JP5817542B2 - シリコン基板の製造方法 - Google Patents
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しかし、CZ結晶においては偏析現象のために結晶成長軸方向に均一な抵抗率を得ることが難しい。そこで、従来、均一な抵抗率が得られやすいエピタキシャルウエーハ等が用いられてきた。
しかしこれらの方法においては、結晶が有転位化してしまい単結晶を育成するのが極めて難しいという問題があり、広く実用化されるには至っていない。
しかし、この方法は原子炉が必要でありコストが高く、供給も安定しないという問題がある。
このような方法で結晶軸方向の均一性を向上させるためには、主ドープ剤の偏析係数が副ドープ剤の偏析係数より大きくなくてはならない。P型用として一般的に用いられるドーパントは3族のBであり偏析係数が0.8であり、N型ドーパントとして一般的な5族(Pが0.35、Asが0.3、Sbが0.023)より大きいので、主ドープ剤としてBをドープしたP型結晶を、副ドープ剤にPやAs等を用いて軸方向で抵抗率の均一性を保つことは可能である。
しかし現実的には、偏析係数のオーダーが2桁異なるため、融液中の濃度は主ドープ剤より2桁以上高濃度である必要がでてくる。つまり主ドープ剤の1000倍もの副ドープ剤を使用することになり現実的ではない。
従ってコドープ法によってN型結晶の抵抗率を所望のものとするとき、特には均一性を向上させるとき、低コストで現実的な方法はなかった。
さらに、CZ結晶においてはP型の基板に酸素ドナーを形成し、N型高抵抗率に制御する技術が特許文献8に記載されているが、この方法では基板中にドナーの他にアクセプタ(P型ドーパント)が共存することとなり、好ましい状況とは言えない。この技術がN型高抵抗率に限定されているのも、P型ドーパントを少なくしたいためと推察される。
しかしながら本発明の方法であれば、コストを抑えつつ所望の抵抗率を有するN型シリコン基板を最終的に確実に得ることが可能である。したがって、例えば結晶成長軸方向に均一な抵抗率分布を有するものを得ることができる。
なお、ここで、デバイス製造工程における熱処理や追加熱処理の後に得られるようにする所望の抵抗率とは、デバイス形成上の理由からイオン注入や拡散等によって故意に導電性や抵抗率を変えた部分のことではなく、基板の性質をそのまま生かす部分として期待される部分に関するものである。また、特定の抵抗率に限定されることなく、N型全ての抵抗率に制御することが可能である。
このとき、出発基板は少なくともB、Al、GaなどP型ドーパントを抵抗率制御用に故意にドープしたP型基板ではなく、ノンドープ基板もしくはP、As、SbなどのN型ドーパントをドープしたN型基板とすることが重要である。
また、窒素原子、炭素原子の場合は、CZ法等で育成するインゴットのトップ側とボトム側との抵抗率の差を大きくする場合などに有効である。
シリコン基板を製造するにあたっては、まず、CZ法やMCZ法等によりシリコンインゴットを引上げ、該引上げたシリコンインゴットからウエーハ状に切り出すことにより、シリコン基板を得ることができる。ここでは、CZ法を用いた場合を例に挙げて説明する。
図1に示すように、インゴット育成装置1は、引上げ室2と、引上げ室2中に設けられたルツボ3(内側に石英ルツボ、外側に黒鉛ルツボ)と、ルツボ3の周囲に配置されたヒータ4と、ルツボ3を回転させるルツボ保持軸5及びその回転機構(図示せず)と、シリコンの種結晶6を保持するシードチャック7と、シードチャック7を引上げるワイヤ8と、ワイヤ8を回転又は巻き取る巻取機構(図示せず)を備えて構成されている。また、ヒータ4の外側周囲には断熱材9が配置されている。
シリコンインゴット10は、原料のシリコン融液11からワイヤ8によって引上げられる。
ルツボ3はルツボ保持軸5により結晶成長軸方向に昇降可能であり、結晶成長中に結晶化して減少した融液の液面下降分を補うように該ルツボ3を上昇させる。結晶の側方にはシリコン融液11から発する酸化性蒸気を整流するために不活性ガスが流されている。
サーマルドナーを生成させるための原子として、まず第一に酸素を用いることができる。
また、比較的低温の熱処理によってサーマルドナーを生成させる原子としては、酸素のほかに炭素(ニュードナーが生成される)や窒素(窒素原子と酸素原子からなるNOドナー)などが知られている。これらの炭素原子や窒素原子は偏析係数がそれぞれ0.07、0.0007といわれており、N型ドープ剤であるPやAsなどと同じく偏析現象に従って、シリコンインゴットのトップ側からボトム側に向かって濃度が増加していく。このためPやAsによって出来てしまう抵抗率の不均一性を補正する方向ではなく強調する方向に働いてしまい、インゴットの軸方向の均一性の向上という観点では使用しにくい。
ここで、酸素濃度の制御が可能な理由を次に述べる。
CZ法またはMCZ法では、上記のようにルツボ中のシリコン融液に種結晶を浸漬した後、シリコン融液から棒状のシリコンインゴットが引き上げられる。シリコン融液が入ったルツボ(ここでは内側の石英ルツボ)はシリコンと酸素から成っているので、酸素原子がシリコン融液内へと溶出する。この酸素原子はシリコン融液内を対流等に乗って移動し、最終的には表面から蒸発していく。この時ほとんどの酸素は蒸発するが、一部の酸素はインゴットに取り込まれ、格子間酸素(Oi)となる。
例えば先に述べた炭素原子に起因すると考えられているニュードナーは650℃程度で生成し、900℃程度で消滅する。また窒素原子と酸素原子との両者からなるNOドナーの生成・消滅温度に関しては種々見解が有り正確には不明であるが、各種意見を総括すると500−800℃程度で生成し、900℃以上で消滅するといわれている。従って炭素や窒素を用いた場合には、酸素よりも高温の処理が必要となる。
まず、酸素を制御する場合について説明する。
最終的に所望の抵抗率とするためには、主には、育成されたインゴットにおける抵抗率分布に、デバイス製造工程中の熱処理等によって生成される酸素ドナーを起因とするキャリアの量を考慮し、その結果、その所望の抵抗率(ここではインゴットの軸方向に均一)にすることができれば良いと考えられる。インゴットの抵抗率の分布次第で、最終的な所望の抵抗率とするために必要なサーマルドナー起因のキャリア発生量は変化し、該サーマルドナー起因のキャリア発生量はインゴット中の酸素濃度の分布による。また、本発明ではP型ドーパントは抵抗率制御用に故意にドープしないが、基板(インゴット)の抵抗率分布はP等のN型ドーパントの存在の有無や濃度分布が関わってくる。
(第一の制御方法)
第一の方法は、元々N型ドーパントが持っている偏析現象による抵抗率の分布を、生成させた酸素ドナー起因のキャリアによって修正する(ここでは均一にする)方法である。
通常、N型ドーパントとしてはP、As、Sbなど5族の原子を用いる。これらの偏析係数は先に述べたように、P型の代表的なドーパントであるBに比較して小さい。このためインゴットのトップ側の抵抗率に対するボトム側の抵抗率の比が大きくなってしまう。
N型結晶は点線で示し、P型結晶は実線で示した。従って、例えば抵抗率規格が70−100Ωcmであるとすれば、N型結晶で規格内に入る長さは、P型結晶のそれの約半分と短いことがわかる。つまりN型結晶はP型結晶に比較してコストが高いという問題点がある。
この様に、最終製品において抵抗率が均一となるように、P、As、Sb等のドープ剤を投入した結晶の抵抗率分布を、インゴット育成時の酸素濃度の制御により修正することができる。
デバイス製造工程中の熱処理の条件は様々であるが、通常のデバイス製造工程では、前工程と呼ばれる半導体素子構造を形成する工程の後に、後工程と呼ばれる配線やパッケージの工程がある。この工程では400−500℃程度の低温の熱処理が行われることがある。例えばシリコンウェーハ中に酸素原子が存在していれば、この低温の熱処理によってドナーが形成される。
また、通常のデバイス製造工程だけでは不足であったり、安定性が出せないような場合には、通常のデバイス製造工程を終了した後に追加熱処理を加えることで、不足分を補ったり、安定性を出したりすることが可能である。更に安定性を求める場合には、通常のデバイス製造工程終了後に、一度ドナー消去熱処理を行い、その後にドナー形成熱処理を施すことも可能である。
[Cc]=5.76×10−74×[Oi]5×exp(−6.25×10−7×D(T)・[Oi]・t) …式(1)
(ここで、[Oi]:酸素濃度(atoms/cm3 ASTM’79)、T:熱処理温度(K)、D(T):温度Tでの酸素の拡散係数(すなわち、0.13×exp(−2.53/kT)(cm2/sec)であり、k:ボルツマン定数=8.62×10−5(eV/K)、t:熱処理時間(sec))
と表せることが判っている。
また、この式(1)に限定されるものでもない。適切な関係式を導入することができる。
例えば、最終的に所望の抵抗率が得られるように、過去の製造データ・経験等から適切と思われる酸素濃度分布を仮に作成したり、さらには上記式(1)を用いることにより酸素ドナー起因のキャリア発生量を試しに求めて確認し、酸素濃度分布を決定することができる。この場合、併せてN型ドーパントのドープ量の調整も行うと良い。酸素濃度に応じた酸素ドナー起因のキャリア発生量、N型ドーパント等による抵抗率分布の双方を考慮し、それらの兼ね合いにより、最終的に所望の抵抗率を得られるようにすることができる。
第一点目はBMD(Bulk Micro Defect)の形成である。シリコン結晶中に存在する酸素原子は、その導入される原理からも明らかな様に過飽和な状態で存在している。そこに酸素の過飽和状態が保たれ、かつ拡散しやすい800℃から1000℃程度の中温域の熱処理が加わると、過飽和状態であった酸素原子同士が集まり、SiO2の形で析出して過飽和状態から開放されようとする。このSiO2として析出した塊をBMDと呼んでいる。
酸素析出の現象は良く知られるように酸素濃度が低ければほとんど反応が進まない。横軸に酸素濃度、縦軸に析出量やBMD密度析出をプロットした析出特性グラフでは10×1017(atoms/cm3 ASTM’79)以下ではほとんど析出が起こらない。
従って、サーマルドナーを生成させるための酸素濃度を10×1017(atoms/cm3 ASTM’79)以下に限ればBMDによる格子間酸素の減少を回避可能である。
第二の方法は、抵抗を調整するためのP、As、Sb等のドーパントを初めからドープすることなく、酸素濃度を制御する(ここでは均一に制御する)ことにより、最終製品の抵抗率を制御する(ここでは均一にする)方法である。
シリコンインゴットの育成時にP等のドーパントを入れないので(いわゆるノンドープ)、基本的にはP型でもN型でもない真性半導体の状態となる。
なお、酸素濃度、デバイス製造工程中の熱処理等、サーマルドナー起因のキャリアの発生量の関係は上述した式(1)等を用い、所望の抵抗率が得られるように、適切な酸素濃度に決定すれば良い。
しかし、第二の制御方法においては、抵抗率分布はほぼ偏析係数が1である酸素の分布によってのみ決定されるため、上述の成長速度変動に起因する抵抗率の微小変動が抑制される。もちろん酸素濃度分布にあわせた大きな抵抗率の変動はそのまま反映されるが、微小な分布は改善される。
結晶育成中にNOドナー起因によって発生するキャリア濃度[NO]は、本発明者らが調査して数式化した結果、例えば、
[NO]=2.76×10−55×[N]×[Oi]3+1.18×1012 …式(2)
(ここで、[N]:窒素濃度、[Oi]:酸素濃度)
として求められることが判っている。
(実施例1)
デバイス製造工程後においてN型で抵抗率が50−80Ωcmのシリコンウェーハが要求された。このデバイス製造工程では、最終工程に450℃で2時間に相当する低温熱処理が入ることが判っている。
まず、ここでは、最終的にN型で所望の抵抗率が得られるように酸素ドナー、つまりはデバイス製造工程でサーマルドナー化する酸素の濃度をインゴット製造時に考慮する意義を分かりやすくするため、参考として、デバイス製造工程で生成される酸素ドナーを考慮しない場合を考えた。
この場合、図3のプロファイル1のようにインゴットのトップ側(固化率がほぼ0のところ)で80Ωcmになるように、N型ドーパントのPをドープし、抵抗率を調整してインゴットを育成することになる。抵抗率の規格が50Ωcmまでであるから、固化率が約0.5の長さまで合格品となることが推定される。先に述べたようにこの長さはP型に比較して短いのでコスト的に高めである。
この熱処理条件と抵抗率の規格において酸素ドナーがほとんど影響しない酸素濃度は4×1017(atoms/cm3 ASTM’79)以下程度であり、CZ法やMCZ法で製造できる範囲としては下限値に近いほど低い値である。
そこで、本発明のように酸素の濃度分布を考慮したインゴットの育成条件の設計を試みた。
まず、固化などインゴットが育成し難い条件にならない範囲であり、またデバイス製造工程中にBMDができてしまうよりは充分低い酸素濃度である8×1017(atoms/cm3 ASTM’79)をインゴットのトップ側で狙い、ボトム側では比較的低酸素濃度になりやすいので酸素ドナーがほとんど影響しなくなる4×1017(atoms/cm3 ASTM’79)を狙うような、図4のような比較的無理の無い酸素濃度プロファイルを狙うこととする。
このように、所望の抵抗率を得られるように、サーマルドナー化する酸素の濃度を制御しつつ、かつ、N型ドーパント等の調整も行っている。
熱処理後に予想される抵抗率は図3のプロファイル3で表すような形となる。この設計では固化率が約0.67まで製品長さが取れる計算となる。
酸素濃度はウェーハ状のサンプルを用いて、室温のFT−IR法によって求めた。その結果、酸素濃度はほぼ狙い通りとなっており、図4とほぼ同様の酸素プロファイルとなった。
従ってこの時点では、最終目標の抵抗率(図3のプロファイル3)から外れているといえる。
この熱処理を施した後、再度抵抗率を測定した結果、図3のプロファイル3で表したプロファイルに近い結果が得られ、固化率が約0.67まで50−80Ωcmの範囲に入っていた。
CZ法における酸素濃度制御の上限は20×1017(atoms/cm3 ASTM’79)程度であり、ドナー生成熱処理はコスト面などから最大20時間程度までであるので、この方法で制御可能な抵抗率の範囲は0.1Ωcm以上といえる。
実施例1と同様に、デバイス製造工程後においてN型で抵抗率が50−80Ωcmのウェーハが要求された。このデバイス製造工程では、最終工程に450℃で2時間に相当する低温熱処理が入ることが判っている。
すなわち、N型ドーパントによる抵抗率分布のみを考慮して、図3のプロファイル1のような分布となるようにN型ドーパントのドープ量を調整しつつインゴットを育成した。
このインゴットから、実施例1と同様にウェーハ状のサンプルを切り出して酸素濃度及び抵抗率の測定を行った。
またドナーキラー処理後に測定した抵抗率は、図3のプロファイル1で表したものにほぼ近く、インゴットのトップ側で78Ωcm、固化率0.51のところで51Ωcmとなっていた。
従ってこの時点では規格に沿って、所望の抵抗率になっているといえる。
従ってデバイス製造工程における最終熱処理を終了した後に、ほとんどのウエーハが所望の抵抗率(50−80Ωcm)にならないことが判った。
デバイス製造工程後においてN型で抵抗率が250−500Ωcmのシリコンウェーハが要求された。このデバイス製造工程では最終工程に450℃で1時間に相当する低温熱処理が入ることが判っている。
式(1)から、酸素濃度が7.8×1017(atoms/cm3 ASTM’79)で、450℃で1時間処理後の抵抗率が500Ωcm、8.7×1017(atoms/cm3 ASTM’79)で250Ωcmと計算される。
そこで、図5に、狙うべき酸素濃度の上限および下限を示した。
またドナーキラー処理後に測定した抵抗率は、数千−数万Ωcmとなっており、ノンドープの結晶で示される抵抗率となっていた。従ってこの時点では所望の抵抗率になっていない。
また、デバイス後の熱処理はコスト面などから考えれば長くとも20時間程度であることから、現実的に制御可能な抵抗率範囲は0.1〜10000Ωcmである。
5…ルツボ保持軸、 6…種結晶、 7…シードチャック、
8…ワイヤ、 9…断熱材、 10…シリコンインゴット、 11…シリコン融液。
Claims (5)
- シリコン基板の製造方法であって、
チョクラルスキー法を用いて育成したシリコンインゴットから製造した、少なくとも抵抗率制御用にP型ドーパントをドープしていないシリコン基板にデバイスを製造する工程で熱処理を施すか、または該デバイス製造工程後に追加熱処理を施してサーマルドナーが生成されることで、導電型がN型で所望の抵抗率が得られるように、
前記チョクラルスキー法によるシリコンインゴットをN型ドーパントをドープしつつ育成するときに、前記サーマルドナー化する原子の濃度の分布を前記シリコンインゴットのトップ側がボトム側より高くなるように制御することにより、
前記シリコン基板を製造するときに、予め、前記熱処理または追加熱処理によりサーマルドナー化する原子の濃度を制御しておくことを特徴とするシリコン基板の製造方法。 - 前記サーマルドナー化する原子を酸素、炭素、窒素の1種類以上とすることを特徴とする請求項1に記載のシリコン基板の製造方法。
- 前記シリコン基板を製造するときに、P、As、Sbの1種類以上をドープすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシリコン基板の製造方法。
- シリコン基板の製造方法であって、
チョクラルスキー法を用いて育成したシリコンインゴットから製造した、少なくとも抵抗率制御用にP型ドーパントをドープしていないシリコン基板にデバイスを製造する工程で熱処理を施すか、または該デバイス製造工程後に追加熱処理を施してサーマルドナーが生成されることで、導電型がN型で所望の抵抗率が得られるように、
前記チョクラルスキー法によるシリコンインゴットを前記N型ドーパントをドープせずに育成するときに、前記サーマルドナー化する原子の濃度の分布を前記シリコンインゴットの軸方向で狙いとする上限及び下限の範囲内に制御することにより、
前記シリコン基板を製造するときに、予め、前記熱処理または追加熱処理によりサーマルドナー化する原子の濃度を制御しておくことを特徴とするシリコン基板の製造方法。 - 前記サーマルドナー化する原子を酸素、炭素、窒素の1種類以上とすることを特徴とする請求項4に記載のシリコン基板の製造方法。
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