ねを減らすためである。
また、この第2実施形態の空気ノズル17は、コマ14の後端に位置する紙コップ20Aのカール212と、コマ14の前端に位置する紙コップ20Bのカール212とに加えさらに、図7に矢印Kで示すように、前方に送り出されている途中の紙コップ20Cの外面の、前方に送り出された領域にも吹き付けられている。これにより、紙コップ20は、一旦送り出された後もさらに勢いを増し、マンドレル50に一層確実に被せられる。
また、前述の第1実施形態の容器送出装置10Aの空気ノズル15は複数本(第1実施形態では4本)備えられており、その位置や姿勢を個々に調整する必要があるが、この第2実施形態の容器送出装置10Bでは、空気ノズル17は下板171と上板172とにより一体に構成されているため、第1実施形態の場合と比べ調整が容易である。
また、上述の通り、この第2実施形態の場合は、紙コップ20のカール212がコマ14の螺旋溝141に入り損ねて装置を停止させる事態を招くことも第1実施形態の場合と比べさらに減少する。
図10は、本発明の第3実施形態の容器送出装置を前方から眺めた状態を示した正面図である。
本発明の第3実施形態の容器送出装置10Cは、この図10にあらわれている、空気ノズル17の空気吹出口17cの形状のみ、前述の第2実施形態の容器送出装置10B(図7〜図9)と異なっている。
前述の第2実施形態の容器送出装置10Bの場合は、図8に示すように、空気吹出口17cは円環状に形成されているが、この図10に示す第3実施形態の容器送出装置10Cの場合、空気吹出口17cは、上下左右4箇所に設けられ、それぞれが円弧状のエアースリットからなる空気吹出口である。これら4箇所の空気吹出口17cの円弧の中心は共通である。すなわちこれらの空気吹出口17cは1つの共通の円の上に形成されている。これら4箇所の空気吹出口17cのうちの上方の空気吹出口は、その共通の円の中心からの開き角が30°〜40°程度であり、他の3箇所の空気吹出口17cの開き角はそれぞれ10°程度である。これら4箇所の空気吹出口17cのそれぞれは、隣接する2つのコマ14どうしの間にバランス良く配置されている。
図8に示すように、第2実施形態の場合は、円環状の空気吹出口17cから、紙コップ20のカール212に、そのほぼ全周を目掛けて空気を吹き出しているが、この場合、空気吹出口17cから吹き出された空気の一部はコマ14に当たり空気の流れが乱れることになる。図10の第3実施形態のように空気吹出口17cを隣接するコマ14どうしの間にバランス良く配置すると、空気吹出口17cから吹き出た空気がコマ14には当たらずに空気の流れが乱されずに済むため、紙コップ20をさらに安定的に送り出すことが可能となる。
ここで、図10に示す第3実施形態における4箇所の空気吹出口17cのうちの上方に位置する空気吹出口のみ広い開き角を有するが、これは、第2実施形態でも説明した通り、カール212のうちの上方の部分に空気を強く吹き付け、紙コップの口を進行方向前方に向かせる力を強く働かせるためである。
尚、上述の各種の実施形態では、本発明にいう鍔部の一例として外向きに巻かれたカール212が形成された紙コップ20を送り出す容器送出装置について説明したが、本発明にいう鍔部は、カールである必要はなく、そのカールを押し潰した形の、上下に2枚重ねされたフランジ、あるいは、上縁を一周する、一枚だけ張り出したフランジ等であってもよい。
また、上述の実施形態では、本発明にいう容器の一例として紙コップ20を取り上げて説明したが、本発明にいう容器は、紙コップに限定されず、容器材料は樹脂でも紙でもよく、さらにそれらの複合体でもよい。
さらに、上述の各実施形態は、容器を横向きに送り出す容器送出装置であるが、本発明の容器送出装置は、容器を横向きに送り出す装置に限られるものではなく、容器を送り出す方向は限定されず、容器を、例えば上方に向けて送り出す装置にも、あるいは下方に向けて送り出す装置にも適用することができる。
10A,10B 容器送出装置
11 搬送コンベア
12 上コンベア
13 搬送路
14 コマ
15,17 空気ノズル
16 送出し口
15a,17a 空気流入口
15b,17b 空気流路
15c,17c 空気吹出口
19 基体
20,20A,20B,20C 紙コップ
21 胴紙
22 底紙
23 口
30 スタック
50 マンドレル
111,121 搬送ベルト
141 螺旋溝
142 支持軸
171 下板
172 上板
211 上縁
212 カール

Claims (7)

  1. 上方に開口して下方ほど細径のテーパ形状に形成され、上縁に、該上縁を一周する、外向きに張り出した鍔部を有する容器が順次積み重ねられ該開口を進行方向に向けて該進行方向前方に送られてきた容器スタックから、該進行方向に向けて該開口が開いた状態にある先頭の1個の容器を分離して、該進行方向前方を向いた送出し口から送り出す容器送出装置であって、
    前記容器の前記鍔部が入り込む螺旋溝が外周面に形成され、回転により先頭の1個の容器を該容器の後方に続く容器から前方に引き離す、前記送出し口を取り巻く周回方向複数所にそれぞれ配置された複数のコマと、
    前記複数のコマにより前方に引き離された先頭の容器の前記鍔部の、前記周回方向複数箇所または該周回方向全周であって、該鍔部の、該開口が開いた向きの前面に対する背面を目掛けて空気を吹き出すことにより、該先頭の容器を前記送出し口から該開口が向いた進行方向に送り出す空気ノズルとを有することを特徴とする容器送出装置。
  2. 前記空気ノズルが、空気の流入を受ける空気流入口と、前記鍔部の、前記周回方向複数箇所または該周回方向全周であって、該鍔部の、該開口が開いた向きの前面に対する背面を目掛けて空気を吹き出す空気吹出口と、前記空気流入口から流入してきた空気を前記空気吹出口に向けて分配する空気流路とを有することを特徴とする請求項1記載の容器送出装置。
  3. 前記空気ノズルが、互いに対面した状態に互いに固定され、前記空気流路と前記空気吹出口を互いの間に形成する2枚の板体を有することを特徴とする請求項2記載の容器送出装置。
  4. 当該容器送出装置が、横向きに寝かせた姿勢の容器スタックから、前記開口が開いた状態にある先頭の前記容器を分離して、該開口が向いた進行方向に送り出す装置であって、
    前記空気ノズルは、前記横向きに寝かせた姿勢の容器の上方の鍔部の部分に、該横向きに寝かせた姿勢の容器の下方の鍔部の部分よりも空気が強く吹き付けられるように開いた前記空気吹出口を有することを特徴とする請求項2又は3記載の容器送出装置。
  5. 前記空気ノズルは、先端がテーパ状に広がった空気吹出口を有し、該空気吹出口から、前記コマの後端に前記鍔部が位置する前記容器の該鍔部と該コマの前端に前記鍔部が位置する前記容器の該鍔部との双方に渡る領域に吹き出すものであることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項に記載の容器送出装置。
  6. 上方に開口して下方ほど細径のテーパ形状に形成され、上縁に、該上縁を一周する、外向きに張り出した鍔部を有する容器が順次積み重ねられ該開口を進行方向に向けて該進行方向前方に送られてきた容器スタックから、該進行方向に向けて該開口が開いた状態にある先頭の1個の容器を分離して、該進行方向前方を向いた送出し口から送り出す容器送出方法であって、
    前記容器の前記鍔部が入り込む螺旋溝が外周面に形成され、回転により先頭の1個の容器を該容器の後方に続く容器から前方に引き離す、前記送出し口を取り巻く周回方向複数所にそれぞれ配置された複数のコマを回転させることにより、該先頭の1個の容器を該容器の後方に続く容器から前方に引き離し、
    前記複数のコマにより前方に引き離された先頭の容器の前記鍔部の、前記周回方向複数箇所または該周回方向全周であって、該鍔部の、該開口が開いた向きの前面に対する背面を目掛けて空気を吹き付けることにより、該先頭の容器を前記送出し口から進行方向に送り出すことを特徴とする容器送出方法。
  7. 空気を吹き付けるにあたり、前記コマの後端に前記鍔部が位置する前記容器の該鍔部と該コマの前端に前記鍔部が位置する前記容器の該鍔部との双方に渡る領域に空気を吹き付けることを特徴とする請求項記載の容器送出方法。
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