JP5817695B2 - タッチ検出装置および車両用ナビゲーション装置 - Google Patents

タッチ検出装置および車両用ナビゲーション装置 Download PDF

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Description

本発明は、静電容量方式のタッチセンサに対するタッチを検出するタッチ検出装置およびそれを備えた車両用ナビゲーション装置に関する。
各種装置における操作用スイッチとして、静電容量方式のタッチセンサを用いたタッチスイッチがある。このようなタッチスイッチに対するタッチ(例えば人の指などの人体の接触)は、次のようにして検出される。すなわち、人体がタッチセンサの電極に接触していない状態での静電容量値を基準値(ベースライン)とし、そのベースラインとタッチセンサの静電容量の検出値とを比較した結果(差分)を用いて、タッチの有無を判定する。
このような静電容量方式のタッチセンサは、外来電波ノイズによる影響で、意図しない動作、つまり誤動作を生じることがある。このような誤動作を防止するため、例えば、ベースラインを周期的に更新することにより判定基準の最適化を図り、ノイズの影響を極力排除するといったイミュニティ(Immunity)対策が行われている。しかし、この方法では、瞬間的なノイズに対する誤動作を抑制することが難しい。
また、特許文献1には、上記イミュニティ対策として、複数のスイッチ(タッチセンサ)のうち、静電容量の変化が最大のものと、最小のものとを比較し、それらの差の絶対値を用いてタッチ操作の検知制御を行う技術が開示されている。
特開2008−143198号公報
特許文献1に記載された方法は、タッチセンサを用いたスイッチが比較的狭い範囲に配置されるようなレイアウトにおいては、有効なイミュニティ対策であると考えられる。しかしながら、特許文献1に記載された方法では、タッチセンサを用いたスイッチが比較的広い範囲に配置されるようなレイアウトにおいて、局所的なノイズが生じると、そのノイズによる誤動作を防止することができない可能性が高い。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、外来電波ノイズに対する誤動作を一層確実に防止することができるタッチ検出装置およびそれを備えた車両用ナビゲーション装置を提供することにある。
請求項1に記載の手段によれば、m個(ただし、mは3以上の自然数)の静電容量方式のタッチセンサに対するタッチを検出するタッチ検出装置である。タッチ検出装置は、静電容量検出手段およびタッチ判定手段を備える。静電容量検出手段は、タッチセンサの静電容量を検出する。タッチ判定手段は、上記検出値に基づいてタッチセンサに対するタッチの有無を判定するタッチ判定処理を行う。
タッチ判定処理は、n個(ただし、nはm−2以下の自然数)のタッチセンサに対するタッチを同時検出可能な処理である。タッチ判定処理は、変化量演算ステップ、最大値取得ステップ、変化量判断ステップ、最小値取得ステップ、中間値取得ステップおよび判定ステップを含む。変化量演算ステップでは、上記検出値に基づいてタッチセンサの静電容量の変化量が求められる。最大値取得ステップでは、各タッチセンサのうち、変化量が最大のタッチセンサの検出値が最大値として取得される。変化量判断ステップでは、最大値および所定の基準値の差が第1判定値を超えるか否かが判断される。変化量判断ステップにおいて、最大値および基準値の差が第1判定値を超える場合、(a)外来電波ノイズなどの影響によりタッチセンサの静電容量値が大きく変化した、または、(b)変化量が最大のタッチセンサに対するタッチが実際に行われた、のいずれかであると考えられる。
(a)である場合、各タッチセンサの静電容量値は、タッチセンサの周囲における外来電波ノイズなどの影響により変化して互いにおおむね同様の値になる。一方、(b)である場合、複数のタッチセンサのうち、タッチされた(人体が接触した)タッチセンサの静電容量値だけが大きく変化するが、その他のタッチセンサの静電容量値は、ほとんど変化することなく互いにおおむね同様の値になる。このような傾向を踏まえ、本手段では、次のようにして上記(a)および(b)のケースを切り分けるようにしている。
すなわち、最小値取得ステップでは、変化量判断ステップにおいて最大値および基準値の差が第1判定値を超えると判断された場合に、各タッチセンサのうち、変化量が最小のタッチセンサの検出値が最小値として取得される。また、中間値取得ステップでは、変化量判断ステップにおいて最大値および基準値の差が第1判定値を超えると判断された場合に、各タッチセンサのうち、変化量がn+1番目に大きいタッチセンサの検出値が中間値として取得される。つまり、中間値は、変化量が最大および最小のタッチセンサの検出値を除いたタッチセンサの検出値であり、且つ、同時検出の対象とならない検出値の中で変化量が最も大きいタッチセンサの検出値である。
判定ステップでは、最大値および中間値の差が第2判定値を超えるという第1条件と、中間値および最小値の差が第3判定値未満であるという第2条件とを満たすか否かに基づいてタッチの有無が判断される。上記したような中間値が、最大値に比べて十分に(その程度は第2判定値により定められる)小さい値であり、且つ、中間値が、最小値に対して十分に(その程度は第3判定値により定められる)近い値である場合、前述した傾向によれば、(b)のケースである可能性が極めて高い。そのため、判定ステップでは、第1条件および第2条件の双方を満たす場合に、変化量が最大のタッチセンサに対するタッチが行われたと判定される。一方、中間値が最大値に近い値である場合または中間値が最小値に近い値でない場合、前述した傾向によれば、(a)のケースである可能性が極めて高い。そのため、判定ステップでは、第1条件および第2条件の少なくとも一方を満たさない場合に、ノイズによる静電容量の変化である(ノイズ環境である)と判定される。
このように、本手段によれば、タッチセンサの周囲の環境がノイズ環境である場合において、そのノイズの影響により生じるタッチセンサの静電容量の変化に基づいてタッチを誤検知することなく、実際にタッチが行われた場合には、そのタッチを精度よく検知することができる。しかも、本手段によれば、静電容量の変化量が最大である最大値と、最小である最小値と、それらの中間である中間値とを用いた上記第1および第2条件の成立の可否に基づいて、ノイズ環境であるか、あるいは実際にタッチされたのかを判定するため、局所的なノイズによる誤検知の発生も抑えられる。つまり、本手段によれば、外来電波ノイズに対する誤動作を一層確実に防止することができる。
第1の実施形態を示すもので、車両用ナビゲーション装置のブロック図 車両用ナビゲーション装置の表示部を中心とする外観正面図 タッチ検出装置の概略的な構成を示すブロック図 タッチ検知部による処理内容を示すフローチャート 判定制御部による処理内容を示すフローチャート 複数のタッチセンサの静電容量変化の一例を示す図 第2の実施形態を示すもので、判定ステップに追加する処理を示す図 第3の実施形態を示す図7相当図
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について図1〜図6を参照しながら説明する。
図1に示すように、車両用ナビゲーション装置1は、装置の動作全般を制御する機能を有した制御回路2に対して、位置検出器3、外部メモリ4、キーポジション検出部5、地図データ入力装置6、入力操作部7、表示部8および音声出力装置9などが接続された構成となっている。
制御回路2は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、CPU、ROM、AM、I/Oおよびこれらを接続するバスなど(いずれも図示せず)を備えている。このうち、ROMにはカーナビゲーション装置を動作させるための制御プログラムなどが格納され、RAMにはプログラム実行時の処理データや地図データ入力装置6から取得した地図データなどが一時的に格納される。
位置検出器3は、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を受信して車両の位置を検出するGPS受信機3a、車両の進行方向を検出するジャイロスコープ3b、車両の前後方向への速度を検出する車速センサ3c、車両の進行方位を検出する地磁気センサ3dなどを備えている。それら各センサは、それぞれが固有の性質に基づく誤差を有しているため、互いの出力結果をそれぞれ補間しながら使用するように構成されている。なお、要求される精度によってはこれらの一部のみで構成してもよいし、さらに、ステアリングの操舵角を検出する回転センサや、各転動輪に配置される車輪センサなどを加えてもよい。
外部メモリ4は、例えばフラッシュメモリカードなどにより構成されたもので、例えば、地点登録データ、音楽データおよび映像データなどの特定データの保存や呼出などを行うために設けられている。キーポジション検出部5は、車両用ナビゲーション装置1が搭載されている自動車(車両)のイグニッションスイッチ(図示せず)のキー位置(キーポジション)を検出することによってエンジンのオン/オフ、すなわち、電源のオン/オフを検出する機能を有している。また、地図データは、地図データを含む各種データを入力するための地図データ入力装置6を介して入力される。地図データ入力装置6の記憶媒体としては、そのデータ量からCD−ROM、DVDもしくはハードディスクなどを用いるのが一般的であるが、メモリカードなどの他の媒体を用いてもよい。
表示部8は、地図や文字などを表示するための例えばカラー液晶ディスプレイを含んで構成されており、車両の運転席近傍に設置される。表示部8の画面には、位置検出器3より入力された車両の現在位置を示すマーカと、地図データ入力装置6を介して入力された地図データと、さらに地図上に表示する誘導経路や設定地点の目印などの付加データとが重畳して表示される。さらに、ユーザによる目的地などの検索および入力のための各種入力画面、並びに各種のメッセージやインフォメーションなども表示される。さらに、車両用ナビゲーション装置1は、走行案内をドライバに、音声出力装置9を介して音声により報知するように構成されており、表示部8による表示と音声出力装置9による音声出力との双方でドライバに走行案内を行う。
図1および図2に示すように、入力操作部7は、表示部8と一体的に配置され、例えば抵抗膜方式を用いてなるタッチパネル7m、本体10の前面部であって表示部8の周囲(左右)に配置されたスイッチ7a〜7lなどで構成され、各種入力に使用される。スイッチ7kおよび7lは、メカニカルなプッシュスイッチ(ハードスイッチ)である。スイッチ7a〜7jは、静電容量方式のタッチセンサを用いた構成、つまりタッチスイッチである。なお、このようなタッチスイッチが、さらに表示部8の上下にも配置された構成であってもよい。また、これら操作子7a〜7mと同等の機能を有するリモコン(図示せず)も設けられており、このリモコンからの操作信号は、リモコンセンサ7nを通じて制御回路2に与えられる。
スイッチ7a〜7jに対するタッチ操作、つまりタッチセンサに対するタッチは、図3に示すタッチ検出装置11により検出される。なお、図1では、タッチ検出装置11の図示を省略している。タッチ検出装置11は、10個のタッチスイッチ7a〜7jのうち、1個のタッチスイッチに対するタッチを同時検出可能な構成である(m=10、n=1)。タッチ検出装置11による検出結果は、制御回路2に与えられる。タッチ検出装置11は、静電容量検出部12(静電容量検出手段に相当)、タッチ検知部13および判定制御部14により構成される。本実施形態では、タッチ検知部13および判定制御部14により、タッチ判定手段15が構成されている。
静電容量検出部12は、スイッチ7a〜7jのそれぞれに対応するタッチセンサ16a〜16jの静電容量の値を検出する。静電容量検出部12により検出されるタッチセンサ16a〜16jの静電容量の検出値は、タッチ検知部13に与えられる。詳細は後述するが、タッチ検知部13は、静電容量検出部12から与えられるタッチセンサ16a〜16jの静電容量の検出値に基づいて、タッチセンサ16a〜16jに対するタッチ(ひいてはスイッチ7a〜7jに対するタッチ操作)の有無を判定するタッチ判定処理を実行可能に構成されている。また、タッチ検知部13は、判定制御部14から処理を実行する旨の指令が与えられるとタッチ判定処理を実行する。
タッチ検知部13は、各タッチセンサ16a〜16jに対するタッチの有無に関する情報(操作検知情報およびノイズ環境情報)を判定制御部14に対して出力する。判定制御部14は、所定周期(例えば1/1000秒)毎に、タッチ検知部13に対してタッチの有無を判定する処理の実行を指令する。詳細は後述するが、判定制御部14は、タッチ検知部13から与えられる操作検知情報およびノイズ環境情報に基づいて、タッチセンサ16a〜16jに対するタッチの有無を最終判定する。判定制御部14による最終判定の結果は、タッチセンサ16a〜16j、つまりスイッチ7a〜7jの操作結果として、制御回路2に与えられる。
次に、タッチ検出装置11によるタッチセンサ16a〜16jに対するタッチの検出動作について、図4および図5のフローチャートに沿って説明する。
タッチ検知部13によるタッチ判定処理は、図4に示すフローチャートのとおりである。すなわち、ステップS1では、ベースラインC_BL(基準値に相当)が定義される。ベースラインの定義方法は、システムにより異なるが、その一例として、例えば直近の静電容量値の時間平均を用いることができる。ステップS2では、静電容量検出部12から与えられる検出値に基づいて、各タッチセンサ16a〜16jの静電容量の変化量が求められる。その変化量は、例えば、所定のサンプリング周期毎の静電容量値の差分として求めることができる。ステップS2は、変化量演算ステップに相当する。
ステップS3では、タッチセンサ16a〜16jのうち、ステップS2で求められた変化量が最大のタッチセンサの検出値が最大値C_MAXとして取得される。ステップS3は、最大値取得ステップに相当する。ステップS4では、最大値C_MAXおよびベースラインC_BLの差が、第1判定値を超えるか否かが判断される。第1判定値は、適用されるシステムにより、ファクタが異なるが、主に組み付け状態や、基板の設計、使用するマイクロコンピュータの仕様などに合わせて適宜設定すればよい。ステップS4は、変化量判断ステップに相当する。
最大値C_MAXおよびベースラインC_BLの差が第1判定値を超える場合(ステップS4で「YES」)、タッチセンサ16a〜16jのうち、少なくとも1つの静電容量の変化が大きい。この場合、(a)外来電波ノイズなどの影響によりタッチセンサ16a〜16jの静電容量値が大きく変化した、または、(b)変化量が最大のタッチセンサに対するタッチが実際に行われた、のいずれかであると考えられる。
図6は、4つのタッチセンサの静電容量の検出値の変化の一例を概略的に示している。なお、図6における検出値は、ローパスフィルタ(LPF)により高周波成分をカットした後のものである。図6において、期間T1、T4およびT6は、4つのタッチセンサのいずれもタッチされておらず且つ外来電波ノイズの影響が生じている期間である。つまり、期間T1、T4およびT6は、上記(a)の状態に該当する。このような期間T1、T4およびT6では、4つのタッチセンサの静電容量の検出値は、タッチセンサの周囲における外来電波ノイズなどの影響により変化(上昇)して互いにおおむね同様の値になっている。
図6において、期間T2、T3、T5およびT7は、4つのタッチセンサのうち1つのタッチセンサに対するタッチが実際に行われている期間である。つまり、期間T2、T3、T5およびT7は、上記(b)の状態に該当する。このような期間T2、T3、T5およびT7では、4つのタッチセンサのうち、タッチされた(人体が接触した)タッチセンサの静電容量の検出値だけが大きく変化するが、その他のタッチセンサの静電容量の検出値は、ほとんど変化することなく互いにおおむね同様の値になっている。このような静電容量変化の傾向を踏まえ、後述するステップS5以降の処理において、上記(a)および(b)のケースを切り分けるようにしている。
一方、最大値C_MAXおよびベースラインC_BLの差が第1判定値以下である場合(ステップS4で「NO」)、タッチセンサ16a〜16jの静電容量の変化がいずれも小さい。つまり、(a)外来電波ノイズなどの影響によりタッチセンサ16a〜16jの静電容量値が大きく変化した、および、(b)変化量が最大のタッチセンサに対するタッチが実際に行われた、のいずれでもないと考えられる。従って、ステップS5に進み、ベースラインC_BLが更新される。ステップS11の実行後は、ステップS2に戻る。
さて、ステップS5では、タッチセンサ16a〜16jのうち、ステップS2で求められた変化量が最小のタッチセンサの検出値が最小値C_MINとして取得される。ステップS5は、最大値取得ステップに相当する。ステップS6では、タッチセンサ16a〜16jのうち、ステップS2で求められた変化量がn+1番目、つまり2番目に大きいタッチセンサの検出値が中間値C_Nとして取得される。中間値C_Nは、変化量が最大および最小のタッチセンサの検出値を除いたタッチセンサの検出値であり、且つ、同時検出の対象とならない検出値の中で変化量が最も大きいタッチセンサの検出値である。ステップS6は、中間値取得ステップに相当する。なお、ステップS5、S6の実行順は入れ替えることが可能である。
ステップS7では、ステップS3で取得された最大値C_MAXおよびステップS6で取得された中間値C_Nの差が、第2判定値を超えるか否かが判断される。第2判定値は、第1判定値と同様に、適用されるシステムに適するように適宜設定すればよい。ステップS7において、差が第2判定値以下である場合(「NO」)、ステップS10に進む。一方、ステップS7において、差が第2判定値を超える場合(「YES」)、ステップS8に進む。
ステップS8では、ステップS6で取得された中間値C_NおよびステップS5で取得された最小値C_MINの差が、第3判定値未満であるか否かが判断される。第3判定値は、第1判定値と同様に、適用されるシステムに適するように適宜設定すればよい。ステップS8において、差が第3判定値以上である場合(「NO」)、ステップS10に進む。一方、ステップS8において、差が第3判定値未満である場合(「YES」)、ステップS9に進む。ステップS9では、変化量が最大のタッチセンサに対するタッチが行われた(タッチ有り)と判定され、その旨を示す操作検知情報が出力される。
ステップS10では、タッチセンサ16a〜16jのいずれに対してもタッチが行われておらず(タッチ無し)、ノイズによる静電容量の変化である(ノイズ環境)と判定され、その旨を示すノイズ環境情報が出力される。ステップS10の実行後はステップS11に進む。このように、本実施形態ではステップS7およびS8の双方で「YES」の場合、変化量が最大のタッチセンサに対するタッチが行われたと判定される。また、ステップS7またはS8で「NO」の場合、ノイズによる静電容量の変化であると判定される。すなわち、本実施形態では、ステップS7〜S10は、判定ステップに相当する。また、ステップS7で「YES」が第1条件に相当し、ステップS8で「YES」が第2条件に相当する。さらに、ステップS7およびS8の実行順は入れ替えることが可能である。
続いて、車両用ナビゲーション装置1において、タッチ検知部13による上記処理が実際に行われる際における動作の一例を説明する。
「1」スイッチに対するタッチが行われている際に瞬間的にノイズが発生した場合
例えば、ユーザが携帯電話機を手にしたまま、スイッチ7a〜7jのいずれかを操作する場合、スイッチ7a〜7jは携帯電話機から発信される電波(外来電波ノイズに相当)による影響を受けることになる。このような場合でも、本実施形態によれば、次のようにして、そのノイズによる誤検知を防止しつつ、ノイズが収まった後にタッチ操作を検知することができる。なお、この場合、説明を簡単にするため、タッチセンサの数を5個(m=5)としている。また、以下の説明で用いる静電容量に関する各数値は、動作の流れ(原理)を説明し易くするために設定した説明用の値であり、実際の値ではない。
まず、最初にベースラインC_BLが定義される(ステップS1)。ここでは、ベースラインC_BLを0.1とする(C_BL=0.1)。その後、各タッチセンサの静電容量の変化量が求められる(ステップS2)。ここでは、求められた5つの変化量を、例えば「1.0,1.1,1.2,4.5,5.0」としている。従って、ステップS3にて取得される最大値C_MAXは5.0となる(C_MAX=5.0)。
続いて、最大値C_MAXおよびベースラインC_BLの差が第1判定値を超えるか否かが判断される(ステップS4)。ここでは、第1判定値を1.0としている。従って、上記差(C_MAX-C_BL)は、4.9(=5.0-0.1)となり、第1判定値(=1.0)を超える。そのため、ステップS5に進む。
この場合、ステップS5およびS6にて取得される最小値C_MINは1.0となり(C_MIN=1.0)、中間値C_Nは4.5となる(C_N=4.5)。その後、最大値C_MAXおよび中間値C_Nの差が第2判定値を超えるか否かが判断される(ステップS7)。ここでは、第2判定値を3.0としている。従って、上記差(C_MAX-C_N)は、0.5(=5.0-4.5)となり、第2判定値(=3.0)以下となる。そのため、ステップS10に進み、ノイズ環境であると判定される。
その後、ステップS11にてベースラインC_BLが更新され、ステップS2に戻る。ここでは、ベースラインC_BLは、前と同一の値(=0.1)に更新されたとしている。2回目に実行されるステップS2において、求められる5つの変化量を、例えば「1.0,1.1,1.2,1.1,4.5」としている。つまり、この時点においては、ノイズの発生が収まっているものとしている。従って、ステップS3にて取得される最大値C_MAXは4.5となる(C_MAX=4.5)。
続いて実行されるステップS4においても、最大値C_MAXおよびベースラインC_BLの差(=4.4)が第1判定値(=1.0)を超える。そのため、ステップS5に進む。この場合、ステップS5およびS6にて取得される最小値C_MINは1.0となり(C_MIN=1.0)、中間値C_Nは1.2となる(C_N=1.2)。続いて実行されるステップS7において、上記差(C_MAX-C_N)は、3.3(=4.5-1.2)となり、第2判定値(=3.0)を超える。そのため、ステップS8に進む。
続いて、中間値C_Nおよび最小値C_MINの差が第3判定値を超えるか否かが判断される(ステップS8)。ここでは、第3判定値を1.5としている。従って、上記差(C_N-C_MIN)は、0.2(=1.2-1.0)となり、第3判定値(=1.5)未満となる。そのため、ステップS9に進み、変化量が最大のタッチセンサに対するタッチが行われたと判定される。このように、本処理によれば、瞬間的なノイズが生じた場合、その影響による誤検知(誤動作)の発生が防止されるとともに、そのノイズが収まると直ちにタッチセンサに対するタッチが検知されることになる。
「2」スイッチに対するタッチが行われていない際にノイズが発生した場合
例えば、例えば携帯電話機などの電波を発信する電子機器がスイッチ7a〜7jに近づけられた場合、スイッチ7a〜7jはその電波(外来電波ノイズに相当)による影響を受けることになる。このような場合でも、本実施形態によれば、次のようにして、そのノイズによる誤検知を防止することができる。
まず、最初にベースラインC_BLが定義される(ステップS1)。ここでは、ベースラインC_BLを0.1とする(C_BL=0.1)。その後、各タッチセンサの静電容量の変化量が求められる(ステップS2)。ここでは、求められた5つの変化量を、例えば「1.0,1.1,1.2,4.5,5.0」としている。従って、ステップS3にて取得される最大値C_MAXは5.0となる(C_MAX=5.0)。
続いて、最大値C_MAXおよびベースラインC_BLの差が第1判定値を超えるか否かが判断される(ステップS4)。ここでは、第1判定値を1.0としている。従って、上記差(C_MAX-C_BL)は、4.9(=5.0-0.1)となり、第1判定値(=1.0)を超える。そのため、ステップS5に進む。
この場合、ステップS5およびS6にて取得される最小値C_MINは1.0となり(C_MIN=1.0)、中間値C_Nは4.5となる(C_N=4.5)。その後、最大値C_MAXおよび中間値C_Nの差が第2判定値を超えるか否かが判断される(ステップS7)。ここでは、第2判定値を3.0としている。従って、上記差(C_MAX-C_N)は、0.5(=5.0-4.5)となり、第2判定値(=3.0)以下となる。そのため、ステップS10に進み、ノイズ環境であると判定される。その後、ステップS11にてベースラインC_BLが更新され、ステップS2に戻る。このように、本処理によれば、スイッチ7a〜7jの周囲にノイズが生じている状態(ノイズ環境)であっても、その影響による誤検知(誤動作)の発生が防止される。
判定制御部14による処理は、図6に示すフローチャートのとおりである。すなわち、ステップU1では、タッチ検知部13から与えられるノイズ環境情報に基づいて、ノイズ環境であるか否かが判断される。ノイズ環境であると判断された場合(ステップU1で「YES」)、ステップU2に進み、ノイズ環境でないと判断された場合(ステップU1で「NO」)、ステップU3に進む。ステップU2では、変数αが設定値x(例えば「4」)に設定され(α=4)、ステップU3では、変数αが設定値y(例えば「2」)に設定される(α=2)。変数αは、後述する同一のタッチセンサに対するタッチ判定の連続回数を定義するためのものである。設定値x、yは、「x>y」の関係を満たす自然数であればよく、適宜変更可能である。
ステップU4では、タッチ検知部13から与えられる操作検知情報に基づいて、各タッチセンサ16a〜16jに対するタッチ判定の有無を確認する。タッチセンサ16a〜16jに対するタッチ判定が無い場合(ステップU4で「NO」)、そのまま処理が終了される(エンド)。一方、タッチセンサ16a〜16jの少なくとも1つに対するタッチ判定が有る場合(ステップU4で「YES」)、ステップU5に進む。
ステップU5では、同一のタッチセンサに対してα(判定回数に相当)回連続してタッチが行われたと判定されたか否かが判断される。同一のタッチセンサに対してα回連続してタッチ判定有りと判断された場合(ステップU5で「YES」)、そのタッチセンサに対するタッチが行われたと最終判定が行われる。一方、同一のタッチセンサに対してα回連続してタッチ判定有りと判断されなかった場合(ステップU5で「NO」)、そのまま処理が終了される(エンド)。
以上説明したように、本実施形態によれば、スイッチ7a〜7j(タッチセンサ16a〜16j)の周囲の環境がノイズ環境である場合において、そのノイズの影響により生じるタッチセンサの静電容量の変化に基づいてタッチを誤検出することがない。また、そのようなノイズ環境において実際にタッチが行われた場合、ノイズが収まった時点にて直ちに、そのタッチを精度よく検知することができる。
さて、従来技術のように、静電容量の変化量が最大である最大値C_MAXと、最小である最小値C_MINとの比較(差分)に基づいてタッチの有無を判断すると、次のような問題が生じる。すなわち、各タッチセンサが比較的広い範囲に配置されたレイアウトにおいて、局所的なノイズが生じると、そのノイズの影響を最も受ける1つのタッチセンサの静電容量値が突出して上昇する。また、そのタッチセンサの付近に配置されたタッチセンサの静電容量値は、それに比較して緩やかに上昇する。さらに、ノイズ発生場所から遠い場所に位置するタッチセンサの静電容量値は、ほとんど変化しない。このような場合、最大値および最小値の差分による判断によれば、静電容量値が突出して上昇したタッチセンサに対するタッチが行われたと誤った判定がなされてしまう可能性が高い。
これに対し、本実施形態によれば、最大値C_MAXおよび最小値C_MINと、それらの中間であり且つ同時検出の対象とならないタッチセンサの検出値の中で最も変化量が大きい検出値である中間値との比較(第1および第2条件成立の可否)に基づいて、ノイズ環境であるのか、あるいは実際にタッチされたのかを判定する。そのため、各タッチセンサが比較的広い範囲にわたって配置されるようなレイアウトであっても、局所的なノイズによる誤検知の発生を抑えることができる。例えば、車両用ナビゲーション装置1の場合、助手席に乗車している同乗者が携帯電話機による通話を行うと、助手席側に配置されたスイッチ7a〜7gだけが、その携帯電話機から発信される電波の影響を受けることになる。このような場合であっても、本実施形態によれば、その局所的なノイズによる誤検知の発生が抑えられる。
また、タッチ検知部13は、タッチ判定処理を所定周期毎に繰り返し実行し、判定制御部14は、その繰り返し実行されるタッチ判定処理において、同一のタッチセンサに対してα回だけ連続してタッチが行われたと判定した時点で、そのタッチセンサに対するタッチが行われたと最終判定する。このような処理が行われることによっても、瞬間的なノイズに対する誤検知を抑制するという効果が得られる。そして、判定制御部14は、タッチ検知部13によりノイズ環境であると判定されていない場合にはαの値を2とし、ノイズ環境であると判定されている場合にはαの値を4とする。つまり、タッチ判定処理において、ノイズによる静電容量の変化であると判定された場合、上記連続回数が増加される。このような処理によれば、瞬間的なノイズに対する誤検知の抑制効果が一層高まる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図7を参照しながら説明する。
本実施形態において、タッチ検出装置11は、10個のタッチスイッチ16a〜16jのうち、2個以上のタッチスイッチに対するタッチを同時検出可能な構成としている(m=10、n≧2)。そのため、タッチ検知部13による処理(タッチ判定処理)は、次のように変更される。例えば、2個のタッチスイッチに対するタッチを同時検出可能な構成とする場合、判定ステップ(ステップS7〜S10)に対して図7に示す処理が追加される。
図7に示すように、ステップS9において静電容量の変化量が最大のタッチセンサに対するタッチが行われたと判定された後、ステップV1が実行される。ステップV1では、最大値C_MAXおよび静電容量の変化量が2番目に大きいタッチセンサの検出値C_2の差が、第4判定値未満であるか否かが判断される。第4判定値は、第1判定値と同様に、適用されるシステムに適するように適宜設定すればよい。ステップV1において、差が第4判定値以上である場合(「NO」)、1つのタッチセンサだけに対してタッチが行われたと考えられる。そのため、ステップV2を実行することなく、そのまま処理を終了する。一方、ステップV1において、差が第4判定値未満である場合(「YES」)、2つのタッチセンサに対して同時にタッチが行われたと考えられる。そのため、ステップV2に進む。ステップV2では、変化量が2番目に大きいタッチセンサに対するタッチが行われた(タッチ有り)と判定され、その旨を示す操作検知情報が出力される。
なお、3個以上のタッチスイッチに対するタッチを同時検出可能な構成とする場合(n≧3)、図7に示す処理を次のように変更すればよい。すなわち、10個のタッチセンサ16a〜16jのうち変化量が2番目に大きいものからn番目に大きいものまでのそれぞれの検出値について、最大値C_MAXとの差を求める。そして、その差が第4判定値未満である検出値に対応するタッチスイッチに対するタッチが行われたと判定し、その旨を示す操作検知情報を出力する。
以上説明したように、本実施形態によれば次のような効果が得られる。すなわち、製品の仕様として2つ以上のスイッチを同時に操作することで実現する機能を搭載する場合がある。本実施形態によれば、このような機能(マルチタッチ)を実現しつつ、外来電波ノイズに対する誤動作を防止することができるという効果が得られる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図8を参照しながら説明する。
本実施形態において、タッチ検出装置11は、10個のタッチスイッチ16a〜16jのうち、1個以上のタッチスイッチに対するタッチを同時検出可能な構成としている(m=10、n≧1)。そのため、タッチ検知部13による処理(タッチ判定処理)は、次のように変更される。
図8に示すように、ステップS9において静電容量の変化量が最大のタッチセンサに対するタッチが行われたと判定された後、ステップW1が実行される。ステップW1では、nの値がデクリメントされる(n=n−1)。続くステップW2では、nの値が0であるか否かが判断される。nの値が0である場合(ステップW2で「YES」)、そのまま処理が終了される。
例えば、1個のタッチスイッチに対するタッチを同時検出可能な構成である場合(n=1)、最初にステップW2が実行される時点で「n=0」となり、ステップW3以降の処理が実行されることなく、処理が終了する。一方、2個以上のタッチスイッチに対するタッチを同時検出可能な構成である場合(n≧2)、最初にステップW2が実行される時点では「n≧1」となり、マルチタッチの判定を行うためのステップW3以降の処理が実行されることになる。
さて、nの値が0ではない場合(ステップW2で「NO」)、ステップW3に進む。ステップW3では、この時点において静電容量の変化量が最大のものが以降の判定対象から除外される。すなわち、ステップS3において最大値C_MAXとして取得された検出値が、この後に再度実行されるステップS3以降の処理における判定対象から除外される。その結果、この後に再度実行されるステップS3では、前回の処理実行時に静電容量の変化が2番目に大きかったものが最大値C_MAXとして取得されることになる。
続くステップW4では、第1判定値、第2判定値および第3判定値が変更される。この後に再度実行されるステップS3以降の処理では、元々静電容量の変化が最大であったものを判定対象から除外した上で行われる。そのため、ステップS3で取得される最大値C_MAXおよびステップS6で取得される中間値C_Nは、前回取得されたものとは異なる値となる。従って、このような変化に合わせて、ステップS4、S7、S8において最適な判定結果が得られるように、第1〜第3判定値を変更すればよい。ステップW4の実行後は、図4のステップS3に戻る。そして、再びステップS3以降の処理が実行され、前回の処理実行時に静電容量の変化が2番目に大きかったものに対するタッチの判定が行われる。上記処理は、同時検出可能なタッチスイッチの数に応じた回数だけ繰り返される。
以上説明した本実施形態によっても、第1の実施形態および第2の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施形態のタッチ判定処理は、同一の処理内容によって、1個のタッチセンサに対するタッチを検出するシングルタッチ検知および2個以上のタッチセンサに対するタッチを同時検出するマルチタッチ検知のいずれにも対応できるため、その汎用性が高くなるという効果が得られる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
車両用ナビゲーション装置1のタッチパネル7mとして、静電容量方式のタッチスイッチを用いた構成を採用することもできる。その場合、タッチパネル7mのタッチスイッチに対して、上記各実施形態と同様のタッチ判定処理などを適用することができる。
スイッチ7a〜7jとしては、1つのスイッチに対して1つのタッチセンサを設けた構成に限らずともよく、1つのスイッチに対して複数のタッチセンサを設けた構成であってもよい。
判定制御部14が行う図5の処理内容から、ステップU1〜U3およびU5を省略してもよい。すなわち、判定制御部14は、タッチ検知部13から所定のタッチセンサに対するタッチが行われたと判定した旨の操作検知情報が与えられると(ステップU4で「YES」)、ステップU6に進み、そのタッチセンサに対するタッチが行われたと最終判定を行ってもよい。
タッチ検出装置11を、2個のタッチスイッチに対するタッチを同時検出可能な構成とする(n=2)場合、タッチ判定処理(図4に示す処理)を次のように変更することもできる。すなわち、ステップS4において、静電容量の変化量が2番目に大きいタッチセンサの検出値C_2およびベースラインC_BLの差が、第1判定値を超えるか否かを判断する。また、ステップS7において、静電容量の変化量が2番目に大きいタッチセンサの検出値C_2および中間値C_Nの差が、第2判定値を超えるか否かを判断する。このようにすれば、マルチタッチを精度よく検出することが可能となる。
タッチ検出装置11は、車両用ナビゲーション装置1に設けられたスイッチ7a〜7jに対するタッチを検出する用途に限らず、m個(ただし、mは3以上の自然数)の静電容量方式のタッチセンサに対するタッチを検出する用途全般に用いることができる。例えば、タッチパネルを備えた比較的大画面(例えば50インチ)の表示装置に適用した場合、次のような効果が得られる。すなわち、サイズの大きいタッチパネルにおいて、タッチセンサが広範囲に分散した場合、そのタッチパネルの片側付近に携帯電話機などの電波を発する電子機器が持って行かれると、その片側に配置されるタッチセンサだけが携帯電話機などが発信する強い電波の影響を受けることになる。このような場合でも、上記各実施形態に示した各処理が行われることにより、その電波による誤検知(誤動作)の発生を防止することができる。
図面中、1は車両用ナビゲーション装置、7a〜7jはスイッチ、11はタッチ検出装置、12は静電容量検出部(静電容量検出手段)、15はタッチ判定手段、16a〜16jはタッチセンサを示す。

Claims (4)

  1. m個(ただし、mは3以上の自然数)の静電容量方式のタッチセンサ(16a〜16j)に対するタッチを検出するタッチ検出装置(11)であって、
    前記タッチセンサ(16a〜16j)の静電容量の値を検出する静電容量検出手段(12)と、
    前記静電容量検出手段(12)の検出値に基づいて前記タッチセンサ(16a〜16j)に対するタッチの有無を判定するタッチ判定処理を実行するタッチ判定手段(15)と、
    を備え、
    前記タッチ判定処理は、
    前記m個のタッチセンサ(16a〜16j)のうち、n個(ただし、nはm−2以下の自然数)のタッチセンサに対するタッチを同時検出可能な処理であって、
    前記静電容量検出手段(12)の検出値に基づいて前記タッチセンサ(16a〜16j)の静電容量の変化量を求める変化量演算ステップと、
    前記各タッチセンサ(16a〜16j)のうち変化量が最大のタッチセンサの検出値を最大値として取得する最大値取得ステップと、
    前記最大値および所定の基準値の差が第1判定値を超えるか否かを判断する変化量判断ステップと、
    前記変化量判断ステップにおいて前記差が第1判定値を超えると判断された場合に、前記各タッチセンサ(16a〜16j)のうち変化量が最小のタッチセンサの検出値を最小値として取得する最小値取得ステップと、
    前記変化量判断ステップにおいて前記差が第1判定値を超えると判断された場合に、前記各タッチセンサ(16a〜16j)のうち変化量がn+1番目に大きいタッチセンサの検出値を中間値として取得する中間値取得ステップと、
    前記最大値および前記中間値の差が第2判定値を超えるという第1条件と前記中間値および前記最小値の差が第3判定値未満であるという第2条件との双方を満たす場合に前記変化量が最大のタッチセンサに対するタッチが行われたと判定し、前記第1条件および前記第2条件の少なくとも一方を満たさない場合にノイズによる静電容量の変化であると判定する判定ステップと、
    を含むことを特徴とするタッチ検出装置。
  2. 前記タッチ判定手段は、
    前記タッチ判定処理を所定周期毎に繰り返し実行し、その繰り返される前記タッチ判定処理において、同一のタッチセンサに対して所定の判定回数だけ連続してタッチが行われたと判定した時点で、そのタッチセンサに対するタッチが行われたと最終判定を行い、
    前記判定ステップにおいてノイズによる静電容量の変化であると判定した場合、前記判定回数を増加させることを特徴とする請求項1に記載のタッチ検出装置。
  3. 前記nが2以上である場合、
    前記判定ステップでは、さらに、
    前記m個のタッチセンサ(16a〜16j)のうち前記変化量が2番目に大きいものからn番目に大きいものまでのそれぞれの検出値について前記最大値との差を求め、その差が第4判定値未満である検出値に対応するタッチスイッチに対するタッチが行われたと判定することを特徴とする請求項1または2記載のタッチ検出装置。
  4. 静電容量方式のタッチセンサ(16a〜16j)を用いたスイッチ(7a〜7j)と、
    請求項1〜3のいずれか一つに記載のタッチ検出装置(11)と、
    を備え、
    前記タッチ検出装置(11)を用いて前記スイッチ(7a〜7j)に対するタッチ操作の検出を行うことを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
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